JP6276536B2 - テスト装置と、それを構成するコンタクト装置 - Google Patents

テスト装置と、それを構成するコンタクト装置 Download PDF

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Description

本発明は、機械の制御に用いられる複数の制御用配線基板からなる制御用配線基板群を一括してテストするテスト装置と、そのテスト装置をテスト用配線基板とで構成するコンタクト装置と、そのテスト装置を構成する種類別中継部に関するものである。
各種機械の多くは、一般に、複雑な電子回路により制御するようにされており、そして、その電子回路のきわめて多くの部分が多数枚の制御用配線基板(制御用配線基板群)により構成されている。図6はそのような機械の概略構成を示す斜視図である。
図において、500は機械の一例を示し、背面に、配線基板が着脱可能に装着されるコネクタ502〜502nが配設されている。
504〜504nは、上記機械500を制御する電子回路の主要部を構成する制御用配線基板であり、その端子部506〜506nが上記コネクタ502〜502nに装着されることにより、各制御用配線基板504〜504nと機械500内の回路とが接続され、その機械500の制御が可能な状態になる。
上記制御用配線基板504〜504n及びコネクタ502〜502nは、端子数、寸法等について多数種類ある規格系のうちの一つの規格に則って製造されている。
ところで、上記制御用配線基板504〜504nは、機械500の予め設定された機能、性能を発揮できるように設計されており、設計通りに製造されている筈であるが、例えば断線或いは短絡等の不良が発生している場合があり得る。従って、制御用配線基板504〜504nは完成した後、テストをしなければならない。
そのテストは、一般に、テスト(検査)会社が、制御用配線基板504〜504nの電子回路に基づいて、その機械500に装着される制御用配線基板504〜504nを一括してテストできるテスト用配線基板を設計し、製造し、出来上がったそのテスト用配線基板の各電極と、制御用配線基板504〜504nの各端子との対応するものどうしを電気的に接続した状態にして行わなければならない。
従って、そのテストには、テスト用配線基板の各電極と制御用配線基板504〜504nの端子とを電気的に接続することが必要であり、その接続には、従来からコンタクト装置が使用されてきた。尚、このコンタクト装置にテスト用配線基板を組み付けたものは、それで制御用配線基板群の一括テストができるので、テスト装置ということができる。
そして、このようなコンタクト装置や、それを構成する部材等については、本願出願人会社は、既に、特願平7−61728(特許文献1)、特願平8−183449(特許文献2)、特願平10−66333(特許文献3)、特願2004−334014(特許文献4)等により種々の提案を行っている。
図7(A)、(B)はそのようなコンタクト装置の各々別の従来例を示すものであり、共に下半部のみ図示され、上半部は図示が省略されている。
図7(A)において、510はピンボードであり、ボード内にプローブ収納孔を設け、各プローブ収納孔にプローブを装着し、そのプローブにより上下間の電気的接続を行うものであり、支柱512、512、・・・によって支持されている。
502はコネクタで、その各端子の一端はケーブル(単線或いはフラットケーブ)を介して上記ピンボード510の各プローブの下端に接続されており、コネクタ502の各端子の他端は、例えば被制御機械(図6の符号500参照)のコネクタ(図6の符号502〜502n参照)の端子(機械本体500の内部側なので図6には現れない)に接続されている。
520はテスト用配線基板であり、機械500の種類毎にそれに応じた異なる配線が形成されており、一般に、両面に電極を有する多層配線構造を有している。その配線回路の各電極は、例えば基板520の両面に半田バンプの形で形成されている。
上記テスト用配線基板520は両面に電極のある多層配線構造を有するので、ピンボード510やコネクタ502は下側のみならず、上側にも存在する。 即ち、テスト用配線基板520を中心として下半分(下半部)と上半分(上半部)とが面対称的に存在するが、図7において、その上半部が省略されていることは前述のとおりである。
テスト用配線基板520とその両面のピンボード510、510とは、例えばねじ(ビス)どめ等により固定され、テスト用配線基板520の両面の各端子を成す半田バンプと、それに対応する各ピンボード510、510(上側のピンボード510は図示が省略されている。)とが弾接され、電気的に接続された状態になるようにされている。
図7(A)に示す従来例によれば、機械500に制御用配線基板504〜504nを装着すれば、その全基板502〜502nの各端子(遊びの端子は除く)が中継手段であるピンボード510の各プローブを介してテスト用配線基板520の各電極に電気的に接続された状態になり、テストができる状態になるのである。
図7(B)に示す従来例の図7(A)に示す従来例との違いは、支柱512、512、・・・が一つのコネクタベース516(下側のコネクタベース516のみ図示されている)表面に固定され、そして、コネクタ取付金具518がそのコネクタベース516の表面に固定され、その取付金具518にコネクタ502(図面には一つのコネクタ502のみ現れるが、実際はn個ある。)が装着される構造になっており、そのコネクタ502に図示しない被検査配線基板を装着すると、テストができる状態になる。
次に、テストを巡るビジネスが従来どのようにして行われていたかを説明する。
先ず、機械メーカー或いは設計会社が制御用配線基板504〜504nについての設計、試作等を終えると、その制御用配線基板504〜504nの電子回路図をテスト(検査)会社に提供する。
テスト会社は、その制御用配線基板504〜504nの電子回路図を分析等し、そのテストをするにふさわしいテスト用配線基板520を設計し、更に製作する。
次に、テスト会社は製作したテスト用配線基板520をコンタクト装置メーカーに供給する。本願出願人会社の少なくとも一つの部門は、そのコンタクト装置メーカーとしての立場に立つ。
コンタクト装置メーカーは、その提供されたテスト用配線基板520に基づいて、図7(A)或いは(B)に示すピンボード510を設計し、製作すると共に、支柱512、512,・・・等、図中のテスト用配線基板520を除く部分(即ち、コンタクト装置)をすべて設計し、製作する。
コンタクト装置メーカーは、製作が終わると、組み立てをする。具体的には、ピンボード510の各プローブの端子とコネクタ502の端子との配線、支柱512,512、512、512のピンボード510との取付及びピンボード510とテスト用配線基板520とのねじ(ビス)止めによる固定等をし、以てテスト装置を構成し、それをテスト会社へ納品する。
テスト会社は、コンタクト装置メーカーからテスト装置を受け取ると、そのテスト装置を使用して、その機械メーカーから数セット単位、数十セット単位、数百セット単位乃至数千セット単位、或いはそれ以上のセット単位で送られてくる制御用配線基板504〜504nを、セット単位で一括テストし、テスト結果を収集すると、制御用配線基板504〜504nを取り外し、次の制御用配線基板504〜504nをコネクタ502〜502nに装着し、一括テストする。以後、これ等のプロセスを全セット終了するまで繰り返す。
制御される機械は、種類が違うと、制御用配線基板504〜504nの電子回路が異なるので、テスト用用配線基板520の配線回路構成も異なる。従って、従来は、制御される機械の種類毎に、図7(A)或いは7(B)に示すコンタクト装置を用意し、テストが終了したテスト装置は全体を廃棄処分にすることが普通であった。
特願平7−61728 特願平8−183449 特願平10−66333 特願2004−334014
ところで、従来には、次のような問題があった。それは、テスト会社が機械の種類毎に図7(A)或いは(B)に示すテスター装置を用意し、テストが終了すると廃棄していたので、非常に大きな無駄が生じ、テスター装置の購入価格が高くなりがちであったという問題である。
即ち、図7(A)の場合だと、テスター装置は、支柱512、512、512、512が一方の表面に固定されたピンボード510の各プローブ収納部にプローブを収納し、各プローブの一端をコネクタ502にケーブルを介して接続し、ピンボード514の他方の表面にテスト用配線基板520を位置整合して重ね、ねじ(ビス)止め等により固定し、更に、テスト用配線基板520の上側にも、上記ピンボード510と同様に構成されたピンボード510(図面に現れず)を固定した構成になる。
従って、テスト装置は、かなり嵩張り、重量も重くなり、価格が高価な装置となる。このようなテスター装置をテストが終了する毎に廃棄し、新たな種類のテストをする毎に新たにテスター装置をつくることは、テストに要する無駄なコストを大きくしており、テストのコストの低減を阻んでいたのである。
また、図7(B)の場合だと、コネクタベース516がある分(コネクタベース516は図面に現れた分の他に、図面に現れない上側のコネクタベース516もあることに注意されたし)、図7(A)の場合よりももっと嵩張り、重くなり、価格も高くなる。
そして、このことは、コンタクト装置メーカーにとっても問題となる。というのは、新しい種類の機械についてのコンタクト装置の注文が入るとき毎に、ピンボード510(図面に現れない上側のピンボード510を含めると2枚のピンボード510、510)の設計、製作の他に必要な作業、特に配線作業が多く、注文から納品までにかかる期間が長くなりがちで、納期を守ることが難しくなるからであった。
即ち、コンタクト装置メーカーは、テスト会社から注文が入ると、その際、提供されたテスト用配線基板(一般に両面に例えば半田バンプからなる電極を有する多層配線構造を持つ)520の配線回路に基づいてピンボード510(上述の通り一般に上下2枚510、510がある。)を設計し、製造し、各プローブを各プローブ収納部に装着しなければならない。これは当然であるといえば当然ではあるが。
しかし、それ以外に、支柱512、512、512、512を用意し、これ等の一端をピンボード510の表面に固定することが必要であり、図7(B)に示す場合だとコネクタベース516(上述の通り一般に上下2枚516、516がある。)も用意し、支柱512、512、512、512の他端をコネクタベース516の表面に固定しておくと共に、ピンボード510の各プローブと、コネクタ502の端子とをケーブルを介して接続しておくことが必要である。
これらピンボード510のついての設計、製造及びプローブの装着以外の作業も、新規な機械の種類毎に行わなければないことは、納期の短い注文への対応を困難にするのである。
従来においては、上述したように、テスト会社にとってもコンタクト装置メーカーにとっても大きな問題があったのである。
そこで、そのような問題を解決すべく為されたのが本発明なのである。
従って、本発明の目的は、第1に、テスト会社がテストのために必要なテスト装置を、機械の種類毎に用意する必要性をなくし、保管すべき部材の嵩、量を顕著に小さく、保管に要する容積を顕著に軽減できるようにすることにあり、第2に、コンタクト装置メーカーが注文を受けて納品するまでに必要な部材の数、量、製造工数、製造コストの低減を図り、納期の短い注文に対してより迅速に対応できるようにすることにある。
請求項1のテスト装置は、テスト対象となる複数枚の制御用配線基板と接続される複数のコネクタからなるコネクタ部と、コネクタ部が取り付けられたコネクタベースと、コネクタベースに取り付けられ、コネクタ部を構成する各コネクタの各端子に対応した導電手段が貫通状に装着され、この各導電手段の一端がコネクタ部の各ソケットの端子と電気的に接続された共用中継部と、共用中継部に着脱可能に取り付けられ、内部配線を有し共用中継部の一部又は全部の導電手段の他端と電気的に接続される電極を一方の面に有し、他方の面にその一方の面の電極と内部配線を介して電気的に接続された電極を有する種類別中継部と、種類別中継部が共用中継部に着脱可能に取り付けられた状態で、種類別中継部の共用中継部から食み出した部分とコネクタベースとの間隔を保つ、コネクタベースに着脱可能なサポータと、種類別中継部に一体的に取り付けられ、種類別中継部の他方の電極と接続される制御用配線基板をテストするための配線回路が形成されたテスト用配線回路を有するテスト用配線基板と、を有することを特徴とする。
請求項2のテスト装置は、種類別中継部のテスト用配線基板側に着脱可能に取り付けられた保護板を有することを特徴とする。
請求項3のコンタクト装置は、テスト対象となる複数枚の制御用配線基板と接続される複数のコネクタからなるコネクタ部と、コネクタ部が取り付けられたコネクタベースと、コネクタベースに取り付けられ、コネクタ部を構成する各コネクタの各端子に対応した導電手段が貫通状に装着され、この各導電手段の一端がコネクタ部の各ソケットの端子と電気的に接続された共用中継部と、共用中継部に着脱可能に取り付けられ、内部配線を有し共用中継部の一部又は全部の導電手段の他端と電気的に接続される電極を一方の面に有し、他方の面にその一方の面の電極と内部配線を介して電気的に接続された電極を有し、この電極にて制御用配線基板をテストするための配線回路が形成されたテスト用配線基板の電極と電気的に接続される種類別中継部と、種類別中継部が共用中継部に着脱可能に取り付けられた状態で、種類別中継部の共用中継部から食み出した部分とコネクタベースとの間隔を保つ、コネクタベースに着脱可能なサポータと、を有することを特徴とする
請求項1、4、6に記載の発明によれば、次のような業者間連携が行われるようにできる。
即ち、テスト会社は、機械を制御する複数枚の制御用配線基板に関する端子数、端子の形状及び寸法についての規格系毎に、コネクタ部、共用中継部を形成したものを予め用意しておく。その用意には、本願出願人会社のようなコンタクト装置メーカーが提供(無償乃至有償)することにより協力すると良い。
そして、テスト会社は、機械メーカーから機械の制御用配線基板についてのテスト要請があると、その機械の制御用配線基板に関する寸法等の規格系及び配線回路の構成に基づいてテスト用配線基板の設計及び制作を行うと共に、コンタクト装置メーカー(本願出願人会社の一部門)にもテスト用配線基板の構成を示して種類別中継部の制作を依頼する。
コンタクト装置メーカーは、注文に基づいて、テスト用配線基板と対応した種類別中継部を設計し、製作し、その種類別中継部をテスト会社に納品する。
テスト会社は、予め用意しておいたところのコネクタ部と共用中継部を構成したものと、コンタクト装置メーカーから供給された種類別中継部と、自らが設計したテスト用配線基板を組み付けてテスト装置を構成し、機械メーカーから提供された制御用配線基板を、一つの機械分を1セットとして、1セットをコネクタ部の各コネクタに装着して、制御用配線基板の各端子をコンタクト装置の共用中継部の各電極に電気的に接続された状態にし、そして、テスト用配線基板の各電極が種類別中継部及び共用中継部を介して制御用配線基板の各端子に接続された状態にすることができる。
その後は、テスト会社がテストの終了した1セットの制御用配線基板の全部をコネクタ部から外し、次の1セットの各制御用配線基板をコネクタ部の各コネクタに装着してそのテストを行うことを、全セットについてテストが終了するまで順次繰り返せば良い。
そして、同じ規格系(制御用配線基板に関する端子数、端子の形状及び寸法についての規格)であって、別の種類の機械についての制御用配線基板について機械メーカーからテストの注文が入った場合、その制御用配線基板のテストをするためのテスト用配線基板を設計し、製造すると共に、コンタクト装置メーカーにそのテスト用配線基板に対応した種類別中継部の設計及び製造を注文する。
コンタクト装置メーカーは、その注文に応じて新たなテスト用配線基板に対応した種類別中継部のみを設計し、製造し、テスト会社に納品する。
納品を受けたテスト会社は、前のテストで使用したテスト装置から、テスト用配線基板及び種類別中継部を、自社で設計し製造した新しいテスト用配線基板及びコンタクト装置メーカーから納品された種類別中継部と交換し、その後、そのテスト装置で新しい機械の制御用配線基板に対するテストを、機械一台分の複数の制御用配線基板を1セット単位で一括してテストするという形でテストを進めれば良い。
以上のように、請求項1、4又は6に記載の発明によれば、上述した業者間連携が行われるようにできるので、次のような効果を奏する。
テスト会社は、テスト装置のうちのコネクタ部及び共用中継部については使い回しができるので、テスト対象の機械の種類毎に用意しておく必要が全くなくなる。これは、テスト装置の発注費用、保管コストの顕著な低減につながるという大きなメリットを受ける。これは、テスト費用の低減に繋がるので、テストを発注する機械製造メーカーにとっても大きなメリットになり得る。
また、コンタクト装置メーカーにとっては、新たな種類の機械についての発注があった場合、新たなテスト用配線基板に対応した種類別中継部のみを設計し、製作すれば良く、共用中継部やコネクタ部をも設計及び製造することは不要になる。
従って、厳しいことが多い納期も守りやすくなる。これは、コンタクト装置メーカーにとっての大きなメリットになる。
請求項2、5又は7記載の発明によれば、前記種類別中継部と前記テスト用配線基板との間が着脱容易に組み付けられてなるので、単に請求項1、4又は6記載の発明による効果を享受するのみならず、先ず、コネクタ部と共用中継部を組み付ける従来必要であった面倒な作業が不要となり、被制御機械の種類が変わるたびにコネクタ部と共用中継部を組み付けるという面倒な作業をしなくても済む。
次に、被制御機械の種類が変わるたびに行う必要がある、共用中継部と種類別中継部との間の組付は、着脱容易なので、組み付けが簡単であり、それに要する時間が短くて清む。
請求項3又は8に記載の発明によれば、コネクタ部が固定されたコネクタベースを設け、このコネクタベースに、前記共用中継部が固定され、前記種類別中継部の共用中継部から食み出した部分と上記コネクタベースの間の間隔を保つ着脱可能なサポータを有するので、種類別中継部の大きさの違いに対応することがスムーズにできる。
これについて詳細に説明すると、次の通りである。
テスト用配線基板は、その配線数や配線集積密度には被制御機械の種類による違いがある。即ち、テスト用配線基他には配線数が比較的少なく配線集積密度が低いものがあれば、比較的配線数が多く、配線集積密度が高いものもある。これは、被制御機械の種類の違いにより制御用配線基板に違いが生じることによる。
そして、テスト用配線基板に必要となる基板面積にも違いが生じ、配線数が比較的少なく配線集積密度が低いものは基板面積が狭くて済むが、配線数が多く、配線集積密度が高いものは基板面積が広くなる。
従って、本願発明を適用する場合、テスト用配線基板が小さく(面積が狭く)、例えば共用中継部の面積と同程度のこともあれば、テスト用配線基板が広く、共用中継部の面積よりも広いこともある。
元来、共用中継部とテスト用配線基板との間に介在する種類別中継部は、その各端子がテスト用配線基板の各電極と対応しなければ必要な電気的接続がとれないので、テスト用配線基板と同じ大きさになり、共用中継部と同程度の大きさになる場合がある。その場合は、種類別中継部は共用中継部から食み出さない。
しかし、テスト用配線基板が大きく、そのため、それと同じ大きさにせざるを得ないので大きくなる種類別中継部においては、共用中継部から一部が食み出し、その食み出し長さはテスト用配線基板が長くなるほど、必然的に長くなる。
そして、種類別中継部の食み出した部分は長さが相当短い場合には支えが必ずしも必要としないが、食み出し部分がある程度以上長くなると支えが必要となる。
その支えるべき位置は食み出し長さにより異なることになるが、支えが必要なのに支えをしないと、種類別中継部が撓んだり、延いては、種類別中継部の電極とテスト用配線基板の電極との電気的接続性が悪くなり、テスト精度の低下や、誤テストという結果も生じる虞がある。
しかるに、請求項3又は8の発明によれば、種類別中継部の共用中継部から食み出した部分と上記コネクタベースの間の間隔を保つサポータを有し、そのサポータがコネクタベースに着脱可能なので、種類別中継部の大きさの違いに対応してサポータの位置を変えることができ、延いては、テスト用配線基板及び種類別中継部の大きさにスムーズに対応することができる。
請求項5の発明によれば、前記テスト用配線基板の電極と接続される電極を有する側の面に、その面の電極を保護する保護板が着脱容易に取り付けられているので、コンタクト機器メーカーが注文品である種類別中継部を納品するとき、或いは、テスト会社が種類別中継部を保管する間、種類別中継部の表面から突出する全端子を保護するので、故障等のトラブルを未然に防止することができる。
そして、テストのための種類別中継部とテスト用配線基板とのセッティングや分解のたびに行う保護板の取外し、装着は、上述したように保護板が着脱容易に取り付けられているので、容易である。
本発明一つの実施例の概略構成を示す分解側面図である。 (A)は図1のテスト装置を構成する種類別中継部の一つの具体例を示す分解断面図であり、(B)は図1のテスト装置を構成する共用中継部の一つの具体例を示す分解断面図である。 (A)、(B)は図2(A)の種類別中継部及び図2(B)の共用中継部に用いるプローブの各々別の具体例を示すものである。 (A)、(B)は図1に示すテスト装置の各々別の変形例を筐体を含めて示す断面図である。 種類別中継部の保護板を有するテスト装置の一例を示す断面図である。 背景技術を説明するための、検査対象となる機械のコネクタ部と制御用配線基板を示す斜視図である。 (A)、(B)はそのようなコンタクト装置の各々別の従来例を示すものであり、共に下半部のみ図示され、上半部は省略されている。
本発明は、課題を解決するための手段の項において記載された請求項1〜8に記載された基本的構成を有するが、その実施をするための形態は種々あり得る。
先ず、テスト用配線基板は、片面だけに電極(種類別中継部の端子と電気的に接続される電極)を有する構造であっても良いが、両面に電極を有する構造であっても良く、この方が多いケースとなる。
従って、テスト用配線基板が両面に電極を有する場合、テスト装置或いはコンタクト装置は、テスト用配線基板の両面に、その電極と電気的に接続される種類別中継部、この種類別中継部の電極と電気的に接続される共用中継部、コネクタ部が構成されることになる。
また、コネクタベースを有する場合、最下部と最上部にコネクタベースが存在することになる。元来、テスト用配線基板が共用中継部と同じ大きさの場合は必然的に、種類別中継部は共用中継部と同じ大きさになり、共用中継部から食み出すことはないが、テスト用配線基板が共用中継部より大きい場合が生じ、そのような場合、共用中継部と電気的に接続される種類別中継部は必然的に、共用中継部から食み出す。そのような実施形態もありうるのである。
そのような場合のために、コネクタベースを設け、そのコネクタベースにコネクタを設け、更に、種類別中継部の共用中継部から食み出した部分をサポートするサポータをコネクタベースに着脱容易に設け、そのサポータによってコネクタベースと巣類別中継部の共用中継部から食み出した部分との間の間隔を保つようにすると良いことは前述のとおりである。
サポータをコネクタベースに対して着脱可能に設ける形態として、コネクタベースの全部乃至一部を磁性体で構成し、更に、サポータ自体を少なくとも一部は磁性体で構成し、磁力によりコネクタベースにサポータを位置させる形態があり得る。
また、サポータに吸盤を設け、その吸盤のコネクタベースの表面に対する吸着力を利用してコネクタベースに対してサポータを固定するという形態もありうる。
以上に述べたように、本発明には種々の実施形態があり得る。
図1は本発明の一つの実施例の概略構成を示す分解側面図である。
図において、1はテスト装置であり、コンタクト装置2と、両面に電極(図1では図示を省略した)を有し、テスト用配線回路が形成された多層配線構造のテスト用配線基板4からなる。コンタクト装置2は下半部2aと上半部2bからなり、下半部2aはテスト用配線基板4の下側に位置し、上半部2bはテスト用配線基板4の上側に位置する。そして、コンタクト装置2の下半部2aと上半部2bとは、テスト用配線基板4を中心として面対称となるようにされている。
コンタクト装置2を構成する下半部2aと上半部2bは、図示を省略した部材により一体化され、テスト用配線基板4の下側面の電極と下半部2aの後述する種類別中継部(6)の電極との対応するもの同士が、そして、テスト用配線基板4の上側面の電極と上半部2bの種類別中継部(6)の電極との対応するもの同士が弾接するように、テスト用配線基板4をその上下両側から押圧するようになっている。
6、6は種類別中継部であり、テスト用配線基板4の電極と後述する共用中継部(8、8)との間を導電手段9、9、・・・によって電気的に中継する。従って、その種類別中継部6、6の導電手段9、9、・・・のテスト用配線基板側の面の端子はテスト用配線基板4の電極と対応している。
導電手段9、9、・・・の具体的構成は、図1では詳細を図示しないが、図2(A)では詳細を図示する。後述するように、概ね斜めに配置されたワイヤ(56、56、・・・)と垂直に配置されたプローブ(42、42、・・・)とによって板状の種類別中継部(6a、6a)を板厚方向に対して斜め方向及び板厚方向に貫通して電気的導通をとるようになっている。
そして、種類別中継部(6a、6a)の共用中継部側の面の電極は後述する共用中継部(8、8)の電極と対応しており、共用中継部(8,8)との間に生じ得るピッチの違いを吸収するような内部配線構造を有する。
8、8は共用中継部であり、後述するコネクタ部(14、14)の各コネクタ16、16、・・・)の各端子に対応して導電手段ブ10、10、・・・が設けられている。この導電手段10、10、・・・は板状の共用中継部8、8をその板厚方向に貫通して電気的導通をとるようになっている。
この共用中継部8、8の具体例は、図2(B)において8bとして詳細を図示するが、導電手段10、10、・・・は、垂直に配置されたワイヤ(72、72、・・・)と同じく垂直に配置されたプローブ(62、62、・・・)とにより構成されている。
共用中継部8、8は、一つの規格系の範囲で最大限の枚数の配線基板を受け得るように導電手段の数が設定され、限られた大きさの中にその数の導電手段10、10、・・・が収まるように配置ピッチは比較的小さく設定されている。
それに対して、上記種類別中継部6、6の上下間導電手段(図1では図示せず)の数は、千差万別であり、テスト用配線基板4の配線構成にに応じて異なり、共用中継部8、8の導電手段の数を超えることはなく、一般にはかなり少ない。従って、一般に導電手段の配置ピッチは大きく、特に、種類別中継部6、6のテスト用配線基板側の電極の配置ピッチは更に大きくなるのが普通である。
また、種類別中継部6、6の大きさもテスト用配線基板4によって異なり、千差万別である。従って、共用中継部8、8と同じ大きさの場合もあるが、共用中継部8、8よりも大きい場合が多い。本実施例では種類別中継部6、6が共用中継部8、8よりも大きく、種類別中継部6、6が共用中継部8、8から外側に大きく食み出している。
そして、各導電手段10、10、・・・の一方の端子が、上述したところの上記種類別中継部6、6の共用中継部側の電極と電気的に接続される電極に当たる。
また、各導電手段10、10、・・・の他方の各端子は、後述するコネクタ部(14)の各コネクタ(16、16、・・・)の自己と対応する各端子とケーブル18、18、・・・を介して電気的に接続されている。
12、12、・・・は支柱であり、一端がコネクタベース20、20の表面に固定され、他端が上記共用中継部8、8の種類別中継部と反対側の面に固定されてコネクタベース20、20と共用中継部8、8との位置関係を固定する役割を果たす。
14はコネクタ部で複数のコネクタ16、16、・・・からなり、上記コネクタベース18、18に固定されている。尚、コネクタ16、16、・・・は、図1の紙面から紙背方向(紙面の奥行き方向)に配設されており、図1には1個のコネクタ16のみ現れる。
このコネクタ部14の各コネクタ16、16、・・・の各端子とそれに対応する各導電手段10、10、・・・との間が上述したようにケーブル18、18、・・・を介して電気的に接続される。
24、24は磁性板であり、例えば鉄からなり、コネクタベース20、20の共用中継部8、8や種類別中継部6、6が取り付けられた側の面に設けられている。
26、26、・・・は、磁性片であり、例えば矩形板状乃至円板状を有し、上記磁性板24、24との間に磁力が生じる。28、28、・・・は支柱であり、一方の端部にて上記磁性片26、26、・・・の表面中心部に固定されており、この支柱28とそれに固定された磁性片26とによってコネクタベース20と、上記種類別中継部6の共用中継部8から食み出した部分との間の間隔を保つ一つのサポータ30が構成されており、2個或いはそれ以上のサポータ30、30、・・・がある。
上記サポータ30、30、・・・は、その一端の磁性片26、26、・・・を磁性板24、24の任意の位置にて磁力により固定されるようにすることができ、その磁力に抗して磁性片26、26、・・・を磁性板24、24から離すことができる。
従って、サポータ30、30、・・・は磁性板24、24に対して着脱自在であり、着脱も簡単になし得る。
依って、サポータ30、30、・・・に、磁性板24、24、の任意の位置にて種類別中継部6の共用中継部8から食み出した部分を支持する役割を果たさせることができ、延いては、食み出し部が自重(自身の重量)等により撓み変形する等のトラブルを未然に防止することができる。
そして、種類別中継部6、6の大きさが変わり食み出し長さが異なっても、それに簡単且つ柔軟に対応することができる。
このようなテスト装置1は、コンタクト装置2の下半部2aと上半部2bそれぞれにおいて、コネクタベース20、20と、コネクタ部14の各コネクタ16、16、・・・との間の位置関係は固定され、同じく、コネクタベース20、20と支柱12、12、・・・との間の位置関係も固定され、更に、コネクタベース20、20と磁性板24、24、・・・との間の位置関係も固定されている。
これらの位置関係の固定は、ねじ(ビス)止めによってであっても良いが、修理しやすくするため、後述するような着脱容易な取付手段(102)により行っても良い。
ところで、共用中継部8、8と種類別中継部6、6との間は着脱可能乃至着脱容易に取り付け得るようにされている。また、コネクタベース20、20と種類別中継部6、6の共用中継部8、8から食み出した部分との間の間隔を保つサポータ30、30のコネクタベース20、20及び種類別中継部6、6との間は着脱可能乃至容易である。尚、上述したように、ねじ(ビス)止めは本発明においては着脱容易な取付手段に含まない。
このように、制御用配線基板の種類の違いにより交換すべき部分を着脱容易にするのである。それは、交換すべき時に必要となる作業をより簡単にでき、作業時間をより簡単にするためである。
しかし、そうでない部分は着脱の必要がないので固定しても良い。具体的には、例えばねじ(ビス)、接着剤による接着等による着脱が困難乃至不能な手段であっても良い。尤も、それに代えて着脱容易な取付手段(102)を用いても良い。
次に述べるように使用する。
先ず、両面に電極のあるテスト用配線基板4をコンタクト装置2の下半部2aの種類別中継部6上にて位置合わせして置く。位置合わせとは、テスト用配線基板4の下側の面の電極と種類別中継部6の上側の電極との対応するもの同士が接するように位置を調整することである。
そして、コンタクト相置2の上半部2bの種類別中継部6の上側の面の電極とテスト用配線基板4の上側の電極との対応するもの同士の位置を合致させ、合致した電極同士が弾接するように上半部2bで上側から押圧し、その状態をロックする。
そのロック状態で、コネクタ部14、14の各コネクタ16、16、・・・に制御用配線基板(図6の504〜504n参照)を装着すると、制御用配線基板の各端子は、コネクタ16、16、・・・及びケーブル18、18、・・・を介して共用中継部8、8の自己と対応する導電手段10、10、・・・の支柱12、12、・・・側の電極に接続された状態になる。
そして、共用中継部8、8の支柱12、12,、・・・側の電極がコネクタ14、14、の端子にケーブル18、18、・・・に接続された導電手段10、10、・・・はその電位を種類別中継部6、6、・・・の共用中継部8、8側の面に形成された電極に伝達する。
その伝達された電位は、種類別中継部6、6の導電手段9、9、・・・によってピッチ変換されながら、種類別中継部6、6の種類別中継部6、6側の電極に伝達され、そして、テスト用配線基板4の電極に伝達される。
従って、各制御用配線基板がコンタクト装置2の(下半部2a、上半部2b)を介してテスト用配線基板4に電気的に接続され、テストができる状態になる。この状態でテストを一つの機械分の複数の制御用配線基板を1セットとし、1セット単位で一括でテストができる。
このような、テスト装置1によれば、次のような業者間提携ができる。
即ち、テスト会社は、機械を制御する複数枚の制御用配線基板に関する端子数、端子の形状及び寸法についての規格系毎に、コネクタ部16、共用中継部8、8を形成したものを予め用意しておく。その用意には、本願出願人会社のようなコンタクト装置メーカーが協力するようにすると良い。
そして、テスト会社は、機械メーカーから機械の制御用配線基板についてのテスト要請があると、その機械の制御用配線基板に関する寸法等の規格系及び配線回路の構成に基づいてテスト用配線基板4の設計及び制作を行うと共に、コンタクト装置メーカーにもテスト用配線基板の構成等を示して種類別中継部6、6の設計、製造を依頼する。
コンタクト装置メーカーは、注文に基づいて、テスト用配線基板と対応した種類別中継部6、6を設計し、製作し、その種類別中継部6、6をテスト会社に納品する。
テスト会社は、予め用意しておいたところのコンタクト装置2(下半部2a、上半部2b)と、コンタクト装置メーカーから供給された種類別中継部8、8
と、自らが設計したテスト用配線基板4を組み付けてテスト装置1を構成し、機械メーカーから提供された制御用配線基板を、一つの機械分を1セットとして、1セットをコネクタ部14の各コネクタ16、16、・・・に装着する状態にし、その状態で一括テストを行う。
尚、種類別中継部6、6が共用中継部8、8から食み出さない大きさの場合には、サポータ30、30、・・・は不要であるが、食み出す大きさの場合には、その食み出す部分が宙に浮いた状態になり、不安定であり、サポータ30、30、・・・が必要である。その場合は、サポータ30、30、・・・を必要とし、その食み出した部分をサポータ30、30、・・・によりサポートするようにすると良い。
その後は、テスト会社がテストの終了した1セットの制御用配線基板の全部をコネクタ部14、14から外し、次の1セットの各制御用配線基板をコネクタ部14、14の各コネクタ16、16、・・・に装着してそのテストを行うことを全セットについてテストが終了するまで繰り返せば良い。
そして、同じ規格系(制御用配線基板に関する端子数、端子の形状及び寸法についての規格)であって、別の機械についての制御用配線基板について機械メーカーからテストの注文が入った場合、その制御用配線基板のテストをするためのテスト用配線基板4を設計し、製造すると共に、コンタクト装置メーカーにそのテスト用配線基板に対応した種類別中継部8、8の設計及び製造を注文する。その後のプロセスは前述のとおりである。
コンタクト装置メーカーは、制御用配線基板の注文が入った場合、それに基づいて種類別中継部6の設計及び製造のみすれば、それ以外のものを設計、制作をする必要はない。
依って、納期を守りやすいという利点がある。
図2(A)は図1のテスト装置を構成する種類別中継部6の一つの具体例6aを示す分解断面図であり、(B)は図1のテスト装置を構成する共用中継部8の一つの具体例8bを示す分解断面図である。
先ず、種類別中継部6の具体例6aについて説明する。40、40は互いに重ねられ、複数のプローブ42、42、・・・を複数の収納孔44、44、・・・にて抜け止め状態で貫通状に保持する一対のプレートである。
上記各プローブ42、42、・・・は、テスト用配線基板4(図2で破線で示す。)の電極と対応するところに位置せしめられ、配置ピッチは均一とは限らず、各配置位置はテスト用配線基板4の電極に対応している。そして、各プローブ42、42、・・・のテスト用配線基板側の端子は、このテスト用配線基板4の電極に弾接せしめられる。
また、各プローブ42、42、・・・の反テスト用配線基板側の端子は、後述する中空プレート(50)のワイヤ(54、54、・・・)のプレート側の端子(電極)に弾接せしめられる。
48、48、・・・は、被ガイド片であり、一対のプレート40のうちの後述するプレート(50)側(図2における下側)のプレート40の表面(図2における下側の面)に突設されている。この被ガイド片48、48、・・・は、後述するプレート(50)に形成されたガイド孔(52、52、・・・)に挿入されることによりプレート40、40のプレート(50)に対する平面方向の位置決めが為されるようになっている。
50は中空プレートであり、上記被ガイド片48、48、・・・を案内するガイド孔52、52、・・・を有する。
54は中空プレート50の中空部であり、その中空部54のプレート40側の肉部及び中空部54の反プレート40側の肉部に導電性を有するワイヤ56、56、・・・を通す孔(垂直方向の孔)が形成されている。これ等の各ワイヤ56、56、・・・は、プレート40側の肉部の孔、中空部50及び反プレート40の肉部の孔を通され、両端が電極を成す。
このワイヤ56、56、・・・は、上記各プローブ42、42、・・・と対応して設けられるものであり、このワイヤ56、56、・・・とプローブ42、42,・・・によって上記導電手段9、9、・・・が構成され、この導電手段9、9、・・・がピッチ変換をする役割を果たすべく、中空部54内ではごく一部のワイヤ56を除き概ね斜め上下方向に向けられている。
即ち、各ワイヤ56、56、・・・の反プレート40側の電極の配置位置は、図2(B)に示す共用中継部8aの後述するプローブ(62、62、・・・)の配置位置に対応し整列しており、配置ピッチは上記プローブ42、42、・・・の配置ピッチよりは小さいのが普通である。。
逆に、各ワイヤ56、56、・・・のプレート40側の電極の配置位置は、上記プローブ42、42、・・・の配置位置と整合するように設定されている。
次に、図2(B)に示す共用中継部8の具体例8aについて説明する。60、60は互いに重ねられ、複数のプローブ62、62、・・・を複数の収納孔64、64、・・・にて抜け止めしつつ貫通された状態で保持する一対のプレートである。
上記各プローブ62、62、・・・の配置位置は、上記共用中継部6aの中空プレート50の反プレート40側の電極の配置位置と合致している。従って、配置ピッチは均一で、一般にプローブ42、42、・・・の配置ピッチよりは小さいのが普通である。尚、図2(B)のAで示すエリアが同じく図2(A)のAで示すエリアと対応しており、図2(A)と(B)とは縮尺が同じではない。
各プローブ62、62、・・・の種類別中継部6a側の端子は、本共用中継部8aをその種類別中継部6aに組み付けると、種類別中継部6aのワイヤ56、56、・・・の電極と弾接する。
66、66、・・・は、被ガイド片であり、一対のプレート60、60のうちの後述するプレート(68)側(図2における下側)のプレート60の表面(図2における下側の面)に突設されている。この被ガイド片66、66、・・・は、後述するプレート(68)に形成されたガイド孔(70、70、・・・)に挿入されることによりプレート60、60のプレート(68)に対する平面方向の位置決めが為されるようになっている。
68は中実のプレートで、上記被ガイド片66、66、・・・が挿入されてプレート60、60の中実プレート68に対する位置合わせをするガイド孔70、70、・・・を有する。そして、中実のプレート68には上記プローブ62、62、・・・に対応して導電性のワイヤ72、72、・・・が上下に貫通するように形成されている。
このワイヤ72、72、・・・のプレート68のプレート60側の表面には、各ワイヤ72、72.・・・の一端が突出し、その突出した端部が対応するプローブ62、62、・・・のプレート68側の端部と弾接せしめられる電極を成している。そして、各ワイヤ72、72、・・・とそれに対応する各プローブ62、62、・・・とによって上記各導電手段10、10、・・・が構成される。
ワイヤ72、72、・・・の反プレート60側に突出した端子は、図2では図示しないコネクタ部14の各コネクタ16(図1参照)の各端子と電気的に接続されている。
図2(A)に示す種類別中継部6aにおいては、プレート48に形成された被ガイド片48、48、・・・を中空プレート50のガイド孔52、52、・・・に挿入して位置合わせする。そして、各ワイヤ56、56、・・・のプレート50のプレート40側から突出した電極と対応する各プローブ42、42、・・・の端子と弾接する位置までプレート40、40をプレート50に押圧して密着させ、その状態で、例えばねじ(ビス)止め等で固定する。
図2(B)に示す共用中継部8aにおいても、種類別中継部6aにおけるとほぼ同様にしてプレート60、60をプレート68に対して位置合わせして密着させると、プレート68から突出するワイヤ72、72、・・・の電極が対応するプローブ62、62、・・・と弾接する状態にする。そして、その状態で、例えばねじ(ビス)止め等でこのプレート60、60とプレート68とを固定する。
そして、共用中継部8aと、種類別中継部6aとの組付は、ネジ止め等のように着脱が面倒な手段ではなく、着脱容易な手段で為し得るようにされている。種類別中継部6aの交換が容易に為し得るようにするためである。
図3(A)、(B)は図2(A)の種類別中継部6a及び図2(B)の共用中継部8aに用いるプローブの各々別の具体例を示すものである。
図3(A)に示すものは、一対のプランジャー80、80の間にコイルスプリング84を介在させたものを、バレル84にてプランジャー80、80をその軸方向への一定範囲内に移動可能に保持したものである。この従来から多用されたプローブを使用することもできる。
このプローブは従来から良く使用されたものであるが、より高精度のテストが要求される場合、或いは、長時間或いは長期間使用され耐久性が強く要求される場合、それ等の要求に応えることは難しいという問題も生じている。というのは、長い使用により接触抵抗に狂い、バラツキが生じ、耐久性にも限界があるという指摘がされてくるようになったからである。
それは、第1に、使用の繰り返しによりスプリング82が少しずつ回り、回り具合により接触抵抗が変化することにあり、第2に、バレル84内周面のメッキの形成状態により接触抵抗が変化することにあることが判明した。
図3(B)に示すプローブは、そのような問題を解決すべく最近開発されたものである。
本プローブは、一方のプランジャー80の内端子を筒状の雌型にし、他方のプランジャー80の内端子をその雌型の筒状の内端子に内嵌状に遊挿される棒状にしたものであり、スプリング82は、その両端部がプランジャー80、80内端部に外嵌状に圧入されて固定されている。そして、バレルが存在しない。
このようなプローブによれば、スプリング82が両端部にてプランジャー80、80の内端部に固定されており、回転する虞はない。また、バレルがないので、バレル内周面のメッキ状態のバラツキによる接触抵抗のバラツキが生じる可能性はない。
尚、本願出願人会社は、プローブやそれを用いたコンタクト装置等について種々の提案(例えば、特願2008−243013、特願2007−284497等による提案)をしており、それら提案が公開(例えば、特開2010−071954号公報、特開2009−109433号公報による公開)されているが、プローブはこのような既に開発済みのプローブを使用しても良いことは言うまでもない。
図3(A)、(B)に示すものは、飽くまで本発明の実施に用いうるプローブの一部の具体例に過ぎない。
図4(A)、(B)は図1に示すテスト装置の各々別の変形例を筐体を含めて示す断面図である。
本各変形例は、共に、コネクタと共用中継部8との間の電気的接続を配線基板86、86により行っている。
また、種類別中継部6のワイヤを使ってピッチ変換する部分は、図4においては、簡略化して示したが、図2(A)のプレート50の構造と同じである。
尚、本例において、少なくとも共用中継部8と種類別中継部6との取付は、着脱容易な取付手段102[図4(B)参照]が良い。
即ち、コンタクト装置において、従来は各部材間の取付にはビス98、98、・・と・[図4(B)参照]が用いられた。というのは、従来は、一般に、一度テストを終えるとコンタクト装置或いはテスト装置はそのまま廃棄してしまい、一部部材を交換して再使用するという発想がほとんどなかったから、着脱容易に取り付ける工夫も全く必要としなかったからである。
しかし、本発明においては、コンタクト装置は、種類別中継部を除き再利用するということにしているので、種類別中継部6が交換容易なるようにするために、着脱容易な取付手段102を用いるのである。
その一例は、図4(B)に示すように、互いに組み付けられる一対の部材の一方にボールベアリングを2個相対向させて固定し、他方の部材にそのボール間に嵌入される凸型プレートを設け、その凸型プレートを2個のボールベアリング間に陥入させることにより抜け止めするようにしたものである。この抜け止め機構を持つ着脱容易な取付手段102は市販されているが、必ずしもこのような機構であることはなく、着脱容易な取付手段であれば、他の手段を用いても良いことは言うまでもない。
尚、92は共用側筐体であり、94は種類別側筐体であり、共用側筐体92及びその内部に収まる各部材は、使い回しされる。被テスト機械の種類が変わる毎に用意されるのは、種類別側筐体92及びその内部の種類別中継部6材のみである。
図5は種類別中継部6が保護板を有するテスト装置の一例を示す断面図である。
100は種類別中継部6のテスト用配線基板4側の面を保護する保護板であり、この保護板100の種類別中継部6への取付にも着脱容易な取付手段102が設けられており、ビスを用いるようなことはしていない。
以上に述べたように、本発明は種々の形態で実施することができ、種々のバリエーションがあり得る。
本発明は、機械の制御に用いられる複数の制御用配線基板からなる制御用基板群を一括してテストするテスト装置と、そのテスト装置をテスト用配線基板とで構成するコンタクト装置と、そのテスト装置を構成する種類別中継部に広く産業上の利用可能性がある。
1・・・テスト装置、2・・・コンタクト装置、
2a・・・コンタクト装置の下半部、2b・・・コンタクト装置の上半部、
4・・・テスト用配線基板、6、6a・・・種類別中継部、
8、8a・・・共用中継部、
9、10(42、56、72、62)・・・導電手段、
14・・・コネクタ部、16・・・コネクタ、
20・・・コネクタベース、30・・・サポータ、
102・・・着脱容易な取付手段、100・・・保護板。

Claims (3)

  1. テスト対象となる複数枚の制御用配線基板と接続される複数のコネクタからなるコネクタ部と、
    前記コネクタ部が取り付けられたコネクタベースと、
    前記コネクタベースに取り付けられ、前記コネクタ部を構成する各コネクタの各端子に対応した導電手段が貫通状に装着され、この各導電手段の一端が前記コネクタ部の各ソケットの端子と電気的に接続された共用中継部と、
    前記共用中継部に着脱可能に取り付けられ、内部配線を有し前記共用中継部の一部又は全部の前記導電手段の他端と電気的に接続される電極を一方の面に有し、他方の面にその一方の面の電極と前記内部配線を介して電気的に接続された電極を有する種類別中継部と、
    前記種類別中継部が前記共用中継部に着脱可能に取り付けられた状態で、前記種類別中継部の前記共用中継部から食み出した部分と前記コネクタベースとの間隔を保つ、前記コネクタベースに着脱可能なサポータと、
    前記種類別中継部に一体的に取り付けられ、前記種類別中継部の前記他方の電極と接続される前記制御用配線基板をテストするための配線回路が形成されたテスト用配線回路を有するテスト用配線基板と、
    を有することを特徴とするテスト装置。
  2. 前記種類別中継部の前記テスト用配線基板側に着脱可能に取り付けられた保護板を有することを特徴とする請求項1記載のテスト装置
  3. テスト対象となる複数枚の制御用配線基板と接続される複数のコネクタからなるコネクタ部と、
    前記コネクタ部が取り付けられたコネクタベースと、
    前記コネクタベースに取り付けられ、前記コネクタ部を構成する各コネクタの各端子に対応した導電手段が貫通状に装着され、この各導電手段の一端が前記コネクタ部の各ソケットの端子と電気的に接続された共用中継部と、
    前記共用中継部に着脱可能に取り付けられ、内部配線を有し前記共用中継部の一部又は全部の前記導電手段の他端と電気的に接続される電極を一方の面に有し、他方の面にその一方の面の電極と前記内部配線を介して電気的に接続された電極を有し、この電極にて前記制御用配線基板をテストするための配線回路が形成されたテスト用配線基板の電極と電気的に接続される種類別中継部と、
    前記種類別中継部が前記共用中継部に着脱可能に取り付けられた状態で、前記種類別中継部の前記共用中継部から食み出した部分と前記コネクタベースとの間隔を保つ、前記コネクタベースに着脱可能なサポータと、
    を有することを特徴とするコンタクト装置
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