JP6276318B2 - 吸着スタンド - Google Patents

吸着スタンド Download PDF

Info

Publication number
JP6276318B2
JP6276318B2 JP2016074066A JP2016074066A JP6276318B2 JP 6276318 B2 JP6276318 B2 JP 6276318B2 JP 2016074066 A JP2016074066 A JP 2016074066A JP 2016074066 A JP2016074066 A JP 2016074066A JP 6276318 B2 JP6276318 B2 JP 6276318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
air
adsorption
state
compressed air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016074066A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017187297A (ja
Inventor
兼史 植田
兼史 植田
境 久嘉
久嘉 境
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2016074066A priority Critical patent/JP6276318B2/ja
Publication of JP2017187297A publication Critical patent/JP2017187297A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6276318B2 publication Critical patent/JP6276318B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Description

本発明は、測定器を保持した状態で載置台に吸着可能な吸着スタンドに関する。
ダイヤルゲージ等の測定器を定盤等の載置台に保持するためのスタンドが利用されている。例えば、特許文献1には、測定器が固定されたベースが定盤に対して真空吸着される吸着スタンドが開示されている。この吸着スタンドにおいては、真空ポンプを用いて空気を吸引して定盤に対して真空吸着させる吸着状態と、吸引を停止して吸着状態を解除する吸着解除状態とが、切り替え可能となっている。そして、測定者は、吸着スタンドが吸着解除状態である際に、吸着スタンドを定盤上で移動させることができる。
特許第4616563号公報
吸着スタンドに固定された測定器でワーク(被測定物)を高精度に測定するためには、載置台上で吸着スタンドを円滑に移動させることが望ましい。
しかし、特許文献1の吸着スタンドは、吸着解除状態の際に定盤上で移動させるときに、通常、この吸着スタンドを持ち上げずに、定盤に接触しながら移動させるため、移動の際に摩擦力や定盤の表面状態の影響を受ける。かかる場合には、吸着スタンドの上下動や振動を生じない円滑な移動に支障をきたすため、吸着スタンドを定盤から所定の高さに高精度に維持しながら移動させて連続測定する、いわゆる倣い測定を高精度に行うことが困難である。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、載置台上で真空吸着して固定できる機能と、空気膜を介して載置台から所定の高さに高精度に維持しながら移動できる機能の両方の機能を有する吸着スタンドを提供することを目的とする。
本発明の一の態様においては、載置台に対向する対向面を有するベースと、前記ベース内の圧縮空気の一部の流速を大きくして、前記載置台と前記対向面の間の空気を吸引する負圧を発生させる負圧発生手段と、前記負圧によって、前記ベースを前記載置台に対して真空吸着させる吸着手段と、圧縮空気を前記載置台へ給気して、前記対向面と前記載置台との間に空気膜を形成する空気膜形成手段と、前記吸着手段による吸着状態及び吸着解除状態と、前記負圧発生手段及び前記空気膜形成手段が協働して前記空気膜の厚さを管理する膜厚管理状態とを切り替える切替手段と、を備える、吸着スタンドを提供する。
また、前記ベースは、外部から供給される圧縮空気が分岐部で分岐されて流される第1流路部及び第2流路部を有し、前記空気膜形成手段は、前記第1流路部に設けられ、圧縮空気を前記載置台へ給気して前記対向面と前記載置台との間に空気膜を形成する給気孔を有し、前記負圧発生手段は、前記第2流路部に設けられ、圧縮空気の流速を大きくして、前記載置台と前記対向面の間の空気を吸引する負圧を発生させる負圧発生部を有することとしてもよい。
また、前記負圧発生部に連通されると共に、吸引力を発生する吸引領域を前記対向面に有することとしてもよい。
また、前記吸引領域は、前記ベースの前記対向面と同一面に形成された凹部領域であることとしてもよい。
また、前記吸引領域は、前記ベースの前記対向面と同一面に形成された環状溝で囲まれた領域であることとしてもよい。
また、前記切替手段は、前記第1流路部の圧縮空気の外部への排出状態及び排出抑制状態と、前記第2流路部の圧縮空気の外部への排出状態及び排出抑制状態とを、それぞれ切り替えることで、前記吸着状態と前記吸着解除状態と前記膜厚管理状態とを切り替えることとしてもよい。
また、前記第1流路部には、圧縮空気が前記給気孔から給気されずに排出される第1排気口が設けられ、前記第2流路部には、前記負圧発生部を通過した圧縮空気が排出される第2排気口が設けられている。前記切替手段は、前記第1排気口及び前記第2排気口が開放されると、前記吸着状態に切り替え、前記第1排気口が開放され、かつ前記第2排気口が閉塞されると、前記吸着解除状態に切り替え、前記第1排気口が閉塞され、かつ前記第2排気口が開放されると、前記膜厚管理状態に切り替えることとしてもよい。
また、前記第1流路部には、前記分岐部から流される圧縮空気の流入口の開閉を制御する開閉弁が設けられ、前記切替手段は、前記開閉弁による前記流入口の開閉を制御することで、前記吸着状態と前記膜厚管理状態とを切り替えることとしてもよい。
また、前記負圧発生部は、前記第2流路部の流路を狭くして、圧縮空気の流速を大きくするノズル部を有し、前記第2流路部は、前記ノズル部の先端側に発生された負圧によって、前記載置台と前記対向面の間の空気を吸引する吸引孔を有することとしてもよい。
また、前記吸引孔は、前記ベースの前記対向面と同一面に形成された環状溝と繋がっていることとしてもよい。
また、前記切替手段は、外部から圧縮空気が供給されている状態で、前記吸着状態と前記吸着解除状態と前記膜厚管理状態とを切り替えることとしてもよい。
また、前記吸引孔は、前記対向面の中央側の吸引領域の空気を吸引し、前記給気孔は、前記吸引領域よりも外側の給気領域へ圧縮空気を給気することとしてもよい。
また、前記給気孔は、前記対向面の中央側の給気領域へ圧縮空気を給気し、前記吸引孔は、前記給気領域よりも外側の吸引領域の空気を吸引することとしてもよい。
本発明によれば、簡易な構成でありながら、吸着状態と吸着解除状態と膜厚管理状態とを簡単な操作で切替え可能な吸着スタンドを提供できるという効果を奏する。特に、吸着スタンドの膜厚管理状態においては、載置台上で空気膜を介して浮上すると共に吸引されているので、吸着スタンドを載置台から所定の高さに高精度に維持しながら移動させることが可能となる。
本発明の一の実施形態に係る吸着スタンド1の使用例を説明するための模式図である。 吸着スタンド1の底面側を示した図である。 吸着スタンド1の内部構成を示す図である。 図3のI−I断面図である。 図3のII−II断面図である。 吸着スタンド1の吸着状態を説明するための図である。 吸着スタンド1の吸着状態を説明するための図である。 吸着スタンド1の吸着解除状態を説明するための図である。 吸着スタンド1の膜厚管理状態を説明するための図である。 吸着スタンド1の膜厚管理状態を説明するための図である。 吸着スタンド1の第1変形例を示す図である。 吸着スタンド1の第2変形例を示す図である。 吸着スタンド1の第3変形例を示す図である。 吸着スタンド1の第4変形例を示す図である。 吸着スタンド1の第5変形例を示す図である。 本発明が適用されるハイトゲージ700を示す斜視図である。
<吸着スタンドの概要>
図1及び図2を参照しながら、本発明の一の実施形態に係る吸着スタンド1の概要について説明する。
図1は、一の実施形態に係る吸着スタンド1の使用例を説明するための模式図である。図2は、吸着スタンド1の底面側を示した図である。
吸着スタンド1は、図1に示すように、被測定物610が載置されている定盤等の載置台500に載置可能である。また、吸着スタンド1は、被測定物610を測定する測定器600を保持する。そして、吸着スタンド1は、載置台500の載置面501上において、保持している測定器600を被測定物610に対して移動させながら、又は測定器600を固定した状態で測定等の作業を行う際に用いられる。載置面501として、ここでは石の定盤が用いられるが、これに限定されず、吸着スタンド1を使用する上で必要な平面度を有する板状の部材であれば、他の材料から成ってもよい。例えば、載置面501は、鉄、アルミ、ステンレス、ガラス、アクリルから成ってもよい。
測定器600は、例えばダイヤルゲージであるが、これに限定されず、他の測定器であってもよい。また、測定器600は、吸着スタンド1の上面に固定された支柱3aにブラケット3bを介して支持されているが、これに限定されない。例えば、測定器600がマグネットスタンドを有する場合には、マグネットスタンドを吸着スタンド1に固定することで、測定器600を吸着スタンド1に保持させてもよい。
吸着スタンド1は、載置面501に対して吸着されて固定されている吸着状態と、吸着状態が解除されて載置面501上で移動可能な吸着解除状態との間で切替可能である。吸着状態は、例えば、吸着スタンド1と載置面501の間の空気(以下、吸引空気とも呼ぶ)を吸引している真空吸着状態である。本実施形態では、吸着スタンド1が載置面501に吸着されている状態で、測定器600が被測定物610を測定する。かかる場合には、吸着スタンド1が載置面501に強固に固定されるので、測定器600の測定中のがたつきや傾きを防止でき、この結果、精度の高い測定を行うことができる。
また、吸着スタンド1は、吸着スタンド1から載置面501へ向かって圧縮空気を給気して吸着スタンド1と載置面501の間に空気膜を形成している状態へ切替可能である。空気膜が形成されている場合には、吸着スタンド1が載置面501に接触しないので、吸着スタンド1は載置面501上で精度良く移動可能となる。特に、本実施形態では、圧縮空気により空気膜を形成する際に、吸着スタンド1の内部に設けられた負圧発生部45(真空エジェクタ40)により圧縮空気を利用して負圧を発生することで吸着力を発生させて空気膜をプリロードして、空気膜の厚さを管理している(膜厚管理状態)。かかる場合には、空気膜の厚さが大きくなることに起因して空気膜の剛性が低下することを抑制できるので、吸着スタンド1を載置面501から所定の高さにより高精度に維持しながら移動させることが可能となる。すなわち、吸着スタンド1は、極めて薄い空気膜を介して載置面501に対して浮上しているが、同時に真空プリロードがかかっていて、この真空プリロードの吸着力以上の力で引っ張らない限り、載置面501から離れることはない。このように、本実施形態に係る吸着スタンド1は、吸着状態、吸着解除状態及び膜厚管理状態を切替可能な構成となっている。
吸着スタンド1は、直方体形状のベース10を有する。ベース10は、ここでは金属製であり、十分な流量の圧縮空気(例えば、0.5MPa以上、15L/min以上)を供給するコンプレッサに供給路510を介して接続されている。ベース10の内部には、供給されてきた圧縮空気が流れる流路部(後述)が設けられている。また、ベース10の底面11には、図2に示すように、対向面20と、給気孔21と、溝部22と、凹部25と、吸引孔26とが設けられている。
対向面20は、載置台500の載置面501に対向している。吸着スタンド1が吸着状態である場合には、対向面20は載置面501に密接している。一方で、吸着スタンド1が空気膜形成状態である場合には、対向面20と載置面501の間に圧縮空気で形成された空気膜が介在している。
給気孔21は、対向面20とベース10内の流路部とを連通している貫通孔であり、載置面501に向けて圧縮空気を給気する。これにより、対向面20と載置面501との間に、圧縮空気による空気膜が形成される。すなわち、給気孔21は、空気膜を形成する空気膜形成手段の機能を有する。給気孔21は、底面11の四隅に設けられている。
溝部22は、給気孔21と連通するように、ベース10の底面11の四隅にL字状にそれぞれ設けられている。4つの溝部22は互いに離間しているが、これに限定されず、繋がっていてもよい。給気孔21が給気した圧縮空気が溝部22に沿って流れることで、対向面20と載置面501の間に空気膜が形成される。なお、溝部22を設ける場合には、広い面積に均一な厚みの空気膜を安定して形成させる点で効果がある。
凹部25は、ベース10の対向面20と同一面に形成された凹部領域である。凹部25は、対向面20から所定の深さだけ凹んでいる。凹部25は、底面の中央側に矩形状に形成されている。
吸引孔26は、凹部25とベース10内の流路部とを連通している貫通孔であり、凹部25の空気(ベース10と載置面501との間(吸引領域)の空気)を吸引する。吸引孔26は、詳細は後述するが、ベース10内の流路部に設けられた負圧発生部が発生させた負圧によって、凹部25の空気を吸引する。これにより、凹部25において吸着力(プリロード)を発生させることができる。この吸着力は、凹部25の面積に比例する。ここでは、1(cm2)あたり約0.8(kgf)発生させるので、例えば凹部25の面積が50(cm2)であれば、約40(kgf)の吸着力を発生させることができる。
<吸着スタンドの内部構成>
図3〜図5を参照しながら、吸着スタンド1の内部構成について説明する。
図3は、吸着スタンド1の内部構成を示す図である。図4は、図3のI−I断面図である。図5は、図3のII−II断面図である。なお、図4及び図5には、載置面501との間に圧縮空気による空気膜が介在している状態の吸着スタンド1が示されている。
吸着スタンド1は、図3に示すように、流入口30と、流路部31、32、33と、分岐部34と、排気口35、36と、真空エジェクタ40と、負圧発生部45と、絞り部50とを有する。なお、本実施形態では、流路部32及び流路部33が第1流路部に該当し、流路部31が第2流路部に該当し、排気口36が第1排気口に該当し、排気口35が第2排気口に該当する。
流入口30は、供給路510(図1)から供給されてきた圧縮空気が流入する開口である。流入口30は、流路部31の一端側に位置している。また、流入口30は、図3には示していないが供給路510と連結されている。
流路部31、32、33は、ベース10内に設けられ、流入口30から流入した圧縮空気が流れる流路である。流路部31及び流路部33は、図3のX軸方向に沿って設けられ、流路部32は、流路部31、33と直交するように図3のY軸方向に沿って設けられている。流路部32、33には、前述した給気孔21が設けられており、流路部31には、前述した吸引孔26が設けられている。なお、流路部33の端部の開口には、開口を塞ぐ栓60が設けられている。
分岐部34は、流路部31の途中に設けられ、流入口30から流入した圧縮空気の一部を流路部32へ向かわせるための部分である。流入口30から分岐部34に至った圧縮空気は、分岐部34において3方向に分流される。分岐部34から流路部32へ分流した圧縮空気は、排気口36が塞がれていなければ、排気口36の大きさが給気孔21に比べて十分大きいので、排気口36から排気されて給気孔21からは排気されない。
排気口35は、流路部31において流入口30とは反対側に設けられた開口である。分岐部34を直進して流路部31を流れた圧縮空気は、負圧発生部45を通過して排気口35から大気へ排出される。負圧発生部45が発生した負圧(約−80(kPa))によって吸引された吸引空気(凹部25の空気)も、排気口35から大気へ排出される。なお、排気口35が閉塞されている場合には、圧縮空気及び吸引空気は排気口35から排出されない。
排気口36は、流路部32の端部に設けられた開口である。流路部32を流れた圧縮空気は、排気口36から大気へ排出される。具体的には、排気口36が開放されている場合には、圧縮空気が、給気孔21から給気されずに排気口36から排出される。一方で、排気口36が閉塞されている場合には、圧縮空気は、給気孔21から載置面501へ向けて給気される。排気口35及び排気口36の閉塞は、例えば、吸着スタンド1の使用者が指で開口を塞ぐことで実現される。
真空エジェクタ40は、圧縮空気を利用して負圧を発生させる負圧発生手段の機能を有する。真空エジェクタ40は、流路部31の流入口30側において着脱可能に装着されている金属製の部材である。例えば、真空エジェクタ40は、流路部31と締結可能なネジ部を有する。真空エジェクタ40は、円筒形状を成しており、内部を圧縮空気が通過する。真空エジェクタ40の外周面と流路部31の内壁との間には、シール部材であるOリング42が設けられている。
真空エジェクタ40には、分岐部34に対応する位置に、圧縮空気が流路部32へ分流できるように開口41が設けられている。また、真空エジェクタ40は、図3に示すように、負圧発生部45と、ディフューザ部47とを有する。
負圧発生部45は、真空エジェクタ40の内部を通過する圧縮空気の流速を大きくして、吸引孔26を介して凹部25の空気を吸引する負圧を発生させる。これにより、負圧発生部45及び吸引孔26は、凹部25の空気を吸引して真空にすることで、対向面20と載置面501を真空吸着させる吸着手段の機能を有する。また、負圧を発生することで、空気膜をプリロードすることが可能となり、空気膜の剛性を高められる。なお、プリロード量は、負圧発生部が発生した負圧と凹部25の面積の積となる。ここでは、吸引力は約0.8(kgf/cm2)であるので、例えば、凹部25の面積が50(cm2)であれば、吸着力は約40(kgf)となる。
負圧発生部45は、交換可能なノズル部46を有する。ノズル部46は、流路部31の流路を狭くして、圧縮空気の流速を大きくする。ノズル部46の先端側は、円錐状に形成されており、ノズル先端で圧縮空気の流速を大きくする。具体的には、ノズル部46の先端の開口46aの直径の大きさ(例えば、直径の大きさは、0.5(mm)〜1.0(mm))に応じて、圧縮空気の流速が大きくなる。ノズル先端で圧縮空気の流速が大きくなると、ノズル先端の周囲の圧力が小さくなって負圧になる。
本実施形態では、ノズル部46の先端が吸引孔26の真上に位置しているため、吸引孔26の周囲で負圧が発生する。負圧は、ベルヌーイの負圧発生の原理に従い、圧縮空気の流れと直交する方向に発生する。ここでは、吸引孔26から上方のノズル部46の先端へ向かう方向に、負圧が発生する。このような負圧が発生することで、凹部25の空気が吸引孔26を通過して流路部31へ流れ込む。なお、流路部31へ流れ込んだ空気は、圧縮空気と共に、排気口35から大気へ排出される。
ディフューザ部47は、吸引孔26から流れ込んできた空気の流速を小さくして、圧力を大きくする部分である。
絞り部50は、流路部32の流路を狭めた部分である。絞り部50は、流路部32において分岐部34と給気孔21の間に位置している。給気孔21の上流側に絞り部50を設けることで、給気孔21に向かう圧縮空気の流量が過大になることを抑制できる(2段絞り方式)。ここで、絞り部50の先端の開口50aの直径の大きさ(例えば、直径d1=0.2(mm)の給気孔21が2箇所ある場合は、一般的にはd≦(n)1/2×dで求められるので、d≦(2)1/2×0.2≒0.28である。従って、直径dの大きさは0.28(mm)以下が適当である。)に応じて、圧縮空気の流量が調整される。これにより、給気孔21から給気される圧縮空気の流量も少なくなり、空気膜の膜厚が大きくなることを抑制できるので、空気膜の剛性が低くなることを抑制できる。
また、一般的なエアベアリングでは不安定な振動である自励振動が発生する恐れがあるが、本実施形態では絞り部50を設けることで、絞り部50と給気孔21との間に設けられるエアチャンバー55により吸着スタンド1の自励振動を効果的に抑制できる。
エアチャンバー55は、流路部32の流路を広げた部分であり、給気孔21の周囲に位置している。また、エアチャンバー55は、流路部33と交わるように形成されている。エアチャンバー55を設けることで、2箇所ある給気孔21に均等の空気圧力(背圧)を供給することができる。この結果、各給気孔21から給気される空気の流量が均等になるので、空気膜の膜厚が均等になり、空気膜の剛性が低くなることを有効に抑制できる。
負圧発生部45によって載置面501とベース10の間の空気を吸引する場合には、載置面501に付着していた塵やゴミ等が真空エジェクタ40内に入り込む恐れがある。かかる場合には、塵やゴミ等で真空エジェクタ40のディフューザ部47等が詰まる恐れがある。これに対して、本実施形態では、前述したように真空エジェクタ40がベース10に対して着脱可能に装着される構成にすることで、塵やゴミ等が詰まった真空エジェクタ40を取り外して清掃したり、故障した場合は交換したりすることが可能となる。
<吸着スタンドの吸着状態、吸着解除状態及び膜厚管理状態>
図6〜図10を参照しながら、吸着スタンド1の吸着状態、吸着解除状態及び膜厚管理状態について説明する。
図6及び図7は、吸着スタンド1の吸着状態を説明するための図である。図6及び図7では、空気の流れを太線で示している。吸着状態では、図6に示すように、排気口35及び排気口36が、塞がれずに開放されている。かかる場合に、供給路510(図1)から供給されてきた圧縮空気は、流入口30から流路部31へ流れ込んだ後に、図6に示すように分岐部34にて3方向に分流する。すなわち、圧縮空気の一部は、分岐部34から左右の流路部32へ流れ、圧縮空気の残りは、分岐部34を直進して負圧発生部45へ向かって流れる。
分岐部34から流路部32へ流れた圧縮空気は、絞り部50及びエアチャンバー55を通過して、排気口36から排出される。一方で、分岐部34から負圧発生部45へ直進した圧縮空気の流速は、ノズル部46の先端で大きくなる。圧縮空気の流速が大きくなることで、負圧発生部45において吸引孔26の周囲の圧力が小さくなり、負圧が発生する。そして、負圧によって、図7に示すように凹部25の空気が吸引孔26を介して流路部31に流れ込み、圧縮空気と共に排気口35から大気へ排出される。これにより、凹部25が真空状態となり、対向面20が載置面501に真空吸着される。
図8は、吸着スタンド1の吸着解除状態を説明するための図である。吸着解除状態では、図8に示すように、排気口35が指Fで塞がれている。かかる場合に、分岐部34から流路部32へ流れた圧縮空気は、吸着状態時と同様に、排気口36から排出される。一方で、排気口35が指Fで塞がれているため、圧縮空気が分岐部34から負圧発生部45へ直進し難くなる。また、圧縮空気が負圧発生部45へ直進した場合には、吸着状態とは異なり、圧縮空気が吸引孔26から凹部25へ向かって流れる。これにより、凹部25が真空状態とならず、吸着スタンド1が載置面501に対して移動や分離が可能となる。
図9及び図10は、吸着スタンド1の膜厚管理状態を説明するための図である。膜厚管理状態では、図9に示すように、2つの排気口36が、それぞれ指Fで塞がれている。かかる場合に、分岐部34から流路部32へ流れた圧縮空気は、絞り部50を通過してエアチャンバー55へ向かって流れる。膜厚管理状態では、吸着状態及び吸着解除状態とは異なり排気口36が指Fで塞がれているため、圧縮空気は、排気口36から排出されずに、図10に示すように給気孔21を介して載置面501へ向かって給気される。これにより、対向面20と載置面501との間に、空気膜が形成される。
一方で、分岐部34から負圧発生部45へ直進した圧縮空気の流速は、ノズル部46の先端で大きくなる。圧縮空気の流速が大きくなることで、負圧発生部45において吸引孔26の周囲の圧力が小さくなり、負圧が発生する。そして、負圧によって、凹部25の空気が吸引孔26を介して流路部31に流れ込み、圧縮空気と共に排気口35から大気へ排出される。膜厚管理状態では、対向面20と載置面501との間に空気膜が形成されているため、負圧が発生しても対向面20が載置面501に真空吸着されない。一方で、負圧によって空気膜をプリロードすることで、空気膜に所定の負荷が作用することになり、空気膜の膜厚が管理される。
吸着スタンド1の使用者は、測定器600(図1)による測定時に、排気口35及び排気口36を開放し、又は指で塞ぐことで、吸着スタンド1の吸着状態、吸着解除状態及び膜厚管理状態を簡単に切替操作することができる。すなわち、使用者は、排気口35からの圧縮空気の排出状態及び排出抑制状態と、排気口36からの圧縮空気の排出状態及び排出抑制状態とを、それぞれ切り替えることで、吸着状態、吸着解除状態及び膜厚管理状態の3つの状態を簡単に切り替えることができる。
具体的には、排気口35及び排気口36を開放することで吸着スタンド1が吸着状態に切り替わり、排気口35を塞ぐ一方で排気口36を開放することで吸着スタンド1が吸着解除状態に切り替わり、排気口35を開放する一方で排気口36を塞ぐことで吸着スタンド1が膜厚管理状態に切り替わる。このように、本実施形態では、排気口35及び排気口36が、吸着スタンド1の吸着状態、吸着解除状態及び膜厚管理状態を切り替える切替手段の機能を有する。かかる構成の場合には、使用者は、簡易な操作で、吸着スタンド1の吸着状態、吸着解除状態及び膜厚管理状態を切り替えることが可能となる。
また、本実施形態では、吸着スタンド1に圧縮空気が供給されている状態で、吸着状態、吸着解除状態及び膜厚管理状態が切り替わる。かかる場合には、使用者は、圧縮空気の供給の有無を切り替える必要がなく、状態を切り替えることができるので、吸着スタンド1の利便性が向上する。
<変形例>
図11〜図15を参照しながら、吸着スタンド1の変形例について説明する。
図11は、吸着スタンド1の第1変形例を示す図である。
上述した実施形態では、ベース10の底面11に凹部25(図5)が形成されており、負圧発生部45で発生した負圧によって凹部25の空気を吸引することとしたが、これに限定されない。例えば、凹部25に代えて、図11に示すようにベース10の底面11に環状溝80が設けられている。
環状溝80は、吸引孔26と連通している。このため、負圧発生部45で発生した負圧によって、環状溝80の空気が吸引孔26を介して流路部31へ流れる。また、環状溝80で囲まれた面81は、対向面20と同一面となっている。これにより環状溝80で囲まれた内側は全て同じ気圧の吸引領域となる。環状溝80の場合には、矩形状の凹部25に比べて加工量が少なくなるので、ベース10を製造しやすくなる。
図12は、吸着スタンド1の第2変形例を示す図である。図12(a)には吸着状態の吸着スタンド1が示され、図12(b)には膜厚管理状態の吸着スタンド1が示されている。第2変形例では、流路部32に開閉弁90が設けられている。開閉弁90は、弁体91と、操作部92とを有する。
弁体91は、連結軸93によって操作部92に連結されており、弁体91と操作部92は一緒に移動可能となっている。弁体91は、流路部32に設けられた弁座94の開口(圧縮空気の流入口)を閉塞する閉塞位置(図12(a)と、弁座94の開口を開放する開放位置(図12(b))との間で移動する。弁座94は、流路部32において給気孔21よりも分岐部34(図4)側に位置しており、弁座94の開口(貫通孔)は、開放されている際に圧縮空気が通過可能となっている。弁体91は、分岐部34から流路部32へ圧縮空気が流れると、圧縮空気の圧力によって開放位置から閉塞位置へ移動して、弁座94の開口を閉塞する。すなわち、外部から操作しなくても、吸着スタンド1に圧縮空気が供給されていることで、弁体91が弁座94の開口を閉塞する。
操作部92は、排気口36の外側に位置しており、図12(b)に示すように指Fで押されると排気口36を閉塞する。操作部92が押されると、弁体91が閉塞位置から開放位置へ移動して、弁座94の開口が開放される。
第2変形例においては、開閉弁90による弁座94の開口の開閉を制御することで、吸着スタンド1の吸着状態と膜厚管理状態とを切り替える。具体的には、図12(a)に示すように操作部92が指Fで押されていない場合(吸着状態)には、分岐部34から流れてきた圧縮空気の圧力によって弁体91が図12(a)に示すように弁座94を閉塞する。かかる場合には、弁座94の開口を圧縮空気が流れなくなるので、圧縮空気が排気口36から排出されない。これにより、吸着状態時に、圧縮空気が排気口36から無駄に排出されることを防止できる。
図12(b)に示すように操作部92が指Fで押されている場合(膜厚管理状態)には、操作部92が排気口36を閉塞する一方で、弁体91は弁座94の開口を開放している。かかる場合には、弁座94の開口を通過した圧縮空気は、排気口36から排出されずに、給気孔21を介して載置面501へ向かって給気される。これにより、対向面20と載置面501との間に、空気膜が形成される。
上述した第2変形例の場合には、吸着スタンド1の吸着状態と膜厚管理状態とを、より簡易かつ確実に切り替えることが可能となる。また、第2変形例においては、開閉弁90が給気孔21や排気口36へ向かう圧縮空気の流量を調整できるので、前述した絞り部50(図3)を設けていない。絞り部50の開口50aは小さい(直径の大きさが、0.3〜0.5(mm))ため加工に手間が掛るが、第2変形例においては絞り部50を設けないことによって上述した絞り部50の加工が不要となる。
なお、第2変形例では、開閉弁90が、排気口36が設けられた流路部32に設けられていることとしたが、これに限定されない。例えば、開閉弁90が、排気口35が設けられた流路部31にも設けられていてもよい。
図13は、吸着スタンド1の第3変形例を示す図である。第3変形例では、吸引孔26が、第2変形例よりも幅広の環状溝80に連通している。また、環状溝80の内側には、田の字状の溝部22が設けられている。給気孔21は、ここではベース10の底面の中心に一つ設けられているが、これに限定されず、例えば溝部22上に複数設けられてもよい。この結果、溝部22の内側全てと溝部22の外側周辺に空気膜が形成されて、吸着スタンド1を浮上させる。
また、対向面20は、環状溝80と溝部22の間に位置し、環状溝80の外側の面81と同一面となっている。かかる構成の場合にも、負圧発生部45で発生した負圧によって、環状溝80の空気が吸引孔26を介して流路部31へ流れる。この結果、環状溝80の外側の面81では、負圧による吸着力が発生する。環状溝80は、溝部22の周囲の空気膜の空気を吸引する。
第3変形例によれば、吸着スタンド1の対向面20の内側(給気領域)で浮上させる一方で、外側(吸引領域)で吸着するように構成することが可能である。かかる場合には、給気孔21から給気される空気を吸引孔26から回収することが可能である。この結果、吸着スタンド1の周囲に空気が排出されないので、吸着スタンド1は、温度が均一な環境や極めて清潔な環境が要求される半導体製造装置等での使用に適している。
図14は、吸着スタンド1の第4変形例を示す図である。第4変形例は、第3変形例に示すベース10を円形状にしたものである。これに伴い、環状溝80及び溝部22の形状も、円形状のベース10に対応するように形成されている。かかる構成の場合にも、負圧発生部45で発生した負圧によって、環状溝80の空気が吸引孔26を介して流路部31へ流れる。従って、第4変形例が奏する作用効果は、第3変形例が奏する作用効果とほぼ同じである。
図15は、吸着スタンド1の第5変形例を示す図である。第5変形例では、第4変形例と同様に、ベース10が円形状になっている。一方で、第5変形例では、吸引孔26が、ベース10の底面の中心に位置しており、環状溝80と連通している。かかる構成の場合にも、負圧発生部45で発生した負圧によって、環状溝80の空気が吸引孔26を介して流路部31へ流れる。なお、吸引孔26は、底面の中心に位置しなくてもよく、環状溝80上のいずれかの場所に位置してもよい。かかる場合でも、環状溝80の内側(吸引領域)の全てがほぼ均一の負圧になって、吸着力を発生する。
また、環状溝80の周囲には、例えばバランスを考量して対称的な位置に4つの給気孔21が設けられている。この4つの給気孔21は、環状溝80の周囲に、円周方向に所定間隔で設けられている。これにより、環状溝80の外側(給気領域)に空気膜が形成されて、吸着スタンド1が浮上する。従って、吸着スタンド1は、空気膜を介して載置面501から浮上すると共に、環状溝80の内側で発生する吸着力によって真空プリロードが作用するので、この吸着力以上の力で引っ張らない限り、吸着スタンド1は載置面501から離れることはない。
第5変形例によれば、環状溝80の周囲に配置された給気孔21から空気を給気して吸着スタンド1を浮上させるので、吸着スタンド1の周辺のゴミを吹き飛ばし、環状溝80の内側に配置された吸引孔26からゴミを吸い込むことを防止できる。なお、環状溝80及びその内側を凹部に変更しても、同様の効果が得られる。
<本実施形態における効果>
上述した実施形態に係る吸着スタンド1おいては、ベース10の載置台500への吸着状態及び吸着解除状態と、ベース10と載置台500の間に形成される空気膜の厚さを管理する膜厚管理状態とを切り替える。
かかる場合には、簡易な構成でありながら、吸着状態と吸着解除状態と膜厚管理状態とを簡単な操作で切替え可能な吸着スタンド1を提供できる。また、吸着スタンド1を膜厚管理状態に切り替えることで、吸着スタンド1のベース10と載置台500との間に空気膜が形成されて、吸着スタンド1が載置台500に接触しない。このため、吸着スタンド1を移動させる際に、摩擦力や載置面501の表面状態(凹凸)の影響を受けない。また、膜厚管理状態においては空気膜がプリロードされるので、空気膜の剛性が高くなり、空気膜が安定した状態となる。この結果、吸着スタンド1を載置台500から所定の高さに高精度に維持しながら移動させることが可能となる。
また、上記した通り、吸着スタンド1のベース10は直方体形状に限定されず、第4変形例及び第5変形例のような円柱形状、三角柱形状、楕円柱形状、又はその他の形状であってもよい。
また、上記では、圧縮空気が分岐部34において左右2つの流路部32に分流することとしたが、これに限定されない。例えば、圧縮空気は分岐部34において一つの流路部32に分流してもよい。
また、上記では、図1に示すように吸着スタンド1が測定器600(ダイヤルゲージ)を支持することとしたが、これに限定されない。例えば、吸着スタンドが、図16に示すように、ハイトゲージ700のベース部701になっていてもよい。
図16は、本発明が適用されるハイトゲージ700を示す斜視図である。ハイトゲージ700のベース部701は、前述した吸着スタンド1の排気口35、36を有する。また、ベース部701の内部構成は、吸着スタンド1の内部構成と同様である。具体的には、ベース部701の内部には、吸着スタンド1の流路部31、32、33及び真空エジェクタ40が設けられている。これにより、ハイトゲージ700を載置台500から所定の高さに高精度に維持しながら移動させることが可能となる。特に、本発明をハイトゲージ700に適用した場合には、ハイトゲージ700を浮上させて移動させることで、けがき作業(例えば、材料の中心や基準を決めるための作業)が非常に効率的に行えるという優れた効果が奏される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 吸着スタンド
10 ベース
20 対向面
21 給気孔
26 吸引孔
31、32、33 流路部
35、36 排気口
40 真空エジェクタ
45 負圧発生部
80 環状溝
90 開閉弁
500 載置台

Claims (13)

  1. 載置台に対向する対向面を有するベースと、
    前記ベース内の圧縮空気の一部の流速を大きくして、前記載置台と前記対向面の間の空気を吸引する負圧を発生させる負圧発生手段と、
    前記負圧によって、前記ベースを前記載置台に対して真空吸着させる吸着手段と、
    圧縮空気を前記載置台へ給気して、前記対向面と前記載置台との間に空気膜を形成する空気膜形成手段と、
    前記吸着手段による吸着状態及び吸着解除状態と、前記負圧発生手段及び前記空気膜形成手段が協働して前記空気膜の厚さを管理する膜厚管理状態とを切り替える切替手段と、
    を備える、吸着スタンド。
  2. 前記ベースは、外部から供給される圧縮空気が分岐部で分岐されて流される第1流路部及び第2流路部を有し、
    前記空気膜形成手段は、前記第1流路部に設けられ、圧縮空気を前記載置台へ給気して前記対向面と前記載置台との間に空気膜を形成する給気孔を有し、
    前記負圧発生手段は、前記第2流路部に設けられ、圧縮空気の流速を大きくして、前記載置台と前記対向面の間の空気を吸引する負圧を発生させる負圧発生部を有する、
    請求項1に記載の吸着スタンド。
  3. 前記負圧発生部に連通されると共に、吸引力を発生する吸引領域を前記対向面に有する、
    請求項2に記載の吸着スタンド。
  4. 前記吸引領域は、前記ベースの前記対向面と同一面に形成された凹部領域である、
    請求項3に記載の吸着スタンド。
  5. 前記吸引領域は、前記ベースの前記対向面と同一面に形成された環状溝で囲まれた領域である、
    請求項3に記載の吸着スタンド。
  6. 前記切替手段は、
    前記第1流路部の圧縮空気の外部への排出状態及び排出抑制状態と、前記第2流路部の圧縮空気の外部への排出状態及び排出抑制状態とを、それぞれ切り替えることで、
    前記吸着状態と前記吸着解除状態と前記膜厚管理状態とを切り替える、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の吸着スタンド。
  7. 前記第1流路部には、圧縮空気が前記給気孔から給気されずに排出される第1排気口が設けられ、
    前記第2流路部には、前記負圧発生部を通過した圧縮空気が排出される第2排気口が設けられ、
    前記切替手段は、
    前記第1排気口及び前記第2排気口が開放されると、前記吸着状態に切り替え、
    前記第1排気口が開放され、かつ前記第2排気口が閉塞されると、前記吸着解除状態に切り替え、
    前記第1排気口が閉塞され、かつ前記第2排気口が開放されると、前記膜厚管理状態に切り替える、
    請求項6に記載の吸着スタンド。
  8. 前記第1流路部には、前記分岐部から流される圧縮空気の流入口の開閉を制御する開閉弁が設けられ、
    前記切替手段は、前記開閉弁による前記流入口の開閉を制御することで、前記吸着状態と前記膜厚管理状態とを切り替える、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の吸着スタンド。
  9. 前記負圧発生部は、前記第2流路部の流路を狭くして、圧縮空気の流速を大きくするノズル部を有し、
    前記第2流路部は、前記ノズル部の先端側に発生された負圧によって、前記載置台と前記対向面の間の空気を吸引する吸引孔を有する、
    請求項2から8のいずれか1項に記載の吸着スタンド。
  10. 前記吸引孔は、前記ベースの前記対向面と同一面に形成された環状溝と繋がっている、
    請求項9に記載の吸着スタンド。
  11. 前記切替手段は、外部から圧縮空気が供給されている状態で、前記吸着状態と前記吸着解除状態と前記膜厚管理状態とを切り替える、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の吸着スタンド。
  12. 前記吸引孔は、前記対向面の中央側の吸引領域の空気を吸引し、
    前記給気孔は、前記吸引領域よりも外側の給気領域へ圧縮空気を給気する、
    請求項9に記載の吸着スタンド。
  13. 前記給気孔は、前記対向面の中央側の給気領域へ圧縮空気を給気し、
    前記吸引孔は、前記給気領域よりも外側の吸引領域の空気を吸引する、
    請求項9に記載の吸着スタンド。
JP2016074066A 2016-04-01 2016-04-01 吸着スタンド Active JP6276318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016074066A JP6276318B2 (ja) 2016-04-01 2016-04-01 吸着スタンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016074066A JP6276318B2 (ja) 2016-04-01 2016-04-01 吸着スタンド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017187297A JP2017187297A (ja) 2017-10-12
JP6276318B2 true JP6276318B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=60044085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016074066A Active JP6276318B2 (ja) 2016-04-01 2016-04-01 吸着スタンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6276318B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114512430A (zh) * 2022-01-28 2022-05-17 河南通用智能装备有限公司 一种气浮载台

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE9303008L (sv) * 1992-11-17 1994-05-18 Staffan Aasander Bordsarrangemang
JP2002349568A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Mitsutoyo Corp 排気回収型空気軸受
JP4616563B2 (ja) * 2004-01-29 2011-01-19 株式会社ミツトヨ 真空吸着ツールスタンド
US7290931B2 (en) * 2005-07-15 2007-11-06 Asml Holding N.V. Vacuum pre-loaded pneumatic bearing with onboard vacuum generator
JP5054368B2 (ja) * 2006-12-18 2012-10-24 株式会社ミツトヨ 測定用補助台

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017187297A (ja) 2017-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6382251B2 (ja) エアベアリング
US9117869B2 (en) Chucking device and chucking method
JP6276318B2 (ja) 吸着スタンド
KR102605684B1 (ko) 기판 부상 반송 장치
JP2015109416A (ja) チャック装置
KR101558111B1 (ko) 밀착 노광 장치 및 밀착 노광 방법
US7946767B2 (en) Hydrostatic bearing and stage apparatus
CN109211171B (zh) 门式移动装置和三维测量仪
JP4087220B2 (ja) 非接触支持装置
JP2010260715A (ja) 浮上ユニット及び浮上装置
JP4982875B2 (ja) シート状物品のための非接触パッド
JP2010264579A (ja) 基板吸着装置
JP4877690B2 (ja) 静圧スライダ
JPH0512113B2 (ja)
JPS62211236A (ja) 板状体の保持装置
JP2020161585A (ja) ワーク搬送用ハンド
JP2013245732A (ja) ワーク浮上装置
JP4494179B2 (ja) 非接触支持装置
CN111188834B (zh) 空气轴承
JPH07317767A (ja) 静圧気体軸受
JP5773360B2 (ja) 流量測定装置
JPH05335404A (ja) 無接触保持装置
JP2004104023A (ja) 微動装置
JPH02138044A (ja) 板状体の保持装置
JP5422680B2 (ja) 基板保持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6276318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250