JP6274848B2 - 乗り物用の空気圧縮装置 - Google Patents

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Description

この発明は、乗り物用の空気圧縮装置に関する。
従来の空気圧縮装置としては、1台の大容量空気圧縮機と、これに接続される油分離エレメント、アフタークーラおよび除湿器等の周辺機器と、サーマルリレー等の保護装置を含み、車両の空気だめに圧縮空気を供給するものが知られている。圧縮空気は、例えば、車両の空気バネまたはドアの開閉等に利用される。
従来の空気圧縮装置では、空気だめの圧力を検知して、空気だめの圧力が下限設定圧力未満になったときに、空気圧縮機を駆動して空気だめの圧力を上昇させ、空気だめの圧力が上限設定圧力になったときに、空気圧縮機を停止していた。また、従来の空気圧縮装置では、潤滑油の温度が設定温度未満であって、且つ空気だめの圧力が上限設定圧力以上になったときに、空気圧縮機を駆動して且つ排気弁を開弁して暖気運転を行い、潤滑油の温度を上昇させていた(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2012/017939号(第10頁、図4)
しかしながら、従来の空気圧縮装置では、潤滑油の温度が設定温度未満になったときでも、空気だめの圧力が低下して下限設定圧力未満になるまでは、空気圧縮機の駆動を行わない問題があった。例えば、車両の運用状態によっては、ドアの開閉の頻度が低い場合があり、圧縮空気の消費量が少ない。このときには、空気だめの圧力が下限設定圧力未満になるまでに、長時間を要し、潤滑油の温度が低い場合であっても、空気圧縮機の運転が長時間に渡って行われない。その結果、従来の空気圧縮装置では、空気中に含まれる水分が、潤滑油を溜めるタンク内で凝縮していまい、空気圧縮機を駆動する際に、水分と潤滑油が攪拌されて、潤滑油の乳化現象が発生するおそれがあった。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、潤滑油の温度を設定温度以上に保持するように、空気圧縮機の駆動制御を行うことができる乗り物用の空気圧縮装置を得ることを目的にしている。
この発明に係る乗り物用の空気圧縮装置は、乗り物用の空気だめに圧縮空気を供給する空気圧縮機と、前記空気だめの圧力を検出する圧力検出部と、前記空気圧縮機の周囲温度を検出する温度検出部と、前記空気だめの圧力が低下して、前記空気だめの下限設定圧力以下になる前に、前記空気圧縮機を駆動し、前記空気だめの圧力が上昇して上限設定圧力以上になったときに、前記空気圧縮機を停止するように制御を行う制御部と、を有し、前記空気圧縮機は、第1空気圧縮機および第2空気圧縮機を含み、前記制御部は、前記空気だめの圧力が上昇して前記上限設定圧力よりも低圧力である運転切替圧力以上になったときに、前記第2空気圧縮機を停止して、前記第1空気圧縮機を駆動し、前記空気だめの圧力が低下して前記下限設定圧力よりも高圧力である前記運転切替圧力以下になったとき又は前記空気だめの圧力が低下して前記運転切替圧力以下になる前に前記周囲温度が設定温度未満になったときに、前記第1空気圧縮機と前記第2空気圧縮機とを駆動することを特徴とする。
この発明によれば、潤滑油の温度を設定温度以上に保持するように、空気圧縮機の駆動制御を行うことができる乗り物用の空気圧縮装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る空気圧縮装置の概略ブロック図である。 図1に示す空気圧縮装置の動作を説明するフローチャートである。 図2に示す圧縮機制御を説明するフローチャートである(実施の形態1に対応する)。 実施の形態1に係る空気圧縮装置の動作を説明するタイムチャートである。 実施の形態2および3に係る空気圧縮装置の概略ブロック図である。 図2に示す圧縮機制御を説明するフローチャートである(実施の形態2および3に対応する)。 図2に示す圧縮機制御を説明するフローチャートである(実施の形態2に対応する)。 実施の形態2に係る空気圧縮装置の動作を説明するタイムチャートである。 図2に示す圧縮機制御を説明するフローチャートである(実施の形態3に対応する)。 実施の形態3に係る空気圧縮装置の動作を説明するタイムチャートである。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略または簡略化する。
実施の形態1.
図1に示すように、この実施の形態に係る空気圧縮装置1は、乗り物(例えば、電車の車両、自動車等)の空気だめ20に接続されて、空気だめ20に圧縮空気を供給する。空気圧縮装置1は、空気圧縮装置1全体の制御を行う制御部30を有する。空気圧縮装置1は、空気だめ20内部の空気だめ圧力Vを、下限設定圧力A1と上限設定圧力A3との間に制御する(例えば、図4等参照)。乗り物用の空気だめ20に供給された圧縮空気は、例えば、乗り物用の空気バネまたはドアの開閉等に利用される。空気圧縮装置1は、図1に示すように、実線で記載してある空気系統と点線で記載してある潤滑油系統を有する。
空気圧縮装置1の空気系統は、大気の取り込み口であるエアフィルタ2と、空気を圧縮する空気圧縮機3と、潤滑油を分離するオイルセパレータ(油だめを含む)4と、圧縮空気を冷却するアフタークーラ5と、圧縮空気を空気だめ20に供給する供給状態または圧縮空気を大気側に放出する放出状態に切り替える切替弁6と、圧縮空気に含まれる湿気(水蒸気)を除去する除湿器7と、空気だめ20内の圧力を検出する圧力検出部10を備える。切替弁6は、例えば、圧縮空気を空気だめ20に供給する空気流路に配置されており、圧力検出部10は、切替弁6と空気だめ20との間に配置されている。なお、空気圧縮機3は、複数の空気圧縮機を有する構成であってもよく、例えば、第1空気圧縮機3−1と第2空気圧縮機3−2とを有する。空気圧縮機3は、3台以上の空気圧縮機を有する構成であっても良い。
空気圧縮装置1の潤滑油系統は、オイルセパレータ4で分離された潤滑油をろ過するオイルフィルタ8と、高温の潤滑油を冷却するオイルクーラ9を備える。
次に、この実施の形態に係る空気圧縮装置1の動作を説明する。
空気系統は、以下のように作用する。空気圧縮装置1のエアフィルタ2から大気を吸い込み、粉塵等を除去した後に、空気圧縮機3で空気を圧縮する。次に、空気圧縮機3から吐出された圧縮空気に含まれる油分をオイルセパレータ4で分離する。そして、高温の圧縮空気をアフタークーラ5で冷却した後に、除湿器7で圧縮空気中の湿気を除去し、圧縮空気は空気だめ20に供給される。
潤滑油系統は以下のように作用する。オイルセパレータ(兼油だめ)4で分離された潤滑油はオイルフィルタ8でろ過され、オイルクーラ9を通り潤滑油は冷却される。潤滑油は、分岐され空気圧縮機3に戻される。
次に、図2および図3に示すフローチャートを用いて、この実施の形態に係る空気圧縮装置1の動作の一例を説明する。まず、図2に示すステップS10にて、図1に示す制御部30は、切替弁6が圧縮空気を大気側に放出する放出状態であるか否かを判断する。切替弁6が放出状態ではない場合には、図2に示すステップS12にて、制御部30は、切替弁6を放出状態に切り替えるように制御を行う。ステップS14では、空気圧縮装置1の動作を終了するか否かを判断する。例えば、図示を省略してある停止スイッチの操作によって空気圧縮装置1の動作を終了する。
ステップS16にて、空気圧縮機3の制御を行う。具体的には、図3に示すステップS100にて、図1に示す圧力検出部10は、空気だめ20内の空気だめ圧力Vを検出する。図3に示すステップS102にて、空気だめ圧力Vが、下限設定圧力A1未満の場合には、ステップS104に進み、空気だめ圧力Vが、下限設定圧力A1以上の場合には、ステップS116に進む。
ステップS102にて、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1未満である場合には、ステップS104にて、図1に示す制御部30は、空気圧縮機3を駆動するように制御を行う。図3に示すステップS106にて、制御部30は、切替弁6を、圧縮空気を空気だめ20に供給する供給状態に切り替える。このように、空気圧縮機3を駆動して、切替弁6を供給状態にすることによって、空気だめ20に圧縮空気が供給される。
ステップS108にて、圧力検出部10は空気だめ圧力Vを検出し、ステップS110にて、空気だめ圧力Vが上限設定圧力A3以上であるか否かを判断する。空気だめ圧力Vが上限設定圧力A3以上になると、ステップS112にて、空気圧縮機3を停止する。そして、ステップS114にて、切替弁6を放出状態に切り替えて、空気圧縮機3の制御を終了する。
ステップS102にて、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1以上である場合には、ステップS116に進み、空気だめ圧力Vが運転切替圧力A2以下であるか否かを判断する。空気だめ圧力Vが運転切替圧力A2よりも大きいときには、ステップS100に戻る。空気だめ圧力Vが運転切替圧力A2以下である場合には、ステップS118にて、空気圧縮機3を駆動する。このときには、上記のように、ステップS114または図2に示すステップS12にて、切替弁6が放出状態になっている。したがって、空気圧縮機3からの圧縮空気は、大気側に放出され、空気圧縮装置1の空運転が行われる。
ステップS120にて、空気だめ圧力Vを検出し、ステップS122にて、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1以下であるか否かを判断する。空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1以下であるときは、ステップS106に進み、上記と同様に、切替弁6を供給状態に切り替えて、空気だめ20に圧縮空気を供給する。空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1よりも大きい間は、空運転が継続される。
次に、図4に示すタイムチャートを用いて、この実施の形態に係る空気圧縮装置1の動作の具体例を説明する。
時刻t0では、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1未満なので、空気圧縮機3を駆動して、且つ切替弁6を供給状態にして、空気だめ20に圧縮空気を供給する。
時刻t2にて、空気だめ圧力Vが、上限設定圧力A3に到達したので、空気圧縮機3を停止して、切替弁6を放出状態に切り替える。
時刻t2〜時刻t4では、空気だめ20に供給された圧縮空気が使用されて、空気だめ圧力Vが低下する。
時刻t3にて、空気だめ圧力Vが、運転切替圧力A2まで低下したので、空気圧縮機3を駆動する。このときは、切替弁6が放出状態になっているので、空気圧縮装置1の空運転が行われる。
時刻t4にて、空気だめ圧力Vが、下限設定圧力A1まで低下したので、空気圧縮機3の駆動を継続して、切替弁6を供給状態に切り替えて、空気だめ20に圧縮空気を供給する。
時刻t6にて、空気だめ圧力Vが、上限設定圧力A3に到達したので、空気圧縮機3を停止して、切替弁6を放出状態に切り替える。
上記のように、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、空気だめ圧力Vが低下して、下限設定圧力A1よりも高い圧力である運転切替圧力A2以下になったときに、空気圧縮機3を駆動して空運転を行っている。このため、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、下限設定圧力A1以下になったときに空気圧縮機3を駆動する場合と比較して、空気圧縮機3の稼働率が高くなっている。その結果、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、潤滑油の温度が低下することが抑制されており、潤滑油の乳化現象の発生が抑制されている。
また、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、空運転の状態から、切替弁6を切り替えることによって、空気だめ20に圧縮空気を供給している。このため、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、空気だめ圧力Vが低下して下限設定圧力A1以下になったときに、切替弁6を切り替えるのみで、即座に空気だめ20に圧縮空気を供給することができる。
なお、図1および図4に示すように、空気圧縮機3は、第1空気圧縮機3−1および第2空気圧縮機3−2を含み、制御部30は、第1空気圧縮機3−1および第2空気圧縮機3−2の制御を行っても良い。以下に、第1空気圧縮機3−1および第2空気圧縮機3−2の制御の一例を説明する。
時刻t0では、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1よりも小さいので、すべての空気圧縮機3である第1空気圧縮機3−1および第2空気圧縮機3−2を駆動する。複数の空気圧縮機3のすべてを駆動して、空気だめ圧力Vを、急速に上昇させることができる。
時刻t1にて、空気だめ圧力Vが、運転切替圧力A2以上になると、第2空気圧縮機3−2を停止して、複数の空気圧縮機3の一部である第1空気圧縮機3−1を駆動する。
時刻t3では、空気だめ圧力Vが、運転切替圧力A2まで低下したので、すべての空気圧縮機3である第1空気圧縮機3−1および第2空気圧縮機3−2を駆動する。すべての空気圧縮機3を駆動して、潤滑油温度Tを好適に上昇させることができる。
時刻t5にて、空気だめ圧力Vが、運転切替圧力A2まで上昇したので、第2空気圧縮機3−2を停止して、複数の空気圧縮機3の一部である第1空気圧縮機3−1を駆動する。
上記のように、空気だめ圧力Vが、運転切替圧力A2以上になったときに、複数の空気圧縮機3の一部を停止しているので、空気圧縮装置1の静音化が実現されている。しかも、複数の空気圧縮機3の一部を停止しているので、空気圧縮装置1の省エネルギー化が達成されている。さらに、複数の空気圧縮機3の一部を駆動しているので、空気だめ圧力Vをゆっくり上昇させることができる。その結果、空気圧縮機3の稼働率が高くなるので、潤滑油の温度の低下を抑制することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る空気圧縮装置1は、図5に示すように、潤滑油の温度を検出する温度検出部11をさらに備える。温度検出部11は、例えば、空気圧縮機3およびオイルフィルタ8の近くに配置してあり、これらの周囲温度を検出することによって、潤滑油の潤滑油温度Tを検出する。なお、以下の説明では、上記の実施の形態1と重複する部分については、説明を省略する。
図6および図7に示すフローチャートを用いて、この実施の形態に係る空気圧縮装置1の動作の一例について説明する。図6に示すステップS100にて、図5に示す圧力検出部10は、空気だめ20内の空気だめ圧力Vを検出する。図6に示すステップS102にて、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1未満である場合には、ステップS104に進み、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1以上の場合には、図7に示すステップS202に進む。
図6に示すステップS102にて、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1未満である場合には、ステップS104にて、図5に示す制御部30は、空気圧縮機3を駆動するように制御を行う。ステップS106にて、制御部30は、切替弁6を、圧縮空気を空気だめ20に供給する供給状態に切り替える。空気圧縮機3を駆動し、切替弁6を供給状態にすることによって、空気だめ20に圧縮空気が供給される。
ステップS108にて、圧力検出部10は空気だめ圧力Vを検出し、ステップS110にて、空気だめ20内の空気だめ圧力Vが上限設定圧力A3以上であるか否かを判断する。空気だめ圧力Vが上限設定圧力A3以上になると、ステップS112にて、空気圧縮機3を停止する。そして、ステップS114にて、切替弁6を放出状態に切り替えて、空気圧縮機3の制御を終了する。
ステップS102にて、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1以上である場合には、図7に示すステップS202に進む。ステップS202にて、潤滑油温度Tを検出し、ステップS204にて、潤滑油温度Tが設定温度C1未満であるか否かを判断する。
潤滑油温度Tが設定温度C1以上の場合には、図6に示すステップS100に戻る。潤滑油温度Tが設定温度C1未満である場合には、ステップS206にて、空気圧縮機3を駆動する。このときには、上記のように、図6に示すステップS114または図2に示すステップS12にて、切替弁6が放出状態になっているので、空気圧縮機3からの圧縮空気は、大気側に放出され、空気圧縮装置1の空運転が行われる。
ステップS208およびステップS210にて、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1以下であるか否かを判断する。空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1以下であるときは、図6に示すステップS106に進み、切替弁6を供給状態に切り替えて、空気だめ20に圧縮空気を供給する。空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1よりも大きい場合は、ステップS212に進む。ステップS212にて潤滑油温度Tを検出し、ステップS214にて、潤滑油温度Tが設定温度C1以上になったか否かを判断する。
ステップS214にて、潤滑油温度Tが設定温度C1以上である場合には、図6に示すステップS112にて空気圧縮機3を停止して、ステップS114にて切替弁6を放出状態に切り替えて、空気圧縮機3の制御を終了する。
次に、図8に示すタイムチャートを用いて、この実施の形態に係る空気圧縮装置1の動作の具体例を説明する。
時刻t0では、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1未満なので、空気圧縮機3を駆動して、且つ切替弁6を供給状態にして、空気だめ20に圧縮空気を供給する。
時刻t2にて、空気だめ圧力Vが、上限設定圧力A3に到達したので、空気圧縮機3を停止して、切替弁6を放出状態に切り替える。
時刻t2〜時刻t3では、空気圧縮機3が停止しており、潤滑油温度Tが低下する。そして、時刻t3にて、潤滑油温度Tが設定温度C1未満になったので、空気圧縮機3を駆動する。このときは、切替弁6が放出状態になっているので、空気圧縮装置1の空運転が行われる。
空気圧縮装置1の空運転によって潤滑油温度Tが上昇して、時刻t4にて、潤滑油温度Tが設定温度C1以上になったので、空気圧縮機3を停止する。
時刻t5にて、空気だめ圧力Vが、下限設定圧力A1まで低下したので、空気圧縮機3を駆動して、切替弁6を供給状態に切り替えて、空気だめ20に圧縮空気を供給する。
時刻t6にて、空気だめ圧力Vが、上限設定圧力A3に到達したので、空気圧縮機3を停止して、切替弁6を放出状態に切り替える。
上記のように、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、空気だめ圧力Vが低下して下限設定圧力A1以下になる前に、潤滑油温度Tに基づいて空気圧縮装置1の空運転を行っている。すなわち、この実施の形態では、潤滑油温度Tが設定温度C1未満になったときに、確実に空気圧縮装置1の空運転を行う。その結果、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、潤滑油の温度が低下することを確実に防止して、潤滑油の乳化現象の発生を抑制することができる。
なお、図5および図8に示すように、空気圧縮機3は、第1空気圧縮機3−1および第2空気圧縮機3−2を含み、制御部30は、第1空気圧縮機3−1および第2空気圧縮機3−2の制御を行っても良い。以下に、第1空気圧縮機3−1および第2空気圧縮機3−2の制御の一例を説明する。
時刻t0では、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1よりも小さいので、すべての空気圧縮機3である第1空気圧縮機3−1および第2空気圧縮機3−2を駆動する。複数の空気圧縮機3のすべてを駆動して、空気だめ圧力Vを、急速に上昇させることができる。
時刻t1にて、空気だめ圧力Vが、下限設定圧力A1以上になると、第2空気圧縮機3−2を停止して、複数の空気圧縮機3の一部である第1空気圧縮機3−1を駆動する。このように、空気だめ圧力Vが、下限設定圧力A1以上になったときには、複数の空気圧縮機3の一部を停止しているので、空気圧縮装置1の静音化が実現されている。しかも、複数の空気圧縮機3の一部を停止しているので、空気圧縮装置1の省エネルギー化が達成されている。さらに、複数の空気圧縮機3の一部を駆動しているので、空気だめ圧力Vをゆっくり上昇させることができる。その結果、空気圧縮機3の稼働率が高くなるので、潤滑油の温度の低下を抑制することができる。
時刻t3にて、潤滑油温度Tが設定温度C1未満になったときは、すべての空気圧縮機3である第1空気圧縮機3−1および第2空気圧縮機3−2を駆動する。すべての空気圧縮機3を駆動することによって、潤滑油温度Tを急速に上昇させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る空気圧縮装置1の動作を、図6および図9に示すフローチャートならびに図10に示すタイムチャートを用いて説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1または実施の形態2と重複する部分については、説明を省略する。
図6に示すステップS102にて、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1以上である場合には、図9に示すステップS302に進み、空気だめ圧力Vが運転切替圧力A2以下であるか否かを判断する。空気だめ圧力Vが運転切替圧力A2以下である場合には、ステップS304に進み、空気だめ圧力Vが運転切替圧力A2よりも大きい場合には、ステップS312に進む。
ステップS302にて、空気だめ圧力Vが運転切替圧力A2以下である場合には、ステップS304にて、空気圧縮機3を駆動する。このときには、上記のように、図6に示すステップS114または図2に示すステップS12にて、切替弁6が放出状態になっている。したがって、空気圧縮機3からの圧縮空気は、大気側に放出され、空気圧縮装置1の空運転が行われる。
図9に示すステップS306にて、空気だめ圧力Vを検出し、ステップS308にて、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1以下であるか否かを判断する。空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1以下であるときは、図6に示すステップS106に進み、上記と同様に、切替弁6を供給状態に切り替えて、空気だめ20に圧縮空気を供給する。空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1よりも大きい間は、空気圧縮装置1の空運転が行われる。
図9に示すステップS302にて、空気だめ圧力Vが運転切替圧力A2よりも大きいときには、ステップS312に進む。ステップS312にて、潤滑油温度Tを検出し、ステップS314にて、潤滑油温度Tが設定温度C1未満であるか否かを判断する。潤滑油温度Tが設定温度C1以上の場合には、図6に示すステップS100に戻る。
図9に示すステップS314にて、潤滑油温度Tが設定温度C1未満である場合には、ステップS316にて、空気圧縮機3を駆動する。このときには、上記のように、図6に示すステップS114または図2に示すステップS12にて、切替弁6が放出状態になっているので、空気圧縮機3からの圧縮空気は、大気側に放出され、空気圧縮装置1の空運転が行われる。
ステップS318およびステップS320にて、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1以下であるか否かを判断する。空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1以下であるときは、図6に示すステップS106に進み、切替弁6を供給状態に切り替えて、空気だめ20に圧縮空気を供給する。空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1よりも大きい場合は、ステップS322に進む。ステップS322にて潤滑油温度Tを検出し、ステップS324にて、潤滑油温度Tが設定温度C1以上になったか否かを判断する。
ステップS324にて、潤滑油温度Tが設定温度C1以上になったときは、図6に示すステップS112にて空気圧縮機3を停止して、ステップS114にて切替弁6を放出状態に切り替えて、空気圧縮機3の制御を終了する。
この実施の形態に係る空気圧縮装置1の制御について、図10に示すタイムチャートを用いて説明する。
時刻t0では、空気だめ圧力Vが下限設定圧力A1未満なので、空気圧縮機3を駆動して、且つ切替弁6を供給状態にして、空気だめ20に圧縮空気を供給する。
時刻t3では、空気だめ圧力Vが、上限設定圧力A3に到達したので、空気圧縮機3を停止して、切替弁6を放出状態に切り替える。
時刻t3〜時刻t4では、空気圧縮機3が停止しているので、潤滑油温度Tが低下する。時刻t4にて、潤滑油温度Tが設定温度C1未満になったので、空気圧縮機3を駆動する。このときは、切替弁6が放出状態になっているので、空気圧縮装置1の空運転が行われる。
空気圧縮装置1の空運転によって潤滑油の温度が上昇して、時刻t5にて、潤滑油温度Tが設定温度C1以上になったので、空気圧縮機3を停止する。
時刻t6にて、空気だめ圧力Vが、運転切替圧力A2まで低下したので、空気圧縮機3を駆動する。このときは、切替弁6が放出状態になっているので、空気圧縮装置1の空運転が行われる。
時刻t7にて、空気だめ圧力Vが、下限設定圧力A1まで低下したので、空気圧縮機3の駆動を継続して、切替弁6を供給状態に切り替えて、空気だめ20に圧縮空気を供給する。
時刻t9にて、空気だめ圧力Vが、上限設定圧力A3に到達したので、空気圧縮機3を停止して、切替弁6を放出状態に切り替える。
上記のように、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、空気だめ圧力Vが低下して、下限設定圧力A1よりも高い圧力である運転切替圧力A2以下になったときに、空気圧縮装置1の空運転を行っている。その結果、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、下限設定圧力A1以下になったときに空気圧縮機3を駆動する場合と比較して、空気圧縮機3の稼働率が高くなるので、潤滑油の温度の低下を抑制することができる。したがって、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、潤滑油の乳化現象の発生が抑制されている。
また、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、空運転の状態から、切替弁6を切り替えることによって、空気だめ20に圧縮空気を供給している。このため、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、空気だめ圧力Vが低下して下限設定圧力A1以下になったときに、切替弁6を切り替えるのみで、即座に空気だめ20に圧縮空気を供給することができる。
この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、空気だめ圧力Vが低下して下限設定圧力A1以下になる前に、潤滑油温度Tに基づいて空気圧縮装置1の空運転を行っている。すなわち、この実施の形態では、潤滑油温度Tが設定温度C1未満になったときに、確実に空気圧縮装置1の空運転を行う。その結果、この実施の形態に係る空気圧縮装置1では、潤滑油の温度が低下することを確実に防止して、潤滑油の乳化現象の発生を抑制することができる。
この発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々に改変することができる。すなわち、上記の実施の形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施の形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
例えば、上記の実施の形態では、空気だめ20内の圧力が、下限設定圧力A1以下になったときに、空気だめ20に圧縮空気を供給したが、下限設定圧力A1以下になる前に、空気だめ20に圧縮空気を供給しても良い。
また、制御部30は、図示を省略してあるタイマー部を有し、設定時間毎に空気圧縮機3を駆動する制御をさらに組み合わせても良い。設定時間毎に空気圧縮機3を駆動することによって、潤滑油の温度の低下を抑制することができる。
1 空気圧縮装置、2 エアフィルタ、3 空気圧縮機、3−1 第1空気圧縮機、3−2 第2空気圧縮機、4 オイルセパレータ(油だめを含む)、5 アフタークーラ、6 切替弁、7 除湿器、8 オイルフィルタ、9 オイルクーラ、10 圧力検出部、11 温度検出部、20 空気だめ、30 制御部、A1 下限設定圧力、A2 運転切替圧力、A3 上限設定圧力、C1 設定温度、T 潤滑油温度、V 空気だめ圧力。

Claims (2)

  1. 乗り物用の空気だめに圧縮空気を供給する空気圧縮機と、
    前記空気だめの圧力を検出する圧力検出部と、
    前記空気圧縮機の周囲温度を検出する温度検出部と、
    前記空気だめの圧力が低下して、前記空気だめの下限設定圧力以下になる前に、前記空気圧縮機を駆動し、前記空気だめの圧力が上昇して上限設定圧力以上になったときに、前記空気圧縮機を停止するように制御を行う制御部と、を有し、
    前記空気圧縮機は、
    第1空気圧縮機および第2空気圧縮機を含み、
    前記制御部は、
    前記空気だめの圧力が上昇して前記上限設定圧力よりも低圧力である運転切替圧力以上になったときに、前記第2空気圧縮機を停止して、前記第1空気圧縮機を駆動し、
    前記空気だめの圧力が低下して前記下限設定圧力よりも高圧力である前記運転切替圧力以下になったとき又は前記空気だめの圧力が低下して前記運転切替圧力以下になる前に前記周囲温度が設定温度未満になったときに、前記第1空気圧縮機と前記第2空気圧縮機とを駆動することを特徴とする乗り物用の空気圧縮装置。
  2. 前記圧縮空気を前記空気だめに供給する供給状態と、前記圧縮空気を大気側に放出する放出状態と、を切り替える切替弁をさらに有し、
    前記空気だめの圧力が、その上限設定圧力以上になったときに、前記制御部は、前記切替弁を前記放出状態に切り替えるように制御を行い、
    前記空気だめの圧力が、前記下限設定圧力以下になったときに、前記制御部は、前記切替弁を前記供給状態に切り替えるように制御を行うことを特徴とする請求項に記載の乗り物用の空気圧縮装置。
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