JP4228919B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関の排気浄化装置に関する。
従来より、内燃機関の排気浄化装置としてNOx吸蔵触媒が担持されたパティキュレートフィルタ(以下、「NOx吸蔵フィルタ」と言う。)を内燃機関の排気通路に配置する方式の装置が提案されている。このような排気浄化装置によれば、排気ガス中に含まれる煤等の排気微粒子(PM:Particulate Matter)を除去すると共に窒素酸化物(NOx)を除去することが可能となる。
そして、上記のようなNOx吸蔵フィルタを用いた場合には、同フィルタの排気浄化性能の回復を目的とした各種の再生制御が定期的に実施されることとなる。すなわち、例えば、NOx吸蔵フィルタ上に堆積した排気微粒子を酸化除去するためのPM再生制御、NOx吸蔵触媒に吸蔵させたNOxを離脱させ還元浄化するNOx還元浄化制御、NOx吸蔵触媒に吸蔵された硫黄酸化物(SOx)を放出させる硫黄被毒再生制御等が実施される。
このような再生制御を実施する場合には、上記NOx吸蔵フィルタの温度を上昇させる必要のある場合があり、その場合には流通する排気ガスの温度を上昇せしめることや排気ガス中に含まれる可燃成分を増量しそれを同フィルタ上で反応させること等によってフィルタ温度を上昇させるようにしている。また、特に上記フィルタの温度を上昇させる必要のない場合であっても、再生制御の実施に伴って上記フィルタの温度が上昇する場合もある。
一方、上記のようなNOx吸蔵フィルタの温度上昇を伴う再生制御の実施中において同フィルタを流通する排気ガスの量が急激に低下すると、フィルタ温度が急激に上昇する場合がある。これは、流通する排気ガスによってNOx吸蔵フィルタから奪われる熱量が急速に低下するためであり、上記温度上昇の結果、フィルタが溶損する、もしくは溶損に至らないまでもフィルタに担持されたNOx吸蔵触媒が熱劣化する可能性がある。
このことに関連し特許文献1には、フィルタの溶損や触媒の熱劣化を防止するために、フィルタ上で排気微粒子を酸化除去する場合において、フィルタの温度が予め定められた温度よりも高くなった時には、フィルタに流入する排気ガスの量を第一の閾値よりも少なくするか、或いは同第一の閾値よりも大きい第二の閾値よりも多くする構成が開示されている。
特開2002−106325号公報 特開平8−170559号公報 特開2003−161139号公報
ところが、上記特許文献1のようにフィルタ温度を基準としてフィルタの温度上昇を抑えるための制御(昇温抑制制御)を開始するようにすると、フィルタが急激に温度上昇する場合等には上記昇温抑制制御が間に合わず、フィルタが過昇温されるのを防ぎきれない場合がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気浄化手段(例えば上記NOx吸蔵フィルタ等)に対して昇温を伴う再生制御が実施される排気浄化装置において、上記排気浄化手段が過昇温されるのをより確実に防止することができる排気浄化装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載された内燃機関の排気浄化装置を提供する。
1番目の発明は、内燃機関の排気通路に配置された排気浄化手段を有し、該排気浄化手段に対して、その排気浄化性能の回復を図るべく昇温を伴う再生制御が実施される内燃機関の排気浄化装置において、上記再生制御の実施中であるか否かを判定する再生制御判定手段と、上記内燃機関の運転状態がアイドリング状態であるか否かを判定するアイドリング状態判定手段と、上記内燃機関の有する内燃機関から駆動系への動力の伝達を断続する動力断続手段の動力断続状態を判定する断続状態判定手段とを備え、上記再生制御判定手段により再生制御の実施中であると判定され、且つ、上記アイドリング状態判定手段により上記内燃機関の運転状態がアイドリング状態ではないと判定された場合において、上記断続状態判定手段によって上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定された時に、上記排気浄化手段を流通する排気ガス量を増大するようにした内燃機関の排気浄化装置を提供する。
上記のような排気浄化手段に対する昇温を伴う再生制御を実施している時に、排気浄化手段を流通する排気ガス量が急激に低下すると、排気浄化手段の温度が急上昇し、結果的に排気浄化手段が損傷を受ける場合がある。また、内燃機関の運転状態がアイドリング状態ではない場合に、上記動力断続手段により内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されると、機関の回転数が急激に低下し、その結果排気ガス量が急激に低下することになる。すなわち、上記再生制御の実施中であって内燃機関の運転状態がアイドリング状態ではない時に、上記動力断続手段により内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されると、上記排気浄化手段が過昇温され、損傷を受ける場合がある。
そして、このような排気浄化手段の過昇温を避けるためには、排気浄化手段の温度を基準として、すなわち排気浄化手段の温度が所定の温度になった時に排気ガス量を増大する等の昇温を抑制するための制御(昇温抑制制御)を実施するようにすることも考えられるが、これでは温度上昇が急激である場合等には上記昇温抑制制御が間に合わず、排気浄化手段の過昇温を防ぎきれない場合がある。
これに対し、一番目の発明では、上記再生制御判定手段により再生制御の実施中であると判定され、且つ、上記アイドリング状態判定手段により上記内燃機関の運転状態がアイドリング状態ではないと判定された場合において、上記断続状態判定手段によって上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定された時に、上記排気浄化手段を流通する排気ガス量を増大するようにしている。そしてこのようにすることで、上記排気浄化手段が過昇温されるのをより確実に防止することができる。
2番目の発明では1番目の発明において、上記内燃機関が搭載される車両が減速状態であるか否かを判定する減速状態判定手段を更に有していて、上記減速状態判定手段により上記車両が減速状態であると判定されている場合にのみ、上記断続状態判定手段によって上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定された時に上記排気浄化手段を流通する排気ガス量を増大するようにする。
上記のように排気浄化手段を流通する排気ガス量を増大すると、同排気浄化手段の温度が低下するため、実施中の再生制御は一旦停止され、再生制御を再開する際にはもう一度上記排気浄化手段を昇温させる必要がある。この排気浄化手段の昇温には燃料等が必要となることから、再生制御の効率的な実施の点からは上記の排気ガス量増大制御の実施は必要最低限に留めるのが好ましい。
例えば、上記車両が加速状態にある時に上記動力断続手段により内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断された場合には変速加速を行っている可能性が高く、上記車両が減速状態にある時に上記動力の伝達が切断された場合に比べ、その後上記動力断続手段の動力断続状態が切断状態に維持され排気ガス量が急激に低下して排気浄化手段が過昇温される可能性は低い。したがって、2番目の発明にようにすれば、より適切な場合に排気ガス量を増大する制御が実施され、再生制御の効率的な実施が図られる。
3番目の発明では1番目または2番目の発明において、上記排気浄化手段の温度を検出する温度検出手段を更に有していて、上記温度検出手段により検出された上記排気浄化手段の温度が予め定めた温度以上である場合にのみ、上記断続状態判定手段によって上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定された時に上記排気浄化手段を流通する排気ガス量を増大するようにする。
上述したように上記再生制御の実施中であって内燃機関の運転状態がアイドリング状態ではない時に、上記動力断続手段により内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されると、上記排気浄化手段の温度が上昇するが、もとの上記排気浄化手段の温度が低い場合にはある程度の温度上昇では過昇温までには至らず問題がない。したがって、3番目の発明のようにすれば、上記予め定めた温度を適切に設定することにより、更に適切な場合に排気ガス量を増大する制御が実施され、再生制御の効率的な実施が図られる。
4番目の発明では1番目から3番目の何れかの発明において、上記断続状態判定手段は、上記切断状態が予め定めた時間以上継続した時にのみ上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定する。
上述したように上記動力断続手段により内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されることにより上記排気浄化手段の温度が上昇する場合があるが、切断状態の継続時間が充分に短ければ過昇温までには至らず問題がない。また、例えば、変速減速をする場合等には、一度駆動系への動力の伝達を切断しても、すぐに接続されるので、このような場合にまで上記の排気ガス量を増大する制御を実施し再生制御を停止するのは好ましくない。
これに対し、4番目の発明では、上記断続状態判定手段が上記切断状態が予め定めた時間以上継続した時にのみ上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定するようになっている。これにより、上記予め定めた時間を適切に設定することによって、より適切な場合に排気ガス量を増大する制御が実施され、再生制御の効率的な実施が図られる。
5番目の発明では1番目から3番目の何れかの発明において、上記断続状態判定手段は、上記切断状態が予め定めた時間以上継続し、その間に機関回転数の増加またはアクセル開度の増加がなかった時にのみ上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定する。
上記切断状態の間に機関回転数の増加またはアクセル開度の増加がある場合には、変速加速が行われる可能性が高く、このような場合に上記の排気ガス量を増大する制御を実施し再生制御を停止するのは好ましくない。
これに対し、5番目の発明では、上記断続状態判定手段が上記切断状態が予め定めた時間以上継続し、その間に機関回転数の増加またはアクセル開度の増加がなかった時にのみ上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定するようになっているので、より適切な場合に上記の排気ガス量を増大する制御が実施され、再生制御の効率的な実施が図られる。
6番目の発明では1番目から5番目の何れかの発明において、上記内燃機関は手動変速機を備えており、上記断続状態判定手段はクラッチペダルのペダル位置に基づいて動力断続状態を判定する。
6番目の発明によれば、手動変速機を備えた内燃機関において、容易且つ確実に上記動力断続状態を判定することができる。
7番目の発明では1番目から5番目の何れかの発明において、上記内燃機関は自動変速機を備えており、上記断続状態判定手段は上記自動変速機のシフト装置のシフト位置に基づいて動力断続状態を判定する。
7番目の発明によれば、自動変速機を備えた内燃機関において、容易且つ確実に上記動力断続状態を判定することができる。
各請求項に記載の発明は、排気浄化手段を有し、同排気浄化手段に対して昇温を伴う再生制御が実施される排気浄化装置において、上記排気浄化手段が過昇温されるのを抑制することができるという共通の効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は本発明を筒内噴射型の圧縮着火式内燃機関に適用した場合を示している。なお、本発明は火花点火式内燃機関に適用することもできる。
図1を参照すると、1は機関本体、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は電気制御式燃料噴射弁、7は吸気弁、8は吸気ポート、9は排気弁、10は排気ポートをそれぞれ示す。吸気ポート8は対応する吸気枝管11を介してサージタンク12に連結され、サージタンク12は吸気ダクト13を介して排気ターボチャージャ14のコンプレッサ15に連結される。コンプレッサ15の入口には吸入空気量を計量するためのエアーフローメータ44が取付けられている。吸気ダクト13内にはステップモータ16により駆動されるスロットル弁17が配置され、更に吸気ダクト13周りには吸気ダクト13内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置(インタークーラ)18が配置される。図1に示される実施形態では機関冷却水がインタークーラ18内に導かれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却される。
一方、排気ポート10は排気マニホルド19及び排気管20を介して排気ターボチャージャ14の排気タービン21に連結される。排気タービン21の出口には、排気浄化手段を構成するNOx吸蔵触媒が担持されたパティキュレートフィルタ(すなわち、NOx吸蔵フィルタ)31を内蔵したケーシング32が連結される。
排気マニホルド19とサージタンク12とは排気ガス還流(以下、EGRと称す)通路24を介して互いに連結され、EGR通路24内には電気制御式EGR弁25が配置される。また、EGR通路24周りにはEGR通路24内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置(EGRクーラ)26が配置される。図1に示される実施形態では機関冷却水がEGRクーラ26内に導かれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。
一方、各燃料噴射弁6は燃料供給管6aを介して燃料リザーバ、いわゆるコモンレール27に連結される。このコモンレール27内へは電気制御式の吐出量可変な燃料ポンプ28から燃料が供給され、コモンレール27内に供給された燃料は各燃料供給管6aを介して燃料噴射弁6に供給される。コモンレール27にはコモンレール27内の燃料圧を検出するための燃料圧センサ29が取付けられ、燃料圧センサ29の出力信号に基づいてコモンレール27内の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料ポンプ28の吐出量が制御される。燃料噴射弁6による燃料噴射の燃料噴射圧力は上記コモンレール27内の燃料圧となる。
電子制御ユニット(ECU)30は、CPU(中央演算装置)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリメモリ)、入出力ポートを双方向バスで接続した公知の形式のデジタルコンピュータからなり、後述するように、図1に示された各構成要素と信号をやり取りして内燃機関の制御を行う。上述した燃料圧センサ29、及び、エアーフローメータ44はECU30に接続されており、これらの出力信号はECU30に供給される。
アクセルペダル40にはアクセルペダル40の踏込量、すなわちアクセル開度Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続される。負荷センサ41はECU30に接続されており、その出力電圧はECU30へ入力される。またECU30にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ42も接続されている。更にECU30には、内燃機関が搭載されている車両の車速を検知する車速センサ43が接続されており、ECU30ではこの車速センサ43からの信号に基づいて車両の加速度が計算されるようになっている。加えて、ECU30には、燃料噴射弁6、スロットル弁駆動用ステップモータ16、EGR弁25、及び燃料ポンプ28等も接続されていて、これらの各構成要素をECU30からの信号により制御することができるようになっている。
また、本実施形態は、手動変速機を有する車両に搭載された内燃機関に本発明を適用した場合のものであり、内燃機関から駆動系への動力の伝達を断続するクラッチの断続状態をクラッチペダルのペダル位置に基づいて検出するクラッチスイッチ45が設けられている。すなわち、クラッチが接続状態であればクラッチスイッチ45がONとなり、切断状態であればクラッチスイッチ45がOFFとなってクラッチの断続状態が検出される。図1に示したように、このクラッチスイッチ45はECU30に接続され、その検出結果がECU30に与えられる。更に、車両のブレーキの作動状態を検出するブレーキ作動状態検出器48が設けられており、このブレーキ作動状態検出器48もクラッチスイッチ45と同様にECU30に接続されている。
図2(A)及び(B)にNOx吸蔵フィルタ31の構造を示す。なお、図2(A)はNOx吸蔵フィルタ31の正面図を示しており、図2(B)はNOx吸蔵フィルタ31の側面断面図を示している。図2(A)及び(B)に示されるようにNOx吸蔵フィルタ31はハニカム構造をなしており、互いに平行をなして延びる複数個の排気流通路60,61を具備する。これら排気流通路は下流端が栓62により閉塞された排気ガス流入通路60と、上流端が栓63により閉塞された排気ガス流出通路61とにより構成される。なお、図2(A)においてハッチングを付した部分は栓63を示している。したがって排気ガス流入通路60及び排気ガス流出通路61は薄肉の隔壁64を介して交互に配置される。言い換えると排気ガス流入通路60及び排気ガス流出通路61は各排気ガス流入通路60が4つの排気ガス流出通路61によって包囲され、各排気ガス流出通路61が4つの排気ガス流入通路60によって包囲されるように配置される。
NOx吸蔵フィルタ31は例えばコージライトのような多孔質材料から形成されており、したがって排気ガス流入通路60内に流入した排気ガスは図2(B)において矢印で示されるように周囲の隔壁64内を通って隣接する排気ガス流出通路61内に流出する。そしてこの際、排気ガス中に含まれている排気微粒子が多孔質材料によって捕集されて排気ガス中から除去され、排気微粒子の大気への放出が防止される。
また、上記隔壁64の表面及び内部の細孔内にはNOx吸蔵触媒が担持されている。ここで用いられるNOx吸蔵触媒は、例えばカリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つと、白金Ptのような貴金属とから成る。
このようなNOx吸蔵触媒は流通する排気ガスの空燃比(すなわち、NOx吸蔵フィルタ31より上流側の排気通路、燃焼室5または吸気通路に供給された空気と燃料との比率)がリーンの時にはNOxを吸蔵し、流通する排気ガスの空燃比が小さくなり、且つ還元剤が存在していれば吸蔵したNOxを離脱させ還元浄化する作用(NOxの吸蔵離脱及び還元浄化作用)を有する。
図1に示されるような圧縮着火式内燃機関では、通常時は燃焼空燃比、すなわち燃焼室5内における平均空燃比がリーンであるので排気ガス空燃比もリーンであり、NOx吸蔵触媒は排気ガス中のNOxの吸蔵を行う。また、燃料噴射量が増加される等して燃焼空燃比がリッチ状態にされると排気ガスの空燃比が小さくされ且つ還元剤の存在する状態にされるのでNOx吸蔵触媒は吸蔵したNOxを離脱させると共に離脱させたNOxを還元浄化する。
本実施形態においては、このようなNOx吸蔵触媒のNOxの吸蔵離脱及び還元浄化作用を利用して、燃焼空燃比がリーンの状態で内燃機関を運転した時に排気ガス中のNOxをNOx吸蔵触媒に吸蔵させ、一定期間使用してNOx浄化率が低下した時等、吸蔵したNOxの離脱及び還元浄化が必要と判断された時に、内燃機関の燃焼空燃比をリッチ状態に変化させることによってNOx吸蔵触媒に吸蔵したNOxを離脱させ還元浄化するNOx還元浄化制御を実施し、NOx吸蔵触媒のNOx吸蔵能力を回復させるようにしている。
また、内燃機関の燃料には硫黄成分が含まれている場合があり、この場合には排気ガス中に硫黄酸化物(SOx)が含まれることとなる。排気ガス中にSOxが存在するとNOx吸蔵触媒はNOxの吸蔵作用を行うのと全く同じメカニズムで排気ガス中のSOxの吸蔵を行う。
ところが、NOx吸蔵触媒に吸蔵されたSOxは比較的安定であり、一般にNOx吸蔵触媒に蓄積されやすい傾向がある。そしてNOx吸蔵触媒のSOx蓄積量が増大すると、NOx吸蔵触媒のNOx吸蔵容量が減少して排気ガス中のNOxの除去を充分に行うことができなくなるため、NOxの浄化効率が低下するいわゆる硫黄被毒の問題が生じる。
一方、NOx吸蔵触媒に吸蔵されたSOxについても、NOxと同じメカニズムで離脱させることが可能である。但し、SOxは比較的安定した形でNOx吸蔵触媒に吸蔵されるため、通常のNOx還元浄化制御が行われる温度(例えば250℃程度以上)ではNOx吸蔵触媒に吸蔵されたSOxを離脱させることは困難である。このため、硫黄被毒を解消するためには、NOx吸蔵触媒をNOx還元浄化制御時より高い温度、すなわち硫黄分放出温度(例えば600℃以上)に昇温した上で、流入する排気ガスの空燃比をリッチ状態にする硫黄被毒再生制御を実施する必要がある。本実施形態では、車両走行距離または燃料消費量等からNOx吸蔵触媒に蓄積されたSOx量を推定し、その値に基づいてSOxの離脱が必要と判断された時に、内燃機関の燃焼空燃比、すなわち燃焼室5内における平均空燃比をリッチ状態に変化させることによって上述のような硫黄被毒再生制御を実施し、NOx吸蔵触媒のNOx吸蔵能力を回復させるようにしている。
更に、NOx吸蔵フィルタ31に捕集された排気微粒子は通常は連続的に酸化され除去されるのであるが、排気微粒子の量が極めて多い場合等には除去しきれずにフィルタ上に層状に堆積してしまう場合がある。このようになると、NOx吸蔵フィルタ31による排気微粒子除去能力が低下すると共に、担持されているNOx吸蔵触媒と排気ガスとの接触機会が減少し、結果的にそのNOx吸蔵能力も低下することになる。そのため、上記のような場合にはNOx吸蔵フィルタ31を昇温して堆積した排気微粒子を強制的に酸化させて除去するPM再生制御を行う必要がある。本実施形態では、定期的に、もしくはNOx吸蔵フィルタ31における圧力損失等に基づいて堆積した排気微粒子の除去が必要と判断された時に、燃料噴射量を増加させることや燃料噴射時期を遅角させることによって上述のようなPM再生制御を実施するようにしている。
以上で説明したように、本実施形態においては、NOx吸蔵フィルタ31のNOx吸蔵能力や排気微粒子除去能力等の排気浄化性能の回復を図るべく、種々の再生制御(NOx還元浄化制御、硫黄被毒再生制御、PM再生制御)が実施されるが、これら再生制御を実施する際にはNOx吸蔵フィルタ31の温度を上昇させる必要のある場合がある。また、特に上記NOx吸蔵フィルタ31の温度を上昇させる必要のない場合であっても、再生制御の実施に伴って上記NOx吸蔵フィルタ31の温度が上昇する場合もある。
一方、上記のようなNOx吸蔵フィルタ31の温度上昇を伴う再生制御の実施中において、同フィルタ31を流通する排気ガスの量が急激に低下すると、同フィルタ31の温度が急激に上昇する場合がある。これは、流通する排気ガスによってNOx吸蔵フィルタ31から奪われる熱量が急速に低下するためであり、上記温度上昇の結果、NOx吸蔵フィルタ31が溶損する、もしくは溶損に至らないまでもNOx吸蔵フィルタ31に担持されているNOx吸蔵触媒が熱劣化する可能性がある。
そしてこのような問題に対しては、例えばNOx吸蔵フィルタ31の温度を基準として、すなわち同フィルタ31の温度が所定の温度になった時に、流通する排気ガス量を増大させる等の温度上昇を抑えるための制御(昇温抑制制御)を開始するようにすることが考えられる。しかしながら、この方法では、上記再生制御実施中に、例えばクラッチ等の動力断続手段によって内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されて機関の回転数が急激に低下し、その結果排気ガス量が急低下してNOx吸蔵フィルタ31が急激に温度上昇する場合等には上記昇温抑制制御が間に合わず、上記フィルタ31が過昇温されるのを防ぎきれない場合がある。
本発明の実施形態はこのような問題に鑑み、上記のようにして生じ得る排気浄化手段(NOx吸蔵フィルタ31)の過昇温をより確実に防止しようとするものであり、次に、その実現のために図1に示した構成によって実施され得る具体的な方法について説明する。図3はこの方法を実施するための制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはECU30により一定時間毎の割込みによって実施される。
この制御ルーチンがスタートすると、まず、ステップ101において、上述したような再生制御(NOx還元浄化制御、硫黄被毒再生制御、PM再生制御)の実施中であるか否かが判定される。なお、他の実施形態では、特にNOx吸蔵フィルタ31の過昇温が生じ易い硫黄被毒再生制御とPM再生制御とについてのみ実施中か否かを判定するようにしてもよい。ステップ101において上記再生制御の実施中でないと判定された場合には本制御ルーチンは終了し、上記再生制御の実施中であると判定された場合にはステップ103に進む。
ステップ103では機関の運転状態がアイドリング状態であるか否かが判定される。これは、例えばアクセル開度L、車速、機関回転数等を用いて判定される。すなわち、例えば、アクセル開度Lがゼロである場合にアイドリング状態であると判定するようにしてもよい。あるいは、アクセル開度Lがゼロであって車速がほぼゼロである場合にアイドリング状態であると判定するようにしてもよい。
機関の運転状態がアイドリング状態であれば、NOx吸蔵フィルタ31を流通する排気ガス量は少ないので、排気ガス量が急激に低下してNOx吸蔵フィルタ31が急激に温度上昇することはない。つまり、ここでの判定はNOx吸蔵フィルタ31を流通する排気ガス量が急激に低下する可能性があるか否かについての判定であると言える。
ステップ103で機関の運転状態がアイドリング状態であると判定された場合は、NOx吸蔵フィルタ31を流通する排気ガス量が急激に低下する可能性のない場合であり、この場合には本制御ルーチンは終了する。一方、ステップ103で機関の運転状態がアイドリング状態でないと判定された場合は、NOx吸蔵フィルタ31を流通する排気ガス量が急激に低下する可能性のある場合であり、この場合にはステップ105に進む。
ステップ105においては、内燃機関の搭載されている車両が減速状態にあるか否かが判定される。本実施形態においては、アクセル開度Lが予め定められた所定開度Lb未満であり且つ車両の加速度がゼロ未満である場合、または、ブレーキが作動している状態にあり且つ車両の加速度がゼロ未満である場合に、車両が減速状態であると判定される。このようにしているのは、運転者の意思と車両の状態の両面から車両が減速状態にあることを確認するためである。
そして本実施形態においては、ステップ105において車両が減速状態であると判定された場合にのみ後続のステップ107に進み、減速状態でないと判定された場合には本制御ルーチンが終了するようになっている。これは、車両が減速状態にない場合、すなわち例えば車両が加速状態にある場合等においては、クラッチ等の動力断続手段によって内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されても、実際に機関の回転数が急激に低下し、その結果排気ガス量が急低下してNOx吸蔵フィルタ31が過昇温されてしまう可能性は低いためである。
次にステップ107に進むと、そこでは排気浄化手段であるNOx吸蔵フィルタ31の温度Tcが予め定められた所定温度Tb以上であるか否かが判定される。ここで所定温度TbはNOx吸蔵フィルタ31を流通する排気ガス量が低下することにより、NOx吸蔵フィルタ31が過昇温される可能性のある最低温度であり、予め実験等によって求められる。従って、ここでの判定は、流通する排気ガス量が低下することによってNOx吸蔵フィルタ31が過昇温される可能性があるか否かについての判定であると言える。
ステップ107においてNOx吸蔵フィルタ31の温度Tcが予め定められた所定温度Tb未満であると判定された場合は、流通する排気ガス量が低下することによってNOx吸蔵フィルタ31が過昇温される可能性がない場合であり、この場合には本制御ルーチンは終了する。一方、ステップ107においてNOx吸蔵フィルタ31の温度Tcが予め定められた所定温度Tb以上であると判定された場合は、流通する排気ガス量が低下することによってNOx吸蔵フィルタ31が過昇温される可能性がある場合であり、この場合にはステップ109に進む。
続くステップ109においては、内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されているか否かについて判定される。本実施形態においては、この判定はクラッチスイッチ45を用いて行われる。すなわち、クラッチスイッチ45がONとなっている場合には、内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されておらず動力断続状態が接続状態にあると判定され、OFFとなっている場合には、内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断され動力断続状態が切断状態にあると判定される。そして、ステップ109において動力の伝達が切断されておらず動力断続状態が接続状態にあると判定された場合には本制御ルーチンは終了し、動力の伝達が切断され動力断続状態が切断状態にあると判定された場合にはステップ111へ進む。
ステップ111へ進む場合は、内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されて機関の回転数が急激に低下し、その結果排気ガス量が急低下してNOx吸蔵フィルタ31が急激に温度上昇して過昇温されてしまう可能性の高い場合であり、ステップ111ではこれを防止するための制御がなされる。すなわち、NOx吸蔵フィルタ31の昇温を抑制すべく同フィルタ31を流通する排気ガス量を増大する制御が実施される。本実施形態においてこの排気ガス量増大制御は具体的には、スロットル弁17の開度増加制御とEGR弁25の開度減少制御である。このようにすることによってNOx吸蔵フィルタ31を流通する排気ガス量を増大させることができ、同フィルタ31の昇温を抑制することができる。すなわち、これによってNOx吸蔵フィルタ31が過昇温されるのを防止することができる。ステップ111における排気ガス量増大制御はNOx吸蔵フィルタ31の温度が充分に下がるまで行われ、その後本制御ルーチンは終了する。
以上のように、この方法によれば、再生制御実施中に内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されて機関の回転数が急激に低下し、その結果排気ガス量が急低下する場合についてもより確実にNOx吸蔵フィルタ31が過昇温されるのを防止することができる。
ところで、上述したような排気ガス量増大制御を実施すると、NOx吸蔵フィルタ31の温度が低下するため実施中の再生制御は一旦停止されることになり、その再生制御を再開する際にはもう一度NOx吸蔵フィルタ31を昇温させる必要がある。このNOx吸蔵フィルタ31の昇温には燃料等が必要となることから、再生制御の効率的な実施の点からは上記のような排気ガス量増大制御の実施は必要最低限に留めるのが好ましい。
この点、図3のフローチャートを参照しつつ説明した上記方法では、ステップ105及びステップ107の制御を実施することによって実際にNOx吸蔵フィルタ31の過昇温が生じる可能性の低い場合を除外し、より適切な場合に昇温を抑制するための制御、すなわち排気ガス量増大制御を実施するようにして再生制御の効率的な実施を図っている。ただしその一方で、NOx吸蔵フィルタ31の過昇温を防止することにより重点を置く他の実施形態においては、図3のフローチャートにおいてステップ105及びステップ107の制御を省略するようにしてもよい。
また、更に他の実施形態においては、運転者特有の車両操作を、例えばクラッチスイッチのON/OFF変化、アクセル開度変化、ブレーキ操作、機関回転数変化等から把握し学習することによって、より適切な場合に上記排気ガス量増大制御を実施するようにして再生制御の更に効率的な実施を図るようにしてもよい。
すなわち例えば、変速減速をする場合等には、一度駆動系への動力の伝達を切断しても、すぐに接続されるので、このような場合にまで上記排気ガス量増大制御を実施して再生制御を停止するのは好ましくない。一方、変速減速をする時に動力断続手段であるクラッチを切断状態にしておく時間(すなわち、切断状態の継続時間)は運転者によって異なる。
そこで、本発明の一実施形態においては、その運転者の変速減速時における上記切断状態の継続時間tdを学習させておき、図3のフローチャートのステップ109において内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されているか否かについて判定する際に、上記切断状態が上記継続時間tdに基づいて定められる上記継続時間tdよりも長い時間tb以上継続した時にのみ内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されたと判断するようにする。
このようにすると、上記切断状態が上記の予め定めた時間tb以上継続した場合にのみステップ111に進むことになり、変速減速する場合には上記排気ガス量増大制御が実施されないようにされる。すなわち、この場合、上記の予め定めた時間tbを適切に設定することによって、より適切な場合に昇温抑制のための排気ガス量増大制御を実施するようにすることができ、結果として再生制御の効率的な実施を図ることができる。
図4は、このような変速減速をする場合の機関回転数NE、アクセル開度L、クラッチの断続状態の経時変化の一例を示した図である。この図においてクラッチの断続状態はクラッチスイッチのON/OFFで示されている。
また変速減速の場合と同様に、変速加速をする場合にも上記排気ガス量増大制御を実施して再生制御を停止するのは好ましくない。そして変速加速をする時に動力断続手段であるクラッチを切断状態にしておく時間(すなわち、切断状態の継続時間)も、変速減速の場合と同様に運転者によって異なる。また、変速加速をする場合には、通常、上記切断状態の間に機関回転数NEの増加またはアクセル開度Lの増加がある。
そこで、本発明の一実施形態においては、その運転者の変速加速時における上記切断状態の継続時間tuを学習させておき、図3のフローチャートのステップ109において内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されているか否かについて判定する際に、上記切断状態が上記継続時間tuに基づいて定められる上記継続時間tuよりも長い時間ts以上継続し、その間に機関回転数NEの増加またはアクセル開度Lの増加がなかった時にのみ内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されたと判断するようにしてもよい。
このようにすると、上記切断状態が上記の予め定めた時間ts以上継続し、その間に機関回転数NEの増加またはアクセル開度Lの増加がなかった場合にのみステップ111に進むことになり、変速加速する場合には上記の排気ガス量増大制御が実施されないようにされる。この結果、より適切な場合に昇温を抑制するための排気ガス量増大制御を実施するようにすることができ、再生制御の効率的な実施を図ることができる。
図5は、このような変速加速をする場合の機関回転数NE、アクセル開度L、クラッチの断続状態の経時変化の一例を示した図である。この図においてクラッチの断続状態はクラッチスイッチのON/OFFで示されている。
次に図6を参照しつつ本発明の更に他の実施形態について説明する。図6は本発明を自動変速機を有する車両に搭載された内燃機関(筒内噴射型の圧縮着火式内燃機関)に適用した場合を示している。図6に示した構成は図1に示した構成とほぼ同様であり、共通する部分についての説明は原則として省略する。図6に示した構成を図1に示した構成と比較すると、図6に示した構成には、図1に示した構成のクラッチスイッチ45の代わりに自動変速機のシフト装置のシフト位置を検出するシフト位置検出器46が設けられている。図6に示したように、このシフト位置検出器46はECU30に接続され、その検出結果がECU30に与えられる。
そしてこのような構成により本実施形態においても、図3のフローチャートで示される制御ルーチンに基づく制御が実施される。各ステップで行われる制御の内容についても、ステップ109の動力伝達切断の判定を除いて先に説明したものとほぼ共通である。そこで、ここではこれら共通する部分の説明は省略し、本実施形態におけるステップ109での制御内容についてのみ説明する。
すなわち、本実施形態のステップ109においても、内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されているか否かについて判定されるが、本実施形態においては、この判定はシフト位置検出器46を用いて行われる。つまり、シフト位置検出器46によってシフト位置がニュートラルレンジ(Nレンジ)にあることが検出された場合には、内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断され動力断続状態が切断状態にあると判定され、Nレンジ以外のシフト位置にあることが検出された場合には、内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されておらず動力断続状態が接続状態にあると判定される。そして、このステップ109において動力の伝達が切断されておらず動力断続状態が接続状態にあると判定された場合には制御ルーチンは終了し、動力の伝達が切断され動力断続状態が切断状態にあると判定された場合にはステップ111へ進むことになる。
そして、この実施形態においても先に説明した実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。すなわち、再生制御実施中に内燃機関から駆動系への動力の伝達が切断されて機関の回転数が急激に低下し、排気ガス量が急低下する場合についてもより確実にNOx吸蔵フィルタ31が過昇温されるのを防止することができる。
なお、以上では本発明を手動変速機を有する車両に搭載された内燃機関に適用した場合と、自動変速機を有する車両に搭載された内燃機関に適用した場合とについて説明したが、本発明は、これら以外の変速機、すなわち例えば手動変速機におけるクラッチ操作及び変速操作を自動的に行うようにした形式の変速機を有する車両に搭載された内燃機関にもほぼ同様に適用することができる。
また、上述の各実施形態においてはNOx吸蔵フィルタ31が用いられていたが、他の実施形態においてはその代わりにパティキュレートフィルタまたはNOx吸蔵触媒が用いられてもよい。その場合、例えばパティキュレートフィルタが用いられている場合には、上述のステップ101の部分において、PM再生制御について実施中か否かを判定するようにする。また、NOx吸蔵触媒が用いられている場合には、NOx還元浄化制御及び硫黄被毒再生制御の両方もしくは一方について実施中か否かを判定するようにする。
図1は本発明を手動変速機を有する内燃機関(筒内噴射型の圧縮着火式内燃機関)に適用した場合を示している。 図2はNOx吸蔵フィルタの構造を示す図であり、図2(A)が正面図であり、図2(B)が側面断面図である。 図3は本発明の実施形態において実行され得る制御ルーチンを示すフローチャートである。 図4は、変速減速をする場合の機関回転数NE、アクセル開度L、クラッチの断続状態の経時変化の一例を示した図である。 図5は、変速加速をする場合の機関回転数NE、アクセル開度L、クラッチの断続状態の経時変化の一例を示した図である。 図6は本発明を自動変速機を有する車両に搭載された内燃機関(筒内噴射型の圧縮着火式内燃機関)に適用した場合を示している。
符号の説明
1…機関本体
5…燃焼室
6…電気制御式燃料噴射弁
30…電子制御ユニット
31…NOx吸蔵フィルタ
41…負荷センサ
43…車速センサ
45…クラッチスイッチ
46…シフト位置検出器
48…ブレーキ作動状態検出器

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気通路に配置された排気浄化手段を有し、該排気浄化手段に対して、その排気浄化性能の回復を図るべく昇温を伴う再生制御が実施される内燃機関の排気浄化装置において、
    上記再生制御の実施中であるか否かを判定する再生制御判定手段と、
    上記内燃機関の運転状態がアイドリング状態であるか否かを判定するアイドリング状態判定手段と、
    上記内燃機関の有する内燃機関から駆動系への動力の伝達を断続する動力断続手段の動力断続状態を判定する断続状態判定手段とを備え、
    上記再生制御判定手段により再生制御の実施中であると判定され、且つ、上記アイドリング状態判定手段により上記内燃機関の運転状態がアイドリング状態ではないと判定された場合において、上記断続状態判定手段によって上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定された時に、上記排気浄化手段を流通する排気ガス量を増大するようにした内燃機関の排気浄化装置。
  2. 上記内燃機関が搭載される車両が減速状態であるか否かを判定する減速状態判定手段を更に有していて、
    上記減速状態判定手段により上記車両が減速状態であると判定されている場合にのみ、上記断続状態判定手段によって上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定された時に上記排気浄化手段を流通する排気ガス量を増大するようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 上記排気浄化手段の温度を検出する温度検出手段を更に有していて、
    上記温度検出手段により検出された上記排気浄化手段の温度が予め定めた温度以上である場合にのみ、上記断続状態判定手段によって上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定された時に上記排気浄化手段を流通する排気ガス量を増大するようにした請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 上記断続状態判定手段は、上記切断状態が予め定めた時間以上継続した時にのみ上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定する、請求項1から3の何れか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 上記断続状態判定手段は、上記切断状態が予め定めた時間以上継続し、その間に機関回転数の増加またはアクセル開度の増加がなかった時にのみ上記動力断続手段の動力断続状態が接続状態から切断状態になったと判定する、請求項1から3の何れか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 上記内燃機関は手動変速機を備えており、上記断続状態判定手段はクラッチペダルのペダル位置に基づいて動力断続状態を判定する、請求項1から5の何れか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 上記内燃機関は自動変速機を備えており、上記断続状態判定手段は上記自動変速機のシフト装置のシフト位置に基づいて動力断続状態を判定する、請求項1から5の何れか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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