JP6274520B2 - ねじキャップ付き容器 - Google Patents
ねじキャップ付き容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6274520B2 JP6274520B2 JP2014069546A JP2014069546A JP6274520B2 JP 6274520 B2 JP6274520 B2 JP 6274520B2 JP 2014069546 A JP2014069546 A JP 2014069546A JP 2014069546 A JP2014069546 A JP 2014069546A JP 6274520 B2 JP6274520 B2 JP 6274520B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- screw
- container
- wall
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Tubes (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
Description
キャップを容器本体に螺着して装着固定する場合、ねじが緩んでしまうと内容物が不用意に漏出してしまうことがある。また、ねじだけでは通常締め込み位置が一定しないため、容器本体に対するキャップの位置合わせができない。
とくに、ヒンジキャップでは、締め込み完了位置におけるヒンジの位置によって、容器の注出方向やキャップを開蓋するための摘み部の位置が決まるため、容器本体に対するキャップの装着位置が一定になるように位置合わせをする必要がある。
そのためには第1周壁12の肉厚をあまり薄くすることはできず、合成樹脂容器の薄肉化を指向する流れの中で、コストの面でも外観上にも問題があった。
逆に、第1周壁12の肉厚を無理に薄くしてしまうと、ねじがオーバーランしてしまったり、小間隙16との嵌合を保持できずに不用意にねじが緩んで内容物が漏洩してしまうということがあった。
とくに、成形素材として光沢のあるパール材などを使用した場合においては、支持板25の連結部付近の樹脂の流れが早くなるため、側壁21の外面にパール材の流れ跡が残り、外観が悪くなるという問題があった。
さらに、ねじ筒壁およびストッパーとキャップ外筒とを連結していないので、外筒表面にヒケを生じにくく、とくにパール材等を使用しても流れ跡が残らず外観に優れた容器とすることができた。
キャップ本体C1と上蓋C2とからなるキャップCは、合成樹脂により一体に成形され、全体として薄肉に形成されている。
肩部2の中央付近には外周に雄ねじ3を形成した筒状の口部4が立設され、口部4は比較的広口に形成されている。
口部4の下端外周は、口部4の外径よりわずかに大きな径で平坦な上面を有する基台部6に連設し、基台部6の外周には、なだらかに傾斜している肩部2との間に段差が形成されている。
第1係合凸部10の螺脱方向側端部は、基台部6の外周からなめらかに外方に突出し、係合凹部11の螺脱・螺着方向側端部は、両側端部ともほぼ径方向に突出しているが、螺着方向側端部の方が、より垂直に突出している。
本実施例では、周方向2カ所に突出係合部7を設けたが、必ずしも2カ所である必要はなく、より多くの複数箇所に設けられてもよく、逆に1カ所でもよい。
また、突出係合部7は、基台部6の外周に設けられているが、必ずしも基台部6は必要ではなく、突出段部8を有する突出係合部7のみが肩部2に突出して設けられてもよい。
上壁13は、上方に向けてわずかに湾曲した凸面を形成し、口部4より小径の注出口14を形成する注出筒15を立設している。
上壁13の周縁上部には、上蓋C2が嵌入する周縁段差部17が所定幅で設けられ、外筒20のヒンジBと反対側の所定範囲には、上蓋C2を引き上げるときに指を差し入れるための指かけ凹部18が設けられている。
また、注出筒15は、先端部に注出口14に向けて内方へ窄まるように傾斜した傾斜壁19を有し、傾斜壁19の基部付近の外周に嵌合突条16を形成している。
該ストッパー部26は、ねじ筒壁22の外周面の所定箇所から径方向に延びる連結リブ27と、ストッパー部26の回転弧に対して接線方向に延びる回転止めリブ28とに連設され、連結リブ27と回転止めリブ28も上壁13に連設されている。
なお、本実施例では、回転止めリブ28はストッパー部26の回転弧の接線方向においてストッパー部26から螺脱方向に延びているが、必ずしも螺脱方向に限らず螺着方向でもよいし、前記接線の螺脱・螺着両方向に延びていてもよく、適宜決定し得る。
また、回転止めリブ28は上壁13に連設している必要があるが、連結リブ27は必ずしも上壁13に連設していなくてもよい。
摘み部32は、頂壁30とともに円形の周縁を形成し、当該円形周縁の一部円弧に形成された引っかけ突部33と、当該一部円弧の弦を形成する基部34から張り出す張出部35とからなり、当該基部34で頂壁30に連設している。
外周壁31の下端は、周方向所定箇所でヒンジBに連設するとともに、閉蓋時にキャップ本体C1の周縁段差部17に嵌入し、摘み部32の基部34から垂下する外周壁31には指かけ凹部18に連続する凹面36が形成されている。
本実施例では、摘み部32は、頂壁30とともに円形周縁を形成する一部円弧として形成し、外周壁31に凹面36を設けたが、必ずしもこのようにする必要はなく、摘み部32や外周壁31の形状は適宜決定し得る。
嵌合筒38は、内周に係合突条39が形成され、閉蓋時には注出筒15の傾斜壁19に摺接しながら嵌合突条16を乗り越えて係合し閉蓋状態を維持するとともに、密封リング37との間で注出筒15を挟持し、密封リング37と注出口14との密封を確実に保持する。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
キャップCを容器本体Aに装着するには、まずキャップ本体C1に上蓋C2を閉蓋し、図1に示すように、キャップ本体C1のねじ筒壁22を上方から口部4に嵌合し、雄ねじ3に雌ねじ21を螺合させていく。
係合突条39は傾斜壁19に摺接しながら嵌合突条16を乗り越えて係合し、密封リング37が注出口14に完全に嵌合するとともに、外周壁31の下端が周縁段差部17に嵌入して閉蓋操作が完了する(図2参照)。
上壁13は、わずかに上方に湾曲した凸面を形成しているので、薄肉ながら係合突条39が嵌合突条16を乗り越える際の上方からの押圧力に耐えることができる。
また、係合突条39が嵌合突条16を乗り越える際のクリック感によって、使用者は閉蓋状態を確認することができる。
同時に、ねじ筒壁22とともにストッパー部26が下降して、図7(b)に示すように、ストッパー部26の下端が基台6の上面より下方に位置するようになるとともに、突出係合部7の突出段部8に当接するようになる。
ストッパー部26は連結リブ27によってねじ筒壁22の外周に連設されているが、下端部はねじ筒壁22および連結リブ27より下方まで延びているので、キャップCを抵抗に抗してねじ込んでいくと、ストッパー部26の下端部は、わずかに弾性変形しながら第1係合凸部10を乗り越えていく。
このとき、ストッパー部26の下端部は、回転止めリブ28によって連設され回転方向に支持されているので、キャップCの回転慣性力に打ち勝って係合凹部11内にとどまりキャップCの容器本体Aへの装着操作が完了する。
その後、キャップCを螺脱して容器本体Aから取り外せば、容器本体Aの広幅の口部から内容物を直接取り出すことができる。
次に、キャップCが突出係合部7の突出段部8を乗り越える際の回転トルクについて、連結リブ27や回転止めリブ28のない比較例と本実施例とを比較した実験結果について説明する。
また、連結リブ27のみをなくし、ストッパー部26を回転止めリブ28のみで連設支持した比較例2では、オーバーラントルクは258N・cmと比較的大きな抵抗力を示したが、閉めトルク、開けトルクは比較例1と同様に60〜70N・cmと小さな抵抗力しか示さず、ストッパー部26が係合凹部11から脱出しやすいために、ねじが締め込み位置から緩みやすかった。
このように、本実施例では、ストッパー部26が連結リブ27,回転止めリブ28という2つの異なる方向に配設されたリブによって補強支持されているので、、ねじがオーバーランして過剰に締め込まれたり、不用意に緩んだりすることがなく、容器本体AとキャップCとの締め込み位置を正確に保持することができ、ヒンジBを容器本体Aの特定の方向に向けたり、容器本体AとキャップCの形状やプリントなどの意匠を容易に合わせることができた。
また、ストッパー部26をねじ筒壁22の一部ではなく、ねじ筒壁22の外側に設けたから、ねじ筒壁22を薄肉にすることができ、結果としてキャップC全体を薄肉にすることが可能になった。
さらに、外筒20内側に連結部がないので、外筒20の表面にヒケを生じたり、パール材の流れ跡が残らずキャップCを外観に優れたものとすることができた。
B ヒンジ
C キャップ
C1 キャップ本体
C2 上蓋
1 胴部
2 肩部
3 雄ねじ
4 口部
6 基台
7 突出係合部
8 突出段部
10 第1係合凸部
11 係合凹部
12 第2係合凸部
13 上壁
14 注出口
15 注出筒
16 嵌合突条
17 周縁段差部
18 指かけ凹部
19 傾斜壁
20 外筒
21 雌ねじ
22 ねじ筒壁
23 天面シール突起
24 口部シール片
26 ストッパー部
27 連結リブ
28 回転止めリブ
29 下端縁
30 頂壁
31 外周壁
32 摘み部
33 引っかけ突部
34 基部
35 張出部
36 凹面
37 密封リング
38 嵌合筒
39 係合突条
Claims (6)
- 容器本体と、容器本体にねじで装着されるキャップとからなり、
容器本体は、胴部と、胴部上端に連設する肩部と、肩部に立設され外周にねじを形成した口部とを具え、
キャップは、注出口を有する上壁から垂設され容器本体の前記口部に螺合するねじ筒壁と、上壁の周縁から垂設される外筒とを有するキャップ本体と、注出口を密閉する上蓋とを具えており、
前記口部の下端外周に隣接する肩部には、周方向の所定箇所に径方向に突出し少なくとも外周側に突出段部を形成する突出係合部が設けられ、
該突出段部には、キャップのねじの螺着方向に向かって順に、径方向外方に突出する第1係合凸部、第1係合凸部より径方向内方に凹んだ係合凹部、第1係合凸部よりさらに径方向外方に突出した第2係合凸部が配設されており、
ねじ筒壁の外側に上壁から垂設され下端が前記係合凹部に嵌合可能に配設されたストッパー部が、ねじ筒壁周面の所定箇所から径方向に延びる連結リブと、ストッパー部の回転弧に対して略接線方向に延び上壁から垂設され、外筒とは連結しない回転止めリブとに連設し支持されていることを特徴とするねじキャップ付き容器。 - ストッパー部は、周方向複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1記載のねじキャップ付き容器。
- ストッパー部の下端は、連結リブの下端より下方に延びているとともに、回転止めリブに連設していることを特徴とする請求項1または2に記載のねじキャップ付き容器。
- 外筒の所定箇所には上蓋を開閉自在に連結するヒンジが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のねじキャップ付き容器。
- 上壁には、先端の注出口に向けて内方へ窄まった傾斜壁を有する注出筒が立設され、該注出筒が上蓋の頂壁裏面から垂設された密封リングに弾性的に嵌合するように配設されているとともに、上壁全体が上方にむけてわずかに湾曲した凸面を形成していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のねじキャップ付き容器。
- キャップは、合成樹脂により一体に成形されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のねじキャップ付き容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014069546A JP6274520B2 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | ねじキャップ付き容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014069546A JP6274520B2 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | ねじキャップ付き容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015189501A JP2015189501A (ja) | 2015-11-02 |
JP6274520B2 true JP6274520B2 (ja) | 2018-02-07 |
Family
ID=54424353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014069546A Active JP6274520B2 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | ねじキャップ付き容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6274520B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08230920A (ja) * | 1995-03-01 | 1996-09-10 | Toppan Printing Co Ltd | 注出キャップ |
JP3830702B2 (ja) * | 1999-11-30 | 2006-10-11 | 株式会社吉野工業所 | 合成樹脂製チューブ容器 |
JP2001097410A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 合成樹脂製チューブ容器 |
JP4754681B2 (ja) * | 2000-11-14 | 2011-08-24 | 釜屋化学工業株式会社 | 蓋付き容器 |
JP4151755B2 (ja) * | 2002-01-29 | 2008-09-17 | 吉田プラ工業株式会社 | チューブ容器 |
JP4911511B2 (ja) * | 2007-04-26 | 2012-04-04 | 株式会社吉野工業所 | ワンタッチキャップ |
-
2014
- 2014-03-28 JP JP2014069546A patent/JP6274520B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015189501A (ja) | 2015-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3239112A (en) | Dispensing closure with removable diaphragm | |
BRPI0409355B1 (pt) | Fechamento com capacidade de remoção acentuada | |
JP6143342B2 (ja) | ねじキャップ付き容器 | |
JP2015105132A (ja) | ヒンジキャップ | |
JP2007008553A (ja) | 容器のキャップ | |
JP2017057009A (ja) | ねじ蓋式容器 | |
JP2010527865A (ja) | 栓紛失及び空回転防止容器 | |
JP2018154373A (ja) | キャップの封止構造 | |
JP6345040B2 (ja) | スリットバルブ付きキャップ | |
JP6274520B2 (ja) | ねじキャップ付き容器 | |
JPH0426343Y2 (ja) | ||
JP6377977B2 (ja) | 紙製容器用の注出装置 | |
JP6635898B2 (ja) | 安全キャップ | |
JP2012126429A (ja) | キャップ付き容器 | |
JP4133261B2 (ja) | 飲み口付き水筒 | |
JP4509583B2 (ja) | 液状物収納容器 | |
JP7446057B2 (ja) | 打栓キャップ | |
JP6157261B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP6833286B2 (ja) | ねじキャップ | |
JP2019172289A (ja) | 容器 | |
JP2012020787A (ja) | 容器 | |
KR20170097600A (ko) | 용기 | |
WO2018168281A1 (ja) | スリットバルブ付きキャップ | |
JP6821248B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
KR101486163B1 (ko) | 액체 용기용 캡 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20151125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151225 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160926 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170619 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170627 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170821 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171227 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6274520 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |