JP6274520B2 - ねじキャップ付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体の口部にねじにより装着固定されるキャップを備えた容器に関し、とくに、キャップを容器本体に対して位置合わせをして装着固定することができるねじキャップ付き容器に関するものである。
チューブ容器などのように容器本体の胴部を圧搾して内容物を注出するものでは、残量が少なくなって胴部上端に移動した内容物を注出して使い切ることが困難なため、注出口を有するキャップ本体を、容器本体の口部に取り付け取り外し可能にねじ結合し、残量が少なくなったときにキャップ本体を螺脱して内容物を口部から直接取り出せるようにしたものがある。
キャップを容器本体に螺着して装着固定する場合、ねじが緩んでしまうと内容物が不用意に漏出してしまうことがある。また、ねじだけでは通常締め込み位置が一定しないため、容器本体に対するキャップの位置合わせができない。
とくに、ヒンジキャップでは、締め込み完了位置におけるヒンジの位置によって、容器の注出方向やキャップを開蓋するための摘み部の位置が決まるため、容器本体に対するキャップの装着位置が一定になるように位置合わせをする必要がある。
キャップを螺着するチューブ容器において、容器本体に対してキャップを位置合わせするために、チューブ容器本体1の口頸部4下端の大径部5外周面へ、小間隙6を挟んで大小一対の第1、第2係合突部7、8を設け、キャップ本体10のねじ筒状の第1周壁12下端面一部には第3係合突部15を設けて、口頸部4外面へ螺合させた第1周壁12を下限まで締め付けたとき、上記第3係合突部15が第2係合突部8を強制乗り越えして第1係合突部7との間に設けた小間隙6内へ嵌合可能に形成した合成樹脂製チューブ容器が従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、キャップの螺着筒22を容器の口筒部1の螺着筒5に被嵌する押出容器において、口筒部1下部外周に位置決め用部材12を設け、キャップの螺着筒22の外周には、ストッパ杆24a,bを設けるとともにキャップの側壁21と連結する支持板25を設けて、ストッパー杆24a,bが前記位置決め用部材12と係合してキャップを正確に位置決めして螺着できるようにしたものも従来知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−97410号公報 特許第3789611号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のチューブ容器では、第3係合突部15が第1係合突部に衝合してそれ以上ねじが過剰に締め込まれない(オーバーランしない)ようにするとともに、小間隙16に嵌合したのち小間隙16内に保持されるためには、第3係合突部15および第1周壁12が所定の強度を有する必要があった。
そのためには第1周壁12の肉厚をあまり薄くすることはできず、合成樹脂容器の薄肉化を指向する流れの中で、コストの面でも外観上にも問題があった。
逆に、第1周壁12の肉厚を無理に薄くしてしまうと、ねじがオーバーランしてしまったり、小間隙16との嵌合を保持できずに不用意にねじが緩んで内容物が漏洩してしまうということがあった。
また、上記特許文献2のように、ストッパー杆24a,bを設けたキャップの螺着筒22を支持板25でキャップの側壁21に連結したものでは、ストッパー杆24a,bが若干補強されるが、支持板25が径方向に連結されているため、締め付け回転トルクに対しては十分なストッパー機能を果たせず、オーバーランを確実に防止することができないとともに、成形時に支持板25が連結している側壁21の外面にヒケを生じやすいという問題があった。
とくに、成形素材として光沢のあるパール材などを使用した場合においては、支持板25の連結部付近の樹脂の流れが早くなるため、側壁21の外面にパール材の流れ跡が残り、外観が悪くなるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、ねじキャップを容器本体に対して位置合わせして締め込むために、容器本体に係合するストッパー部をキャップに設けたものにおいて、キャップを薄肉にするとともに容器本体との係合を確実にして正確に位置合わせすることができるとともに、キャップの外観に優れたねじキャップ付き容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ねじキャップ付き容器として、容器本体と、容器本体にねじで装着されるキャップとからなり、容器本体は、胴部と、胴部上端に連設する肩部と、肩部に立設され外周にねじを形成した口部とを具え、キャップは、注出口を有する上壁から垂設され容器本体の前記口部に螺合するねじ筒壁と、上壁の周縁から垂設される外筒とを有するキャップ本体と、注出口を密閉する上蓋とを具えており、前記口部の下端外周に隣接する肩部には、周方向の所定箇所に径方向に突出し少なくとも外周側に突出段部を形成する突出係合部が設けられ、該突出段部には、キャップのねじの螺着方向に向かって順に、径方向外方に突出する第1係合凸部、第1係合凸部より径方向内方に凹んだ係合凹部、第1係合凸部よりさらに径方向外方に突出した第2係合凸部が配設されており、ねじ筒壁の外側に上壁から垂設され下端が前記係合凹部に嵌合可能に配設されたストッパー部が、ねじ筒壁周面の所定箇所から径方向に延びる連結リブと、ストッパー部の回転弧に対して略接線方向に延び上壁から垂設され、外筒とは連結しない回転止めリブとに連設し支持されていることを特徴とする構成を採用する。
ねじキャップ付き容器の実施形態として、ストッパー部は、周方向複数箇所に設けられていることを特徴とする構成、また、ストッパー部の下端は、連結リブの下端より下方に延びているとともに、回転止めリブに連設していることを特徴とする構成、外筒の所定箇所には上蓋を開閉自在に連結するヒンジが設けられていることを特徴とする構成、上壁には、先端の注出口に向けて内方へ窄まった傾斜壁を有する注出筒が立設され、注出筒上蓋の頂壁裏面から垂設された密封リングに弾性的に嵌合するように配設されているとともに、上壁全体が上方にむけてわずかに湾曲した凸面を形成していることを特徴とする構成、さらに、キャップは、合成樹脂により一体に成形されていることを特徴とする構成を採用する。
本発明のねじキャップ付き容器は、外周にねじを形成した口部の下端外周に隣接して突出係合部が設けられ、キャップの螺着方向に向かって順に、径方向外方に突出する第1係合凸部、第1係合凸部より径方向内方に凹んだ係合凹部、第1係合凸部よりさらに径方向外方に突出した第2係合凸部が配設されて、上壁から垂設され下端が前記係合凹部に嵌合可能に配設されたストッパー部が、ねじ筒壁周面から径方向に延びる連結リブと、ストッパー部の回転弧に対して接線方向に延びる回転止めリブとに連設し支持されているから、ストッパー部をねじ筒壁の一部に設けている場合に比し、ねじ筒壁を薄肉にすることができ、結果としてキャップ全体をも薄肉化してコストの低減および外観の向上に資することができた。
また、ストッパー部が2つの異なる方向に配設されたリブによって支持されていることにより補強され、ねじの過剰な締め込みを防止するとともに、係合凹部との嵌合を保持して容器本体とキャップとの位置合わせをより確実にすることができた。
さらに、ねじ筒壁およびストッパーとキャップ外筒とを連結していないので、外筒表面にヒケを生じにくく、とくにパール材等を使用しても流れ跡が残らず外観に優れた容器とすることができた。
実施例ねじキャップ付き容器のキャップを外した状態を示した斜視図 実施例ねじキャップ付き容器のキャップを閉蓋した状態を示す断面側面図 実施例ねじキャップ付き容器のキャップを開蓋した状態を示す断面側面図 実施例ねじキャップ付き容器の容器本体を示した図であり、(a)は上面図、(b)は断面側面図 実施例のキャップの開蓋状態を示した図であり、(a)は上面図、(b)は断面側面図 実施例のキャップの開蓋状態を示した図であり、(a)は下面図、(b)は図(a)の要部拡大図 (a)は図6(a)におけるF−F線断面矢視図、(b)、(c)は図2におけるE−E線断面矢視図で示したストッパー部材の動作を説明する図
次に、本発明のねじキャップ付き容器について、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1〜7において、Aは容器本体、C1は容器本体Aに螺合装着されるキャップ本体、C2はキャップ本体C1にヒンジBを介して開閉自在に連設されている上蓋である。
キャップ本体C1と上蓋C2とからなるキャップCは、合成樹脂により一体に成形され、全体として薄肉に形成されている。
図2〜4に示すように、容器本体Aは、合成樹脂製のチューブ容器本体であり、胴部1は弾性を有し手指で圧搾可能であり、その上端はなだらかに傾斜する肩部2に連設している。
肩部2の中央付近には外周に雄ねじ3を形成した筒状の口部4が立設され、口部4は比較的広口に形成されている。
口部4の下端外周は、口部4の外径よりわずかに大きな径で平坦な上面を有する基台部6に連設し、基台部6の外周には、なだらかに傾斜している肩部2との間に段差が形成されている。
基台部6の周方向2カ所には、径方向に突出し外周側に突出する突出係合部7が設けられ、図7(b),(c)に拡大して示すように、突出係合部7の外周に形成される突出段部8には、キャップCの螺着方向(図7(b)中の矢印方向;以下、「螺着方向」「螺脱方向」とは、キャップCに関するそれを言う。)に向かって順に、径方向外方に突出する第1係合凸部10、第1係合凸部10より径方向内方に凹んだ係合凹部11、第1係合凸部10よりさらに径方向外方に突出した第2係合凸部12が配設されている。
第1係合凸部10の螺脱方向側端部は、基台部6の外周からなめらかに外方に突出し、係合凹部11の螺脱・螺着方向側端部は、両側端部ともほぼ径方向に突出しているが、螺着方向側端部の方が、より垂直に突出している。
本実施例では、周方向2カ所に突出係合部7を設けたが、必ずしも2カ所である必要はなく、より多くの複数箇所に設けられてもよく、逆に1カ所でもよい。
また、突出係合部7は、基台部6の外周に設けられているが、必ずしも基台部6は必要ではなく、突出段部8を有する突出係合部7のみが肩部2に突出して設けられてもよい。
図2,3,5,6に示すように、キャップCのキャップ本体C1は、比較的広口の口部4を覆う上壁13と、上壁13の外周縁から垂設され周方向所定箇所の上端部にヒンジBが連設された外筒20と、外筒20から内方へ順に、内周に雌ねじ21が形成されたねじ筒壁22、天面シール突起23、口部シール片24が上壁13から垂設されている。
上壁13は、上方に向けてわずかに湾曲した凸面を形成し、口部4より小径の注出口14を形成する注出筒15を立設している。
上壁13の周縁上部には、上蓋C2が嵌入する周縁段差部17が所定幅で設けられ、外筒20のヒンジBと反対側の所定範囲には、上蓋C2を引き上げるときに指を差し入れるための指かけ凹部18が設けられている。
また、注出筒15は、先端部に注出口14に向けて内方へ窄まるように傾斜した傾斜壁19を有し、傾斜壁19の基部付近の外周に嵌合突条16を形成している。
ねじ筒壁22の外側の周方向2カ所には、下端が前記係合凹部11に嵌合可能に配設されたストッパー部27が上壁13から柱状に垂設され、ねじ筒壁22の下端より下方まで延びている。
該ストッパー部26は、ねじ筒壁22の外周面の所定箇所から径方向に延びる連結リブ27と、ストッパー部26の回転弧に対して接線方向に延びる回転止めリブ28とに連設され、連結リブ27と回転止めリブ28も上壁13に連設されている。
連結リブ27の下端はねじ筒壁22より下方には延びておらず、ストッパー部26の下端には連設していないが、回転止めリブ28は、図7(a)に示すように、下端縁29がストッパー部26の下端まで傾斜して延び、ストッパー部26の下端に連設している。
なお、本実施例では、回転止めリブ28はストッパー部26の回転弧の接線方向においてストッパー部26から螺脱方向に延びているが、必ずしも螺脱方向に限らず螺着方向でもよいし、前記接線の螺脱・螺着両方向に延びていてもよく、適宜決定し得る。
また、回転止めリブ28は上壁13に連設している必要があるが、連結リブ27は必ずしも上壁13に連設していなくてもよい。
キャップCの上蓋C2は、頂壁30と、頂壁30の周縁から垂設される外周壁31と、頂壁30の周縁のヒンジBの反対側に設けられた摘み部32とを具えている。
摘み部32は、頂壁30とともに円形の周縁を形成し、当該円形周縁の一部円弧に形成された引っかけ突部33と、当該一部円弧の弦を形成する基部34から張り出す張出部35とからなり、当該基部34で頂壁30に連設している。
外周壁31の下端は、周方向所定箇所でヒンジBに連設するとともに、閉蓋時にキャップ本体C1の周縁段差部17に嵌入し、摘み部32の基部34から垂下する外周壁31には指かけ凹部18に連続する凹面36が形成されている。
本実施例では、摘み部32は、頂壁30とともに円形周縁を形成する一部円弧として形成し、外周壁31に凹面36を設けたが、必ずしもこのようにする必要はなく、摘み部32や外周壁31の形状は適宜決定し得る。
頂壁30の裏面には、注出口14に内側から接してシールする密封リング37が垂設され、密封リング37の外側には、注出筒15の外周に嵌合する嵌合筒38が垂設されている。
嵌合筒38は、内周に係合突条39が形成され、閉蓋時には注出筒15の傾斜壁19に摺接しながら嵌合突条16を乗り越えて係合し閉蓋状態を維持するとともに、密封リング37との間で注出筒15を挟持し、密封リング37と注出口14との密封を確実に保持する。
本実施例は、上蓋C2がヒンジBを介してキャップ本体C1に連設されている、いわゆるヒンジキャップとして説明してきたが、本発明のねじキャップ付き容器のキャップとしては、ヒンジキャップに限らず、キャップ本体と上蓋が別体の各種形態をも採用可能である。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
キャップCは、合成樹脂により一体成形され、成形直後は図5,6に示されるように上蓋C2が開蓋された状態になっている。
キャップCを容器本体Aに装着するには、まずキャップ本体C1に上蓋C2を閉蓋し、図1に示すように、キャップ本体C1のねじ筒壁22を上方から口部4に嵌合し、雄ねじ3に雌ねじ21を螺合させていく。
上蓋C2を閉蓋する際には、密封リング37が注出口14に嵌入するようになると、嵌合筒38の係合突条39が注出筒15の傾斜壁19に当接するようになる。
係合突条39は傾斜壁19に摺接しながら嵌合突条16を乗り越えて係合し、密封リング37が注出口14に完全に嵌合するとともに、外周壁31の下端が周縁段差部17に嵌入して閉蓋操作が完了する(図2参照)。
このとき、係合突条39は嵌合突条16に係合して閉蓋状態を維持するとともに、薄肉の注出筒15の外周を締め付け、傾斜壁19の弾性によって密封リング37に注出口14を押しつける役割をも果たし、密封を確実に保持する。
上壁13は、わずかに上方に湾曲した凸面を形成しているので、薄肉ながら係合突条39が嵌合突条16を乗り越える際の上方からの押圧力に耐えることができる。
また、係合突条39が嵌合突条16を乗り越える際のクリック感によって、使用者は閉蓋状態を確認することができる。
キャップCの雌ねじ21を容器本体Aの雄ねじ3に螺合させていくと、口部シール片24が口部4の内周に嵌入していくとともに天面シール突起23が口部4の天面に当接するようになって、容器内の内容物を密封するようになる。
同時に、ねじ筒壁22とともにストッパー部26が下降して、図7(b)に示すように、ストッパー部26の下端が基台6の上面より下方に位置するようになるとともに、突出係合部7の突出段部8に当接するようになる。
ストッパー部26の下端部は、まず、第1係合凸部10のなだらかな螺脱方向側端部に当接して、外方に押圧されながら、突出段差部8を図中矢印方向の螺着方向に摺動していく。
ストッパー部26は連結リブ27によってねじ筒壁22の外周に連設されているが、下端部はねじ筒壁22および連結リブ27より下方まで延びているので、キャップCを抵抗に抗してねじ込んでいくと、ストッパー部26の下端部は、わずかに弾性変形しながら第1係合凸部10を乗り越えていく。
第1係合凸部10を乗り越えたストッパー部26は、係合凹部11に嵌入するとともに、キャップCの回転慣性力によって第2係合凸部12の螺脱方向側端部(係合凹部11の螺着方向側端部)に衝接する。
このとき、ストッパー部26の下端部は、回転止めリブ28によって連設され回転方向に支持されているので、キャップCの回転慣性力に打ち勝って係合凹部11内にとどまりキャップCの容器本体Aへの装着操作が完了する。
容器本体A内の内容物が残り少なくなって肩部2付近に溜まり、取り出しにくくなったようなときには、キャップCを螺脱方向に回転させ、第1係合凸部10を乗り越える際の抵抗に抗してストッパー部26を係合凹部11から解放する。
その後、キャップCを螺脱して容器本体Aから取り外せば、容器本体Aの広幅の口部から内容物を直接取り出すことができる。
次に、キャップCが突出係合部7の突出段部8を乗り越える際の回転トルクについて、連結リブ27や回転止めリブ28のない比較例と本実施例とを比較した実験結果について説明する。
Figure 0006274520
上記表中の本実施例および各比較例は、ともに材料はポリプロピレン(PP)、ねじのピッチ径は27.8mmφであり、閉めトルクとは、キャップCのねじを締め込んで第1係合凸部10を乗り越える際の最大トルクの平均値、開けトルクとは、キャップCのねじを緩める際に第1係合凸部10を乗り越える際の最大トルクの平均値、オーバーラントルクとは、ねじが過剰に締め込まれてストッパー部26が第2係合凸部12を乗り越えたときの平均トルクである。
上記表1に示すように、ストッパー部26が連結リブ27と回転止めリブ28の両リブに連設支持されていない、すなわち、柱状のストッパー部26のみが上壁13から垂下している比較例1は、閉めトルク、開けトルク、オーバーラントルクのすべてが60〜70N・cmと小さく、ねじが容易にオーバーランしてしまったり、不用意に緩んでしまったりして、容器本体AとキャップCの正確な位置合わせを行うことができず、また、不用意にねじが緩んで内容物が漏洩してしまったりするという不都合が発生した。
また、連結リブ27のみをなくし、ストッパー部26を回転止めリブ28のみで連設支持した比較例2では、オーバーラントルクは258N・cmと比較的大きな抵抗力を示したが、閉めトルク、開けトルクは比較例1と同様に60〜70N・cmと小さな抵抗力しか示さず、ストッパー部26が係合凹部11から脱出しやすいために、ねじが締め込み位置から緩みやすかった。
これに対して、本実施例は、開けトルクが123N・cm、オーバーラントルクが334N・cmと比較例1、2より大きく上回っており、キャップCを正確に位置合わせして締め込むことができるとともに、ストッパー部26と突出係合部7との係合状態が保持されやすく、不用意にねじが緩むようなことがなかった。
このように、本実施例では、ストッパー部26が連結リブ27,回転止めリブ28という2つの異なる方向に配設されたリブによって補強支持されているので、、ねじがオーバーランして過剰に締め込まれたり、不用意に緩んだりすることがなく、容器本体AとキャップCとの締め込み位置を正確に保持することができ、ヒンジBを容器本体Aの特定の方向に向けたり、容器本体AとキャップCの形状やプリントなどの意匠を容易に合わせることができた。
また、ストッパー部26をねじ筒壁22の一部ではなく、ねじ筒壁22の外側に設けたから、ねじ筒壁22を薄肉にすることができ、結果としてキャップC全体を薄肉にすることが可能になった。
さらに、外筒20内側に連結部がないので、外筒20の表面にヒケを生じたり、パール材の流れ跡が残らずキャップCを外観に優れたものとすることができた。
本発明のねじキャップ付き容器は、必要なときにキャップを容器本体から取り外せるようにねじで装着するものにおいて、キャップを容器本体に位置合わせして締め込むことができ、また、キャップを薄肉にし、かつ不用意に緩むことのない強固な装着を実現することができたから、ねじで装着する中栓を有するキャップ付き容器として広く利用可能であり、特に、内容物が残りやすいチューブ状容器に適用して好適である。
A 容器本体
B ヒンジ
C キャップ
C1 キャップ本体
C2 上蓋
1 胴部
2 肩部
3 雄ねじ
4 口部
6 基台
7 突出係合部
8 突出段部
10 第1係合凸部
11 係合凹部
12 第2係合凸部
13 上壁
14 注出口
15 注出筒
16 嵌合突条
17 周縁段差部
18 指かけ凹部
19 傾斜壁
20 外筒
21 雌ねじ
22 ねじ筒壁
23 天面シール突起
24 口部シール片
26 ストッパー部
27 連結リブ
28 回転止めリブ
29 下端縁
30 頂壁
31 外周壁
32 摘み部
33 引っかけ突部
34 基部
35 張出部
36 凹面
37 密封リング
38 嵌合筒
39 係合突条

Claims (6)

  1. 容器本体と、容器本体にねじで装着されるキャップとからなり、
    容器本体は、胴部と、胴部上端に連設する肩部と、肩部に立設され外周にねじを形成した口部とを具え、
    キャップは、注出口を有する上壁から垂設され容器本体の前記口部に螺合するねじ筒壁と、上壁の周縁から垂設される外筒とを有するキャップ本体と、注出口を密閉する上蓋とを具えており、
    前記口部の下端外周に隣接する肩部には、周方向の所定箇所に径方向に突出し少なくとも外周側に突出段部を形成する突出係合部が設けられ、
    該突出段部には、キャップのねじの螺着方向に向かって順に、径方向外方に突出する第1係合凸部、第1係合凸部より径方向内方に凹んだ係合凹部、第1係合凸部よりさらに径方向外方に突出した第2係合凸部が配設されており、
    ねじ筒壁の外側に上壁から垂設され下端が前記係合凹部に嵌合可能に配設されたストッパー部が、ねじ筒壁周面の所定箇所から径方向に延びる連結リブと、ストッパー部の回転弧に対して略接線方向に延び上壁から垂設され、外筒とは連結しない回転止めリブとに連設し支持されていることを特徴とするねじキャップ付き容器。
  2. ストッパー部は、周方向複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1記載のねじキャップ付き容器。
  3. ストッパー部の下端は、連結リブの下端より下方に延びているとともに、回転止めリブに連設していることを特徴とする請求項1または2に記載のねじキャップ付き容器。
  4. 外筒の所定箇所には上蓋を開閉自在に連結するヒンジが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のねじキャップ付き容器。
  5. 上壁には、先端の注出口に向けて内方へ窄まった傾斜壁を有する注出筒が立設され、注出筒上蓋の頂壁裏面から垂設された密封リングに弾性的に嵌合するように配設されているとともに、上壁全体が上方にむけてわずかに湾曲した凸面を形成していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のねじキャップ付き容器。
  6. キャップは、合成樹脂により一体に成形されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のねじキャップ付き容器。
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