JP6274185B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
画像処理装置において、出力印字処理を繰り返して実行することで、印字される文字等の線画像の線幅に変化が生じることが知られている。この線幅の変化によって文字が潰れた印刷物はエラー出力となり、通常、所謂ヤレ紙(損紙)として廃棄処分の対象となる。このような文字等の線画像の線幅の変化に対して、線幅補正を行い、文字等の劣化を抑える線幅補正機能が画像処理装置に搭載されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1には、線画像のテストパターンを記録紙に印字し、画像読取部で画像データとして読み取るテスト動作を実行した際の各部の動作状況を示す動作情報を収集し、テスト動作で取得した画像データ内の細線について、収集した動作情報を加味して評価を行い、その評価結果に基づいて細線印字に係る補正を実施する技術が開示されている。また、特許文献2には、画像データの線及び文字の線幅を補正する線幅補正機能を持ち、出力原稿を読取装置にて読み取り、その読み取って得た画像データから線幅調整量を決定する技術が開示されている。
特開2015−4702号公報 特開2015−35643号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載の従来技術はいずれも、線幅補正機能を実行する際には、専用チャートを使用する必要があるため、ヤレ紙が発生することになる。特に、大量印字中に、線幅精度を保つために専用チャートを高頻度で出力すると、大量のヤレ紙が発生する上、印字の生産性を落とすことになる。また、ヤレ紙の発生を抑え、印字の生産性を落とさないようにするために専用チャートの出力頻度を少なくした場合は、線幅精度を常に維持することができない他、線幅補正を実施する前後で線幅が異なる出力印字となる。
本発明は、専用チャートを用いることなく、線幅補正を行うことができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、
画像形成部で画像形成されて出力される、印刷物として利用可能な出力原稿の画像を読み取る出力画像読取部と、
出力画像読取部による読取画像データから、出力原稿の所定の位置に形成された線画像を検出する線画像検出部と、
線画像検出部が検出した線画像の線幅を解析する線画像解析部と、 線画像解析部が解析した線幅と、予め設定された線幅閾値とを比較し、その比較結果に基づいて線幅補正値を決定する線幅補正値決定部と、
線幅補正値決定部が決定した線幅補正値に応じて、画像形成部で形成する線画像に対して線幅補正を実施する線幅補正部と、
を備えることを特徴とする。
そして、第1の本発明の画像処理装置は、さらに、出力画像読取部が印刷物としてユーザーが利用可能な出力原稿の画像を読み取り、
線画像検出部が、出力画像読取部による読取画像データから、出力原稿として印字された文字に含まれる、線画像を検出する
ことを特徴とする。
また、第2の本発明の画像処理装置は、さらに、線画像解析部が解析する線画像は、印字位置情報及び線幅情報に基づいて出力原稿に付加された線パターン画像であり、
線幅閾値は、線幅情報に基づく線パターン画像の線幅と、出力画像読取部による読取画像データの線幅との対応関係を基に設定された、所定の許容範囲を含む閾値であり、
線画像解析部は、印字位置情報に基づいて、出力画像読取部による読取画像データから線パターン画像を含むN画素×M画素の第1ウィンドウ領域を抽出し、当該第1ウィンドウ領域の主走査方向及び副走査方向の画素値の連続性を基に線パターン画像の線を検出し、
線幅補正値決定部は、線画像解析部が検出した線を、n画素×m画素(n<N,m<M)の第2ウィンドウ領域で抽出し、当該第2ウィンドウ領域のプロファイル階調データと予め設定された線閾値とを基に線幅を算出し、この算出した線幅と線幅閾値との差分から線幅補正値を決定し、
線幅補正部は、線幅補正値決定部が算出した線幅が、線幅閾値の上限値以上であれば細線化処理を実施し、線幅閾値の下限値以下であれば太線化処理を実施する
ことを特徴とする。
また、第3の本発明の画像処理装置は、さらに、線画像解析部が解析する線画像は、出力原稿に印字された文字に含まれる線画像であり、
線幅閾値は、文字に含まれる線画像の線幅と、出力画像読取部による読取画像データの線幅との対応関係を基に設定された、所定の許容範囲を含む閾値であり、
線画像解析部は、ラスター画像処理時のタグ情報から決定された印字位置情報に基づいて、前記出力画像読取部による読取画像データから前記文字を含むN画素×M画素の第1ウィンドウ領域を抽出し、当該第1ウィンドウ領域の主走査方向及び副走査方向の画素値の連続性を基に文字に含まれる線画像の線を検出し、
線幅補正値決定部は、線画像解析部が検出した線を、n画素×m画素(n<N,m<M)の第2ウィンドウ領域で抽出し、当該第2ウィンドウ領域のプロファイル階調データと予め設定された線閾値とを基に線幅を算出し、この算出した線幅と線幅閾値との差分から線幅補正値を決定し、
線幅補正部は、線幅補正値決定部が算出した線幅が、線幅閾値の上限値以上であれば細線化処理を実施し、前記線幅閾値の下限値以下であれば太線化処理を実施する
ことを特徴とする。
また、本発明の画像処理方法は、
画像形成部で画像形成されて出力される、印刷物として利用可能な出力原稿の画像を読み取る出力原稿読取工程と、
出力原稿読取工程で読み取って得た画像データから、出力原稿の所定の位置に形成された線画像を検出する線画像検出工程と、
線画像検出工程で検出した線画像の線幅を解析する線幅解析工程と、
線幅解析工程で解析した線幅と、予め設定された線幅閾値とを比較し、その比較結果に基づいて線幅補正値を決定する線幅補正値決定工程と、
線幅補正値決定工程で決定した線幅補正値に応じて、画像形成部で形成する線画像に対して線幅補正を実施する線幅補正工程と、
を有することを特徴とする。
そして、第1の本発明の画像処理方法は、さらに、出力画像読取工程において、印刷物としてユーザーが利用可能な出力原稿の画像を読み取り、
線画像検出工程において、出力画像読取工程での読み取って得た画像データから、出力原稿として印字された文字に含まれる、線画像を検出する
ことを特徴とする。
また、第2の本発明の画像処理方法は、さらに、線幅解析工程において、解析する線画像は、印字位置情報及び線幅情報に基づいて出力原稿に付加された線パターン画像であり、
線幅閾値は、線幅情報に基づく線パターン画像の線幅と、出力原稿読取工程において得た画像データの線幅との対応関係を基に設定された、所定の許容範囲を含む閾値であり、
線幅解析工程では、印字位置情報に基づいて、出力原稿読取工程において得た画像データから線パターン画像を含むN画素×M画素の第1ウィンドウ領域を抽出し、当該第1ウィンドウ領域の主走査方向及び副走査方向の画素値の連続性を基に線パターン画像の線を検出し、
線幅補正値決定工程では、線幅解析工程において検出した線を、n画素×m画素(n<N,m<M)の第2ウィンドウ領域で抽出し、当該第2ウィンドウ領域のプロファイル階調データと予め設定された線閾値とを基に線幅を算出し、この算出した線幅と線幅閾値との差分から線幅補正値を決定し、
線幅補正工程では、線幅補正値決定工程において算出した線幅が、線幅閾値の上限値以上であれば細線化処理を実施し、線幅閾値の下限値以下であれば太線化処理を実施する
ことを特徴とする。
また、第3の本発明の画像処理方法は、さらに、線幅解析工程において、解析する線画像は、出力原稿に印字された文字に含まれる線画像であり、
線幅閾値は、文字に含まれる線画像の線幅と、出力原稿読取工程において得た画像データの線幅との対応関係を基に設定された、所定の許容範囲を含む閾値であり、
線幅解析工程では、ラスター画像処理時のタグ情報から決定された印字位置情報に基づいて、出力原稿読取工程において得た画像データから文字を含むN画素×M画素の第1ウィンドウ領域を抽出し、当該第1ウィンドウ領域の主走査方向及び副走査方向の画素値の連続性を基に文字に含まれる線画像の線を検出し、
線幅補正値決定工程では、線幅解析工程において検出した線を、n画素×m画素(n<N,m<M)の第2ウィンドウ領域で抽出し、当該第2ウィンドウ領域のプロファイル階調データと予め設定された線閾値とを基に線幅を算出し、この算出した線幅と線幅閾値との差分から線幅補正値を決定し、
線幅補正工程では、線幅補正値決定工程において算出した線幅が、線幅閾値の上限値以上であれば細線化処理を実施し、線幅閾値の下限値以下であれば太線化処理を実施する
ことを特徴とする。
上記構成の画像処理装置あるいは画像処理方法において、「印刷物として利用可能な出力原稿」とは、所望の画像データに基づく印刷画像が形成され、ヤレ紙(損紙)とはならない通常の出力原稿をいう。逆に、「印刷物として利用できない出力原稿」は、ヤレ紙として破棄処分の対象となる。そして、印刷物として利用可能な出力原稿の所定の位置に形成された線画像を検出し、その線画像を基に線幅補正を行うことで、専用チャートを用いなくても線幅補正を実施できる。
本発明によれば、専用チャートを用いなくても線幅補正を実施できるため、ヤレ紙を発生することなく、また生産性を落とすことなく、線幅補正を行うことができる。
本発明の画像処理装置が適用される画像形成装置の一例のシステム構成の概略を示す全体構成図である。 本適用例に係る画像形成装置の各部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータ(PC)の制御部の構成の一例を示すブロック図である。 制御部が持つ機能の一例を示す機能ブロック図である。 主走査方向及び副走査方向の線が存在する位置の検出のイメージ図である。 n×mウィンドウ領域を線と並行方向に連続してI点展開するイメージ図である。 線幅検出のイメージ図である。 補正値決定及び線幅補正の一連の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 線パターン画像を付加するときの付加する線について説明する図である。 複数台の画像形成装置と1台のPCとからなるシステム構成図である。 実施例2の文字位置の検出のイメージ図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。本発明は実施形態に限定されるものではなく、実施形態における種々の数値などは例示である。なお、以下の説明や各図において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[本発明の画像処理装置が適用される画像形成装置の構成例]
図1は、本発明の画像処理装置が適用される画像形成装置の一例のシステム構成の概略を示す全体構成図である。ここでは、複写機に適用する場合の画像形成装置を例に挙げている。
図1に示すように、本適用例に係る画像形成装置1は、静電気を用いて用紙Sに画像を形成する電子写真方式を採用しており、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。この画像形成装置1は、原稿搬送部10と、用紙収納部20と、原稿画像読取部30と、画像形成部40と、中間転写ベルト50と、2次転写部60と、定着部70と、制御基板90とを有する構成となっている。
原稿搬送部10は、原稿Gをセットする原稿給紙台11と、複数のローラ12と、搬送ドラム13と、搬送ガイド14と、原稿排出ローラ15と、原稿排出トレイ16とを有している。原稿給紙台11にセットされた原稿Gは、複数のローラ12及び搬送ドラム13によって、原稿画像読取部30の読取位置に1枚ずつ搬送される。搬送ガイド14及び原稿排出ローラ15は、複数のローラ12及び搬送ドラム13により搬送された原稿Gを原稿排出トレイ16に排出する。
用紙収納部20は、装置本体の下部に配置されており、用紙Sのサイズや種類に応じて複数設けられている。この用紙Sは、給紙部21により給紙されて搬送部23に送られ、搬送部23によって転写位置である2次転写部60に搬送される。また、用紙収納部20の近傍には、手差部22が設けられている。この手差部22からは、ユーザーによってセットされる、用紙収納部20に収納されていないサイズの用紙やタグを有するタグ紙、OHPシート等の特殊紙が転写位置へ送られる。
原稿画像読取部30は、原稿搬送部10により搬送された原稿G又は原稿台31に載置された原稿の画像を読み取って、画像データを生成する。具体的には、原稿Gの画像がランプLによって照射される。このランプLからの照射光に基づく原稿Gからの反射光は、第1ミラーユニット32、第2ミラーユニット33、レンズユニット34の順に導かれて、撮像素子35の受光面に結像する。撮像素子35は、入射した光を光電変換して所定の画像信号を出力する。撮像素子35から出力された画像信号は、A/D変換されることにより画像データとして作成される。
また、原稿画像読取部30は、画像読取制御部36を有している。画像読取制御部36は、A/D変換によって作成された画像データに、シェーディング補正やディザ処理、圧縮等の周知の画像処理を施して、制御基板90に搭載されたRAM103(図2参照)に格納する。なお、画像データは、原稿画像読取部30が原稿Gから読み取ることによって得られるデータに限定されず、画像形成装置1に接続されたPC(パーソナルコンピュータ)120(図2参照)や他の画像形成装置などの外部装置から受信したデータであってもよい。
用紙収納部20と原稿画像読取部30との間には、画像形成部40と像担持体である中間転写ベルト50とが配置されている。画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成するために、第1〜第4の4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを有する。
第1の画像形成ユニット40Yは、イエローのトナー像を形成し、第2の画像形成ユニット40Mは、マゼンダのトナー像を形成する。また、第3の画像形成ユニット40Cは、シアンのトナー像を形成し、第4の画像形成ユニット40Kは、ブラックのトナー像を形成する。これら4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kは、それぞれ同一の構成を有している。したがって、ここでは、第1の画像形成ユニット40Yについて説明する。
第1の画像形成ユニット40Yは、像担持体であるドラム状の感光体(感光体ドラム)41と、感光体41の周囲に配置された帯電部42と、露光部43と、現像部44と、クリーニング部45とを有している。感光体41は、不図示の駆動モータによる駆動の下に回転する。帯電部42は、感光体41に電荷を与えることにより感光体41の表面を一様に帯電する。露光部43は、原稿Gから読み取られた画像データ又は外部装置から送信された画像データに基づいて、感光体41の表面に対して例えばレーザビームによって露光を行うことにより、感光体41上に静電潜像を形成する。
現像部44は、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を用いて、感光体41上に形成された静電潜像を現像する。トナーは、画像を形成する粒子である。キャリアは、現像部44内でのトナーとの混合において摩擦帯電によりトナーに適正な電荷を与える機能と、感光体41と対向する現像領域にトナーを搬送する機能と、感光体41上の静電潜像にトナーが忠実に現像できるように現像電界を形成する機能とを持っている。現像部44には、感光体41に現像剤を供給する現像スリーブ46を有している。この現像部44は、感光体41に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させる。これにより、感光体41の表面には、イエローのトナー像が形成される。
なお、第2の画像形成ユニット40Mの現像部44は、感光体41にマゼンタのトナーを付着させ、第3の画像形成ユニット40Cの現像部44は、感光体41にシアンのトナーを付着させる。そして、第4の画像形成ユニット40Kの現像部44は、感光体41にブラックのトナーを付着させる。
クリーニング部45は、感光体41の表面に残留しているトナーを除去する。
感光体41上に付着したトナーは、中間転写体である中間転写ベルト50に転写される。中間転写ベルト50は、無端状に形成されており、複数のローラに掛け渡されている。この中間転写ベルト50は、不図示の駆動モータによる駆動の下に、感光体41の回転(移動)方向とは逆方向に回転する。
中間転写ベルト50における各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの感光体41と対向する位置には、1次転写部51が設けられている。この1次転写部51は、中間転写ベルト50にトナーと逆極性の電圧を印加させることで、感光体41上に付着したトナーを中間転写ベルト50に転写する。
そして、中間転写ベルト50が回転することで、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kで形成されたトナー像が、中間転写ベルト50の表面に順次転写される。これにより、中間転写ベルト50上には、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックのトナー像が重なり合うことによってカラー画像が形成される。
また、中間転写ベルト50に対向した状態でベルトクリーニング装置53が設けられている。このベルトクリーニング装置53は、用紙Sへのトナー画像の転写を終えた中間転写ベルト50の表面を清掃する。
中間転写ベルト50の近傍で、かつ搬送部23の用紙搬送方向の下流には、2次転写部60が配置されている。この2次転写部60は、搬送部23によって搬送されてきた用紙Sを中間転写ベルト50に接触させることにより、中間転写ベルト50の外周面上に形成されたトナー像を用紙Sに転写する。
2次転写部60は、2次転写ローラ61を有している。2次転写ローラ61は、対向ローラ52に圧接されている。そして、2次転写ローラ61と中間転写ベルト50とが接触する部分は、2次転写ニップ部62となる。この2次転写ニップ部62の位置は、中間転写ベルト50の外周面上に形成されたトナー像を用紙Sに転写する転写位置である。
2次転写部60における用紙Sの排出側には、定着部70が設けられている。この定着部70は、用紙Sを加圧及び加熱して、転写されたトナー像を用紙Sに定着させる。定着部70は、例えば、一対の定着部材である定着上ローラ71及び定着下ローラ72で構成されている。定着上ローラ71及び定着下ローラ72は、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラ71と定着下ローラ72との圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラ71の内部には、加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラ71のローラ部が温められる。そして、定着上ローラ71のローラ部の熱が用紙Sへ伝達されることにより、用紙S上のトナー像が定着される。
用紙Sは、2次転写部60によってトナー像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラ71と向き合うように搬送され、定着ニップ部を通過する。したがって、定着ニップ部を通過する用紙Sには、定着上ローラ71と定着下ローラ72とによる加圧と、定着上ローラ71のローラ部の熱による加熱が行われる。
定着部70の用紙Sの搬送方向の下流には、切換ゲート24が配置されている。切換ゲート24は、定着部70を通過した用紙Sの搬送路を切り換える。すなわち、切換ゲート24は、用紙Sの片面への画像形成におけるフェースアップ排紙を行う場合に、用紙Sを直進させる。これにより、用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって排紙される。また、切換ゲート24は、用紙Sの片面への画像形成におけるフェースダウン排紙を行う場合、及び用紙Sの両面への画像形成を行う場合に、用紙Sを下方に案内する。
フェースダウン排紙を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって用紙Sの表裏を反転して上方に搬送する。これにより、表裏が反転された用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって排紙される。用紙Sの両面への画像形成を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって用紙Sの表裏を反転する。そして、表裏が反転された用紙Sは、再給紙路27によって再び転写位置へ送られる。
一対の排紙ローラ25の下流側には、用紙Sを折ったり、用紙Sに対してステープル処理等を行ったりする後処理装置を配置してもよい。
本適用例に係る画像形成装置1は、上記の構成に加えて、画像形成部40で画像形成されて出力される出力原稿の画像を読み取る出力画像読取部130を備える構成となっている。出力画像読取部130は、例えば、定着部70の用紙Sの搬送方向の下流の搬送路上に配置され、当該搬送路上を通過する用紙S、即ち出力原稿の画像を原稿の全面に亘って光学的に読み取る。
出力画像読取部130としては、例えば、搬送路上を通過する用紙Sに対して光を照射する光源と、その照射光に基づく用紙Sからの反射光を受けて用紙Sの幅方向に1ライン分の画像を読み取るラインイメージセンサとの組合せからなる周知の読取センサを用いることができる。なお、ここでは、出力画像読取部130を定着部70の用紙Sの搬送方向の下流の搬送路上に配置するとしたが、一対の排紙ローラ25の下流側に上記の後処理装置を配置する構成を採るシステムにあっては、当該後処理装置内における用紙Sの搬送路上に配置するようにしてもよい。
以上説明した本適用例に係る画像形成装置1にあっては、原稿画像読取部30が原稿Gから読み取ることによって得られる画像データや、PC120(図2参照)などの外部装置から受信した画像データに基づいて画像形成を行う構成となっているが、これに限られるものではない。本適用例に係る画像形成装置1は、例えば、原稿搬送部10及び原稿画像読取部30等を備えず、例えばPC120から供給される画像データに基づいて画像形成を行う構成であってもよい。
[本適用例に係る画像形成装置の各部のハードウェア構成]
次に、本適用例に係る画像形成装置1の各部のハードウェア構成について、図2を参照して説明する。図2は、画像形成装置1の各部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置1は、制御部100を備えている。この制御部100は、上述の制御基板90(図1参照)上に構成されている。
制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)101と、CPU101が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)102と、CPU101の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)103とを有している。なお、ROM102としては、例えば、通常電気的に消去可能なプログラマブルROMを用いることができる。
CPU101は、画像形成装置1の全体を制御する。このCPU101は、HDD(Hard Disk Drive)104、操作表示部105及び通信部106にそれぞれシステムバス107を介して接続されている。さらに、CPU101は、原稿画像読取部30、画像処理部80、画像形成部40、給紙部21、定着部70及び出力画像読取部130のそれぞれにシステムバス107を介して接続されている。
HDD104は、原稿画像読取部30で読み取って得た原稿画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする。操作表示部105は、液晶表示装置(LCD)や有機ELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレイからなるタッチパネルである。この操作表示部105は、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。さらに、操作表示部105は、複数のキーを備え、ユーザーのキー操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付けて、入力信号を制御部100に出力する。
通信部106は、外部の情報処理装置であるPC(パーソナルコンピュータ)120から送信されるジョブ情報を、通信回線110を介して受け取る。そして、受け取ったジョブ情報を、システムバス107を介して制御部100に送る。ジョブ情報には、形成する画像の画像データと、その画像データに対応付けられた使用する用紙の種類及び枚数などの情報が含まれている。
なお、本実施形態では、外部装置としてPC120を適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。外部装置としては、PC120の他に、例えばファクシミリ装置等その他各種の装置を適用することができる。
原稿画像読取部30は、原稿画像を光学的に読み取って電気信号に変換する。例えば、カラー原稿を読み取る場合は、一画素当たりRGB各10ビットの階調の輝度情報を持つ画像データを生成する。原稿画像読取部30によって生成された画像データや、画像形成装置1に接続された外部装置の一例であるPC120から送信される画像データは、画像処理部80に送られ、画像処理される。画像処理部80は、受信した画像データに対してアナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮、周期ムラ(画像の周期的な濃度ムラ)補正等の処理を行う。
例えば、画像形成装置1でカラー画像を形成する場合、原稿画像読取部30等によって生成されたR・G・Bの画像データを画像処理部80における色変換LUT(Look Up Table)に入力する。そして、画像処理部80は、R・G・BデータをY・M・C・Kの画像データに色変換する。そして、色変換した画像データに対して、階調再現特性の補正、濃度補正LUTを参照した網点などのスクリーン処理、あるいは細線を強調するためのエッジ処理などを行う。周期ムラ補正の詳細については後述する。
制御部100は、CPU101による制御の下に、画像形成装置1の全体を制御する。具体的には、制御部100は、画像形成部40を駆動制御し、画像濃度制御用のトナー像又は画像形成用のトナー像を形成し、中間転写ベルト50に1次転写する。また、制御部100は、2次転写部60を駆動制御し、中間転写ベルト50が担持するトナー画像を用紙Sに2次転写する。さらに、制御部100は、定着部70を駆動制御し、用紙Sを加圧及び加熱して、トナー画像を用紙Sに定着させる。
出力画像読取部130は、例えば、定着部70の用紙Sの搬送方向の下流の搬送路上を通過する用紙S、即ち出力原稿の画像を読み取る。そして、出力画像読取部130は、出力原稿から読み取って得た画像データを、文字等の線画像の線幅の変化に対して、文字等の劣化を抑えるための線幅補正に用いる情報として、システムバス107を介して制御部100に、または、システムバス107、通信部106及び通信回線110を介して外部装置であるPC120に供給する。
[本発明の一実施形態に係る画像処理装置]
出力画像読取部130から出力される画像データが、線幅補正に用いる情報としてPC120に供給されることで、線幅補正の処理はPC120で行われることになる。PC120で線幅補正の処理を実行する、本発明の一実施形態に係る画像処理装置は、PC120を含む画像形成装置1(図2参照)として捉えることもできる。
図3に、PC120の制御部の構成の一例を示す。PC120の制御部200は、例えば、CPU201と、CPU201が実行するプログラム等を記憶するためのROM202と、CPU201の作業領域として使用されるRAM203とを有している。本実施形態にあっては、制御部200は、画像形成装置1に対して出力原稿に印字する所望の画像データを供給する。制御部200はさらに、画像形成装置1において、出力印字処理を繰り返して実行することで、印字される文字等の線画像の線幅に変化が生じた際に、その線幅の変化に対して線幅補正の処理を実行する。
図4は、PC120の制御部200が持つ機能の一例を示す機能ブロック図である。図4に示すように、制御部200は、線幅閾値保持部211と、線画像検出部212と、線画像解析部213と、線幅補正値決定部214と、線幅補正部215との各機能部を有する構成となっている。制御部200には、出力画像読取部130(図1、図2参照)において、出力原稿から読み取って得た画像データが供給される。
線幅閾値保持部211は、出力原稿に印字する線画像の線幅に対応して予め設定された線幅閾値を保持する。ここで、「線幅閾値」とは、線幅補正を行うか否かの判断基準となる閾値であり、所定の許容範囲(許容幅)を持っている。この線幅閾値保持部211としては、限定されるものではないが、ROM202を用いることができる。線画像検出部212は、出力画像読取部130から供給される画像データから、出力原稿の所定の位置に形成された線画像を検出する。
線画像解析部213は、線画像検出部212が検出した線画像の線幅を解析する。線幅補正値決定部214は、線画像解析部213が解析した線幅と、線幅閾値保持部211に予め保持されている、所定の許容範囲を持つ線幅閾値とを比較し、その比較結果に基づいて線幅補正値を決定する。線幅補正部215は、線幅補正値決定部214が決定した線幅補正値に応じて、画像形成部40(図1参照)で形成する線画像に対して線幅補正を実施する。
上記構成のPC120の制御部200において、線画像検出部212、線画像解析部213、線幅補正値決定部214及び線幅補正部215の各機能については、例えば、CPU201がそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することにより、ソフトウェアにて実現することができる。
本発明の画像処理方法である、上記の各機能部、即ち線画像検出部212、線画像解析部213、線幅補正値決定部214及び線幅補正部215の処理方法の詳細については、以下に説明する実施例において明らかにする。
なお、線幅補正を実施するオブジェクト領域は、ユーザーによって指定可能とする。また、以下に説明する線幅解析、補正実施タイミングを、ユーザーによる指定の下に、出力原稿のX枚目(X≧1)からとし、設定タイミングのX枚目で線幅解析を行い、X+1枚目から線幅解析結果を基に得た補正値を適用するようにする。
(実施例1)
実施例1では、線画像解析部213が解析する線画像を、出力原稿に付加された線パターン画像とし、当該線パターン画像を読み取り、その線幅に応じて線の太さを補正する。線パターン画像は、PC120におけるユーザーによる指示の下に、予め規定した線の本数、印字位置情報及び線幅情報に基づいて出力原稿に付加される。線パターン画像が付加された出力原稿の画像は、図1において、定着部70の用紙Sの搬送方向の下流の搬送路上に配された出力画像読取部130によって読み取られる。出力画像読取部130は、出力原稿に付加された線パターン画像を含む画像を、出力原稿の紙面の全面に亘って読み取り、読み取って得た画像データを制御部200へ供給する。
制御部200において、線幅閾値保持部211(例えば、ROM202)には、線パターン画像の線幅と、出力画像読取部130による読取画像データの線幅との対応関係を基に設定された、所定の許容範囲を含む線幅閾値が予め保持されている。
線画像検出部212は、出力画像読取部130による読取画像データを基に、線パターン画像を付加する際に規定された印字位置情報から、画像データ中の線パターン画像の位置を推定する。そして、線画像検出部212は、推定した線パターン画像の位置に対し、線パターン画像を含むN画素×M画素(N≧1,M≧1)の第1ウィンドウ領域(以下、単に「N×Mウィンドウ領域」と記述する)を展開し、当該N×Mウィンドウ領域内の線の有無、詳細な線の位置を検出する。
より具体的には、線画像検出部212は、画像データから線パターン画像を含むN×Mウィンドウ領域の画素値を抽出し、主走査方向及び副走査方向に対して、それぞれの平行方向の画素値を平均化したプロファイル階調データを作成する。ここで、「主走査方向」とは、レーザビームによって感光体41上に静電潜像を形成する際の走査方向(即ち、感光体41の軸方向)をいい、「副走査方向」とは感光体41の回転方向(即ち、用紙Sの搬送方向)をいう。
線画像検出部212は、作成したプロファイル階調データの最大値と最小値との差を、予め設定した許容幅を持つ所定閾値と比較し、当該閾値の上限値以上であれば、プロファイル階調データのピークとなる位置に画素値の連続性があるとする。画素値の連続性の検出に関しては、N×Mウィンドウ領域を走査し、予め設定した許容幅を持つ所定閾値と画素値とを比較し、当該閾値の下限値以下となる画素値の連続数をカウントし、予め設定した連続カウント閾値と比較することによって検出しても良い。
線画像解析部213は、図5に示すように、画素値の連続性を検出した位置を、主走査方向及び副走査方向の線が存在する位置とし、当該位置に対して線幅の解析を実施する。具体的には、線画像解析部213は、検出した画像データ中の線を含むn画素×m画素(N>n,M>m)の第2のウィンドウ領域(以下、単に「n×mウィンドウ領域」と記述する)を、図6に示すように、線と並行方向に連続してI点(I≧1)展開し、各n×mウィンドウ領域内の線幅解析を実施する。そして、線画像解析部213は、n×mウィンドウ領域の画素値から、線と平行となる方向の画素平均値を求め、プロファイル階調データを作成する。
線画像解析部213は、プロファイル階調データを作成したら、当該プロファイル階調データを走査して階調順に並び替えたデータから、ハイライト領域と中間階調領域とシャドウ領域と各分解した領域の、ハイライト領域の画素平均値とシャドウ領域の画素平均値とを求める。そして、ハイライト領域の画素平均値とシャドウ領域の画素平均値との間に線閾値を設定する(ハイライト領域の画素平均値≧線閾値>シャドウ領域平均値)。ここで、「線閾値」とは、線幅を決定するための閾値である。
線画像解析部213は、線閾値を設定したら、プロファイル階調データを走査し、線閾値と階調値とを比較し、階調値が閾値以下、以上と切り替わる位置を検出する。そして、線画像解析部213は、プロファイル階調データ中で階調値が切り替わる2点間の距離を仮線幅として、I点全てのn×mウィンドウ領域で線幅を解析し、I点の仮線幅を平均化した線幅を、解析結果の線幅とし記録する。図7に、線幅検出のイメージを示す。
線画像解析部213における線幅解析については、解析を行う線パターン画像が印字された場合にのみ実施するようにする。また、線解析の結果、線が1本も検出できなかった場合は、線幅解析は実施しないようにする。
線幅補正値決定部214は、線画像解析部213が解析した線幅と、線幅閾値保持部211に予め保持している線幅閾値とを比較する。線幅閾値は、印字される線画像の線幅に対応し、画像データで読み取られる線幅を、所定の許容範囲を含め、予め線幅閾値保持部211に保持されている。例えば、印字される線幅169[μm](1200dpi・8画素線相当)に対して、画像データとして読み取られる線幅を3.3〜4.7画素(139〜199[μm]相当(出力画像読取部130の解像度:600dpi))として設定し、線幅閾値を線幅閾値保持部211に保持しておく。
線幅補正値決定部214は、解析した線幅と、所定の許容範囲を持つ線幅閾値とを比較した際に、線幅閾値(許容範囲の上限値)以上であった場合は、印字される線幅に対して太く印字されたとして、細線化を行うための補正値を決定する。また、線幅閾値(許容範囲の下限値)以下であった場合は、印字される線幅に対して細く印字されたとして、太線化を行うための補正値を決定する。
線幅補正を行うための補正値(以下、「線幅補正値」と記述する)については、解析された線幅と線幅閾値との差分値から決定する。具体的には、解析された線幅と線幅閾値との差分値に応じて線幅補正強度を変更するための係数または補正値を選択可能なテーブル(LUT:Look Up Table)を予め用意しておくことで、当該テーブルから差分値に基づいて線幅補正値を決定することができる。また、線幅補正値は、差分値に応じて段階的に変化するものとする。線幅閾値を得るためのテーブルは、出力画像読取部130による読取画像データの解像度毎に記録しており、出力画像読取部130の解像度に応じて切り替え可能とする。すなわち、線幅閾値は、出力画像読取部130の解像度に応じて切り替え可能とする。
線幅補正部215は、線幅補正値決定部214が決定した線幅補正値と、解析した線画像に適用している補正値に加算した補正値とを使用して線幅補正を実施する。
線幅補正により行う細線化処理は、線画像のエッジ部に対して線画像内の画素値を淡くする処理であり、線幅補正値の強度により、エッジ部の画素を段階的に淡くすることで、印字する線画像の細線化を実現する。また、線幅補正により行う太線化処理は、線画像のエッジ部に対して線画像外の画素値を濃くする処理であり、線幅補正値の強度により、エッジ部の画素を段階的に濃くすることで、印字する線画像の太線化を実現する。
線幅補正値決定部214による補正値決定及び線幅補正部215による線幅補正の一連の処理の流れの一例を図8のフローチャートに示す。この一連の処理は、制御部200のCPU201(図3参照)による制御の下に実行される。
CPU201は、解析した線幅が許容閾値(許容範囲の上限値)以上であるか否かを判断し(ステップS1)、許容範囲の上限値以上であれば(S1のYES)、細線化処理を行うための補正値を決定し(ステップS2)、しかる後当該補正値を基に線幅補正(細線化処理)を行う(ステップS3)。CPU201は、解析した線幅が許容範囲の上限値以上でなければ(S1のNO)、解析した線幅が許容閾値(許容範囲の下限値)以下であるか否かを判断し(ステップS4)、許容範囲の下限値以下であれば(S4のYES)、太線化処理を行うための補正値を決定し(ステップS5)、しかる後ステップS3に移行して、当該補正値を基に線幅補正(太線化処理)を行う。CPU201は、解析した線幅が許容範囲の下限値以下でなければ(S4のNO)、線幅補正値を決定しない(ステップS6)、即ち線幅補正を実施しない。
以上説明した、実施例1に係る線幅補正の一連の処理を要約すると次のようになる。すなわち、印刷原稿に対して、付加する線パターンの位置と線幅情報を予め保持しておき、ユーザー指定の印刷原稿に対して線パターンを付加し、出力印刷を実施する。そして、出力画像読取部130により、出力原稿を読み取って画像データを取得し、その読取画像データ中を基に、予め記録した所定の線パターン位置に対して、N×Mウィンドウ領域による解析を行い、主走査方向及び副走査方向の画素の連続性を検出して、縦線・横線パターン検出を行う。この検出した縦線・横線パターンに対して、さらにn×mウィンドウ領域を使用し、n×mウィンドウ領域のプロファイルから線の太さを得る。
線幅の解析には、線と背景を切り分けるための線閾値処理を行う。その線閾値は、プロファイル階調データから算出する。そして、予め保持している線パターンの線幅に対応した線幅閾値と、解析した線幅との比較を行い、太さが線幅閾値の上限値以上であれば、線幅閾値との差分から適用する補正値を算出し、印字する線画像に対して細線化処理を実施する。線幅閾値の下限値以下であれば、線幅閾値との差分から適用する補正値を算出し、印字する線画像に対して太線化処理を実施する。
上述した、解析対象の線画像を、出力原稿に付加された線パターン画像とした実施例1の線幅補正によれば、専用チャートを用いることなく、線幅補正を行うことができる。そして、専用チャートが必要ないため、ヤレ紙を発生させず、また生産性を落とすことく、線幅補正を行うことができる。また、大量印刷中にも高頻度のタイミングで線幅を解析した結果を細線補正値として反映することができるため、変動が少ない線幅で出力印刷を得ることができる。
(実施例1の変形例)
なお、線幅補正を実施する線領域を、文字、グラフィック、付加する線パターン画像等のオブジェクト情報毎に選択可能な構成とすることもできる。この機能により、ユーザーは、所望の領域の組合せに対して、線幅補正を実施することができる。
線パターン画像を付加するときの付加する線については、縦、横の直線画像とすることができる。このとき、図9Aに示すように、断裁される領域に複数の線幅パターンを付加するようにし、ユーザーが出力する原稿画像領域に対して、線パターン画像の付加は実施しないようにする。これにより、出力原稿は、ヤレ紙とはならず、印刷物として利用可能な出力原稿となる。
あるいは、線パターン画像を付加するときの付加する線については、図9Bに示すように、断裁位置を記す裁断用マークである断裁トンボTとすることができる。すなわち、断裁位置を記すために付加する断裁トンボTを利用し、当該断裁トンボTを付加する際の印字位置情報及び線幅情報を基に線を解析するようにする。
あるいは、線パターン画像を付加するときの付加する線については、表裏両面印刷の際の表裏印刷の位置ずれを測定するために付加する表裏位置測定用マークである位置測定トンボとすることができる。すなわち、表裏両面印刷で付加される位置測定トンボを利用し、当該位置測定トンボを付加する際の印字位置情報及び線幅情報を基に線を解析するようにする。
また、複数本の線パターン画像のそれぞれの印字色を、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)で選択可能な構成とすることもできる。その際、付加情報として、予め規定した線パターン、線幅、線印字位置、色情報を保持し、出力画像読取部130による読取画像データの線解析に受け渡し、線解析に使用する。そして、色情報により、出力画像読取部130による読取画像データに対して、線解析で使用する画像データのカラーチャネルを決定する。例えば、印字色がシアンの線に対してはレッド(R)チャネルで、マゼンダの線に対してはグリーン(G)のチャネルで、イエローの線に対してはブルー(B)のチャネルで、ブラックの線に対してはグリーン(G)のチャネルで解析を行う。
また、同色、同線幅として印字された線パターン画像において、出力画像読取部130による読取画像データから解析した線幅を平均化して平均線幅を算出することによって面内のバラつきを抑えた線幅を求め、この求めた平均線幅と線幅閾値との比較を行うようにしても良い。
なお、本実施形態では、1台の画像形成装置1とPC120とからなるシステム構成の場合(図2参照)に適用した例について説明したが、これに限られるものではない。図10に示すように、複数台の画像形成装置1_1〜1_iの相互と外部装置であるPC120とを、通信回線110を介して接続してなるシステム構成に対しても適用可能である。
このシステム構成の場合、複数台の画像形成装置1_1〜1_iを制御対象とし、線画像解析部213が解析した線幅をPC120を用いて集約し、所望の印字線幅に対する目標線幅に基づいて、各画像形成装置1_1〜1_iに対応した線幅閾値を設定し、複数台の画像形成装置1_1〜1_iの各線幅閾値を更新するようにする。これにより、複数台の画像形成装置1_1〜1_iによって形成される線画像の線幅を、目標線幅に合わせる制御を一括管理の下に行うことができる。
(実施例2)
実施例2では、線画像解析部213が解析する線画像を、出力原稿に印字された文字に含まれる線画像とし、出力原稿に印字された文字を出力画像読取部130で読み取り、文字に含まれる線画像の線幅に応じて線の太さを補正する。出力原稿内の文字の位置については、文字や画像データをラスター・イメージに変換するラスター画像処理(以下、「RIP」と記述する)時、タグ情報からRIP画像データ中の位置として取得することができる。
線画像検出部212は、出力画像読取部130による読取画像データ中の文字の位置を、RIP時に取得した文字の位置情報を基に推測し、その推測した文字位置に対して線パターン画像を含むN×Mウィンドウ領域を展開し、N×Mウィンドウ領域内の線の有無、詳細な線の位置を検出する。より具体的には、線画像検出部212は、画像データから文字を含むN×Mウィンドウ領域の画素値を抽出し、主走査及び副走査それぞれの方向に対して走査し、予め設定した閾値と画素値を比較し、予め設定した閾値以下となる画素値の連続数をカウントする。そして、線画像検出部212は、カウントした連続数を、予め設定した連続カウント閾値と比較することによって画素値の連続性を検出する。
線画像解析部213は、線画像検出部212が画素値の連続性を検出した位置に、主副走査方向及び副走査方向の線が存在する位置とし、出力画像読取部130による読取画像データに対する線幅解析を実施する。また、線画像解析部213は、出力画像読取部130による読取画像データと同位置に存在するRIP画像データ中の文字に対しても線幅解析を実施し、印字された線幅を求める。また、線画像解析部213は、同位置の文字のタグ情報を利用し、文字部に対して画素値の連続性を、出力画像読取部130による読取画像データと同様に検出し、線幅解析を行う。実施例2の文字位置の検出のイメージを図11に示す。
線画像解析部213による線幅解析に関しては、実施例1の場合と同様の手法で実施される。すなわち、線画像解析部213は、求めたRIP画像データの線幅に基づき、印字線幅に対応した、出力画像読取部130による読取画像データの線幅閾値を決定し、出力画像読取部130による読取画像データから解析した線幅と比較する。
実施例1の場合と同様に、線画像解析部213における線幅解析については、解析を行う線画像が印字された場合にのみ実施するようにする。また、線解析の結果、線が1本も検出できなかった場合は、線幅解析は実施しないようにする。
また、文字の線幅解析に、RIP時に、文字の位置情報やタグ情報の他、文字コード情報、文字コード中の縦線・横線情報、文字のポイント(文字の大きさ)情報、文字の色情報を利用しても良い。例えば、縦線・横線が所定画素連続する文字、即ち線幅解析を行いやすい、画素の連続性が確保できる文字や、線幅変動が確認しやすい線幅で印字される文字を予め線幅解析対象文字と定義し、当該線幅解析対象文字の文字コード、ポイント数、色等の情報を予め保持(記録)しておく。そして、RIP時の文字コード情報から、線幅解析対象文字の有無を判断し、線幅解析対象文字が存在する場合は、線幅解析対象文字の位置情報を基に、出力画像読取部130による読取画像データから線幅解析対象文字を解析して線幅を算出する。この手法によれば、より効率よく、精度が高い線幅解析を行うことができる。
線幅補正値決定部214による、線幅閾値との比較による補正値の決定に関しては、実施例1の場合と同様の手法で実施される(図8参照)。また、線幅補正部215による線幅補正処理に関しても、実施例1の場合と同様の手法で細線化処理及び太線化処理が実施される。
以上説明した、実施例2に係る線幅補正の一連の処理を要約すると次のようになる。すなわち、出力原稿のRIP時に、タグ情報から原稿内の文字の位置情報を取得する。そして、出力印刷された出力原稿を読み取って画像データ中の文字の位置を、RIP時に取得した文字の位置情報を基に推測し、推測した文字位置に対して、N×Mウィンドウ領域で画素の連続性を主走査方向及び副走査方向で解析し、縦線・横線を検出する。この検出した線に対して、さらにn×mウィンドウ領域を使用し、n×mウィンドウ領域のプロファイルから線の太さを得る。
線幅の解析には、線と背景を切り分けるための線閾値処理を行う。その線閾値は、プロファイル階調データから算出する。RIP画像データの同位置の文字をタグ情報を基に抽出し、文字のタグ領域に対して線幅解析を行うことにより、印字時に使用する線幅を得る。また、RIP時、画像の線幅を基に、読み取り線幅の線幅閾値を決定する。そして、線幅解析によって得た線幅と、解析した読取画像データの線幅とを比較し、線幅閾値の上限値以上であれば、線幅閾値との差分から適用する補正値を算出し、文字に対する細線化処理を実施する。線幅閾値の下限値以下であれば、線幅閾値との差分から適用する補正値を算出し、文字に対する太線化処理を実施する。
上述した、解析対象の線画像を、出力原稿に印字された文字に含まれる線画像とした実施例2の線幅補正によれば、専用チャートを用いることなく、線幅補正を行うことができる。そして、専用チャートが必要ないため、ヤレ紙を発生させず、また生産性を落とすことく、線幅補正を行うことができる。また、大量印刷中にも高頻度のタイミングで線幅を解析した結果を細線補正値として反映することができるため、変動が少ない線幅で出力印刷を得ることができる。
(実施例2の変形例)
実施例2にあっても、実施例1と同様に、線幅補正を実施する線領域を、文字、グラフィック、付加する線パターン画像等のオブジェクト情報毎に選択可能な構成とすることができる。この機能により、ユーザーは、所望の領域の組合せに対して、線幅補正を実施することができる。また、図10に示す、複数台の画像形成装置1_1〜1_iと1台のPC120とからなるシステム構成に対しても適用可能である点についても、実施例1と同様である。さらに、サーバー、クラウドに画像を集約して、線幅解析を実施する構成とすることも可能である。
また、解析する文字の色情報を受けることで、出力画像読取部130による読取画像データに対し、線幅解析で使用する画像データのカラーチャネルを決定することもできる。例えば、印字色がシアンの文字に対してはレッド(R)チャネルで、マゼンダの文字に対してはグリーン(G)のチャネルで、イエローの文字に対してはブルー(B)のチャネルで、ブラックの文字に対してはグリーン(G)のチャネルで解析を行う。
[変形例]
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、本発明の画像処理装置が適用される画像形成装置1として複写機を例に挙げたが、この適用例に限られるものではない。すなわち、本発明は、複写機の他、プリンタ装置、ファクシミリ装置、印刷機、複合機など、画像形成装置全般に対して適用可能である。
1…画像形成装置、 10…原稿搬送部、 20…用紙収納部、 30…原稿画像読取部、 40…画像形成部、 41…感光体、 44…現像部、 50…中間転写ベルト、 51…1次転写部、 60…2次転写部、 70…定着部、 80…画像処理部、 90…制御基板、 100…制御部、 110…通信回線、 120…パーソナルコンピュータ(外部の情報処理装置)、 130…出力画像読取部、 211…線幅閾値保持部、 212…線画像検出部、 213…線画像解析部、 214…線幅補正値決定部、 215…線幅補正部

Claims (15)

  1. 画像形成部で画像形成されて出力される、印刷物としてユーザーが利用可能な出力原稿の画像を読み取る出力画像読取部と、
    前記出力画像読取部による読取画像データから、前記出力原稿として印字された文字に含まれる、線画像を検出する線画像検出部と、
    前記線画像検出部が検出した線画像の線幅を解析する線画像解析部と、
    前記線画像解析部が解析した線幅と、予め設定された線幅閾値とを比較し、その比較結果に基づいて線幅補正値を決定する線幅補正値決定部と、
    前記線幅補正値決定部が決定した前記線幅補正値に応じて、前記画像形成部で形成する線画像に対して線幅補正を実施する線幅補正部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像形成部で画像形成されて出力される、印刷物として利用可能な出力原稿の画像を読み取る出力画像読取部と、
    前記出力画像読取部による読取画像データから、前記出力原稿の所定の位置に形成された線画像を検出する線画像検出部と、
    前記線画像検出部が検出した線画像の線幅を解析する線画像解析部と、
    前記線画像解析部が解析した線幅と、予め設定された線幅閾値とを比較し、その比較結果に基づいて線幅補正値を決定する線幅補正値決定部と、
    前記線幅補正値決定部が決定した前記線幅補正値に応じて、前記画像形成部で形成する線画像に対して線幅補正を実施する線幅補正部と、を備え、
    前記線画像解析部が解析する線画像は、印字位置情報及び線幅情報に基づいて前記出力原稿に付加された線パターン画像であり、
    前記線幅閾値は、前記線幅情報に基づく線パターン画像の線幅と、前記出力画像読取部による読取画像データの線幅との対応関係を基に設定された、所定の許容範囲を含む閾値であり、
    前記線画像解析部は、前記印字位置情報に基づいて、前記出力画像読取部による読取画像データから前記線パターン画像を含むN画素×M画素の第1ウィンドウ領域を抽出し、当該第1ウィンドウ領域の主走査方向及び副走査方向の画素値の連続性を基に前記線パターン画像の線を検出し、
    前記線幅補正値決定部は、前記線画像解析部が検出した線を、n画素×m画素(n<N,m<M)の第2ウィンドウ領域で抽出し、当該第2ウィンドウ領域のプロファイル階調データと予め設定された線閾値とを基に線幅を算出し、この算出した線幅と前記線幅閾値との差分から前記線幅補正値を決定し、
    前記線幅補正部は、前記線幅補正値決定部が算出した線幅が、前記線幅閾値の上限値以上であれば細線化処理を実施し、前記線幅閾値の下限値以下であれば太線化処理を実施する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記線パターン画像は、前記出力原稿の裁断される領域に付加された直線であり、
    前記印字位置情報及び前記線幅情報は、前記直線を付加する際の印字位置情報及び線幅情報である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記線パターン画像は、前記出力原稿の裁断位置を示す裁断用マーク、または、前記出力原稿の表裏に印刷される画像の表裏位置測定用マークであり、
    前記印字位置情報及び前記線幅情報は、前記裁断用マークまたは前記表裏位置測定用マークを付加する際の印字位置情報及び線幅情報である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記線パターン画像は、複数本の線パターン画像であり、
    前記複数本の線パターン画像のそれぞれの印字色をシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックで選択可能である
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記線画像解析部が解析する線画像は、同色、同線幅として印字された複数の線パターン画像であり、
    前記線幅補正値決定部は、前記複数の線パターン画像について、前記線画像解析部が解析した線幅を平均化して平均線幅を求め、この平均線幅と前記線幅閾値との比較結果に基づいて線幅補正値を決定する
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 画像形成部で画像形成されて出力される、印刷物として利用可能な出力原稿の画像を読み取る出力画像読取部と、
    前記出力画像読取部による読取画像データから、前記出力原稿の所定の位置に形成された線画像を検出する線画像検出部と、
    前記線画像検出部が検出した線画像の線幅を解析する線画像解析部と、
    前記線画像解析部が解析した線幅と、予め設定された線幅閾値とを比較し、その比較結果に基づいて線幅補正値を決定する線幅補正値決定部と、
    前記線幅補正値決定部が決定した前記線幅補正値に応じて、前記画像形成部で形成する線画像に対して線幅補正を実施する線幅補正部と、を備え、
    前記線画像解析部が解析する線画像は、前記出力原稿に印字された文字に含まれる線画像であり、
    前記線幅閾値は、前記文字に含まれる線画像の線幅と、前記出力画像読取部による読取画像データの線幅との対応関係を基に設定された、所定の許容範囲を含む閾値であり、
    前記線画像解析部は、ラスター画像処理時のタグ情報から決定された印字位置情報に基づいて、前記出力画像読取部による読取画像データから前記文字を含むN画素×M画素の第1ウィンドウ領域を抽出し、当該第1ウィンドウ領域の主走査方向及び副走査方向の画素値の連続性を基に前記文字に含まれる線画像の線を検出し、
    前記線幅補正値決定部は、前記線画像解析部が検出した線を、n画素×m画素(n<N,m<M)の第2ウィンドウ領域で抽出し、当該第2ウィンドウ領域のプロファイル階調データと予め設定された線閾値とを基に線幅を算出し、この算出した線幅と前記線幅閾値との差分から前記線幅補正値を決定し、
    前記線幅補正部は、前記線幅補正値決定部が算出した線幅が、前記線幅閾値の上限値以上であれば細線化処理を実施し、前記線幅閾値の下限値以下であれば太線化処理を実施する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 縦線、横線が所定画素連続する文字を線幅解析対象文字と定義し、
    前記線画像解析部は、ラスター画像処理時の文字コード情報から前記線幅解析対象文字の有無を判断し、前記線幅解析対象文字が存在する場合は、前記線幅解析対象文字の位置情報を基に、前記出力画像読取部による読取画像データから前記線幅解析対象文字を解析して線幅を算出する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記線閾値は、前記第2ウィンドウ領域のプロファイル階調データから求められたハイライト領域の画素平均値とシャドウ領域の画素平均値との間に設定された値である
    ことを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記線幅閾値は、前記出力画像読取部に応じて切替可能である
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記線幅補正値決定部は、前記出力画像読取部による読取画像データから得た線幅と前記線幅閾値との差分に応じて線幅補正強度を段階的に変更するテーブルに基づいて前記線幅補正値を決定する
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記画像形成部を有する複数の画像形成装置を制御対象とし、
    前記線画像解析部が解析した線幅を集約し、所望の印字線幅に対する目標線幅に基づいて、前記複数の画像形成装置に対応した線幅閾値を設定し、各線幅閾値を更新する
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 画像形成部で画像形成されて出力される、印刷物としてユーザーが利用可能な出力原稿の画像を読み取る出力原稿読取工程と、
    前記出力原稿読取工程での読み取って得た画像データから、前記出力原稿として印字された文字に含まれる、線画像を検出する線画像検出工程と、
    前記線画像検出工程で検出した線画像の線幅を解析する線幅解析工程と、
    前記線幅解析工程で解析した線幅と、予め設定された線幅閾値とを比較し、その比較結果に基づいて線幅補正値を決定する線幅補正値決定工程と、
    前記線幅補正値決定工程で決定した前記線幅補正値に応じて、前記画像形成部で形成する線画像に対して線幅補正を実施する線幅補正工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  14. 画像形成部で画像形成されて出力される、印刷物として利用可能な出力原稿の画像を読み取る出力原稿読取工程と、
    前記出力原稿読取工程での読み取って得た画像データから、前記出力原稿の所定の位置に形成された線画像を検出する線画像検出工程と、
    前記線画像検出工程で検出した線画像の線幅を解析する線幅解析工程と、
    前記線幅解析工程で解析した線幅と、予め設定された線幅閾値とを比較し、その比較結果に基づいて線幅補正値を決定する線幅補正値決定工程と、
    前記線幅補正値決定工程で決定した前記線幅補正値に応じて、前記画像形成部で形成する線画像に対して線幅補正を実施する線幅補正工程と、
    を有し、
    前記線幅解析工程において、解析する線画像は、印字位置情報及び線幅情報に基づいて前記出力原稿に付加された線パターン画像であり、
    前記線幅閾値は、前記線幅情報に基づく線パターン画像の線幅と、前記出力原稿読取工程において得た前記画像データの線幅との対応関係を基に設定された、所定の許容範囲を含む閾値であり、
    前記線幅解析工程では、前記印字位置情報に基づいて、前記出力原稿読取工程において得た前記画像データから前記線パターン画像を含むN画素×M画素の第1ウィンドウ領域を抽出し、当該第1ウィンドウ領域の主走査方向及び副走査方向の画素値の連続性を基に前記線パターン画像の線を検出し、
    前記線幅補正値決定工程では、前記線幅解析工程において検出した線を、n画素×m画素(n<N,m<M)の第2ウィンドウ領域で抽出し、当該第2ウィンドウ領域のプロファイル階調データと予め設定された線閾値とを基に線幅を算出し、この算出した線幅と前記線幅閾値との差分から前記線幅補正値を決定し、
    前記線幅補正工程では、前記線幅補正値決定工程において算出した線幅が、前記線幅閾値の上限値以上であれば細線化処理を実施し、前記線幅閾値の下限値以下であれば太線化処理を実施する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  15. 画像形成部で画像形成されて出力される、印刷物として利用可能な出力原稿の画像を読み取る出力原稿読取工程と、
    前記出力原稿読取工程での読み取って得た画像データから、前記出力原稿の所定の位置に形成された線画像を検出する線画像検出工程と、
    前記線画像検出工程で検出した線画像の線幅を解析する線幅解析工程と、
    前記線幅解析工程で解析した線幅と、予め設定された線幅閾値とを比較し、その比較結果に基づいて線幅補正値を決定する線幅補正値決定工程と、
    前記線幅補正値決定工程で決定した前記線幅補正値に応じて、前記画像形成部で形成する線画像に対して線幅補正を実施する線幅補正工程と、
    を有し、
    前記線幅解析工程において、解析する線画像は、前記出力原稿に印字された文字に含まれる線画像であり、
    前記線幅閾値は、前記文字に含まれる線画像の線幅と、前記出力原稿読取工程において得た前記画像データの線幅との対応関係を基に設定された、所定の許容範囲を含む閾値であり、
    前記線幅解析工程では、ラスター画像処理時のタグ情報から決定された印字位置情報に基づいて、前記出力原稿読取工程において得た前記画像データから前記文字を含むN画素×M画素の第1ウィンドウ領域を抽出し、当該第1ウィンドウ領域の主走査方向及び副走査方向の画素値の連続性を基に前記文字に含まれる線画像の線を検出し、
    前記線幅補正値決定工程では、前記線幅解析工程において検出した線を、n画素×m画素(n<N,m<M)の第2ウィンドウ領域で抽出し、当該第2ウィンドウ領域のプロファイル階調データと予め設定された線閾値とを基に線幅を算出し、この算出した線幅と前記線幅閾値との差分から前記線幅補正値を決定し、
    前記線幅補正工程では、前記線幅補正値決定工程において算出した線幅が、前記線幅閾値の上限値以上であれば細線化処理を実施し、前記線幅閾値の下限値以下であれば太線化処理を実施する
    ことを特徴とする画像処理方法。
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