JP6271865B2 - 蓄電デバイスの電極材料の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池や電気化学キャパシタ等の蓄電デバイスの電極材料として用いることができ、リン酸バナジウムリチウムに導電助剤として導電性炭素材料を複合化した蓄電デバイスの電極材料及びその製造方法に関する。
二次電池や電気化学キャパシタ等の蓄電デバイスの電極としては、リチウムイオンを含む正極材料と導電助剤とを金属箔の表面に固着させた正極、及びリチウムイオンの脱挿入可能な負極材料と導電助剤とを金属箔の表面に固着させた負極が使用されている。この電極材料は、錯形成反応、加水分解反応、酸化反応、重合反応、縮合反応等の液相反応において金属化合物前駆体を形成してから加熱、焼成することによって形成する方法がある。
現在、その電極材料としては、遷移金属複合酸化物であるコバルト酸リチウム(LiCoO)やリン酸鉄リチウム(LiFePO)が主に用いられている。しかしながら、コバルトは資源確保や安全性確保が難しいという欠点がある。リン酸鉄リチウムは、オリビン構造を有しているために非常に安定的であるが、コバルト酸リチウムの作動電圧が3.7〜4.1Vに対して、リン酸鉄リチウムの作動電圧が3.4Vと低いため、電気自動車やハイブリッドカーの動力に向かないといった問題を抱えている。
また、リン酸鉄リチウムと同じオリビン構造を有するリン酸マンガンリチウムが注目を集めている。171mAh/gという高い理論容量を有する上に、作動電圧も4.1Vと高いためである。但し、リン酸マンガンリチウムは、リン酸鉄リチウムよりも更に電子導電性及びイオン導電性が低いといった問題がある。
そこで、ナシコン構造(Na Super Ionic Conductor)を有するリン酸バナジウムリチウム(Li(PO4))を代替物質として考えられる。作動電圧がLi/Li+基準に対して3.8Vであり、各電位プラトーに応じて132〜197mAh/gの大きな容量を示し得るためである。このリン酸バナジウムリチウムに導電性を付与する手法としては導電性炭素材料と複合化することである。この複合材料は、ゾル・ゲル法、ポリオールプロセス、水熱合成、固相反応法等の様々なプロセスによる合成を試みることができるであろう。
例えば、リン酸源、バナジウム源、及びリチウム源を一度に全て混合してゾル・ゲル反応を一定程度進行させることでリン酸バナジウムリチウム前駆体(LVP前駆体)を得た後、その混合物にシングルウォールカーボンナノチューブ(SWCNT)等を混合し、更にゾル・ゲル反応を進行させることでLVP/CNT複合体(リン酸バナジウムリチウムとカーボンナノチューブとの複合体)を得て、その後の焼成によって結晶性を向上させている。
しかしながら、従来のリン酸バナジウムリチウムと導電性炭素材料の複合体は、80C未満の放電レートにおいては良好な放電容量を示すものの、80C、100C、300C、又は480C等の放電レートにおける放電容量が低すぎ、キャパシタ用途として利用するには性能不十分であった(例えば、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照。)。
例えば、100Cを超える領域でのキャパシタ用途としては、バックアップ電源等の電気二重層キャパシタ用途がある。さらに高いCレート、高出力での用途としては、LEDフラッシュモジュール等の急速充放電モジュールの蓄電素子用途がある。従来までの報告では、50C未満の低Cレート帯では比較的良好な放電容量を実現しているが、これらコンデンサ用途に最適な高Cレート帯では良好な放電容量を実現できていなかった。
X. Rui, et al., J. PowerSources, 214, 171 (2012) L. Zhang, et al., J. Power Sources, 203, 121 (2012) A. Pan et al., 「Nano-structuredLi3V2(PO4)3/carbon composite forhigh-rate lithium-ion batteries」,Electrochemistry Communications, 12, 1674-1677(2010)
本発明は、上述したような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであって、その目的は、高放電特性を有するリン酸バナジウムリチウムと導電性炭素材料の複合体からなる蓄電デバイスの電極材料及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する蓄電デバイスの電極材料は、リン酸バナジウムリチウムと導電性炭素材料とが複合化してなり、そのコンポジット材料は導電性炭素材料の表面にリン酸バナジウムリチウムが結合してなる。好ましくは、リン酸バナジウムリチウムがプレート形状の結晶体と粒子形状の結晶体として混在しており、より望ましくは、プレート形状の結晶体は主に50〜500nmの大きさを有し、粒子形状の結晶体は3〜6nmの大きさを有する。
これにより、コンデンサ用途に最適な高Cレート帯における良好な放電容量を実現することができる。すなわち、この電極材料を電極に用いた蓄電デバイスとしては、電気化学キャパシタが特に好適である。
電極材料は、リチウム源、バナジウム源及びリン酸源をメカノケミカル処理することで、錯形成反応、加水分解反応、重合反応、縮合反応等のリン酸バナジウムリチウム前駆体の生成促進、リン酸バナジウムリチウム前駆体と導電性炭素材料との結合促進、及びリン酸バナジウムリチウム前駆体のナノ粒子化が図られる。メカノケミカル処理は、旋回する反応容器等を用いてずり応力や遠心力等の機械的エネルギーを与える処理である。
メカノケミカル処理は、超遠心力処理(Ultra-Centrifugal force
processing method:以下、UC処理という)等、ずり応力、遠心力、その他の機械的エネルギーを加えることができればよい。要するに、機械的エネルギーによって、導電性炭素材料にバナジウム化合物を付着させ、導電性炭素材料の表面上でリン酸バナジウムリチウムの前駆体を生成できればよい。このメカノケミカル処理は、少なくとも2回の処理に分けてもよく、第1回目の処理では、バナジウム源と導電性炭素材料とにずり応力と遠心力を加えて、導電性炭素材料にバナジウム化合物を付着させ、第2回目の処理では、リン酸源を加えた上でずり応力と遠心力を追加し、導電性炭素材料の表面上でリン酸バナジウムリチウムの前駆体を生成することができる。
本発明によれば、高Cレート帯における高放電容量を実現でき、高放電特性を有するリン酸バナジウムリチウムと導電性炭素材料の複合体を実用化できる。
実施例1の製造手順を示すフローチャートである。 カーボンナノファイバの表面に結合した酸化バナジウム(III)を示すHRTEM像である。 カーボンナノファイバの表面に結合したリン酸バナジウムリチウムの複合体の全体像を示すHRTEM像である。 カーボンナノファイバの表面に結合したリン酸バナジウムリチウムの複合体の部分を示し、(a)はプレート形状の結晶体を拡大し、(b)は粒子形状の結晶体を拡大したHRTEM像である。 実施例1で生成されたリン酸バナジウムリチウムとカーボンナノファイバの複合体により作成された電極材料の用いた蓄電デバイスの充放電特性を示すグラフである。 実施例1で生成されたリン酸バナジウムリチウムとカーボンナノファイバの複合体により作成された電極材料の用いた蓄電デバイスの放電レート特性を示すグラフである。 実施例1で生成されたリン酸バナジウムリチウムとカーボンナノファイバの複合体により作成された電極材料の用いた蓄電デバイスの充放電サイクル特性を示すグラフである。 実施例2の製造手順を示すフローチャートである。 実施例2で生成されたリン酸バナジウムリチウムとケッチェンブラックの複合体により作成された電極材料の用いた蓄電デバイスの充放電特性を示すグラフである。 実施例2で生成されたリン酸バナジウムリチウムとケッチェンブラックの複合体により作成された電極材料の用いた蓄電デバイスの放電レート特性を示すグラフである。 実施例2で生成されたリン酸バナジウムリチウムとケッチェンブラックの複合体により作成された電極材料の用いた蓄電デバイスの充放電サイクル特性を示すグラフである。 UC処理に用いられる反応容器を示す模式図である。
以下、本発明を実施形態について説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものでない。
本実施形態の蓄電デバイスの電極材料は、リン酸バナジウムリチウムと導電性炭素材料とが複合化してなり、導電性炭素材料の表面にはリン酸バナジウムリチウムが結合してなる。ここで、「結合している」とは、単にリン酸バナジウムリチウムと導電性炭素材料が接触している状態ではなく、リン酸バナジウムリチウムと導電性炭素材料との間の導電性が高く、結晶化して構造を共有化、つまりエピタキシャル成長している状態を意味する。リン酸バナジウムリチウムの90%以上が、導電性炭素材料と結合することが望ましい。
本発明者らは、鋭意研究の結果、リン酸バナジウムリチウムと導電性炭素材料とが複合化において、導電性炭素材料の表面にリン酸バナジウムリチウムが結合すると、つまりリン酸バナジウムリチウムと導電性炭素材料とが強固に一体化することで高Cレート帯における高放電容量を実現できることの知見を得たが、更に、リン酸バナジウムリチウムはプレート形状の結晶体と粒子形状の結晶体が混在していると飛躍的な高放電容量をもたらすことがわかった。より望ましくは、プレート形状の結晶体は主に50〜500nmの大きさを有し、粒子形状の結晶体は3〜6nmの大きさを有する。
すなわち、蓄電デバイスとしては、正極に本発明の電極材料を用い、負極に分極性電極(活性炭)を用いた電気化学キャパシタが特に好適である。但し、リチウムイオン二次電池用正極として用いることもできる。
リン酸バナジウムリチウムは、一般式LixV(POで表されるナシコン構造を有し、蓄電デバイスの電極材料として用いた場合、充放電に伴うリチウムイオンの脱挿入により0≦x≦3、バナジウムイオンの原子価は3〜5価をとり得る。
導電性炭素材料としては、カーボンナノファイバ又はケッチェンブラックが好適であるが、その他、カーボンナノチューブ、アセチレンブラック等のカーボンブラック、無定形炭素、炭素繊維、天然黒鉛、人造黒鉛、活性炭、メソポーラス炭素、又はこれらの複数の混合も適用可能である。
この電極材料は、リチウム源、バナジウム源及びリン酸源をメカノケミカル処理することで、錯形成反応、加水分解反応、重合反応、縮合反応等のリン酸バナジウムリチウム前駆体の生成促進、リン酸バナジウムリチウム前駆体と導電性炭素材料との結合促進、及びリン酸バナジウムリチウム前駆体のナノ粒子化が図られる。
メカノケミカル処理は、旋回する反応容器等を用いてずり応力や遠心力等の機械的エネルギーを与える処理である。メカノケミカル処理は、超遠心力処理(Ultra-Centrifugal
force processing method:以下、UC処理という)等、ずり応力、遠心力、その他の機械的エネルギーを加えることができればよい。要するに、機械的エネルギーによって、導電性炭素材料にバナジウム化合物を付着させ、導電性炭素材料の表面上でリン酸バナジウムリチウムの前駆体を生成できればよい。メカノケミカル処理は、リチウム源、バナジウム源、リン酸源、及び導電性炭素材料の微細化と高分散化処理を兼ねることもできる。
UC処理について図12を参照して説明する。図12に示す反応器は、開口部にせき板1−2を有する外筒1と、貫通孔2−1を有し旋回する内筒2からなる。この反応器の内筒2内部に反応物を投入し、内筒2を旋回することによってその遠心力で内筒2内部の反応物が内筒2の貫通孔2−1を通って外筒1の内壁1−3に移動する。この時反応物は内筒2の遠心力によって外筒1の内壁1−3に衝突し、薄膜状となって内壁1−3の上部へずり上がる。この状態では反応物には内壁1−3との間のずり応力と内筒2からの遠心力の双方が同時に加わり、薄膜状の反応物に大きな機械的エネルギーが加わることになる。この機械的なエネルギーが反応に必要な化学エネルギー、いわゆる活性化エネルギーに転化するものと思われる。これにより、短時間で反応が進行する。機械的エネルギーの満足する付与のためには、1500N(kgms−2)以上の遠心力を発生させることが望ましい。好ましくは60000N(kgms−2)以上である。
メカノケミカル処理は、少なくとも2回の処理に分け、第1回目の処理では、バナジウム源又はリン酸源と導電性炭素材料とにずり応力と遠心力を加えて、導電性炭素材料にバナジウム源若しくはリン酸源付着させ、第2回目の処理では、導電性炭素材料の表面上に形成されたリン酸バナジウムリチウムの基礎を基点にリン酸バナジウムリチウムを生成することができる。
リチウム源としては、例えば、LiNO、LiCO、LiOH、LiOH・H2O、LiCl、LiSO、LIC353及びCHCOOLi等のリチウム化合物が挙げられる。これらの中でも、LiOH・H2O、LiCOが好ましい。
バナジウム源及びリン酸源としては、リン酸バナジウムリチウムの生成反応に加水分解を採用する場合にも、生成反応に錯形成反応を採用する場合にも金属の酢酸塩、硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン化合物、及びキレート化剤が挙げられる。具体的には、バナジウム源としては、V、V23、金属バナジウム、V、バナジウム(III)アセチルアセトネート、バナジウム(IV)オキシアセチルアセトナート及びNHVO等のバナジウム化合物が挙げられる。リン酸源としては、HPO、NHPO、(NHHPO、P及びLiPO等のPO含有化合物が挙げられる。これらの中でも、HPO、NHPOが好ましい。
(実施例1)
本実施例では、以下の製造手順により、リン酸バナジウムリチウムとカーボンナノファイバ(以下、CNFという)のコンポジット材料(以下、Li(PO/CNFという)を生成した。
リン酸バナジウムリチウムの材料源は、リン酸(HPO)、塩化バナジウム(III)(VCl)、酢酸リチウム(LiOAc)である。CNFの平均繊維径は、10〜20nmである。リン酸バナジウムリチウムの各材料源とCNFの重量比率は、80:20である。
本実施例では、VClとCNFを出発材料として、VとCNFの複合体(V/CNF)を生成し、このV/CNFに対してLiOAcとHPOを追加してLi(PO/CNFを生成した。メカノケミカル処理は、大きく2回に分け、第1回目の処理では、バナジウム源又はリン酸源と導電性炭素材料とにずり応力と遠心力を加えて、導電性炭素材料にバナジウム源若しくはリン酸源付着させることとした。第2回目の処理では、導電性炭素材料の表面上に形成されたリン酸バナジウムリチウムの基礎を基点にリン酸バナジウムリチウムを生成することとした。尚、その他、微粒子化や高分散化を図る観点から随所にUC処理を加えた。
具体的には、図1に示すように、まず、第1に、CNFと塩化バナジウム(III)を蒸留水(HO)に加え、混合液をUC処理した。UC処理は、図122に示すような反応器を用い、50m/sの回転速度とすることにより混合液に5分間にわたって66000N(kgms−2)の遠心力を与えた。この第1回目のUC処理では、CNFの解し、塩化バナジウムの微粒子化及び高分散化、及び塩化バナジウム(III)のCNF表面への結合が促進されているものと考えられる。
尚、溶媒としては、IPA(イソプロピルアルコール)等のアルコール類を用いることが考えられるが、後段処理における加水分解を考慮し、蒸留水とするのが好ましい。
第2に、水酸化ナトリウム(NaOH)を加えて混合液をpH=7に調整することで、塩化バナジウム(III)を加水分解し、水酸化バナジウム(III)(V(OH))を生成した。このとき、反応容器を旋回させて、50m/sの回転速度により66000N(kgms−2)の遠心力を2分間かけるUC処理を行った。このUC処理は、CNFの解し、塩化バナジウム(III)のCNF表面への結合の促進、水酸化バナジウム(III)への反応促進、水酸化バナジウム(III)の高分散化、水酸化バナジウム(III)のCNF表面への結合促進が生じているものと考えられる。
そして、第3に、溶液から不純物を濾過し、80℃で真空乾燥した後、窒素雰囲気中で800℃、5分間焼成した。この焼成で、水酸化バナジウム(III)に脱水縮合反応が生じ、CNFの表面に結合した酸化バナジウム(III)(V)が形成される。
図2は、CNFの表面に結合した酸化バナジウム(III)(V)を示すHRTEM像である。図2に示すように、酸化バナジウム(III)(V)がナノ粒子状態(平均粒子径:5nm)のまま、CNFの表面に結合し、リン酸バナジウムリチウムのCNF表面上での結晶化の基点を築いていることがわかる。
次に、第4に、酸化バナジウム(III)(V)とCNFの結合体が1.0当量存在する溶液に対して、蒸留水と酢酸リチウム(LiOAc)を1.5当量を加えて撹拌し、更に蒸留水とリン酸(HPO)を1.5当量加えて、50m/sの回転速度で5分間のUC処理を行った。この処理では、酢酸リチウムとリン酸がCNFの表面に結合した酸化バナジウム(III)(V)に付着するものと考えられる。
そして、第5に、得られた溶液を真空中において80℃で終夜乾燥させた後、窒素雰囲気中で800℃、5分間焼成した。焼成の過程では、室温から500〜900℃まで急加熱することが望ましい。急加熱によって、リン酸バナジウムリチウムの凝集が防止され、粒径の小さなナノ粒子を維持できると考えられる。急加熱では、酸素濃度が1000ppm程度の低酸素濃度の雰囲気下が望ましく、CNFの酸化を阻止できるためである。この焼成により、リン酸バナジウムリチウムの結晶化が進行し、ナノ粒子のリン酸バナジウムリチウムがCNFに担持された複合体粉末を得た。
図3及び4は、CNFの表面に結合したリン酸バナジウムリチウムの複合体を示すHRTEM像である。図3は全体像、図4は部分拡大像である。図3及び図4に示すように、まず、リン酸バナジウムリチウムは、プレート形状の結晶体と粒子形状の結晶体が混在しており、それぞれCNFとの結合がみられる。図4の(a)に示すように、プレート形状のリン酸バナジウムリチウムは、凝集体ではなく、薄く拡がった単結晶であり、拡がりは主に50〜500nmの大きさを有することがわかる。このような薄く拡がったナノプレート状が、高いレート特性をもたらすものと思われる。図4(a)に示すように、プレートの格子とCNFの格子とが同時に見えていることから、プレート形状の結晶体とCNFとは密接し、結合していることがわかる。一方、図4の(b)に示すように、粒子形状のリン酸バナジウムリチウムは、3〜6nmの大きさを有し、CNFの表面に均一に結合していることがわかる。なお、リン酸バナジウムリチウムの90%以上が、導電性炭素材料と結合されていることが望ましい。
この複合体粉末をバインダーとしてのポリフッ化ビニリデンPVDFと共にSUS板上に溶接されたSUSメッシュ中に投入し、作用電極W.E.とした。投入比率は、重量比にしてLi(PO:CNF:PVDF=63:27:10であった。作用電極W.E.上にはセパレータと対極C.E.及び参照極としてLiフォイルを乗せた。電解液は、1.0M 六フッ化リン酸リチウム(LiPF)/炭酸エチレン(EC)と炭酸ジメチル(DEC)とし、これらを浸透させて、セルとした。尚、重量比率でLiPF/EC:DEC=1:1である。
このセルを作用電圧2.5〜4.3Vとして、放電レートを1CとするC.Cモード(定電流モード)にて、その充放電特性を調べた。その結果を図5に示す。尚、Cレートは、理論容量131mAh/gを用いて計算した。図5において、横軸は放電容量、縦軸は電位である。図5に示すように、実施例1のリン酸バナジウムリチウムとCNFの複合体を電極材料に用いた結果、放電容量は117.6mAh/gであり、理論容量の89.7%が実現された。
また、このセルにおいて放電レート特性を調べた。その結果を図6に示す。図6において、横軸はCレート、縦軸は放電容量である。参照のために、従来までに報告されている放電レート特性をグラフ上に載せてある。図6に示すように、実施例1のリン酸バナジウムリチウムとCNFの複合体を電極材料に用いた結果、例えば120Cでの放電容量は106mAh/gであり、300Cでの放電容量は96.4mAh/gであり、480Cでの放電容量は80mAh/gであった。すなわち、コンデンサ用途として最適な高Cレート帯において、活性炭を電極材料として用いた場合の放電容量40mAh/gの軒並み2倍以上を実現した。
更に、このセルにおいて10Cにおける充放電サイクル特性を調べた。その結果を図7に示す。図7において、横軸はサイクル、縦軸は放電容量である。図7に示すように、10000サイクルであっても放電容量は容量維持率90.6%を維持し、耐劣化性に優れていることがわかる。
(実施例2)
本実施例では、以下の製造手順により、リン酸バナジウムリチウムとケッチェンブラックとが複合化されたコンポジット材料(以下、Li(PO)3/KBという)を生成した。
リン酸バナジウムリチウムの材料源は、五酸化バナジウム(V(V)O)、水酸化リチウム一水和物(LiOH・HO)、リン酸(HPO)とした。ケッチェンブラックの平均粒径は34nmである。リン酸バナジウムリチウムの各材料源とケッチェンブラックの重量比率は、80:20である。
本実施例では、リン酸バナジウムリチウムの材料源とケッチェンブラックとを同時投入し、UC処理を1回のみとした。
具体的には、図8に示すように、まず、蒸留水(H2O)を100ml、五酸化バナジウム(V(V)O)を0.5g、水酸化リチウム一水和物(LiOH・HO)を0.35g、リン酸(HPO)を0.81g、シュウ酸((COOH)/2HO)を0.89g、及びケッチェンブラック(KB)を0.48gを混合し、混合液をUC処理した。UC処理は、図12に示すような反応容器を用い、50m/sの回転速度とすることにより混合液に5分間にわたって66000N(kgms−2)の遠心力を与えた。
尚、蒸留水は混合液の溶媒であり、IPA(イソプロピルアルコール)等のアルコール類を用いることもできる。シュウ酸は錯形成の際の配位子となり、その他公知の配位子も適宜用いることが可能である。
次に、UC処理を経た溶液を濾過し、80℃の大気中で12時間乾燥させた後、窒素雰囲気中で700℃、3分間焼成した。この焼成により、リン酸バナジウムリチウムの結晶化が進行し、ナノ粒子のリン酸バナジウムリチウムがケッチェンブラックの表面に結合した複合体粉末が得られた。
この複合体粉末をバインダーとしてのポリフッ化ビニリデンPVDFと共にSUS板上に溶接されたSUSメッシュ中に投入し、作用電極W.E.とした。投入比率は、重量比にしてLi(PO/KB:PVDF=90:10であった。作用電極W.E.上にはセパレータと対極C.E.及び参照極としてLiフォイルを乗せた。電解液は、1.0M 六フッ化リン酸リチウム(LiPF)/炭酸エチレン(EC)と炭酸ジメチル(DEC)とし、これらを浸透させて、セルとした。尚、重量比率でLiPF/EC:DEC=1:1である。
このセルを作用電圧3.0〜4.3Vとして、放電レートを1CとするC.Cモード(定電流モード)にて、その充放電特性を調べた。その結果を図9に示す。尚、Cレートは、理論容量131mAh/gを用いて計算した。図9において、横軸は放電容量、縦軸は電位である。図9に示すように、実施例1のリン酸バナジウムリチウムとCNFの複合体を電極材料に用いた結果、放電容量は130.5mAh/gであり、理論容量に非常に近い放電容量が実現された。
また、このセルにおいて放電レート特性を調べた。その結果を図10に示す。図10において、横軸はCレート、縦軸は放電容量である。参照のために、従来までに報告されている放電レート特性をグラフ上に載せてある。図10に示すように、実施例1のリン酸バナジウムリチウムとCNFの複合体を電極材料に用いた結果、例えば80Cでの放電容量は70mAh/gであり、活性炭を電極材料として用いた場合の放電容量40mAh/gの1.5倍以上を実現した。
更に、このセルにおいて0.7Cにおける充放電サイクル特性を調べた。その結果を図11に示す。図11において、横軸はサイクル、縦軸は放電容量である。図11に示すように、100サイクルであっても放電容量は容量維持率ほぼ100%を維持し、耐劣化性に優れていることがわかる。
(効果)
以上のように、本実施形態に係るリン酸バナジウムリチウムと導電性炭素材料の複合体は、リン酸バナジウムリチウムは導電性炭素材料の表面に結合してなることにより、良好な高放電容量、特に高Cレートでの高放電容量、及び良好な耐劣化性を有し、蓄電デバイスとして実用的であり、特に電気化学キャパシタとして最適である。特に、リン酸バナジウムリチウムとしてプレート形状の結晶体と粒子形状の結晶体が混在していることにより、高Cレートでの飛躍的な高放電容量が達成される。
この複合体は、リチウム源、バナジウム源及びリン酸源を旋回する反応器内でずり応力と遠心力を加えることで、リン酸バナジウムリチウムの前駆体の生成し、及び当該前駆体と導電性炭素材料との複合化するメカノケミカル処理を加えることで容易に作成できる。
特に、メカノケミカル処理は、バナジウム源と導電性炭素材料とにずり応力と遠心力を加えて、導電性炭素材料にバナジウム化合物を付着させる第1回目の処理と、リン酸源を加えた上でずり応力と遠心力を追加し、導電性炭素材料上でリン酸バナジウムリチウムの前駆体の生成する第2回目の処理とにわけることにより、高Cレートでの飛躍的な高放電容量、及び良好な耐劣化性をもたらす。

Claims (3)

  1. リチウム源、バナジウム源及びリン酸源を旋回する反応器内でずり応力と遠心力を加えることで、リン酸バナジウムリチウムの前駆体の生成し、及び当該前駆体と導電性炭素材料とが複合化するメカノケミカル処理を備え、
    前記メカノケミカル処理は、
    前記バナジウム源と前記導電性炭素材料とにずり応力と遠心力を加えて、その後焼成することで、前記導電性炭素材料にバナジウム化合物を付着させる第1回目の処理と、
    前記リン酸源を加えた上でずり応力と遠心力を追加し、前記導電性炭素材料上でリン酸バナジウムリチウムの前駆体の生成する第2回目の処理と、
    を含むこと、
    を特徴とする蓄電デバイスの電極材料の製造方法。
  2. 前記導電性炭素材料は、カーボンナノファイバ及び/又はケッチェンブラックであること、
    を特徴とする請求項記載の蓄電デバイスの電極材料の製造方法。
  3. 前記蓄電デバイスは電気化学キャパシタであること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電デバイスの電極材料の製造方法。
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