JP6270880B2 - 化学除染実施方法 - Google Patents

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Description

本発明は、沸騰水型原子力プラントまたは加圧水型原子力プラントの化学除染実施方法に関する。
沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)または加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)を備える原子力プラントは、原子炉廃止措置時または大規模な修繕時などに除染される。特に、放射能の汚染度が高い原子炉圧力容器または原子炉容器(以下、「原子炉圧力容器等」という)を含む系統は、主要な除染対象である。
原子炉圧力容器等を含む系統を一括して化学除染する場合、系統容量が数百mになるため、短時間で効率よく除染効果を得るためには十分な循環流量を確保する必要がある。そこで、このような系統の一括した化学除染を実施する場合、BWRプラントでは、原子炉再循環(PLR:Primary Loop Recirculation)ポンプにより炉心内の化学除染剤を循環させる。同様に、PWRプラントにおいては、一次冷却材(RC:Reactor Coolant)ポンプを用いて、加圧器により原子炉の圧力を制御しながら除染液を循環させる。
PLRポンプおよびRCポンプ(以下、「PLRポンプ等」という)はいずれも、原子炉圧力容器等の冷却材を循環させて炉心内で発生した熱を外部に伝達させるためのポンプである。よって、これらPLRポンプ等を化学除染に用いることで、原子炉圧力容器内等に対して除染に十分な循環流量を発生させることができる。なお、実施条件によっては、原子炉一次系統の構成機器、配管または弁など炉心以外の機器のみを対象に、仮設除染装置で除染液を循環させて除染することもある。
特開平11−14796号公報 特開2015−049164号公報
しかしながら、廃止措置における解体前準備段階やシビアアクシデント対策工事の実施期間中などで長期間停止していた原子力プラントを除染する場合には、上述したPLRポンプ等を用いた従来の方法では、種々様々な作業が煩雑になるという課題があった。
例えば、PLRポンプ等を再稼働するには、PLRポンプ等の健全性を確保するために、事前にこのPLRポンプ等について、付帯設備も含めた大がかりな本格点検をしなければならない。このため、専門作業人員の確保や労力が必要なことに加えて、多大な費用や時間が必要になる。
また、PLRポンプ等の除染では、パージ水の流入による原子炉の水位の上昇の監視や炉心条件に即した運転制御など、煩雑な作業が必要になる。RCポンプを用いたPWRプラントの除染においては、RCポンプの稼動のため、系統内を加圧器で高圧に維持しなければならず、運転制御が煩雑である。また、仮設除染装置では、大容量である原子炉圧力容器等を含む系統では十分な線流速が得られず、短時間で高い除染効果が得られないプラントの発生も懸念された。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、原子炉再循環ポンプまたは一次冷却材ポンプを稼動させずに、原子炉圧力容器または原子炉容器を含む系統を一括して除染することができる化学除染実施方法を提供することを目的とする。
本実施形態にかかる化学除染実施方法は、沸騰水型原子炉の化学除染実施方法において、残留熱除去ポンプの出力で原子炉圧力容器内部から冷却材を引き出し前記原子炉圧力容器内部へ冷却材を流入させる循環経路を確立する工程と、前記循環経路中に化学除染剤を投入する工程と、原子炉再循環ポンプが停止された状態で前記残留熱除去ポンプを起動して前記循環経路に沿って前記化学除染剤を含有した水を循環させる工程と、を含むものである。
本実施形態にかかる他の化学除染実施方法は、加圧水型原子炉の化学除染実施方法において、余熱除去ポンプの出力で原子炉容器内部から流体を引き出し前記原子炉容器内部に前記流体を流入させる循環経路を確立する工程と、前記循環経路中に化学除染剤を投入する工程と、一次冷却材ポンプが停止された状態で余熱除去ポンプを起動して前記循環経路に沿って前記化学除染剤を含有する流体を循環させる工程と、を含むものである。
本発明により、原子炉再循環ポンプまたは一次冷却材ポンプを稼動させずに、原子炉圧力容器または原子炉容器を含む系統を一括して除染することができる化学除染実施方法が提供される。
第1実施形態にかかる化学除染実施方法が適用されるBWRプラントの概略構成図。 BWRプラントにおける第1実施形態にかかる化学除染実施方法による除染経路の一例を示す概略図。 BWRプラントにおける第2実施形態にかかる化学除染実施方法による除染経路を示す概略図。 BWRプラントにおける第3実施形態にかかる化学除染実施方法による除染経路を示す概略図。 第5実施形態にかかる化学除染実施方法が適用されるPWRプラントの2ループ代表プラントの概略構成図。 第5実施形態にかかる除染実施方法の除染経路の一例を示す図である。 一次冷却系統におけるミッドループ運転中の水位を説明する図である。 第1実施形態にかかる化学除染実施方法を示すフローチャート。 第4実施形態にかかる化学除染実施方法を示すフローチャート。 第5実施形態にかかる化学除染実施方法を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
(BWRプラント100Aへの適用)
図1は、第1実施形態にかかる化学除染実施方法(以下、単に「除染実施方法」という)が適用されるBWRプラント100Aの概略構成図である。
1.原子炉再循環系統50A(PLR系統:Primary Loop Recirculation System)
まず、PLR系統50Aおよびその周辺の基本構造について説明する。
BWRプラント100Aにおいては、炉心15を囲む炉心シュラウド16とこれを囲む原子炉圧力容器18(RPV:Reactor Presser Vessel)との間に、スリーブ状のダウンカマ部11が形成される。ダウンカマ部11には例えば16台または20台のジェットポンプ12が環状に配置される。
炉心15の上方には、炉心上部プレナムを覆うシュラウドヘッド20が設けられる。そして、シュラウドヘッド20の上方に気水分離器21が設けられる。さらに、気水分離器21の上方には蒸気乾燥器24が設けられる。
RPV18の外側には、PLR系統50Aが2系統設けられる。RPV18内下方のダウンカマ部11からPLR吸込配管(第1の経路)28に流入した一次冷却材は、PLR系統50Aに設けられたPLRポンプ(第1のポンプ)26によって昇圧される。この一次冷却材は、PLR吐出配管(第2の経路)29を経てジェットポンプ12に導かれ、ジェット駆動流体としてジェットポンプ12のノズルから噴出し、給水入口ノズルからRPV18内に流入する給水も含めてダウンカマ11上部の環状部の一次冷却材を吸い込む。
ジェットポンプ12から噴出した一次冷却材は、炉心下部プレナム17で流量分布が調整されたのち、炉心15を通過中に加熱され、気液混合の二相流となる。気水分離器21内に送られた気液混合流は、蒸気と水とに分離され、蒸気はさらに蒸気乾燥器24で湿分が取り除かれたのち、RPV18上部の蒸気出口ノズルから流出する。
また、気水分離器21および蒸気乾燥器24で分離された水は、炉心シュラウド16とRVR18の壁面との間を流下する。流下した水は、上述したように給水と合流してジェットポンプ12に吸い込まれ、炉内循環を繰り返す。
このような一次冷却材の循環ループ内では、腐食現象によって構成材料から一次冷却材中に放出される腐食生成物が炉心15に流入する。炉心15に流入して放射能汚染された腐食生成物は、再度一次冷却材中に放出される。この放射性の腐食生成物は、PLR系統50Aの構成機器(26,28,29)などを含む上述した各種機器に付着・堆積して放射線源になる。よって、プラント停止点検作業時などにおける作業員の被ばく線量低減対策のために、汚染した配管・機器などに対して化学除染等を適用することが必要になる。
2.残留熱除去系統50B(RHR系統:Residual Heat Removal System)
次に、残留熱除去系統(RHR系統)50Bについて、引き続き図1を用いて説明する。
RHR系統50Bは、主に原子炉停止時の崩壊熱の除去を目的に設置される系統である。RHR系統50Bは、原子炉停止時冷却モード、サプレッションプール冷却モード、低圧注水モードおよび格納容器スプレイモードなどの運転モードを実現するための複数の配管経路および機器で構成される。
これらいずれの運転モードも、共通の残留熱除去ポンプ(RHRポンプ:第2のポンプ)27A(27AA1〜27AB2)および残留熱除去熱交換器(RHR熱交換器)31A(31A,31A)を利用して実施される。
これらの運転モードのうち、原子炉停止時冷却モード(SDCモード:Shut Down Cooling mode)は、原子炉停止後のRPV18内の崩壊熱を除去する運転モードである。
PLR系統50Aの一方のPLR吸込配管28から炉水を取り出し、RHR熱交換器31Aを通して冷却し、PLR系統50Aの吐出配管29からRPV18内に戻す(第の経路,第4の経路)運転モードである。SDCモードでは、循環流の一部を、RPV18の頭頂部のRHRヘッドスプレイ管32からRPV18内に散布して一次冷却材を戻すこともできる。
PLR系統50Aと同様に、RHR系統50Bを構成する配管・機器もまた、炉水である一次冷却材と接液するため、放射性物質が付着または沈積することから放射線源となっている。
一方、原子炉格納容器13の外側周囲には、サプレッションプール水14を貯蔵するサプレッションチャンバー33が設けられる。上述したサプレッションプール冷却モード、低圧注水モードおよび格納容器スプレイモードは、このサプレッションプール水14を水源とした運転モードである。ただし、RHR系統50Bのうちこれらの運転モードで使用される支流系統は、図示を省略している。
3.化学除染実施方法
次に、図2および図8を用いて、第1実施形態にかかる除染実施方法について説明する。
図2は、BWRプラント100Aにおける第1実施形態にかかる除染実施方法による除染経路の一例を示す概略図である。
また、図8は第1実施形態にかかる化学除染実施方法を示すフローチャートである。
第1実施形態にかかる除染実施方法は、RHRポンプ27Aの出力でRPV18から一次冷却材を引き出しRPV18内へ一次冷却材を流入させる循環経路35Aを確立する経路確立工程(S11〜S15)と、循環経路35A中に除染液を投入する除染液を注入する工程(S20)と、PLRポンプ26が停止された状態でRHRポンプ27Aを起動して循環経路35Aに沿って除染液を循環させる循環工程(S18〜S23)と、を含む。
以下、RHR系統50Bにおいて、右回りの支流系統をA系統、左回りの支流系統をB系統といい、同類の機器には、適宜、A系統には「A」の下付添え字、B系統には「B」の下付添え字を付して区別する。
経路確立工程(S11〜S15)では、RHRポンプ27Aの出力でRPV18から流体を引き出しRPV18内へ一次冷却材が流入する循環経路35Aを確立する。循環経路35Aは主に本設の系統であるRHR系統50B上に形成されるので、以下、この循環経路35Aを本設循環経路35Aという。
具体的には、まず、複数のRHRポンプ27A(27AA1〜27AB2)から除染に用いるRHRポンプ27Aを特定する(S11)。
そして、RHR熱交換器31A(31AA,31A)を選択する(S12)。この選択には、RHR熱交換器31Aを循環経路35Aに含めない選択も含まれる。なお、循環経路35AにRHR熱交換器31Aを含めた場合、RHR熱交換器31Aで一次冷却材を冷却することができるので、従来化学除染装置38に備えられていた大型の仮設クーラが不要になる。
図2では、一例としてRHRポンプ27AB1およびRHR熱交換器31Aが選択されたものを示している。
同様に、RHR系統50Bの戻り経路を選択し(S13)、RHRヘッドスプレイ管32の通水/非通水を決定し(S14)、PLR吐出側弁34cおよびPLR吸込側弁34dの開/閉を決定する(S15)。図2では、一例としてPLR吐出配管29に接続される経路が戻り経路として選択され、RHRヘッドスプレイ管32は非通水され、PLR吸込側弁34dのみが開放されたものを示している。
このように、本実施形態にかかる除染実施方法では、これらの機器の選択によって自由に循環経路35Aを選択することができる。
そして、このようにして決定された循環経路35Aを、各所の本設弁34を開閉して確立する。つまり、循環経路35A上に配置された本設弁34(以下、「路上弁34a」という)は開放される。他方、循環経路35A上にない本設弁34(以下、「路外弁34b」という)は閉止される。
RHRポンプ27Aは、通常、RPV18よりも高度の低い原子炉建屋の地下フロアに設けられる。よって、このような循環経路35Aにおいては、RPV18は、循環流のバッファタンク、およびRHRポンプ27Aの吸込み圧を確保するタンクの両方の機能を有することになる。
同時に、一次冷却材が、仮設の化学除染装置38とRPV18とを循環する経路、およびこの化学除染装置38からPLR除染座22へ流入させる経路を確立する(S16〜S17)。
これらの経路は、仮設ライン39や仮設の化学除染装置38などの仮設の系統で構成されるので、以下、仮設循流経路と呼ぶ。
BWR10Aの場合、制御棒駆動装置(CRD)ハウジングおよび中性子計測器(ICM)ハウジング(以下、単に「ハウジング41」という)の群はRPV18の炉底部に設けられる。ハウジング41の各々と化学除染装置38とは、除染実施の準備工事で仮設ライン39によって環状に接続される。よって、ステップS16では、接続されたこれらのハウジング41の群のうち、いくつかを選択して、対応する弁(図示せず)を開放する(S16)。
このとき、除染液の濃度にムラの発生を防止するため、ハウジング41から除染液を分散して注入できるように、複数の弁を開放する。
同様に、除染液を注入するためのPLR除染座22を選択して、対応する弁(図示せず)を開放する(S17)。このとき、RHRポンプ27Aの吐出圧力がかっていないPLR除染座22を選択する。
循環工程では(S18〜S23)、まず、一次冷却材の循環を開始する(S18)。
本設循環経路35Aにおいては、PLRポンプ26が停止された状態でRHRポンプ27Aを起動して、循環経路35Aに沿った一次冷却材を循環させる。このときの運転モードは、「原子炉停止時冷却モード」を基本とする。
RHRポンプ27Aは、必要有効吸込ヘッド(必要NPSH)が小さいことに加えて、RHR系統50Bを含むRPV18の除染に十分なポンプ揚力および吐出量がある。また、RHRポンプ27Aは、事故時を想定した試験運転の対象機器であるため、運転操作が容易なように設計されている。
仮設循流経路においては、仮設のポンプ(図示せず)で一次冷却材を循環させる。
また、化学除染装置38が備える電気ヒータ(図示せず)で本設循環経路35Aを循環する一次冷却材を昇温する(S19)。
次に、仮設ライン39を介してPLR除染座22およびハウジング41から一次冷却材に化学除染装置38の除染液を注入する(S20)。
そして、除染液を一次冷却材とともに循環させて、RPV18内、PLR系統50AおよびRHR系統50Bを除染する。
除染液は、RPV18内面、炉内機器およびPLR系統50AおよびRHR系統50Bに沈着などした放射性物質を、放射性物質が沈着した酸化皮膜ごと除去する。
除染液の注入後は、除染液を含む一次冷却材の水面から除染液の分解ガスが発生する。
発生した分解ガスは、予備ノズル37に接続された排気処理装置43で除去され、水蒸気のみが凝縮されてRPV18内に返還される。
従来では、PLRポンプ26の稼働に必要なメカニカルシール部のパージ水の炉内流入による水位上昇を考慮し、除染開始水位をプラント通常運転水位よりも下げていた。よって、ジェットポンプ12内部でキャビテーションが発生し、ジェットポンプ12が振動を起こすおそれがあった。この振動によって、最悪の場合、PLRポンプ26の運転に支障を来す。
しかし、RHRポンプ27Aを駆動源とする循環では、パージ水が炉内へ流入しないので、炉内水位が経時的に上昇しない。よって、水位上昇を前提にした低水位からの除染開始の必要がなくなることに加え、溢水防止のための除染工程途中の炉水ブローおよび水位再調整操作が不要になる。よって、除染開始時のRPV18の初期水位を任意に設定することができる。
ところで、図2に示されるように、RHR系統50Bを循環した一次冷却材が吐出配管29からRPV18に戻される場合、除染液はジェットポンプ12a(12)に流入する。ジェットポンプ12aによって除染液の炉内循環が助勢されることで、除染に十分な撹拌流動が得られる。
また、ジェットポンプ12aを除染液が通過することによって、ジェットポンプ12aの内部も除染される。
さらに、稼動しているジェットポンプ12aの対角にあるジェットポンプ12bには、ジェット駆動流体の順方向とは逆方向から一次冷却材の一部が流入する。よって、ジェットポンプ12b内において、順方向のジェット駆動流体では除染が不十分になる箇所も、除染することができる。
一方、本設循環経路35Aの除染を実施している間、化学除染装置38は、一次冷却材を浄化する(S21)。
RPV18内の一次冷却材は、ハウジング41に接続された仮設ライン39で、RPV18と化学除染装置38とを循環する。化学除染装置38は、引き抜いた一次冷却材から、放射性クラッドの金属イオン成分を溶解除去して返還する。
除染が十分になされた後、一次冷却材を降温させる(S22)。
一次冷却材を降温させる場合、本設弁34を切り換えて、循環経路35AにRHR熱交換器31Aを含める。
RHR熱交換器31Aに一次冷却材を通水させて冷却することで、従来、化学除染装置38内に設けていた除染液の降温装置である大型の仮設クーラが不要になる。
十分に一次冷却水が降温した後、一次冷却材の循環を停止して、除染が終了する(S23,END)。
なお、上述した各工程の実施の順序は一例であってこれに限定されるものではない。例えば、循環開始の時点(S18)、昇温の時点(S19)および除染液を注入する時点(S20)などは、除染の実施環境に合わせて順序が変更される。他にも、例えば化学除染装置38による除染液の浄化(S21)は、除染後の降温操作(S22)の後に実施してもよい。
以上のように、第1実施形態にかかる除染実施方法によれば、一次冷却材の動力源にRHRポンプ27Aを用いることで、PLRポンプ26を起動せずに、RPV18内に化学除染に十分な循環流量を発生させることができる。
また、PLRポンプ26を起動せずに、PLR系統50AおよびRHR系統50Bを構成する配管およびジェットポンプ12の内部を十分に除染することができる。
また、除染中にRPV18内の水位が上昇しないため、除染開始時のRPV18の初期水位を任意に設定することができる。
さらに、一次冷却材を降温させる際に、RHR熱交換器31Aを用いることで、化学除染装置38が備えていた大型の仮設クーラが不要になる。
〔第2実施形態〕
図3は、BWRプラント100Aにおける第2実施形態にかかる除染実施方法による除染経路の一例を示す概略図である。
第2実施形態にかかる除染実施方法は、図3に示されるように、一次冷却材を原子炉再循環水出口ノズルからバッフルプレート25に向けて流入させる循環経路35Bを用いる。
具体的には、B系統のPLR系統50Aの吸込配管28から一次冷却水を引き出し、反対側のA系統のPLR系統50Aの吸込配管28に戻す。A系統のPLR吸込側弁34dおよびPLR吐出側弁34cの両方を開放することで、一次冷却材は、吸込配管28および吐出配管29の両方に分岐して流入する。吸込配管28を逆流した一次冷却材は、一次冷却材を原子炉再循環水出口ノズルからバッフルプレート25に流入する。
このように、本設弁34の開閉の態様によっては、一次冷却材を吸込配管28に通常運転時とは逆方向に流動させて原子炉再循環水出口ノズルからバッフルプレート25に流入させることができる。
よって、炉内除染液の流動が緩やかであったダウンカマ部11のバッフルプレート上にある沈積クラッドを溶解させることができる。
なお、一次冷却材を原子炉再循環水出口ノズルからRPV18に流入させること以外は、第2実施形態は第1実施形態と同じ構造および動作手順となるので、重複する説明を省略する。図面においても、共通の構成または機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
このように、第2実施形態にかかる除染実施方法によれば、原子炉再循環出口ノズルからRPV18に流入させることによって、第1実施形態の効果に加え、炉内除染液の流動が緩やかであったダウンカマ部11のバッフルプレート上にある沈積クラッドを溶解させることができる。
つまり、第1実施形態の循環経路35Aの循環などと組み合わせることによって、第1実施形態では効果的に除染することができない箇所も、残留なく除染をすることができる。
〔第3実施形態〕
図4は、BWRプラント100Aにおける第3実施形態にかかる除染実施方法による除染経路を示す概略図である。
第3実施形態にかかる除染実施方法は、図4に示されるように、RHR停止時冷却モードで使用される管路のうち、圧力容器ヘッドスプレイ管(RHRヘッドスプレイ管)32が含まれる循環経路35Cを用いる。
蒸気乾燥器24および気水分離器21は、効率性の観点から、RPV18に内設したまま一括して除染するのが好ましい。RPV18に内設された蒸気乾燥器24および気水分離器21を除染する場合、RPV18を除染液で冠水させる方法が、除染効果が高い。
しかし、冠水させるために必要な除染液量の増加および作業の長期化など、除染作業の経済性が低下する。よって、RPV18の頭頂部から除染液を含む一次冷却材を散布する頭頂部散布機能が望まれる。
よって、従来の仮設除染系統による除染方法では、この頭頂部散布機能を備えさせるために、圧力容器ヘッド36を、スプレイノズルを備えた仮設上蓋に置き換えていた。そして、ハウジング41から引き出したRPV18内の一次冷却材を、原子炉建屋1階から最上階のオペレーションフロア(OP階)まで揚水して、このスプレイノズルに移送していた。また、一次冷却材を浄化するための化学除染装置38の主要な機器は、OP階に展開されていた。
従来では、このような頭頂部散布機能を備えさせるために、仮設除染系統が大型になり、仮設設備機器の設計・製作物量が多いという課題があった。また、工事施工範囲が原子炉建屋1階から最上階までに渡り広範囲であることから、施工物量が多く、工期が長期化していた。
また、蒸気乾燥器24および気水分離器21は、設置される仮設機器と干渉をするため、取り外さなければならなかった。
しかし、第1実施形態で述べたように、SDC運転モードでは、RPV18に本設で設置されているRHRヘッドスプレイ管32からRPV18に一次冷却材を戻すこともできる。そこで、第3実施形態では、RHRヘッドスプレイ管32を用いて、RPV18の頭頂部から一次冷却材を散布する。
第3実施形態では、RPV18の頭頂部からの散布にRHRヘッドスプレイ管32を用いることができるので、仮設の上蓋への置き換えが不要になる。
よって、これら仮設の機器と蒸気乾燥器24および気水分離器21が干渉しないので、蒸気乾燥器24および気水分離器21をRPV18に組み込んだまま除染することができる。
また、RHRヘッドスプレイ管32で散布することで、除染時の水位を、BWRプラント100Aの通常運転における水位程度である気水分離器21の中間程度に低下させることができる。つまり、RPV18を冠水させずにこれらの構造物を除染することができる。
さらに、従来のような原子炉建屋OP階まで揚水する必要がなくなるので、ハウジング41の近傍にある原子炉建屋の1階に展開することができ、原子炉建屋OP階までの敷設が不要になる。つまり、施工物量および施工負担が大幅に軽減される。すなわち、従来と比較して大幅な実施費用削減をすることができ、経済的効果も大幅に向上させることができる。
なお、圧力容器ヘッド36からの除染液の散布による除染と、第1実施形態の吸込配管28へ接続した除染と、は併用することができる。
なお、一次冷却材をRHRヘッドスプレイ管32でRPV18内に戻すこと以外は、第3実施形態は第1実施形態と同じ構造および動作手順となるので、重複する説明を省略する。図面においても、共通の構成または機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
このように、除染実施方法が第3実施形態を含むことで、化学除染装置38を含む仮設除染系統において、スプレイノズルへの送水のために必要であった種々の仮設の機器が不要になり、施工物量および施工負担が軽減される。つまり、従来と比較して大幅な実施費用削減をすることができ、経済的効果も大幅に向上させることができる。
〔第4実施形態〕
図9は、第4実施形態にかかる除染実施方法を示すフローチャートである。
図9は、判断工程S100,S200,S300,S400を除き、図8と同一である。
第4実施形態にかかる除染実施方法は、図9に示されるように、除染時に本設弁34を任意に切り換えることで、異なる循環経路35に任意に切り換えて除染をする(S400)。
複数の支流経路を備えるRHR系統50Bでは、汚染度合いが異なる配管および機器が混在している。PLR系統50AおよびRHR系統50Bなどに用いられる配管は、炭素鋼などで組成されるため、汚染度合いの低い経路を長期間の除染液に浸漬すると不要に母材腐食が進行する。
よって、除染進捗度合いに合わせて、循環経路35を切り換えながら除染をすることが望ましい。
そこで、第4実施形態では、図9に示されるように、本設弁34の開閉、稼働するRHRポンプ27Aを除染の途中で切り換える(S400:YES;S11へ;S100:YES)。また、これに対応してRHR熱交換器31AおよびRHRヘッドスプレイ管32のON/OFFの切り換えもする。切り換えによって図示を省略しているRHR系統50Bの他の支流系統を循環経路35の一部に含ませることもできる。
除染が進行するのに伴い、除染液が希薄になっていくので、除染液の濃度が不十分な場合は、除染液を追加注入する(S300:NO:S20へ)。
なお、一次冷却材は既に高温に維持されているので、2度目以降の循環経路35の切り換えにおいては、室温からの昇温する工程(S19)は省略することができる(S200:YES:S300へ)。
なお、循環経路35を切り換えながら除染すること以外は、第4実施形態は第1実施形態と同じ構造および動作手順となるので、重複する説明を省略する。図面においても、共通の構成または機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
このように、第4実施形態にかかる除染実施方法によれば、第1実施形態の効果に加え、循環経路35を構成する配管などの不要な腐食を防止することができる。
また、RHR系統50Bのほぼ全域に渡る循環経路35を任意に選択しながら除染することができる。つまり、原子炉建屋内広域を除染することができるので、全体の空間線量を低減させることができる。
〔第5実施形態〕
(PWRプラントの場合)
図5は、第5実施形態にかかる除染実施方法が適用されるPWRプラント100Bの概略構成図である。
1.一次冷却系統50C(RC系統:Reactor Coolant System)
RC系統50Cは、図5に示されるように、原子炉容器(RV:Reactor Vessel)51に環状に接続されて、RV51内の一次冷却材を取り出して二次冷却材と熱交換させる系統である。
一次冷却材は、RCポンプ53(第1のポンプ)で揚水されてRC系統50Cを強制循環される。通常、RC系統50Cは、RV51に2ループから4ループ設けられる。RC系統50Cを循環する一次冷却材は、RC系統50Cに設けられた加圧器54で数十MPaに制御されることで、飽和温度以下に維持されることで液体状態に維持される。よって、PWRプラント100Bでは、RV51内においても、一次冷却材は炉心15で加熱されても気化せずに液体のままRC系統50Cを循環する。
RV51の圧力制御のため、加圧器54の液相部には加圧器ヒータ59、気相部には補助スプレイライン61が接続される。また、RC系統50Cには、伝熱管62が内設された蒸気発生器63が設けられる。
RV51から流出した高温の一次冷却材は、蒸気発生器63で二次冷却材との熱交換により降温してRV51に返還される。一方、この熱交換で昇温して発生した二次冷却材の蒸気は、発電タービンの駆動源になる。
2.余熱除去系統50D(RHR系統:Residual Heat Removal System)
次に、余熱除去系統(RHR系統)50Dについて、引き続き図5を用いて説明する。
RHR系統50Dは、BWRプラント100Aの残留熱除去系統50Bと同様に、主に原子炉停止時の崩壊熱の除去を目的に設置される系統である。
PWRプラント100BにおけるRHR系統50Dは、図5に示されるように、RHR吸込配管55A(第3の経路)は、RHR系統接続弁34hの箇所で、加圧器54手前の一次冷却系配管、いわゆるホットレグ配管57A(第1の経路)に接続される。また、RHRポンプ27Bの出口側のRHR吐出配管55B(第4の経路)は、同様にRHR系統接続弁34hの箇所で、RHR熱交換器31Bを経由してもう一方の一次冷却系配管、いわゆるコールドレグ配管57B(第2の経路)に接続される。
RHR熱交換器31Bにはバイパスライン56が設けられている。このバイパスライン56の流量をバイパス弁34jおよびRHR熱交換器31Bの後段に設けられるRHR系統吐出側弁34iで制御することによって、一次冷却材の除熱速度を調整する。RHR熱交換器31Bの流入口側には、RHRポンプ(第2のポンプ)27Bが設けられている。
3.化学体積制御系統50E(CVC系統:Chemical & Volume Control System)
次に、化学体積制御系統(CVC系統)50Eについて、引き続き図5を用いて説明する。
CVC系統50Eとは、主に一次冷却材の充てんおよび一次冷却材の水質の維持を目的とする系統である。
CVC系統50Eは、CVC系統接続弁34gの箇所でRC系統50Cに接続されている。
CVC系統50Eを構成するCVC系統構成機器46およびCVC系統弁34fの多くは、原子炉建屋の地下階に設置される。
4.化学除染実施方法
図6は、第5実施形態にかかる除染実施方法の循環経路35Dの一例を示す図である。
また、図10は第5実施形態にかかる除染実施方法を示すフローチャートである。
第5実施形態にかかる除染実施方法は、基本的に、第1実施形態のBWRプラント100Aにおける除染実施方法と同様である。
PWRプラント100Bにおいても、図10に示されるように、経路確立工程(本設循環経路確立工程)(S31〜S32)、循環工程(S34〜39)および除染液注入の工程(S36)が含まれる。
RC系統50CはPLR系統50Aに、RCポンプ53はPLRポンプ26にそれぞれ対応する。また、余熱除去系統50Dは残留熱除去系統50Bに対応する。
ただし、BWRプラント100AとPWRプラント100Bとの構造的な相違に起因して、多少相違する。
以下、各工程について、第1実施形態と比較して顕著な部分を説明する。
本設循環経路確立工程(S31〜S32)では、RC系統50CおよびRHR系統50Dは、ともにBWRプラント100Aと比較して切り換えポイントとしての分岐が少ない。
仮設循流経路確立工程(S33)では、RV51に直接RHRポンプ27Aによる圧力がかからないので、除染液を原子炉容器上蓋66から投入することができる。
よって、排気処理装置43に加えて除染液注入部69もCRDの取付管台58に接続されている。
排気処理装置43および除染液注入部69を備える化学除染装置38a(38)を低圧仕様で設計することができる。
一方、循環経路35Dを循環する一次冷却材を加熱して除染液によるクラッドの溶解を促進するため、電気ヒータ71が、例えばRHRポンプ27Bの前段のRHR吸込側弁34eおよびRHR系統接続弁34gに接続される。
また、浄化装置72および仮設ポンプ73は、CVC系統50E上のCVC系統弁34fを利用して、CVC系統50Eに接続される。浄化装置72など化学除染装置38bを構成する主要な機器は、PWRプラント100Bの構造上、原子炉建屋の最地下階であってCVC系統50Eの近傍に設置することができる。
CVC系統50Eに設けられたCVC系統弁34fは、印加される圧力が低いため、仮設ポンプ73で容易に循環液を注入することができる。
よって、CVC系統弁34fを利用して、化学除染装置38bをCVC系統50Eに接続する。つまり、CVC系統50Eを介して化学除染装置38bをRC系統50Cに接続する。
除染液注入の工程(S36)では、原子炉容器上蓋66のCRDの取付管台58から除染液を投入する。
循環工程(S34〜39)では、運転モードをミッドループ運転モードにする。
ミッドループ運転モードは、原子炉停止期間中に、RC系統50Cの保有水を一部排出して、蒸気発生器63やRCポンプ53の補修点検などをする運転モードである。
ここで、図7は、RC系統50Cにおけるミッドループ運転中の水位WLを説明する図である。
第5実施形態にかかる除染実施方法では、RC系統50Cの配管内の除染液の水位WLを維持してミッドループ運転をする。このような水位WLの場合、加圧器54および蒸気発生器63は、除染液に浸漬されない。つまり、加圧器54は空状態であり、大気圧下で運転することができる。
一次冷却水は、コールドレグ配管57BからRV51の内面と炉心そう67との間を流下して炉心15に下方から流入する。そして、一次冷却水は炉心15の上方から、ホットレグ配管57Aから流出する。RC系統50Cの一次冷却水は、RCポンプ53が停止しているためPWR10Bの近傍を除き、RC系統50Cを循環しない。
なお、このような水位WLでは、加圧器54および蒸気発生器63は除染されない。そこで、ミッドループ運転による除染とは別個に、加圧器54および蒸気発生器63を単独に除染する。また、ミッドループ運転によって仮設の化学除染装置38の接続可能なポイントが増加する。
また、除染の実施中には、CVC系統50Eの循流経路にも一次冷却材を循流させる(S37)。炉内構造物等から溶解除去されたクラッドの金属イオン成分は、CVC系統接続弁34gから化学除染装置38bの浄化装置72に送られて浄化される。浄化された一次冷却材は、再度CVC系統接続弁34gからRC系統50Cに返還される。
なお、図示しないが、仮設ライン39に設けられた仮設弁によって、CVC系統50E循流の経路は、切り換えることができる。
なお、除染にCVC系統50Eを利用すること以外は、第5実施形態は第実施形態と同じ構造および動作手順となるので、重複する説明を省略する。図面においても、共通の構成または機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
このように、第5実施形態にかかる除染実施方法によれば、PWRプラント100Bにおいても、第1実施形態から第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態の除染実施方法によれば、RHRポンプ27を循環の駆動源にすることにより、PLRポンプ26またはRCポンプ53を稼動させずに、RPV18またはRV51を含む系統を一括して除染することが可能になる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100A…BWRプラント、100B…PWRプラント、10A…BWR、10B…PWR、11…ダウンカマ部、12(12a,12b)…ジェットポンプ、13…原子炉格納容器、14…サプレッションプール水、15…炉心、16…炉心シュラウド、17…炉心下部プレナム、18…原子炉圧力容器(RPV)、20…シュラウドヘッド、21…気水分離器、22…PLR除染座、24…蒸気乾燥器、25…バッフルプレート、26…原子炉再循環ポンプ(PLRポンプ)、27(27A,27B)…RHRポンプ(残留熱除去ポンプ,余熱除去ポンプ)、28…PLR吸込配管(吸込配管)、29…PLR吐出配管(吐出配管)、31(31A,31B)…RHR熱交換器(残留熱除去熱交換器,余熱除去熱交換器)、32…圧力容器ヘッドスプレイ管(RHRヘッドスプレイ管)、33…サプレッションチャンバー、34(34a〜34j)…本設弁、34a…路上弁、34b…路外弁、34c…PLR吐出側弁、34d…PLR吸込側弁、34e…RHR吸込側弁、34f…CVC系統弁、34g…CVC系統接続弁、34h…RHR系統接続弁、34i…RHR系統吐出弁、34j…バイパス弁、35(35A〜35D)…循環経路(本設循環経路)、36…圧力容器ヘッド、37…予備ノズル、38(38a,38b)…化学除染装置、39…仮設ライン、41…ハウジング、43…排気処理装置、46…CVC系統構成機器、50A…原子炉再循環系統(PLR系統)、50B…RHR系統(残留熱除去系統)、50C(50Ca,50Cb)…一次冷却系統(RC系統)、50D…余熱除去系統(RHR系統)、50E…化学体積制御系統(CVC系統)、51…原子炉容器(RC)、53…一次冷却ポンプ(RCポンプ)、54…加圧器、55A…RHR吸込配管、55B…RHR吐出配管、56…バイパスライン、57A…ホットレグ配管、57B…コールドレグ配管、58…取付管台、59…加圧器ヒータ、61…補助スプレイライン、62…伝熱管、63…蒸気発生器、66…原子炉容器上蓋、67…炉心そう、69…除染液注入部、71…電気ヒータ、72…浄化装置、73…仮設ポンプ。

Claims (13)

  1. 沸騰水型原子炉の化学除染実施方法において、
    残留熱除去ポンプの出力で原子炉圧力容器内部から冷却材を引き出し前記原子炉圧力容器内部へ冷却材を流入させる循環経路を確立する工程と、
    前記循環経路中に化学除染剤を投入する工程と、
    原子炉再循環ポンプが停止された状態で前記残留熱除去ポンプを起動して前記循環経路に沿って前記化学除染剤を含有した水を循環させる工程と、を含むことを特徴とする化学除染実施方法。
  2. 前記循環経路は複数あり、
    複数の前記循環経路を任意に切り換えながら前記化学除染剤を含有した水を循環させる請求項1に記載の化学除染実施方法。
  3. 前記循環経路は、残留熱除去熱交換器を含む請求項1又は請求項2に記載の化学除染実施方法。
  4. 前記化学除染剤を含有した水を原子炉再循環水出口ノズルから前記原子炉圧力容器に流入させる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の化学除染実施方法。
  5. 前記循環経路は、圧力容器ヘッドスプレイ管を含む請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の化学除染実施方法。
  6. 前記化学除染剤を含有した水を原子炉再循環水入口から前記原子炉圧力容器の内部に流入させてジェットポンプで前記原子炉圧力容器の内部を撹拌流動させる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の化学除染実施方法。
  7. 前記化学除染剤を含有した水を原子炉再循環水出口ノズルからバッフルプレートに向けて流入させる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の化学除染実施方法。
  8. 前記化学除染剤は、原子炉再循環系統に設けられた除染座から投入される請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の化学除染実施方法。
  9. 気水分離器および蒸気乾燥器の少なくとも一方を前記原子炉圧力容器に内設したまま前記化学除染剤を含有した水を循環させる請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の化学除染実施方法。
  10. 加圧水型原子炉の化学除染実施方法において、
    余熱除去ポンプの出力で原子炉容器内部から流体を引き出し前記原子炉容器内部に前記流体を流入させる循環経路を確立する工程と、
    前記循環経路中に化学除染剤を投入する工程と、
    一次冷却材ポンプが停止された状態で余熱除去ポンプを起動して前記循環経路に沿って前記化学除染剤を含有する流体を循環させる工程と、を含むことを特徴とする化学除染実施方法。
  11. 前記化学除染剤は、化学体積制御系統上の本設弁から前記循環経路に投入される請求項10に記載の化学除染実施方法。
  12. 前記循環経路は複数あり、
    複数の前記循環経路を任意に切り換えながら前記化学除染剤を含有する流体を循環させる請求項10または請求項11に記載の化学除染実施方法。
  13. 前記循環経路は、余熱除去熱交換器を含む請求項10から請求項12のいずれか1項に記載の化学除染実施方法。
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