JP6270710B2 - モーアユニット - Google Patents

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Description

本発明は、ミッドマウント型草刈機の前輪と後輪との間に取り外し可能に装備されるモーアユニットに関する。
上述のようなモーアユニットを草刈機の前輪と後輪との間で取り付けるときには、草刈機の前輪がモーアユニットを乗り越えるように移動すると、モーアユニットを草刈機の前輪と後輪との間に差し入れる作業が不要となり、好都合である。
例えば、特許文献1による草刈機は、格納位置と使用位置との間で摺動変位可能な乗上補助部材を備えており、使用位置での乗上補助部材は、草刈機がモーアユニットを乗り越えるのを補助する。乗上補助部材は、ブレードカバーに固定されたガイド部材(支持台)に形成された長いスリットに案内される係合ピンを有し、このスリットに案内されて格納位置(ホームポジション)から使用位置(架設ポジション)に移行する。さらに、このスリットは、使用位置において係合ピンをスリットから離脱させるようにその一端領域で、開口している。
米国特許7685800号公報
上記実情に鑑み、本発明の課題は、使用位置(架設ポジション)と格納位置(ホームポジション)との間の姿勢変更が可能な、改善された、草刈機のための乗り越え台ユニットをモーアユニットに備えることである。
ミッドマウント型草刈機の前輪と後輪との間に取り外し可能に装備される、本発明によるモーアユニットは、天板と前記天板の周縁から下方に延びた側板とを備えたブレードカバーと、前記天板上に設けられた左右一対の乗り越え台ユニットとを備え、前記乗り越え台ユニットは、前記天板の上面に固定された支持台と、前記支持台に収納されるホームポジションと前記支持台と地面との間を架設する架設ポジションとの間を移行する車輪案内部材と、前記支持台と前記車輪案内部材とを繋ぐ係留部材とを備え
前記支持台は、クロスピンを含み、前記車輪案内部材は、前記架設ポジションにおいて前記クロスピンによって一端を支持された傾斜姿勢を保つように構成され、前記係留部材の一端が前記クロスピンに揺動可能に取り付けられており、前記係留部材の他端が前記車輪案内部材に設けられた係止部に係脱可能に取り付けられている。
この構成によれば、草刈機がモーアユニットを乗り越える際に地面とブレードカバーの上面との橋渡しとなる補助材として機能する車輪案内部材は、天板の上面に固定された支持台に係留部材によって繋がれている。車輪案内部材を支持台に収納されるホームポジションから架設ポジションに移行して、支持台と地面との間を架設する際には、車輪案内部材が支持台に対する自由度は係留部材によって制限されているがゆえに、その移行がほどよい制限下で行われる。また、この係留部材は、車輪案内部材が不測に支持台から遠くに離れてしまうことを防止する。さらに、車輪案内部材の一端が支持台の左右方向に延びたクロスピンによって支持され、その傾斜姿勢が安定したものとなる。その際、特に前記係留部材の一端が前記クロスピンに揺動可能に取り付けられており、前記係留部材の他端が前記車輪案内部材に設けられた係止部に係脱可能に取り付けられるように構成することで、車輪案内部材が傾斜姿勢にスムーズに移行できるとともに、車輪案内部材の傾斜姿勢が車輪案内部材とクロスピンとの係止連結によってより安定したものとなる。
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記支持台は、左側壁と右側壁を含み、前記クロスピンは前記左側壁と前記右側壁とを連結、前記車輪案内部材は、前記ホームポジションにおいて前記左側壁と前記右側壁との間に収められるように構成されている。この構成では、車輪案内部材は、ホームポジションにおいて、支持台の左側壁と右側壁とによって挟まれるので、車輪案内部材が他の部材と接触する可能性が少なく、外観もすっきりしたものとなる。車輪案内部材とクロスピンとの係止連結の簡単で安定した係止連結は、クロスピンとそのクロスピンを係入させる係止穴とによる連結である。したがって、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記架設ポジションにおいて前記クロスピンに係入する係入穴が前記車輪案内部材に形成される。
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記車輪案内部材が左右の側面部と上面部とからなるチャンネルとして形成され、前記ホームポジションにおいて前記左右の側面部が前記支持台と接当することで前記車輪案内部材の左右方向の動きが規制されるように構成されている。これにより、ホームポジションにおける車輪案内部材の収納安定性が向上する。
係留部材の好適な実施形態の1つとして、前記係留部材が係留本体部を有し、好ましくは前記係留部材が板材からなり、前記車輪案内部材に設けられた係止部には、前記係留部材が前記ホームポジションから前記架設ポジションに移行する際に前記係留本体部が通過するスリットが形成されているものが提案される。この構成では係留本体部がスリットを追加することで、つまり係留本体部がスリットに案内されてホームポジションから架設ポジションに移行するので、当該移行がスムーズに行われる。
係留部材の他の好適な実施形態の1つとして、前記係留部材を棒体で構成することができる。この構成では、係留部材が軽量となる。また、棒体としてピアノ線のような弾性に富んだ素材を用いることで、車輪案内部材の移行操作性が向上する。さらに、最も構造が簡単で、安価な係留部材として、係留部材をワイヤなどのヒモから構成することも可能である。
圃本発明によるモーアユニットの乗り越え台ユニットの基本構造を説明する模式図である。 本発明の具体的な実施形態の1つであるミッドマウント型草刈機の側面図である。 モーアユニットを示す斜視図である。 昇降リンク機構と中間構造体とを示す平面図である。 昇降リンク機構と中間構造体とを示す斜視図である。 昇降リンク機構と中間構造体とを個別に示す分解斜視図である。 ゲージ輪の跳ね上げ機構を示す断面図であり、(a)は後ゲージ輪が地面に接している状態を示し、(b)は後ゲージ輪が跳ね上げられた状態を示している。 モーアユニット単体を示す平面図である。 動力連結機構の連結前におけるモーアユニットと中間構造体とを示す平面図である。 動力連結機構の連結後におけるモーアユニットと中間構造体とを示す平面図である。 ホームポジションでの乗り越え台ユニットを示す斜視図である。 架設ポジションでの乗り越え台ユニットを示す斜視図である。 架設ポジションで係留本体部が省略された乗り越え台ユニットを示す斜視図である。 分解された車輪案内部材と係留部材を示す斜視図である。 支持台によるベルトカバーの押さえ込みを示す模式図である。 乗り越え台ユニットの車輪案内部材をホームポジションから架設ポジションに移行させる手順を示す側面図である。 乗り越え台ユニットの車輪案内部材を架設ポジションからホームポジションに移行させる手順を示す側面図である。 係留部材の別実施形態を示す斜視図である。
本発明によるミッドマウント型草刈機に脱着可能に搭載されるモーアユニットの具体的な実施形態を説明する前に、このモーアユニットの乗り越え台ユニットの基本構造を説明する。図1に示すように、本発明によるモーアユニット4は、ミッドマウント型草刈機(以下単に草刈機と称する)の、機体フレーム10を中核要素として構成されている機体1の下方で前輪2aと後輪2bとの間に装備される。機体1の下部には、左右一対の前リンク31と後リンク32とからなる昇降リンク機構3が設けられている。図1の例では、モーアユニット4は、中間構造体6を介して昇降リンク機構3に離脱可能に装着される。
モーアユニット4のブレードハウジング40の天板には中間構造体6に設けられた係合部材と連結する被係合部材が設けられている。モーアユニット4にモーアユニット4を装着する装着作業の前に、草刈機の前方の走行面上にモーアユニット4を配置する。さらに、モーアユニット4のブレードハウジング40の天板に配置された左右一対の乗り越え台ユニット5を草刈機の前輪がモーアユニット4をスムーズに乗り越えることを補助する乗り越え補助姿勢に変更する。前輪2aがモーアユニット4を乗り越えることで、モーアユニット4と草刈機の機体1との連結が実現し、中間構造体6の係合部材とモーアユニット4の被係合部材との連結、及び草刈機からモーアユニット4への動力伝達が達成される。
次に、図1を用いて、乗り越え台ユニット5の乗り越え補助姿勢への変更過程を説明する。乗り越え台ユニット5は、ブレードハウジング40の天板41の上面に固定された支持台50と、この支持台50に収納されるホームポジションと支持台50と地面との間を架設する架設ポジションとの間を移行する車輪案内部材51と、支持台と車輪案内部材51とを繋ぐ係留部材52とを備えている。車輪案内部材51及び車輪案内部材51は、前輪2aのモーアユニット4に対する乗り降りのために後方側と前方側とで2セット設けられているが、図1では、後方側だけが図示されている。なお、図1では、図面に対して左側が前方、右側が後方とみなされる。
車輪案内部材51は、ホームポジションでは、ブレードハウジング40の天板41の上方で支持台50に収納されており、架設ポジションでは、後端を地面に接当させるとともに、前端が支持台50の後方領域で固定される。これにより、車輪案内部材51は前輪2aがブレードハウジング40を上り下りする際のスロープとして機能する。支持台50は、その間に細長い空間を形成すべく左側壁と右側壁とを有しており、その細長い空間に、ホームポジションでの車輪案内部材51が収納される。これにより車輪案内部材51は左側壁と右側壁とによって側方からカバーされる。支持台50の後方領域で車輪案内部材51を支持するために、支持台50の左側壁と右側壁とを連結するクロスピン53が支持台50の後方領域に設けられており、このクロスピン53に架設ポジションにおける車輪案内部材51が支持される。その際、その支持位置がずれない様に支持固定するため、車輪案内部材51に下方の開口した係入穴511が形成されており、この係入穴511が第1クロスピン53を受け込む。
係留部材52の一端(後端)は、第1クロスピン53の近くで支持台50設けられた第2クロスピン54に揺動可能に支持されている。なお、第1クロスピン53と第2クロスピン54を共通化して、1本のクロスピン53だけが備えられる構成を採用してもよい。係留部材52の他端(前端)は車輪案内部材51と接続されている。この係留部材52と車輪案内部材51との接続は、少なくとも車輪案内部材51のホームポジションから架設ポジションへの移行を許すような接続形態となっている。例えば、車輪案内部材51の他端が車輪案内部材51に設けられた係止部512に係脱可能に取り付ける。この構成では、この係止部512による係止を外すことで、車輪案内部材51のホームポジションから、架設ポジションに自由に移行できる。図1で模式的に示されている例では、係留部材52が板状の係留本体部520を備えており、その自由端が屈曲してフック部521となっている。さらに、車輪案内部材51に、係留本体部520が自由通過できるスリット512aが形成されている。前記ホームポジションから前記架設ポジションに移行する際には、図1で示すように、スリット512aと係留本体部520との間の案内作用が機能する。但し、係留部材52の先端がフック部521となっているのでスリット512aからフック部521を外すには車輪案内部材51の姿勢を大きく変更しなければならない。このため、スリット512aは係留部材52に対する係止部512として機能する。
次に、図面を用いて、本発明によるモーアユニット4を装備する草刈機の具体的な実施形態の1つを説明する。図2は、モーアユニット4を装備した草刈機の側面図である。このモーアユニット4は、図1を用いて説明した基本的な構造を備えている。この草刈機は、前輪2aと後輪2bとの間に装備したモーアユニット4を取り外すことで一般的なトラクタとして使用することも可能である。その機体フレーム10の前半部に、ボンネット11によって覆われた水冷式のディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する)23が備えられ、機体フレーム10の後半部に運転座席21が設けられている。前輪2aは、ステアリングホイール22によって操作される操舵輪でであかつ駆動輪であり、後輪2bも駆動輪であり、この草刈機は4輪駆動で走行することができる。機体フレーム10の後半部には、トランスミッションケース(以下、T/Mケースと称する)13が備えられている。
エンジン23からの動力は、動力伝達機構24を構成する伝動軸(図示せず)を介してT/Mケース13の前部に連結した静油圧式無段変速装置(以下、HSTと称する)15に伝達され、HST15の出力は、T/Mケース13の内部に備えたギヤ式変速装置(図示せず)に伝達される。ギヤ式変速装置からの動力は、T/Mケース13の内部において前輪駆動用動力と後輪駆動用動力とに分配される。前輪駆動用の動力は、T/Mケース13から左右の前輪2aにわたる前輪動力伝達機構を介して左右の前輪2aに伝達される。後輪駆動用の動力は、T/Mケース13から左右の後輪2bにわたる後輪動力伝達機構を介して左右の後輪2bに伝達される。
一方、HST15に入力した動力が、T/Mケース13の後端部に備えた後向きの第1動力取出軸16と、T/Mケース13の底部に備えた前向きの第2動力取出軸17とに伝達される。第1動力取出軸16と第2動力取出軸17とはブレード動力伝達機構25を構成しており、第2動力取出軸17はモーアユニット4に動力を供給する。
T/Mケース13の後部には、その内部に備えたリフトシリンダ(図示せず)の作動によって上下揺動する左右一対のリフトアーム18、及び、これらのリフトアーム18の上下揺動に連動して上下方向に昇降揺動するリンク機構19、などを備えている。リフトシリンダには単動型の油圧シリンダを採用している。リンク機構19は、ロータリ耕耘装置やプラウなどの作業装置(図示せず)の着脱を可能にする左右一対の下部リンク19aなどを備えて構成している。
この実施形態では、機体フレーム10とモーアユニット4との間には、昇降リンク機構3と中間構造体6とが介在している。昇降リンク機構3は、中間構造体6を介してモーアユニット4を昇降可能に吊り下げ支持する。中間構造体6はアダプタとして機能しており、一方では昇降リンク機構3と連結しており、他方ではモーアユニット4と連結している
昇降リンク機構3は、後下がり傾斜姿勢で機体フレーム10の前部と中間構造体6の前部とを連結する左右一対の前リンク(揺動リンク)31、及び後下がり傾斜姿勢で機体フレーム10の前後中間部と中間構造体6の後部とを連結する左右一対の後リンク(揺動リンク)32を備え、中間構造体6を介してモーアユニット4を所定の刈り取り姿勢で昇降させる平行リンクを構成している。左右の後リンク32は、連係機構34を介してリンク機構19の左右の下部リンク19aに連係している。機体フレーム10に昇降リンク機構3と中間構造体6とを介してモーアユニット4が連結され、かつ、昇降リンク機構3を、連係機構34を介してリンク機構19に連係することにより、モーアユニット4が、トラクタの下腹部で昇降可能となる。
図2では、昇降リンク機構3と、中間構造体6と、モーアユニット4が示されており、ここでは中間構造体6とモーアユニット4とが連結された状態である。図3では、モーアユニット4だけが示されている。図4と図5と図6には、昇降リンク機構3と連結した中間構造体6が示されており、図6では、前リンク31と後リンク32と中間構造体6とが分離した状態で示されている。図3から明らかなように、モーアユニット4は、図3では確認されないが平面視で機体横断方向に並んだ3枚のブレードを右回りに回転させる縦向きの回転軸43aと、これらのブレードを上方から覆うブレードハウジング40を備えている。ブレードハウジング40は、天板41とこの天板の周縁から下方に延びた側板42とを有する。ブレードハウジング40の天板41には、ブレード駆動用の動力分配機構44が、設けられている。又、動力分配機構44のベルト伝動機構44cを上方から覆うベルトカバー44dが着脱可能に取り付けられるが、片方のベルトカバーは図3では図示されていない。ブレードハウジング40は、その前側領域において左右にわたって上向きに膨出部を形成することにより、その内部に刈草用の搬送経路を作り出している。その搬送経路の排出口となるブレードハウジング40の右端に排出カバー40aが取り付けられている。
つまり、モーアユニット4は、3枚のブレードによって刈り取った草を、各ブレードの回転に伴って発生する搬送風により、ブレードハウジング40の内部に形成された搬送経路を通して、右端の排出口から外部に排出するサイドディスチャージ仕様に構成されている。
図3に示すように、ブレードハウジング40の前部及び後部の左右両端箇所にはそれぞれ高さ調節可能な前ゲージ輪ユニット45と高さ調節可能な後ゲージ輪ユニット46が設けられている。なお、図7では、後ゲージ輪ユニット46だけが拡大して示されている。前ゲージ輪ユニット45は、縦ボス部45cを有する支持ブラケット45bと、当該縦ボス部45cに摺動可能に挿入される摺動支軸45dに固定された車軸に設けられた前ゲージ輪45aとを備えている。摺動支軸45dは選択された位置にピン固定により固定される。後ゲージ輪ユニット46は、図7に詳しく示されているように、跳ね上げ機構47によって上方に跳ね上げられる縦ボス部46cを備えた支持ブラケット46bと、当該縦ボス部46cに摺動可能に挿入される摺動支軸46dに固定された車軸に設けられた後ゲージ輪46aとを備えている。摺動支軸46dも選択された位置にピン固定により固定される。跳ね上げ機構47は、この実施形態では、支持ブラケット46bに対して横軸芯周りに揺動可能に支持されている縦ボス部46cをばね付勢された揺動アームで係止することで摺動支軸45dの垂直姿勢を保持する(図7の(a)参照)とともに、揺動アームの係止を外すことで摺動支軸45dを傾斜姿勢にする(図7の(b)参照)構成を有する。つまり、この跳ね上げ機構47は、ばね付勢を解除することで後ゲージ輪46aを上方に跳ね上げる機能を有している。後ゲージ輪46aが上方に跳ね上げられると、ブレードハウジング40の側板42の下端が地面と接触する。これにより、ブレードハウジング40と地面との間に大きな摩擦力が働くので、外部から力が加わっても、ブレードハウジング40の動きは抑制される。
図8でわかりやすく図示されているが、動力分配機構44は、ブレードハウジング40の中央に配備したハウジング44aから後向きに延出した入力軸(モーア側動力伝達機構25Bの構成要素)44b、入力軸44bが受け取った動力を、それぞれブレード43を固定した3つの回転軸43aに分配するベルト伝動機構44cを備えている。
次に、図4、図5、図6、及び図9、図10を用いて中間構造体6の実施形態を説明する。この中間構造体6は、互いに間隔をあけて機体前後方向に延びた第1部材61と第2部材62、及び第1部材61と第2部材62との前部同士を連結する前連結部材63と、第1部材61と第2部材62との後部同士を連結する後連結部材64とから構成される枠構造を有する。前連結部材63は、中央部を凸状に突出させた棒体であり、その突出部に、昇降リンク機構3の前リンク31のフック状の自由端部が揺動可能に係止されている。第1部材61と第2部材62の後部に、昇降リンク機構3の後リンク32の自由端部が揺動可能にリンクピン39を通じてピン連結されている。
中間構造体6とブレードハウジング40とを連結するために、中間構造体6には係合部610が設けられており、図8で示すように、ブレードハウジング40の天板41には、係合部610と係合可能な被係合部620が設けられている。この実施形態では、係合部610は、第1部材61の前連結部材63との接合領域に形成された屈曲部である機体側第1前ガイド611と、第2部材62の前連結部材63との接合領域に形成された屈曲部である機体側第2前ガイド612と、第1部材61の後端部に設けられた外側に突き出したブラケット状部材である機体側第1後ガイド613と、第1部材61の後端部に設けられた外側に突き出したブラケット状部材である機体側第2後ガイド614とによって構成されている。
被係合部620は、天板41の前側領域に左右振り分けて立設されたモーア側第1前ガイド621及びモーア側第2前ガイド622と、天板41の後側領域に左右振り分けて立設されたモーア側第1後ガイド623及びモーア側第2後ガイド624とによって構成されている。モーア側第1前ガイド621と機体側第1前ガイド611、モーア側第2前ガイド622と機体側第2前ガイド612、モーア側第1後ガイド623と機体側第1後ガイド613、モーア側第2後ガイド624と機体側第2後ガイド614、これらは、中間構造体6とブレードハウジング40との連結状態において、相互係合する位置に配置されている。
この実施形態では、機体側第1前ガイド611と機体側第2前ガイド612とには、それぞれ、斜め前方向で水平に延びた係合ピン69Aが設けられており、機体側第1後ガイド613と機体側第2後ガイド614には斜め方向水平に延びて前方側に開口している長孔69Cが設けられている。さらに、図3によく示されているように、モーア側第1前ガイド621とモーア側第2前ガイド622とには、それぞれ、斜め後方向で水平に延びて後方側に開口している長孔69Bが設けられている。
図8に示すように、ブレードハウジング40の天板41の後側領域には、後で詳しく説明するロック機構8の1つである第2ロック機構8Bを構成するロック用固定ロッド800が車体横断方向(横方向)に延びている。モーア側第2後ガイド624と機体側第2後ガイド614には、このロック用固定ロッド800との干渉を避けるために、切り欠きが形成されている。
機体側第1前ガイド611、機体側第2前ガイド612、機体側第1後ガイド613、機体側第2後ガイド614、及びモーア側第1前ガイド621、モーア側第2前ガイド622、モーア側第1後ガイド623、モーア側第2後ガイド624は、それぞれ前方に行くほど機体長手中心線に近づく傾斜面を備えており、それぞれ対応する傾斜面は、中間構造体6とブレードハウジング40との連結状態において、実質的に接当するように形成されている。つまり、これらの傾斜面は、地面に載置されたブレードハウジング40に対して芝刈機が前進していく際に、中間構造体6をブレードハウジング40との連結位置に導く案内面として機能する。つまり、中間構造体6の係合部610とブレードハウジング40の被係合部620とのそれぞれに傾斜面としての案内面が形成されており、それらの案内面は機体前後方向移動に伴って相互接触する。
第2動力取出軸17は、モーアユニット4の動力分配機構44の入力軸44b(図8参照)に動力を伝達するが、その間のブレード動力伝達機構25は、図9と図10とから理解できるように、機体側動力伝達機構25Aとモーア側動力伝達機構25Bとに分割されており、両者は中間構造体6に設けられた動力連結機構7によって離脱・連結可能である。この実施形態では、第1自在継手25bと、モーア側動力伝達機構25Bには入力軸44bが含まれており、機体側動力伝達機構25Aには、中継軸25aと、第1自在継手25bと、第2自在継手25cとが含まれている。第1自在継手25bは第2動力取出軸17と中継軸25aとを連結する。第2自在継手25cは、機体側動力伝達機構25Aの出力軸として機能する中継軸25aとモーア側動力伝達機構25Bの入力軸として機能する入力軸44bとを連結する。この第2自在継手25cには、入力軸44bに対する連結と離脱とを可能にするスプライン式の連結部が形成されている。この連結と離脱を行うための機構が、動力連結機構7である。動力連結機構7の離脱状態が図9に示され、その連結状態が図10に示されている。
図9と図10とから理解できるように、動力連結機構7は、この実施形態では第2自在継手25cであるカップリング本体70と、このカップリング本体70を外囲してその内周面でカップリング本体70を保持するカップリング保持部730と、このカップリング保持部730を機体前後方向で変位可能に前記中間構造体に取り付ける取り付けユニット75とから構成されている。カップリング本体70は、中継軸25aと連結する第1連結端部71と、入力軸44bと連結する第2連結端部72とを有し、第2連結端部72は、入力軸44bに形成されたスプラインと係合するスプラインを形成した内周面を有する。カップリング保持部730は、両側に延長片を有するプレート状ボスであり、このプレート状ボスのボス孔にカップリング本体70を固定しており、動力分配機構44の入力軸44bの方に移動することにより、入力軸44bと第2連結端部72とをスプライン係合させる機能を有する。そのようなカップリング保持部730の移動を実現するのが取り付けユニット75である。
取り付けユニット75は、カップリング保持部730を移動させるためのスライダ機構として構成されている。このスライダ機構に外部から力(例えば、運転者による操作力)を作用させることで、カップリング保持部730が移動し、動力連結機構7の連結が実現する。この実施形態では、カップリング保持部730を並進移動させるため、左右一対のスライダロッドとしての第1脚部751と第2脚部752、及び各スライダロッドのためのスライドガイドとしてガイド孔が備えられている。第1脚部751は、カップリング保持部730の左側の延長片に固定されて後方に延びている棒状部材であり、第2脚部752はカップリング保持部73の右側延長片に固定されて後方に延びている棒状部材である。第1脚部751及び第2脚部752の後端同士は、連結板753で連結されている。取り付けユニット75は、基台として、第1部材61に固定された第1ベースプレート651と第2部材62に固定された第2ベースプレート652とを備えている。第1ベースプレート651と第2ベースプレート652のそれぞれの内端縁には、第1ブラケット653と第2ブラケット654が固定されている。第1ブラケット653と第2ブラケット654との間には、中継軸25aが通過可能となる隙間が形成されている。第1ブラケット653と第2ブラケット654とは平面視でC字状の屈曲プレートであり、その折り曲げられた両端領域に貫通孔が形成されている。この貫通孔が第1脚部751及び第2脚部752のガイド孔として機能する。つまり、第1脚部751及び第2脚部752は第1ブラケット653及び第2ブラケット654の両端に同軸状に形成された貫通孔に挿通され、第1ブラケット653及び第2ブラケット654にスライド可能に支持されている。
なお、モーア側動力伝達機構25Bの入力軸44bと連結される中継軸25aに設けられている第2自在継手25cを部分的に上方から覆うアーチ状カバー656は、図11と12では取り外されているが、図9や図10では取り付けられている。
動力連結機構7の連結状態と離脱状態とを選択的に作り出す操作レバー830は、図11で示すように、ここでは、揺動縦軸心Pa周りで揺動する操作レバー830として形成されており、その一端にスリット831が形成されている。このスリット831には、第2脚部752に固定されたピン832が挿入されている。中間構造体6がブレードハウジング40に連結された状態において、操作レバー830を揺動操作することで、カップリング本体70が前後方向に移動する。これにより、機体側動力伝達機構25Aの出力軸として機能するカップリング本体70の入力軸44bとの連結(スプライン結合)または入力軸44bからの離脱が実現する。
第1脚部751と第1ブラケット653との間及び第2脚部752と第2ブラケット654の間には、カップリング保持部73に保持されたカップリング本体70と動力分配機構44の入力軸44bとの連結が外れる方向に付勢するばね76が配置されている。また、図5と図6とに示されているように、中間構造体6の第1部材61の外側面には操作レバー830をカップリング本体70と入力軸44bとを連結する揺動位置で保持するストッパ板833が固定されている。ストッパ板833には、操作レバー830とほぼ同じ幅を有する下向きに開口した切欠き部834が形成されている。この切欠き部834は、カップリング本体70と入力軸44bとを連結する揺動位置で操作レバー830を保持する。操作レバー830と切欠き部834は、ロック機構8の1つである第1ロック機構8Aを構成する。
次に、機体1に対するモーアユニット4の装着をロックするロック機構8を説明する。ロック機構8は、カップリング保持部73を連結位置でロックする第1ロック機構8Aと、係合部610と被係合部620とを係合位置でロックする第2ロック機構8Bとを備えている。第1ロック機構8Aと第2ロック機構8Bとは、図9と図10と図11とから理解できるように、ロック連結リンク840によって連係されている。
中間構造体6の第1部材61の後端部と第2部材62の後端部とにわたって後連結部材64の前側で後連結部材64と平行に回動操作軸880が回動可能に設けられている。回動操作軸880には、左右一対のロック用係合片820が互いに間隔をあけて固定されている。さらに回動操作軸880には、連結アーム841が固定されている。連結アーム841は、連結板655とロック連結リンク840を介してリンク連結している。これにより、第1脚部751及び第2脚部752のスライド変位が連結アーム841伝達され、回動操作軸880が回動する。ロック用係合片820はフック状アームであり、回動操作軸880が回動することで、ブレードハウジング40に固定されているロック用固定ロッド800に係合する。
機体側動力伝達機構25Aの出力軸として機能するカップリング本体70と入力軸44bとを連結させる操作レバー830の揺動変位は、ロック用係合片820をロック用固定ロッド800に係合させる回動変位に変換される。つまり、上述したように、操作レバー830とストッパ板833のスリット844とは、ロック機構8の1つである第1ロック機構8Aを構成し、ロック用係合片820とロック用固定ロッド800とロック連結リンク840とが第2ロック機構8Bを構成している。
本発明による草刈機は、モーアユニット4を機体1に装備する際に、地面に横置きされたモーアユニット4を前進で乗り越え走行する。このため、ブレードハウジング40の天板41には、図9に示されているように、左右一対の乗り越え台ユニット5が設けられている。左右一対の乗り越え台ユニット5は、左右の前輪2aのそれぞれのために用意されており、その間隔は前輪トレッド幅に対応している。それぞれの乗り越え台ユニット5は、天板41の上面に固定された支持台50と、前後2つの車輪案内部材51と、支持台50と各車輪案内部材51とを繋ぐ2つの係留部材52とを備えている。車輪案内部材51は、支持台50に収納されるホームポジションでの姿勢と、支持台と地面との間を架設する架設ポジションでの姿勢とに変更可能である。図11は、ホームポジションの車輪案内部材51を示しており、図12はホームポジションから架設ポジションに移行した状態を示している。
支持台50は、たがいに間隔をあけて機体前後方向に延びた左側壁501と右側壁502とを有し、左側壁501と右側壁502とは底板503で連結されている。左側壁501及び右側壁502は、上端において外側に90度屈曲して水平に延びている受け板部504が形成されている。芝刈機がモーアユニット4を乗り越える際には、前輪2aがこの受け板部504の上を転動する。図13で示されているように、ブレードハウジング40の天板41にフック506が立設されている。支持台50の底板503にはこのフック506が挿通可能なスリット503aが設けられている。スリット503aにフック506を挿通させ、支持台50を天板41に載置する。さらに、支持台50をスリット503aから突き出したフック506のくちばし部で底板503が押さえ込まれるように、支持台50を前後方向に移動させる。フック506と底板503が係合して状態で、ここでは図示されていないピンによって支持台50を留めることで支持台50はブレードハウジング40の天板41に取り外し可能に固定される。左側壁501と右側壁502とは、モーアユニット4の前後方向の外側となる端部領域がクロスピン53で連結されている。
図14に示されているように、この実施形態では、車輪案内部材51は、チャンネル形状であり、左右の側面部513と上面部514とを有する。車輪案内部材51の幅は、支持台50の左側壁501と右側壁502との間隔とほぼ同じである。ホームポジションにおいて車輪案内部材51の左右の側面部513が車輪案内部材51の左右の側面部513に接当し、車輪案内部材51の左右方向の動きが規制される。傾斜姿勢となって前輪2aのためのスロープとなる架設ポジションにおいて、地面に広い面積で当接するように、車輪案内部材51の接地側の端部がスロープ角度に対応するように斜めカットされている。上面部514にはノンスリップ加工として突起部515が長手方向所定間隔で形成されている。突起部515は、上面部514に十字状の切れ込みを施した後、切れ込みによって作り出された4つの舌片を上方にドーム形状を形成するように湾曲させることによって形成される。
さらに、車輪案内部材51の側面部513の一端側には、係入穴511と係止部512が設けられている。係入穴511は、架設ポジションにおいて、支持台50のクロスピン53に係合するように下向き開口で形成されている。係入穴511とクロスピン53との係合により、車輪案内部材51は安定したスロープ姿勢に維持される。係止部512は係入穴511に隣接している。この実施形態では、係止部512は、左右の側面部513の間に渡されたクロスバー512bと、このクロスバー512bと上面部514との間でスリット512aとによって構成されている。このクロスバー512bとスリット512aとが係留部材52を長手方向で移動を所定範囲に限定する係止部512として機能する。
図14に示すように、幅方向で外側の側面部513には貫通孔516が設けられている。さらに、ホームポジションでの車輪案内部材51において、貫通孔516と同軸心となるように支持台50の左側壁501または右側壁502にも貫通孔507が設けられている(図10参照)。貫通孔507と貫通孔516とに差し込まれるロックピン561を有するロックピン機構56が支持台50に設けられている。このロックピン561は、ばねにより貫通孔507と貫通孔516とに入り込む方向に付勢されており、貫通孔507と貫通孔516とが同軸心に位置決めされることで、ロックピン機構56による車輪案内部材51のロックが実現する。
係留部材52は、この実施形態では、細長い板材から製作されており、一端が2つの90°屈曲部を有するフック部521として形成され、他端がボス部522として機能するように筒状に巻き込まれている。一方で、係留部材52は、支持台50のクロスピン53がボス部522を通過するように、支持台50に揺動可能に取り付けられている。他方で係留部材52は、フック部521が車輪案内部材51のスリット512aを通り抜けるように、車輪案内部材51に組み付けられている。車輪案内部材51のホームポジションにおいて係留部材52は、支持台50の底板503と車輪案内部材51の上面部514との間に位置する。車輪案内部材51がホームポジションから架設ポジションに移行する際には、係留部材52を支持台50のクロスピン53周りで揺動させることで、車輪案内部材51は、スリット512aに挿入されている係留部材52に案内される。車輪案内部材51が架設ポジションに達すると、係留部材52だけがクロスピン53周りで揺動して、支持台50内に収容される。支持台50内に収容された係留部材52の底板503からの高さは、支持台50の側面部513よりわずかに低くなっている。これにより、前輪2aが受け板部504の上を通過する際に、下方に膨らんだ前輪2aのタイヤ部分によって係留部材52が押し付けられることが回避される。
なお、この実施形態のこれまでの説明では、車輪案内部材51は単体で構成されているように説明されたが、図8から図10に示されているように、この実施形態では、後側の、車輪案内部材51は、第1案内部材51Aと第2案内部材51Bとに分割されている。第2案内部材51Bは、第1案内部材51Aの長さを補うため、第1案内部材51Aに対して入れ子構造で、スライド可能に組み込まれている。ホームポジションにおいて、第2案内部材51Bは第1案内部材51A内に収納され、全長が短くなる。架設ポジションでは、第2案内部材51Bは第1案内部材51Aから引き延ばされ、全長が長くなり、緩やかなスロープを作り出すことができる。
図15に示されているように、支持台50の中央領域の下方には、ベルトカバー44dが配置されている。このベルトカバー44dとの干渉を避けるため、支持台50の左側壁501と右側壁502とに切欠き5011が設けられている。ベルトカバー44dはノブナットなどのクイッククリップ具を用いてその後端側をブレードハウジング40に取り付けられている。ベルトカバー44dの前端側は、鍔上に延びた水平板部44daとして形成されている。左側壁501と右側壁502とに設けられた切欠き5011の前側縁部がこの水平板部44daをブレードハウジング40に対して押し付けることにより、ベルトカバー44dの前端が固定される。
トラクタの下腹部にモーアユニット4を装備するには、昇降リンク機構3を操作して、中間構造体6を下限位置まで降下させておく。モーアユニット4は草刈機の前方に配置する。ロックピン機構56を解除した後、図16の(a)、(b)、(c)及び、図17の(a)、(b)に示されているように、乗り越え台ユニット5の4つの車輪案内部材51をホームポジションから架設ポジションに移行させる。続いて、前輪2aがモーアユニット4の後方から乗り越え台ユニット5を利用して、ブレードハウジング40の上方を通ってブレードハウジング40を乗り越えるように機体1を前進させる。前輪2aがブレードハウジング40を乗り越えると、ちょうど、ブレードハウジング40に設けられている被係合部620(前後左右の4つのガイド621〜624)に中間構造体6に設けられている係合部610(前後左右の4つのガイド611〜614)が係合する。つまり、機体側第1前ガイド611と機体側第2前ガイド612とに設けられた係合ピン69Aが、それぞれの案内面630に案内され、モーア側第1前ガイド621とモーア側第2前ガイド622とに設けられた長孔69Bに入り込む。その際、機体側第1後ガイド613と機体側第2後ガイド614とが、それぞれモーア側第1後ガイド623とモーア側第2後ガイド624とに面接触しながら、モーア側第1後ガイド623とモーア側第2後ガイド624とによって規制された領域に入り込んでいく。前輪2aがブレードハウジング40を乗り越えたのち、機体1を停止させる。
この時点で、モーアユニット4の動力分配機構44の機体前後方向で後方に突き出した入力軸44bの軸芯上に、中間構造体6に設けられている動力連結機構7のカップリング本体70の軸芯が位置する。入力軸44bとカップリング本体70とが機体前後方向で同軸上に並ぶ。
機体1を停止させた後、運転者が操作レバー830を揺動操作して、操作レバー830をスリット831に係入する。この揺動変位は、一方では、機体側動力伝達機構25Aの出力軸として機能するカップリング本体70と入力軸44bとを連結させ、その状態は第1ロック機構8Aの機能によって保持される。他方では、ロック用係合片820をロック用固定ロッド800に係合させ、その状態は第2ロック機構8Bの機能によって保持される。続いて、乗り越え台ユニット5の4つの車輪案内部材51を架設ポジションからホームポジションに移行させ、ロックピン機構56を用いて車輪案内部材51を支持台50に固定する。
モーアユニット4を機体1から離脱させる場合には、モーアユニット4が接地するように昇降リンク機構3を下降させた後、ロックピン機構56を解除して、乗り越え台ユニット5の4つの車輪案内部材51をホームポジションから架設ポジションに移行させる。さらに、運転者が操作レバー830をスリット831から外す。スリット831から外された操作レバー830は、ばね76の復帰力によりホームポジションに揺動する。この揺動変位は、一方では、機体側動力伝達機構25Aの出力軸として機能するカップリング本体70と入力軸44bとを離脱させ、他方では、ロック用係合片820をロック用固定ロッド800から離脱させる。その結果、ブレードハウジング40と中間構造体6との連結状態が解消される。さらに、前輪2aがモーアユニット4の前方から乗り越え台ユニット5を利用して、ブレードハウジング40の上方を通ってブレードハウジング40を乗り越えるように機体1を後進させる。この後進を通じて、中間構造体6に設けられている係合部610(前後左右の4つのガイド611〜614)がブレードハウジング40に設けられている被係合部620(前後左右の4つのガイド621〜624)から抜け出る。前輪2aがブレードハウジング40を乗り越えると、モーアユニット4はフリーとなるので、乗り越え台ユニット5の4つの車輪案内部材51を架設ポジションからホームポジションに移行させ、ロックピン機構56を用いて車輪案内部材51をロックする。
図18には、板状の係留部材52に代えて、この板状の係留部材52の外形輪郭をピアノ線などの線材で形作った線材係留部材52Aが示されている。
本発明は、左右の前輪の乗り越えを可能に構成した種々のモーアユニット4を前輪と後輪との間に着脱可能に装備する草刈機に適用可能であり、昇降リンク機構やモーアユニット4の構造には制限されない。
1 :機体
2a :前輪
2b :後輪
3 :昇降リンク機構
4 :モーアユニット
5 :乗り越え台ユニット
6 :中間構造体
7 :動力連結機構
8 :ロック機構
8A :第1ロック機構
8B :第2ロック機構
10 :機体フレーム
40 :ブレードハウジング
40a :排出カバー
41 :天板
42 :側板
44c :ベルト伝動機構
44d :ベルトカバー
50 :支持台
51 :車輪案内部材
51A :第1案内部材
51B :第2案内部材
52 :係留部材
52A :線材係留部材
53 :第1クロスピン
53 :クロスピン
54 :第2クロスピン
56 :ロックピン機構
501 :左側壁
502 :右側壁
503 :底板
503a :スリット
504 :受け板部
506 :フック
507 :貫通孔
511 :係入穴
512 :係止部
512a :スリット
512b :クロスバー
513 :側面部
514 :上面部
515 :突起部
516 :貫通孔
520 :係留本体部
521 :フック部
522 :ボス部
561 :ロックピン
5011 :切欠き

Claims (8)

  1. ミッドマウント型草刈機の前輪と後輪との間に取り外し可能に装備されるモーアユニットであって、
    天板と前記天板の周縁から下方に延びた側板とを備えたブレードカバーと、前記天板上に設けられた左右一対の乗り越え台ユニットとを備え、
    前記乗り越え台ユニットは、前記天板の上面に固定された支持台と、前記支持台に収納されるホームポジションと前記支持台と地面との間を架設する架設ポジションとの間を移行する車輪案内部材と、前記支持台と前記車輪案内部材とを繋ぐ係留部材とを備え
    前記支持台は、クロスピンを含み、前記車輪案内部材は、前記架設ポジションにおいて前記クロスピンによって一端を支持された傾斜姿勢を保つように構成され、
    前記係留部材の一端が前記クロスピンに揺動可能に取り付けられており、前記係留部材の他端が前記車輪案内部材に設けられた係止部に係脱可能に取り付けられているモーアユニット。
  2. 前記支持台は、左側壁と右側壁を含み、前記クロスピンは前記左側壁と前記右側壁とを連結
    前記車輪案内部材は、前記ホームポジションにおいて前記左側壁と前記右側壁との間に収められるように構成されている請求項1に記載のモーアユニット。
  3. 前記架設ポジションにおいて前記クロスピンを受け入れる係入穴が前記車輪案内部材に形成されている請求項またはに記載のモーアユニット。
  4. 前記車輪案内部材が左右の側面部と上面部とからなるチャンネルであり、前記ホームポジションにおいて前記左右の側面部が前記支持台と接当することで前記車輪案内部材の左右方向の動きが規制される請求項1からのいずれか一項に記載のモーアユニット。
  5. 前記係留部材が係留本体部を有し、前記車輪案内部材に設けられた係止部には、前記係留部材が前記ホームポジションから前記架設ポジションに移行する際に前記係留本体部が通過するスリットが形成されている請求項1からのいずれか一項に記載のモーアユニット。
  6. 前記係留部材が板材からなる請求項1からのいずれか一項に記載のモーアユニット。
  7. 前記係留部材が棒体からなる請求項1からのいずれか一項に記載のモーアユニット。
  8. 前記係留部材がヒモからなる請求項1からのいずれか一項に記載のモーアユニット。
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