JP7094213B2 - 作業ユニット - Google Patents

作業ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP7094213B2
JP7094213B2 JP2018229387A JP2018229387A JP7094213B2 JP 7094213 B2 JP7094213 B2 JP 7094213B2 JP 2018229387 A JP2018229387 A JP 2018229387A JP 2018229387 A JP2018229387 A JP 2018229387A JP 7094213 B2 JP7094213 B2 JP 7094213B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auxiliary plate
arm
bridge portion
operating tool
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018229387A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020089320A (ja
Inventor
知央 山本
達朗 徳永
涼 松本
明人 三原
竜佑 川本
輝政 小林
宏樹 永井
俊樹 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2018229387A priority Critical patent/JP7094213B2/ja
Priority to US16/677,318 priority patent/US12069985B2/en
Publication of JP2020089320A publication Critical patent/JP2020089320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7094213B2 publication Critical patent/JP7094213B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Description

本発明は、ミッドマウント型作業機の下方で前輪と後輪との間に搭載される作業ユニットに関する。
ミッドマウント型作業機は、着脱可能な作業ユニットを備える。作業ユニットは、作業時には、機体の前輪と後輪との間に昇降可能に吊り下げられる。作業ユニットの保守点検時等には、作業ユニットは機体から取り外される。機体の前輪と後輪との間の狭い空間で作業ユニットを機体へ連結し、または機体から離脱させる作業は作業者の負担が大きい。そのため、作業ユニットには、乗り越え機構を備える構成のものがある。ミッドマウント型作業機は、前輪又は後輪の一方の車輪が作業ユニットの乗り越え機構上を走行することにより、ミッドマウント型作業機の下方に作業ユニットを配置する。乗り越え機構は、作業機の上部に設けられたブリッジ部と、2枚の補助板とから構成される。作業ユニットの作業中には、補助板はブリッジ部に収納される。作業ユニット上をミッドマウント型作業機が走行する際には、補助板は、ブリッジ部の前後方向において、ブリッジ部と地面をつなぐように懸架される。ミッドマウント型作業機の車輪は、一方の補助板、ブリッジ部、他方の補助板の順で走行し、ミッドマウント型作業機は、作業ユニットをまたぐ形で、前輪と後輪との間に作業ユニットを配置する。
特開2016-34257号公報
しかしながら、従来の作業ユニットの乗り越え機構は、ブリッジ部に収納された2枚の補助板それぞれが、ピンによりブリッジ部に固定されていた。そのため、乗り越え機構を使用する際には、それぞれのピンを取り外して、手作業で補助板をブリッジ部から引き出す必要があり、操作性に難があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、乗り越え機構の操作性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る作業ユニットは、車輪を備える作業機の下方に装着される作業ユニットであって、作業部と、前記作業部を覆うハウジングと、前記ハウジング上側に設けられるブリッジ部と、前記ブリッジ部に収容される状態と前記ブリッジ部から突出する状態に変位する補助板と、前記ブリッジ部に設けられて前記補助板に接続されるリンク機構と、前記リンク機構を操作する操作具とを備え、前記操作具を操作することにより前記リンク機構が開閉して、前記補助板が前記ブリッジ部に収容される状態と前記ブリッジ部から突出する状態に変位し、前記リンク機構は、前記操作具を支持するレバー用プレートと、一端が前記補助板に支持される第1アームと、第2アームとを有し、前記第2アームの一端は前記レバー用プレートに支持され、前記第2アームの他端は前記第1アームの他端に支持され、前記レバー用プレートは前記操作具の操作に伴って回動し、前記第1アームは前記レバー用プレートの回動に伴って前記第2アームの他端を中心に前記第1アームの一端が前記第2アームから離れる状態と前記第1アームの一端が前記第2アームの一端に近づく状態との間で回動し、前記第1アームの一端が前記第2アームから離れる状態で前記補助板は前記ブリッジ部から突出する状態となり、前記第1アームの一端が前記第2アームの一端に近づく状態で前記補助板は前記ブリッジ部に収容される状態となる。
このような構成により、操作具を操作するだけで、リンク機構が開閉し、リンク機構に支持される補助板が収容状態と突出状態(使用状態)との間で変位する。操作具を操作するだけで容易に補助板を変位させることができるため、操作性が向上する。
また、前記操作具は往復動作し、前記操作具の往復動作に応じて前記リンク機構が開閉しても良い。
このような構成により、操作具の簡単な操作に応じてリンク機構を開閉することができるので、より容易に補助板を変位させることができ、操作性が向上する。
また、前記操作具の前記ブリッジ部と反対側の端部領域と前記ブリッジ部とに接続される弾性体を備え、前記操作具が一端から他端に往復動作する際に、前記弾性体は、前記操作具が前記一端にあるときには前記操作具を前記一端に向けて付勢し、前記操作具が前記他端にあるときには前記操作具を前記他端に向けて付勢することが好ましい。
このような構成により、操作具が往復動作した後、弾性体により操作具がその状態で保持されるため、予定外に操作具が操作され、補助板が誤動作することを抑制することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る作業ユニットは、車輪を備える作業機の下方に装着される作業ユニットであって、作業部と、前記作業部を覆うハウジングと、前記ハウジング上側に設けられるブリッジ部と、前記ブリッジ部の端部に接続されて前記ブリッジ部から離れる方向の下方に延びる支持部と、前記支持部に連結され、自重により前記支持部から延出する方向に変位する補助板と、前記補助板から前記支持部に挿通することにより、前記補助板を前記支持部に収容した状態で保持するピンとを備える。
このような構成により、ピンで補助板を収納状態に保持すると共に、ピンを抜き取るだけで、補助板を突出させて使用状態に変位させることができる。これにより、容易に補助板を変位させることができ、操作性が向上する。
また、前記ブリッジ部は前記ハウジングの前記補助板の長手方向に沿う前後方向における前側端部領域から後側端部領域にわたって設けられ、前記補助板として互いに逆向きに変位する一対の前補助板と後補助板とが前記ブリッジ部に前記前後方向に並んで設けられることが好ましい。
このような構成により、作業機が作業ユニットを乗り越えるために、補助板を少なくとも作業ユニットに対して前後に突出できるように設けることができる。そのため、適切に作業機が作業ユニットを乗り越えることができる。
また、前記補助板を備える前記ブリッジ部が前記補助板の長手方向に交差する左右方向に並んで複数設けられることが好ましい。
このような構成により、ブリッジ部を作業機の車輪の配置および数に応じて設けることができるため、適切に作業機が作業ユニットを乗り越えることができる。
また、前記作業部は草刈り用のブレードであり、前記作業機は草刈機であってもよい。
このような構成により、草刈機に限らず、種々の作業機に用いることができる。
本発明によるミッドマウント型草刈機の基本構造を示す模式図である。 モーアユニットを装備した草刈機の側面図である。 モーアユニットの斜視図である。 実施形態1における乗り越え機構の全体構成を説明する概略図である。 実施形態1における乗り越え機構の収納状態における要部構成を説明する概略図である。 実施形態1における乗り越え機構の使用状態における要部構成を説明する概略図である。 実施形態2における乗り越え機構の全体構成を説明する概略図である。 実施形態2における乗り越え機構の収納状態における要部構成を説明する概略図である。 実施形態2における乗り越え機構の使用状態における要部構成を説明する概略図である。 実施形態3における乗り越え機構の全体構成を説明する概略図である。
まず、作業ユニットが搭載されるミッドマウント作業機について、モーアユニットが搭載されるミッドマウント草刈機(以下、単に草刈機と称す)を例として、図1,図2を参照して説明する。なお、以下の説明において、草刈機の直進前進方向を前、直進後退方向が後と称される。また、前後方向に交差する方向が左右方向または機体横断方向と称され、左右は前方向を向いた状態での方向を指す。
図1には、この草刈機の基本構造体であるメインフレーム10に装備された昇降リンク機構3と、草刈機の前後方向の移動に伴って昇降リンク機構3に装着されるモーアユニット4との、装着前と装着後の状態が模式的に示されている。機体の下部には、左右一対の前リンク31と後リンク32とからなる昇降リンク機構3が設けられている。前リンク31の自由端と後リンク32の自由端とによって中間フレーム6が吊り下げられている。前リンク31の自由端及び後リンク32の自由端は揺動軸芯を介して中間フレーム6に連結されており、昇降リンク機構3の揺動によって中間フレーム6は地面に対して昇降変位する。中間フレーム6には係合部610が備えられ、モーアユニット4のブレードハウジング40(ハウジングに相当)には前記係合部610と連結可能な被係合部620が設けられている。
図1に示されているように、前輪2aがモーアユニット4を適切な位置関係でもって乗り越えることで、ブレードハウジング40の被係合部620に中間フレーム6の係合部610が係合する。これにより、ブレードハウジング40と中間フレーム6とが連結し、結果的にはモーアユニット4と草刈機の機体との連結が実現する。ここで実現された係合部610と被係合部620の連結位置(係合状態)をロックするとともに、そのロック状態を機械的に保持するロック機構8が備えられている。ロック機構8の構成部材は、図1では模式的にしか示されていないが、機体平面視で中間フレーム6の範囲内に収められている。
さらに、メインフレーム10に装着されたモーアユニット4にエンジン23からの回転動力を伝達するために、ブレード動力伝達機構25が動力伝達可能な連結状態に設定される。ブレード動力伝達機構25は動力連結機構7によって離脱または連結される、機体側動力伝達機構25Aとモーア側動力伝達機構25Bとからなる。
この草刈機の実施形態の1つが図2に示されている。前輪2aと後輪2bとの間にモーアユニット4を装備しているこの草刈機には、そのメインフレーム10の前半部に、ボンネット11によって覆われた水冷式のエンジン(ディーゼルエンジン)23が搭載され、メインフレーム10の後半部に運転座席21が配置されている。前輪2aは、ステアリングホイール22によって操作される操舵輪であり、同時に駆動輪である。この4輪駆動であり、後輪2bも駆動輪である。メインフレーム10の後半部には、トランスミッションケース13が備えられている。
また、図3に示すように、モーアユニット4は、平面視で機体横断方向に並び、右回りに回転する3枚の草刈り用のブレード((作業部に相当)図示せず)と、これらのブレードを上方から覆うブレードハウジング(ハウジングに相当)40とを備えている。ブレードハウジング40は、天板41とこの天板の周縁から下方に延びた側板42とを有する。
ブレードハウジング40の天板41には、ブレード駆動用の動力分配機構44が設けられている。ブレードハウジング40は、その前側領域において左右にわたって上向きに膨出部を形成することにより、その内部に刈草用の搬送経路を作り出している。その搬送経路の排出口となるブレードハウジング40の右端に排出カバー40aが取り付けられている。
次に、図1~図3を用いて、草刈機にモーアユニット4を装備する構成を説明する。本発明による草刈機は、モーアユニット4を機体に装備する際に、地面に横置きされたモーアユニット4を前進で乗り越え走行する。このため、ブレードハウジング40には、乗り越え機構5が設けられている。乗り越え機構5は、左右の前輪2aのそれぞれのために用意されており、その間隔は前輪トレッド幅に対応している。乗り越え機構5は、ブレードハウジング40の天板41に配置されたベルト伝動機構44cの上方を前後方向に延びているブリッジ部50と、ブリッジ部50の前端から地面に向かって傾斜して延びている前補助板51(補助板に相当)と、ブリッジ部50の後端から地面に向かって傾斜して延びている後補助板52(補助板に相当)とからなる。ブリッジ部50の幅は、草刈機のサブフレーム20との干渉を避けるとともに、左右の前輪2aが安定して乗るように設定されている。なお、乗り越え機構5の詳細な構成は図4~図10を用いて後述する。
トラクタの下腹部にモーアユニット4を装備するには、まず、昇降リンク機構3が操作され、中間フレーム6を下限位置まで降下させておく。続いて、前輪2aがモーアユニット4の後方から後補助板52に乗り上げ、ブレードハウジング40の上方のブリッジ部50及び前補助板51を通って、ブレードハウジング40を乗り越えるように機体を前進させる。前輪2aがブレードハウジング40を乗り越えると、機体を停止させ、ブレードハウジング40に設けられている被係合部620と、中間フレーム6に設けられている係合部610とが係合する。
機体を停止させた後、操作者が操作レバー(図示せず)を揺動操作して、ブレード動力伝達機構25を動力伝達可能な連結状態にする。さらに、ロック機構8により、機体とモーアユニット4とが固定される。
モーアユニット4を機体から離脱させる場合には、モーアユニット4が接地するように昇降リンク機構3を下降させた後、運転者が操作レバー(図示せず)を操作して、ブレード動力伝達機構25を離脱状態にする。さらに、ロック機構8が解除されて、機体とモーアユニット4との固定が解除される。次いで、乗り越え機構5を利用して、モーアユニット4を乗り越えるよう機体が後退される。この後退を通じて、中間フレーム6に設けられている係合部610がブレードハウジング40に設けられている被係合部620から抜け出る。前輪2aがブレードハウジング40を乗り越えると、モーアユニット4はフリーとなるので、自由に機体を離れて移動させることができる。
以下、乗り越え機構5の具体的な構成例について、実施形態として説明する。
〔実施形態1〕
実施形態1における乗り越え機構の構成について、図4~図6を用いて説明する。なお、図4~図6において、ブリッジ部の一部を2点鎖線で示し、内部の構成を透視的に開示している。
図4に示すように、乗り越え機構5は、ブレードハウジング40(以下、いずれも図3参照)上等のモーアユニット4(以下、いずれも図3参照)の上部に設けられる。乗り越え機構5は、図3に例示されるように、左右の前輪2a(以下、いずれも図1参照)それぞれが乗り越えるために、左右方向に並べて2か所に設けられる。それぞれの乗り越え機構5は、モーアユニット4の上部に固定されるブリッジ部53と、一対の補助板である前補助板51および後補助板52とを備える。ブリッジ部53は、前補助板51および後補助板52を収納する収納部54と、リンク機構55とを備える。前補助板51および後補助板52は、通常は収納部54に収容されており(図5参照)、乗り越え機構5の使用時には外向きに突出し、前輪2aが乗り越えるスロープとなる(図6参照)。リンク機構55は前補助板51および後補助板52それぞれの内側端部と接続され、リンク機構55が動作することにより、前補助板51および後補助板52を収納部54に収納された状態(以下、収納状態と称す)とブリッジ部53から突出する状態(以下、使用状態と称す)に変位させることができる。また、リンク機構55にはレバー56(操作具に相当)が設けられ、レバー56の操作に伴ってリンク機構55が動作し、前補助板51および後補助板52を変位させる。
リンク機構55は、前第1アーム57a,前第2アーム58a,レバー用プレート59,後第1アーム57b,後第2アーム58bを備える。
前第1アーム57aは前補助板51と接続される。前第1アーム57aの一端領域と前補助板51の一端領域とにわたって支持ピン49aが挿通され、前第1アーム57aと前補助板51とが支持ピン49aを中心に、互いに相対的に回動可能な態様で支持される。なお、前補助板51の他端領域は、突出時に地面等に接触または接近する。前第1アーム57aは、他端領域に開口45a,45bが設けられる。前第1アーム57aの開口45aと前第2アーム58aの一端領域とにわたって支持ピン49bが挿通され、前第1アーム57aと前第2アーム58aとが支持ピン49bを中心に、互いに相対的に回動可能な態様で支持される。レバー用プレート59は、ブリッジ部53の側壁に固定された支持ピン49cに、支持ピン49cを中心に回動可能な態様でブリッジ部53に支持される。前第2アーム58aの他端領域とレバー用プレート59とにわたって支持ピン49dが挿通され、前第2アーム58aが支持ピン49dを中心に回動可能な態様で支持される。レバー56は、一端がブリッジ部53に指示された支持ピン49cの他端に、支持ピン49cを中心に回動可能な態様で固定される。レバー56は、前補助板51および後補助板52を収納状態および使用状態に変位させるための操作具である。レバー用プレート59は、レバー56の回動動作に応じてリンク機構55を作動させ、前補助板51および後補助板52を収納状態および使用状態に変位させる。レバー用プレート59は、規制ピン48aおよび規制ピン48bにより動作範囲が規制され、後述するように、レバー用プレート59が規制ピン48aに当接する位置まで変位すると、前補助板51および後補助板52が使用状態に変位され、レバー用プレート59が規制ピン48bに当接する位置まで変位すると、前補助板51および後補助板52が収納状態に変位される。
また、後第1アーム57bは後補助板52と接続される。後第1アーム57bの一端領域と後補助板52の一端領域とにわたって支持ピン49aが挿通され、後第1アーム57bと後補助板52とが支持ピン49aを中心に、互いに相対的に回動可能な態様で支持される。なお、後補助板52の他端領域は、突出時に地面等に接触または接近する。後第1アーム57bは、他端領域に開口45a,45bが設けられる。後第1アーム57bの開口45bと後第2アーム58bの一端領域とにわたって支持ピン49bが挿通され、後第1アーム57bと後第2アーム58bとが支持ピン49bを中心に、互いに相対的に回動可能な態様で支持される。後第2アーム58bの他端領域とレバー用プレート59とにわたって支持ピン49dが挿通され、後第2アーム58bが支持ピン49dを中心に回動可能な態様で支持される。
レバー56が規制ピン48bに当節する位置まで回動されると収納状態となり、図5に示すように、リンク機構55が折りたたまれて、リンク機構55に接続される前補助板51および後補助板52は収納部54に収納される。
レバー56が規制ピン48aから規制ピン48bに向かって回動すると、前第2アーム58aはレバー用プレート59の回動に伴って、レバー56に近づく方向に移動する。ここで、収納部54の側壁には規制ピン48cが設けられている。前第2アーム58aは、規制ピン48cに当接しながら移動し、規制ピン48cによって移動が規制される。レバー56が規制ピン48aから規制ピン48bに向かって回動すると、前第2アーム58aの支持ピン49dに支持された部分は下向きに移動することになるが、規制ピン48cによって移動が規制されるため、前第2アーム58aの支持ピン49bに支持された部分は上向きに移動する。すなわち、前第2アーム58aは規制ピン48aを中心に回動する。前第2アーム58aの回動に伴い、前第1アーム57aはレバー56に近づく方向に移動する。ここで、収納部54の側壁には規制ピン48e,規制ピン48fが設けられている。前補助板51の移動は、規制ピン48e,規制ピン48fによって規制され、前補助板51に接続される前第1アーム57aの移動も規制される。その結果、前第2アーム58aの回動に伴い、前第1アーム57aは支持ピン49aを中心にほぼ180°回転する。
これに伴い、前補助板51の支持ピン49aに支持された部分がレバー56に近づく方向に移動し、前補助板51は収納部54に収納される。また、前第1アーム57aおよび後第1アーム57bの先端には爪47が設けられ、前補助板51および後補助板52には穴46が設けられる。収納状態においては、爪47が穴46に挿入され、前補助板51および後補助板52が意図せず突出しないように規制される。
同様に、レバー56が規制ピン48aから規制ピン48bに向かって回動すると、後補助板52が収納状態に変位する。後補助板52においては、収納部54の側壁に設けられた規制ピン48gに後補助板52の移動が規制されながら、支持ピン49bの変位が開口45b内に規制される。これにより、後第1アーム57bは支持ピン49bを中心に回転し、後補助板52は収納部54に収納される。
また、レバー56が規制ピン48aに当節する位置まで回動されると使用状態となり、図6に示すように、リンク機構55がのばされた状態になり、リンク機構55に接続される前補助板51および後補助板52は収納部54から突出する。
レバー56が規制ピン48bから規制ピン48aに向かって回動すると、前第1アーム57aおよび後第1アーム57bが支持ピン49bを中心に回転し、爪47が穴46から外れる。その後、前第1アーム57aおよび後第1アーム57bの支持ピン49aに支持された部分が外側(前後方向)に向かって伸び、前補助板51および後補助板52が収納部54から突出して使用状態となる。
以上のように、実施形態1の構成によると、レバー56を回転動作させるのみで、リンク機構55を開閉し、前補助板51および後補助板52を収納状態と使用状態との間で、容易に変位させることができる。
〔実施形態2〕
実施形態2における乗り越え機構の構成について、図7~図9を用いて説明する。
図7に示すように、乗り越え機構5は、ブレードハウジング40(以下、いずれも図3参照)上等のモーアユニット4(以下、いずれも図3参照)の上部に設けられる。乗り越え機構5は、図3に例示されるように、左右の前輪2a(以下、いずれも図1参照)それぞれが乗り越えるために、左右方向に並べて2か所に設けられる。それぞれの乗り越え機構5は、モーアユニット4の上部に固定されるブリッジ部63と、リンク機構65と、一対の補助板である前補助板51および後補助板52とを備える。ブリッジ部63は、左右方向に並ぶ2枚の側壁を備え、前補助板51および後補助板52を収納する収納部64を備える。前補助板51および後補助板52は、通常は収納部64に収容されており、乗り越え機構5の使用時には外向きに突出し、前輪2aが乗り越えるスロープとなる。リンク機構65は前補助板51および後補助板52それぞれの内側端部と接続され、リンク機構65が動作することにより、前補助板51および後補助板52が収納部64に収納された状態(以下、収納状態と称す)とブリッジ部63から突出する状態(以下、使用状態と称す)に変位することができる。また、リンク機構65にはレバー66(操作具に相当)が設けられ、レバー66の操作に伴ってリンク機構65が動作し、前補助板51および後補助板52を変位させる。
リンク機構65は、前後に設けられるアーム67,それぞれのアーム67を回転させる回転レバー68を備える。一対のアーム67の一方は、一端が前補助板51に支持ピン49eを介して接続され、支持ピン49eを中心にアーム67と前補助板51とが相対的に回転可能な構成である。一対のアーム67の他方は、一端が後補助板52に支持ピン49eを介して接続され、支持ピン49eを中心にアーム67と後補助板52とが相対的に回転可能な構成である。それぞれのアーム67の他端は、ブリッジ部63の側壁に支持ピン49fを介して、支持ピン49fと一体的に回転可能な態様で支持される。支持ピン49fは、回転レバー68と一体的に可能な態様で支持されており、回転レバー68が回転すると支持ピン49fも同じ方向に回転し、アーム67も同じ方向に回転する。なお、回転レバー68はL字形に加工されており、先端部がレバー66の方向に折れ曲がって突出する。
レバー66は、レバーステー66aを介してブリッジ部63の側壁に支持される。また、レバー66は、前後方向に突出する一対の突出部66bを備える。突出部66bはレバー66の上下方向の往復動作に伴い回転する。具体的には、突出部66bは、棒状部材がU字形に加工された部材であり、棒状の突出部66bの一端はレバー本体66cに固定され、他端はレバー本体66cが回動可能な態様でレバー本体66cに支持されている。突出部66bは回転レバー68の突出部分と当接しており、突出部66bの回転力は回転レバー68に伝わり、突出部66bの回転に伴って回転レバー68も回転する。
このようなリンク機構65とレバー66とを備える乗り越え機構5において、レバー66を上向きに押し上げると、突出部66bは回転する。突出部66bが回転すると、突出部66bは回転レバー68を押圧して回転レバー68を回転させる。回転レバー68の回転に伴って、アーム67も前補助板51(後補助板52)と接続する部分が前(後)向き(内向き)に回動するように回転する。アーム67が回転することにより、前補助板51および後補助板52が前後方向の内側に変位し、前補助板51および後補助板52は収納部64に収納される。この状態が収納状態である。
逆に、レバー66を上向きに押し下げると、突出部66bは回転する。突出部66bが回転すると、突出部66bは回転レバー68を押圧して回転レバー68を回転させる。回転レバー68の回転に伴って、アーム67も前補助板51(後補助板52)と接続する部分が後(前)向き(外向き)に回動するように回転する。アーム67が回転することにより、前補助板51および後補助板52が前後方向の外側に突出し、スロープを形成する。
この状態が使用状態である。
以上のように、実施形態2の構成によっても、レバー66を上下方向に動作させるのみで、リンク機構65を開閉し、前補助板51および後補助板52を収納状態と使用状態との間で、容易に変位させることができる。
また、実施形態2に係る乗り越え機構5において、レバー66に、レバー本体66cとブリッジ部63の側壁にわたって引張スプリング69等の弾性体が設けられても良い。引張スプリング69を設けることにより、レバー66が上に位置する状態において、レバー66の上方側においてレバー本体66cをブリッジ部53に側に引っ張る付勢力が働く。また、レバー66が下に位置する状態において、レバー66の下方側においてレバー本体66cをブリッジ部53に側に引っ張る付勢力が働く。その結果、レバー66が上下それぞれに位置する状態において、レバー66の姿勢が保持され、振動等の弱い外力でレバー66が誤動作することが抑制される。
〔実施形態3〕
実施形態3における乗り越え機構の構成について、図10を用いて説明する。なお、図10において、前補助板51および後補助板52が突出している状態を二点鎖線で示している。
図10に示すように、乗り越え機構5は、ブレードハウジング40(以下、いずれも図3参照)上等のモーアユニット4(以下、いずれも図3参照)の上部に設けられる。乗り越え機構5は、図3に例示されるように、左右の前輪2a(以下、いずれも図1参照)それぞれが乗り越えるために、左右方向に並べて2か所に設けられる。それぞれの乗り越え機構5は、モーアユニット4の上部に固定されるブリッジ部73と、固定ピン43(ピンに相当)と、一対の補助板である前補助板51および後補助板52とを備える。
ブリッジ部73は、前収納部74と後収納部75(いずれも支持部に相当)とを備える。前収納部74は前斜め下方に突出し、後収納部75は後斜め下方に突出する。前収納部74および後収納部75は、それぞれ2枚の平行な側壁を備え、側壁には突出方向に平行に延びる開口部76を備える。
前補助板51および後補助板52は、支持ピン77により、それぞれの一端で前収納部74および後収納部75に支持される。支持ピン77は、前補助板51および後補助板52の開口部76と前収納部74および後収納部75の側壁とを貫通する形態で設けられる。
前補助板51および後補助板52は、いずれもその上端領域に開口部39を備える。収納状態において、前補助板51および後補助板52は、それぞれ前収納部74および後収納部75に沿って引き上げられる。そして、固定ピン43が、前補助板51および後補助板52の開口部39と開口部76とを貫通するように差し込まれる。固定ピン43が開口部76の下端に当接する状態まで前補助板51および後補助板52が滑り落ちると、前補助板51および後補助板52はこの状態で保持される。この状態が収納状態である。
前補助板51および後補助板52を使用状態に変位させる際には、固定ピン43が抜き取られる。固定ピン43を抜き取ることにより、前補助板51および後補助板52は、それぞれ前収納部74および後収納部75に沿って、自重によりさらに滑り落ちる(図の二点鎖線の状態)。滑り落ちる前補助板51および後補助板52は、支持ピン77が開口部76の下端部に当接することで停止する。これにより、前補助板51および後補助板52は、スロープを構成し、使用状態となる。
以上のように、実施形態3の構成によっても、固定ピン43を引き抜くのみで、自重により前補助板51および後補助板52が滑り落ち、前補助板51および後補助板52を収納状態から使用状態に容易に変位させることができる。また、実施形態1および2の乗り越え機構5に比べて、部品点数を削減することができ、製造に対する負担を軽減することができる。
なお、上記各実施形態において、草刈機等のミッドマウント作業機は4輪に限らず、3輪でも5輪以上であっても良い。また、車輪に限らずクローラが装備されても良い。前輪またはクローラが左右方向に並ぶ数に応じて、乗り越え機構5が設けられる。例えば前輪が1輪の場合は乗り越え機構5が1つ設けられ、前輪が3輪の場合は乗り越え機構5が3つ設けられる。
また、前補助板51および後補助板52は、2枚の板が重ねられ、伸縮可能な構成であっても良い。収納状態においては、前補助板51および後補助板52のそれぞれを構成する板は重ねられ、使用状態においては、前補助板51および後補助板52のそれぞれを構成する板は一方から突出する状態とする。これにより、使用状態において前補助板51および後補助板52の長さを十分に確保しながら、コンパクトに収納することが可能となる。
また、前進することによりミッドマウント作業機がモーアユニットを乗り越える場合に限らず、後輪が左右方向に並ぶ数に応じて、乗り越え機構5が設けられ、後進によりミッドマウント作業機がモーアユニットを乗り越えても良い。
本発明は、ミッドマウント作業機に搭載される、モーアユニット等の様々な作業ユニットに適用できる。
2a 前輪
2b 後輪
4 モーアユニット(作業ユニット)
5 乗り越え機構
40 ブレードハウジング(ハウジング)
43 固定ピン(ピン)
51 前補助板(補助板)
52 後補助板(補助板)
53 ブリッジ部
55 リンク機構
56 レバー(操作具)
69 引張スプリング(弾性体)
73 ブリッジ部
74 前収納部(支持部)
75 後収納部(支持部)

Claims (6)

  1. 車輪を備える作業機の下方に装着される作業ユニットであって、
    作業部と、
    前記作業部を覆うハウジングと、
    前記ハウジング上側に設けられるブリッジ部と、
    前記ブリッジ部に収容される状態と前記ブリッジ部から突出する状態に変位する補助板と、
    前記ブリッジ部に設けられて前記補助板に接続されるリンク機構と、
    前記リンク機構を操作する操作具とを備え、
    前記操作具を操作することにより前記リンク機構が開閉して、前記補助板が前記ブリッジ部に収容される状態と前記ブリッジ部から突出する状態に変位し、
    前記リンク機構は、前記操作具を支持するレバー用プレートと、一端が前記補助板に支持される第1アームと、第2アームとを有し、前記第2アームの一端は前記レバー用プレートに支持され、前記第2アームの他端は前記第1アームの他端に支持され、前記レバー用プレートは前記操作具の操作に伴って回動し、前記第1アームは前記レバー用プレートの回動に伴って前記第2アームの他端を中心に前記第1アームの一端が前記第2アームから離れる状態と前記第1アームの一端が前記第2アームの一端に近づく状態との間で回動し、
    前記第1アームの一端が前記第2アームから離れる状態で前記補助板は前記ブリッジ部から突出する状態となり、前記第1アームの一端が前記第2アームの一端に近づく状態で前記補助板は前記ブリッジ部に収容される状態となる作業ユニット。
  2. 前記操作具は往復動作し、前記操作具の往復動作に応じて前記リンク機構が開閉する請求項1に記載の作業ユニット。
  3. 前記操作具の前記ブリッジ部と反対側の端部領域と前記ブリッジ部とに接続される弾性体を備え、
    前記操作具が一端から他端に往復動作する際に、前記弾性体は、前記操作具が前記一端にあるときには前記操作具を前記一端に向けて付勢し、前記操作具が前記他端にあるときには前記操作具を前記他端に向けて付勢する請求項2に記載の作業ユニット。
  4. 前記ブリッジ部は前記ハウジングの前記補助板の長手方向に沿う前後方向における前側端部領域から後側端部領域にわたって設けられ、前記補助板として互いに逆向きに変位する一対の前補助板と後補助板とが前記ブリッジ部に前記前後方向に並んで設けられる請求項1~のいずれか一項に記載の作業ユニット。
  5. 前記補助板を備える前記ブリッジ部が前記補助板の長手方向に交差する左右方向に並んで複数設けられる請求項1~のいずれか一項に記載の作業ユニット。
  6. 前記作業部は草刈り用のブレードであり、前記作業機は草刈機である請求項1~のいずれか一項に記載の作業ユニット。
JP2018229387A 2018-12-06 2018-12-06 作業ユニット Active JP7094213B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018229387A JP7094213B2 (ja) 2018-12-06 2018-12-06 作業ユニット
US16/677,318 US12069985B2 (en) 2018-12-06 2019-11-07 Work unit with an auxiliary plate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018229387A JP7094213B2 (ja) 2018-12-06 2018-12-06 作業ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020089320A JP2020089320A (ja) 2020-06-11
JP7094213B2 true JP7094213B2 (ja) 2022-07-01

Family

ID=71011877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018229387A Active JP7094213B2 (ja) 2018-12-06 2018-12-06 作業ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7094213B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090301050A1 (en) 2008-06-10 2009-12-10 Gary Chester Kohler Lawn mower attachment and method
JP2014207922A (ja) 2014-08-13 2014-11-06 株式会社クボタ 農作業機
JP2015008665A (ja) 2013-06-28 2015-01-19 日立工機株式会社 草刈機
JP2016034257A (ja) 2014-08-04 2016-03-17 株式会社クボタ ミッドマウント型草刈機
JP2016123315A (ja) 2014-12-26 2016-07-11 株式会社クボタ モーアユニット

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090301050A1 (en) 2008-06-10 2009-12-10 Gary Chester Kohler Lawn mower attachment and method
JP2015008665A (ja) 2013-06-28 2015-01-19 日立工機株式会社 草刈機
JP2016034257A (ja) 2014-08-04 2016-03-17 株式会社クボタ ミッドマウント型草刈機
JP2014207922A (ja) 2014-08-13 2014-11-06 株式会社クボタ 農作業機
JP2016123315A (ja) 2014-12-26 2016-07-11 株式会社クボタ モーアユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020089320A (ja) 2020-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10327383B2 (en) Mid-mount mower with power transmission coupling
CN103298681B (zh) 工程机械的转向装置
JP6270710B2 (ja) モーアユニット
JP6162600B2 (ja) ミッドマウント型草刈機
US11485212B2 (en) Electric work vehicle
JP6235431B2 (ja) ミッドマウント型草刈機
JP7094213B2 (ja) 作業ユニット
JP6707017B2 (ja) モーア
JP7424923B2 (ja) 作業車
JP7145783B2 (ja) 作業ユニット
JP7145784B2 (ja) 作業ユニット
JP7145782B2 (ja) 作業ユニット
JP2017063654A (ja) 草刈作業機
JP4753283B2 (ja) 乗用型田植機
JP6635841B2 (ja) ミッドマウント型草刈機
US12069985B2 (en) Work unit with an auxiliary plate
JPH064666Y2 (ja) 芝刈り機の芝刈り装置連結部構造
WO2011122308A1 (ja) 乗用リールモア
JP5989166B2 (ja) 作業機の操作装置
JP2012200154A (ja) 作業機の操作装置
JP4255767B2 (ja) 走行作業機のカバー装置
JP2008173052A (ja) モアの昇降リンク機構
JP3712528B2 (ja) 乗用管理機の動力取り出し機構
JPH11127638A (ja) 田植機の折り畳み装置
JPH0733975Y2 (ja) 芝刈機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7094213

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150