JP6270205B2 - 有機elデバイスの製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、有機ELデバイスの製造装置に用いて好適な技術に関する。
有機ELデバイス等の製造工程においては、被処理体であるフィルムあるいは基板の表面に所定の薄膜を成膜する工程を有することがあり、この成膜工程には、基板等に対して所定のパターンで成膜する等、特定の領域に成膜範囲を制限(限定)して成膜する場合がある。真空蒸着法にて基板に対して所定のパターンで成膜する場合を例に説明すると、処理室内に蒸発源と基板とを配置し、真空下で蒸発源から所定の材料を蒸発させる。このとき、基板の蒸発源側に、成膜範囲を限定するマスクを配置し、マスク越しに成膜することで、特定の領域にのみ成膜される。ここで、基板の特定の領域に精度よく成膜するには、処理室内で相互に対向配置される基板とマスクとの配置を精度よく計測する必要がある。
特許文献1に示されるように、基板とマスクとが処理チャンバ内で真空雰囲気に保たれるのに対して、センサであるカメラや照明手段等は、真空外であるチャンバ外に配置され、チャンバ壁に設けられた窓部から計測をおこなっている。
また、有機ELデバイスの製造においては、特許文献2に示されるように、成膜処理終了後に成膜状態を検査することがある。
特開2013−001947号公報 特開2011−070920号公報
しかし、有機ELデバイスの大型化に伴って、被処理体である基板が大型化しチャンバの容量が増えたにもかかわらず、チャンバ内における基板の搬送位置はほぼ変化させられないことにより、チャンバ外に位置するセンサと基板との距離が離間して、必要な精度で適確な測定ができなくなるという問題が生じてきた。特に、基板およびマスクと計測手段であるカメラとの距離は、WD(Working distance)とも称され、必要な精度を維持するために、これらの距離を極めて厳密に設定することが必要である。
さらに、センサ等の計測デバイスの多くは真空仕様に対応していないため、チャンバ壁部を必要な形状に変形させてセンサの位置が計測可能な配置となるように対応することが考えられるが、基板の大型化に伴いチャンバ壁が複雑な凹凸形状となってしまい、このような場合、蒸着装置のメンテナンス作業性が低下するという問題が起きる可能性があり、また、複雑な凹凸形状となってしまうチャンバ壁部からのリークや真空度の低下が発生するという問題が起きる可能性があり好ましくない。
さらに、これらの問題を解決する際に低コストに対応したいという要求があった。
また、有機ELデバイスの製造においては、成膜処理終了後、速やかに成膜状態を検査したいという要求がある。つまり、成膜後、同一チャンバ内で検査をおこないたいという要求がある。しかし、特許文献2に示されたような紫外線等を照射する発光層などの成膜状態検査に必要な装置は極めて大型であり、成膜処理をおこなったチャンバとは別の場所に設定されて、この検査装置まで処理後の基板を移送していたため、成膜雰囲気から一度、チャンバ外を搬送した後、再度検査雰囲気にする必要があった。
このように成膜雰囲気から、搬送雰囲気、検査雰囲気と切り替えることにより、表面汚染等により歩留まりが低下する可能性がある、さらにまた、チャンバ外で検査を実施すると作業時間を余計に要する、他装置の搬送を待つ必要があるという問題がある。さらに、真空内に設置する事で、リアルタイムに成膜情報をフィードバックすることを可能としたいという要求があった。しかも、蒸着処理において、基板チャック等で保持していた基板(被処理体)を、処理室外に出すために保持を解除し、処理室外での搬送時や検査装置内での検査時に再度保持する必要があり、このように際保持あるいは検査用に載置する際などに、蒸着膜にダメージを与える可能性があるという問題があった。さらに、検査用に再度位置合わせをする必要があり、作業効率が悪くなるためこれを改善したいという要求があった。
さらに、基板の全面においては、成膜状態検査から漏れた領域がないように、しかも、一回の動作で、一度に基板の成膜状態に対する検査を精度よくおこない、製造工程における検査にかかる時間を短縮したいという要求があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
1.同一チャンバ内で検査をおこない、検査精度を確保すること。
2.処理雰囲気および検査雰囲気におけるリーク発生や真空度の低下を低コストに防止すること。
3.メンテナンス性の低下を安価に防止すること。
4.歩留まりの向上と有機ELデバイスの製造コスト低減とを図ること。
本発明の有機ELデバイスの製造装置は、前段のプロセスを行う処理室Aと後段のプロセスを行う処理室Bとの間に設けられた、減圧可能な単一の内部空間を有する成膜室を備え、前記処理室Aから前記成膜室へ搬入された被処理体が、該成膜室の内部空間内に配された複数のゾーンを通過して前記処理室Bへ搬出されることにより有機ELデバイスを製造する装置であって、
前記複数のゾーンとして、
保持手段を用いて前記被処理体の裏面を保持する第一ゾーン、
前記保持手段により保持された前記被処理体の表面上に蒸着膜を形成する第二ゾーン、
前記保持手段から前記被処理体の保持を解除する第三ゾーン、
が順に並んで構成されており、
前記第二ゾーンにおける成膜終了後に前記被処理体の成膜状態を検査する検査手段を有する第三ゾーンが設けられ、
前記検査手段が前記内部空間に対して密閉された大気ボックスに内蔵されるとともに、前記検査手段による検査領域が前記被処理体の幅方向全域をカバーするように前記検査手段が前記被処理体の幅方向に複数設けられることにより上記課題を解決した。
本発明は、前記検査手段が前記被処理体の搬送方向に複数列設けられることが好ましい。
本発明は、前記大気ボックスには、前記計測対象を所定の波長の照射光で照らすための照射手段が搭載されることができる。
本発明の有機ELデバイスの製造装置は、前段のプロセスを行う処理室Aと後段のプロセスを行う処理室Bとの間に(仕切りバルブを介して)設けられた、減圧可能な単一の内部空間を有する成膜室(チャンバ)Sを備え、前記処理室Aから前記成膜室Sへ搬入された(平板状の)被処理体が、該成膜室Sの内部空間内に配された複数のゾーンを通過して前記処理室Bへ搬出されることにより有機ELデバイスを製造する装置であって、
前記複数のゾーンとして、
保持手段(基板チャック)を用いて前記被処理体の裏面(一面)を保持する第一ゾーン、
前記保持手段により保持された前記被処理体の表面(他面)上に(陽極として機能するITOなどの)第一導電膜を蒸着し、前記第一導電膜上に正孔輸送層を蒸着し、前記正孔輸送層上に発光層を蒸着し、前記発光層上に電子輸送層を蒸着し、前記電子輸送層上に(陰極として機能する)第二導電膜を蒸着する第二ゾーン、
が順に並んで構成されており、
前記第二ゾーンンの各蒸着位置のいずれかにおける成膜終了後に前記被処理体の成膜状態を検査する検査手段を有する第三ゾーンが設けられ、
前記検査手段が前記内部空間に対して密閉された大気ボックスに内蔵されるとともに、前記検査手段による検査領域が前記被処理体の幅方向全域をカバーするように前記検査手段が前記被処理体の幅方向に複数設けられることにより、成膜後ただちに同一チャンバ内において、大気圧中でないと動作保証がされていないデバイスを備えた検査装置を用いてその精度を確保して検査をおこなうことが可能となる。同時に、蒸着をおこなった成膜雰囲気から、搬送雰囲気、検査雰囲気と切り替える必要がないので、蒸着した膜への雰囲気切り替えによる影響をなくすことができる。
本発明は、前記検査手段が前記被処理体の搬送方向に複数列設けられることにより、一回の動作で、一度に基板の成膜状態に対する検査を精度よくおこない、製造工程における検査にかかる時間を短縮することが可能となる。同時に、各ゾーンにおける成膜をおこなう位置での搬送動作と同じ動作により検査ゾーンでの検査動作をおこなうことができるため作業効率を安価により向上することができる。
本発明は、前記大気ボックスには、前記計測対象を所定の波長の照射光で照らすための照射手段が搭載されることにより、紫外線等を照射する発光層などの成膜状態検査をおこなうことができる。
本発明によれば、基板サイズの大型化に対応し、成膜処理終了後、成膜雰囲気から、搬送雰囲気、検査雰囲気へと切り替えることなく、同一チャンバ内で速やかに成膜状態検査を可能とすることができる。しかも、蒸着処理において、基板チャック等で保持していた基板(被処理体)を、搬送時や検査時に再度保持あるいは検査用に載置して再度位置合わせをする必要がなく、作業効率を改善することができる。
さらに、基板の全面において漏れがないように、しかも、一回の動作で、一度に基板の成膜状態に対する検査を精度よくおこない、製造工程における検査にかかる時間を短縮することができる。同時に、検査手段(光学系カメラ)におけるWD(Working distance)を所定の範囲内に設定して、成膜室内の真空度の低下やリークを生じることなく、メンテナンスの作業性の低下を防止でき、製品コストの増大を防止することが可能となる、という効果を奏することができる。
本発明に係る有機ELデバイスの製造装置の一実施形態を示す模式正面図である。 有機ELデバイスの製造工程を示す模式断面図である。 本発明に係る有機ELデバイスの製造装置の一実施形態における検査手段を示す模式平面図である。
以下、本発明に係る有機ELデバイスの製造装置の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における有機ELデバイスの製造装置を示す模式正面図であり、図において、符号10は、有機ELデバイスの製造装置である。
本実施形態における有機ELデバイスの製造装置10は、図1に示すように、前段のプロセスを行う処理室Aと後段のプロセスを行う処理室Bとの間に、仕切りバルブA1、B1を介して設けられた、減圧可能な単一の内部空間S1を有する成膜室(チャンバ)Sを備え、前記処理室Aから前記成膜室Sへ搬入された平板状の被処理体Wが、該成膜室Sの内部空間S1内に配された複数のゾーンZ1〜Z3を通過して前記処理室Bへ搬出されることにより有機ELデバイスを製造する装置である。
本実施形態における有機ELデバイスの製造装置10によって製造される有機ELデバイスは、図3にその一例を示すように、ガラスや可撓性材料等とされる透明基板Wに、陽極として機能するITO等の第一導電膜V1が形成され、前記第一導電膜V1上に正孔輸送層V2が形成され、前記正孔輸送層V2上に発光層V3が形成され、前記発光層V3上に電子輸送層V4が形成され、前記電子輸送層V4上に陰極として機能する第二導電膜V5が形成されている。
有機ELデバイスの製造装置10において、図1に示すように、チャンバSに前記複数のゾーンZ1〜Z3として、保持手段(基板チャック)Tを用いて前記被処理体Wの裏面(一面)を保持する第一ゾーンZ1、前記保持手段Tにより保持された前記被処理体Wの表面(他面)上に陽極として機能するITO等の第一導電膜V1を形成し、前記第一導電膜V1上に正孔輸送層V2を形成し、前記正孔輸送層V2上に発光層V3を形成し、前記発光層V3上に電子輸送層V4を形成し、前記電子輸送層V4上に陰極として機能する第二導電膜V5を形成する第二ゾーンZ2、前記被処理体Wの移動方向における前記第二ゾーンZ2よりも下流側位置で被処理体Wの成膜状態を検査するとともに保持手段Tから被処理体Wの保持を解除する第三ゾーン(検査ゾーン)Z3、が順に並んで構成されている。なおこれらの第二ゾーンZ2の各蒸着位置における蒸着源E等は、模式的に示されたものであり、それぞれの蒸着膜V1〜V5等に対応して設けられるものであり、また、蒸着源を加熱する加熱手段、温度測定手段、膜厚制御用のシャッター等は図示を省略する。また、有機ELデバイスの製造装置10における雰囲気ガス制御手段も図示を省略する。
有機ELデバイスの製造装置10において、図1に示すように、第一ゾーンZ1〜第三ゾーンZ2に亘って、基板Wを吸着した基板チャックTを搬送する基板搬送部(搬送手段)L1として、基板チャックTの移動方向と直交する軸線を有するローラLaが水平方向に多数並設され、図示しない駆動手段により、基板チャックTを搬送方向Hに搬送する。第三ゾーンZ3の基板搬送部L1より下側位置には、大気ボックスに収納された検査手段(光学系カメラ)C30が設けられる。
有機ELデバイスの製造装置10では、検査手段(光学系カメラ)C30によって、第二ゾーンZ2の各蒸着位置において、それぞれ蒸着源Eと被処理体(基板)Wの表面側との間に所望のマスクMを設けておこなった所定の成膜状態に対して第三ゾーンZにおいて検査処理をおこなうように、図1に示すように、第三ゾーンZ3の基板搬送部L1より下側位置に設けられ基板チャックTに保持された基板Tを蒸着面側から検査するものとされる。検査手段C30は、第二ゾーンZ2の各蒸着位置のいずれかにおける成膜終了後に基板(被処理体)Wの成膜状態を検査するものとされ、図1に示すように、内部空間S1に対して密閉された大気ボックスBO1,BO2,BO3に内蔵される。光学系カメラとしては、CCDカメラやCMOSセンサなど、発熱の少ないものを採用することが好ましい。
検査手段(光学系カメラ)C30は、基板Wの搬送方向Hと直交する基板幅方向Hbに複数設けられる。具体的には、図3に示すように、第三ゾーンZ3においては搬送方向Hに沿って順に大気ボックスBO1、大気ボックスBO2、大気ボックスBO3が並べられる。大気ボックスBO1には、撮像装置(カメラ)C31、撮像装置(カメラ)C32、撮像装置(カメラ)C33、撮像装置(カメラ)C36が平面視して基板幅方向Hbに一列となるように収納される。大気ボックスBO2には、撮像装置(カメラ)C34、撮像装置(カメラ)C35が平面視して基板幅方向Hbに異なる列となる位置に収納されるとともに、撮像装置(カメラ)C34aが、撮像装置(カメラ)C34と基板幅方向Hbにおいて同じ位置となるように、搬送方向Hに2列に設けられる。
大気ボックスBO3には、撮像装置(カメラ)C31a、撮像装置(カメラ)C32a、撮像装置(カメラ)C33aが平面視して基板幅方向Hbに一列となるように収納される。大気ボックスBO3に収納された撮像装置(カメラ)C31a、撮像装置(カメラ)C32a、撮像装置(カメラ)C33aと、は、大気ボックスBO1に収納された撮像装置(カメラ)C31、撮像装置(カメラ)C32、撮像装置(カメラ)C33とは、それぞれ、対応する番号を付したものどうしが基板幅方向Hbにおいて同じ位置となるように配置され、検査手段C30として、搬送方向Hに2列の撮像装置(カメラ)が設けられている。
大気ボックスBO1,BO2,BO3には、撮像装置(カメラ)C31、撮像装置(カメラ)C32、撮像装置(カメラ)C33、撮像装置(カメラ)C34、撮像装置(カメラ)C35、撮像装置(カメラ)C36、撮像装置(カメラ)C31a、撮像装置(カメラ)C32a、撮像装置(カメラ)C33a、撮像装置(カメラ)C34aのレンズに対応する位置に検査窓部Bbが設けられて、この検査窓部Bbを介して基板Wの撮像をおこなう。
また、大気ボックスBO1に収納された撮像装置(カメラ)C31、撮像装置(カメラ)C32、撮像装置(カメラ)C33は、それぞれ、基板幅方向Hbにおいて互いに離間した状態に配置されるが、基板幅方向Hbでこれらの間となる位置には、大気ボックスBO2に収納された撮像装置(カメラ)C34と撮像装置(カメラ)C35が位置して、撮像装置(カメラ)C31、撮像装置(カメラ)C32、撮像装置(カメラ)C33、撮像装置(カメラ)C34、撮像装置(カメラ)C35により、第三ゾーンZ3において検査手段C30の下側位置を搬送される基板W2(W)の基板幅方向Hbにおける全幅をカバーして検査可能なように配置されている。
また、大気ボックスBO1に収納された撮像装置(カメラ)C36は、第三ゾーンZ3において検査手段C30の下側位置を搬送される基板W2(W)の縁部を認識し、被検査基板W2(W)の全幅となる全領域が検査されるように、基板Wの位置を測定するものとされる。
これらの撮像装置(カメラ)C31、撮像装置(カメラ)C32、撮像装置(カメラ)C33、撮像装置(カメラ)C34、撮像装置(カメラ)C35、撮像装置(カメラ)C36、撮像装置(カメラ)C31a、撮像装置(カメラ)C32a、撮像装置(カメラ)C33a、撮像装置(カメラ)C34aには、それぞれ、基板幅方向Hbにおいて同じ位置となるように、照射手段Lが設けられる。照射手段Lはいずれも、各照射手段Lに対応した検査窓部Bbを介して所定の波長の照射光で基板Wを照らすためのものとされ、蒸着される各層における有機EL材料の吸光特性により、発光層V3が吸光する吸光波長を除いて吸光しない波長のみを照射可能となっている。
例えば、検査窓部Bbの照射部分にフィルタとしての光学的反射防止膜が設けられて、発光層V3が吸光する吸光波長を除いて吸光しない波長のみを照射可能とすることができる。また、照射手段L36は、撮像装置(カメラ)C36によって基板Wの位置を測定可能な照明光を照射可能なものとされる。
検査手段C30においては、撮像装置(カメラ)C31と撮像装置(カメラ)C31a、撮像装置(カメラ)C32と撮像装置(カメラ)C32a、撮像装置(カメラ)C33と撮像装置(カメラ)C33a、撮像装置(カメラ)C34と撮像装置(カメラ)C34aは、基板幅方向Hbで同じ位置、つまり、搬送される基板Wの同じ領域を、異なる撮像装置(カメラ)で、2度検査するものとされる。これにより、撮像装置(カメラ)C31における検査精度の再現性を撮像装置(カメラ)C31aにより担保している。同様に、撮像装置(カメラ)C32における検査精度の再現性を撮像装置(カメラ)C32aにより担保し、撮像装置(カメラ)C33における検査精度の再現性を撮像装置(カメラ)C33aにより担保し、撮像装置(カメラ)C34における検査精度の再現性を撮像装置(カメラ)C34aにより担保している。
大気ボックスBO1,BO2,BO3には、いずれも真空性能として、収納側となる内部が大気圧、外部が例えば1×10−5Pa程度の高真空であっても、歪み発生がないという条件を設定することができる。検査手段C30は、大気ボックスBO1,BO2,BO3の内部から図示しない真空対応の端子および真空対応のケーブルによってチャンバSの外部に設けられた図示しない制御部等に接続されて検査結果を出力する。また、大気ボックスBO1,BO2,BO3を搬送方向Hに3分割された構成としたが、単一の大気ボックス、あるいは、他の個数の大気ボックスとすることもできる。
次に、本実施形態の有機ELデバイスの製造装置10における有機ELデバイスの製造動作について説明する。
本実施形態においては、処理室Aにおいて前段のプロセスを行い、この前処理が終了した基板Wを図示しない、搬送手段により仕切りバルブA1を介してチャンバS内に搬送する。
次いで、第一ゾーンZ1において、基板チャック(保持手段)Tを用いて基板(被処理体)Wの裏面(一面)を保持する。
次いで、基板チャックTを基板搬送部L1によって第二ゾーンZ2の第一の蒸着位置に移動し、基板Wの表面(下面)上に陽極として機能するITO等の第一導電膜V1を形成する。
次いで、基板チャックTを基板搬送部L1によって第二の蒸着位置に移動し、同様にして、第一導電膜V1上にマスクMのパターンMaに応じた正孔輸送層V2を形成する。
次いで、基板チャックTを基板搬送部L1によって第三の蒸着位置に移動し、同様にして、正孔輸送層V2上にマスクMのパターンMaに応じた発光層V3を形成する。
次いで、基板チャックTを基板搬送部L1によって第四の蒸着位置に移動し、同様にして、発光層V3上にマスクMのパターンMaに応じた電子輸送層V4を形成する。
次いで、基板チャックTを基板搬送部L1によって第五の蒸着位置に移動し、同様にして、電子輸送層V4上にマスクMのパターンMaに応じた第二導電膜V5を形成する。
本実施形態の有機ELデバイスの製造装置10においては、第二ゾーンZ2の第五の蒸着位置までの成膜終了後に同一のチャンバS内において検査手段C30により基板Wの成膜状態を検査する。
具体的には、図3に示すように、蒸着処理(成膜処理)の終了した基板W1(W)が基板搬送部L1により第三ゾーンZ3に搬送されてくると、基板W2(W)として示す位置まできたときに、照射手段L36により照明するとともに撮像装置(カメラ)C36により、基板Wの縁部を撮像して計測し、基板W2が基板幅方向Hbにおいて所定の場所に位置して、基板幅方向Hbの全域でこの基板W2が検査可能かどうかを確認する。同時に、照射手段Lによって所定の照射光を照射しつつ、撮像装置(カメラ)C31、撮像装置(カメラ)C32、撮像装置(カメラ)C33によって、基板Wを搬送方向Hに沿った帯状に連続撮像し、欠陥等の不具合の有無検出および膜厚測定をおこなう。これにより、基板Wの搬送方向Hの全長に亘って各カメラC31,C32,C33が帯状に検査をおこなう。
さらに、基板Wが搬送されると、同様にして、撮像装置(カメラ)C34、撮像装置(カメラ)C35によって、基板Wを搬送方向Hに沿った帯状に連続撮像し、欠陥等の不具合の有無検出および膜厚測定をおこなう。このとき、撮像装置(カメラ)C34は、撮像装置(カメラ)C31と撮像装置(カメラ)C32とで撮像した帯状領域の間の帯状部分を、また、撮像装置(カメラ)C35は、撮像装置(カメラ)C32と撮像装置(カメラ)C33とで撮像した帯状領域の間の帯状部分を撮像する。これにより、第1段となる撮像装置(カメラ)C31、撮像装置(カメラ)C32、撮像装置(カメラ)C33、撮像装置(カメラ)C34、撮像装置(カメラ)C35によって、基板Wの全域が検査される。
さらに、基板Wが搬送されると、同様にして、第2段となる撮像装置(カメラ)C34a、撮像装置(カメラ)C31a、撮像装置(カメラ)C32a、撮像装置(カメラ)C33aによって、再度、基板W3(W)が検査される。このとき、第1段のカメラと、第2段のカメラで、同様の波長帯の照射光による同じ検査を2度して検査の制限製を担保することもできるし、異なる波長帯の照射光による異なる内容の検査をおこなうように設定することも可能である。
検査手段C30の検査終了後、図3に示すように、基板W4(W)は判別工程である第八ゾーンZ8へと搬送され、検査手段C30の検査結果によって、良好と判定された場合には、矢印W6に示すようにライン上を次工程へ搬送され、不良と判断された場合には、矢印W5に示すように製造ラインから待避させる。不良と判断された基板Wは、一時保管した後、蒸着工程に戻すこともできるし、処理室S外に取り出すこともできる。
次いで、検査・判定工程が終了した基板Wは、基板チャックTによる保持を解除するとともに、このチャンバS内における処理が終了した基板Wを、図示しない搬送手段により仕切りバルブB1を介して処理室Bにおける後段のプロセスへと搬送する。
本実施形態における有機ELデバイスの製造装置10によれば、基板幅方向Hbおよび搬送方向Hに複数列・複数段配置された撮像装置(カメラ)C31、撮像装置(カメラ)C32、撮像装置(カメラ)C33、撮像装置(カメラ)C34、撮像装置(カメラ)C35、撮像装置(カメラ)C36、撮像装置(カメラ)C31a、撮像装置(カメラ)C32a、撮像装置(カメラ)C33a、撮像装置(カメラ)C34aを有する検査手段C30によって、蒸着成膜後ただちに同一チャンバS内において検査をおこなうことにより、蒸着をおこなった成膜雰囲気から、雰囲気を切り替えることなく成膜状態の検査をおこなうことができる。これにより、蒸着した膜への雰囲気切り替えによる影響をなくすことができる。基板サイズが大型化した場合であってもこれに対応して、成膜室S内の真空度の低下やリークを生じることなく、一度に基板Wの成膜状態に対する検査を精度よくおこない、製造工程における検査にかかる時間を短縮することが可能となる。同時に、第二ゾーンZ2の各蒸着位置における成膜をおこなう位置での搬送動作と同じ動作により検査ゾーンZ3での検査動作をおこなうことができるため作業効率を安価により向上することができる。
さらに、大気ボックスBO1〜BO3が密閉されていることにより、検査デバイス等の計測手段が良好に動作して精度よく検査することが可能となる。また、計測手段C30を大気ボックスBOの内部に収納したことにより、計測手段(光学系カメラ)C30におけるWD(Working distance)を所定の範囲内に設定して、基板Wへの蒸着状態、特に、発光層V3などの検査を精度よくおこなうことを安価に可能とすることができる。同時に、真空中では正常動作が確実でない計測デバイスを用いても安価にかつ精度よく計測をおこなうことができる。また、チャンバSの内壁形状を、この計測用に複雑な凹凸形状とする必要がないので、メンテナンス性を確保し、また、リーク発生の可能性を低減して、同時に、製品コストの増大を防止することが可能となる。
10…有機ELデバイスの製造装置
C30…検査手段
C31,C31a,C32,C32a,C33,C33a,C34,C34a,C35,C36,…撮像手段(カメラ)
Z1〜Z3…ゾーン
L1…基板搬送部(搬送手段)
BO1,BO2,BO3…大気ボックス
Bb…検査窓部
H…搬送方向(進行方向)
Hb…基板幅方向
M…マスク
E…蒸着源
W…基板(被処理体)
T…基板チャック(保持手段)
S…チャンバ(成膜室)
S1…内部空間
XY…XYステージ(調整手段)
L,L36…照射手段
A1,B1…仕切りバルブ

Claims (3)

  1. 前段のプロセスを行う処理室Aと後段のプロセスを行う処理室Bとの間に設けられた、減圧可能な単一の内部空間を有する成膜室を備え、前記処理室Aから前記成膜室へ搬入された被処理体が、該成膜室の内部空間内に配された複数のゾーンを通過して前記処理室Bへ搬出されることにより有機ELデバイスを製造する装置であって、
    前記複数のゾーンとして、
    保持手段を用いて前記被処理体の裏面を保持する第一ゾーン、
    前記保持手段により保持された前記被処理体の表面上に蒸着膜を形成する第二ゾーン、
    前記保持手段から前記被処理体の保持を解除する第三ゾーン、
    が順に並んで構成されており、
    前記第二ゾーンにおける成膜終了後に前記被処理体の成膜状態を検査する検査手段を有する第三ゾーンが設けられ、
    前記検査手段が前記内部空間に対して密閉された大気ボックスに内蔵されるとともに、前記検査手段による検査領域が前記被処理体の幅方向全域をカバーするように前記検査手段が前記被処理体の幅方向に複数設けられることを特徴とする有機ELデバイスの製造装置。
  2. 前記検査手段が前記被処理体の搬送方向に複数列設けられることを特徴とする請求項1記載の有機ELデバイスの製造装置。
  3. 前記大気ボックスには、前記計測対象を所定の波長の照射光で照らすための照射手段が搭載されることを特徴とする請求項1または2に記載の有機ELデバイスの製造装置。
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