JP2014002064A - 検査装置、検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】正確に検査することができる検査装置、検査方法、及びチャックステージを提供すること。
【解決手段】本発明の一態様にかかる欠陥検査装置は、試料20を透過する光を含む照明光を出射する光源10と、試料20で反射した光を検出する検出器11と、試料20を支持する支持ピン32が配列され、試料20の端部との間に隙間が生じた状態で、支持ピン32の間から試料20を吸着するチャック台31と、チャック台31に対する試料20の位置を変えて撮像された2つの試料20の画像を合成して、検査画像を生成する処理装置50と、を備えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、検査装置、及び検査方法に関し、特に詳しくは、試料をチャックした状態で検査を行う検査装置、及び検査方法に関する。
特許文献1には、赤外線レーザビームを用いた赤外線散乱顕微鏡が開示されている。特許文献1では、赤外線レーザビームを試料に対して斜め方向から照射している。そして、試料で散乱した散乱光を検出することで、散乱像を取得している。散乱像を用いることで、試料の傷や欠陥を検査することができる。
特開平1−221850号公報 特開平8−139169号公報 特開平9−283605号公報
このような、顕微鏡では、試料を載置するステージが必要になる。さらに、試料を確実に固定するために、チャックステージが用いられることがある(特許文献2、3)。特に、半導体ウェハのTSV(Through Silicon Via)やBSI(Back Side Illumination)プロセスにおいて、接着層または接着面のボイド検査または厚みムラ検査の重要性が増している。より高解像度で検査するためには、ウェハをチャックして、ウェハの傾きを抑制する必要がある。
チャックステージでは、ステージに吸着溝が形成されている。そして、溝や穴を減圧することで、試料を吸着することができる。しかしながら、赤外光は試料を透過して、ステージの表面で反射してしまう。したがって、吸着用の溝や試料を支持するピンが、散乱像に映り込んでしまうという問題点がある。
本発明は、正確に検査することができる検査装置、及び検査方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る検査装置は、試料を透過する光を含む照明光を出射する光源と、前記試料で反射した光を検出する光検出器と、前記試料を支持する支持部が配列され、前記試料の端部との間に隙間が生じた状態で、前記試料を吸着するチャックと、を備えるものである。この構成によれば、チャックの映り込みを防ぐことができるので、正確に検査することができる。
本発明の第2の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記支持部の前記試料と接触する面に、前記検出器のピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸が形成されているものである。この構成によれば、支持部と試料面からの反射光による干渉縞の影響を軽減することができるため、正確に検査することができる。
本発明の第3の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記チャックに設けられた吸着溝の底面に、前記検出器のピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸が形成されているものである。この構成によれば、吸着溝と試料面からの反射光による干渉縞の影響を軽減することができるため、正確に検査することができる。
本発明の第4の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記チャックに設けられた吸着溝の底面が、前記試料の表面に対して傾斜していることを特徴とするものである。この構成によれば、外周部に段差を設けることなく吸着溝の領域を確保することができるため、正確に検査することができる。
本発明の第5の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記チャックが前記試料の端部に対応する位置に配置される前記段差部を有しており、前記段差部の上面が前記試料の外縁の直下に配置され、前記段差部の上面と前記試料との間に隙間が生じているものである。この構成によれば、試料とチャックの間の空間を確実に減圧することができるため、正確に検査することができる。
本発明の第6の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記段差部の上面に、前記検出器のピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸が形成されているものである。この構成によれば、段差部と試料面からの反射光による干渉縞の影響を軽減することができるため、正確に検査することができる。
本発明の第7の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記段差部の上面に、前記試料の端部を支持する端部支持ピンが設けられているものである。この構成によれば、試料の撓みを軽減することができるため、正確に検査することができる。
本発明の第8の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記段差部の角部が曲面になっているものである。この構成によれば、段差部のエッジの映り込みを防ぐことができるため、正確に検査することができる。
本発明の第9の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記段差部が多段構造となっているものである。この構成によれば、段差部のエッジの映り込みを防ぐことができるため、正確に検査することができる。
本発明の第10の態様に係る検査装置は、上記の検査装置において、前記試料の位置を変えて撮像された2つの前記試料の画像を合成して、検査画像を生成する処理部をさらに備えるものである。こうすることで、正確に検査することができる。
本発明の第11の態様に係る検査方法は、試料を支持する支持部が配列されたチャックによって、前記試料の端部との間に隙間が生じた状態で、前記試料を吸着するステップと、試料を透過する波長を含む照明光を前記試料に照射するステップと、前記チャックに吸着された状態の前記試料の第1の画像を撮像するステップと、前記チャックに対する試料の位置を前記第1の画像を撮像した時の位置からずらして前記試料を吸着した状態で、前記試料の第2の画像を撮像するステップと、前記第1の画像と前記第2の画像を合成することで、検査画像を取得するステップと、を備えたものである。この構成によれば、チャックの映り込みを防ぐことができるので、正確に検査することができる。
本発明の第12の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記第1の画像を撮像した時に、前記試料の前記支持部に接触した位置に、前記支持部が接触しないように前記試料の位置をずらして、前記第2の画像を撮像するものである。この構成によれば、チャックの映り込みを確実に防ぐことができるため、正確に検査することができる。
本発明の第13の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記支持部の前記試料と接触する面に、前記検出器のピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸が形成されているものである。この構成によれば、支持部と試料面からの反射光による干渉縞の影響を軽減することができるため、正確に検査することができる。
本発明の第14の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記チャックに設けられた吸着溝の底面に、前記検出器のピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸が形成されているものである。この構成によれば、吸着溝と試料面からの反射光による干渉縞の影響を軽減することができるため、正確に検査することができる。
本発明の第15の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記チャックに設けられた吸着溝の底面が、前記試料の表面に対して傾斜していることを特徴とするものである。この構成によれば、吸着溝の映り込みを防ぐことができるため、正確に検査することができる。
本発明の第16の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記チャックが前記試料の端部に対応する位置に配置される前記段差部を有しており、前記段差部の上面が前記試料の外縁の直下に配置され、前記段差部の上面と前記試料との間に隙間が生じているものである。この構成によれば、試料とチャックの間の空間を確実に減圧することができるため、正確に検査することができる。
本発明の第17の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記段差部の上面に、前記検出器のピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸が形成されているものである。この構成によれば、段差部と試料面からの反射光による干渉縞の影響を軽減することができるため、正確に検査することができる。
本発明の第18の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記段差部の上面に、前記試料の端部を支持する端部支持ピンが設けられているものである。この構成によれば、試料の撓みを軽減することができるため、正確に検査することができる。
本発明の第19の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記段差部の角部が曲面になっているものである。この構成によれば、段差部のエッジの映り込みを防ぐことができるため、正確に検査することができる。
本発明の第20の態様に係る検査方法は、上記の検査方法において、前記段差部が多段構造となっているものである。この構成によれば、段差部のエッジの映り込みを防ぐことができるため、正確に検査することができる。
本発明によれば、正確に検査することができる検査装置、検査方法、及びチャックステージを提供することができる。
本実施の形態にかかる欠陥検査装置の全体構成を模式的に示す図である。 欠陥検査装置において検出した擬似欠陥と実欠陥を示す図である。 試料を載置するステージの構成を模式的に示す側面断面図である。 ステージが移り込んだ試料画像を模式的に示す平面図である。 ステージに載置された試料を説明するための平面図である。 構成例1におけるチャック台端部の構成を示す側面断面図である。 構成例2におけるチャック台端部の構成を示す側面断面図である。 構成例3におけるチャック台端部の構成を示す側面断面図である。 構成例4におけるチャック台端部の構成を示す側面断面図である。 構成例5におけるチャック台端部の構成を示す側面断面図である。 構成例6におけるチャック台端部の構成を示す側面断面図である。 構成例7におけるチャック台端部の構成を示す側面断面図である。 構成例8におけるチャック台端部の構成を示す側面断面図である。 構成例9におけるチャック台端部の構成を示す側面断面図である。 構成例10におけるチャック台端部の構成を示す側面断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
本実施の形態にかかる検査装置の構成について、図1、及び図2を用いて説明する。図1は、検査装置の全体構成を模式的に示す斜視図である。図2は、検査装置の構成を示す側面断面図である。検査装置は、光源10と、検出器11と、ステージ30と処理装置50とを備えている。また、図1、2では、説明の明確化のため、XYZの3次元直交座標系を示している。なお、Z方向が鉛直方向であり、X方向、及びY方向が水平方向である。
試料20の上には、光源10、及び検出器11が配置されている。光源10は、ライン状の照明光を照射する線状光源である。あるいは、面状の照明光を照射する光源10を用いてもよい。光源10は、例えば、可視光、又は赤外光等の照明光を照射する。光源10は、斜め方向、すなわちZ軸から傾いた方向から試料20を照明する。照明光は、試料20の表面において、Y方向に沿ったライン状の領域を均一に照明する。試料20の表面において、照明光のY方向の長さは、試料20の検査領域の全体にわたっている。なお、光源10は、試料20を透過する光を含む照明光を出射するものであればよい。
光源10からの照明光は、試料20の表面において、ライン状、又は面状の領域を照明する。そして、照明されたライン状の領域からの反射光が、検出器11で検出される。検出器11は、Y方向に受光画素が並んだラインセンサカメラである。そして、検出器11は、ライン状の照明領域からの光を受光する。従って、試料20の表面状態等に応じて反射率が変わるため、検出器11での受光量が変化する。
検出器11の画素サイズ(ピクセルサイズ)は、例えば、数μm〜数十μm程度であり、試料20上での画素サイズも同程度となっている。なお、検出器11としては、InGaAs等のフォトダイオードが一列に配列されたラインセンサを用いることができる。検出器11と光源10はZ方向に対して傾いて配置されている。なお、XZ平面における光源10からの照明光の照明角度αと、検出器11の角度βは異なっている。したがって、試料20の表面または内部からの反射光が検出器11に入射する。もちろん、光源10と検出器11の角度を可変にしてもよい。例えば、図1に示すように、検出器11の設置角度を変えることができる。
ステージ30には、検査対象の試料20が載置されている。ステージ30は、図2に示すように、試料20をチャックするチャック台31を有している。チャック台31は、例えば、アルミナによって形成されている。チャック台31は、試料20を吸着するための吸着溝を備えている。すなわち、真空ポンプなどによって吸着溝を減圧することで、試料20がチャック台31に吸着された状態となる。これにより、試料20を確実に固定することができる。そして、チャック台31が試料20を吸着した状態で、反射光を検出することで、試料20の画像が取得される。
試料20は、例えば、半導体ウェハ、TFT基板、マスク等の基板である。TSV(Through Silicon Via)やBSI(Back Side Illumination)プロセスでは接着された半導体ウェハに対して特に有効である。試料20の表面はZ方向と直交している。そして、ステージ30は、X方向に移動可能となっている。ステージ30をX方向に移動させながら、光源10で照明された領域からの反射光を検出器11が検出する。そして、検出器11によって検出された光の輝度に応じた検出データが処理装置50に入力される。さらに、処理装置50は、ステージ30の駆動を制御している。そして、処理装置50は、検出器11の検出した光の輝度変化を可視化する。こうすることで、試料20全面の反射画像を取得することができる。
光源10が、Y方向において、試料20の全体を一度に照明している。すなわち、低倍率で、視野の広い光学系を用いている。このように、低倍率の光学系によって、高いスループットで検査することができるので、10〜150枚/hでの検査が可能になる。スループットが高いため、製造工程中におけるウェハの全数検査が可能になる。
例えば、処理装置50は、TSVやBSIプロセスにおける半導体ウェハなどの画像を取得する。そして、処理装置50は、取得された画像に基づいて、接着層または接着面のボイド又は厚みムラ等を検査する。
光源10が、TSVやBSIプロセスの接着された半導体ウェハを照明する。すると、接着層の厚みに応じて、検出器11での受光量が変化する。これにより、接着層の厚みムラを検査することができる。あるいは、接着層や接着面のパーティクルや異物によっても受光量が変化する。これによって、パーティクルや異物を検出できる。検査装置は、試料20である半導体ウェハのムラ検査(マクロ検査)を行う。
ここで、処理装置50は、例えば、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、取得した試料画像に対して、処理を行う。そして、その処理結果に基づいて、欠陥を検出している。たとえば、試料画像のデータと、しきい値とを比較することで欠陥を検出する。試料画像の輝度値が、上限値と下限値の間にある場合は正常とする。また、試料画像の輝度値が、上限値よりも大きい場合、又は下限値よりも小さい場合は、接着層の厚みエラー、又はパーティクルや異物とする。
次に、チャック台31の構成について、図3、4を用いて説明する。図3、4は、チャック台31の構成を示す側面断面図である。また、図3では、チャック台31が試料20をチャックした状態を示している。図4は、チャック台31に載置された試料20の画像の一部を模式的に示す図である。
チャック台31は、支持ピン32と、吸着溝34と、段差部35、貫通穴44とを有している。支持ピン32は、試料20を支持する支持部となる。すなわち、支持ピン32の頂面が試料20と当接する。支持ピン32は、例えば、約0.3mmの高さで、約0.5mm程度の直径を有する円柱状になっている。ここでは、円柱状の支持ピン32を用いて試料20を支持しているが、その他の形状の支持部を用いてもよい。
支持ピン32は、図4に示すように、マトリクス状に配列されている。ここでは、支持ピン32を等間隔に配置している。吸着溝34は、試料20の下側に空間を形成するように、支持ピン32よりも低くなっている。チャック台31の中央部分には、吸着溝34と接続された貫通穴44が設けられている。なお、貫通穴44を複数設けてもよい。貫通穴44は、図示しない真空ポンプと接続されている。貫通穴44を介して、真空ポンプが吸着溝34内の空気を排気する。これにより、吸着溝34と支持ピン32と試料20とで規定される空間が減圧されて、試料20が真空チャックされる。
さらに、試料20の端部周辺を外周部33とする。外周部33は、試料20の外形端に沿った円環状になる。そして、外周部33の直下では、チャック台31に段差部35が形成されている。段差部35は試料20の全周に形成されている。段差部35の高さは、支持ピン32よりも低くなっている。したがって、外周部33において、段差部35の上面と試料20の下面との間には隙間が形成される。換言すると、試料20の下の空間が密閉されておらず、外周部33に設けられた隙間を介して、吸着溝34が外部の空間と連通していることになる。
本実施の形態では、試料20の下部空間が開放するように、外周部33において、段差部35の高さを支持ピン32よりも低くしている。段差部35は、外周部33全体に形成されている。すなわち、段差部35は、試料20の外縁形状に合わせて、円環状に形成される。段差部35と試料20との隙間は、例えば、0.1mm程度とすることができる。
チャック台31は、例えば、アルミナのプレートをブラスト加工することによって、製造することができる。例えば、支持ピン32となる部分をマスクして、マイクロブラスト装置によって加工する。これにより、アルミナのプレートに凹部が形成され、吸着溝34とそれに隣接する支持ピン32が形成される。さらに、段差部35についても、ブラスト処理により形成することができる。
このようなチャック台31に試料20をチャックする。貫通穴44から吸着溝34を排気すると、段差部35の上の隙間から、空気が流入する。しかしながら、段差部35と試料20との間の隙間が狭いため、試料20直下の吸着溝34で形成される空間の圧力を大気圧よりも低くすることができる。すなわち、試料20の下の空間と、外部空間との間に圧力差を設けることができる。よって、大気圧によって試料20がチャック台31に押し付けられる。これにより、確実に試料20をチャックすることができる。さらに、チャック台31上に、試料20を平坦に配置することができる。
なお、照明光を赤外光した場合、照明光が試料20の材質や構成によっては試料20を透過する。試料20を透過した照明光は、チャック台31の表面で反射される。したがって、チャック台31の表面形状が、試料20の画像に映り込んでしまう。すなわち、試料20の画像に支持ピン32が映り込んでしまうことになる。このような映り込みが発生すると、輝度が変化するため、検査に影響を与えてしまう。例えば、しきい値と比較することによって欠陥を検出する場合、映り込み箇所が欠陥と検出されてしまうおそれがある。
そこで、チャック台31に対する試料20の位置をずらして、同じ試料20の画像を取得する。すなわち、チャック台31に対する試料20の位置を変えて、同じ試料20の画像を2枚取得する。具体的には、チャック台31でチャックした状態で、試料20の第1の画像を撮像する。そして、一度、チャックを解除して、試料20をチャック台31から外す。そして、試料20の位置をずらして、再度チャック台31が試料20をチャックする。再度、試料20をチャックした状態で、試料20の第2の画像を撮像する。第1の画像を撮像した時に、試料20の支持ピン32に接触した位置に、支持ピン32が接触しないように試料20の位置をずらして、第2の画像を撮像する。処理装置50が、第1の画像と第2の画像を合成する。例えば、第1の画像における支持ピン32に対応する位置において、第2の画像のデータを抽出する。そして、支持ピン32に対応する位置での第1の画像のデータを第2の画像のデータに置き換える。こうすることで、チャック台31の映り込みがない適切な検査画像を取得することができる。
さらに、本実施の形態では、試料20の端部の直下に隙間を設けるように、外周部33に段差部35が形成されている。こうすることで、チャック台31の映り込みの影響を確実に軽減することができる。この理由について、図5を用いて説明する。図5は、チャック台31に対する試料20の位置をずらした状態を示す図である。
図5(a)と図5(b)は、チャック台31に対する試料20の位置をずらして、チャックした状態を模式的に示す上面図である。ここでは、支持ピン32の間隔よりも短い距離だけ、試料20の位置を左右にずらしている。外周部33において、試料20との間に隙間を生じさせる段差部35が設けられていないとすると、外周部33では、チャック台31と試料20が接触することになる。すなわち、試料20の画像には、切れ目のない円環状の映り込みが発生する。図5(a)、及び図5(b)の外周部33の全体に映り込みが生じる。
したがって、両方の画像に切れ目のない円環状の映り込みが発生する。チャック台31に対する試料20の位置をずらして、試料20を撮像すると、それぞれの画像に円環状の映り込みが発生することになる。2枚の試料20の画像を合成する際に、円環が重複する箇所が存在する。円環が重複する箇所では、いずれの画像においても映り込みが発生してしまう。よって、2枚の画像を合成した検査画像にも、円環の重複箇所に映り込みが生じてしまう。
本実施の形態では、外周部33の全体において、試料20との間に隙間を生じさせる段差部35をチャック台31に設けている。これにより、試料20の外周部33には映り込みが存在しなくなる。チャック台31に対して試料20をずらして、2枚の画像を撮像することで、試料20の映り込みの発生を確実に防ぐことができる。すなわち、外周部33には、円環状の映り込みが存在していないため、映り込みが発生する箇所は、点状の支持ピン32のみとなる。試料20に対する支持ピン32の箇所が重ならないように、試料20の位置をずらすことで、映り込みがない検査画像を取得することができる。すなわち、映り込み箇所が重なっていない2枚の画像を合成して、検査画像とする。この検査画像をしきい値と比較するなどして、検査を行う。これにより、正確に検査することができる。
以下、チャック台31の構成例について図6〜図12を用いて説明する。なお、以下の各構成例において、共通する内容については適宜説明を省略する。また、以下の構成例1〜10については、適宜組み合わせることができる。
(構成例1)
構成例1のチャック台31の側面断面図を図6に示す。図6は、チャック台31の基本となる構成を示している。図6に示すように、チャック台31には、支持ピン32が複数設けられている。そして、支持ピン32の間には、吸着溝34が配置される。吸着溝34の空気が真空ポンプによって排気されることで、試料20をチャックすることができる。さらに、外周部33には、段差部35が設けられている。段差部35の上面36は、支持ピン32の上面よりも低くなっている。
段差部35は、試料20の端部に対応する位置に配置される。段差部35の上面36が試料20の外縁の直下に配置され、段差部35の上面36と試料20との間に隙間が生じている。上面36と試料20との間には隙間が形成される。吸着溝34を排気すると、チャック台31と試料20との隙間から空気が流入されている状態で、吸着溝34が減圧される。このような構成とすることで、映り込みのない検査画像を合成することができる。よって、チャック台31の映り込みの影響を受けることなく、確実に検査を行うことができる。
(構成例2)
構成例2のチャック台31の側面断面図を図7に示す。構成例2では、段差部35の上面36に、端部支持ピン37が設けられている点で、構成例1と異なっている。端部支持ピン37は、外周部33に点在している。例えば、試料20の外周端に沿って、一定の間隔で端部支持ピン37を配置することができる。このようにすることで、試料20の撓みを軽減することができ、試料20をより平坦に配置した状態で検査することができる。よって、確実に検査することができる。端部支持ピン37の直径は、支持ピン32と同程度にすることができる。端部支持ピン37は、段差部35の上面36から試料20までの間隔に応じた高さとなる。
(構成例3)
構成例3のチャック台31の側面断面図を図8に示す。構成例3では、段差部35に面取部38が設けられている点で、構成例1と異なっている。すなわち、段差部35の角部が曲面となるようにR面取りしている。面取部38が外周部33に沿って、外周部33全体に設けられている。段差部35のエッジ部分に照射された光は散乱の影響により画像上では黒い筋となるが、R面取りを行う事で、散乱の影響を抑制することができる。こうすることで、段差部35のエッジが画像に映り込むのを防ぐことができる。よって、より確実に検査することができる。
(構成例4)
構成例4のチャック台31の側面断面図を図9に示す。構成例4では、吸着溝34の底面41が斜面になっている。底面41は、試料20のチャック面に対して傾斜している。すなわち、吸着溝34が試料20の中心部に向けて深くなるような構造となっている。さらに、試料20の外周部で傾斜面と交差するラインを設ける。このようにすることで、吸着溝34の領域を十分に確保しつつ、段差部を無くすことができるため、段差部の検査画像への映り込みを防止することが可能になる。よって、確実に検査することができる。
(構成例5)
構成例5のチャック台31の側面断面図を図10に示す。構成例5では、支持ピン32及び段差部35を低くしている。このようにすることで、外周部33における段差を小さくすることができる。よって、段差部35で散乱して、検出器11に入射する散乱光の光量を抑制することができる。これにより、チャック台31の表面形状が試料20の画像に映り込むのを軽減することができる。よって、確実に検査することができる。
(構成例6)
構成例6のチャック台31の側面断面図を図11に示す。構成例6では、吸着溝34の底面41に微小な凹凸を形成している。さらに、段差部35の上面36にも微小な凹凸を形成している。このような凹凸は、マイクロブラスト等のブラスト処理によって形成することができる。チャック台31の表面に微小な凹凸を形成することで、干渉による影響を軽減することができる。例えば、光源10としてコヒーレント長の長いレーザ光源を用いた場合、吸着溝34の底面41や段差部35の上面36での反射光と試料面での反射光が干渉して、試料20の画像に干渉縞が表れてしまう。このような干渉縞が現れると、擬似欠陥として検出されてしまうおそれがある。そこで、検出器11で検出されるピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸を設ける。すなわち、検出器11のピクセルサイズに複数の凹凸が含まれることになる。こうすることで、それぞれのピクセルでの干渉縞の強度が平均化される。これにより、干渉縞の影響を低減することができ、より正確に検査することができる。
(構成例7)
構成例7のチャック台31の側面断面図を図12に示す。構成例7では、支持ピン32の頂面40に微小な凹凸を形成している点で、構成例6と異なっている。支持ピン32の頂面40以外の構成については、上記と同様であるため、説明を省略する。このような凹凸は、マイクロブラストによって形成することができる。例えば、検出器11で検出されるピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸を頂面40に設ける。すなわち、検出器11のピクセルサイズに複数の凹凸が含まれることになる。これにより、上記と同様に理由により、支持ピン32の映り込みを抑制することができる。さらに、支持ピン32の映り込みを抑制することができるため、1枚の画像で検査を行うこともできる。すなわち、チャック台31に対する試料20の位置をずらさずに、検査を行うことができる。これにより、検査時間を短縮することができる。
なお、構成例6、又は構成例7で示したチャック台31の表面の凹凸は、構成例1〜5のいずれにも利用可能である。すなわち、構成例1〜5においてもチャック台31の表面に、検出器11のピクセルサイズよりも小さい凹凸を形成してもよい。
(構成例8)
構成例8のチャック台31の側面断面図を図13に示す。構成例8では、段差部35を多段構造としている点で、構成例2と異なっている。ここでは、段差部35を2段構造にしているため、段差部35に下段42が設けられている。もちろん、段差部35を2段以上の多段構造としてもよい。このように、段差部35を多段構造とすることで、段差部35のエッジの映り込みを抑制することができる。よって、確実に検査することができる。
(構成例9)
構成例9のチャック台31の側面断面図を図14に示す。構成例9では、図7に示した構成例2のように段差部35の上面に端部支持ピン37を設けつつ、図11に示した構成例6のように吸着溝34の底面41、及び段差部35の上面36に凹凸を形成している。このようにすることで、構成例6と構成例2と同様の効果を同時に得ることができる。
(構成例10)
構成例10のチャック台31の側面断面図を図15に示す。構成例10では、図9に示した構成例4のように底面41を傾斜面としつつ、図11に示した構成例6のように吸着溝34の底面41、及び段差部35の上面36に凹凸を形成している。このようにすることで、構成例6と構成例4と同様の効果を同時に得ることができる。
上記の構成例1〜10は適宜組み合わせて使用することができる。さらには、3以上の構成例を組み合わせた構造としてもよい。構成例1〜10のうちの、任意の2以上の構成例を組み合わせることができる。もちろん、本発明は、上記した構成例以外の構造に限られるものではない。
上記の検査装置は、半導体ウェハのTSV(Through Silicon Via)やBSI(Back Side Illumination)プロセスにおけるウェハ検査に好適である。さらには、試料を半導体ウェハに限られるものではない。試料を透過する光を含む照明光を用いる検査装置であれば、上記の構成は適用可能である。例えば、可視光の光源を用いて、可視光を透過するガラス基板等を試料とする検査装置であってもよい。
10 光源
11 検出器
20 ウェハ
30 ステージ
31 チャック台
32 支持ピン
33 外周部
34 吸着溝
35 段差部
36 上面
37 端部支持ピン
38 面取部
40 頂面
41 底面
42 下段
44 貫通穴
50 処理装置

Claims (20)

  1. 試料を透過する波長を含む照明光を出射する光源と、
    前記試料の内外から反射した光を検出する光検出器と、
    前記試料を支持する支持部が配列され、前記試料の端部との間に隙間が生じた状態で、前記試料を吸着するチャックと、を備える検査装置。
  2. 前記支持部の前記試料と接触する面に、前記検出器のピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸が形成されている請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記チャックに設けられた吸着溝の底面に、前記検出器のピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸が形成されている請求項1、又は2に記載の検査装置。
  4. 前記チャックに設けられた吸着溝の底面が、前記試料のチャック面に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の検査装置。
  5. 前記チャックが前記試料の端部に対応する位置に配置される段差部を有しており、
    前記段差部の上面が前記試料の外縁の直下に配置され、前記段差部の上面と前記試料との間に隙間が生じている請求項1〜4のいずれか1項に記載の検査装置。
  6. 前記段差部の上面に、前記検出器のピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸が形成されている請求項5に記載の検査装置。
  7. 前記段差部の上面に、前記試料の端部を支持する端部支持ピンが設けられている請求項5、又は6に記載の検査装置。
  8. 前記段差部の角部が曲面になっている請求項5〜7のいずれか1項に記載の検査装置。
  9. 前記段差部が多段構造となっている請求項5〜8のいずれか1項に記載の検査装置。
  10. 前記試料の位置を変えて撮像された2つの前記試料の画像を合成して、検査画像を生成する処理部をさらに備えた請求項1〜9のいずれか1項に記載の検査装置。
  11. 試料を支持する支持部が配列されたチャックによって、前記試料の端部との間に隙間が生じた状態で、前記試料を吸着するステップと、
    前記試料を透過する光を含む照明光を前記試料に照射するステップと、
    前記チャックに吸着された状態の前記試料の第1の画像を撮像するステップと、
    前記チャックに対する試料の位置を前記第1の画像を撮像した時の位置からずらして前記試料を吸着した状態で、前記試料の第2の画像を撮像するステップと、
    前記第1の画像と前記第2の画像を合成することで、検査画像を取得するステップと、を備えた検査方法。
  12. 前記第1の画像を撮像した時に、前記試料の前記支持部に接触した位置に、前記支持部が接触しないように前記試料の位置をずらして、前記第2の画像を撮像する請求項11に記載の検査方法。
  13. 前記支持部の前記試料と接触する面に、前記検出器のピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸が形成されている請求項11、又は12に記載の検査方法。
  14. 前記チャックに設けられた吸着溝の底面に、前記検出器のピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸が形成されている請求項11〜13のいずれか1項に記載の検査方法。
  15. 前記チャックに設けられた吸着溝の底面が、前記試料の表面に対して傾斜していることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の検査方法。
  16. 前記チャックが前記試料の端部に対応する位置に配置される前記段差部を有しており、
    前記段差部の上面が前記試料の外縁の直下に配置され、前記段差部の上面と前記試料との間に隙間が生じている請求項11〜15のいずれか1項に記載の検査方法。
  17. 前記段差部の上面に、前記検出器のピクセルサイズに対応する試料サイズよりも小さい凹凸が形成されている請求項16に記載の検査方法。
  18. 前記段差部の上面に、前記試料の端部を支持する端部支持ピンが設けられている請求項16、又は17に記載の検査方法。
  19. 前記段差部の角部が曲面になっている請求項15〜18のいずれか1項に記載の検査方法。
  20. 前記段差部が多段構造となっている請求項15〜19のいずれか1項に記載の検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019100968A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 スミックス株式会社 ステージ表面上の突起物の上面を検査するマクロ検査装置
JP2019109982A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用膜電極接合体の吸着台
JP2021124402A (ja) * 2020-02-05 2021-08-30 住友金属鉱山株式会社 基板の検査装置、基板の検査方法

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