JP6330284B2 - 蒸着マスクの検査方法および蒸着マスクの検査治具 - Google Patents

蒸着マスクの検査方法および蒸着マスクの検査治具 Download PDF

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Description

本発明は、所望のパターンに設けられた複数の貫通孔を介して基板に蒸着材料を蒸着するために使用される蒸着マスクの貫通孔を検査する蒸着マスクの検査方法に係り、とりわけ、貫通孔の検査精度を向上させることができる蒸着マスクの検査方法に関する。また、本発明は、上記蒸着マスクの貫通孔を検査する際に蒸着マスクが載置される蒸着マスクの検査治具に係り、とりわけ、貫通孔の検査精度を向上させることができる蒸着マスクの検査治具に関する。
従来、所望のパターンで配列された貫通孔を含む蒸着用のマスクを用い、所望のパターンで薄膜を形成する方法が知られている。そして、昨今においては、例えば有機EL表示装置の製造時において有機材料を基板上に蒸着する場合等、極めて高価な材料を成膜する際に蒸着が用いられることがある。なお、蒸着用のマスクは、一般的に、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングによって金属板に貫通孔を形成することにより、製造され得る(例えば、特許文献1)。
蒸着用のマスクを用いて蒸着材料を基板に成膜する場合、蒸着材料は、貫通孔の形状に沿って基板上に蒸着され、基板上に画素が形成される。すなわち、貫通孔の形状によって基板上に形成される画素の形状が画定されるため、貫通孔に欠陥が有る場合には、画素の形状精度が損なわれ得るという問題がある。
そこで、貫通孔に欠陥が有るか否かを調べるために、製造された蒸着用のマスクの貫通孔の検査が行われている。この場合、まず、蒸着用のマスクがガラス搬送治具上に載置されて検査装置の搬送ラインにセットされる。ここで、一般的に蒸着用のマスクは極めて薄いことから、蒸着用のマスクの変形を防止して搬送をスムーズに行うために、蒸着用のマスクは、ガラス搬送治具上に載置されて搬送される。続いて、蒸着用のマスクが、カメラで撮像可能な位置に搬送されて、蒸着用のマスクがカメラによって撮像される。こうして撮像されて取得された画像を画像処理することにより、蒸着用のマスクの貫通孔に欠陥が有るか否かが判定される。具体的には、各貫通孔の大きさ、形状、位置などに欠陥が有るか否かが判定される。
このような蒸着用のマスクの検査には、例えば、特許文献2に示すような検査装置を用いることができる。
特開2004−39319号公報 特開2000−193604号公報
しかしながら、蒸着用のマスクが載置されるガラス搬送治具は、使用を繰り返していくうちに傷が形成される可能性がある。このように傷が形成されたガラス搬送治具上に蒸着用のマスクを載置して貫通孔を撮像した場合、ガラス搬送治具に形成された傷が貫通孔を介して撮像され得る。この場合、この傷を、蒸着用のマスクの貫通孔の欠陥と誤って判定するおそれがあり、検査精度が低下し得るという問題がある。
また、蒸着用のマスクをガラス搬送治具上に載置した場合、蒸着用のマスクとガラス搬送治具との間に異物が介在される可能性もある。この状態で蒸着用のマスクの貫通孔を撮像した場合、介在されている異物が貫通孔を介して撮像され得る。この場合、この異物を、蒸着用のマスクの貫通孔の欠陥と誤って判定するおそれがあり、検査精度が低下し得るという問題がある。
上述したような傷や異物を蒸着用のマスクの貫通孔における欠陥と判定した場合には、蒸着用のマスクの貫通孔自体には欠陥が無いにも関わらず、当該蒸着用のマスクの貫通孔には欠陥が有るものとして再検査が行われ、検査効率が低下し得るという問題が生じる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、貫通孔の検査精度を向上させることができる蒸着マスクの検査方法および蒸着マスクの検査治具を提供することを目的とする。
本発明は、
複数の貫通孔が形成された有効領域を有し、前記貫通孔を介して基板に蒸着材料を蒸着するために使用される蒸着マスクの貫通孔を検査する蒸着マスクの検査方法であって、
治具開口部を有する検査治具を準備する工程と、
前記検査治具上に、前記有効領域が前記治具開口部上に配置されるように前記蒸着マスクを載置する工程と、
前記蒸着マスクが載置された前記検査治具を搬送する工程と、
搬送された前記検査治具の前記治具開口部上に配置された前記蒸着マスクの前記有効領域を撮像して画像を取得する工程と、
取得された前記画像に基づいて、前記蒸着マスクの前記有効領域における前記貫通孔の欠陥の有無を判定する工程と、を備えたことを特徴とする蒸着マスクの検査方法、
を提供する。
本発明による蒸着マスクの検査方法において、前記検査治具は、搬送方向に延びるステーを介在させて設けられた複数の前記治具開口部を有し、前記検査治具上に前記蒸着マスクを載置する工程において、複数の前記蒸着マスクが搬送方向に直交する方向に並列配置されるように前記検査治具上に載置され、この際、各々の前記蒸着マスクの前記有効領域は、前記検査治具の複数の前記治具開口部のうちのいずれか一の前記治具開口部上に配置される、ようにしてもよい。
本発明による蒸着マスクの検査方法において、前記検査治具の前記治具開口部は、搬送方向に直交する方向に延びる第2のステーを介在させて分割された複数の治具開口部分割体を有し、前記蒸着マスクは、当該蒸着マスクの長手方向に一列状に配置された複数の前記有効領域を有しており、前記検査治具上に前記蒸着マスクを載置する工程において、前記蒸着マスクは、当該蒸着マスクの長手方向が搬送方向に沿うように前記検査治具上に載置され、この際、前記蒸着マスクの前記有効領域の各々が、前記検査治具の複数の前記治具開口部分割体のうちのいずれか一の前記治具開口部分割体上に配置される、ようにしてもよい。
本発明による蒸着マスクの検査方法において、前記蒸着マスクの前記有効領域を撮像する工程において、前記蒸着マスクの前記有効領域は、当該蒸着マスクが載置された前記検査治具を搬送しながら撮像される、ようにしてもよい。
本発明による蒸着マスクの検査方法において、搬送治具を準備する工程を更に備え、前記検査治具上に前記蒸着マスクを載置する工程において、前記検査治具は、前記搬送治具と前記蒸着マスクとの間に介在されるように前記搬送治具上に載置され、前記搬送治具は、前記検査治具の前記治具開口部の少なくとも一部を覆っている、ようにしてもよい。
本発明による蒸着マスクの検査方法において、前記搬送治具は、前記検査治具の前記治具開口部の全体を覆っている、ようにしてもよい。
本発明による蒸着マスクの検査方法において、前記蒸着マスクの前記有効領域を撮像する工程の前に、前記有効領域の当該検査治具側の面に、前記検査治具の前記治具開口部を介して空気を吹き付ける工程を更に備える、ようにしてもよい。
本発明は、
上述した蒸着マスクの検査方法に使用される、前記蒸着マスクが載置される蒸着マスクの検査治具であって、
前記蒸着マスクが載置される治具本体と、
前記治具本体に設けられた前記治具開口部と、を備え、
前記治具本体に前記蒸着マスクが載置された場合、前記治具開口部上に前記蒸着マスクの前記有効領域が配置されることを特徴とする蒸着マスクの検査治具、
を提供する。
本発明による蒸着マスクの検査治具において、前記治具開口部は、前記治具本体に、ステーを介在させて複数設けられている、ようにしてもよい。
本発明による蒸着マスクの検査治具において、前記治具開口部は、前記ステーに直交する方向に延びる第2のステーを介在させて分割された複数の治具開口部分割体を有している、ようにしてもよい。
本発明によれば、貫通孔の検査精度を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の一例を示す概略平面図である。 図2は、図1に示す蒸着マスク装置を用いて蒸着する方法を説明するための図である。 図3は、図1に示す蒸着マスクを示す平面図である。 図4は、図3に示す蒸着マスクの部分拡大平面図である。 図5は、図4のI−I線に沿った断面に相当する図である。 図6は、図3に示す蒸着マスクの検査装置を示す概略図である。 図7は、図6に示す検査装置の搬送部によって搬送される蒸着マスクを示す平面図である。 図8は、図6に示す検査装置の第1ユニットを示す概略斜視図である。 図9は、図6に示す検査装置の第1ユニットにおいて得られるマスク画像を示す図である。 図10は、図7および図8に示す蒸着マスクの検査治具を示す斜視図である。 図11は、図10の断面図である。 図12は、図6に示す検査装置における蒸着マスクの検査方法を示すフローチャートである。 図13は、図10に示す検査治具の変形例を示す斜視図である。 図14は、図10に示す検査治具を搬送治具に載置した例を示す斜視図である。 図15は、図14の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1〜図11は本発明による一実施の形態を説明するための図である。以下の実施の形態およびその変形例では、有機ELディスプレイ装置を製造する際に有機発光材料などの蒸着材料を、後述する複数の貫通孔を介して所望のパターンでガラス基板上に蒸着するために使用される蒸着マスクを例にあげて説明する。ただし、このような適用に限定されることなく、種々の用途に用いられる蒸着マスクに対し、本発明を適用することができる。
なお、本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「板」はシートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念であり、したがって、例えば「金属板」は、「金属シート」や「金属フィルム」と呼ばれる部材と呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「直交」、「同一」、「同時」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
まず、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の一例について、主に図1〜図5を参照して説明する。ここで、図1は、蒸着マスクを含む蒸着マスク装置の一例を示す概略平面図であり、図2は、図1に示す蒸着マスク装置の使用方法を説明するための図であり、図3は、図1に示す蒸着マスクを示す平面図である。図4は、蒸着マスクの部分拡大平面図であり、図5は、図4のI−I線に沿った断面に相当する図である。
図1および図2に示された蒸着マスク装置10は、フレーム開口部15aを有し、枠状に形成された金属製のフレーム(金属枠体)15と、フレーム15のフレーム開口部15a上に蒸着マスク20の幅方向(長手方向に直交する方向、横方向)に並列配置された帯状の複数の蒸着マスク20と、を備えている。このうち蒸着マスク20は、概略的にはシート状に形成された金属板21を有している(図5参照)。このような蒸着マスク20には、多数の貫通孔25が設けられている。この蒸着マスク装置10は、図2に示すように、蒸着マスク20が蒸着対象物である基板、例えばガラス基板92に対面するようにして蒸着装置90内に支持され、ガラス基板92への蒸着材料の蒸着に使用される。
蒸着装置90内では、フレーム15のフレーム開口部15a内にガラス基板92が配置され、不図示の磁石からの磁力によって、蒸着マスク20と、ガラス基板92とが密着するようになる。蒸着装置90内には、この蒸着マスク装置10を挟んだガラス基板92の下方に、蒸着材料(一例として、有機発光材料)98を収容するるつぼ94と、るつぼ94を加熱するヒータ96とが配置されている。るつぼ94内の蒸着材料98は、ヒータ96からの加熱により、気化または昇華してガラス基板92の表面に付着するようになる。上述したように、蒸着マスク20には多数の貫通孔25が形成されており、蒸着材料98はこの貫通孔25を介してガラス基板92に付着する。この結果、蒸着マスク20の貫通孔25の位置に対応した所望のパターンで、蒸着材料98がガラス基板92の表面に成膜される。
図1および図3に示すように、本実施の形態において、蒸着マスク20は、平面視において帯状の略四角形形状、さらに正確には平面視において帯状の略矩形状の輪郭を有している。蒸着マスク20は、蒸着マスク20の長手方向に一列状に配置された複数の有効領域22であって、規則的な配列で複数の貫通孔25が形成された複数の有効領域22と、各有効領域22を取り囲む周囲領域23と、を含んでいる。このうち周囲領域23は、基板へ蒸着されることを意図された蒸着材料が通過する領域ではない。例えば、有機ELディスプレイ装置用の有機発光材料の蒸着に用いられる蒸着マスク20においては、有効領域22は、有機発光材料が蒸着して画素を形成するようになる基板(ガラス基板92)上の区域、すなわち、作製された有機ELディスプレイ装置用基板の表示面をなすようになる基板上の区域に対面する、蒸着マスク20内の領域のことである。ただし、種々の目的から、周囲領域23に貫通孔や凹部が形成されていてもよい。図1に示された例において、各有効領域22は、平面視において略四角形形状、さらに正確には平面視において略矩形状の輪郭を有している。
図示された例において、複数の有効領域22は、蒸着マスク20の長手方向に沿って所定の間隔を空けて配置されている。このような複数の有効領域22を含む蒸着マスク20が、その幅方向に配列されて、図1に示す蒸着マスク装置10が構成されている。一つの有効領域22が一つの有機ELディスプレイ装置に対応するようになっており、図1に示す蒸着マスク装置10においては、多面付蒸着が可能となっている。
蒸着マスク20に形成された貫通孔25の一例について、図4および図5を主に参照して更に詳述する。ここで図4は、蒸着マスク20を第1面20a側から示す部分平面図である。また、図5は、図4のI−I線に沿った断面に相当する図である。
図4に示すように、図示された例において、各有効領域22に形成された複数の貫通孔25は、当該有効領域22において、互いに直交する二方向に沿ってそれぞれ所定のピッチで配列されている。図4には、各貫通孔25が、平面視で、略四角形形状、さらに正確には平面視において略矩形状の輪郭を有している例を示している。より具体的には、後述する基材穴30が、平面視で、略四角形形状あるいは略矩形形状の輪郭を有し、各貫通孔25に、基材穴30が一つずつ形成されている。
図4および図5に示すように、蒸着マスク20は、第1面21aと、第1面21aとは反対側に設けられた第2面21bと、を含む金属板(金属基材)21を有している。金属板21の第2面21bは、蒸着時(すなわち、蒸着装置90内に取り付けられた際)には、ガラス基板92の側に配置される。
金属板21は、36%Niインバー材により形成することができ、金属板21の厚さは、例えば、10μm〜100μmとすることが好適である。
複数の貫通孔25は、蒸着マスク20の法線方向に沿った一方の側となる第1面20aと、蒸着マスク20の法線方向に沿った他方の側となる第2面20bと、の間を延びている。すなわち、貫通孔25は蒸着マスク20を貫通している。
図示された例では、金属板21に基材穴30が設けられている。すなわち、蒸着マスク20の法線方向における一方の側となる金属板21の第1面21aの側から金属板21にエッチングによって基材穴30が形成されている。図4および図5には、貫通孔25を構成する基材穴30が、第1面21aの側から第2面21bの側へ向けて、断面積(蒸着マスク20の平面視における面積)がしだいに小さくなるように形成されている例が示されている。そして、基材穴30の壁面31と、金属板21の第2面21bとが、周状の接続部35を介して接続されている。接続部35は、蒸着マスクの法線方向に対して傾斜した基材穴30の壁面31と、第2面21bとが合流する合流線によって画成されている。この接続部35において、貫通孔25の断面積が最も小さくなっている。
基材穴30は、金属板21の第1面21aをエッチングすることにより形成される。エッチングによって形成される穴(または凹部)の壁面は、一般的に、浸食方向に向けて凸となる曲面状となる。したがって、エッチングによって形成された穴の壁面は、エッチングの開始側となる領域において切り立ち、エッチングの開始側とは反対側となる領域、すなわち穴の最も深い側においては、金属板21の法線方向に対して比較的に大きく傾斜するようになる。
図2に示すようにして蒸着マスク装置10が蒸着装置90に収容された場合、図5に二点鎖線で示すように、蒸着マスク20の金属板21の第1面20aが蒸着材料98を保持したるつぼ94側に位置し、金属板21の第2面20bがガラス基板92に対面する。したがって、蒸着材料98は、次第に断面積が小さくなっていく基材穴30を通過してガラス基板92に付着する。
上述したように、本実施の形態では、貫通孔25が各有効領域22において所定のパターンで配置されている。一例として、蒸着マスク20(蒸着マスク装置10)が携帯電話やデジタルカメラ等のディスプレイ(2〜5インチ程度)を作製するために用いられる場合、貫通孔25の配列ピッチPは、58μm(440ppi)以上254μm(100ppi)以下程度とすることができる。なお、カラー表示を行いたい場合には、貫通孔25が配列されている方向に沿って蒸着マスク20(蒸着マスク装置10)とガラス基板92とを少しずつ相対移動させ、赤色用の有機発光材料、緑色用の有機発光材料および青色用の有機発光材料を順に蒸着させていってもよい。また、蒸着マスク20(蒸着マスク装置10)が携帯電話のディスプレイを作製するために用いられる場合、各貫通孔25が配列されている方向に沿った幅(スリット幅)Wは、28μm以上84μm以下程度とすることができる。
なお、蒸着マスク装置10は、高温雰囲気となる蒸着装置90の内部に保持される。したがって、蒸着マスク20およびフレーム15は、蒸着マスク20やフレーム15に撓みや熱応力が発生することを防止するため、熱膨張率が低い同一の材料によって形成されていることが好ましい。このような材料として、例えば、36%Niインバー材を用いることができる。
次に、上述した蒸着マスク20の貫通孔25を検査するための蒸着マスクの検査装置40について図6乃至図9を用いて説明する。検査装置40は、蒸着マスク20の有効領域22に形成された多数の貫通孔25の欠陥の有無を検査するためのものであり、本実施の形態においては、検査効率を向上させるために、各々が5つの有効領域22を有する4つの蒸着マスク20が1度に検査されるようになっている。すなわち、4つの蒸着マスク20が、搬送方向Pに直交する方向に並列配置(横方向に並んで配置)されて後述する検査治具70に載置され、検査装置40内で搬送されて検査される。この場合、各蒸着マスク20の長手方向が、蒸着マスク20の搬送方向Pに沿うようになり、蒸着マスク20の5つの有効領域22が、搬送方向Pに沿って配列される。
ここで、図6は、蒸着マスクの検査装置40を示す概略図であり、図7は、検査装置40の搬送部43によって搬送される蒸着マスク20を示す平面図であり、図8は、検査装置40の第1ユニット50を示す概略斜視図であり、図9は、検査装置40の第1ユニット50において得られるマスク画像80を示す図である。なお、当然のことながら、検査治具70に載置される蒸着マスク20の個数は、4つに限られることはなく、1つでも複数でもよく、任意とすることができる。また、各蒸着マスク20の有効領域22の個数も5つに限られず、1つでも複数でもよく、任意とすることができる。
図6に示すように、検査装置40は、蒸着マスク20が搬入される搬入部41と、検査対象となる蒸着マスク20の各々を撮像する第1ユニット50と、貫通孔25の欠陥が有ると判定された蒸着マスク20の欠陥部位を撮像する第2ユニット60と、蒸着マスク20が搬出される搬出部42と、を備えている。搬入部41に搬入された蒸着マスク20は、搬送部43によって搬送され、第1ユニット50および第2ユニット60にこの順で搬送されて搬出部42から搬出されるようになっている。
搬送部43は、複数の搬送ローラ(コロ)43aを含んでいる。これらの搬送ローラ43a上に、蒸着マスク20が載置された検査治具70が載せられ、蒸着マスク20が搬送されるようになっている。この際、検査治具70は、後述するステージ43cによって保持されながら搬送される。
すなわち、搬送部43は、蒸着マスク20の搬送方向Pに延びるリニア駆動部43bと、リニア駆動部43bにより搬送方向Pに移動するステージ43c(可動部)と、を更に含んでいる。
ステージ43cには、複数の支柱43dが設けられている。各支柱43dの上部には、図6および図7に示すように、ハンドアーム43eを介して押圧ローラ43fが設けられている。これらの支柱43d、ハンドアーム43eおよび押圧ローラ43fは、搬送ローラ43aに干渉することなく形成されている。押圧ローラ43fは、蒸着マスク20が載置された検査治具70の前後端面(搬送方向Pの上流側端面および下流側端面)および左右端面(横方向の端面)に当接して、これらの各端面を押圧するようになっている。検査治具70の各端面が押圧ローラ43fに押圧されることにより、検査治具70がステージ43cによって保持される。このようにして、検査治具70が、ステージ43cによって保持されて、搬送ローラ43a上で搬送されるようになっている。なお、押圧ローラ43fは、検査治具70の変形や破損などを防止するために、ゴムなどの弾力性を有する材料により形成されていることが好適である。また、各押圧ローラ43fは、検査治具70を押圧して保持する保持位置と、検査治具70の搬入および搬出を可能にする解放位置とに選択的に位置付けられるように構成されている。なお、これらの押圧ローラ43fは、図8においては、図面を明瞭にするために省略されている。
図6および図8に示すように、第1ユニット50は、蒸着マスク20の有効領域22を撮像する4つの第1カメラ(撮像部)51と、第1光源52と、を有している。第1カメラ51は、搬送される蒸着マスク20の上方に配置され、第1光源52は、第1カメラ51の下方であって検査治具70の下方に配置されている。第1光源52が蒸着マスク20を下方から照明することにより、第1カメラ51は、照明された4つの蒸着マスク20を上方から撮像してこれら4つの蒸着マスク20が示されるマスク画像(画像)80(図9参照)を取得する。すなわち、本実施の形態における第1ユニット50では、蒸着マスク20は透過光検査される。このことにより、反射光検査よりも、蒸着マスク20の表面形状に応じて光が反射して画像が不鮮明になることを防止し、画像処理による検査精度を向上させることができる。
図8においては、4つの第1カメラ51が、蒸着マスク20の搬送方向Pに直交する方向に一列状に配置されている例が示されている。各第1カメラ51は、搬送される各蒸着マスク20の上方に配置されており、各第1カメラ51が自身の下方で搬送される蒸着マスク20を撮像する。この際、蒸着マスク20は搬送されながら第1カメラ51によって撮像され、各第1カメラ51は、蒸着マスク20を連続的に撮像(スキャニング)する。このことにより、4つの第1カメラ51によって、4つの蒸着マスク20が示されるマスク画像80が取得される。すなわち、各第1カメラ51は撮像によって個別画像を取得するが、これらの個別画像は、全体として、4つの蒸着マスク20が示されるマスク画像80となる。マスク画像80には、各蒸着マスク20の5つの有効領域22が、すなわち合計で20個の有効領域22が示される。
マスク画像80を取得するためには、第1カメラ51の個数は4つに限られることはなく、1つでも複数でもよく任意であり、また、4つの蒸着マスク20が示されるマスク画像80を取得できれば、第1カメラ51の個数は搬送される蒸着マスク20の個数に依存させなくてもよい。また、1つの第1カメラ51で1つ以上の蒸着マスク20を撮像する場合には、当該第1カメラ51が撮像することにより取得された1つの個別画像がマスク画像80となる。
各第1カメラ51は制御部44に接続されており、各第1カメラ51で取得されたマスク画像は制御部44に送信される。制御部44は、送信されたマスク画像に基づいて、蒸着マスク20の有効領域22における貫通孔25の欠陥の有無を判定する。
すなわち、制御部44は、図6に示すように、送信されたマスク画像80において蒸着マスク20ごとに有効領域22が示される検査対象領域81(図9参照)を画像処理によって画定する対象領域画定手段44aと、対象領域画定手段44aにより画定された検査対象領域81が示す有効領域22における貫通孔25の欠陥の有無を判定する欠陥判定手段44bと、を有している。
ところで、蒸着マスク20は、5つの有効領域22を有している。このことにより、対象領域画定手段44aは、検査対象領域81を、対応する蒸着マスク20に対して有効領域22ごとに複数画定する。本実施の形態においては、図9に示すように、一の蒸着マスク20に対して(関連付けられて)5つの有効領域22ごとに5つの検査対象領域81が画定される。なお、後述する貫通孔25の欠陥の有無の判定が可能であれば、検査対象領域81は、有効領域22ごとに画定することに限られず、複数の有効領域22を示す(含む)ように画定されてもよい。
図6に示す制御部44の欠陥判定手段44bは、対象領域画定手段44aにより画定されたマスク画像80の各検査対象領域81において、各貫通孔25の欠陥の有無を判定する。
具体的には、欠陥判定手段44bは、検査対象領域81における判定対象となる一の貫通孔25の画像と、当該貫通孔25に隣り合う比較対象となる他の貫通孔25の画像とを比較して、判定対象の貫通孔25の欠陥の有無を判定する。例えば、図4に示すように貫通孔25が格子状に配置されている場合には、検査対象となる一の貫通孔25に隣り合う他の4つの貫通孔25の画像が比較対象となる。欠陥判定手段44bは、判定対象の貫通孔25の画像と、比較対象の貫通孔25の画像との間に、大きさ、形状、位置などの相違が有るか否かを画像処理によって判定する。相違が有ると判定されると、当該判定対象の貫通孔25に欠陥が有ると判定される。欠陥判定手段44bは、このような判定を各検査対象領域81において全ての貫通孔25に対して行う。欠陥が有ると判定された場合、欠陥を有する貫通孔25(欠陥部位)の位置(座標)を示す欠陥情報が作成されて記憶される。
このような制御部44は、ハードウェアとしてのコンピュータの機能を有しており、このコンピュータに予め記憶されたソフトウェアとしてのコンピュータプログラムを実行することにより、上述した画像処理を実現することができるように構成されている。このことにより、蒸着マスク20の貫通孔25の検査を行うことが可能となっている。
図6に示すように、第1カメラ51の上流側には、搬送されている蒸着マスク20に清浄な空気を吹き付ける空気吹き付け部45が設けられていてもよい。この場合、空気吹き付け部45は、搬送される検査治具70の下方に配置され、第1カメラ51によって撮像される前の蒸着マスク20の有効領域22の検査治具70の側の面に、検査治具70の治具開口部72(後述)を介して、下方から清浄な空気を吹き付けることができる。このことにより、有効領域22の当該面に異物が付着している場合には、このような異物を除去することができ、異物によって蒸着マスク20の有効領域22に欠陥が有ると誤って判定されることを防止できる。
第2ユニット60は、欠陥判定手段44bにおいて欠陥が有ると判定された蒸着マスク20の有効領域22における欠陥部位を撮像する第2カメラ(第2の撮像部)61と、第2光源62と、を有している。第2カメラ61は、搬送される蒸着マスク20の上方に配置され、第2光源62は、第2カメラ61の下方であって検査治具70の下方に配置されている。第2光源62が蒸着マスク20を下方から照明することにより、第2カメラ61は、蒸着マスク20の欠陥部位を上方から撮像する。また、蒸着マスク20の上方には、反射光用光源63が更に設けられている。この反射光用光源63は、上方から蒸着マスク20を照明するようになっており、第2カメラ61は、反射光用光源63により上方から照明された蒸着マスク20の欠陥部位を上方から撮像することもできる。すなわち、本実施の形態における第2ユニット60では、蒸着マスク20は透過光検査および反射光検査され、オペレータによる検査精度を向上させている。なお、第2カメラ61は、図示しないカメラ駆動部によって横方向(図6の紙面に垂直な方向)に移動するようになっている。
上述した搬送部43、第2カメラ61およびカメラ駆動部は、制御部44に接続されている。制御部44は、欠陥判定手段44bにおいて作成された欠陥情報に基づいて、搬送部43、第2カメラ61およびカメラ駆動部を制御するようになっている。具体的には、搬送された蒸着マスク20の欠陥部位が、搬送方向Pにおいて第2カメラ61の下方位置に達して停止するように搬送部43を制御するとともに、第2カメラ61が横方向において当該欠陥部位に位置合わせされるように、カメラ駆動部を制御する。そして、第2カメラ61が欠陥部位に位置合わせされた後、制御部44は、当該欠陥部位を撮像し欠陥画像を取得するように第2カメラ61を制御する。
また、制御部44は、第2カメラ61により取得された欠陥画像を表示する表示部(図示せず)を含んでいる。表示部に表示された欠陥画像は、オペレータによって観察されるようになっている。
次に、図10および図11を用いて、上述した検査装置40において蒸着マスク20を検査する際に蒸着マスク20が載置される蒸着マスクの検査治具70について説明する。より具体的には、検査治具70は、蒸着マスク20が載置されて、載置された蒸着マスク20を検査装置40内で搬送するために使用される治具である。ここで、図10は、検査治具70を示す斜視図であり、図11は、蒸着マスク20が載置された検査治具70を示す断面図である。
検査治具70は、図10および図11に示すように、蒸着マスク20が載置される治具本体71と、治具本体71に設けられた複数の治具開口部72と、を備えている。このうち治具開口部72は、載置される蒸着マスク20の有効領域22が配置されるようになっている。すなわち、治具本体71に蒸着マスク20が載置された場合、各治具開口部72上に、対応する蒸着マスク20の有効領域22が配置されるようになっている。
検査治具70は、概略的には平板状に形成されている。検査治具70の材料としては、蒸着マスク20を搬送するために所望の強度を有していれば特に限られるものではなく、例えば、ガラス、金属材料、樹脂材料(例えば、アクリル、ポリカーボネートなど)などを好適に用いることができる。例えば、ガラスによって検査治具70を形成する場合、検査治具70を、搬送方向長さを1100mm、幅方向長さを1300mm、厚さを1.2mmで形成することができる。
互いに隣り合う治具開口部72の間には、搬送方向Pに延びる縦ステー(ステー)73が介在されている。すなわち、治具開口部72は、搬送方向Pに延びるように形成されている。本実施の形態においては、治具本体71には4つの治具開口部72が設けられており、検査治具70上に蒸着マスク20が載置された場合、各蒸着マスク20の有効領域22は、4つの治具開口部72のうちのいずれか一の治具開口部72上に配置される。この場合、一の蒸着マスク20の有効領域22は、一の治具開口部72上に配置され、一の蒸着マスク20は、2つ以上の治具開口部72に跨がって配置されることがないように検査治具70上に載置される。本実施の形態においては、一の治具開口部72上に、一の蒸着マスク20が配置され、蒸着マスク20と治具開口部72とが1対1で対応する。
各治具開口部72は、搬送方向Pに直交する方向に延びる横ステー(第2のステー)74を介在させて分割された複数の治具開口部分割体75を有している。治具開口部分割体75は、搬送方向Pに一列状に配置されている。検査治具70上に蒸着マスク20が載置された場合、蒸着マスク20の長手方向が搬送方向Pに沿うように検査治具70上に載置され、蒸着マスク20の各有効領域22は、5つの治具開口部分割体75のうちのいずれか一の治具開口部分割体75上に配置される。この場合、一の有効領域22が一の治具開口部分割体75上に配置され、一の有効領域22が2つ以上の治具開口部分割体75に跨がって配置されることがないように蒸着マスク20が検査治具70上に載置される。本実施の形態においては、一の治具開口部分割体75上に一の有効領域22が配置され、有効領域22と治具開口部分割体75とが1対1で対応する。
上述したように、本実施の形態では、検査治具70上に4つの蒸着マスク20が載置され、各蒸着マスク20が5つの有効領域22を有している。このため、合計で20個の有効領域22に対して1対1で対応するように20個の治具開口部分割体75が設けられている。この場合、治具開口部72の横方向の間隔は、互いに隣り合って載置される蒸着マスク20同士が重ならない程度の間隔で形成されている。治具開口部分割体75の搬送方向Pの間隔は、有効領域22の搬送方向P(蒸着マスク20の長手方向)の間隔に合わせて形成されている。そして、これらの治具開口部分割体75は、全体的には格子状に配置されている。
また、各治具開口部分割体75は、蒸着マスク20の有効領域22に対応する形状を有している。例えば、有効領域22が矩形状に形成されている場合には、各治具開口部分割体75も有効領域22と同様にして矩形状に形成される。なお、治具開口部分割体75は、有効領域22より若干大きく形成されていることが好ましい。このことにより、検査治具70上に蒸着マスク20が多少位置ずれして載置された場合であっても、有効領域22の全体を治具開口部分割体75上に配置することができ、有効領域22の一部が治具本体71に平面視で重なることを防止できる。
なお、蒸着マスク20が載置された検査治具70は、その前後端面および左右端面が、蒸着マスク20より外側に突出するように形成されている。言い換えると、蒸着マスク20は、検査治具70から外側に突出しないように検査治具70上に載置される。このことにより、上述した搬送部43の押圧ローラ43fは、検査治具70の各端面を押圧した場合であっても、蒸着マスク20に接触することを防止できる。
次に、このような蒸着マスク20の貫通孔25を検査する検査方法について、主に図12を用いて説明する。ここで、図12は、蒸着マスク20の検査方法を示すフローチャートである。
まず、図10に示すような、治具開口部72を有する検査治具70を準備する(ステップS1)。
続いて、検査治具70上に、蒸着マスク20の有効領域22が治具開口部72上に配置されるように4つの蒸着マスク20が載置される(ステップS2)。この場合、蒸着マスク20の長手方向が搬送方向Pに沿うとともに、搬送方向Pに直交する方向に並列配置されるように検査治具70上に載置される。そして、各蒸着マスク20の有効領域22は、4つの治具開口部72のうちのいずれか一の治具開口部72上に配置されるとともに、蒸着マスク20の各有効領域22は、5つの治具開口部分割体75のうちのいずれか一の治具開口部分割体75上に配置される。本実施の形態においては、各蒸着マスク20の各有効領域22が、1対1で対応するように治具開口部分割体75上に配置される(図10および図11参照)。
蒸着マスク20は、例えば、図10に示すような両面テープ78を介して検査治具70に固定することができる。両面テープ78は、例えば、検査治具70上に載置された蒸着マスク20が搬送中にずれることを防止できれば、任意の位置に貼り付けることができる。図10においては、一例として、治具開口部72より搬送方向上流側および下流側の位置に、横方向に延びるように貼り付けられた例を示している。また、両面テープ78は、蒸着マスク20が搬送中にずれることを防止できれば、粘着力を弱くすることが好適である。なお、治具本体71上には、予め他のアライメントマーク(図示せず)を設けておき、この他のアライメントマークに蒸着マスク20を位置合わせすることが好適である。このことにより、検査治具70に対する蒸着マスク20の位置精度を向上させることができる。なお、両面テープ78の代わりに、接着剤を用いて、蒸着マスク20を検査治具70に固定するようにしてもよい。
次に、蒸着マスク20が載置された検査治具70が、検査装置40の搬入部41に搬入される(ステップS3)。この際、検査治具70は、搬送部43の搬送ローラ43a上に載置される。また、この際、搬送部43の押圧ローラ43f(図7参照)は、検査治具70の搬入を可能にする解放位置に位置付けられており、押圧ローラ43fの間に検査治具70が搬入される。検査治具70が搬入されて載置された後、各押圧ローラ43fが、搬入された検査治具70の前後端面および左右端面を押圧して保持する保持位置に位置付けられる。このことにより、各押圧ローラ43fが検査治具70の各端面を押圧し、検査治具70が搬送部43のステージ43cによって保持される。
続いて、蒸着マスク20が載置された検査治具70は、搬送部43によって、搬入部41から搬送方向Pに搬送される(ステップS4)。具体的には、搬送部43のリニア駆動部43bが駆動されてステージ43cが搬送方向Pに移動し、これにより、蒸着マスク20が搬送される。
搬送されている蒸着マスク20が空気吹き付け部45の上方位置に達すると、蒸着マスク20の有効領域22に、空気吹き付け部45から清浄な空気が吹き付けられる(ステップS5)。この際、空気吹き付け部45からの清浄な空気は、検査治具70の治具開口部分割体75を介して、治具開口部分割体75上に配置されている有効領域22の検査治具70の側の面に吹き付けられる。このことにより、有効領域22の検査治具70の側の面に異物が付着している場合には、当該異物を除去することができる。
続いて、蒸着マスク20は、空気吹き付け部45の上方位置から第1ユニット50の第1カメラ51の下方位置に搬送される。第1カメラ51の下方位置に達すると、各第1カメラ51が、治具開口部分割体75上に配置された、有効領域22を含む対応する蒸着マスク20を撮像する(ステップS6)。この際、蒸着マスク20が載置された検査治具70が搬送されながら、蒸着マスク20が撮像され、各第1カメラ51は、搬送される蒸着マスク20を連続的に撮像(スキャニング)する。このことにより、4つの蒸着マスク20が示されるマスク画像80が取得される。この際、撮像されたマスク画像80に示される各有効領域22は、対応する治具開口部分割体75上に配置されているため、各有効領域22が検査治具70の治具本体71と重なることを防止し、マスク画像80における有効領域22に治具本体71が撮像されることを防止できる。なお、搬送されてきた検査治具70の前側端面(搬送方向下流側端面)が図示しないセンサによって検出されて、このセンサによる前側端面の検出に基づいて第1カメラ51が作動して蒸着マスク20が撮像されることが好適である。取得されたマスク画像80は、制御部44に送信される。
マスク画像80が制御部44に送信されると、制御部44は、当該マスク画像80に基づいて、蒸着マスク20の有効領域22における貫通孔25の欠陥の有無を判定する(ステップS7)。この場合、まず、制御部44の対象領域画定手段44aが、マスク画像80に示される蒸着マスク20ごとに有効領域22が示される検査対象領域81を画像処理によって画定する。次に、制御部44の欠陥判定手段44bが、検査対象領域81における判定対象となる一の貫通孔25の画像と、当該貫通孔25に隣り合う比較対象となる他の貫通孔25の画像とを比較して、判定対象の貫通孔25の欠陥の有無を判定する。この際、欠陥判定手段44bは、判定対象の貫通孔25の画像と、比較対象の貫通孔25の画像との間に、大きさ、形状、位置などの相違が有るか否かを画像処理によって判定する。相違が有ると判定されると、当該判定対象の貫通孔25に欠陥が有ると判定される。そして、欠陥判定手段44bは、このような判定を各検査対象領域81において全ての貫通孔25に対して行う。有効領域22に貫通孔25の欠陥が有ると判定された場合、制御部44において欠陥情報が作成されて記憶される。
続いて、欠陥判定手段44bにおいて貫通孔25の欠陥が有ると判定された蒸着マスク20が再検査される(ステップS8)。具体的には、当該蒸着マスク20の有効領域22における欠陥部位が検査される。
この場合、まず、欠陥情報に基づいて、蒸着マスク20の欠陥部位が、搬送方向Pにおいて第2カメラ61の下方位置に達するように蒸着マスク20が搬送されて停止する。これと同時に、またはこの前若しくは後に、第2カメラ61が幅方向において当該欠陥部位に位置合わせされる。このようにして、第2カメラ61が当該欠陥部位に平面的に位置合わせされる。その後、第2カメラ61が、当該欠陥部位を撮像し、欠陥部位画像が取得される。取得された欠陥部位画像は制御部44の表示部に表示され、表示された欠陥部位画像をオペレータが観察し、欠陥の有無がオペレータによって判定される。この際、オペレータは、透過光検査による欠陥部位画像と反射光検査による欠陥部位画像とを観察して欠陥の有無を判定する。このようにして、再検査が行われる。
再検査が終了した後、蒸着マスク20は搬出部42に向けて搬送される。なお、欠陥判定手段44bにおいて複数の欠陥部位が有ると判定された場合には、複数の欠陥部位が順次検査される。また、欠陥判定手段44bにおいて欠陥部位が無いと判定された蒸着マスク20は、第2カメラ61の下方位置で停止することなく、搬出部42に向けて搬送される。
その後、蒸着マスク20は搬出部42に達する。搬出部42に達した蒸着マスク20は、検査治具70に固定された状態で、搬出部42から搬出される(ステップS9)。この場合、搬送部43の押圧ローラ43fは、検査治具70の前後端面および左右端面から離れて、検査治具70の搬出を可能にする解放位置に位置付けられる。このことにより、検査治具70が搬出される。
搬出された蒸着マスク20は、検査治具70から取り外される(ステップS10)。この際、蒸着マスク20を検査治具70に固定していた両面テープ78の粘着力を弱くしている場合には、蒸着マスク20が変形することを防止できる。取り外された蒸着マスク20は、上述した再検査の結果に基づいて、正常品と不良品とに振り分けられる。
このように本実施の形態によれば、蒸着マスク20は、蒸着マスク20の有効領域22が検査治具70の治具開口部72上に配置されるように検査治具70上に載置され、この状態で蒸着マスク20の有効領域22が第1カメラ51によって撮像されて貫通孔25の欠陥の有無が判定される。
ここで、検査治具が治具開口部72を有していない単なる平板である場合、検査治具に形成された傷が貫通孔25を介して撮像され、この傷を貫通孔25の欠陥と誤って判定するおそれがある。また、このような単なる平板の検査治具と蒸着マスク20との間に介在された異物が貫通孔25を介して撮像され、この異物を貫通孔25の欠陥と誤って判定するおそれもある。このような場合、貫通孔25の検査精度が低下し得るという問題がある。
これに対して本実施の形態によれば、上述したように検査治具70の治具開口部72上に蒸着マスク20の有効領域22が配置されるため、有効領域22が撮像される際に、有効領域22が検査治具70の治具本体71と重なることを防止できる。このことにより、治具本体71に形成され得る傷や、有効領域22と治具本体71との間に介在され得る異物が撮像されて、これらの傷や異物によって有効領域22に貫通孔25の欠陥が有ると誤って判定されることを防止できる。このため、蒸着マスク20の貫通孔25の検査精度を向上させることができる。また、第2カメラ61によって再検査が行われる場合においても、上述したような傷や異物によって有効領域22に貫通孔25の欠陥が有ると誤って判定されることを防止できる。
また、本実施の形態によれば、上述したように、蒸着マスク20の有効領域22に貫通孔25の欠陥が有ると誤って判定されることが防止されるため、欠陥が有ると判定された場合に行われる無用な再検査を回避することができる。このため、検査効率を向上させることができ、タクトアップが可能となる。
また、本実施の形態によれば、検査治具70の互いに隣り合う治具開口部72の間には、搬送方向Pに延びる縦ステー73が介在されている。このことにより、検査装置40内で検査治具70を搬送させる際に、検査治具70が変形することを防止でき、検査治具70をスムーズに搬送させることができる。また、縦ステー73は、搬送部43の搬送ローラ43aに直交する方向に延びるため、検査治具70をスムーズに搬送することができる。
また、本実施の形態によれば、検査治具70の治具開口部72は、搬送方向Pに直交する方向に延びる横ステー74を介在させて設けられた複数の治具開口部分割体75を有している。このことにより、検査装置40内で検査治具70を搬送させる際に、検査治具70が変形することをより一層防止でき、検査治具70をより一層スムーズに搬送させることができる。
また、本実施の形態によれば、蒸着マスク20の有効領域22は、蒸着マスク20が載置された検査治具70を搬送しながら撮像される。このことにより、複数の有効領域22を効率良く撮像することができ、検査効率を向上させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、蒸着マスク20の有効領域22に、第1カメラ51によって撮像される前に、有効領域22の検査治具70の側の面に、空気吹き付け部45から検査治具70の治具開口部72を介して清浄な空気が吹き付けられる。このことにより、有効領域22の当該面に異物が付着している場合には、当該異物を除去することができる。このため、異物によって有効領域22に貫通孔25の欠陥が有ると誤って判定されることを防止し、蒸着マスク20の貫通孔25の検査精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による蒸着マスクの検査方法および蒸着マスクの検査治具は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上述した本実施の形態においては、各蒸着マスク20の各有効領域22が、1対1で対応するように検査治具70の治具開口部分割体75上に配置されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはない。例えば、1つの治具開口部分割体75上に、複数の有効領域22が配置されるようにしてもよい。また、1つの治具開口部分割体75上に、一の蒸着マスク20の有効領域22と、他の1つ以上の蒸着マスク20の有効領域22とが配置されるようにしてもよい。
また、上述した本実施の形態においては、検査治具70の各治具開口部72は、搬送方向Pに直交する方向に延びる横ステー74を介在させて設けられた複数の治具開口部分割体75を有している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、検査治具70が所望の強度を有していれば、各治具開口部72は、図13に示すように、治具開口部分割体75を有することなく、すなわち横ステー74によって分割されることなく、単一の開口であってもよい。この場合においても、蒸着マスク20の各有効領域22を、一の治具開口部72上に配置させて、貫通孔25の検査精度を向上させることができる。
また、上述した本実施の形態においては、検査治具70は、搬送方向Pに延びる縦ステー73を介在させて設けられた複数の治具開口部72を有している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、検査治具70は、所望の強度を有していれば、単一の治具開口部72を有するようにしてもよい。この場合においても、各蒸着マスク20の各有効領域22を、単一の治具開口部72上に配置させて、貫通孔25の検査精度を向上させることができる。
また、上述した本実施の形態においては、蒸着マスク20は、その長手方向が搬送方向Pに沿うように検査治具70上に載置される例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、蒸着マスク20は、その長手方向が搬送方向Pに直交する方向に沿うように検査治具70上に載置されてもよい。
また、上述した本実施の形態においては、制御部44の欠陥判定手段44bが、判定対象となる一の貫通孔25の画像と、当該貫通孔25に隣り合う比較対象となる他の貫通孔25の画像とを比較して、判定対象の貫通孔25の欠陥の有無を判定する例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、欠陥判定手段44bは、対象領域画定手段44aにより画定されたマスク画像80の各検査対象領域81と、各貫通孔25に欠陥が無い有効領域22を示す予め撮像されて記憶された基準画像とを比較して、貫通孔25の欠陥の有無を判定するようにしてもよい。この場合、基準画像として、蒸着マスク20の設計図を示すCADデータを用いることもできる。
さらに、上述した本実施の形態においては、蒸着マスク20は検査治具70上に載置されて検査される例について説明した。しかしながらこのことに限られることはなく、蒸着マスク20を検査する際に、検査治具70と共に搬送治具100を使用するようにしてもよい。
例えば、図14および図15に示すような搬送治具100を準備し、検査治具70を、搬送治具100と蒸着マスク20との間に介在されるように搬送治具100上に載置させることが好適である。この場合、まず、蒸着マスク20が検査治具70上に載置されて固定される。その後、蒸着マスク20が載置された検査治具70が、搬送治具100上に載置される。この際、検査治具70は、両面テープ(図示せず)を介して搬送治具100に固定することができるが、両面テープの代わりに接着剤を用いて検査治具70を搬送治具100に固定するようにしてもよい。なお、検査治具70を搬送治具100上に載置した後に、蒸着マスク20を検査治具70上に載置するようにしてもよい。
搬送治具100は、平板状に形成され、検査治具70の治具開口部72の少なくとも一部を覆っている。とりわけ、図14および図15に示す形態では、搬送治具100は、検査治具70の治具開口部72の全体を覆うように、検査治具70の治具開口部72のような開口部を有することなく形成されている。このことにより、蒸着マスク20が検査装置40の搬送部43において搬送される際、搬送治具100の下面(蒸着マスク20の側とは反対側の面)全体が、搬送部43の搬送ローラ43aに接することができる。
このような搬送治具100を用いることにより、蒸着マスク20を検査装置40において搬送部43の搬送ローラ43a上で搬送する場合、搬送ローラ43aに接し得る搬送治具100の下面の面積が、搬送ローラ43aに接し得る検査治具70の下面の面積よりも大きくなる。このことにより、蒸着マスク20をより一層スムーズに搬送することができる。また、蒸着マスク20を、検査治具70だけでなく搬送治具100を用いて搬送するため、蒸着マスク20が変形することをより一層防止できる。
搬送治具100の材料としては、蒸着マスク20が載置された検査治具70を搬送するために所望の強度を有していれば特に限られるものではなく、検査治具70と同様の材料を用いることができる。また、搬送治具100の厚さは、例えば0.7mmとすることができる。
搬送治具100を用いる場合、検査治具70の厚さは、第1カメラ51が蒸着マスク20の有効領域22の上面(第1カメラ51の側の面)に焦点を合わせた場合に、搬送治具100の上面(蒸着マスク20の側の面)をぼかす(デフォーカスする)ことができる程度の厚さを有していることが好適である。このことにより、蒸着マスク20の有効領域22の上面と搬送治具100の上面との距離を大きくすることができ、蒸着マスク20の有効領域22を撮像する際に、搬送治具100の上面に第1カメラ51の焦点が合わせられることを防止できる。このため、搬送治具100の上面に傷が形成されている場合や、異物が付着している場合であっても、これらの傷や異物が明瞭に撮像されることを防止できる。この結果、傷や異物によって有効領域22に貫通孔25の欠陥が有ると誤って判定されることを防止でき、貫通孔25の検査精度を向上させることができる。また、この場合、検査治具70の厚さを厚くすることができ、検査治具70の強度を増大させて、搬送される蒸着マスク20が変形することをより一層防止できる。なお、検査治具70の厚さは、第1カメラ51の性能にもよるが、例えば3mm以上とすることが好適である。
図14および図15に示す形態においては、蒸着マスク20が検査装置40において搬送される際、搬送部43の押圧ローラ43fは、搬送治具100の前後端面および左右端面を押圧する。このことにより、押圧ローラ43fが検査治具70または蒸着マスク20に接触することを防止するために、搬送治具100の前後端面および左右端面が、検査治具70より外側に突出するように形成されていることが好適である。言い換えると、検査治具70は、搬送治具100から外側に突出しないように搬送治具100上に載置されることが好ましい。
なお、搬送治具100には、治具開口部72の一部を覆うことができれば、開口部(図示せず)が設けられていてもよい。この場合においても、搬送部43の搬送ローラ43aに接し得る検査治具70の下面の面積よりも、搬送ローラ43aに接し得る搬送治具100の下面の面積が大きくなるため、蒸着マスク20をより一層スムーズに搬送することができる。また、この場合、搬送治具100の開口部および検査治具70の治具開口部72を介して、空気吹き付け部45からの清浄な空気を蒸着マスク20の有効領域22の検査治具70の側の面に吹き付けることができ、有効領域22の当該面に異物が付着している場合には、当該異物を除去することができる。
20 蒸着マスク
25 貫通孔
40 検査装置
44 制御部
45 空気吹き付け部
51 第1カメラ
70 検査治具
71 治具本体
72 治具開口部
73 縦ステー
74 横ステー
75 治具開口部分割体
80 マスク画像
100 搬送治具

Claims (9)

  1. 複数の貫通孔が形成された有効領域を有し、前記貫通孔を介して基板に蒸着材料を蒸着するために使用される蒸着マスクの貫通孔を検査する蒸着マスクの検査方法であって、
    治具開口部を有する検査治具を準備する工程と、
    前記検査治具上に、前記有効領域が前記治具開口部上に配置されるように前記蒸着マスクを載置する工程と、
    前記蒸着マスクが載置された前記検査治具を搬送する工程と、
    搬送された前記検査治具の前記治具開口部上に配置された前記蒸着マスクの前記有効領域を撮像して画像を取得する工程と、
    取得された前記画像に基づいて、前記蒸着マスクの前記有効領域における前記貫通孔の欠陥の有無を判定する工程と、を備え、
    前記検査治具は、搬送方向に延びるステーを介在させて設けられた複数の前記治具開口部を有し、
    前記検査治具上に前記蒸着マスクを載置する工程において、複数の前記蒸着マスクが搬送方向に直交する方向に並列配置されるように前記検査治具上に載置され、この際、各々の前記蒸着マスクの前記有効領域は、前記検査治具の複数の前記治具開口部のうちのいずれか一の前記治具開口部上に配置されることを特徴とする蒸着マスクの検査方法。
  2. 前記検査治具の前記治具開口部は、搬送方向に直交する方向に延びる第2のステーを介在させて分割された複数の治具開口部分割体を有し、
    前記蒸着マスクは、当該蒸着マスクの長手方向に一列状に配置された複数の前記有効領域を有しており、
    前記検査治具上に前記蒸着マスクを載置する工程において、前記蒸着マスクは、当該蒸着マスクの長手方向が搬送方向に沿うように前記検査治具上に載置され、この際、前記蒸着マスクの前記有効領域の各々が、前記検査治具の複数の前記治具開口部分割体のうちのいずれか一の前記治具開口部分割体上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の蒸着マスクの検査方法。
  3. 前記蒸着マスクの前記有効領域を撮像する工程において、前記蒸着マスクの前記有効領域は、当該蒸着マスクが載置された前記検査治具を搬送しながら撮像されることを特徴とする請求項2に記載の蒸着マスクの検査方法。
  4. 搬送治具を準備する工程を更に備え、
    前記検査治具上に前記蒸着マスクを載置する工程において、前記検査治具は、前記搬送治具と前記蒸着マスクとの間に介在されるように前記搬送治具上に載置され、
    前記搬送治具は、前記検査治具の前記治具開口部の少なくとも一部を覆っていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蒸着マスクの検査方法。
  5. 前記搬送治具は、前記検査治具の前記治具開口部の全体を覆っていることを特徴とする請求項4に記載の蒸着マスクの検査方法。
  6. 前記蒸着マスクの前記有効領域を撮像する工程の前に、前記有効領域の当該検査治具側の面に、前記検査治具の前記治具開口部を介して空気を吹き付ける工程を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蒸着マスクの検査方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の蒸着マスクの検査方法に使用される前記蒸着マスクが載置される蒸着マスクの検査治具であって、
    前記蒸着マスクが載置される治具本体と、
    前記治具本体に設けられた前記治具開口部と、を備え、
    前記治具本体に前記蒸着マスクが載置された場合、前記治具開口部上に前記蒸着マスクの前記有効領域が配置されることを特徴とする蒸着マスクの検査治具。
  8. 前記治具開口部は、前記治具本体に、ステーを介在させて複数設けられていることを特徴とする請求項7に記載の蒸着マスクの検査治具。
  9. 前記治具開口部は、前記ステーに直交する方向に延びる第2のステーを介在させて分割された複数の治具開口部分割体を有していることを特徴とする請求項8に記載の蒸着マスクの検査治具。
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