JP6270079B2 - 収納箱および箱部材 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、収納箱および箱部材に関する。
従来、補修部品などの比較的小型の物品を包装する際に、緩衝材、内装箱、および外装箱を用いる技術が知られている。この技術では、まず、物品をエアーキャップ(登録商標)などの緩衝機能を備える緩衝材で包んでから内装箱に入れ、その後、内装箱を外装箱に収納していた。
しかし、この技術では、物品を包装するための部材の点数が多いことや、各部材で物品を包装するための作業工数が多いことなどの課題があり、改善が求められている。その改善の一つとして、特許文献1に開示されたように、紙箱に切り込みを設けて、紙箱にクッション部を形成する技術が知られている。
特開2004−307063号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、紙箱の上面に切目を設けているため、紙箱の上に載置された部品を搬送する際には、当該紙箱を外装箱に収納する必要がある。このため、部品点数の削減や作業工程の削減の点で、まだ改善の余地があった。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、部品点数の削減および作業工程の削減が可能な収納箱および箱部材を提供することを目的とする。
第1の発明は、1枚の紙板から組み立てられ、互いに対向する第1側面および第2側面と、前記第1側面の上端に連なる第1の内フラップと、前記第2側面の上端に連なる第2の内フラップと、を備えた収納箱であって、前記第1の内フラップと第2の内フラップは、互いに対向するように配置されており、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップには、それぞれ、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップの上方に物品を収納可能な収納部が形成され、前記収納部は、下方から前記物品を支持する複数の支持部を有し、前記複数の支持部は、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップのそれぞれに複数の切れ目を設けることで形成されており、前記複数の支持部のそれぞれは、第1方向に延び、前記複数の支持部は、前記第1方向と交差する第2方向に並んでいることを特徴とする収納箱である。
この収納箱によれば、内装箱が不要であり、かつ収納部を有する収納箱が1枚の紙板から組み立てられるため、部品点数の削減および作業工数の削減が可能である。
また、この収納箱によれば、物品を支持部に押し込むことで、支持部が物品の大きさや形状に倣って変形する。大きさや形状が異なる種々の物品を、緩衝機能を持たせつつ収納することが可能である。また、この収納箱によれば、支持部は、第1の内フラップおよび第2の内フラップに切れ目を設けることで形成されており、簡易な構造で収納部に緩衝機能を持たせることができる。
の発明は、第の発明において、前記第1の内フラップにおいて、前記複数の切れ目のそれぞれは、前記第2方向に対して、前記第1の内フラップの前記第2方向の端部からの距離が変化しながら、前記第1方向に延びている波形状であり、前記第2の内フラップにおいて、前記複数の切れ目のそれぞれは、前記第2方向に対して、前記第2の内フラップの前記第2方向の端部からの距離が変化しながら、前記第1方向に延びている波形状であることを特徴する収納箱である。
この収納箱によれば、第1の内フラップおよび第2の内フラップにおいて、切り目は、第2方向に対して、それぞれの内フラップの第2方向の端部からの距離が変化しながら、第1方向に延びている波形状であるので、それぞれの支持部の端部の形状は、波形状に形成され、第2方向に並んでいる。そのため、物品を下方から支持している支持部の1つ外側の支持部の端部の波形状のいずれかが、物品の端部に当接するので、物品に緩衝機能を持たせつつ、より安定して収納することが可能である。
の発明は、第またはの発明において、前記複数の支持部のそれぞれには、前記第2方向に沿った折り目が形成されていることを特徴とする収納箱である。
この収納箱によれば、物品を支持部に押し込んだ際に、支持部が、より物品の形に倣って変形し易くなる。このため、物品の移動を抑制し、物品に対する緩衝性能を高めることが可能である。
の発明は、第の発明において、前記複数の支持部は、第1支持部と、前記第2方
向において前記第1支持部と隣り合う第2支持部と、を含み、前記第1支持部に形成され
た前記折り目と、前記第2支持部に形成された前記折り目と、は、前記第2方向において
並んでいないことを特徴とする収納箱である。
この収納箱によれば、物品を支持部に押し込んだ際に、いずれかの支持部が、物品の左右側面に近接して位置し易くなる。このため、物品の左右方向における移動をより一層抑制し、物品に対する緩衝性能をさらに高めることが可能である。
の発明は、第〜第のいずれかの発明において、前記複数の支持部は、第1支持
部と、前記第1支持部よりも前記第1方向における長さが短い第3支持部と、を含み、前
記第3支持部は、前記複数の支持部のうち前記第2方向の端に位置することを特徴とする
収納箱である。
この収納箱によれば、一方向の長さが他方向の長さよりも長い物品を収納した際に、物品の移動を抑制し、当該物品に対する緩衝性能を高めることが可能である。
の発明は、第〜第のいずれかの発明において、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップには、それぞれ、前記複数の支持部から前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップの外側に向けて前記第2方向に沿う第1折り目が形成され、前記第1の内フラップの先端部および前記第2の内フラップの先端部は、前記第1折り目において、下方に向けて折り込まれることを特徴とする収納箱である。
この収納箱によれば、収納部の支持部を、上方に向けて凸の状態から下方に向けて凸となるように変形させることができる。このため、これらの支持部に対して物品を押し込んで収納することができ、物品に対する緩衝性能を高めることができる。
の発明は、第の発明において、前記収納部の下方に設けられる底面をさらに備え、前記第1の内フラップの前記先端部および前記第2の内フラップの前記先端部は、前記底面に接触し、前記物品は、前記底面と離間して前記収納部に収納されることを特徴とする収納箱である。
この収納箱によれば、物品の下方における緩衝距離が得られ、下方からの衝撃に対する緩衝性能を高めることができる。
の発明は、第7の発明において、前記底面は、第1係合部を有し、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップのそれぞれは、前記先端部に第2係合部を有し、前記第1係合部は、前記第2係合部と係合されることを特徴とする収納箱である。
この収納箱によれば、物品を収納した際や衝撃が加えられた際の第1の内フラップおよび第2の内フラップの先端部のずれが抑制され、物品をより安定して収納することができる。
の発明は、第の発明において、前記底面は矩形状であって、前後および左右方向にそれぞれ対向する2枚の底板から構成されており、前記底面は、内側上方に向かって盛り上がっており、前記第1の内フラップの前記先端部および前記第2の内フラップの前記先端部は、対向する一対の前記底板の間に形成された隙間に、折り込まれていることを特徴とする収納箱である。
この収納箱によれば、第1の内フラップおよび第2の内フラップの先端部が隙間に折り込まれているので、第1の内フラップおよび第2の内フラップを隙間に差込むだけで支持することができ、組み立て時の作業性が向上する。
また、隙間に挿入された第1の内フラップおよび第2の内フラップは、自身の弾性力により、上方に浮き上がろうとするが、上方に浮き上が際に、第1の内フラップおよび第2の内フラップが隙間を形成する底板に接触するので、第1の内フラップおよび第2の内フラップが上方に浮き上がることを抑制することが可能となる。
10の発明は、第の発明において、前記収納箱の内側面に沿ったガイド片をさらに備え、前記ガイド片は、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップと接触して、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップを前記隙間に導くガイド孔を有することを特徴とする収納箱である。
この収納箱によれば、ガイド孔が第1の内フラップおよび第2の内フラップと接触して、第1の内フラップおよび第2の内フラップを隙間に導くので、第1の内フラップおよび第2の内フラップを隙間に円滑に折り込むことができ、組み立てを簡単に行うことが可能になり、作業性が向上する。
また、物品を収納した際や衝撃が加えられた際に、第1の内フラップおよび第2の内フラップがガイド孔の縁に接触することで、第1の内フラップおよび第2の内フラップの左右方向へのずれが抑制され、物品をより安定して収納することができる。
第11の発明は、第6〜第10のいずれかの発明において、前記第1の内フラップの前記先端部と前記第2の内フラップの前記先端部は、互いに接することを特徴とする収納箱である。
第12の発明は、第〜第11のいずれかの発明において、前記収納部に収納された前記物品を上方から覆う天面をさらに備えたことを特徴とする収納箱である。
第12の発明に係る収納箱によれば、上方からの衝撃に対する緩衝性能を高めることができる。
第13の発明は、第1〜第12の発明において、前記物品は、衛生洗浄装置に設けられる部品であることを特徴とする収納箱である。
この収納箱によれば、衛生洗浄装置のそれぞれの部品ごとに、大きさや形状に合わせた収納箱を用意する必要がなくなるとともに、内装箱や緩衝材が不要となるため、部品点数および作業工数の削減が可能となる。
第14の発明は、1枚の紙板から構成され、互いに対向する第1側面および第2側面を含む複数の側面と、前記第1側面の上端に連なる第1の内フラップと、前記第2側面の上端に連なる第2の内フラップと、を有する箱部材であって、前記第1の内フラップと第2の内フラップは、互いに対向するように配置され、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップには、それぞれ、前記複数の側面を互いに対向させて組み立て前記複数の側面の内側に前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップが折り込まれた際に、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップの上方に物品を収納可能な収納部が形成され、前記収納部は、下方から前記物品を支持可能な複数の支持部を有し、前記複数の支持部は、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップのそれぞれに複数の切れ目を設けることで形成されており、前記複数の支持部のそれぞれは、第1方向に延び、前記複数の支持部は、前記第1方向と交差する第2方向に並んでいることを特徴とする箱部材である。
この箱部材によれば、第1の内フラップおよび第2の内フラップに収納部を有する収納箱を組み立てることができ、内装箱や緩衝材を用意する必要が無い。このため、部品点数の削減および作業工数の削減が可能である。
本発明の態様によれば、部品点数の削減および作業工程の削減が可能な収納箱および箱部材が提供される。
第1の実施形態に係る収納箱の展開図である。 図1の内フラップを拡大した部分拡大図である。 第1の実施形態に係る収納箱の組み立て手順を表す斜視図である。 第1の実施形態に係る収納箱の組み立て手順を表す斜視図である。 第1の実施形態に係る収納箱の組み立て手順を表す斜視図である。 第1の実施形態に係る収納箱に物品を収納した状態を表す斜視図である。 第1の実施形態に係る収納箱に物品を収納した状態を表す斜視図である。 第1の実施形態に係る収納箱の組み立て手順を表す斜視図である。 第1の実施形態に係る箱部材の内フラップに物品が収納された状態を表す平 面図である。 第1の実施形態の変形例に係る収納箱を表す斜視図である。 第2の実施形態に係る収納箱の展開図である。 図11の内フラップを拡大した部分拡大図である。 第2の実施形態に係る収納箱の組み立て手順を表す斜視図である。 第2の実施形態に係る収納箱の組み立て手順を表す斜視図である。 第2の実施形態に係る収納箱の組み立て手順を表す斜視図である。 第2の実施形態に係る収納箱の組み立て完成時の状態表す下方視斜視図で ある。 図15において天面を閉めた状態の前方視における断面図である。
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、第1の実施形態に係る収納箱100の展開図である。
なお、図1において、破線は折り目を表す。
第1の実施形態に係る収納箱100は、図1に表される箱部材1を組み立てることで作製される。箱部材1は、1枚の紙板(例えば、段ボール)から構成されている。
図1に表すように、箱部材1は、側面11〜14、固着片15、内フラップ20、天面21、内フラップ22、係止片23、補助底面30、底面31、補助底面32、および係止片33を有する。
以降の第1の実施形態の説明では、方向を表すために、「上方」、「下方」、「左側方」、「右側方」、「前方」、および「後方」を用いる。「上方」は、第1の実施形態に係る収納箱が組み立てられた状態において、底面31に対して天面21が設けられた方向を表し、「下方」は、「上方」と反対の方向を表す。「左側方」は、第1の実施形態に係る収納箱が組み立てられた状態において、内フラップ20に対して内フラップ22が設けられた方向を表し、「右側方」は、「左側方」と反対の方向を表す。また、「前方」は、第1の実施形態に係る収納箱が組み立てられた状態において、係止片23に対して天面21が設けられた方向を表し、「後方」は、「前方」と反対の方向を表す。
側面11〜14は、折り目A〜Cを介して連なって設けられている。固着片15は、側面14の側面13と反対の側に、折り目Dを介して側面14に連設されている。固着片15は、側面11と固着される切片15aと、内フラップ20と固着される切片15bと、補助底面30と固着される切片15cと、を有する。固着片15が有する各切片は、例えば接着剤やホチキス等を用いて固着される。
内フラップ20、天面21、内フラップ22、および係止片23のそれぞれは、側面11〜側面14の各々の上端に、折り目E〜Hを介して連設されている。
補助底面30、底面31、補助底面32、および係止片33のそれぞれは、側面11〜側面14の各々の下端に、折り目I〜Lを介して連設されている。
天面21の側面12と反対側の端部には、折り目Mを介して差込部25が設けられている。係止片23には、差込部25を差し込めるように、孔26が形成されている。
同様に、底面31の側面12と反対側の端部には、折り目Nを介して差込部35が設けられている。係止片33には、差込部35を差し込めるように孔36が形成されている。
内フラップ20には、折り目Eと平行に、折り目OおよびPが形成されている。内フラップ20の中央には、折り目Pに跨る収納部50aが形成されている。
内フラップ22には、折り目Gと平行に折り目QおよびRが形成されている。内フラップ22の中央には、折り目Rに跨る収納部50bが形成されている。
内フラップ20の先端部(側面11と反対側の端部)および内フラップ22の先端部(側面13と反対側の端部)には、それぞれ係合部27および28が設けられている。
補助底面32の先端部(側面11と反対側の端部)には、折り目Sを介して係合部37が設けられ、係合部27および28と係合可能に構成されている。後述するように、係合部27および28は、係合部37と係合し、内フラップ20および22が補助底面32によって支持される。
係合部27、28、および37は、例えば、内フラップ20、内フラップ22、および補助底面32に形成された切欠きである。係合部37に形成された切欠きは、係合部27および28に形成された切欠きと異なる方向に切り取られている。これにより、係合部27および28と、係合部37と、を係合させた際の不安定さ(ぐらつき)を低減することができる。
なお、係合部27および28と、係合部37と、が互いに係合可能に構成されていれば、これらの係合部の具体的な形状は適宜変更可能である。また、ここでは、補助底面32に係合部37が設けられている場合について説明したが、箱部材1が補助底面30および32を有しておらず、底面31に係合部37が設けられていてもよい。
次に、図2を用いて、内フラップ20および22に形成された収納部50aおよび50bについて説明する。
図2は、図1の内フラップ20および22を拡大した部分拡大図である。
なお、図2では、図1と同様に、折り目を破線で表している。
図2(a)に表すように、収納部50aは、内フラップ20の外縁から離間した位置に形成され、支持部51〜57を有する。収納部50aの上方に物品を収納する際、これらの支持部51〜57によって物品が下方から支持される。
それぞれの支持部は、内フラップ20の側面11側の端部から反対側の端部に向かう第1方向D1に延びている。また、支持部51〜57は、内フラップ20の面内方向に平行であり、かつ第1方向D1と交差する第2方向D2に並んでいる。
支持部51〜57は、内フラップ20に切れ目C1〜C7を設けることで形成されている。切れ目C1〜C7のうち、第2方向D2において端に位置する切れ目C7は、他の切れ目C1〜C6よりも、第1方向D1における長さが短い。このため支持部57の第1方向D1における長さは、支持部51〜56の第1方向D1における長さよりも短くなっている。
図2に表す例に限らず、収納部50aには、支持部57と同じ長さの支持部が複数設けられていてもよい。あるいは、収納部50aには、支持部57よりも第1方向D1における長さが短い他の支持部が、さらに設けられていてもよい。
また、図2に表す例では、第2方向D2に並べられた複数の支持部の一方の側にのみ、短い支持部57が設けられているが、第2方向D2の両側に短い支持部が設けられていてもよい。
支持部51〜57には、第2方向D2に沿って折り目が形成されている。一例として、これらの折り目は、隣り合う支持部の間で第2方向D2において並ばないように、互い違いに形成されている。
支持部51〜56が形成された領域の四隅には、一端が切れ目C1およびC6と連なり、他端が収納部50aの外側に向けて湾曲した、切れ目C10〜C13が形成されている。切れ目C10〜C13は、例えば、それぞれの他端が切れ目C1およびC6と平行となるように、180度湾曲している。
内フラップ22の構造は、例えば図2(b)に表すように、第1方向D1に延びる線分を軸として、内フラップ20の構造と対称である。従って、内フラップ22の収納部50bは、内フラップ20の収納部50aと同様に、支持部51〜57、切れ目C1〜C7、および切れ目C10〜C13を有する。
なお、収納箱100に収納される物品の形状に合わせて、収納部50aと50bの構造を互いに異ならせることも可能である。例えば、収納部50aと50bとの間で、支持部の数や形状、支持部の長さ、支持部の幅、支持部に形成された折り目の数や位置などが異なっていてもよい。
次に、図3〜図8を用いて、収納箱100の組み立て手順および収納箱100への物品の収納手順について説明する。
図3〜図5および図8は、第1の実施形態に係る収納箱100の組み立て手順を表す斜視図である。
図6および図7は、第1の実施形態に係る収納箱100に物品を収納した状態を表す斜視図である。
まず、図1に表す箱部材1に対して、固着片15の切片15a〜15cを、側面11、内フラップ20、および補助底面30に張り合わせる。これにより、側面11と13とが対向し、側面12と14とが対向する。
次に、補助底面30および32を、側面11〜14の内側に折り込む。このとき、係合部37を上方に向けて折り曲げる。続いて、係止片33を内側に折り込み、係止片33の孔36に、底面31の差込部35を差し込む。このときの様子を、図3に表す。
次に、内フラップ22を内側に折り込む。続いて、図4に表すように、内フラップ22の先端部を、収納部50bの前後に形成された折り目Rにおいて下方に向けて折り込み、内フラップ22の係合部28を、補助底面32の係合部37に係合させる。
次に、内フラップ20を内側に折り込む。続いて、図5に表すように、表す内フラップ20の先端部を、収納部50aの前後に形成された折り目Pにおいて下方に向けて折り込み、内フラップ20の係合部27を、係合部37に係合させる。
このように、収納部50aおよび50bの前後に形成された折り目PおよびRにおいて内フラップ20および22の先端部を下方に向けて折り込むことで、それぞれの収納部の支持部51〜57を、上方に向けて凸の状態から、下方に向けて凸となるように変形させることができるようになる。こうすることで、後述するように、これらの支持部51〜57に対して物品を押し込んで収納することができ、物品に対する緩衝性能を高めることができる。
また、内フラップ20および22の先端部が、補助底面32に接触することで、内フラップ20および22が下方から支持され、物品が補助底面32から離間して収納される。このため、物品の下方における上下方向の緩衝距離が得られ、下方からの衝撃に対する緩衝性能を高めることができる。
さらに、係合部27、28、および37が係合することで、物品を収納した際や衝撃が加えられた際の、内フラップ20および22の先端部の左右方向へのずれが抑制され、物品をより安定して収納することができる。
次に、図6に表すように、内フラップ20の収納部50aおよび内フラップ22の収納部50bの上に物品S1を収納する。このとき、物品S1を収納部50aおよび50bの支持部51〜57に向けて押し込むことで、物品S1の形状に合わせて各支持部が変形する。より具体的には、物品S1と接触して下方に向けて押し込まれた支持部は、その少なくとも一部が、下方に向けて凸状に変形し、押し込まれなかった支持部は、上方に向けて凸状のままとなる。
その結果、下方に向けて凸状に変形した支持部は、物品S1を下方から支持するとともに、物品S1の左右方向の移動を抑制する。また、物品S1によって押し込まれなかった支持部は、物品の前後方向における移動を抑制する。
なお、物品S1の大きさや形状によっては、全ての支持部が物品によって押し込まれ、下方に向けて凸状に変形する。その場合は、支持部51〜57の全てによって物品S1が下方から支持され、内フラップ20および22の切れ目C1およびC7が形成された部分によって物品S1の前後方向の移動が抑制される。
また、収納部50aおよび50bの周りの内フラップ20および22によって、物品が側面11〜14から離間され、物品S1に対する衝撃を緩和する緩衝距離が得られる。
このように、物品S1の前後左右方向における移動が抑制され、緩衝距離が設けられることで、収納箱100が揺さぶられた際に物品S1に加わる衝撃を緩和し、物品S1が破損する可能性を低減することができる。
収納部50に収納される物品の大きさや形状は任意である。物品の大きさおよび形状に合わせて、支持部51〜57の少なくとも一部が、それぞれの支持部に形成された折り目で折れ曲がるためである。
また、収納部50aおよび50bには、複数の物品が収納されてもよい。図7は、収納部50aおよび50bに、物品S2およびS3が収納された際の様子を表している。この場合、一部の支持部が変形せずに物品S2とS3との間を仕切った状態となる。これにより、それぞれの物品の前後方向の移動が抑制され、物品同士の接触を防ぐことができる。
収納部50に物品を収納した後は、係止片23を内側に折り込み、天面21を内側に折り込む。このとき、天面21の差込部25を、係止片23の孔26に差し込むことで、図8に表すように、物品が収納された収納箱100が組み立てられる。物品が天面21によって上方から覆われることで、上方からの衝撃に対する緩衝性能を高めることができる。
ここで、第1の実施形態による作用および効果について説明する。
第1の実施形態に係る収納箱100では、内フラップ20に収納部50aが形成され、内フラップ22に収納部50bが形成されている。このような構造によれば、内フラップ20および22の上方に物品を収納できるようため、物品の収納にエアキャップ(登録商標)などの緩衝材や内装箱を用いる必要がない。また、収納箱100は、1枚の紙板から組み立てられるため、部品点数も少なく、その組み立ても容易である。
以上の通り、第1の実施形態によれば、内装箱が不要であり、かつ収納部を有する収納箱が1枚の紙板から組み立てられるため、部品点数の削減および作業工数の削減が可能となる。
また、第1の実施形態に係る収納箱100は、収納部50aおよび50bが、複数の支持部51〜57を有する。そして、図6および図7に表したように、物品を収納する際には、物品をこれらの支持部に押し込むことで、支持部が物品の大きさや形状に倣って変形する。このため、第1の実施形態に係る収納箱100は、大きさや形状が異なる種々の物品を、緩衝機能を持たせつつ収納することが可能である。
支持部51〜57は、内フラップ20および22に切れ目C1〜C7を設けることで形成されている。このため、収納部50aおよび50bに支持部51〜57を設けるための他の部材等が必要なく、簡易な構造で収納部50aおよび50bに緩衝機能を持たせることが可能となる。
支持部51〜57には、図2に表すように、第2方向D2に沿って折り目が形成されていることが望ましい。このような折り目が形成されていることで、物品を支持部に押し込んだ際に、支持部が、より物品の形に倣って変形し易くなる。このため、物品の左右方向における移動を抑制し、物品に対する緩衝性能を高めることが可能となる。
このとき、少なくともいずれかの隣り合う1組の支持部の折り目が、第2方向D2において並んでおらず、第1方向D1にずれていることが望ましい。こうすることで、物品を支持部に押し込んだ際に、いずれかの支持部が、物品の左右側面に近接して位置し易くなる。従って、物品の左右方向における移動をより一層抑制し、物品に対する緩衝性能をさらに高めることが可能となる。
第1の実施形態に係る収納箱100は、例えば、トイレ装置の衛生洗浄装置に設けられる部品を収納する際に用いられる。局部洗浄ノズルや暖房機器、各種センサなどを有する衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を補修する際には、作業現場に衛生洗浄装置の部品が搬送される場合がある。このような場合、第1の実施形態に係る収納箱100を用いることで、部品ごとに、それぞれの大きさや形状に合わせた収納箱を用意する必要がなくなるとともに、内装箱や緩衝材が不要となり、部品点数および作業工数の削減が可能となる。
また、第1の実施形態に係る収納箱100において、支持部57のように、他の支持部51〜56よりも第1方向D1における長さが短い支持部が設けられていることが望ましい。
この点について、図9を用いて説明する。
図9は、第1の実施形態に係る収納箱100の内フラップ20および22に物品が収納された状態を表す平面図である。
図9では、平面視において矩形状の物品S4を収納した際の様子を表している。
なお、図9では、収納箱100の内フラップ20および22以外の構成要素が省略されている。
図9に表すように、矩形状の物品S4を収納した際、短辺方向を左右方向(第1方向D1)に向け、長辺方向を前後方向(第2方向D2)に向けて収納する。こうすることで、物品S4の短辺方向の端部が、収納部50aの支持部57の右端および収納部50bの支持部57の左端によって支持される。また、物品の長辺方向の端部が、切れ目C1およびC7に当接し、内フラップ20および22によって支持される。
すなわち、他の支持部よりも短い支持部57を設けることで、一方向の長さが他方向の長さよりも長い物品を収納した際に、当該物品の左右方向における移動を抑制し、当該物品に対する緩衝性能を高めることが可能となる。
収納箱100は、例えば、段ボールからなる箱部材1から組み立てられる。箱部材1に段ボールが用いられる場合、内フラップ20および22において、段ボールの目方向(中芯とライナーとの間の中空が延びている方向)は、第1方向D1に沿うことが望ましい。
換言すると、段ボールの目方向と、支持部51〜57の延在方向と、が平行であることが望ましい。
支持部51〜57が、目方向と交差する方向に延び、それぞれの支持部51〜57に多数の目が含まれていると、支持部51〜57における強度が低下する。支持部51〜57の強度が低下すると、物品が押し込まれていないにも拘わらず、上方に向けて凸状から下方に向けて凸状に変形したり、前後方向における衝撃に弱くなり、緩衝性能が低下する。
これに対して、支持部51〜57の延在方向と目方向とを平行にすることで、支持部51〜57の強度を高め、意図しない変形を抑制し、緩衝性能を高めることが可能となる。
また、支持部51〜57の延在方向(第1方向D1)と目方向とが平行である場合において、各支持部は、第2方向D2において、複数の目を含んでいることが望ましい。こうすることで、各支持部の強度をさらに高めることができる。
図1〜図9では、収納箱が複数の内フラップを備える場合について説明した。しかし、この例に限らず、第1の実施形態に係る収納箱は、1つの内フラップのみを備えたものであってもよい。
図10は、第1の実施形態の変形例に係る収納箱110を表す斜視図である。
図10に表す収納箱110では、内フラップ20には収納部は形成されておらず、内フラップ22に収納部50が形成されている。図3〜図4に表す組み立て工程と同様に、内フラップ22の先端部を、底面31に向けて折り込み、補助底面32と接触させることで、収納部50の上方に物品が収納可能となる。物品を収納部50に収納した後は、内フラップ20および係止片23を折り込み、天面21で物品を覆うことで、収納箱110に物品が収納される。
ただし、収納箱110に物品を収納した場合、収納箱100に物品を収納した場合に比べて、物品の右側方における緩衝距離が短くなる。このため、収納される物品に対する緩衝性能を高めるためには、収納箱が複数の内フラップを有していることが望ましい。
なお、上述した第1の実施形態に係る収納箱100の展開図は、1枚の紙板から収納箱100を組み立て可能であれば、図1に表す例に限られない。また、図3〜図8に表した収納箱100の組み立て手順も、適宜変更可能である。
(追加した第2の実施例)
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図11は、第2の実施形態に係る収納箱200の展開図である。
なお、図11において、破線は折り目を表す。
第2の実施形態に係る収納箱200は、図11に表される箱部材2を組み立てることで作製される。箱部材2は、第1の実施形態と同様に1枚の紙板から構成されている。
図11に表すように、箱部材2は、側面211〜214、固着片215、内フラップ220、ガイド片221、内フラップ222、天面223、補助底板230、凹底板231、補助底板232、および凸底板233を有する。
以降の第2の実施形態の説明では、方向を表すために、「上方」、「下方」、「左側方」、「右側方」、「前方」、および「後方」を用いる。「上方」は、第2の実施形態に係る収納箱が組み立てられた状態において、凹底板231に対して天面223が設けられた方向を表し、「下方」は、「上方」と反対の方向を表す。「左側方」は、第2の実施形態に係る収納箱が組み立てられた状態において、内フラップ222に対して内フラップ220が設けられた方向を表し、「右側方」は、「左側方」と反対の方向を表す。また、「前方」は、第2の実施形態に係る収納箱が組み立てられた状態において、ガイド片221に対して天面223が設けられた方向を表し、「後方」は、「前方」と反対の方向を表す。
側面211〜214は、折り目A2〜C2を介して連なって設けられている。固着片215は、側面214の側面213と反対の側に、折り目D2を介して側面214に連設されている。固着片215は、組み立て時に例えば接着剤やホチキス等を用いて側面211と固着される。
内フラップ220、ガイド片221、内フラップ222、および天面223のそれぞれは、側面211〜側面214の各々の上端に、折り目E2〜H2を介して連設されている。
補助底板230、凹底板231、補助底板232、および凸底板233のそれぞれは、側面211〜側面214の各々の下端に、折り目I2〜L2を介して連設されている。
天面223の側面214と反対側の端部には、折り目M2を介して差込部225が設けられている。
ガイド片221には、差込部225を差し込めるように、差込孔226が形成されている。
ガイド片221の側面212と反対側の端部には、折り目N2を介して底面当接部227が設けられている。
さらに、ガイド片221において、差込孔226から側面212と反対側方向には、差込孔226から連続してガイド孔228が形成されている。
凹底板231の先端部(側面212と反対側の端部)は、切欠き231aが形成され、側面212に向かって凹んだ凹形状になっている。
凸底板233の先端部(側面214と反対側の端部)は、凹底板231の切欠き231aに嵌まる凸部233aが形成され、側面214と反対側方向に向かって突出した凸形状になっている。また、凸部233aの中央には、側面214方向に切り欠かれた切り欠き233bが形成されている。
補助底板230の先端部230a(側面211と反対側の端部)は、側面211と反対方向に向かって突出した凸形状になっており、組み立て時に、切欠き231aに嵌まりこむようになっている。
補助底板232の先端部232a(側面213と反対側の端部)は、側面213と反対方向に向かって突出した凸形状になっており、組み立て時に、切欠き231aに嵌まりこむようになっている。
また、補助底板230の長さLD1と補助底板232の長さLD2とを足した長さLD1+LD2は、側面212及び214の幅WD1よりも短く、組み立て時に補助底板230と補助底板232とが干渉しない。
ここで、収納箱200の底面は、補助底板230、凹底板231、補助底板232、凸底板233、を組み立てることにより形成される。詳細については、後述する。
内フラップ220には、折り目E2と平行に、折り目O2およびP2が形成されている。内フラップ220の中央には、折り目P2に跨る収納部250aが形成されている。
内フラップ222には、折り目G2と平行に折り目Q2およびR2が形成されている。内フラップ222の中央には、折り目R2に跨る収納部250bが形成されている。
内フラップ220の先端部(側面211と反対側の端部)および内フラップ222の先端部(側面213と反対側の端部)は、幅方向の中央が凹んだ形状となっている。
次に、図12を用いて、内フラップ220および222に形成された収納部250aおよび250bについて説明する。
図12は、図11の内フラップ220および222を拡大した部分拡大図である。
なお、図12では、図11と同様に、折り目を破線で表している。
図12(a)に表すように、収納部250aは、内フラップ220の外縁から離間した位置に形成され、支持部251〜263を有する。収納部250aの上方に物品を収納する際、これらの支持部251〜263によって物品が下方から支持される。
支持部251〜263は、内フラップ220に切れ目C11〜C24を設けることで形成されている。
それぞれの切れ目C11〜C24は、内フラップ220の第2方向D4の端部から距離が上下しながら、第2方向D4の上下の変極点で湾曲し、第1方向D3に延びている正弦波状の波形状であり、かつ、第2方向D4に並んでいる。これによって、支持部251〜263のそれぞれが、正弦波状の波形状なり、かつ、第2方向D4に並んで形成されている。ここで、第1方向D3とは、内フラップ220の側面211側の端部から反対側の端部に向かう方向のことであり、第2方向D4は、第1方向D3と直交する方向である。
なお、第2の実施形態において、波形状とは、第2方向D4に沿って上下する形状が第1方向D3に複数回連続して延びているものと定義する。
また、切り目C11〜C24は、正弦波状の波形状でなく、第2方向D4に上下する際の変極点が湾曲せず、角になっているようなギザギザの波形状でもよい。
切れ目C11〜C24の両端部は、第1方向D3から第2方向D4に向けて湾曲しており、第2方向D4と略平行になっている。これにより、切れ目C11〜C24の両端部が第2方向D4にこれ以上裂けることがない。
内フラップ222の構造は、例えば図12(b)に表すように、第1方向D3に延びる線分を軸として、内フラップ220の構造と対称である。従って、内フラップ222の収納部250bは、内フラップ220の収納部250aと同様に、支持部251〜263、切れ目C11〜C24、を有する。
なお、収納箱200に収納される物品の形状に合わせて、収納部250aと250bの構造を互いに異ならせることも可能である。例えば、収納部250aと250bとの間で、支持部の数や形状、支持部の長さ、支持部の幅などが異なっていてもよい。
(手順)
次に、図13〜図15を用いて、収納箱200の組み立て手順および収納箱200への物品の収納手順について説明する。
図13〜図15は、第2の実施形態に係る収納箱の組み立て手順を表す斜視図である。
まず、図11に表す箱部材2に対して、固着片215を、側面211に張り合わせる。これにより、側面211と側面213とが対向し、側面212と側面214とが対向する。
次に、補助底板230、凹底板231、補助底板232、凸底板233を、凹底板231、補助底板230および232、凸底板233の順で、側面211〜14の内側に折り込む。そして、凸底板233の凸部233aを凹底板231の凹部231aに差込み、凸部233aが、収納箱200の側面211〜14の内側に出てくるように係合させることで、図13に表すように、収納箱200の底面234が形成される。
ここで、納箱200の底面234は、収納箱200の底面の中央が上方に盛り上がった形状となっている。
具体的には、組み立て時において、凹底板231の凹部231aに補助底板230の先端部230aおよび補助底板232の先端部232aが、凹底板231の切欠き231aに嵌まりこみ、凸部233aを差込む際に、凸底板233が、凹底板231、補助底板230および232を上方に持ち上げるようにして、凹部231aに凸部233aを係合させるため、収納箱200の底面234の中央が上方に盛り上がり、補助底板230の先端部230a、補助底板232の先端部232a、凹底板231の先端が上方に浮き上がっている。
底面234が形成された状態における収納箱200の内側において補助底板230と補助底板232との間に隙間235が形成されている。また、隙間235は前後方向に延びており、隙間235の左右方向が重なる位置の前方側において、凸底板233の切り欠き233bが位置するようになっている。
次に、ガイド片221の底面当接部227を折り目N2において下方に曲げ、続けて、ガイド片221を折り目F2において側面211〜214の内側に折り込み、底面当接部227を凸底板233と当接させる。
次に、内フラップ222を内側に折り込む。続いて、図14に表すように、内フラップ222の先端部を下方に向けて折り込み、補助底板230と補助底板232との間に形成された隙間235に挿入する。この際、内フラップ222は、内フラップ222のガイド片221側の端部がガイド孔228の縁に接触しながら折り込まれる。
次に、内フラップ220を内側に折り込む。続いて、図15に表すように、内フラップ220の先端部を下方に向けて折り込み、補助底板230と補助底板232との間に形成された隙間235に挿入する。この際、内フラップ220は、内フラップ220のガイド片221側の端部がガイド孔228の縁に接触しながら折り込まれる。
内フラップ220および222の先端部を下方に向けて折り込むことで、収納部250aおよび250bの前後に形成された折り目P2およびQ2においてそれぞれの収納部の支持部251〜263を、上方に向けて凸の状態から、下方に向けて凸となるように変形させることができるようになる。こうすることで、これらの支持部251〜263に対して物品を押し込んで収納することができ、物品に対する緩衝性能を高めることができる。
図11に表すように内フラップ220および222の先端部は中央が凹んだ形状なので、底面234の盛り上がりに干渉することなく、内フラップの先端部220および222が底面234と確実に接触させることができる。
収納部250aおよび250bに物品を収納した後は、天面223を内側に折り込む。このとき、天面223の差込部225を、ガイド片221の差込孔226に差し込むことで、第1の実施形態と同様に物品が収納された収納箱200が組み立てられる(図8参照。)。
収納部250aおよび250bに収納される物品の大きさや形状は任意である。また、収納部250aおよび250bの両方を用いて、物品を収納せずに、収納部250aおよび250bのいずれか一方の収納部を用いて、物品を収納してもよい。
ここで、図12、16,17を用いて、第2の実施形態による作用および効果について説明する。図16は、第2の実施形態に係る収納箱の組み立て完成時の状態表す下方視斜視図である。図17は、図16の前方視における断面図である。
なお、第1の実施形態による作用及び効果と同様の作用及び効果については、説明は省略する。
図12に表すように、第2の実施形態に係る収納箱200は、収納部250aおよび250bが、複数の支持部251〜263を有し、この支持部251〜263は、切れ目C11〜C24により、支持部251〜263のそれぞれが正弦波状の波形状あり、第2方向D4に並んで形成されている。
そのため、物品を支持している支持部の1つ外側の支持部の端部が、物品の端部に当接するので、物品を緩衝機能を持たせつつ、より安定して収納することが可能である。
ガイド片221が側面212の内側に折り込まれることにより、側面212の補強部材の役割を果たし、収納箱200の強度を上げることができる。
また、内フラップ220および222を隙間235に挿入する際、内フラップ220および222のガイド片221側の端部が、ガイド片221のガイド孔228の縁に接触しながら、内フラップ220および222が内側に折り込まれることになるため、隙間235に内フラップの先端部を円滑に挿入することができ、組み立てを簡単に行うことができる。
図16に表すように、底面234の中央が盛り上がっており、内フラップ220および222を隙間235に挿入して支持するため、内フラップ220および222を支持するために内フラップ220および222の先端部や底面234に切欠きや孔を形成する必要がなく、簡単な構造で内フラップ220および222を支持することができる。
また、隙間235に挿入された内フラップ220および222は、自身の弾性力により、上方に浮き上がろうとするが、図17に表すように、内フラップ220と内フラップ222と互いに接触することで、内フラップ220および222が上方に浮き上がることを抑制している。
さらに、収納箱200が組み立てられた状態において、内フラップ220の先端部は、補助底板230の先端部230aと、切り欠き233bと、ガイド片221のガイド孔228の縁、と接触することができる。
同様に、内フラップ222の先端部は、補助底板232の先端部232aと、切り欠き233bと、ガイド片221のガイド孔228の縁、と接触することができる。
つまり、内フラップ220および222の先端部の一方の面は、内フラップ220および222の先端部同士でお互いに接触し、他方の面は、補助底板230の先端部230aと補助底板232の先端部232aのいずれか一方と、切り欠き233bと、ガイド片221のガイド孔228の縁と、の前後方向における3箇所で接触できるため、物品を収納した際や衝撃が加えられた際に、内フラップ220および222の左右方向へのずれが抑制され、物品をより安定して収納することができる。
以上、本発明の第1および第2の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の第1および第2の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、箱部材1や収納箱100が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 箱部材、 2 箱部材、 11〜14 側面、 15 固着片、 15a〜15c 切片、 20 内フラップ、 21 天面、 22 内フラップ、 23 係止片、 25 差込部、 26 孔、 27、28 係合部、 30 補助底面、 31 底面、 32 補助底面、 33 係止片、 35 差込部、 36 孔、 37 係合部、 50、50a、50b 収納部、 51〜57 支持部、 100、110 収納箱、 200 収納箱、 211〜214 側面、 215 固着片、 220 内フラップ、 221 ガイド片、 222 内フラップ、 223 天面、 225 差込部、 226 差込孔、 227 底面当接部、 228 ガイド孔、 230 補助底板、 230a 先端部、 231 凹底板、 231a 切欠き、 232 補助底板、 232a 先端部、 233 凸底板、 233a、 凸部、 233b 切欠き、 235 差込部、 250a、250b 収納部、 251〜263 支持部、 A〜S 折り目、 C1〜C7、C10〜C13 切れ目、 D1 第1方向、 D2 第2方向、 S1〜S3 物品、A2〜N2 折り目、 C11〜C24 切れ目、 D3 第1方向、 D4 第2方向、 LD1 長さ、 LD2 長さ、 WD1 幅、 WD2 幅

Claims (14)

  1. 1枚の紙板から組み立てられ、互いに対向する第1側面および第2側面と、前記第1側面の上端に連なる第1の内フラップと、前記第2側面の上端に連なる第2の内フラップと、を備えた収納箱であって、
    前記第1の内フラップと第2の内フラップは、互いに対向するように配置されており、
    前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップには、それぞれ、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップの上方に物品を収納可能な収納部が形成され
    前記収納部は、下方から前記物品を支持する複数の支持部を有し、
    前記複数の支持部は、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップのそれぞれに複数の切れ目を設けることで形成されており、
    前記複数の支持部のそれぞれは、第1方向に延び、
    前記複数の支持部は、前記第1方向と交差する第2方向に並んでいることを特徴とする収納箱。
  2. 前記第1の内フラップにおいて、前記複数の切れ目のそれぞれは、前記第2方向に対して、前記第1の内フラップの前記第2方向の端部からの距離が変化しながら、前記第1方向に延びている波形状であり、
    前記第2の内フラップにおいて、前記複数の切れ目のそれぞれは、前記第2方向に対して、前記第2の内フラップの前記第2方向の端部からの距離が変化しながら、前記第1方向に延びている波形状であることを特徴する請求項記載の収納箱。
  3. 前記複数の支持部のそれぞれには、前記第2方向に沿った折り目が形成されていることを特徴とする請求項又は2に記載の収納箱。
  4. 前記複数の支持部は、
    第1支持部と、
    前記第2方向において前記第1支持部と隣り合う第2支持部と、
    を含み、
    前記第1支持部に形成された前記折り目と、前記第2支持部に形成された前記折り目と、は、前記第2方向において並んでいないことを特徴とする請求項記載の収納箱。
  5. 前記複数の支持部は、
    第1支持部と、
    前記第1支持部よりも前記第1方向における長さが短い第3支持部と、
    を含み、
    前記第3支持部は、前記複数の支持部のうち前記第2方向の端に位置することを特徴とする請求項のいずれか1つに記載の収納箱。
  6. 前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップには、それぞれ、前記複数の支持部から前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップの外側に向けて前記第2方向に沿う第1折り目が形成され、
    前記第1の内フラップの先端部および前記第2の内フラップの先端部は、前記第1折り目において、下方に向けて折り込まれることを特徴とする請求項のいずれか1つに記載の収納箱。
  7. 前記収納部の下方に設けられる底面をさらに備え、
    前記第1の内フラップの前記先端部および前記第2の内フラップの前記先端部は、前記底面に接触し、
    前記物品は、前記底面と離間して前記収納部に収納されることを特徴とする請求項記載の収納箱。
  8. 前記底面は、第1係合部を有し、
    前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップのそれぞれは、前記先端部に第2係合部を有し、
    前記第1係合部は、前記第2係合部と係合されることを特徴とする請求項記載の収納箱。
  9. 前記底面は矩形状であって、前後および左右方向にそれぞれ対向する2枚の底板から構成されており、
    前記底面は、内側上方に向かって盛り上がっており、
    前記第1の内フラップの前記先端部および前記第2の内フラップの前記先端部は、対向する一対の前記底板の間に形成された隙間に、折り込まれていることを特徴とする請求項記載の収納箱。
  10. 前記収納箱の内側面に沿ったガイド片をさらに備え、
    前記ガイド片は、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップと接触して、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップを前記隙間に導くガイド孔を有することを特徴とする請求項記載の収納箱。
  11. 前記第1の内フラップの前記先端部と前記第2の内フラップの前記先端部は、互いに接することを特徴とする請求項6〜10のいずれか1つに記載の収納箱。
  12. 前記収納部に収納された前記物品を上方から覆う天面をさらに備えたことを特徴とする請求項〜11のいずれか1つに記載の収納箱。
  13. 前記物品は、衛生洗浄装置に設けられる部品であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の収納箱。
  14. 1枚の紙板から構成され、互いに対向する第1側面および第2側面を含む複数の側面と、前記第1側面の上端に連なる第1の内フラップと、前記第2側面の上端に連なる第2の内フラップと、を有する箱部材であって、
    前記第1の内フラップと第2の内フラップは、互いに対向するように配置され、
    前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップには、それぞれ、前記複数の側面を互いに対向させて組み立て前記複数の側面の内側に前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップが折り込まれた際に、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップの上方に物品を収納可能な収納部が形成され
    前記収納部は、下方から前記物品を支持可能な複数の支持部を有し、
    前記複数の支持部は、前記第1の内フラップおよび前記第2の内フラップのそれぞれに複数の切れ目を設けることで形成されており、
    前記複数の支持部のそれぞれは、第1方向に延び、
    前記複数の支持部は、前記第1方向と交差する第2方向に並んでいることを特徴とする箱部材。
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