JP2014181059A - 梱包体 - Google Patents
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Abstract
【課題】梱包作業に要する時間を短縮して、しかも確実に製品などの被梱包物を保護する。
【解決手段】製品9の梱包の際、下側のクッション6が箱の底面側に位置し、下側のクッション上に弾性を有する補助板8が位置づけられ、補助板には製品が載置される所定のエリアが規定されるとともに、エリアと他の部分とを区切る折り曲げ線部10が形成され、さらに、振り曲げ線部で折り曲げられた際にエリアから外側に突出する凸形状部12が形成されている。上側のクッション7で製品を覆って上記のエリアに製品を載置して、製品を下側のクッションおよび補助板とともに箱の形成された開口部から箱に収納すると、補助板が折り曲げ線部で折り曲げられて凸形状部が下側のクッションに食い込んで下側のクッションの動きを抑制する。
【選択図】図1
【解決手段】製品9の梱包の際、下側のクッション6が箱の底面側に位置し、下側のクッション上に弾性を有する補助板8が位置づけられ、補助板には製品が載置される所定のエリアが規定されるとともに、エリアと他の部分とを区切る折り曲げ線部10が形成され、さらに、振り曲げ線部で折り曲げられた際にエリアから外側に突出する凸形状部12が形成されている。上側のクッション7で製品を覆って上記のエリアに製品を載置して、製品を下側のクッションおよび補助板とともに箱の形成された開口部から箱に収納すると、補助板が折り曲げ線部で折り曲げられて凸形状部が下側のクッションに食い込んで下側のクッションの動きを抑制する。
【選択図】図1
Description
本発明は、被梱包物を梱包材で保護した梱包体に関し、特に、可撓性を有するクッションなどの可撓性部材を梱包材に用いた際に梱包時において可撓性部材を安定的に収納する技術に関する。
従来、製品などの被梱包物を梱包材で保護した梱包体又は梱包形態(梱包構造)として、例えば、可撓性を有するクッションなどの可撓性部材で製品を保持する梱包形態が用いられている。
例えば、梱包形態として上側緩衝材および下側緩衝材を折り曲げて形成して、その内側部を向かい合わせて製品を挟み込み、上側緩衝材および下側緩衝材が外箱の内部に入れられた状態で上側緩衝材の側辺部を外箱の一つの対向する内側面に押圧し、下側緩衝材の側辺部を外箱の対向する他の内側面に押圧するように組み付けたものがある。ここでは、上側緩衝材の側辺部に外箱の開口から表出する切り欠き部又は穴部を形成して、下側緩衝材に切り欠き部又は穴部を介して下側緩衝材を把持可能な把持穴34が形成されている(特許文献1参照)。
ここで、従来の梱包形態(梱包構造)について説明する。
図12は、従来の梱包形態の一例を説明するための図である。そして、図12(a)は梱包前の箱、梱包材、および製品を示す斜視図であり、図12(b)および図12(c)は梱包の途中を示す斜視図である。また、図12(d)は梱包の終了を示す斜視図であり、図12(e)は梱包の不具合を示す斜視図である。
図12(a)において、製品9を箱1に収納して梱包する際には、例えば、可撓性のクッションなどの梱包材(可撓性部材)が用いられる。箱1には矩形状の間口2が形成されており、当該間口2の外縁には左右のフラップ3および4とフタ5とが設けられている。梱包材であるクッション6および7はそれぞれ直方体形状のウレタンシートである。そして、クッション6は製品9の下側に位置づけられ、クッション7は製品の上側に位置づけられる。
製品9を梱包する際には次の(イ)〜(ニ)の手順で梱包が行われる。
(イ)箱1の間口2の外縁に設けられた左右のフラップ3および4を横に広げて、下側のクッション6を左右のフラップ3および4の上に載せる(図12(a)および図12(b)参照)。
(ロ)続いて、上側のクッション7によって製品9を包む。この際、上側のクッション7はその開口端が下側を向く略コの字形状になるようにして製品9を包み込む(図12(b)参照)。
(ハ)上側のクッション7で製品9を包んだ状態で、製品9を下側のクッション6とともに箱1に押し込む(図12(c)および図12(d)参照)。これによって、下側のクッション6は箱1の内壁に添って変形し、その上側が開口端となる略コの字となる。
この際には、下側のクッション6は、箱1の内壁に摺動しつつ押し込まれるので、箱1の内壁とクッション6との間には摩擦抵抗が生じる。製品9を押し込む力を当該摩擦抵抗よりも大きくすれば、箱1の中にクッション6と製品9とを収納することができる。
可撓性を有するクッションは曲げ癖又は曲げ線加工を予め施すことなく、周囲から押されることによって容易に形状を変形させる。
(ニ)製品9をクッション6および7とともに箱1に収納した後、左右のフラップ3および4を箱1の内側に向かって折り、フタ5を閉めると梱包が完了する(図示せず)。
上述のようにして、製品9の梱包を行うと、下側のクッション6は箱1の中で変形してその上側を開口端とする略コの字形状となり、一方、上側のクッション7は箱1の中では下側を開口端とする略コの字形状となって、クッション6および7によって製品9が保持される。
いま、仮に、クッションを事前に箱1の中に入れておいてから製品9を箱1の上側から箱1に入れようとすると、クッションの端部に製品9が当たってクッションが箱1の底面側に座屈するように押しつぶされてしまい、クッションが意図しない形状でつぶれて製品9の保護ができないということがある。このような事態を回避するためには、専用の冶具を用いてクッションが座屈しないようにする必要がある。
そして、専用の冶具を用いることなく、製品9の梱包できるように、図12で説明したようにクッションと製品とを同時に箱に収納する梱包形態がとられている。
しかしながら、図12で説明した梱包形態では、下側のクッションを箱の間口縁に形成された左右のフラップに載せた状態で下側のクッションを箱に押し込む際に、箱の内壁と下側のクッションとの摩擦が左右でアンバランスであると、クッションは押し込まれながら左右の位置がずれるという現象が起きる。その結果、図12(e)に示すように、下側クッション6が上側を開口端とするコの字形状に変形して箱に収まった際に、クッション6の左右の高さが不均衡になることがある。
クッション6の左右の高さが不均衡になると、フラップ3および4とフタ5を閉じることができず、このため、クッション6の左右の高さをそろえる必要がある。そして、クッション6の左右の高さの不均衡を修正するためには、後から手作業で高さずれを修正する工程が必要でなって、梱包作業時間が長くなってしまうという課題がある。
従って、本発明の目的は、梱包作業時間を短縮して、しかも確実に製品などの被梱包物を保護することのできる梱包体(梱包形態)を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による梱包体は、第1の緩衝材と第2の緩衝材とによって被梱包物が挟持された状態で箱に収納された梱包体であって、前記第1の緩衝材が前記箱の底面側に位置し、前記第1の緩衝材上に弾性を有する補助部材が位置づけられ、前記補助部材には前記被梱包物が載置される所定のエリアが規定されるとともに、前記エリアと他の部分とを区切る折り曲げ線部が形成され、さらに前記折り曲げ線部で折り曲げられた際に前記エリアから外側に突出する突出部が形成されており、前記第2の緩衝材で前記被梱包物の少なくとも一部を覆って前記補助部材に規定された前記エリアに前記被梱包物が載置され、前記被梱包物が前記第1の緩衝材および前記補助部材とともに前記箱の形成された開口部から前記箱に収納されると、前記補助部材が前記折り曲げ線部で折り曲げられて前記突出部が前記第1の緩衝材に当たって前記第1の緩衝材の動きを抑制することを特徴とする。
本発明によれば、第2の緩衝材で被梱包物を覆った状態で、被梱包物を箱の開口部から第1の緩衝材および補助部材とともに収納すると、補助部材が折り曲げ線部で折り曲げられて、突出部が前記第1の緩衝材に食い込むように当たる。これによって、突出部によって第1の緩衝材が屈曲する位置が規定されるので、第1の緩衝材のずれが抑制されて、箱に収納した際の一方端の高さと他方端の高さが不均衡となることがなくなる。そして、高さずれ是正のための作業を行う必要がなくなる。
このように、本発明では、梱包作業時間を短縮して、しかも確実に製品などの被梱包物を保護することができる。
以下、本発明の実施の形態による梱包体(以下梱包形態又は梱包構造ともいう)の一例について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による梱包形態の一例の手順を説明するための図である。そして、図1(a)は梱包前の箱、梱包材、および製品を示す斜視図であり、図1(b)および図1(c)は梱包の途中を示す斜視図である。また、図1(d)は製品の収納が終了した状態を示す斜視図である。
図1は、本発明の第1の実施形態による梱包形態の一例の手順を説明するための図である。そして、図1(a)は梱包前の箱、梱包材、および製品を示す斜視図であり、図1(b)および図1(c)は梱包の途中を示す斜視図である。また、図1(d)は製品の収納が終了した状態を示す斜視図である。
図1(a)において、製品9を箱1に収納して梱包する際には、可撓性のクッションおよび補助板などの梱包材が用いられる。箱1には矩形状の間口(開口部)2が形成されており、当該間口2の外縁には左右のフラップ3および4とフタ(蓋部)5とが設けられている。つまり、箱1には互いに対向する辺に設けられた一対のフラップ3および4を有している。そして、梱包材であるクッション(クッション材)6および7はそれぞれ直方体形状のウレタンシートである。
また、補助板8(板状の補助部材)は、例えば、段ボールシートである。そして、図示のように、クッション6(第1の緩衝材)の上側に補助板8が位置づけられ、補助板8上には製品9(被梱包物)が載せられて、クッション7(第2の緩衝材)は製品の上側に位置づけられる。そして、クッション6および7に挟持された状態で製品9は箱1に収納される。
図2は、図1に示す補助板8の構造の第1の例を説明するための図である。そして、図2(a)は展開された状態の補助板8を示す図であり、図2(b)は折り曲げられた状態の補助板8を示す斜視図である。
図2(a)に示すように、補助板8には図中下方に延びる一対の折り曲げ線部10が所定の間隔(例えば、製品の大きさを考慮した間隔)で形成されている。そして、一対の折り曲げ線部10で挟まれた領域は補助板8に製品9を載置する製品エリア10aとされて、他の領域と区切られる。なお、後述するように、梱包の際、補助板8は折り曲げ線部10に沿って折り曲げられる。
折り曲げ線部10上には図中内側に延びる切り込み部11が形成されている。そして、補助板8が折り曲げ線部10に沿って折り曲げられた際、図2(b)に示すように、切り込み部11で規定された凸状部12が補助板8の底面から下方に突出する。
再び図1を参照して、製品9を梱包する際には次の(1)〜(5)の手順で梱包が行われる。
(1)箱1の間口2の外縁に設けられた左右のフラップ3および4を横に広げて、下側のクッション6を左右のフラップ3および4の上に載せる(図1(a)および図1(b)参照)。
(2)続いて、下側のクッション6上に補助板8を載せる。(図1(b)参照)。
(3)上側のクッション7によって製品9を包む。この際、上側のクッション7はその開口端が下側を向く略コの字形状になるようにして製品9を包み込む(図1(b)参照)。
(4)上側のクッション7で製品9を包んだ状態で、製品9を補助板8および下側のクッション6とともに箱1に押し込む(図1(c)参照)。これによって、下側のクッション6は箱1の内壁に添って変形し、その上側(つまり、箱1の底面と反対側)が開口端となる略コの字となる。
この際、補助板8は下側のクッション6に押されて曲げ線部10に沿って谷折りに折れ曲がって、図2(b)に示すように、凸形状部(突出部)12が下方に突出する(つまり、凸形状部12が箱1の底面側に立ち上がる)。この結果、補助板8の凸形状部12が底面側のクッション(つまり、下側のクッション)6に食い込む。
図3は、図2に示す凸形状部12が下側のクッション6に食い込んだ状態を説明するための図である。そして、図3(a)は下側のクッション6に補助板8が載せられた状態を示す図であり、図3(b)は補助板8が折り曲げられる状態を示す図である。また、図3(c)は補助板8が略コ字形に折り曲げられて凸形状部12が下側のクッション6に食い込んだ状態を示す図である。
前述のように、図3(a)に示す状態において、上側クッション7で製品9を包んだ状態で、補助板8および下側のクッション6を箱1に押し込むと、図3(b)に実線矢印で示す方向に下側のクッション6および補助板8は変形を開始して、凸形状部12が立ち上がる。そして、下側のクッション6および補助板8の変形につれて凸形状部12が下側のクッション6に食い込んでいく。
凸形状部12の食い込みによって、下側のクッション6と補助板8との相対的な位置ズレが抑制されて、最終的に図3(c)に示すように、凸形状12が下側のクッション6に食い込んで、補助板8と下側のクッション6との位置関係が保持される。
下側のクッション6が曲げられる位置(箇所)は、補助板8の凸形状部12が食い込んだ位置で決まるので、たとえ、箱1の内壁と下側のクッション6との摩擦が左右でアンバランスであったとしても、クッション6の曲げ位置に影響を及ぼさない。この結果、図1(d)に示すように、下側のクッション6の端面における高さズレは抑制されることになる。
(5)製品9をクッション6および7と補助板8とともに箱1に収納した後、左右のフラップ3および4を箱1の内側に向かって折り、フタ5を閉めると梱包が完了する(図示せず)。
上述のようにして、製品9の梱包を行うと、下側のクッション6は箱1の中で補助板8の折り曲げによって変形してその上側を開口端とする略コの字形状となり、一方、上側のクッション7は箱1の中では下側を開口端とする略コの字形状となって、クッション6および7、そして、補助板8によって製品9が保持される。
このようにして、本発明の第1の実施形態による梱包形態では、補助板8を用いることによって、下側のクッション6がその上側を開口するコの字形状に変形して箱1に収まった際には、下側のクッション6の左右の高さを揃えることができる。この結果、下側のクッション6の左右の高さの不均衡を修正するための作業時間を確実に短縮できるばかりでなく、確実に製品を保護することができる。
図4は、図1に示す補助板8の構造の第2の例を説明するための図である。そして、図4(a)は展開された状態の補助板8を示す図であり、図4(b)は折り曲げられた状態の補助板8を示す斜視図である。
図4(a)に示すように、補助板8には図中下方に延びる一対の直線状の折り曲げ線部10が所定の間隔で形成されており、梱包の際、補助板8は折り曲げ線部10に沿って折り曲げられる。折り曲げ線部10上には図中外側に延びる切り込み部11が形成されている。そして、補助板8が折り曲げ線部10に沿って折り曲げられた際、図4(b)に示すように、切り込み部11で規定された凸形状部12が補助板8の底面から外側に突出する。
図4(b)に示す状態では、凸形状部12は、箱1の底面に対して略水平方向に張り出して、下側のクッション6を押さえるようにして食い込む。このため、箱1に、例えば、上下方向の衝撃が加わった際においても下側のクッション6と補助板8との一体感を保つことができる。
図5は、図1に示す補助板8の構造の第3の例を説明するための図である。そして、図5(a)は展開された状態の補助板8を示す図であり、図5(b)は折り曲げられた状態の補助板8を開口側からみた斜視図である。また、図5(c)は折り曲げられた状態の補助板8を底面側からみた斜視図である。
図5(a)に示すように、補助板8には所定の半径Rの円弧を有する曲線状の折り曲げ線部10が内側に向かって、所定の間隔をおいて一対形成されている。そして、当該折り曲げ部10にはその中央部に切り込み部11が設けられている。梱包の際、補助板8は折り曲げ線部10に沿って折り曲げられる。
補助板8が折り曲げ線部10に沿って折り曲げられた際、折り曲げ線部10が内側にRを描く曲線の場合には、補助板8の底面13(つまり、製品エリア10a)は下側に凸状の曲面になるように撓み、両側面14は内側に凸状の曲面状に撓むことになる。そして、図5(b)および図5(c)に示すように、切り込み部11で規定された円弧状の凸形状部12が補助板8の底面から外側(下側)に突出する。
図5(b)および図5(c)に示す状態では、凸形状部12は、箱1の底面側に突出しているので、製品9を箱1に押し込んだ際には凸形状部12が下側のクッション6に食い込む。そして、底面13および両側面14は曲面形状であるので、曲面が平面よりも耐荷重が高いことを考慮すると、製品9の質量が大きい場合においても優れた強度を発揮することになる。
図6は、図1に示す補助板8の構造の第4の例を説明するための図である。そして、図6(a)は展開された状態の補助板8を示す図であり、図6(b)は折り曲げられた状態の補助板8を開口側からみた斜視図である。また、図6(c)は折り曲げられた状態の補助板8を上方からみた図である。
図6(a)に示すように、補助板8には所定の半径Rの円弧を有する曲線状の折り曲げ線部10が外側に向かって、所定の間隔をおいて一対形成されている。そして、当該折り曲げ部10にはその中央部に切り込み部11が設けられている。梱包の際、補助板8は折り曲げ線部10に沿って折り曲げられる。
補助板8が折り曲げ線部10に沿って折り曲げられた際、折り曲げ線部10が外側にRを描く曲線の場合には、補助板8の底面13(つまり、製品エリア10a)は上側に凸状の曲面になるように撓み、両側面14は外側に凸状の曲面状に撓むことになる。そして、図6(b)および図6(c)に示すように、切り込み部11で規定された円弧状の凸形状部12が補助板8の底面から外側(横方向)に突出する。
図6(b)および図6(c)に示す状態では、凸形状部12は、箱1の底面に対して略水平方向に張り出して、下側のクッション6を押さえるようにして食い込む。このため、箱1に、例えば、上下方向の衝撃が加わった際においても下側のクッション6と補助板8との一体感を保つことができる。さらに、底面13および両側面14は曲面形状であるので、曲面が平面よりも耐荷重が高いことを考慮すると、製品9の質量が大きい場合においても優れた強度を発揮することになる。
なお、図示はしないが、補助板8に規定される凸形状部12を折り曲げ線部に複数設けるようにしてもよい。
このように、本発明の第1の実施形態では、下側クッション6上に段ボールなどの補助板8を配置して、当該補助板8に製品9を載置する製品エリアを規定するように、折り曲げ線部を形成して、上側クッション7で製品9を包んだ状態で製品9を製品エリアに載せて箱1に押し込む。これによって、補助板8が折り曲げ線部で折り曲げられて、折り曲げ線部に規定された凸形状部12が下側クッション6に食い込む。この結果、下側のクッション6が曲げられる位置(箇所)は凸形状部12が食い込んだ位置で決まり、箱1の内壁と下側のクッション6との摩擦が左右でアンバランスであったとしても、クッション6の曲げ位置に影響を及ぼさず、下側のクッション6の端面における高さズレを抑制することができる。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態による梱包形態の一例について説明する。
続いて、本発明の第2の実施形態による梱包形態の一例について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態による梱包形態の一例において梱包前の箱、梱包材、および製品を示す斜視図である。なお、図7において、図1に示す梱包形態と同一の構成要素については同一の参照番号を付して説明を省略する。また、図7に示す例では、図1で説明した手順で製品9が梱包される。
図示の梱包形態では、下側のクッション6の長手方向(図中左右方向)の長さをL1とし、箱1の左右のフラップ3および4を横に広げた際のフラップ3の一端(縁)からフラップ4の一端(縁)での長さをL2とする。この際、L1=L2とする。
このように長さを規定すると、長さL2の中点は間口2の幅の中心上に位置する。これによって、下側のクッション6の中心と箱1の間口2の中心とを容易に合わせることができるので、下側のクッション6を箱1の中に押し込む際、下側のクッション6の中心位置が箱1に対して正確になる。
この結果、下側のクッション6が箱1に収納された際には、その左右の端面の高さのズレはさらに抑制されることになる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態による梱包形態について説明する。
次に、本発明の第3の実施形態による梱包形態について説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態による梱包形態の一例の手順を説明するための図である。そして、図8(a)は梱包前の箱、梱包材、および製品を示す斜視図であり、図8(b)および図8(c)は製品の収納が終了した状態を示す斜視図である。また、図8(d)は梱包の終了を示す斜視図である。なお、図8において、図1に示す梱包形態と同一の構成要素について同一の参照番号を付す。
図8(a)に示すように、補助板8はその側面14を規定する面に連接して上面20となる面を備えている。そして、側面14を規定する面と上面20を規定する面との間には折り曲げ線部22が形成されている。上記の上面20を規定する面に取手用の穴部(つまり、取手部)21が形成されている。
製品9を梱包する際には次の(1)〜(5)の手順で梱包が行われる。
(1)箱1の間口2の外縁に設けられた左右のフラップ3および4を横に広げて、下側のクッション6を左右のフラップ3および4の上に載せる(図8(a)および図8(b)参照)。
(2)続いて、下側のクッション6上に補助板8を載せる。前述のように、補助板8の側面14を規定する面には折り曲げ線部22を介して連接する上面20を規定する面が設けられ、これら面(上面20)の各々には取手用の穴部21が形成されている(図8(b)参照)。
(3)上側のクッション7によって製品9を包む。この際、上側のクッション7はその開口端が下側を向く略コの字形状になるようにして製品9を包み込む(図8(b)参照)。
(4)上側のクッション7で製品9を包んだ状態で、製品9を補助板8および下側のクッション6とともに箱1に押し込む(図8(c)参照)。これによって、下側のクッション6は箱1の内壁に添って変形し、その上側が開口端となる略コの字となる。
この際、図1で説明したように、補助板8は下側のクッション6に押されて曲げ線部10に沿って谷折りに折れ曲がって凸形状部が下方に突出して、下側のクッション6に食い込む。
(5)製品9をクッション6および7と補助板8とともに箱1に収納した後、補助板8の折り曲げ線部22を介して側面14に連接する上面20を箱1の内側に折り曲げて畳み込む(図8(d)参照)。その後、左右のフラップ3および4を箱1の内側に向かって折り、フタ5を閉めると梱包が完了する(図示せず)。
このように、図8に示す例では、製品9を箱1に収納した際、上側のクッション7の上側に位置する上面22を補助板8に設けて、さらに、この上面22に取手用の穴部21を設けたので、開梱に製品9を容易に取り出すことができる。つまり、製品9の取り出しの際には、フタ5を開けた後、左右のフラップ3および4を左右に広げる。そして、補助板8の上面20に形成された取手用の穴部21に指を入れて引き出せば、容易に製品9を取り出すことができる。
図9は、本発明の第3の実施形態による梱包形態の他の例の手順を説明するための図である。そして、図9(a)は梱包前の箱、梱包材、および製品を示す斜視図であり、図9(b)および図9(c)は梱包の途中を示す斜視図である。また、図12(d)は製品の収納が終了した状態を示す斜視図である。なお、図9において、図1に示す梱包形態と同一の構成要素について同一の参照番号を付す。
図9(a)に示すように、補助板8はその側面14の他に側面14が規定された辺と異なる辺に対応して側面23が設けられており、この側面23を規定する面に連接して上面24となる面が設けられている。そして、側面23を規定する面と上面24を規定する面との間には折り曲げ線部26が形成されている。上記の上面24を規定する面に取手用の穴部25が形成されている。なお、底面(つまり、製品エリア)13と側面23との間には折り曲げ線部が形成されている。
製品9を梱包する際には次の(1)〜(5)の手順で梱包が行われる。
(1)箱1の間口2の外縁に設けられた左右のフラップ3および4を横に広げて、下側のクッション6を左右のフラップ3および4の上に載せる(図9(a)および図9(b)参照)。
(2)続いて、下側のクッション6上に補助板8を載せる。前述のように、補助板8の底面13に連接する側面23を規定する面には折り曲げ線部26を介して連接する上面24を規定する面が設けられ、これら面(上面24)の各々には取手用の穴部25が形成されている(図9(b)参照)。
(3)上側のクッション7によって製品9を包む。この際、上側のクッション7はその開口端が下側を向く略コの字形状になるようにして製品9を包み込む(図9(b)参照)。
(4)上側のクッション7で製品9を包んだ状態で、製品9を補助板8および下側のクッション6とともに箱1に押し込む(図9(c)参照)。これによって、下側のクッション6は箱1の内壁に添って変形し、その上側が開口端となる略コの字となる。
この際、図1で説明したように、補助板8は下側のクッション6に押されて曲げ線部10に沿って谷折りに折れ曲がって凸形状部が下方に突出して、下側のクッション6に食い込む。
(5) 製品9をクッション6および7と補助板8とともに箱1に収納した後、補助板8の折り曲げ線部26を介して側面23に連接する上面26を箱1の内側に折り曲げて畳み込む(図9(d)参照)。その後、左右のフラップ3および4を箱1の内側に向かって折り、フタ5を閉めると梱包が完了する(図示せず)。
このように、図9に示す例では、製品9を箱1から取り出す際には、フタ5を開けた後、左右のフラップ3および4を左右に広げる。そして、補助板8の上面24に形成された取手用の穴部25に指を入れて引き出せば、容易に製品9を取り出すことができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態による梱包形態について説明する。
次に、本発明の第4の実施形態による梱包形態について説明する。
図10は、本発明の第4の実施形態による梱包形態の一例の手順を説明するための図である。そして、図10(a)は梱包前の箱、梱包材、および製品を示す斜視図であり、図10(b)および図10(c)は梱包の途中を示す斜視図である。また、図10(d)は製品の収納が終了した状態を示す斜視図である。なお、図10において、図1に示す梱包形態と同一の構成要素について同一の参照番号を付す。また、図10に示す例では、図1で説明した手順で製品9が梱包される。
図10(a)に示すように、下側のクッション6の長手方向の両端部近傍の側縁にはそれそれぞれ切欠き部30が形成されており、これら切り欠き部30によって下側のクッション6の両端部は他の部分よりも細くなっている。図1で説明したようにして、製品9の収納が終了した時点では(図10(d))、クッション6に形成された切欠き30は箱1の壁面と補助板8とによって囲まれて空間となる。
この空間には箱1の上側から容易に物品を挿入することができ、当該空間に、例えば、同梱物(図示せず)を収納すれば、箱1内のスペースを有効に活用することができる。
このようにして、図10に示す例では、下側のクッション6の両端部近傍を切り欠いて切り欠き部30を形成しておくようにしたので、物品9を箱1に収納すると、当該切り欠き部30は補助板8および箱1の壁面によって空間を規定することになる。そして、当該空間に同梱物を収納すれば箱1内のスペースを有効に活用することができる。
図11は、本発明の第4の実施形態による梱包形態の他の例の手順を説明するための図である。そして、図11(a)は梱包前の箱、梱包材、および製品を示す斜視図であり、図11(b)および図11(c)は梱包の途中を示す斜視図である。また、図11(d)は製品の収納が終了した状態を示す斜視図である。なお、図11において、図1に示す梱包形態と同一の構成要素について同一の参照番号を付す。また、図11に示す例では、図1で説明した手順で製品9が梱包される。
図10(a)に示すように、下側のクッション6の長手方向の両端部の中央部分には長手方向内側に延びる切欠き部31がそれぞれ形成されている。図1で説明したようにして、製品9の収納が終了した時点では(図11(d))、クッション6に形成された切欠き31は箱1の壁面と補助板8とによって囲まれて空間となる。
この空間には箱1の上側から容易に物品を挿入することができ、当該空間に、例えば、同梱物(図示せず)を収納すれば、箱1内のスペースを有効に活用することができる。
このようにして、図11に示す例では、下側のクッション6の両端部の中央部分を切り欠いて切り欠き部31を形成しておくようにしたので、物品9を箱1に収納すると、当該切り欠き部31は補助板8および箱1の壁面によって空間を規定することになる。そして、当該空間に同梱物を収納すれば箱1内のスペースを有効に活用することができる。
ところで、上述の第1の実施形態から第4の実施形態では、クッション6および7としてウレタンを用いたが、可撓性を有する部材であればウレタンに限定されず、他の部材を用いるようにしてもよい。
さらに、補助板8として段ボールシートを用いるようにしたが、段ボールシートに限らず、弾性を有するシート部材、例えば、プラスチックシート、発泡材シート、又はボール紙シートを用いるようにしてもよい。
上述のように、本発明の実施の形態では、上側のクッション7で製品9を覆った状態で、製品9を箱1の開口部から下側のクッション6および補助板8とともに収納すると、補助板8材が折り曲げ線部で折り曲げられて、凸形状部12が下側のクッション6に食い込むように当たる。
この結果、凸形状部12によって下側のクッション6が屈曲する位置が規定されるので、下側のクッション6のずれが抑制されて、箱1に収納した際に下側のクッション6の一方端の高さと他方端の高さが不均衡となることがなくなり、高さずれ是正のための作業を行う必要がなくなる。このようにして、本発明の実施の形態では、梱包作業時間を短縮して、しかも確実に製品などの被梱包物を保護することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
1 箱
3,4 フラップ
6,7 クッション
8 補助板
10,22,26 折り曲げ線部
11 切り込み部
12凸形状部
21,25 穴部
24 上面
30,31 切り欠き部
3,4 フラップ
6,7 クッション
8 補助板
10,22,26 折り曲げ線部
11 切り込み部
12凸形状部
21,25 穴部
24 上面
30,31 切り欠き部
Claims (8)
- 第1の緩衝材と第2の緩衝材とによって被梱包物が挟持された状態で箱に収納された梱包体であって、
前記第1の緩衝材が前記箱の底面側に位置し、前記第1の緩衝材の上に弾性を有する補助部材が位置づけられ、
前記補助部材には前記被梱包物が載置される所定のエリアが規定されるとともに、前記エリアと他の部分とを区切る折り曲げ線部が形成され、さらに前記折り曲げ線部で折り曲げられた際に前記エリアから外側に突出する突出部が形成されており、
前記第2の緩衝材で前記被梱包物の少なくとも一部を覆って前記補助部材に規定された前記エリアに前記被梱包物が載置され、前記被梱包物が前記第1の緩衝材および前記補助部材とともに前記箱の形成された開口部から前記箱に収納されると、前記補助部材が前記折り曲げ線部で折り曲げられて前記突出部が前記第1の緩衝材に当たって前記第1の緩衝材の動きを抑制することを特徴とする梱包体。 - 前記第1の緩衝材および前記第2の緩衝材の各々は可撓性を有するクッション材であり、
前記第1の緩衝材は前記箱の底面と反対側に向かってに開口して前記箱に収納され、
前記第2の緩衝材は前記箱の底面側に向かってに開口して前記箱に収納されることを特徴とする請求項1に記載の梱包体。 - 前記補助部材は板状の部材であり、一対の前記折り曲げ線部が前記エリアを規定するようにして形成されおり、前記折り曲げ線部で折り曲げられた際には前記エリアを底面として当該エリアに続く側面が規定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包体。
- 前記折り曲げ線部は曲線状に形成されており、前記折り曲げ線部で折り曲げられた際には前記エリアおよび前記側面は曲面となることを特徴とする請求項3に記載の梱包体。
- 前記箱は互いに対向する辺に設けられた一対のフラップと、前記箱の開口部を塞ぐ蓋部とを有し、
前記箱に前記被梱包物を収納する前の状態で前記一対のフラップを広げた際の一方のフラップの一端から他方のフラップの一端までの長さが前記第1の緩衝材の長手方向の長さに等しいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の梱包体。 - 前記補助部材には、前記被梱包物が前記箱に収納された状態で前記第2の緩衝材の上側に位置する上面が形成されており、
前記上面には取手部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の梱包体。 - 前記取手部は指が挿入される穴部であることを特徴とする請求項6に記載の梱包体。
- 前記第1の緩衝材にはその端部から内側に延びる切り欠き部が形成されており、
前記第1の緩衝材が前記箱に収納された状態で、前記箱の壁面および前記補助部材によって前記切り欠き部が空間を形成し、当該空間は前記箱の開口部に臨んでいることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の梱包体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013056737A JP2014181059A (ja) | 2013-03-19 | 2013-03-19 | 梱包体 |
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JP2013056737A JP2014181059A (ja) | 2013-03-19 | 2013-03-19 | 梱包体 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2014181059A true JP2014181059A (ja) | 2014-09-29 |
Family
ID=51700140
Family Applications (1)
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JP2013056737A Pending JP2014181059A (ja) | 2013-03-19 | 2013-03-19 | 梱包体 |
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JP (1) | JP2014181059A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110775397A (zh) * | 2019-12-05 | 2020-02-11 | 重庆市美盈森环保包装工程有限公司 | 一种缓冲包装盒 |
JP2021041964A (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 梱包部材およびそれを備えた包装材 |
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2013
- 2013-03-19 JP JP2013056737A patent/JP2014181059A/ja active Pending
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JP7379969B2 (ja) | 2019-09-10 | 2023-11-15 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 梱包部材およびそれを備えた包装材 |
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