JP6269944B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
サイドエアバッグ装置の多くは、シートを構成するシートバックのドア側の側部に、インフレータとサイドエアバッグを収納した構造が用いられ、側面衝突が生ずると、折り畳んだサイドエアバッグが、インフレータから発生するガスにより膨張しながら展開する。このサイドエアバッグがシートに着座した乗員とドア内面(車室内の側部)との間に展開して、シート上の乗員を衝撃から保護する。
ところで、シートに着座している乗員の体格は、一般的に肩部が、肩部から下の部分である胸部、腹部、腰部などよりも横幅が広い。
このため、サイドエアバッグは、乗員の体格により、乗員の肩部から下側では、展開できても、乗員の肩部との間では、適切にサイドエアバッグが乗員とドア内面との隙間で展開されない場合がある。
好ましくは、シートバックは、車幅方向外側の側部に上下方向へ延びたシートフレーム部材を有し、上側ガイド板は、シートフレーム部材の外周面に周方向および軸方向に沿って変位可能に設けられ、下側ガイド板は、上側ガイド板の下側でシートフレーム部材に固定され、可変部は、上側ガイド板に、ガス噴出口を下側に向けて据付けられたインフレータと、上側ガイド板を誘導するガイド部とを有するものとした(請求項3)。
図1は、本発明を適用した車両の一部を示す斜視図、図2は同車両のシートに組み付けたサイドエアバッグ装置を拡大して示す斜視図である。
図1において、1は、内部に車室内1aを有する車体、2は同車体1の車幅方向側部に設けたフロント側の乗降口、3は同乗降口2と隣接してリヤ側に設けたリヤ側の乗降口である。ちなみに、4はサイドルーフレール、5はセンタピラー、7はサイドシルである。
車体1の車室内1aには、フロントドア9と隣接して、フロントシート10(本願のシートに相当)が据付けられている。ちなみにリヤドアと隣接した位置には、リヤシート(図示しない)が据え付けられる。フロントシート10およびリヤシートは、いずれも乗員が座るシートクッション12と乗員の背を支えるシートバック13とを有して構成される。
ここで、バッグ展開制御構造25には、サイドエアバッグ展開時、例えば上側チャンバ部16aを車両の前方斜め外側へ向かわせ、エアバッグ16の下側チャンバ部16bを車両の前方もしくは車両の前方斜め内側、ここでは車両の前方へ向かわせながら展開させる構造が用いられている。
また上側ガイド板26の端部は、例えば上部カラー32のシートバック13側の外周面部分に取着され、上側ガイド板26全体を、上記下側ガイド板28と同じく、上部カラー32から車両前方へ真っ直ぐ突き出る姿勢に位置決めている。同上側ガイド板26は、上部カラー32が下部カラー30から離脱すると、パイプフレーム部材17を支点に回動変位可能となる。つまり、同構造から可変式の上側ガイド板26を構成している。上側ガイド板26は、キー嵌合部33にて車両前方へ真っ直ぐ突き出た姿勢に位置決められた状態が待機位置となる。なお、上側ガイド板26と下側ガイド板28は、図3に示される非膨張展開状態の待機状態において、実用性の点から上面視において平行にしておくとより良い。
すなわち、図2にも示されるようにインフレータ19は、可変する側の部材、つまり上側ガイド板26のドア側の側面に据付けられる。同インフレータ19は、サイドエアバッグ16を展開させるガスが噴出するガス噴出口19aを下側に向けて、上下方向沿いに配置され、インフレータ19から噴出するガスによって、パイプフレーム部材17沿い(軸方向)に上昇する構造としている。ちなみにインフレータ19は、図4にも示されるように例えばインフレータ19から突き出るスタッドボルト20aと同ボルト20aにねじ込まれるナット20bとを用いて、上側ガイド板26に締結されている。
すなわち、ガイド部40には、例えば上部カラー32の直上のパイプフレーム部分に嵌挿して固定された短筒形のカムカラー41と、上部カラー32の上端面に突設した帯板形の突片部42とを組み合わせた構造が用いられている。
これにより、車両の側面衝突時、サイドエアバッグ16は、乗員αとドア内面との間でより適切に展開される。
例えば図7中の矢印で示されるように車両のフロントドア9に衝突物体(図示しない)が衝突する事態が生じると、車両に装備されている衝突センサが、これを検出する。これに伴いインフレータ19は作動し、ガスを発生させ、折り畳んであるサイドエアバッグ16を発生ガスで膨張させる。
この点を説明すると、図5(a)に示されるように上側ガイド板26には、インフレータ19がガス噴出口19aを下側に向けて据え付けられているから、上側ガイド板26は、図5(b)のようにガス噴出口19aから噴出するガスによって、一気にパイプフレーム部材17沿いに上方へ変位、すなわち上方のガイド面43に突片部42が突き当たるまで上昇する。この上昇に伴いキー部34は、キー溝35から抜け出る。
またサイドエアバッグ16の展開状態において、上昇後の上側ガイド板26と固定されている下側ガイド板28の間にサイドエアバッグ16のテザー部16cが位置するように設定することにより、テザー部16cと上側ガイド板26及び下側ガイド板28を介して乗員αの肩部α1とドア内面との間で展開される上側チャンバ部16aを車両前方斜め外側に向かわせ、乗員αの肩部α1から下側の部位とドア内面との間で展開される下側チャンバ部16bを車両前方(もしくは車両斜め内側)に向かわせるという異なる特性をより有効に発揮させることが可能となる。
本実施形態は、上側ガイド板26が、上昇する力を利用して、ガイド面43の端まで回動変位した後、上側ガイド板26が下がることがないよう、回動変位を終えた上側ガイド板26の落下を抑える落下抑制部50を設けたものである。
本実施形態では、落下抑制部50として、突片部42の先端側部に凸部51を設け、ガイド面43の端に、凸部51が嵌る凹部52を設けて、上側ガイド板26が所定位置まで回動変位すると、凸部51と凹部52とが嵌り合い、上側ガイド板26が下がるのを抑える構造が用いられている。
本実施形態は、第1の実施形態のガイド部を短筒形のカムカラーを用いて構成したのではなく、パイプフレーム部材17の周壁に設けた逆J形のピン挿通路55と、上部カラー32の内面から突き出て上記ピン挿通路55内に挿入されるピン56とを有したピン挿通構造で構成したものである。特に本実施形態では、ピン挿通路55の終点に、パイプフレーム部材17の軸心と交差する方向に延びる通路部分で形成されるピン嵌挿部57が設けられ、第2の実施形態と同様、回動変位した上側ガイド板26が下がるのを抑える落下抑制部58を構成している。
なお、上述した各実施形態における各構成およびそれの組合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能であることはいうまでもない。また本発明は、実施形態によって限定されることはなく、「特許請求の範囲」によってのみ限定されることはいうまでもない。例えば上述の実施形態では、可変式の上側ガイド板、固定式の下側ガイド板を用い、インフレータのガス流を活用した構造で、サイドエアバッグの展開方向を、サイドバッグの上下方向で異ならせるようにした構造を挙げたが、これに限らず。他の構造を用いて構わない。むろん、シートもフロントシートでなく、リヤシートでもよい。
9 フロントドア(車室内の側部)
10 フロントシート(シート)
13 シートバック
15 サイドエアバッグ装置
16 サイドエアバッグ
16a 上側チャンバ部
16b 下側チャンバ部
16c テザー部
19 インフレータ
25 バッグ展開制御構造(展開方向変化部)
26 上側ガイド板
28 下側ガイド板
29 展開制御部(可変部)
Claims (3)
- 車両の車室内に設けられたシートと、
前記シートのシートバック側部に設けられたサイドエアバッグと、
前記サイドエアバッグの展開方向を当該サイドエアバッグの上下方向の部位で異ならせる展開方向変化部と
を備え、
前記サイドエアバッグは、複数のチャンバ部で構成され、テザー部によって区画された上側チャンバ部と下側チャンバ部とを有し、
前記展開方向変化部は、前記上側チャンバ部を車両前方斜め外側に向かわせ、前記下側チャンバ部を車両前方もしくは車両前方斜め内側へ向かわせるものである
ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 前記展開方向変化部は、
前記上側チャンバ部の展開方向を定める可変式の上側ガイド板と、
前記下側チャンバ部の展開方向を定める固定式の下側ガイド板と、
前記上側ガイド板を、前記サイドエアバッグの非展開状態には待機位置に配置し、前記サイドエアバッグの展開時には可変する可変部とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記シートバックは、車幅方向外側の側部に上下方向へ延びたシートフレーム部材を有し、
前記上側ガイド板は、前記シートフレーム部材の外周面に周方向および軸方向に沿って変位可能に設けられ、
前記下側ガイド板は、前記上側ガイド板の下側で前記シートフレーム部材に固定され、
前記可変部は、
前記上側ガイド板に、ガス噴出口を下側に向けて据付けられたインフレータと、
前記上側ガイド板を誘導するガイド部とを有する
ことを特徴とする請求項2に記載のサイドエアバッグ装置。
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