JP6269590B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナーコンテナが着脱可能に装着される画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて顕像化して記録紙に転写することで画像形成を行っており、トナーの量が所定の量以下になると、トナーコンテナからトナーが補給される。
画像形成装置には、トナーコンテナを着脱するための開口が設けられている。開口はカバーで開閉可能であり、開口の内側にはトナーコンテナが着脱可能に保持されると共に電気的に接続される装着部材が設けられている。トナーコンテナと装着部材とが電気的に接続されると、トナーコンテナから種々の情報が送信されるようになっている。例えば、トナーコンテナには、型番やシリアル番号等の情報が記憶されたICタグが設けられており、トナーコンテナが装着部材に装着されると、このICタグと画像形成装置の制御部との間で無線通信を行い、ICタグに記憶された情報に基づいて各種の制御が行われるようになっている。装着部材とトナーコンテナとが電気的に接続したままでトナーコンテナが取り外されると、活線挿脱によって画像形成装置の動作に悪影響を与える虞がある。
一方で、トナーコンテナには破棄トナーが回収される回収部が設けられているものがある。このようなトナーコンテナを装着せずに画像形成装置を作動させると、廃棄トナーが詰まって像担持体の動作不良が生じる虞がある。
特許文献1や特許文献2には、トナーコンテナにレバーを設けて、トナーコンテナ装着部にトナーコンテナを装着した後にレバーを回動させることによって、トナーコンテナが装着されたことが検知されると共にカバーで閉じることが可能となる、言い換えれば、トナーコンテナが装着されていないとカバーを閉じることができないように構成された画像形成装置が提案されている。
特開2001−42619号公報 特開2007−309991号公報
上記特許文献1や特許文献2に記載されている画像形成装置では、トナーコンテナが装着されていない状態でのカバーの閉止を防止するために、カバーと干渉するリブや突起を設けている。このため、トナーコンテナが装着されていない状態で誤ってカバーを閉じようとすると、リブや突起あるいはリブや突起が干渉する部分が破損してしまう虞がある。また、トナーコンテナが装着されていないとカバーを閉じることができないと、メンテナンス等のためにトナーコンテナを装着していない状態で画像形成装置を搬送する必要がある場合に、カバーが開いたままとなり搬送しづらい。
なお、活線挿脱を回避するために、カバーの開閉を検知し、カバーが開いている場合はトナーコンテナ装着部とトナーコンテナとの電気的な接続を遮断するように構成される場合がある。つまり、トナーコンテナを着脱するためにはカバーを開く必要があるが、カバーを開いた段階で電気的な接続が遮断されるので、活線挿脱が回避される。
このように、活線挿脱を回避するにはカバーの開閉を検知する必要があり、廃棄トナーの詰まりによる像担持体の動作不良を防止するには装着部材とトナーコンテナとの接続の有無を検知する必要がある。これらの検知を独立して行うとセンサーの数が増えてコストが上昇したり制御が複雑になったりしてしまう。特にフルカラー対応の画像形成装置ではトナーコンテナの数が増えるのでセンサーの数が増え、さらにコストが上昇したり制御や構造が複雑化したりする。
本発明は上記事情を考慮し、トナーコンテナの装着の有無とカバーの開閉状態とを一つのセンサーを用いて検出できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、トナーコンテナを着脱するための開口を開閉するカバーを備えた画像形成装置であって、前記開口の内側において、前記トナーコンテナが装着されることで所定の方向に移動可能に支持されたコンテナホルダーと、前記コンテナホルダーへの前記トナーコンテナの装着状態を検知する第1の位置と、前記コンテナホルダーへの前記トナーコンテナの未装着状態を検知する第2の位置と、の間で切り替えられるスイッチ部を備えた検知装置と、前記カバーの開閉動作と連動すると共に、移動することで前記検知装置の前記スイッチ部を切り替える可動部材と、を有し、前記コンテナホルダーへの前記トナーコンテナの装着状態で前記カバーが閉止されると、前記スイッチ部を前記第2の位置から前記第1の位置に切り替える方向への前記可動部材の移動が許可され、前記コンテナホルダーへの前記トナーコンテナの未装着状態で前記カバーが閉止されると、前記スイッチ部を前記第2の位置から前記第1の位置に切り替える方向への前記可動部材の移動が前記コンテナホルダーによって規制されるように構成されていることを特徴とする。
このような構成を採用することにより、コンテナホルダーへのトナーコンテナの装着の有無をカバーの開閉動作に連動させて一つの検知装置で検知することができる。例えば、一つの検知装置によって、トナーコンテナが装着されていない場合は、カバーが閉じられても画像形成動作を実行させないようにすることができる。したがって、トナーコンテナの装着の有無やカバーの開閉検知等を行うセンサーの数を増やす必要がないので、コストの上昇を抑えつつ活線挿脱を回避することができる。また、トナーコンテナが廃棄トナーを回収するように構成されている場合は、廃棄トナーの詰まりによる画像形成装置の動作不良を防止できる。
本発明の画像形成装置において、前記可動部材は、スライドすることで前記検知装置の前記スイッチ部を切り替える第1可動部材と、前記第1可動部材にスライド可能に支持されて、前記カバーの開閉動作に連動してスライドする第2可動部材と、を有し、前記第1可動部材と前記第2可動部材との間には、前記カバーの閉止動作に連動した前記第2可動部材のスライド方向と反対方向への付勢力を有する第1付勢部材が介装されていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、検知装置を第2の位置から第1の位置へ切り替える方向への第1可動部材のスライドがコンテナホルダーによって規制された状態でカバーが閉じられると、カバーの閉止動作に連動した第2可動部材の移動は第1付勢部材の収縮によって吸収されるので、カバーを完全に閉じることができる。したがって、トナーコンテナが未装着の状態でも、検知装置を第1の位置に切り替えさせずに、カバーを閉じることができる。
本発明の画像形成装置において、前記検知装置の前記スイッチ部を前記第1の位置から前記第2の位置に切り替える方向へ前記第1可動部材を付勢する第2付勢部材を有し、前記第1付勢部材の付勢力は、前記第2付勢部材の付勢力よりも大きく設定されていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、トナーコンテナが装着されている状態でカバーが閉じられて第2可動部材がスライドした際に、第1付勢部材よりも第2付勢部材が優先的に圧縮する。したがって、第1可動部材は、第2付勢部材の付勢力に抗して第2可動部材と共に検知装置を第2の位置から第1の位置に切り替える方向にスライドすることができる。
本発明の画像形成装置において、前記コンテナホルダーは、前記トナーコンテナが装着されることで上下方向に移動するように設けられており、前記第1可動部材は、上下方向にスライドすることで前記検知装置の前記スイッチ部を切り替える縦スライド部材と、前記縦スライド部材の上下方向のスライドに伴って左右方向にスライドすると共に、前記第2付勢部材で左右方向に付勢されて、前記検知装置の前記スイッチ部を前記第1の位置から前記第2の位置に切り替える方向へ前記縦スライド部材を付勢する横スライド部材と、を有し、前記コンテナホルダーへの前記トナーコンテナの装着状態において、前記横スライド部材の左右方向へのスライドが前記コンテナホルダーによって規制されることで、前記検知装置の前記スイッチ部を前記第2の位置から前記第1の位置へ切り替える方向への前記縦スライド部材のスライドが規制されることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、複数のトナーコンテナが左右方向に併設して設けられた画像形成装置に対応させることができる。
本発明の画像形成装置において、前記コンテナホルダーと前記横スライド部材とには、該横スライド部材のスライド方向に沿って配置された規制片と係止片とがそれぞれ設けられており、前記トナーコンテナが前記コンテナホルダーに装着されていない状態では、前記係止片が前記規制片に当接することで前記横スライド部材のスライドが規制され、前記トナーコンテナが前記コンテナホルダーに装着されて該コンテナホルダーが所定の位置まで上下方向に移動した状態では、前記規制片は前記係止片から上下方向に離間して前記横スライド部材のスライドが許可されることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、簡単な構成で横スライド部材のスライドを規制することができる。
本発明の画像形成装置において、前記横スライド部材には、前記係止片から、前記トナーコンテナ装着による前記コンテナホルダーの移動方向に所定の間隔を開けて配置された補助係止片が設けられており、前記トナーコンテナが前記所定の位置よりも前記移動方向に離間した位置に移動した状態では、前記補助係止片が前記規制片に当接することで前記横スライド部材のスライドが規制されることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、トナーコンテナがコンテナホルダーに中途半端に装着されて所定の位置を越えて移動したような場合にも、横スライド部材のスライドを規制することができる。したがって、トナーコンテナがコンテナホルダーに中途半端に装着されたような場合にカバーが閉じられても画像形成動作を実行させないようにすることができる。
本発明によれば、トナーコンテナの装着の有無とカバーの開閉状態とを一つのセンサーを用いて検出することができるので、トナーコンテナの装着忘れによる画像形成動作不良や活線挿脱を回避するためのコストの上昇を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンターを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、トナーコンテナ装着用開口を開いた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、装置本体の前面の構造を右上から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、装置本体の前面の構造を左前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、トナーコンテナを示す図であり、図5(A)は右下方から見た斜視図、図5(B)は左後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、コンテナホルダーを示す図であり、図6(A)は左前方から見た斜視図、図6(B)は右後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、コンテナホルダーに装着されたトナーコンテナを左後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、トナーコンテナ装着によるコンテナホルダーの移動を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、コンテナホルダーへのトナーコンテナが装着状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、可動部材を示す図であり、図10(A)は右後方から見た斜視図、図10(B)は左前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、可動部材の縦スライド部材と第2可動部材とを示す図であり、図11(A)は右後方から見た分解斜視図、図11(B)は左前方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、全コンテナホルダーにトナーコンテナが装着されてカバーが開いた状態を右後方から見た斜視図である。 図13(A)は図12のA部の拡大図、図13(B)は図12のB部の拡大図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、全コンテナホルダーにトナーコンテナが装着されてカバーが閉じた状態を右後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、カバーの閉止動作に連動した第2可動部材の動作を示す図であり、図15(A)はカバーの押圧片と第2可動部材の被押圧部が当接した状態を示す側面図、図15(B)は押圧片が被押圧部を押し上げた状態を示す側面図である。 図16(A)は図14のA部の拡大図、図16(B)は図14のB部の拡大図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、コンテナホルダーの一つにトナーコンテナが未装着でカバーが開いた状態を右後方から見た斜視図である。 図18(A)は図17のA部の拡大図、図18(B)は図17のB部の拡大図、図18(C)は図17のC部の拡大図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、コンテナホルダーの一つにトナーコンテナが未装着でカバーが閉じた状態を右後方から見た斜視図である。 図20(A)は図19のA部の拡大図、図20(B)は図19のB部の拡大図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、第2の実施例に係る横スライド部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、トナーコンテナがコンテナホルダーに中途半端に装着された場合の第2の実施例に係る横スライド部材とコンテナホルダーとを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターにおいて、トナーコンテナがコンテナホルダーに中途半端に装着された場合の第1の実施例に係る横スライド部材とコンテナホルダーとを示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について説明する。
図1および図2を参照して、画像形成装置としてのカラープリンター1の全体の構成について説明する。図1はカラープリンターを示す斜視図であり、図2はカラープリンターのカバーを回動させてトナーコンテナ装着部を開放した状態を示す斜視図である。以下、図1における紙面手前側を、カラープリンターの正面側(前側)とし、左右の向きは、カラープリンターの正面から見た方向を基準として説明する。
図1に示されるように、カラープリンター1は、略矩形箱状の装置本体2を有する。装置本体2の下部には給紙カセット3が装着されており、装置本体2の上面には排出トレイ4が設けられている。また、装置本体2の内部には、4色のトナーを用いて電子写真方式で画像形成を行う画像形成部と、給紙カセット3から画像形成部を経て排出トレイ4に向かう用紙の搬送経路と、画像形成動作を制御する制御部と、が設けられている。制御部は、給紙カセット3から用紙を給紙し、搬送経路に沿って搬送し、画像形成部で画像を形成した後、排紙トレイ4に排出するように制御する。
図2に示されるように、装置本体2の前面には、横長の長方形状のトナーコンテナ着脱用開口2aが形成されている。トナーコンテナ着脱用開口2aはカバー6によって開閉可能となっている。また、装置本体2には、トナーコンテナ着脱用開口2aの内側に、各色のトナーが収容されたトナーコンテナ10がそれぞれ着脱可能に保持されるコンテナホルダー13と、コンテナホルダー13へのトナーコンテナ10の着脱の有無によって切り替えられる検知装置20と、カバー6の開閉動作に連動すると共に検知装置20を切り替える可動部材30と、が設けられている。
次に、図2〜図9を参照して、装置本体2の前面の構造とトナーコンテナ10及びコンテナホルダー13について説明する。図3は装置本体の前面を斜め右上から見た斜視図、図4は装置本体の前面を斜め左上から見た斜視図、図5(A)及び図5(B)はトナーコンテナを示す斜視図、図6(A)及び図6(B)はコンテナホルダーを示す斜視図、図7はコンテナホルダーに装着されたトナーコンテナを示す斜視図、図8はトナーコンテナ装着によるコンテナホルダーの移動を説明する図、図9はコンテナホルダーへのトナーコンテナの装着状態を示す正面図である。
図2及び図4に示されるように、装置本体2には、トナーコンテナ着脱用開口2aの右上隅と右下隅とに、上下一対の回動軸7が設けられている。カバー6はこの回動軸7に90°以上回動可能に支持されており、トナーコンテナ着脱用開口2aを開閉する。カバー6の内面には、左縁のやや内側に、押圧片8がブラケット9に支持されて固定されている。押圧片8は、左右方向に扁平な直方体状の形状であり、図3に示されるように、上面8aと後面8bとの角、及び、下面8cと後面8bとの角にはそれぞれテーパ面8d、8eが形成されている。
トナーコンテナ着脱用開口2aの内側において、装置本体2には、各コンテナホルダー13を上下方向に移動可能に支持するためのガイド部材(図示省略)が左右方向に並設されている。ガイド部材は、トナーコンテナ着脱用開口2aに対向する上下方向に略垂直に延びる平坦面を有する。平坦面の一部には、画像形成部と連通する開口が形成されている。さらに、平坦面の上部と下部には、位置決め穴と位置決めボスとが、垂直線上に並んで形成されている。また、平坦面の左右の縁には、前方に垂直に起立して上下方向に垂直に延びる仕切り壁がそれぞれ形成されている。各仕切り壁の対向する面の前端部には、内方向に突出する嵌合突起が、上下に並んで2つ形成されている。
ガイド部材の下方には、前方に水平に突出する保持部が形成されている。トナーコンテナ10は、コンテナホルダー13に装着される際に、保持部に一時的に載置される。
図5(A)及び図5(B)に示されるように、トナーコンテナ10は、縦長の略直方体状の形状を有し、画像形成部に供給されるトナーが収容される上部のトナー収容部10aと、廃棄トナーが回収される下部トナー回収部10bと、トナー収容部10aとトナー回収部10bとの間の、画像形成部と連結される連結部10cと、を有する。トナー収容部10aの後面にはトナー補給口が設けられており、このトナー補給口から画像形成部にトナーが供給される。また、トナー収容部10aには、左右の側面に、左右方向に突出するボス11が上下方向に離れた2箇所に立設されている。トナー回収部10bには、画像形成部で生じた廃棄トナーが連結部10cを介して回収される。
また、トナー収容部10aの後面には、後方に突出する位置決めボス12aが立設され、トナー回収部10bの後面には、縦長の長孔状の位置決め凹部12bが形成されている。位置決めボス12aと位置決め凹部12bとは垂直線上に配置されている。これらの位置決めボス12aと位置決め凹部12bとが、ガイド部材の平坦部に形成された位置決め穴と位置決めボスとに嵌合することで、トナーコンテナ10がガイド部材に対して位置決めされるようになっている。
図6(A)及び図6(B)に示されるように、コンテナホルダー13は、対向する左右の側板13aと、後板13bと、上板13cとによって、前面と下面とが開口した直方体状の凹部を形成する部材である。左右の側板13aには、前縁に沿って上下に並んだ切り欠き14が形成されている。切り欠き14は、後縁から斜め下方向に傾斜した傾斜縁15と、傾斜縁15の後端に連続する上に凹んだ係合部16とを有する。また、後板13bには、略楕円状の開口が形成されている。さらに、上板13cには、後縁のほぼ右半分から後方へ延設された規制片17(図6(B)参照)が形成されている。
また、コンテナホルダー13の左右側板13aには、縦長の矩形状のスライド孔13dが上下方向に離れて2つ形成されている。さらに、左右側板13aには、後板13bから各スライド孔13dの下半分に向かって延びる矩形状の装着用開口13eが形成されている。さらに、左右の側板13aと後板13bの外面には、上下方向に延びるリブ13fが複数形成されている。なお、リブ13fは、各スライド孔13dの上半分の後縁に沿っても形成されている。また、上板13cの前縁部には、前方に突出する板状の取っ手13gが形成されている。
コンテナホルダー13をガイド部材に装着する方法について説明する。コンテナホルダー13は、各側板13aに形成された各装着用開口13eを、ガイド部材の各仕切り壁に立設された嵌合突起にそれぞれ位置合わせして、コンテナホルダー13をガイド部材の前方から押し込む。各嵌合突起は各装着用開口13e内を移動するので、コンテナホルダー13は各側板13aに干渉することなくガイド部材に押し込まれる。各嵌合突起が各装着用開口13eの前縁に係止した後、コンテナホルダー13をさらに押し込む。装着用開口13eとスライド孔13dとの間の部分は、上下に長く幅が狭い弾性変形しやすい形状であるので、コンテナホルダー13を押し込むとこの部分が弾性変形して、各嵌合突起が各スライド孔13dに嵌合する。なお、嵌合突起は、スライド孔13d内を上下方向に移動可能に嵌合する寸法を有する。
各コンテナホルダー13は、図3及び図4に示されるように、トナーコンテナ着脱用開口2aの上部の内側に、左右方向に並設されている。また、各コンテナホルダー13は、それぞれ2個のばね19によって下方に付勢されていると共に、トナーコンテナ10が装着されることでばね19の付勢力に抗して上方に移動するように支持されている。なお、コンテナホルダー13がガイド部材に対して上下方向にスライドする際、ガイド部材の各嵌合突起は、コンテナホルダー13の各スライド孔13dの上部を上下に移動する。各スライド孔13dの上部には、後縁に沿ってリブ13fが形成されているので、各嵌合突起は各スライド孔13dの後側面やリブ13fと干渉することで、コンテナホルダー13の前方への移動が規制される。また、コンテナホルダー13の左右の側板13aと後板13bに形成されたリブ13fが、ガイド部材の各仕切り壁の内面と平坦面とに接触するため、コンテナホルダー13とガイド部材との摩擦力が低減され、コンテナホルダー13は円滑に上下方向にスライドできる。また、コンテナホルダー13は、取っ手部13gをつかんでばね19の付勢力に抗して手動で上方に移動させることも可能である。
図7に示されるように、トナーコンテナ10は、それぞれ対応するコンテナホルダー13に装着される。トナーコンテナ10をコンテナホルダー13に装着する際、トナーコンテナ1の下面を保持部に載置し、後方に押し込む。そして、トナー収容部10aの後面に設けられた位置決めボス12a及びトナー補給口をコンテナホルダー13の後板13bに形成された開口から露出させ、トナーコンテナ10の位置決めボス12aと位置決め凹部12bとを、それぞれガイド部材の平坦面に形成された位置決め穴と位置決めボスとに嵌合させる。これにより、トナーコンテナ10はガイド部材に対して上下方向及び左右方向に位置決めされる。
この際、コンテナホルダー13においては、図8の左側の図に示されるように、トナーコンテナ10をコンテナホルダー13の凹部に嵌め込むと(図8の白抜き矢印A1参照)、トナー収容部10aの左右側面に立設された各ボス11は、コンテナホルダー13の左右側板13aに形成された各切り欠き14内において、傾斜縁15に沿って押し上げられながら入り込み係合部16に係合してトナーコンテナ10の前方への移動が規制される。さらに、図8の右側の図に示されるように、各係合部16はトナーコンテナ10の各ボス11よりも下方に位置しているので、各係合部16が各ボス11で押し上げられて(図8の白抜き矢印A2参照)、コンテナホルダー13はばね19の付勢力に抗して高さHだけ上方に移動する。
このように、図9に示されるように、右側の3つのコンテナホルダー13にトナーコンテナ10を装着すると、これらのコンテナホルダー13は、トナーコンテナ10が装着されていない左端のコンテナホルダー13よりも所定の高さHだけ上方に移動する。
検知装置20は、図3及び図4に示されるように、トナーコンテナ着脱用開口2aの左下隅よりもやや上方に設置されている。
検知装置20は、例えばプッシュ型のセンサーであり、図4に示されるように、下方に突出するスイッチ部20aを有する。スイッチ部20aは、所定の荷重を掛けることで押し込み可能であると共に押し込みを解除すると自由姿勢に戻るように構成されている。検知装置20は、スイッチ部20aの押し込みと押し込み解除とによって、コンテナホルダー13へのトナーコンテナ10の装着状態を検知する第1の位置と、コンテナホルダー13へのトナーコンテナ10の未装着状態を検知する第2の位置と、の間を切り替え可能である。具体的には、スイッチ部20aが押し込まれることで第1の位置に切り替えられ、押し込みが解除することで第2の位置に切り替えられる。検知装置20は制御部と電気的に接続されており、第1の位置への切り替えが制御部に送信されると、制御部は画像形成可能状態と判断し、第2の位置への切り替えが制御部に送信されると、制御部は画像形成不可能状態と判断する。
可動部材30は、図3及び図4に示されるように、横向きのL字状の部材であり、トナーコンテナ着脱用開口2aの上縁と左縁に沿うように装置本体2に支持されている。
可動部材30について、図10(A)及び図10(B)と図11(A)及び図11(B)を参照して説明する。図10(A)は可動部材を後側から見た斜視図、図10(B)は可動部材を前側から見た斜視図、図11(A)は可動部材を右後側から見た分解斜視図、図11(B)は可動部材を左前側から見た分解斜視図である。
可動部材30は、検知装置20のスイッチ部20aを第1の位置と第2の位置とに切り替える方向にスライドする第1可動部材31と、第1可動部材31に対してスライド可能に支持されると共に、カバー6の開閉動作に連動する第2可動部材32と、を有する。
図10(A)及び図10(B)に示されるように、第1可動部材31は、トナーコンテナ着脱用開口2aの左縁に沿って上下方向にスライド可能に支持された縦スライド部材33と、トナーコンテナ着脱用開口2aの上縁に沿って左右方向にスライド可能に支持された横スライド部材34と、を有する。
縦スライド部材33は、図11(A)及び図11(B)に示されるように、上下方向に長い中空の四角筒状の部材である。縦スライド部材33の後面には、上端部に横スライド部材34を押圧する上押圧部41が突設されており、下端部に検知装置20のスイッチ部20aを押圧する下押圧部42が突設されている。上押圧部41には、左斜め上向きの傾斜面41aが形成されている。下押圧部42は、左右方向に扁平な直方体状の形状であり、上面42aと後面42bとの角にはテーパ面42cが形成されている。
縦スライド部材33の中空部は、仕切り壁43によって上下に分けられている。下中空部33aの右側面は開口しており、右側面の中央よりやや下方には、互いに内方向に対向する一対の突片44が形成されている。また、下中空部33aの左側面の上部には、上下方向に延びる開口45が形成されている。
縦スライド部材33は、下押圧部42の上面42aが検知装置20のスイッチ部20aの下方に位置するように配置されており、下押圧部42の上面42aがスイッチ部20aを押し込む上位置と、下押圧部42の上面42aがスイッチ部20aから下方に離間して押し込み解除する下位置と、の間で上下方向にスライドする。
第1の実施例に係る横スライド部材34は、図10(A)及び図10(B)に示されるように、左右方向に長い板片である。横スライド部材34の下側の面には、各コンテナホルダー13に対応する突部47が形成されている。各突部47の下端には、前方に屈曲した係止片48が形成されている。さらに、横スライド部材34の左端には、縦スライド部材33の上押圧部41と対向する左押圧部49が形成されている。左押圧部49には、右斜め下向きの傾斜面49aが形成されており、この傾斜面49aが、縦スライド部材33の上押圧部41の傾斜面41aに対向する。
横スライド部材34は、コイルばね51(第2付勢部材)によって左方向に付勢されている。このように横スライド部材34が付勢されることによって、横スライド部材34の左押圧部49の傾斜面49aが縦スライド部材33の上押圧部41の傾斜面41aに当接し、縦スライド部材33は下方に付勢されている。また、横スライド部材34がトナーコンテナ着脱用開口2aの上縁に沿って左右方向にスライドする際、各突部47は、並設されたコンテナホルダー13の上板13cの後縁に沿ってスライドする。横スライド部材34がコイルばね51で左方向に付勢された状態では、各突部47は、対応するコンテナホルダー13の規制片47の左側で、上板13cの後縁に対向している。
第2可動部材32は、図11(A)及び図11(B)に示されるように、縦スライド部材33の下中空部33aの高さよりも短い四角筒状の部材である。第2可動部材32には、下寄りの位置に、前後方向における幅の狭い幅狭部55が形成されている。さらに、第2可動部材32には、右側面の中央に、カバー6に設けられた押圧片8によって押圧される被押圧部56が突設されている。被押圧部56は、直方体状の部材であり、前面56aと下面56bとの角に斜め下向きの傾斜面56cが形成されており、下面56bと傾斜面56cとが押圧片8によって上方に押し上げられるようになっている。さらに、第2可動部材32には、左側面の上部に、上端を中心として弾性変形する弾性片57が形成されている。弾性片57の左面の先端には、先細の爪58が形成されている。さらに、第2可動部材32の上面には、ピン59が立設されている。
第2可動部材32は、縦スライド部材33の下中空部33a内にスライド可能に収容されている。第2可動部材32を下中空部33aに収容する際は、第2可動部材32の幅狭部55を一対の突片44の間を通過させ、第2可動部材32の左側面に形成された弾性片57の爪58を、下中空部33aの開口45に係合させる。これにより、第2可動部材32は、下中空部33a内を上下方向にスライドする。なお、第2可動部材32の下中空部33aからの脱落は、一対の突片44によって防止されている。
下中空部33a内において、第2可動部材32と仕切り壁43との間には、ピン59に遊嵌されたコイルばね61(第1付勢部材)が介装されている。コイルばね61は、第2可動部材32を下方、すなわち、カバー6の押圧片8によって被押圧部56が押し上げられる方向と反対方向に付勢している。このコイルばね61の付勢力は、横スライド部材34を付勢するコイルばね51の付勢力よりも大きく設定されている。
上記構成を有する可動部材30によって、カバー6の開閉動作に連動して検知装置20を第1の位置と第2の位置とに切り替える動作について、図12〜図19を参照して説明する。
図12に示されるように、全てのトナーコンテナ10がコンテナホルダー13に装着され、カバー6が開いている状態では、横スライド部材34はコイルばね51で左方向に付勢されており、左押圧部49の傾斜面49aが縦スライド部材33の上押圧部41の傾斜面41aを押圧して、縦スライド部材33は下方に付勢されている。
そして、図13(A)に示されるように、横スライド部材34の突部47に形成された係止片48は、コンテナホルダー13の上板13cの規制片17よりも下方に離間している。また、図13(B)に示されるように、縦スライド部材33の下押圧部42は検知装置20のスイッチ部20aから下方に離間しており、スイッチ部20aは押し込み解除されている。
図14に示されるように、全てのトナーコンテナ10がコンテナホルダー13に装着されて、図15(A)に示されるように、カバー6が閉じられると(矢印A参照)、カバー6に設けられた押圧片8が、縦スライド部材33に収容されている第2可動部材32の被押圧部56に当接する。詳細には、押圧片8のテーパ面8dが被押圧部56の傾斜面56cに当接し、被押圧部56は上方へ押圧される。
このように第2可動部材32の被押圧部56が上方に押圧されると、第2可動部材32が収容されている縦スライド部材33にも上方向への力がかかる。そして、縦スライド部材33の上押圧部41の傾斜面41aが当接している横スライド部材34の左押圧部49の傾斜面49aに右方向への力がかかり、横スライド部材34にコイルばね51の付勢力に抗して右方向への力がかかる。
ここで、第2可動部材32の被押圧部56を付勢するコイルばね61の付勢力は、横スライド部材34を左方向に付勢するコイルばね51の付勢力よりも大きいので、第2可動部材32の被押圧部56がカバー6の押圧片8によって上方に押圧された際に、被押圧部56を付勢するコイルばね61は圧縮されず、横スライド部材34を付勢するコイルばね51が優先的に圧縮される。したがって、横スライド部材34が右方向へスライドして、縦スライド部材33は第2可動部材32と共に上方にスライドする(図15(B)の矢印B参照)。
これにより、図16(A)に示されるように、縦スライド部材33の下押圧部42が検知装置20のスイッチ部20aを押圧し、検知装置20は第1の位置に切り替えられる。なお、カバー6が完全に閉じられると、図15(B)に示されるように、カバー6の押圧片8の上面8aが第2可動部材32の被押圧部56の下面56bに当接する。第2可動部材32はコイルばね61で下方に付勢されているので、第2可動部材32の被押圧部56とカバー6の押圧片8とはこの付勢力によって当接状態が保たれている。すなわち、カバー6は閉止状態に維持されている。
また、前述のように、横スライド部材34の係止片48は、コンテナホルダー13の上板13cの規制片17よりも下方に離間しているので、図16(B)に示されるように、規制片17の下方を通過する。
図17に示されるように、左端のコンテナホルダー13にトナーコンテナ10が装着されておらず、カバー6が開いた状態では、横スライド部材34はコイルばね51で左方向に付勢されて、縦スライド部材33は下方に付勢されている。すなわち、図18(A)に示されるように、縦スライド部材33の下押圧部42は検知装置20のスイッチ部20aから下方に離間しており、スイッチ部20aは押し込み解除されている。
この状態では、トナーコンテナ10が未装着の左端のコンテナホルダー13は、ばね19によって下方に付勢されているので、図18(B)に示されるように、規制片17が、横スライド部材34の係止片48とほぼ同じ高さに下降している。なお、図18(C)に示されるように、トナーコンテナ10が装着されたコンテナホルダー13においては、横スライド部材34の係止片48は、規制片17よりも下方に離間している。
図19に示されるように、左端のコンテナホルダー13にトナーコンテナ10が未装着の状態でカバー6が閉じられると、カバー6に設けられた押圧片8が、縦スライド部材33に収容されている第2可動部材32の被押圧部56を押圧し、第2可動部材32と共に縦スライド部材33を上方に押し上げ、横スライド部材34を右方向にスライドさせようとする。
しかし、トナーコンテナ10が未装着の左端のコンテナホルダー13においては、図20(A)に示されるように、横スライド部材34の係止片48が、コンテナホルダー13の規制片17に係止され、横スライド部材34の右方向へのスライドが規制される。このように横スライド部材34のスライドが規制されると、縦スライド部材33の上方へのスライドも規制され、図20(B)に示されるように、検知装置20のスイッチ部20aは縦スライド部材33の下押圧部42で押し込まれず、検知装置20において、第1の位置への切り替えが規制される。
ただし、縦スライド部材33の上方へのスライドが規制されても、第2可動部材32の被押圧部56はカバー6の押圧片8で上方に押圧されているので、第2可動部材32はコイルばね61の付勢力に抗して縦スライド部材33に対して相対的に上方向にスライドする。最終的に、カバー6の押圧片8の上面8aが第2可動部材32の被押圧部56の下面56bに当接するまで第2可動部材32は上方向にスライドする。そして、第2可動部材32の被押圧部56とカバー6の押圧片8とはコイルばね61によって当接状態が保たれ、カバー6は閉止状態に維持される。
このように、トナーコンテナ10が未装着の場合は、トナーコンテナ着脱用開口2aがカバー6で閉止されていても、検知装置20は第1の位置へ切り替えられない。すなわち、検知装置20から、コンテナホルダー13へトナーコンテナ10が未装着状態であることを示す情報が制御部に送信されているので、制御部は画像形成不可能状態と判断し、画像形成動作は実行されない。
上記説明したように本発明の実施形態に係るカラープリンター1においては、カバー6の開閉動作と連動する可動部材30によって、コンテナホルダー13へのトナーコンテナ10の装着の有無をカバー6の閉止動作に連動させて一つの検知装置20で検知することができる。したがって、開閉検知等を行うセンサーの数を増やす必要がないので、コストの上昇を抑えることができる。特に、フルカラー対応の画像形成装置のように複数個のトナーコンテナ10を有する場合でも、それぞれのトナーコンテナ10の装着の有無を一つの検知装置20で検知することができる。
具体的には、トナーコンテナ10が未装着の状態でカバー6が閉じられても、検知装置20は第1の位置に切り替えられない、言い換えれば、トナーコンテナ10の一つが未装着の場合は、カバー6が閉じられていても画像形成部の画像形成動作が行われないようになっている。したがって、トナーコンテナ10が未装着のままで画像形成が行われるような事態が生じないので、回収されなかった廃棄トナーによる感光体ドラムの動作不良を防ぐことができる。また、カバー6が開いている場合は、検知装置20は第2の位置に切り替えられている、すなわち、制御部は画像形成不可能状態と判断しているので、トナーコンテナ10を取り外しても活線挿脱は生じない。
さらに、第1可動部材31と第2可動部材32との間にはコイルばね61が介装されているので、検知装置20を第2の位置から第1の位置へ切り替える方向への第1可動部材31のスライドがコンテナホルダー13によって規制された場合、第2可動部材32のスライドはコイルばね61の収縮によって吸収される。したがって、トナーコンテナ10が未装着の状態でも、検知装置20を第1の位置へ切り替えずに、カバー6を閉じることができる。例えば、メンテナンス等のためにトナーコンテナ10が未装着の状態でカラープリンターを搬送する必要がある場合、トナーコンテナ10が装着されていないとカバー6を閉じることができない構成であれば、カバー6が開いたままとなり搬送しづらい。しかし、本実施形態では、トナーコンテナ10が装着されていなくても検知装置20を第1の位置へ切り替えずに、カバー6を閉じることができるので、カラープリンター1を取扱いやすくなる。
さらに、第2可動部材32を付勢するコイルばね61の付勢力を、横スライド部材34を左方向へ付勢するコイルばね51の付勢力よりも大きく設定したので、トナーコンテナ10の装着状態で、カバー6が閉じられて第2可動部材32が押圧されて上方に移動した際に、横スライド部材34を付勢するコイルばね51が優先的に圧縮される。したがって、このコイルばね51の付勢力に抗して縦スライド部材33は第2可動部材32と共に、検知装置20を第2の位置から第1の位置へ切り替える方向へスライドすることができる。
さらに、第1可動部材31を、縦スライド部材33と横スライド部材34とで構成したので、複数のトナーコンテナ10が左右方向に並設して設けられたカラープリンター1に対応することができる。フルカラー対応の画像形成装置では、トナーコンテナ10が左右方向に並設される場合が多いので、より高い汎用性が得られる。なお、トナーコンテナ10が上下方向に並設される場合は、コンテナホルダー13をトナーコンテナ装着の有無によって左右方向に移動するように設けると、第1可動部材31は縦スライド部材33のみで構成することができる。
なお、本実施形態では、検知装置20としてプッシュ型のセンサーを使用したが、他に、縦スライド部材33の下押圧部42の位置を検出する光センサー等を使用することができる。また、プッシュ型のセンサーであっても、スイッチ部を上向きに配置したり、押し込みによって第2の位置に切り替えられ、押し込み解除によって第1の位置に切り替えられるスイッチ部を有したりしてもよい。
次に、横スライド部材34の第2の実施例について、図21〜図23を参照して説明する。図21は他の実施例に係る横スライド部材の斜視図、図22はトナーコンテナがコンテナホルダーに中途半端に装着された場合の第2の実施例に係る横スライド部材とコンテナホルダーを示す斜視図、図23はトナーコンテナがコンテナホルダーに中途半端に装着された場合の第1の実施例に係る横スライド部材とコンテナホルダーとを示す斜視図である。
第2の実施例の横スライド部材34においては、図21に示されるように、各突部47に、補助係止片71が設けられている。補助係止片71は、左右方向に扁平な板状の形状であり、係止片48よりも所定の間隔を開けた上方において、突部47の前面の右端部から前方に延設されている。所定の間隔とは、例えば、コンテナホルダー13の規制片17の厚さよりもやや長い間隔である。
図8に示されるように、トナーコンテナ10は、左右側面に立設された各ボス11を、コンテナホルダー13の左右側板13aに形成された傾斜縁15に沿って押し込んだ後、係合部16に係合させることで、コンテナホルダー13に装着される。しかし、各ボス11が傾斜縁15の途中までしか押し込まれないままで、トナーコンテナ10がコンテナホルダー13に装着されてしまう場合も起こり得る。このようにトナーコンテナ10がコンテナホルダー13に中途半端に装着された場合、コンテナホルダー13は、トナーコンテナ10が正規に装着された状態よりも上方へ移動する。
トナーコンテナ10がこのように上方へ移動すると、図22に示されるように、横スライド部材34の各突部47に形成された係止片48は規制片17の下方に離間するが、補助係止片71が左右方向において規制片17に対向する。
トナーコンテナ10がコンテナホルダー13に中途半端に装着された状態でカバー6が閉じられると、上述の様に、縦スライド部材33を介して横スライド部材34に右方向への力がかかる。しかし、図22に示されるように、第2の実施例に係る横スライド部材34においては、補助規制片71がコンテナホルダー13の規制片17に当接するので、横スライド部材34のスライドが規制される。したがって、縦スライド部材33の上方向へのスライドも規制され、検知装置20は第1の位置へ切り替えられず、制御部は画像形成可能状態の判断を行わない。
なお、第1の実施例に係る横スライド部材34においては、トナーコンテナ10がコンテナホルダー13に中途半端に装着された場合、図23に示されるように、係止片48は規制片17の下方に離間しているので、横スライド部材34のスライドが許可され、縦スライド部材33も上方向にスライドして、検知装置20が第1の位置へ切り替えられてしまう。このような場合、トナーコンテナ10からのトナー補給が行われなくなったり、廃棄トナーを回収できなくなったりする等の不具合が発生する。第2の実施例の横スライド部材34を適用することで、簡単な構成でこのような不具合の発生を防止できる。
さらに、本発明の実施形態では、カラープリンター1に本発明の構成を適用した場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等のカラープリンター1以外の画像形成装置に本発明の構成を適用しても良い。
さらに、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 カラープリンター(画像形成装置)
2a トナーコンテナ着脱用開口
6 カバー
10 トナーコンテナ
13 コンテナホルダー
17 規制片
20 検知装置
20a スイッチ部
30 可動部材
31 第1可動部材
32 第2可動部材
33 縦スライド部材
34 横スライド部材
48 係止片
51 コイルばね(第2付勢部材)
61 コイルばね(第1付勢部材)
71 補助係止片

Claims (6)

  1. トナーコンテナを着脱するための開口を開閉するカバーを備えた画像形成装置であって、
    前記開口の内側において、前記トナーコンテナが装着されることで所定の方向に移動可能に支持されたコンテナホルダーと、
    前記コンテナホルダーへの前記トナーコンテナの装着状態を検知する第1の位置と、前記コンテナホルダーへの前記トナーコンテナの未装着状態を検知する第2の位置と、の間で切り替えられるスイッチ部を備えた検知装置と、
    前記カバーの開閉動作と連動すると共に、移動することで前記検知装置の前記スイッチ部を切り替える可動部材と、
    を有し、
    前記コンテナホルダーへの前記トナーコンテナの装着状態で前記カバーが閉止されると、前記スイッチ部を前記第2の位置から前記第1の位置に切り替える方向への前記可動部材の移動が許可され、
    前記コンテナホルダーへの前記トナーコンテナの未装着状態で前記カバーが閉止されると、前記スイッチ部を前記第2の位置から前記第1の位置に切り替える方向への前記可動部材の移動が前記コンテナホルダーによって規制されるように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記可動部材は、
    スライドすることで前記検知装置の前記スイッチ部を切り替える第1可動部材と、
    前記第1可動部材にスライド可能に支持されて、前記カバーの開閉動作に連動してスライドする第2可動部材と、
    を有し、
    前記第1可動部材と前記第2可動部材との間には、前記カバーの閉止動作に連動した前記第2可動部材のスライド方向と反対方向への付勢力を有する第1付勢部材が介装されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記検知装置の前記スイッチ部を前記第1の位置から前記第2の位置に切り替える方向へ前記第1可動部材を付勢する第2付勢部材を有し、
    前記第2付勢部材の付勢力は、前記第1付勢部材の付勢力よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記コンテナホルダーは、前記トナーコンテナが装着されることで上下方向に移動するように設けられており、
    前記第1可動部材は、
    上下方向にスライドすることで前記検知装置の前記スイッチ部を切り替える縦スライド部材と、
    前記縦スライド部材の上下方向のスライドに伴って左右方向にスライドすると共に、前記第2付勢部材で左右方向に付勢されて、前記検知装置の前記スイッチ部を前記第1の位置から前記第2の位置に切り替える方向へ前記縦スライド部材を付勢する横スライド部材と、
    を有し、
    前記コンテナホルダーへの前記トナーコンテナの装着状態において、前記横スライド部材の左右方向へのスライドが前記コンテナホルダーによって規制されることで、前記検知装置の前記スイッチ部を前記第2の位置から前記第1の位置へ切り替える方向への前記縦スライド部材のスライドが規制されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記コンテナホルダーと前記横スライド部材とには、該横スライド部材のスライド方向に沿って配置された規制片と係止片とがそれぞれ設けられており、
    前記トナーコンテナが前記コンテナホルダーに装着されていない状態では、前記係止片が前記規制片に当接することで前記横スライド部材のスライドが規制され、
    前記トナーコンテナが前記コンテナホルダーに装着されて該コンテナホルダーが所定の位置まで上下方向に移動した状態では、前記規制片は前記係止片から上下方向に離間して前記横スライド部材のスライドが許可されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記横スライド部材には、前記係止片から、前記トナーコンテナ装着による前記コンテナホルダーの移動方向に所定の間隔を開けて配置された補助係止片が設けられており、
    前記トナーコンテナが前記所定の位置よりも前記移動方向に離間した位置に移動した状態では、前記補助係止片が前記規制片に当接することで前記横スライド部材のスライドが規制されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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