JP2014109588A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 転写ローラと感光体ドラムの離間及び接触をする構成において、離間の場合にはスペーサ部材等の離間部材を用いずとも良く、接触の場合にはスペーサ部材等の離間部材の取出し忘れという問題を解消できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 感光体ドラム106と、転写ローラ107と、転写ローラ107の軸を受ける軸受116と、軸受116に圧力を加える転写バネ118と、転写ローラ107が感光体ドラム106と接触する第1位置Jと、転写ローラ107が感光体ドラム106に接触しない第2位置Kと、の間で移動可能に案内する117と、を備え、感光体ドラム106を含むカートリッジ109を装置本体100Aから取り外すと、転写ローラ107が第2位置Kから第1位置Jへと移動する画像形成装置100を構成した。
【選択図】 図6
【解決手段】 感光体ドラム106と、転写ローラ107と、転写ローラ107の軸を受ける軸受116と、軸受116に圧力を加える転写バネ118と、転写ローラ107が感光体ドラム106と接触する第1位置Jと、転写ローラ107が感光体ドラム106に接触しない第2位置Kと、の間で移動可能に案内する117と、を備え、感光体ドラム106を含むカートリッジ109を装置本体100Aから取り外すと、転写ローラ107が第2位置Kから第1位置Jへと移動する画像形成装置100を構成した。
【選択図】 図6
Description
本発明は、転写ローラ等を備える画像形成装置に関する。
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。そして、電子写真画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザープリンタ、LEDプリンタ等)、ファクミリ装置、ワードプロセッサ及びこれらの複合機(マルチファンクションプリンター等)が含まれる。
画像形成装置では、輸送時の物流効率の向上のために、プロセスカートリッジを装置本体に装着した状態で梱包される。この場合に、転写ローラと感光体ドラムが所定の圧力で接触したままの状態にされると、転写ローラの表面や感光体ドラムの表面が変形してしまうことがある。また、転写ローラと感光体ドラムが接触している状態で長時間の繰り返し振動を受けると、画像形成したときにシートに横帯状の画像不良が発生してしまうことがある。こうした問題を解決するために、転写ローラと感光体ドラムの間にスペーサ部材を設け、画像形成装置を包みから出して画像形成するときに、スペーサ部材を取外すことが行われている。
図12(a)は、従来の構成に係るカートリッジ9の手前で切った断面図である。図12(b)は、感光体ドラム6で切られた断面図である。転写ローラ7が軸受16で支持され、軸受16がフレーム17に移動可能に保持される。軸受16は、転写バネ18によって感光体ドラム6へと付勢されている。そして、転写ローラ7が感光体ドラム6に接触している。
図13は、感光体ドラム6で切った断面図である。転写ローラ7と感光体ドラム6との接触を回避するために、その間にはスペーサ部材19が挿入されている。このスペーサ部材19のために、転写ローラ7と感光体ドラム6の変形が防止されている。
ただし、このスペーサ部材19を挿入する構成では、スペーサ部材19の取り出しを忘れて紙詰まり等が生じることがあり、この問題を解消するために、特許文献1に記載の発明が開示される。特許文献1には、転写ローラの軸受をバネの付勢力で弾性的に移動させ、転写ローラの感光体ドラムに対する接触圧を低減させて、画像不良を抑制する発明が開示される。
前述してきたように、スペーサ部材を用いると、スペーサ部材を取出し忘れが生じることで不都合である。また、そうかといって、特許文献1に記載の発明のように、スペーサ部材を用いない構成では、転写ローラと感光体ドラムとを完全には離間することができない状態で梱包されるので、画像形成時の画像品質が低下する。
本発明は、転写ローラと感光体ドラムの離間及び接触をする構成において、離間の場合にはスペーサ部材等の離間部材を用いずとも良く、接触の場合にはスペーサ部材等の離間部材の取出し忘れという問題を解消できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体の表面のトナー像を転写する転写ローラと、前記転写ローラの軸を受ける軸受と、前記軸受に圧力を加える加圧バネと、前記転写ローラが前記像担持体と接触する第1位置と、前記転写ローラが前記像担持体に接触しない第2位置と、の間で移動可能に案内するフレームと、を備え、前記像担持体を含むカートリッジを画像形成装置本体から取り外すと、前記転写ローラが前記第2位置から前記第1位置へと移動することを特徴とする。
本発明によれば、転写ローラと感光体ドラムの離間及び接触をする構成において、離間の場合にはスペーサ部材等の離間部材を用いずとも良く、接触の場合にはスペーサ部材等の離間部材の取出し忘れという問題を解消できる。
図1は、実施例1に係る画像形成装置100の断面図である。画像形成装置100は装置本体100Aを有する。積載トレイ1にセットされた記録媒体2は、給紙ローラ3で給送され、分離パッド4によって分離され、搬送ローラ対5を経て、画像転写部である感光体ドラム106と転写ローラ107との転写ニップに搬送される。転写ローラ107は、感光体ドラム106の表面のトナー像を転写する。
この一方で、プロセスカートリッジ9の内部の『像担持体』としての感光体ドラム106の表面では、図示しない一次帯電器によって帯電され、スキャナ8により静電像が形成され、図示しない現像装置によってトナーで現像されてトナー像が形成される。このトナー像は、未定着画像として前述の転写ニップにて記録媒体2に転写される。この記録媒体2は、加圧ローラ10と定着ヒータを含む定着部材11とを有する定着装置12に搬送され、未定着画像は加熱定着される。そして、定着された記録媒体2は、搬送ガイド13、搬送ローラ対14を経由して排出トレイ15に排出される。
図2は、カートリッジ109の手前で切った転写ローラ保持機構200の断面図である。カートリッジ109が装置本体100Aに装着されている。カートリッジ109の着脱軌跡はガイド21によって規制されている。カートリッジ109には、軸受116の近傍まで延伸する突起部120が形成されている。『接触部』である突起部120は、後述するが、転写ローラ107が第1位置Jにあるときに軸受116と接触せず、転写ローラ107が第2位置Kにあるときに軸受116と接触して軸受116を移動させる。この突起部120の下方には、転写ローラ107の軸を受ける軸受116が配置されている。軸受116にはリブ121が設けられる。前述の突起部120は、後述するが、軸受116の動作を規制するようになっている。
図3(a)は、転写ローラ保持機構200の斜視図である。軸受116は、軸方向に延設されるリブ121を有する。このリブ121の位置は、カートリッジ109の突起部120が接触可能な位置となっている。
図3(b)は、感光体ドラム106で切った転写ローラ保持機構200の断面図である。フレーム117は、シートを搬送するシート搬送部125A、125Bを有すると共に、転写ローラ107の軸受116を保持する。フレーム117は、軸受116の下側のフレーム117Aと、軸受116の上側のフレーム117Bと、を有する。このフレーム117は、転写ローラ107が感光体ドラム106と接触する第1位置J(図3(b)参照)と、転写ローラ107が感光体ドラム106に接触しない第2位置K(図4(b)参照)と、の間で軸受116を移動可能に案内する機能を有する。
フレーム117には、軸受116を引っかける斜面部122が形成される。軸受116には、斜面部122に引っかかる斜面部123が形成される。斜面部123が斜面部122に引っかかってない状態では、軸受116は、転写ローラ107が感光体ドラム6に接触して画像形成及び転写できる位置で加圧可能なように保持される。転写ローラ7がフレーム117の奥側の押し込まれると、斜面部123が斜面部122に係合して、軸受116は、押し込まれた位置に保持される。
フレーム117には、転写ローラ107の中心と感光体ドラム106の中心とを結ぶ仮想線よりも上方へと、軸受116に圧力を加える『加圧バネ』としての転写バネ118が取り付けられている。つまり、転写バネ118の加圧方向は、感光体ドラム106の中心とは異なる方向に設定される。転写バネ118が軸受116を付勢する付勢力は、分力の一つが軸受116の斜面部123をフレーム117の斜面部122へと押し上げる力となる。また、分力の一つが軸受116を感光体ドラム106に向けて加圧し転写ローラ107と感光体ドラム106とのニップ圧が適正値となるように設定されている。
プリンタ動作状態では、図2及び図3(b)に示すように、転写ローラ107は、軸受116を介してフレーム117に感光体ドラム6の中心方向に向かって移動可能に保持されている。転写ローラ107は、画像転写と転写材搬送に適した転写圧でカートリッジ109の感光体ドラム106に押し付けられている。
図4(a)は、カートリッジ109の手前で切った転写ローラ107を感光体ドラム106から退避位置に移動させた状態を示す断面図である。図4(b)は、感光体ドラム106で切った転写ローラ107を感光体ドラム106から退避位置に移動させた状態を示す断面図である。図4の状態は、物流時等に、この状態となる。
図4の状態からカートリッジ109を取り出す動作を以下に説明する。物流時には、転写ローラ107と感光体ドラム106とが接触しない状態となっており、図4(a)のように、突起部120がリブ121の上に接触した状態となっている。この状態からカートリッジ109を取り出すためには、最初に、カートリッジ109を図4(a)中でカートリッジ109を反時計回りに回転させる必要がある。カートリッジ109が反時計回りに回転すると、突起部120がリブ121を押し下げて、軸受116が下方へと移動するからである。なお、プリンタ動作状態では、カートリッジ109では、感光体ドラム106は時計回り方向の駆動力を受けるのであるが、図示しない位置決め部が装置本体100Aに形成され、カートリッジ109に引っかかって時計回り方向の回転を防止している。
図5(a)は、カートリッジ109の手前で切られ、転写ローラ107が退避状態から使用状態に移行する様子を示す断面図である。図5(b)は、感光体ドラム106で切られ、転写ローラ107が退避状態から使用状態に移行する様子を示す断面図である。カートリッジ109が反時計周りに回動させられると、転写ローラ107の保持状態は、図4の状態から図5の状態へと移行する。カートリッジ109が反時計回りに回動させられると、カートリッジ109の突起部120が軸受116のリブ121を矢印A方向に押す。
この矢印A方向の力が、転写バネ118が軸受116を上方に付勢する分力に打ち勝つ。このことで、斜面部123が斜面部122との係合を外すように下降し、図5(b)に示す状態となる。そして、転写バネ118の感光体ドラム106への方向の分力によって、軸受116が移動し、転写ローラ107が印字動作可能位置まで移動する。
図6(a)、図6(b)、図6(c)は、カートリッジ109の手前で切られ、カートリッジ109が引き出される過程を示す断面図である。図6(a)がカートリッジ109を回転させて着脱可能な状態を示し、図6(b)及び図6(c)がカートリッジ109の取り出しを開始してカートリッジ109が動いている状態を示す。転写ローラ107がフレーム117の案内通路に沿って転写バネ118の付勢力で押し出されて第2位置(感光体ドラム106に対する退避位置)から第1位置(感光体ドラム106に対する接触位置)へと移動してくる。このように感光体ドラム106を含むカートリッジ109を『画像形成装置本体』としての装置本体100Aから取り外すと、転写ローラ107が第2位置Kから第1位置Jへと移動する。
そして、転写ローラ107が第1位置(印字可能位置)にあるときには、突起部120の形状とリブ121の形状、及び、転写ローラ107が付勢される付勢方向、の設定により、カートリッジ109の移動に伴って突起部120がリブ121に接触しない。
ここから補足説明として、画像形成装置100を梱包する直前にカートリッジ109を装置本体100Aに装着する様子に関して説明する。
図7(a)、図7(b)及び図7(c)は、カートリッジ109の手前で切られ、カートリッジ109を装置本体100Aに装着する過程を示す断面図である。カートリッジ109を装置本体100Aに装着する過程では、カートリッジ109の突起部120は、第2位置(退避位置)にあるときに、軸受116のリブ121と干渉する可能性がある。つまり、突起部120がリブ121を上方から接触して押し下げる可能性がある。こうした突起部120とリブ121との干渉を避ける必要がある。このために、カートリッジ109を装置本体100Aに装着する前に、ユーザが軸受116を手で押し込んで転写ローラ107を退避位置に移動させる(図7(a)参照)。
この状態からカートリッジ109を装置本体100Aへと更に押し込んでいく。そうすると、感光体ドラム106の軸から転写ローラ107の軸の方へと向かって、突起部120の斜面120aがリブ121に接触を開始する(図7(b)参照、なお、図7(b)は、接触する直前の様子を示す)。
この状態からカートリッジ109を装置本体100Aへと更に押し込んでいくと、突起部120の斜面120aがリブ121の斜面121aを左方へと押し、軸受116が押し込まれる。突起部120の先端の形状が斜面形状で形成され、リブ121の形状が斜面形状で形成されている。また、このときに、転写バネ118の付勢力の付勢方向は、図7中で右上方向に設定されている。これらのことから、リブ121は突起部120から外れることなく、転写ローラ107はフレーム117の最も奥の部位まで押し込まれる。
ここからカートリッジ109を装置本体100Aの内部の正規位置に配置するべく、カートリッジ109を図7中で時計回り方向に回転させる。そうすると、突起部120はリブ121から外れる位置まで移動する。軸受116は、カートリッジ109が押し込まれる力が解除されて、転写バネ118の付勢力によってカートリッジ109の方に移動する。ただし、転写バネ118の付勢力の分力の一つが上方へと向かっているので、軸受の斜面部123がフレーム117の斜面部122に係合する位置まで戻りながら係止する。これにより、軸受116は、待機位置に保持されることになる。
すなわち、スペーサ部材を使用することなく、転写ローラ107と感光体ドラム106を離間した状態で保持することを、製品設置時のユーザビリティを損なうことなく実現できる。
図8(a)は、カートリッジ109の手前で切られた転写ローラ保持機構300の断面図である。図8(b)は、感光体ドラム106に切られた転写ローラ保持機構300の断面図である。実施例2の特徴点は、実施例1の構成に加えて、カートリッジ109の使用開始時に取外すシール部材の持ち手224が設けられる点である。これによって、物流時の転写ローラ保持機構300の安定性を高めるものである。なお、実施例2の構成のうち、実施例1の構成と同一のものは、実施例1の説明が援用されるものとし、説明は適宜省略する。
図8(a)において、軸受116にはリブ221が設けられる。カートリッジ109には、内部に充填されたトナーを密閉して保護するための図示しないシール部材が設けられ、このシール部材の端部には、シール部材を取り出すための持ち手224が取付けられる。この持ち手224は、カートリッジ109を装置本体100Aに挿入した状態では、カートリッジ109の側面に固定されるようになっている。また、この持ち手224の先端部は、軸受116の近傍まで延びる。持ち手224を引張ってシール部材を取外した後の動作に関しては、実施例1と同様な動作になる。
図8(a)及び図8(b)は、物流時に転写ローラ107が感光体ドラム106から退避している状態を示す。この状態では、図8(b)に示されるように、軸受116の斜面部123がフレーム117の斜面部122に係合しており、転写ローラ107が退避位置に安定して保持されている。こうした状態のときに、シール部材を取外していないカートリッジ109が装置本体100Aに装着された場合には、図8(a)に示す状態となっている。
このときに、持ち手224から延びる突起部224aは、軸受116のリブ121の下側に位置する。そして、持ち手224にはカートリッジ109の方へと延びるボス224bがカートリッジ109の側面の穴(不図示)に留められている。軸受116は、突起部120と突起部224aとに挟まれて固定されている。そのために、カートリッジ109が装置本体100Aに装着された状態では、軸受116は、印字動作可能位置に移動できないようになっている。
図9(a)は、カートリッジ109の手前で切られた転写ローラ保持機構300の断面図である。図9(b)は、感光体ドラム106で切られた転写ローラ保持機構300の断面図である。これらの図は、転写ローラ107が退避位置にある場合に、最初にカートリッジ109を装置本体100Aに装着するときに、転写ローラ107が退避状態から使用状態に移行する過程を示すものである。
カートリッジ109を取り出す動作を行うと、カートリッジ109が反時計回り方向に回転する。そのために、突起部120がリブ221を矢印A方向に押し下げる。軸受216は、突起部120に押されると、転写バネ118の付勢力に打ち勝って、斜面部123が斜面部122に沿って係合が外れ、感光体ドラム106の中心の方向に移動可能な位置まで移動する。
このときに、シール部材の持ち手224の突起部224aは、軸受116の待機位置からの移動規制を開放する。そのために、軸受116は、転写バネ118の付勢力によって印字動作可能位置まで移動する。
図10(a)、図10(b)、図10(c)は、カートリッジ109の手前で切られた転写ローラ保持機構300の断面図である。図10(a)、図10(b)、図10(c)では、カートリッジ109が装置本体100Aから取り出される過程を示す。カートリッジ109を装置本体100Aに着脱する過程では、持ち手224と軸受116とは接触しないように構成されている。
図11(a)、図11(b)及び図11(c)は、カートリッジ109の手前で切られた転写ローラ保持機構300の断面図である。図11(a)、図11(b)及び図11(c)では、カートリッジ109が装置本体100Aから取り出される過程を示す。ここでは、工場出荷時に装置本体100Aを梱包する際にカートリッジ109を取り出す動作を示す。
カートリッジ109を装着する前に、ユーザが軸受116を手で押し込むと、転写ローラ107が装置本体100Aの内部の退避位置に移動する(図11(a)参照)。この状態からカートリッジ109を装置本体100Aに挿入していくと、突起部120がリブ221に接触を開始する(図11(b)参照)。
この状態からカートリッジ109を装置本体100Aに挿入していくと、転写ローラ107はフレーム117の内部で更に押し込まれる(図11(c)参照)。突起部120の先端部の斜面120aと、リブ121の斜面121aが係合し、また、転写バネ118の付勢方向が矢印B方向に傾いているので、軸受116は、突起部120から外れることなく、最も奥まで押し込まれる。
ここから、カートリッジ109を装置本体100Aの内部の正規位置に装着するために、カートリッジ109を時計回り方向に回転させると、突起部220は、リブ121から外れる位置まで移動する。軸受116は、係止を外されて転写バネ118の付勢力によって移動し、転写バネ118の矢印B方向の付勢力によって、軸受116の斜面部123はフレーム117の斜面部122と係合する待機位置まで戻る。
こうした実施例の構成によれば、軸受116のリブ121は、シール部材の持ち手224の突起部の先端部が押えるために、軸受116が誤って印字動作可能位置に戻ることを完全に防止する。このように、カートリッジ109には、『固定部』である持ち手224が設けられ、転写ローラ107が第1位置Jにあるときに軸受116と接触して軸受116を固定する。また、持ち手224は、転写ローラ107が第2位置Kにあるときに軸受116と接触しない。そして、この持ち手224は、カートリッジ109の使用時に取外される。
その結果、実施例2の構成によれば、実施例1の効果に加えて、カートリッジ109の装置本体100Aへの装着時の動作安定性の向上、及び、物流時に誤って軸受116が動作位置に移動してしまうことが完全に防止される。
実施例1〜2の構成によれば、カートリッジ109が装置本体100Aに装着されて梱包される際には、転写ローラ107が第2位置Kに設定され、カートリッジ109が画像形成装置100に装着された状態でも、転写ローラ107と感光体ドラム106とは接触しない位置関係にある。
ユーザが梱包を解いて、カートリッジ109を装置本体100Aから取り出すと、転写ローラ107が第2位置Kから第1位置Jに移動し、転写ローラ107が感光体ドラム106と接触するための配置を取る。この状態で、ユーザがシール部材を外してカートリッジ109を装置本体100Aに装着すると、転写ローラ107が第1位置Jで待機しているから、転写ローラ107と感光体ドラム106とが所定の圧力で接触する位置関係にある。
以上のことから、転写ローラ107と感光体ドラムの離間及び接触をする構成において、離間の場合にはスペーサ部材等の離間部材を用いずとも良く、接触の場合にはスペーサ部材等の離間部材の取出し忘れという問題を解消できる。すなわち、離間部材を用いずとも転写ローラ107と感光体ドラム106の変形が抑制され、かつ、離間部材の取出し忘れが無い点でユーザビリティも向上する。こうした構成が低コストで実現でき、また、こうした構成により画像品質の低下が抑制される。
100 画像形成装置
100A 装置本体(画像形成装置本体)
106 感光体ドラム(像担持体)
107 転写ローラ
116 軸受
118 転写バネ(加圧バネ)
J 第1位置
K 第2位置
100A 装置本体(画像形成装置本体)
106 感光体ドラム(像担持体)
107 転写ローラ
116 軸受
118 転写バネ(加圧バネ)
J 第1位置
K 第2位置
Claims (4)
- 像担持体と、
前記像担持体の表面のトナー像を転写する転写ローラと、
前記転写ローラの軸を受ける軸受と、
前記軸受に圧力を加える加圧バネと、
前記転写ローラが前記像担持体と接触する第1位置と、前記転写ローラが前記像担持体に接触しない第2位置と、の間で移動可能に案内するフレームと、を備え、
前記像担持体を含むカートリッジを画像形成装置本体から取り外すと、前記転写ローラが前記第2位置から前記第1位置へと移動することを特徴とする画像形成装置。 - 前記カートリッジには、前記転写ローラが第1位置にあるときに前記軸受と接触せず、前記転写ローラが第2位置にあるときに前記軸受と接触して前記軸受を移動させる接触部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記加圧バネの加圧方向は、前記像担持体の中心とは異なる方向に設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記カートリッジには、前記転写ローラが第2位置にあるときに前記軸受と接触せず、前記転写ローラが第1位置にあるときに前記軸受と接触して前記軸受を固定する固定部が設けられ、前記固定部は、前記カートリッジの使用時に取外されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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