JP6268199B2 - シリンダ装置の製造方法 - Google Patents

シリンダ装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6268199B2
JP6268199B2 JP2015562584A JP2015562584A JP6268199B2 JP 6268199 B2 JP6268199 B2 JP 6268199B2 JP 2015562584 A JP2015562584 A JP 2015562584A JP 2015562584 A JP2015562584 A JP 2015562584A JP 6268199 B2 JP6268199 B2 JP 6268199B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
protective cover
axial direction
cover
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015562584A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015121922A1 (ja
Inventor
廣志 村田
廣志 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Publication of JPWO2015121922A1 publication Critical patent/JPWO2015121922A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6268199B2 publication Critical patent/JP6268199B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/38Covers for protection or appearance
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/10Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
    • F16F9/14Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect
    • F16F9/16Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only straight-line movement of the effective parts
    • F16F9/18Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only straight-line movement of the effective parts with a closed cylinder and a piston separating two or more working spaces therein
    • F16F9/19Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only straight-line movement of the effective parts with a closed cylinder and a piston separating two or more working spaces therein with a single cylinder and of single-tube type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F2224/00Materials; Material properties
    • F16F2224/02Materials; Material properties solids
    • F16F2224/0241Fibre-reinforced plastics [FRP]
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F2226/00Manufacturing; Treatments
    • F16F2226/04Assembly or fixing methods; methods to form or fashion parts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F2230/00Purpose; Design features
    • F16F2230/0023Purpose; Design features protective

Description

本発明は、シリンダ装置の製造方法に関する。
シリンダ装置において、ロッドを保護カバーで覆うものがある(例えば、非特許文献1参照)。
発明協会公開技報公技番号2005−501021号
シリンダ装置おいて、品質向上が求められている。
本発明は、品質を向上させることが可能となるシリンダ装置の製造方法を提供する。
本発明の第1の態様によれば、シリンダ装置の製造方法は、シリンダと、該シリンダから延出するロッドと前記ロッド側に取り付けられて該ロッドおよび前記シリンダを覆う筒状の保護カバーとから構成され、前記保護カバーは、軸方向一端側前記ロッド側に、前記ロッド側に対し揺動可能に取り付けられる取付部と、少なくとも軸方向他端側に、該他端の先端側に向けて径が小さくなる縮径部と、前記他端の先端側に向けて径が大きくなる拡径部とが間に小径部を介して軸方向に交互に形成される長さ調整部と、前記保護カバーの前記他端側の端面であって、前記小径部以外の位置で切断された切断と、を有するシリンダ装置の製造方法であって、前記保護カバーの前記長さ調整部を、前記小径部を前記シリンダの外周面に当接させた状態で前記切断面が前記シリンダの外周面と径方向に接触しないよう前記小径部以外の位置で選択的に切断することにより、共通の部品から複数種類の前記保護カバーを形成することを特徴とする
本発明の第2の態様によれば、前記保護カバーは、樹脂材により形成されていてもよい。
本発明の第3の態様によれば、前記保護カバーの前記取付部は、前記ロッド側に対し揺動可能に嵌合されていてもよい。
本発明の第4の態様によれば、前記保護カバーの少なくとも前記他端側は、柔軟性を持って曲がり可能である。
本発明の第5の態様によれば、前記保護カバーには、前記拡径部と前記縮径部との間に、前記小径部よりも大径であって軸方向に同径で延びる同径部が設けられていてもよい。
本発明の第6の態様によれば、前記小径部は、周方向に部分的に複数設けられていてもよい。
本発明の第7の態様によれば、前記保護カバーは、ブロー成形で形成されていてもよい。
上記したシリンダ装置によれば、品質を向上させることが可能となる。
本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置を示す保護カバーおよびヘッドキャップを断面とした正面図である。 本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置の保護カバーを示す断面図である。 本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置の保護カバーを示す図2のX−X断面図である。 本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置の保護カバーがシリンダに接触した状態を示す要部の拡大断面図である。 本発明に係る第2実施形態のシリンダ装置の保護カバーを示す断面図である。 本発明に係る第3実施形態のシリンダ装置の保護カバーを示す断面図である。 本発明に係る第4実施形態のシリンダ装置の保護カバーを示す断面図である。 本発明に係る第1実施形態のシリンダ装置の保護カバーの変形例を示す断面図である。
「第1実施形態」
本発明の第1実施形態を図1〜図4を参照して以下に説明する。
図1に示すように、第1実施形態のシリンダ装置10は、シリンダ11と、シリンダ11の軸方向一端側からシリンダ11と中心軸を一致させてシリンダ11の外部へと延出するロッド12と、ロッド12側に取り付けられてロッド12およびシリンダ11を覆う筒状の保護カバー13と、保護カバー13をロッド12に取り付けるための円板状のヘッドキャップ14と、ヘッドキャップ14をロッド12に固定するための円環状の装着部材15とを有している。
ロッド12は、金属製である。ロッド12は、軸方向の一端側がシリンダ11内に挿入され他端側がシリンダ11から外部に延出する。ロッド12はシリンダ11から延出する部分のシリンダ11とは反対側の所定範囲に、シリンダ11側の大径軸部21よりも小径の小径軸部22が形成されている。ロッド12は、シリンダ11内に挿入される軸方向の端部に図示略のピストンが取り付けられており、このピストンと一体に移動する。シリンダ装置10は、これらロッド12および図示略のピストンのシリンダ11に対する移動に対して減衰力を発生させる緩衝器となっている。
シリンダ11は、図示略のピストンを内包しロッド12が挿入されるシリンダ本体25と、シリンダ本体25の軸方向のロッド12が延出する側とは反対側に固定される取付アイ26とを有している。シリンダ本体25は、その外周面25aが略一定径の円筒面からなっている。シリンダ本体25は金属製であり、外周面25aを含む外面が塗装され塗膜で覆われている。
ヘッドキャップ14は、金属製である。ヘッドキャップ14には、中央部に径方向中央側ほど軸方向の突出量が大きくなるように板厚方向に若干突出するテーパ状の錐形板部31が形成されている。ヘッドキャップ14は、この錐形板部31の頂上位置となる径方向の中央に軸方向に貫通する貫通孔32が形成された有孔円板状をなしている。ヘッドキャップ14は、錐形板部31の外周縁部から軸直交方向に沿う平面内で径方向外方に延出する円環状の中間平板部33と、中間平板部33の外周縁部から軸方向に沿って錐形板部31とは反対側に若干突出する円環状の環状部34と、環状部34の軸方向の中間平板部33とは反対側の端縁部から軸直交方向に沿う平面内で径方向外方に延出する円環状の端縁平板部35とを有している。端縁平板部35と中間平板部33とは平行をなして軸方向にずれており、環状部34を含んで段差状に形成されている。
ヘッドキャップ14は、筒状の保護カバー13にその一端側を閉塞するように取り付けられる。ヘッドキャップ14は、この状態で、貫通孔32にロッド12の小径軸部22を挿通させて大径軸部21の小径軸部22側の端面に当接する。装着部材15は、金属製であり、円環状をなしている。装着部材15は、小径軸部22に圧入される。これにより、ロッド12の大径軸部21の端面に当接するヘッドキャップ14をこの端面とで挟持する。その結果、ヘッドキャップ14がロッド12に固定される。なお、ヘッドキャップ14は、予め保護カバー13に取り付けられた状態でロッド12に固定されてもよい。あるいは、ヘッドキャップ14は、ロッド12に先に取り付けられた状態で保護カバー13が装着されてもよい。
保護カバー13は、合成樹脂製である。保護カバー13は、軸方向の中間部分に形成された一定径の円筒状の胴部41と、軸方向の一端側に形成された取付部42と、軸方向の他端側に形成された略円筒状の長さ調整部43とを有している。言い換えれば、保護カバー13の軸方向(以下カバー軸方向と称す)において、胴部41の取付部42とは反対側に長さ調整部43が形成され、胴部41の長さ調整部43とは反対側に取付部42が形成されている。
取付部42は、胴部41とは反対側の端部に形成された略円筒状の開口部46と、開口部46のカバー軸方向の一端側から保護カバー13の径方向(以下カバー径方向と称す)の外方に延出する略平板状の係止板部47と、係止板部47の外周縁部と胴部41のカバー軸方向の一端縁部とを結ぶ軸方向に延びる筒状の筒状部48とを有している。筒状部48には、カバー径方向の内方に突出する係止凸部49が保護カバー13の周方向(以下カバー周方向と称す)に間隔をあけて複数カ所形成されている。
取付部42には、係止板部47と係止凸部49との間にある筒状部48の略円筒状の嵌合筒部50にヘッドキャップ14が外周縁部において嵌合させられ、この状態で係止板部47と複数の係止凸部49とでヘッドキャップ14を軸方向の両側から挟持する。これによりヘッドキャップ14は、保護カバー13に対する径方向移動が嵌合筒部50で規制され、軸方向移動が係止板部47と係止凸部49とで規制されて保護カバー13に一体化される。言い換えれば、保護カバー13は、軸方向一端側の取付部42がロッド12側のヘッドキャップ14に取り付けられる。ヘッドキャップ14は長さ調整部43および胴部41内に挿入され、係止凸部49および嵌合筒部50を弾性変形させながら係止凸部49を乗り越えて上記のように取付部42に取り付けられる。
図2に示すように、長さ調整部43は、保護カバー13における、カバー軸方向一端側の取付部42に対して反対側となるカバー軸方向他端側の少なくとも一部の範囲となっている。この長さ調整部43は、内径および外径がそれぞれ胴部41の内径および外径よりも若干大径で一定径の円筒状をなす主筒部61と、主筒部61にカバー軸方向およびカバー周方向に間隔をあけて形成されて主筒部61の内周面61aよりもカバー径方向の内方に曲面状に膨出する複数の膨出部62とを有している。膨出部62は、カバー軸方向の中央かつカバー周方向の中央が最も内周面61aから突出しており、カバー軸方向の両側ほど内周面61aからの突出量が小さく、カバー周方向の両側ほど内周面61aからの突出量が小さくなっている。膨出部62は、略一定厚さとなっており、よって、主筒部61の外周面61bからカバー径方向の内方に凹んでいる。膨出部62は、カバー径方向に沿って見た場合にカバー周方向に長い楕円形状をなしており、複数の膨出部62は、すべて同じ大きさとなっている。
膨出部62は、図3に示すように、カバー軸方向の位置を合わせカバー周方向に等間隔をあけて部分的に複数(具体的には8カ所)形成されたものの列(横の列)が、図2に示すようにカバー軸方向に所定の間隔をあけて部分的に複数列(具体的には5列)形成されている。主筒部61のカバー軸方向に隣り合う膨出部62と膨出部62との間の部分と、カバー軸方向の両端の膨出部62の両外側部分とが、膨出部62が形成されていないカバー軸方向に同径で延びる円筒形の同径部63となっている。各列の膨出部62は、カバー周方向の位置を揃えて形成されている。言い換えれば、膨出部62は、カバー周方向の位置を合わせカバー軸方向に間隔をあけて部分的に複数(具体的には5カ所)形成されたものの列(縦の列)が、カバー周方向に所定の等間隔で部分的に複数列(具体的には8列)形成されている。
カバー軸方向における位置が合う複数の膨出部62の膨出先端位置(言い換えればカバー軸方向における中央位置)は、これらを結んだ仮想円が長さ調整部43の中で最も径が小さくなっており、各膨出部62のこの部分が小径部66を構成している。よって、小径部66も、膨出部62と同様に、カバー周方向に部分的に複数カ所(具体的には8カ所)一列状に設けられ、このような列が、カバー軸方向に部分的に複数列(具体的には5列)設けられている。
また、カバー軸方向の位置が合う複数の膨出部62の小径部66よりも取付部42が形成されたカバー軸方向の一端側は、これらを結んだ仮想円の径が小径部66側ほど小径となっており、各膨出部62のこの部分が縮径部67を構成している。よって、縮径部67も、膨出部62と同様に、カバー周方向に部分的に複数カ所(具体的には8カ所)一列状に設けられ、このような列が、カバー軸方向に部分的に複数列(具体的には5列)設けられている。
また、カバー軸方向の位置が合う複数の膨出部62の小径部66よりも取付部42とは反対のカバー軸方向の他端側は、これらを結んだ仮想円の径が他端側(小径部66とは反対側)ほど大径となっており、各膨出部62のこの部分が拡径部68を構成している。よって、拡径部68も、膨出部62と同様に、カバー周方向に部分的に複数カ所(具体的には8カ所)一列状に設けられ、このような列が、カバー軸方向に部分的に複数列(具体的には5列)設けられている。
カバー軸方向の位置が合う複数の膨出部62の列がカバー軸方向に間隔をあけて複数列形成されていることから、上記のようなカバー軸方向の他端の先端側に向けて径が小さくなる縮径部67と、カバー軸方向の他端の先端側に向けて径が大きくなる拡径部68とが、間に小径部66を配置するようにして軸方向に交互に形成されている。また、拡径部68と縮径部67との間には、軸方向に同径で延びる同径部63が設けられている。同径部63は、小径部66よりも大径となっている。
保護カバー13は、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等の合成樹脂材で比較的高い硬度(重力で変形しない程度)のものが用いられる。これらの材料はブロー成形で成形されることが、製造性の観点から望ましい。図示は略すが、ブロー成形直後の保護カバー13は、軸方向両端部にブロー成形の残存部が残されており、これらの残存部が切断され除去されることによって、軸方向の両端面13a,13bが形成される。一方の取付部42側の端面13aは、開口部46に形成されている。他端の端面13bは、保護カバー13の取付部42とは反対の他端側つまり長さ調整部43の胴部41とは反対側に形成されている。端面13bは、長さ調整部43の小径部66以外の位置でカバー軸方向に対し直交方向に切断された面で構成されており、具体的には、膨出部62以外の位置つまり同径部63の位置でカバー軸方向に対し直交方向に切断された面で構成されている。
図1に示すように、保護カバー13は、ロッド12側のヘッドキャップ14を介してロッド12に取り付けられており、外力が加わらない自然状態では、ロッド12およびシリンダ11に対して中心軸を一致させてこれらを覆っている。この状態では、保護カバー13の小径部66とシリンダ11のシリンダ本体25の外周面25aとの間には隙間が設けられている。保護カバー13は、可撓性の合成樹脂製であり、取付部42がロッド12側のヘッドキャップ14に嵌合されてはいるものの、弾性変形してロッド12に対して中心軸を傾斜させる揺動が可能である。
なお、合成ゴム等の硬度の低い樹脂(重力で変形する程度のもの)を用いた場合、保護カバー13は、少なくとも取付部42とは反対の他端側が柔軟性を持って曲がり可能となる。
保護カバー13は、揺動したり曲がりを生じたりしても、図4に示すように、端面13bに最も近い小径部66がシリンダ11の外周面25aに当接した状態で、端面13bとシリンダ11の外周面25aとが径方向に接触しない位置にある。言い換えれば、保護カバー13は、揺動時や変形時においても、端面13bよりも、これに最も近い小径部66がシリンダ11の外周面25aに先に当接して端面13bの外周面25aへのカバー径方向の接触を規制する。
図2に示すように、保護カバー13は、カバー軸方向の位置を合わせた複数の膨出部62の列がカバー軸方向に間隔をあけて複数列(具体的には5列)形成されており、同径部63がカバー軸方向に間隔をあけて複数形成されている。保護カバー13は、軸方向長さ等の異なる複数種類のシリンダ11に対して、切断により形成される端面13bの位置が複数の同径部63の中から選択的に決められる。
つまり、例えば軸方向長さが最も長いシリンダ11に対しては、図1に示すように、胴部41側から5列目の膨出部62の取付部42とは反対側の同径部63で切断を行って端面13bを形成する。また、これよりも軸方向長さが短いシリンダ11に対しては、胴部41側から5列目の膨出部62と4列目の膨出部62との間の同径部63で切断を行い、これよりも軸方向長さが短いシリンダ11に対しては、胴部41側から4列目の膨出部62と3列目の膨出部62との間の同径部63で切断を行い、これよりも軸方向長さが短いシリンダ11に対しては、胴部41側から3列目の膨出部62と2列目の膨出部62との間の同径部63で切断を行い、これよりも軸方向長さが短いシリンダ11に対しては、胴部41側から2列目の膨出部62と1列目の膨出部62との間の同径部63で切断を行って、それぞれ端面13bを形成する。
そして、いずれの同径部63の位置に端面13bを形成する場合であっても、保護カバー13は、揺動したり曲がりを生じたりしても、端面13bに最も近い小径部66がシリンダ11の外周面25aに当接した状態で、端面13bとシリンダ11の外周面25aとが径方向に接触しないように構成されている。
ここで、シリンダ装置においては、シリンダと、シリンダから延出するロッドとを備え、ロッド側にこのロッドおよびシリンダを覆う筒状の保護カバーが取り付けられているものがある。このようなシリンダ装置においては、保護カバーのロッドへの取付側とは反対側の端部がシリンダの外周面に接触する可能性があり、これによりシリンダの外周面に傷がついてしまう可能性がある。すると、シリンダの外周面の塗装に剥離を生じる等して錆や腐食等の品質低下の原因となってしまう可能性がある。
これに対して、第1実施形態のシリンダ装置10によれば、保護カバー13の端面13bに最も近い小径部66がシリンダ11の外周面25aに当接した状態では、端面13bとシリンダ11の外周面25aとは径方向に接触しない位置にある。このため、端面13bの内周面61a側のエッジ部13cがシリンダ11の外周面25aと接触することを防止することができる。これにより、シリンダ11の外周面25aの塗膜がエッジ部13cで傷つくことを防止でき、シリンダ11に生じる錆や腐食を抑制することができる。したがって、品質を向上させることが可能となる。
また、保護カバー13の長さ調整部43には、長さ調整部43の先端側に向けて径が小さくなる縮径部67と、長さ調整部43の先端側に向けて径が大きくなる拡径部68とが、軸方向に交互に形成されているため、軸方向長さの異なる複数種類の保護カバー13を、共通のブロー成形品に対し切断位置を変えることで形成することができる。しかも、いずれの種類についても、保護カバー13の端面13bに最も近い小径部66がシリンダ11の外周面25aに当接した状態で、端面13bとシリンダ11の外周面25aとは径方向に接触しない位置にあることになり、端面13bの内周面61a側のエッジ部13cがシリンダ11の外周面25aと接触することを防止することができる。
また、保護カバー13は、樹脂材により形成されているため、シリンダ11に対する揺動や変形を生じ易いことから、第1実施形態の上記構成を採用しなければ、端面13bの内周面61a側のエッジ部13cがシリンダ11の外周面25aとより接触し易い。よって、第1実施形態の上記構成を採用することの効果が高い。特にブロー成形に適した硬質の樹脂材を用いると、接触した場合、軟質の樹脂材と比してシリンダ11の外周面25aの塗膜が傷つきやすいので、第1実施形態の上記構成を採用することの効果が高い。なお、樹脂材で形成される保護カバーを用いる場合には、硬質の樹脂材を用いたほうがよい。これは、軟質の樹脂材の場合はブロー成形に適しておらず、インジェクション成形を行う必要があり、インジェクション成形はブロー成形と比して成形性が悪いからである。
また、保護カバー13の取付部42はロッド12側のヘッドキャップ14に対し揺動可能に嵌合されているため、第1実施形態の上記構成を採用しなければ、端面13bの内周面61a側のエッジ部13cがシリンダ11の外周面25aと接触し易い。よって、第1実施形態の上記構成を採用することの効果が高い。
また、保護カバー13の他端側の長さ調整部43は、少なくとも取付部42とは反対側の端部が柔軟性を持って曲がり可能とした場合は、第1実施形態の上記構成を採用しなければ、端面13bの内周面61a側のエッジ部13cがシリンダ11の外周面25aと接触し易い。よって、第1実施形態の上記構成を採用することの効果が高い。
また、保護カバー13には、拡径部68と縮径部67との間に、小径部66よりも大径であって軸方向に同径で延びる同径部63が設けられているため、同径部63で長さ調整のための切断を行えば、この切断が容易となる。なお、小径部66でなければ、拡径部68や縮径部67で切断しても、端面がシリンダ11の外周面25aと接触しない位置であれば、本実施形態の効果を享受できる。
また、小径部66が、周方向に部分的に複数設けられているため、保護カバー13とシリンダ11との間に常に軸方向の隙間を形成することができる。よって、これらの間にドロや雨水等が入り込んでも、これらを容易に排出することができる。
また、保護カバー13は、ブロー成形で形成されているため、上記した形状に容易に形成することができる。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態を主に図5に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態は、図5に示すように、保護カバー13Aが第1実施形態の保護カバー13とは一部異なっている。具体的には、長さ調整部43Aが第1実施形態の長さ調整部43とは一部異なっている。長さ調整部43Aは、第1実施形態と同様、保護カバー13Aにおける、カバー軸方向一端側の取付部42に対して反対側となるカバー軸方向他端側の少なくとも一部の範囲となっている。
長さ調整部43Aは、主筒部61の内周面61aよりもカバー径方向の内方に曲面状に膨出する膨出部62Aがカバー周方向に連続する円環状をなして形成されている。このような円環状の膨出部62Aがカバー軸方向に所定の間隔をあけて複数(具体的には5カ所)形成されている。膨出部62Aは、カバー軸方向の中央が最も内周面61aから突出しており、カバー軸方向の両側ほど内周面61aからの突出量が小さくなっている。膨出部62Aは、略一定厚さとなっており、よって、円環状をなして主筒部61の外周面61bからカバー径方向内方に凹んでいる。複数の膨出部62Aは、すべて同じ大きさとなっている。主筒部61のカバー軸方向に隣り合う膨出部62Aと膨出部62Aとの間の部分と、カバー軸方向の両端の膨出部62の両外側部分とが、第1実施形態と同様の同径部63となっている。
膨出部62Aの膨出先端位置(言い換えればカバー軸方向における中央位置)は、カバー周方向の全周にわたって連続する円形状をなしており、この部分が長さ調整部43の中で最も径が小さい小径部66Aとなっている。また、膨出部62Aの小径部66Aよりも取付部42が形成されたカバー軸方向の一端側は、カバー周方向の全周にわたって連続する円形状をなしており、この部分は、径が小径部66側ほど小径となる縮径部67Aとなっている。また、膨出部62Aの小径部66Aよりも取付部42とは反対のカバー軸方向の他端側は、カバー周方向の全周にわたって連続する円形状をなしており、この部分は、径が小径部66Aとは反対側ほど大径となる拡径部68Aとなっている。
膨出部62Aがカバー軸方向に間隔をあけて複数形成されていることから、上記のようなカバー軸方向の他端の先端側に向けて径が小さくなる縮径部67Aと、カバー軸方向の他端の先端側に向けて径が大きくなる拡径部68Aとが、間に小径部66Aを配置するようにしてカバー軸方向に交互に形成されている。また、拡径部68Aと縮径部67Aとの間には、小径部66Aよりも大径でカバー軸方向に同径で延びる同径部63が設けられている。
第2実施形態の保護カバー13Aも、第1実施形態と同様に形成され、その端面13bが、長さ調整部43Aの小径部66A以外の位置でカバー軸方向に対し直交方向に切断された面で構成され、具体的には、膨出部62A以外の位置つまり同径部63の位置でカバー軸方向に対し直交方向に切断された面で構成されている。
保護カバー13Aも、端面13bに最も近い小径部66Aが、シリンダ11の外周面25a(図1参照)に当接した状態では、端面13bとシリンダ11の外周面25aとが径方向に接触しない。
また、保護カバー13Aも、同径部63がカバー軸方向に間隔をあけて複数形成されており、切断により形成される端面13bの位置が複数の同径部63の中から選択的に決められるようになっている。そして、いずれの同径部63の位置に端面13bを形成する場合であっても、保護カバー13Aは、端面13bに最も近い小径部66Aがシリンダ11の外周面25aに当接した状態で、端面13bとシリンダ11の外周面25aとが径方向に接触しないようになっている。
以上に述べた第2実施形態によれば、保護カバー13Aの膨出部62Aがカバー周方向に連続する円環状をなすため、保護カバー13Aの変形に対する強度を向上できる。また、ブロー成形時の金型形状も簡素となり、製造コストを低減することができる。
なお、保護カバー13Aを合成ゴム等の柔らかい材料を用いて形成する場合は、蛇腹状に形成してもよい。
「第3実施形態」
次に、第3実施形態を主に図6に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第3実施形態は、図6に示すように、保護カバー13Bが第1実施形態の保護カバー13とは一部異なっており、具体的には、長さ調整部43Bが第1実施形態の長さ調整部43とは一部異なっている。長さ調整部43Bは、第1実施形態と同様、保護カバー13Bにおける、カバー軸方向一端側の取付部42に対して反対側となるカバー軸方向他端側の少なくとも一部の範囲となっている。
長さ調整部43Bは、内径および外径がそれぞれ胴部41の内径および外径よりも若干小径で一定径の円筒状をなす主筒部61Bを有している。また、長さ調整部43Bには、主筒部61Bの内周面61Baよりもカバー径方向の外方に曲面状に凹む凹状部62Bがカバー周方向に連続する円環状をなして形成されている。このような円環状の凹状部62Bがカバー軸方向に所定の間隔をあけて複数(具体的には5カ所)形成されている。凹状部62Bは、略一定厚さとなっており、よって、主筒部61Bの外周面61Bbよりもカバー径方向の外方に曲面状に膨出する形状をなしている。凹状部62Bは、カバー軸方向の中央が最も内周面61Baから凹む大径部66Bとなっており、カバー軸方向の両側ほど内周面61Baからの凹み量が小さくなっている。凹状部62Bと凹状部62Bとの間は、主筒部61Bの軸方向に同径で延びる小径部63Bとなっている。
凹状部62Bの底位置(言い換えればカバー軸方向における中央位置)は、カバー周方向の全周にわたって連続する円形状をなしており、この部分が長さ調整部43Bの中で最も径方向が大きい大径部66Bとなっている。また、凹状部62Bの大径部66Bよりも取付部42が形成されたカバー軸方向の一端側は、カバー周方向の全周にわたって連続する円形状をなしており、この部分は、径が大径部66B側ほど大径となる拡径部68Bとなっている。また、凹状部62Bの大径部66Bよりも取付部42とは反対のカバー軸方向の他端側は、カバー周方向の全周にわたって連続する円形状をなしており、この部分は、径が大径部66Bとは反対側ほど小径となる縮径部67Bとなっている。
円環状の凹状部62Bがカバー軸方向に間隔をあけて複数列形成されていることから、上記のようなカバー軸方向の他端の先端側に向けて径が小さくなる縮径部67Bと、カバー軸方向の他端の先端側に向けて径が大きくなる拡径部68Bとが、間に軸方向に同径で延びる小径部63Bを配置するようにして軸方向に交互に形成されている。小径部63Bは、大径部66Bよりも小径となっている。縮径部67Bと小径部63Bとの間はR面取り形状をなしている。
第3実施形態の保護カバー13Bも、第1実施形態と同様に形成され、その端面13bが、長さ調整部43Bの小径部63B以外の位置でカバー軸方向に対し直交方向に切断された面で構成され、具体的には、凹状部62Bの大径部66Bの位置でカバー軸方向に対し直交方向に切断された面で構成されている。
保護カバー13Bは、端面13bに最も近い小径部63Bが、シリンダ11の外周面25a(図1参照)に当接した状態では、端面13bとシリンダ11の外周面25aとが径方向に接触しない。
また、保護カバー13Bは、大径部66Bがカバー軸方向に間隔をあけて複数形成されており、切断により形成される端面13bの位置が、カバー軸方向に並んだ複数の大径部66Bの中から選択的に決められるようになっている。そして、いずれの大径部66Bの位置に端面13bを形成する場合であっても、保護カバー13Bは、端面13bに最も近い小径部63Bがシリンダ11の外周面25aに当接した状態で、端面13bとシリンダ11の外周面25aとが径方向に接触しないようになっている。
「第4実施形態」
次に、第4実施形態を主に図7に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第4実施形態は、図7に示すように、保護カバー13Cが第1実施形態の保護カバー13とは一部異なっており、具体的には、長さ調整部43Cが第1実施形態の長さ調整部43とは一部異なっている。長さ調整部43Cは、第1実施形態と同様、保護カバー13Cにおける、カバー軸方向一端側の取付部42に対して反対側となるカバー軸方向他端側の少なくとも一部の範囲となっている。
長さ調整部43Cは、第1実施形態と同様の主筒部61の内周面61aよりもカバー径方向の内方に四角錐形状に膨出する複数の膨出部62Cを有している。膨出部62Cは、突出先端側が曲面形状をなしている。膨出部62Cは、カバー軸方向の中央かつカバー周方向の中央が最も内周面61aから突出しており、カバー軸方向の両側ほど内周面61aからの突出量が小さく、カバー周方向の両側ほど内周面61aからの突出量が小さくなっている。膨出部62Cは、略一定厚さとなっており、よって、主筒部61の外周面61bからカバー径方向の内方に凹んでいる。膨出部62Cは、カバー径方向に沿って見た場合にカバー周方向に長い菱形形状をなしており、複数の膨出部62Cは、すべて同じ大きさとなっている。
膨出部62Cは、第1実施形態の膨出部62と同様の位置に配置されている。カバー軸方向における位置が合う複数の膨出部62Cの膨出先端位置(言い換えればカバー軸方向における中央位置)は、これらを結んだ仮想円が、長さ調整部43Cの中で最も径が小さくなっており、各膨出部62Cのこの部分が小径部66Cを構成している。また、カバー軸方向の位置が合う複数の膨出部62Cの小径部66Cよりも取付部42が形成されたカバー軸方向の一端側は、これらを結んだ仮想円の径が小径部66C側ほど小径となっており、各膨出部62Cのこの部分が縮径部67Cを構成している。また、カバー軸方向の位置が合う複数の膨出部62Cの小径部66Cよりも取付部42とは反対のカバー軸方向の他端側は、これらを結んだ仮想円の径が他端側ほど大径となっており、各膨出部62Cのこの部分が拡径部68Cを構成している。
カバー軸方向の位置が合う複数の膨出部62Cの列が、カバー軸方向に間隔をあけて複数列形成されていることから、上記のようなカバー軸方向の他端の先端側に向けて径が小さくなる縮径部67Cと、カバー軸方向の他端の先端側に向けて径が大きくなる拡径部68Cとが、間に小径部66Cを配置するようにして軸方向に交互に形成されている。また、拡径部68Cと縮径部67Cとの間には、小径部66Cよりも大径の第1実施形態と同様の同径部63が設けられている。
第4実施形態の保護カバー13Cも、第1実施形態と同様に形成され、その端面13bが、長さ調整部43Cの小径部66C以外の位置でカバー軸方向に対し直交方向に切断された面で構成され、具体的には、膨出部62C以外の位置つまり同径部63の位置でカバー軸方向に対し直交方向に切断された面で構成されている。
保護カバー13Cにおいても、端面13bに最も近い小径部66Cが、シリンダ11の外周面25a(図1参照)に当接した状態では、端面13bとシリンダ11の外周面25aとが径方向に接触しない。
また、保護カバー13Cも、同径部63がカバー軸方向に間隔をあけて複数形成されており、切断により形成される端面13bの位置が複数の同径部63の中から選択的に決められるようになっている。そして、いずれの同径部63の位置に端面13bを形成する場合であっても、保護カバー13Cは、端面13bに最も近い小径部66Cがシリンダ11の外周面25aに当接した状態で、端面13bとシリンダ11の外周面25aとが径方向に接触しないようになっている。
ここで、第4実施形態の膨出部62Cを第1実施形態に対する第2実施形態の変更のようにカバー周方向に連続する膨出部に変更することも可能である。この場合、膨出部は円環状の二つのテーパ面が小径側同士を連結させる形状をなす。
以上の第1〜第4実施形態では一種類のブロー成形品から五種類の長さの異なる保護カバーを形成する場合を例にとり説明したが、勿論、これに限定されることはなく、例えば、図8に第1実施形態に対する変更を例示するようにカバー軸方向に間隔をあけて配置される膨出部62の列の数を減らしたり、逆に増やしたりすることも可能である。膨出部62の列の数を減らせば、同径部63の長さを長くすることができるため、同径部63の位置での切断がより容易になる。
また、保護カバー13を、合成樹脂材で形成する例を説明したが、保護カバー13の材質は、金属などの材料を用いてもよい。金属材で保護カバーを形成した場合であっても、保護カバーの軸方向の長さ違いに応じて複数種類の型をもつ必要がなくなり、また型を交換する段取り替えの時間もなくなるため、生産性を向上することができる。金属を用いた場合、通常は、保護カバーは揺動しないが、極悪路走行などで揺動するケースもあり、このような、過酷地で用いられる車両には、本実施形態は有効である。
以上に述べた実施形態は、シリンダと、該シリンダから延出するロッドと、を備え、前記ロッドに該ロッドおよび前記シリンダを覆う筒状の保護カバーが取り付けられているシリンダ装置において、前記保護カバーの軸方向一端側には前記ロッド側に取り付けられる取付部が設けられ、前記保護カバーの少なくとも軸方向他端側には、該他端の先端側に向けて径が小さくなる縮径部と、前記他端の先端側に向けて径が大きくなる拡径部とが、間に小径部を介して軸方向に交互に形成され、前記保護カバーの前記他端側の端面は、前記小径部以外の位置で切断された面で構成され、前記端面に最も近い前記小径部が前記シリンダの外周面に当接した状態で、前記端面と前記シリンダの外周面とは径方向に接触しない位置にあることを特徴とする。これにより、保護カバーの他端側の端面がシリンダの外周面と接触することを防止することができる。これにより、シリンダの外周面の塗膜が傷つくことを防止でき、シリンダに生じる錆や腐食を抑制することができる。したがって、品質を向上させることが可能となる。また、縮径部と拡径部とが、軸方向に交互に形成されているため、軸方向長さの異なる複数種類の保護カバーを共通の成形品から形成することができる。
また、前記保護カバーは、樹脂材により形成されているため、上記構成を採用することの効果が高い。
また、前記保護カバーの前記取付部は、前記ロッド側に対し揺動可能に嵌合されているため、上記構成を採用することの効果が高い。
また、前記保護カバーの少なくとも前記他端側は、柔軟性を持って曲がり可能であるため、上記構成を採用することの効果が高い。
また、前記保護カバーには、前記拡径部と前記縮径部との間に、前記小径部よりも大径であって軸方向に同径で延びる同径部が設けられているため、同径部で長さ調整のための切断を行えば、これが容易となる。
また、前記小径部は、周方向に部分的に複数設けられているため、保護カバーとシリンダとの間に常に隙間を形成することができる。よって、これらの間にドロや雨水等が入り込んでも、これらを容易に排出することができる。
また、前記保護カバーは、ブロー成形で形成されているため、上記形状に形成することが容易にできる。
上記したシリンダ装置によれば、品質を向上させることが可能となる。
10 シリンダ装置
11 シリンダ
12 ロッド
13,13A,13B,13C 保護カバー
13b 端面
63B 小径部
66,66A,66C 小径部
25a 外周面
42 取付部
67 縮径部
68 拡径部
63 同径部

Claims (6)

  1. シリンダと、
    該シリンダから延出するロッドと
    前記ロッド側に取り付けられて該ロッドおよび前記シリンダを覆う筒状の保護カバーとから構成され、
    前記保護カバーは
    方向一端側前記ロッド側に、前記ロッド側に対し揺動可能に取り付けられる取付部と、
    少なくとも軸方向他端側に、該他端の先端側に向けて径が小さくなる縮径部と、前記他端の先端側に向けて径が大きくなる拡径部とが間に小径部を介して軸方向に交互に形成される長さ調整部と、
    記保護カバーの前記他端側の端面であって、前記小径部以外の位置で切断された切断と、を有するシリンダ装置の製造方法であって、
    前記保護カバーの前記長さ調整部を、前記小径部を前記シリンダの外周面に当接させた状態で前記切断面が前記シリンダの外周面と径方向に接触しないよう前記小径部以外の位置で選択的に切断することにより、共通の部品から複数種類の前記保護カバーを形成することを特徴とするシリンダ装置の製造方法
  2. 前記保護カバーは、樹脂材により形成されている請求項1に記載のシリンダ装置の製造方法
  3. 前記保護カバーの少なくとも前記他端側は、柔軟性を持って曲がり可能である請求項1または2に記載のシリンダ装置の製造方法
  4. 前記保護カバーには、前記拡径部と前記縮径部との間に、前記小径部よりも大径であって軸方向に同径で延びる同径部が設けられている請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシリンダ装置の製造方法
  5. 前記小径部は、周方向に部分的に複数設けられている請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシリンダ装置の製造方法
  6. 前記保護カバーは、ブロー成形で形成されている請求項1乃至のいずれか一項に記載のシリンダ装置の製造方法
JP2015562584A 2014-02-12 2014-02-12 シリンダ装置の製造方法 Expired - Fee Related JP6268199B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2014/053174 WO2015121922A1 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 シリンダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015121922A1 JPWO2015121922A1 (ja) 2017-03-30
JP6268199B2 true JP6268199B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=53799692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015562584A Expired - Fee Related JP6268199B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 シリンダ装置の製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9976623B2 (ja)
JP (1) JP6268199B2 (ja)
KR (1) KR20160122722A (ja)
CN (1) CN105980731B (ja)
DE (1) DE112014006357T5 (ja)
WO (1) WO2015121922A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11149814B2 (en) 2019-01-25 2021-10-19 Tenneco Automotive Operating Company Inc. Cover system for damper
WO2021077171A1 (en) 2019-10-25 2021-04-29 Chromeguard Pty Ltd A hydraulic cylinder piston rod protection system
CN114829801A (zh) * 2019-12-11 2022-07-29 日立安斯泰莫株式会社 缓冲器
US11940033B2 (en) * 2021-10-22 2024-03-26 DRiV Automotive Inc. Two piece plastic dirt shield for shock absorbers

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55154838U (ja) * 1979-04-23 1980-11-07
DE2920575C2 (de) 1979-05-21 1981-09-17 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Digital-Fernmeldesystem mit mindestens einem Vierdrahtleitungsabschnitt
JPS6116439U (ja) 1984-07-04 1986-01-30 マツダ株式会社 自動車用ダンパのダストカバ−
JP3989058B2 (ja) * 1997-08-05 2007-10-10 株式会社ショーワ ダストカバー取付構造
JP4130018B2 (ja) * 1998-09-04 2008-08-06 株式会社ショーワ 油圧緩衝器のダストカバー
JP3740973B2 (ja) 2000-10-25 2006-02-01 東海ゴム工業株式会社 ダストカバーの製造方法およびショックアブソーバ
JP4518983B2 (ja) 2005-03-11 2010-08-04 東海ゴム工業株式会社 ショックアブソーバの弾性連結装置
JP2007198512A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Tokai Rubber Ind Ltd ショックアブソーバのダストカバー及びその製造方法
JP4883279B2 (ja) * 2006-03-17 2012-02-22 日立オートモティブシステムズ株式会社 シリンダ装置
JP4844885B2 (ja) * 2006-08-25 2011-12-28 日立オートモティブシステムズ株式会社 シリンダ装置およびその製造方法
JP2011074996A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Hitachi Automotive Systems Ltd シリンダ装置
JP5693391B2 (ja) * 2011-06-14 2015-04-01 株式会社ショーワ カバー部材および懸架装置
JP6004580B2 (ja) * 2013-03-22 2016-10-12 住友理工株式会社 ダストカバー組立体
US9394962B2 (en) * 2013-09-12 2016-07-19 Sumitomo Riko Company Limited Dust cover
JP5700896B1 (ja) * 2014-03-20 2015-04-15 株式会社ショーワ カバー部材および緩衝装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2015121922A1 (ja) 2017-03-30
WO2015121922A1 (ja) 2015-08-20
US9976623B2 (en) 2018-05-22
CN105980731A (zh) 2016-09-28
US20170175841A1 (en) 2017-06-22
KR20160122722A (ko) 2016-10-24
DE112014006357T5 (de) 2016-10-27
CN105980731B (zh) 2018-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6268199B2 (ja) シリンダ装置の製造方法
US9423033B2 (en) Dust cover
JP6294728B2 (ja) ダストブーツ、ダストブーツの製造方法および緩衝器
US20130161888A1 (en) Jounce bumper
JP2019044947A5 (ja)
CN105383253A (zh) 悬架用隔绝体
US10203014B2 (en) Cover member and shock absorber
JP5998162B2 (ja) ショックアブソーバ
US9394962B2 (en) Dust cover
JP5426355B2 (ja) 油圧緩衝器
JP2013155841A (ja) 懸架装置およびカバー部材
JP2011074996A (ja) シリンダ装置
JP6353767B2 (ja) シリンダ装置及びカバー部材
WO2019117220A1 (ja) 複合管
JP2015152094A (ja) リバウンドストッパ
JP6207310B2 (ja) ダストカバー
JP6313625B2 (ja) 緩衝器
JP6397726B2 (ja) シリンダ装置及びカバー部材
WO2015141047A1 (ja) カバー部材および緩衝装置
JP2008309201A (ja) バウンドストッパ付きダストカバー
US10378866B2 (en) Projectiles
KR102108810B1 (ko) 상단 플라스틱 스트라이커 캡
JP2015148267A5 (ja)
JP7328844B2 (ja) 伸縮部材
JP6800534B2 (ja) ダストカバーの組み付け構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6268199

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees