JP2015148267A5 - - Google Patents
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Description
上記した目的を解決するために、本発明の課題解決手段は、シリンダと、上記シリンダ内に摺動自在に挿入されたピストンと、上記シリンダ内に移動自在に挿通されるとともに一端が上記ピストンに連結されるピストンロッドと、上記ピストンロッドの外周に装着されるリバウンドスプリングとを備え、上記リバウンドスプリングは、コイルスプリングと、当該コイルスプリングの両端に装着される二つの樹脂クッションとを有し、上記樹脂クッションは、上記コイルスプリングの端部の内周に圧入される圧入部を有し、上記コイルスプリングの上記樹脂クッションの圧入部が圧入される両端の座巻部の一方または両方における内径は、上記座巻部の終端から半周部分を外側へ広げられていて上記樹脂クッションの圧入部の圧入可能なように拡径されていることを特徴とする。
リバウンドスプリングSは、内方にピストンロッド3が挿通されてピストンロッド3の外周に配置されるコイルスプリング6と、コイルスプリング6の図1中下端となるスプリングシート側端に取付けられてピストンロッド3の外周に固定される環状の樹脂クッション7と、コイルスプリング6の図1中上端となるロッドガイド側端に取付けられてピストンロッド3の外周に摺動自在に装着される環状の樹脂クッション8とを備えて構成されている。
樹脂クッション7は、この場合、硬質の樹脂材料で形成され、図2に示すように、環状のクッション本体7aと、クッション本体7aの内周側から立ち上がり外径がクッション本体7aより小径な筒状の圧入部7bと、圧入部7bの図2中上端外周に設けたテーパ部7cと、クッション本体7aの内周に設けた複数の凸部7dとを備えて構成されている。そして、この場合、凸部7dは、三つ周方向に等間隔を持って設けられており、内周に挿入されたピストンロッド3の外周に緊迫力をもって当接し、樹脂クッション7がピストンロッド3の外周に固定されるようになっている。また、この樹脂クッション7は、その下端を上記したスプリングシート3aに当接させており、ピストンロッド3に対し図1中下方への移動が規制されている。なお、凸部7dの設置数は、三つ以上であればよく、任意である。
リバウンドスプリングSをピストンロッド3の外周に装着すると、ピストン2が図1中上方へ移動する緩衝器Dの伸長作動時に、樹脂クッション8がロッドガイド4に当接してコイルスプリング6が圧縮されると、コイルスプリング6がピストン2の図1中上方への移動を妨げる弾発力を発生する。また、緩衝器Dは、伸長作動時には、上述したようにピストン2で伸側室R1を圧縮して伸側室R1内の圧力を上昇させて圧側室R2の圧力に差を生じさせ、この差圧がピストン2に作用してピストン2の図1中上方への移動を妨げる力を発生する。したがって、緩衝器Dが伸長作動時にリバウンドスプリングSが圧縮される状況となると、リバウンドスプリングSが発生するピストン2の移動を妨げる弾発力と圧力差によってピストン2の移動を妨げる力の総和が緩衝器Dが発生するトータルの減衰力となる。
さらに、図4に示すように、座巻部6a,6bが線条の一周分で形成されている場合には、図4(A),(B)に示すように、少なくとも座巻部6a,6bの終端である先端から半周部分を平面研削することで平らな平面部6d,6eを形成して、座巻部6a,6bの当該半周部分の内周側を面取りして面取部6f,6gを設けることで、図4(B)に示すように、コイルスプリング6の線条の中心径自体は変化させないが面取部6f,6gの内径を拡径させることができ座巻部6a,6bの全体の内径をばね部6cの内径より大きくすることができる。座巻部6a,6bの平面研削加工および面取加工は、工賃が安く済むため、緩衝器Dの製造コスト面で非常に有利となるとともに、座巻部6a,6bの内周が面取りされるので圧入部7b,8bを齧りにくくなるため、圧入部7b,8bの座巻部6a,6bへの圧入時に上記終端の圧入部7b,8bの齧りを防止することができる。
Claims (3)
- シリンダと、
上記シリンダ内に摺動自在に挿入されたピストンと、
上記シリンダ内に移動自在に挿通されるとともに一端が上記ピストンに連結されるピストンロッドと、
上記ピストンロッドの外周に装着されるリバウンドスプリングとを備え、
上記リバウンドスプリングは、コイルスプリングと、上記コイルスプリングの両端に装着される二つの樹脂クッションとを有し、
上記樹脂クッションは、上記コイルスプリングの端部の内周に圧入される圧入部を有し、
上記コイルスプリングの上記樹脂クッションの圧入部が圧入される両端の座巻部の一方または両方における内径は、上記座巻部の終端から半周部分を外側へ広げられていて上記樹脂クッションの圧入部の圧入可能なように拡径されている
ことを特徴とする緩衝器。 - 上記座巻部の少なくとも終端から半周部分が平面研削されている
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。 - 上記座巻部の少なくとも終端から半周部分の内周側が面取りされている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
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