JP6267709B2 - 実装機用多重化通信システム及び実装機 - Google Patents

実装機用多重化通信システム及び実装機 Download PDF

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Description

本発明は、複数の伝送路を介して多重化データ列を伝送する実装機用多重化通信システムび実装機に関するものである。
従来、光信号を用いた通信システムでは、ネットワークに接続された複数の通信装置間を、光信号を電気信号に変換せずに転送させるシステムがある(例えば、特許文献1など)。特許文献1に開示される技術では、電気的な終端処理が施されていない中間の通信装置において検出された受光レベルなどの性能情報を、伝送路を伝搬する監視用の信号成分に合波させて伝送させる。また、この通信システムの通信装置は、接続された複数の伝送路のうち、いずれの伝送路に性能情報を伝送すべきかを判定するための管理テーブルが設定されている。通信装置は、受信、あるいは検出した性能情報を送信する伝送路を管理テーブルに基づいて切り替える。
特開2012−15966号公報(図10,図11)
ところで、実装機、例えば、回路基板に電子部品を実装する装置では、装着作業に拘わるデータを伝送する通信システムとして光信号を用いた通信システムの適用が考えられる。実装機に適用される通信システムは、様々な種類のデータが伝送される。例えば、実装機は、装着ヘッドなどの可動部を駆動する電磁モータの位置情報がエンコーダにより取得され、取得された位置情報を通信システムによりコントローラに伝送する。コントローラは、受信した位置情報に応じたPID制御などフィードバック制御を行う。この位置情報に応じた制御は、可動部を高速、且つ高精度に移動させる装着作業の性質上、データ伝送に対する十分な確実性が要求される。このため、実装機に適用する通信システムとしては、1つの通信装置に対して複数の伝送路を接続し冗長化を図ることによってデータ伝送の確実性を高めることが考えられる。しかしながら、上記特許文献には、通信装置に接続された複数の伝送路のうち、いずれかに断線等の通信異常が生じた場合に、代替えとなる伝送路をどのように設定し伝送路を切り替えるかは開示されていない。従って、この通信システムを実装機に適用するには、通信異常が生じた場合にどのようにフェールセーフな処理を実行し装着作業を適切に継続させるかが課題となってくる。
本発明は、上記した課題を鑑みてなされたものであり、通信装置に対して複数の伝送路が接続可能な通信システムであって、複数の伝送路のいずれかに通信異常が生じた場合に適切なデータ伝送が継続可能な実装機用多重化通信システムび実装機を提供することを目的とする。
上記課題を鑑みてなされた本願に開示される技術に係る実装機用多重化通信システムは、画像データ、エンコーダ信号、及びI/O信号のうち、少なくとも一つを多重化データ列に多重化する多重化手段と、複数の伝送路に接続され多重化データ列を複数の伝送路の各々に分配して送信する分配手段と、画像データに対して優先度を設定する優先度設定手段と、複数の伝送路のうち、少なくとも一つの伝送路に異常を検出した場合に、該伝送路を除く正常な伝送路の通信速度を合計した合計速度を演算し、合計速度の範囲内に収まるように優先度に基づいて正常な伝送路に多重化データ列を分配する変更を分配手段に対して制御する制御手段と、を備える。
また、上記課題を鑑みてなされた本願に開示される技術に係る実装機は、可動部によりワークに対して作業を実施する実装機であって、画像データ、エンコーダ信号、及びI/O信号のうち、少なくとも一つを多重化データ列に多重化する多重化手段と、可動部に備えられ、画像データを送信するカメラと、可動部に備えられエンコーダ信号を送信するモータ、及び可動部に備えられI/O信号を送信するセンサのうち、少なくとも一つと、実装機の基台に備えられ、画像データ、エンコーダ信号、及びI/O信号のうち、少なくとも一つを受信するコントローラと、カメラ、モータ、及びセンサのうち、少なくとも一つと、コントローラと、を繋ぐ複数の伝送路と、複数の伝送路に接続され多重化データ列を複数の伝送路の各々に分配して送信する分配手段と、画像データに対して低優先度を設定する優先度設定手段と、複数の伝送路のうち、少なくとも一つの伝送路に異常を検出した場合に、該伝送路を除く正常な伝送路のなかに低優先度である画像データを伝送する伝送路がある場合に、異常を検出した伝送路と画像データを伝送する伝送路とに分配する多重化データ列を切り替える変更を分配手段に対して制御する制御手段と、を備える。
本願に開示される技術によれば、通信装置に対して複数の伝送路が接続可能な通信システムであって、複数の伝送路のいずれかに通信異常が生じた場合に適切なデータ伝送が継続可能な実装機用多重化通信システムび実装機が提供できる。
実施例の実装機用多重化通信システムが適用される電子部品装着装置の斜視図。 電子部品装着装置の上部カバーを取り外した状態の概略平面図。 実装機用多重化通信システムを説明するための模式図。 実装機用多重化通信システムで伝送されるデータ種を示す図。 光多重化装置91を説明するためのブロック図。 光多重化装置92を説明するためのブロック図。
以下、本発明の実施例について図を参照して説明する。初めに、本願の通信システムを適用する装置の一例として電子部品装着装置(以下、「装着装置」と略する場合がある)について説明する。
(装着装置10の構成)
図1に示すように、装着装置10は、装置本体11と、装置本体11に一体的に設けられる一対の表示装置13と、装置本体11に対して着脱可能に設けられる供給装置15,16とを備える。本実施例の装着装置10は、図3に示すコントローラ82の制御に基づいて、装置本体11内に収容される搬送装置21にて搬送される回路基板100に対して電子部品(図示略)の装着作業を実施する装置である。なお、本実施例では、図1及び図2に示すように、搬送装置21により回路基板100が搬送される方向(図2における左右方向)をX軸方向、回路基板100の搬送方向に水平でX軸方向に対して直角な方向をY軸方向と称し、説明する。
装置本体11は、X軸方向の一端側でY軸方向における両端部に表示装置13を各々備える。各表示装置13は、タッチパネル式の表示装置であり、電子部品の装着作業に関する情報を表示する。また、供給装置15,16は、装置本体11に対しY軸方向の両側から挟むようにして装着されている。供給装置15は、フィーダ型の供給装置であり、各種の電子部品がテーピング化されリールに巻回させた状態で収容されるテープフィーダ15Aを複数有している。供給装置16は、トレイ型の供給装置であり、複数の電子部品が載置された部品トレイ16A(図2参照)を複数有している。
図2は、装置本体11の上部カバー11A(図1参照)を取り除いた状態で装着装置10を上方(図1における上側)からの視点において示した概略平面図である。図2に示すように、装置本体11は、上記搬送装置21と、回路基板100に対して電子部品を装着する装着ヘッド22と、その装着ヘッド22を移動させる移動装置23とを基台20の上に備える。
搬送装置21は、基台20におけるY軸方向の略中央部に設けられており、1対のガイドレール31と、ガイドレール31に保持された基板保持装置32と、基板保持装置32を移動させる電磁モータ33とを有している。基板保持装置32は回路基板100を保持する。電磁モータ33は、出力軸がガイドレール31の側方に張架されたコンベアベルトに駆動連結されている。電磁モータ33は、例えば、回転角度を精度良く制御可能なサーボモータでる。搬送装置21は、電磁モータ33の駆動に基づいてコンベアベルトが周回動作を行うことで、基板保持装置32とともに回路基板100がX軸方向に移動する。
装着ヘッド22は、回路基板100と対向する下面に電子部品を吸着する吸着ノズル41を有する。吸着ノズル41は、正負圧供給装置(図示略)の電磁弁を介して負圧エア、正圧エア通路に通じており、負圧にて電子部品を吸着保持し、僅かな正圧が供給されることで保持した電子部品を離脱する。装着ヘッド22は、吸着ノズル41を昇降させるノズル昇降装置43(図3参照)及び吸着ノズル41をそれの軸心回りに自転させるノズル自転装置44(図3参照)を有しており、保持する電子部品の上下方向の位置及び電子部品の保持姿勢を変更する。ノズル昇降装置43は、駆動源として電磁モータ43A(図3参照)を備える。また、吸着ノズル41は、電子部品を吸着するノズルが複数個設けられており、ノズル自転装置44には各ノズルを個々に回転等させる電磁モータ44A(図3参照)が設けられている。また、装着ヘッド22は、保持する電子部品の上下方向の位置を検出するための位置検出センサ45(図3参照)を有している。また、装着ヘッド22は、各供給装置15,16の供給位置から吸着ノズル41に吸着保持された電子部品を撮像するパーツカメラ47が設けられている。パーツカメラ47が撮像した画像データは、コントローラ82(図3参照)において処理され吸着ノズル41における電子部品の保持位置の誤差等が取得される。なお、吸着ノズル41は、装着ヘッド22に対し着脱可能であり、電子部品のサイズ、形状等に応じて変更できる。
装着ヘッド22は、移動装置23によって基台20上の任意の位置に移動する。詳述すると、移動装置23は、装着ヘッド22をX軸方向に移動させるためのX軸方向スライド機構50と、装着ヘッド22をY軸方向に移動させるためのY軸方向スライド機構52とを備える。X軸方向スライド機構50は、X軸方向に移動可能に基台20上に設けられたX軸スライダ54と、駆動源として電磁モータ(図示略)とを有している。X軸スライダ54は、電磁モータの駆動に基づいてX軸方向の任意の位置に移動する。
また、Y軸方向スライド機構52は、Y軸方向に移動可能にX軸スライダ54の側面に設けられたY軸スライダ58と、駆動源としての電磁モータ60(図3参照)とを有している。電磁モータ60は例えばリニアモータである。Y軸スライダ58は、電磁モータ60の駆動に基づいてY軸方向の任意の位置に移動する。また、Y軸スライダ58には、回路基板100を撮影するためのマークカメラ73(図3参照)が下方を向いた状態で設けられている。そして、装着ヘッド22は、Y軸スライダ58に取り付けらており、移動装置23の駆動にともなって基台20上の任意の位置に移動する。マークカメラ73は、Y軸スライダ58が移動させられることで回路基板100の任意の位置の表面が撮像可能となる。マークカメラ73により撮影された画像データは、コントローラ82(図3参照)において処理され回路基板100の種類や回路基板100の基板保持装置32における保持位置の誤差等が取得される。また、装着ヘッド22は、Y軸スライダ58にコネクタ48を介して取り付けられワンタッチで着脱可能であり、種類の異なる作業ヘッド、例えば、ディスペンサヘッド等に変更できる。また、基台20は、Y軸方向の各側面部に供給装置15,16が接続されている。各供給装置15,16は、供給する電子部品の不足や電子部品の種類の変更等に対応するべく、基台20に着脱可能とされている。
(装着装置10に適用される実装機用多重化通信システム
また、図3に示すように、本実施例の装着装置10は、当該装置の設置場所に固定的に設ける基台20に内蔵されたコントローラ82と、基台20に対して相対的に移動する可動部(X軸方向スライド機構50、Y軸方向スライド機構52及び装着ヘッド22)のうち、Y軸方向スライド機構52及び装着ヘッド22が備える各装置との間のデータ伝送が実装機用多重化通信システムによって行われる。なお、図3に示す実装機用多重化通信システムの構成は、一例であり適宜変更する。また、本願の通信システムは、装着装置10に例示される電子部品装着装置の他に、様々な製造ラインにおいて稼働する実装機などに適用可能なシステムである。
図3に示すコントローラ82は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータを主体として構成され、画像ボード84と、駆動制御ボード85と、I/Oボード86とを備える。コントローラ82は、各ボード84〜86を介してY軸方向スライド機構52及び装着ヘッド22が備える各装置と通信を行う。各ボード84〜86は、基台20内に設けられた光多重化装置91に接続されている。光多重化装置91は、有線(例えば、光ファイバーケーブル)で接続された伝送路95を介してY軸方向スライド機構52に設けられた光多重化装置92に接続されている。図2に示すように、光多重化装置91は、Y軸スライダ58の下面に設けられた光多重化装置92と光ファイバーケーブルの伝送路95を介して接続されている。図3に示すように、光多重化装置92は、Y軸方向スライド機構52及び装着ヘッド22の各装置(電磁モータ60など)が接続されている。光多重化装置91,92は、伝送路95の光ファイバーケーブルのコアを伝搬する光信号により各種データを、例えば時分割多重化方式(TDM:Time Division Multiplexing)で多重化したフレームデータFD(図4参照)として送受信する。伝送路95の通信速度は、例えば10Gbpsの全2重通信である。
図3に示す画像ボード84は、マークカメラ73及びパーツカメラ47が撮像した画像データの入出力を制御するボードである。例えば、コントローラ82は、画像ボード84を介してパーツカメラ47の画像データを受信し吸着ノズル41に保持された電子部品の保持位置の誤差等を演算する。駆動制御ボード85は、電磁モータ43A,44Aが備えるエンコーダから出力されるエンコーダ信号などの入出力を制御するボードである。例えば、コントローラ82は、駆動制御ボード85を介して電磁モータ43Aのエンコーダにより取得されるトルク情報や位置情報(吸着ノズル41に保持される電子部品の上下位置)などのエンコーダ信号を受信する。I/Oボード86は、例えば位置検出センサ45のI/O信号などの入出力を制御するボードである。I/Oボード86は、例えば、制御用ネットワークにより位置検出センサ45のI/O信号を制御する。ここでいう制御用ネットワークとは、例えば、I/Oボード86をマスターとし、位置検出センサ45を含む複数のセンサ素子等をスレーブとしてコマンドの送受信を行うフィールドネットワークを構築し、配線の統合(削減)等を実現してネットワーク構築のコスト低減を図るものである。コントローラ82に各装置から入力されるデータは、光多重化装置92により多重化された上で伝送路95を伝送する。光多重化装置91は、受信した多重化されたフレームデータFDの多重化を解除し個々のデータに分離する処理を行う。光多重化装置91は、分離されたデータのうち、画像データを画像ボード84に、エンコーダ信号を駆動制御ボード85に、I/O信号をI/Oボード86に転送する。
一方で、コントローラ82は、光多重化装置91により受信した各データを処理する。コントローラ82は、例えばパーツカメラ47の画像データから電子部品の保持位置の誤差を検出すると、駆動制御ボード85を介して電磁モータ43A,44Aに対して位置情報などのエンコーダ信号を要求する。コントローラ82は、駆動制御ボード85を介して受信したエンコーダ信号に基づいて電磁モータ43A,44Aをフィードバック制御する。電磁モータ43A,44Aは、例えば、U相,V相,W相の各相のコイルを有する三相交流で駆動するサーボモータであり、伝送路95とは別に設けられた電源線(図示略)を介して各相のコイルが駆動制御ボード85に接続されている。電磁モータ43A,44Aは、駆動制御ボード85から電源線を通じて供給される三相交流に応じて駆動する。例えば、コントローラ82は、エンコーダ信号に応じたPID制御などフィードバック制御により、駆動制御ボード85が電磁モータ43A,44Aに供給する電源電圧のデューティ比などを変更して吸着ノズル41(図2参照)の位置を上昇、あるいは下降させる。また、コントローラ82は、例えば表示装置13の表示を変更するI/O信号をI/Oボード86及び光多重化装置91,92を介して表示装置13に出力する。上記したように、装着装置10は、伝送路95を介してコントローラ82とコントローラ82以外の各装置との間のデータ伝送を行いつつ、電子部品の回路基板100への装着作業を行う。
ここで、光多重化装置91,92を接続する伝送路95は、1本の光ファイバーケーブル内に複数の芯線が設けられており、多重化されたフレームデータFD(図6参照)が各芯線に分配して伝送される。以下の説明では、まず、伝送路95を伝送する各種のデータの優先度及び適用される誤り規則について説明する。次に、伝送路95を構成する各芯線に断線等の通信異常が生じた場合に光多重化装置91,92が各種のデータの優先度に基づいて各芯線に分配するデータを変更する処理について説明する。
(誤り訂正規則)
まず、上記した実装機用多重化通信システムにより伝送される各種データの優先度及び適用される誤り規則について説明する。装着装置10は、コントローラ82とコントローラ82以外の各装置との間のデータ伝送において異なる種類のデータが伝送される。本実施例の装着装置10では、データの種類や特徴に応じた誤り訂正規則(誤り確認処理及び誤り訂正処理)を適用する。図4は、データの種類と、そのデータ種に適用する誤り訂正規則の一例を示している。図4に示す(A)のデータ種は、高速信号として分類されるデータであり、画像ボード84により送受信される画像データである。(B)のデータ種は、中速信号として分類されるデータであり、駆動制御ボード85により送受信されるエンコーダ信号である。(C)のデータ種は、低速信号に分類されるデータであり、I/Oボード86により送受信されるI/O信号である。
(A)に分類される画像データは、他のデータ種に比べてデータ量が大きいため、受信側のビットエラーの検出に対してデータの再送を行なうことは処理負荷の過剰な増大や通信帯域の逼迫を招くこととなる。このため、(A)に分類されるデータ種の誤り処理は、再送に代えて受信先での誤り訂正を行なう。誤り処理は、例えば画像データの複数の連続したビットを1つのシンボルとして扱い、シンボル単位の誤り訂正を可能とするリードソロモン符号を用いる。この種のデータ伝送では、FA分野におけるフィールドネットワークの標準規格として、例えば1Gbps以上のデータ転送レートが要求される。また、1フレームの表示が更新されるまでの時間は多少の余裕があるため誤り訂正処理を含むデータ処理に対して許容される遅延時間(図中の「許容遅延時間」)として100μs〜1ms程度を確保する。
(B)に分類されるエンコーダ信号の処理では、コントローラ82は、例えば、電磁モータ43Aからのエンコーダ信号に応じて電磁モータ43Aに供給する電源電圧のデューティ比などを変更する必要がある。このエンコーダ信号に応じた制御は、装着ヘッド22等を高速、且つ高精度に移動させる装着作業の性質上、データ伝送に対する高速な応答及び十分な確実性が要求される。従って、(B)に分類されるエンコーダ信号は、他のデータ種に比べて高い優先度で伝送される必要がある。その一方で、必要なデータ量は上記した(A)の画像データに比べて小さい。このため、(B)に分類されるデータ種の誤りの処理は、復号化が比較的容易なハミング符号の前方誤り訂正符号FEC(7,4)を付与する。この種のデータ伝送では、FA分野におけるフィールドネットワークの標準規格として、例えば10Mbpsのデータ転送レートが要求される。また、データ処理に対して許容される遅延時間(例えば、1回のフィードバック制御あたりの遅延時間)は、数μs程度の高速性が要求される。
(C)に分類されるI/O信号は、位置検出センサ45の検出信号の他に、例えば装着装置10の各種スイッチの入力信号や表示ランプを点灯させる制御信号等が分類される。これらのI/O信号の処理では、例えば数kbpsのデータ転送レート、数μs程度の遅延時間を確保する。一方で、I/O信号は、エンコーダ信号ほどの高速性は要求されないが、装着作業の状況に応じてエラー表示処理や各種スイッチ、リレーを迅速に制御する必要がある。また、I/O信号は、(A)に分類される画像データに比べてデータ量が小さいことを考慮し、画像データに比べて高い優先度が設定される。(C)に分類されるデータ種の誤りの処理は、例えば、パリティ符号を付与した同一のI/O信号を複数回伝送し、連続して伝送されたデータが一致した場合にデータを取得する処理を行う。また、この処理では、連続して伝送されたデータが一致しない場合は、データの伝送がキャンセルされ再送処理が行われる。上記したように、装着装置10に適用される実装機用多重化通信システムでは、データ種の特徴に応じて誤り規則が最適化されている。なお、図4に示すデータの分類、優先度及び誤り規則などは一例であり、適宜変更される。
(光多重化装置91,92の分配処理)
次に、光多重化装置91,92が上記した各種のデータを多重化した後に、複数の伝送路(芯線)に分配する処理について説明する。
図5に示すように、光多重化装置91は、誤り処理部101と、多重化手段102と、通信分配部103と、通信合成部105と、復元手段107と、制御部109とを備える。誤り処理部101、多重化手段102、通信分配部103、通信合成部105、及び復元手段107は、プログラム可能なロジックデバイス、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成されている。制御部109は、光多重化装置91の起動時においてROM等の記憶手段(図示略)から誤り処理部101等のFPGAの内部ブロックを構成するためのプログラム(コンフィグレーションデータ)を読み出してコンフィグレーションを実施する。ここで、以下の説明では、電磁モータ60,43A,44Aの各々が入出力するエンコーダ信号を、データE1〜E3と称し説明する。また、マークカメラ73及びパーツカメラ47が入出力するデータ(画像データや撮像の開始を指示する制御データなど)を、データG1,G2と称し説明する。また、位置検出センサ45が入出力するI/O信号を、データI1と称し説明する。
光多重化装置91は、Y軸方向スライド機構52が備える各装置(電磁モータ60など)のコネクタ111がそれぞれ接続されている。同様に、光多重化装置91は、装着ヘッド22が備える各装置(電磁モータ43Aなど)のコネクタ111がそれぞれ接続されている。誤り処理部101は、コネクタ111を介して各装置からデータを入力し上記した各データ種に応じた誤り訂正の情報を付加する設定処理を行う。例えば、誤り処理部101は、電磁モータ60から入力されるデータE1に対しハミング符号の前方誤り訂正符号FEC(7,4)を付与する処理を行う。誤り処理部101は、誤り設定処理をしたデータ(データE1など)を多重化手段102に出力する。
なお、コネクタ111は、接続された装置(例えば、電磁モータ60)に応じた誤り処理部101を構築するためのコンフィグレーションデータが記憶されたメモリを備えてもよい。この場合、制御部109は、例えば電磁モータ60のコネクタ111が光多重化装置91の外部端子に接続された場合に、コネクタ111が備えるメモリからコンフィグレーションデータを読み出しデータE1に適した誤り処理部101の内部ブロックを構築することが可能となる。誤り処理部101は、電磁モータ60のコネクタ111が接続された外部端子とデータE1に応じた誤り訂正処理の内部ブロックとを接続する。これにより、光多重化装置91は、接続された外部端子の位置に拘わらず、外部端子から入力されるデータに適した誤り設定処理が可能となる。例えば、使用者は、各装置(電磁モータ60など)を光多重化装置91に接続する際、あるいは装着ヘッド22をコネクタ111の数が異なるものに交換する際に、どのコネクタ111をどの外部端子に接続すべきかを意識する必要がなく容易に接続できる。
また、多重化手段102は、誤り処理部101の出力データを多重化(例えば時分割多重化)し、多重化したデータ列をフレームデータFDとして通信分配部103に出力する。伝送路95の各芯線は、光多重化装置91,92が備える発光モジュール113,213及び受光モジュール114,214に接続されている。以下の説明では、複数の芯線のうち、伝送路95の一端が光多重化装置91の発光モジュール113に接続され、他端が光多重化装置92の受光モジュール214(図6参照)に接続された芯線を光路96(1)〜96(n)と称し説明する。また、複数の芯線のうち、伝送路95の一端が光多重化装置91の受光モジュール114に接続され、他端が光多重化装置92の発光モジュール213(図6参照)に接続された芯線を光路97(1)〜97(n)と称し説明する。なお、nは任意の整数であり、例えば伝送路95により伝送するデータ量に応じて適宜変更される。光路96,97の各々の通信速度は、例えば2.5Gbpsである。この場合、伝送路95は、全2重通信の10Gbpsのデータ転送を行うには、光路96,97を4組備える。
また、通信分配部103は、多重化手段102から入力されたフレームデータFDを優先度に従って光路96(1)〜96(n)の各々に接続された発光モジュール113に分配する処理を実行する。通信分配部103は、例えば、送信する順番を示す識別子や誤り訂正符号などの情報を含むヘッダー情報を分配するデータに対して付加し発光モジュール113に出力する。発光モジュール113は、通信分配部103から入力されたデータを電気信号から光信号に変換し各光路96(1)〜96(n)を介して光多重化装置92の受光モジュール214まで伝搬させる。なお、上記した通信分配部103による分配処理の内容は一例であり、適宜変更される。例えば、通信分配部103は、複数ビットで構成されるフレームデータFDのビット位置に応じた時分割処理によって光路96(1)〜96(n)の各々にデータを分配する処理を実行してもよい。
また、制御部109は、上記した優先度に従って各種のデータを光路96(1)〜96(n)に分配する内部ブロックを構成するように通信分配部103に対するコンフィグレーションを実施する。詳述すると、図5に示すように、Y軸方向スライド機構52及び装着ヘッド22の各装置から出力されたデータ(データE1など)は、各光路96(1)〜96(n)に分配される。通信分配部103は、優先度が高いデータE1,E2を光路96(1)に分配する。また、通信分配部103は、優先度が高いデータE3と、データ量が大きいデータG1を光路96(2)に分配する。また、通信分配部103は、残りのデータI1,G2を光路96(n)(例えば、n=3)に分配する。この場合、光路96(1)96(2),96(n)は、この順に優先度が低くなる。
なお、上記説明では、光路96(1),96(2),96(n)の優先度のみについて説明したが、制御部109は、光路96(1)〜96(n)の全てについて優先度を設定することが好ましい。また、光路96(1)〜96(n)の優先度及び伝送するデータの種類は一例であり、適宜変更される。例えば、データ量が大きいデータG1を、複数の光路96(1)〜96(n)に分割して伝送してもよい。また、伝送路95は、データE1などのコントローラ82で処理されるデータの他に、制御用の光路(芯線)を備えてもよい。また、Y軸方向スライド機構52及び装着ヘッド22のコネクタ111は、接続された装置(例えば、電磁モータ60)が入出力するデータの優先度を示す値や要求されるデータ転送レートに拘わる情報が記憶されたメモリを備えてもよい。これにより、制御部109は、電磁モータ60のコネクタ111が備えるメモリから優先度に拘わる情報を読み出し、接続された他の装置の優先度と比較してデータE1をどの光路96(1)〜96(n)に分配するかを判定し通信分配部103を構築することが可能となる。
次に、光多重化装置92について説明する。
図6に示すように、光多重化装置92は、誤り処理部201と、多重化手段202と、通信分配部203と、通信合成部205と、復元手段207と、制御部209とを備える。誤り処理部201などは、例えばFPGAで構成されている。光多重化装置92の受光モジュール214は、各光路96(1)〜96(n)を伝搬する光信号を受光し電気信号に変換して通信合成部205に出力する。通信合成部205は、送信側の通信分配部103により付加された情報、例えば送信順を示す識別子に基づいて受光モジュール214から入力されたデータを合成してフレームデータFDを復号化する処理を実行する。復元手段207は、通信合成部205から入力されるフレームデータFDの多重化を解除し個々のデータに分離して誤り処理部201に出力する。誤り処理部201は、入力されるデータに対しデータ種に応じた誤り検出処理及び誤り訂正処理を実行する。誤り処理部201は、誤り検出処理等を施したデータをコントローラ82の各ボード84〜86に向けてコネクタ211を介して出力する。例えば、誤り処理部201は、マークカメラ73から送信されたデータG1(画像データ)を画像ボード84に出力する。
また、上記した説明では光多重化装置91から光多重化装置92に向かうデータの伝送について説明したが、装着装置10は、光多重化装置92から光多重化装置91に向かうデータの伝送についても同様に実行する。具体的には、光多重化装置92の誤り処理部201は、コントローラ82の各ボード84〜86から入力されたデータに対しデータ種に応じた誤り設定処理を実行する。多重化手段202は、誤り処理部201により誤り設定処理が施されたデータをフレームデータFDに多重化し通信分配部203に出力する。通信分配部203は、発光モジュール213を介して光路97(1)〜97(n)の各々にフレームデータFDを優先度に基づいて分配する。光多重化装置91は、光路97(1)〜97(n)を介して受光モジュール114により受信したデータを通信合成部105がフレームデータFDに合成する。復元手段107は、通信合成部105が合成したフレームデータFDを個々のデータに分離する。誤り処理部101は、復元手段107から入力されたデータに対しデータ種に応じた誤り検出処理及び誤り訂正処理を実行する。誤り処理部101は、誤り検出処理等を施したデータを各装置(電磁モータ60など)に出力する。なお、制御部109,209は、優先度に拘わる情報を確認する処理を実行する。例えば、制御部109は、伝送路95の通信の確立を処理する際に、光路96(1)〜96(n)に設定した優先度の情報を制御部209に送信し、制御部209は受信した情報に基づいて優先度を設定する。
次に、光路96(1)〜96(n)及び光路97(1)〜97(n)のいずれかに通信異常が生じた場合の光多重化装置91,92の動作について説明する。光多重化装置91,92の制御部109,209は、光路96(1)〜96(n)及び光路97(1)〜97(n)を伝送するデータの優先度に基づいて各光路を管理する。制御部109は、例えば、光路96(1)〜96(n)の芯線の断線などの通信異常が生じた場合に、優先度に従って通信分配部103の分配処理の内容を変更する。詳述すると、光多重化装置92の制御部209は、受光モジュール214から入力される電流信号に基づいた受信信号強度(RSSI)を定期的に判定する。制御部209は、受光モジュール214の受信信号強度が低下した場合に、低下した受光モジュール214に接続された光路96(1)〜96(n)の断線を検出する。制御部209は、断線を検出した場合に、光路97(1)〜97(n)を介して断線を検出した光路96(1)〜96(n)に拘わる情報を光多重化装置91の制御部109に送信する。なお、制御部209は、断線に拘わる情報を光路97(1)〜97(n)とは別に設けられた制御用の光路を介して送信してもよい。また、制御部209は、芯線の断線などの物理的な不具合に限らず、光学的な屈折によって生じる受信信号強度の低下を通信異常として検出してもよい。また、制御部209は、受光モジュール214の機能停止などの伝送路上の各装置の不具合を通信異常として検出してもよい。例えば、制御部109,209は、確認信号を光路96(1)〜96(n)及び光路97(1)〜97(n)の各々に定期的に送信してその応答信号を確認することで装置の不具合を検出する。
制御部109は、制御部209から断線を検出した旨の情報を受信すると、優先度に従って通信分配部103が光路96(1)〜96(n)に分配するデータを変更する。例えば、制御部109は、断線を検出した場合に、検出された光路を除く正常な光路96(1)〜96(n)の通信速度の合計を演算し、合計した通信速度の範囲内に収まるように通信分配部103の変更を行う。制御部109は、例えば、通信速度を合計した値に応じて全てのデータを優先度に従って再分配するように通信分配部103を変更する。制御部109は、光路96(1)の断線を検出した場合に、光路96(2),96(n)の合計した通信速度が5Gbpsであり、全データE1〜E3,G1,G2,I1の伝送に必要なデータ転送レートの合計が5Gbps以下であると判定すると全データを再分配する。例えば、制御部109は、光路96(2)にデータE1,E2,G1を分配させ、光路96(n)にデータE3,I1,G2を分配させるように通信分配部103の変更を行う。制御部109は、光多重化装置91が備えるFPGAの通信分配部103に対応する内部ブロックをリコンフィグすることによって変更を行う。
また、光多重化装置92の制御部209は、通信合成部205に対応する内部ブロックをリコンフィグすることによって、光路96(2)を介して入力されるデータE1,E2,G1と、光路96(n)を介して入力されるデータE3,I1,G2とを合成する回路に変更する。これにより、装着装置10は、光路96(1)〜96(n)のいずれかが断線した場合であっても、優先度に応じて必要なデータを伝送することができる。なお、制御部109は、通信分配部103から分配するデータの停止及びリコンフィグの処理を制御部209と同期を取りながら実施する。
また、制御部109は、合計した通信速度の範囲内に収まらないデータを破棄する制御を行う。制御部109は、例えば、光路96(1)の断線を検出した場合に、光路96(2),96(n)の合計した通信速度に比べて全データE1〜E3,G1,G2,I1の伝送に必要なデータ転送レートの合計が大きいと判定する。制御部109は、例えば、優先度が低いデータG1(画像データ)を破棄し、残りのデータを再分配する制御を行う。制御部109は、光路96(2)にデータE1〜E3を分配させ、光路96(n)にデータI1,G2を分配させる通信分配部103にリコンフィグする。また、制御部109は、例えば、マークカメラ73から入力されるデータG1を破棄する誤り処理部101にリコンフィグする。また、制御部109は、データG1を除いた他のデータを多重化する多重化手段102にリコンフィグする。また、光多重化装置92の制御部209は、誤り処理部201、復元手段207及び通信合成部205に対して同様の変更を行う。例えば、制御部209は、データG1を除いた他のデータが多重化されたフレームデータFDを分解する処理を行う復元手段207にリコンフィグする。また、制御部209は、データG1に対応する誤り検出回路等を除いた内部ブロックの誤り処理部201にリコンフィグする。なお、データG1を破棄する処理は、誤り処理部101の他の回路(多重化手段102、通信分配部103及び制御部109のいずれか)が実行してもよい。
(データ量の変更処理)
また、制御部109は、断線等の通信異常の検出に応じて各種データのデータ量を変更する制御を実施してもよい。例えば、制御部109は、光路96(2)の断線を検出した場合に、画像データであるデータG1のデータ量を低減する処理(画素値を小さくする処理など)を実施する誤り処理部101にリコンフィグする。また、制御部109は、データG1のデータ量の低減に応じてビット幅が小さくなったフレームデータFDを生成する多重化手段102にリコンフィグする。そして、制御部109は、光路96(2)に分配していたデータG1,E3を他の正常な光路96(1),96(n)に分配する通信分配部103にリコンフィグする。この場合、通信分配部103によって光路96(1),96(n)のいずれかに分配されるデータG1は、データ量が低減されたものとなる。これにより、光多重化装置91,92は、通信異常時に優先度が低いデータを破棄することなくデータ量を低減して伝送することが可能となる。
以上、詳細に説明した本実施例によれば以下の効果を奏する。
<効果1>光多重化装置91,92は、コントローラ82と、装着ヘッド22及びY軸方向スライド機構52との間で送受信される装着作業に拘わるデータを、複数の光路96(1)〜96(n)及び光路97(1)〜97(n)を備える伝送路95を介して伝送する。光多重化装置91は、電磁モータ60等の各装置から出力されるデータ(データE1など)をフレームデータFDに多重化する多重化手段102を備える。多重化手段102により多重化されたフレームデータFDは、通信分配部103により光路96(1)〜96(n)の各々に分配して光多重化装置92に向けて送信される。これにより、装着装置10は、光路96(1)〜96(n)を含む複数の芯線を備える1本の光ケーブルにより装着作業に拘わるデータが伝送される。従って、装着装置10は、コントローラ82と、装着ヘッド22及びY軸方向スライド機構52とを接続する通信線の統合によって配線の削減が可能となる。
また、制御部109は、各種のデータに対し特徴に応じて優先度を設定する。制御部109は、光路96(1)〜96(n)のいずれかに断線が生じると、断線を検出した光路を除く正常な光路に分配するデータを優先度に基づいて変更する。制御部109は、断線を検出した場合に、他の正常な光路96(1)〜96(n)の通信速度の合計を演算し、合計した速度の範囲内に収まるように通信分配部103の変更を行う。これにより、装着装置10は、光多重化装置91,92に複数の光路96(1)〜96(n)を接続し冗長化を図ることによってデータ伝送の確実性を高めることが可能となる。また、装着装置10は、光路96(1)〜96(n)のいずれかが断線した場合であっても、優先度に応じて必要なデータを伝送することができる。その結果、装着装置10は、断線等の通信異常が生じた場合であっても装着作業を適切に継続させることが可能となる。また、装着装置10は、断線した光路を除く他の正常な光路96(1)〜96(n)の通信帯域などの通信リソースを可能な限り有効に活用して優先度の高いデータを伝送することが可能となる。
<効果2>制御部109は、合計した通信速度の範囲内に収まらないデータを破棄する制御を行う。例えば、断線に応じてリコンフィグされた誤り処理部101は、マークカメラ73から入力されるデータG1を破棄する。これにより、データの伝送方向に対して誤り処理部101の後段に接続される回路(多重化手段102など)は、断線によって伝送できない優先度が低いデータ(この場合データG1)を処理しない回路にリコンフィグ可能となり、回路規模や処理負荷の最適化を図ることが可能となる。
<効果3>制御部109,209は、FPGAの内部ブロック(誤り処理部101,201、多重化手段102,202、通信分配部103,203、通信合成部105,205、復元手段107,207)をリコンフィグすることによって、断線後のデータ伝送に応じた回路が容易に構築可能となる。
因みに、電子部品装着装置10は、実装機の一例である。データE1〜E3,G1,G2,I1は、異なるデータ種のデータの一例である。フレームデータFDは、多重化データ列の一例である。多重化手段102,202は、多重化手段の一例である。伝送路95、光路96(1)〜96(n)及び光路97(1)〜97(n)は、伝送路の一例である。通信分配部103,203及び通信合成部105,205は、分配手段の一例である。制御部109,209は、優先度設定手段及び制御手段の一例である。装着ヘッド22は、可動部の一例である。電子部品は、ワークの一例である。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施例では、多芯の光ファイバーケーブルを介した多重化通信を例に説明したが、本願はこれに限定されるものではない。他の有線通信(例えば、複数本のLANケーブルやUSBケーブル)を介した多重化通信においても同様に適用でき、有線ではなく複数の伝送路を有する無線通信においても同様に適用することができる。
(光路の切替処理)
また、上記実施例では、制御部109,209は、断線を検出した場合に、光路96(1)〜96(n)及び光路97(1)〜97(n)に分配するデータを優先度に基づいて再分配させたが、光路上を伝送するデータを切り替える処理を実行してもよい。詳述すると、上記実施例においては、光路96(1)96(2),96(n)は、この順に優先度が低くなる。制御部109は、例えば、優先度が最も高い光路96(1)の断線が検出された場合に、優先度が最も低い光路96(n)に分配するデータを、データI1,G2から光路96(1)に分配していたデータE1,E2に変更する。即ち、制御部109は、優先度が高い光路の断線が検出された場合に、他の正常な光路のうち優先度が低い光路に伝送されるデータを断線が検出された光路のデータに切り替える。
制御部109は、光多重化装置91が備えるFPGAの通信分配部103に対応する内部ブロックをリコンフィグすることによって、光路96(n)にデータE1,E2を分配する変更を行う。また、光多重化装置92の制御部209は、通信合成部205に対応する内部ブロックをリコンフィグすることによって、光路96(n)を介して入力されるデータE1,E2を合成する回路に変更する。これにより、装着装置10は、光路96(1)〜96(n)のいずれかが断線した場合であっても、優先度に応じて必要なデータを伝送することができる。また、制御部109,209は、各種データの優先度に従った再分配を設定する処理が不要となるため、切替処理に必要となる処理時間が短縮可能となる。
また、上記実施例では、装着装置10は、可動部(X軸方向スライド機構50、Y軸方向スライド機構52及び装着ヘッド22)のうち、Y軸方向スライド機構52及び装着ヘッド22に内蔵される各装置のデータ伝送が実装機用多重化通信システムによって行われたが、装着ヘッド22及びY軸方向スライド機構52のどちらか一方、あるいはX軸方向スライド機構50が備える装置のデータ伝送を実装機用多重化通信システムによって行ってもよい。
また、光多重化装置91,92は、通信異常が復旧した場合に、制御部109,209が各内部ブロック(通信分配部103,203など)を通信異常が生じる前の元の状態にリコンフィグして自動復旧する構成でもよい。
また、装着装置10は、光多重化装置91,92が通信異常を検出した場合に、表示装置13等に異常の内容を表示する構成でもよい。
また、光多重化装置91,92は、3つ以上の複数台でもよい。
また、光多重化装置91,92は、各種のデータに対して誤り設定処理を実施しない構成でもよい。
また、上記実施例では電子部品を回路基板に実装する電子部品装着装置10について説明したが、本願はこれに限定されるものではなく、他の様々な製造ラインにおいて稼働する実装機などに適用することができる。例えば、二次電池(太陽電池や燃料電池など)等の組立て作業を実施する実装機に適用してもよい。また、実装機は、スキージをマスクに沿って移動させ被印刷剤を印刷対象部材に印刷するスクリーン印刷装置を含む。また、実装機とは、実装や組立を行うものに限らず、例えば切削等を行う工作機械を含む。
10 電子部品装着装置、E1〜E3,G1,G2,I1 データ、FD フレームデータ、102,202 多重化手段、95 伝送路、96(1)〜96(n) 光路、97(1)〜97(n) 光路、103,203 通信分配部、105,205 通信合成部、109,209 制御部。

Claims (5)

  1. 画像データ、エンコーダ信号、及びI/O信号のうち、少なくとも一つを多重化データ列に多重化する多重化手段と、
    複数の伝送路に接続され前記多重化データ列を前記複数の伝送路の各々に分配して送信する分配手段と、
    画像データに対して優先度を設定する優先度設定手段と、
    前記複数の伝送路のうち、少なくとも一つの伝送路に異常を検出した場合に、該伝送路を除く正常な伝送路の通信速度を合計した合計速度を演算し、前記合計速度の範囲内に収まるように前記優先度に基づいて前記正常な伝送路に前記多重化データ列を分配する変更を前記分配手段に対して制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする実装機用多重化通信システム。
  2. 可動部によりワークに対して作業を実施する実装機であって、
    画像データ、エンコーダ信号、及びI/O信号のうち、少なくとも一つを多重化データ列に多重化する多重化手段と、
    前記可動部に備えられ、前記画像データを送信するカメラと、
    前記可動部に備えられ前記エンコーダ信号を送信するモータ、及び前記可動部に備えられ前記I/O信号を送信するセンサのうち、少なくとも一つと、
    前記実装機の基台に備えられ、前記画像データ、前記エンコーダ信号、及び前記I/O信号のうち、少なくとも一つを受信するコントローラと、
    前記カメラ、前記モータ、及び前記センサのうち、少なくとも一つと、前記コントローラと、を繋ぐ複数の伝送路と、
    前記複数の伝送路に接続され前記多重化データ列を前記複数の伝送路の各々に分配して送信する分配手段と、
    画像データ対して優先度を設定する優先度設定手段と、
    前記複数の伝送路のうち、少なくとも一つの伝送路に異常を検出した場合に、該伝送路を除く正常な伝送路のなかに前記低優先度である前記画像データを伝送する伝送路がある場合に、前記異常を検出した伝送路と前記画像データを伝送する伝送路とに分配する前記多重化データ列を切り替える変更を前記分配手段に対して制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする実装機。
  3. 前記制御手段は、前記優先度に基づいて前記正常な伝送路に分配する前記多重化データ列を変更した場合に、変更後に分配される前記多重化データ列に含まれない前記画像データを破棄することを特徴とする請求項1記載の実装機用多重化通信システム。
  4. 前記制御手段は、前記異常を検出した伝送路と前記画像データを伝送する伝送路とに分配する前記多重化データ列を切り替えた場合に、切り替え前の前記画像データを伝送する伝送路へ切り替え後に分配する前記多重化データ列に含まれない前記画像データを破棄することを特徴とする請求項2に記載の実装機。
  5. 前記制御手段は、前記伝送路の異常が復旧した場合に、前記異常を検出した伝送路と前記画像データを伝送する伝送路とに分配する前記多重化データ列を、切り替える前の状態に復旧させることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の実装機。
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