JP6461998B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、多重化通信システムにより装着作業に拘わるデータを伝送する作業機に関するものである。
従来、複数の機器の入出力信号をまとめて通信する多重化装置(時分割多重化装置など)では、光ファイバーケーブルを用いてデータ転送速度の高速化を図っているものがある。例えば、複数の入出力機器(マスター装置やスレーブ装置など)が光ファイバーケーブルによって互いに接続されたネットワークを構築する技術が開示されている(例えば、特許文献1など)。特許文献1に開示される通信システムでは、多重化通信によりデータを伝送し、光ファイバーケーブルの断線等の原因によりネットワークに通信異常が発生した場合に、発生した異常に関わる情報を伝送することで復帰処理を行っている。
特開平10−13445号公報
ところで、上記した光ファイバーケーブルが接続される機器、例えば、光トランシーバモジュールは、微少な埃がコネクタやケーブルの先端に付着することで、通信不良が発生する場合がある。このため、光トランシーバモジュールのコネクタから光ファイバーケーブルを取り外す際には、埃の付着を防止するためのキャップをケーブルの先端に取り付けるなどの処理が必要となってくる。また、コネクタに埃が付着してしまった場合には、接続部分を清掃するなどの作業が必要となる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、光通信ケーブルを着脱する機会を減らして、埃等による通信不良の発生を抑制することができる作業機を提供することを目的とする。
上記課題を鑑みてなされた本願に開示される技術に係る作業機は、基台と、基台上を移動可能な移動装置と、移動装置により移動可能なヘッド部を備え、ヘッド部によりワークを保持して装着作業を実施する作業機であって、装着作業に拘わるデータの伝送を多重化通信システムにより伝送することを特徴とする作業機であり、多重化通信システムは、基台に備えられるマスター装置と、移動装置に備えられ、マスター装置と光通信ケーブルを介して接続され、光通信による多重化通信を行う第1スレーブ装置と、ヘッド部に備えられ、第1スレーブ装置と電気通信ケーブルを介して接続され、電気通信ケーブルが着脱可能に構成されることで移動装置と第1スレーブ装置に対してヘッド部とともに着脱可能であって、電気通信による多重化通信を行う第2スレーブ装置と、を備え、第1スレーブ装置は、光通信による多重化通信によって、マスター装置から受信した多重化データのうち、当該第1スレーブ装置に向けたデータを分離する非多重化処理と、非多重化処理に応じて非多重化したデータのうち、マスター装置から第2スレーブ装置に向けたデータを多重化して、電気通信による多重化通信によって、第2スレーブ装置に向けて転送する転送処理と、を実行する多重化通信システムを備える。なお、ここでいうマスター装置とは、例えば、多重化通信におけるデータの送受信を主体となって制御する装置である。また、スレーブ装置とは、マスター装置の制御に基づいてデータの送受信を実行する装置である。例えば、EtherCAT(登録商標)のような産業用の作業機を接続する制御用ネットワーク(フィールドネットワーク)において、ネットワークの制御を行う装置がマスター装置であり、マスター装置の制御に従属する装置がスレーブ装置である。
本願に開示される技術によれば、光通信ケーブルを着脱する機会を減らして、埃等による通信不良の発生を抑制することができる作業機を提供することができる。
本実施例の多重化通信システムが適用される電子部品装着装置の斜視図。 図1に示す電子部品装着装置の上部カバーを取り外した状態の概略平面図。 電子部品装着装置が備える多重化通信システムを説明するためのブロック図。 多重化通信システムの動作を説明するためのブロック図。 多重化通信システムの起動からデータ転送を開始するまでの処理内容を説明するためのフローチャート。
以下、本発明の実施例について図を参照して説明する。初めに、本願の多重化通信システムを適用する装置の一例として電子部品装着装置(以下、「装着装置」と略する場合がある)について説明する。
(装着装置10の構成)
図1に示すように、装着装置10は、装置本体11と、装置本体11に一体的に設けられる一対の表示装置13と、装置本体11に対して着脱可能に設けられる供給装置15,16とを備える。本実施例の装着装置10は、図3に示すコントローラ86の制御に基づいて、装置本体11内に収容される搬送装置21にて搬送される回路基板100に対して電子部品(図示略)の装着作業を実施する装置である。なお、本実施例では、図1及び図2に示すように、搬送装置21により回路基板100が搬送される方向(図2における左右方向)をX軸方向、回路基板100の搬送方向に水平でX軸方向に対して直角な方向をY軸方向と称し説明する。
装置本体11は、X軸方向の一端側でY軸方向における両端部に表示装置13を各々備える。各表示装置13は、タッチパネル式の表示装置であり、電子部品の装着作業に関する情報を表示する。また、供給装置15,16は、装置本体11に対しY軸方向の両側から挟むようにして装着される。供給装置15は、フィーダ型の供給装置であり、各種の電子部品がテーピング化されリールに巻回させた状態で収容されるテープフィーダ15Aを複数有している。供給装置16は、トレイ型の供給装置であり、複数の電子部品が載置された部品トレイ16A(図2参照)を複数有している。
図2は、装置本体11の上部カバー11A(図1参照)を取り除いた状態で装着装置10を上方(図1における上側)からの視点において示した概略平面図である。図2に示すように、装置本体11は、上記した搬送装置21と、回路基板100に対して電子部品を装着するヘッド部22と、そのヘッド部22を移動させる移動装置23とを基台20の上に備える。
搬送装置21は、基台20におけるY軸方向の略中央部に設けられており、1対のガイドレール31と、ガイドレール31に保持された基板保持装置32と、基板保持装置32を移動させる電磁モータ33とを有している。基板保持装置32は回路基板100を保持する。電磁モータ33は、出力軸がガイドレール31の側方に張架されたコンベアベルトに駆動連結されている。電磁モータ33は、例えば、回転角度を精度良く制御可能なサーボモータである。搬送装置21は、電磁モータ33の駆動に基づいてコンベアベルトが周回動作を行うことで、基板保持装置32とともに回路基板100がX軸方向に移動する。
ヘッド部22は、回路基板100と対向する下面に電子部品を吸着する吸着ノズル41を有する。吸着ノズル41は、正負圧供給装置(図示略)の電磁弁を介して負圧エア、正圧エア通路に通じており、負圧にて電子部品を吸着保持し、僅かな正圧が供給されることで保持した電子部品を離脱する。ヘッド部22は、吸着ノズル41を昇降及び吸着ノズル41をそれの軸心回りに自転させるための駆動源として複数の電磁モータ43(図3参照)が内蔵されており、保持する電子部品の上下方向の位置及び電子部品の保持姿勢を変更する。また、吸着ノズル41は、電子部品を吸着するノズルが複数個設けられており、ヘッド部22には各ノズルを個々に回転等させる電磁モータ43が内蔵されている。また、ヘッド部22は、後述する制御用ネットワークに接続されるスレーブ45(図3参照)を備える。スレーブ45は、各種のセンサなどの素子が接続され、素子に入出力される信号を処理する。また、ヘッド部22は、各供給装置15,16の供給位置から吸着ノズル41に吸着保持された電子部品を撮像するパーツカメラ47が設けられている。パーツカメラ47が撮像した画像データは、コントローラ86(図3参照)において処理され、吸着ノズル41における電子部品の保持位置誤差等が取得される。なお、吸着ノズル41は、ヘッド部22に対し着脱可能であり、電子部品のサイズ、形状等に応じて変更できる。
また、ヘッド部22は、移動装置23によって基台20上の任意の位置に移動する。詳述すると、移動装置23は、ヘッド部22をX軸方向に移動させるためのX軸方向スライド機構50と、ヘッド部22をY軸方向に移動させるためのY軸方向スライド機構52とを備える。X軸方向スライド機構50は、X軸方向に移動可能に基台20上に設けられたX軸スライダ54と、駆動源としてリニアモータ56(図3参照)とを有している。X軸スライダ54は、リニアモータ56の駆動に基づいてX軸方向の任意の位置に移動する。リニアモータ56は、例えば、固定部側として基台20上に配設されたガイドレール56Aの内壁にN極とS極とが交互に配設された永久磁石が設けられ、可動部側としてX軸スライダ54に励磁コイルが設けられている。X軸スライダ54は、励磁コイルに電力が供給されることによって磁界が発生し、固定部側のガイドレール56Aの永久磁石から生じる磁界との作用で移動する。
また、Y軸方向スライド機構52は、Y軸方向に移動可能にX軸スライダ54の側面に設けられたY軸スライダ58と、駆動源としてのリニアモータ60(図3参照)とを有している。Y軸スライダ58は、リニアモータ60の駆動に基づいてY軸方向の任意の位置に移動する。また、Y軸スライダ58には、回路基板100を撮影するためのマークカメラ49(図3参照)が下方を向いた状態で固定されている。これにより、マークカメラ49は、Y軸スライダ58が移動させられることで回路基板100の任意の位置の表面が撮像可能となる。マークカメラ49が撮像した画像データは、コントローラ86(図3参照)において処理され、回路基板100に関する情報、保持位置誤差等が取得される。そして、ヘッド部22は、Y軸スライダ58に取り付けらており、移動装置23の駆動にともなって基台20上の任意の位置に移動する。また、ヘッド部22は、Y軸スライダ58にコネクタ48を介して取り付けられワンタッチで着脱可能であり、種類の異なるヘッド部、例えば、ディスペンサヘッド等に変更できる。
図3は、装着装置10に適用される多重化通信システムの構成を示すブロック図である。図3に示すように、装着装置10は、基台20に内蔵されたコントローラ86及びアンプ部89と、Y軸方向スライド機構52及びヘッド部22が備える各装置との間のデータ伝送が多重化通信システムによって行われる。なお、図3に示す多重化通信システムの構成は、一例であり適宜変更する。
装着装置10は、Y軸方向スライド機構52に設けられた多重化装置1が、基台20内に設けられた多重化装置3と、光通信ケーブル120を介して接続されている。光通信ケーブル120は、例えば、光ファイバーケーブルである。図2に示すように、多重化装置1は、Y軸スライダ58の下面に設けられ、基台20に内蔵される多重化装置3と光ファイバーケーブルを介して接続されている。多重化装置3は、光モジュール220(図4参照)が光通信ケーブル120を介して多重化装置1の光モジュール230(図4参照)と接続され、光通信ケーブル120を通じて各種データを、例えば時分割多重化方式(TDM:Time Division Multiplexing)で多重化したフレームデータFRMD1(図4参照)を送受信する。光通信ケーブル120における通信は、例えば5Gbpsの全2重通信である。
コントローラ86は、CPU、RAM等を備えたコンピュータを主体として構成され、画像ボード91、駆動制御ボード92、I/Oボード93及び制御用ボード94を備える。画像ボード91は、Y軸スライダ58のマークカメラ49及びヘッド部22のパーツカメラ47のデータ(画像データなど)の送受信を制御するボードである。マークカメラ49は、例えばGigE-vision(登録商標)等の画像伝送規格により、GigEケーブルGigEを介して撮像した画像データを多重化装置1に出力する。マークカメラ49は、コントローラ86(I/Oボード93)から送信される撮像の開始を示すトリガ信号TRIGを受信するのに応じて撮像を行い、GigEケーブルGigEを介して撮像した画像データを多重化装置1に出力する。画像ボード91は、マークカメラ49から光通信ケーブル120を介して多重化装置3に転送された画像データを受信する(図中の「GigE_Y(Y軸スライド側)」)。
また、装着装置10は、Y軸方向スライド機構52に設けられた多重化装置1が、ヘッド部22に設けられた多重化装置5と電気通信ケーブル121を介して接続されている。電気通信ケーブル121は、例えば、Gigabit Ethernet(登録商標)の通信規格に準拠したLANケーブルやUSB(Universal Serial Bus)3.0の通信規格に準拠したUSBケーブルである。ヘッド部22のパーツカメラ47は、コントローラ86(I/Oボード93)からのトリガ信号TRIGに応じて撮像した画像データを、GigEケーブルを介して多重化装置1に出力する。画像ボード91は、パーツカメラ47から多重化装置3に転送された画像データを受信する(図中の「GigE_H(ヘッド部側)」)。コントローラ86は、画像ボード91が受信したパーツカメラ47及びマークカメラ49の画像データを処理する。
駆動制御ボード92は、アンプ部89を制御してヘッド部22の電磁モータ43、X軸方向スライド機構50のリニアモータ56及びY軸方向スライド機構52のリニアモータ60を制御するボードである。アンプ部89は、ヘッド部22、X軸方向スライド機構50及びY軸方向スライド機構52に対応するアンプ131,132,133を有する。アンプ131は、ヘッド部22に対応しており、通信ケーブル120,121を介してヘッド部22に設けられた複数の電磁モータ43のエンコーダ140に向けて起動状態の確認等のエンコーダ信号を送信する。また、アンプ131は、エンコーダ140からトルク情報や位置情報(RS−422やRS−485に準拠したシリアル通信)などのエンコーダ信号を通信ケーブル120,121により受信し駆動制御ボード92に転送する。駆動制御ボード92は、入力されたエンコーダ信号に基づいて各電磁モータ43を駆動するようにアンプ131をフィードバック制御する。電磁モータ43は、例えば、U相,V相,W相の各相のコイルを有する三相交流で駆動するサーボモータであり、電源線141を介して各相のコイルがアンプ131に接続されている。電磁モータ43は、アンプ131から電源線141を通じて供給される三相交流に応じて駆動する。例えば、駆動制御ボード92は、受信したエンコーダ信号(図3中の「エンコーダ信号ENCD」)に応じたPID制御などフィードバック制御により、アンプ131が電磁モータ43に供給する電源電圧のデューティ比などを変更して吸着ノズル41(図2参照)の位置を上昇、あるいは下降させる。
また、Y軸方向スライド機構52には、Y軸方向に沿ったガイドレール上を移動するY軸スライダ58の位置を検出するリニアスケール151が設けられている。リニアスケール151は、光通信ケーブル120を介してY軸スライダ58のY軸方向の位置(Y座標値)等のリニアスケール信号(図3中の「リニアスケール信号Y_LSD」)をアンプ132に送信する。アンプ132は、リニアスケール151から受信したリニアスケール信号に基づいてリニアモータ60を制御する。
同様に、X軸方向スライド機構50には、X軸方向に沿ったガイドレール上を移動するX軸スライダ54の位置を検出するリニアスケール152が設けられている。リニアスケール152は、リニアスケール152に対応するアンプ133と通信ケーブル120,121を介さずに接続されており、X軸スライダ54のX軸方向の位置(X座標値)等のリニアスケール信号(図3中の「リニアスケール信号X_LSD」)をアンプ133に出力する。アンプ133は、リニアスケール152から受信したリニアスケール信号に基づいてリニアモータ56を制御する。
I/Oボード93は、パーツカメラ47及びマークカメラ49の制御信号や各種センサ等の検出信号などを処理するボードである。例えば、コントローラ86は、I/Oボード93を制御してパーツカメラ47に向けてトリガ信号TRIGを送信する。また、Y軸方向スライド機構52は、搬送装置21(図2参照)により搬送される回路基板100の上面の高さ位置を計測する基板高さセンサ153が設けられている。基板高さセンサ153は、装着装置10の基準高さ位置を基準として回路基板100の上面の高さ位置を計測する。基板高さセンサ153は、計測結果(図3中の「変位センサ信号DISD」)を光通信ケーブル120によりI/Oボード93に送信する。コントローラ86は、I/Oボード93が受信した基板高さセンサ153の測定結果に応じて電子部品を吸着保持した吸着ノズル41を回路基板100に向かって下降させる位置を補正する。
制御用ボード94は、ヘッド部22のスレーブ45、X軸方向スライド機構50及びY軸方向スライド機構52の各種素子が接続されるスレーブ161,162の信号等を制御用ネットワークにより制御するボードである。基台20は、制御用ネットワークに接続されたスレーブ45,161,162の信号を集約等して制御用ボード94に入出力するネットワークハブ164が設けられている。制御用ボード94は、通信ケーブル120,121及びネットワークハブ164を介してヘッド部22のスレーブ45に接続されている。また、制御用ボード94は、光通信ケーブル120及びネットワークハブ164を介してY軸方向スライド機構52のスレーブ162に接続されている。また、制御用ボード94は、ネットワークハブ164に接続されたLANケーブルを介してX軸方向スライド機構50のスレーブ161に接続されている。
ここでいう制御用ネットワークとは、例えば、MECHATROLINK(登録商標)−III、EtherCAT(登録商標)であり、制御用ボード94がマスターとなり、スレーブ45,161,162に接続された素子との制御データ等の送受信を行うフィールドネットワークを構築し、配線の統合(削減)等を実現してネットワーク構築のコスト低減を図るものである。より具体的には、例えば、EtherCAT(登録商標)は、マスター(制御用ボード94)から送信されたEtherCATフレームがスレーブ45,161,162の各々を循環する様に伝送され高速に送受信される仕組みのネットワークである。例えば、図3に図示するように、スレーブ162は、制御用ボード94(固定部側)から受信したEtherCATフレームに読み取り又は書き込み処理を行いヘッド部22側に転送する。スレーブ162は、EtherCATフレームに予め設定されるスレーブ162用の読み取りのデータ位置からデータをコピーし、コピーしたデータの内容に応じてリレーの駆動などの処理を行う。また、スレーブ162は、EtherCATフレームに予め設定されるスレーブ162用の書き込みのデータ位置にリレーの駆動の完了を示す情報やセンサの検出情報などを書き込んでヘッド部22に転送する。このように、スレーブ45,161,162は、EtherCATフレームに対する入出力処理を行いつつフレームを高速に交換して伝送する。なお、スレーブ45,161,162に接続される素子は、リレー、スイッチ、表示ランプ及び各種センサなどである。
上記した装着装置10に適用される多重化通信システムは、ヘッド部22及びY軸方向スライド機構52に設けられた各装置(マークカメラ49や電磁モータ43など)のデータを、多重化装置1,5により多重化して有線の通信ケーブル120,121を通じて多重化装置3に向けて伝送する。多重化装置3は、受信した光信号の多重化を解除して個々のデータが対応するボード(例えば、マークカメラ49の画像データであれば画像ボード91)に転送する。コントローラ86は、多重化装置3から各ボードへ出力されたデータを処理し、ヘッド部22等に対する次の制御を実行する。そして、装着装置10は、各装置間の装着作業に係るデータを多重化通信システムにより伝送しながら、搬送装置21(図2参照)に保持された回路基板100に対して、ヘッド部22によって電子部品の装着作業を行う。
より具体的には、コントローラ86は、搬送装置21を駆動制御して回路基板100を装着作業位置まで搬送させ、その位置において回路基板100を固定的に保持させる。次に、コントローラ86は、移動装置23によってヘッド部22を回路基板100上に移動させ、マークカメラ49によって回路基板100を撮像する。コントローラ86は、マークカメラ49の画像データから回路基板100の種類、搬送装置26による回路基板100の保持位置誤差を検出する。コントローラ86は、検出した回路基板100の種類に応じた電子部品を供給装置15,16によって供給させ、当該電子部品の供給位置にヘッド部22を移動させる。ヘッド部22は、吸着ノズル41によって電子部品を吸着保持する。次に、パーツカメラ47は、吸着ノズル41に保持された電子部品を撮像する。コントローラ86は、パーツカメラ47が撮像した画像データから電子部品の保持位置誤差を検出する。そして、移動装置23は、回路基板100上の装着位置にヘッド部22を移動させる。ヘッド部22は、回路基板100及び電子部品の保持位置誤差に基づいて吸着ノズル41を自転等させ電子部品を回路基板100に装着する。
次に、上記実施例の電子部品装着装置10に適用された多重化通信システムのデータ伝送について説明する。図4は、装着装置10に適用された多重化通信システムの構成を、その動作を説明するために簡易化して図示している。図4に示す多重化通信システム200は、多重化装置1,3,5を接続するネットワークが構築されている。多重化通信システム200は、多重化されたデータ(フレームデータFRMD1,FRMD2)が、多重化装置1,3,5の間で伝送される。
多重化装置3は、光モジュール220と、処理回路221と、多重化部(MUX)223と、非多重化部(DEMUX)225とを有している。光モジュール220は、通信ケーブル120を介して多重化装置1の光モジュール230に接続されている。処理回路221は、コントローラ86やアンプ部89から入力されたデータに対して誤り訂正符号の付加処理等を実施した後に、処理結果を多重化部223に出力する処理を行う。処理回路221は、プログラム可能なロジックデバイス、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成される論理回路である。
多重化部223は、処理回路221から入力された各種データを、例えば、入力ポートに対して割り当てた一定時間(タイムスロット)に応じて多重化する。多重化部223により多重化されたデータは、光モジュール220により光信号に変換されてフレームデータFRMD1として光通信ケーブル120に送出される。
また、非多重化部225は、多重化装置1から受信したフレームデータFRMD1を、光モジュール220が変換した電気信号が入力される。非多重化部225は、入力されたデータを非多重化して、処理結果のデータを処理回路221に出力する。処理回路221は、非多重化部225から入力されたデータに対して誤り検出、訂正処理等を実施した後に、対応する装置(コントローラ86など)に処理結果を出力する。
多重化装置1は、光モジュール230と、処理回路231と、2つの多重化部(MUX)233,234と、2つの非多重化部(DEMUX)235,236と、外部端子239とを有している。多重化装置1は、光通信ケーブル120を介して受光される光信号を、光モジュール230により電気信号に変換する。光モジュール220,230は、例えば、SFP+規格に準拠した光トランシーバである。光モジュール230により変換された電気信号は、非多重化部235により非多重化処理が行われる。非多重化部235は、処理後のデータを処理回路231に出力する。
処理回路231は、例えばFPGAで構成されており、非多重化部235から入力される非多重化後のデータのうち、多重化装置1に向けて送られたデータと、多重化装置5に向けて送られたデータとを分離する処理を行う。処理回路231は、多重化装置3から多重化装置5に向けたデータを、多重化部234に出力する。多重化部234は、処理回路231から入力されたデータを多重化する。この処理回路231から入力されるデータは、非多重化部235による非多重化処理後のデータの一部であり、ヘッド部22のパーツカメラ47に向けたデータやスレーブ45に向けたデータなどの各種のデータを含んでいる。多重化部234により多重化されたデータは、例えば、Gigabit Ethernet(登録商標)の通信規格に準拠した外部端子239を介してフレームデータFRMD2として電気通信ケーブル121に送出される。
また、多重化装置1には、複数の入出力機器271が接続されている。この入出力機器271は、上記した装着装置10におけるY軸方向スライド機構52が備えるマークカメラ49やスレーブ162などが対応する。処理回路231は、非多重化部235から入力されたデータうち、多重化装置3から入出力機器271に向けたデータに対し、誤り検出、訂正処理等を実施して、対応する入出力機器271に処理結果を出力する。また、処理回路231は、入出力機器271から入力されたデータを、多重化部233を介して多重化装置3に送信する。
多重化装置5は、処理回路251と、多重化部253、非多重化部255と、外部端子259とを有している。多重化装置5は、電気通信ケーブル121が接続された外部端子259を介してフレームデータFRMD2が非多重化部255に入力される。多重化装置5には、複数の入出力機器272が接続されている。この入出力機器272は、上記した装着装置10におけるヘッド部22が備えるパーツカメラ47やスレーブ45などが対応する。処理回路251は、非多重化部255から入力されたデータに対して誤り検出、訂正処理等を実施した後に、対応する入出力機器272に処理結果を出力する。また、処理回路251は、入出力機器272から入力されたデータを、多重化部253を介して多重化装置1に送信する。
ここで、フレームデータFRMD1は、例えば1フレームが40ビットで構成されている。多重化装置3及び多重化装置1は、例えば、1フレーム当りの周期が8nsec(周波数が125MHz)に設定され、5Gbps(40ビット×125MHz)の通信回線を構築する。この通信回線は、例えば、全2重通信である。この場合、多重化装置1には、フレームデータFRMD1を伝送する1クロック(周波数が125MHz、1クロック当たり8nsec)ごとにデータが入力される。これに対し、本実施例の多重化装置1は、多重化装置3から多重化装置5に向けたデータの転送処理を行う際に、処理回路231のFPGAにおける内部処理の基準となるクロックの周波数が、上記したフレームデータFRMD1を伝送するクロックと一致するように調整されている。
処理回路231は、例えば、所定の周期毎に非多重化部235からデータが入力されるが、入力されたデータについての転送処理を、非多重化部235から次のフレームデータFRMD1に対応するデータが入力されるタイミングまでに完了させる。ここでいう転送処理とは、非多重化部235から入力されたデータを、多重化装置5に向けたデータと、入出力機器271に向けたデータとに分離して各装置に転送する処理をいう。仮に、フレームデータFRMD1を受信するタイミングと、転送処理を行うタイミングとが非同期である場合には、多重化装置1は、2つのタイミングを調整するためのバッファなどを備える必要が生じる。これに対し、本実施例の多重化装置1の構成によれば、このようなタイミング調整用のバッファが不要となり、又バッファによる遅延も発生しない。
また、多重化装置1は、転送処理において、フレームデータFRMD1に多重化されたデータのうち、入出力機器271に向けたデータを取り出して、多重化装置5に必要なデータのみを転送する処理を実施している。このため、多重化装置1と後段の多重化装置5とを接続する通信(電気通信ケーブル121による通信)のデータ転送速度を、フレームデータFRMD1を伝送する通信(光通信ケーブル120による通信)のデータ転送速度に比べて低速なものとすることが可能となる。フレームデータFRMD2は、例えば1フレームが8ビットで構成されている。多重化装置1,5は、1フレーム当りの周期が8nsec(周波数が125MHz)に設定され、1Gbps(8ビット×125MHz)の通信回線を構築する。
次に、多重化通信システム200の起動からデータの転送を開始するまでの処理の一例について、図5のフローチャートに従って説明する。まず、コントローラ86(図3参照)は、図5に示すステップ(以下、単に「S」と表記する)11において装着装置10の電源が投入されると、各種装置に対する電力の供給や初期化処理等を実行する。例えば、多重化装置3は、FPGAである処理回路221のコンフィグレーションを実行する。
次に、コントローラ86は、動作モードの判定を行う(S13)。本実施例の装着装置10は、例えば、通常の装着作業を行うモードの他に、ヘッド部22を取り外した状態でメンテナンスを行うことができるメンテナンスモードが設定されている。このモードの切り替えは、例えば、表示装置13(図1参照)のタッチパネルに対する入力に応じて変更される。コントローラ86は、S13において、例えば、ユーザにモードの選択を求める旨を表示装置13に表示する。
コントローラ86は、通常モードが選択されたことに応じて(S13:YES)、光通信ケーブル120による多重化装置1,3間の通信を確立する処理を実行する(S15)。例えば、コントローラ86側の多重化装置3は、多重化装置1に対して通信の開始を要求する信号を送信する処理を、多重化装置1の処理回路231から応答があるまで所定のタイミング毎に繰り返し実行する。
次に、コントローラ86は、S15と同様に、電気通信ケーブル121による多重化装置1,5間の通信を確立する処理を実行する(S17)。コントローラ86は、光通信ケーブル120による通信と、電気通信ケーブル121による通信との両方が確立されると、多重化装置1,3,5間での装着作業に拘わるデータの伝送を開始する。
コントローラ86は、Y軸方向スライド機構52(多重化装置1)に向けてフレームデータFRMD1の送信を行う(S19)。多重化装置3の処理回路221(図4参照)は、コントローラ86の各種ボード(制御用ボード94など)から入力されたデータを多重化部223に出力し、多重化部223によりフレームデータFRMD1に多重化する。このフレームデータFRMD1には、多重化装置1に接続された入出力機器271に向けたデータと、多重化装置5に接続された入出力機器272に向けたデータとの両方のデータが多重化されている。
次に、多重化装置1の処理回路231は、転送処理を実行する(S21)。処理回路231は、非多重化部235から入力されたデータのうち、入出力機器271に向けたデータを分離し、入出力機器271へ出力する。また、処理回路231は、非多重化部235から入力されたデータのうち、多重化装置5(入出力機器272)に向けたデータを多重化部234に出力する。この際に、処理回路231は、光通信ケーブル120から受信したデータを、電気通信ケーブル121に送信するまでの一連の処理が、一定の内部クロックに従って処理されるように実行する。
次に、多重化装置5の処理回路251は、非多重化部255がフレームデータFRMD2を非多重化したデータが入力される。処理回路251は、非多重化部255から入力されたデータに所定の処理を施して、入出力機器272に出力する(S23)。このようにして多重化装置3から送信されたデータが伝送される。
また、多重化装置5から多重化装置3に向けてデータを送信する場合には、上記した処理とは、逆の処理が行われる。多重化装置5から多重化装置3に向けたデータ送信とは、例えば、パーツカメラ47(図3参照)が撮像した画像データを、コントローラ86の画像ボード91に送信する処理である。処理回路251は、パーツカメラ47を含む各入出力機器272から入力されたデータを多重化部253に出力し、多重化部253により多重化して電気通信ケーブル121に送出する。
多重化装置1の処理回路231は、コントローラ86に向けた転送処理を実行する(S25)。処理回路231は、入出力機器271からコントローラ86に向けたデータが入力される。処理回路231は、非多重化部236から入力されたデータと、入出力機器271から入力されたデータとを多重化部233に出力する。多重化部233は、処理回路231から入力されたデータを多重化して光通信ケーブル120を介して多重化装置3に送信する。このようにして、装着装置10は、装着作業に拘わるデータを多重化通信システム200により伝送しながら回路基板100に対する電子部品の実装作業を行う。
次に、S13においてメンテナンスモードが選択された場合について説明する。上記したように、ヘッド部22は、Y軸スライダ58にコネクタ48を介して取り付けられ、例えばワンタッチで着脱可能であり、種類の異なるヘッド部22に変更できる。ヘッド部22は、種類に応じて形状や大きさが異なる。このため、変更後のヘッド部22が、X軸方向、Y軸方向、上下方向に移動することで他の機器と接触する虞がないかなどを確認する作業が発生する。ユーザは、例えば、ヘッド部22を一度取り外した状態で、基板実装を行うための制御データ(レシピ)に設定されたXY座標位置や上下方向の高さ位置に、Y軸方向スライド機構52のY軸スライダ58を移動させ、ヘッド部22の可動範囲を確認する。このため、メンテナンスモードでは、電気通信ケーブル121の一端をヘッド部22(多重化装置5)の外部端子259から取り外した状態で、且つY軸スライダ58を移動させる制御を行う。
本実施例の装着装置10では、メンテナンスモードにおいて、多重化装置1,3間の通信のみを確立し、X軸方向スライド機構50及びY軸方向スライド機構52が制御可能な状態となる。コントローラ86は、S13において、メンテナンスモードが選択されたことに応じて(S13:NO)、光通信ケーブル120による多重化装置1,3間の通信を確立する処理を実行する(S31)。そして、コントローラ86は、多重化装置1,3の通信が確立すると、多重化装置1,5間の通信の確立を実行せずに、表示装置13にY軸方向スライド機構52等が制御可能となった旨を表示する(S33)。ユーザは、表示装置13の表示に従って操作することで、ヘッド部22を取り外した状態のY軸スライダ58を移動させてメンテナンス(ヘッド部22の可動範囲の確認など)を実行することが可能となる。コントローラ86は、ユーザが表示装置13のタッチパネルを操作してメンテナンスを終了した旨が入力されると、メンテナンスモードを終了する。このようにして、装着装置10は、2つのモードを実現することが可能となっている。
因みに、電子部品装着装置10は、作業機の一例である。コントローラ86及び多重化装置3は、マスター装置の一例である。多重化装置1は、第1スレーブ装置の一例である。多重化装置5は、第2スレーブ装置の一例である。ヘッド部22は、可動部の一例である。フレームデータFRMD1,FRMD2は、多重化データの一例である。S15は、第1通信確認処理の一例である。S17は、第2通信確認処理の一例である。S21の処理は、非多重化処理及び転送処理の一例である。S25は、多重化送信処理の一例である。
以上、詳細に説明した本実施例によれば以下の効果を奏する。
<効果1>装着装置10は、Y軸スライダ58に対して着脱可能なヘッド部22の多重化装置5が、電気通信ケーブル121を介して多重化装置1と接続されている。電気通信ケーブル121、例えばLANケーブルは、光信号による通信を行う光通信ケーブル120に比べて、埃の付着による通信不良などの不具合が発生しにくい。つまり、ケーブルを取り外す機会が多い多重化装置5が、埃等による通信不良が比較的発生しにくい電気通信ケーブル121を介して接続されている。一方で、ケーブルを取り外す機会が少ない多重化装置1,3は、光通信ケーブル120を介して接続されている。このような構成では、光通信ケーブル120を着脱する機会を減らして、埃等による通信不良の発生を抑制することが可能となっている。
また、光通信ケーブル120を接続するための光モジュール220,230は、電気通信ケーブル121を接続する外部端子239,259に比べて、装置のサイズが大型化する傾向がある。このため、装着装置10は、着脱部位であるヘッド部22に備えるネットワークインターフェースとして、外部端子259を備えることで、ヘッド部22全体の小型化が可能となる。
また、多重化装置1は、光通信による時分割多重化通信によって、多重化装置3から受信したフレームデータFRMD1のうち、入出力機器271に向けたデータを分離する処理を行う。また、多重化装置1の処理回路231は、非多重化部235が非多重化したデータのうち、多重化装置3から多重化装置5に向けたデータのみを多重化部234により多重化して、電気通信ケーブル121を介して多重化装置5に向けて転送する。このような構成では、多重化装置1から送信されるフレームデータFRMD1のうち、必要なデータを処理回路231が分離することで、多重化装置5へ転送するデータ量を減らすことが可能となる。その結果、多重化装置1,5間の通信ケーブル(電気通信ケーブル121)を、多重化装置1,3間の通信ケーブル(光通信ケーブル120)に比べて低速なものにすることが可能となる。
<効果2>多重化装置1は、多重化装置3から多重化装置5に向けたデータの転送処理を行う際に、処理回路231のFPGAにおける内部処理の基準となるクロックの周波数が、フレームデータFRMD1を伝送するクロックと一致するように調整されている。このような構成では、タイミング調整用のバッファなどが不要となり、又バッファによる遅延も発生しない。
<効果3>コントローラ86は、光通信ケーブル120による通信と、電気通信ケーブル121による通信との両方が確立されると、多重化装置3から多重化装置5への装着作業に拘わるデータ伝送を開始する。このようにコントローラ86は、光通信ケーブル120による通信と、電気通信ケーブル121による通信との各々を独立に制御する。また、装着装置10は、メンテナンスモードにおいて、多重化装置1,3間の通信のみを確立させ、X軸方向スライド機構50及びY軸方向スライド機構52の制御が可能となる。これにより、多重化通信システム200は、電気通信ケーブル121を取り外した状態でも動作可能となっている。
<効果4>多重化装置5の処理回路251は、入出力機器272から入力されたデータを、多重化部253により多重化して電気通信ケーブル121に送出する。多重化装置1の処理回路231は、非多重化部236から入力されたデータと、入出力機器271から入力されたデータとを多重化部233に出力する。多重化部233は、処理回路231から入力されたデータを多重化して光通信ケーブル120を介して多重化装置3に送信する。これにより、多重化装置1,3,5は、双方向において必要なデータのみを多重化した通信が可能となっている。
尚、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施例では、コントローラ86が通信の確立処理(S15,S17)を実施したが、多重化装置1がマスター装置として機能して通信の確立処理を実行してもよい。
また、処理回路221,231,251は、FPGAなどの論理回路に限らず、CPUを主体として構成されプログラム等を実行して各種機能を実現する処理回路でもよい。同様に、多重化部223や非多重化部225は、FPGAなどの論理回路でもよく、CPUを主体とした処理回路でもよい。
また、光通信ケーブル120及び電気通信ケーブル121における通信方式(プロトコルなど)は、特に限定されない。例えば、光通信ケーブル120における通信は、半2重通信でもよい。また、光通信ケーブル120における通信は、周波数(波長)分割による多重化通信でもよい。
また、上記実施例では、コントローラ86は、モードの選択に応じて、電気通信ケーブル121の通信確立が必要か否かを判定していたが、これに限定されない。例えば、コントローラ86は、電気通信ケーブル121による通信確立の処理(S17)を所定時間だけ継続した後に、確立ができなかった場合に、光通信ケーブル120による通信の確立のみが完了した旨を表示装置13に表示し、ユーザにメンテナンス作業の開始を促す構成でよい。このような構成では、2つのモードを備える必要がなく、ヘッド部22(多重化装置5)を取り外すだけで電気通信ケーブル121の通信確立が不能となり、自動的にメンテナンスを開始する状態となる。
また、上記実施例では、1つのマスター装置に対して2つのスレーブ装置が接続されたが、マスター装置は2以上の複数台でもよく、スレーブ装置も3以上の複数台でもよい。
また、上記実施例では電子部品を回路基板100に実装する電子部品装着装置10について説明したが、本願における作業機はこれに限定されるものではなく、スクリーン印刷装置などの他の対基板作業機に適用することができる。また、例えば、二次電池(太陽電池や燃料電池など)等の組立て作業を実施する作業用ロボットに適用してもよい。
1,3,5 光多重化装置、10 電子部品装着装置、22 ヘッド部、120 光通信ケーブル、121 電気通信ケーブル、200 多重化通信システム、FRMD1,FRMD2 フレームデータ。

Claims (6)

  1. 基台と、前記基台上を移動可能な移動装置と、前記移動装置により移動可能なヘッド部を備え、前記ヘッド部によりワークを保持して装着作業を実施する作業機であって、
    前記装着作業に拘わるデータの伝送を多重化通信システムにより伝送することを特徴とする作業機であり、
    前記多重化通信システムは、
    前記基台に備えられるマスター装置と、
    前記移動装置に備えられ、前記マスター装置と光通信ケーブルを介して接続され、光通信による多重化通信を行う第1スレーブ装置と、
    前記ヘッド部に備えられ、前記第1スレーブ装置と電気通信ケーブルを介して接続され、前記電気通信ケーブルが着脱可能に構成されることで前記移動装置と前記第1スレーブ装置に対して前記ヘッド部とともに着脱可能であって、電気通信による多重化通信を行う第2スレーブ装置と、を備え、
    前記第1スレーブ装置は、
    前記光通信による多重化通信によって、前記マスター装置から受信した多重化データのうち、当該第1スレーブ装置に向けたデータを分離する非多重化処理と、
    前記非多重化処理に応じて非多重化したデータのうち、前記マスター装置から前記第2スレーブ装置に向けたデータを多重化して、前記電気通信による多重化通信によって、前記第2スレーブ装置に向けて転送する転送処理と、を実行する前記多重化通信システムを備えた作業機
  2. 前記光通信による多重化通信において多重化データを伝送するタイミングを同期させるクロックの周波数と、前記第1スレーブ装置において前記マスター装置から前記第2スレーブ装置に向けたデータの転送処理の基準となるクロックの周波数とが、同一であることを特徴とする請求項1に記載の作業機
  3. 前記第1スレーブ装置は、
    前記マスター装置との通信を確立する第1通信確認処理と、
    前記第1通信確認処理による通信の確立に加えて、前記第2スレーブ装置との通信が確立したと判定したことに応じて、前記マスター装置から前記第2スレーブ装置へのデータの転送処理を開始する第2通信確認処理と、を実行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業機
  4. 前記第1スレーブ装置は、前記第2スレーブ装置から受信した前記マスター装置に向けて送信するデータと、当該第1スレーブ装置から前記マスター装置に向けて送信するデータとを多重化して前記光通信ケーブルを介して前記マスター装置に向けて送信する多重化送信処理を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の作業機
  5. 前記光通信ケーブルにおいて、前記装着作業に拘わるデータの伝送を、光通信の全2重通信によって行う前記多重化通信システムを備えた請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の作業機。
  6. 前記ヘッド部は、
    前記ワークを撮像するカメラを備え、
    前記カメラは、
    前記移動装置と前記第1スレーブ装置に対して前記ヘッド部とともに着脱可能に構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の作業機。
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