JP6267505B2 - レーザダイシング方法 - Google Patents

レーザダイシング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6267505B2
JP6267505B2 JP2013258954A JP2013258954A JP6267505B2 JP 6267505 B2 JP6267505 B2 JP 6267505B2 JP 2013258954 A JP2013258954 A JP 2013258954A JP 2013258954 A JP2013258954 A JP 2013258954A JP 6267505 B2 JP6267505 B2 JP 6267505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
semiconductor wafer
laser
glue
back surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013258954A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015115573A (ja
Inventor
翼 清水
翼 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority to JP2013258954A priority Critical patent/JP6267505B2/ja
Publication of JP2015115573A publication Critical patent/JP2015115573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6267505B2 publication Critical patent/JP6267505B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、レーザダイシング方法に関するものであり、特に、半導体ウェーハ等の基板の裏面に粘着材で貼り付けられた保護シート、いわゆる粘着シートを通して基板内部にレーザ光を裏面から照射し、その基板内部に連続する改質層を設け、その改質層に沿って個々のチップに割断する、いわゆるLTT(Laser Through Tape)レーザ加工によるレーザダイシング方法に関するものである。
近年、電子デバイスや電極パターンが形成された半導体ウェーハ等の基板(以下、「半導体ウェーハ」と称する)を個々のチップへと分割するのに、従来のブレード式のダイシング装置に替えて、レーザ光源から出射されたレーザ光を割断予定ラインに合わせるとともに、半導体ウェーハの内部に集光点を合わせて照射し、その内部に脆弱化した改質層を連続して設け、その後、改質層を起点として個々のチップに割断するレーザダイシング加工が知られている。
また、半導体ウェーハの裏面に粘着材で貼り付けられた保護シートを通して、レーザ光を裏面側から割断予定ラインに沿って半導体ウェーハに照射し、その半導体ウェーハ内部に脆弱化した連続する改質層を設け、その割断予定ラインに沿って個々のチップに割断するLTTレーザ加工も知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、レーザダイシング加工において、半導体ウェーハのデバイス面側のストリートのTEG(test element group: LSIに発生する設計上や製造上の問題を見つけ出すための評価用素子)の影響を受けないように、半導体ウェーハの裏面側からレーザ光を入射させるプロセスがある。しかしながら、裏面側から半導体ウェーハにレーザ光を入射させる場合、半導体ウェーハの裏面側にウェーハ研削痕が残っている場合、研削痕の影響でレーザ光が散乱されてしまい、目的通りにレーザ光を改質層の位置に入射させることができない問題が生じる。
さらに、レーザダイシング加工では、上述したように半導体ウェーハを割断(切断)するために、半導体ウェーハの内部に割断予定ラインに沿って複数の改質層を形成する必要がある。また、その改質層は一様の位置に、割断予定ラインに沿って連続的に形成する必要がある。しかし、研削痕の影響により半導体ウェーハ裏面の表面形状が平面ではなく、微小なうねりをもつために光の散乱が生じ、半導体ウェーハ内部にレーザ光が一定に入射せず、そのため一様に改質層を形成できない問題が生じていた。
そこで、研削痕の影響を無くす(研削痕を残さない)ために、研磨(ポリッシュ)工程を実施した後に、レーザダイシング加工を行う方法が知られている。
特開2010−177277号公報
しかしながら、研磨工程を実施した後に、レーザダイシングを行う方法は、研磨工程に多くの作業時間を要してスループットが悪くなるという問題点があった。
そこで、基板に裏面側から粘着シートを通してレーザ光を照射し、その基板内部に改質層を設ける際に、基板裏面に研削痕が残っていても、その研削痕による光の散乱光を抑えて基板の内部に略一様な改質層が形成されて高精度にレーザダイシングを行うことできるレーザダイシング方法を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、表面に電子デバイス又は電極パターンが形成され、かつ、裏面に粘着シートが貼り付けられた基板の内部に集光点を合わせて、レーザ光を前記基板の裏面から前記粘着シートを通して入射させ、前記基板の割断予定ラインに沿って前記基板の内部に改質層を形成するレーザダイシング方法において、前記粘着シートに、シート材と該シート材の裏面に密着して配設される糊とでなる粘着シートを使用するとともに、前記糊に、前記基板の研削痕を埋めて前記基板の裏面と前記シートの裏面との間を密に接着可能な柔らかい糊を使用する、レーザダイシング方法を提供する。
この方法によれば、基板の裏面に研削痕が残っていてもその研削痕を柔らかな糊で埋め、基板の裏面と粘着シートとの間を密に接着させて、基板の裏面と粘着シートの界面に生じる空気溜まりを無くすことができる。そして、基板の裏面と粘着シートの裏面との間を密に接着させた状態でレーザ光を照射することにより、レーザ光の散乱を抑制することができる。したがって、レーザ光の散乱を抑制することにより、レーザ光は割断予定ラインに沿って基板の一定の深さ位置に集光される。これにより、一定の深さ位置に一定の強さのレーザ光が照射されて、基板内部に略一様な改質層が形成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記糊が、前記基板の屈折率に近い屈折率を有した糊であるレーザダイシング方法を提供する。
この方法によれば、基板の屈折率に近い屈折率を有する糊を使用することにより、基板と粘着シートの屈折率差が小さくなることにより境界面での屈折率が小さくなり、基板と粘着シートとの界面付近に生じる光の散乱を更に抑制して、一様な改質層を更に精度良く形成することができる。なお、境界面での屈折率Rは、媒質Aの屈折率をna、媒質Bの屈折率をnbとすると、
R=((na-nb)/(na+nb))^2
で表される。
つまり、naとnbの差が小さいほど分子の値が小さくなり、反射率Rが小さくなることがわかる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記シート材がアクリル系樹脂であり、前記糊がエポキシ系樹脂であるレーザダイシング方法を提供する。
この方法によれば、アクリル系樹脂及びエポキシ系樹脂は共に半導体ウェーハの内部改質に用いる近赤外光の透過性に優れている。そのため、粘着シート材の屈折率を基板の屈折率に近づけて、基板とシート材との界面付近に生じる散乱光を更に少なくして、一様な改質層を更に精度良く形成することができる。
本発明によれば、基板の裏面に貼り付けられた保護シートを通して、レーザ光を基板に裏面から割断予定ラインに沿って照射する場合に、基板の裏面とシート材の界面に発生する散乱光を抑制して、基板の一定の深さ位置に一定の強さのレーザ光を照射することができるので、基板の内部に略一様な改質層を精度良く形成することができる。これにより、その後、基板を割断予定ラインに沿って割断して個々のチップに分割する際、割断予定ラインから外れた割れが生ずることなく、基板を割断することができる。よって、基板を割断することにより作成される製品(例えば、半導体チップ、圧電デバイスチップ、液晶等の表示装置)の歩留まりや生産性を向上させることができる。
また、基板裏面に研削痕が残っていても、その研削痕の影響を受けることが無いので、研削痕を無くすための研磨加工等を省略することができる。これにより、加工時間の短縮が図れ、生産性が向上する。
本発明に係るレーザダイシング方法を適用したレーザダイシング装置の構成を示す斜視図。 レーザヘッドの構成を模式的に示した断面図。 レーザダイシングの様子を示した断面図。 図2のA部拡大図に相当し、レーザダイシングの様子を説明する断面図。 レーザダイシング手順の一例を説明する図で、(a)はフレームに粘着シートを介して半導体ウェーハをマウントする状態を示す図、(b)は半導体ウェーハをマウントしたフレームをレーザダイシング装置のウェーハテーブルの上方に配置させた状態を示す図、(c)はフレームにマウントされた半導体ウェーハをレーザダイシング装置のウェーハテーブルの上方に載置させた状態を示す図。 フレームに粘着シートを介してマウントされた半導体ウェーハを示した斜視図。
本発明は、基板に裏面側から粘着シートを通してレーザ光を照射し、その基板内部に改質層を設ける際に、基板裏面に研削痕が残っていても、その研削痕による光の散乱光を抑えて基板の内部に略一様な改質層が形成されて、高精度にレーザダイシングを行うことができるレーザダイシング方法を提供するという目的を達成するために、表面に電子デバイス又は電極パターンが形成され、かつ、裏面に粘着シートが貼り付けられた基板の内部に集光点を合わせて、レーザ光を前記基板の裏面から前記粘着シートを通して入射させ、前記基板の割断予定ラインに沿って前記基板の内部に改質層を形成するレーザダイシング方法において、前記粘着シートに、シート材と該シート材の裏面に密着して配設される糊とでなる粘着シートを使用するとともに、前記糊に、前記基板の研削痕を埋めて前記基板の裏面と前記シートの裏面との間を密に接着可能な柔らかい糊を使用する、ことにより実現した。
以下、添付図面に従って本発明に係るレーザダイシング方法の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係るレーザダイシング方法を適用したレーザダイシング装置の実施例を示す斜視図である。図1において、レーザダイシング装置11は、対向して配置された1対のレーザヘッド12、12を備えた加工部13と、半導体ウェーハWを多数枚収納したカセットを載置するロードポート14と、半導体ウェーハWを搬送する搬送手段15と、半導体ウェーハWを上下反転させる反転アームユニット16と、コントロールパネル17と、各部の制御及び加工に必要な各部の制御手順を記憶する不図示の制御手段等を備えている。
前記加工部13には、移動手段としてのX移動軸18上に設けられたウェーハテーブル19上に裏面が研削加工された後の半導体ウェーハWが、例えば図6に示すように、粘着テープTを介してフレームFにマウントされた状態で吸着載置される。なお、ここでの半導体ウェーハWは裏面側が粘着テープT上に貼り付けられ、図3に示すように粘着テープTが上側、半導体ウェーハWのデバイスを形成している表面を下側にして吸着載置される。そのウェーハテーブル19上部には、X移動軸18に直交するように設けられた移動手段としてのY移動軸(不図示)にレーザヘッド12、12が対向して設けられている。
また、前記加工部13には、この他にレーザヘッド12、12を上下方向に移動させるZ移動軸(不図示)や半導体ウェーハW表面を撮像する撮像手段20が備えられている。さらに、ウェーハテーブル19上には、ウェーハテーブル19上に載置される半導体ウェーハWのデバイスを保護するために、薄いシート状のポーラスや樹脂等の保護部材25が貼着されていている。その保護部材25は、半導体ウェーハWをウェーハテーブル19へ吸着載置する妨げとならないように、エアを透過する多数の小孔を備えた構造となっている。
前記レーザヘッド12、12は、図2に示すように、レーザ発振器21、コリメートレンズ22、ミラー23、コンデンスレンズ24等からなる。レーザヘッド12のレーザ発振器21から発振されたレーザ光Lは、コリメートレンズ22で水平方向に平行光線とされ、ミラー23で垂直方向に反射され、コンデンスレンズ24によって集光される。なお、本実施例では、レーザヘッド12はレーザダイシング装置11に対して2個対向して設けられているが、これに限らず、レーザヘッド12が1個または2個以上のレーザヘッド12が設けられていても好適に実施可能である。
前記反転アームユニット16は、図5に示すように、上下移動軸26に設けられた移動ブロック27に回転軸28が取り付けられ、回転軸28の先端に反転アーム29が設けられている。
前記上下移動軸26に設けられた移動ブロック27は、矢印Z方向に上下移動が可能であって、反転アーム29を上下に移動させる。反転アーム29は2つの爪が設けられ、爪を開閉することによりフレームFを把持するとともに回転軸28により矢印θ方向に回転する。
そして、反転アームユニット16は、図5の(a)〜(c)で示すように半導体ウェーハWを動作する。すなわち、図5(a)に示すように裏面側に粘着シートTを貼着されてフレームFにマウントされた半導体ウェーハWは、下降している反転アーム29の間にフレームFが差し込まれ、反転アーム29の爪により把持される。続いて、図5(b)に示すように移動ブロック27により反転アーム29が十分に上昇すると、回転軸28により回転してウェーハWの上下を逆転させる。この状態で図5(c)に示すように再び移動ブロック27が下降して半導体ウェーハWがウェーハテーブル19上に載置され、その後、レーザ加工が行われるようになっている。したがって、このレーザダイシング装置11では、裏面側に粘着シートTを貼着されてフレームFにマウントされた半導体ウェーハWは、フレームFと共に裏返しされ、粘着シートTを上側にした状態でウェーハテーブル19上にセット可能になっている。
また、本実施例での前記粘着シートTは、図4に示すように、光透過性を有するシート材30と、そのシート材30の裏面に貼着された光透過性を有するシート状の糊31を積層して形成されており、研削済みの半導体ウェーハWの裏面とシート材30とが糊31を介して接着固定された状態になっている。
前記シート材30は、アクリル樹脂系の基材が使用され、糊31はエポキシ樹脂系の糊が使用される。また、糊31は接着時に、図4に示すように、研削(研磨)等により形成されたうねりや痕(これらを総称して「切削痕」という)を埋めて半導体ウェーハWと密に接着され、シート材30と半導体ウェーハWの間の界面に空気溜まりが無くなるように柔らかな糊を使用している。なお、糊31は、例えばジェル状の糊を使用し、その糊31を半導体ウェーハWの裏面に塗布し、その後からシート材30を密に接着させて、半導体ウェーハWとシート材とを接着するようにしてもよい。
また、本実施例でのシート材30の厚みは約100ミクロン、糊31の厚みは約10ミクロンであり、シート材30の厚みと糊31の厚みを含めた全体の厚みが160ミクロン以内となるようにして設定されるのが好ましい。さらに、屈折率nは、空気の屈折率を1とした場合、シート材30の屈折率は1.5、糊31の屈折率は1.6、半導体ウェーハWの屈折率は例えばシリコンで3.6(波長1um)、SiCで2.6(同)、GaNで2.3(同)、サファイアで1.8(同)であり、このシート材30及び糊31の材質は、半導体ウェーハWの屈折率に極力近くなるように、高い屈折率を有した材質を選ぶことが好ましい。なお、シート材30と糊31は加工用のレーザ波長である近赤外領域において透過率が高い必要があるのは言うまでもない。
次に、本発明のレーザダイシング方法を用いたレーザダイシング装置11の動作を説明する。このレーザダイシング装置11では、半導体ウェーハWは、裏面側に粘着シートTを貼着されてフレームFにマウントされた状態で、カセットに収納されてロードポート14上に載置される。また、ロードポート14上に載置された半導体ウェーハWは、搬送手段15により搬送されてウェーハテーブル19上へ載置される。
ウェーハテーブル19上に載置された半導体ウェーハWは、図5(a)に示すように反転アーム29の爪により把持される。続いて、図5(b)に示すように移動ブロック27により反転アーム29を半導体ウェーハWと共に十分に上昇させる。十分に上昇したら、回転軸28により回転してウェーハWの上下を逆転させる。続いて、再び移動ブロック27が下降し、図5(c)に示すように半導体ウェーハWがウェーハテーブル19上に、粘着シートTを上側にした状態で載置(セット)される。
続いて、レーザ加工が行われる。このレーザ加工では、図2、図3及び図4に示すように、レーザヘッド12によりレーザ光Lが、粘着シートTを通して半導体ウェーハWの裏面から半導体ウェーハWの内部に集光点を合わせて、半導体ウェーハWの割断予定ラインに沿って連続して照射され、内部に脆弱性の改質層Pが連続して形成される。この改質層Pの形成では、例えば半導体ウェーハW表面に形成されたアライメントマークを基準としてアライメントされ、レーザヘッド12へ向って載置されている裏面側より割断予定ラインに沿ってレーザ光Lが入射される。
また、改質層Pが形成された半導体ウェーハWは、その後、固定機構や押し上げ機構を備えたエキスパンダ等の装置に搬送され、エキスパンドやブレーキングが行われることにより割断ラインを起点として割断されて個々のチップに分割される。
以上説明したように、本発明に係わるレーザダイシング方法によれば、粘着シート材Tに、シート材30と該シート材30の裏面に密着して配設される糊31とでなる粘着シートを使用するとともに、記糊31に、半導体ウェーハWの研削痕を埋めて半導体ウェーハWの裏面とシート材30との間を密に接着可能な柔らかい糊を使用しているので、図4に示すように、半導体ウェーハWの裏面とシート材30の裏面の間を密に接着させることができる。これにより、半導体ウェーハWの裏面とシート材30との界面に生じる空気溜まりが無くなり、半導体ウェーハWと粘着シート材Tを一体化することができる。
したがって、このように半導体ウェーハWとシート材30を密に接着させた状態でレーザ光Lを照射すると、散乱光の発生を極力抑えることができる。そして、散乱光を抑制することにより、割断予定ラインに沿って半導体ウェーハWの一定の深さ位置に一定の強さのレーザ光を照射することができ、半導体ウェーハWの内部に脆弱性が略一様な改質層Pを精度良く形成することができる。
これにより、その後、半導体ウェーハWを割断予定ラインに沿って割断して個々のチップに分割する際、割断予定ラインから外れた割れが生ずることなく、割断させて個々のチップにすることができる。よって、基板を割断することにより作成される製品の歩留まりや生産性を向上させることができる。
また、基板裏面に研削痕が残っていても、その研削痕の影響を受けることが無いので、研削痕を無くすための研磨加工等を省略することができる。これにより、加工時間の短縮が図れ、生産性が向上する。
さらに、糊31に、半導体ウェーハWの屈折率に極力近い屈折率を有する糊を使用すると、半導体ウェーハWと粘着シート材Tとの界面をより滑らかな状態して、屈折率差を少なくし、更に一様な改質層Pを精度良く形成することができる。
粘着シート材Tを形成しているシート材30にアクリル系樹脂のシート材を使用し、糊31にエポキシ系樹脂の糊を使用すると、粘着シート材Tの屈折率を半導体ウェーハWの屈折率に極力近づけて、半導体ウェーハWと粘着シート材Tの界面付近に生じる散乱光を更に少なくして、一様な改質層を更に精度良く形成することができる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明は半導体ウェーハWをダイシングする場合について説明したが、電子デバイスや電極パターンが形成された基板を個々のチップへと分割する場合等にも応用できる。
11 レーザダイシング装置
12 レーザヘッド
13 加工部
14 ロードポート
15 搬送手段
16 反転アームユニット
17 コントロールパネル
18 X移動軸
19 ウェーハテーブル
20 撮像手段
21 レーザ発振器
22 コリメートレンズ
23 ミラー
24 コンデンスレンズ
25 保護部材
26 上下移動軸
27 移動ブロック
28 回転軸
29 反転アーム
30 シート材
31 糊
F フレーム
L レーザ光
P 改質層
T 粘着シート
W 半導体ウェーハ(基板)

Claims (3)

  1. 表面に電子デバイス又は電極パターンが形成され、かつ、裏面に粘着シートが貼り付けられた基板の内部に集光点を合わせて、レーザ光を前記基板の裏面から前記粘着シートを通して入射させ、前記基板の割断予定ラインに沿って前記基板の内部に改質層を形成するレーザダイシング方法において、
    前記粘着シートに、シート材と該シート材の裏面に密着して配設される糊とでなる粘着シートを使用するとともに、
    前記糊に、前記基板の研削痕を埋めて前記基板の裏面と前記シートの裏面との間を密に接着可能な柔らかい糊を使用する、
    ことを特徴とするレーザダイシング方法。
  2. 前記糊が、前記基板の屈折率に近い屈折率を有した糊であることを特徴とする請求項1に記載のレーザダイシング方法。
  3. 前記シート材がアクリル系樹脂であり、前記糊がエポキシ系樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザダイシング方法。
JP2013258954A 2013-12-16 2013-12-16 レーザダイシング方法 Active JP6267505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013258954A JP6267505B2 (ja) 2013-12-16 2013-12-16 レーザダイシング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013258954A JP6267505B2 (ja) 2013-12-16 2013-12-16 レーザダイシング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015115573A JP2015115573A (ja) 2015-06-22
JP6267505B2 true JP6267505B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=53529076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013258954A Active JP6267505B2 (ja) 2013-12-16 2013-12-16 レーザダイシング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6267505B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6562819B2 (ja) * 2015-11-12 2019-08-21 株式会社ディスコ SiC基板の分離方法
JP7149077B2 (ja) * 2018-02-21 2022-10-06 株式会社ディスコ ウエーハの分割方法
JP7080555B2 (ja) * 2018-03-16 2022-06-06 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
JP7353157B2 (ja) 2019-12-04 2023-09-29 株式会社ディスコ レーザー加工方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4762671B2 (ja) * 2005-10-26 2011-08-31 古河電気工業株式会社 ダイシングテープ、および半導体ウェハダイシング方法
JP5710133B2 (ja) * 2010-03-16 2015-04-30 株式会社ディスコ ワークの分割方法
JP4945835B1 (ja) * 2010-11-16 2012-06-06 株式会社東京精密 レーザダイシング装置及び方法、割断装置及び方法、並びに、ウェーハ処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015115573A (ja) 2015-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102475682B1 (ko) SiC 기판의 분리 방법
KR102369760B1 (ko) 웨이퍼의 가공 방법
KR101914146B1 (ko) 칩의 제조 방법
TWI696539B (zh) 晶圓之薄化方法
JP6486239B2 (ja) ウエーハの加工方法
US10755980B2 (en) Laser processing method
JP2005116844A (ja) 半導体装置の製造方法
JP6267505B2 (ja) レーザダイシング方法
JP2007317935A (ja) 半導体基板、基板割断方法、および素子チップ製造方法
JP2012069747A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP5405835B2 (ja) 板状物の研削方法
TW201415547A (zh) 晶圓加工方法
JP5068705B2 (ja) 加工装置のチャックテーブル
JP5775266B2 (ja) ウェハ状基板の分割方法
JP2014099522A (ja) 板状物の加工方法
KR100825798B1 (ko) 다이싱 방법
JP6152013B2 (ja) ウェーハの加工方法
US20180272465A1 (en) Laser processing method, and laser processing device
JP5117954B2 (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP2012104644A (ja) ウェーハ破断方法およびウェーハ破断装置
JP5916336B2 (ja) ウエーハの研削方法
JP5930840B2 (ja) 板状物の加工方法
JP2013219215A (ja) サファイアウエーハの加工方法
JP2011171382A (ja) 分割方法
KR20180061019A (ko) 웨이퍼의 가공 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170711

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6267505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250