JP6266942B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に関する。
空気調和機には、圧縮機と、膨張機構として膨張弁が設けられている。圧縮機の吐出温度は、膨張弁の開度を調整することで、予め定められた目標温度となるように制御される。空気調和機の運転効率がピークとなる圧縮機の吐出温度は、圧縮機の回転数にとって異なる。
特許文献1には、圧縮機の各周波数帯に対する最適弁開度、最適吐出温度を制御部に予め記憶させておき、圧縮機の周波数が変化すれば、変化後の周波数に対応した最適弁開度を制御部で選択し、選択値に応じた弁開度指令信号を制御部から出力して弁駆動部を介して電子制御式膨張弁の開度を目標値と一致するように制御する空気調和機が記載されている。
特開2005−69683号公報
特許文献1に記載の空気調和機は、圧縮機の回転数(周波数)に対して吐出温度目標値は傾きが1つであり、圧縮機の回転数が高速域であるか低速域であるかに係らず、回転数の違いによる吐出温度の変化の感度は同じである。
図2に示すように、圧縮機の各回転数における最適な吐出温度、すなわち最も効率よく運転できる理想的な吐出温度目標値(以下「理想Td」という。)と、圧縮機の吐出温度の目標値(以下「目標Td」という。)との差Taは低速域から高速域にわたって小さい。そのため、R410Aを冷媒として採用した場合、回転数の違いによる吐出温度の変化の感度は同じであっても、圧縮機の回転数を理想Tdに近い値にすることができる。
しかしながら、図2に示すように、R32を冷媒として採用した場合、R410Aに比べて、理想Tdと目標Tdとの差Tbが大きくなる。そのため、回転数の違いによる吐出温度の変化の感度は同じである場合、圧縮機の回転数を理想Tdに近い値にすることができない領域が存在する。
つまり、R32を冷媒として採用する場合、R410Aに比べて、理想Tdと目標Tdとの差が大きくなり、R410Aを使用している装置について、冷媒をR32に入れ換えただけでは、性能が低下し、又、制御不安定を引き起こすおそれがある。
本発明は、制御不安定を回避しつつ、省エネルギーを実現できる空気調和機を提供することを目的とする。
本発明の空気調和機は、圧縮機、室内熱交換器、膨張機構及び室外熱交換器を有する冷凍サイクルと、前記圧縮機の回転数に応じて前記圧縮機の吐出温度が変化し、前記圧縮機の回転数が所定の回転数より小さい場合における前記圧縮機の回転数の変化に対する前記圧縮機の吐出温度の変化幅を、前記圧縮機の回転数が前記所定の回転数より大きい場合における前記圧縮機の回転数の変化に対する前記圧縮機の吐出温度の変化幅より大きくする第1制御手段とを備え、R32単体又はR32が50重量%を越える混合冷媒が用いられ、前記圧縮機の回転数が所定の回転数より小さいとき、前記圧縮機が二相状態の冷媒を吸入して圧縮する。
本発明によれば、制御不安定を回避しつつ、省エネルギーを実現できる空気調和機を提供ことができる。
第1実施形態に係る空気調和機の冷媒回路構成図である。 圧縮機の回転数に対する理想Tdと目標Tdを示すグラフである。 第1実施形態に係る圧縮機の回転数に対する理想Tdと目標Tdを示すグラフである。 第2実施形態に係る圧縮機の回転数に対する理想Tdと目標Tdを示すグラフである。 他の実施形態に係る圧縮機の回転数に対する理想Tdと目標Tdを示すグラフである。 他の実施形態に係る圧縮機の回転数に対する理想Tdと目標Tdを示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態の空気調和機1の構成、機能および動作に関する概要について、説明する。図1は、第1実施形態の空気調和機1を構成する各構成要素とそれらの接続関係を表す基本構成図である。
空気調和機1は、圧縮機2、流路切換弁(例えば四方弁)3、室外熱交換器4、膨張弁5、室内熱交換器6、サクションタンク7を環状に接続した回路10で構成される。また、空気調和機1を制御するため、制御部50とサーミスタなどの温度検出手段51を備えている。
温度検出手段51は圧縮機2の吐出温度を検知するため、圧縮機2の上部に設置されている。なお、温度検出手段51を圧縮機2の吐出配管に設置してもよい。
空気調和機1の各機器の動作について図1を用いて説明する。空気調和機1の運転モードが「冷房」である場合、四方弁3を切り替えることで、冷媒は図2の実線矢印の方向へ流れる。圧縮機2から吐出された冷媒は、四方弁3の実線で示した流路を介して、室外熱交換器4に供給される。そして、室外熱交換器4から排出された冷媒は、膨張弁5で減圧膨張し、室内熱交換器6に供給される。つづいて、室内熱交換器6から排出された冷媒は、四方弁3の実線で示した流路を介して、サクションタンク7及び圧縮機2に戻る。
また、空気調和機1の運転モードが「暖房」である場合、四方弁3を切り替えることで、冷媒は図2の破線矢印の方向へ流れる。圧縮機2から吐出された冷媒は、四方弁3の破線で示した流路を介して、室内熱交換器6に供給される。そして、室外熱交換器6から排出された冷媒は、膨張弁5で減圧膨張し、室外熱交換器4に供給される。室外熱交換器4から排出された冷媒は、四方弁3の破線で示した流路を介して、サクションタンク7及び圧縮機2に戻る。
例えば、室外熱交換器4及び室内熱交換器6はフィンチューブ形式で構成し、フィン側で空気をプロペラファンや貫流ファンなどで通流し、管側に冷媒を通流することで熱の授受が行われる。
制御部50は、温度検出手段51から吐出温度の情報を取得する他、四方弁3の切換や膨張弁5の弁開度、圧縮機2の回転数、室外熱交換器4及び室内熱交換器6、室内温度及び室外温度を図示していない温度検出手段によって取得し、室外熱交換器4と室内熱交換器6の空気側の交換熱量を制御する。
温度検出手段51の温度精度は、概ねサイクルに影響を与えない精度とする。例えば、上限+1℃、下限−1℃とする。この範囲内において温度検出手段51で検出される温度は同じ値となる。
膨張弁5の開度は、後述のように圧縮機2の回転数から算出される目標Tdと、温度検出手段51より検出される吐出温度との温度差に応じて定められる開度差で制御ステップ毎に制御される。
サクションタンク7は運転開始時など冷媒が液のまま圧縮機2で圧縮され信頼性が損なわれることを防ぐため設けられている。
圧縮機2は容積型の圧縮機であり、本実施形態では回転数が可変である圧縮機とする。
図2は、圧縮機の回転数に対する理想Tdと目標Tdを示すグラフである。横軸を圧縮機2の回転数M、縦軸を圧縮機2の吐出温度Tとしたときにおける圧縮機2の吐出温度の変化を示す。R410Aを冷媒として用いた場合における理想Tdと目標Td、及び、R32を冷媒として用いた場合における理想Tdと目標Tdを示している。
圧縮機2の吐出温度は、吸込み冷媒の温度圧力、吸込み冷媒の過熱度若しくは乾き度、圧縮機による圧力比および圧縮機2からの放熱量(熱損失)に依存し、圧縮機2が高速で回転して冷媒循環量が増えるほど、圧縮機2の吐出温度は上昇する。ただし、吐出温度の変化率は、低速側と高速側で運転圧力比が異なり、また、圧縮機2の効率によって、変化率が変化する。
圧縮機2の吐出温度が理想Tdより低い場合、冷凍サイクルは湿り気味のサイクルとなる。湿り気味のサイクルの場合、圧縮機2内に冷媒液が混入し、見かけの密度が増加して圧縮機2の仕事が増えるため、理想Tdで運転するより効率は低くなる。そのため、効率の低下を防ぐためには、吐出温度の目標値が過熱ぎみのサイクルを採用する必要がある。そのため、目標Tdを直線で構成する場合、R410A目標TdをR410A理想Tdに比べて高温側に設定する必要がある。R410Aを冷媒として採用する場合、図2に示すようにR410A目標TdをR410A理想Tdに接するように設定される。
R32目標TdはR32理想Tdに接するように設定した場合、図2に示すように、高回転領域において、R32の理想Tdと目標Tdとの差Taが、R410Aの理想Tdと目標Tdとの差Tbよりも大きくなる。このように、R410Aを冷媒として採用した場合、圧縮機2の効率の変化が吐出温度の変化率に与える影響が軽微であったが、R32を冷媒として採用した場合、その影響が顕著に現れる結果となった。
さらに、図2に示すように、R32は、冷媒物性上、R410Aに比べて、高回転領域において理想Tdが15℃程度上昇する。
すなわち、R32は、R410Aに比べて理想Tdが高く、且つ、目標Tdと理想Tdとの差Tbも大きいため、圧縮機2の吐出温度が高くなりやすい。吐出温度があまりに高温になると、圧縮機2の材料や冷凍機油が劣化し、圧縮機2のモータに用いられる永久磁石の減磁力が低下するという課題がある。
次に、このような課題を解決するための本実施形態の具体的な制御方法について説明する。図3は、第1実施形態に係る圧縮機の回転数に対する理想Tdと目標Tdを示すグラフである。
圧縮機2が起動した後、「冷房」「暖房」それぞれの運転モードに応じた圧縮機2の目標Tdを算出し、目標Tdに基づいた制御を行う。目標Tdは以下の式(1)により算出される。
目標Td(℃)=傾きA×圧縮機回転数M(min-1)+切片C・・・式(1)
傾きAと切片Cは最適な冷凍サイクルが成立するように予め実験などで定められる値で、空気調和機の能力や熱交換器の構成によって異なる値である。なお、図1の実線も式(1)に基づいて圧縮機2の回転数Mに対する目標Tdをとったグラフである。
図2において、図中、R32を冷媒として採用した場合における理想Tdを破線、目標Tdを実線で示している。本実施形態では、式(1)に基づいて圧縮機2の回転数Mに対する目標Tdをとっているが、傾きAは、圧縮機2が低速域の傾きA_L、高速域の傾きA_hの2つの値が設定されており、回転数M_cを変曲点として、2つの値を切り替えている。切片Cについても、圧縮機2が低速域の切片C_L、高速域の切片C_hの2つの値が設定されており、回転数M_cを変曲点として、2つの値を切り替えている。
本実施形態では、図3に示すように、低速域の傾きA_L及び高速域の傾きA_hは、回転数Mが高回転になるほど、目標Tdが高温になる方向に傾いている。また、回転数M_cにおいて、低速域の傾きA_L、低速域の切片C_Lに基づいて式(1)で算出される目標Tdと、高速域の傾きA_h、高速域の切片C_hに基づいて式(1)で算出される目標Tdは一致するようにしている。なお、目標Tdを多少異なった値になるように設定してもよい。
本実施形態では、予備実験から、高速域の傾きA_hは0.01、低速域の傾きA_Lは高速域の傾きA_hの約2倍である0.02、高速域の切片C_hを50、低速域の切片C_Lを40としている。
例えば、圧縮機2の回転数Mが高速域である2000min-1であるとき、目標吐出温度T_tは70℃と算出される。また、圧縮機2の回転数Mが600min-1であるとき、目標吐出温度T_tは52℃と算出される。
本実施形態の空気調和機は、R32単体又はR32が50重量%を越える混合冷媒が用いられ、圧縮機2、室内熱交換器6、膨張機構5及び室外熱交換器4を有する冷凍サイクルと、圧縮機2の回転数に応じて圧縮機2の吐出温度が変化し、圧縮機2の回転数が所定の回転数(回転数M_c)より小さい場合における圧縮機2の回転数の変化に対する圧縮機2の吐出温度の変化幅(低速域の傾きA_L)は、圧縮機2の回転数が所定の回転数(回転数M_c)より大きい場合における圧縮機2の回転数の変化に対する圧縮機2の吐出温度の変化幅(高速域の傾きA_h)より大きくなるように制御する第1制御手段を備える。このように、低速域の傾きA_Lを高速域の傾きA_hよりも大きくすることで、広い回転数域で理想的な吐出温度に近い運転が可能となり、空気調和機の効率低下を防ぎつつ、圧縮機2の吐出温度が理想Tdから高くなるのを防ぐことができる。
次に、低速域における目標Tdと理想Tdとの関係をより詳細に説明する。一般的に、圧縮機2の回転数が低い低速域ほど、膨張弁1開度あたりの流量変化が大きく、特に吸込み側の冷媒が二相域からガス域へ変化する範囲で吐出温度変化が大きくなる。このとき、膨張弁1の開度あたりの吐出温度変化が1℃を超えてしまうと、膨張弁を1開度開閉するたびに1℃以上吐出温度が変化し、サイクルが不安定となる。それでも、R410Aを冷媒として採用した場合、多少のサイクルが不安定になっても、運転を継続できる範囲内に許容できていた。
一方、R32はR410Aに対して断熱指数が大きいため、圧縮工程で温度上昇が大きく、単位流量当たりの交換熱量が大きい。すなわち、R32を冷媒として採用した場合、膨張弁5の1開度あたりの吐出温度の変化が大きくなり、熱交換器容量に対して流量が少なくなる低速域では、膨張弁5による吐出温度の制御性が悪化する。
そこで、本実施形態の空気調和機は、圧縮機2の回転数が所定の回転数(回転数M_c)より小さいとき、圧縮機2が二相状態の冷媒を吸入して圧縮する。すなわち、低速域において目標Tdを理想Td以下にしている。このような本実施形態によれば、熱交換器容量に対して流量が少なく、膨張弁1開度あたりの吐出温度変化が大きい低速域において、適正値よりも高く設定してしまうことによる制御不安定を回避することができる。なお、所定の回転数は、回転数M_cと必ずしも一致する必要はなく、制御性が悪化する領域を任意で設定することができる。
一般的に定格能力の半分より小さい能力では、循環量が少ないため、膨張弁5の特性から制御性が悪化することが多い。特に、R32のようにR410Aに対して単位流量当たりの交換熱量が大きい冷媒を用いた場合、低能力時の冷媒循環量が少ないため、過熱度が取れる吐出温度の最適点よりも低く設定することが望ましい。
例えば、冷房の定格能力が4kWの空気調和機で、冷房運転時、4kWの能力を出力する圧縮機2の回転数が2000min-1である場合、変曲点である回転数M_cを1000min-1とすることが望ましい。
暖房運転時においても冷房運転と同様に各パラメータを定めることにより、同様な制御が可能となる。
次に、高速域における目標Tdと理想Tdとの関係をより詳細に説明する。低速域と異なり、高速域では膨張弁1開度あたりの流量変化が小さいため、膨張弁5による吐出温度の制御性は低速域に比べて向上する。一方、高速域では圧縮比が大きくなり、空気調和機の性能や能力が低下しやすい。そこで、本実施形態の空気調和機は、圧縮機2の回転数が所定の回転数(回転数M_c)より大きいとき、圧縮機2がガス状態の冷媒を吸入して圧縮する。すなわち、高速域において目標Tdを理想Td以上にしている。
上述した傾きAを複数設定する場合、それぞれの傾きに応じた膨張弁5の開度を設定するなど制御が極めて複雑になる。ところで、圧縮機2は回転数Mによって効率が変化し、最も効率が高くなる回転数をピークとして、ピークから離れるほど、圧縮機2の効率が低下する。すなわち、ピークを境にして、目標Tdに2つの傾きAを設定することで、目標Tdを理想Tdに近づけることができる。すなわち、本実施形態では、目標Tdを2つの傾きの直線によって構成し、制御が複雑になるのを抑えつつ、目標Tdを理想Tdに近づけることができる。なお、所定の回転数は、回転数M_cと必ずしも一致する必要はなく、空気調和機の性能や能力が低下しやすい領域を任意で設定することができる。
本実施形態では、標準的な負荷での運転に絞って説明したが、室外気温が変化した際などは、前述で算出した目標Tdに補正温度を加えることで、同様な制御が可能となる。
(第2実施形態)
本実施形態において第1実施形態と同様の構成要素についての説明は省略する。図4は、第2実施形態に係る圧縮機の回転数に対する理想Tdと目標Tdを示すグラフである。目標Tdを理想Tdに近づけたとしても、回転数Mによっては、理想Td自体が圧縮機2の材料や冷凍機油が劣化し、圧縮機2のモータに用いられる永久磁石の減磁力が低下する温度に達する可能性がある。
一般的に、空気調和機には、圧縮機2の吐出温度に上限値を設けて、その上限値に達したら、運転を停止する保護回路が設けられているが、R32を冷媒として採用した場合、空気調和機を設置した環境によっては、上限値に達して運転停止を繰り返すおそれがある。
そこで、本実施形態の空気調和機は、圧縮機2の吐出温度を検出する温度検出手段51と、温度検出手段51の温度が所定の温度(上限値)以下になるように膨張機構5の開度を制御する第3制御手段とを備え、圧縮機2のモータは、リラクタンストルクによって駆動するように構成される。すなわち、本実施形態では、目標Tdに上限値を設定しており、目標Tdが上限値を超えた場合は、圧縮機2の回転数から算出される目標Tdの代わりに、上限値に置き換えて、上限値と温度検出手段51より検出される吐出温度との温度差に応じて定められる開度差で制御ステップ毎に膨張弁5の開度を制御するので、圧縮機2の信頼性を維持しつつ、運転を継続することができる。
しかし、目標Tを上限値に置き換えると、理想Tdから離れて効率が低下する。そこで、本実施形態の空気調和機は、圧縮機2のモータは、リラクタンストルクによって駆動するように構成している。マグネットトルクは温度の上昇に伴って低下するのに対して、リラクタンストルクは温度上昇に関係せず一定値を保つ。従って、本実施形態によれば、上限値に達する領域におけるモータトルクを高出力に保つことができる。
図5及び図6は、他の実施形態に係る圧縮機の回転数に対する理想Tdと目標Tdを示すグラフである。第1実施形態及び第2実施形態では変曲点がひとつの場合について説明したが、図5に示すように、より効率を優先するために複数の変曲点を設けてもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、傾きAは、圧縮機2が低速域の傾きA_L、高速域の傾きA_hの2つの値が設定されている場合について説明したが、複数の傾きを設定する場合、それぞれの傾きに応じた膨張弁5の開度を設定するなど制御が極めて複雑になる。
そこで、図6に示すように、傾きAは1つとし、切片Cについて、圧縮機2が低速域の切片C_L、高速域の切片C_hの2つの値が設定し、回転数M_cを変曲点として2つの値を切り替えてもよい。すなわち、他の実施形態の空気調和機は、R32単体又はR32が50重量%を越える混合冷媒が用いられ、圧縮機2、室内熱交換器6、膨張機構5及び室外熱交換器4を有する冷凍サイクルと、圧縮機2の吐出温度が基準温度(切片C_h又は切片C_L)を基準にして圧縮機2の回転数に応じて変化し、圧縮機2の回転数が所定の回転数(回転数M_c)より小さい場合における基準温度(切片C_L)は、圧縮機2の回転数が所定の回転数(回転数M_c)より大きい場合における基準温度(切片C_h)よりも小さくなるように制御する第2制御手段を備える。なお、切片Cを3つ以上設定してもよい。
以上、本発明に係る空気調和機について各実施形態により説明したが、本発明の実施態様はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更などを行うことができる。
冷媒としてR32を用いる場合について説明したが、これに限らない。例えば、冷媒として、R32を50重量%以上含む混合冷媒や、吐出温度対策が必要となる他の冷媒を用いてもよい。
1…空気調和機、2…圧縮機、3…流路切換弁、4…室外熱交換器、5…膨張弁、6…室内熱交換器、7…サクションタンク、50…制御部、51…温度検出手段

Claims (4)

  1. 圧縮機、室内熱交換器、膨張機構及び室外熱交換器を有する冷凍サイクルと、
    前記圧縮機の回転数に応じて前記圧縮機の吐出温度が変化し、前記圧縮機の回転数が所定の回転数より小さい場合における前記圧縮機の回転数の変化に対する前記圧縮機の吐出温度の変化幅を、前記圧縮機の回転数が前記所定の回転数より大きい場合における前記圧縮機の回転数の変化に対する前記圧縮機の吐出温度の変化幅より大きくする第1制御手段とを備え、
    R32単体又はR32が50重量%を越える混合冷媒が用いられ
    前記圧縮機の回転数が所定の回転数より小さいとき、前記圧縮機が二相状態の冷媒を吸入して圧縮する空気調和機。
  2. 圧縮機、室内熱交換器、膨張機構及び室外熱交換器を有する冷凍サイクルと、
    前記圧縮機の吐出温度が基準温度を基準にして前記圧縮機の回転数に応じて変化し、
    前記圧縮機の回転数が所定の回転数より小さい場合における前記基準温度を、前記圧縮機の回転数が所定の回転数より大きい場合における前記基準温度よりも小さくする第2制御手段とを備え、
    R32単体又はR32が50重量%を越える混合冷媒が用いられ
    前記圧縮機の回転数が所定の回転数より小さいとき、前記圧縮機が二相状態の冷媒を吸入して圧縮する空気調和機。
  3. 前記圧縮機の吐出温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の温度が所定の温度以下になるように前記膨張機構の開度を制御する第3制御手段とを備え、
    前記圧縮機のモータは、リラクタンストルクによって駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和機。
  4. 前記圧縮機の回転数が所定の回転数より大きいとき、前記圧縮機がガス状態の冷媒を吸入して圧縮することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気調和機。
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