JP3465654B2 - 冷凍装置 - Google Patents
冷凍装置Info
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- JP3465654B2 JP3465654B2 JP35395499A JP35395499A JP3465654B2 JP 3465654 B2 JP3465654 B2 JP 3465654B2 JP 35395499 A JP35395499 A JP 35395499A JP 35395499 A JP35395499 A JP 35395499A JP 3465654 B2 JP3465654 B2 JP 3465654B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2400/00—General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
- F25B2400/12—Inflammable refrigerants
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Description
特に、圧縮機の吐出温度が高くなる冷媒を備えた冷凍装
置に係るものである。
凍装置には、特開平8−189735号公報に開示され
ているように、圧縮機と四路切換弁と室外熱交換器と膨
張機構と室内熱交換器が順に接続されてなる冷媒回路を
備えているものがある。そして、上記膨張機構には、電
動膨張弁が適用されている。
を含む冷凍装置に関し、社会的要求としてオゾン層の保
護に加え、地球温暖化の防止が必要とされ、現在、温暖
化係数の低いR32や、従来の混合冷媒(R407C、
R410A)以上にR32を多く含む混合冷媒の適用が
叫ばれている。R32は、理論COPや熱伝達率が比較
的高く、冷媒の圧力損失も低いため、空気調和装置に使
用した場合にエネルギ効率が高いという特性を備えてい
る。
R407C及びR410Aに比して圧縮機の吐出温度が
ほぼ20℃程度高いという特性がある。
R32を使用すると、圧縮機の吐出温度が過上昇すると
いう問題が生じたり、モータ効率の低下が生じるという
問題がある。さらに、暖房能力の向上を図りにくいとい
う問題があった。
で、R32等の高吐出温度の冷媒を用い、圧縮機の吐出
温度の過上昇を防止すると共に、モータ効率の低下を防
止することを目的とするものである。
うに、第1の発明は、圧縮機(121)と熱源側熱交換器
(123)と電動膨張弁(Z)と利用側熱交換器(131)と
を備えた冷凍装置を対象としている。そして、R32単
体或いはR32が50wt%を越えるR32リッチ混合冷
媒、又はR32リッチ冷媒で且つ吐出温度がR22に対
して10℃程度を越えて高くなる混合冷媒が用いられて
いる。加えて、所定の運転条件において上記圧縮機(12
1)の吐出温度が所定温度になるように電動膨張弁(Z)
の開度を制御する制御手段(300)が設けられている。
更に、 上記圧縮機(121)が高圧ドーム式圧縮機で
構成され、上記圧縮機(121)の圧縮機モータ(220)
は、DCモータで構成されると共に、該圧縮機モータ
(220)は、リラクタンストルクによって駆動するよう
に構成され、且つ上記圧縮機モータ(220)の永久磁石
(222)が希土類磁石で構成されている。
制御して、R32などの冷媒特性を発揮させることがで
きる。
磁力(Hcj)が23kOe(183kA/m)以上で
あることが好ましい。
が、圧縮機モータ(220)への供給電力をパルス振幅変
調するPAM制御部(310)を備えていてもよい。
磁力(Hcj)が23kOe(183kA/m)以上で
あり、且つ、制御手段(300)が、圧縮機モータ(220)
への供給電力をパルス振幅変調するPAM制御部(31
0)を備えていてもよい。
は、圧縮機(121)の吐出温度が限界値以下であると、
蒸発側の冷媒過熱度又は圧縮機(121)の吸入過熱度が
所定温度になるように電動膨張弁(Z)の開度を制御す
る一方、圧縮機(121)の吐出温度が限界値を越える
と、圧縮機(121)の吐出温度に基づいて電動膨張弁
(Z)の開度を制御するものであってもよい。
32等を適用すると共に、電動膨張弁(Z)の開度によ
って圧縮機(121)の吐出温度を制御するようにしたた
めに、吐出温度が高くなると、弁開度を大きくして冷媒
流量を増加させ、吐出温度を低下させることができる。
うR32等の特性を充分に発揮させることができる。そ
して、暖房能力の向上を図ると共に、高効率化を図るこ
とができる。
合、吐出温度とモータ温度が比例的な関係にあるため、
上記の効果が一層発揮させることができる。
を適用しているので、モータ効率の向上を図ることがで
きる。
ストルクを利用すると共に、永久磁石(222)に希土類
磁石を用いているので、圧縮機(121)の吐出温度の上
昇に対処することができ、R32等の特性をより発揮さ
せることができる。
シレスDCモータの希土類磁石のJ保磁力(Hcj)が
23kOe(183kA/m)以上としているので、R
32等の特性をより確実に発揮させることができる。
シレスDCモータにPAM制御方式を採用しているの
で、R32等の特性を発揮させつつ暖房能力の向上をよ
り図ることができる。
基づいて詳細に説明する。
(100)は、いわゆるセパレートタイプに構成された空
気調和装置である。該冷凍装置(100)は、一台の熱源
側ユニットである室外ユニット(120)に対して一台の
利用側ユニットである室内ユニット(130)が接続され
て成る冷媒回路(110)を備えている。
21)と、冷房運転サイクル時には図中実線の如く、暖房
運転サイクル時には図中破線の如く切換わる四路切換弁
(122)と、冷房運転時に凝縮器として、暖房運転時に
蒸発器として機能する熱源側熱交換器である室外熱交換
器(123)と、冷媒を減圧するための膨脹機構を構成す
る直動式電動膨張弁(Z)とが設けられている。
房運転時に蒸発器として、暖房運転時に凝縮器として機
能する利用側熱交換器である室内熱交換器(131)が設
けられている。
熱交換器(131)とは一対一に構成されている。
ファン(120F)が設けられる一方、上記室内熱交換器
(131)には室内ファン(130F)が設けられている。
(122)と室外熱交換器(123)と電動膨張弁(Z)と室
内熱交換器(131)とが順に冷媒配管(140)によって接
続され、上記冷媒循環回路(111)は、冷媒の循環によ
り熱移動を生ぜしめるように冷房運転サイクルと暖房運
転サイクルとに四路切換弁(122)の切換えによって可
逆運転可能な閉回路に構成されている。
に、運転容量が可変に調節される高圧ドーム式のスイン
グ型圧縮機(121)で構成されている。該圧縮機(121)
は、ハウジング(200)の内部に圧縮機(121)構(21
0)と圧縮機モータ(220)とが収納され、全密閉型に構
成されている。
側の冷媒配管(140)が接続される一方、ハウジング(2
00)の上部には、吐出側の冷媒配管(140)が導入され
ている。
(211)とフロントヘッド(212)とリヤヘッド(213)
とピストン(214)とを備え、ハウジング(200)の下部
に配置されている。上記シリンダ(211)は円筒状に形
成され、シリンダ(211)の上端にはフロントヘッド(2
12)が、下端にはリヤヘッド(213)が設けられてい
る。そして、このシリンダ(211)の内部にはピストン
(214)によって圧縮室(215)が形成されている。
テータ(221)とロータである永久磁石(222)とを備
え、ステータ(221)がハウジング(200)の上部に固定
されている。上記永久磁石(222)には駆動軸(230)が
連結されている。
貫通している。該駆動軸(230)の下部には、大径の偏
心軸部(231)がシリンダ(211)の内部に位置して形成
されている。該偏心軸部(231)には、ピストン(214)
が嵌め込まれている。
レードが一体に形成されている。該ブレードは、ブッシ
ュを介してシリンダ(211)に挿入されている。そし
て、上記ピストン(214)はブッシュを支点に揺動し、
圧縮室(215)の容積を減少させて冷媒を圧縮する。
度センサ(Th1)〜第5温度センサ(Th5)が設けられて
いる。該第1温度センサ(Th1)は、圧縮機(121)の吐
出側の冷媒配管(140)に設けられ、該圧縮機(121)か
ら吐出する冷媒の温度である吐出温度を検出する。
換器(123)に設けられ、該室外熱交換器(123)におけ
る冷媒温度である凝縮温度又は蒸発温度を検出する。
換器(123)が蒸発器となる暖房運転時の冷媒出口側の
冷媒配管(140)に設けられ、該室外熱交換器(123)の
出口側のガス温度を検出する。
換器(131)に設けられ、該室内熱交換器(131)におけ
る冷媒温度である蒸発温度又は凝縮温度を検出する。
換器(131)が蒸発器となる冷房運転時の冷媒出口側の
冷媒配管(140)に設けられ、該室内熱交換器(131)の
出口側のガス温度を検出する。
ンサ(Th5)の検出信号は、コントローラ(300)に入力
されている。
0)には、例えば、HFC冷媒であるR32単体の冷媒
が充填されている。また、上記圧縮機(121)の圧縮機
モータ(220)がブラシレスDCモータで構成されると
共に、リラクタンストルクによって駆動するように構成
されている。さらに、上記圧縮機モータ(220)の永久
磁石(222)が希土類磁石で構成され、該希土類磁石
は、そのJ保磁力(Hcj)が23kOe(183kA
/m)以上に構成されている。
の運転条件において、圧縮機(121)の吐出温度が所定
温度になるように電動膨張弁(Z)の開度を制御する制
御手段を構成している。
の吐出温度、冷媒の蒸発温度及び冷媒の凝縮温度のうち
少なくとも1つの検出温度に基づいて電動膨張弁(Z)
の開度を制御する。例えば、上記コントローラ(300)
は、圧縮機(121)の吐出温度が限界値以下であると、
蒸発側の冷媒過熱度又は圧縮機(121)の吸入過熱度が
所定温度になるように電動膨張弁(Z)の開度を制御す
る一方、圧縮機(121)の吐出温度が限界値を越える
と、圧縮機(121)の吐出温度に基づいて電動膨張弁
(Z)の開度を制御する。この限界値は、例えば、12
0℃〜140℃の範囲内で定められている。
(Th4)が検出する蒸発温度及び第5温度センサ(Th5)
が検出するガス温度に基づく冷媒過熱度と、第1温度セ
ンサ(Th1)が検出する吐出温度とによって電動膨張弁
(Z)の開度を制御する。また、暖房運転時は、第2温
度センサ(Th2)が検出する蒸発温度及び第3温度セン
サ(Th3)が検出するガス温度に基づく冷媒過熱度と、
第1温度センサ(Th1)が検出する吐出温度とによって
電動膨張弁(Z)の開度を制御する。
センサ(Th3)が検出するガス温度は、圧縮機(121)の
吸入ガス温度とみなしてもよく、冷房運転時には第4温
度センサ(Th4)と第5温度センサ(Th5)より圧縮機
(121)の吸入過熱度を導出し、暖房運転時には第2温
度センサ(Th2)と第3温度センサ(Th3)より圧縮機
(121)の吸入過熱度を導出するようにしてもよい。
縮機モータ(220)への供給電力をパルス振幅変調する
PAM制御部(310)が設けられている。つまり、該P
AM制御部(310)は、空調負荷に対応してモータ電圧
を制御し、圧縮機モータ(220)の回転数を制御してい
る。
ブラシレスDCモータを適用した理由、及びコントロー
ラ(300)が圧縮機(121)の吐出温度を制御する基本的
理由等について説明する。
率が比較的高く、冷媒の圧力損失も低いため、エネルギ
効率が高いという特性を備えている。反面、R32は、
R22等に比して圧縮機(121)の吐出温度がほぼ20
℃程度高いという特性がある。
装置の省エネルギに対する要求も益々大きくなってきて
いる。そこで、圧縮機モータ(220)について検討する
と、該圧縮機モータ(220)にはACモータとDCモー
タがある。さらに、該DCモータにはブラシレスDCモ
ータがある。該ブラシレスDCモータはACモータに比
べて効率の高い。つまり、ACモータは、ロータ内部に
誘導電流が流れるので、このロータ部分の温度が上昇す
ると、電気抵抗が増加するため、損失が増加し、モータ
効率が低下する。
ライトや希土類(Nd−B−Fe、及びSm−Co系の
磁石における焼結磁石及びボンド磁石を含む)等の永久
磁石が使用されている。このため、この永久磁石部分に
は誘導電流は殆ど発生しないため、モータ温度が上昇
し、永久磁石部分の電気抵抗が上昇しても損失は生じな
い。よって、DCモータは、温度上昇にるモータ効率の
低下が少ない。
冷媒を使用する場合、このようなDCモータが適してい
る。特に、希土類磁石は温度上昇に対する磁力低下が少
ない。このため、希土類を磁石材料として用いたDCモ
ータが高吐出温度の冷媒に適している。
ンストルクを利用し、効率の向上を図ることが好まし
い。つまり、永久磁石のトルクは、温度の上昇に伴って
低下するのに対して、このリラクタンストルクは温度上
昇に関係せず、一定値を保つ。したがって、R32など
の吐出温度の高い冷媒を使用する場合、リラクタンスト
ルクを利用したDCモータが適している。
し、モータ効率という観点からは、R32等の高吐出温
度の冷媒に対して次のことがいえる。ACモータより
もDCモータが適している。DCモータのうち、フェ
ライト磁石よりも希土類磁石を用いたモータが適してい
る。リラクタンストルクを用いていないものよりもリ
ラクタンストルクを用いたモータが優れている。
ェライト磁石の場合、温度が上昇すれば効率の低下が生
じる。希土類磁石の場合には、150℃以上の高温領域
で磁力を失う(減磁)。したがって、希土類磁石の場
合、そのJ保磁力(Hcj)が23kOe(183kA
/m)以上とすれば、減磁する高温限界をより高くする
ことができるので好ましい。
タ(220)に、リラクタンストルクを利用したブラシレ
スDCモータを適用し、永久磁石(222)に希土類磁石
を適用すると共に、希土類磁石のJ保磁力(Hcj)が
23kOe(183kA/m)以上としている。
1)の回転数を上げて暖房能力の増加を図る際、従来の
R22、R410A及びR407Cでは、蒸発器及び蒸
発器出口から圧縮機吸入口までの冷媒の圧力損失が大き
くなり、効率低下の原因となる。冷媒がR32の場合、
その圧力損失が非常に低いため、こうした効率低下が少
ない。したがって、低外気温度において、R32は、能
力増加を図り易い特性を備えている。その際、暖房能力
の増加を図ろうとすると、蒸発温度が低く、凝縮温度が
高くなり、圧縮機(121)の吐出温度が高くなる。この
ため、R32等の高吐出温度の冷媒では、モータ効率の
低下を引き起こしたり、希土類磁石の減磁を引き起こし
たりする。したがって、R32が本来的に有している高
暖房能力時の高効率特性を活かすには、上記圧縮機(12
1)の吐出温度の制御が必要である。
制御について考察すると、このブラシレスDCモータの
制御には、高回転数域でのトルク増加が可能なPAM
(Pulse Amplitude Modulation)方式がある。このPA
M方式は、コンバータ部に昇圧回路を設け、高回転数域
でモータ電圧を電源電圧以上に上げることを特徴とし、
力率改善及び高調波減少の効果もある。従来のPWM
(Pulse Width Modulation)方式では、モータ電圧が電
源電圧以上にはならないため、トルク不足になることが
あった。上記PAM方式では、モータ電圧を回転数に応
じて電源電圧以上に上げることが可能であるため、例え
ば、低外気温度時に圧縮機(121)の回転数を上げるこ
とによって暖房能力の増加を従来以上に図ることができ
る。
タ(220)を制御するため、コントローラ(300)にPA
M制御部(310)を設けている。上述したようにR32
も暖房能力の増加をし易い冷媒であり、PAM方式と組
み合わせることにより、より大きな効果が期待すること
ができる。
業務用空気調和装置では、定格暖房能力/定格冷房能力
の比を1.15〜1.2付近に設定している。また、家
庭用空気調和装置では、その比を1.4前後に設定して
いる。R32及びPAM制御のブラシレスDCモータの
圧縮機(121)を備えた空気調和装置では、従来の定格
暖房能力/定格冷房能力の比より大きくすることが容易
である。
力を用いる場合がある。この暖房低温能力は、外気の乾
球温度が2℃であって且つ湿球温度が1℃である状態
(2DB/1WB℃)での暖房能力をいう。この場合に
は、暖房低温能力/暖房標準能力の比は、業務用空気調
和装置では0.92前後、家庭用空気調和装置では0.
86前後に設定されている。このような値以上に暖房能
力を発揮させようとした場合、R32における圧縮機
(121)の吐出温度の対策がより重要となる。
考察する。この減圧手段には、キャピラリチューブや膨
張弁がある。さらに、膨張弁には、蒸発器出口の過熱度
を機械的に検出して冷媒流量を制御する感温式膨張弁
や、蒸発器や凝縮器の温度又は圧力や圧縮機(121)の
吐出温度をそれぞれ検出し、マイコンによって開度を制
御する電動膨張弁がある。
は、冷媒流量を制御することができない。また、上記感
温式膨張弁は、蒸発器出口の過熱度を一定値以上に保つ
ことが可能であるが、過熱度がゼロとなると、制御が不
可能となる。つまり、上記キャピラリチューブや感温式
膨張弁では、圧縮機(121)の吐出温度を自在に制御す
ることができない。
合、圧縮機(121)の吸込温度が高くなると、冷凍機油
の温度が上昇し、冷凍機油の粘度が低下して圧縮機(12
1)の機械部分の潤滑性が低下する。また、冷凍機油の
劣化が進行してスラッジの形成や酸の生成などが生ず
る。特に、圧縮機モータ(220)が高圧雰囲気に配置さ
れる高圧ドーム型圧縮機(121)では、吐出温度にほぼ
比例して圧縮機モータ(220)の温度が上昇するため、
上述のようなモータ効率の低下が生じる。したがって、
上記キャピラリチューブや感温式膨張弁を用いた場合に
は、機器の信頼性の低下や、モータ効率の低下が著し
い。
ば、吐出温度を検出して弁開度を制御しているので、一
定の吐出温度を超えた際に弁開度を大きくすることがで
きる。この結果、湿った冷媒を圧縮機(121)に吸入さ
せることにより、吐出温度を低下させることができる。
などの冷媒を用いた場合においても、このような吐出温
度の制御は可能であった。ところが、通常の空気調和装
置の場合、定常運転時に吐出温度が130℃を越えるこ
とはさほど多くない。特に、DCモータを用いた場合、
モータ効率の低下がさほど大きな問題とはならなかっ
た。
用いた場合、運転条件によって吐出温度が150℃を越
えることもある。このような高温状態では、DCモータ
の効率低下や、永久磁石(222)の減磁が生じて運転不
能となる。したがって、高効率及び高信頼性を維持しな
がらR32などの高吐出温度の冷媒を使用するには、電
動膨張弁(Z)の開度を制御して圧縮機(121)の吐出温
度を制御する必要がある。
1)の吐出温度が限界値以下であると、蒸発側の冷媒過
熱度又は圧縮機(121)の吸入過熱度が所定温度になる
ように電動膨張弁(Z)の開度を制御する一方、圧縮機
(121)の吐出温度が限界値を越えると、圧縮機(121)
の吐出温度に基づいて電動膨張弁(Z)の開度を制御す
ることとしている。
能力の比が1.2以上、又は1.4以上に設定されてい
る。又は、本発明は、暖房低温能力と暖房標準能力の比
が0.92以上、又は0.86以上に設定されている。
用すると共に、電動膨張弁(Z)の開度によって圧縮機
(121)の吐出温度を制御するようにしたために、吐出
温度が高くなると、弁開度を大きくして冷媒流量を増加
させ、吐出温度を低下させることができる。
うR32の特性を充分に発揮させることができる。そし
て、暖房能力の向上を図ると共に、高効率化を図ること
ができる。
合、吐出温度とモータ温度が比例的な関係にあるため、
上記の効果が一層期待することができる。
レスDCモータを適用しているので、モータ効率の向上
を図ることができる。
石(222)に希土類磁石を用いているので、圧縮機(12
1)の吐出温度の上昇に対処することができ、R32の
特性をより発揮させることができる。
タンストルクを利用すると共に、希土類磁石のJ保磁力
(Hcj)が23kOe(183kA/m)以上として
いるので、R32の特性をより確実に発揮させることが
できる。
制御方式を採用しているので、R32の特性を発揮させ
つつ暖房能力の向上をより図ることができる。
32単体の冷媒を用いたが、本発明は、冷媒回路(11
0)の冷媒として、R32単体の他、R32が50wt%
を越えるR32リッチ混合冷媒を用いてもよく、R32
リッチ冷媒で且つ吐出温度がR22に対して10℃程度
を越えて高くなる混合冷媒を用いてもよい。
32/125(R32が70%以上)、R32/134
a(R32が50%以上)、R32/プロパン(R32
が80%以上)、R32/ブタン(R32が80%以
上)及びR32/イソブタン(R32が80%以上)が
る。
1)のみを設けて電動膨張弁(Z)の開度を制御し、圧縮
機(121)の吐出温度を所定温度に制御するようにして
もよい。
センサ(Th4)のみを設け、冷媒の凝縮温度のみを検出
し、圧縮機(121)の吐出温度を推定して該吐出温度が
所定値になるように電動膨張弁(Z)の開度を制御する
ようにしてもよく、また、冷媒の蒸発温度のみを検出
し、圧縮機(121)の吐出温度を推定して該吐出温度が
所定値になるように電動膨張弁(Z)の開度を制御する
ようにしてもよい。
レスDCモータにおける永久磁石(222)にフェライト
系磁石を用いてもよい。つまり、電動膨張弁(Z)の制
御によって温度上昇を抑制する。
マルチエアコンの他、2元冷凍サイクルの冷凍装置(10
0)や2段圧縮冷凍サイクルの冷凍装置(100)など、各
種の冷凍装置(100)に適用してもよい。
の他、冷凍庫などの各種の冷凍装置に適用することがで
きる。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 圧縮機(121)と熱源側熱交換器(123)
と電動膨張弁(Z)と利用側熱交換器(131)とを備えた
冷凍装置であって、 R32単体或いはR32が50wt%を越えるR32リッ
チ混合冷媒、又はR32リッチ冷媒で且つ吐出温度がR
22に対して10℃程度を越えて高くなる混合冷媒が用
いられ、 所定の運転条件において上記圧縮機(121)の吐出温度
が所定温度になるように電動膨張弁(Z)の開度を制御
する制御手段(300)が設けられる一方、 上記圧縮機(121)が高圧ドーム式圧縮機で構成され、 上記圧縮機(121)の圧縮機モータ(220)は、DCモー
タで構成されると共に、該圧縮機モータ(220)は、リ
ラクタンストルクによって駆動するように構成され、且
つ上記圧縮機モータ(220)の永久磁石(222)が希土類
磁石で構成されていることを特徴とする冷凍装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 希土類磁石は、そのJ保磁力(Hcj)が23kOe
(183kA/m)以上であることを特徴とする冷凍装
置。 - 【請求項3】 請求項1において、 制御手段(300)は、圧縮機モータ(220)への供給電力
をパルス振幅変調するPAM制御部(310)を備えてい
ることを特徴とする冷凍装置。 - 【請求項4】 請求項1において、 希土類磁石は、そのJ保磁力(Hcj)が23kOe
(183kA/m)以上であり、 制御手段(300)は、圧縮機モータ(220)への供給電力
をパルス振幅変調するPAM制御部(310)を備えてい
ることを特徴とする冷凍装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項において、 制御手段(300)は、圧縮機(121)の吐出温度が限界値
以下であると、蒸発側の冷媒過熱度又は圧縮機(121)
の吸入過熱度が所定温度になるように電動膨張弁(Z)
の開度を制御する一方、圧縮機(121)の吐出温度が限
界値を越えると、圧縮機(121)の吐出温度に基づいて
電動膨張弁(Z)の開度を制御することを特徴とする冷
凍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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