JP4785935B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒として非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル装置に関する。
従来より、非共沸の混合冷媒を封入した冷凍サイクル装置は知られている。また、このようなものにおいて、圧縮機吸入側にアキュムレーターを接続し、さらにこのアキュムレーターとアキュムレーター出口管路との間に、アキュムレーターに貯留する液状冷媒を導く補助配管を設け、補助配管にはアキュムレーター側から順に、冷媒流路を開閉する冷媒回路開閉弁と、当該補助配管内を通過する冷媒を加熱する冷媒加熱手段とを具備させて、補助配管上で加熱した液状冷媒を、アキュムレーター出口管で低沸点成分組成の高いガス冷媒と混合するようにし、アキュムレーター内で直接液冷媒の加熱を行わないようにすることで、アキュムレーター内気液界面での気液平衡状態を安定に保ち、アキュムレーター出口管へ導かれる低沸点成分組成の高いガス冷媒の組成を安定させるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3603321号公報(特許請求の範囲、図6)
しかしながら、従来の冷凍サイクル装置において、冷媒としてテトラフルオロプロペンと、このテトラフルオロプロペンよりも沸点の低いHFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷媒とを含む非共沸混合冷媒を用いた場合、冷凍サイクル内の冷媒が不足した状態で運転したり、運転条件によって絞り装置の開度が過度に小さい状態で運転すると、圧縮機を吐出する冷媒ガス温度が上昇し、2重結合を有するテトラフルオロプロペンは分解しやすくなるという問題点があった。
また、絞り装置の開度を大きくしても、圧縮機吸入側にアキュムレーターを有するため、液冷媒を圧縮機吸入側に戻すことができず、吐出温度の低下に時間を要し、その間にテトラフルオロプロペンの分解が進んでしまうという問題があった。
本発明は、前記のような課題を解消するためになされたもので、テトラフルオロプロペンの分解を抑制することができる冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、圧縮機、四方弁、凝縮器、第1の絞り装置、レシーバー、第2の絞り装置、及び蒸発器を環状に接続し、冷媒としてテトラフルオロプロペンとこのテトラフルオロプロペンよりも沸点の低いハイドロフルオロカーボン系冷媒とを含む非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル装置において、圧縮機の吐出側に設置された吐出温度センサーと、吐出温度センサーの検知温度に基づき、第2の絞り装置の開度を制御する制御手段とを備え、制御手段は、テトラフルオロプロペンの分解抑制温度を基準値とし、吐出温度センサーの検知温度が前記基準値より大きいとき、第2の絞り装置の開度を大きくし、レシーバー内のテトラフルオロプロペン及びこのテトラフルオロプロペンよりも沸点の低いハイドロフルオロカーボン系冷媒を含む二相冷媒を圧縮機へ供給するものである。
本発明の冷凍サイクル装置によれば、圧縮機吸入側にアキュムレーターを持たない冷媒回路構成となるので、吐出温度が異常に上昇し、基準値とするテトラフルオロプロペンの分解抑制温度より大きくなった場合に、レシーバー下流の第2の絞り装置の開度を大きくし、レシーバー内のテトラフルオロプロペン及びこのテトラフルオロプロペンよりも沸点の低いハイドロフルオロカーボン系冷媒を含む二相冷媒を圧縮機吸入側にすばやく戻すので、吐出温度の異常な上昇を即座に解消し得、テトラフルオロプロペンの分解を抑制し、信頼性を確保することができる。
本発明の実施形態1に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図である。 本発明の実施形態1に係る冷凍サイクル装置の第2の絞り装置の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図である。 本発明の実施形態2に係る冷凍サイクル装置の第2の絞り装置の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図である。 本発明の実施形態3に係る冷凍サイクル装置のレシーバーの出入口温度差とレシーバー内液冷媒量の関係を示す特性図(グラフ)である。 本発明の実施形態3に係る冷凍サイクル装置の第1の絞り装置の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図である。 本発明の実施形態4に係る冷凍サイクル装置の圧縮機の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態5に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図である。 本発明の実施形態5に係る冷凍サイクル装置の運転終了時の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態6に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図である。
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図、図2はその第2の絞り装置の制御動作を示すフローチャートである。
本実施形態の冷凍サイクル装置は、図1のように圧縮機1、四方弁2、凝縮器3、第1の絞り装置4a、レシーバー5、第2の絞り装置4b、蒸発器6、を環状に接続した冷媒回路を有する。なお、図1は冷房運転時の状態、つまり室内熱交換器が蒸発器となっている状態を示している。
これを更に詳述すると、圧縮機1は、吐出側が四方弁2に管を介して接続され、図示しない制御手段により運転が制御されるようになっている。四方弁2は、蒸発器6及び凝縮器3と管を介して接続されている。レシーバー5は、一方が凝縮器3に、他方が蒸発器6に、それぞれ第1の絞り装置4a、第2の絞り装置4bを介して接続されている。圧縮機1の吐出側配管には、吐出温度センサー10が取り付けられており、検知された吐出温度は制御手段100Aに取り込まれ、吐出温度に基づいて第2の絞り装置4bの開度が制御されるようになっている。
また、この冷媒サイクル装置は、冷媒としてテトラフルオロプロペン(例えば、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン-1-ene、以下「HFO−1234yf」という)と、このHFO−1234yfよりも沸点の低いHFC系冷媒(例えばジフルオロメタンHFC−32)とを含む非共沸混合冷媒(以下、単に「冷媒」ともいう)を用いている。
ここで、HFO−1234yfは沸点−29℃の高沸点冷媒、HFC−32は沸点−52℃の低沸点冷媒である。HFO−1234yfは、分子構造として2重結合を持つため、高温になると分解しやすい特性を有する。一方、HFC−32は、HFO−1234yfと比較して、吐出温度が上がりやすい特徴を有する。同一温度におけるHFO−1234yfの冷媒ガス密度は、HFC−32に比べて小さい。
また、HFO−1234yfは、地球温暖化係数(以下、「GWP」という)が4と低く、大気中に漏洩しても地球環境に与える影響が小さい特徴を有する。一方、HFC−32は、GWPが550と高く、大気への漏洩が発生すると、地球環境に与える影響が大きい特徴を有する。なお、HFO−1234yf及びHFC−32は、いずれも微燃性を有する。なお、後述する他の実施形態においても同一の非共沸混合冷媒を用いるものとし、以後、冷媒の詳細については省略する。
次に、本実施形態の冷凍サイクル装置の動作について図1に基づき冷房運転を例に挙げ説明する。圧縮機1の起動後、圧縮機1は高温高圧のガス冷媒を吐出する。この冷媒は、四方弁2を通って凝縮器3に入る。室外熱交換器は、凝縮器3として動作し、冷媒は空気と熱交換を行い凝縮して液冷媒となり、第1の絞り装置4aに入る。第1の絞り装置4aで冷媒は減圧され、中温中圧の飽和液冷媒となってレシーバー5に入る。
レシーバー5を流出した中温中圧の飽和液冷媒は第2の絞り装置4bに入る。第2の絞り装置4bで冷媒は再び減圧され、低温低圧の二相冷媒となって蒸発器6に入る。室内熱交換器は蒸発器6として動作し、冷媒は空気と熱交換を行い蒸発して乾き度1以上の低温低圧のガス冷媒となり、四方弁2を経由して圧縮機1に吸入される。
次に、第2の絞り装置の制御動作について図2のフローチャートに基づき図1を参照しながら説明する。前述のように圧縮機1を起動すると、圧縮機1は蒸発器6内の低圧のガス冷媒を吸入し、高圧のガス冷媒を吐出する(ステップS11)。
また、圧縮機1が起動すると、制御手段100Aは、吐出温度センサー10により検出された圧縮機1の吐出温度(Td)を取り込み(ステップS12)、取り込んだ吐出温度(Td)を基準値と比較する(ステップS13)。この基準値は、例えばHFO−1234yfの分解を抑制できる吐出温度(分解抑制温度)に設定されている。
そして、ステップS13にて吐出温度(Td)が基準値より小さいと判定されればステップS12に戻る。また、ステップS13にて吐出温度(Td)が基準値より大きいと判定されれば、第2の絞り装置4bの開度を大きくする(ステップS14)。これにより、第2の絞り装置4bを通過する冷媒量が増加し、低温低圧二相冷媒となって蒸発器6を通過した後、配管のみで構成される圧縮機吸入管までの経路を通って圧縮機1に吸入される。すなわち、圧縮機1の吸入冷媒は、第2の絞り装置4bの開度を大きくすることで、短時間でガス冷媒から液冷媒とガス冷媒が混合した二相冷媒となる。そして、圧縮機1に吸引された二相冷媒は、圧縮工程の中で、蒸発してガス冷媒となるため、ガス冷媒の温度上昇を抑制することが可能となり、結果的に圧縮機1を吐出する吐出温度を低下させることができる。
なお、ここで説明した基準値は、運転状態などにより異なっていてもよいし、制御の安定性を確保するため、ある幅を持っていてもよい。
以上のように本実施形態においては、冷媒としてHFO−1234yfと、このHFO−1234yfよりも沸点の低いHFC系冷媒(例えば、HFC−32)とを含む非共沸混合冷媒を用い、吐出温度を検知して、吐出温度が基準値より大きいとき、第2の絞り装置4bの開度を大きくするようにしているので、圧縮機1の吐出温度の上昇をすばやく抑制することができ、これによって2重結合を持つHFO−1234yfの分解を抑制することができる。このため、信頼性が高くかつ地球環境に悪影響を与えることがない冷凍サイクル装置を実現できる。
また、HFO−1234yfにHFC−32を混ぜることによって、吐出温度が高くなり易くなりHFO−1234yfの分解が発生し易くなるが、本実施形態は、この問題からHFO−1234yfを効果的に保護することができる。
実施形態2.
図3は本発明の実施形態2に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図、図4はその第2の絞り装置の制御動作を示すフローチャートであり、図3中、前述の実施形態1の図1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の冷凍サイクル装置は、図3のように圧縮機1、四方弁2、凝縮器3、第1の絞り装置4a、レシーバー5、第2の絞り装置4b、蒸発器6、を環状に接続し、四方弁2から圧縮機1の吸入側に至る配管をレシーバー5内でU型に曲げて貫通させた冷媒回路を有する。なお、図3は冷房運転時の状態、つまり室内熱交換器が蒸発器6となっている状態を示している。
また、圧縮機1の吐出側配管には、吐出温度センサー10が取り付けられており、検知された吐出温度は制御手段100Bに取り込まれ、吐出温度に基づいて第2の絞り装置4bの開度が制御されるようになっている。
なお、この冷凍サイクル装置においても前述の実施形態1と同様の非共沸混合冷媒、つまり冷媒としてHFO−1234yfと、このHFO−1234yfよりも沸点の低いHFC系冷媒(例えば、HFC−32)とからなる非共沸混合冷媒(以下、単に「冷媒」ともいう)を用いている。
次に、本実施形態の冷凍サイクル装置の動作について図3に基づき冷房運転を例に挙げ説明する。圧縮機1の起動後、圧縮機1は高温高圧のガス冷媒を吐出する。この冷媒は、四方弁2を通って凝縮器3に入る。室外熱交換器は、凝縮器3として動作し、冷媒は空気と熱交換を行い凝縮して液冷媒となり、第1の絞り装置4aに入る。第1の絞り装置4aで冷媒は減圧され、中温中圧の飽和液冷媒となってレシーバー5に入る。
レシーバー5を流出した中温中圧の飽和液冷媒は第2の絞り装置4bに入る。第2の絞り装置4bで冷媒は再び減圧され、低温低圧の二相冷媒となって蒸発器6に入る。室内熱交換器は蒸発器6として動作し、冷媒は空気と熱交換を行い蒸発して乾き度0.95〜1の高乾き度の低温低圧二相冷媒となり、レシーバー5を貫通する配管を通る。このとき、レシーバー5を貫通する配管内部を流れる低温低圧の二相冷媒は、レシーバー5内の中温中圧の冷媒と熱交換して加熱され、低温低圧のガス冷媒となって、四方弁2を経由して圧縮機1に吸入される。一方、レシーバー5内の中温中圧の冷媒は貫通された低温の配管表面で冷却凝縮され、液冷媒9となる。
次に、第2の絞り装置の制御動作について図4のフローチャートに基づき図3を参照しながら説明する。前述のように圧縮機1を起動すると、圧縮機1は蒸発器6内の低圧のガス冷媒を吸入し、高圧のガス冷媒を吐出する(ステップS21)。
また、圧縮機1が起動すると、制御手段100Bは、吐出温度センサー10により検出された圧縮機1の吐出温度(Td)を取り込み(ステップS22)、取り込んだ吐出温度(Td)を基準値と比較する(ステップS23)。この基準値は、例えばHFO−1234yfの分解を抑制できる吐出温度に設定されている。
そして、ステップS23にて吐出温度(Td)が基準値より小さいと判定されればステップS22に戻る。また、ステップS23にて吐出温度(Td)が基準値より大きいと判定されれば、第2の絞り装置4bの開度を大きくする(ステップS24)。これにより、第2の絞り装置4bを通過する冷媒量が増加し、低温低圧二相冷媒となって蒸発器6を通過した後、配管のみで構成される圧縮機吸入管までの経路を通って圧縮機1に吸入される。すなわち、圧縮機1の吸入冷媒は、第2の絞り装置4bの開度を大きくすることで、短時間でガス冷媒から液冷媒とガス冷媒が混合した二相冷媒となる。そして、圧縮機1に吸引された二相冷媒は、圧縮工程の中で、蒸発してガス冷媒となるため、ガス冷媒の温度上昇を抑制することが可能となり、結果的に圧縮機1を吐出する吐出温度を低下させることができる。
なお、ここで説明した基準値も、運転状態などにより異なっていてもよいし、制御の安定性を確保するため、ある幅を持っていてもよい。
以上のように本実施形態においては、冷媒としてHFO−1234yfと、このHFO−1234yfよりも沸点の低いHFC系冷媒(例えば、HFC−32)とからなる非共沸混合冷媒を用い、吐出温度を検知して、吐出温度が基準値より大きいとき、第2の絞り装置4bの開度を大きくするようにしているので、圧縮機1の吐出温度の上昇をすばやく抑制することができ、これによって2重結合を持つHFO−1234yfの分解を抑制することができる。
また、四方弁2から圧縮機1の吸入側に至る配管をレシーバー5内でU型に曲げて貫通させているので、冷媒不足の状態でレシーバー5内の液冷媒が減少しても、レシーバー5内の中温中圧のガス冷媒をレシーバー5を貫通させた低温の配管表面で冷却凝縮させてレシーバー5の底面に液冷媒を保持することができる。したがって冷媒不足の状態でも、レシーバー5下流の第2の絞り装置4bに液冷媒を供給することが可能となり、さらに前述のように第2の絞り装置の開度を大きくすることで圧縮機1の吸入側に液冷媒を吸入させ、吐出温度を低下させることができる。これにより、信頼性が高くかつ地球環境に悪影響を与えることがない冷凍サイクル装置を実現できる。
実施形態3.
図5は本発明の実施形態3に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図、図6はそのレシーバーの出入口温度差とレシーバー内液冷媒量の関係を示す特性図(グラフ)であり、縦軸にレシーバーの出入口温度差をとり、横軸にレシーバー内液冷媒量をとったものである。図7はこの実施形態3に係る冷凍サイクル装置の第1の絞り装置の制御動作を示すフローチャートである。なお、図5中、前述の実施形態2の図3と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の冷凍サイクル装置は、図5のように圧縮機1、四方弁2、凝縮器3、第1の絞り装置4a、レシーバー5、第2の絞り装置4b、蒸発器6、を環状に接続し、四方弁2から圧縮機1の吸入側に至る配管をレシーバー5内でU型に曲げて貫通させた冷媒回路を有する。なお、図5は冷房運転時の状態、つまり室内熱交換器が蒸発器6となっている状態を示している。
また、レシーバー5内でU型に曲げて貫通させた配管のレシーバー入口側には、レシーバー入口温度センサー11が取り付けられているとともに、前記配管のレシーバー出口側に、レシーバー出口温度センサー12が設置されており、検知されたレシーバー入口温度とレシーバー出口温度は制御手段100Cに取り込まれ、制御手段100Cにて検知温度の差が演算され、検知温度の差に基づき、前記第1の絞り装置4aの開度が制御されるようになっている。
なお、この冷凍サイクル装置においても前述の実施形態1と同様の非共沸混合冷媒、つまり冷媒としてHFO−1234yfと、このHFO−1234yfよりも沸点の低いHFC系冷媒(例えば、HFC−32)とからなる非共沸混合冷媒(以下、単に「冷媒」ともいう)を用いている。
次に、本実施形態の冷凍サイクル装置の動作について図5に基づき冷房運転を例に挙げ説明する。圧縮機1の起動後、圧縮機1は高温高圧のガス冷媒を吐出する。この冷媒は、四方弁2を通って凝縮器3に入る。室外熱交換器は、凝縮器3として動作し、冷媒は空気と熱交換を行い凝縮して液冷媒となり、第1の絞り装置4aに入る。第1の絞り装置4aで冷媒は減圧され、中温中圧の飽和液冷媒となってレシーバー5に入る。
レシーバー5を流出した中温中圧の飽和液冷媒は第2の絞り装置4bに入る。第2の絞り装置4bで冷媒は再び減圧され、低温低圧の二相冷媒となって蒸発器6に入る。室内熱交換器は蒸発器6として動作し、冷媒は空気と熱交換を行い蒸発して乾き度0.95〜1の高乾き度の低温低圧二相冷媒となり、レシーバー5を貫通する配管を通る。このとき、レシーバー5を貫通する配管内部を流れる低温低圧の二相冷媒は、レシーバー5内の中温中圧の冷媒と熱交換して加熱され、低温低圧のガス冷媒となって、四方弁2を経由して圧縮機1に吸入される。一方、レシーバー5内の中温中圧の冷媒は貫通された低温の配管表面で冷却凝縮され、液冷媒9となる。
ここで、レシーバー5の内部の液冷媒量とレシーバー5を貫通する配管の入口温度と出口温度の温度差との関係について図6に基づき図5を参照しながら説明する。レシーバー5を貫通する配管内部の低圧低温冷媒とレシーバー5内部の中圧中温の冷媒の熱交換は、貫通する配管表面でのガス冷媒の凝縮によるものが支配的である。一般的な伝熱の特性として、相変化を伴わない単相流の対流熱伝達率に比べて、相変化を伴う凝縮熱伝達率の方が圧倒的に高いためである。つまり、図6のようにレシーバー5内部に液冷媒9が多く存在すると、レシーバー5を貫通する配管の多くが液冷媒中に埋没するため、凝縮を伴う熱交換量が小さくなり、貫通する配管の入口温度と出口温度の温度差は小さくなる。逆に、冷媒不足状態のようにレシーバー5の内部の液冷媒量が少なくなると、レシーバー5を貫通する配管の多くがガス冷媒に接するようになり、凝縮を伴う熱交換量が大きくなって、貫通する配管の入口温度と出口温度の温度差は大きくなる。この特性を利用し、レシーバー5を貫通する配管の出入口温度差により、レシーバー5の内部の液冷媒量を検知することが可能となる。
次に、第1の絞り装置の制御動作について図7のフローチャートに基づき図3を参照しながら説明する。前述のように圧縮機1を起動すると、圧縮機1は蒸発器6内の低圧のガス冷媒を吸入し、高圧のガス冷媒を吐出する(ステップS31)。
また、圧縮機1が起動すると、制御手段100Cは、レシーバー入口温度センサー11により検出されたレシーバー入口温度(Tri)と、レシーバー出口温度センサー12により検出されたレシーバー出口温度(Tro)を取り込み(ステップS32,ステップS33)、取り込んだレシーバー入口温度(Tri)とレシーバー出口温度(Tro)よりレシーバー出入口の温度差(ΔTr)を演算し(ステップS34)、求めたレシーバー出入口の温度差(ΔTr)を基準値と比較する(ステップS35)。この基準値は、例えばレシーバー5内部の液冷媒量が無くなったときのレシーバー出入口の温度差に設定されている。
そして、ステップS35にてレシーバー出入口の温度差(ΔTr)が基準値より小さいと判定されればステップS32に戻る。また、ステップS35にてレシーバー出入口の温度差(ΔTr)が基準値より大きいと判定されれば、第1の絞り装置4aの開度を大きくする(ステップS36)。これにより、第1の絞り装置4aを通過する冷媒量が増加し、凝縮器3内部の冷媒が流出し、レシーバー5内部に流入するため、レシーバー5の下流側に供給できる液冷媒が生成され、蒸発器6を介して圧縮機1の吸入側に二相冷媒を吸引させることができる。そして、圧縮機1に吸引された二相冷媒は、圧縮工程の中で、蒸発してガス冷媒となるため、ガス冷媒の温度上昇を抑制することが可能となり、結果的に圧縮機1を吐出する吐出温度を低下させることができる。
なお、ここで説明した基準値も、運転状態などにより異なっていてもよいし、制御の安定性を確保するため、ある幅を持っていてもよい。
以上のように本実施形態においては、冷媒としてHFO−1234yfと、このHFO−1234yfよりも沸点の低いHFC系冷媒(例えば、HFC−32)とからなる非共沸混合冷媒を用い、レシーバー出入口の温度差(ΔTr)が基準値より大きいとき、第1の絞り装置4aの開度を大きくするようにしているので、圧縮機1の吐出温度の上昇をすばやく抑制することができ、これによって2重結合を持つHFO−1234yfの分解を抑制することができる。このため、信頼性が高くかつ地球環境に悪影響を与えることがない冷凍サイクル装置を実現できる。
実施形態4.
図8は本発明の実施形態4に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図、図9はその圧縮機の制御動作を示すフローチャートである。なお、図8中、前述の実施形態3の図5と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の冷凍サイクル装置は、図8のように圧縮機1、四方弁2、凝縮器3、第1の絞り装置4a、レシーバー5、第2の絞り装置4b、蒸発器6、を環状に接続し、四方弁2から圧縮機1の吸入側に至る配管をレシーバー5内でU型に曲げて貫通させた冷媒回路を有する。なお、図8は冷房運転時の状態、つまり室内熱交換器が蒸発器6となっている状態を示している。
また、レシーバー5内でU型に曲げて貫通させた配管のレシーバー入口側には、レシーバー入口温度センサー11が取り付けられているとともに、前記配管のレシーバー出口側に、レシーバー出口温度センサー12が設置されており、検知されたレシーバー入口温度とレシーバー出口温度は制御手段100Dに取り込まれ、制御手段100Dにて検知温度の差が演算され、検知温度の差に基づき、前記圧縮機1の回転数が制御されるようになっている。
なお、この冷凍サイクル装置においても前述の実施形態1と同様の非共沸混合冷媒、つまり冷媒としてHFO−1234yfと、このHFO−1234yfよりも沸点の低いHFC系冷媒(例えば、HFC−32)とからなる非共沸混合冷媒(以下、単に「冷媒」ともいう)を用いている。
次に、本実施形態の冷凍サイクル装置の動作について説明するが、冷媒回路内の冷媒の流れについては基本的に前述の実施形態3と同様であるので説明を省略し、ここでは主に圧縮機の制御動作について図9のフローチャートに基づき図8を参照しながら説明する。前述のように圧縮機1を起動すると、圧縮機1は蒸発器6内の低圧のガス冷媒を吸入し、高圧のガス冷媒を吐出する(ステップS41)。
また、圧縮機1が起動すると、制御手段100Dは、レシーバー入口温度センサー11により検出されたレシーバー入口温度(Tri)と、レシーバー出口温度センサー12により検出されたレシーバー出口温度(Tro)を取り込み(ステップS42,ステップS43)、取り込んだレシーバー入口温度(Tri)とレシーバー出口温度(Tro)よりレシーバー出入口の温度差(ΔTr)を演算し(ステップS44)、求めたレシーバー出入口の温度差(ΔTr)を基準値と比較する(ステップS45)。この基準値は、例えばレシーバー5内部の液冷媒量が無くなったときのレシーバー出入口の温度差に設定されている。
そして、ステップS45にてレシーバー出入口の温度差(ΔTr)が基準値より小さいと判定されればステップS42に戻る。また、ステップS45にてレシーバー出入口の温度差(ΔTr)が基準値より大きいと判定されれば、圧縮機1の回転数を低下させる。(ステップS46)。これにより、圧縮機1に吸引される冷媒量が減少するため、圧縮機1に吸入される冷媒ガスの圧力が上昇し、吐出される冷媒ガスの圧力が相対的に低下する。そして、圧縮機1の内部で圧縮される冷媒の圧縮比が低下し、結果的に圧縮機1の吐出温度が低下する。
なお、ここで説明した基準値も、運転状態などにより異なっていてもよいし、制御の安定性を確保するため、ある幅を持っていてもよい。
以上のように本実施形態においては、冷媒としてHFO−1234yfと、このHFO−1234yfよりも沸点の低いHFC系冷媒(例えば、HFC−32)とからなる非共沸混合冷媒を用い、レシーバー出入口の温度差(ΔTr)が基準値より大きいとき、圧縮機1の回転数を低下させるようにしているので、圧縮機1の吐出温度の上昇をすばやく抑制することができ、これによって2重結合を持つHFO−1234yfの分解を抑制することができる。このため、信頼性が高くかつ地球環境に悪影響を与えることがない冷凍サイクル装置を実現できる。
実施形態5.
図10は本発明の実施形態5に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図、図11はその運転終了時の制御動作を示すフローチャートである。なお、図10中、前述の実施形態4の図8と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の冷凍サイクル装置は、図10のように圧縮機1、四方弁2、凝縮器3、第1の絞り装置4a、レシーバー5、第2の絞り装置4b、蒸発器6、を環状に接続し、四方弁2から圧縮機1の吸入側に至る配管をレシーバー5内でU型に曲げて貫通させた冷媒回路を有する。なお、図10は冷房運転時の状態、つまり室内熱交換器が蒸発器6となっている状態を示している。
また、レシーバー5内でU型に曲げて貫通させた配管のレシーバー入口側には、レシーバー入口温度センサー11が取り付けられているとともに、前記配管のレシーバー出口側に、レシーバー出口温度センサー12が設置されており、検知されたレシーバー入口温度とレシーバー出口温度はポンプダウン制御手段100Eに取り込まれ、ポンプダウン制御手段100Eにて検知温度の差が演算され、検知温度の差に基づき、第1の絞り装置4a、第2の絞り装置4b、及び圧縮機1の運転が制御されるようになっている。
なお、この冷凍サイクル装置においても前述の実施形態1と同様の非共沸混合冷媒、つまり冷媒としてHFO−1234yfと、このHFO−1234yfよりも沸点の低いHFC系冷媒(例えば、HFC−32)とからなる非共沸混合冷媒(以下、単に「冷媒」ともいう)を用いている。
次に、本実施形態の冷凍サイクル装置の動作について説明するが、通常運転時の冷媒回路内の冷媒の流れについては基本的に前述の実施形態3と同様であるので説明を省略し、ここでは主に冷房運転から運転停止するまでの動作について図10に基づき説明する。運転停止指令があると、第1の絞り装置4aが全開、第2の絞り装置4bが全閉される。このとき、圧縮機1は駆動されたままであり、吸入管から冷媒を吸引し、高温高圧のガス冷媒を吐出している。そして、圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、凝縮器3に流入する。室外熱交換器は、凝縮器3として動作し、冷媒は空気と熱交換を行い凝縮して乾き度が低い二相冷媒となり、第1の絞り装置4aに入る。第1の絞り装置4aは全開されているため、冷媒は高圧二相冷媒のままレシーバー5内に流入する。
レシーバー5内には、低温の貫通された配管があり、ここでレシーバー5内部の冷媒は冷却されて高圧の飽和液冷媒となる。一方、第2の絞り装置4bは全閉されているため、レシーバー5内部で凝縮した液冷媒は、レシーバー5の内部に貯溜されていく。このようにして、第2の絞り装置4bよりも下流の配管内の冷媒は圧縮機1に吸引されて減少し、この第2の絞り装置4bよりも下流の配管内が最終的に真空に近い状態となる。この後、第1の絞り装置4aを全閉とすることで、冷凍サイクル装置内の冷媒を殆どレシーバー5内部に閉じ込めた状態とし、圧縮機1を停止させる。
以上は、第2の絞り装置4bを全閉としてから、この状態を所定時間保持することで、冷媒のポンプダウンがほぼ完了したことを検知する場合の動作であり、このような制御も可能である。本実施形態では冷媒のポンプダウン完了検知の精度を上げるため、レシーバー出入口の温度差をみて冷媒のポンプダウン完了の判断を行うようにしている。次に、この場合の動作について説明する。
冷房運転から運転停止するまでの第1の絞り装置、第2の絞り装置、及び圧縮機の制御動作について図11のフローチャートに基づき図10を参照しながら説明する。まず、運転停止の指令があると(ステップS51)、ポンプダウン制御手段100Eは、第1の絞り装置4aが全開、第2の絞り装置4bが全閉となるように制御する(ステップS52,ステップS53)。これにより、圧縮機1から吐出された冷媒が、レシーバー5の内部に流入し、レシーバー5内部で冷却されて高圧の飽和液冷媒となって貯溜されていく。
また、ポンプダウン制御手段100Eは、前記運転停止の指令があると、レシーバー入口温度センサー11により検出されたレシーバー入口温度(Tri)と、レシーバー出口温度センサー12により検出されたレシーバー出口温度(Tro)を取り込み(ステップS54,ステップS55)、取り込んだレシーバー入口温度(Tri)とレシーバー出口温度(Tro)よりレシーバー出入口の温度差(ΔTr)を演算し(ステップS56)、求めたレシーバー出入口の温度差(ΔTr)を基準値と比較する(ステップS57)。この基準値は、例えばポンプダウンが完了し、レシーバー5を貫通する配管の内部をガス冷媒が流れなくなったときの温度差に設定されている。
そして、ステップS57にてレシーバー出入口の温度差(ΔTr)が基準値より大きいと判定されればステップS54に戻る。また、ステップS57にてレシーバー出入口の温度差(ΔTr)が基準値より小さいと判定されれば、第1の絞り装置4aを全閉とし(ステップS58)、圧縮機1を停止させ(ステップS59)、運転を終了する(ステップS60)。
なお、ここで説明した基準値も、運転状態などにより異なっていてもよいし、制御の安定性を確保するため、ある幅を持っていてもよい。
以上のように本実施形態においては、冷媒としてHFO−1234yfと、このHFO−1234yfよりも沸点の低いHFC系冷媒(例えば、HFC−32)とからなる非共沸混合冷媒を用い、第2の絞り装置4bを全閉としてから、この状態を所定時間保持することで、又は第2の絞り装置4bを全閉としてから、この状態をレシーバー出入口の温度差(ΔTr)が基準値より小さくなるまで保持することで、冷媒のポンプダウンがほぼ完了したことを検知し、第1の絞り装置4aを全閉とし、圧縮機1を停止させるようにしているので、レシーバー5の内部に冷媒を閉じ込めた状態で運転を終了することができる。このため、例えば長期停止状態などの状況の中で、蒸発器6の配管接続口が緩んだり延長配管に腐食による穴が空いても、冷媒が室内に漏洩することがなく、微燃性冷媒による火災、爆発や冷媒濃度増加による窒息などの危険を回避することができる。
実施形態6.
図12は本発明の実施形態6に係る冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図であり、図中、前述の実施形態1の図1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の冷凍サイクル装置は、図12のようにモーター(図示せず)を内蔵している圧縮機1、四方弁2、凝縮器3、第1の絞り装置4a、レシーバー5、第2の絞り装置4b、蒸発器6、を環状に接続し、四方弁2から圧縮機1の吸入側に至る配管をレシーバー5内でU型に曲げて貫通させた冷媒回路を有する。なお、図12は冷房運転時の状態、つまり室内熱交換器が蒸発器6となっている状態を示している。
本実施形態の冷凍サイクル装置において、圧縮機1に内蔵されたモーターは、永久磁石が希土類磁石で構成されたDCモーターが用いられている。
以上のように本実施形態においては、圧縮機1に内蔵されたモーターとして、永久磁石が希土類磁石で構成されたDCモーターを用いているので、ACモーターやフェライト磁石で構成されたモーターを内蔵した圧縮機と比べて効率が高く、モーター発熱量を小さくすることができる。よって、圧縮機1が吐出する冷媒の吐出温度の上昇を抑制することができ、2重結合を持つHFO−1234yfの分解を抑制することができる。
なお、本実施例で説明した圧縮機駆動用のDCモーター、つまり永久磁石が希土類磁石で構成されたDCモーターは、前述の各実施形態1〜5にも適用できることは言うまでもない。これにより、圧縮機1が吐出する冷媒の吐出温度の上昇を更に抑制することができ、2重結合を持つHFO−1234yfの分解をより一層抑制することができる。
上述の実施形態1〜6では、HFO−1234yfとHFC−32との2種混合冷媒について説明したが、HFO−1234yfに混ぜる冷媒はHFC−32に限らず、HFO−1234yfよりも沸点の低いHFC系冷媒であれば、どのようなものを用いてもよい。また、冷媒は2種混合冷媒に限らず、3種以上の冷媒を混合してもよい。この場合、混合する冷媒には、HFO−1234yfよりも沸点の高い冷媒が含まれていても構わない。
冷媒の混合比率は、地球温暖化係数を小さくするために、HFO−1234yfを主成分(例えば50%以上)とすることが望ましいが、目標とする地球温暖化係数と得られる成績係数等から適宜設定される。また、冷凍サイクル装置内を循環する作動冷媒の混合比率を適宜に調整する組成調整回路を設けることも可能である。
また、地球温暖化係数(GWP)が低い冷媒は、その分解しやすさ故にGWPが低いものであり、HFO−1234yf以外の低GWP冷媒(例えばHFC−32よりもGWPが低い冷媒、若しくは2重結合を有する冷媒)を使う場合であっても、実施形態1〜6の冷凍サイクル装置は有効に使用することができる。
1 圧縮機、2 四方弁、3 凝縮器、4a 第1の絞り装置、4b 第2の絞り装置、5 レシーバー、6 蒸発器、9 レシーバー内の液冷媒、10 吐出温度センサー、11 レシーバー入口温度センサー、12 レシーバー出口温度センサー、100A〜100D 制御手段、100E ポンプダウン制御手段。

Claims (12)

  1. 圧縮機、四方弁、凝縮器、第1の絞り装置、レシーバー、第2の絞り装置、及び蒸発器が環状に接続され、冷媒としてテトラフルオロプロペンと該テトラフルオロプロペンよりも沸点の低いハイドロフルオロカーボン系冷媒とを含む非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル装置において、
    前記圧縮機の吐出側に設置された吐出温度センサーと、
    前記吐出温度センサーの検知温度に基づき、前記第2の絞り装置の開度を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記テトラフルオロプロペンの分解抑制温度を基準値とし、前記吐出温度センサーの検知温度が前記基準値より大きいとき、前記第2の絞り装置の開度を大きくし、前記レシーバー内のテトラフルオロプロペン及び該テトラフルオロプロペンよりも沸点の低いハイドロフルオロカーボン系冷媒を含む二相冷媒を圧縮機へ供給することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記四方弁から前記圧縮機の吸入側に至る配管前記レシーバーを経由させていることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 運転停止指令に基づき、前記第1の絞り装置と前記第2の絞り装置の開度および圧縮機の運転を制御し、ポンプダウン運転を行うポンプダウン制御手段を更に設けたことを特徴とする請求項2記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記ポンプダウン制御手段は、前記運転停止指令に基づき、前記第1の絞り装置を全開、前記第2の絞り装置を全閉とし、
    この状態を所定時間保持したのち、前記第1の絞り装置を全閉として、前記圧縮機を停止するように制御することを特徴とする請求項3記載の冷凍サイクル装置。
  5. 圧縮機、四方弁、凝縮器、第1の絞り装置、レシーバー、第2の絞り装置、及び蒸発器が環状に接続され、冷媒としてテトラフルオロプロペンと該テトラフルオロプロペンよりも沸点の低いハイドロフルオロカーボン系冷媒とを含む非共沸混合冷媒を用い、前記四方弁から前記圧縮機の吸入側に至る配管を前記レシーバーを経由させている冷凍サイクル装置において、
    前記レシーバーを経由する配管のレシーバー入口側に設置されたレシーバー入口温度センサーと、
    該配管のレシーバー出口側に設置されたレシーバー出口温度センサーと、
    前記レシーバー入口温度センサーと前記レシーバー出口温度センサーの検知温度の差に基づき、前記第1の絞り装置の開度を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  6. 前記制御手段は、前記検知温度の差が基準値より大きいとき、前記第1の絞り装置の開度を大きくするように制御することを特徴とする請求項5記載の冷凍サイクル装置。
  7. 圧縮機、四方弁、凝縮器、第1の絞り装置、レシーバー、第2の絞り装置、及び蒸発器が環状に接続され、冷媒としてテトラフルオロプロペンと該テトラフルオロプロペンよりも沸点の低いハイドロフルオロカーボン系冷媒とを含む非共沸混合冷媒を用い、前記四方弁から前記圧縮機の吸入側に至る配管を前記レシーバーを経由させている冷凍サイクル装置において、
    前記レシーバーを経由する配管のレシーバー入口側に設置されたレシーバー入口温度センサーと、
    該配管のレシーバー出口側に設置されたレシーバー出口温度センサーと、
    前記レシーバー入口温度センサーと前記レシーバー出口温度センサーの検知温度の差に基づき、前記圧縮機の回転数を制御する制御手段と、
    を更に備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  8. 前記制御手段は、前記検知温度の差が基準値より大きいとき、前記圧縮機の回転数を低くするように制御することを特徴とする請求項7記載の冷凍サイクル装置。
  9. 運転停止指令に基づき、前記第1の絞り装置と前記第2の絞り装置の開度および圧縮機の運転を制御し、ポンプダウン運転を行うポンプダウン制御手段を更に設けたことを特徴とする請求項5、又は請求項7記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記ポンプダウン制御手段は、前記運転停止指令に基づき、前記第1の絞り装置を全開、前記第2の絞り装置を全閉とし、
    この状態を所定時間保持したのち、前記第1の絞り装置を全閉として、前記圧縮機を停止するように制御することを特徴とする請求項9記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記ポンプダウン制御手段は、前記運転停止指令に基づき、前記第1の絞り装置を全開、前記第2の絞り装置を全閉とし、
    この状態を前記レシーバー入口温度センサーと前記レシーバー出口温度センサーの検知温度の差が基準値より小さくなるまで保持したのち、前記第1の絞り装置を全閉として、前記圧縮機を停止することを特徴とする請求項9記載の冷凍サイクル装置。
  12. 前記圧縮機は、永久磁石を希土類磁石で構成したDCモーターを有することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
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