JP2007198664A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】転覆現象を未然に防止することが可能な、スクロール圧縮機を用いた空気調和機を提供する
【解決手段】空気調和機1は、スクロール圧縮機21、膨張弁28、室内ファン12、および、室外ファン26を制御する制御部15、29を備える。制御部15によって設定されるスクロール圧縮機21の回転数Nが予め定められた回転数の値Nr以下のとき、制御部15は、スクロール圧縮機21の吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を生じさせるように、膨張弁28の開度、室内ファン12の回転数、または、室外ファン26の回転数の少なくともいずれかを制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、一般的には空気調和機に関し、特定的にはスクロール圧縮機を用いた空気調和機に関するものである。
従来から、スクロール圧縮機を用いた空気調和機が知られている。スクロール圧縮機では、固定スクロールと旋回スクロールという2枚の渦巻き羽根が回転して吸入、圧縮、吐出の行程を行っている。また、性能を向上させるために、吸込み側と吐出側の気密を保つ方法として、圧縮機自体が圧縮した背圧によって、旋回スクロールを固定スクロールに押し付ける構造を採用している。
しかし、空調負荷が小さい場合に、低速域で圧縮機を運転すると、吸込み側と吐出側の差圧を十分に確保することができない。そして、この差圧が下限値以下になると、吸込み側と吐出側の気密が失われ、空回りをする現象、いわゆる、転覆現象が発生する。この転覆現象を回避するための技術が提案されている。
たとえば、特開平6−147655号公報(特許文献1)には、差圧が下限許容値を切らないように制御することにより、低速域でのワイドレンジ化を可能とする空気調和機の制御方法が提案されている。この空気調和機の制御方法は、スクロール形圧縮機駆動用電動機の回転数と電流により、あらかじめ内蔵してあるテーブルを使用して圧縮機の吸い込み側と吐出側との差圧を算出し、この差圧が下限許容値以上になるように、電子式膨張弁の開度の制御を行う方法である。
また、たとえば、特開2005−195212号公報(特許文献2)には、スクロール圧縮機を用いた冷凍サイクル装置において、スクロール圧縮機の転覆を防止し、転覆が起こった場合でも転覆を検出して速やかに転覆を回復させ、冷凍能力の低下を防ぎ、冷凍サイクルの変動を防止する装置が提案されている。この冷凍サイクル装置は、スクロール圧縮機の高圧冷媒圧力と低圧冷媒圧力とを検出し、この検出した出力信号により演算した冷媒の圧縮比が所定値以下である場合、スクロール圧縮機が転覆したと検出し、圧縮比が大きくなるように減圧器の絞り量を所定量絞り、その後、開くことにより、転覆を回復させるものである。
特開平6−147655号公報 特開2005−195212号公報
しかしながら、転覆現象が発生した場合、気密漏れにより能力が大きく低下するが、スクロール形圧縮機駆動用電動機の回転数は所定のままであり、仕事を全くしていないわけではないので、スクロール形圧縮機駆動用電動機の電流は判定することができるほど低下しない。したがって、特開平6−147655号公報(特許文献1)で提案された従来の空気調和機の制御方法では、スクロール形圧縮機駆動用電動機の回転数と電流により、転覆現象を判定するには非常に精度の高い電流センサと膨大なテーブルを用意する必要があるので、実用的ではない。
また、特開2005−195212号公報(特許文献2)で提案された冷凍サイクル装置では、転覆現象を判定する方法として、圧縮機の吸込み側と吐出側に圧力検出手段を用いているので、特開平6−147655号公報(特許文献1)で提案された空気調和機の制御方法に比べると、吸込み側と吐出側の差圧を直接的に判定することができる。しかしながら、圧力検出手段は非常に高価であり、製造コストが高くなる。圧力検出手段の代わりに冷媒の飽和温度を検出する温度センサを用いることも上記の公報で提案されているが、応答性と正確性に問題がある。
そこで、この発明の目的は、転覆現象を未然に防止することが可能な、スクロール圧縮機を用いた空気調和機を提供することである。
この発明に従った空気調和機は、スクロール圧縮機、膨張弁、室内ファン、および、室外ファンを制御する制御部を備える。制御部によって設定されるスクロール圧縮機の回転数が予め定められた回転数の値以下のとき、制御部は、スクロール圧縮機の吸入側と吐出側における冷媒に所定値以上の圧力差を生じさせるように、膨張弁の開度、室内ファンの回転数、または、室外ファンの回転数の少なくともいずれかを制御する。
この発明の空気調和機においては、転覆現象の発生条件を、スクロール圧縮機の構造に応じて予め想定し、圧縮機の回転数が一定の回転数以下のときに吸入側と吐出側における冷媒の圧力差が小さくなる場合に特定する。そして、スクロール圧縮機の運転を制御するために制御部から一定の回転数以下の指令が出された場合に、スクロール圧縮機の吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせるようにする。このようにすることにより、転覆現象が起こる前に、圧縮機の回転数が一定値以下になるときに吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせるので、転覆現象を未然に防止することができる。
この発明の空気調和機においては、制御部によって設定されるスクロール圧縮機の回転数が予め定められた回転数の値以下のとき、制御部は、膨張弁の開度を予め定められた値だけ閉じるように膨張弁を制御することが好ましい。
このようにすることによって、スクロール圧縮機の吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせることができる。
空気調和機において膨張弁の開度を一定時間以上、強制的に目標値より変動させると、露飛び等の品質上の問題が発生する可能性がある。このため、膨張弁の開度を変動させる時間を制限する必要がある。
そこで、この場合、この発明の空気調和機は、スクロール圧縮機の吐出側の冷媒の温度を検出する吐出温度検出部を備え、制御部は、膨張弁の開度を予め定められた値だけ閉じるように膨張弁を制御した後、吐出温度検出部によって検出された吐出側の冷媒の温度の変化量が予め定められた値以上になると、膨張弁の開度をもとの値に戻すことが好ましい。
また、この場合、この発明の空気調和機は、スクロール圧縮機の吸入側の冷媒の温度を検出する吸入温度検出部と、室内熱交換器における空気の温度を検出する室内熱交換器温度検出部とを備え、吸入温度検出部によって検出された吸入側の冷媒の温度から、室内熱交換器温度検出部によって検出された室内熱交換器における空気の温度を差し引いた値の変化量、いわゆる、吸入側過熱度の変化量が予め定められた値以上になると、膨張弁の開度をもとの値に戻すことが好ましい。
この発明の空気調和機においては、冷房運転時に制御部によって設定されるスクロール圧縮機の回転数が予め定められた回転数の値以下のとき、制御部は、予め定められた時間だけ室内ファンの回転数を減少させるように室内ファンを制御することが好ましい。
このようにすることによって、スクロール圧縮機の吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせることができ、また一定時間後、室内ファンの回転数をもとに戻すことができる。
また、この発明の空気調和機においては、暖房運転時に制御部によって設定されるスクロール圧縮機の回転数が予め定められた回転数の値以下のとき、制御部は、予め定められた時間だけ室外ファンの回転数を減少させるように室外ファンを制御することが好ましい。
このようにすることによって、スクロール圧縮機の吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせることができ、また一定時間後、室外ファンの回転数をもとに戻すことができる。
なお、この発明の空気調和機は、複数の運転モードから所定の運転モードを選択する選択部を備え、選択部によって選択された運転モードに従って、制御部は、スクロール圧縮機の回転数を設定することが好ましい。
これにより、選択部によって選択された運転モードに従って、スクロール圧縮機の回転数の上限値が強制的に規制され、スクロール圧縮機の吸入側と吐出側における冷媒の圧力差が小さくなるような運転モードが選択された場合にも、転覆現象が起こる前に、圧縮機の回転数が一定値以下になるときに吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせるので、転覆現象を未然に防止することができる。
以上のようにこの発明によれば、スクロール圧縮機を備えた空気調和機において転覆現象を未然に防止することができる。
以下、この発明の一つの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一つの実施の形態として空気調和機の冷凍サイクルを示す図である。
図1に示すように、空気調和機1は室内機10と室外機20とを備える。室内機10は、室内熱交換器11と、室内ファン12と、室内制御装置として制御部15とを備える。室外機20は、スクロール圧縮機21と、四方弁24と、室外熱交換器25と、室外ファン26と、膨張弁(電子膨張弁)28と、室外制御装置として制御部29とを備える。
室内ファン12は、室内熱交換器11に室内空気を通過させるためのものであり、室内ファンモータ13によって駆動される。スクロール圧縮機21は、圧縮機モータ22によって駆動され、その吸込み側にはアキュムレータ23が接続されている。室外ファン26は、室外熱交換器25に室外空気を通過させるためのものであり、室外ファンモータ27によって駆動される。
室内機10と室外機20の接続経路には二つのバルブが設けられ、室内機10と室外機20の各構成要素は、順次、冷媒配管によって接続されて周知の冷凍サイクルを構成する。
冷房運転時には、冷媒は、実線の矢印で示すように、スクロール圧縮機21、四方弁24、室外熱交換器25、膨張弁28、室内熱交換器11、四方弁24、アキュムレータ23およびスクロール圧縮機21の順の経路で循環する。この場合、室外熱交換器25は凝縮器として機能し、室内熱交換器11は蒸発器として機能する。
暖房運転時には、冷媒は、破線の矢印で示すように、スクロール圧縮機21、四方弁24、室内熱交換器11、膨張弁28、室外熱交換器25、四方弁24、アキュムレータ23およびスクロール圧縮機21の順の経路で循環する。この場合、室内熱交換器11は凝縮器として機能し、室外熱交換器25は蒸発器として機能する。
室内機10は、室内熱交換器11における空気の温度を検出する室内熱交換器温度検出部14を備える。制御部15は、選択された運転モードに従って、室内ファン12の回転数、すなわち、室内ファンモータ13の回転数を制御するとともに、制御情報を制御部29に送信する。制御部29は、制御部15から受信した制御情報に応じて、スクロール圧縮機21の回転数、すなわち、圧縮機モータ22の回転数と、室外ファン26の回転数、すなわち、室外ファンモータ27の回転数とを制御する。
室外機20は、スクロール圧縮機21の吐出側の冷媒の温度を検出する吐出温度検出部21aと、スクロール圧縮機21の吸入側の冷媒の温度を検出する吸入温度検出部21bとを備える。
図2は、運転中においてスクロール圧縮機の転覆現象を防止するために、図1に示す制御部15または制御部29を構成するマイクロコンピュータの処理手順の一例を示すフローチャートである。
図1と図2を参照して、リモートコントローラ等の選択部によって複数の運転モードから所定の運転モードが選択された場合の処理手順を説明する。
まず、選択部としてのリモートコントローラ等によって、所定の運転モードが選択されると、リモートコントローラ等から、室内機10の制御部15に運転モードを送信する。そうすると、ステップS101にて、制御部15は、選択された運転モードに従って、空調負荷に応じて、スクロール圧縮機21の回転数Nを設定する。このとき、制御部15は、スクロール圧縮機21の回転数Nを含む制御情報を制御部29に送信する。制御部29は、制御部15から受信した制御情報に応じて、スクロール圧縮機21の回転数、すなわち、圧縮機モータ22の回転数を制御する。
この発明の実施の形態では、ステップS102にて、制御部15は、設定されたスクロール圧縮機21の回転数Nが予め定められた回転数Nr以下か否かを判定する。
そして、設定されたスクロール圧縮機21の回転数Nが予め定められた回転数Nr以下のとき、ステップS103にて、制御部15は、膨張弁28の開度Pをもとの開度Pから予め定められた値としてPrパルスだけ閉じるように膨張弁28を制御する制御信号を制御部29に送信する。この制御信号に応じて、制御部29は、膨張弁28の開度を制御する。
設定されたスクロール圧縮機21の回転数Nが予め定められた回転数Nrより高いとき、ステップS106にて、制御部15は、膨張弁28の開度Pを開度Pに維持するように膨張弁28を制御する制御信号を制御部29に送信する。この制御信号に応じて、制御部29は、膨張弁28の開度を制御する。
空気調和機1においては、転覆現象の発生条件を、スクロール圧縮機21の構造に応じて予め想定し、スクロール圧縮機21の回転数が一定の回転数Nr以下のときに吸入側と吐出側における冷媒の圧力差が小さくなる場合に特定する。そして、スクロール圧縮機21の運転を制御するために制御部29から一定の回転数Nr以下の指令が出された場合に、スクロール圧縮機21の吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせるようにする。
この実施の形態では、制御部15は、膨張弁28の開度Pを予め定められた値Prだけ閉じるように膨張弁28を制御することによって、スクロール圧縮機21の吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせる。
このようにすることにより、転覆現象が起こる前に、スクロール圧縮機21の回転数が一定値Nr以下になるときに吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせるので、転覆現象を未然に防止することができる。
次に、ステップS104にて、制御部15は、吐出温度検出部21aによって検出されたスクロール圧縮機21の吐出側の冷媒の温度Toの変化量ΔToが予め定められた上限値Tou以上になったか否かを判定する。
そして、スクロール圧縮機21の吐出側の冷媒の温度Toの変化量ΔToが予め定められた上限値Tou以上のとき、ステップS106にて、制御部15は、膨張弁28の開度Pをもとの開度Pに戻すように膨張弁28を制御する制御信号を制御部29に送信する。この制御信号に応じて、制御部29は、膨張弁28の開度を制御する。
次に、スクロール圧縮機21の吐出側の冷媒の温度Toの変化量ΔToが予め定められた上限値Tou未満のとき、ステップS105にて、制御部15は、吸入温度検出部21bによって検出されたスクロール圧縮機21の吸入側の冷媒の温度Tiから、室内熱交換器温度検出部14によって検出された室内熱交換器11における空気の温度Tdを差し引いた値(Ti−Td)の変化量、すなわち、吸入過熱度の変化量ΔTidが予め定められた上限値ΔTidu以上になったか否かを判定する。
そして、吸入過熱度の変化量ΔTidが予め定められた上限値ΔTidu以上のとき、ステップS106にて、制御部15は、膨張弁28の開度Pをもとの開度Pに戻すように膨張弁28を制御する制御信号を制御部29に送信する。この制御信号に応じて、制御部29は、膨張弁28の開度を制御する。
吸入過熱度の変化量ΔTidが予め定められた上限値ΔTidu未満のとき、膨張弁28の開度Pをもとの開度Pに戻さない。
空気調和機1において膨張弁28の開度Pを一定時間以上、強制的に目標値Pより変動させると、露飛び等の品質上の問題が発生する可能性がある。このため、膨張弁28の開度Pを変動させる時間を制限する必要がある。
そこで、上記の実施の形態では、空気調和機1は、スクロール圧縮機21の吐出側の冷媒の温度を検出する吐出温度検出部21aを備えている。制御部15は、膨張弁21の開度Pを予め定められた値Prだけ閉じるように膨張弁28を制御した後、吐出温度検出部21aによって検出された吐出側の冷媒の温度の変化量ΔToが予め定められた値Tou以上になると、膨張弁28の開度Pをもとの値Pに戻している。
また、上記の実施の形態では、空気調和機1は、スクロール圧縮機21の吸入側の冷媒の温度を検出する吸入温度検出部21bと、室内熱交換器11における空気の温度を検出する室内熱交換器温度検出部14とを備えている。吸入温度検出部21bによって検出された吸入側の冷媒の温度から、室内熱交換器温度検出部14によって検出された室内熱交換器11における空気の温度を差し引いた値(Ti−Td)の変化量、すなわち、吸入過熱度の変化量ΔTidが予め定められた値ΔTidu以上になると、膨張弁28の開度Pをもとの値に戻している。
図3は、運転中においてスクロール圧縮機の転覆現象を防止するために、図1に示す制御部15または制御部29を構成するマイクロコンピュータの処理手順のもう一つの例を示すフローチャートである。
図1と図3を参照して、リモートコントローラ等の選択部によって複数の運転モードから所定の運転モードが選択された場合の処理手順を説明する。
まず、選択部としてのリモートコントローラ等によって、所定の運転モードが選択されると、リモートコントローラ等から、室内機10の制御部15に運転モードを送信する。この実施の形態では、運転モードは冷房運転である。
そうすると、ステップS201にて、制御部15は、選択された運転モードに従って、空調負荷に応じて、スクロール圧縮機21の回転数Nを設定する。このとき、制御部15は、スクロール圧縮機21の回転数Nを含む制御情報を制御部29に送信する。制御部29は、制御部15から受信した制御情報に応じて、スクロール圧縮機21の回転数、すなわち、圧縮機モータ22の回転数を制御する。
この発明の実施の形態では、ステップS202にて、制御部15は、設定されたスクロール圧縮機21の回転数Nが予め定められた回転数Nr以下か否かを判定する。
そして、設定されたスクロール圧縮機21の回転数Nが予め定められた回転数Nr以下のとき、ステップS203にて、制御部15は、室内ファン12の回転数を一定値だけ減少させるように室内ファン12を制御する。
設定されたスクロール圧縮機21の回転数Nが予め定められた回転数Nrより高いとき、ステップS205にて、制御部15は、室内ファン12の回転数を維持するように室内ファン12を制御する。
次に、ステップS204にて、制御部15は、室内ファン12の回転数を減少させている時間tが予め定められた時間tc以上になったか否かを判定する。
そして、室内ファン12の回転数を減少させている時間tが予め定められた時間tc以上になったとき、ステップS205にて、制御部15は、室内ファン12の回転数をもとの値に上昇させるように室内ファン12を制御する。
室内ファン12の回転数を減少させている時間tが予め定められた時間tc以上になっていないとき、室内ファン12の回転数をもとの値に上昇させない。
この実施の形態では、冷房運転時に制御部15は、予め定められた時間tcだけ室内ファン12の回転数を減少させるように室内ファン12を制御することによって、スクロール圧縮機21の吸入側における冷媒の圧力を意図的に低下させることができるので、スクロール圧縮機21の吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせる。
このようにすることにより、転覆現象が起こる前に、スクロール圧縮機21の回転数が一定値Nr以下になるときに吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせるので、転覆現象を未然に防止することができる。また、一定時間後、室内ファン12の回転数をもとに戻すことができる。
図4は、運転中においてスクロール圧縮機の転覆現象を防止するために、図1に示す制御部15または制御部29を構成するマイクロコンピュータの処理手順のさらに別の例を示すフローチャートである。
図1と図4を参照して、リモートコントローラ等の選択部によって複数の運転モードから所定の運転モードが選択された場合の処理手順を説明する。
まず、選択部としてのリモートコントローラ等によって、所定の運転モードが選択されると、リモートコントローラ等から、室内機10の制御部15に運転モードを送信する。この実施の形態では、運転モードは暖房運転である。
そうすると、ステップS301にて、制御部15は、選択された運転モードに従って、空調負荷に応じて、スクロール圧縮機21の回転数Nを設定する。このとき、制御部15は、スクロール圧縮機21の回転数Nを含む制御情報を制御部29に送信する。制御部29は、制御部15から受信した制御情報に応じて、スクロール圧縮機21の回転数、すなわち、圧縮機モータ22の回転数を制御する。
この発明の実施の形態では、ステップS302にて、制御部15は、設定されたスクロール圧縮機21の回転数Nが予め定められた回転数Nr以下か否かを判定する。
そして、設定されたスクロール圧縮機21の回転数Nが予め定められた回転数Nr以下のとき、ステップS303にて、制御部15は、室外ファン26の回転数を一定値だけ減少させるように室外ファン26を制御する制御情報を制御部29に送信する。制御部29は、制御部15から受信した制御情報に応じて、室外ファン26の回転数を制御する。
設定されたスクロール圧縮機21の回転数Nが予め定められた回転数Nrより高いとき、ステップS305にて、制御部15は、室外ファン26の回転数を維持するように室外ファン26を制御する制御情報を制御部29に送信する。制御部29は、制御部15から受信した制御情報に応じて、室外ファン26の回転数を制御する。
次に、ステップS304にて、制御部15は、室外ファン26の回転数を減少させている時間tが予め定められた時間tc以上になったか否かを判定する。
そして、室外ファン26の回転数を減少させている時間tが予め定められた時間tc以上になったとき、ステップS305にて、制御部15は、室外ファン26の回転数をもとの値に上昇させるように室外ファン26を制御する制御情報を制御部29に送信する。制御部29は、制御部15から受信した制御情報に応じて、室外ファン26の回転数を制御する。
室外ファン26の回転数を減少させている時間tが予め定められた時間tc以上になっていないとき、室外ファン26の回転数をもとの値に上昇させない。
この実施の形態では、暖房運転時に制御部15は、予め定められた時間tcだけ室外ファン26の回転数を減少させるように室外ファン26を制御することによって、スクロール圧縮機21の吸入側における冷媒の圧力を意図的に低下させることができるので、スクロール圧縮機21の吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせる。
このようにすることにより、転覆現象が起こる前に、スクロール圧縮機21の回転数が一定値Nr以下になるときに吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせるので、転覆現象を未然に防止することができる。また、一定時間後、室外ファン26の回転数をもとに戻すことができる。
なお、上記の実施の形態において、Nr、Pr、Tou、ΔTiduおよびtcの値、室内ファンと室外ファンの回転数を減少させる割合または減少値は、制御部15内で不揮発性メモリ(EEPROM)に記憶され、適宜、変更することができる。
また、選択部としてリモートコントローラ等によって選択された運転モードに従って、スクロール圧縮機21の回転数の上限値が強制的に規制され、スクロール圧縮機21の吸入側と吐出側における冷媒の圧力差が小さくなるような運転モード、たとえば、「静音」運転、「省エネルギ」運転、「省パワー」運転等のモードが選択された場合にも、本発明では、転覆現象が起こる前に、圧縮機の回転数が一定値以下になるときに吸入側と吐出側における冷媒に圧力差を強制的に生じさせるので、転覆現象を未然に防止することができる。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものである。
この発明の一つの実施の形態として空気調和機の冷凍サイクルを示す図である。 運転中においてスクロール圧縮機の転覆現象を防止するために、制御部を構成するマイクロコンピュータの処理手順の一例を示すフローチャートである。 運転中においてスクロール圧縮機の転覆現象を防止するために、制御部を構成するマイクロコンピュータの処理手順のもう一つの例を示すフローチャートである。 運転中においてスクロール圧縮機の転覆現象を防止するために、制御部を構成するマイクロコンピュータの処理手順のさらに別の例を示すフローチャートである。
符号の説明
1:空気調和機、10:室内機、11:室内熱交換器、12:室内ファン、14:室内熱交換器温度検出部、15,29:制御部、20:室外機、21:スクロール圧縮機、21a:吐出温度検出部、21b:吸入温度検出部、26:室外ファン、28:膨張弁。

Claims (7)

  1. スクロール圧縮機、膨張弁、室内ファン、および、室外ファンを制御する制御部を備え、
    前記制御部によって設定される前記スクロール圧縮機の回転数が予め定められた回転数の値以下のとき、前記制御部は、前記スクロール圧縮機の吸入側と吐出側における冷媒に所定値以上の圧力差を生じさせるように、膨張弁の開度、室内ファンの回転数、または、室外ファンの回転数の少なくともいずれかを制御することを特徴とする、空気調和機。
  2. 前記制御部によって設定される前記スクロール圧縮機の回転数が予め定められた回転数の値以下のとき、前記制御部は、前記膨張弁の開度を予め定められた値だけ閉じるように前記膨張弁を制御することを特徴とする、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記スクロール圧縮機の吐出側の冷媒の温度を検出する吐出温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記膨張弁の開度を予め定められた値だけ閉じるように前記膨張弁を制御した後、前記吐出温度検出部によって検出された吐出側の冷媒の温度の変化量が予め定められた値以上になると、前記膨張弁の開度をもとの値に戻すことを特徴とする、請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記スクロール圧縮機の吸入側の冷媒の温度を検出する吸入温度検出部と、
    室内熱交換器における空気の温度を検出する室内熱交換器温度検出部とを備え、
    前記吸入温度検出部によって検出された吸入側の冷媒の温度から、前記室内熱交換器温度検出部によって検出された室内熱交換器における空気の温度を差し引いた値の変化量が予め定められた値以上になると、前記膨張弁の開度をもとの値に戻すことを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の空気調和機。
  5. 冷房運転時に前記制御部によって設定される前記スクロール圧縮機の回転数が予め定められた回転数の値以下のとき、前記制御部は、予め定められた時間だけ前記室内ファンの回転数を減少させるように前記室内ファンを制御することを特徴とする、請求項1に記載の空気調和機。
  6. 暖房運転時に前記制御部によって設定される前記スクロール圧縮機の回転数が予め定められた回転数の値以下のとき、前記制御部は、予め定められた時間だけ前記室外ファンの回転数を減少させるように前記室外ファンを制御することを特徴とする、請求項1に記載の空気調和機。
  7. 複数の運転モードから所定の運転モードを選択する選択部を備え、
    前記選択部によって選択された運転モードに従って、前記制御部は、前記スクロール圧縮機の回転数を設定することを特徴とする、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の空気調和機。
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