JP6266905B2 - 缶ボディ用アルミニウム合金板及びその製造方法 - Google Patents

缶ボディ用アルミニウム合金板及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アルミニウム缶の胴体部の材料として用いられる缶ボディ用アルミニウム合金板に関する。
アルミニウム製の飲料缶の缶ボディは、アルミニウム合金板をカップ成形し、その後、DI(Drawing & Ironing)成形、トリミング、塗装・印刷、ネック成形の各工程を実施して製造されている。DI成形を経て製造される缶ボディには、絞り加工やしごき加工における成形性の良好な3000系アルミニウム合金が使用されている。
近年、材料の使用量低減や、輸送コストの低減、あるいはアルミニウム缶以外の飲料容器とのコスト競争力などの観点から、缶ボディの薄肉化が従来にも増して求められている。しかしながら、缶ボディの薄肉化に伴い、DI成形時に缶胴が破断しやすくなるという問題がある。
DI成形時の缶胴の破断は、圧延方向と平行な方向に起点があることが多い。これは、圧延材特有の板面形態が圧延ロールの研削目に由来する高い異方性を有するため、DI成形時に潤滑油の油膜切れが起こりやすくなっていることが原因と考えられる。そのため、板面形態の制御を行い、缶胴の破断を抑制する技術の開発が望まれている。
一方、缶ボディ用アルミニウム合金板の板面形態の制御を行う例としては、特許文献1がある。特許文献1は、カップ成形時の問題を解決するものであって、圧延方向における粗さ曲線要素の平均長さと圧延直角方向における粗さ曲線要素の平均長さとの比を制御し、かつ、圧延方向の算術平均粗さと圧延直角方向の算術平均粗さとを特定の範囲に制御した缶胴用Al合金板の例が記載されている。特許文献1に記載の缶胴用Al合金板は、板面形態を上述のごとく制御することにより、カップ成形時の油膜切れを起こりにくくし、カップの楕円化を抑制することを図っている。
特開2011−214107号公報
しかしながら、特許文献1には、カップ成形後のDI成形における破断の抑制に関する記載は全くなく、具体的な対策は示されていない。そのため、DI成形時の缶胴の破断の問題は未だ完全には解決できていない。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、DI成形時に破断しにくい缶ボディ用アルミニウム合金板を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、Mg:1.0〜1.5%(質量%、以下同じ)、Mn:0.8〜1.2%、Cu:0.15〜0.25%、Fe:0.30〜0.6%、Si:0.20〜0.40%を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる化学成分を有し、
圧延方向と平行方向の粗さ測定により得られる算術平均粗さRa、最大高さRy及び、正基準レベルを0.1μm、負基準レベルを−0.1μmとしたときのピークカウントPcと、上記圧延方向と直角方向の粗さ測定により得られる算術平均粗さRa90、最大高さRy90及び正基準レベルを0.1μm、負基準レベルを−0.1μmとしたときのピークカウントPc90とが下記式(1)〜式(9)を満足する表面粗さを、少なくとも一方の板表面が有していることを特徴とする缶ボディ用アルミニウム合金板にある。
0.2μm≦Ra≦0.5μm ・・・(1)
0.2μm≦Ra90≦0.5μm ・・・(2)
0.8≦Ra/Ra90≦1.2 ・・・(3)
1.5μm≦Ry≦3.0μm ・・・(4)
1.5μm≦Ry90≦3.0μm ・・・(5)
0.7≦Ry/Ry90≦1.3 ・・・(6)
10ピークカウント/mm≦Pc≦20ピークカウント/mm ・・・(7)
10ピークカウント/mm≦Pc90≦20ピークカウント/mm ・・・(8)
0.6≦Pc/Pc90≦1.5 ・・・(9)
また、本発明の他の態様は、上記の態様の缶ボディ用アルミニウム合金板の製造方法であって、
上記化学成分を有するアルミニウム圧延板の板表面の表面粗さを調整する表面粗さ調整工程を有し、
該表面粗さ調整工程により、上記アルミニウム圧延板における圧延方向と平行方向の粗さ測定により得られる算術平均粗さRa、最大高さRy及び、正基準レベルを0.1μm、負基準レベルを−0.1μmとしたときのピークカウントPcと、上記圧延方向と直角方向の粗さ測定により得られる算術平均粗さRa90、最大高さRy90及び、正基準レベルを0.1μm、負基準レベルを−0.1μmとしたときのピークカウントPc90とが上記式(1)〜式(9)を満足する表面粗さとなるように、上記アルミニウム圧延板の少なくとも一方の板表面の表面粗さを調整することを特徴とする缶ボディ用アルミニウム合金板の製造方法にある。
上記缶ボディ用アルミニウム合金板は、上記特定の化学成分を有するとともに、圧延方向と平行方向の粗さ測定により得られる表面粗さの値と、圧延方向と直角方向の粗さ測定により得られる表面粗さの値とが上記式(1)〜式(9)を満足する表面粗さを、少なくとも一方の板表面が有している。
すなわち、上記缶ボディ用アルミニウム合金板は、算術平均粗さRa、最大高さRy及びピークカウントPcの3種のパラメータを用いて板表面の形態を規定している。これらのパラメータにより規定された表面は、圧延板特有の板面形態(圧延痕)の影響が軽減され、いずれの方向においても同等の表面粗さを有するものとなりやすい。そのため、上記缶ボディ用アルミニウム合金板は、周方向のいずれの方向においても潤滑油を十分に多く保持し得るものとなりやすい。その結果、上記缶ボディ用アルミニウム合金板は、DI成形の際に、周方向のいずれの方向にも油膜切れを起こしにくく、均一に加工されやすいものとなる。
以上のように、上記缶ボディ用アルミニウム合金板は、圧延板特有の板面形態の異方性の影響を抑制でき、DI成形時に破断しにくいものとなる。
また、上記缶ボディ用アルミニウム合金板の製造方法によれば、上記缶ボディ用アルミニウム合金板を容易に製造することができる。
実施例における、試験材1の板表面の電子顕微鏡写真。 実施例における、試験材10の板表面の電子顕微鏡写真。 実施例における、潤滑性評価方法の説明図。
上記缶ボディ用アルミニウム合金板について、以下に詳説する。
<Mg>
上記缶ボディ用アルミニウム合金板におけるMgの含有量は1.0〜1.5%である。Mgはアルミニウムに固溶し、固溶強化によりアルミニウム合金板の強度を向上させる作用を有する。Mgの含有量が1.0%以上の場合には、缶ボディ用アルミニウム合金板の強度が十分に高いものとなる。
Mgの含有量が1.0%未満の場合には、アルミニウム合金板の強度が低下しやすくなる。一方、Mgの含有量が1.5%を超える場合には強度が高くなりすぎ、DI成形が困難となるおそれがある。
<Mn>
上記缶ボディ用アルミニウム合金板におけるMnの含有量は0.8〜1.2%である。Mnはアルミニウムに固溶し、固溶強化によりアルミニウム合金板の強度を高める作用を有する。また、Mnは、FeやSiと共存することによりα相化合物(Al−Mn−Fe−Si系)を生成し、DI成形の際に缶ボディ用アルミニウム合金板とダイスとが焼き付くことを防止する作用を有する。
Mnの含有量が上記特定の範囲である缶ボディ用アルミニウム合金板は、上述したように、強度が高く、DI成形の際に焼き付きを起こしにくくなる。また、この場合には、缶ボディ用アルミニウム合金板をカップ成形する際に、アルミニウム合金板の圧延方向と平行方向に形成される耳が過度に大きくなることを抑制しやすくなる。
Mnの含有量が0.8%未満の場合には、上述の効果が不十分となるおそれがあり、好ましくない。一方、Mnの含有量が1.2%を超える場合には、鋳造時にFeとの間に生成される初晶化合物が粗大なものとなりやすい。Feとの間に生成される粗大な初晶化合物は、DI成形時の割れやピンホールの発生、あるいはフランジ成形時の割れ等、生産性の低下や品質上の問題を招来するおそれがあり、好ましくない。
<Cu>
上記缶ボディ用アルミニウム合金板におけるCuの含有量は0.15〜0.25%である。Cuはアルミニウムに固溶し、固溶強化によりアルミニウム合金板の強度を向上させる作用を有する。また、Cuは、Mgと共存した状態で比較的低温(例えば150℃程度)での熱処理等を行うことにより、Al−Mg−Cu系化合物を生成する。缶ボディ用アルミニウム合金板は、これらの微細な析出物による析出強化のため、より強度の高いものとなりやすい。また、Cuは、塗装焼付け工程等における加熱による加工組織の回復を遅延させ、軟化を抑制する作用を有する。
Cuの含有量が0.15%未満の場合には、上述の効果が不十分となるおそれがある。一方、Cuの含有量が0.25%を超える場合には、成形加工時の加工硬化が過度に大きくなり、成形性が低下するおそれがある。また、Cuの含有量が0.25%を超える場合には、アルミニウム合金板の耐食性が低下するおそれがある。
<Fe>
上記缶ボディ用アルミニウム合金板におけるFeの含有量は0.30〜0.6%である。Feは、MnやSiと共存することにより、Al(Mn,Fe)の微細な晶出物やα相化合物(Al−Mn−Fe−Si系)を生成し、DI成形の際に缶ボディ用アルミニウム合金板とダイスとが焼き付くことを防止する作用を有する。また、Feは、Mnと共存することにより、Mnの固溶度を低下させ、再結晶温度を下げる作用を有する。そのため、FeとMnとが共存する場合には、DI成形時などに破断が起こりにくくなる。
Feの含有量が0.30%未満の場合には、DI成形時の焼き付き防止効果が不十分となるおそれがある。また、この場合には、アルミニウム合金板の結晶粒の微細化が不十分となるおそれがあり、これに伴い、アルミニウム合金板をカップ成形する際に、アルミニウム合金板の圧延方向と平行方向に形成される耳が過度に大きくなるおそれがある。一方、Feの含有量が0.6%を超える場合には、Mnとの間に粗大な金属間化合物が生成されやすくなる。当該金属間化合物は、成形加工の際に破断の起点となり得るため、好ましくない。
<Si>
上記缶ボディ用アルミニウム合金板におけるSiの含有量は0.20〜0.40%である。Siは、MnやFeと共存することによりα相化合物(Al−Mn−Fe−Si系)を生成し、DI成形の際に缶ボディ用アルミニウム合金板とダイスとが焼き付くことを防止する作用を有する。
また、Siは、Mnとの間にAl−Mn−Si相化合物を生成し、これに伴ってMnの固溶量が低下する。これにより、カップ成形やDI成形等の際に、缶ボディ用アルミニウム合金板が均一に変形しやすくなる。つまり、例えばカップ成形の際に形成される耳の大きさが、圧延方向に平行な方向と直角な方向との間で同等になりやすくなる。
Siの含有量が0.20%未満の場合には、上述の効果が不十分となりやすい。一方、Siの含有量が0.40%を超える場合には、MgSi相の粗大な晶出物が形成されるおそれがある。この粗大な晶出物が形成されると、SiとMgやCuとの微細な金属間化合物が析出しにくくなる。これにより、強度低下や耐食性の低下を招来するおそれがあるため、好ましくない。
<表面粗さ>
・算術表面粗さRa
上記缶ボディ用アルミニウム合金板における表面粗さが調整された板表面は、圧延方向と平行方向の粗さ測定により得られる算術平均粗さRaと、圧延方向と直角方向の粗さ測定により得られる算術平均粗さRa90とが上記式(1)〜式(3)を満足する表面粗さを有している。これにより、圧延板特有の板面形態の異方性がDI成形時の加工性に及ぼす影響を軽減しやすくなる。なお、Ra及びRa90の値は、JIS B 0601:1994に準拠した方法により測定した値である。
RaまたはRa90のいずれか一方、あるいは双方が0.2μm未満となる場合には、DI成形の際に、ダイスとの接触部分から潤滑油が押し出されやすくなる。その結果、DI成形の際に油膜切れが発生しやすくなり、アルミニウム合金板が破断しやすくなったり、焼き付きが起こりやすくなったりするおそれがある。
一方、RaまたはRa90のいずれか一方、あるいは双方が0.5μmを超える場合には、表面に形成された山部がダイスと接触しやすくなり、DI成形の際に金型との摩擦力が過度に大きくなりやすい。その結果、DI成形の際にアルミニウム合金板が破断しやすくなったり、焼き付きが起こりやすくなったりするおそれがある。
また、Ra/Ra90の値が0.8未満の場合、または1.2を超える場合には、圧延方向と平行方向の潤滑性と、直角方向の潤滑性との差が過度に大きくなる。これにより、アルミニウム合金板をカップ成形した後に、カップの側壁部分に潤滑性の高い領域と潤滑性の低い領域とが混在することとなる。その結果、DI成形において、カップの側壁が均一に加工されにくくなり、高速成形や缶壁の薄肉化時に、場合によっては破断を生じるおそれがある。
・最大高さRy
上記缶ボディ用アルミニウム合金板における表面粗さが調整された板表面は、圧延方向と平行方向の粗さ測定により得られる最大高さRyと、圧延方向と直角方向の粗さ測定により得られる最大高さRy90とが上記式(4)〜式(6)を満足する表面粗さを有している。これにより、圧延板特有の板面形態の異方性がDI成形時の加工性に及ぼす影響を軽減しやすくなる。なお、Ry及びRy90の値は、JIS B 0601:1994に準拠した方法により測定した値である。
RyまたはRy90のいずれか一方、あるいは双方が1.5μm未満となる場合には、DI成形の際に、ダイスとの接触部分から潤滑油が押し出されやすくなる。その結果、DI成形の際に油膜切れが発生しやすくなり、アルミニウム合金板が破断しやすくなったり、焼き付きが起こりやすくなったりするおそれがある。
一方、RyまたはRy90のいずれか一方、あるいは双方が3.0μmを超える場合には、表面に形成された山部がダイスと接触しやすくなり、DI成形の際に金型との摩擦力が過度に大きくなりやすい。その結果、DI成形の際にアルミニウム合金板が破断しやすくなったり、焼き付きが起こりやすくなったりするおそれがある。
また、Ry/Ry90の値が0.7未満の場合、または1.3を超える場合には、圧延方向と平行方向の潤滑性と、直角方向の潤滑性との差が過度に大きくなる。そのため、アルミニウム合金板をカップ成形した後に、カップの側壁部分に潤滑性の高い領域と潤滑性の低い領域とが混在することとなる。その結果、DI成形において、カップの側壁が均一に加工されにくくなり、高速成形や缶壁の薄肉化時に、場合によっては破断を生じるおそれがある。
・ピークカウントPc
上記缶ボディ用アルミニウム合金板における表面粗さが調整された板表面は、圧延方向と平行方向の粗さ測定により得られるピークカウントPcと、圧延方向と直角方向の粗さ測定により得られるピークカウントPc90とが上記式(7)〜式(9)を満足する表面粗さを有している。これにより、圧延板特有の板面形態の異方性がDI成形時の加工性に及ぼす影響を軽減しやすくなる。
なお、ピークカウントPcは、粗さ曲線を測定方向に走査したときに、粗さ曲線が、その平均線から高さが0.1μm低い負基準レベルを下回った後、平均線から高さが0.1μm高い正基準レベルを上回った時点を1ピークカウントとして、評価長さ全体のピークカウント数を計数して得られる値である。
PcまたはPc90のいずれか一方、あるいは双方が10ピークカウント/mm未満となる場合には、表面の凹凸の個数が過度に少なくなるため、潤滑油が保持されにくくなるおそれがある。その結果、DI成形の際に油膜切れが発生しやすくなり、アルミニウム合金板が破断しやすくなったり、焼き付きが起こりやすくなったりするおそれがある。
一方、PcまたはPc90のいずれか一方、あるいは双方が20ピークカウント/mmを超える場合には、DI成形の際に金型と接触する面積が増大し、摩擦力が過度に大きくなるおそれがある。その結果、DI成形の際に缶ボディ用アルミニウム合金板が破断しやすくなったり、焼き付きが起こりやすくなったりするおそれがある。
また、Pc/Pc90の値が0.6未満の場合、または1.5を超える場合には、圧延方向と平行方向の潤滑性と、直角方向の潤滑性との間の差が過度に大きくなる。そのため、アルミニウム合金板をカップ成形した後に、カップの側壁部分に潤滑性の高い領域と潤滑性の低い領域とが混在することとなる。その結果、DI成形において、カップの側壁が均一に加工されにくくなり、高速成形や缶壁の薄肉化時に、場合によっては破断を生じるおそれがある。
次に、上記缶ボディ用アルミニウム合金板の製造方法について説明する。上記缶ボディ用アルミニウム合金板は、アルミニウム圧延板の少なくとも一方の板表面の表面粗さを調整する表面粗さ調整工程を実施することにより得ることができる。
アルミニウム圧延板は、従来公知の方法により得ることができる。つまり、例えば連続鋳造や半連続鋳造等によりアルミニウム合金の鋳塊を作製し、該鋳塊に熱間圧延あるいは冷間圧延を適宜組み合わせて施すことによりアルミニウム圧延板を得ることができる。
表面粗さ調整工程は、少なくとも一方のロール表面の表面粗さが調整された一対のロールを用いて上記アルミニウム圧延板を圧延することにより行うことが好ましい。この場合には、得られる缶ボディ用アルミニウム合金板の表面粗さを管理することが容易となる。すなわち、表面粗さ調整工程に用いるロールの表面の形状がアルミニウム圧延板の板表面に転写されるため、ロール表面の形状を管理すれば、得られる缶ボディ用アルミニウム合金板の全長において表面粗さを均一化させることができる。その結果、缶ボディ用アルミニウム合金板の品質を管理しやすくなり、安定した品質の缶ボディ用アルミニウム合金板を製造することができる。
また、上述のように転写という手法を用いる場合には、アルミニウム圧延板の圧延工程の一部を表面粗さ調整工程として兼用することができる。この場合には、缶ボディ用アルミニウム合金板の製造方法を簡略化することができ、また、生産性を向上させることができる。
表面粗さ調整工程に用いるロールにおけるロール表面の表面粗さは、例えば、サンドブラスト、放電加工、レーザダル加工、微粉末溶射等の種々の方法を用いて調整することができる。さらに、表面粗さ調整用のロールの表面にクロムめっき処理を行って表面粗さの調整を行ってもよい。これらの方法は、単独で用いてもよく、複数を組み合わせて用いてもよい。
また、表面粗さ調整工程は、上述した圧延機を用いた転写による方法の他に、機械的手段あるいは物理的手段を用いてアルミニウム圧延板の表面粗さを直接的に調整する方法により行ってもよい。機械的手段としては、アルミニウム圧延板の表面をエメリー紙等の研磨紙でこすったり、サンドブラスト等のブラスト加工により凹凸をつける方法等がある。また、物理的手段としては、スパッタリング等の手法により表面粗さを調整する方法等が挙げられる。これらの方法は、単独で用いてもよく、複数を組み合わせて用いてもよい。
(実施例1)
上記缶ボディ用アルミニウム合金板の実施例について、以下に説明する。
Mg:1.1%(質量%、以下同じ)、Mn:1.0%、Cu:0.20%、Fe:0.43%、Si:0.28%を含有し、残部がアルミニウム及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金をDC鋳造により造塊し、スラブを得た。次いで、得られたスラブの両圧延面及び両側面を5mmずつ面削した。その後、上記鋳塊を605℃で2時間加熱して均質化処理を行った。
均質化処理の後、鋳塊の温度が520℃の状態からリバース式の圧延機を用いて熱間粗圧延を開始し、次いで4タンデムの熱間仕上圧延機にて熱間仕上圧延を行った。熱間仕上圧延により得られた熱延板の板厚は2.4mmであり、上がり温度は335℃であった。
得られた熱延板を室温まで徐冷した後、シングル圧延機を用いて4パスの冷間圧延を行った。ここで、冷間圧延の最終パスに用いるシングル圧延機に、ロール表面の表面粗さが表面粗さ調整工程用に調整された一対のロールを組み込むことにより、冷間圧延の最終パスを表面粗さ調整工程として利用した。以上により、両方の板表面の表面粗さが調整され、表1に示す表面粗さを具備した缶ボディ用アルミニウム圧延板(試験材1〜9)を得た。
図1に、表面粗さが調整された板表面の一例として、試験材1の板表面の電子顕微鏡写真を示す。図1に示すように、試験材1の板表面は、圧延方向(矢印R参照)を向いた筋状の圧延痕に加えて、略半球状を呈する多数の凸部が、圧延方向とは無関係に形成されている。これにより、試験材1は、上記式(1)〜式(9)を満足する表面粗さを有するものとなっている。
なお、表面粗さ調整工程において用いた、表面粗さ調整用の一対のロールは、ショットブラストを行った後、クロムめっき処理を施して作製した。また、上記ロールの表面粗さは、クロムめっき処理の条件を種々変更することにより調整した。
また、表1に示す試験材10は、ショットブラスト等の表面粗さを調整する加工を施していない圧延ロールを冷間圧延の最終パスに用い、表面粗さ調整工程を実施しなかった例である。図2に、試験材10の板表面の電子顕微鏡写真を示す。図2に示すように、試験材10の板表面は、圧延方向(矢印R参照)を向いた筋状の圧延痕を有している。そのため、圧延板に特有の表面形態が表面粗さに大きく影響し、圧延方向と平行方向に測定した算術平均粗さRa等と、圧延方向と直角方向に測定した算術平均粗さRa90等との間の差が大きくなっている。
以上により得られた各試験材に対して、表面粗さの測定と、機械特性、潤滑性及びDI成形性の評価とを、以下の方法により行った。
<表面粗さ測定>
表面粗さ測定器(テーラーホブソン社製、製品名「サートロニック3+」)を用いて、試験材の板表面における断面曲線を取得した。断面曲線の取得は、スタイラス半径5μmの触針を用いて行い、評価長さを4mmとした。
次いで、データ処理ソフト(テーラーホブソン社製、製品名「タリプロファイル」)を用いて得られた断面曲線から粗さ曲線を抽出し、算術表面粗さRa、最大高さRy、ピークカウントPc及び粗さ曲線要素の平均長さSmを算出した。粗さ曲線の抽出は、ガウシアンフィルターを用い、カットオフ波長を0.8mmとした条件で行った。なお、粗さ曲線要素の平均長さSmは、JIS B 0601:1994に準拠した方法により算出した。
以上の手順による測定を、圧延方向に平行方向及び直角方向の各々について3回ずつ、測定位置を変えて行い、得られた算術表面粗さRa及びRa90、最大高さRy及びRy90、ピークカウントPc及びPc90、粗さ曲線要素の平均長さSm及びSm90の平均値を算出した。表1に、各試験材における3回の測定の平均値を示す。なお、Smは圧延方向と平行方向の粗さ曲線から算出したSmの値の平均値であり、Sm90は圧延方向と平行方向の粗さ曲線から算出したSmの値の平均値である。
<機械特性評価>
試験材からJIS 5号試験片を採取し、JIS Z 2241に準拠した金属材料引張試験方法により機械特性の評価を行った。得られた各試験材の引張強さ、0.2%耐力及び伸びを表2に示す。
<潤滑性評価>
上述の方法により得られた試験材を中性洗剤により脱脂し、乾燥させた。次いで、静電塗布により試験材の双方の板表面に脂肪酸エステルを主成分とする動粘度82cStの潤滑油を塗布した。潤滑油の塗布量は片面当たり300mg/mとした。
次いで、潤滑油を塗布した試験材から、長手方向と圧延方向とが平行になるように切り出した長方形状の試験片と、長手方向と圧延方向とが直角になるように切り出した試験片とを作製した。なお、試験片の寸法は、両者ともに幅30mm、長さ200mmとした。
これらの試験片を用いて、カップ成形やDI成形等において缶ボディ用アルミニウム合金板が金型から引き抜かれる際の動摩擦係数をモデル実験により評価した。図3にモデル実験の概要を示す。
図3に示すように、モデル実験における金型2は、板押さえ21とダイ22とから構成されており、両者の間に試験片1が狭持される。板押さえ21における試験片1と接触する面210及びダイ22における試験片1と接触する面220には、鏡面研磨が施されている。また、板押さえ21及びダイ22は、それぞれの中央部に、パンチ3が挿通される貫通穴211、221を有している。ダイ22の貫通穴221の周縁部におけるパンチ3を迎える側の角部222は、曲率半径5.0mmのR仕上げとしている。
試験片1は、その長手方向の両端が板押さえ及びダイの外方に突出するようにして金型2に狭持される。そして、一辺の長さが40mmの角筒状を呈するパンチ3を板押さえ21側から貫通穴211、221に挿入し、図3に示すように試験片1を金型2から引き抜く。なお、パンチ3の先端面における外周端縁31は、曲率半径5.0mmのR仕上げとしている。
このようにして試験片1の引き抜きを行ったときの、板押さえ21とダイ22との間に印加される板押さえ力をH(Pa)とし、試験片1が一定速度で引き抜かれている状態におけるパンチ3の加工力をP(Pa)とすると、PとHとの関係は、動摩擦係数μを用いて以下の式により表すことができる。
P=A+2μH
但し、上式におけるAは実験系固有の定数である。
すなわち、板押さえ力Hを種々の値に変更したときの加工力Pを測定することにより、上記式を用いてμの値を算出することができる。圧延方向と平行方向に引き抜かれる際の動摩擦係数μ、圧延方向と直角方向に引き抜かれる際の動摩擦係数μ90及びこれらの比μ/μ90を表3に示す。
<DI成形性評価>
各試験材から壁厚0.090mm狙いでDI缶を100缶ずつ製缶し、その時の製缶成功率を評価した。その結果を表3に示す。なお、表3中に示した記号のうち、Aは全缶(100缶)成功したことを示し、Bは1〜5缶破断したことを示し、Cは6缶以上破断したことを示す記号である。
表1〜表3より知られるように、算術平均粗さRa、Ra90、最大高さRy、Ry90及びピークカウントPc、Pc90が各々上記特定の範囲にある試験材(試験材1〜2)は、良好なDI成形性を示した。
一方、算術平均粗さRa、Ra90、最大高さRy、Ry90及びピークカウントPc、Pc90が各々上記特定の範囲から外れている試験材(試験材3〜10)は、DI成形時に破断が起こった。このことは、DI成形時の破断を抑制するためには、算術平均粗さRa、最大高さRy及びピークカウントPcの3種のパラメータにより缶ボディ用アルミニウム合金板の表面形態を管理し、圧延材特有の表面形態の異方性の影響を低減する必要があることを示している。
また、試験材1及び2は、潤滑性評価における動摩擦係数μ及びμ90が各々0.13以下であり、かつ、μ/μ90の値が0.7〜1.3である。そのため、高速成形や缶壁部の薄肉化をより容易に行うことができる。すなわち、動摩擦係数μ及びμ90が上記特定の範囲にある場合には、カップ成形やDI成形等において、缶ボディ用アルミニウム合金板と金型との間に生じる摩擦が適正な範囲に維持されやすくなる。その結果、DI成形時に破断を起こしにくくなるとともに、DI成形後の板面の形態や、成形後のカップ壁部の壁厚分布を均一にしやすくなる。
1 試験片
2 金型
21 板押さえ
22 ダイ
3 パンチ
R 圧延方向

Claims (5)

  1. Mg:1.0〜1.5%(質量%、以下同じ)、Mn:0.8〜1.2%、Cu:0.15〜0.25%、Fe:0.30〜0.6%、Si:0.20〜0.40%を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる化学成分を有し、
    圧延方向と平行方向の粗さ測定により得られる算術平均粗さRa、最大高さRy及び、正基準レベルを0.1μm、負基準レベルを−0.1μmとしたときのピークカウントPcと、上記圧延方向と直角方向の粗さ測定により得られる算術平均粗さRa90、最大高さRy90及び正基準レベルを0.1μm、負基準レベルを−0.1μmとしたときのピークカウントPc90とが下記式(1)〜式(9)を満足する表面粗さを、少なくとも一方の板表面が有していることを特徴とする缶ボディ用アルミニウム合金板。
    0.2μm≦Ra≦0.5μm ・・・(1)
    0.2μm≦Ra90≦0.5μm ・・・(2)
    0.8≦Ra/Ra90≦1.2 ・・・(3)
    1.5μm≦Ry≦3.0μm ・・・(4)
    1.5μm≦Ry90≦3.0μm ・・・(5)
    0.7≦Ry/Ry90≦1.3 ・・・(6)
    10ピークカウント/mm≦Pc≦20ピークカウント/mm ・・・(7)
    10ピークカウント/mm≦Pc90≦20ピークカウント/mm ・・・(8)
    0.6≦Pc/Pc90≦1.5 ・・・(9)
  2. 上記算術平均粗さRa、上記最大高さRy及び上記ピークカウントPcと、上記算術平均粗さRa90、上記最大高さRy90及び上記ピークカウントPc90とが上記式(1)〜式(9)を満足する表面粗さを、双方の板表面が有していることを特徴とする請求項1に記載の缶ボディ用アルミニウム合金板。
  3. 請求項1または2に記載の缶ボディ用アルミニウム合金板の製造方法であって、
    上記化学成分を備えたアルミニウム圧延板の板表面の表面粗さを調整する表面粗さ調整工程を有し、
    該表面粗さ調整工程により、上記アルミニウム圧延板における圧延方向と平行方向の粗さ測定により得られる算術平均粗さRa、最大高さRy及び、正基準レベルを0.1μm、負基準レベルを−0.1μmとしたときのピークカウントPcと、上記圧延方向と直角方向の粗さ測定により得られる算術平均粗さRa90、最大高さRy90及び、正基準レベルを0.1μm、負基準レベルを−0.1μmとしたときのピークカウントPc90とが下記式(1)〜式(9)を満足する表面粗さとなるように、上記アルミニウム圧延板の少なくとも一方の板表面の表面粗さを調整することを特徴とする缶ボディ用アルミニウム合金板の製造方法。
    0.2μm≦Ra≦0.5μm ・・・(1)
    0.2μm≦Ra90≦0.5μm ・・・(2)
    0.8≦Ra/Ra90≦1.2 ・・・(3)
    1.5μm≦Ry≦3.0μm ・・・(4)
    1.5μm≦Ry90≦3.0μm ・・・(5)
    0.7≦Ry/Ry90≦1.3 ・・・(6)
    10ピークカウント/mm≦Pc≦20ピークカウント/mm ・・・(7)
    10ピークカウント/mm≦Pc90≦20ピークカウント/mm ・・・(8)
    0.6≦Pc/Pc90≦1.5 ・・・(9)
  4. 上記表面粗さ調整工程により、上記算術平均粗さRa、上記最大高さRy及び上記ピークカウントPcと、上記算術平均粗さRa90、上記最大高さRy90及び上記ピークカウントPc90とが上記式(1)〜式(9)を満足する表面粗さとなるように、上記アルミニウム圧延板の双方の板表面の表面粗さを調整することを特徴とする請求項3に記載の缶ボディ用アルミニウム合金板の製造方法。
  5. 上記表面粗さ調整工程は、少なくとも一方のロール表面の表面粗さが調整された一対のロールを用いて上記アルミニウム圧延板を圧延することにより行うことを特徴とする請求項3または4に記載の缶ボディ用アルミニウム合金板の製造方法。
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