JP6264880B2 - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電動モータを補助動力源として利用する事により、ステアリングホイールの操作力を軽減できる様に構成した電動式パワーステアリング装置に関する
自動車の操舵輪に舵角を付与する為のステアリング装置として、図9に示す様な構造が、広く知られている。このステアリング装置は、車体1に支持された円筒状のステアリングコラム2の内径側にステアリングシャフト3を、回転可能に支持している。そして、このステアリングコラム2の後端開口から突出した、前記ステアリングシャフト3の後端部に、ステアリングホイール4を固定している。このステアリングホイール4を回転させると、この回転が、前記ステアリングシャフト3、自在継手5a、中間シャフト6、自在継手5bを介して、ステアリングギヤユニット7の入力軸8に伝達される。この入力軸8が回転すると、このステアリングギヤユニット7の両側に配置された1対のタイロッド9、9が押し引きされて左右1対の操舵輪に、前記ステアリングホイール4の操作量に応じた舵角が付与される。
尚、本明細書で、前後方向は、特に断らない限り、車両の前後方向を言う。
又、図9に示した例は、電動モータ10を補助動力源として利用する事により、前記ステアリングホイール4の操作力を軽減できる様に構成した電動式パワーステアリング装置としている。この為に、前記ステアリングコラム2の前端部にハウジング11を固定し、このハウジング11に前記電動モータ10を支持している。そして、前記ステアリングホイール4から前記ステアリングシャフト3に付与された操舵トルクの方向及び大きさを、前記ハウジング11内に設けたトルク検出器により検出し、この検出値に基づいて、前記電動モータ10を駆動する様にしている。そして、この電動モータ10の出力トルクを、前記ハウジング11内に設けた減速機を介して、操舵機構の出力軸に付与する様にしている。
又、上述の様なトルク検出器としては、付与された操舵トルクに応じて、トルク検出用コイルユニットを構成するコイルのインピーダンスを変化させ、この変化に基づいて前記操舵トルクを検出する様に構成したものが知られている。この様なトルク検出器により、前記操舵トルクを正確に検出する為には、前記ハウジング11内に前記トルク検出用コイルユニットを、軸方向の変位を阻止した状態で保持する必要がある。
図10は、この様な要求に応えられる構造の1例として、特許文献1等に記載されて従来から知られたものを示している。この図10に示した従来構造では、ハウジング11aの内側に内嵌した、トルク検出用コイルユニット12を構成するコイルヨーク13の軸方向側面と、玉軸受14を構成する外輪15の軸方向側面との間で、皿ばね16を軸方向に圧縮している。そして、この皿ばね16の弾力により、前記コイルヨーク13を図10の右方に押圧する事で、このコイルヨーク13を前記ハウジング11aの内周面に設けた図示しない段差面に押し付けている。これにより、前記ハウジング11a内に前記トルク検出用コイルユニット12を、軸方向の変位を阻止した状態で保持している。又、前記皿ばね16は、図11に示す様に、内径側部分を部分円すい状の皿ばね本体17とし、外径側部分を円輪状のフランジ部18としている。そして、このうちのフランジ部18を、前記外輪15の軸方向側面と、前記ハウジング11aの内周面に設けた段差面19との間に挟持した状態で、前記皿ばね本体17の内周部を前記コイルヨーク13の軸方向側面に弾性的に当接させている。
上述の様な従来構造の場合には、前記皿ばね16のフランジ部18を前記外輪15の軸方向側面と前記段差面19との間に挟持する事により、この皿ばね16の組み付け状態を良好にできるが、この皿ばね16を構成する皿ばね本体17のばね剛性の調整の容易化を図る面からは、改良の余地がある。即ち、この皿ばね16による前記コイルヨーク13の押圧力の設定は、この皿ばね16のセット幅(使用箇所への組み付け状態での軸方向幅)Wを調整したり、前記皿ばね本体17のばね剛性を調整したりする事により行う。但し、前記セット幅Wはレイアウトの制約で自由に調整できない場合が多い為、前記皿ばね本体17のばね剛性の調整を容易に行える様にする事が重要となる。一方、この皿ばね本体17のばね剛性は、この皿ばね本体17の板厚や、この皿ばね本体17の自由状態での内外径及び軸方向幅によって決まる、この皿ばね本体17の自由状態での傾斜角度θを変更する事により調整できるが、これら板厚や傾斜角度θを変更するだけでは、前記ばね剛性を所望通りに調整する事が難しい場合もある。
特開2000−193541号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑み、内径側部分を部分円すい状の皿ばね本体とし、外径側部分をフランジ部とした皿ばねを備えた電動式パワーステアリング装置に関して、前記皿ばね本体のばね剛性の調整の容易化を図れる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の電動式パワーステアリング装置は、ハウジングと、トルク検出用コイルユニットと、皿ばねと、抑え部材とを備える。
前記トルク検出用コイルユニットは、内径側にコイルを保持した円環状のコイルヨークを備えたもので、このコイルヨークを前記ハウジングの内周面に、軸方向片側への変位を阻止した状態で内嵌している。
前記抑え部材は、前記ハウジング内で回転軸を回転自在に支持する為に設けられた転がり軸受を構成する外輪である。
前記皿ばねは、内径側部分を部分円すい状の皿ばね本体とし、外径側部分を径方向に形成されたフランジ部とし、かつ、円周方向複数箇所に、前記フランジ部の外周縁に開口する切り欠きが、前記フランジ部にのみ設けられていると共に、前記フランジ部のうちで円周方向に隣り合う切り欠き同士の間に位置する部分の円周方向幅寸法が、前記各切り欠きの円周方向幅寸法よりも小さくなっているもので、前記フランジ部を、前記ハウジング内に保持された前記外輪の軸方向片側面と、このハウジングの内周面に設けられた段差面との間に挟持すると共に、前記皿ばね本体の内周部を前記コイルヨークの軸方向他側面に対し軸方向に関して弾性的に当接させている。
尚、本発明を実施する場合には、前記フランジ部の内周縁(内径側端縁)を前記皿ばね本体の外周縁(外径側端縁)に直接接続した構成に限らず、前記フランジ部の内周縁を、前記皿ばね本体の外周縁から軸方向に関してこの皿ばね本体の内周縁の突出側と反対側に所定角度だけ折れ曲がる状態で設けられた連結部(例えば円筒状やテーパ筒状の連結部)の先端縁に接続した構成を採用する事もできる。
本発明とは異なるが、前記切り欠きを、前記フランジ部の外周縁から前記皿ばね本体の径方向一部分まで連続して設ける事もできる。
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項に記載した発明の様に、前記皿ばね本体の円周方向1乃至複数箇所に通孔を設ける事もできる。
本発明の電動式パワーステアリング装置の場合には、皿ばねに設ける切り欠きの個数、形状、寸法等を調整する事に基づいて、皿ばね本体のばね剛性を調整できる分、このばね剛性の調整の容易化を図れる。
尚、本発明の様に、前記切り欠きを、前記皿ばねのフランジ部(及び連結部)にのみ設ける場合には、前記切り欠きの個数、形状、寸法等を調整する事に基づいて、このフランジ部(及び連結部)の拡径方向の剛性を調整できる。この為、この様にフランジ部(及び連結部)の拡径方向の剛性を調整する事に基づいて、前記皿ばね本体のばね剛性を間接的に調整できる。
これに対して、本発明とは異なるが、前記切り欠きを、前記フランジ部の外周縁から前記皿ばね本体の径方向一部分まで連続して設ける場合には、前記切り欠きの個数、形状、寸法等を調整する事に基づいて、前記フランジ部(及び連結部)の拡径方向の剛性を調整できる(前記皿ばね本体のばね剛性を間接的に調整できる)だけでなく、この皿ばね本体のばね剛性を直接的に調整できる為、この皿ばね本体のばね剛性の調整をより容易に行える。
又、請求項に記載した発明の場合には、前記皿ばね本体に設ける通孔の個数、形状、寸法等を調整する事に基づいて、この皿ばね本体のばね剛性を直接的に調整できる為、この皿ばね本体のばね剛性の調整を更に容易に行える。
又、以上の様に、本発明の場合には、皿ばね本体のばね剛性の調整の容易化を図れる為、本発明の電動式パワーステアリング装置等、前記皿ばねを備えた機械装置に関して、レイアウトの制約でこの皿ばねのセット幅(使用箇所への組み付け状態での軸方向幅)を自由に調整できない場合でも、この皿ばねによる被押圧部材(コイルヨーク等)の押圧力を所望の大きさに設定するのが容易となる。
又、発明の場合には、抑え部材が転がり軸受を構成する外輪であるため、抑え部材として止め輪等の専用部品を使用する場合に比べて、部品点数を少なくできる。
本発明の実施の形態の第1例を示す電動式パワーステアリング装置の部分切断側面図。 図1の左端部拡大図。 図2の要部拡大図。 本発明の実施の形態の第1例の構造に組み込んで使用する、皿ばねの断面図(A)、及び、(A)の右側から見た図(B)。 本発明に関連する参考例の1例に関する、図4と同様の図。 本発明の実施の形態の第2例に関する、図4と同様の図。 同第例に関する、図3と同様の図。 同じく、図4と同様の図。 従来から知られているステアリング装置の1例を示す部分切断側面図。 従来構造の1例を示す要部断面図。 この従来構造に関する、図4と同様の図。
[実施の形態の第1例]
図1〜4は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の電動式パワーステアリング装置は、ステアリングコラム2aと、ステアリングシャフト3aと、ハウジング11bと、出力軸20と、1対の玉軸受14a、14bと、トーションバー21と、トルク検出用スリーブ22と、トルク検出用コイルユニット12aと、皿ばね16aと、回路基板23と、電動モータ10(図9参照)と、ウォーム式減速機24とを備えている。
前記ステアリングコラム2aは、前側に配置された円筒状のインナコラム25と、後側に配置されたアウタコラム26とを、伸縮可能に組み合わせて成るもので、支持ブラケット27により車体に支持される。前記インナ、アウタ両コラム25、26は、鋼製又はアルミニウム合金等の軽合金製である。
前記ステアリングシャフト3aは、前側に配置されたロアシャフト28に、後側に配置された中空軸状のアッパシャフト29を、トルク伝達を可能に、且つ、軸方向の相対変位を可能にスプライン嵌合させて成るもので、前記ステアリングコラム2aの内側に回転自在に支持されている。これらロア、アッパ両シャフト28、29は、鋼製である。又、前記アウタコラム26の後端開口から突出した、前記アッパシャフト29の後端部には、ステアリングホイール4(図9参照)が固定される。
前記ハウジング11bは、それぞれがアルミニウム合金等の軽合金製又は合成樹脂製である、段付円筒状のハウジング本体30と、略円輪状の蓋体31とを、複数本のボルト32により互いに結合して成る。このうちのハウジング本体30は、前記インナコラム25の前端部に結合固定されており、前記蓋体31は、このハウジング本体30の前端側の開口部を塞ぐ様に、このハウジング本体30の前端側に固定されている。前記ロアシャフト28の前端部は、前記ハウジング11bの内側に挿入されている。
又、前記出力軸20は、磁性金属である鋼により中空軸状に造られたもので、前記ハウジング11b内の前記ロアシャフト28の前側に、前記1対の玉軸受14a、14bにより回転自在に支持されている。これら両玉軸受14a、14bのうち、前側の玉軸受14aは、前記蓋体31の内周面に内嵌固定された状態で、前記出力軸20の中間部前寄り部分を回転自在に支持している。又、後側の玉軸受14bは、前記ハウジング本体30の内周面の前端側部分に形成された大径側円筒面部33に内嵌固定された状態で、前記出力軸20の中間部後寄り部分を回転自在に支持している。又、前記ハウジング11bの前端開口から突出した、前記出力軸20の前端部には、自在継手5a(図9参照)が結合される。
又、前記トーションバー21は、ばね鋼等により造られたもので、入力軸である前記ロアシャフト28と、前記出力軸20とを、互いに同軸に連結している。この様なトーションバー21は、その後端部を除く大部分を、前記出力軸20の内径側に配置された状態で、その前端部を、この出力軸20の前端部に、連結ピン34により相対回転不能に結合されると共に、その後端部を、前記ロアシャフト28の前端寄り部分に設けられたスプライン孔35に、相対回転不能にスプライン嵌合されている。
又、前記ロアシャフト28の前端部内周面には、内歯歯車状の雌ストッパ部36が設けられており、前記出力軸20の後端部外周面には、外歯歯車状の雄ストッパ部37が設けられている。そして、これら雌ストッパ部36と雄ストッパ部37とが、所定角度範囲(前記トーションバー21が捩れていない中立状態を基準として、例えば±5度の範囲)での相対回転を可能に凹凸係合している。即ち、前記雌ストッパ部36を構成する各歯部が、前記雄ストッパ部37を構成する各溝部に、それぞれ円周方向の隙間を有する状態で緩く係合する事により、前記ロアシャフト28と前記出力軸20との相対回転が、前記所定角度範囲に規制されている。これにより、前記トーションバー21の過大な捩れ防止が図られている。
又、前記出力軸20の外周面のうち、前記雄ストッパ部37と軸方向に隣接する後端寄り部分には、円周方向に関する凹凸形状のトルク検出用凹凸部38が設けられている。このトルク検出用凹凸部38は、前記雄ストッパ部37よりも大きな外径寸法(外接円の直径)を有する。この様なトルク検出用凹凸部38は、前記出力軸20の外周面の後端寄り部分に、それぞれが軸方向に長い複数の溝部を、円周方向に関して等間隔に設けて成る。
又、前記トルク検出用スリーブ22は、アルミニウム合金等の導電性を有する非磁性金属により円筒状に造られたもので、前記トルク検出用凹凸部38の外径側に同心に配置されている。このトルク検出用スリーブ22の基端部(後端部)は、前記ロアシャフト28の前端部に外嵌固定されている。又、前記トルク検出用スリーブ22のうち、前記トルク検出用凹凸部38の外径側に配置された部分である、先端部(前端部)乃至中間部には、複数の略矩形の窓孔39、39が、軸方向に複列に、且つ、円周方向に関して等間隔に設けられている。これら両列の窓孔39、39の周方向位相は、互いに半ピッチずれている。
前記トルク検出用コイルユニット12aは、前記ハウジング本体30の内周面のうち、前記大径側円筒面部33よりも後側に形成された小径側円筒面部40に内嵌固定された状態で、前記トルク検出用凹凸部38及び前記トルク検出用スリーブ22の外径側に同心に配置されている。この様なトルク検出用コイルユニット12aは、磁性金属板製で円筒状のコイルヨーク13aと、このコイルヨーク13aの内径側に保持された1対のコイル41、41とを備える。このうちのコイルヨーク13aは、軸方向両端部に1対の内向鍔部42a、42bを備えており、前記両コイル41、41は、これら両内向鍔部42a、42b同士の間部分に保持されている。
この様なトルク検出用コイルユニット12aを前記小径側円筒面部40に内嵌固定する為に、本例の場合には、前記コイルヨーク13aを前記小径側円筒面部40に、軸方向片側である後側への変位を阻止した状態で内嵌している。この為に、前記コイルヨーク13aを前記小径側円筒面部40に内嵌すると共に、このコイルヨーク13aの後側面(後側の内向鍔部42bの外側面)を、前記ハウジング本体30の内周面のうち前記小径側円筒面部40の後側に隣接する部分に形成した小径側段差面43に当接させている。又、この状態で、前記大径側円筒面部33に締り嵌めで内嵌した、前記玉軸受14bを構成する外輪15aの軸方向片側面である後側面と、前記コイルヨーク13aの軸方向他側面である前側面(前側の内向鍔部42aの外側面)との間で、図4に詳示する様な皿ばね16aを、軸方向に関して弾性的に圧縮している。
この皿ばね16aは、鋼板等の弾性を有する金属板製で、内径側部分を部分円すい状の皿ばね本体17aとし、外径側部分を径方向に形成されたフランジ部18aとしている。本例の場合には、これら皿ばね本体17aの外周縁とフランジ部18aの内周縁とを、直接接続している。又、このフランジ部18aの円周方向等間隔となる複数箇所(図示の例では8箇所)に、このフランジ部18aの外周縁に開口する略台形状の切り欠き44、44を設けている。即ち、本例の場合には、このフランジ部18aを、単なる円輪状とするのではなく、円輪板の円周方向等間隔となる複数箇所に、この円輪板の外周縁に開口する略台形状の切り欠き44、44を形成した如き形状としている。更に別な言い方をすれば、前記フランジ部18aを、前記各切り欠き44、44の内接円よりも内径側部分が全周に亙り連続し、且つ、この内接円よりも外径側部分が円周方向に間隔をあけて設けられた複数の突条となった形状としている。そして、本例の場合には、例えば前記皿ばね本体17aの板厚やこの皿ばね本体17aの自由状態での傾斜角度θsを調整する事により、この皿ばね本体17aのばね剛性を直接的に調整するだけでなく、前記各切り欠き44、44の個数、形状、寸法等を調整する事に基づいて、前記フランジ部18aの拡径方向の剛性を調整する事により、前記皿ばね本体17aのばね剛性を間接的に調整している。
この様な皿ばね16aは、前記フランジ部18aを、前記外輪15aの後側面と、前記ハウジング本体30の内周面のうち前記大径側円筒面部33の後側に隣接する部分に形成した大径側段差面45との間に挟持すると共に、前記皿ばね本体17aの内周部を前記コイルヨーク13aの前側面に対し、軸方向に関して弾性的に当接させている。そして、この状態で、前記皿ばね本体17aの弾力により、前記コイルヨーク13aを前記小径側段差面43に押し付ける事で、このコイルヨーク13aが前記ハウジング11b内で軸方向に移動する事を防止している。又、この様にして前記トルク検出用コイルユニット12aを前記小径側円筒面部40に内嵌固定した状態で、前記両コイル41、41を、前記トルク検出用スリーブ22のうち、前記両列の窓孔39、39を設けた部分に対して、径方向に重畳配置している。
又、前記回路基板23は、前記ハウジング本体30内の前記トルク検出用コイルユニット12aの下方に設置されている。この回路基板23上には、モータ制御回路が構成されている。又、このモータ制御回路には、前記両コイル41、41の端部が接続されている。
又、前記ウォーム式減速機24は、ウォームホイール46と、図示しないウォームとを組み合わせて成る。このうちのウォームホイール46は、前記出力軸20のうち、前記両玉軸受14a、14b同士の間部分である、軸方向中央部に外嵌固定されている。又、前記図示しないウォームは、前記ウォームホイール46に噛合した状態で、前記ハウジング11b内に回転自在に支持されている。
又、前記電動モータ10(図9参照)は、前記ハウジング11bに支持固定されている。この電動モータ10の出力軸は、前記ウォームの基端部に対し、トルクの伝達を可能に結合されている。
上述の様に構成する電動式パワーステアリング装置の場合、運転者が前記ステアリングホイール4を操作する事によって、前記ステアリングシャフト3aに操舵力であるトルクが付与されると、このトルクの方向及び大きさに応じた分だけ、前記トーションバー21が(前記所定角度範囲で)弾性的に捩れる。これに伴い、前記トルク検出用凹凸部38と前記トルク検出用スリーブ22との円周方向の位置関係が変化する事により、前記トルク検出用コイルユニット12aを構成するコイル41、41にインピーダンス変化が生じる。この為、このインピーダンス変化に基づいて、前記トルクの方向及び大きさを検出できる。前記回路基板23上のモータ制御回路は、このトルクの検出結果を利用して、前記電動モータ10の通電制御を行う事により、この電動モータ10で、前記トルクの方向及び大きさに応じた補助動力を発生させる。この補助動力は、前記ウォーム式減速機24により増大された後、前記出力軸20に付与される。この結果、運転者が前記ステアリングホイール4を操作する為に要する力が軽減される。
一方、前記ステアリングホイール4から前記ステアリングシャフト3aに大きなトルクが入力される事により、前記トーションバー21の捩れ量が、前記所定角度範囲の片側又は他側の上限値に達すると、前記雌ストッパ部36と前記雄ストッパ部37とが周方向に噛み合う。そして、この噛み合いに基づき、前記ロアシャフト28から前記出力軸20に直接、前記トルクの一部が伝達される様になる。
又、上述の様に構成する本例の電動式パワーステアリング装置の場合には、前記皿ばね16aのフランジ部18aを、前記外輪15aの後側面と前記大径側段差面45との間に挟持している為、前記ハウジング11bに対する前記皿ばね16aの組み付け状態を良好にできる。又、本例の場合には、前記大径側段差面45との間で前記皿ばね16aのフランジ部18aを挟持する抑え部材として、前記外輪15aを使用している為、この抑え部材として止め輪等の専用部品を使用する場合に比べて、部品点数を少なくできる。又、前記フランジ部18aの円周方向等間隔となる複数箇所に、このフランジ部18aの外周面に開口する切り欠き44、44を設ける構成を採用している為、これら各切り欠き44、44の個数、形状、寸法等を調整する事に基づいて、前記皿ばね16aを構成する皿ばね本体17aのばね剛性を調整できる分、このばね剛性の調整の容易化を図れる。この為、本例の電動式パワーステアリング装置に関して、レイアウトの制約で前記皿ばね16aのセット幅(使用箇所への組み付け状態での軸方向幅で、本例の場合には、前記外輪15aの後側面と前記大径側段差面45との間の軸方向幅)Wsを自由に調整できない場合でも(或いは、このセット幅Wsを間座やシム板を使用して調整しなくても)、前記皿ばね16aによる前記コイルヨーク13a押圧力を所望の大きさに設定するのが容易となる。
参考例の1例]
本発明に関連する参考例の1例に就いて、図5により説明する。本参考例の場合には、コイルヨーク13aの前側面と外輪15a(例えば図3参照)の後側面との間で弾性的に圧縮する皿ばね16bとして、図5に示す様なもの、即ち、各切り欠き44a、44aが、フランジ部18bの外周縁から皿ばね本体17bの径方向中間部まで連続して設けられているもの(このフランジ部18bを円周方向に間隔をあけて設けられた複数の突条から構成しているもの)を使用する。この様な本参考例の場合には、前記各切り欠き44a、44aの存在に基づいて、前記皿ばね本体17bのばね剛性を(間接的に調整できるだけでなく)直接的にも調整できる為、この皿ばね本体17bのばね剛性の調整をより容易に行える。
その他の構成及び作用は、上述の図1〜4に示した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明は省略する。
[実施の形態の第例]
発明の実施の形態の第例に就いて、図6により説明する。本例の場合には、コイルヨーク13aの前側面と外輪15a(例えば図3参照)の後側面との間で弾性的に圧縮する皿ばね16cとして、図6に示す様なもの、即ち、皿ばね本体17cの円周方向等間隔となる複数箇所(図示の例では、円周方向に関する位相が各切り欠き44、44に対して半ピッチずれた8箇所)に、略矩形の通孔47、47を設けたものを使用する。この様な本例の場合には、これら各通孔47、47の存在に基づいて、前記皿ばね本体17cのばね剛性を直接的に調整できる為、この皿ばね本体17cのばね剛性の調整をより容易に行える。
その他の構成及び作用は、前述の図1〜4に示した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明は省略する。
尚、皿ばね本体の円周方向1乃至複数箇所に通孔を設ける構成は、図5に示した皿ばね16bに適用する事もできる。
[実施の形態の第例]
発明の実施の形態の第例に就いて、図7、8により説明する。本例の場合には、コイルヨーク13aの前側面と外輪15aの後側面との間で弾性的に圧縮する皿ばね16dとして、図7、8に示す様なもの、即ち、皿ばね本体17aの外周縁から軸方向に関してこの皿ばね本体17aの内周縁の突出側と反対側{図7及び図8の(A)の左側}に略直角に折れ曲がる状態で円筒状の連結部48を設けると共に、この連結部48の先端縁{図7及び図8の(A)の左端縁}にフランジ部18aの内周縁を接続したものを使用する。
この様な本例の場合には、前記皿ばね16dのセット幅Wsが一定である場合には、前記連結部48の軸方向寸法を長くする程、前記皿ばね本体17aの自由状態での傾斜角度θsを小さくできる為、前記連結部48の軸方向寸法を調整する事に基づいて、前記皿ばね本体17aのばね剛性を調整できる。更に、各切り欠き44、44の個数、形状、寸法等を調整する事に基づいて、前記フランジ部18aの拡径方向の剛性を調整する事により、前記連結部48の拡径方向の剛性を間接的に調整できる為、前記皿ばね本体17aのばね剛性も間接的に調整できる。従って、この様なばね剛性の調整を行える分、このばね剛性の調整の容易化を図れる。
その他の構成及び作用は、前述の図1〜4に示した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明は省略する。
、図8に示した皿ばね16dに対して、各切り欠きをフランジ部の外周縁から皿ばね本体の径方向一部分まで連続して設ける構成や、皿ばね本体の円周方向1乃至複数箇所に通孔を設ける構成を採用する事もできる。
本発明の電動式パワーステアリング装置を構成する皿ばね(及び上述した参考例の皿ばね)は、各種機械装置に組み込んで(フランジ部を1対の面同士の間に挟持した状態で、皿ばね本体の内周部を被押圧部材の側面に軸方向に関して弾性的に押し付けた状態で)使用する事ができる。
1 車体
2、2a ステアリングコラム
3、3a ステアリングシャフト
4 ステアリングホイール
5a、5b 自在継手
6 中間シャフト
7 ステアリングギヤユニット
8 入力軸
9 タイロッド
10 電動モータ
11、11a、11b ハウジング
12、12a トルク検出用コイルユニット
13、13a コイルヨーク
14、14a、14b 玉軸受
15、15a 外輪
16、16a〜16d 皿ばね
17、17a〜17c 皿ばね本体
18、18a、18b フランジ部
19 段差面
20 出力軸
21 トーションバー
22 トルク検出用スリーブ
23 回路基板
24 ウォーム式減速機
25 インナコラム
26 アウタコラム
27 支持ブラケット
28 ロアシャフト
29 アッパシャフト
30 ハウジング本体
31 蓋体
32 ボルト
33 大径側円筒面部
34 連結ピン
35 スプライン孔
36 雌ストッパ部
37 雄ストッパ部
38 トルク検出用凹凸部
39 窓孔
40 小径側円筒面部
41 コイル
42a、42b 内向鍔部
43 小径側段差面
44、44a 切り欠き
45 大径側段差面
46 ウォームホイール
47 通孔
48 連結部

Claims (2)

  1. ハウジングと、トルク検出用コイルユニットと、皿ばねと、抑え部材とを備え、
    このうちのトルク検出用コイルユニットは、内径側にコイルを保持した円環状のコイルヨークを備えたもので、このコイルヨークを前記ハウジングの内周面に、軸方向片側への変位を阻止した状態で内嵌しており、
    前記抑え部材は、前記ハウジング内で回転軸を回転自在に支持する為に設けられた転がり軸受を構成する外輪であり、
    前記皿ばねは、内径側部分を部分円すい状の皿ばね本体とし、外径側部分を径方向に形成されたフランジ部とし、かつ、円周方向複数箇所に前記フランジ部の外周縁に開口する切り欠きが、前記フランジ部にのみ設けられていると共に、前記フランジ部のうちで円周方向に隣り合う切り欠き同士の間に位置する部分の円周方向幅寸法が、前記各切り欠きの円周方向幅寸法よりも小さくなっているもので、前記フランジ部を、前記ハウジング内に保持された前記外輪の軸方向片側面と、このハウジングの内周面に設けられた段差面との間に挟持すると共に、前記皿ばね本体の内周部を前記コイルヨークの軸方向他側面に対し軸方向に関して弾性的に当接させている、
    電動式パワーステアリング装置。
  2. 前記皿ばね本体の円周方向1乃至複数箇所に通孔が設けられている、請求項1に記載した電動式パワーステアリング装置
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