JP6264266B2 - 質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法 - Google Patents
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糖ペプチドを質量分析する場合には、トリプシンなどのプロテアーゼによる酵素消化処理により被検体である糖タンパク質の一部のペプチド結合を切断し、糖ペプチドとペプチドとの消化混合物を得る。こうした消化混合物をそのまま質量分析に供することもあるが、一般的には、液体クロマトグラフ(LC)により、糖ペプチドやペプチドを種類毎に分離しながら質量分析したり、或いは、LC等を用いて特定の糖ペプチドのみを分取し精製して得た試料を質量分析したりする。一方、糖鎖を質量分析する場合には、糖タンパク質又は糖ペプチドからグリコシダーゼにより糖鎖を遊離し、それを精製した後に質量分析を行う。
前者の手法の一例として、非特許文献3には、エキソグリコシダーゼ(exoglycosidase)を用いてオンターゲット消化を行い、消化後にマトリックスとして2,5−ジヒドロキシ安息香酸(DHB=2,5-Dihydroxybenzoic Acid)を添加してサンプルを調製する例が記載されている。この文献では、そうして調製したサンプルを質量分析することで糖鎖を検出している。
しかしながら、上述の非特許文献1〜4に記載の手法ではいずれも、マトリックスとして固体マトリックスが用いられているため、試料成分とマトリックスとの混合結晶の状態が不均質になり易く、サンプル上の位置によるイオン生成量のばらつきが大きくなり易い。
液体マトリックスを用いたMALDI質量分析として、例えば非特許文献5には、ターゲットプレート上で、液体マトリックス(具体的には2,5−ジヒドロキシ安息香酸のブチルアミン塩)水溶液中での3’−シアリルラクトースの酵素的脱シアル化をモニタリングし、3’−シアリルラクトースから、シアル酸とラクトースとが生成したことを、MALDI質量分析で確認したことが記載されている。
そして、特許文献1には、液体マトリックスの使用例として、ターゲットプレート上での糖タンパク質の脱グリコシル化反応の過程及び進行を、液体マトリックス(具体的には、α−シアノ−4−ヒドロキシルケイ皮酸のブチルアミン塩、又は2,5−ジヒドロキシ安息香酸のブチルアミン塩)の存在下で調べることが記載されている。
即ち、固体マトリックスではなく液体マトリックスを使用しながら、簡単な作業で且つ短時間で糖鎖の切り出しを行い、糖鎖や脱グリコシル化ペプチドを高い感度で検出できる分析方法は従来存在しなかった。
a)MALDI法によるイオン化のためのターゲットプレート上に、分析対象である糖タンパク質又は糖ペプチドと、糖鎖を誘導体化する作用を有する液体マトリックスと、グリコシダーゼと、を混合した液滴を形成し、前記ターゲットプレート上で、前記グリコシダーゼの作用により糖タンパク質又は糖ペプチドから糖鎖を遊離させるとともに、遊離された糖鎖を前記液体マトリックスの作用により誘導体化することで、糖鎖と糖鎖が脱離したタンパク質又はペプチドとを含むサンプルを調製するサンプル調製ステップと、
b)前記サンプル調製ステップにより前記ターゲットプレート上に調製されたサンプルをMALDI法によりイオン化して質量分析する分析実行ステップと、
を有することを特徴としている。
a)MALDI法によるイオン化のためのターゲットプレート上に、分析対象である糖タンパク質又は糖ペプチドと、糖鎖を誘導体化する作用を有する液体マトリックスと、を混合したサンプルを調製する第1のサンプル調製ステップと、
b)前記第1のサンプル調製ステップにより前記ターゲットプレート上に調製されたサンプルをMALDI法によりイオン化して質量分析する第1の分析実行ステップと、
c)前記第1の分析実行ステップによる分析が終了したあとのサンプルにグリコシダーゼを加え、該グリコシダーゼの作用により糖タンパク質又は糖ペプチドから糖鎖を遊離させるとともに、遊離された糖鎖を前記液体マトリックスの作用により誘導体化することで、糖鎖と糖鎖が脱離したタンパク質又はペプチドとを含むサンプルを調製する第2のサンプル調製ステップと、
d)前記第2のサンプル調製ステップにより前記ターゲットプレート上に調製されたサンプルをMALDI法によりイオン化して質量分析する第2の分析実行ステップと、
を有することを特徴としている。
また、グリコシダーゼとしては、ペプチド:N−グリカナーゼが好ましいが、エンド−β−N−アセチルグリコサミ二ダーゼでもよい。
糖タンパク質をペプチダーゼにより酵素消化する酵素消化ステップと、
前記酵素消化ステップにより得られた混合物中の成分を液体クロマトグラフィを用いて分離する分離ステップと、
をさらに有し、前記液体クロマトグラフィからの溶出液を分取又は分画した液体中の糖タンパク質又は糖ペプチドを、前記サンプル調製ステップ又は前記第1のサンプル調製ステップにおける分析対象の糖タンパク質又は糖ペプチドとしてサンプルを調製するようにしてもよい。
MALDI用スポッタを用い、前記液体クロマトグラフィからの溶出液を分画してターゲットプレート上にスポッティングする分画ステップをさらに有し、
前記分画ステップによりターゲットプレート上にスポッティングされた液体中の糖タンパク質又は糖ペプチドを、前記サンプル調製ステップ又は前記第1のサンプル調製ステップにおける分析対象の糖タンパク質又は糖ペプチドとしてサンプルを調製するようにしてもよい。
液体クロマトグラフィに使用される移動相には酸が含まれることが多いが、上記方法によれば、移動相中の酸を完全に蒸発させてサンプルを調製することができる。それによって、酸の存在による検出感度の低下を回避することができる。
図1は本実施例の糖タンパク質分析方法における作業及び処理の手順を示すフローチャート、図2は本実施例の糖タンパク質分析方法を実施するために用いられる液体クロマトグラフ(LC)−MALDI質量分析システムの一例の概略構成図である。
まず、図2により、このLC−MALDI質量分析システムの構成及び動作の概要を説明する。
HPLC1では、送液ポンプ12により移動相容器11から吸引された移動相が略一定速度でインジェクタ13を経てカラム14に送給される。所定のタイミングでインジェクタ13から移動相中に試料が注入されると、試料は移動相に押されてカラム14に送り込まれる。そして、カラム14を通過する間に試料中の成分(ここでは糖ペプチドやペプチド)が分離され、時間差を有してカラム14の出口から溶出する。
液体マトリックスとして3−AQ/CAを使用した場合、サンプル中に酸が含まれているとイオンの検出感度が低下するが、この分析方法の手順では、試料に含まれる酸を風乾によって完全に蒸発させた後に液体マトリックスを添加している。そのため、試料に含まれる酸の影響を受けることなく、高い検出感度を達成することができる。
そして、ステップS5において得られた糖ペプチド及びペプチドの構造情報を含むマススペクトル、並びに、ステップS8において得られた糖鎖及び脱グリコシル化ペプチドの構造情報を含むマススペクトル、の両方を解析することにより、被検体に含まれる糖タンパク質を同定したりその構造を推定したりする(ステップS9)。
一方、酸性基含有物質は特に限定されず、酸性基含有有機物質でも酸性基含有無機物質であってもよい。酸性基含有有機物質としては、例えば、α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、p−クマル酸、ケイ皮酸、α−シアノ−3−ヒドロキシケイ皮酸、4−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシフェニルピルビン酸、3−ヒドロキシピコリン酸、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシケイ皮酸(シナピン酸)、4−ヒドロキシ−3−メトキシケイ皮酸(フェルラ酸)、カフェイン酸(3,4−ジヒドロキシケイ皮酸)、5−メトキシサリチル酸、2−(4−ヒドロキシフェニルアゾ)安息香酸、ニコチン酸、ピコリン酸、3−アミノピコリン酸、3−ヒドロキシピコリン酸、2−アミノ安息香酸、3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、6−アザ−2−チオチミン、1,4−ジヒドロ−2−ナフトエ酸、3−インドールアクリル酸、インドール−2−カルボン酸、チオグリコール酸、安息香酸などから選択することができる。好ましくは、p−クマル酸やα−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、又はシナピン酸がよい。また、酸性基含有無機物質としては、例えば、リン酸、ホウ酸、硫酸、ケイ酸などから選択することができる。
この実験例1は、オンターゲット消化による糖鎖切り出しが可能であることを確認するための実験である。
実験例1では、液体マトリックスとして、3−アミノキノリンイオンとp−クマル酸イオンとを含む液体(3−AQ/CA)を用い、ターゲットプレート上で糖ペプチドをペプチド:N−グリコシダーゼ(PNGase F)を用いて酵素消化(オンターゲット消化)することで糖鎖を遊離し、その糖鎖をMALDI質量分析装置を用いて検出できることを確認した。被検体としては、コンプレックス型糖鎖を持つ糖タンパク質であるトランスフェリンのトリプシン消化物から精製した糖ペプチドTf−GP1を用いた。この糖タンパク質及び糖ペプチドの質量電荷比や構造は図3(a)に示す通りである。
図4(b−2)は、図4(b−1)中のm/z 2056.8である糖鎖フラグメントイオンをプリカーサイオンとして取得したMS2スペクトルである。この図4(b−2)には、糖鎖のフラグメントイオンのピークが多数検出されている。
糖ペプチドTf−GP1に対しオンターゲット消化を行わずに、液体マトリックス(3−AQ/CA)を加えて調製したサンプル(つまりは第1段階のサンプル)を、MALDI質量分析装置により測定した。図5(a)はこの実測のマススペクトルで、図4(a)と同じものである。その測定が終了した後のサンプルにグリコシダーゼ(PNGase F)を添加し、糖ペプチドを消化して糖鎖の切り出しを行うことで調製したサンプル(つまりは第2段階のサンプル)をMALDI質量分析装置により再度測定した。図5(b)はこの実測マススペクトルである。また、図5(c)は図4(b−1)と同じ、つまりは、実験例1で説明した、当初からグリコシダーゼと液体マトリックスとを糖ペプチドに加えてオンターゲット消化を行った場合に得られるマススペクトルである。
図2に示したようなLC−MALDI質量分析装置を用いて人手を介さない自動分析を行うためには、MALDI用スポッタ2において形成したサンプルに対し質量分析装置3で確実にレーザ光を照射して分析することが必要であり、そのためには、ターゲットプレートP(P’)上でのサンプルの位置を正確に定める必要がある。そこで、この実験例3では、ターゲットプレート上に親水性アンカーを予め形成しておき、そのアンカー上にサンプルを形成するようにした。即ち、ターゲットプレートの表面に撥水加工を施し、該ターゲットプレート上にレーザ光によって適当なサイズ(今回の場合には400[μm]径)の親水性アンカーを形成した。
被検体であるリボヌクレアーゼBをトリス(2−カルボキシエチル)フォスフィンハイドロクロライド(TCEP)により還元しヨードアセトアミドによるアルキル化を行ったあと、エンドプロテイナーゼLys−Cにより酵素消化し、糖ペプチドとペプチドとの消化混合物を得た。0.2[μg](14.6[pmol]、1[μL])の消化混合物を試料とし、HPLC1においてインジェクタ13から移動相中に試料を注入した。移動相としては、0.1%のトリフルオロ酢酸水溶液(移動相A)及び0.1%のトリフルオロ酢酸アセトニトリル溶液(移動相B)を用い、流速10[μL/min]で移動相B:5%−40%まで30分間のグラジエント分析を行うことで、試料中の成分を分離した。カラムはインタクト社製のUnison UK−C18 3μm、0.5×150[mm]を用いた。
実験例3において糖ペプチドの測定を終了したターゲットプレート上の各ウェルに、0.05[U/μL]濃度の1[μL]のグリコシダーゼ(PNGase F)を添加し、37℃の温度雰囲気に30分間放置してグリコシダーゼの酵素反応を促進させた。引き続き、ターゲットプレートを75℃に保ったヒートブロック上で1時間加熱することで、グリコシダーゼの酵素反応を止めると共に遊離した糖鎖を3−AQ化した。そのあと、ターゲットプレートを室温まで冷却し、MALDI質量分析装置において負イオン化モードで測定を行いマススペクトルを取得した。
この実験結果から、LC−MALDI質量分析装置を用いた成分分離、スポッティング、及び自動質量分析という手順を経た、本実施例の糖タンパク質分析方法においては、第1段階のサンプルでは、被検体である糖タンパク質由来の糖ペプチドが高い感度で検出され、第2段階のサンプルでは、同じ糖タンパク質由来の糖鎖や脱グリコシル化ペプチドが高い感度で検出されることが確認できる。即ち、図1に示した手順に従った分析方法において、糖ペプチドと、糖鎖及び脱グリコシル化ペプチドとが共に高い感度で検出可能であるということができる。
11…移動相容器
12…送液ポンプ
13…インジェクタ
14…カラム
2…MALDI用スポッタ
21…バルブ
22…ノズル
23…テーブル
24…駆動部
3…質量分析装置
31…試料台
32…レーザ光源
33…イオントラップ
34…ドリフトチューブ
35…リフレクタ
36…検出器
37…データ処理部
P、P’…ターゲットプレート
Claims (8)
- MALDI(マトリクス支援レーザ脱離イオン化)法による質量分析を用いて糖タンパク質又は糖ペプチドを分析する方法であって、
a)MALDI法によるイオン化のためのターゲットプレート上に、分析対象である糖タンパク質又は糖ペプチドと、糖鎖を誘導体化する作用を有する液体マトリックスと、グリコシダーゼと、を混合した液滴を形成し、前記ターゲットプレート上で、前記グリコシダーゼの作用により糖タンパク質又は糖ペプチドから糖鎖を遊離させるとともに、遊離された糖鎖を前記液体マトリックスの作用により誘導体化することで、糖鎖と糖鎖が脱離したタンパク質又はペプチドとを含むサンプルを調製するサンプル調製ステップと、
b)前記サンプル調製ステップにより前記ターゲットプレート上に調製されたサンプルをMALDI法によりイオン化して質量分析する分析実行ステップと、
を有することを特徴とする質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法。 - MALDI(マトリクス支援レーザ脱離イオン化)法による質量分析を用いて糖タンパク質又は糖ペプチドを分析する方法であって、
a)MALDI法によるイオン化のためのターゲットプレート上に、分析対象である糖タンパク質又は糖ペプチドと、糖鎖を誘導体化する作用を有する液体マトリックスと、を混合したサンプルを調製する第1のサンプル調製ステップと、
b)前記第1のサンプル調製ステップにより前記ターゲットプレート上に調製されたサンプルをMALDI法によりイオン化して質量分析する第1の分析実行ステップと、
c)前記第1の分析実行ステップによる分析が終了したあとのサンプルにグリコシダーゼを加え、該グリコシダーゼの作用により糖タンパク質又は糖ペプチドから糖鎖を遊離させるとともに、遊離された糖鎖を前記液体マトリックスの作用により誘導体化することで、糖鎖と糖鎖が脱離したタンパク質又はペプチドとを含むサンプルを調製する第2のサンプル調製ステップと、
d)前記第2のサンプル調製ステップにより前記ターゲットプレート上に調製されたサンプルをMALDI法によりイオン化して質量分析する第2の分析実行ステップと、
を有することを特徴とする質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法。 - 請求項1又は2に記載の質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法であって、
糖タンパク質をペプチダーゼにより酵素消化する酵素消化ステップと、
前記酵素消化ステップにより得られた混合物中の成分を液体クロマトグラフィを用いて分離する分離ステップと、
をさらに有し、前記液体クロマトグラフィからの溶出液を分取又は分画した液体中の糖タンパク質又は糖ペプチドを、前記サンプル調製ステップ又は前記第1のサンプル調製ステップにおける分析対象の糖タンパク質又は糖ペプチドとしてサンプルを調製することを特徴とする質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法。 - 請求項3に記載の質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法であって、
MALDI用スポッタを用い、前記液体クロマトグラフィからの溶出液を分画してターゲットプレート上にスポッティングする分画ステップをさらに有し、
前記分画ステップによりターゲットプレート上にスポッティングされた液体中の糖タンパク質又は糖ペプチドを、前記サンプル調製ステップ又は前記第1のサンプル調製ステップにおける分析対象の糖タンパク質又は糖ペプチドとしてサンプルを調製することを特徴とする質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法。 - 請求項4に記載の質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法であって、
前記分画ステップによりターゲットプレート上にスポッティングされた液体を一旦乾燥させたあとに前記液体マトリックスを加え、サンプルを調製することを特徴とする質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法であって、
前記液体マトリックスは、アミノキノリンを含むものであることを特徴とする質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法。 - 請求項6に記載の質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法であって、
前記液体マトリックスは、3−アミノキノリンとp−クマル酸とを含むものであることを特徴とする質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法であって、
前記グリコシダーゼは、ペプチド:N−グリカナーゼであることを特徴とする質量分析を用いた糖タンパク質の分析方法。
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