JP6263900B2 - コイル部品 - Google Patents

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本発明はコイル部品に関し、特に巻線が巻回された内部コアと内部コアの外周に配置された外装コアとを備えるコイル部品に関する。
従来技術では、巻線が巻回されたドラムコアによって構成される内部コアと、内部コアを収納する貫通孔が形成された外装コアとを有するコイル部品が提案されている。外装コアには、巻線の端部が電気的に接続される端子電極が固定されており、端子電極を介してドラムコアの巻線に電力が供給される。
外装コアに取り付けられる端子電極の形状としては、例えば外装コアの貫通孔に挿入され基部との間で外装コア上部を径方向に挟み込む爪部と、外装コアの外周面に配置された結線部とを有するものが提案されている(特許文献1等参照)。端子電極の爪部は、外装コアと内部コアとの間のギャップを調整する機能を有する。
特開2009−266954号公報
しかし、従来技術のような構造の端子電極を有するコイル部品は、コイル部品に対して外部から衝撃が加えられた場合に、外装コアのうち端子電極に挟み込まれた部分に応力が集中して、外装コアに割れや欠けが発生するという問題を有している。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、外装コアに割れや欠け等が発生することを防止し、優れた信頼性を有するコイル部品を提供することである。
本発明に係るコイル部品は、
軸方向に延びる柱状の巻芯部と、前記巻芯部の両端部に設けられた一対の鍔部とを有する内部コアと、
前記巻芯部を巻回する巻線と、
前記内部コアによって挿通される貫通孔が形成されており、前記内部コアの外周に配置される外装コアと、
前記外装コアに固定される固定部と、前記巻線のいずれか一方の端部が接続される結線部と、前記結線部と前記固定部とを接続する接続部とを有する一対の端子部と、を有し、
前記固定部は、前記外装コアにおける前記軸方向の一端面に設けられた設置面に対向する上面部と、前記外装コアにおける前記軸方向の他端面に対向する下面部と、前記上面部と前記下面部とを接続しており前記外装コアの外周面に対向する側面部とを有し、
前記結線部は、前記外装コアの前記一端面に設けられた支持面に対向する結線底部を有し、
前記接続部は、前記外装コアの前記外周面に沿って配置されており、前記固定部の前記側面部と前記結線部の前記結線底部とを接続することを特徴とする。
本発明に係るコイル部品は、端子部における外装コアとの固定部が、上面部と下面部と側面部を有し、各端子部は、例えば外装コアの外周面と端子部の側面部とを接着することにより、外装コアに固定される。このような端子部を有するコイル部品は、外部から衝撃が加えられた場合にも、従来技術のように外装コアの端面付近の特定部分に応力が集中する危険性が低く、外装コアに割れや欠けが発生する問題を防止できる。
また、本発明に係るコイル部品では、端子部の結線部が、外装コアの一端面に設けられた支持面に対向する結線底部を有するため、結線部に対して軸方向の外力が加えられた場合にも、外装コアの支持面が結線部を支持することにより、端子部と外装コアとの固定又は係合部分に応力が集中する問題を防止できる。さらに、結線底部と固定部とを接続する接続部が、外装コアの外周面に沿って配置されているため、接続部の長さを従来より長くすることが可能である。これにより、結線部に対して外力が加えられた場合にも、接続部が変形することにより、端子部と外装コアとの固定又は接合部分に応力が集中することを防止し、外装コアの割れや欠けを防止できる。
また、例えば、前記上面部には、前記設置面に形成された設置面凹部に係合する上面凸部が形成されており、前記下面部には、前記他端面に形成された下面凹部に係合する下面凸部が形成されても良い。
上面凸部や下面凸部を端子部に形成し、これを外装コアに形成された設置面凹部や下面凹部に係合させることにより、端子部を容易に外装コアに対して位置決めすることができるため、このようなコイル部品は組み立てが容易である。
また、例えば、前記外装コアにおいて、前記支持面は、前記設置面に比べて前記他端面までの距離が近く、前記設置面に比べて径方向の最大厚みが厚くても良い。
支持面が設置面に対して低くなっていることにより、巻線の端部を結線部に対して容易に引き出すことが可能であり、また、結線部が支持面と設置面との間に形成される段差に収納されるため、外部からの衝撃に対して結線部を保護することができる。また、支持面における径方向の最大厚みを厚くすることにより支持面近傍が補強されるため、支持面が結線部を軸方向に支持した際に、支持面近傍に割れや欠けが発生することを防止できる。また、結線部に巻線の端部を接続する際に、支持面が結線底部を確実に支持して結線部を安定させることができるため、このようなコイル部品は組み立てが容易である。
また、例えば、前記結線部は、前記結線底部から前記軸方向へ突出して前記巻線のいずれか一方の前記端部を間に挟む一対の突出片部を有しても良い。
結線部が突出片部を有することにより、巻線の端部を結線部に対して容易に仮固定することが可能であるため、このようなコイル部品は組み立てが容易である。
また、例えば、前記結線部は、前記結線底部に接続しており前記結線底部との間で前記巻線のいずれか一方の前記端部を前記軸方向に挟む押さえ部を有しても良い。
結線部が押さえ部を有することにより、巻線の端部を結線部に対して容易かつ確実に固定することが可能であり、このようなコイル部品は組み立てが容易である。
また、例えば、一対の前記端子部は、前記軸方向に直交する対称軸を基準として互いに鏡面対称となるように配置されており、一方の前記結線底部から他方の前記結線底部までの間隔は、前記鍔部の直径より小さくても良い。
端子部を鏡面対称に配置し、外装面の一端面に対向する一方の結線底部と他方の結線底部とを近づけて配置することにより、巻線の端部を巻芯部の外周面から結線部まで直線的に引き出すことが可能であり、巻線の引出部への応力を低減して断線等を防止することができる。
また、例えば、前記内部コアにおける一対の前記鍔部は、前記軸方向に直交する方向の長さが互いに異なっていても良い。
一方の鍔部の直径(軸方向に直交する方向の長さ)を、他方の鍔部の直径より小さくすることにより、一方の鍔部の外周面と外装コアの内周面との間に、確実にギャップを形成することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るコイル部品の全体斜視図である。 図2は、図1に示すコイル部品の分解斜視図である。 図3は、コイル部品に含まれる外装コアの上面図である。 図4は、コイル部品に含まれる第1端子部の斜視図である。 図5は、コイル部品の底面図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係るコイル部品の全体斜視図である。 図7は、図6に示すコイル部品の上面図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係るコイル部品10の全体斜視図である。コイル部品10は、ドラムコアの形状を有する内部コア20と、内部コア20を巻回する巻線30(図2参照)と、内部コア20の外周に配置される外装コア40と、外装コア40に取り付けられた一対の端子部である第1端子部50及び第2端子部60とを有する。コイル部品10は、例えば内部コア20における巻芯部22の軸方向が上下方向に沿う状態で基板等に実装されて使用される。以下の説明では、図1に示すように、内部コア20における巻芯部22の軸方向をZ軸方向とし、Z軸に直交する方向をX軸方向及びY軸方向とする。また、明細書中において特に断りが無い場合には、上方向はZ軸の正方向を、下方向はZ軸の負方向を意味する。
図2は、図1に示すコイル部品10の分解斜視図である。内部コア20は、軸方向に延びる柱状の巻芯部22と、巻芯部22の両端部に設けられた一対の鍔部である上鍔部24及び下鍔部26とを有する。巻芯部22の表面には、巻線30が巻回されており、巻線30の端部である巻線端部30a、30bは、上鍔部24の近くで外径側へ引き出される。
外装コア40には、内部コア20によって挿通される貫通孔40aが形成されている。図1に示すように、コイル部品10が組み立てられた状態において、外装コア40の貫通孔40aには、巻線30を巻回された内部コア20が収納される。また、外装コア40の内周面であるコア内周面48は、貫通孔40aの壁面を構成しており、内部コア20における上鍔部24の外周面である上鍔部外周面24a及び下鍔部26の外周面である下鍔部外周面26aに対向する。外装コア40のコア内周面48と、内部コア20の上鍔部外周面24a及び下鍔部外周面26aとは、エポキシ系樹脂又はウレタン系樹脂等の接着剤が硬化して形成される接着剤硬化部(不図示)によって接合される。このように、外装コア40は、内部コア20と連結されて磁路を形成し、外装コア40と内部コア20の間に介在する接着剤硬化部は、ギャップ材の役割を果たす。
外装コア40を上方向から見た平面図である図3に示すように、外装コア40は、等脚台形の底辺に矩形を繋いで形成される略六角形の外周形状を有している。外装コア40におけるコア内周面48の周方向形状は円形であり、外装コア40におけるコア外周面46の周方向形状とは異なるため、コア内周面48とコア外周面46との径方向の距離によって規定される外装コア40の径方向厚みは、外装コア40の周方向に沿って変化する。
外装コア40の上方向の端面であるコア上面42には、1対の設置面42aと1対の支持面42bが設けられている。設置面42aは、コア上面42におけるY軸方向の中央部分であってX軸方向の両端部に設けられており、各設置面42aには、略円形の開口を有する窪みとしての設置面凹部42aaが形成されている。支持面42bは、コア上面42におけるY軸方向正方向端部に、中央部を挟んでX軸方向の両側に設けられている。図2に示すように、支持面42bは、設置面42aに比べて外装コア40の下方向の端面であるコア下面44までの距離が短く、設置面42aより下方に設けられている。また、図3に示すように、支持面42bにおける径方向の最大厚みT1は、設置面42aにおける径方向の最大厚みT2より厚い。なお、外装コア40の下方向の端面であるコア下面44には、コア上面42における設置面凹部42aaと同様の形状である下面凹部44aが形成されている(図5参照)。
図2に示すように、第1端子部50は、外装コア40に固定される第1固定部52と、巻線端部30aが接続される第1結線部54と、第1結線部54と第1固定部52とを接続する第1接続部56とを有する。第1端子部50は、外装コア40のX軸負方向側に取り付けられる。
図4に示すように、第1固定部52は、外装コア40におけるX軸負方向側の設置面42aに対向する第1上面部52aと、外装コア40のコア下面44に対向する第1下面部52bと、第1上面部52aと第1下面部52bを接続しており外装コア40のコア外周面46に対向する第1側面部52cとを有する。第1上面部52a及び第1下面部52bは、第1側面部52cに対して略90度の角度(第1側面部52cとで略L字形状)を形成しつつ、第1側面部52cの上下端部に接続されている。第1上面部52aには、外装コア40の設置面42a(図3参照)に係合する第1上面凸部52aaが形成されており、第1下面部52bには、外装コア40の下面凹部44a(図5参照)に係合する第1下面凸部52baが形成されている。第1上面部52aの径方向長さと第1下面部52bの径方向長さは異なっている。第1上面部52aの径方向先端は、外装コア40のコア内周面48より外径側に位置するのに対して、図5に示すように、第1下面部52bの径方向先端は下鍔部外周面26aより内径側に位置する。第1下面部52bの第1固定部52は、第1側面部52cの内面部52caと外装コア40のコア外周面46とを接続する接着剤硬化部を介して、外装コア40に固定される。
図4に示すように、第1結線部54は、外装コア40におけるX軸負方向側の支持面42bに対向する第1結線底部54aと、第1結線底部54aから上方向へ突出して巻線端部30aを間に挟む一対の第1突出片部54b、54cと、第1結線底部54aに接続しており第1結線底部54aとの間で巻線端部30aを上下方向に挟む第1押さえ部54dとを有する。第1突出片部54b、54cは、第1結線底部54aにおける内径側の端部に接続しており、巻線端部30aの中では巻芯部22に近い部分を挟む。これに対して、第1結線底部54aと第1押さえ部54dは、巻線端部30aの中でもより先端に近い部分を挟む。巻線端部30aは、最終的には、溶接等により第1結線部54に固定される。
図1及び図4に示すように、第1接続部56は、コア外周面46に沿って配置されており、第1固定部52の第1側面部52cと第1結線部54の第1結線底部54aとを接続する。第1接続部56は、第1固定部52からコア外周面46に沿って周方向に延びる第1周方向部56aと、第1周方向部56aから第1結線底部54aまで上下方向(軸方向と平行な方向)に延びる第1軸方向部56bとを有する。なお、第1端子部50のうち外装コア40に直接接着されているのは第1固定部52における第1側面部52cのみであり、例えば第1結線部54の第1結線底部54a及び第1接続部56は、外装コア40の支持面42b又はコア外周面46に対向しているものの、直接的に外装コア40の表面に固定されてはいない。
図2に示すように、第2端子部60は、外装コア40に固定される第2固定部62と、巻線端部30bが接続される第2結線部64と、第2結線部64と第2固定部62とを接続する第2接続部66とを有する。第2端子部60は、第1端子部50と鏡面対称の形状を有しており、外装コア40のX軸正方向側に取り付けられる。第2端子部60に含まれる第2固定部62、第2結線部64及び第2接続部66の詳細構造は、形状が対称であり、取付位置が外装コア40のX軸正方向側であることを除き、第1端子部50に含まれる第1固定部52、第1結線部54及び第1接続部56と同様であるため、説明を省略する。
また、図5に示すように、第1端子部50と第2端子部60は、軸方向に直交する対称軸αを基準として互いに鏡面対称となるように配置されている。また、第1結線底部54aと第2結線底部64aとの間隔L1は、上鍔部24の直径L2や下鍔部26の直径L3より、小さくなるように構成されている。
以下に、コイル部品10の製造方法について解説する。最初に、コイル部品10の製造では、内部コア20の巻芯部22に導線を巻回して巻線30を形成した後、巻線30が巻回された内部コア20を外装コア40の貫通孔40aに挿入する(図2参照)。内部コア20及び外装コア40の材質は特に限定されないが、内部コア20及び外装コア40は、フェライトや金属等の軟磁性材料を用いて作製される。また、巻線30の形成に用いる導線も、表面が絶縁被覆された被覆線であれば特に限定されない。
次に、予め第1及び第2側面部52c、62cの内面部52ca(図4参照)に接着剤が塗布された第1端子部50及び第2端子部60を、外装コア40に対して、コア外周面46側から取り付ける(図2参照)。この際、固定部52、62における第1及び第2上面部52a、62aが設置面42aに当接することにより、端子部50、60が外装コア40に対して上下方向に位置決めされる。また、上面部52a、62a及び第1及び第2下面部52b、62bに形成された上面凸部52aa及び下面凸部52baが外装コア40の設置面凹部42aa及び下面凹部44aに係合することにより、端子部50、60のXY方向の位置決めがなされる。端子部50、60の材質及び作製方法も特に限定されないが、例えば銅合金等の金属板材を機械加工することにより作製される。
次に、巻線端部30a、30bを突出片部54b、54cに係合させた後、押さえ部54dを折り曲げて巻線端部30a、30bを結線底部54aとの間で挟むことにより、巻線端部30a、30bを結線部54、64に仮固定する(図1参照)。なお、巻線端部30a、30bの絶縁被覆は、結線部54、64への仮固定前に剥離しておいても良く、また、巻線端部30a、30bを突出片部54b、54cに係合させた後に剥離しても良い。さらに、仮固定された結線部54、64と巻線端部30a、30bとを、レーザー溶接等により本固定する。
最後に、上鍔部外周面24a及び下鍔部外周面26aとコア内周面48との隙間に、ディスペンサー等を用いて接着剤を注入したのち固化させ、内部コア20と外装コア40とを接合することにより、コイル部品10を得る。
上述したような実施形態に係るコイル部品10は、端子部50、60における固定部52、62が、図4に示すように側面部52c及び側面部52cの上下端部をL字に折り曲げて形成された上面部52a及び下面部52bによって構成される。そのため、外部からコイル部品10に衝撃が加えられた場合にも、外装コア40と端子部50、60の接触部分に過剰に応力が集中することを回避し、外装コア40に割れや欠けが発生する問題を防止できる。また、コイル部品10では、結線底部54a、64aを外装コア40の支持面42bが下方から支持することにより、結線部54、64に巻線端部30a、30bを接続する際に、端子部50、60を介して固定部52、62周辺の外装コア40に強い外力が加えられることを回避し、外装コア40に割れや欠けが発生する問題を防止できる。また、支持面42bにおける径方向の最大厚みT1を厚くすることにより支持面42b近傍が補強されるため、支持面42bが結線部54、64を軸方向に支持した際に、支持面42b近傍に割れや欠けが発生することを防止できる。さらに、結線底部54a、64aと固定部52、62とを接続する接続部56、66が、コア外周面46に沿って配置されているため、接続部56、66を長くすることができ、このようなコイル部品10は、結線部54、64から外装コア40に伝わる衝撃を低減することができる。
また、上面凸部52aa及び下面凸部52baが端子部50、60に形成されており、設置面凹部42aa及び下面凹部44aが外装コア40に形成されていることにより、端子部50、60を外装コア40に対して容易に位置決めできるため、コイル部品10は組み立てが容易である。さらに、結線部54、64が一対の突出片部54b、54cや押さえ部54dを有するため、巻線端部30a、30bを結線部54、64に対して容易かつ確実に固定することが可能である。また、第1結線底部54aから第2結線底部64aまでの間隔L1を上鍔部24及び下鍔部26の直径L2、L3より小さくすることにより、巻線端部30a、30bを巻芯部22の外周面から結線部54、64まで直線的に引き出すことが可能であるため、巻線30の断線等を防止できる。
図6及び図7は、本発明の第2実施形態に係るコイル部品100の全体斜視図及び上面図である。第2実施形態に係るコイル部品100は、外装コア140におけるコア上面142や第1及び第2端子部150、160の形状等が異なることを除き、第1実施形態に係るコイル部品10と同様であり、共通部分については同一の符号を付して説明を省略する。コイル部品100の外装コア140には、コイル部品10の外装コア40と同様に、巻線が巻回された内部コア20が収納される貫通孔140aが形成されており、コア内周面148は、貫通孔140aの壁面を構成している。
図7に示すように、外装コア140の外周面であるコア外周面146は、軸方向から見て略八角形であり、外装コア140の内周面であるコア内周面148は、軸方向から見て略円形であり、外装コア140の径方向厚みは、外装コア140の周方向に沿って変化する。コア上面142には、第1及び第2固定部152、162における第1及び第2上面部162aが設置される一対の設置面142aが、X軸方向の両端部に設けられている。また、コア上面142には、設置面142aから右回りに約45度回転した位置に、第1及び第2結線部154、164を支持可能な支持面142bが設けられている。支持面142bは、設置面142aに比べてコア下面144までの距離が短く、設置面142aより下方に設けられている。
図7に示すように、第1及び第2端子部150、160は、外装コア140に固定される第1及び第2固定部152、162と、巻線端部130a、130bが接続される第1及び第2結線部154、164と、結線部154、164と固定部152、162とを接続する第1及び第2接続部156、166とを有する。第1固定部152と第2固定部162は、軸方向に直交する対称軸αを基準として互いに鏡面対称となるように、外装コア140に対して配置されている。また、第1結線部154と第2結線部164とは、それぞれ第1固定部152又は第2固定部162から、右回りに約45度回転した位置に配置されている。
図6に示すように、第2固定部162は、外装コア140の設置面142aに対向する第2上面部162aと、外装コア140のコア下面144に対向する第2下面部162bと、第2上面部162aと第2下面部162bとを接続しておりコア外周面146に対向する第2側面部162cとを有する。なお、第2上面部162a及び第2下面部162bには、第1実施形態とは異なり、外装コア140に係合する凸部は形成されていない。第2接続部166は、第2固定部162からコア外周面146に沿って周方向に延びる第2周方向部166aと、第2周方向部166aから第2結線底部164aまで上下方向に延びる第2軸方向部166bとを有する。図7に示すように、第2結線部164は、外装コア140の支持面142bに対向する第2結線底部164aと、第2結線底部164aから上方向に突出して巻線端部130bを間に挟む一対の第2突出片部164b、164cと、第2結線底部164aに接続しており第2結線底部164aとの間で巻線端部130bを上下方向に挟む第2押さえ部164dとを有する。なお、第1端子部150は、これに含まれる第1固定部152、第1結線部154及び第1接続部156の配置関係が第2端子部160とは異なるが、第1固定部152、第1結線部154及び第1接続部156自体の形状は第2端子部160とおおむね同じであるため、これらの説明は省略する。
第2実施形態に係るコイル部品100において、第1端子部150と第2端子部160とは鏡面対称の関係になく、第1結線底部から第2結線底部164aまでの間隔は内部コア20の鍔部24、26の直径より大きいが、第1結線部154と第2結線部164は、巻芯部22から巻線端部130a、130bを直線的に引き出すことができるように、適切な角度で配置されている。また、第2実施形態に係るコイル部品100も、第1実施形態に係るコイル部品10と同様の効果を奏する。
なお、上述した実施形態は本発明に含まれる実施形態の一例にすぎず、発明の課題を解決できる限りにおいて、様々な改変を実施態様に対して加えることができる。例えば、内部コア20は、両端部に鍔部を有するいわゆるドラムコアであるが、コイル部品10に用いられる内部コア20としては図2等に示すものに限定されず、巻芯部22、上鍔部24及び下鍔部26の断面形状は、楕円若しくは多角形等であっても良い。また、内部コア20における上鍔部24と下鍔部26の直径は一致していても良く、また、異なっていても良い。実施形態に示すように、上鍔部24の直径L2を下鍔部26の直径L3より大きくすることにより、下鍔部外周面26aとコア内周面48との間に確実にギャップを形成することができる。さらに、上鍔部外周面24aと下鍔部外周面26aの両方を外装コア40のコア内周面48に接合しても良いが、上鍔部外周面24a及び下鍔部外周面26aのうちいずれか一方のみをコア内周面48に対して接合しても良い。
10、100…コイル部品
20…内部コア
22…巻芯部
24…上鍔部
26…下鍔部
30…巻線
30a、30b、130a、130b…巻線端部
40、140…外装コア
40a、140a…貫通孔
42、142…コア上面
42a、142a…設置面
42aa…設置面凹部
42b、142b…支持面
44、144…コア下面
44a…下面凹部
50、150…第1端子部
52、152…第1固定部
52a…第1上面部
52aa…第1上面凸部
52b…第1下面部
52ba…第1下面凸部
52c…第1側面部
54、154…第1結線部
54a…第1結線底部
54b、54c…第1突出片部
54d…第1押さえ部
56、156…第1接続部
60、160…第2端子部
62、162…第2固定部
62a、162a…第2上面部
62b、162b…第2下面部
62c、162c…第2側面部
64、164…第2結線部
64a、164a…第2結線底部
66、166…第2接続部

Claims (7)

  1. 軸方向に延びる柱状の巻芯部と、前記巻芯部の両端部に設けられた一対の鍔部とを有する内部コアと、
    前記巻芯部を巻回する巻線と、
    前記内部コアによって挿通される貫通孔が形成されており、前記内部コアの外周に配置される外装コアと、
    前記外装コアに固定される固定部と、前記巻線のいずれか一方の端部が接続される結線部と、前記結線部と前記固定部とを接続する接続部とを有する一対の端子部と、を有し、
    前記固定部は、前記外装コアにおける前記軸方向の一端面に設けられた設置面に対向する上面部と、前記外装コアにおける前記軸方向の他端面に対向する下面部と、前記上面部と前記下面部とを接続しており前記外装コアの外周面に対向する側面部とを有し、
    前記結線部は、前記外装コアの前記一端面に設けられた支持面に対向する結線底部を有し、
    前記接続部は、前記外装コアの前記外周面に沿って配置されており、前記固定部の前記側面部と前記結線部の前記結線底部とを接続し、
    前記端子部のうち前記外装コアに直接接着されているのは前記固定部における前記側面部のみであり、
    前記接続部と前記外装コアの表面との間には隙間が形成されており、
    前記結線底部は、前記巻線のいずれか一方の端部と前記支持面との間に配置されていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記上面部には、前記設置面に形成された設置面凹部に係合する上面凸部が形成されており、前記下面部には、前記他端面に形成された下面凹部に係合する下面凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記外装コアにおいて、前記支持面は、前記設置面に比べて前記他端面までの距離が近く、前記設置面に比べて径方向の最大厚みが厚いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記結線部は、前記結線底部から前記軸方向へ突出して前記巻線のいずれか一方の前記端部を間に挟む一対の突出片部を有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のコイル部品。
  5. 前記結線部は、前記結線底部に接続しており前記結線底部との間で前記巻線のいずれか一方の前記端部を前記軸方向に挟む押さえ部を有することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のコイル部品。
  6. 一対の前記端子部は、前記軸方向に直交する対称軸を基準として互いに鏡面対称となるように配置されており、一方の前記結線底部から他方の前記結線底部までの間隔は、前記鍔部の直径より小さいことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のコイル部品。
  7. 前記内部コアにおける一対の前記鍔部は、前記軸方向に直交する方向の長さが互いに異なることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載のコイル部品。
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