JP2022077899A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子電極からワイヤに熱が伝わりにくくできるようにすること。【解決手段】コイル部品10は、コア20と、コア20の第1鍔部22に設けられている第1端子電極12aと、コア20の巻芯部21に巻き回されている巻回部、及び、第1端部51を有する第1ワイヤ31とを備えている。第1ワイヤ31の第1端部51が、第1端子電極12aに電気的に接続されている。第1端部51の一部分は、第1端子電極12aから離れている。【選択図】図2

Description

本開示は、コアの巻芯部にワイヤが巻き回されているコイル部品に関する。
特許文献1には、コアの巻芯部にワイヤが巻き回されているコイル部品の一例が記載されている。このコイル部品では、コアの鍔部に端子電極が設けられており、その端子電極にワイヤの端部が電気的に接続されている。
ワイヤの端部を端子電極と電気的に接続する手法の一例について説明する。例えば、熱圧着によってワイヤの端部が端子電極に仮固定される。この状態で端子電極を構成する金属を溶かすことにより、溶融玉が生成される。この溶融玉によって、ワイヤの端部を端子電極に電気的に接続できる。
特開2018-148078号公報
端子電極を構成する金属を溶かして溶融玉を生成する場合、端子電極の熱が、当該端子電極に端部が仮固定されているワイヤにも伝わる。そして、ワイヤに伝わる熱量が多いほど、ワイヤの受けるダメージが大きくなる。
上記課題を解決するためのコイル部品は、巻芯部、及び、当該巻芯部の軸線方向における前記巻芯部の端に接続されている鍔部を有するコアと、前記鍔部に設けられている端子電極と、前記巻芯部に巻き回されている巻回部、及び、端部を有するワイヤと、を備えている。前記端部が、前記端子電極に電気的に接続されている。前記端部の一部分は、前記端子電極から離れている。
上記構成によれば、ワイヤの端部の一部分が端子電極から離れている。そのため、ワイヤの端部の全体が端子電極に接触している場合と比較し、端子電極からワイヤに熱が伝わりにくくなる。
本開示によれば、端子電極からワイヤに熱が伝わりにくくできる。
コイル部品の一実施形態を模式的に示す斜視図。 同コイル部品の一部分を模式的に示す側面図。 同コイル部品において、ワイヤの端部と端子電極との接続態様を示す模式図。 同コイル部品の一部分を模式的に示す平面図。 同コイル部品を製造するに際し、ワイヤの端部を端子電極に仮固定する様子を示す模式図。
以下、コイル部品の一実施形態を図1~図5に従って説明する。なお、図面は理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、又は別の図中のものと異なる場合がある。また、断面図ではハッチングを付しているが、理解を容易にするために一部の構成要素のハッチングを省略している場合がある。
図1に示すように、コイル部品10は、コア20と、コア20に巻き回されている複数のワイヤ31,41とを備えている。コイル部品10は、例えば、コモンモードチョークコイルである。
コア20は、例えば電気絶縁性材料を含有している。具体的には、コア20は、アルミナや樹脂のような非磁性体、フェライトや磁性粉含有樹脂のような磁性材料を含有している。好ましくは、コア20は、アルミナ、フェライトのような焼結体で構成されている。
コア20は、巻芯部21と、軸線方向Z1における巻芯部21の第1端に接続されている第1鍔部22と、軸線方向Z1における巻芯部21の第2端に接続されている第2鍔部23とを有している。すなわち、軸線方向Z1に並んで配置されている一対の鍔部22,23の間に、軸線方向Z1に延びている巻芯部21が配置されている。軸線方向Z1とは、巻芯部21の中心軸Fの延伸方向である。
各鍔部22,23の側面のうち、コイル部品10を回路基板に実装した際に回路基板に対応する側面を実装面25aという。
本実施形態では、軸線方向Z1と直交する方向のうち、実装面25aに沿う方向を第1方向Z2といい、実装面25aと直交する方向を第2方向Z3という。
各鍔部22,23は、巻芯部21よりも第1方向Z2における外側に張り出しているとともに、巻芯部21よりも第2方向Z3における外側に張り出している。実装面25aは、鍔部22,23の第2方向Z3における第1側の側面である。
各鍔部22,23の第1方向Z2における両側には、窪み部26が形成されている。窪み部26を設けることにより、各鍔部22,23は、側面として、実装面25aに接続されている縦側面25bと、縦側面25bに接続されている横側面25cとを有することになる。
本実施形態では、縦側面25bは、縦側面25bと実装面25aとのなす角が直角となるように形成されている。横側面25cは、実装面25aと平行な平面である。ただし、縦側面25bと実装面25aとのなす角はほぼ直角であればよく、当該角は「90°」でなくてもよい。横側面25cは、実装面25aとほぼ平行であればよく、横側面25cは実装面25aと厳密に平行でなくてもよい。
コイル部品10は、第1鍔部22に設けられている第1端子電極12a及び第2端子電極12bと、第2鍔部23に設けられている第3端子電極12c及び第4端子電極12dとを備えている。第1端子電極12a及び第3端子電極12cは、第1方向Z2における中心軸Fよりも第1側にそれぞれ配置されている。第2端子電極12b及び第4端子電極12dは、第1方向Z2における中心軸Fよりも第2側にそれぞれ配置されている。第2端子電極12bは、軸線方向Z1において第1端子電極12aと同一位置に位置している。第4端子電極12dは、軸線方向Z1において第3端子電極12cと同一位置に位置している。
各端子電極12a~12dは、金属板を加工することによって構成されている。すなわち、各端子電極12a~12dは、第1方向Z2において窪み部26よりも内側に位置する基部131を有している。また、各端子電極12a~12dは、縦側面25bに沿うように配置されている側壁部分132を有している。側壁部分132は基部131に接続されている。また、各端子電極12a~12dは、横側面25c上に配置されている接続部分133を有している。接続部分133は、側壁部分132に連結されている。すなわち、側壁部分132は、接続部分133との接続箇所から第2方向Z3に延出しているといえる。なお、各接続部分133は、概ね軸線方向Z1に延びている。
第1ワイヤ31及び第2ワイヤ41は、コア20の巻芯部21に巻き回されている。本実施形態では、重ね巻きによって第1ワイヤ31及び第2ワイヤ41が巻芯部21に巻き回されている。すなわち、巻芯部21には第1ワイヤ31が直接巻き回され、その上から第2ワイヤ41が巻芯部21に巻き回されている。そして、巻芯部21への第1ワイヤ31の巻き回し数は、巻芯部21への第2ワイヤ41の巻き回し数と実質同数である。
なお、第1ワイヤ31及び第2ワイヤ41を巻芯部21の巻き回す手法は、重ね巻きでなくてもよい。例えば、バイファイラ巻きによって第1ワイヤ31及び第2ワイヤ41を巻芯部21に巻き回してもよいし、重ね巻きによって第1ワイヤ31及び第2ワイヤ41が巻芯部21に巻き回されている領域と、バイファイラ巻きによって第1ワイヤ31及び第2ワイヤ41が巻芯部21に巻き回されている領域との双方が形成されていてもよい。
各ワイヤ31,41は、巻回部50、第1端部51、第2端部52、第1引き出し部53及び第2引き出し部54を有している。巻回部50は、巻芯部21に巻き回されているワイヤ31,41の部分である。図1では、巻回部50の一部分のみが図示されている。第1端部51は、軸線方向Z1において第1鍔部22と同一位置に位置するワイヤ31,41の部分である。第2端部52は、軸線方向Z1において第2鍔部23と同一位置に位置するワイヤ31,41の部分である。第1引き出し部53は、巻回部50と第1端部51とを繋ぐワイヤ31,41の部分である。第2引き出し部54は、巻回部50と第2端部52とを繋ぐワイヤ31,41の部分である。
第1ワイヤ31の第1端部51は、第1端子電極12aの接続部分133と電気的に接続されている。すなわち、第1端子電極12aを構成する金属を溶解させることによって形成された溶融玉60によって、第1ワイヤ31の第1端部51は、接続部分133と電気的に接続されている。すなわち、第1端子電極12aと第1ワイヤ31とを電気的に接続する溶融玉60は、第1端子電極12aを構成する金属を含有している。
第2ワイヤ41の第1端部51は、第2端子電極12bの接続部分133と電気的に接続されている。すなわち、第2端子電極12bを構成する金属を溶解させることによって形成された溶融玉60によって、第2ワイヤ41の第1端部51は、接続部分133と電気的に接続されている。すなわち、第2端子電極12bと第2ワイヤ41とを電気的に接続する溶融玉60は、第2端子電極12bを構成する金属を含有している。
第1ワイヤ31の第2端部52は、第3端子電極12cの接続部分133と電気的に接続されている。すなわち、第3端子電極12cを構成する金属を溶解させることによって形成された溶融玉60によって、第1ワイヤ31の第2端部52は、接続部分133と電気的に接続されている。すなわち、第3端子電極12cと第1ワイヤ31とを電気的に接続する溶融玉60は、第3端子電極12cを構成する金属を含有している。
第2ワイヤ41の第2端部52は、第4端子電極12dの接続部分133と電気的に接続されている。すなわち、第4端子電極12dを構成する金属を溶解させることによって形成された溶融玉60によって、第2ワイヤ41の第2端部52は、接続部分133と電気的に接続されている。すなわち、第4端子電極12dと第2ワイヤ41とを電気的に接続する溶融玉60は、第4端子電極12dを構成する金属を含有している。
次に、図2~図4を参照し、端子電極12a~12dと、ワイヤ31,41の端部との電気的な接続について詳述する。なお、図2~図4には、第1端子電極12aと第1ワイヤ31の第1端部51との電気的な接続について図示されている。図2は、図1に示す白抜きの矢印A1から第1鍔部22を見た場合のコイル部品10の側面図の一部である。図4は、図1に示す白抜きの矢印A2から第1鍔部22を見た場合のコイル部品10の側面図の一部である。矢印A1は、第1方向Z2に延びる矢印である。矢印A2は、第2方向Z3に延びる矢印である。
図2及び図3に示すように、第1端部51の一部分は、第1端子電極12aの接続部分133から離れている。具体的には、第1端部51の先端51aは、溶融玉60内に配置されている。溶融玉60は、軸線方向Z1における第1鍔部22の中心よりも巻芯部21の反対側に位置している。第1端部51のうち、接続部分133から離れている部分を「離間部分51b」とした場合、離間部分51bは、軸線方向Z1において、溶融玉60と巻芯部21との間に配置されている。すなわち、離間部分51bは、第1ワイヤ31の第1引き出し部53と繋がっている。離間部分51bと第1引き出し部53との境界には、第1ワイヤ31の延伸方向を変更する屈曲部分56が設けられている。
なお、接続部分133の表面を基準面133aとする。この場合、基準面133aと第1ワイヤ31との間の間隔は、第1ワイヤ31の直径D以上とするとよい。本実施形態では、当該間隔は、第1ワイヤ31の直径Dよりも大きい。
図2に示すように、基準面133aのうち、溶融玉60よりも軸線方向Z1における巻芯部21側の部分は、離間部分51bに対向する対向面である。本実施形態では、離間部分51bは、基準面133aに沿う方向に延びている。すなわち、離間部分51bは、基準面133aに対して平行である。
そして、接続部分133の軸線方向Z1における両端のうち、巻芯部21側の端を接続部分133の内側端133bという。この場合、第1ワイヤ31は、内側端133bに接触していない。
図3に示すように、基準面133aに対する離間部分51bの位置関係は、以下の関係式(式1)を満たしていることが好ましい。関係式(式1)において、「X1」は、溶融玉60の高さ方向の寸法である。第2方向Z3において基準面133aから最も離れている溶融玉60の部分を溶融玉60の先端61とした場合、溶融玉60の高さ方向の寸法とは、第2方向Z3における基準面133aと先端61との間隔のことである。すなわち、第2方向Z3における溶融玉60の寸法が「X1」である。また、関係式(式1)において、「X2」は、高さ方向に対応する第2方向Z3における基準面133aから離間部分51bまでの寸法である。
0<X2≦X1・4/5 ・・・(式1)
これにより、第2方向Z3において、溶融玉60の先端61と基準面133aとの間に第1ワイヤ31の屈曲部分56が配置されることになる。さらに、第2方向Z3において、屈曲部分56を挟んで先端61の反対側に、第1ワイヤ31の第1引き出し部53が配置されることになる。
図4に示したように、第1ワイヤ31の第1端部51の離間部分51bは、第1端子電極12aの側壁部分132に接触していない。すなわち、離間部分51bは、第1方向Z2において、側壁部分132よりも外側に位置している。
なお、第1ワイヤ31の第2端部52と第3端子電極12cとの電気的な接続状態、第2ワイヤ41の第1端部51と第2端子電極12bとの電気的な接続状態、及び、第2ワイヤ41の第2端部52と第4端子電極12dとの電気的な接続状態は、第1ワイヤ31の第1端部51と第1端子電極12aとの電気的な接続状態と同等である。そのため、これらについての詳細な説明を割愛する。
次に、図5を参照し、第1ワイヤ31の第1端部51を第1端子電極12aに対して電気的に接続する手法の一例について説明する。
図5に矢印で示す方向に、押し付け部材100によって、第1端部51の先端部分511が第1端子電極12aの接続部分133に押し付けられる。この際、押圧力とともに熱が先端部分511に付与される。これにより、熱圧着によって先端部分511が接続部分133に仮固定される。この際、第1端部51のうち先端部分511以外の部分には、押圧力が付与されない。そのため、第1端部51のうち先端部分511以外の部分は、接続部分133の基準面133aから第2方向Z3に離間する。すなわち、離間部分51bが形成される。
このように仮固定が完了すると、第1端子電極12aを構成する金属にレーザ光を照射することにより、当該金属が溶融される。この際、第1端部51のうち、第1端子電極12aに接触していた部分及びその周辺も、溶融される。これにより、溶融玉60が生成される。すると、図2に示したように溶融玉60によって、第1ワイヤ31の第1端部51が第1端子電極12aに電気的に接続される。図3において、第1ワイヤ31のうち二点鎖線で示されている部分は、溶融玉60を生成する際に溶融した部分である。
レーザ光を第1端子電極12aに照射すると、レーザ光の照射に起因する熱が第1端子電極12aに発生する。このとき、第1ワイヤ31の第1端部51全体が第1端子電極12aに接触する構成の場合、第1端子電極12aから第1ワイヤ31に伝わる熱量が多くなり、第1ワイヤ31の受けるダメージが大きくなる。
これに対し、本実施形態では、第1ワイヤ31の第1端部51の一部分は、第1端子電極12aに接触していない。これにより、溶融玉60を形成する際に、第1端子電極12aから第1ワイヤ31に伝わる熱量を減少できる。これにより、第1ワイヤ31の受けるダメージを減少できる。
本実施形態によれば、以下に示す効果をさらに得ることができる。
(1)端子電極12a~12dと、ワイヤ31,41の離間部分51bとの間には隙間が介在している。そのため、回路基板上にコイル部品10をはんだ実装する際に、端子電極12a~12dと、ワイヤ31,41の離間部分51bとの間にはんだが回り込む。これにより、コイル部品10を回路基板に実装した際の接続強度を大きくできる。
(2)本実施形態では、図2に示したように、端子電極12a~12dの接続部分133の内側端133bに、ワイヤ31,41が接触していない。これにより、内側端133bにワイヤ31,41が接触する構成の場合と比較し、ワイヤ31,41の断線を抑制できる。
(3)本実施形態では、端子電極12a~12dの接続部分133の基準面133aと、ワイヤ31,41の離間部分51bとの間隔が、ワイヤ31,41の直径Dよりも大きい。そのため、離間部分51bが接続部分133の基準面133aとの距離が近い場合と比較し、端子電極12a~12dの接続部分133からワイヤ31,41に熱が伝わりにくくなる。
(4)本実施形態では、ワイヤ31,41の離間部分51bが、第2方向Z3における溶融玉60の先端61と基準面133aとの間に配置されている。これにより、溶融玉60を形成してワイヤ31,41を端子電極12a~12dに電気的に接続する場合に、接続不良の発生を低減できる。
(5)本実施形態では、図3に示したように、ワイヤ31,41における端部51,52と引き出し部53,54とのなす角θは、「90°」よりも大きく、且つ「180°」よりも小さい。これにより、角θが「90°」以下である場合と比較し、ワイヤ31,41に係る応力を小さくできる。これにより、溶融玉60を形成してワイヤ31,41を端子電極12a~12dに電気的に接続する場合に、接続不良の発生を低減できる。
(6)本実施形態では、図4に示したように、ワイヤ31,41は、端子電極12a~12dの側壁部分132にも接触していない。これにより、端子電極12a~12dの接続部分133からワイヤ31,41から伝わる熱量をより少なくできる。
(7)本実施形態では、上記関係式(式1)を満たしている。これにより、溶融玉60を形成してワイヤ31,41を端子電極12a~12dに電気的に接続する場合に、接続不良の発生を低減できる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1ワイヤ31の第1端部51及び第2端部52の何れか一方は、端子電極12a,12cの側壁部分132に接触していてもよい。
・第2ワイヤ41の第1端部51及び第2端部52の何れか一方は、端子電極12b,12dの側壁部分132に接触していてもよい。
・第1ワイヤ31の第1端部51の離間部分51bは、第1端子電極12aの接続部分133の基準面133aに対して平行でなくてもよい。
・第1ワイヤ31の第2端部52の離間部分51bは、第3端子電極12cの接続部分133の基準面133aに対して平行でなくてもよい。
・第2ワイヤ41の第1端部51の離間部分51bは、第2端子電極12bの接続部分133の基準面133aに対して平行でなくてもよい。
・第2ワイヤ41の第2端部52の離間部分51bは、第4端子電極12dの接続部分133の基準面133aに対して平行でなくてもよい。
・第1ワイヤ31の第1端部51の離間部分51bと、第1端子電極12aの接続部分133の基準面133aとの位置関係は、上記関係式(式1)を満たしていなくてもよい。
・第1ワイヤ31の第2端部52の離間部分51bと、第3端子電極12cの接続部分133の基準面133aとの位置関係は、上記関係式(式1)を満たしていなくてもよい。
・第2ワイヤ41の第1端部51の離間部分51bと、第2端子電極12bの接続部分133の基準面133aとの位置関係は、上記関係式(式1)を満たしていなくてもよい。
・第2ワイヤ41の第2端部52の離間部分51bと、第4端子電極12dの接続部分133の基準面133aとの位置関係は、上記関係式(式1)を満たしていなくてもよい。
・第1ワイヤ31の第1引き出し部53は、第2方向Z3において屈曲部分56を挟んで基準面133aの反対側に位置する部分を有していてもよい。
・第1ワイヤ31の第2引き出し部54は、第2方向Z3において屈曲部分56を挟んで基準面133aの反対側に位置する部分を有していてもよい。
・第2ワイヤ41の第1引き出し部53は、第2方向Z3において屈曲部分56を挟んで基準面133aの反対側に位置する部分を有していてもよい。
・第2ワイヤ41の第2引き出し部54は、第2方向Z3において屈曲部分56を挟んで基準面133aの反対側に位置する部分を有していてもよい。
・第1ワイヤ31における第1端部51と第1引き出し部53との境界に設けられている屈曲部分56は、第2方向Z3において基準面133aを挟んで溶融玉60の先端61の反対側に位置していてもよい。
・第1ワイヤ31における第2端部52と第2引き出し部54との境界に設けられている屈曲部分56は、第2方向Z3において基準面133aを挟んで溶融玉60の先端61の反対側に位置していてもよい。
・第2ワイヤ41における第1端部51と第1引き出し部53との境界に設けられている屈曲部分56は、第2方向Z3において基準面133aを挟んで溶融玉60の先端61の反対側に位置していてもよい。
・第2ワイヤ41における第2端部52と第2引き出し部54との境界に設けられている屈曲部分56は、第2方向Z3において基準面133aを挟んで溶融玉60の先端61の反対側に位置していてもよい。
・第1ワイヤ31の第1端部51の離間部分51bの少なくとも一部と、基準面133aとの間隔が、第1ワイヤ31の直径Dよりも小さくてもよい。
・第1ワイヤ31の第2端部52の離間部分51bの少なくとも一部と、基準面133aとの間隔が、第1ワイヤ31の直径Dよりも小さくてもよい。
・第2ワイヤ41の第1端部51の離間部分51bの少なくとも一部と、基準面133aとの間隔が、第1ワイヤ31の直径Dよりも小さくてもよい。
・第2ワイヤ41の第2端部52の離間部分51bの少なくとも一部と、基準面133aとの間隔が、第1ワイヤ31の直径Dよりも小さくてもよい。
・第1端子電極12aの接続部分133の内側端133bに第1ワイヤ31が接触していてもよい。
・第3端子電極12cの接続部分133の内側端133bに第1ワイヤ31が接触していてもよい。
・第2端子電極12bの接続部分133の内側端133bに第2ワイヤ41が接触していてもよい。
・第4端子電極12dの接続部分133の内側端133bに第2ワイヤ41が接触していてもよい。
・第1ワイヤ31の第1端部51に離間部分51bを形成できるのであれば、溶融玉60を用いて第1端部51を第1端子電極12aと電気的に接続する手法とは異なる手法で、第1端部51を第1端子電極12aと電気的に接続してもよい。例えば、はんだを用いて第1端部51を第1端子電極12aと電気的に接続してもよい。
・第1ワイヤ31の第2端部52に離間部分51bを形成できるのであれば、溶融玉60を用いて第2端部52を第3端子電極12cと電気的に接続する手法とは異なる手法で、第2端部52を第3端子電極12cと電気的に接続してもよい。例えば、はんだを用いて第1端部51を第1端子電極12aと電気的に接続してもよい。
・第2ワイヤ41の第1端部51に離間部分51bを形成できるのであれば、溶融玉60を用いて第1端部51を第2端子電極12bと電気的に接続する手法とは異なる手法で、第2端部52を第2端子電極12bと電気的に接続してもよい。例えば、はんだを用いて第1端部51を第1端子電極12aと電気的に接続してもよい。
・第2ワイヤ41の第2端部52に離間部分51bを形成できるのであれば、溶融玉60を用いて第2端部52を第4端子電極12dと電気的に接続する手法とは異なる手法で、第2端部52を第4端子電極12dと電気的に接続してもよい。例えば、はんだを用いて第1端部51を第1端子電極12aと電気的に接続してもよい。
・ワイヤ31,41の端部の一部分が端子電極の接続部分133から離間しているのであれば、ワイヤ31,41の端部の残りの部分は接続部分133に接触していてもよい。
・コイル部品は、1本のワイヤのみがコアに巻き付けられものであってもよい。
・コイル部品は、コモンモードチョークコイルでなくてもよい。
10…コイル部品
12a~12d…端子電極
132…側壁部分
133…接続部分
133a…基準面
133b…内側端
20…コア
21…巻芯部
22,23…鍔部
31,41…ワイヤ
50…巻回部
51,52…端部
51b…離間部分
53,54…引き出し部
56…屈曲部分
60…溶融玉
61…先端

Claims (9)

  1. 巻芯部、及び、当該巻芯部の軸線方向における前記巻芯部の端に接続されている鍔部を有するコアと、
    前記鍔部に設けられている端子電極と、
    前記巻芯部に巻き回されている巻回部、及び、端部を有するワイヤと、を備え、
    前記端部が、前記端子電極に電気的に接続されており、
    前記端部の一部分は、前記端子電極から離れている
    コイル部品。
  2. 前記端子電極を構成する金属を含有する溶融玉によって、前記端子電極と前記ワイヤの前記端部とが電気的に接続されている
    請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記軸線方向における前記端子電極の両端のうち、前記巻芯部に近い側の端を内側端とした場合、
    前記ワイヤは、前記端子電極の前記内側端から離れている
    請求項1又は請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記ワイヤの前記端部のうち、前記端子電極から離れている部分である離間部分と、前記端子電極との間の間隔は、前記ワイヤの直径以上である
    請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載のコイル部品。
  5. 前記ワイヤは、前記端部と前記巻回部とを繋ぐ引き出し部を有しており、
    前記ワイヤにおける前記端部と前記引き出し部との境界には、当該ワイヤの延伸方向を変更する屈曲部分が設けられており、
    前記端子電極の面のうち、前記溶融玉が形成されている面を基準面とし、
    前記基準面に直交する方向を高さ方向とし、
    前記高さ方向において、前記基準面から最も離れている前記溶融玉の部分を先端とした場合、
    前記高さ方向において、前記溶融玉の前記先端と前記基準面との間に前記屈曲部分が位置している
    請求項2に記載のコイル部品。
  6. 前記高さ方向において、前記屈曲部分を挟んで前記溶融玉の前記先端の反対側に、前記引き出し部が位置している
    請求項5に記載のコイル部品。
  7. 前記ワイヤの前記端部のうち、前記端子電極から離れている部分を離間部分とした場合、
    前記高さ方向における前記溶融玉の寸法を「X1」とし、前記高さ方向における前記基準面と前記離間部分との間の寸法を「X2」とした場合、
    0<X2≦X1・4/5
    を満たしている
    請求項5又は請求項6に記載のコイル部品。
  8. 前記ワイヤの前記端部のうち、前記端子電極から離れている部分である離間部分に対向する前記端子電極の面を対向面とした場合、
    前記離間部分は、前記端子電極の前記対向面と平行である
    請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載のコイル部品。
  9. 前記端子電極は、前記基準面を有する接続部分と、前記接続部分との接続箇所から前記高さ方向に延出する側壁部分と、を備えており、
    前記ワイヤの前記端部の少なくとも一部分は、前記側壁部分から離れている
    請求項5に記載のコイル部品。
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