JP6263440B2 - 仮設構築物用ブレース - Google Patents

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Description

本発明は、建築作業現場や土木作業現場等で構築される仮設構築物に斜めに配設されるブレースに係り、例えば、仮設足場や支保工等の仮設構築物に利用できるものである。
建築作業現場や土木作業現場等で構築される仮設足場や支保工等の仮設構築物には、この仮設構築物の強度を確保、向上させるために、ブレースが斜めに配設される。下記の特許文献1に示されているブレースは、隣接する2本の支柱の間に水平に架設される水平材と、これらの支柱のうちの一方の支柱との間に、上下の傾き角度をもって斜めに架け渡される仮設構築物用ブレースとなっており、このブレースの上下両端部のうち、一方の端部が、水平材の長さ方向と直交する水平方向に延びるピンにより水平材に上下回動自在に連結され、他方の端部が上記一方の支柱に連結手段で連結されるようになっている。
特開2014−31633号公報(図7)
このような仮設構築物用ブレースによると、上下両端部のうち、一方の端部が、水平材の長さ方向と直交する水平方向に延びるピンにより水平材に上下回動自在に連結されているため、仮設構築物に横荷重が作用した場合などにおいて、ピンを中心に水平材とブレースとがなす角度が変化することになり、このため、仮設構築物の強度を一層向上させることが求められる。

本発明の目的は、仮設構築物の強度を一層向上させることができるようになる仮設構築物用ブレースを提供するところにある。
本発明に係る仮設構築物用ブレースは、隣接する2本の支柱の間に水平に架設される水平材と、前記2本の支柱のうちの一方の支柱との間に、上下の傾き角度をもって斜めに架け渡される仮設構築物用ブレースであって、上下両端部のうち、一方の端部が、前記水平材の長さ方向と直交する水平方向に延びるピンにより前記水平材に上下回動自在に連結され、他方の端部が前記一方の支柱に連結手段で連結される仮設構築物用ブレースにおいて、前記一方の端部と同じ側となっているブレース本体の端部に、前記水平材と上下に対面する対面部を有し、この対面部が前記水平材に当接することにより前記ピンを中心に前記水平材と前記ブレース本体とがなす角度が変化することを阻止するための角度変化阻止部材が設けられていることを特徴とするものである。
この仮設構築物用ブレースには、前記一方の端部と同じ側となっているブレース本体の端部に、水平材と上下に対面する対面部を有し、この対面部が水平材に当接することによりピンを中心に水平材とブレース本体とがなす角度が変化することを阻止するための角度変化阻止部材が設けられているため、仮設構築物に横荷重等が作用したときに、角度変化阻止部材の対面部が水平材と当接し、この当接により、ピンを中心に水平材とブレース本体とがなす角度が変化することを阻止できることになり、これにより、上記横荷重等を有効にブレースで受けることができて、仮設構築物の強度を一層向上させることができるようになる。
以上の本発明において、前記ピンは、角度変化阻止部材に設けてもよく、水平材に設けてもよい。
また、角度変化阻止部材は、水平材と上下に対面する対面部を有していて、この対面部が水平材に当接することにより、ピンを中心に水平材とブレース本体とがなす角度が変化することを阻止できるものであれば、任意の形状、構造のものでよく、その一例の角度変化阻止部材は、水平材の長さ方向と直交する方向に間隔をあけて並設された2個の壁部を有するものであって、これらの壁部の間に水平材が挿入されるものである。
これによると、本発明に係る仮設構築物用ブレースがピンにより水平材に連結されたときには、2個の壁部の間に水平材が挿入されるため、仮設構築物用ブレースが水平材の長さ方向と直交する水平方向に移動してしまうことを上記2個の壁部により防止することができる。
また、上記2個の壁部のうち、少なくとも一方の壁部の形状を、水平材の長さ方向を左右方向とする正面視で、これらの壁部の間に水平材を挿入可能とするために上下に傾いた斜辺部が設けられている三角形又は略三角形としてもよい。
これによると、一方の壁部は、斜辺部において斜めに切断された形状になっているため、ピンにより仮設構築物用ブレースと水平材とを連結するために、2個の壁部の間に水平材を挿入する作業を、この斜辺部により容易に行えることになる。
なお、角度変化阻止部材が設けられるブレース本体の端部は、上端部でもよく、下端部でもよく、ブレース本体の下端部に角度変化阻止部材を設ける場合には、上記三角形又は略三角形は、逆三角形又は逆略三角形となる。
また、角度変化阻止部材をこのような形状、構造とする場合であって、角度変化阻止部材が設けられるブレース本体の前記端部をブレース本体の上端部とする場合には、この角度変化阻止部材には、前記2個の壁部の下端同士を連結している底部を設け、前記対面部をこの底部とするとともに、この底部の下面にブレース本体の上端部を結合してもよい。
これによると、角度変化阻止部材はブレース本体の上端部に設けられ、この角度変化阻止部材の底部が水平材に当接することにより、ピンを中心に水平材とブレース本体とがなす角度が変化することを阻止できる。
また、前述したように角度変化阻止部材を水平材の長さ方向と直交する方向に間隔をあけて並設された2個の壁部を有するものであって、これらの壁部の間に水平材が挿入されるものとする場合には、2個の壁部のうち、1個の壁部にピンの基端部を結合し、このピンを2個の壁部の間隔方向へ延ばしてもよい。
これによると、ピンは角度変化阻止部材に設けられることになるため、角度変化阻止部材をブレース本体に結合する作業を行うことにより、本発明に係る仮設構築物用ブレースに自ずとピンを設けることができる。
また、以上の本発明において、角度変化阻止部材は、鋳造により形成してもよく、鍛造により形成してもよく、さらには、板材の折り曲げにより形成されてもよい。
角度変化阻止部材を板材の折り曲げにより形成した場合には、すなわち、角度変化阻止部材を板材の折り曲げ品とした場合には、多数の角度変化阻止部材を安価に製造することができる。
さらに、本発明に係る仮設構築物用ブレースの上下端部のうち、前述した一方の端部とは反対側の前記他方の端部と、前述した一方の支柱とを連結するための連結手段は、任意の形態、構造のものでよく、例えば、ピンによるものでもよく、楔状部材等によるロック部材によるものでもよい。
また、本発明に係る仮設構築物用ブレースは、任意の仮設構築物に用いることができ、この仮設構築物は、例えば、建築作業現場や土木作業現場、解体作業現場等で構築される仮設足場でもよく、支保工でもよく、さらには、スポーツ場で構築される仮設観客席でもよい。
本発明によると、仮設構築物の強度を一層向上させることができるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る仮設構築物用ブレースが用いられて構築された支保工の正面図である。 図2は、図1で示されている支柱の一部を拡大した正面図である。 図3は、図2のS3−S3線断面図である。 図4は、図1で示されている水平材と仮設構築物用ブレースとの連結箇所を拡大した正面図である。 図5は、図1で示されている支柱と仮設構築物用ブレースとの連結箇所を拡大した正面図である。 図6は、仮設構築物用ブレースの上端部に設けられている角度変化阻止部材の全体を示す斜視図である。 図7は、角度変化阻止部材の平面図である。 図8は、角度変化阻止部材の底面図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る仮設構築物用ブレースが用いられて構築された支保工の正面図が示されている。仮設構築物であるこの支保工は、支柱1と、ジャッキベース2と、水平材3と、本実施形態に係る仮設構築物用ブレース4とを含んで構築されている。支柱1には、上下に連結される複数本10,11があり、この連結は、下側の支柱10の上端に設けられた小径棒部10Aの外周に上側の支柱11を嵌合することにより行われ、下側の支柱10は、支保工が構築される作業現場の地面5にジャッキベース2で高さ位置が調整されて立設されている。
図1には、このようにジャッキベース2で高さ調整されて設置された支柱1が左右に示されている。
図2は、それぞれの支柱1に設けられている連結部6の拡大図であり、図3は、図2のS3−S3線断面図である。この連結部6は、板材の折り曲げにより平面視でコ字状に形成されたポケット部材7を、内部の空間部7Aの開口側を支柱1に向けて支柱1に溶接で接合したものであり、ポケット部材7は支柱1の外周に90度間隔で4個設けられている。このように4個のポケット部材7で構成されている連結部6は、図1に示されているように、左右の支柱1のそれぞれに、支柱1の長さ方向に間隔を開けて複数個設けられている。
図4には、支柱1と水平材3との連結箇所が拡大されて示されている。左右方向を長さ方向とする水平材3の本体3Aはパイプ材で形成され、この本体3Aの長さ方向両端部に楔状部材3Bが下向きとなって溶接で接合されている。左右の支柱1の同じ高さ位置に設けられた連結部6を構成しているポケット部材7のうち、互いに左右方向に対向しているポケット部材7の内部の空間部7Aに楔状部材3Bを上から打ち込み嵌合することにより、水平材3は左右の支柱1に水平に架設されるとともに、左右の支柱1同士は、水平材3により所定間隔をあけて繋がれることになる。
また、図1では示されていないが、ジャッキベース2で高さ位置が調整されて上下に複数本10,11が連結された支柱1は、図1の表裏方向にも配置されており、これらの支柱1の同じ高さ位置に設けられた連結部6を構成しているポケット部材7のうち、互いに図1の表裏方向に対向しているポケット部材7の内部の空間部7Aに、水平材の両端部に設けられた楔状部材を上から打ち込み嵌合することにより、この水平材により、図1の表裏方向に配置された支柱1同士も所定間隔をあけて繋がれている。
本実施形態に係る支保工は、以上のように図1の左右方向及び表裏方向に配置された支柱1と、これらの支柱1同士に架設された水平材3とを含んで構成され、また、この支保工には、横荷重等に対する支保工の強度を向上させるために、本実施形態に係る仮設構築物用ブレース4が組み付けられている。このブレース4は、水平材3と支柱1との間に上下の傾き角度をもって斜めに架け渡されるとともに、2本のブレース4がクロス状に配設されるため、図1において、左右の支柱1のうち、左側の支柱1に近い箇所で上端部が水平材3に連結されたブレース4は、左右の支柱1のうち、右側の支柱1に下端部が連結され、また、左右の支柱1のうち、右側の支柱1に近い箇所で上端部が水平材3に連結されたブレース4は、左右の支柱1のうち、左側の支柱1に下端部が連結される。
図4には、水平材3とブレース4との連結箇所も拡大して示されており、図5には、支柱1とブレース4との連結箇所が拡大して示されている。
図4に示されているように、水平材3とブレース4との連結は、ブレース4の上端部に設けられたピン8を水平材3に形成された孔3Cに挿入することにより行われており、このピン8は、水平材3の長さ方向と直交する水平方向に延びるものとなっている。また、図5に示されているように、支柱1とブレース4との連結は、支柱1に設けた連結部6と、ブレース4の下端部に設けられた連結部材9と、これらの連結部6と連結部材9とを結合するためのロック部材14とを含む連結手段20により行われている。
次に、図5によりこの連結手段20について説明する。ブレース4のブレース本体15はパイプ材で形成されており、このブレース本体15の下端部に連結部材9が結合されている。この連結部材9は、上下方向の途中箇所において、連結部6の一部を形成している1個のポケット部材7に外側から嵌合できるものになっているため、連結部材9は、図5に示されているように水平材3の長さ方向を左右方向とする正面視で、ポケット部材7を内部に嵌合できる窪み部9Aが支柱1側に向けて開口形成されたコ字形状のものとなっている。また、連結部材9は、板材の折り曲げ品であるため、図5の表裏方向に間隔をあけて設けられている2個の側部9Bを有しており、窪み部9Aにポケット部材7を嵌合した後に、2個の側部9Bの間にロック部材14を上から挿入し、このロック部材14をポケット部材7の内部の空間部7Aにも上から挿入することにより、ブレース4の下端部と支柱1は、連結部6と連結部材9とロック部材14とを含んで構成される連結手段20によって連結される。
ロック部材14には、連結部材9の上面に係止するストップ部14Aが設けられており、また、連結部材9の下面から突出するロック部材14の下部には、スプリングピン等のピン12が圧入される孔が形成されているため、これらのストップ部14Aとピン12により、ポケット部材7と連結部材9からのロック部材14の抜け出しは防止される。
なお、ブレース本体15の下端部に連結部材9を結合することは、溶接等による固着により行ってもよく、あるいは、ボルト等によるピンにより上下回動自在に行ってもよい。
また、ブレース4の下端部と支柱1とを連結するための連結手段は、以上のものに限らず、例えば、支柱1と水平材3との連結構造と同様に、ブレース本体の下端部に楔状部材を設け、この楔状部材を、支柱1のポケット部材7の内部の空間部7Aに打ち込むことにより、ブレース4の下端部と支柱1とを連結するようにしてもよく、あるいは、ブレース4の下端部と支柱1とのうち、一方にピンを設け、他方にこのピンが挿入される孔を形成することにより、ブレース4の下端部と支柱1とを連結するようにしてもよい。
次に、ブレース4の上端部の構造を図4、図6〜図8により説明する。ブレース4の上端部は、図4に示されているように、パイプ材で形成されたブレース本体15の上端部に角度変化阻止部材13を結合することにより構成され、この角度変化阻止部材13の全体形状は図6に示されている。角度変化阻止部材13は、打ち抜き加工された板材を折り曲げ加工することにより形成された折り曲げ品であり、この角度変化阻止部材13は、図6に示されているように、間隔をあけて並設された2個の壁部30,31と、これらの壁部30,31の下端同士を連結している底部32を有する。2個の壁部30,31は、ブレース4の上端部を図4で示したピン8により水平材3に連結したときに、この水平材3の長さ方向と直交する方向に上記間隔をあけて並設されているものであり、底部32の下面にブレース本体15の上端部が溶接で結合されている。
また、本実施形態に係る角度変化阻止部材13では、水平材3の長さ方向における2個の壁部30,31の後端部30A,31A及び底部32の後端部32Aは、水平材3の長さ方向の同じ位置にある。さらに、2個の壁部30,31のうち、一方の壁部30についての水平材3の長さ方向の長さは、他方の壁部31についての水平材3の長さ方向の長さよりも短くなっており、このため、一方の壁部30の前端部30Bは、他方の壁部31の前端部31Bから水平材3の長さ方向に後退した位置にあり、また、底部32の前端部32Bは、一方の壁部30の前端部30Bと水平材3の長さ方向の同じ位置にある。
また、図4で示されているように、ブレース4の上端部をピン8により水平材3に連結したときには、角度変化阻止部材13の平面図である図7及び角度変化阻止部材13に底面図である図8に示されているように、2個の壁部13A,13Bの間には水平材3が挿入されるため、この挿入を行えるようにするために図6に示されているように、一方の壁部30には、この壁部30の後端部30A側から前端部30B側へ延びるにしたがって壁部30の上面30C側から底部32側へ達することにより斜めに切断された状態になっている斜辺部33が設けられている。このため、この壁部30の形状は、図4に示されているように、水平材3の長さ方向を左右方向とする正面視で、上下に傾いた斜辺部33が設けられている三角形又は略三角形、より正確には直角三角形又は略直角三角形となっている。
そして、前端部31Bが一方の壁部30の前端部30Bよりも水平材3の長さ方向の前方に達している他方の壁部31には、この前端部31Bが端部となっている前部31Cが形成されており、この前部31Cには、前述のピン8の基端部が挿入される孔が設けられ、この孔に挿入されたピン8の基端部は溶接により前部31Cに結合され、この結合が行われたピン8は、2個の壁部30,31の間隔方向へ延びている。
このため、本実施形態では、ブレース4を水平材3に連結するためのピン8は、ブレース本体15に結合されることによってブレース4の一部となっている角度変化阻止部材13に設けられている。
次に、ブレース4についての作業手順について説明する。
ピン8によりブレース4の上端部を、左右の支柱1の間に架設されている水平材3に連結するための作業は、図5で説明した連結手段20によりブレース4の下端部を支柱1に連結する作業を実施する前に行われ、ピン8によりブレース4の上端部を水平材3に連結するためには、初めに、ブレース4を把持した作業者は、角度変化阻止部材13の壁部30の斜辺部33が水平材3と平行又は略平行となるようにブレース4を直立又は略直立の姿勢にするとともに、ピン8の位置と、このピン8が挿入するために水平材3に形成されている孔3Cの位置とを一致又は略一致させ、次いで、斜辺部33を水平材3の下側を通過させることにより、角度変化阻止部材13の2個の壁部30,31の間に水平材3を配置し、ピン8を孔3Cに挿入する。この後に、作業者は、ブレース4をピン8を中心に上向きに回動させることにより、ブレース4の下端部を、左右の支柱1のうちの一方の支柱1に近づけ、次いで、ブレース4の下端部をこの支柱1に前述した連結手段20により連結する。
このようにブレース4を、水平材3と、左右の支柱1のうちの一方の支柱1との間に斜めの架け渡す作業は、クロス状に配設される2本のブレース4のそれぞれについて行われ、これらのブレース4のブレース本体15は、長さ方向中央部で交差するため、この交差が互いに干渉することなく行えるようにするために、図1に示されているように、パイプ材で形成されているブレース本体15の長さ方向中央部を含む長さ部分は、押し潰し加工による偏平部15Aとなっている。なお、2本のブレース4はクロス状に配設されるため、図4から分かるように、これらのブレース4は、図4の表裏方向が互いに逆となって水平材3と、左右の支柱1のうちの一方の支柱1との間に架け渡される。
以上のようにそれぞれのブレース4を、水平材3と左右の支柱1のうちの一方の支柱1との間に上下の傾き角度をもって斜めに架け渡したときには、角度変化阻止部材13の2個の壁部30,31の間に水平材3が挿入されているため、ブレース4が水平材3の長さ方向と直交する水平方向に移動してしまうことにより、ピン8が水平材3から外れることを2個の壁部30,31により防止することができる。
また、ブレース4が水平材3と左右の支柱1のうちの一方の支柱1との間に上下の傾き角度をもって斜めに架け渡されたときには、角度変化阻止部材13の底部32の上面は水平材3の下面と上下に対面しており、このため、底部32は水平材3と対面している対面部となっている。
図4において、支柱1等で構成されている支保工に左側からの横荷重F1が作用したときには、左右のブレース4のうち、ピン8を中心に右側のブレース4のブレース本体15と水平材3とがなす角度θ1が減少するように支保工が変形しようとするが、この変形は、右側のブレース4の角度変化阻止部材13の底部32の上面と水平材3の下面とが当接することにより、言い換えると、角度変化阻止部材13の上記対面部となっていた底部32が水平材3に当接することにより、角度θ1の減少が阻止されることになり、このため、支保工の変形も阻止されてこの支保工は、横荷重F1に対する大きな強度を有することになる。
また、図4において、支保工に右側からの横荷重F2が作用したときには、左右のブレース4のうち、ピン8を中心に左側のブレース4のブレース本体15と水平材3とがなす角度θ2が減少するように支保工が変形しようとするが、この変形も、左側のブレース4の角度変化阻止部材13の底部32の上面と水平材3の下面とが当接することにより、角度θ2の減少が阻止され、このため、支保工の変形も阻止されてこの支保工は、横荷重F2に対する大きな強度も有することになる。
なお、図4で示されている左右2本のブレース4は同じ寸法、同じ形状、同じ構造のものであるため、θ1とθ2は同じ大きさの角度である。
そして、本実施形態に係る角度変化阻止部材13では、2個の壁部30,31のうち、一方の壁部30には上下に傾いた斜辺部33が設けられているため、この斜辺部33により、2個の壁部13A,13Bの間に水平材3を容易に挿入でき、これより、ピン8によってブレース4の上端部と水平材3とを連結するための作業も容易に行える。
さらに本実施形態によると、ブレース4の上端部と水平材3とを連結するための部材となっているピン8は、角度変化阻止部材13に取り付けられているため、この角度変化阻止部材13をブレース本体15の上端部に溶接で結合すると、ピン8も同時にブレース4に取り付けられたことになり、このピン取付作業を容易に行える。
さらに、本実施形態に係る角度変化阻止部材13は板材の折り曲げで形成された折り曲げ品となっているため、多数の角度変化阻止部材13を安価に製造できる。
本発明は、例えば、建築作業現場や土木作業現場等で構築される仮設足場や支保工等の仮設構築物に利用することができる。
1,10,11 支柱
3 水平材
4 ブレース
6 支柱に設けられた連結部
7 連結部を構成するポケット部材
8 ピン
9 ブレースに設けられた連結部材
13 角度変化阻止部材
14 ロック部材
15 ブレース本体
20 連結手段
30,31 壁部
32 対面部である底部
33 斜辺部
F1,F2 横荷重
θ1,θ2 ピンを中心に水平材とブレースとがなす角度

Claims (7)

  1. 隣接する2本の支柱の間に水平に架設される水平材と、前記2本の支柱のうちの一方の支柱との間に、上下の傾き角度をもって斜めに架け渡される仮設構築物用ブレースであって、上下両端部のうち、一方の端部が、前記水平材の長さ方向と直交する水平方向に延びるピンにより前記水平材に上下回動自在に連結され、他方の端部が前記一方の支柱に連結手段で連結される仮設構築物用ブレースにおいて、
    前記一方の端部と同じ側となっているブレース本体の端部に、前記水平材と上下に対面する対面部を有し、この対面部が前記水平材に当接することにより前記ピンを中心に前記水平材と前記ブレース本体とがなす角度が変化することを阻止するための角度変化阻止部材が設けられていることを特徴とする仮設構築物用ブレース。
  2. 請求項1に記載の仮設構築物用ブレースにおいて、前記角度変化阻止部材に前記ピンが結合されていることを特徴とする仮設構築物用ブレース。
  3. 請求項1に記載の仮設構築物用ブレースにおいて、前記角度変化阻止部材は、前記水平材の長さ方向と直交する方向に間隔をあけて並設された2個の壁部を有し、これらの壁部の間に前記水平材が挿入されることを特徴とする仮設構築物用ブレース。
  4. 請求項3に記載の仮設構築物用ブレースにおいて、前記2個の壁部のうち、少なくとも一方の壁部の形状は、前記水平材の長さ方向を左右方向とする正面視で、前記2個の壁部の間に前記水平材を挿入可能とするために上下に傾いた斜辺部が設けられている三角形又は略三角形となっていることを特徴とする仮設構築物用ブレース。
  5. 請求項3又は4に記載の仮設構築物用ブレースにおいて、前記角度変化阻止部材が設けられている前記ブレース本体の前記端部は、上端部であり、前記角度変化阻止部材には、前記2個の壁部の下端同士を連結している底部が設けられ、前記対面部となっているこの底部の下面に、前記ブレース本体の前記上端部が結合されていることを特徴とする仮設構築物用ブレース。
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載の仮設構築物用ブレースにおいて、前記2個の壁部のうち、1個の壁部に前記ピンの基端部が結合され、このピンは前記2個の壁部の間隔方向へ延びていることを特徴とする仮設構築物用ブレース。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の仮設構築物用ブレースにおいて、前記角度変化阻止部材は板材の折り曲げにより形成されていることを特徴とする仮設構築物用ブレース。
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