JP6262636B2 - 背負式作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、作業者が背負いながら作業に供する背負式作業機に関する。
作業者が背負いながら作業に供する作業機として、下記特許文献1〜3に記載された作業機が知られている。下記の特許文献1に記載された作業機では、タンクに固定された板付きパイプを介して、タンクが背負い枠に対して回動可能に取り付けられている。背負い枠には、液体タンクに突き当たることで液体タンクの前方への回動を制限するストッパが設けられている。このように構成された作業機を作業者が背負った場合、作業機のタンクの部分が作業者の姿勢に応じて前方に回動し、良好な背負性が発揮される。
特許文献2に記載された作業機では、タンクを備えた上側ユニットが、ポンプおよびバッテリ等を備えた下側ユニットに対して回動可能に取り付けられている。さらに、下側ユニットと上側ユニットとを回動可能な状態と回動不能な状態とに切り替えるロック手段が設けられている。このようにロック手段が設けられることで、作業機を背負わずに運ぶ際、下側ユニットと上側ユニットとを回動不能とし、作業機の重心を安定させるようにしている。
特許文献3に記載された作業機は、タンクと、そのタンクと一体成型されてタンクの下方に設けられた架台とを備えており、タンクと架台との間には、前後方向にたわむことが可能な中間部が設けられている。架台には、タンクの後方への転倒を防止するようにタンクを支持するステーが固定されている。
特開2007−38116号公報 特開2012−5365号公報 特開2009−95782号公報
上記の特許文献3に記載された作業機では、ステーは、タンクを支持する機能を有している。しかしながら、このステーには、タンクを支持する機能以外は想定されていない。たとえば、作業機本体を持ち運ぶ際に、ステーを取っ手として用いることは想定されていない。従来の作業機では、ステーを把持することで作業機本体を持ち運び易くするといった発想は見られない。したがって、ステーを把持した場合に、架台に対してタンクを安定させるといった工夫もなされていない。
本発明は、作業機本体を持ち運び易くでき、しかも、持ち運びの際に架台に対してタンクを安定させることができる背負式作業機を提供することを目的とする。
本発明の背負式作業機(1)は、作業者が背負いながら作業に供する背負式作業機(1)であって、タンク(2)と、タンク(2)の下方に配置されて、左右方向に延びる軸線(L1)を中心にタンク(2)が回動可能に取り付けられた架台(6)と、架台(6)に取り付けられて、タンク(2)の左右の側部の下方に配置された左右一対のステー(30)と、を備え、ステー(30)のそれぞれは、タンク(2)の下側面(2c)の下方で前後方向に沿って延在する第1の部分(31)を有しており、タンク(2)の下側面(2c)は、第1の部分(31)の外側面(31c)の延長面を横切るように傾斜すると共に当該延長面に滑らかに連続するように延びており、その第1の部分(31)に対して上下方向に離間しており、ステー(30)の第1の部分(31)とタンク(2)の下側面(2c)との間には空間が形成されており、ステー(30)の第1の部分(31)には、空間の少なくとも一部を塞ぐガードリブ(35)が立設されている
この背負式作業機(1)によれば、架台(6)には、タンク(2)が回動可能に取り付けられており、さらに、左右一対のステー(30)が取り付けられている。タンク(2)の下側面(2c)の下方で前後方向に沿って延在する第1の部分(31)を両手で把持することで、タンク(2)および架台(6)を含む作業機本体を持ち上げ易くなっている。タンク(2)の下側面(2c)は、第1の部分(31)の外側面(31c)の延長面に滑らかに連続するように延びているため、運搬者は、ステー(30)の第1の部分(31)を把持した際、たとえば手の残りの指(たとえば親指等)でタンク(2)の下側面(2c)を押さえ易い。よって、ステー(30)を把持して作業機本体を持ち運ぶ際に、架台(6)に対してタンク(2)を安定させることができる。また、ステー(30)の第1の部分(31)とタンク(2)の下側面(2c)との間に空間が存在する場合であっても、ガードリブ(35)が設けられることにより、運搬者の指等の体の一部がステー(30)とタンク(2)との間に入ってその体の一部が挟み込まれるといった事態が回避され、運搬時の安全性が高められる。
ステー(30)の第1の部分(31)は、タンク(2)の底面の一部(2d)が載置される載置部(33)を有し、ガードリブ(35)は、載置部(33)よりも左右方向の外方側に設けられている。この場合、ステー(30)の載置部(33)によってタンク(2)を支持することができ、載置部(33)の外方側に設けられたガードリブ(35)によって、指等の体の一部が挟み込まれることを防止することができる。
タンク(2)が定置される定置位置(P1)とタンク(2)がもっとも前傾する前傾位置(P2)との間でタンク(2)の回動範囲を規制するストッパ(40)を備え、ガードリブ(35)は、タンク(2)が前傾位置(P2)にあるときの底面の一部(2d)の高さよりも高い。この場合、タンク(2)が前傾位置(P2)にあって底面の一部(2d)が載置部(33)から持ち上がっている状態でも、ステー(30)とタンク(2)との間に指等の体の一部が入りにくくなっており、運搬時の安全性が高められる。
ステー(30)のそれぞれは、第1の部分(31)の後端に連結されて下方に延びる第2の部分(32)を有し、第1の部分(31)と第2の部分(32)とにわたって弧状の外形(S)を有している。この場合、ステー(30)の強度が高められ、さらには手によって把持し易い形状になっている。
左右一対のステー(30)において、第2の部分(32)は、第1の部分(31)の間隔よりも狭い間隔とされた幅狭部(32b)を有し、それぞれのステー(30)において、幅狭部(32b)と第1の部分(31)とは、曲線部(32c)によって滑らかに連なっている。この場合、正面から見た場合に、タンク(2)の下側面(2c)、ステー(30)の第1の部分(31)、およびステー(30)の第2の部分(32)の幅狭部(32b)の全体にわたって、滑らかに連なった外形が実現されるため、美観性に優れる。
本発明によれば、ステー(30)の第1部分を把持することにより、タンク(2)および架台(6)を含む作業機本体を持ち運び易く、しかもその際に、架台(6)に対してタンク(2)を安定させることができる。
本発明の一実施形態に係る背負式作業機の後方斜視図である。 図1の背負式作業機の前方斜視図である。 図1の背負式作業機の右側面図である。 図1の背負式作業機の背面図である。 図1の背負式作業機の正面図である。 図1中の架台の斜視図である。 架台とタンクとの間に設けられた連結部およびロック機構の斜視図である。 タンクの回動範囲を示す右側面図である。 ステーの斜視図である。 タンクが前傾位置にあるときにおける、タンクの下側部およびステーの断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明において、上下、前後、および左右の語は、背負式作業機を背負った作業者を基準とした方向を表す。
図1および図2に示されるように、背負式作業機である背負式動力噴霧機1は、作業者が薬剤タンク2および架台6等からなる噴霧機本体(作業機本体)10を背負いながら、薬剤タンク2内に貯留された薬剤(薬液)を噴霧するものである。背負式動力噴霧機1の噴霧機本体10は、薬剤タンク2と、架台6と、架台6に搭載されたエンジン3およびポンプ4等を備えている。また、背負式動力噴霧機1は、噴霧機本体10から送り出された薬剤を作業者の手元まで伝送する噴霧ホースと、噴霧ホースの端部に設けられた噴霧ノズルとを備えている。噴霧機本体10には、作業者が噴霧機本体10を背負うための背負バンドが取り付けられ、噴霧機本体10の前面には、作業者の背中に当接しクッション性を有する背当て部材が取り付けられている。なお、図面において、これらの噴霧ホース、噴霧ノズル、背負バンドおよび背当て部材は取り外されている。
薬剤タンク2には、その上端に設けられた注入口を封止するキャップ7が取り付けられている。薬剤タンク2は、架台6に取り付けられており、架台6よりも上方に突出して、左右側方および後方に膨らんだ形状の本体部2aを備える。薬剤は、この本体部2aに貯留される。図2に示されるように、本体部2aの前面側には、上下方向および左右方向に拡がって作業者の背中に対面する略平坦な前面部2bが設けられている。
図6は、架台6の斜視図である。図6に示されるように、架台6は、薬剤タンク2の下方に配置されており、エンジン3およびポンプ4等が固定された矩形状のベース部6aと、ベース部6aの前端に連設されて上下方向に延在する前面部6bとを有している。図3に示されるように、噴霧機本体10の底部をなすベース部6aと、ベース部6aに略直交して設けられた前面部6bと、薬剤タンク2とによって囲まれた空間に、エンジン3およびポンプ4が配置されている。ベース部6aは、噴霧機本体10を地面に載置する際の台座としても機能する。架台6は、たとえば合成樹脂等により成形されている。
背負式動力噴霧機1では、薬剤タンク2および架台6の相対的な回動が可能になっている。これにより、薬剤タンク2は、前傾が可能ないわゆるスイングタンクとされている。より詳細には、図2および図5に示されるように、架台6と薬剤タンク2との間には、これらを相対的に回動可能に連結する連結部11が設けられている。さらには、架台6と薬剤タンク2との間には、これらを回動可能な状態と回動不能な状態とに切り替えるロック機構17が設けられている。
図6に示されるように、架台6の前面部6bの上端には、左右方向に並設された一対の軸受け凸部13,13が形成されており、一対の軸受け凸部13,13から左右外側に延びる一対の円柱体14,14が形成されている。一方、図2および図7に示されるように、薬剤タンク2の前面部2bの下端付近には、2個の板付き円筒部材12が固定されている。板付き円筒部材12の円筒部12aは、円柱体14に嵌合することでヒンジを構成している。板付き円筒部材12の板部12bは、前面部2bに固定されている。これらの板付き円筒部材12および円柱体14を備えた連結部11により、左右方向に延びる円柱体14の軸線L1を中心に薬剤タンク2を回動可能になっている。
図6および図7に示されるように、架台6の前面部6bの上端には、一対の軸受け凸部13の中間位置に板ばね部15が形成されている。板ばね部15は、前面部6bの上方且つ後方に傾斜して突出しており、その先端部は、薬剤タンク2の前面部2bに当接する。この当接箇所は、上記の軸線L1よりも上方に位置し、架台6に対し薬剤タンク2が回動すると、板ばね部15は、薬剤タンク2の回動に抗する付勢力を生じながら弾性変形する。
軸受け凸部13の上端部には、左右に貫通する支持孔16が形成されている。一対の支持孔16の間には、支持孔16に挿通されるピン等を介して、支持孔16の軸線L2を中心にして回転可能なロック板19が設けられている。支持孔16の軸線L2は、円柱体14の軸線L1とは異なっており、軸線L1に平行である。ロック板19は、一対の軸受け凸部13,13の間隔よりも広い幅を有し前面部2bに向かって延びる板状のロック部21と、ロック部21に連設されて垂下するレバー部22とを備えている。ロック板19と架台6の前面部6bとの間には、ロック板19が前面部6bに近づく方向に回動する際にその回動に抗する付勢力を生じさせる圧縮コイルばね20が設けられている。
上記のロック板19および圧縮コイルばね20を備えたロック機構17において、レバー部22に外力が働いていない場合には、圧縮コイルばね20の付勢力により、レバー部22が架台6から遠ざけられる方向に、軸線L2を中心とする回転力がレバー部22に付与される。この状態では、ロック部21の先端部が板付き円筒部材12の板部12bに当接して、薬剤タンク2の回動が阻止される。一方、レバー部22を架台6に向かって押す外力が働く場合には、レバー部22が軸線L2を中止にして架台6側に回動し、ロック部21の先端部の板付き円筒部材12に対する当接が解除される。板付き円筒部材12の板部12bには、薬剤タンク2が架台6に対して回動した際に、ロック部21の先端部が進入する逃げ凹部25が形成されている。ロック部21の先端部は、さらに薬剤タンク2が回動して所定角度前傾した際に、逃げ凹部25に当接するように構成されている。この当接により、薬剤タンク2のそれ以上の回動が規制される(図8に実線で示される前傾位置P2参照)。
図1〜図3に示されるように、架台6の左右両側には、側方視において逆L字状をなす一対のステー30,30が固定されている。左右一対のステー30,30のそれぞれは、薬剤タンク2の左右の側部の下方に配置されている。一対のステー30,30は、架台6の前面部6bの上端とベース部6aとを連結しており、架台6を補強している。架台6に搭載されたエンジン3およびポンプ4のうち、たとえばポンプ4は、架台6およびステー30によって囲まれた領域に配置されているが、たとえばエンジン3は、ステー30よりも後方に突出している(図3参照)。
図9は、ステー30の斜視図である。図9に示されるように、ステー30は、前後方向に沿って延在する第1の部分31と、第1の部分31の後端に連結されて下方に延びる第2の部分32とを有している。第1の部分31の前端部31a(図5参照)は、架台6の円柱体14の左右外側において軸線L1に沿って突出する円筒部18(図6参照)に嵌合し、固定されている。架台6に対向するステー30の内側面には、第1の部分31と第2の部分32とにわたって、弧状の外形が形成されている。すなわち、図3および図9に示されるように、第1の部分31と第2の部分32との間には、側方視において円弧状の曲線を描く円弧状部Sが形成されている。このように、第1の部分31と第2の部分32とは滑らかに連続している。
第2の部分32は、第1の部分31よりも左右方向内方に入り込んでいる。すなわち、左右一対のステー30,30おいて、第2の部分32,32の左右方向の間隔は、第1の部分31,31の左右方向の間隔よりも狭くなっている。より詳細には、第2の部分32は、第1の部分31の後端に連設されて上下方向に延びる上部32aと、ベース部6aの後端に固定されて上下方向に延びる下部(幅狭部)32bと、上部32aおよび下部32bを連結する中間部(曲線部)32cとを有する。下部32bの下端部は、ベース部6aの前後方向中央部において左右にそれぞれ突出する円筒部6c(図6参照)に嵌合し、固定されている。中間部32cは、左右方向においてS字状に湾曲しており、上部32aと下部32bとを滑らかに連結している。言い換えれば、正面視において、幅広とされた第1の部分31および上部32aと、幅狭とされた上部32aとは、中間部32cを介して滑らかに連なっている。さらに別の観点では、架台6において、ベース部6aにおける一対の円筒部6c,6cの間隔は、前面部6bの上端における一対の円筒部18,18の間隔よりも狭い。
ステー30は、作業者(もしくは運搬者)が噴霧機本体10を背負わずに運ぶ際に、取っ手すなわち把持部として用いられることができる。上記した円弧状部Sは、ステー30が把持された際に、作業者の持ち手にフィットし得る。第1の部分31の外側面には、上下方向に延びる複数の凹凸リブ31bが形成されており、これらの凹凸リブ31bは、作業者の手(または指)の滑り止めとして機能する。
さらに、図8および図10に示されるように、ステー30の第1の部分31は、薬剤タンク2の底面の一部である段部2dが載置される平坦な載置部33を有する。図4、図5および図10に示されるように、薬剤タンク2の下側面2cは、下方に向かうにつれて幅狭となるように傾斜しており、且つ凹面状をなしている。この下側面2cの下端に、左右方向に延びる平坦な段部2dが形成されている。図8に示されるように、段部2dは前後方向に延在しており、載置部33は、段部2dに対応して前後方向に延在している。
このように、薬剤タンク2の段部2dがステー30の載置部33に載置されることで、薬剤タンク2はステー30によって支持される。言い換えれば、ステー30の載置部33は、薬剤タンク2の後方への回動を静止する。
図8に示されるように、背負式動力噴霧機1の噴霧機本体10では、薬剤タンク2の回動範囲は、仮想線で示される定置位置P1と、薬剤タンク2がもっとも前傾する前傾位置P2との間の所定の角度(規制角度)θに規制されている。言い換えれば、薬剤タンク2を定置位置P1に規制する載置部33と、薬剤タンク2を前傾位置P2に規制する上記した逃げ凹部25とによって、薬剤タンク2の回動範囲を規制するストッパ40が構成されている。
次に、薬剤タンク2の下側面2cとステー30との位置関係について、図10を参照して説明する。薬剤タンク2の左右の下側面2cと一対のステー30,30とは、噴霧機本体10を左右方向に2等分する平面に関して略対象である。図10に示されるように、薬剤タンク2の下側面2cは、第1の部分31の外側面31cの延長面を横切るように傾斜している。より詳細には、第1の部分31の外側面31cは、たとえば鉛直方向に沿って延びている。薬剤タンク2の下側面2cは、第1の部分31の外側面31cの延長面に対して、鋭角(たとえば45°以下の角度)をなしており、当該延長面に滑らかに連続するように延びている。なお、ここでいう「滑らかに連続」とは連続する表面の向きが急激に変化せず、緩やかに変化することを意味する。なお、外側面31cとは、上記した凹凸リブ31bのうち、凸部の表面を意味するが、凹部の表面を意味してもよい。
このように傾斜している薬剤タンク2の下側面2cは、ステー30の第1の部分31に対して上下方向に離間している。さらに、ステー30の第1の部分31には、薬剤タンク2の下側面2cとの間の空間の少なくとも一部を塞ぐガードリブ35が立設されている。このガードリブ35は、第1の部分31に形成された載置部33よりも左右方向の外方側に設けられており、薬剤タンク2の段部2dおよび載置部33に対応して前後方向に延在している。ガードリブ35の側面は、第1の部分31の外側面31cと平行に延びている。ガードリブ35は、ステー30を把持する作業者の指(親指等)の挟み込みを防止する。
図9および図10に示されるように、ガードリブ35は、薬剤タンク2が前傾位置P2にあるときの段部2dの高さよりも高くなっている。このような構成により、薬剤タンク2が前傾した場合であっても、段部2dの下に作業者の指(親指等)が入り込むことが防止されている。言い換えれば、ガードリブ35は、薬剤タンク2が前傾位置P2にあるときに、ガードリブ35の上端と薬剤タンク2の下側面2cとの間の隙間に指(親指等)を挿入不能な高さに設けられている。ここでいう指とは、大人の一般的な指を意味する。
以上説明した本実施形態の背負式動力噴霧機1によれば、薬剤タンク2の下側面2cの下方で前後方向に沿って延在する第1の部分31を両手で把持することで、噴霧機本体10を持ち上げ易くなっている。薬剤タンク2の下側面2cは、第1の部分31の外側面31cの延長面に滑らかに連続するように延びているため、運搬者は、ステー30の第1の部分31を把持した際、たとえば手の残りの指(たとえば親指等)や手のひらで薬剤タンク2の下側面2cを押さえ易い。よって、ステー30を把持して噴霧機本体10を持ち運ぶ際に、架台6に対して薬剤タンク2を安定させることができる。
ステー30の第1の部分31にガードリブ35が設けられているため、第1の部分31と薬剤タンク2の下側面2cとの間に空間が存在する場合であっても、運搬者の手の指がステー30と薬剤タンク2との間に入ってその指等(体の一部)が挟み込まれるといった事態が回避され、運搬時の安全性が高められる。
ステー30の載置部33よりも左右方向の外方側にガードリブ35が設けられているため、載置部33によって薬剤タンク2を支持することができ、ガードリブ35によって、指等の体の一部が挟み込まれることを防止することができる。このように、ステー30の第1の部分31に複数の機能を持たせることができる。
ガードリブ35は、薬剤タンク2が前傾位置P2にあるときの段部2dの高さよりも高いため、もし噴霧機本体10の運搬中に段部2dが載置部33から持ち上がった状態になった場合でも、ステー30と薬剤タンク2との間に指等の体の一部が入りにくくなっており、運搬時の安全性が高められている。
ステー30は、第1の部分31と第2の部分32とにわたって円弧状部Sを有しているため、ステー30の強度が高められ、さらには手にフィットし、把持し易い形状になっている。
左右一対のステー30において、第2の部分32の下部32bと第1の部分31とは、曲線状の中間部32cによって滑らかに連なっているため、正面から見た場合に、薬剤タンク2の下側面2c、第1の部分31、および第2の部分32の下部32bの全体にわたって、滑らかに連なった外形が実現されている(図4参照)。このようなステー30の形状により、美観性が高められている。また、左右方向に比較的広い幅を有する第1の部分31によって薬剤タンク2を安定して支持しながらも、架台6のベース部6aが左右方向にスリム化されている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない
薬剤タンク2は、ステー30に載置される場合に限られず、他の部材、たとえば架台6の一部または架台6に一体化された部材に載置されてもよい。薬剤タンク2の回動範囲を規制するストッパは、上記のストッパ40に限られない。たとえば、上記の特許文献1に記載されたようなストッパを採用してもよい。薬剤タンク2の回動範囲を規制可能なように、適宜の箇所に当接部を形成することができる。
ステー30の形状は、上記の第1の部分31と第2の部分32とを有する形状に限られない。矩形状のステーであってもよいし、一直線状のステーであってもよい。ガードリブを省略してもよい。
上記実施形態においては、本発明は、薬液を噴霧するための背負式動力噴霧機1に適用されているが、粉末状の薬剤を散布するための背負式動力散布機等に適用されていてもよい。タンクは、薬液または薬剤を貯留するものに限られない。本発明は、スイングタンクおよび架台を有するあらゆる背負式作業機に適用することができる。
1…背負式動力噴霧機(背負式作業機)、2…薬剤タンク(タンク)、2c…下側面、2d…段部(底面の一部)、6…架台、30…ステー、31…第1の部分、31c…外側面、32…第2の部分、32b…下部(幅狭部)、32c…中間部(曲線部)、33…載置部、40…ストッパ、L1…軸線、P1…定置位置、P2…前傾位置、S…円弧状部。

Claims (5)

  1. 作業者が背負いながら作業に供する背負式作業機(1)であって、
    タンク(2)と、
    前記タンク(2)の下方に配置されて、左右方向に延びる軸線(L1)を中心に前記タンク(2)が回動可能に取り付けられた架台(6)と、
    架台(6)に取り付けられて、前記タンク(2)の左右の側部の下方に配置された左右一対のステー(30)と、を備え、
    前記ステー(30)のそれぞれは、前記タンク(2)の下側面(2c)の下方で前後方向に沿って延在する第1の部分(31)を有しており、
    前記タンク(2)の前記下側面(2c)は、前記第1の部分(31)の外側面(31c)の延長面を横切るように傾斜すると共に当該延長面に滑らかに連続するように延びており、前記第1の部分(31)に対して上下方向に離間しており、
    前記ステー(30)の前記第1の部分(31)と前記タンク(2)の前記下側面(2c)との間には空間が形成されており、
    前記ステー(30)の前記第1の部分(31)には、前記空間の少なくとも一部を塞ぐガードリブ(35)が立設されていることを特徴とする背負式作業機(1)。
  2. 前記ステー(30)の前記第1の部分(31)は、前記タンク(2)の底面の一部(2d)が載置される載置部(33)を有し、
    前記ガードリブ(35)は、前記載置部(33)よりも左右方向の外方側に設けられていることを特徴とする請求項に記載の背負式作業機(1)。
  3. 前記タンク(2)が定置される定置位置(P1)と前記タンク(2)がもっとも前傾する前傾位置(P2)との間で前記タンク(2)の回動範囲を規制するストッパ(40)を備え、
    前記ガードリブ(35)は、前記タンク(2)が前記前傾位置(P2)にあるときの前記底面の一部(2d)の高さよりも高いことを特徴とする請求項に記載の背負式作業機(1)。
  4. 前記ステー(30)のそれぞれは、前記第1の部分(31)の後端に連結されて下方に延びる第2の部分(32)を有し、前記第1の部分(31)と前記第2の部分(32)とにわたって弧状の外形(S)を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の背負式作業機(1)。
  5. 左右一対の前記ステー(30)において、前記第2の部分(32)は、前記第1の部分(31)の間隔よりも狭い間隔とされた幅狭部(32b)を有し、
    それぞれの前記ステー(30)において、前記幅狭部(32b)と前記第1の部分(31)とは、曲線部(32c)によって滑らかに連なっていることを特徴とする請求項に記載の背負式作業機(1)。
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