JP6261463B2 - 圧力測定装置および圧力測定方法 - Google Patents

圧力測定装置および圧力測定方法 Download PDF

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Description

本発明の種々の側面及び実施形態は、圧力測定装置および圧力測定方法に関する。
気体の圧力を測定する装置として、ピラニ真空計が知られている。ピラニ真空計は、例えば、細い金属線からなるフィラメント(電気抵抗体)を備え、フィラメントと気体との熱交換によって生じたフィラメントの熱損失量に基づいて気体の圧力を測定するものである。また、近年のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術の進歩により、ピラニ真空計の原理を利用した圧力センサの小型化も進んでいる。
特開2008−209284号公報
ピラニ真空計の原理を利用した圧力センサをMEMS技術により製造する場合、基板上に金属膜を形成し、金属膜を所定のパターンにエッチングすることにより、気体との熱交換を行うための電気抵抗体となる金属細線が形成される。金属膜は、一般的に、常温スパッタリングにより基板上に形成される。
ところで、常温スパッタリングにより形成された金属膜は、成膜温度が低いために、基板上に到達した金属原子が結晶核に成長しにくい。そのため、常温スパッタリングにより形成された金属膜は、結晶が小さく、空隙が多い膜となる。そして、常温スパッタリングにより形成された金属膜をエッチングして形成された金属細線に電流を流すと、金属細線の中の空隙が成長し、抵抗値が変化する。
ピラニ真空計では、気体が奪った熱量に応じて電気抵抗体に生じた温度変化を、電気抵抗体の抵抗値の変化として検出し、電気抵抗体の抵抗値の変化から気体の圧力を求める。しかし、常温スパッタリングにより形成された金属膜から形成された金属細線を用いた場合には、金属配線に流す電流によって、金属細線の抵抗値が変化してしまう。そのため、気体が奪った熱量以外の要因でも電気抵抗体の抵抗値が変化してしまい、気体の圧力の測定精度が低下する。
本発明の一側面における圧力測定装置は、気体に晒される第1の電気抵抗体と、気体に晒され、前記第1の電気抵抗体と同一構造の第2の電気抵抗体と、前記第1の電気抵抗体に前記第1の電流の電流を流し、前記第1の電流値の電流に応じて前記第1の電気抵抗体に生じた第1の電圧降下を測定する第1の測定部と、前記第2の電気抵抗体に前記第1の電流値の電流を流し、前記第1の電流値の電流に応じて前記第2の電気抵抗体に生じた第2の電圧降下を測定する第2の測定部と、前記第1の電気抵抗体に前記第1の電流値よりも大きい第2の電流値の電流を流して前記第1の電気抵抗体を発熱させ、前記第2の電流値の電流に応じて前記第1の電気抵抗体に生じた第3の電圧降下を測定する第3の測定部と、前記第1の電圧降下と前記第2の電圧降下との差分に基づいて、前記第3の電圧降下を補正する補正値を算出する算出部と、算出された補正値を用いて前記第3の電圧降下を補正し、補正後の前記第3の電圧降下に応じた圧力値を出力する出力部とを備える。
本発明の種々の側面および実施形態によれば、気体の圧力を高い精度で測定可能な圧力測定装置および圧力測定方法が実現される。
図1は、実施形態における圧力測定装置の一例を示す図である。 図2は、センサモジュールの一例を示す平面図である。 図3は、図2に示したセンサモジュールのA−A断面図である。 図4は、処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図5は、オフセット値の一例を説明するための説明図である。 図6は、圧力校正データの一例を示す説明図である。 図7は、オフセット値と補正値との関係を説明するための説明図である。 図8は、圧力校正データから圧力を求める過程を説明するための説明図である。 図9は、オフセット値の算出処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、圧力校正データの作成処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、圧力測定処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示す図である。 図13は、処理装置の機能構成の他の例を示すブロック図である。
開示する圧力測定装置は、1つの実施形態において、気体に晒される第1の電気抵抗体と、気体に晒され、第1の電気抵抗体と同一構造の第2の電気抵抗体と、第1の電気抵抗体に第1の電流の電流を流し、第1の電流値の電流に応じて第1の電気抵抗体に生じた第1の電圧降下を測定する第1の測定部と、第2の電気抵抗体に第1の電流値の電流を流し、第1の電流値の電流に応じて第2の電気抵抗体に生じた第2の電圧降下を測定する第2の測定部と、第1の電気抵抗体に第1の電流値よりも大きい第2の電流値の電流を流して第1の電気抵抗体を発熱させ、第2の電流値の電流に応じて第1の電気抵抗体に生じた第3の電圧降下を測定する第3の測定部と、第1の電圧降下と第2の電圧降下との差分に基づいて、第3の電圧降下を補正する補正値を算出する算出部と、算出された補正値を用いて第3の電圧降下を補正し、補正後の第3の電圧降下に応じた圧力値を出力する出力部とを備える。
また、開示する1つの実施形態において、圧力測定装置は、温度センサが設けられたベース基板をさらに備え、第1の電気抵抗体および第2の電気抵抗体は、ベース基板上に配置されてもよい。
また、開示する圧力測定装置の1つの実施形態において、第2の電流値は、第1の電流値の20倍以上、かつ、40倍以下の範囲内の電流値であってもよい。
また、開示する圧力測定装置の1つの実施形態において、算出部は、補正値を前回算出してから所定時間が経過した場合、または、第3の測定部によって第3の電圧降下が所定回数測定された場合に、新たな補正値を算出してもよい。
また、開示する圧力測定方法は、1つの実施形態において、気体に晒されている第1の電気抵抗体に第1の電流値の電流を流すステップと、第1の電流値の電流に応じて第1の電気抵抗体に生じた第1の電圧降下を測定するステップと、第1の電気抵抗体と同一構造であり、気体に晒されている第2の電気抵抗体に、第1の電流値の電流を流すステップと、第1の電流値の電流に応じて第2の電気抵抗体に生じた第2の電圧降下を測定するステップと、第1の電気抵抗体に、第1の電流値よりも大きい第2の電流値の電流を流すステップと、第2の電流値の電流に応じて第1の電気抵抗体に生じた第3の電圧降下を測定するステップと、第1の電圧降下と第2の電圧降下との差分に基づいて、第3の電圧降下を補正する補正値を算出するステップと、算出した補正値を用いて第3の電圧降下を補正し、補正後の第3の電圧降下に応じた圧力値を出力するステップとを含む。
また、開示する圧力測定方法の1つの実施形態において、第1の電気抵抗体および第2の電気抵抗体は、温度センサが設けられたベース基板上に配置されたセンサモジュールとして構成されてもよく、圧力測定方法は、処理ガスのプラズマにより被処理基板を処理する基板処理装置内における排気口付近、処理ガスの吐出口付近、被処理基板が載置される載置台内部に形成された温度調整用ガスを流通させるための配管内部の、少なくともいずれかにセンサモジュールを配置するステップをさらに含んでもよい。
以下に、開示する圧力測定装置および圧力測定方法の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により開示される発明が限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[圧力測定装置1の構成]
図1は、実施形態における圧力測定装置1の一例を示す図である。圧力測定装置1は、センサモジュール10および処理装置40を備える。センサモジュール10および処理装置40は、ケーブル3を介して接続される。センサモジュール10は、例えばプラズマ処理装置のチャンバなどの密閉空間2内に配置される。処理装置40は、ケーブル3を介してセンサモジュール10の状態を測定し、センサモジュール10の状態から密閉空間2内の気体の圧力を示す値を出力する。
[センサモジュール10の構成]
図2は、センサモジュール10の一例を示す平面図である。図3は、図2に示したセンサモジュール10のA−A断面図である。センサモジュール10は、凹部13aおよび凹部13bが形成されたベース基板11を有する。ベース基板11上には、複数の電極パッド12a〜12f、電気抵抗体20a、電気抵抗体20b、および温度センサ30が形成されている。電気抵抗体20aは、形状や材質において、電気抵抗体20bと同一の構造である。電気抵抗体20aは第1の電気抵抗体の一例であり、電気抵抗体20bは第2の電気抵抗体の一例である。
ベース基板11は、例えば図3に示すように、絶縁層14、中間層15、および絶縁層16を有する。中間層15は、例えばシリコン等により、例えば約300μmの厚さで形成される。絶縁層14および絶縁層16は、それぞれ、例えば窒化シリコン等により、例えば約200nmの厚さで形成される。なお、絶縁層14および絶縁層16は、例えば酸化シリコンにより形成されてもよい。
電極パッド12eと電極パッド12fとの間には、例えば図2に示すように、温度センサ30が設けられている。温度センサ30は、例えばベース基板11の温度を確認するために用いられる。温度センサ30は、電気抵抗体20aの近傍のベース基板11の表面に線状に形成されている。温度センサ30は、例えば電気抵抗体20aおよび電気抵抗体20bと同じ材料により例えばミアンダ状に形成されている。温度センサ30は、その表面が気体に晒されないようにパッシベーション層により覆われている。
凹部13aおよび凹部13bは、ベース基板11において絶縁層14が設けられた面側に、例えば約100μmの深さにそれぞれ形成される。凹部13aおよび凹部13bは、それぞれ、例えば1辺が約250μmの矩形状に形成された開口部を有する。
電極パッド12aと電極パッド12cとの間には、電気抵抗体20aが設けられている。電気抵抗体20aの一端は、電極パッド12aに接続され、他端は、電極パッド12cに接続されている。また、電極パッド12bと電極パッド12dとの間には、電気抵抗体20bが設けられている。電気抵抗体20bの一端は、電極パッド12bに接続され、他端は、電極パッド12dに接続されている。電極パッド12a〜12dは、ケーブル3に接続される。
電気抵抗体20aは、例えば図3に示すように、電極パッド12aおよび電極パッド12cによって支持され、凹部13aの面からは離間している。電気抵抗体20bについても、図3に示した電気抵抗体20aと同様に、電極パッド12bおよび電極パッド12dによって支持され、凹部13bの面からは離間している。
ここで、電気抵抗体20aは、ピラニ真空計におけるフィラメントとして機能し、ケーブル3を介して電極パッド12cから入力された電流に応じて発熱する。電気抵抗体20aは、凹部13の面からは離間していため、ベース基板11から電気抵抗体20aへ伝達される熱量を低く抑えることができる。これにより、気体との熱交換による電気抵抗体20aの温度変化を精度よく検出することができる。
電極パッド12aおよび電極パッド12cは、例えば図3に示すように、導体層21および接着層22を有する。電極パッド12bおよび電極パッド12dについても、図3に示した電極パッド12aおよび電極パッド12cと同様に、導体層21および接着層22を有する。また、電気抵抗体20aは、例えば図3に示すように、導体層21、接着層22、および絶縁層14を有する。電気抵抗体20bについても、図3に示した電気抵抗体20aと同様に、導体層21、接着層22、および絶縁層14を有する。本実施形態において、電気抵抗体20aおよび電気抵抗体20bにおける接着層22は、導体層21を絶縁層14に接着させる機能を有する。
導体層21は、例えばプラチナやニッケルなど、単位温度変化に対する電気抵抗の変化量である抵抗温度係数(TCR:Temperature Coefficient of Resistance)が高い材料により形成される。導体層21は、この他に、クロム、シリコン、モリブデン、ニッケル、チタン、タンタル、タングステン、もしくは導電合金、混合半導体材料、またはシリコンゲルマニウム(SiGe)単一結晶等の量子井戸材料により形成されてもよい。本実施形態において、導体層21の膜厚は、例えば約50nmである。
接着層22は、例えばクロムやチタンにより形成される。本実施形態において、接着層22の膜厚は、例えば約5nmである。本実施形態において、導体層21および接着層22は、例えば50度以下の温度条件下における常温スパッタリングによって形成される。
電気抵抗体20aは、図2に示すように、線状に形成され、電極パッド12aから電極パッド12cへ向かって例えばミアンダ状に形成されている。これにより、気体に晒される電気抵抗体20aの表面積を増やすことができ、気体との熱交換による電気抵抗体20aの温度変化を精度よく検出することができる。なお、電気抵抗体20bについても電気抵抗体20aと同様に、線状に形成され、電極パッド12bから電極パッド12dへ向かって例えばミアンダ状に形成されている。
ここで、電気抵抗体20aに気体が接触すると、気体との間で熱交換が行われ、電気抵抗体20aの温度が下がる。電気抵抗体20aの抵抗値は、温度依存性があるため、電気抵抗体20aの温度は、電気抵抗体20aの抵抗値として測定することができる。そして、電気抵抗体20aに電流を流せば、電気抵抗体20aの抵抗値は、電気抵抗体20aの電圧降下として測定することができる。
気体の圧力が低い場合には、気体が電気抵抗体20aから奪う熱量が減少し、電気抵抗体20aの温度の低下量が少ない。一方、気体の圧力が高い場合には、気体が電気抵抗体20aから奪う熱量が増加し、電気抵抗体20aの温度の低下量が大きくなる。電気抵抗体20aの温度に応じた抵抗値を測定することにより、気体の圧力を測定することができる。
なお、ピラニ真空計の原理を利用した圧力測定では、気体が奪った熱量に応じて生じた電気抵抗体20aの温度変化から、気体の圧力を求めるため、電気抵抗体20aの温度変化が大きいほど、気体の圧力の測定精度が向上する。そのため、本実施形態では、例えば数mA(本実施形態では、例えば2.4mA)等の比較的大きな電流を電気抵抗体20aに流して電気抵抗体20aを例えば200度程度の温度となるように発熱させ、気体の圧力に応じた電気抵抗体20aの温度変化を増加させている。
ところで、常温スパッタリングにより形成された金属膜は、成膜温度が低いために、結晶が小さく、空隙が多い。そのため、常温スパッタリングにより形成された金属膜である導体層21により形成された電気抵抗体20aに電流を流すと、導体層21の中の空隙が成長し、抵抗値が変化する。電気抵抗体20aを発熱させるために大きな電流を流すことで、導体層21の中の空隙の成長も増加し、抵抗値が変化も増大する。
そのため、常温スパッタリングにより形成された導体層21を有する電気抵抗体20a単体で気体の圧力を測定した場合、気体の圧力以外の要因でも導体層21の抵抗値が変化してしまい、気体の圧力を精度よく求めることができない。
そこで、本実施形態では、センサモジュール10内に電気抵抗体20aと同一構造の電気抵抗体20bを設け、大きな電流を流したことによる電気抵抗体20aの抵抗値のずれを、電気抵抗体20bの抵抗値を基準として補正することで、圧力の測定精度を向上させる。
なお、本実施形態におけるセンサモジュール10は、図2の平面図に示すように、例えば縦および横の辺の長さが3.6mmの矩形状のベース基板11上に電気抵抗体20aおよび電気抵抗体20bが形成された構造である。本実施形態におけるセンサモジュール10は、小型であるため、様々な場所に設置してその場所の圧力を測定することができる。本実施形態におけるセンサモジュール10は、例えば、処理ガスのプラズマにより被処理基板を処理する基板処理装置内において、処理ガスを排気する排気口付近や、処理ガスを供給する吐出口付近に配置され、当該排気口付近や当該吐出口付近の気体の圧力を測定することができる。
また、本実施形態におけるセンサモジュール10は小型であるため、被処理基板が載置される載置台内部に形成され、被処理基板の温度を調整するためのガスを流通させる配管内部に配置して、当該配管内部の気体の圧力を測定することも可能である。また、本実施形態におけるセンサモジュール10は小型であるため、被処理基板と同形状の基板上の複数の異なる位置に、センサモジュール10を配置し、基板上の気体の圧力分布を測定することも可能である。
[処理装置40の構成]
図4は、処理装置40の機能構成の一例を示すブロック図である。処理装置40は、例えば図4に示すように、温度設定部400、圧力設定部401、第1の測定部402、第2の測定部403、第3の測定部404、圧力校正データ作成部405、オフセット算出部406、補正値算出部407、記憶部408、および出力部409を有する。
温度設定部400は、後述するオフセット値の算出処理において、恒温槽の制御部に制御信号を送信し、恒温槽内の温度を制御する。圧力設定部401は、後述する圧力校正データの作成処理において、圧力校正装置の制御部に制御信号を送信し、圧力校正室内の圧力を制御する。ここで、圧力校正装置とは、例えば、内部の圧力を設定可能な圧力校正室と、圧力校正室内の圧力を制御する制御部とを有する装置である。
第1の測定部402は、後述するオフセット値の算出処理において、ケーブル3を介して電気抵抗体20aに第1の電流値I1の電流を流し、電気抵抗体20aに生じた第1の電圧降下を測定する。そして、測定した第1の電圧降下の情報を、オフセット算出部406へ送る。第1の電流値I1は、電気抵抗体20aおよび電気抵抗体20bに流した場合に、電気抵抗体20aおよび電気抵抗体20bにおいて抵抗値の変化が生じない程度の微小な電流である。本実施形態において、第1の電流値I1は、例えば0.1mAである。
また、第1の測定部402は、後述する圧力校正データの作成処理において、ケーブル3を介して電気抵抗体20aに第1の電流値I1の電流を流し、電気抵抗体20aに生じた第1の電圧降下を測定する。そして、測定した第1の電圧降下の情報を、圧力校正データ作成部405へ送る。
第2の測定部403は、後述するオフセット値の算出処理において、ケーブル3を介して電気抵抗体20bに第1の電流値I1の電流を流し、電気抵抗体20bに生じた第2の電圧降下を測定する。そして、測定した第2の電圧降下の情報を、オフセット算出部406へ送る。
第3の測定部404は、後述する圧力の測定処理において、ケーブル3を介して電気抵抗体20aに第1の電流値I1よりも大きい第2の電流値I2の電流を流し、電気抵抗体20aに生じた第3の電圧降下を測定する。そして、測定した第3の電圧降下の情報を、出力部409へ送る。本実施形態において、第2の電流値I2は、電気抵抗体20aを所定の温度(例えば200度)で発熱させることができる大きさの電流値である。第2の電流値I2は、第1の電流値I1の例えば20倍以上、かつ、40倍以下の範囲内の電流値である。本実施形態において、第2の電流値I2は、例えば2.4mAである。
オフセット算出部406は、後述するオフセット値の算出処理において、異なる温度毎に、第1の測定部402から第1の電圧降下の情報を受け取り、第2の測定部403から第2の電圧降下の情報を受け取る。そして、オフセット算出部406は、それぞれの温度における第1の電圧降下を第1の電流値I1で割ることにより、それぞれの温度における電気抵抗体20aの抵抗値を求める。オフセット算出部406は、それぞれの温度における第2の電圧降下を第1の電流値I1で割ることにより、それぞれの温度における電気抵抗体20bの抵抗値を求める。
本実施形態において、電気抵抗体20aの抵抗値の温度特性および電気抵抗体20bの抵抗値の温度特性は、例えば図5のようになる。図5の例では、電気抵抗体20aの抵抗値の温度変化の傾向が例えば直線50で近似されており、電気抵抗体20bの抵抗値の温度変化の傾向が例えば直線51で近似されている。
次に、オフセット算出部406は、それぞれの温度において、電気抵抗体20aの抵抗値と電気抵抗体20bの抵抗値との差分ΔRを求める。オフセット算出部406は、それぞれの温度において、例えば、電気抵抗体20aの抵抗値から、電気抵抗体20bの抵抗値を引いた差分をΔRとして求める。そして、オフセット算出部406は、求めたΔRを平均して、オフセット値ΔR0を算出する。そして、オフセット算出部406は、算出したオフセット値ΔR0を記憶部408に格納する。本実施形態において、電気抵抗体20aと電気抵抗体20bとは同一構造であるため、オフセット値ΔR0は小さな値となる。
圧力校正データ作成部405は、後述する圧力校正データの作成処理において、異なる圧力毎に、第1の測定部402から第1の電圧降下の情報を受け取る。そして、圧力校正データ作成部405は、それぞれの圧力における第1の電圧降下を第1の電流値I1で割ることにより、それぞれの圧力における電気抵抗体20aの抵抗値を求める。そして、圧力校正データ作成部405は、例えば図6に示すように、圧力毎に求めた電気抵抗体20aの抵抗値の傾向を近似する曲線52を算出する。そして、圧力校正データ作成部405は、算出した曲線52の情報を圧力校正データとして記憶部408に格納する。
補正値算出部407は、後述する圧力の測定処理において、第1の測定部402から第1の電圧降下の情報を受け取り、第2の測定部403から第2の電圧降下の情報を受け取る。そして、補正値算出部407は、第1の電圧降下を第1の電流値I1で割ることにより、電気抵抗体20aの抵抗値Rs1を求める。補正値算出部407は、第2の電圧降下を第1の電流値I1で割ることにより、電気抵抗体20bの抵抗値Rrを求める。
ここで、電気抵抗体20aに第2の電流値I2の電流を流して電気抵抗体20aを発熱させた場合、電気抵抗体20aの抵抗値が変化する。そのため、電気抵抗体20aに第2の電流値I2の電流が流れた後では、電気抵抗体20aに第1の電流値I1の電流を流した場合であっても、例えば図7に示すように、電気抵抗体20aの抵抗値がRs0からRs1に変化する。なお、抵抗値Rs0は、オフセット値の算出処理において、第1の電流値I1の電流に対して測定された抵抗値の温度特性の傾向を近似する直線50上の値である。
補正値算出部407は、オフセット値ΔR0を記憶部408から取得し、オフセット値ΔR0と、抵抗値Rs1と、抵抗値Rrとを用いて、例えば下記の算出式(1)により、補正値ΔRcを算出する。そして、補正値算出部407は、算出した補正値ΔRcを記憶部408に格納する。
ΔRc=Rs1−Rr−ΔR0 ・・・(1)
出力部409は、後述する圧力の測定処理において、第3の測定部404から第3の電圧降下の情報を受け取り、受け取った第3の電圧降下を、第2の電流値I2で割ることにより、電気抵抗体20aの抵抗値Rs2を算出する。そして、出力部409は、補正値ΔRcを記憶部408から取得し、算出した抵抗値Rs2から、取得した補正値ΔRcを差し引くことにより電気抵抗体20aの抵抗値Rs2を補正して、電気抵抗体20aの抵抗値Rs3を算出する。
図7から明らかなように、補正値ΔRcは、電気抵抗体20aに第2の電流値I2の電流が流れたことによる電気抵抗体20aの抵抗値の変化量を示している。また、補正後の抵抗値Rs3は、第2の電流値I2の電流が流れたことによって変化した後の電気抵抗体20aの抵抗値Rs1から補正値ΔRcを引いた値であるため、抵抗値Rs3を算出することは、図7に示された抵抗値Rs0を算出することと同義となる。
次に、出力部409は、記憶部408から圧力校正データを取得する。そして、出力部409は、例えば図8に示すように、取得した圧力校正データが示す曲線52を用いて、補正後の抵抗値Rs3に対応する圧力Pを算出する。そして、出力部409は、算出した圧力Pの情報を、ディスプレイ等の出力装置へ出力する。
記憶部408には、圧力校正データ作成部405によって作成された圧力校正データ、オフセット算出部406によって算出されたオフセット値ΔR0、および、補正値算出部407によって算出された補正値ΔRcが格納される。
[オフセット値の算出処理]
図9は、オフセット値の算出処理の一例を示すフローチャートである。センサモジュール10が恒温槽内に搬入された後に、処理装置40は、例えば図9に示すオフセット値の算出処理を開始する。
まず、温度設定部400は、恒温槽の制御部に制御信号を送信することにより、恒温槽内を所定の温度に設定する(S100)。次に、第1の測定部402は、ケーブル3を介して、電気抵抗体20aに第1の電流値I1の電流を流す(S101)。そして、第1の測定部402は、電気抵抗体20aに生じた第1の電圧降下を測定する(S102)。そして、第1の測定部402は、測定した第1の電圧降下の情報をオフセット算出部406へ送る。
次に、第2の測定部403は、ケーブル3を介して、電気抵抗体20bに第1の電流値I1の電流を流す(S103)。そして、第2の測定部403は、電気抵抗体20bに生じた第2の電圧降下を測定する(S104)。そして、第1の測定部402は、測定した第2の電圧降下の情報をオフセット算出部406へ送る。
次に、温度設定部400は、所定数の異なる温度の設定ポイントについて、電圧降下が測定されたか否かを判定数する(S105)。所定数の温度の設定ポイントについて、電圧降下が測定されていない場合(S105:No)、温度設定部400は、再びステップS100に示した処理を実行する。本実施形態において、処理装置40は、例えば100〜300度の範囲で、例えば10程度の異なる温度の設定ポイントについて、第1の電圧降下および第2の電圧降下をそれぞれ測定する。
所定数の温度の設定ポイントについて、電圧降下が測定された場合(S105:Yes)、オフセット算出部406は、それぞれの設定ポイントの温度における第1の電圧降下を第1の電流値I1で割ることにより、それぞれの設定ポイントの温度における電気抵抗体20aの抵抗値を求める。また、オフセット算出部406は、それぞれの設定ポイントの温度における第2の電圧降下を第1の電流値I1で割ることにより、それぞれの設定ポイントの温度における電気抵抗体20bの抵抗値を求める。
そして、オフセット算出部406は、それぞれの設定ポイントの温度において、電気抵抗体20aの抵抗値と電気抵抗体20bの抵抗値との差分ΔRを求める。そして、オフセット算出部406は、求めた差分ΔRを平均して、オフセット値ΔR0を算出する(S106)。そして、オフセット算出部406は、算出したオフセット値ΔR0を記憶部408に格納し、処理装置40は、本フローチャートに示したオフセット値の算出処理を終了する。
[圧力校正データの作成処理]
図10は、圧力校正データの作成処理の一例を示すフローチャートである。センサモジュール10が圧力校正室内に搬入された後に、処理装置40は、例えば図10に示す圧力校正データの作成処理を開始する。
まず、圧力設定部401は、圧力校正装置の制御部に制御信号を送信することにより、圧力校正室内を所定の圧力に設定する(S110)。次に、第1の測定部402は、ケーブル3を介して、電気抵抗体20aに第1の電流値I1の電流を流す(S111)。そして、第1の測定部402は、電気抵抗体20aに生じた第1の電圧降下を測定する(S112)。そして、第1の測定部402は、測定した第1の電圧降下の情報を圧力校正データ作成部405へ送る。
次に、第1の測定部402は、所定数の異なる圧力の設定ポイントについて、第1の電圧降下が測定されたか否かを判定数する(S113)。所定数の圧力の設定ポイントについて、第1の電圧降下が測定されていない場合(S113:No)、第1の測定部402は、再びステップS110に示した処理を実行する。本実施形態において、処理装置40は、例えば0.5〜300mTorrの範囲内で、例えば数十程度の異なる圧力の設定ポイントについて、第1の電圧降下をそれぞれ測定する。
所定数の圧力の設定ポイントについて、第1の電圧降下が測定された場合(S113:Yes)、圧力校正データ作成部405は、それぞれの設定ポイントの圧力における第1の電圧降下を第1の電流値I1で割ることにより、それぞれの設定ポイントの圧力における電気抵抗体20aの抵抗値を求める。
そして、圧力校正データ作成部405は、圧力毎に算出した電気抵抗体20aの抵抗値を用いて、圧力に対する電気抵抗体20aの抵抗値の傾向を近似する曲線52(図6参照)を算出する。そして、圧力校正データ作成部405は、算出した曲線52の情報を圧力校正データとして作成する(S114)。そして、圧力校正データ作成部405は、作成した圧力校正データを記憶部408に格納し、処理装置40は、本フローチャートに示したオフセット値の算出処理を終了する。
[圧力の測定処理]
図11は、圧力測定処理の一例を示すフローチャートである。センサモジュール10が圧力の測定対象である基板処理装置のチャンバ内等に搬入された後に、処理装置40は、例えば図11に示す圧力の測定処理を開始する。
まず、補正値算出部407は、センサモジュール10が圧力の測定処理に初めて使用されるか否か、即ち、初回か否かを判定する(S200)。なお、センサモジュール10が圧力の測定処理に初めて使用される場合とは、電気抵抗体20aに第2の電流値I2を流したことがない場合を意味している。そのため、電気抵抗体20aには、第2の電流値I2を流したことによる抵抗値のずれは生じていない。
センサモジュール10が圧力の測定処理に初めて使用される場合(S200:Yes)、第1の測定部402は、電気抵抗体20aに第2の電流値I2の電流を所定時間(例えば数十分間)流す(S201)。そして、圧力設定部401は、基板処理装置の制御部に制御信号を送信することにより、基板処理装置のチャンバ内を校正用の圧力に設定する(S203)。校正用の圧力は、例えば3〜5Torr程度であればよい。本実施形態において、校正用の圧力は、例えば3Torrである。
次に、第1の測定部402は、電気抵抗体20aに第1の電流値I1の電流を流す(S204)。そして、第1の測定部402は、電気抵抗体20aに生じた第1の電圧降下を測定する(S205)。そして、第1の測定部402は、測定した第1の電圧降下の情報を補正値算出部407へ送る。
次に、第2の測定部403は、電気抵抗体20bに第1の電流値I1の電流を流す(S206)。そして、第2の測定部403は、電気抵抗体20bに生じた第2の電圧降下を測定する(S207)。そして、第2の測定部403は、測定した第2の電圧降下の情報を補正値算出部407へ送る。
次に、補正値算出部407は、第1の測定部402から受け取った第1の電圧降下を第1の電流値I1で割ることにより、電気抵抗体20aの抵抗値Rs1を求める。また、補正値算出部407は、第2の測定部403から受け取った第2の電圧降下を第1の電流値I1で割ることにより、電気抵抗体20bの抵抗値Rrを求める。
次に、補正値算出部407は、オフセット値ΔR0を記憶部408から取得し、オフセット値ΔR0と、抵抗値Rs1と、抵抗値Rrとを用いて、例えば前述の算出式(1)により、補正値ΔRcを算出する(S208)。そして、補正値算出部407は、算出した補正値ΔRcを記憶部408に格納する。
次に、圧力設定部401は、基板処理装置の制御部に制御信号を送信することにより、基板処理装置のチャンバ内を測定対象の圧力に設定する(S209)。そして、第3の測定部404は、電気抵抗体20aに第2の電流値I2の電流を流す(S210)。そして、第3の測定部404は、電気抵抗体20aに生じた第3の電圧降下を測定する(S211)。そして、第3の測定部404は、測定した第3の電圧降下の情報を出力部409へ送る。
次に、出力部409は、第3の測定部404から受け取った第3の電圧降下を、第2の電流値I2で割ることにより、電気抵抗体20aの抵抗値Rs2を算出する。そして、出力部409は、補正値ΔRcを記憶部408から取得し、算出した抵抗値Rs2から、取得した補正値ΔRcを差し引くことにより電気抵抗体20aの抵抗値Rs2を補正して、電気抵抗体20aの抵抗値Rs3を算出する(S212)。
次に、出力部409は、記憶部408から圧力校正データを取得する。そして、出力部409は、例えば図8に示したように、取得した圧力校正データが示す曲線52を用いて、補正後の抵抗値Rs3に対応する圧力Pを算出する(S213)。そして、出力部409は、算出した圧力Pの情報を、ディスプレイ等の出力装置へ出力し、処理装置40は、本フローチャートに示した圧力の測定処理を終了する。
ステップS200において、センサモジュール10が圧力の測定処理に使用されたことがある場合(S200:No)、補正値算出部407は、補正値ΔRcを前回算出してから所定時間が経過したか否かを判定する(S202)。所定時間とは、例えば数時間や数日等が考えられる。補正値ΔRcを前回算出してから所定時間が経過した場合(S202:Yes)、圧力設定部401は、ステップS203に示した処理を行う。これにより、ステップS208において、新たな補正値ΔRcが算出される。
一方、補正値ΔRcを前回算出してから所定時間が経過していない場合(S202:No)、圧力設定部401は、ステップS209に示した処理を行う。この場合、新たな補正値ΔRcの算出は行われず、出力部409は、前回算出された補正値ΔRcを記憶部408から取得して圧力の算出を行う。
図12は、処理装置40の機能を実現するコンピュータ60の一例を示す図である。コンピュータ60は、CPU(Central Processing Unit)61、RAM(Random Access Memory)62、ROM(Read Only Memory)63、HDD(Hard Disk Drive)64、制御インターフェイス(I/F)65、入出力インターフェイス(I/F)66、およびメディアインターフェイス(I/F)67を備える。
CPU61は、ROM63またはHDD64に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM63は、コンピュータ60の起動時にCPU61によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ60のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD64は、CPU61によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。制御インターフェイス65は、ケーブル3を介してセンサモジュール10から信号を受信してCPU61へ送り、CPU61が生成した信号を、ケーブル3を介してセンサモジュール10へ送信する。また、制御インターフェイス65は、CPU61が生成した制御信号を、恒温槽の制御部、圧力校正装置の制御部、および基板処理装置の制御部等へ送信する。
CPU61は、入出力インターフェイス66を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU61は、入出力インターフェイス66を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU61は、生成したデータを、入出力インターフェイス66を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス67は、記録媒体68に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM62を介してCPU61に提供する。CPU61は、当該プログラムを、メディアインターフェイス67を介して記録媒体68からRAM62上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体68は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
コンピュータ60のCPU61は、RAM62上にロードされたプログラムを実行することにより、温度設定部400、圧力設定部401、第1の測定部402、第2の測定部403、第3の測定部404、圧力校正データ作成部405、オフセット算出部406、補正値算出部407、記憶部408、および出力部409の各機能を実現する。また、ROM63またはHDD64には、記憶部408内のデータが格納される。
コンピュータ60のCPU61は、上記プログラムを、記録媒体68から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、有線または無線の通信回線を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、実施形態について説明した。本実施形態の圧力測定装置1によれば、気体の圧力を高い精度で測定することができる。また、本実施形態の圧力測定装置1によれば、常温スパッタリングにより製造されたセンサモジュール10を用いた場合でも、気体の圧力を高い精度で測定することができるため、センサモジュール10の製造コストを削減することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記した実施形態において、補正値ΔRcを前回算出してから所定時間が経過していない場合には、新たな補正値ΔRcの算出は行われず、前回算出された補正値ΔRcを用いて圧力の算出が行われるが、他の形態として、補正値ΔRcの算出は、圧力の測定が行われる度に、毎回実行されてもよい。具体的には、図11のステップS200において、圧力の測定処理が以前に行われていた場合(S200:No)、圧力設定部401は、ステップS203に示した処理を実行するようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、補正値ΔRcを前回算出してから所定時間が経過したか否かに応じて、補正値ΔRcを新たに算出するか否かが判定されるが、本発明はこれに限られない。例えば、圧力の測定が実行された回数を出力部409が累積し、圧力の測定が所定回数行われる度に、補正値算出部407が補正値ΔRcを新たに算出するようにしてもよい。
また、上記した実施形態において、処理装置40は、温度設定部400、圧力設定部401、圧力校正データ作成部405、およびオフセット算出部406の機能を有するが、他の形態として、温度設定部400、圧力設定部401、圧力校正データ作成部405、およびオフセット算出部406が実現する機能をオペレータが行ってもよい。この場合、処理装置40は、例えば図13のような構成になる。図13は、処理装置40の機能構成の他の例を示すブロック図である。
図13に示した処理装置40では、オフセット値の算出処理において、オペレータが恒温槽を操作して恒温槽内の温度を制御した後に、第1の測定部402が電気抵抗体20aに第1の電流値I1の電流を流して第1の電圧降下を測定し、測定した第1の電圧降下の情報を、ディスプレイ等の出力装置に出力する。また、第2の測定部403が電気抵抗体20bに第1の電流値I1の電流を流して第2の電圧降下を測定し、測定した第2の電圧降下の情報を、ディスプレイ等の出力装置に出力する。そして、オペレータが、オフセット値ΔR0を算出し、算出したオフセット値ΔR0を、キーボードやマウス等の入力装置を介して記憶部408に格納する。
また、図13に示した処理装置40では、圧力校正データの作成処理において、オペレータが圧力校正装置を操作して圧力校正室内の圧力を設定した後に、第1の測定部402が電気抵抗体20aに第1の電流値I1の電流を流して第1の電圧降下を測定し、測定した第1の電圧降下の情報を、ディスプレイ等の出力装置に出力する。そして、オペレータが、圧力に対する電気抵抗体20aの抵抗値の変化の傾向を近似する曲線52を作成し、作成した曲線52の情報を圧力校正データとして入力装置を介して記憶部408に格納する。
また、図13に示した処理装置40では、圧力の測定処理において、オペレータが基板処理装置を操作してチャンバ内の圧力を校正用の圧力に設定した後に、第1の測定部402が電気抵抗体20aに第1の電流値I1の電流を流して第1の電圧降下を測定し、測定した第1の電圧降下の情報を、ディスプレイ等の出力装置に出力する。また、第2の測定部403が電気抵抗体20bに第1の電流値I1の電流を流して第2の電圧降下を測定し、測定した第2の電圧降下の情報を、ディスプレイ等の出力装置に出力する。そして、オペレータが、補正値ΔRcを算出し、算出した補正値ΔRcを、キーボードやマウス等の入力装置を介して記憶部408に格納する。
なお、圧力の測定処理が初回の場合は、オペレータが基板処理装置を操作してチャンバ内の圧力を校正用の圧力に設定した後に、第1の測定部402が電気抵抗体20aに第2の電流値I2の電流を所定時間流してから、電気抵抗体20aに第1の電流値I1の電流を流して第1の電圧降下を測定する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 圧力測定装置
20 電気抵抗体
402 第1の測定部
403 第2の測定部
404 第3の測定部
407 補正値算出部
409 出力部

Claims (6)

  1. 気体に晒される第1の電気抵抗体と、
    気体に晒され、前記第1の電気抵抗体と同一構造の第2の電気抵抗体と、
    前記第1の電気抵抗体に前記第1の電流の電流を流し、前記第1の電流値の電流に応じて前記第1の電気抵抗体に生じた第1の電圧降下を測定する第1の測定部と、
    前記第2の電気抵抗体に前記第1の電流値の電流を流し、前記第1の電流値の電流に応じて前記第2の電気抵抗体に生じた第2の電圧降下を測定する第2の測定部と、
    前記第1の電気抵抗体に前記第1の電流値よりも大きい第2の電流値の電流を流して前記第1の電気抵抗体を発熱させ、前記第2の電流値の電流に応じて前記第1の電気抵抗体に生じた第3の電圧降下を測定する第3の測定部と、
    前記第1の電圧降下と前記第2の電圧降下との差分に基づいて、前記第3の電圧降下を補正する補正値を算出する算出部と、
    算出された補正値を用いて前記第3の電圧降下を補正し、補正後の前記第3の電圧降下に応じた圧力値を出力する出力部と
    を備えることを特徴とする圧力測定装置。
  2. 温度センサが設けられたベース基板をさらに備え、
    前記第1の電気抵抗体および前記第2の電気抵抗体は、前記ベース基板上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の圧力測定装置。
  3. 前記第2の電流値は、前記第1の電流値の20倍以上、かつ、40倍以下の範囲内の電流値であることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力測定装置。
  4. 前記算出部は、
    前記補正値を前回算出してから所定時間が経過した場合、または、前記第3の測定部によって前記第3の電圧降下が所定回数測定された場合に、新たな前記補正値を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の圧力測定装置。
  5. 気体に晒されている第1の電気抵抗体に第1の電流値の電流を流すステップと、
    前記第1の電流値の電流に応じて前記第1の電気抵抗体に生じた第1の電圧降下を測定するステップと、
    前記第1の電気抵抗体と同一構造であり、気体に晒されている第2の電気抵抗体に、前記第1の電流値の電流を流すステップと、
    前記第1の電流値の電流に応じて前記第2の電気抵抗体に生じた第2の電圧降下を測定するステップと、
    前記第1の電気抵抗体に、前記第1の電流値よりも大きい第2の電流値の電流を流すステップと、
    前記第2の電流値の電流に応じて前記第1の電気抵抗体に生じた第3の電圧降下を測定するステップと、
    前記第1の電圧降下と前記第2の電圧降下との差分に基づいて、前記第3の電圧降下を補正する補正値を算出するステップと、
    算出した補正値を用いて前記第3の電圧降下を補正し、補正後の前記第3の電圧降下に応じた圧力値を出力するステップと
    を含むことを特徴とする圧力測定方法。
  6. 前記第1の電気抵抗体および前記第2の電気抵抗体は、温度センサが設けられたベース基板上に配置されたセンサモジュールとして構成され、
    当該圧力測定方法は、
    処理ガスのプラズマにより被処理基板を処理する基板処理装置内における排気口付近、前記処理ガスの吐出口付近、前記被処理基板が載置される載置台内部に形成された温度調整用ガスを流通させるための配管内部の、少なくともいずれかに前記センサモジュールを配置するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の圧力測定方法。
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