JP6259641B2 - 仮設足場用手摺り - Google Patents

仮設足場用手摺り Download PDF

Info

Publication number
JP6259641B2
JP6259641B2 JP2013227854A JP2013227854A JP6259641B2 JP 6259641 B2 JP6259641 B2 JP 6259641B2 JP 2013227854 A JP2013227854 A JP 2013227854A JP 2013227854 A JP2013227854 A JP 2013227854A JP 6259641 B2 JP6259641 B2 JP 6259641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handrail
horizontal portion
horizontal
length direction
temporary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013227854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015086630A (ja
Inventor
章好 ▲高▼宮
章好 ▲高▼宮
南雲 隆司
隆司 南雲
克之 星野
克之 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hory Corp
Original Assignee
Hory Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hory Corp filed Critical Hory Corp
Priority to JP2013227854A priority Critical patent/JP6259641B2/ja
Publication of JP2015086630A publication Critical patent/JP2015086630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6259641B2 publication Critical patent/JP6259641B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
  • Emergency Lowering Means (AREA)

Description

本発明は、仮設足場に配設されて作業者用安全帯のフック部材が外周に嵌合される仮設足場用手摺りに係り、建築作業現場や解体作業現場の各種作業現場等で構築される仮設足場に利用できるものである。
建築作業現場や解体作業現場等で構築される仮設足場には、手摺りが配設される。この手摺りは、下記の特許文献1に示されているように、水平方向に延びる水平部と、この水平部の両端部から下向きに延びる下向き延出部とを有しており、水平部の外周には、仮設足場での作業を行う作業者のための安全帯のフック部材が嵌合される。このフック部材は、水平部に対してスライド自在となっているため、このスライドが過剰に生ずると、フック部材が水平部から下向き延出部に移行してしまうおそれがある。このため、特許文献1に示されている手摺りでは、両端部が水平部と下向き延出部に結合された斜材を設け、この斜材により、フック部材が過剰にスライドすることを阻止し、このフック部材が水平部から下向き延出部へ移行することを防止している。
特許第4053035号公報(0008段落、図3及び図4)
この特許文献1によると、手摺りの水平部と下向き延出部との間に、これらの水平部と下向き延出部に両端部が結合された斜材を架け渡さなければならないため、特別の部材を用いることになって手摺りの構造が複雑になっている。
本発明の目的は、作業者用安全帯のフック部材が過剰にスライドすることを、特別の部材を用いることなく簡単な構造で阻止できるようになる仮設足場用手摺りを提供するところにある。
本発明に係る仮設足場用手摺りは、仮設足場に配設される仮設足場用手摺りであって、水平方向に延びる水平部と、この水平部の両端部から下向きに延びる下向き延出部とを有し、前記水平部の外周に、作業者用安全帯のフック部材が前記水平部の長さ方向にスライド自在に嵌合される仮設足場用手摺りにおいて、前記水平部の外面に、この水平部の長さ方向にスライドした前記フック部材が係止可能となっている段差部が形成されていることを特徴とするものである。
この仮設足場用手摺りでは、水平部の外面に、この水平部の長さ方向にスライドしたフック部材が係止可能となっている段差部が形成されているため、この段差部にフック部材が係止することにより、フック部材が過剰にスライドすることが阻止され、これにより、フック部材が、手摺りの水平部から下向き延出部へ移行することを防止できる。
そして、フック部材が過剰にスライドすることを阻止することは、水平部の外面に、フック部材が係止可能となった段差部を形成することにより実現できるため、手摺りに特別の部材を取り付けることなく、手摺りの水平部の外面に段差部を設けるという簡単な構造とすることができる。
本発明において、手摺りの水平部の外面に段差部を形成することは、この水平部の外面の一部だけ、例えば、外面の上部だけや側部だけに段差部を形成することでもよく、あるいは、上部と側部の両方に段差部を形成することでもよく、さらには、外面の全周に渡って段差部を形成することでもよい。
また、本発明において、手摺りの水平部の外面に段差部を形成することは、この外面に窪み部を設けることでもよく、あるいは、外面に外側へ突出する突起部を設けることでもよい。
手摺りの水平部の外面に段差部を形成するためにこの外面に窪み部を設けることは、各種の作業により実施でき、この作業は、切削加工でもよく、押し潰し加工等でもよい。
また、水平部と下向き延出部を有する手摺りは、任意の構造で構成されたものでよく、例えば、水平部を形成する棒材の長さ方向の両端部に、下向き延出部を形成する棒材の上端部を溶接等で結合したものでもよく、また、同一の断面形状が長さ方向に連続している棒材を2箇所で折り曲げることにより、水平部の両端部から折り曲げによる下向き延出部が延出しているものでもよい。
これらのうち、後者は、例えば、上記棒材をアルミ又はアルミ合金製に押し出し成形品又は引き抜き成形品とすることができる。また、この後者では、水平部の長さ方向と直交する断面形状が、同じ形状がこの水平部の長さ方向に連続しているものとなり、この水平部の長さ方向の一部に少なくとも1個の前記窪み部を形成してもよい。
本発明において、窪み部についての水平部の長さ方向の幅寸法を、フック部材についての水平部の長さ方向の厚さ寸法よりも大きくすることが好ましい。
窪み部についての水平部の長さ方向の幅寸法が、フック部材についての水平部の長さ方向の厚さ寸法よりも小さくても、水平部の長さ方向にスライドしたフック部材が窪み部で形成された段差部に係止可能となるが、窪み部についての水平部の長さ方向の幅寸法が、フック部材についての水平部の長さ方向の厚さ寸法よりも大きくなっていることにより、水平部の長さ方向にスライドしたフック部材を窪み部で形成された段差部に一層確実に係止させることが可能となる。
また、本発明において、水平部の長さ方向と直交するこの水平部の断面形状は、任意の形状でよい。すなわち、この断面形状は、四角形状や略四角形状でもよく、丸形状でもよく、楕円形状等でもよい。
水平部の長さ方向と直交するこの水平部の断面形状が、例えば、四角形状や略四角形状等のように、外側へ突出する突出部を有するものとなっている場合には、この突出部に前記窪み部を形成してもよい。
また、突出部が、水平部の長さ方向と直角をなすこの水平部の幅方向の両端部に2個ある場合には、これらの突出部に窪み部を形成してもよい。
さらに、突出部が水平部の上部と下部にある場合には、これらの突出部に窪み部を形成してもよい。
また、本発明において、水平部の長さ方向における窪み部の個数は1個でもよく、あるいは、窪み部を水平部の長さ方向に複数個設けてもよい。
窪み部を水平部の長さ方向に複数個設けた場合には、窪み部同士の間において、作業者用安全帯のフック部材を水平部の外周に嵌合しておくことにより、フック部材が水平部の長さ方向のどちらの側へスライドしても、このフック部材を窪み部で形成された段差部に係止させることができる。
さら、本発明において、水平部は内部が空洞となっていない中実のものでもよく、内部が空洞となった中空のものでもよい。
水平部が内部が空洞となった中空のものになっている場合には、窪み部は、この空洞に達しない深さのものとすることが好ましい。これによると、水平部の強度を維持することができる。
本発明に係る手摺りは、各種の作業現場で構築される仮設足場に適用することができ、この作業現場は、建築作業現場でもよく、解体作業現場でもよく、土木作業現場でもよく、塗装作業現場等でもよい。
また、本発明に係る手摺りは、先行手摺りでもよく、先行手摺りではない手摺りでもよい。また、本発明に係る手摺りは、手摺り枠でもよく、手摺り枠ではない手摺りでもよい。
本発明によると、作業者用安全帯のフック部材が過剰にスライドすることを、特別の部材を用いることなく簡単な構造で阻止できるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る手摺りが適用された仮設足場を示す側面図である。 図2は、図1のS2−S2線断面図であって、作業者及び作業者用安全帯のフック部材を二点鎖線で示した図である。 図3は、図2で示されている手摺りの全体を示す正面図である。 図4は、図3のS4−S4線断面図である。 図5は、図3で示されている位置決め部材を拡大して示す正面図である。 図6は、図3のS6−S6線断面図である。 図7は、手摺りの本体の水平部に形成されている窪み部を拡大して示す斜視図である。 図8は、図7で示されている窪み部の正面図である。 図9は、図8のS9−S9線断面図である。 図10は、図8のS10−S10線断面図である。 図11は、フック部材が、手摺りの本体の水平部の上部と下部に形成された2個の窪み部による段差部に係止するときを示す図10と同様の図である。 図12は、窪み部についての別実施形態を示す図10と同様の図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る手摺りが適用された仮設足場1を示す側面図であり、図2は、図1のS2−S2線断面図であって、仮設足場1の正断面図である。仮設足場1は、図2に示されているように、複数の建枠2を左右に間隔を開けて並設するとともに、建枠2を上下に複数段に積み重ね、互いに左右に隣接する2個の建枠2同士の間にクロスブレース8と足場板9とを架け渡し、また、これらの建枠2同士の間に手摺り枠10を配設することにより構築されており、この手摺り枠10が、本実施形態における手摺りとなっている。図1及び図2は、建枠2が上下に2段2A,2B積み重ねられているときを示している。それぞれの建枠2は、図1に示されているように、2本の脚柱3と、これらの脚柱3同士の上部に架設された横架材4と、脚柱3と横架材4とを補強連結する補剛材5とにより、門形状又は鳥居形状になっている。
それぞれの脚柱3は、水平断面が円形となったスチール製の中空パイプであり、上下2段の建枠2A,2Bのうち、下段の建枠2Aの脚柱3の下端に、この建枠2Aのそれぞれの脚柱3の高さレベルを調整するためのジャッキベース6の上部が挿入されている。また、それぞれの脚柱3の上端には小径の接続部材3Aが結合されており、下段の建枠2Aのこの接続部材3Aに上段の建枠2Bの脚柱3の下端が挿入されることにより、下段の建枠2Aの上に上段の建枠2Bが積み重ねられている。
作業者が乗るための足場板9は、図2に示されているように、足場板9の長さ方向(図2では左右方向)の両端にフック部材9Aを備えており、これらのフック部材9Aが互いに左右に隣接する下段の2個の建枠2Aの横架材4に係止されることにより、足場板9は、これらの建枠2A同士の間に架け渡されている。
手摺り枠10は、このようにフック部材9Aを下段の2個の建枠2Aの横架材4に係止することで足場板9を建枠2A同士の間に架け渡す作業を行う前であって、下段の2個の建枠2Aの上に上段の2個の建枠2Bを積み重ねる前に、下段の2個の建枠2Aの間に架け渡される先行手摺りになっており、この先行手摺り枠10の全体正面図が図3に示されている。
図3に示されているように、手摺り枠10は、逆U字形の本体11と、中桟12と、下桟13と、これらの中桟12と下桟13との間に架設された2本の縦材14とが主要な部材となって構成されており、本体11は、水平方向である左右方向に延びている水平部11Aと、この水平部11Aの両端部から下向きに延びている2本の下向き延出部11Bとからなる。中桟12の両端はそれぞれの下向き延出部11Bにブラケット15で結合され、下桟13の両端はそれぞれの下向き延出部11Bにブラケット16で結合され、それぞれの縦材14の上下両端は中桟12と下桟13に溶接で結合されている。また、それぞれの下向き延出部11Bには、突き当て部材17と、位置決め部材18とが取り付けられているとともに、これらの下向き延出部11Bには、連結手段20も設けられている。連結手段20は、手摺り枠10を、互いに左右に隣接する下段の2個の建枠2Aの脚柱3に連結するためのものであって、一方の下向き延出部11Bの連結手段20と他方の下向き延出部11Bの連結手段20は、上下にずれて配置されている。これにより、左右方向に3個以上の建枠2を並設して仮設足場1を構築する場合に、左右方向に隣接配置される2個の手摺り枠10を、同じ建枠2Aの同じ脚柱3に連結できるようになっている。
また、それぞれの下向き延出部11Bに設けられている2個の突き当て部材17同士、2個の位置決め部材18同士、2個の連結手段20同士は、互いに左右対称の形状、構造となっている。このため、図3のS4−S4線断面図である図4、図3の一部拡大図である図5、及び図3のS6−S6線断面図である図6には、図3に示されているそれぞれ2個の突き当て部材17、位置決め部材18、連結手段20のうち、代表例として、図3のそれぞれ右側の突き当て部材17、位置決め部材18、連結手段20が拡大されて示されている。
手摺り枠10の構成部材となっている本体11と、中桟12と、下桟13は、アルミ製又はアルミ合金製の押し出し成形品又は引き抜き成形品を材料として形成されており、本体11は、この材料を所定長さに切断した後にU字形に折り曲げることにより前述の水平部11Aと2本の下向き延出部11Bが形成されたものとなっており、水平部11Aと下向き延出部11Bは、湾曲した接続部11Cにより接続されている。また、中桟12と下桟13は、上記材料を所定長さに切断することにより、それぞれ形成されている。また、2本の縦材14は、水平断面が円形のアルミ製又はアルミ合金製の中空パイプで形成されている。
本体11と中桟12と下桟13の材料となっている上記アルミ製又はアルミ合金製の押し出し成形品又は引き抜き成形品は、図4及び図6に示されているとおり、長さ方向と直交する断面の形状が四角形又は略四角形になっている中空材であるとともに、互いに対向する2個の面21,22に浅い溝23が形成されたものとなっており、これらの溝23は上記材料の長手方向に連続している。
次に、図4で示されている突き当て部材17と、図5で示されている位置決め部材18と、図6で示されている連結手段20について説明する。
図4で示されている突き当て部材17は板金の折り曲げ品であり、底部17Aと、この底部17Aから立ち上がった一対の立上り部17B,17Cとからなり、これらの立上り部17B,17Cの後部17D,17Eの間に、手摺り枠10の本体11の下向き延出部11Bが挿入され、後部17D,17Eと下向き延出部11Bとがボルト30,ナット30Aで締結されている。また、突き当て部材17の先部は末広がり状の拡大部17Fとなっており、この拡大部17Fにおける底部17Aの先端部に、図1及び図2で示した建枠2の脚柱3を挿入することができる略半円形の湾曲凹部17Gが形成されているため、この湾曲凹部17Gに脚柱3が挿入されて、突き当て部材17を脚柱3に突き当てることにより、手摺り枠10の位置は、左右方向に位置決めされる。
図5で示されている位置決め部材18は、手摺り枠10の本体11の下向き延出部11Bが内部に挿入される中空部18Aと、この中空部18Aから手摺り枠10の外側方に延びるアーム部18Bとからなる。中空部18Aと下向き延出部11Bは、これらの中空部18Aと下向き延出部11Bを貫通したボルト32とナットにより結合されている。アーム部18Bの先端下部には、建枠2の前述した横架材4の外形と対応する湾曲凹部18Cが設けられ、この湾曲凹部18Cを、仮設足場1を構築するために左右方向に並設された2個の建枠2の横架材4の上に載せることにより、手摺り枠10の位置は、上下方向に位置決めされる。
図6で示されている連結手段20は、手摺り枠10の本体11の下向き延出部11Bに取り付けられた連結部材40と、この連結部材40に水平方向にスライド自在に配置された楔部材41とで構成されている。水平方向の長さを有している連結部材40の基端部40Aの内部には、下向き延出部11Bが挿通され、これらの基端部40Aと下向き延出部11Bとがボルト33及びナット33Aにより結合されている。連結部材40の先端部40Bには、建枠2の脚柱3を挿入することができる凹部40Cが形成されており、この凹部40Cの開口部40Dは、楔部材41が水平方向へスライドすることにより開閉される。
連結部材40には、開口部40Dの両側において、第1及び第2ガイド突起部42,43が形成されており、これらのガイド突起部42,43には、楔部材41が挿通案内されるガイド部となっている第1及び第2ガイド孔42A,43Aが形成されている。断面チャンネル形状となっている楔部材41のベース部41Aには、楔部材41の長さ方向に延びる長孔44が形成され、連結部材40の第1ガイド突起部42には、開口部40Dとは反対側へ延出した延出部42Bが設けられおり、この延出部42Bに、長孔44に挿通されたボルト34が挿入されている。このボルト34の先端には、連結部材40の内部において、ナット34Aが螺合されている。このため、楔部材41は、長孔44の両端部44A,44Bの位置がボルト34に達するまでスライド自在である。
手摺り枠10を図2で示されている左右2個の下段の建枠2Aの間に架け渡す作業を行うときには、楔部材41を開口部40Dからずれた位置まで第1及び第2ガイド突起部42,43で案内させてスライドさせることにより、開口部40Dを開口させておき、作業者は両手で手摺り枠10を持ってこの手摺り枠10を左右2個の下段の建枠2Aの間に配置し、手摺り枠10の本体11のそれぞれの下向き延出部11Bごとに設けられている位置決め部材18の湾曲凹部18Cを下段の2個の建枠2Aの横架材4の上に載せ、それぞれの下向き延出部11Bごとに設けられている連結手段20の連結部材40の凹部40Cに下段の2個の建枠2Aの脚柱3を挿入する。次いで、楔部材41の端部をハンマー等の工具で打つことにより、楔部材41を、図6に示されているように、前進スライドさせ、これにより、連結部材40の凹部40Cの開口部40Dを楔部材41により閉じさせる。
楔部材41には、このように楔部材41が前進スライドしたときに、脚柱3に押圧接触する面となっている楔面45が形成されている。このため、楔部材41が前進スライドして、楔面45が脚柱3に楔作用で押圧接触することにより、連結部材40と楔部材41により構成されている連結手段20は脚柱3に連結されることになり、この連結作業を、手摺り枠10の本体11のそれぞれの下向き延出部11Bに設けられているそれぞれの連結手段20について行うことにより、手摺り枠10は、左右2個の下段の建枠2Aに連結される。
次いで、左右2個の下段の建枠2Aの上に左右2個の上段の建枠2Bを前述したように積み重ね、これらの上段の建枠2Bの脚柱3を、手摺り枠10の本体11のそれぞれ下向き延出部11Bに設けられている突き当て部材17の湾曲凹部17Gに挿入することにより、手摺り枠10を左右方向に位置決めする。
以上のように左右2個の下段の建枠2Aの上に左右2個の上段の建枠2Bを積み重ねた後に、左右2個の上段の建枠2Bの間にも手摺り枠10を架け渡す作業を行うときには、図2に示されているように、左右2個の下段の建枠2Aに架け渡しておいた足場板9の上に作業者50が乗り、この作業者50が、左右2個の上段の建枠2Bの間に手摺り枠10を架け渡したり、左右2個の上段の建枠2Bの上にさらに左右2個の建枠を積み重ねるなどの作業を行う。
作業者50がこのような作業を行うときには、作業者50の安全を確保するために、作業者50が装着した安全帯62にロープ等の連結部材61で連結されたフック部材60を、手摺り枠10の本体11の水平部11Aの外周に嵌合しておくことが行われる。このフック部材60は、略J字形となっているフック本体60Aと、このフック本体60Aに基端部が揺動自在に連結され、先端部がフック本体60Aの先端部に係止することにより、フック本体60Aの開口部を開閉自在に塞ぐようになっている塞ぎ部材60Bとを有する。
このようなフック部材60は、水平部11Aの外周にこの水平部11Aの長さ方向にスライド自在に嵌合しているため、図3に示されているように、フック部材60が過剰にスライドして水平部11Aから下向き延出部11Bへ移行することを防止するための窪み部70が水平部11Aの外面に形成されている。本実施形態では、この窪み部70は、水平部11Aとそれぞれの下向き延出部11Bとを接続している2個の湾曲形状の接続部11Cの近くにおいて、水平部11Aの長さ方向の2箇所に設けられている。
図7は、窪み部70を示す水平部11Aの一部拡大の斜視図であり、図8には、窪み部70の正面図が示されている。図9は、図8のS9−S9線断面図、図10は、図8のS10−S10線断面図である。一部が水平部11Aとなっている手摺り枠10の本体11は、前述したように、アルミ製又はアルミ合金製の押し出し成形品又は引き抜き成形品により形成されているため、水平部11Aは、この水平部11Aの長さ方向と直交する図9で示す断面形状が水平部11Aの長さ方向に連続しているものとなっている。この断面形状は、四角形又は略四角形であって、図4及び図6で説明したように、互いに対向する2個の面21,22に浅い溝23が形成されたものとなっているとともに、内部が空洞24となっているものである。このため、水平部11Aは、図9に示されているように、この水平部11Aの長さ方向と直交する断面において、上部と下部、及び水平部11Aの長さ方向と直角をなす水平部11Aの幅方向の両端部に、外側へ突出する突出部71が合計4個設けられたものとなっており、これらの突出部71は、溝23の上下に設けられている。
このような突出部71に上述の窪み部70が形成されている。このため、突出部71を切削加工等することにより形成されている窪み部70は、水平部11Aの長さ方向の同一位置では、水平部11Aの上部及び下部と、水平部11Aの長さ方向と直角をなす水平部11Aの幅方向の両端部とにおいて、合計4個設けられており、このような窪み部70は、図3に示されているように、水平部11Aの長さ方向の2箇所に設けられている。
なお、本実施形態の窪み部70は、図10に示されているように、鉛直方向に延びるものとして水平部11Aに形成されているとともに、窪み部70の深さは、前述の溝23の深さよりも小さくなっている。しかし、窪み部70の深さを溝23の深さと同じ又は略同じにしてもよい。
それぞれの窪み部70は突出部71の内側へ窪んでいるため、それぞれの窪み部70における水平部11Aの長さ方向の両端部は、図7及び図8に示されているように、水平部11Aの厚さ方向外側へ立ち上がった段差部70Aとなっている。また、本実施形態では、図8に示されているように、窪み部70についての水平部11Aの長さ方向の幅寸法W1は、前述したフック部材60についての水平部11Aの長さ方向の厚さ寸法W2よりも大きくなっている。
図2で示す作業者50が足場板9の上で前述の作業を行うときは、前述したフック部材60は、図3に示されているように、水平部11Aの長さ方向の2箇所に設けられている窪み部70の間において、この水平部11Aの外周に嵌合されている。そして、作業者50が足場板9から落ちるなどしたときには、フック部材60は水平部11Aの長さ方向にスライドするが、このスライドは、図10に示されているように、フック部材60が窪み部70の段差部70Aに係止することにより、停止する。このため、フック部材60が過剰にスライドしてしまうこと、すなわち、フック部材60が、手摺り枠10の本体11の水平部11Aから下向き延出部11Bへ移行することを阻止できる。
また、フック部材60が過剰にスライドすることを阻止する段差部70Aは、水平部11Aの外面に窪み部70を設けることにより、この水平部11Aの外面に形成されているため、作業者50の重量が水平部11Aの外面に、フック部材60とロープ等の連結部材61と安全帯62を介して作用することにより、水平部11Aに、窪み部70が設けられている箇所が折れ曲がり部となる折れ曲がり変形が生ずることになり、これによっても、フック部材60が過剰にスライドしてしまうことを防止できる。
なお、水平部11Aが、内部に前述の空洞24が設けられた中空となっていることにより、この折れ曲がり変形が一層確実に生じ、また、折れ曲がり変形により衝撃エネルギーを吸収、緩和することができる。
さらに、本実施形態では、以上のようにフック部材60の過剰のスライドを防止することは、手摺り枠10の本体11に特別の部材を結合するのではなく、この本体11の水平部11Aに、段差部70Aを形成する窪み部70を設けることにより達成しているため、構造の簡単化を実現できることになる。
図10では、フック部材60が、水平部11Aの上部において、この水平部11Aの長さ方向と直角をなす水平部11Aの幅方向の両端部に形成されている2個の窪み部70の段差部70Aに係止している状態が示されており、また、図11では、フック部材60が、水平部11Aの長さ方向と直角をなす水平部11Aの幅方向の両端部のうち、一方の端部の上部と下部に形成されている2個の窪み部70の段差部70Aに係止している状態が示されている。
本実施形態では、前述したように、窪み部70が、水平部11Aの長さ方向の同一位置において、水平部11Aの上部と下部、及び水平部11Aの長さ方向と直角をなす水平部11Aの幅方向の両端部に、合計4個設けられているため、フック部材60が水平部11Aの長さ方向にスライドするときに、このフック部材60が水平部11Aに対してどのような位置関係や姿勢となっていても、図10及び図11に示されているように、このフック部材60の過剰のスライドを窪み部70の段差部70Aにより防止できる。
また、図8で説明したように、窪み部70についての水平部11Aの長さ方向の幅寸法W1は、フック部材60についての水平部11Aの長さ方向の厚さ寸法W2よりも大きくなっているため、水平部11Aの長さ方向にスライドしたフック部材60は、窪み部70の内部に落ち込むことになり、このため、段差部70Aへの係止によりフック部材60が過剰にスライドしてしまうことを一層有効に達成できる。
さらに、窪み部70は、水平部11Aの長さ方向の2箇所に設けられているため、これらの窪み部70の間において水平部11Aの外周部に嵌合されたフック部材60が、水平部11Aの長さ方向のどちらの側にスライドしても、フック部材60の過剰のスライドを阻止できる。
図12は、別実施形態に係る窪み部80を示している。この実施形態の窪み部80は、全体形状が湾曲形状となっているフック部材60と対応させて、水平部11Aの突出部71に、鉛直方向に対し傾斜して形成されたものなっている。これによると、フック部材60が窪み部80の段差部80Aに一層確実に係止することになり、フック部材60の過剰のスライドを一層有効に防止できる。
以上の説明から分かるように、水平部11Aに、フック部材60を係止させるための段差部を設けるための窪み部は、各種の向き及び形状等により水平部11Aに形成できる。
また、これまで説明した実施形態において、水平部11Aの長さ方向の同一位置に設けられている窪み部の個数は、水平部11Aの上部及び下部にそれぞれ2個の合計4個となっていたが、窪み部の個数は、水平部11Aの上部の2個だけとしてもよい。
本発明は、建築作業現場や解体作業現場の各種作業現場等で構築される仮設足場のための手摺りに利用することができる。
10 手摺りである手摺り枠
11 手摺り枠の本体
11A 水平部
11B 下向き延出部
24 空洞
50 作業者
60 フック部材
62 安全帯
70,80 窪み部
70A,80A 段差部
71 突出部

Claims (8)

  1. 仮設足場に配設される仮設足場用手摺りであって、
    水平方向に延びる水平部と、この水平部の両端部から下向きに延びる下向き延出部とを有し、前記水平部の外周に、作業者用安全帯のフック部材が前記水平部の長さ方向にスライド自在に嵌合される仮設足場用手摺りにおいて、
    前記水平部の外面に、この水平部の長さ方向にスライドした前記フック部材が係止可能となっている段差部が形成されており、
    前記段差部は、前記水平部の前記外面に窪み部を設けることにより形成されていることを特徴とする仮設足場用手摺り。
  2. 請求項1に記載の仮設足場用手摺りにおいて、前記水平部の長さ方向と直交する断面形状は、同じ形状がこの水平部の長さ方向に連続しているものとなっており、前記水平部の長さ方向の一部に少なくとも1個の前記窪み部が形成されていることを特徴とする仮設足場用手摺り。
  3. 請求項1又は2に記載の仮設足場用手摺りにおいて、前記窪み部についての前記水平部の長さ方向の幅寸法は、前記フック部材についての前記水平部の長さ方向の厚さ寸法よりも大きくなっていることを特徴とする仮設足場用手摺り。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の仮設足場用手摺りにおいて、前記水平部の長さ方向と直交するこの水平部の断面形状は、外側へ突出する突出部を有するものとなっており、この突出部に前記窪み部が形成されていることを特徴とする仮設足場用手摺り。
  5. 請求項4に記載の仮設足場用手摺りにおいて、前記突出部は、前記水平部の長さ方向と直角をなすこの水平部の幅方向の両端部に2個あり、これらの突出部に前記窪み部が形成されていることを特徴とする仮設足場用手摺り。
  6. 請求項4又は5に記載の仮設足場用手摺りにおいて、前記突出部は、前記水平部の上部と下部にあり、これらの突出部に前記窪み部が形成されていることを特徴とする仮設足場用手摺り。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の仮設足場用手摺りにおいて、前記窪み部は、前記水平部の長さ方向に複数個設けられていることを特徴とする仮設足場用手摺り。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の仮設足場用手摺りにおいて、前記水平部は、内部が空洞となった中空のものになっていることを特徴とする仮設足場用手摺り。

JP2013227854A 2013-11-01 2013-11-01 仮設足場用手摺り Active JP6259641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227854A JP6259641B2 (ja) 2013-11-01 2013-11-01 仮設足場用手摺り

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227854A JP6259641B2 (ja) 2013-11-01 2013-11-01 仮設足場用手摺り

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015086630A JP2015086630A (ja) 2015-05-07
JP6259641B2 true JP6259641B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=53049709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013227854A Active JP6259641B2 (ja) 2013-11-01 2013-11-01 仮設足場用手摺り

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6259641B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2522489Y2 (ja) * 1993-06-18 1997-01-16 光 森山 階段転落事故防止装置
US5361866A (en) * 1993-09-30 1994-11-08 Michael Bell Connector assembly for use on scaffolding to prevent a worker from falling
JP4053035B2 (ja) * 2004-10-15 2008-02-27 アルインコ株式会社 安全手摺
JP5563870B2 (ja) * 2010-04-02 2014-07-30 ホリー株式会社 仮設足場用手摺り枠の連結構造
JP6210822B2 (ja) * 2013-10-01 2017-10-11 アルインコ株式会社 先行手摺における安全装置
JP6235851B2 (ja) * 2013-10-01 2017-11-22 アルインコ株式会社 先行手摺における安全装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015086630A (ja) 2015-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200391348Y1 (ko) 슬라이드식 안전발판
JP5016736B1 (ja) 仮設足場用継手
KR100758346B1 (ko) 거푸집용 조립식 작업대
JP5563870B2 (ja) 仮設足場用手摺り枠の連結構造
KR20080037348A (ko) 비계 발판
JP2013234554A (ja) 緊結部材及びこれを用いた緊結構造
JP6259641B2 (ja) 仮設足場用手摺り
EP1972739A2 (en) Extendable safety guardrail
JP5307461B2 (ja) 仮設足場用筋交
JP2006193947A (ja) 足場板構造
KR20210157070A (ko) 선박용 작업대
JP6173289B2 (ja) 取付金具とそれを備えた仮設足場の構成部材
JP5665944B2 (ja) 可搬式作業台
JP5436236B2 (ja) 可搬式作業台
KR200483677Y1 (ko) 건축 비계용 안전발판
JP7316122B2 (ja) 作業足場板
JP2019078110A (ja) 踏桟幅拡張器具
JP7366399B2 (ja) 建造物の移動方法、建造物の移動システム
JP2015052265A (ja) 可搬式作業台
JP5468319B2 (ja) 仮設作業台用の幅木
KR20090011644U (ko) 연결 장치가 구비된 안전발판
KR20120008726U (ko) 안전 작업대
JP5202033B2 (ja) 仮設足場用手摺り
JP5940905B2 (ja) 仮設足場板及びその製造方法
JP2010059631A (ja) 仮設足場用筋交

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6259641

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250