JP6210822B2 - 先行手摺における安全装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建設現場等に仮設足場を構築するに際し、上層作業床を設置する前に下層作業床から上層の先行手摺を設置する手摺先行工法に関し、作業者の身体から延びる安全帯のフック付き係止具が先行手摺から離脱することを防止する安全装置に関する。
従来、建設現場等における仮設足場の構築に関して、作業者の安全のため、手摺先行工法が推奨されている。例えば、枠組み足場の場合、支柱と横架材により枠組みされた門形の建枠を対向配置すると共に、前記横架材に足場板を架設することにより、所定層の作業床を構築し、その際、上層作業床を設置する前に下層作業床から作業安全のための先行手摺が設置される。
そして、上層作業床の設置作業に際し、作業者は、身体から延びる安全帯のフック付き係止具を先行手摺に係止し、万一、足を滑らせる等により作業床から落下した際の安全を確保している。
先行手摺は、作業床から所定高さの手摺を構成する横枠の両端部から縦枠を垂設し、縦枠を前記建枠の支柱に取付けられている。フック付き係止具は、ワンタッチの係脱操作を可能とする開閉機構を備えており、作業者の移動を可能とするため、先行手摺の横枠に係止した状態で摺動自在とされている。
先行手摺の縦枠は、強い衝撃を受けたとき折れ曲がるように構成されており、作業者が落下したときの衝撃を吸収ないし緩和する。
従って、安全帯のフック付き係止具が先行手摺の横枠に係止されている限り、作業者の安全を確保できる。しかしながら、作業者の落下時に係止具が横枠から外れるおそれがないとする保証はなく、この点の安全対策が極めて重要である。
特許第4053035号公報 特許第4091588号公報
作業床から作業者が落下したとき、先行手摺は、フック付き係止具により引っ張られ、横枠と共に縦枠を落下方向に傾斜させられ、その後、縦枠が屈曲され、建枠に取付けられた部分を折曲されることにより、横倒しの状態で安全帯を吊持する。従って、安全性が完全に吊持されるまでの間、フック付き係止具が先行手摺から離脱しなければ、安全性に問題は生じない。
しかしながら、本発明者の知見によれば、作業者の落下の初動から、最終的に先行手摺が横倒し状態とされるまでの間、フック付き係止具と横枠及び縦枠の相互に、予見し難い複雑な動きと干渉作用が影響し合うと、係止具の離脱を誘発するおそれがある。従って、その原因の究明と対策が急務である。
この点に関して、フック付き係止具の係止構造に改善が求められるが、専業メーカの供給品であるため、足場供給者がとるべき対策としては、従来品のフック付き係止具を使用した場合でも、離脱の危険がないように、先行手摺を改善することがベターである。
本発明は、上記課題を解決するため、実験を繰り返すことにより、フック付き係止具の離脱の原因を見出すことに成功し、その結果、簡単な構造で、離脱防止を可能とした先行手摺の安全装置を開発することができたものである。
そこで、本発明が第1の手段として構成したところは、足場の上層作業床を設置する前に下層作業床から上層の手摺手段を設置する手摺先行工法における先行手摺であり、前記先行手摺は、横枠の両端部から縦枠を垂設することにより、該横枠の両端部と縦枠の上端部を連結したコーナ部を備え、前記縦枠を足場構築体に取付けた状態で、前記横枠に作業者の身体から延びる安全帯のフック付き係止具を摺動自在に係止する構成において、前記横枠は、軸方向に関して、前記コーナ部を含むコーナ領域LCと、該コーナ領域の間の摺動領域LMを規定し、該摺動領域LMとコーナ領域LCの間に前記係止具の摺動を阻止する突出手段から成る摺動阻止手段を設け、前記突出手段は、横枠の外周から上方に突出する上向き突部により構成されて成る点にある。
また、本発明が第2の手段として構成したところは、前記摺動阻止手段を構成する突出手段は、横枠の外周から作業床の上方空間に向けて突出する横向き突部により構成されて成る点にある
また、本発明が第3の手段として構成したところは、前記摺動阻止手段を構成する突出手段は、横枠の外周から上方に突出する上向き突部と、横枠の外周から作業床の上方空間に向けて突出する横向き突部により構成されて成る点にある
更に、本発明が第4の手段として構成したところは、前記摺動阻止手段は、低位に配置した前記摺動領域LMの横枠と高位に配置した前記コーナ領域LCの横枠を連結する傾斜部により構成されて成る点にある
本発明によれば、先行手摺3Aは、横枠4に摺動領域LMを備えており、フック付き係止具11を摺動可能としているので、作業者の作業中の移動を妨げることがない。そして、横枠4の摺動領域LMとコーナ領域LCの間に摺動阻止手段20を設け、フック付き係止具11がコーナ領域LCに進入することを阻止しているので、万一、作業者が落下したときでも、フック付き係止具11が離脱する原因を生成するおそれはなく、安全性を確保できる。
しかも、摺動阻止手段20は、先行手摺3Aのコーナ領域LCに臨む突部24、25又は傾斜部27により構成しており、作業者が手先を摺動領域LMで滑らせることにより、触感で横枠4の終端近傍位置を感知することができるので、視界が良好でない環境においても、先行手摺3Aが途切れている個所を認識することにより、危険を回避することが可能となる。
従来の先行手摺の1例を示す正面図である。 一般的なフック付き係止具に関して、(A)は開閉機構を閉止した状態の正面図、(B)は開閉機構を開放した状態の正面図である。 従来の先行手摺に関して、作業者が作業床から落下した際におけるフック付き係止具と先行手摺の作用を示す斜視図である。 フック付き係止具の離脱の原因を示しており、(A)は開閉機構が押動により開放した状態を示す斜視図、(B)は開閉機構が破損により開放した状態を示す斜視図である。 本発明の課題を解決するための手段を説明する正面図である。 本発明の第1実施形態を示しており、(A)は正常な状態を示す斜視図、(B)は要部を示す断面図、(C)は作業者が落下したときの状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態を示しており、(A)は正常な状態を示す斜視図、(B)は要部を示す断面図、(C)は作業者が落下したときの状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態を示しており、(A)は正常な状態を示す斜視図、(B)は要部を示す断面図、(C)は作業者が落下したときの状態を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態を示しており、(A)は正常な状態を示す斜視図、(B)は要部を示す断面図、(C)は作業者が落下したときの状態を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態を示しており、(A)は正常な状態を示す斜視図、(B)は要部を示す正面図、(C)は作業者が落下したときの状態を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態を示しており、(A)は正常な状態を示す斜視図、(B)は要部を示す断面図、(C)は作業者が落下したときの状態を示す斜視図である。
(従来技術と問題点の解明)
本発明の実施形態を説明する前に、従来技術とその問題点を図面に基づいて説明する。
図1は、従来の先行手摺を示している。上述の通り、建設現場等において仮設足場を構築するに際し、上層作業床を設置する前に下層作業床から上層の先行手摺を設置する手摺先行工法が実施されている。
図面は、枠組み足場を例示しており、支柱1aと横架材1bにより枠組みされた門形の建枠1A、1Aを対向配置し、前記横架材1b、1bに足場板2を架設することにより、所定層の作業床が構築されている。この状態から更に上層の作業床を構築するに際し、図示のように、足場板2の側部に先行手摺3が設置されると共に、前記建枠1A、1Aに上層用の建枠1B、1Bが連結される。
先行手摺3は、作業床(足場板2)から所定高さhの手摺を構成する横枠4の両端部から縦枠5、5を垂設することにより、該横枠4の両端部と縦枠5の上端部を連結した円弧状のコーナ部5aを備えると共に、複数本の横桟6及び縦桟7により枠組み形成され、縦枠5を前記建枠1A、1Bの支柱1aに取付けられる。図例の場合、縦枠5に設けたフック8が横架材1bに係止され、縦枠5の上下に設けた固定金具9、9がそれぞれ上下の建枠1A、1Bの支柱1aに固定される。
構築された作業床を往来する作業者Mは、腰ベルト等の身体着用物から延びる親綱10の先端にフック付き係止具11を設けた安全帯を備えており、前記係止具11を横枠4に摺動自在に係止することにより安全を確保する。
図2に示すように、フック付き係止具11は、金属板から成るフック部材12の尾端部に前記親綱10を結合するためのリング部13を設けると共に、フック部材12のフック開口を開閉する開閉アーム14を備えた開閉機構を設けている。開閉アーム14は、枢軸15を支点として回動自在とされ、スプリング16により、フック開口の内側から外側に向けて図示の反時計針方向に回動付勢され、該開閉アーム14の先端の当接部14aをフック部材12の先端の爪部12aに当接する。安全のため、開閉アーム14の反対側にロックアーム17が設けられている。ロックアーム17は、枢軸18を支点として回動自在とされ、スプリング19により、開閉アーム14のロック爪14bに向けて図示の時計針方向に回動付勢され、該ロックアーム17に設けたロックピン17aをフック部材12の背縁部に当接する。
従って、図2(A)に示すように開閉アーム14が当接部14aを爪部12aに当接することによりフック開口を閉止した状態で、該開閉アーム14のロック爪14bが前記ロックピン17aに係止しており、従って、開閉アーム14は、フック開口を開放する方向(図示の時計針方向)への回動を阻止されている。
フック付き係止具11は、作業者が開閉アーム14とロックアーム17を手の中に入れ、両アームを握りしめると、図2(B)に示すように、フック開口が開放される。握りしめたとき、ロックアーム17がスプリング19に抗して図示の反時計針方向に回動することにより、ロックピン17aをロック爪14bから離脱し、開閉アーム14を図示の時計針方向に回動させ、当接部14aを爪部12aから離反させることにより、フック開口を開放する。
従って、作業者Mは、フック付き係止具11の両アーム14、17を握りしめることにより、開放されたフック部材12を先行手摺3の横枠4に係止し、両アーム14、17から手を離すことにより、横枠4を係止した状態でフック開口を閉止することができ、係脱操作をワンタッチで行うことができる。
フック付き係止具11は、横枠4に沿って摺動自在であり、従って、作業者Mは、親綱10の長さの範囲とフック付き係止具11の摺動範囲において移動可能である。万一、作業者Mが足を踏み外したり滑らしたりして作業床から落下したとき、図3に示すように、横枠4がフック付き係止具11に引っ張られることにより、先行手摺3が落下方向に傾き、フック付き係止具11は、横枠4に沿って摺動すると共に、位置P1から位置P2に示すように、コーナ部5aを経て縦枠5の下部に向けて摺動する。
ところで、作業者Mが落下したとき、フック付き係止具11が親綱10を介して落下方向に引っ張られると同時に、縦枠5の屈曲ないし折曲を介して先行手摺3が変形しつつ傾くので、コーナ部5aを摺動中のフック付き係止具11は、姿勢偏位や、捻転や、その他の種々の現象を伴う。
例えば、図4(A)に示すように、横枠4を摺動するフック付き係止具11が縦枠5と共に傾いたコーナ部5aに向けて移動したとき、移動ラインが変わるため、フック付き係止具11とコーナ部5aが相対的に姿勢を変更し、フック部材12をコーナ部5aの上側に位置し、開閉アーム14を縦枠5の下側に位置した不都合な姿勢をとることがある。この場合、開閉アーム14が縦枠5に押動されて回動し、フック開口を開放するおそれがある。この際、落下方向Dに強大な荷重が作用しているので、上述したフック付き係止具11のロック機構は役立たない。
また、例えば、図4(B)に示すように、横枠4を摺動するフック付き係止具11が縦枠5と共に傾いたコーナ部5aを移動中、上述のような不都合な姿勢変更が生じていない場合でも、親綱10のテンション等により、コーナ部5aの上で捻転力Fを受けると、開閉アーム14が折曲されることにより、フック部材12の先端部から横方向に偏位して離反し、その結果、フック開口を開放する。
このように作業者Mが落下したとき、フック付き係止具11が先行手摺3から離脱する原因は、上記に限られないと推測されるが、少なくとも、先行手摺3の傾いた縦枠5のコーナ部5aをフック付き係止具11が移動する際に生じるものであるから、フック付き係止具11の離脱を防止するためには、フック付き係止具11がコーナ部5aに向けて移動しないように対策を講じることが望ましい。
(本発明の実施形態)
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
(全体的構成)
図5は、本発明の先行手摺3Aを示している。基本的構成は、図1に示した従来技術と同様であるから、同一の技術的構成は、同一の符号で示し、上述の説明を援用する。尚、フック付き係止具11の構成も上述と同一である。
上述と同様に、先行手摺3Aは、横枠4の両端部から縦枠5、5を垂設することにより、該横枠4の両端部と縦枠5の上端部を連結したコーナ部5aを備え、前記縦枠5、5を足場構築体の支柱1aに取付けられている。また、作業者は、前記横枠4に作業者の身体から延びる安全帯のフック付き係止具11を摺動自在に係止している。尚、図例の場合、1本の鋼管を折曲することにより、横枠4と縦枠5、5を形成しており、折曲部に円弧状のコーナ部5aを備えているが、このような構成に限定されるものではなく、横枠4と縦枠5を別個の鋼管により形成し、コーナ部5aにおいて相互に直交させると共に溶接等で固着した構成としても良い。
上記構成において、先行手摺3Aは、前記横枠4の軸方向に関して、前記コーナ部5aを含むコーナ領域LCと、該コーナ領域の間の摺動領域LMを規定し、該摺動領域LMとコーナ領域LCの間に前記フック付き係止具11の摺動を阻止する摺動阻止手段20を設けている。
(第1実施形態)
図6は、本発明の第1実施形態を示しており、摺動阻止手段20は、前記摺動領域LMにおける横枠4の外周よりも突出する突出手段21を構成している。
図示のように、前記突出手段21は、金属板を門形に折曲形成され、両脚部22、22により横枠4の外周両側を挟持すると共に溶接等で固着され、両脚部22、22と該両脚部22、22に跨設された頂部23により、横枠4の外周から上方に突出する上向き突部24を構成している。この際、横枠4から突出する上向き突部24の高さH1は、フック付き係止具11のフック部材12を受止めるために十分な高さとされている。
従って、図6(C)に示すように、作業者が足を踏み外したり滑らしたりして作業床から落下し、横枠4がフック付き係止具11に引っ張られることにより、先行手摺3が落下方向に傾いたとき、横枠4の摺動領域LMを摺動するフック付き係止具11は、コーナ部5aに向けて移動しようとしても、上向き突部24に受止められるので、コーナ領域LCに進入することを阻止される。しかも、突出手段21は、フック付き係止具11の開閉アーム14に干渉しない小片により形成されている。このため、フック付き係止具11は、突出手段21に当接することにより、係止フック開口を開放するおそれはなく、確実に先行手摺3Aに係止された状態を維持する。
尚、上記の金属板を門形に折曲形成した突出手段21は、脚部22、22により横枠4の外周を上下から挟着し、頂部23を横枠4の外周から作業床の上方空間に向けて突出させることにより、横向き突部を構成しても良い。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態を示しており、摺動阻止手段20は、上記第1実施形態と同様に、金属板により折曲形成された突出手段21を構成し、上向き突部24を備えているが、これに加えて横向き突部25を備えている。この際、横枠4から横向きに突出する横向き突部25の高さH2は、フック付き係止具11のフック部材12を受止めるために十分な高さとされている。
摺動阻止手段20は、折曲形成された金属板の一方の脚部22aを横枠4の外周側部に溶接等で固着すると共に、他方の脚部22bを横枠4の外周下部に溶接等で固着し、両脚部の間において山形に形成された一方の折曲板部により上向き突部24を構成し、他方の折曲板部により横向き突部25を構成している。
そこで、図7(C)に示すように、作業者が足を踏み外したり滑らしたりして作業床から落下し、横枠4がフック付き係止具11に引っ張られることにより、先行手摺3が落下方向に傾いたとき、横枠4の摺動領域LMを摺動するフック付き係止具11は、コーナ部5aに向けて移動しようとしても、上向き突部24及び横向き突部25に受止められ、コーナ領域LCに進入することを阻止される。特に、前記横向き突部25は、横枠4の傾きに伴い姿勢を横向きから上向きに変更するので、下向きに引っ張られるフック付き係止具11のフック部材12を好適に受止めることができる。しかも、突出手段21は、フック付き係止具11の開閉アーム14に干渉しない小片により形成されている。このため、フック付き係止具11は、突出手段21に当接することにより、フック開口を開放するおそれはなく、確実に先行手摺3Aに係止された状態を維持する。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態を示しており、摺動阻止手段20は、前記摺動領域LMにおける横枠4の外周よりも突出するピン26により突出手段21を構成している。
前記ピン26は、横枠4の外周上部の孔から挿入されると共に溶接等で固着され、上方に突出する上向き突部24を構成している。この際、横枠4から突出する上向き突部24の高さH1は、フック付き係止具11のフック部材12を受止めるために十分な高さとされている。
従って、図8(C)に示すように、作業者が足を踏み外したり滑らしたりして作業床から落下し、横枠4がフック付き係止具11に引っ張られることにより、先行手摺3が落下方向に傾いたとき、横枠4の摺動領域LMを摺動するフック付き係止具11は、コーナ部5aに向けて移動しようとしても、上向き突部24に受止められるので、コーナ領域LCに進入することを阻止される。しかも、突出手段21は、フック付き係止具11の開閉アーム14に干渉しない小片により形成されている。このため、フック付き係止具11は、突出手段21に当接することにより、係止フック開口を開放するおそれはなく、確実に先行手摺3Aに係止された状態を維持する。
尚、上記の突出手段21を構成するピン26は、横枠4の外周側部の孔に挿着し、横枠4の外周側部から作業床の上方空間に向けて突出させることにより、横向き突部を構成しても良い。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態を示しており、摺動阻止手段20は、上記第1実施形態と同様に、ピン26により突出手段21を構成し、上向き突部24を備えているが、これに加えて横向き突部25を備えている。この際、横枠4から横向きに突出する横向き突部25の高さH2は、フック付き係止具11のフック部材12を受止めるために十分な高さとされている。
摺動阻止手段20は、横枠4の外周上部から挿着されたピン26を折曲することにより、横枠4の外周上部から上向きに突出する上向き突部24を形成し、前記折曲部から横向きに延長する延長部により横向き突部25を形成している。
従って、図9(C)に示すように、作業者が足を踏み外したり滑らしたりして作業床から落下し、横枠4がフック付き係止具11に引っ張られることにより、先行手摺3が落下方向に傾いたとき、横枠4の摺動領域LMを摺動するフック付き係止具11は、コーナ部5aに向けて移動しようとしても、上向き突部24及び横向き突部25に受止められ、コーナ領域LCに進入することを阻止される。特に、前記横向き突部25は、横枠4の傾きに伴い姿勢を横向きから上向きに変更するので、下向きに引っ張られるフック付き係止具11のフック部材12を好適に受止めることができる。しかも、突出手段21は、フック付き係止具11の開閉アーム14に干渉しない小片により形成されている。このため、フック付き係止具11は、突出手段21に当接することにより、フック開口を開放するおそれはなく、確実に先行手摺3Aに係止された状態を維持する。
(第5実施形態)
図10は、本発明の第5実施形態を示しており、横枠4は、前記摺動領域LMを低位に配置すると共に、前記コーナ領域LCを高位に配置し、両者を連結する傾斜部27を備えており、該傾斜部27により、横枠4の上面が摺動領域LMからコーナ領域LCに向けて上り勾配を備えた上向き突部24を形成し、摺動阻止手段20を構成している。
図例の場合、横枠4と縦枠5を別個の鋼管により形成し、コーナ部5aにおいて相互に直交させると共に溶接等で固着した構成としているが、図6ないし図9に示す実施形態と同様に、1本の鋼管を折曲することにより、横枠4と縦枠5、5を形成する構成としても良い。
図示実施形態の場合、1本の横枠4を折曲することにより、摺動領域LMと傾斜部27とコーナ領域LCを形成し、摺動領域LMにより作業床(足場板2)から所定高さhの手摺が構成されている。
そこで、図10(C)に示すように、作業者が足を踏み外したり滑らしたりして作業床から落下し、横枠4がフック付き係止具11に引っ張られることにより、先行手摺3が落下方向に傾いたとき、横枠4の摺動領域LMを摺動するフック付き係止具11は、コーナ部5aに向けて移動しようとしても、傾斜部27に受止められるので、コーナ領域LCに進入することを阻止される。
第5実施形態の場合、横枠4を摺動するフック付き係止具11は、コーナ部5aに向けて移動させられたとき、傾斜部27を摺動することにより減速されるので、傾斜部27の頂部に乗り上げることはなく、しかも、減速により作業者に対する落下衝撃を緩和ないし吸収することができる。
(第6実施形態)
図11は、本発明の第6実施形態を示しており、摺動阻止手段20は、前記摺動領域LMにおける横枠4の外周よりも突出する金属板等のフィン28の端縁より突出手段21を構成している。
前記フィン28は、横枠4のコーナ領域LCにおける外周上部に溶接等で固着されることにより起立し、該フィン28の端縁が摺動領域LMとコーナ領域LCの間に位置する上向き突部24を備えた突出手段21を形成し、これにより摺動阻止手段20を構成する。
図例の場合、横枠4と縦枠5を別個の鋼管により形成し、コーナ部5aにおいて相互に直交させると共に溶接等で固着した構成としているが、図6ないし図9に示す実施形態と同様に、1本の鋼管を折曲することにより、横枠4と縦枠5、5を形成する構成としても良い。
従って、図11(C)に示すように、作業者が足を踏み外したり滑らしたりして作業床から落下し、横枠4がフック付き係止具11に引っ張られることにより、先行手摺3が落下方向に傾いたとき、横枠4の摺動領域LMを摺動するフック付き係止具11は、コーナ部5aに向けて移動しようとしても、上向き突部24に受止められるので、コーナ領域LCに進入することを阻止される。しかも、突出手段21は、フック付き係止具11の開閉アーム14に干渉しない小片により形成されている。このため、フック付き係止具11は、突出手段21に当接することにより、係止フック開口を開放するおそれはなく、確実に先行手摺3Aに係止された状態を維持する。
(実施形態の総合的評価)
上述の通り、何れの実施形態においても、先行手摺3Aは、横枠4に摺動領域LMを備えており、フック付き係止具11を摺動可能としているので、作業者の作業中の移動を妨げることがない。そして、横枠4の摺動領域LMとコーナ領域LCの間に摺動阻止手段20を設け、フック付き係止具11がコーナ領域LCに進入することを阻止しているので、万一、作業者が落下したときでも、フック付き係止具11が離脱する原因を生成するおそれはなく、安全性を確保できる。
しかも、摺動阻止手段20は、先行手摺3Aのコーナ領域LCに臨んで突出手段21を構成しており、作業者が手先を摺動領域LMで滑らせることにより、触感で横枠4の終端近傍位置を感知することができるので、視界が良好でない環境においても、移動中の作業者は、先行手摺3Aが途切れている個所を容易に認識し、危険を回避することができる。
1A、1B 建枠
2 足場板
3、3A 先行手摺
4 横枠
5 縦枠
5a コーナ部
6 横桟
7 縦桟
8 フック
9 固定金具
10 親綱
11 フック付き係止具
12 フック部材
13 リング部
14 開閉アーム
14a 当接部
14b ロック爪
15 枢軸
16 スプリング
17 ロックアーム
17a ロックピン
18 枢軸
19 スプリング
20 摺動阻止手段
21 突出手段
22、22a 脚部
23 頂部
24 上向き突部
25 横向き突部
26 ピン
27 傾斜部
28 フィン

Claims (4)

  1. 足場の上層作業床を設置する前に下層作業床から上層の手摺手段を設置する手摺先行工法における先行手摺であり、前記先行手摺は、横枠(4)の両端部から縦枠(5)(5)を垂設することにより、該横枠の両端部と縦枠の上端部を連結したコーナ部(5a)を備え、前記縦枠を足場構築体に取付けた状態で、前記横枠(4)に作業者の身体から延びる安全帯のフック付き係止具(11)を摺動自在に係止する構成において、
    前記横枠(4)は、軸方向に関して、前記コーナ部(5a)を含むコーナ領域(LC)と、該コーナ領域(LC)(LC)の間の摺動領域(LM)を規定し、該摺動領域(LM)とコーナ領域(LC)の間に前記係止具(11)の摺動を阻止する突出手段(21)から成る摺動阻止手段(20)を設け、
    前記突出手段(21)は、横枠の外周から上方に突出する上向き突部(24)により構成されて成ることを特徴とする先行手摺における安全装置。
  2. 足場の上層作業床を設置する前に下層作業床から上層の手摺手段を設置する手摺先行工法における先行手摺であり、前記先行手摺は、横枠(4)の両端部から縦枠(5)(5)を垂設することにより、該横枠の両端部と縦枠の上端部を連結したコーナ部(5a)を備え、前記縦枠を足場構築体に取付けた状態で、前記横枠(4)に作業者の身体から延びる安全帯のフック付き係止具(11)を摺動自在に係止する構成において、
    前記横枠(4)は、軸方向に関して、前記コーナ部(5a)を含むコーナ領域(LC)と、該コーナ領域(LC)(LC)の間の摺動領域(LM)を規定し、該摺動領域(LM)とコーナ領域(LC)の間に前記係止具(11)の摺動を阻止する突出手段(21)から成る摺動阻止手段(20)を設け
    前記突出手段(21)は、横枠の外周から作業床の上方空間に向けて突出する横向き突部(25)により構成されて成ることを特徴とする先行手摺における安全装置。
  3. 足場の上層作業床を設置する前に下層作業床から上層の手摺手段を設置する手摺先行工法における先行手摺であり、前記先行手摺は、横枠(4)の両端部から縦枠(5)(5)を垂設することにより、該横枠の両端部と縦枠の上端部を連結したコーナ部(5a)を備え、前記縦枠を足場構築体に取付けた状態で、前記横枠(4)に作業者の身体から延びる安全帯のフック付き係止具(11)を摺動自在に係止する構成において、
    前記横枠(4)は、軸方向に関して、前記コーナ部(5a)を含むコーナ領域(LC)と、該コーナ領域(LC)(LC)の間の摺動領域(LM)を規定し、該摺動領域(LM)とコーナ領域(LC)の間に前記係止具(11)の摺動を阻止する突出手段(21)から成る摺動阻止手段(20)を設け
    前記突出手段(21)は、横枠の外周から上方に突出する上向き突部(24)と、横枠の外周から作業床の上方空間に向けて突出する横向き突部(25)により構成されて成ることを特徴とする先行手摺における安全装置。
  4. 足場の上層作業床を設置する前に下層作業床から上層の手摺手段を設置する手摺先行工法における先行手摺であり、前記先行手摺は、横枠(4)の両端部から縦枠(5)(5)を垂設することにより、該横枠の両端部と縦枠の上端部を連結したコーナ部(5a)を備え、前記縦枠を足場構築体に取付けた状態で、前記横枠(4)に作業者の身体から延びる安全帯のフック付き係止具(11)を摺動自在に係止する構成において、
    前記横枠(4)は、軸方向に関して、前記コーナ部(5a)を含むコーナ領域(LC)と、該コーナ領域(LC)(LC)の間の摺動領域(LM)を規定し、該摺動領域(LM)とコーナ領域(LC)の間に前記係止具(11)の摺動を阻止する摺動阻止手段(20)を設け
    前記摺動阻止手段(20)は、低位に配置した前記摺動領域(LM)の横枠と高位に配置した前記コーナ領域(LC)の横枠を連結する傾斜部(27)により構成されて成ることを特徴とする先行手摺における安全装置。
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