JP2011089315A - 足場支柱連結用フック並びに安全帯 - Google Patents
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Abstract
【課題】楔緊結式足場用の支柱の楔着部に連結して確実な安全確保が可能となる足場支柱連結用フック、並びにこの足場支柱連結用フックを備えた安全帯を提供すること。
【解決手段】略C状のフック体1の開口部2の一端部を、足場支柱3の楔着部4の差込用穴部4Aに上方から差込可能な形状の差込部5に形成すると共に、この差込部5と隣接状態にして差込用穴部4Aの穴縁に上方から掛止する掛止部13をフック体1の内縁部に形成し、このフック体1に開閉体6の一端部を回動自在に枢着して、この開閉体6の回動によりフック体1の開口部2を開閉回動自在に閉塞する構成とし、このフック体1の開口部2の他端側であって掛止部13の略真下位置に、ロープやベルト7Aなどの連結用部材7を連結する連結部8を設けた足場支柱連結用フック。
【選択図】図2
【解決手段】略C状のフック体1の開口部2の一端部を、足場支柱3の楔着部4の差込用穴部4Aに上方から差込可能な形状の差込部5に形成すると共に、この差込部5と隣接状態にして差込用穴部4Aの穴縁に上方から掛止する掛止部13をフック体1の内縁部に形成し、このフック体1に開閉体6の一端部を回動自在に枢着して、この開閉体6の回動によりフック体1の開口部2を開閉回動自在に閉塞する構成とし、このフック体1の開口部2の他端側であって掛止部13の略真下位置に、ロープやベルト7Aなどの連結用部材7を連結する連結部8を設けた足場支柱連結用フック。
【選択図】図2
Description
本発明は、楔緊結式足場の足場支柱に連結可能な足場支柱連結用フック、並びにこの足場支柱連結用フックを備えた安全帯に関するものである。
家屋などの構築にあたっては、建築物の周囲に仮設足場が組み立てられるが、この種の仮設足場として、楔緊結式足場と称されるものが従来から実施されている。
この楔緊結式足場は、足場支柱3に一定間隔を置いて楔着部4(ポケットとも称される)が設けられる一方、水平材や斜材には前記楔着部4に楔着する楔部が備えられていて、楔部を楔着部4に楔着することにより足場支柱3に水平材や斜材を組み付けできるもので、組み立て容易であると共に盛替えや組替え作業が簡単にできるというメリットがある(例えば、特許文献1参照。)。
仮設足場での高所作業は、作業者Sが安全帯Aを身に付け、この安全帯Aにロープやベルト7Aなどを介して設けられているフック30(一般的に大径フック30と称される。)を親綱や水平材や単管などに連結することで落下時の安全を確保している。
ところで、上記した楔緊結式足場用の足場支柱3には楔着部4が備えられているため、この楔緊結式足場での作業に際して、安全帯Aの大径フック30を楔着部4に連結できれば、非常に簡単に且つ迅速に安全確保を行えて便利ではないかと考えられる。
しかし、安全帯Aに備えられている一般的な大径フック30は、図6に示すように、開口部31の一端部を楔着部4に差込して連結することは可能であるが、このような使い方をすると、大径フック30の基部に設けられたロープやベルト7Aなどとの連結部33が足場支柱3に対して側方へ突出した状態で連結されることになる。そして、万一作業者Sが落下した際には、楔着部4の真下方向に作業者Sの荷重が加わるために、大径フック30の一端部32の差込部付近がこの荷重で変形してしまい(図6中の想像線に示すように、連結部33が足場支柱3に接近するように大径フック30の一端側が変形してしまい)、場合によってはこの変形部位が折損してしまう危険性もあるため、このような使い方はしてはならないとされていた。
本発明は、このような現状に鑑みて発案されたもので、楔緊結式足場用の支柱の楔着部に連結して確実な安全確保が可能となる足場支柱連結用フック、並びにこの足場支柱連結用フックを備えた安全帯を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
略C状のフック体1の開口部2の一端部を、足場支柱3に設けられた楔着部4の差込用穴部4Aに上方から差込可能な形状の差込部5に形成すると共に、この差込部5を前記差込用穴部4Aに上方から差込した際に差込用穴部4Aの穴縁に上方から掛止する掛止部13を差込部5と隣接状態にして前記フック体1の内縁部に形成し、このフック体1に開閉体6の一端部を回動自在に枢着して、この開閉体6の回動によりフック体1の開口部2を開閉回動自在に閉塞する構成とし、このフック体1の開口部2の他端側にロープやベルト7Aなどの連結用部材7を連結する連結部8を設けると共に、この連結部8は、前記差込部5を前記差込用穴部4Aに上方から差込して差込用穴部4Aの穴縁に上方から前記掛止部13を掛止した際に、この掛止部13の略真下に位置するようにしてフック体1の開口部2の他端側に設けたことを特徴とする足場支柱連結用フックに係るものである。
また、前記フック体1は、前記差込部5を前記差込用穴部4Aに上方から差込して差込用穴部4Aの穴縁に上方から前記掛止部13を掛止した際に、このフック体1の前記開口部2の他端部が前記足場支柱3の側面に当接する形状に設定したことを特徴とする請求項1記載の足場支柱連結用フックに係るものである。
また、前記差込部5を前記差込用穴部4Aに上方から差込して差込用穴部4Aの穴縁に上方から前記掛止部13を掛止した際に、前記開閉体6と前記足場支柱3の側面との間に作業者Sが手を入れて開閉体6を開閉操作し得る操作用間隙20を生じるように、前記フック体1若しくは前記開閉体6の形状を設定するか、又は開閉体6のフック体1への枢着位置を設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の足場支柱連結用フックに係るものである。
また、前記開閉体6は、前記フック体1の開口部2を閉塞した状態からこのフック体1の内側方向へ開放回動するように構成すると共に、この開閉体6に、前記フック体1の開口部2を閉塞する外側方向へ回動付勢力を付与する開閉体用付勢手段9を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の足場支柱連結用フックに係るものである。
また、作業者Sの胴部に装着可能な胴帯部21に、ロープやベルト7Aなどの連結用部材7を突設し、この連結用部材7の先端にフックを連結して成る安全帯Aにおいて、前記フックに、前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の足場支柱連結用フックを採用したことを特徴とする安全帯に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、足場支柱の楔着部の差込用穴部に対して、差込部を上方から差込して掛止部を差込用穴部の穴縁に掛止するだけで簡単且つ迅速に連結することができると共に、この連結状態を開閉体によって維持することができる連結操作性に優れた足場支柱連結用フックとなり、また、フック体の連結部にロープやベルトなどの連結用部材を連結することができるので、例えば、連結部に連結用部材の一端を連結し、この連結用部材の他端を作業者に連結すれば、楔緊結式足場での落下防止用途に使用することができる上、作業者が誤って落下した際には、作業者の荷重が加わる方向に連結部が位置するように、即ち差込用穴部に掛止した掛止部の略真下に連結部が位置するように構成してあるので、既存の大径フックを楔着部に連結した場合のようにフック体が変形してしまうことはなく、フック体の楔着部への連結状態が確固に保持されて作業者の安全を確保可能であるなど、極めて実用性に優れた画期的な足場支柱連結用フックとなる。
また、請求項2記載の発明においては、本発明品を作業者の落下防止用途に使用した場合に誤って作業者が落下しても、この作業者の落下荷重を掛止部が掛止される楔着部と、フック体の他端部が当接する足場支柱の側面との二点で支持することになるので、一層耐荷重性能が向上して確固な落下防止作用が発揮されることになる極めて実用性に優れた足場支柱連結用フックとなる。
また、請求項3記載の発明においては、楔着部に連結したフック体の取り外し操作が極めて容易に行われる一層実用性に優れた足場支柱連結用フックとなる。
また、請求項4記載の発明においては、開閉体の開閉操作と差込部の差込操作とを一連の動作のうちに行うことができるために操作性に優れ、その上、連結後は簡単にフック体の開口部が開放するようなことがなく連結状態が維持されることになるなど、一層信頼性の高い優れた足場支柱連結用フックとなる。
また、請求項5記載の発明においては上述のように構成したから、前記作用・効果を発揮する極めて実用性に優れた安全帯となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
足場支柱3の楔着部4の差込用穴部4Aに、上方からフック体1の差込部5を差込して、この差込部5に隣接するフック体1内縁部の掛止部13を差込用穴部4Aの穴縁に上方から掛止した後、フック体1の開口部2を開閉体6で閉塞すると、本発明品を足場支柱3に連結することができる。
従って、このような非常に簡単な操作により迅速に楔緊結式足場の足場支柱3に対して連結することが可能である。
また、本発明品を足場支柱3に連結すると、前記掛止部13の略真下に連結部8が位置することになり、この連結部8には、ロープやベルト7Aなどの連結用部材7を連結することができる。
従って、例えば、連結部8にロープやベルト7Aなどの連結用部材7の一端を連結し、この連結用部材7の他端を作業者Sに連結すれば、フック体1を足場支柱3の楔着部4に連結した際に作業者Sの落下防止効果が発揮されることとなり、しかも、作業者Sが万一落下した際には楔着部4の真下方向に向かって連結部8に作業者Sの荷重が加わるが、この荷重が加わる方向に連結部8が位置するようにしてフック体1が連結されているので、このフック体1が既存の大径フック30を楔着部4に連結した場合のように変形してしまうことはなく、それ故フック体1の楔着部4への連結状態が良好に保持されて作業者Sの墜落を確実に防止できることになる。
また、例えば、安全帯Aの連結用部材7の先端に連結するフックとして本発明品を採用すれば(安全帯Aから突設する連結用部材7の先端にフック体1の連結部8を連結すれば)、楔緊結式足場の足場支柱3に対して簡単に且つ迅速に連結可能で確実に落下防止効果が得られる安全帯Aを実現できることとなる。
また、例えば、前記フック体1は、前記差込部5を前記差込用穴部4Aに上方から差込して差込用穴部4Aの穴縁に上方から前記掛止部13を掛止した際に、このフック体1の前記開口部2の他端部が前記足場支柱3の側面に当接する形状に設定すれば、本発明品を作業者Sの落下防止用途に使用した際に誤って作業者Sが落下しても、この作業者Sの落下荷重が掛止部13が掛止される楔着部4と共に、フック体1の他端部が当接する足場支柱3の側面によっても支持されることになるので、一層良好な耐荷重性能を発揮して極めて確固な落下防止作用を発揮することになる。
また、例えば、前記差込部5を前記差込用穴部4Aに上方から差込して差込用穴部4Aの穴縁に上方から前記掛止部13を掛止した際に、前記開閉体6と前記足場支柱3の側面との間の前記開口部2に作業者Sが手を入れて開閉体6を開閉操作し得る操作用間隙20を生じるように、前記フック体1若しくは前記開閉体6の形状を設定するか、又は開閉体6のフック体1への枢着位置を設定すれば、楔着部4に連結したフック体1を取り外す際に、操作用間隙20に作業者Sが手を入れて開閉体6を容易に開放回動操作できることになる。
また、例えば、前記開閉体6は、前記フック体1の開口部2を閉塞した状態からこのフック体1の内側方向へ開放回動するように構成すると共に、この開閉体6に、前記フック体1の開口部2を閉塞する外側方向へ回動付勢力を付与する開閉体用付勢手段9を設ければ、例えば、楔着部4に開閉体6を押し当てるようにして開閉体6をフック体1の内側方向へ開放回動させることができ、これに続く一連の動作のうちに差込部5を楔着部4に差込んで連結することができるので、連結操作性に優れ極めて迅速に連結可能であり、その上、差込部5を楔着部4に差込んでしまえば開閉体6が開閉体用付勢手段9によって閉塞回動方向に回動付勢されるので、自動的に開口部2が閉塞し、簡単にフック体1の開口部2が開放して楔着部4との連結状態が解除されるようなこともないなど、一層実用的となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、既存の楔緊結式足場の足場支柱3に設けられた楔着部4に連結可能な足場支柱連結用フックに係るものである。尚、図示した足場支柱3は、上下方向に間隔を置いた複数箇所に楔着部4を設け、この各楔着部4は、コ字形の部材を足場支柱3の側面に接合することで上下が開放する平面視方形枠状をなすように構成すると共に、この枠内の差込用穴部4Aが下方側へ行くほど先細る形状に構成している。
また、図2は、本実施例の足場支柱連結用フックを、連結用部材7としてのベルト7Aの先端に設けた(連結した)安全帯Aを示している。即ち、既存の安全帯Aの大径フックに換えて本フックを用いることにより、楔緊結式足場の足場支柱3連結用の安全帯Aを構成した場合を示している。図中符号21は作業者Sの胴部に装着可能な胴帯部である。
本実施例の足場支柱連結用フックは、C状のフック体1の開口部2の一端部を、前記足場支柱3の楔着部4の差込用穴部4Aに上方から差込可能な形状の差込部5に形成すると共に、この差込部5を前記差込用穴部4Aに上方から差込した際に差込用穴部4Aの穴縁に上方から掛止する掛止部13を差込部5と隣接状態にして前記フック体1の内縁部に形成している。
具体的には、フック体1は、金属製板材をその板面が左右側面部となるようにして側面視で略C字状をなす形状に形成し、このフック体1の開口部2より一側部分(図面において上側部分を)逆U字状をなす折り返し形状に形成し、この折り返し先端部である開口部2の一端部を、楔着部4内の差込用穴部4Aの先細り形状に同調する先細り形状に形成して、この一端部を前記差込部5としている。即ち、差込部5はフック体1の一端部に一体成形した場合を示している。
また、このフック体1の開口部2の他端部(図面において下端部)に、連結部8としての貫通丸孔を形成して、この連結部8に前記安全帯Aのベルト7A先端を連結した構成としている。
また、差込部5に隣接するフック体1一側部分の内縁部の、最も図面上方に位置する折り返し状部分(頂点部分)を、差込部5を差込用穴部4Aに差込した際に、この差込用穴部4Aの穴縁に上方から掛止(載置当接)し得る前記掛止部13としている。従って、この掛止部13の掛止作用により、差込部5が前記楔着部4に対して下方へ抜け止め状態となるように構成している。
また、このフック体1の掛止部13を前記楔着部4の上縁部に掛止した際に、前記差込部5の差込先端部5Aが楔着部4の下縁より下方へ突出するようにこの差込部5の差込長(垂下長)を設定構成している。従って、差込部5が楔着部4を貫通する長い差込長をもって安定的に差し込まれるので、差込部5の差込連結状態が安定的となって確実な連結状態が実現する構成としている。
また、このフック体1は、前記差込部5を前記差込用穴部4Aに上方から差込して差込用穴部4Aの穴縁に上方から前記掛止部13を掛止した際に、この掛止部13の略真下に前記連結部8が位置するようにフック体1の形状並びに掛止部13の形成位置並びに連結部8のフック体1他端部への形成位置を設定構成している。
また、このフック体1は、前記差込部5を前記差込用穴部4Aに上方から差込して差込用穴部4Aの穴縁に上方から前記掛止部13を掛止した際に、このフック体1の前記開口部2の他端部が前記足場支柱3の側面に当接するC状形状に設定して、このフック体1を楔着部4に連結すると、このフック体1が、楔着部4(差込用穴部4Aの上部穴縁)と、フック体1の他端部が当接する足場支柱3の側面との二点で安定的に支持されることになる構成としている。
また、本実施例では、このフック体1に開閉体6の一端部を回動自在に枢着して、この開閉体6の回動によりフック体1の開口部2を開閉回動自在に閉塞する構成としている。
開閉体6は、金属製板材を断面略U字状に折曲形成して構成し、この断面略U字状の開閉体6の中間板部を手指で押圧操作可能な操作部6Aとすると共に、この開閉体6をフック体1の中程の内縁部に被嵌した上で開閉体6の一端部(図面において下側端部)をフック体1の中程よりやや開口部2の他端側位置に枢着して、この枢着部14を回動支点に開閉体6がフック体1の内・外方向へ回動(フック体1の中程の内縁部に対して起伏回動)自在に設けている。
また、この開閉体6は、その回動先端部である他端部(図面において上側端部)が前記差込部5の差込先端部5Aに当接可能な長さ寸法を有する構成として、この開閉体6の他端部が差込先端部5Aに当接することでフック体1の開口部2が閉塞される構成としている。
また、この開閉体6は、開口部2を閉塞した際に、その他端部がフック体1の差込先端部5Aの内縁部に当接して外側へ回動不能状態となるように構成している。即ち、この開閉体6は、前記枢着部14を回動支点としてフック体1の内側(図4の矢印方向)に開放回動し得るように構成している。
また、この開閉体6に、前記フック体1の開口部2を閉塞する外側方向へ回動付勢力を付与する開閉体用付勢手段9を設けている。
更に詳しくは、開閉体6が被嵌しているフック体1の外縁部に支持凹部18を切欠形成し、この支持凹部18と開閉体6の内側面との間に前記開閉体用付勢手段9としての抗縮弾性を有する弾性体(コイルスプリング)9を配置して、この弾性体9により開閉体6がフック体1の外側方向に常に回動付勢されて開口部2を閉塞するように構成し、この弾性体9の付勢力に抗してフック体1の内側に開放回動操作し得るようにしている。
また、この開閉体6の中程の両側遊離板部間に、ストッパピン16を架設状態に設ける一方、このストッパピン16に対応するフック体1の中程位置にストッパピン16が移動可能なガイド長孔17を貫通形成して、開閉体6が前記枢着部14を支点に回動すると、ガイド長孔17に沿ってストッパピン16が移動する構成、即ちガイド長孔17によって開閉体6の回動範囲が制限されて過回動が防止される構成としている。
また、本実施例では,前記差込部5を前記差込用穴部4Aに上方から差込して差込用穴部4Aの穴縁に上方から前記掛止部13を掛止した際に、前記開閉体6と前記足場支柱3の側面との間の前記開口部2に作業者Sが手を入れて開閉体6を開閉操作し得る操作用間隙20を生じるように構成している。
更に詳しくは、前記フック体1の中程の内縁部が足場支柱3の側面より離れた位置に存するようにこのフック体1の中程を足場支柱3の側面に対して外側に突出湾曲する形状に形成すると共に、開閉体6の操作部6Aが開口部2閉塞状態で足場支柱3の側面に対して傾斜状態となるように(開閉体6が、その他端部側程差込部5側(開口部2側)に向かって傾斜するように)この開閉体6のフック体1への枢着位置を設定構成して、この開閉体6の操作部6Aと足場支柱3の側面との間に、手指を入れることができる前記操作用間隙20を生じるように構成している。
また、本実施例では、この開閉体6と対向状態にしてフック体1にロックレバー10を設けている。
具体的には、ロックレバー10は、所定長さの板材を断面略U字状に折曲形成して構成し、この断面略U字状のロックレバー10を前記開閉体6と図面において左右対向状態となるようにフック体1の中程の外縁部に被嵌している。
また、このロックレバー10は、その一端部(図面において上側端部)をフック体1に枢着して、この枢着部15を回動支点にしてロックレバー10他端側(図面において下側)の回動操作部分がフック体1の内側に向かって回動(フック体1の中程の外縁部に対して起伏回動)するように設けている。
また、本実施例は、このロックレバー10に、前記開閉体6に係止してこの開閉体6を開放回動不能状態にロックする係止部11を設けて、このロックレバー10の回動操作により係止部11が開閉体6から係脱して開閉体6が開放回動可能となるように構成している。
具体的には、ロックレバー10の前記枢着部15側の両側遊離板部をフック体1の内側(対向する開閉体6側)に向けて延設し、この両側の延設板部の先端部に、前記ストッパピン17に対して当接係止する凹状縁を形成してこの凹状縁を前記係止部11としている。即ち、本実施例では、ロックレバー10の係止部11が開閉体6に対して直接係止するのではなく、開閉体6に設けたストッパピン17に対して係止することにより、開閉体6を開放回動不能状態にロックする構成としている。
また、この係止部11は、ロックレバー10が最も外側へ回動移動した位置(図3の状態)にある時に、フック体1の開口部2を閉塞した位置にある開閉体6の前記ストッパピン17に係止し得るように構成し、この係止状態からロックレバー10をフック体1内方へ回動操作することで、係止部11がストッパピン16から係脱して開閉体6を開放回動可能となる構成としている。
また、このロックレバー10に、前記係止部11が開閉体6(ストッパピン17)に係止する方向へ回動付勢力を付与するロックレバー用付勢手段12を設けている。
更に具体的には、ロックレバー10が被嵌しているフック体1の外縁部に受凹部19を切欠形成し、この受凹部19とロックレバー10の内側面との間に前記ロックレバー用付勢手段12としての抗縮弾性を有する弾性体(コイルスプリング)12を配置して、この弾性体12によりロックレバー10がフック体1の外側方向に常に回動付勢されるように構成し、この弾性体12の付勢力に抗してフック体1の内側(図4の矢印方向)に回動操作し得るようにしている。
従って、ロックレバー10を回動操作しない限りは、係止部11が開閉体6に係止してこの開閉体6が開放回動不能状態にロックされる上、ロックレバー用付勢手段12によりロックレバー10が開閉体6の開放回動不能状態を維持するように回動付勢されるので、このロックレバー10(係止部11)による開閉体6の開放回動不能状態が簡単に解除されることがなく、よって、足場支柱3の楔着部4との連結状態が極めて良好に確保される信頼性の高い足場支柱連結用フックとなり、高所作業での作業者Sの落下防止目的などの使用に好適となる構成としている。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 フック体
2 開口部
3 足場支柱
4 楔着部
4A 差込用穴部
5 差込部
6 開閉体
7 連結用部材
7A ベルト
8 連結部
9 開閉体用付勢手段
13 掛止部
20 操作用間隙
21 胴帯部
A 安全帯
S 作業者
2 開口部
3 足場支柱
4 楔着部
4A 差込用穴部
5 差込部
6 開閉体
7 連結用部材
7A ベルト
8 連結部
9 開閉体用付勢手段
13 掛止部
20 操作用間隙
21 胴帯部
A 安全帯
S 作業者
Claims (5)
- 略C状のフック体の開口部の一端部を、足場支柱に設けられた楔着部の差込用穴部に上方から差込可能な形状の差込部に形成すると共に、この差込部を前記差込用穴部に上方から差込した際に差込用穴部の穴縁に上方から掛止する掛止部を差込部と隣接状態にして前記フック体の内縁部に形成し、このフック体に開閉体の一端部を回動自在に枢着して、この開閉体の回動によりフック体の開口部を開閉回動自在に閉塞する構成とし、このフック体の開口部の他端側にロープやベルトなどの連結用部材を連結する連結部を設けると共に、この連結部は、前記差込部を前記差込用穴部に上方から差込して差込用穴部の穴縁に上方から前記掛止部を掛止した際に、この掛止部の略真下に位置するようにしてフック体の開口部の他端側に設けたことを特徴とする足場支柱連結用フック。
- 前記フック体は、前記差込部を前記差込用穴部に上方から差込して差込用穴部の穴縁に上方から前記掛止部を掛止した際に、このフック体の前記開口部の他端部が前記足場支柱の側面に当接する形状に設定したことを特徴とする請求項1記載の足場支柱連結用フック。
- 前記差込部を前記差込用穴部に上方から差込して差込用穴部の穴縁に上方から前記掛止部を掛止した際に、前記開閉体と前記足場支柱の側面との間に作業者が手を入れて開閉体を開閉操作し得る操作用間隙を生じるように、前記フック体若しくは前記開閉体の形状を設定するか、又は開閉体のフック体への枢着位置を設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の足場支柱連結用フック。
- 前記開閉体は、前記フック体の開口部を閉塞した状態からこのフック体の内側方向へ開放回動するように構成すると共に、この開閉体に、前記フック体の開口部を閉塞する外側方向へ回動付勢力を付与する開閉体用付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の足場支柱連結用フック。
- 作業者の胴部に装着可能な胴帯部に、ロープやベルトなどの連結用部材を突設し、この連結用部材の先端にフックを連結して成る安全帯において、前記フックに、前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の足場支柱連結用フックを採用したことを特徴とする安全帯。
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JP2009243661A Pending JP2011089315A (ja) | 2009-10-22 | 2009-10-22 | 足場支柱連結用フック並びに安全帯 |
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JP (1) | JP2011089315A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5422075B1 (ja) * | 2012-11-23 | 2014-02-19 | 幸夫 山根 | 足場または支保工の支柱用鋼管 |
JP2015124599A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 株式会社杉孝 | 仮設風防ユニット |
JP2019126277A (ja) * | 2018-01-23 | 2019-08-01 | 株式会社クボタ | コンバイン |
-
2009
- 2009-10-22 JP JP2009243661A patent/JP2011089315A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5422075B1 (ja) * | 2012-11-23 | 2014-02-19 | 幸夫 山根 | 足場または支保工の支柱用鋼管 |
WO2014080998A1 (ja) * | 2012-11-23 | 2014-05-30 | Yamane Yukio | 足場または支保工の支柱用鋼管 |
JP2015124599A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | 株式会社杉孝 | 仮設風防ユニット |
JP2019126277A (ja) * | 2018-01-23 | 2019-08-01 | 株式会社クボタ | コンバイン |
JP7145614B2 (ja) | 2018-01-23 | 2022-10-03 | 株式会社クボタ | コンバイン |
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