JP6161507B2 - 安全帯用フック - Google Patents

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Description

この発明は、高所作業時に装着される安全帯のフックに関する。
高所作業時に装着される安全帯にはハーネス型や胴ベルト型があり、いずれの安全帯もランヤード(命綱)が接続され、そのランヤードの先端部に取り付けられたフックを構築物に係合し、作業者が万一足を踏み外した場合に、ランヤードで受け止めて墜落を阻止し、安全性を確保することが行われている。
近年、安全帯用のフックにおいては、鉤部の有効径が大きい大型のものが求められている。このような大型のフックも含めて、安全帯に用いられるフックは、墜落阻止時の衝撃に耐え得る強度が必要なため、普通、鋼により形成して強度を確保している。
ところで、鋼製の安全帯用フックにおいて、鉤部の口径が大きい大型のものでは重量も重くなるため、取り扱いが困難になる。そのような問題点を解決するため、本件の発明者は、特許文献1において、軽量、コンパクトな安全帯用フックを提案している。
ここで、上記特許文献1に記載された安全帯用フックにおいては、フック部の先端部に設けられた鉤部の先端部で開閉片を揺動自在に支持し、上記フック部の基部に下端部が回動自在に支持された開放片の上端部に係止ピンを設け、その係止ピンを開放片の閉止部の先端部に形成された係合凹部に係合して開閉片をフック部の鉤部開口を閉鎖する状態に保持している。
また、フック部の基部に把持片の下端部を回動自在に支持し、その把持片の上端部に設けられた摺動ピンを開閉片の連動部に形成された長溝内にスライド自在に挿入し、上記把持片のフック部に向けての揺動に連動して開閉片を開放方向に揺動させ、鉤部の開口を開放するようにしている。
さらに、フック部の基部にストッパの長さ方向の中央部を回動自在に支持し、そのストッパの一端部に設けられたピンを開閉片の閉止部先端の外側面に係合させて開閉片を閉鎖状態に保持し、かつ、ストッパの他端部に形成した段部を把持片に設けられたストッパピンに係合させて把持片を揺動不能なロック状態に保持しており、フック部、開閉片および他のすべての部品をアルミニウムで形成して軽量化を図るようにしている。
特開2006−75345号公報
ところで、特許文献1においては、開放片が一対のフランジを有し、そのフランジに指先を係合して開放片を係合解除位置に向けて揺動させる構成であり、その揺動操作用のフランジが側方に張り出しているため、安全帯用フックを構築物に係合する使用状態において、上記フランジにランヤードや障害物が係合し、引張り力の負荷により、開放片が意に反して係合解除位置に向けて揺動させられる場合がある。
このとき、係止ピンと係合凹部の係合が解除すると共に、ストッパの一端部に設けられたピンが開閉片の閉止部先端の外側面に対して係合解除して開閉片は開閉可能なフリー状態となるため、万一足を踏み外すと、開閉片が開放方向に揺動し、その開閉片に極めて大きな衝撃力が負荷されて損傷し、ときには変形して構築物に対する係合が解除する可能性があり、安全性を高める上において改善すべき点が残されている。
また、開閉片の開放状態において、その開閉片の内周における頂点部は、開閉片の揺動中心のほぼ直下に位置するため、開閉片を開放状態にして構築物に係合した場合、開閉片における内周の頂点部付近に構築物が係合して、開閉片に閉鎖方向への回転モーメントが作用せず、開閉片を閉鎖させることができない事態が生じる。このため、構築物に対する開閉片の係合後、開閉片の閉鎖片を構築物に押し当てて開閉片を閉鎖方向に揺動させる必要が生じ、操作が煩わしく、その操作性を高める上において改善すべき点が残されている。
この発明の課題は、フック本体の鉤部を開閉する開閉レバーのロックおよびロック解除を行う解除レバーが意に反して解除方向に揺動されるのを防止し、仮に解除方向に揺動された場合でも、開閉レバーを閉鎖状態に保持できるようした安全性に優れた大型の安全帯用フックを提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、鉤部を先端部に有し、その鉤部の後端部に基板部が連設された一対の側枠を、対向部間に間隔をおいて互いに連結したフック本体と、そのフック本体の鉤部開口を開閉する開閉片部を先端部に有し、その開閉片部の後端部に反転部が連設され、その反転部の後端部に連動片部が連設され、前記開閉片部の後端部が前記鉤部の先端部に回動自在に支持されて、前記側枠間で揺動可能な開閉レバーと、前記フック本体の基板部に形成された操作窓に操作片部が臨み、その操作片部を握る操作により前記基板部間において揺動される解除レバーと、前記基板部の背側に設けられて基板部間に向けて揺動可能な支持とされ、弾性部材により基板部の背側から離反する待機位置に向けて付勢された操作レバーと、前記操作レバーの前記基板部間に向けての揺動に連動して前記開閉レバーを鉤部の開口が開放する方向に揺動させる連動手段と、両端間の長さ方向中央部を中心にして回動自在に支持され、前記基板部の腹側に位置する一端部に前記開閉レバーの閉鎖状態で開閉片部の先端部外側に対して係脱可能な係合部が設けられ、他端部に前記操作レバーに設けられた係合ピンに係合可能な凹段部が設けられ、前記解除レバーの揺動に連動して開閉片部および係合ピンに対しての係合が解除する方向に揺動するロックレバーと、前記ロックレバーをロック方向に向けて付勢する弾性部材とを有してなり、前記基板部に突起部を設け、前記開閉レバーにおける開閉片部の先端部内側に前記突起部が嵌合可能な係合凹部を設けた構成を採用したのである。
上記の構成からなる安全帯用フックにおいて、操作窓に指先を挿入し、解除レバーの操作片部を握る操作によって解除レバーを解除方向に揺動させると、その解除レバーの揺動に連動してロックレバーが係合解除方向に揺動し、係合部が開閉片部の先端部外側に対して係合解除する。
また、ロックレバーの係合解除方向の揺動により係合ピンに対する凹段部の係合が解除し、操作レバーを揺動操作し得る状態となる。そこで、解除レバーの操作片部と操作レバーとを握り締める操作により、操作レバーを基板部間に向けて揺動させると、その揺動に連動して開閉レバーが揺動し、その開閉レバーの開閉片部が外方に向けて揺動してフック本体の鉤部が開放状態とされる。
上記のようなフック本体の鉤部の開放状態において、開閉レバーの開閉片部を、例えば、構築物としての足場枠のパイプに係合すると、開閉片部の内周がパイプに沿って移動して反転部の内周がパイプと接触する。パイプが開閉レバーの内側に納まる状態において、操作レバーおよび解除レバーの握りを解除すると、弾性部材の復元弾性力により操作レバーが基板部から離反する待機位置に向けて揺動し、その揺動に連動して開閉レバーも揺動して、開閉片部が鉤部の開口を閉鎖する。
また、ロックレバーも弾性部材の復元弾性により係合位置に向けて揺動し、係合部が開閉片部の先端部外周に係合して開閉レバーを閉鎖位置でロックすると共に、凹段部が操作レバーの係合ピンに係合して、操作レバーを待機位置でロックし、フック本体はパイプに係合する状態に保持される。
この発明に係る安全帯用のフックにおいては、開閉レバーを閉鎖位置でロックするロックレバーのロック解除に際し、操作窓に指先を挿入し、一対の基板部間に組み込まれた解除レバーの操作片部を握り締める必要があるため、障害物に対する引っ掛かり等によって解除レバーが揺動操作されるようなことは殆どなく、意に反して、解除レバーが解除操作されることはない。
仮に、解除レバーが解除操作され、その解除レバーに連動して揺動するロックレバーの係合部が開閉片部の先端部外周に対して係合解除しても、開閉片部の先端部内周に形成された係合凹部は基板部に設けられた突起部に係合する状態にあるため、作業者が万一足を踏み外してフック本体の鉤部に衝撃力が負荷されたとしても、その衝撃力は係合凹部と突起部の係合部で受けられることになる。このため、鉤部が変形し、あるいは、損傷するという不都合の発生はなく、パイプに対する係合状態を確保し極めて安全である。
この発明に係る安全帯用フックにおいて、操作レバーの揺動に連動して開閉レバーを揺動させる連動手段として、連動片部に形成された長孔と、操作レバーの揺動側端部に設けられて上記長孔内にスライド自在に挿入された連動ピンからなるものを採用することができる。
ここで、開閉レバーにおける反転部の内周に、その開閉レバーがフック本体の鉤部の開口を開放する状態で、開閉レバーの揺動中心より内側の位置に頂点部を形成する曲線状の凹部を形成しておくと、開放状態とされた開閉レバーの開閉片部をパイプに係合してフック本体を引き下げると、開閉片部の内周がパイプの外周一部に沿って下方に移動し、凹部がパイプに対向すると、フックが停止する。
このとき、凹部とパイプの係合位置は開閉レバーの揺動中心より内側であるため、フック本体に小さな引下げ力を付与することにより、開閉レバーに閉鎖方向への回転モーメントが負荷されるため、開閉レバーを閉鎖位置にスムーズに戻すことができ、係合時の操作性を向上させることができる。
なお、操作レバーを待機位置に向けて付勢する弾性部材として、フックの全体を引き上げ可能な大きさの弾性力を有するものを採用することによって、凹部の内周にパイプが係合する状態から開閉レバーを閉鎖位置に自動的に戻すことができる。
また、開閉レバーの閉鎖状態において、その開閉レバーのフック本体の一対の側板によって隠蔽される部位に、開閉レバーが不完全に閉鎖する状態で外部に露出する表示部を設けておくと、その表示部の視認によって開閉レバーが完全に閉鎖しているかどうかの確認を行うことができる。ここで、表示部は着色されたものであってもよく、ラベルの貼付によるものであってもよい。
この発明においては、上記のように、ロックレバーをロック解除させる場合に、基板部に形成された操作窓に指先を挿入し、解除レバーの操作片部を握り締める必要があるため、障害物に対する引っ掛かり等によって解除レバーが揺動操作されるようなことは殆どなく、解除レバーが意に反して解除操作されるという不都合の発生はない。
仮に、解除レバーが解除操作され、その解除レバーに連動して揺動するロックレバーの係合部が開閉片部の先端部外周に対して係合解除したとしても、開閉片部の先端部内周に形成された係合凹部が基板部に設けられた突起部に係合する状態にあるため、万一作業者が足を踏み外してフック本体の鉤部に衝撃力が負荷されたとしても、その衝撃力は係合凹部と突起部の係合部で受けられることになり、鉤部が変形し、あるいは、損傷するという不都合の発生はなく、構築物に対する係合状態を確保し、極めて安全である。
この発明に係る安全帯用フックの実施の形態を示す正面図 図1の右側面図 図1に示す安全帯用フックの縦断面図 図3に示される解除レバー、ロックレバー、操作レバーを示す分解斜視図 開閉レバーの開放状態を示す縦断面図 図5の一部を示す拡大断面図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図4に示すように、安全帯用フックは、フック本体10と、そのフック本体10に形成された鉤部12を開閉する開閉レバー20と、その開閉レバー20を開閉操作する操作レバー30を有している。
また、安全帯用フックは、図3に示すように、開閉レバー20を閉鎖位置でロックし、かつ、操作レバー30を待機位置でロックするロックレバー40およびそのロックレバー40をロック解除位置に向けて揺動させる解除レバー50を有している。
図1および図2に示すように、フック本体10は、アルミ合金を素材とする一対の側枠11からなる。一対の側枠11は、先端部に鉤部12を有し、その鉤部12の後端部に基板部13が設けられている。一対の側枠11は、間隔をおいて対向配置され、基板部13の下端部間に補強板14を挟み込む状態において、側枠11のそれぞれを貫通する複数のリベット15の端部の加締めにより互いに連結されている。
また、一対の側枠11における基板部13のそれぞれには操作窓16が設けられ、その操作窓16の下側において上記補強板14を貫通するようにしてロープ連結孔17が設けられている。
図3に示すように、開閉レバー20は、フック本体10と同様に、アルミ合金を素材としている。この開閉レバー20はフック本体10の鉤部12開口を開閉する開閉片部21を先端部に有し、その開閉片部21の後端部に反転部22が連設され、その反転部22の後端部に連動片部23が連設された構成とされている。
開閉レバー20は、フック本体10の鉤部12の先端部間に設けられたリベット15aにより開閉片部21の後端部が回動自在に支持され、そのリベット15aを中心にして揺動自在に支持されており、上記開閉片部21が鉤部12の開口を閉鎖する状態において、反転部22および連動片部23のそれぞれがフック本体10の一対の側枠11間に収容されるようになっている。
開閉レバー20の反転部22には表示部24が設けられている。表示部24は、開閉レバー20の閉鎖状態において側枠11により隠蔽され、上記開閉レバー20が不完全に閉鎖していると、外部に露出する。したがって、表示部24の視認により、開閉レバー20が完全に閉鎖しているかどうかを確認することができる。
表示部24として、ここでは、色付きのラベルを張り付けるようにしているが、開閉レバー20に塗料を用いて着色してもよい。
また、開閉レバー20における開閉片部21の先端部内周には係合凹部25が向けられている。係合凹部25は、開閉レバー20の閉鎖状態において基板部13の腹側の側部間に設けられた突起部としてのリベット15bに嵌合可能とされている。
さらに、開閉レバー20における反転部22の内周には凹部26が形成されている。凹部26の内周は、図5に示すように、開閉レバー20がフック本体10の鉤部12の開口を開放する状態で、開閉レバー20の揺動中心となるリベット15aより内側の位置に頂点部aを形成するようになっている。
図3に示すように、操作レバー30は、操作板部31の両側に対向一対の側板部32を設けた構成とされ、アルミ合金を素材としている。操作レバー30は側板部32の下端部がフック本体10における基板部13の腹側の側部間に設けられたリベット15cにより回動自在に支持され、そのリベット15cを中心にフック本体10の側枠11間に向けて揺動自在とされている。
リベット15cには捩じりばねからなる弾性部材33が支持されている。弾性部材33は操作レバー30を基板部13から離反する待機位置に向けて付勢している。
操作レバー30と開閉レバー20の相互間には、操作レバー30の揺動に連動して開閉レバー20を揺動させる連動手段35が設けられている。
連動手段35は、開閉レバー20の連動片部23に形成された長孔36と、操作レバー30の揺動側端部に設けられて上記長孔36内にスライド自在に挿入された連動ピン37からなり、操作レバー30を基板部13に向けて揺動させると、開閉レバー20が鉤部12の開口が開放する方向に揺動する。
図3および図6に示すように、ロックレバー40は、一対の側枠11における基板部13の対向部間において操作窓16とロープ連結孔17間に組み込まれ、その長さ方向の中央部が操作窓16とロープ連結孔17の間に設けられたリベット15dにより回動自在に支持されて、そのリベット15dを中心にして揺動自在とされている。
ロックレバー40は、アルミ合金からなり、基板部13の腹側に位置する一端部にはピンからなる係合部41が設けられている。係合部41は開閉レバー20の閉鎖状態で開閉片部21の先端部外側に対して係脱自在とされおり、その係合によって開閉レバー20を閉鎖状態に保持するようになっている。
また、ロックレバー40の上記基板部13の背側に位置する他端部には凹段部42が設けられている。凹段部42は、操作レバー30の下端部に設けられた係合ピン43に対して係脱自在とされ、その係合によって操作レバー30を待機位置で保持して、基板部13側に揺動するのを阻止するようになっている。
係合ピン43は操作レバー30の側面から側方に突出し、その突出部が基板部13に形成された弧状孔45内に挿入されている。
ロックレバー40の揺動中心となる上記リベット15dには捩じりばねからなる弾性部材44が支持されている。弾性部材44はロックレバー40を、係合部41が開閉片部21の先端部外側に係合し、かつ、凹段部42が係合ピン43に同時に係合する係合方向に向けて付勢する。この弾性部材44の弾性力は操作レバー30を付勢する前述の弾性部材33の弾性力より弱くなっている、
図3乃至図6に示すように、解除レバー50は、操作片部51の一端部にアーム片部52が連設されたL字状をなし、アルミ合金を素材としている。この解除レバー50は一対の側枠11における基板部13の対向部間に組み込まれて操作片部51が操作窓16に臨み、基板部13の腹側に延びるアーム片部52の端部が一対の基板部13を互いに連結する前述のリベット15bにより回動自在に支持されて、そのリベット15bを中心に揺動自在とされている。
解除レバー50におけるアーム片部52にはピン53が設けられ、そのピン53はロックレバー40に形成された長孔54内に挿入され、操作片部51を握る操作により解除レバー50の揺動に連動してロックレバー40を係合解除位置に向けて揺動させるようになっている。
実施の形態で示す安全帯用フックは上記の構造からなり、図1に示す構築物としてのパイプPに対する係合に際しては、開閉レバー20の開閉片部21がフック本体10の鉤部12を開放する方向に開閉レバー20を揺動させ、その開閉レバー20の開閉片部21をパイプPに係合させる。
開閉レバー20の揺動に際しては、操作窓16に指先を挿入して解除レバー50の操作片部51に指先を掛け、その操作片部51と操作レバー30とを同時に握り込むようにする。
このとき、解除レバー50を係合位置に向けて付勢する弾性部材44の弾性力は操作レバー30を待機位置に向けて付勢する弾性部材33の弾性力より弱いため、解除レバー50が先に揺動する。
この際、解除レバー50に設けられたピン53がロックレバー40に形成された長孔54に挿入されているため、解除レバー50の揺動に連動してロックレバー40が解除位置に向けて揺動し、その揺動によって、図6に示すように、開閉レバー20の開閉片部21の先端部外側に対する係合部41の係合が解除すると共に、操作レバー30の係合ピン43に対する凹段部42の係合が解除する。
開閉片部21の先端部外側に対する係合部41の係合解除により開閉レバー20は揺動可能な状態となり、また、係合ピン43に対する凹段部42の係合解除によって、操作レバー30を揺動操作し得る状態となる。
上記のような解除レバー50の揺動後、操作レバー30が基板部13間に向けて揺動する。この時、操作レバー30と開閉レバー20の相互間には長孔36と連動ピン37とからなる連動手段35が設けられているため、操作レバー30の揺動に連動して開閉レバー20が揺動し、その開閉レバー20の開閉片部21が外方に向けて揺動して、図5に示すように、フック本体10の鉤部12が開放状態とされる。
上記のようなフック本体10の鉤部12の開放状態において、開閉レバー20の開閉片部21をパイプPに係合して、フック本体10を引き下げると、開閉片部21の内周がパイプPの外周に沿って下方に移動する。反転部22の内周がパイプPの外周に対向すると、その反転部22の内周には凹部26が設けられているため、凹部26がパイプPの外周上部に係合する。
ここで、開閉レバー20の開放状態における凹部26の頂点部aは開閉レバー20の揺動中心となるリベット15aの位置より内側に位置しているため、パイプPに対する凹部26の係合状態で操作レバー30および解除レバー50の握りを解除してフック本体10に引き下げ力を付与することにより、パイプPから凹部26のパイプ係合部に押し上げ力が負荷され、開閉レバー20に閉鎖方向への回転モーメントが負荷される。その回転モーメントの負荷により、開閉レバー20が閉鎖位置に向けて揺動する。
また、操作レバー30の握りの解除により、弾性部材33の復元弾性によって操作レバー30が基板部13から離反する待機位置に向けて揺動し、その揺動に連動して開閉レバー20は、開閉片部21が鉤部12の開口を閉じる方向に向けて揺動する。
このように、開閉レバー20は、パイプPからの押し上げと弾性部材33の復元弾性とによって開閉片部21が鉤部12の開口を閉じる方向の回転モーメントが負荷されるため、開閉レバー20を閉鎖位置にスムーズに戻され、係合凹部25にリベット15bが係合する。
上記のようにして開閉レバー20が閉鎖位置に戻り、操作レバー30が待機位置に戻ると、操作レバー30に設けられた係合ピン43がロックレバー40の凹段部42と上下で対向し、弾性部材44の復元弾性によりロックレバー40が係合位置に向けて揺動し、係合部41が開閉片部21の先端部外側に係合する。その係合によって開閉レバー20が閉鎖位置に保持される。
また、凹段部42が係合ピン43に係合し、その係合によって操作レバー30が待機位置に保持され、フック本体10はパイプPに係合する状態に保持される。
実施の形態における安全帯用フックにおいては、開閉レバー20を閉鎖位置でロックするロックレバー40は、そのロック解除に際し、操作窓16に指先を挿入し、解除レバー50の操作片部51を握り締める必要があるため、障害物に対する引っ掛かり等によって解除レバー50が揺動操作されるようなことはなく、解除レバー50が意に反して解除操作されることはない。
仮に、解除レバー50が解除操作され、その解除レバー50に連動して揺動するロックレバー40の係合部41が開閉片部21の先端部外周に対して係合解除しても、開閉片部21の先端部内周に形成された係合凹部25は基板部13に設けられた突起部としてのリベット15bに係合する状態にあるため、作業者が万一足を踏み外してフック本体10の鉤部12に衝撃力が負荷されたとしても、その衝撃力は係合凹部25とリベット15bの係合部で受けられることになる。このため、鉤部12が変形し、あるいは、損傷するという不都合の発生はなく、パイプPに対する係合状態を確保し、極めて安全である。
ここで、開閉レバー20が不完全に閉鎖していると、表示部24が鉤部12から外部に露出し、その表示部24の視認によって開閉レバー20が不完全に閉鎖していることを知ることができる。
10 フック本体
11 側枠
12 鉤部
13 基板部
15b リベット(突起部)
16 操作窓
20 開閉レバー
21 開閉片部
22 反転部
23 連動片部
24 表示部
25 係合凹部
30 操作レバー
33 弾性部材
35 連動手段
36 長孔
40 ロックレバー
41 係合部
42 凹段部
43 係合ピン
44 弾性部材
50 解除レバー
51 操作片部

Claims (4)

  1. 鉤部を先端部に有し、その鉤部の後端部に基板部が連設された一対の側枠を、対向部間に間隔をおいて互いに連結したフック本体と、
    そのフック本体の鉤部開口を開閉する開閉片部を先端部に有し、その開閉片部の後端部に反転部が連設され、その反転部の後端部に連動片部が連設され、前記開閉片部の後端部が前記鉤部の先端部に回動自在に支持されて、前記側枠間で揺動可能な開閉レバーと、
    前記フック本体の基板部に形成された操作窓に操作片部が臨み、その操作片部を握る操作により前記基板部間において揺動される解除レバーと、
    前記基板部の背側に設けられて基板部間に向けて揺動可能な支持とされ、弾性部材により基板部の背側から離反する待機位置に向けて付勢された操作レバーと、
    前記操作レバーの前記基板部間に向けての揺動に連動して前記開閉レバーを鉤部の開口が開放する方向に揺動させる連動手段と、
    両端間の長さ方向中央部を中心にして回動自在に支持され、前記基板部の腹側に位置する一端部に前記開閉レバーの閉鎖状態で開閉片部の先端部外側に対して係脱可能な係合部が設けられ、他端部に前記操作レバーに設けられた係合ピンに係合可能な凹段部が設けられ、前記解除レバーの揺動に連動して開閉片部および係合ピンに対しての係合が解除する方向に揺動するロックレバーと、
    前記ロックレバーをロック方向に向けて付勢する弾性部材と、
    を有してなり、
    前記基板部に突起部を設け、前記開閉レバーにおける開閉片部の先端部内側に前記突起部が嵌合可能な係合凹部を設けた安全帯用フック。
  2. 前記連動手段が、前記連動片部に形成された長孔と、前記操作レバーの揺動側端部に設けられて前記長孔内にスライド自在に挿入された連動ピンからなる請求項1に記載の安全帯用フック。
  3. 前記開閉レバーにおける反転部の内周に、その開閉レバーがフック本体の鉤部の開口を開放する状態で、開閉レバーの揺動中心より内側の位置に頂点部を形成する曲線状の凹部を形成した請求項1又は2に記載の安全帯用フック。
  4. 前記開閉レバーの閉鎖状態において、その開閉レバーのフック本体の一対の側板により隠蔽される部位に、開閉レバーが不完全に閉鎖する状態で外部に露出する表示部を設けた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の安全帯用フック。
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