JP2011084869A - 脚立 - Google Patents

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Abstract

【課題】脚立の閉鎖動作を行う際に、前後の脚の踏ざん同士が衝突して閉鎖動作を妨げることを無くし、踏ざんの幅を可及的に広くする。
【解決手段】脚立は、左右方向にのびた開閉軸線Oを中心として互いに開閉自在に連結されている前後の脚11を備えている。各脚11は、互いに左右方向に間隔をおいてのびた左右一対の支柱21と、両支柱21に渡されている踏ざん23とを備えている。各脚11の踏ざん23は、固定踏ざん41および可動踏ざん42よりなる。各脚11の固定踏ざん41の左右両端部は、左右対応する側の支柱21に固定されている。前脚11の可動踏ざん42が、前脚11の固定踏ざん41の後縁部に、後脚11の可動踏ざん42が、後脚11の固定踏ざん41の前縁部に、上記開閉軸線Oと平行にのびた揺動軸線Cを中心として、それぞれ揺動自在に係合されている。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えば、高所作業に用いられる脚立に関する。
この種の脚立としては、互いに開閉自在に連結されている前後の脚を備えており、各脚が、互いに左右方向に間隔をおいてのびた左右一対の支柱と、両支柱に渡されている踏ざんとを備えているものが知られている。
脚立を使用する場合、踏ざんの幅が広いほど安定作業を行い易い。脚立の組立は、両支柱の前後壁間に踏ざんの左右両端部が挿入された状態で、双方が互いに固定される工法が取られることが多い。その場合、踏ざんの幅は、支柱の前後方向の幅以下でなければならず、踏ざんの幅を広くすることに限界があった。
一方、踏ざんの幅を広くするために、支柱に挿入される、踏ざんの左右両端部を除いて、踏ざんの長さ方向中間部に、両支柱間から前後いずれかの側に突出させられた延長部が設けられ、延長部の分、踏ざんの幅を拡げようとする例も知られている。
しかしながら、この例においても、踏ざんの幅を広くすることに限界があった。その理由は、つぎの通りである。脚立を閉鎖状態にした場合、脚立の輸送・保管等の都合で、前後の脚の下端部同士は当接させられることが好ましい。この場合、脚立の閉鎖動作を行う際に、踏ざんの幅を広くしすぎると、前後の脚の踏ざんの延長部先端同士が衝突し、前後の脚の下端部同士が完全に当接させることができなくなってしまう。
さらに、踏ざんの幅が一定限度を超えると、支柱に踏ざんを固定する際の作業工程において、既存の設備では、その作業を実施することが困難であった。
この発明の目的は、脚立の閉鎖動作を行う際に、前後の脚の踏ざん同士が衝突して閉鎖動作を妨げることを無くし、踏ざんの幅を可及的に広くできる脚立を提供することにある。
この発明による脚立は、左右方向にのびた開閉軸線を中心として互いに開閉自在に連結されている前後の脚を備えており、各脚が、互いに左右方向に間隔をおいてのびた左右一対の支柱と、両支柱に渡されている踏ざんとを備えており、各脚の踏ざんが、固定踏ざんおよび可動踏ざんよりなり、各脚の固定踏ざんの左右両端部が、左右対応する側の支柱に固定されており、前脚の可動踏ざんが、前脚の固定踏ざんの後縁部に、後脚の可動踏ざんが、後脚の固定踏ざんの前縁部に、上記開閉軸線と平行にのびた揺動軸線を中心として、それぞれ揺動自在に係合されているものである。
この発明による脚立では、両脚の閉鎖動作にともない、前後の脚の可動踏ざん同士を、揺動させることによって、脚の閉鎖動作を妨げることが避けられる。したがって、踏ざんの幅を広くすることが可能となる。
さらに、各脚の固定踏ざんおよび可動踏ざんの係合部において、固定踏ざんに固定係合部が設けられており、可動踏ざんに、固定係合部に揺動自在に係合された可動係合部が設けられており、固定踏ざんが、踏ざん本体およびこれに着脱自在に取付られた着脱片よりなり、固定係合部は、踏ざん本体に区画された本体係合部と、着脱片に区画された着脱係合部とによって構成されており、着脱係合部を揺動軸線が通っていると、支柱に、固定踏ざんの踏ざん本体を固定した後に、踏ざん本体に着脱片を着脱することが可能である。着脱片の着脱によって、固定踏ざんに可動踏ざんを係合離脱自在に係合することができ、固定踏ざんに可動踏ざんを係合した状態では、固定踏ざんに対して可動踏ざんは揺動自在である。
また、可動踏ざんに、可動係合部にそってのびた防塵堤が設けられており、防塵堤によって、固定係合部および可動係合部間の間隙が被覆されていると、同間隙は、常時、防塵堤によって被覆される。したがって、同間隙に異物等が侵入することを防止できる。
また、固定踏ざんおよび可動踏ざん間に、可動踏ざんの揺動にともなって開閉されるスペースが形成されるようになされており、同スペースにカバー壁部が被覆されており、カバー壁部は、固定踏ざん側に固定されていると、可動踏ざんの揺動に際し、同スペースに作業者の指等が挟まれることを防止できる。
この発明によれば、脚立の閉鎖動作を行う際に、前後の脚の踏ざん同士が衝突することがない、踏ざんの幅を可及的に広くできる脚立が提供される。
この発明の実施の形態を図面を参照しながらつぎに説明する。
以下の説明において、矢印Aで示す方向を前、これと反対側を後といい、左右とは、前方より見て、そのその左右の側を左右というものとする。
図1に示すように、脚立は、前後の脚11と、両脚11の両側面頂部にそれぞれ渡されかつ両脚11の頂部を左右方向にのびた開閉軸線Oを中心として両脚11を開閉自在に連結している一対の回転金具12と、両回転金具12のそれぞれ直下の位置で、両脚11の両側面にそれぞれ渡されている一対の開止金具13とを備えている。
両脚11は、前後の向きは逆であるが、同一構造のものである。以下、前脚11について説明し、後脚11の前脚11と対応する部分については、同一の符号を付して、その説明は、省略する。以下、とくに、必要の無い限り、前後の脚を識別する記載は省略する。
脚11は、互いに間隔をおいてのびた左右一対の支柱21と、両支柱21の頂部に渡されている天板22と、天板22よりも下方レベルの位置で両支柱21に渡されている踏ざん23とよりなる
踏ざん23は、図1では、上段の踏ざん23のみを図示しているが、下段にも今1つの踏ざん24が渡されている(図4および図5)。
各支柱21は、横断面コ字状のアルミニウム押出型材製のものであって、互いに平行に拡がる対向状前後壁31、32と、これらの前後壁31、32の相対する両縁部の一方を連絡している側壁33とよりなる。両支柱21は、前後壁31、32の先端同士を相対させるように配置されている。
各踏ざん23は、固定踏ざん41と、固定踏ざん41の後縁部に上下揺動自在に連結されている可動踏ざん42とよりなる。固定踏ざん41および可動踏ざん42は、ともに、アルミニウム押出型材製のものである。可動踏ざん42の揺動軸線Cは、開閉軸線Oと平行にのびている。
固定踏ざん41は、両支柱21の側壁33の間隔に等しいか、またはそれ以下の長さおよび各支柱21の前後壁31、32の間隔に等しいか、またはそれ以下の幅を有している。
固定踏ざん41の左右両端部が左右対応する側の支柱21の前後壁31、32間に挿入されている。この状態で、リベットによって、両支柱21および固定踏ざん41の固定が果たされている。
可動踏ざん42は、両支柱21の前後壁31、32の先端同士の間隔に等しいか、またはそれ以下の長さを有している。
図2および図3に、固定踏ざん41および可動踏ざん42の断面が詳細に示されている。図2に、可動踏ざん42が揺動範囲の下限に位置する状態を、図3に、その上限に位置する状態をそれぞれ示している。
固定踏ざん41は、横断面正方形に近い略方形筒状のものであって、頂壁51、後壁52、底壁53および前壁54よりなる。
可動踏ざん42は、固定踏ざん41と同様に、頂壁61、後壁62、底壁63および前壁64よりなるが、横断面三角形に近い方形筒状のものである。
まず、固定踏ざん41について、詳細に説明すると、頂壁51の頂面は、踏み面を形成し、これには、複数の並列状滑止リブ71が形成されている。頂壁51および後壁52の交差する角部には、横断面略C字状固定係合部72が後向きに形成されている。固定係合部72の開口上縁部には下向き抜止突起73が設けられている。抜止突起73の中央部を、可動踏ざん42の揺動軸線Cが通っている。固定係合部72の底面72aは、同揺動中心Cを中心とする凹状円弧面に形成されている。下向き抜止突起73の先端面73aは、凸状円弧面となされている。
後壁52および底壁53の交差する角部には、後方および下方に突出させられた横断面略逆L字状ストッパ突条74が設けられている。ストッパ突条74の基部上方には補完条溝75が形成されている。ストッパ突条74の基部前方には、可動踏ざん42の揺動軸線Cを中心として、円弧状に広がるガイド壁部76が設けられている。
つぎに、可動踏ざん42について説明する。頂壁61の頂面には、固定踏ざん41の踏み面に対応して、並列状滑止リブ81が形成されている。前壁64は、固定踏ざん41の後壁52の高さとほぼ等しく、これと相対させられている。頂壁61および前壁64の交差する角部には、固定係合部72にはめ入れられている横断面略T字状可動係合部82が前方突出状に設けられている。可動係合部82の先端部には、下向き抜止突起73を前方から係合させた上向き抜止突起83が形成されている。上向き抜止突起83の下側には、固定係合部72の底面72aに当接させられたガイド突起82aが形成されている。
前壁64の前面下端近くには、補完条溝75に対応する補完突条84が設けられている。底壁63は、平坦部85およびこれの後縁に連なる凹状円弧部86よりなる。平坦部85の前縁に連なって、凸円弧状カバー壁部87が設けられている。カバー壁部87のなす円弧の中心は、可動踏ざん42の揺動軸線Cと一致させられている。カバー壁部87の前縁部には係合凸縁部88が上向きに設けられている。後壁62は、全体的に平坦であって、後斜め下向きに傾斜させられている。
固定踏ざん41および可動踏ざん42を相対的に長さ方向にスライドさせることによって、固定係合部72および可動係合部82が係合され、これにより、固定踏ざん41および可動踏ざん42の係合が果たされている。固定踏ざん41および可動踏ざん42が係合された状態で、可動踏ざん42が両支柱21の後壁52から後方に突出させられている。
図2では、補完条溝75および補完突条84が互いに補完し合っている。ガイド壁部76にその下側からカバー壁部87が被覆されている。係合凸縁部88の先端は、ガイド壁部76に摺接させられている。補完突条84よりも下方の部分がストッパ突条74の先端後向面に前側から当接させられ、これにより、可動踏ざん42の下向き揺動が規制されている。換言するならば、ストッパ突条74の先端後向面が可動踏ざん42の下限ストッパ91を形成している。
図3では、固定踏ざん41の後壁52および可動踏ざん42の前壁64間に下向きに大きく広がるスペースが形成されており、このスペースにカバー壁部87が被覆されている。これにより、同スペースに指等が挟まれることを防止できる。ストッパ突条74の基端前向面に係合凸縁部88が後側から当接させられ、これにより、可動踏ざん42の上向き揺動が規制されている。換言するならば、ストッパ突条74の基端前向面が可動踏ざん42の上限ストッパ92を形成している。
つぎに、図4および図5を参照しながら、脚11立の開閉動作を説明する。図4および図5において、その右側を前、これと反対側を後というものとする。
図5(a)は、脚立の使用時を示し、前後の脚11は開放状態である。前後の脚11の水平線に対する角度θ1は、約75°である。前後の脚11の踏ざん23は、いずれも水平である。すなわち、各踏ざん23の固定踏ざん41および可動踏ざん42の頂面は、水平な同一平面に含まれている。下限ストッパ91によって、可動踏ざん42の下向きの揺動が規制されている。
図5(a)に示す状態から前後の脚11を閉じていくと、両可動踏ざん42の頂面は同一面に含まれたままその水平線に対する角度を増加させていく。やがて、図5(b)に示すように、前後の脚11の踏ざん23の先端同士が初めて接触させられる。このときに、各踏ざん23の固定踏ざん41および可動踏ざん42の頂面が水平線に対してなす角度θ2は、約13°である。この状態から、両脚11をさらに閉じる方向に押圧すると、両踏ざん23の接触点Sは、各可動踏ざん42の揺動軸線Cよりも上方レベルに位置させられているため、両脚11に作用させられる押圧力の一部は、両可動踏ざん42の先端部を上向きに持ち上げるように作用する。
両可動踏ざん42の先端部が持ち上げられていくにしたがって、両可動踏ざん42の先端部を接触させたままで、固定踏ざん41の頂面および可動踏ざん42の頂面は、面一であったときの180°からその角度を次第に狭めていく。図5(c)では、両脚11が互いに平行となっている。つまり、両脚11の水平線に対する角度は、90°である。
図5(d)では、両脚11が完全に閉じられていて、両脚11の下端同士が接触させられている。このときに、両脚11の水平線に対する角度θ3は、90°を、約7°程度超えている。両可動踏ざん42の底面同士は、双方の間に若干間隔をおいて、ほぼ垂直面内においてに相対させられている。
以上は、両脚11を閉鎖するに際し、両可動踏ざん42が可動範囲の下限に位置させられている場合の説明である。ところが、両脚11を閉鎖するに際し、両可動踏ざん42がその下限に位置させられているとは限らず、両可動踏ざん42の少なくともいずれか一方がその揺動範囲のどこかに位置させられている可能性もある。
図5は、両脚11を閉鎖するに際し、後側の可動踏ざん42が上限ストッパ92によってその上向きの揺動が規制され、前側の可動踏ざん42が下限ストッパ91によってその下向きの揺動が規制されているケースを示すものである。
図5(a)に、両可動踏ざん42が初めて接触させられたときの状態が示されている。後側の可動踏ざん42の底面に前側の可動踏ざん42の先端部が接触させられている。この状態から、さらに、両脚11が閉じられていくと、後側の可動踏ざん42の底面に前側の可動踏ざん42の先端部が接触させらたまま、後側の可動踏ざん42の底面にそって前側の可動踏ざん42の先端部が押上られていく。このときの様子が、図5(b)に示されている。最終的に両脚11が閉じたときは、図4(d)に示す通りである。
ここで、後側の可動踏ざん42の底面にそって前側の可動踏ざん42が移動していくときの様子を詳しく検証する。
図6において、開閉軸線Oを中心とする揺動軸線Cの回転半径R上に、3つの第1〜第3揺動軸線C1、C2、C3が前から後にかけてプロットされている。第1〜第3揺動軸線C1、C2、C3に対応する、後側および前側を可動踏ざん42の3つの第1〜第3接触点S1、S2、S3が下から順に示されている。これらの第1〜第3接触点S1、S2、S3は、円弧部86上にある。第1接触点S1は、双方の可動踏ざん42が最初に接触する点である。第3接触点S3は、双方の可動踏ざん42が最終的に接触し、そこから離れていく点である。第2接触点S2は、第1接触点S1および第3接触点S3の中間点で、第1接触点S1および第3接触点S3からの距離はほぼ等しい。このことは、両脚11が閉じられる際に、揺動軸線C1、C2、C3が移動する距離と、後側の可動踏ざん42の円弧部86にそって前側の可動踏ざん42の先端が移動する距離S1、S2、S3とは釣り合っており、その際の前側の可動踏ざん42の揺動速度が一定であることを意味する。つまり、可動踏ざん42を押上げるために作用させられる押上力が、例えば、摩擦係数等の関係から、一定で、可動踏ざん42に無理な力が作用させられないのである。
比較例として、後側の可動踏ざん42の底面に円弧部86が無くて、後側の可動踏ざん42の底面全体が平坦である場合を想定する。図7に示すように、第1接触点S1および第3接触点S3の位置は、図6に示す場合と同じである。ところが、第1接触点S1および第3接触点S3の中間に第4接触点S4が示されている。第4接触点S4は、第2接触点S2に対応するものであるが、第1接触点S1から第4接触点S4までの距離は、第3接触点S3から第4接触点S4までの距離よりも大である。このことは、第1接触点S1から第4接触点S4まで、前側の可動踏ざん42の先端部はかなり速い速度で移動させられ、その後は、かなり遅い速度で移動させられる。この間に、前側の可動踏ざん42の先端部には、双方の可動踏ざん42間に作用する摩擦等による無理な力が加わることを意味する。
図6および図7から分かることは、円弧部86が、前側の可動踏ざん42のスムースな揺動を妨げない逃げを形成し、双方の可動踏ざん42が互いに干渉し合わないようになっていることが分かる。
図8〜図10に、固定踏ざん41および可動踏ざん42の変形例が示されている。上記例では、固定踏ざん41および可動踏ざん42を、長さ方向に相対的にスライドさせることによって、固定係合部72および可動係合部82を係合させ、この後に、固定踏ざん41を支柱21を固定していた。その固定後は、その固定を解除して、支柱21および固定踏ざん41を分離しない限り、固定踏ざん41から可動踏ざん42を分離することはできなかった。
この変形例では、支柱21に対する固定踏ざん41の固定有無に関わり無く、固定踏ざん41に対する可動踏ざん42の係合・離脱を自在に行うことを可能としたものである。以下の説明において、上記例と対応する部分には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
固定踏ざん41は、踏ざん本体41Aおよび着脱片41Bよりなる。踏ざん本体41Aの構造は、着脱片41Bを除いて、上記例の固定踏ざん41の構造に相当する。以下、踏ざん本体41Aの構造を、固定踏ざん41の構造に読み替えるものとする。着脱片41Bは、左右方向にのびた帯板状のものである。踏ざん本体41Aの頂壁51よりも後方に、着脱片41Bの後縁部が突出させられている。
踏ざん本体41Aの頂壁51後部には一段低い段部101が設けられている。この段部101上に着脱片41Bがリベット102によって固定されている。
踏ざん本体41Aの頂壁51および後壁52の交差する部分と、その上方にある着脱片41Bの後縁部とにわたって、上記例の固定係合部72に相当する固定係合部111が設けられている。この固定係合部111は、踏ざん本体41Aに区画された本体係合部111Aと、着脱片41Bに区画された着脱係合部111Bとよりなる。本体係合部111Aおよび着脱係合部111Bは、合体させられて、横断面略C字状をなす。着脱片41Bの突出端、すなわち、固定係合部111の開口上縁には下向き抜止突起112が形成されている。この下向き抜止突起112を、可動踏ざん41の揺動軸線Cが通っている。本体係合部111Aの底面111Cは、同揺動中心Cを中心とする凹状円弧面に形成されている。下向き抜止突起112の先端面112Aは、凸状円弧面となされている。
本体係合部111Aに隣接してその前方には補完条溝121が形成されている。着脱片41Bの底面には、補完条溝121にはめ入れられた補完突条122が設けられている。補完条溝121および補完突条122のはめ合いによって、着脱片41Bに作用する水平方向の力に対する抵抗力が補強されるようになっている。
可動踏ざん41は、上記例の可動係合部82とほぼ同形状の可動係合部131を有している。可動係合部131の先端部には、下向き抜止突起112を前方から係合させた上向き抜止突起132が形成されている。上向き抜止突起132の下側には、本体係合部111Aの底面に対応する円弧状ガイド面133が形成されている。
踏ざん本体41Aを支柱21に固定した後に、本体係合部111Aおよび着脱係合部111Bによって、可動係合部131を上下から挟むように、踏ざん本体41Aに着脱片41Bを固定すれば、固定踏ざん41に対する可動踏ざん42の取付が果たされる。この逆の手順で、固定踏ざん41から可動踏ざん42が取り外しされる。
可動踏ざん41の可動係合部131からやや後方の位置に、防塵堤141が設けられている。防塵堤141は、可動踏ざん41の頂面と直交してその左右方向にのびている。防塵堤141によって、固定係合部111および可動係合部131間の間隙が被覆されている。
以上説明した脚立は、梯子の機能を果たすように使用される場合がある。その場合、図11に示すように、後脚11Aの上方にこれと一直線上に連なるように前脚11Bが跳ね上げられる。そうすると、前脚11Bの踏みざん23の可動踏ざん42は、その自重によって、固定踏ざん41から垂れ下がることになる。
このときの様子が、図12に、詳細に示されている。この場合、図8〜図10に示す固定踏ざん41および可動踏ざん42をそのま使用すると、可動踏ざん42の揺動にともない、可動踏ざん42と一体化されたカバー壁部87が揺動させられることとなる。
脚立を上り下りする作業者が揺動するカバー壁部87を掴むと危険である。この危険を防止するために、図12に示すカバー壁部87に相当するものは、固定踏ざん41側に固定されている。
図12では、図8〜図10に示す状態とは、前後および上下が逆に示されている。図12において、固定踏ざん41および可動踏ざん42を構成する部分を、図8〜図10に示す状態に読み替えて説明する。
固定踏ざん41の底壁53には、一段高い段部151が設けられている。この段部151の頂面にカバー片152がリベット153によって固定されている。カバー片152は、上記カバー壁部87に相当する円弧状カバー壁部161を有している。カバー壁部161の先端にはストッパ162が設けられている。可動踏ざん42の前壁64下縁部には、ストッパ162に当接させられる係合凸縁163が設けられている。可動踏ざん42の底壁61の、係合凸縁163よりも後方の部分には、上記例の平坦部85に代わって、ストッパ162の先端に摺接させられた下向き凹円弧状摺動壁部164が設けられている。
この発明による脚立の斜視図である。 可動踏ざんが下限に位置する状態を示す、同脚立の踏ざんの横断面図である。 可動踏ざんが上限に位置する状態を示す、同脚立の踏ざんの横断面図である。 同脚立の開閉動作説明図である。 同脚立の図4とは別の態様を示す開閉動作説明図である。 同脚立の図5に示す開閉動作を詳細に示す説明図である。 同脚立の比較例を示す図6に対応する説明図である。 同踏ざんの固定踏ざんおよび可動踏ざんの変形例を示す分解図である。 同可動踏ざんが下限に位置する状態を示す、同脚立の踏ざんの横断面図である。 同可動踏ざんが上限に位置する状態を示す、同脚立の踏ざんの横断面図である。 同脚立の梯子としての使用例を示す側面図である。 図11に示す部分の一部拡大横断面である。
11 脚
21 支柱
23 踏ざん
41 固定踏ざん
42 可動踏ざん
O 開閉軸線
C 揺動軸線

Claims (4)

  1. 左右方向にのびた開閉軸線を中心として互いに開閉自在に連結されている前後の脚を備えており、各脚が、互いに左右方向に間隔をおいてのびた左右一対の支柱と、両支柱に渡されている踏ざんとを備えており、各脚の踏ざんが、固定踏ざんおよび可動踏ざんよりなり、各脚の固定踏ざんの左右両端部が、左右対応する側の支柱に固定されており、前脚の可動踏ざんが、前脚の固定踏ざんの後縁部に、後脚の可動踏ざんが、後脚の固定踏ざんの前縁部に、上記開閉軸線と平行にのびた揺動軸線を中心として、それぞれ揺動自在に係合されている脚立。
  2. 各脚の固定踏ざんおよび可動踏ざんの係合部において、固定踏ざんに固定係合部が設けられており、可動踏ざんに、固定係合部に揺動自在に係合された可動係合部が設けられており、固定踏ざんが、踏ざん本体およびこれに着脱自在に取付られた着脱片よりなり、固定係合部は、踏ざん本体に区画された本体係合部と、着脱片に区画された着脱係合部とによって構成されており、着脱係合部を揺動軸線が通っている請求項1に記載の脚立。
  3. 可動踏ざんに、可動係合部にそってのびた防塵堤が設けられており、防塵堤によって、固定係合部および可動係合部間の間隙が被覆されている請求項2に記載の脚立。
  4. 固定踏ざんおよび可動踏ざん間に、可動踏ざんの揺動にともなって開閉されるスペースが形成されるようになされており、同スペースにカバー壁部が被覆されており、カバー壁部は、固定踏ざん側に固定されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の脚立。
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