JP6256381B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関し、特に、一次給紙及び二次給紙を単一の駆動源により実現する画像形成装置に関する。
プリンター、複写機等の電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラムを一様に帯電させる工程、帯電させた感光体ドラムを露光して潜像を形成する工程、潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する工程、トナー像を用紙等の被転写体に転写する工程、被転写体に転写されたトナー像を溶融定着する工程の一連のプロセスを経ることで画像を形成する。このような画像形成装置では、電源オン直後や、低消費電力モードから通常モードへの移行直後は、トナー像を溶融定着に使用される定着器の温度がトナー像を溶融定着する温度(定着温度)に到達していないため、定着器の温度が定着温度に上昇するまで待機する必要がある。
一方、画像形成装置において、ファーストプリントタイム(ファーストコピータイム)の短縮は常に求められており、このような要求に対応するためには上述の待機時間を短縮する必要がある。そのため、従来、種々の提案がなされている。
例えば、後掲の特許文献1は、定着部の温度に応じてプロセス速度を変更することでファーストコピータイムを短縮する画像形成装置を開示している。また、特許文献2は、定着器と感光ドラムとが同一駆動となる画像形成装置において、定着器をプロセス速度よりも遅く回転させることで、定着器の温度立ち上がり時間を短縮する構成を開示している。
特開2006−242982号公報 特開2007−199396号公報
しかしながら、特許文献1が開示する技術では、同一の印刷ジョブ内でもプロセス速度が変更されている。プロセス速度が異なると画質等が異なる状態になるため、同一の印刷ジョブ内の印刷物にもかかわらず画質の異なる印刷物が形成されてしまう。また、この構成では、より詳細な制御を可能とするために選択可能なプロセス速度数を増加させると、制御が複雑になる。そのため、部数が多い場合には生産性が悪化する状況にもなり得る。
また、特許文献2が開示する技術では、プロセス速度が単一である画像形成装置を前提としているため、多様な用紙種に適切な画像形成を可能とするために用紙種に応じたプロセス速度を使用する画像形成装置に、そのまま適用することは困難である。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みてなされたものであって、複数のプロセス速度のそれぞれにおいて、良好な印刷品質を得ることができ、かつファーストプリントタイムを短縮することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明は以下の技術的手段を採用している。すなわち、本発明に係る画像形成装置は、作像部、レジストローラー、定着部、回転駆動源、温度検知部、一次給紙速度決定部、二次給紙開始条件選択部、及び駆動制御部を備える。作像部は用紙等の被転写体上に画像を形成する。レジストローラーは、画像形成タイミングに合わせて作像部へ被転写体を送り出す。定着部は、被転写体上に形成された画像を被転写体に定着させる。回転駆動源は、少なくともレジストローラーへ被転写体を搬送する搬送ローラー及び定着部を駆動する。なお、回転駆動源は、単一の駆動源として構成される。温度検知部は定着部の温度を検知する。一次給紙速度決定部は、レジストローラーへ被転写体を搬送する一次給紙を開始する際に、温度検知部により検知された温度に基づいて一次給紙の搬送速度を決定する。二次給紙開始条件選択部は、レジストローラーから作像部及び定着部へ被転写体を搬送する二次給紙を開始する際に、指定された二次給紙の搬送速度に応じて、二次給紙を開始する温度検知部の温度条件を選択する。駆動制御部は、一次給紙速度決定部により決定された搬送速度にしたがって回転駆動源を駆動して一次給紙を実行する。そして、温度検知部により検知された温度が二次給紙開始条件選択部により決定された温度条件を満足するときに、指定された搬送速度にしたがって回転駆動源を駆動して二次給紙を実行する。二次給紙の搬送速度は、例えば、被転写体の種別に応じて指定される。
この画像形成装置では、定着部の温度に応じて一次給紙における被転写体の搬送速度が選択される。また、二次給紙における被転写体の搬送速度は、例えば、被転写体の材質等に応じて選択される。この装置では、搬送ローラー及び定着部が単一の回転駆動源により駆動されるため、回転駆動源の回転速度が遅いほど、定着部の温度上昇速度は大きくなる。そのため、定着部の温度に応じた搬送速度で一次給紙を行うことで、一次給紙の開始から二次給紙の開始までの時間を短縮することができる。その結果、ファーストプリントタイムを短縮することができる。また、二次給紙は、定着部の温度が、二次給紙の搬送速度に応じた温度である場合に開始されるため、異なるプロセス速度のそれぞれにおいて良好な印刷品質を得ることができる。
以上の画像形成装置において、一次給紙の搬送速度と二次給紙の搬送速度とが異なる場合、駆動制御部が、温度検知部により検知された温度が二次給紙の搬送速度に応じて定まる速度切替温度条件を満足するときに、回転駆動源の速度を一次給紙の搬送速度に対応する速度から二次給紙の搬送速度に対応する速度へ切り替える構成を採用することができる。また、二次給紙開始条件選択部は、一次給紙の搬送速度及び二次給紙の搬送速度に応じて温度検知部の温度条件を選択する構成を採用することもできる。
本発明によれば、複数のプロセス速度(搬送速度)のそれぞれにおいて、良好な印刷品質を得ることができ、かつファーストプリントタイムを短縮することができる。
本発明の一実施形態におけるプリンターの全体構成を示す概略構成図 本発明の一実施形態におけるプリンターのハードウェア構成を示す図 本発明の一実施形態におけるプリンターを示す機能ブロック図 本発明の一実施形態におけるプリンターが使用する温度条件選択テーブルの一例を示す図 本発明の一実施形態におけるプリンターが備える定着ローラーの温度上昇時間と用紙搬送速度との関係の一例を示す図 本発明の一実施形態におけるプリンターが実施する印刷手順の一例を示すフロー図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながらより詳細に説明する。以下では、モノクロプリンターとして本発明を具体化する。図1は本実施形態におけるプリンターの全体構成の一例を示す概略構成図である。プリンター100は、ネットワーク等を通じて他の機器から受信した画像データを被転写体である用紙に印刷する。
図1に示すように、プリンター100は、感光体ドラム101を備える。感光体ドラム101は一定速度で一方向に回転する。感光体ドラム101の周囲には、回転方向の上流側から順に、帯電器102、露光器103、現像器104、クリーニングユニット105が配置されている。帯電器102は、感光体ドラム101表面を一様に帯電させる。露光器103は、一様に帯電した感光体ドラム101の表面に、画像データに応じて光を照射し、感光体ドラム101上に静電潜像を形成する。現像器104は、その静電潜像にトナーを付着させ、感光体ドラム101上にトナー像を形成する。クリーニングユニット105は、転写後も感光体ドラム101表面に残留した廃トナーを感光体ドラム101から除去して感光体ドラム101表面をクリーニングする。感光体ドラム101が回転することによりこれらのプロセスが一連で行われる。
プリンター100は、給紙カセット111、手差しトレイ112等から、感光体ドラム101と転写ローラー106との間の作像部に用紙を給送する。給紙カセット111や手差しトレイ112には、様々なサイズの用紙を収容又は載置することができる。プリンター100は、ユーザーの指定した用紙や、入力された画像データのサイズに応じた用紙を選択し、選択した用紙を給紙ローラー121、131により給紙カセット111や手差しトレイ112から給紙する。給紙カセット111から給紙された用紙は、リタードローラー(搬送ローラー)122及び給送ローラー(搬送ローラー)123により、レジストローラー124まで搬送される。また、手差しトレイ112から給紙された用紙は、給送ローラー(搬送ローラー)132により、レジストローラー124まで搬送される。レジストローラー124は、当該用紙を所定のタイミングで作像部へ送り出す。作像部においてトナー像が転写された用紙は、定着器(定着部)107に搬送される。定着器107は、内部に、ハロゲンランプ、電磁誘導加熱ヒーター等の加熱手段を内蔵した定着ローラー141、及び加圧ローラー142を有しており、熱と押圧力によってトナー像を用紙に定着する。定着器107を通過した用紙は、定着排紙ローラー125、排紙ローラー126、127により、プリンター100の上面に凹入する状態で設けられた排紙トレイ113へ排紙される。
なお、本実施形態では、プリンター100において回転駆動される回転体は、単一の駆動モーター(回転駆動源)311により駆動される(図3参照)。ここで、回転駆動される回転体は、給紙ローラー121、131、リタードローラー122、給送ローラー123、132、レジストローラー124、転写ローラー106、感光体ドラム101、定着器107、定着排紙ローラー125及び排紙ローラー126、127を含む。
図2は、プリンター100における制御系のハードウェア構成図である。本実施形態のプリンター100は、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203及び上述の駆動モーター311を駆動するドライバー204が内部バス205を介して接続されている。ROM203はプログラムを格納しており、CPU201はその制御プログラムの指令にしたがってプリンター100を制御する。例えば、CPU201はRAM202を作業領域として利用し、ドライバー204とデータや命令を授受することにより上記駆動モーターの動作を制御する。
内部バス205には、各種のセンサー206も接続されている。センサー206は、定着器107の温度検知センサー、搬送される用紙の検知センサーなど各種のセンサーを含む。CPU201は例えばROM203に格納されたプログラムを実行することで、以下の各手段(機能ブロック)を実現する。
図3は、本実施形態のプリンター100の機能ブロック図である。図3に示すように、プリンター100は、温度検知部301、一次給紙速度決定部302、二次給紙開始条件選択部303、及び駆動制御部304を備える。
温度検知部301は定着器107の温度を検知する。本実施形態では、温度検知部301は定着ローラー141の表面温度(いわゆる、定着温度)を直接的又は間接的に検知する。温度検知部301の温度検知方法は特に限定されず、公知の任意の温度検知方法を使用することができる。本実施形態では、温度検知部301は、定着器107の定着ローラー141の内壁に配置された温度検知センサー312により、定着ローラー141の定着温度を検知する構成を採用している。
一次給紙速度決定部302は、レジストローラー124へ用紙を搬送する一次給紙を開始する際に、温度検知部301により検知された温度に基づいて一次給紙の搬送速度を決定する。特に限定されないが、本実施形態では、一次給紙速度決定部302は、全速(例えば、240mm/s)、3/4速(例えば、180mm/s)、1/2速(例えば、120mm/s)の搬送速度(プロセス速度)の中からいずれか1つの搬送速度を一次給紙の搬送速度として決定する。例えば、温度検知部301により検知された温度が100℃未満である場合、一次給紙速度決定部302は1/2速を一次給紙の搬送速度として選択する。温度検知部301により検知された温度が100℃以上150℃未満である場合、一次給紙速度決定部302は3/4速を一次給紙の搬送速度として選択する。温度検知部301により検知された温度が150℃以上である場合、一次給紙速度決定部302は全速を一次給紙の搬送速度として選択する。
二次給紙開始条件選択部303は、レジストローラー124から作像部及び定着器107へ用紙を搬送する二次給紙を開始する際に、指定された二次給紙の搬送速度に応じて、二次給紙を開始する温度検知部301の温度条件を選択する。これにより、二次給紙の搬送速度が速い場合、二次給紙の搬送速度が遅い場合に比べて定着温度を高温にする必要があること、及び、以下で詳述するように、搬送速度が速い場合、搬送速度が遅い場合に比べて定着温度の上昇率が小さいことに対応することができる。すなわち、搬送速度に応じた最適な定着温度を実現することが可能になる。例えば、二次給紙の搬送速度が1/2速である場合、定着温度は180℃に設定される。二次給紙の搬送速度が3/4速である場合、定着温度は190℃に設定される。二次給紙の搬送速度が全速である場合、定着温度は200℃に設定される。
特に限定されないが、本実施形態では、二次給紙を開始する温度検知部301の温度条件は、温度条件を一時給紙の搬送速度及び二次給紙の搬送速度と対応づけたテーブルとして二次給紙開始条件選択部303に保持されている。例えば、本実施形態では、二次給紙の搬送速度は、用紙の種別に応じて指定される。当該二次給紙の搬送速度の指定は、二次給紙速度決定部315により実施される。二次給紙速度決定部315は、紙種格納部314に格納された紙種に応じて二次給紙の搬送速度を決定する。例えば、0.1mm程度の標準的な厚さの用紙に画像を形成する場合、二次給紙の搬送速度として全速が指定される。0.15mm程度のやや厚めの用紙に画像を形成する場合、二次給紙の搬送速度として3/4速が指定される。0.2mm程度の厚めの用紙に画像を形成する場合、二次給紙の搬送速度として1/2速が指定される。なお、紙種格納部314への紙種情報の格納は、プリンター100が備える操作パネル(図示せず)等を通じて、ユーザーにより実施される。
図4は、二次給紙開始条件選択部303が保持する温度条件選択テーブルの一例を示す図である。図4に示すように、例えば、二次給紙の搬送速度として全速が指定される場合、一次給紙の搬送速度が1/2速であると、二次給紙開始条件選択部303は二次給紙を開始する温度検知部301の温度条件として180℃以上を選択する。また、一次給紙の搬送速度が3/4速であると、二次給紙開始条件選択部303は二次給紙を開始する温度検知部301の温度条件として175℃以上を選択する。さらに、一次給紙の搬送速度が全速であると、二次給紙開始条件選択部303は二次給紙を開始する温度検知部301の温度条件として170℃以上を選択する。
また、二次給紙の搬送速度として3/4速が指定される場合、一次給紙の搬送速度が1/2速であると、二次給紙開始条件選択部303は二次給紙を開始する温度検知部301の温度条件として170℃以上を選択する。また、一次給紙の搬送速度が3/4速であると、二次給紙開始条件選択部303は二次給紙を開始する温度検知部301の温度条件として168℃以上を選択する。さらに、一次給紙の搬送速度が全速であると、二次給紙開始条件選択部303は二次給紙を開始する温度検知部301の温度条件として165℃以上を選択する。
同様に、二次給紙の搬送速度として1/2速が指定される場合、一次給紙の搬送速度が1/2速であると、二次給紙開始条件選択部303は二次給紙を開始する温度検知部301の温度条件として165℃以上を選択する。また、一次給紙の搬送速度が3/4速であると、二次給紙開始条件選択部303は二次給紙を開始する温度検知部301の温度条件として160℃以上を選択する。さらに、一次給紙の搬送速度が全速であると、二次給紙開始条件選択部303は二次給紙を開始する温度検知部301の温度条件として170℃以上を選択する。
駆動制御部304は、一次給紙速度決定部302により決定された搬送速度にしたがって駆動モーター311を駆動して一次給紙を実行する。そして、温度検知部301により検知された温度が二次給紙開始条件選択部303により決定された温度条件を満足するときに、指定された搬送速度にしたがって駆動モーター311を駆動して二次給紙を実行する。
また、特に限定されないが、本実施形態では、駆動制御部304は、一次給紙の搬送速度と二次給紙の搬送速度とが異なる場合、温度検知部301により検知された温度が二次給紙の搬送速度に応じて定まる速度切替温度条件を満足するときに、駆動モーター311の速度を一次給紙の搬送速度に対応する速度から二次給紙の搬送速度に対応する速度へ切り替える。本実施形態では、駆動制御部304は、速度切替温度条件として、上述の温度条件選択テーブルを利用する。
すなわち、一次給紙の搬送速度が1/2速である場合、二次給紙の搬送速度が3/4速であると、駆動制御部304は、速度切替を実施する温度検知部301の温度条件として170℃以上を選択する。また、二次給紙の搬送速度が全速であると、駆動制御部304は、速度切替を実施する温度検知部301の温度条件として180℃以上を選択する。
また、一次給紙の搬送速度が3/4速である場合、二次給紙の搬送速度が1/2速であると、駆動制御部304は、速度切替を実施する温度検知部301の温度条件として160℃以上を選択する。また、二次給紙の搬送速度が全速であると、駆動制御部304は、速度切替を実施する温度検知部301の温度条件として175℃以上を選択する。
同様に、一次給紙の搬送速度が全速である場合、二次給紙の搬送速度が1/2速であると、駆動制御部304は、速度切替を実施する温度検知部301の温度条件として155℃以上を選択する。また、二次給紙の搬送速度が3/4速であると、駆動制御部304は、速度切替を実施する温度検知部301の温度条件として165℃以上を選択する。
ここで、用紙搬送速度と、定着ローラー141の温度上昇との関係について説明する。上述のように、本実施形態のプリンター100では、単一の駆動モーター311により生成された駆動力が回転駆動対象の回転体に伝達される。そのため、例えば、一次給紙に関与する回転体(ここでは、給紙ローラー121、131、リタードローラー122、給送ローラー123、132)による用紙の搬送速度を全速にすると、二次給紙に関与する回転体(ここでは、レジストローラー124、転写ローラー106、感光体ドラム101、定着器107、定着排紙ローラー125、排紙ローラー126、127)による用紙の搬送速度も全速になる。また、例えば、一次給紙に関与する回転体による用紙の搬送速度を1/2速にすると、二次給紙に関与する回転体による用紙の搬送速度も1/2速になる。
また、本実施形態の定着器107のように、加熱手段を内部に備える構造を有する定着ローラー141では、定着ローラー141の回転速度が速い場合に比べて、回転速度が遅い場合の方が、定着ローラー141表面の温度(定着温度)が短時間に上昇する傾向にある。
図5は、定着ローラー141の温度上昇時間と用紙搬送速度との関係の一例を示す図である。図5において、横軸は用紙の搬送速度に対応し、縦軸は定着温度が常温から150℃にまで上昇するのに要する時間に対応する。
図5に示すように、搬送速度が240mm/sである場合、定着温度が150℃になるには10.7秒の時間が必要である。一方、搬送速度が80mm/sである場合、定着温度が150℃になるには8.0秒の時間が必要である。
プリンター100において、給紙ローラー121からレジストローラー124までの用紙搬送路の距離が240mmであるとすると、搬送速度が240mm/sである場合、用紙の搬送に要する時間は1秒であり、定着温度が150℃に到達するまでに要する時間10.7秒よりも短い。したがって、仮に、定着温度が150℃になったときに二次給紙を開始する場合には、給紙ローラー121により用紙の給送を開始してから二次給紙を開始するまでに10.7秒の時間を要することになる。
一方、搬送速度が80mm/sである場合、用紙の搬送に要する時間は3秒であり、定着温度が150℃に到達するまでに要する時間8.0秒よりも短い。したがって、仮に、定着温度が150℃になったときに二次給紙を開始する場合には、給紙ローラー121により用紙の給送を開始してから二次給紙を開始するまでに8.0秒の時間を要することになる。
以上の場合において、二次給紙の搬送速度が同一であるとすると、二次給紙開始から用紙が排紙トレイ113に排出されるまでに要する時間は同一である。したがって、一次給紙に要する時間が、画像形成に適した特定の温度に定着温度が到達するまでに要する時間より短い場合には、一次給紙の搬送速度が遅い方が、搬送速度が速い場合に比べてファーストプリントタイム(定着ローラー141の表面温度が低温である状況下で、1枚目の印刷物を出力するのに要する時間)が短くなることになる。
続いて、プリンター100が実行する印刷処理について説明する。図6は、プリンター100が実施する印刷手順の一例を示すフロー図である。当該手順は、例えば、画像形成処理を実施していない状況下にあるプリンター100に対して印刷ジョブが入力されたことをトリガーとして開始される。
当該手順が開始すると、一次給紙速度決定部302は、温度検知部301に対して温度情報を要求する。当該要求に応じて温度検知部301は、温度検知センサー312の出力に基づいて温度を検知し、検知した温度を一次給紙速度決定部302に入力する(ステップS601)。
一次給紙速度決定部302は、入力された温度に基づいて、上述の手法により一次給紙の搬送速度を決定する(ステップS602)。そして、一次給紙速度決定部302は、決定した一次給紙の搬送速度を駆動制御部304に入力する。このとき、駆動制御部304は、駆動モーター311を入力された搬送速度に応じた回転速度で駆動する。これにより、例えば、給紙カセット111に収容されている用紙をレジストローラー124まで搬送する一次給紙が実行される(ステップS603)。このとき、駆動制御部304は用紙がレジストローラー124に到達するまで待機する(ステップS604No)。
レジストローラー124の上流側近傍には、用紙の到達を検知するレジストセンサー313が配置されている。駆動制御部304はレジストセンサー313が用紙の到達を検知し、かつ予め指定された時間が経過したときに駆動モーター311を停止する(ステップS604Yes)。なお、公知のように、一次給紙では、レジストローラー124は回転駆動されない。回転停止中のレジストローラー124に搬送された用紙の先端が当接することで用紙の斜向が補正される。
一次給紙が完了すると、駆動制御部304は、一次給紙の搬送速度と、二次給紙速度決定部315により決定された二次給紙の搬送速度とが同一であるか否かを判定する(ステップS605)。一次給紙の搬送速度と二次給紙の搬送速度とが異なり、速度切替が必要な場合、駆動制御部304は、温度検知部301に対して温度情報を要求する(ステップS605Yes)。当該要求に応じて温度検知部301は、温度検知センサー312の出力に基づいて温度を検知し、検知した温度を駆動制御部304に入力する(ステップS606)。
駆動制御部304は、一次給紙の搬送速度と二次給紙の搬送速度に基づいて上述の手法により決定される速度切替温度条件を二次給紙開始条件選択部303から取得し、入力された温度が速度切替温度条件を満足するか否かを判定する(ステップS607)。
速度切替温度条件を満足しない場合、駆動制御部304は、予め指定されたサンプリング周期時間が経過したときに、温度検知部301から再度温度情報を取得する(ステップS607No、S606)。駆動制御部304は、取得した温度が速度切替温度条件を満足するか否かを再度判定する(ステップS607)。
一方、速度切替温度条件を満足する場合、駆動制御部304は、二次給紙速度決定部315により決定された二次給紙の搬送速度へ駆動モーター311の回転速度を変更する(ステップS607Yes、S608)。なお、この速度切替が実施されるまでは、駆動モーター311は一次給紙の搬送速度に対応する回転速度で回転している。駆動モーター311の回転速度を変更した場合、駆動制御部304は、駆動モーター311の回転速度が安定するまで待機する(ステップS609No)。
駆動モーター311の回転速度が安定した場合(ステップS609Yes)、及び上述の一次給紙の搬送速度と二次給紙の搬送速度との比較判定において、一次給紙の搬送速度と二次給紙の搬送速度が同一であった場合(ステップS605No)、駆動制御部304は、温度検知部301に対して温度情報を要求する。当該要求に応じて温度検知部301は温度を検知し、検知した温度を駆動制御部304に入力する(ステップS610)。
このとき、駆動制御部304は、二次給紙開始条件選択部303が選択した二次給紙開始条件を二次給紙開始条件選択部303から取得し、入力された温度が、上述の手法により二次給紙開始条件選択部303が選択した二次給紙開始条件を満足するか否かを判定する(ステップS611)。
二次給紙開始条件を満足しない場合、駆動制御部304は、予め指定されたサンプリング周期時間が経過したときに、温度検知部301から再度温度情報を取得する(ステップS611No、S610)。駆動制御部304は、取得した温度が二次給紙開始条件を満足するか否かを再度判定する(ステップS611)。
一方、二次給紙開始条件を満足する場合、駆動制御部304は、二次給紙速度決定部315により決定された搬送速度での二次給紙を実行する(ステップS611Yes、S612)。
なお、以上の手順は、印刷ジョブ中の1ページ目に対して適用される。2ページ目以降については、定着ローラー141の表面温度は、画像定着に適した温度になっているため、駆動制御部304は、二次給紙速度決定部315により決定された搬送速度に対応する回転速度での駆動モーター311の駆動を継続する。
以上説明したように、プリンター100では、定着ローラー141の温度に応じて一次給紙における用紙の搬送速度が選択される。また、二次給紙における用紙の搬送速度は、例えば、紙種等に応じて選択される。このプリンター100では、回転駆動される回転体が単一の駆動モーター311により駆動されるため、駆動モーター311の回転速度が遅いほど、定着ローラー141の温度上昇速度は大きくなる。そのため、定着ローラー141の温度に応じた搬送速度で一次給紙を行うことで、一次給紙の開始から二次給紙の開始までの時間を短縮することができる。その結果、ファーストプリントタイムを短縮することができる。また、二次給紙は、定着ローラー141の温度が、二次給紙の搬送速度に応じた温度である場合に開始されるため、異なるプロセス速度のそれぞれにおいて良好な印刷品質を得ることができる。
また、プリンター100では、定着ローラー141の温度が、二次給紙の搬送速度に応じた温度に到達したときに、駆動制御部304が駆動モーター311の回転速度を一次給紙に対応する速度から二次給紙に対応する速度に切り替える。そのため、定着ローラー141の温度上昇速度が大きい状態を、定着ローラー141の目標到達温度に応じた適切な温度まで継続することができる。その結果、定着ローラー141が定着温度に到達するまでの時間をより短くすることができる。
なお、上述した実施形態は本発明の技術的範囲を制限するものではなく、既に記載したもの以外でも、本発明の範囲内で種々の変形や応用が可能である。例えば、上記実施形態では、プリンター100の用紙搬送路において回転駆動される全ての回転体を駆動モーター311により駆動する構成としたが、少なくともレジストローラー124へ用紙を搬送する搬送ローラー(例えば、給送ローラー121、131)及び定着器107が単一の回転駆動源により駆動される構成であれば、本発明の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、特に好ましい形態として、定着ローラー141の温度が、二次給紙の搬送速度に応じた温度に到達したときに、駆動制御部304が駆動モーター311の回転速度を一次給紙に対応する速度から二次給紙に対応する速度に切り替える構成とした。しかしながら、用紙がレジストローラー124に到達したときに駆動制御部304が回転速度を切り替える構成であっても、ファーストプリントタイムの削減を実現することができる。
さらに、図6に示したフロー図は一例であり、等価な作用を奏する範囲において、各ステップの順序等を適宜変更可能である。例えば、図6に示すフロー図では、速度切替温度条件及び二次給紙開始条件を、温度比較を実施する際に駆動制御部304が取得する構成とした。しかしながら、これらの条件は、各条件に基づく温度比較が実施されるまでの間であれば、任意のタイミングで駆動制御部304により取得されればよい。
加えて、上述の実施形態では、プリンターとして本発明を具体化したが、プリンターに限らず、複写機、複合機等の任意の画像形成装置に本発明を適用することも可能である。
本発明によれば、複数のプロセス速度のそれぞれにおいて、良好な印刷品質を得ることができるとともに、ファーストプリントタイムを短縮することができ、画像形成装置として有用である。
100 プリンター(画像形成装置)
101 感光体ドラム(作像部)
106 転写ローラー(作像部)
107 定着器(定着部)
121 給紙ローラー
122 リタードローラー(搬送ローラー)
123 給送ローラー(搬送ローラー)
124 レジストローラー
125 定着排紙ローラー
126、127 排紙ローラー
131 給紙ローラー
132 給送ローラー(搬送ローラー)
141 定着ローラー
142 加圧ローラー
301 温度検知部
302 一次給紙速度決定部
303 二次給紙開始条件選択部
304 駆動制御部
311 駆動モーター(回転駆動源)
312 温度検知センサー
314 紙種格納部
315 二次給紙速度決定部

Claims (3)

  1. 被転写体上に画像を形成する作像部と、
    画像形成タイミングに合わせて前記作像部へ被転写体を送り出すレジストローラーと、
    前記被転写体上に形成された画像を被転写体に定着させる定着部と、
    少なくとも前記レジストローラーへ前記被転写体を搬送する搬送ローラー及び前記定着部を駆動する単一の回転駆動源と、
    前記定着部の温度を検知する温度検知部と、
    前記レジストローラーへ前記被転写体を搬送する一次給紙を開始する際に、前記温度検知部により検知された温度に基づいて前記一次給紙の搬送速度を決定する一次給紙速度決定部と、
    前記レジストローラーから前記作像部及び前記定着部へ前記被転写体を搬送する二次給紙を開始する際に、前記一次給紙の搬送速度及び指定された前記二次給紙の搬送速度に応じて、前記二次給紙を開始する前記温度検知部の温度条件を選択する二次給紙開始条件選択部と、
    前記一次給紙速度決定部により決定された搬送速度にしたがって前記回転駆動源を駆動して前記一次給紙を実行し、かつ前記温度検知部により検知された温度が前記二次給紙開始条件選択部により決定された温度条件を満足するときに、前記指定された搬送速度にしたがって前記回転駆動源を駆動して前記二次給紙を実行する駆動制御部と、
    を備える、画像形成装置。
  2. 前記一次給紙の搬送速度と前記二次給紙の搬送速度とが異なる場合、前記駆動制御部は、前記温度検知部により検知された温度が前記二次給紙の搬送速度に応じて定まる速度切替温度条件を満足するときに、前記回転駆動源の速度を前記一次給紙の搬送速度に対応する速度から前記二次給紙の搬送速度に対応する速度へ切り替える、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記二次給紙の搬送速度は、前記被転写体の種別に応じて指定される、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
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