JP2009151283A - 画像形成装置、および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置、および画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作像装置の停止処理中に指示された印刷を素早く行なうことが出来る画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供する。
【解決手段】停止処理の実行中に印刷処理の実行命令を受けた場合、各制御部に対して停止処理の実行状態を問い合わせて実行中の停止処理の段階を特定し、特定した段階に応じて、当該特定した段階の停止処理が中断可能か否かを判定し、判定結果に基づいて、当該特定した段階の停止処理中または当該特定した段階の停止処理後に停止処理の中断を、各制御部に対して指示し、停止処理の中断後、各制御部に対して起動処理の実行を指示することにより、停止処理中に作像処理の実行命令を受けた場合でも停止処理を中断して起動処理を再開することができるので、作像装置の停止処理中に指示された印刷を素早く行なうことができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、画像形成装置、および画像形成装置の制御方法に関し、特に作像処理を実行する作像装置の停止処理を中断し、画像形成(作像)を行う画像形成装置、および画像形成装置の制御方法に関する。
電子写真プリンタ向けの作像装置としては、例えば、図11に示す構成の作像装置が知られている。図11は、電子写真プリンタ向けの作像装置の基本構成を示す図である。作像装置1100は、感光体1101、帯電部1102、露光部1103、現像部1104、紙搬送部1105、転写部1106、クリーニング部1107、および除電部1108から構成されている。感光体1101は、矢印aの方向に回転し、帯電部1102により感光体1101の表面は一様に帯電される。次に、一様に帯電した感光体1101の表面には、露光部1103により、印刷情報に対応した光が照射される。これにより感光体1101の表面に静電潜像が形成される。感光体1101の表面に形成された静電潜像は、現像部1104によりトナーが付着され、顕像化される。感光体1101に付着したトナーは、転写部1106において、紙搬送部1105から矢印b方向に搬送された用紙に転写される。用紙上の転写像は図示しない定着部に搬送され、定着される。なお、感光体1101に残存しているトナーはクリーニング部1107により除去され、さらに帯電した感光体1101の表面は、除電部1108により除電される。
ところで、上述したような作像装置を備える画像形成装置には、当該作像装置の各部の停止処理が行われている最中に、印刷指示(画像形成命令)がなされた場合に、印刷を素早く再開することが従来から求められていた。例えば、特許文献1には、画像形成装置の停止処理が命令された際に、現像部のみを停止した状態で一定時間待機することにより、かかる待機中に、画像形成命令がなされた場合は、現像部のみを再起動するだけで、印刷を再開することができる旨が記載されている。一方、待機中に形成命令がなされなかった場合は、一定時間経過後、現像部以外も停止処理を行う。
特開平6−143683号公報
しかしながら、上記のような技術には、以下の問題点がある。停止命令を受けた場合に、現像部のみを停止した状態で一定時間待機する方法は、一定時間他の部材(転写部や、クリーニング部等)を無駄に駆動することになり、当該他の部材の寿命が縮む、という問題がある。また、作像装置の各部の停止処理を開始した瞬間に印刷命令を受けた場合でも、現像部の停止処理までは必ず行うことになるため、印刷再開までの時間をこれ以上短くすることはできない、という問題もある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、作像装置の停止処理中に指示された印刷を素早く行なうことを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、作像処理を実行する作像装置と、前記作像装置の起動処理および停止処理を段階的に実行する制御手段と、前記停止処理の実行中に前記作像処理の実行命令を受けた場合、前記制御手段に対して前記停止処理の実行状態を問い合わせて実行中の前記停止処理の段階を特定し、特定した段階に応じて、当該特定した段階の停止処理が中断可能か否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、当該特定した段階の停止処理中または当該特定した段階の停止処理後に前記停止処理の中断を前記制御手段に対して指示する立ち下げ手段と、前記停止処理の中断後、前記制御手段に対して前記起動処理の実行を指示する立ち上げ手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、作像処理を実行する作像装置を備えた画像形成装置の制御方法であって、制御手段が、前記作像装置の起動処理および停止処理を段階的に実行する制御工程と、判定手段が、前記停止処理の実行中に前記作像処理の実行命令を受けた場合、前記制御手段に対して前記停止処理の実行状態を問い合わせて実行中の前記停止処理の段階を特定し、特定した段階に応じて、当該特定した段階の停止処理が中断可能か否かを判定する判定工程と、立ち上げ手段が、前記判定工程による判定結果に基づいて、当該特定した段階の停止処理中または当該特定した段階の停止処理後に前記停止処理の中断を前記制御手段に対して指示する立ち下げ工程と、立ち上げ手段が、前記停止処理の中断後、前記制御手段に対して前記起動処理の実行を指示する立ち上げ工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、停止処理中に作像処理の実行命令を受けた場合でも停止処理を中断して起動処理を再開することができるので、作像装置の停止処理中に指示された印刷を素早く行なうことが出来る。
以下に、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。以下の実施の形態では、本発明にかかる画像形成装置および画像形成装置の制御方法をレーザプリンタに適用した例を説明するが、レーザプリンタに限定されるものではなく、後述する構成を具備する限り、コピー、ファックス、プリンタなどの複数の機能を一つの筐体に収納した複合機(MFP:Multi Function Peripherals)や電子写真方式コピー機などに適用することができる。さらに、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1実施の形態)
まず、図1を用いて、本実施の形態にかかるレーザプリンタの構成の概略について説明する。図1は、本実施の形態にかかるレーザプリンタのユニット構成を示した概略図である。
レーザプリンタ100は、本体ユニット110、両面ユニット120、メイルボックスユニット130、フィニッシャユニット140、および給紙ユニット150を備えて構成される。
本体ユニット110は、不図示のレジストユニットおよび定着ユニットなど用紙に画像を印刷(形成)する画像形成部を備えており、作像や現像や定着などの印刷処理(作像処理)全体を制御したり、印刷される記録媒体である用紙の給紙を行うユニットである。
両面ユニット120は、両面印刷を行うために反転機構(スイッチバック)により用紙(記録紙)を反転し、反転後の再給紙を行う。
メイルボックスユニット130は、用紙を排出する複数の排紙口を備え、任意の排紙口に印刷結果(印刷後の用紙)を排紙する。なお、本実施の形態では2ビン具備している。
フィニッシャユニット140は、ジョブ印刷ごとにシフトして仕分けするスタック処理、ステープル処理等の後処理を行う。
給紙ユニット150は、用紙を格納する給紙トレイを備え、レジストまでの用紙の給紙搬送を管理する。
次に、本実施の形態に係る本体ユニット110が備える画像形成部の一例として、図2に示す電子写真プロセス向けの作像装置を内蔵した画像形成部を考える。図2は、電子写真プリンタ向けの作像装置の基本構成を示す図である。上述したように、図2に示す作像装置200は、作像処理を実行するものであり、矢印aの方向に回転し、用紙に印刷するための像が形成される感光体201(像担持体)、感光体201表面を帯電させる帯電部202、その帯電した感光体201表面を露光して潜像を形成する露光部203、露光された感光体201表面に形成された潜像に帯電したトナーを付着させる現像部204、矢印bの方向に用紙を搬送する紙搬送部205、その感光体201表面に付着したトナー像を用紙(紙媒体)に転写する転写部206、転写後に感光体201上に残留する残トナーを除去するクリーニング部207(除去部)、感光体201上の残留電荷を除電する除電部208、および感光体201を矢印aの方向に回転させる駆動部(図示しない)を備えて構成される。
ここで、図3を用いて、画像形成部が印刷処理(作像処理)を実行する際の作像装置200の動作手順およびその動作内容について説明する。図3は、本実施の形態にかかる作像装置の動作タイミングチャートを示す図である。画像形成部は印刷が開始されると、作像装置200を印刷可能状態にするため、図3に示す動作を開始する。動作は大きく分けて、作像装置200の立ち上げ、印刷処理、立ち下げに分類される。まず、作像装置200の立ち上げについて述べる。
[作像装置の立ち上げ(起動処理)]
(A1)後述するレーザプリンタ制御部は、まず露光用のポリゴンミラー(図示しない)を安定回転させる。
(A2)次に、当該レーザプリンタ制御部は、駆動部(図示しない)により感光体201を駆動し、安定回転させる。
(A3)次に、当該レーザプリンタ制御部は、除電部208を駆動する。
(A4)次に、当該レーザプリンタ制御部は、転写部206から紙転写のための準備バイアスを印加する。
(A5)次に、当該レーザプリンタ制御部は、帯電部202から感光体201に一次バイアスをかけ、感光体201表面を帯電させる。
(A6)次に、当該レーザプリンタ制御部は、この帯電を開始した感光体201上の表面が現像部204に達した時に、現像部204から一次バイアスをかけ、トナーを帯電させる。
(A7)次に、当該レーザプリンタ制御部は、帯電の一次バイアスをかけた50ms後、電圧値が安定したので帯電部202から感光体201に帯電二次バイアスをかける。
(A8)同様に、当該レーザプリンタ制御部は、現像一次バイアスをかけた50ms後、電圧値が安定したので現像部204からトナーに現像二次バイアスをかける。
(A9)この後、作像装置200は、帯電部202から印加した二次バイアスにより感光体201全表面が帯電されたら(つまり帯電を開始して感光体201が一周したら)印刷可能な状態になる。
なお、本実施の形態では、作像装置200の立ち上げ(起動処理)は、A1、A2、A3、A4、およびA5〜A9の5つの段階の起動処理に分けられ、各段階の起動処理が段階的に実行されるものとする。
[作像装置の印刷処理(作像処理)]
当該レーザプリンタ制御部は、作像装置200の立ち上げ後、印刷時には、露光部203により感光体201上の帯電した表面を露光して、形成する潜像の形に除電し、現像部204によりその除電した部分にトナーを付着させる。この付着したトナーは転写部206により、搬送されてきた用紙に付着させられる。この時、用紙に転写しきれなかった残りの残トナーは、クリーニング部207により感光体201表面から殺ぎ落とされる。その後、当該レーザプリンタ制御部は、感光体201上に残留している残留電荷を除電部208により除電する。これにより、感光体201表面は電位的に0となり、次の潜像形成のために帯電可能となる。このプロセスを、用紙のサイズ分行う。要求があれば、当該レーザプリンタ制御部は、さらに要求枚数分繰り返す。印刷が終了したら、当該レーザプリンタ制御部は、作像装置200の立ち下げを行い、作像装置200を停止する。
[作像装置の立ち下げ(停止処理)]
(B1)まず、当該レーザプリンタ制御部は、転写部206によるバイアスの印加を停止する。このバイアスが完全にオフするまで次の停止動作であるB2は行なわない。
(B2)次に、当該レーザプリンタ制御部は、帯電部202の出力を一次バイアスにする。
(B3)次に、当該レーザプリンタ制御部は、この帯電部202による一次バイアスを印加した感光体201上の表面が現像部204に達した時に、現像部204の出力を一次バイアスにする。
(B4)次に、当該レーザプリンタ制御部は、帯電部202の出力を一次バイアスに変えてから50ms後、電圧値が安定したので帯電部202による一次バイアスの印加を停止する。
(B5)同様に、当該レーザプリンタ制御部は、現像部204の出力を一次バイアスに変えてから50ms後、電圧値が安定したので現像部204による一次バイアスの印加を停止する。これで、感光体201表面は帯電しなくなり、トナーも帯電しなくなる。
(B6)次に、当該レーザプリンタ制御部は、先ほど帯電部202により一次バイアスの印加を停止した感光体201上の表面が除電部208に達するまで当該除電部208による除電処理を継続し、その後除電部208の駆動を停止する。
(B7)そして、当該レーザプリンタ制御部は、先ほど現像部204による一次バイアスの印加を停止した感光体201上の表面がクリーニング部207に達するまで待ち、達したら次の停止動作であるB8に移行する。
(B8)次に、当該レーザプリンタ制御部は、感光体201の駆動を停止する。この感光体201の駆動が完全に停止するまで次の停止動作であるB9は行なわない。
(B9)次に、当該レーザプリンタ制御部は、ポリゴンミラー(図示しない)の駆動を停止する。このポリゴンミラーが完全に停止したら、作像装置200の停止処理は完了となる。
なお、本実施の形態では、作像装置200の立ち下げ(停止処理)は、B1、B2〜B5、B6、B7、B8、およびB9の6つの段階の停止処理に分けられ、各段階の停止処理が段階的に実行されるものとする。
本実施の形態では、上述したように、上記作像装置200の立ち上げ(A5〜A9)、立ち下げ(B2〜B5)動作において、帯電部202と現像部204からのバイアスの印加(出力)を2段階で行い、各段階へ移行するタイミングである駆動タイミングの間を50msあけている。これは、両者のバイアスの立ち上がり特性が異なるためである。50msは一例である。
具体的には、帯電部202と現像部204を1段階で目標電圧にしようとすると、目標電圧に達する時間にずれが生じる。この結果、帯電バイアスと現像バイアスのバランスがくずれ、感光体201表面にトナーを含む現像剤が付着してしまうことがある。本実施形態のように目標バイアスを分割し、より低い電圧を目標にすれば、両者の時間的なずれは減少する。以上のような印刷処理(動作)を、本実施形態に係る画像形成部は繰り返す。
次に、本実施の形態のレーザプリンタ100のレーザプリンタ制御部について説明する。図4は、本実施の形態にかかるレーザプリンタのレーザプリンタ制御部の構成を示すブロック図である。
レーザプリンタ100は、ホストマシン450とのインターフェイス制御及び画像データの編集制御を行うコントローラ410と、上述した作像装置200の立ち上げ、印刷処理、および立ち下げを制御するエンジン420と、を中心に構成されている。
ホストマシン450は、一般的なコンピュータであり、ユーザの各種操作に応じて、レーザプリンタ100とデータの送受信を行う。
コントローラ410は、ホストインターフェイス411と、プログラムROM(Read Only Memory)412と、フォントROM413と、パネルインターフェイス414と、コントローラCPU415と、RAM(Random Access Memory)416と、オプションRAM417と、エンジンインターフェイス418と、を主に備えている。また、コントローラ410は、ホストインターフェイス411を介してホストマシン450と接続され、パネルインターフェイス414を介して、ユーザからの操作が入力されるオペレーションパネル440と接続され、更に、各種フォントが記憶されているフォントカートリッジ460と接続されている。
ホストインターフェイス411は、ホストマシン450とのインターフェイス制御を行う。プログラムROM412は、画像データの編集や、コントローラ410全体の制御を行うためのプログラムを格納している。フォントROM413は、印刷において用いる標準的なフォントを格納している。パネルインターフェイス414は、オペレーションパネル440とのインターフェイス制御を行い、オペレーションパネル440にてユーザとのインターフェイスを行う。
コントローラCPU415は、プログラムROM412に記憶された各種プログラムを実行することにより、ホストマシン450とのデータの送受信を制御することなどにより、コントローラ410の全体的な制御を行う。RAM416、およびオプションRAM417は、処理や制御を行うプログラムや画像等のデータが展開されるメモリである。エンジンインターフェイス418は、コントローラ410とエンジン420の間のインターフェイスである。
エンジン420は、エンジンCPU421と、コントローラインターフェイス422と、フラッシュROM423と、入力ポート424と、出力ポート425と、エンジンROM426と、RAM427と、センサ428と、モータ429と、クラッチ430と、電力供給部431と、を主に備えている。
センサ428は、印刷処理に関わる各設定条件や作像装置200の異常等を検知するものである。モータ429は、露光部203が備えるポリゴンミラー(図示しない)や感光体201を回転させるメインモータや紙搬送部205が備える給紙ローラを回転させる搬送モータ等からなる。クラッチ430は、給紙ローラ等を駆動または停止する。電力供給部431は、帯電部202、現像部204および転写部206によるバイアスの印加、除電部208の駆動等に必要な電力を、帯電部202、現像部204、転写部206、および除電部208等に供給するものであり、例えば、商用電源である。
フラッシュROM423は、各種プログラムや各種データを記憶するものである。入力ポート424は、センサ428により検知した印刷処理に関わる各設定条件や作像装置200の状態等の入力処理を行う。出力ポート425は、作像装置200の立ち上げ、印刷処理、および立ち下げを実現するための所定の出力処理を行う。エンジンROM426は、エンジン制御用のプログラム等を格納している。RAM427は、バッファレジスタの機能を持ちワーキングメモリとして用いられる。
エンジンCPU421は、エンジンROM426に格納されている制御プログラムを実行することにより、上述した作像装置200の立ち上げ、印刷処理、および立ち下げを制御するものである。コントローラインターフェイス422は、エンジンインターフェイス418を介してコントローラ410とのインターフェイス制御を行う。
なお、この制御プログラムを記録する記録媒体としては、エンジンROM426に限定されず、半導体記憶部や光学的及び/又は磁気的な記憶部等を用いることができる。このような制御プログラムを記録する記録媒体を、前述した各実施の形態とは異なる外部のシステム等で用い、そこのCPUで上記制御プログラムを実行させることにより、本発明と実質的に同じ効果を得ることもできるものとする。
次に、図5を用いて、エンジンCPU421がエンジンROM426に格納されている制御プログラムを実行することにより実現される作像装置200の制御モジュールについて説明する。図5は、作像装置を制御する制御モジュールの構成を示すブロック図である。作像装置200の制御モジュールは、作像装置200が備える各部(感光体201、露光部203等)による印刷処理と、段階的な起動処理(立ち上げ)および停止処理(立ち下げ)と、を実行する感光体(駆動部)制御部501、露光部制御部502、転写部制御部503、除電部制御部504、帯電部制御部505、および現像部制御部506と、それらに順次起動処理・停止処理の実行を指示するための作像装置立ち上げ部508および作像装置立ち下げ部509と、を備えている。なお、以下、感光体制御部501、露光部制御部502、転写部制御部503、除電部制御部504、帯電部制御部505、および現像部制御部506を区別する必要がない場合には、単に、制御部501〜506と記載する。
作像装置200の制御モジュールは、さらに、作像装置クリーニング処理部510、作像装置停止中断判定部511、作像装置印刷部512、作像装置緊急停止部513、作像装置制御部514、作像装置停止中断制御部515、紙搬送制御部516、定着制御部517、および印刷制御部518を備えている。
作像装置クリーニング処理部510は、クリーニング部207による感光体201に付着している残トナーの殺ぎ落としを実行するものである。作像装置停止中断判定部511は、実行中の停止処理が中断可能か否かを判定するものである。作像装置印刷部512は、作像装置200の印刷処理の実行を指示するものである。また、作像装置緊急停止部513は、停止処理を緊急に停止するものである。作像装置制御部514は、作像装置200全体を制御するものである。作像装置停止中断制御部515は、印刷処理の実行命令に応じて、作像装置印刷部512、作像装置立ち上げ部508および作像装置立ち下げ部509に対して作像装置200の印刷処理、起動処理および停止処理を指示するものである。また、紙搬送制御部516は、給紙ユニット150により用紙の搬送を制御するものであり、定着制御部517は、フィニッシャユニット140が備える定着部(図示しない)を制御するものである。そして、印刷制御部518は、作像装置制御部514、紙搬送制御部516および定着制御部517に動作指示を与えるものである。
ここで、本体ユニット110が備える画像形成部が作像装置200の立ち下げ(停止処理)を行っている時に、当該画像形成部が印刷処理の実行命令を受けた場合を考える。印刷が指示された場合(作像命令を受けた場合)、可能な限り速やかに印刷処理を行なう必要があるが、作像装置200は停止処理中のため、一度停止処理を中断し、再度作像装置200を起動しなおすために立ち上げ動作(起動処理)を行なう必要がある。従って、作像装置停止中断制御部511は、停止処理を中断し、再度立ち上げ動作を行なうよう制御する。
次に、図6を用いて、図5に示す制御モジュールによる作像装置200の印刷処理、起動処理および停止処理の流れについて詳細に説明する。
図6は、図5に示す制御モジュールによる作像装置の印刷処理、起動処理および停止処理の手順を示すフローチャートである。レーザプリンタ100の電源がオンされると、作像装置停止中断制御部515は、コントローラインターフェイス422を介してコントローラ410からの印刷処理の実行命令を受けるまで待機する(ステップS601、ステップS602/No)。コントローラ410からの印刷処理の実行命令を受けると(ステップS602/Yes)、作像装置停止中断制御部515は、作像装置立ち上げ部508に対して起動処理を指示し、作像装置立ち上げ部508が各制御部501〜506に対して上述したA1〜A9に示した段階的な起動処理の実行を指示する(ステップ603)。
起動処理が完了すると、作像装置停止中断制御部515は、作像装置印刷部512に対して印刷処理を指示し、作像装置印刷部512が各制御部501〜506に対して上述した印刷処理の実行を指示する(ステップS604)。
印刷処理が完了すると、作像装置停止中断制御部515は、作像装置立ち下げ部509に対して停止処理を指示し、作像装置立ち下げ部509が各制御部501〜506に対して上述したB1〜B9に示した段階的な停止処理の実行を指示する(ステップS605)。その間、作像装置停止中断制御部515は、停止処理が完了したか否かを監視する(ステップS606)。停止処理が完了した場合(ステップS606/Yes)、作像装置停止中断制御部515は、再度、コントローラ410からの印刷処理の実行命令を受けるまで待機する(ステップS601、ステップS602/No)。
一方、作像装置停止中断制御部515は、停止処理が完了していない場合(ステップS606/No)、コントローラ410からの印刷処理の実行命令を受けるまで待機する(ステップS607/No)。
そして、作像装置停止中断制御部515は、停止処理の開始後(ステップS605)、コントローラ410からの印刷処理の実行命令を受けた場合(ステップS607/Yes)、作像装置停止中断制御部515は作像装置立ち下げ部509に停止処理の中断指示を行う(ステップS608)。作像装置立ち下げ部509は作像装置停止中断判定部511に、今現在、停止処理を中断が可能かどうかを問い合わせる(ステップS609)。
作像装置停止中断判定部511は、各部の制御部501〜506に停止処理の実行状態を問い合わせる(ステップS610)。さらに、作像装置停止中断判定部511は、センサ428によりレーザプリンタ100の異常を検知する(ステップS611)。そして、レーザプリンタ100の異常が検知された場合(ステップS611/Yes)、作像装置緊急停止部513は、制御部501〜506に対して停止処理の続行を指示し(ステップS623)、制御部501〜506は印刷処理の実行命令に関わらず、停止処理を続行する。一方、作像装置停止中断判定部511は、レーザプリンタ100の異常がない場合(ステップS611/No)、制御部501〜506による停止処理の実行状態から、実行中の停止処理の段階を特定し、特定した段階に応じて、当該特定した段階の停止処理が中断可能か否かを判定し、その判定結果を作像装置立ち下げ部509に通知する(ステップS612)。
ここで、上記作像装置停止中断判定部511が特定した段階に応じて、当該特定した段階の停止処理が中断可能か否かの判定を行う場合の動作処理をケースごと以下に述べる。
(1)上述した作像装置200の停止処理(立ち下げ)手順の(B1)の最中に中断が指示された場合(つまり、印刷処理の実行命令を受けた場合)
作像装置停止中断判定部511は、転写部206の停止処理を中断しても装置に問題(異常)は生じないため、(B1)の手順を中断可能と判定する。その後、立ち上げ手順の(A4)のみが実際に実行される。
(2)作像装置200の停止処理手順の(B2)〜(B5)の最中に中断が指示された場合
帯電部202・現像部204の停止処理を中断すると、感光体201に現像剤(トナー)が付着し、装置の異常を引き起こす。このため、作像装置停止中断判定部511は、帯電部202・現像部204の停止処理は中断不可能と判定する。その後、(B2)〜(B5)の手順が完了したら、立ち上げ手順の(A4)〜(A9)のみが実際に実行される。
(3)作像装置200の停止処理手順の(B6)の最中に中断が指示された場合
作像装置停止中断判定部511は、除電部208の停止処理を中断しても装置に問題(異常)は生じないため、(B6)の手順を中断可能と判定する。その後、立ち上げ手順の(A4)〜(A9)のみが実際に実行される。
(4)作像装置200の停止処理手順の(B7)の最中に中断が指示された場合
作像装置停止中断判定部511は、クリーニング部207の停止処理を中断しても装置に問題(異常)は生じないため、(B7)の手順を中断可能と判定する。その後、立ち上げ手順の(A4)〜(A9)のみが実際に実行される。
(5)作像装置200の停止処理手順の(B8)の最中に中断が指示された場合
感光体201の停止処理を中断すると、感光体201の回転動作が不安定になり、装置の異常を引き起こす。このため、作像装置停止中断判定部511は、感光体201の停止処理は中断不可能と判定し、(B8)の手順は中断しない。その後、(B8)の手順が完了したら、立ち上げ手順の(A2)〜(A9)のみが実際に実行される。
(6)作像装置200の停止処理手順の(B9)の最中に中断が指示された場合
作像装置停止中断判定部511は、ポリゴンミラー(図示しない)の停止処理を中断しても装置に問題(異常)は生じないため、(B9)の手順を中断可能と判定する。その後、立ち上げ手順の(A1)〜(A9)を全て実行する。この時、実際にはポリゴンミラーは慣性で回転しているため、停止から起動するより早く駆動安定する。
以上のように停止処理を中断可能か否かを判定することにより、停止処理を全て完了してから再度立ち上げ動作を行なうよりも早く印刷動作を開始することができる。
作像装置立ち下げ部509は、上記通知が示す判定結果に基づき、各制御部(501〜506)に対して、当該特定した段階の停止処理中または当該特定した段階の停止処理後に停止処理の中断の指示を行う(ステップS613)。各制御部501〜506は、作像装置立ち下げ部509からの中断の指示に従い、停止処理を中断する(ステップS614)。
停止処理の中断が完了したら(ステップS615)、作像装置立ち下げ部509は作像装置制御部514にその旨を通知する(ステップS616)。作像装置停止中断制御部515は作像装置立ち上げ部508に再度立ち上げ(起動処理)を指示する(ステップS617)。
作像装置立ち上げ部508は通常どおりに(上述したA1〜A9に示す起動処理)各制御部501〜506に各部の起動処理の実行を指示する(ステップS618)。各制御部501〜506は、作像装置立ち上げ部508からの起動処理の実行指示に応じて制御対象(感光体201、帯電部202等)の起動処理を実行する。その際、制御対象が起動中のままであれば再度起動動作は不要となる(ステップS619)。いずれにおいても、起動終了後(起動中のため、再起動動作が不要な場合も)、各制御部501〜506は、起動完了の旨を作像装置立ち上げ部508に通知する(ステップS620)。
これにより、感光体201や帯電部202等の部材があらかじめ起動している場合は、作像装置200の立ち上げ動作は、作像装置200が完全に停止した状態から立ち上げる場合に比較して、より速く立ち上げることができる。
全ての立ち上げ動作が完了したら、作像装置立ち上げ部508は作像装置制御部514に完了を通知し(ステップS621)、作像装置停止中断制御部515は、作像装置印刷部512に対して印刷処理を指示し、作像装置200を制御する印刷制御部518による印刷を再び開始する(ステップS622)。
上述したように、停止処理中に作像命令を受けた場合でも、停止処理を中断することにより、指示された作像(印刷)が開始されるまでにかかる時間を減らすことができる。
また、停止処理が中断できない処理であった場合は、かかる停止処理が終了してから中断し、再度起動動作を行うことで、装置停止時に障害を発生させずに、指示された印刷が開始されるまでにかかる時間を減らすことができる。
なお、本実施の形態では、各制御部501〜506は、作像装置立ち下げ部509からの停止処理の実行指示に受けて当該停止処理を開始しているが、これに限定するものではない。例えば、停止処理を開始する際に、一定時間待機してから停止処理を始めることで、待機中に印刷が指示された場合に、即座に印刷処理を開始できるようにしても良い。
また、作像装置200に異常が発生している場合は、停止処理中に作像指示(印刷処理の実行命令)を受けても、停止処理を続行することにより、適切な制御をすることが出来る。
停止処理中や停止処理待機中に、作像指示(印刷処理の実行命令)がなされ、停止処理等を中断した場合に、前記指示された作像(印刷)処理が終了後、停止処理等が再開されることにより、効率的な制御を行うことが出来る。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
(変形例)
本変形例では、各段階の停止処理と、当該各段階の停止処理の中断により自装置に生じる異常に従って定めた当該各段階の停止処理が中断可能であるか否かを示す中断判定情報と、を対応付けるテーブルを記憶し、記憶するテーブルにおいて、特定した段階の停止処理と対応付けて記憶される中断判定情報に従って、当該特定した段階の停止処理が中断可能か否かを判断するものである。なお、第1実施の形態と同様の構成については説明を省略し、第1実施の形態と異なる構成のみを説明する。
図7は、エンジンROMが記憶するテーブルの一例を示す図である。エンジンROM426は、図7に示すように、各段階の停止処理と、当該各段階の停止処理の中断により自装置に生じる異常に従って定めた当該各段階の停止処理が中断可能か否かを示す中断判定情報と、当該中断判定情報に従って停止処理を中断した場合に起動処理が必要な作像装置200を示す起動処理情報と、を対応付けるテーブルを記憶する。
作像装置停止中断判定部511は、エンジンROM426に記憶されるテーブルにおいて、特定した段階の停止処理と対応付けられている中断判定情報を特定し、特定した中断判定情報に従って、当該特定した段階の停止処理が中断可能か否かを判定する。
例えば、作像装置停止中断判定部511は、停止処理が開始される前の待ち時間中に印刷処理の実行命令を受けた場合、「立ち下げ待ち時間中」と対応付けて記憶される「中断可能」に従って、停止処理を中断可能と判定する。なお、作像装置立ち上げ部508は、「立ち下げ待ち時間中」と対応付けて記憶される「不要」が、起動処理が不要であることを示しているため、制御部501〜506への起動処理の実行を指示しない。
また、作像装置停止中断判定部511は、転写部206の停止処理の実行中に、印刷処理の実行命令を受けた場合、「転写部の停止処理」と対応付けて記憶される「中断可能」に従って、停止処理を中断可能と判定する。なお、作像装置立ち上げ部508は、「転写部の停止処理」と対応付けて記憶される転写部206の「必要」が、転写部206の起動処理が必要であることを示しているため、転写部制御部503への起動処理の実行を指示する。
また、作像装置停止中断判定部511は、帯電部202の停止処理の実行中に、印刷処理の実行命令を受けた場合、「帯電部の停止処理」と対応付けて記憶される「停止処理待ち」に従って、停止処理を中断不可能(つまり、帯電部202の停止処理の完了を待ち)と判定する。なお、作像装置立ち上げ部508は、「帯電部の停止処理」と対応付けて記憶される転写部206の「必要」および帯電部202の「必要」が、転写部206および帯電部202の起動処理が必要であることを示しているため、転写部制御部503および帯電部制御部505への起動処理の実行を指示する。
このように、本変形例によれば、各段階の停止処理と、当該各段階の停止処理が中断可能であるか否かを示す中断判定情報と、を対応付けるテーブルを用いて、特定した段階の停止処理を中断可能か否かを判定する処理でも、第1実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第2実施の形態)
本実施の形態では、電子写真方式のカラープリンタである作像装置を備えた画像形成部を本体ユニット110に搭載した例について説明する。なお、第1実施の形態と同様の構成については説明を省略し、第1実施の形態と異なる構成のみを説明する。
まず、図8を用いて、本実施の形態にかかるカラープリンタである作像装置の概略構成について説明する。図8は、本実施の形態にかかる作像装置の一例を示す図である。なお、図8に示す作像装置800は、中間転写体を採用したタンデム方式の作像装置である。
作像装置800は、4つの感光体801Y,801M,801C,801Kと、その各感光体上に形成した潜像を互いに異なる色のトナー像にそれぞれ現像する複数の現像部802Y,802M,802C,802Kと、異なる色のトナー像がそれぞれ重ね合わせ状態に一次転写される矢印A方向に回転する無端状のベルトである中間転写ベルト807と、を備えている。なお、以下、感光体801Y,801M,801C,801Kを区別する必要がない場合には、単に、感光体801と記載する。また、以下、現像部802Y,802M,802C,802Kを区別する必要がない場合には、単に、現像部802と記載する。
本実施の形態では、その中間転写ベルト807の上部側に、その中間転写ベルト807の矢印A方向に沿って、ブラック,シアン,マゼンタ,イエローの各色用の4個の上述した感光体801が並列にそれぞれ配置されている。感光体801の周回には、帯電部803Y,803M,803C,803Kと、前述した現像部802と、中間転写部を構成する中間転写ローラ805と、クリーニング部804Y,804M,804C,804Kと、がそれぞれ配設されている。なお、以下、帯電部803Y,803M,803C,803Kを区別する必要がない場合には、単に、帯電部803と記載する。また、以下、クリーニング部804Y,804M,804C,804Kを区別する必要がない場合には、単に、クリーニング部804と記載する。
感光体801は、矢印B方向に回転駆動され、このとき帯電部803によってバイアスが印加されて感光体801の表面が一様に帯電される。次いで、露光部806は、帯電部803によって一様に帯電した感光体801の表面にレーザ光を露光する。これにより、感光体801上に潜像が形成され、その潜像が現像部802によって各色のトナー像として可視像化される。
ここで、各感光体801には、中間転写部である中間転写ローラ805Y,805M,805C,805Kがそれぞれ対向配置されていて、その各中間転写ローラ805と感光体801との間には中間転写ベルト807が挟まれた状態で回動するようになっている。その中間転写ベルト807は、駆動ローラ808とテンションローラ810の2軸によって支持されている。中間転写ベルト807は、2以上のローラによって張架しても良いが、作像装置800を出来る限り小型化とするため、ここでは2軸によって張架し作像装置800の高さを抑制している。なお、以下、中間転写ローラ805Y,805M,805C,805Kを区別する必要がない場合には、単に、中間転写ローラ805と記載する。
各感光体801に可視像化されたトナー像は、中間転写ローラ805の作用によって中間転写ベルト807の表面に転写される。このようにして、各感光体801に可視像化されたブラック,シアン,マゼンタ,イエローのトナー像が、中間転写ベルト807に正確に順次重ね合わせた状態で転写されていき、フルカラーの合成カラー画像が形成される。クリーニング部804は、中間転写ベルト807にトナー像が転写された後、感光体801表面に残留する残トナーを除去する。
紙搬送部であるレジストローラ対812は、所定のタイミングで駆動ローラ808と紙転写部である紙転写ローラ809の間に用紙を送り込む。なお、駆動ローラ808(二次転写対向ローラ)と紙転写ローラ809とは、中間転写ベルト807を挟んで、対向して配設されている。そして、駆動ローラ808と紙転写ローラ809との間に用紙が送り込まれると、中間転写ベルト807に担持されている合成カラー画像が紙転写ローラ809の作用により用紙に一括して転写される。用紙に転写されたトナー像は、定着部813により熱と圧力によって定着され、図示しない排紙トレイ上に排出される。なお、トナー像が用紙に転写された後に中間転写ベルト807の表面に付着する転写残トナーは、クリーニング部811によって除去される。なお、図示しないが、本実施の形態にかかる作像装置800は、クリーニング部804と帯電部803の間には感光体801上に残留している残留電荷を除電する除電部を備えているものとする。
ここで、図9を用いて、画像形成部が印刷処理(作像処理)を実行する際の作像装置800の動作手順およびその動作内容について説明する。図9は、本実施の形態にかかる作像装置の動作タイミングチャートを示す図である。画像形成部は印刷が開始されると、作像装置800を印刷可能状態にするため、図9に示す動作を開始する。動作は大きく分けて、作像装置800の立ち上げ、印刷処理、立ち下げに分類される。まず、作像装置800の立ち上げについて述べる。
[作像装置の立ち上げ(起動処理)]
(A1)レーザプリンタ制御部は、まず露光用のポリゴンミラー(図示しない)を安定回転させる。
(A2)次に、当該レーザプリンタ制御部は、駆動部(図示しない)および駆動ローラ808により感光体801および中間転写ベルト807を駆動し、安定回転させる。
(A3)次に、当該レーザプリンタ制御部は、除電部(図示しない)を駆動する。
(A4)次に、当該レーザプリンタ制御部は、中間転写ローラ805および紙転写ローラ809から中間転写および紙転写のための準備バイアスを印加する。
(A5)次に、当該レーザプリンタ制御部は、帯電部803から感光体801に一次バイアスをかけ、感光体801表面を帯電させる。
(A6)次に、当該レーザプリンタ制御部は、この帯電を開始した感光体801上の表面が現像部802に達した時に、現像部802から一次バイアスをかけ、トナーを帯電させる。
(A7)次に、当該レーザプリンタ制御部は、帯電の一次バイアスをかけた50ms後、電圧値が安定したので帯電部803から感光体801に帯電二次バイアスをかける。
(A8)同様に、当該レーザプリンタ制御部は、現像一次バイアスをかけた50ms後、電圧値が安定したので現像部802からトナーに現像二次バイアスをかける。
(A9)この後、作像装置800は、帯電部803から印加した二次バイアスにより感光体801全表面が帯電されたら(つまり帯電を開始して感光体801が一周したら)印刷可能な状態になる。
なお、本実施の形態においても、作像装置800の立ち上げ(起動処理)は、A1、A2、A3、A4、およびA5〜A9の5つの段階の起動処理に分けられ、各段階の起動処理が段階的に実行されるものとする。
[作像装置の印刷処理(作像処理)]
当該レーザプリンタ制御部は、作像装置800の立ち上げ後、印刷時には、露光部806により感光体801上の帯電した表面を露光して、形成する潜像の形に除電し、現像部802によりその除電した部分にトナーを付着させる。この付着したトナーは中間転写ローラ805により、中間転写ベルト807に転写される。この時、中間転写ベルト807に転写しきれなかった残りの残トナーは、クリーニング部804により感光体801表面から殺ぎ落とされる。その後、中間転写ベルト807により紙転写ローラ809に搬送されたトナー像は、レジストローラ対812により搬送されてきた用紙に転写される。なお、当該レーザプリンタ制御部は、感光体801上に残留している残留電荷を除電部(図示しない)により除電する。これにより、感光体801表面は電位的に0となり、次の潜像形成のために帯電可能となる。このプロセスを、用紙のサイズ分行う。要求があれば、当該レーザプリンタ制御部は、さらに要求枚数分繰り返す。印刷が終了したら、当該レーザプリンタ制御部は、作像装置800の立ち下げを行い、作像装置800を停止する。
[作像装置の立ち下げ(停止処理)]
(B1)まず、当該レーザプリンタ制御部は、中間転写ローラ805および紙転写ローラ809によるバイアスの印加を停止する。このバイアスが完全にオフするまで次の停止動作であるB2は行なわない。
(B2)次に、当該レーザプリンタ制御部は、帯電部803の出力を一次バイアスにする。
(B3)次に、当該レーザプリンタ制御部は、この帯電部803による一次バイアスを印加した感光体801上の表面が現像部802に達した時に、現像部802の出力を一次バイアスにする。
(B4)次に、当該レーザプリンタ制御部は、帯電部803の出力を一次バイアスに変えてから50ms後、電圧値が安定したので帯電部803による一次バイアスの印加を停止する。
(B5)同様に、当該レーザプリンタ制御部は、現像部802の出力を一次バイアスに変えてから50ms後、電圧値が安定したので現像部802による一次バイアスの印加を停止する。これで、感光体801表面は帯電しなくなり、トナーも帯電しなくなる。
(B6)次に、当該レーザプリンタ制御部は、先ほど帯電部803により一次バイアスの印加を停止した感光体801上の表面が除電部(図示しない)に達するまで当該除電部による除電処理を継続し、その後当該除電部の駆動を停止する。
(B7)次に、当該レーザプリンタ制御部は、先ほど現像部802による一次バイアスの印加を停止した感光体801上の表面がクリーニング部804に達するまで待ち、達したら次の停止動作であるB8に移行する。
(B8)次に、当該レーザプリンタ制御部は、感光体801および中間転写ベルト807の駆動を停止する。この感光体801の駆動が完全に停止するまで次の停止動作であるB9は行なわない。
(B9)次に、当該レーザプリンタ制御部は、ポリゴンミラー(図示しない)の駆動を停止する。このポリゴンミラーが完全に停止したら、作像装置800の停止処理は完了となる。
なお、本実施の形態においても、作像装置800が備える作像装置800の立ち下げ(停止処理)は、B1、B2〜B5、B6、B7、B8、およびB9の6つの段階の停止処理に分けられ、各段階の停止処理が段階的に実行されるものとする。
次に、図10を用いて、エンジンCPU421がエンジンROM426に格納されている制御プログラムを実行することにより実現される作像装置800の制御モジュールについて説明する。図10は、作像装置を制御する制御モジュールの構成を示すブロック図である。作像装置800の制御モジュールの構成は、第1実施の形態にかかる作像装置200の制御モジュールが備える転写部制御部503の代わりに、中間転写ローラ805および紙転写ローラ809を制御する中間転写ローラ・紙転写ローラ制御部1001を備え、さらに、駆動ローラ808による中間転写ベルト807の駆動を制御する中間転写ベルト制御1002が追加されている。
なお、図10に示す制御モジュールによる作像装置800の印刷処理、起動処理および停止処理の流れは、第1実施の形態で説明した図6のフローチャートに示す流れと同様であるため、ここでは説明を省略する。
このように、本実施の形態によれば、電子写真方式のカラープリンタである作像装置800を備えた画像形成部を本体ユニット110に搭載した場合であっても、第1実施の形態と同様の効果を得ることができる。
第1実施の形態にかかるレーザプリンタのユニット構成を示した概略図である。 電子写真プリンタ向けの作像装置の基本構成を示す図である。 第1実施の形態に係る作像装置の動作タイミングチャートを示す図である。 第1実施の形態にかかるレーザプリンタのレーザプリンタ制御部の構成を示すブロック図である。 作像装置を制御する制御モジュールの構成を示すブロック図である。 図5に示す制御モジュールによる作像装置の印刷処理、起動処理および停止処理の流れを示すフローチャートである。 エンジンROMが記憶するテーブルの一例を示す図である。 第2実施の形態にかかる作像装置の一例を示す図である。 第2実施の形態にかかる作像装置の動作タイミングチャートを示す図である。 作像装置を制御する制御モジュールの構成を示すブロック図である。 電子写真プリンタ向け作像装置の基本構成を示す図である。
符号の説明
200,800 作像装置
201,801 感光体
202 帯電部
203,806 露光部
204,802 現像部
205 紙搬送部
206 転写部
207,804 クリーニング部
208 除電部
426 エンジンROM
501 感光体制御部
502 露光部制御部
503 転写部制御部
504 除電部制御部
505 帯電部制御部
506 現像部制御部
508 作像装置立ち上げ部
509 作像装置立ち下げ部
511 作像装置停止中断判定部
1001 中間転写ローラ・紙転写ローラ制御部
1002 中間転写ベルト制御部

Claims (12)

  1. 作像処理を実行する作像装置と、
    前記作像装置の起動処理および停止処理を段階的に実行する制御手段と、
    前記停止処理の実行中に前記作像処理の実行命令を受けた場合、前記制御手段に対して前記停止処理の実行状態を問い合わせて実行中の前記停止処理の段階を特定し、特定した段階に応じて、当該特定した段階の停止処理が中断可能か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、当該特定した段階の停止処理中または当該特定した段階の停止処理後に前記停止処理の中断を前記制御手段に対して指示する立ち下げ手段と、
    前記停止処理の中断後、前記制御手段に対して前記起動処理の実行を指示する立ち上げ手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 各段階の前記停止処理と、当該各段階の停止処理の中断により前記作像装置に生じる異常に従って定めた当該各段階の停止処理が中断可能か否かを示す中断判定情報と、を対応付けて記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記判定手段は、特定した段階の前記停止処理と対応付けて記憶される前記中断判定情報に従って、前記停止処理が中断可能であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記作像装置は、像担持体上の残留電荷を除電する除電部と、帯電した前記像担持体上を露光して潜像を形成する露光部と、前記像担持体上に残留するトナーを除去する除去部と、前記像担持体上のトナー像を紙媒体に転写する転写部と、を備え、
    前記判定手段は、特定した段階の前記停止処理が、前記除電部、前記露光部、前記除去部、および前記転写部のいずれかの前記停止処理である場合、当該特定した段階の停止処理が中断可能と判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記作像装置は、像担持体を帯電する帯電部と、前記像担持体上の潜像にトナーを付着させる現像部と、前記像担持体を駆動する駆動部と、を備え、
    前記判定手段は、特定した段階の前記停止処理が、前記帯電部、前記現像部、および前記駆動部のいずれかの前記停止処理である場合、当該特定した段階の前記停止処理が中断不可能と判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置の異常を検知する検知手段をさらに備え、
    前記制御手段は、さらに、異常が検知された場合、前記作像処理の実行命令に関わらず、前記停止処理を続行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記立ち上げ手段から前記起動処理の実行が指示された場合、前記停止処理が実行されていない段階の前記起動処理のみを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 作像処理を実行する作像装置を備えた画像形成装置の制御方法であって、
    制御手段が、前記作像装置の起動処理および停止処理を段階的に実行する制御工程と、
    判定手段が、前記停止処理の実行中に前記作像処理の実行命令を受けた場合、前記制御手段に対して前記停止処理の実行状態を問い合わせて実行中の前記停止処理の段階を特定し、特定した段階に応じて、当該特定した段階の停止処理が中断可能か否かを判定する判定工程と、
    立ち上げ手段が、前記判定工程による判定結果に基づいて、当該特定した段階の停止処理中または当該特定した段階の停止処理後に前記停止処理の中断を前記制御手段に対して指示する立ち下げ工程と、
    立ち上げ手段が、前記停止処理の中断後、前記制御手段に対して前記起動処理の実行を指示する立ち上げ工程と、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  8. 前記画像形成装置は、各段階の前記停止処理と、当該各段階の停止処理の中断により前記作像装置に生じる異常に従って定めた当該各段階の停止処理が中断可能か否かを示す中断判定情報と、を対応付けて記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記判定工程は、特定した段階の前記停止処理と対応付けて記憶される前記中断判定情報に従って、前記停止処理が中断可能であるか否かを判定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
  9. 前記作像装置は、像担持体上の残留電荷を除電する除電部と、帯電した前記像担持体上を露光して潜像を形成する露光部と、前記像担持体上に残留するトナーを除去する除去部と、および前記像担持体上のトナー像を紙媒体に転写する転写部と、備え、
    前記判定工程は、特定した段階の前記停止処理が、前記除電部、前記露光部、前記除去部、および前記転写部のいずれかの前記停止処理である場合、当該特定した段階の停止処理が中断可能と判定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
  10. 前記作像装置は、像担持体を帯電する帯電部と、前記像担持体上の潜像にトナーを付着させる現像部と、前記像担持体を駆動する駆動部と、を備え、
    前記判定工程は、特定した段階の前記停止処理が、前記帯電部、前記現像部、および前記駆動部のいずれかの前記停止処理である場合、当該特定した段階の前記停止処理が中断不可能と判定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
  11. 前記画像形成装置は、当該画像形成装置の異常を検知する検知手段をさらに備え、
    前記制御工程は、さらに、異常が検知された場合、前記作像処理の実行命令に関わらず、前記停止処理を続行することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
  12. 前記制御工程は、前記立ち上げ手段から前記起動処理の実行が指示された場合、前記停止処理が実行されていない段階の前記起動処理のみを実行することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
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