JP6256356B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料供給装置に関する。
従来、自動車の燃料を供給されて自動車の燃料タンクまで燃料を導く燃料供給装置として、燃料通路の途中で開閉される2つの開口を有する燃料供給装置が知られている。特許文献1には、2つの開口の内の一方の開口を形成する開口形成部材と開口を開閉する開閉装置と開口形成部材を取り囲むように筒状に形成された挿入通路形成部材との構成が記載されている。また、特許文献1には、開口形成部材と開閉装置の周辺とをシールする第1シール部材と、開口形成部材と挿入通路形成部材の端部とをシールする第2シール部材と、を一体化して形成されたシール部材が記載されている。
また、特許文献2には、燃料供給装置に燃料を供給するために挿入される給油ノズルを受け入れる開口の一部が給油ノズルの直径よりも小さい孔が形成された弾性体で形成された炎障壁部を備え、炎障壁部と挿入された給油ノズルとの隙間をシールする給油口が記載されている。
特開2013−71504号公報 特表2013−540636号公報
燃料供給装置では、自動車に搭載された燃料タンクで気化した燃料蒸気を、供給された燃料が通過する燃料通路へと導くブリーザ通路が形成される場合がある。燃料蒸気を大気中へと放出すると大気汚染の原因となるので好ましくなく、いくつかの国では、燃料蒸気を大気中へと放出することについて法律によって規制されている。そのため、ブリーザ通路を介して燃料通路へと導かれる燃料蒸気を燃料タンク側(下流側)へと導くためのガイド部が、ブリーザ通路と燃料通路とが交流するブリーザポート付近に形成される場合がある。自動車に搭載される燃料供給装置の容積を小さくしたいという要望、および、製造工程の容易化や製造コストの抑制の観点から、ガイド部とガイド部付近に配置される部材とを一体化しつつ、開閉装置の開閉時に加わる力によってガイド部と一体で形成される他の部材への影響を抑制したいという課題があった。その他、従来の燃料供給装置の技術分野では、低コスト化、製造の容易化の向上等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料供給装置が提供される。この燃料供給装置は、 供給される燃料が通過するように中空に形成された燃料通路と、燃料供給装置の上流側に挿入される給油ノズルから下流側の燃料タンクに向かって前記燃料通路から分岐する通気孔を形成するブリーザポートと、を有する樹脂製のフィラーネックと;前記通気孔を通って前記燃料タンクから前記フィラーネックへと流れる燃料蒸気を前記燃料通路の下流側へと導くガイド部を有し、前記フィラーネックの内側に備えられ、管状の樹脂製のブラケットと;開口部と、下流側に回動することで前記開口部を開閉する開閉部材と、前記開閉部材を閉じる方向に付勢する付勢部材と、を有し、前記ブラケットの内側に支持される開閉機構と;前記ブラケットと前記開閉機構との間をシールするシール部材と、を備え;前記ブラケットは、前記付勢部材が前記ブラケットに当接する対応位置に空けられている逃げ部を有する。この形態の燃料供給装置によれば、開閉部材を付勢する付勢部材の端部がブラケットに接触しない。これにより、給油ノズルによって開閉部材が押される力がブラケットに加わらず、シール部材やブラケットのガイド部における変形を抑制でき、燃料供給装置の耐久性を向上させることができる。また、ガイド部がブラケットの一部として一体として形成されるため、フィラーネックおよびブラケットの燃料通路の軸方向の長さを短縮でき、燃料供給装置を小型化できる。
(2)上記形態の燃料供給装置において、前記フィラーネックは、前記逃げ部に嵌合する前記燃料通路側へと突出した突出部を有してもよい。この形態の燃料供給装置によれば、フィラーネックとブラケットとを嵌合させやすく、燃料供給装置の製造が容易になる。また、開閉部材が開くときに、突出部に付勢部材の端部を接触させるため、端部がブラケットにより接触しづらくなる。
(3)上記形態の燃料供給装置において、前記付勢部材は、一端が前記突出部に接触するトーションスプリングであってもよい。この形態の燃料供給装置によれば、付勢部材の端部がフィラーネックに対して固定されるため、シール部材やガイド部の変形を抑制した上で、付勢部材は、開閉部材に対する十分な付勢力を発揮できる。
(4)上記形態の燃料供給装置において、前記フィラーネックの前記燃料通路側は、耐燃料透過性と導電性とを有する樹脂材料によって形成され;前記フィラーネックの前記燃料通路側の反対側は、樹脂材料によって形成され;前記フィラーネックの前記燃料通路側に形成された樹脂の一部は、前記フィラーネックの前記燃料通路側の反対側を貫通して露出していてもよい。この形態の燃料供給装置によれば、燃料タンクから上流側へと循環する燃料蒸気を効率的に燃料通路に導くことができる。
なお、本発明は、燃料供給装置以外の種々の態様で実現することも可能である。例えば、燃料供給装置を搭載する自動車、燃料供給装置の製造方法等の形態で実現できる。
本発明によれば、開閉部材を付勢する付勢部材の端部がブラケットに接触しない。これにより、給油ノズルによって開閉部材が押される力がブラケットに加わらず、シール部材やブラケットのガイド部における変形を抑制でき、燃料供給装置の耐久性を向上させることができる。また、ガイド部がブラケットの一部として一体として形成されるため、フィラーネックおよびブラケットの燃料通路の軸方向の長さを短縮でき、燃料供給装置を小型化できる。
本発明の実施形態における燃料供給装置を示す断面図である。 燃料供給装置の一部を分解して示す断面図である。 燃料供給装置の一部を分解して注入口開閉機構の付近を拡大した断面図である。 通路形成部材とブラケットとが嵌合した状態の斜視図である。 通路形成部材の斜視図である。 ブラケットの斜視図である。 ブラケットの斜視図である。 注入口開閉機構の第2開閉部材が回動して開いたときの注入口開閉機構の付近を拡大した断面図である。 変形例における燃料供給装置の一部を分解して示す断面図である。
A.実施形態:
(1)燃料供給装置の概略構成
図1は、本発明の実施形態における燃料供給装置10を示す断面図である。燃料供給装置10は、燃料タンク(図示省略)に接続される燃料通路11Pを形成するタンク開口形成部材11と、挿入側開閉機構50と、注入口開閉機構60と、ブラケット70と、シール部材80と、を備えている。燃料供給装置10は、給油ノズル(図示省略)により、挿入側開閉機構50および注入口開閉機構60が押されて開かれる。この状態で、給油ノズルから燃料供給装置10へと燃料が供給されると、供給された燃料は、燃料通路11Pを介して、タンク開口形成部材11に接続されたチューブTBを通って燃料タンクへと供給される。
タンク開口形成部材11は、燃料通路11Pを形成する管体であり、燃料ノズルによって燃料が供給される上流側から下流側の燃料タンクへの向きに沿って、第1開口形成部材30と、通路形成部材20と、を備えている。なお、タンク開口形成部材11は、請求項におけるフィラーネックに相当する。
ブラケット70は、タンク開口形成部材11の燃料通路11P側(内側)に配置される部材である。ブラケット70は、樹脂製で、筒状に形成されている。ブラケット70は、通路形成部材20と嵌合することで、通路形成部材20に対して固定されている。また、詳細については後述するが、ブラケット70の内周側に形成された逃げ部と、注入口開閉機構60の外周側に形成された突部とが嵌合することで、注入口開閉機構60は、ブラケット70に対して固定されている。シール部材80は、注入口開閉機構60とブラケット70との間に、ブラケット70の内周面に沿って環状に配置されている。シール部材80は、注入口開閉機構60とブラケット70との隙間をシールして、燃料通路11P内の燃料や燃料上記が大気中への放出を抑制する。以下、各部の構成の詳細について説明する。
図2は、燃料供給装置10の一部を分解して示す断面図である。通路形成部材20は、2種類の樹脂材料を積層することで形成されている。通路形成部材20を形成する内側の樹脂材料は、例えば、耐燃料透過性に優れたナイロンなどのポリアミド(PA)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)などであり、主に燃料の透過を抑えるバリア層として作用する。通路形成部材20を形成する燃料通路11P側(内側)と反対側(外側)の樹脂材料は、例えば、機械的強度に優れたポリエチレン(PE)などであり、主に通路形成部材20の機械的強度、耐衝撃性を確保する層として作用する。通路形成部材20の外側の樹脂材料として、ポリエチレンが用いられた場合には、通路形成部材20の内側の樹脂材料として、極性官能基としてマレイン酸変性した樹脂材料(変性ポリエチレン)が用いられる。変性ポリエチレンは、PAと化学接着により接合することから、通路形成部材20を形成する外側の樹脂材料と内側の樹脂材料とは、強く接合する。本実施形態では、通路形成部材20の内側の樹脂材料にのみ導電性を付与させることで、本実施形態の燃料供給装置10では、通路形成部材20の製造コストを低減させる。なお、通路形成部材20に形成されたアース経路については、後述する。
通路形成部材20は、筒状のネック本体21と、ネック接続部22と、ブリーザポート23とを有している。ネック本体21は、断面積が円形状である燃料通路11Pの一部を形成している。ネック本体21は、内側の内周面から内側に突出した突出部21aを有している。ネック本体21によって形成される燃料通路11Pにおいて、突出部21aが形成されている部位の断面積は、突出部21aが形成されていない部位の断面積よりも小さい。ネック接続部22は、ネック本体21の下流側に接続されて燃料通路11Pの一部を形成する筒体である。ネック接続部22は、ネック本体21と接続する部分において、ネック本体21が形成する燃料通路11Pよりも縮径された燃料通路11Pを形成する。ネック接続部22は、導電性が付与されて耐燃料透過性に優れたポリアミドで形成された燃料通路11P側に形成される内層部22Aと、ポリアミドで形成された内層部22Aの外側に耐衝撃性向上のためのポリエチレンで形成される外層部22Bと、有している。内層部22Aの一部は、外側に形成された外層部22Bを貫通して露出しているチューブ嵌合部22bを有している。チューブ嵌合部22bは、燃料通路11Pの軸を中心として、外周方向へ延出したフランジ形状を有している。チューブ嵌合部22bのフランジの最も外側の部分は、燃料通路11Pの下流側へと延出しており、環状突部22aに挿入されたチューブTBと嵌合する。チューブ嵌合部22bは、アース経路として作用する。
ブリーザポート23は、ネック本体21の側壁から分岐した管体である。ブリーザポート23の内側に、ブリーザ通路23Pが形成される。ブリーザポート23は、下流側に沿って、燃料通路11Pからブリーザ通路23Pが離間するように形成されている。ブリーザ通路23Pは、ネック本体21に接続する端部と逆の端部で燃料タンクに接続されており、給油時の燃料タンク内の燃料蒸気をネック本体21へ戻して、給油をスムーズに行なわせる。
第1開口形成部材30は、カバー部材32と、第1開口側壁部材34と、を備えている。カバー部材32は、第1開口側壁部材34の上流側に配置される円筒状の側壁部32aと、側壁部32aの上流側に配置される上壁32bとを備えている。側壁部32aは、その上部が傾斜し、その傾斜した上部に上壁32bが一体に形成されている。上壁32bは、給油ノズルが挿入されるための開口部32dを備えている。開口部32dは、第1開口32eと、軸支持部32fとを備えている。第1開口32eは、給油ノズルが挿入されるための略円形状の開口であり、燃料通路11Pの一部を構成している。軸支持部32fは、側壁部32aの内壁に形成され、挿入側開閉機構50の端部を装着支持するための部位である。
カバー部材32内には、第1開口側壁部材34が配置されている。第1開口側壁部材34は、燃料供給装置10に挿入された給油ノズルを下流側の燃料通路11Pへと導くために、燃料通路11Pの一部である挿入通路11Paを区画するための部材であり、傾斜壁34aを備えている。傾斜壁34aは、上流側から下流側に沿って燃料通路11Pの通路面積を狭くした円錐形状である。
ブラケット70は、ブリーザ通路23Pを通って循環する燃料蒸気を下流側へと導くガイド部72と、逃げ部71と、を有している。逃げ部71は、筒体のブラケット70から一部が矩形状にくり抜かれた開口である。逃げ部71とネック本体21に形成された突出部21aとが嵌合する。ガイド部72は、ブラケット70の下流側に形成されている。ガイド部72は、下流側に沿ってブラケット70の内周面から離間する形状である。そのため、ブリーザ通路23Pを通って上流側へと流れ込んだ燃料蒸気は、ガイド部72によって燃料通路11Pの下流側へと導かれる。なお、ガイド部72の詳細な形状については、後述する。
図3は、燃料供給装置10の一部を分解して注入口開閉機構60の付近を拡大した断面図である。注入口開閉機構60は、第2開口66eを形成する第2開口形成部材66と、第2開口66eを開閉する第2開閉部材61と、第2開閉部材61を第2開口形成部材66に対して回動自在に支持する軸受部62と、第2開閉部材61を閉じ方向に付勢するスプリング63と、ガスケット64と、調圧弁65とを備えている。軸受部62は、第2開閉部材61と第2開口形成部材66との間に形成されている。第2開閉部材61は、軸受部62を中心に下流側へ回動可能な部材である。第2開閉部材61は、押圧部材61aと、弁室形成部材61bとを備え、調圧弁65を収納する弁室を形成している。ガスケット64は、ゴム材料から環状に形成され、第2開閉部材61の外周部に装着されており、第2開口形成部材66の第2開口66eの周縁部との間で挟持されることでシールした状態で第2開口66eを閉じている。スプリング63は、一端が第2開閉部材61に固定されたトーションスプリングである。詳細については後述するが、給油ノズルによって第2開閉部材61が下流側に押されると、スプリング63において第2開閉部材61が固定された一端と反対側の一端であるスプリング端部63aは、通路形成部材20の内周側に形成された突出部21aに接触する。すなわち、スプリング端部63aと突出部21aとは、燃料通路11Pの軸に沿った断面において、同一の面上に配置される。同様に、図2に示すように、燃料通路11Pの軸に沿った断面において、突出部21aとガイド部72とブリーザ通路23Pとは、同一の面上に配置されるため、ガイド部72とスプリング端部63aとも、同一の面上に存在するように配置される。すなわち、燃料通路11Pの軸に垂直な断面において、ガイド部72とスプリング63とは、同じ側に配置され、互いに反対側に位置するように配置されない。
調圧弁65は、弁室内に収納されており、スプリングにより付勢された正圧弁を備え、燃料タンクの圧力が所定圧を超えたときに開いて燃料タンク側の圧力を逃がす弁である。シール部材80は、第2開口形成部材66の外周側とブラケット70の内周側との隙間をシールする。シール部材80は、第2開口形成部材66の外周に沿うように環状に形成されている。なお、注入口開閉機構60は、請求項の開閉機構に相当し、スプリング63は、請求項の付勢部材に相当する。
(2)通路形成部材20およびブラケット70の詳細構成
図4は、通路形成部材20とブラケット70とが嵌合した状態の斜視図である。図5は、通路形成部材20の斜視図である。図6および図7は、ブラケット70の斜視図である。図4、図6、図7に示すように、ブラケット70は、内周に形成された複数の矩形状の嵌合吐出部73を有する。嵌合吐出部73は、注入口開閉機構60の第2開口形成部材66の外周に形成された突出部(図示省略)と嵌合することで、ブラケット70と注入口開閉機構60とを嵌合する。嵌合の具体的な方法としては、ブラケット70に対して、上流側から下流側へと軸方向に沿って注入口開閉機構60が挿入された後に、燃料通路11Pの軸を中心に右回転させることで、ブラケット70に対して注入口開閉機構60が固定される。
図5に示すように、通路形成部材20におけるネック本体21は、ブラケット70の逃げ部71に嵌合する突出部21aが形成されている。突出部21aは、矩形状に形成された逃げ部71に嵌合するように、ネック本体21の内周面から矩形状に突出している。通路形成部材20において、突出部21aの軸方向に沿った下流側にはブリーザ通路23Pが形成されている。
図7には、ブラケット70のガイド部72を外側から見た場合の斜視図が示されている。ガイド部72は、平面部72aと、第1湾曲部72bと、第2湾曲部72cと、から構成されている。平面部72aは、上流側から下流側へと沿って燃料通路11Pの中心側に近づく平板である。第1湾曲部72bおよび第2湾曲部72cは、平面部72aの端部に接続されており、燃料通路11Pの軸方向に垂直な断面において、円弧形状である。第1湾曲部72bおよび第2湾曲部72cにおいて、燃料通路11Pの軸方向に沿った長さと、燃料通路11Pに垂直な断面における厚さは、平面部72aと同じである。また、第1湾曲部72bおよび第2湾曲部72cは、内周側に延出している。すなわち、ガイド部72は、外周側が凹んでいる凹み形状に形成されている。
ブラケット70がネック本体21に嵌合すると、ガイド部72の外周面と、ネック本体21の内周面と、ブリーザポート23とによって、ガイド空間72Aが形成される。そのため、図1および図2に示すように、燃料が燃料供給装置10を介して燃料タンクに供給されているときに、燃料タンクからブリーザ通路23Pを通って燃料供給装置10へと循環している燃料蒸気は、ガイド空間72Aを通過して、燃料通路11Pの下流側へと導かれる。
(3)第2開閉部材61が開いた時のスプリング63と通路形成部材20との接触位置
図8は、注入口開閉機構60の第2開閉部材61が回動して開いたときの注入口開閉機構60の付近を拡大した断面図である。図8には、給油ノズルNZが燃料供給装置10に挿入されて、給油ノズルNZが第2開閉部材61を押して、第2開閉部材61が開いている状態が示されている。図8では、給油ノズルNZが挿入通路11Paに挿入可能な位置まで完全に挿入されていないため、第2開閉部材61が完全に開ききっていない状態が示されている。本実施形態におけるスプリング端部63aと突出部21aとが接触する位置は、請求項の当接する対応位置に相当する。ブラケット70が逃げ部71を有していない場合には、スプリング端部63aは、ブラケット70の内周面に接触する。ブラケット70が逃げ部71を有することで、スプリング端部63aが突出部21aと接触しており、さらに給油ノズルNZに押されることで第2開閉部材61が回動すると、スプリング端部63aが外側へと押す力が突出部21aに伝わる。
(4)作用・効果
上記実施形態の構成により、以下の効果を奏する。
以上説明したように、本実施形態の燃料供給装置10では、ブラケット70は、ブリーザ通路23Pを通って循環する燃料蒸気を下流側へと導くガイド部72と、筒体のブラケット70から一部がくり抜かれた逃げ部71と、を備えている。シール部材80は、ブラケット70の外周と注入口開閉機構60の第2開口形成部材66の内周とをシールする。注入口開閉機構60のスプリング63は、第2開閉部材61を閉じる方向に付勢する。そのため、本実施形態の燃料供給装置10では、第2開閉部材61を付勢するスプリング63のスプリング端部63aがブラケット70に接触しない。これにより、給油ノズルNZによって第2開閉部材61が押される力がブラケット70に加わらず、シール部材80やブラケット70のガイド部72における変形を抑制でき、燃料供給装置10の耐久性を向上させることができる。また、ガイド部72がブラケット70の一部として一体として形成されるため、通路形成部材20およびブラケット70の燃料通路11Pの軸方向の長さを短縮でき、燃料供給装置10を小型化できる。
また、本実施形態の燃料供給装置10では、ネック本体21は、ブラケット70の逃げ部71に嵌合する突出部21aを有するため、ネック本体21とブラケット70とを嵌合させやすく、燃料供給装置10の製造が容易になる。また、第2開閉部材61が開くときに、ネック本体21の内周から突出させた突出部21aにスプリング63のスプリング端部63aを接触させるため、スプリング端部63aがブラケット70などにより接触しづらくなる。
また、本実施形態の燃料供給装置10では、トーションスプリングであるスプリング63のスプリング端部63aがネック本体21の突出部21aに接触する。そのため、本実施形態の燃料供給装置10では、スプリング端部63aがネック本体21に対して固定されるため、シール部材80やガイド部72の変形を抑制した上で、スプリング63は、第2開閉部材61に対する十分な付勢力を発揮できる。
また、本実施形態の燃料供給装置10では、ガイド部72の上流側が閉じられて、ガイド部72は、下流側に行くに従ってガイド空間72Aが大きくなるように形成されているため、燃料タンクから上流側へと循環する燃料蒸気を効率的に燃料通路11Pに導くことができる。
また、本実施形態の燃料供給装置10では、ガイド部72は、外周側が凹んでいる凹み形状に形成されているため、燃料タンクから上流側へと循環する燃料蒸気をより効率的に燃料通路11Pに導くことができる。
また、本実施形態の燃料供給装置10では、通路形成部材20のネック接続部22は、耐燃料透過性に優れ、導電性が付与された内層部22Aと、外層部22Bと、有している。内層部22Aに形成されたチューブ嵌合部22bは、外層部22Bを貫通して露出しており、ネック接続部22の環状突部22aに挿入されたチューブTBに接続する。そのため、本実施形態の燃料供給装置10では、外層部22Bに導電性が付与されていなくても、外層部22Bを貫通したチューブ嵌合部22bに導電性が付与されているため、通路形成部材20とチューブTBとが電気的に接続される。これにより、通路形成部材20から燃料供給装置10が搭載された自動車側へのアース経路が形成されることで、燃料の給油時に給油する人に帯電した静電気等を速やかに逃がすことができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、ネック本体21に突出部21aが形成されたが、必ずしも、ネック本体21に突出部21aが形成される必要はなく、第2開閉部材61が開いた場合に、スプリング63のスプリング端部63aがブラケット70に接触しない範囲で、各部品の構成や形状については、種々変形可能である。図9は、変形例における燃料供給装置10aの一部を分解して示す断面図である。図9に示す燃料供給装置10aでは、実施形態の燃料供給装置10と比較して、実施形態の突出部21aが形成されていない点とブラケット70aの一部の形状とが異なり、他の構成については同じである。なお、燃料供給装置10aでは、実施形態の突出部21aが形成されないため、ガイド部72が形成されるブラケット70の内周側の径が異なる。
上記実施形態では、ガイド部72の形状として一例を出して説明したが、ガイド部72の形状については、種々変形可能である。例えば、単に、ブラケット70の内周面から軸方向に垂直に延出した板であってもよく、ブリーザポート23を通って下流側から上流側へと循環する燃料蒸気を大気中への放出を妨げる形状であればよい。
上記実施形態では、通路形成部材20は、内側と外側とで異なる樹脂が用いられて形成されたが、通路形成部材20を形成する材料については、種々変形可能である。例えば、通路形成部材20は、1つの樹脂によって形成されてもよい。また、通路形成部材20が3層以上の樹脂によって形成されてもよいし、内側と外側との樹脂の強度に着目して、通路形成部材20に用いられる樹脂が決定されてもよい。また、上記実施形態の樹脂に導電性を付与するための添加剤は、カーボンブラックに限定されず、例えば、カーボンフィラー、黒鉛等のカーボンや、銀、銅などの金属や、酸化錫、酸化インジウムなどの金属化合物等であってもよい。また、外側および内側に用いられる樹脂は、ポリエチレンに限定されず、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等、種々の樹脂であってもよい。特に、内側の樹脂に用いられる耐燃料透過性が優れた樹脂として、ナイロン、EVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂)が用いられてもよい。また、通路形成部材20の内側および外側に用いられる材料には、耐燃料透過性、耐衝撃性、耐久性、コスト、重量等を考慮して、ゴム、シリコーン等、種々の材料が添加されてもよい。
上記実施形態では、図1,2,3,8に示すように、ブラケット70の内周側と注入口開閉機構60の第2開口形成部材66の外周側との隙間をシールするシール部材80の一例を示したが、シール部材80がシールするシール方法については、種々変形可能である。例えば、シール部材80は、実施形態の例よりも上流側に位置し、ブラケット70と、第2開口形成部材66と、第1開口形成部材30と、によって3点シールしてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行なうことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除できる。
10…燃料供給装置
11…タンク開口形成部材
11P…燃料通路
11Pa…挿入通路
20…通路形成部材
21…ネック本体
21a…突出部
22…ネック接続部
22A…内層部
22B…外層部
22a…環状突部
22b…チューブ嵌合部
23…ブリーザポート
23P…ブリーザ通路
30…第1開口形成部材
32…カバー部材
32a…側壁部
32b…上壁
32d…開口部
32e…第1開口
32f…軸支持部
34…第1開口側壁部材
34a…傾斜壁
50…挿入側開閉機構
60…注入口開閉機構
61…第2開閉部材
61a…押圧部材
61b…弁室形成部材
62…軸受部
63…スプリング
63a…スプリング端部
64…ガスケット
65…調圧弁
66…第2開口形成部材
66e…第2開口
70…ブラケット
71…逃げ部
72…ガイド部
72A…ガイド空間
72a…平面部
72b…第1湾曲部
72c…第2湾曲部
73…嵌合吐出部
80…シール部材
TB…チューブ
NZ…給油ノズル

Claims (4)

  1. 燃料供給装置(10)であって、
    供給される燃料が通過するように中空に形成された燃料通路(11P)と、燃料供給装置(10)の上流側に挿入される給油ノズル(NZ)から下流側の燃料タンクに向かって前記燃料通路(11P)から分岐する通気孔(23P)を形成するブリーザポート(23)と、を有する樹脂製のフィラーネック(11)と、
    前記通気孔(23P)を通って前記燃料タンクから前記フィラーネック(11)へと流れる燃料蒸気を前記燃料通路(11P)の下流側へと導くガイド部(72)を有し、前記フィラーネック(11)の内側に備えられ、管状の樹脂製のブラケット(70)と、
    開口部(66e)と、下流側に回動することで前記開口部(66e)を開閉する開閉部材(61)と、前記開閉部材(61)を閉じる方向に付勢する付勢部材(63)と、を有し、前記ブラケット(70)の内側に支持される開閉機構(60)と、
    前記ブラケット(70)と前記開閉機構(60)との間をシールするシール部材(80)と、を備え、
    前記ブラケット(70)は、前記付勢部材(63)が前記ブラケット(70)に当接する対応位置に空けられている逃げ部(71)を有する、燃料供給装置(10)。
  2. 請求項1に記載の燃料供給装置(10)であって、
    前記フィラーネック(11)は、前記逃げ部(71)に嵌合する前記燃料通路(11P)側へと突出した突出部(21a)を有する、燃料供給装置(10)。
  3. 請求項2に記載の燃料供給装置(10)であって、
    前記付勢部材(63)は、一端(63a)が前記突出部(21a)に接触するトーションスプリングである、燃料供給装置(10)。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の燃料供給装置(10)であって、
    前記フィラーネック(11)の前記燃料通路(11P)側は、耐燃料透過性と導電性とを有する樹脂材料によって形成され、
    前記フィラーネック(11)の前記燃料通路(11P)側の反対側は、樹脂材料によって形成され、
    前記フィラーネック(11)の前記燃料通路(11P)側に形成された樹脂の一部(22a)は、前記フィラーネック(11)の前記燃料通路(11P)側の反対側を貫通して露出している、燃料供給装置(10)。
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