JP6255933B2 - コイル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源用トランス又はインバータートランスとして好適に用いられるコイル装置に関する。
トランス等として用いられるコイル装置には、一次側コイルと二次側コイルとの絶縁性を適切に確保するとともに、実装面積を抑制するための小型化が求められる。一次側コイルと二次側コイルの絶縁性を確保するための技術としては、1次側コイルと2次側コイルの間に絶縁テープを巻き付けるものがあるが、テープの巻き付け工程が必要となるため生産性の面で課題を有している。
これに対して、絶縁性を確保した上で、テープの巻き付け工程を省略して生産性を向上させたコイル装置として、内筒と外筒の二重構造体であるコイル装置が提案されている(特許文献1等参照)。また、絶縁性をさらに向上させた二重構造体のコイル装置として、絶縁用巻枠ケースを取り付ける技術も提案されている(特許文献2等参照)。
特開平5−159946号公報 特開2000−12345号公報
しかし、従来の二重構造体であるコイル装置は、例えば一次側と二次側の電圧差が大きくなると、コイル装置の軸方向の長さを延長して絶縁距離を確保する必要があり、小型化の要請に十分に応えられないという課題がある。また、絶縁用巻枠ケースを取り付ける従来技術を用いても、小型化と絶縁特性とを両立するという観点からは依然として不十分であり、また、部品点数が多くなるためコスト面でも課題を有している。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、小型化が可能であり、かつ、コイル間の絶縁距離を好適に確保し得るコイル装置を提供することである。
本発明に係るコイル装置は、
第1中空筒部を有する第1ボビンと、
前記第1中空筒部の外周壁である第1外周壁に巻回される第1コイルと、
前記第1中空筒部より径が大きく前記第1コイルの少なくとも一部を内部に収納する第2中空筒部を有する第2ボビンと、
前記第2中空筒部の外周壁である第2外周壁に巻回される第2コイルと、
前記第1中空筒部の内部を挿通する軸脚部を有するコアと、を有し、
前記第1ボビンは、前記第1中空筒部における第2方向側の端部において、前記第1外周壁から外径方向に突出するリング状の鍔部を有し、
前記第2ボビンは、前記鍔部に対して前記第2方向側に配置されており前記第2中空筒部の内周壁である第2内周壁から内径方向に突出しており、前記軸脚部を挿通させる貫通孔が形成されたリング状の内周縁部を有し、
前記鍔部には前記内周縁部に対向するように開口しており周方向に連続する溝部が形成されており、前記内周縁部には前記溝部に向かって突出し前記溝部に嵌合する突出部が形成されていることを特徴とする。
本発明に係るコイル装置は、第1ボビンの鍔部に形成された溝部と、第2ボビンの内周縁部に形成された突出部が嵌合することにより、第1コイルと第2コイルの間の空間絶縁距離及び沿面絶縁距離を、小さいスペースで効率的に延長することが可能であり、小型化と絶縁特性とを好適に両立することが可能である。また、第1ボビンと第2ボビンとを組み合わせるだけで、空間絶縁距離及び沿面絶縁距離を大きく延長できる構造であるため、部品点数を抑えることが可能であり、また、組立が容易である。
また、例えば、本発明に係るコイル装置において、前記鍔部には複数の前記溝部が形成されていても良く、前記内周縁部には複数の前記突出部が形成されていても良い。
鍔部に複数の溝部が形成されており、これに嵌合する複数の突出部が内周縁部に形成されていることにより、小さいスペースの中で、空間絶縁距離及び沿面絶縁距離をさらに効率的に延長できる。したがって、このような構成によれば、第1コイルと第2コイルとの間の電位差が大きく、かつ小型のコイル装置を実現可能である。
また、例えば、前記第1ボビンは、前記第1中空筒部における前記第2方向とは反対方向の第1方向側の端部に接続し、前記第1コイルの端部が接続される第1端子が設置される第1端子台部を有しても良く、
前記第2ボビンは、前記第2中空筒部における前記第2方向側の端部に接続し、前記第2コイルの端部が接続される第2端子が設置される第2端子台部を有しても良い。
このようなコイル装置は、第1コイル及び第2コイルをそれぞれ第1ボビン及び第2ボビンに形成して各コイルの端部を第1端子及び第2端子に固定した後、2つのボビンを組み合わせることにより容易に組み立てることが可能であるため、生産性に優れている。
また、例えば、前記鍔部の外縁部の外径は前記第2内周壁の内径と略同一又は僅かに小さくても良く、前記第1中空筒部の内周壁である第1内周壁の内径と前記貫通孔の内径とは略同一であっても良い。
鍔部の外径と第2内周壁の内径との差を小さくし、第1内周壁の内径と内周縁部に形成された貫通孔の内径とを略同一とすることにより、コイル装置の径方向のサイズを抑制することが可能である。
また、例えば、前記第2ボビンにおける前記第2方向とは反対方向の第1方向側の端部には、前記第1方向側に開口しており周方向に不連続な凹部が形成されていても良く、
前記第1ボビンにおける前記第1方向側の端部には、前記凹部に嵌合する凸部が形成されていても良い。
このようなコイル装置は、凹部と凸部が嵌合することにより、第1ボビンと第2ボビンとが周方向に位置決めされるため、組立が容易である。
また、例えば、前記第1外周壁には、前記第1コイルと前記鍔部に挟まれるように絶縁テープが巻かれていても良く、
前記第2コイルは、第2ボビンにおける前記第2方向とは反対方向の第1方向側の端部から所定の間隔を開けて設けられる中間鍔部より前記第2方向側に配置されていても良い。
絶縁テープや中間鍔部を配置することにより、第1コイルと第2コイルの絶縁距離をより大きくすることができ、また、必要に応じて適切なリーケージを得られる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るコイル装置の全体斜視図である。 図2は、図1に示すコイル装置の分解斜視図である。 図3は、実装面に垂直であってコアの軸脚部中心軸を通過する断面によるコイル装置の断面図である。 図4は、図1に示すコイル装置に含まれる第1ボビンの斜視図である。 図5は、図1に示すコイル装置に含まれる第2ボビンの斜視図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係るコイル装置の全体斜視図である。 図7は、実装面に垂直であってコアの軸脚部中心軸を通過する断面による図6に示すコイル装置の断面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るコイル装置10の斜視図であり、図2はコイル装置10の分解斜視図である。コイル装置10は、第1コイル60(図2参照)が巻回される第1ボビン20と、第2コイル70が巻回される第2ボビン30と、第1ボビン20及び第2ボビン30を上方から覆うように取り付けられるカバー40と、カバー40が取り付けられた第1ボビン20及び第2ボビン30を両側から挟み込むように取り付けられるコア50と、コア50の回りに巻かれた絶縁テープ80とを有する。
なお、実施形態に係るコイル装置10に関しては、図1に示すように、コイル装置10を実装する実装面に対して垂直な方向をZ軸方向、実装面に平行であってコア50の軸脚部52a,52bが延びる方向に平行な方向をX軸方向、Z軸及びX軸に垂直な方向をY軸方向として、説明を行う。また、X軸正方向を第1方向、第1方向の反対方向を第2方向(X軸負方向)とする。
図2に示すように、第1ボビン20は、中空円筒状の第1中空筒部22と、第1中空筒部22における第2方向側の端部に接続される絶縁鍔部24と、第1中空筒部22における第1方向側の端部に接続される第1基鍔部26及び第1端子台部29とを有する。第1中空筒部22の外周壁である第1外周壁22a(図3参照)には、第1コイル60が巻回されている。また、第1外周壁22aには、第1コイル60の他に、絶縁テープ82が巻かれている。絶縁テープ82は、第1コイル60に対して第2方向側に配置されており、Y軸方向に関して、第1コイル60と絶縁鍔部24に挟まれている。なお、絶縁鍔部24については、断面図(図3)等を用いて後程詳述する。
第1基鍔部26は、第1方向側の端部において第1外周壁22aから外径方向に突出しており、第1ボビン20と第2ボビン30を組み合わせた状態において、第2ボビン30の第2先端鍔部38に対向する。第1基鍔部26には、第1ボビン20と第2ボビン30とを、周方向(軸脚部52a、52bが延びる方向を中心とする回転方向)に関して位置決めするための凸部26aが形成されている。
第1端子台部29は、第1中空筒部22における第1方向側の端部に、第1基鍔部26を介して接続している。第1端子台部29には、複数の第1端子62が設置されており、第1端子62には第1コイル60の第1コイル端部60aが接続している。
第2ボビン30は、中空円筒状の第2中空筒部32と、第2中空筒部32における第2方向側の端部に接続される内周縁部34(図3、図4参照)、第2基鍔部36及び第2端子台部39と、第2中空筒部32における第1方向側の端部に接続される第2先端鍔部38とを有する。第2中空筒部32の外周壁である第2外周壁32aは、中間鍔部37、37aによって複数のセクションに分割されている。第2コイル70は、第1方向側の端部から所定の間隔を開けて設けられる中間鍔部37aより第2方向側のセクションに配置される。第1方向側の端部に設けられる第2先端鍔部38と中間鍔部37aの間は、第2コイル70が配置されない空きセクションとなっている。
第2基鍔部36、中間鍔部37、37a及び第2先端鍔部38は、第2外周壁32aから外径方向に突出する。第2先端鍔部38には、第1方向に開口しており周方向に不連続な凹部38aが形成されている。第1ボビン20と第2ボビン30を組み合わせた状態で、第1ボビン20の凸部26aが、第2ボビン30の凹部38aに嵌合する。なお、第2ボビン30の内周縁部34については、断面図(図3)等を用いて後程詳述する。
第2端子台部39は、第2中空筒部32における第2方向側の端部に、第2基鍔部36を介して接続している。第2端子台部39には、複数の第2端子72が設置されており、第2端子72には第2コイル70の第2コイル端部70aが接続している。
カバー40は、第1ボビン20と第2ボビン30とを組み立てた後に、組み立てられた第1ボビン20及び第2ボビン30を上方(Z軸正方向側)から覆うように取り付けられる。カバー40は、ボビン20、30における中空筒部22、32を覆うドーム部42と、端子台部29、39を覆う端子台カバー部43とを有する。ドーム部42の上方には放熱のための開口が設けられており、ドーム部42の第1方向及び第2方向の側壁には、コア50の軸脚部52aを挿通させるための開口が設けられている。また、端子台カバー部43の側壁には、第1端子台部29に形成された係合突起29aが係合する係合孔43aと、第2端子台部39に形成された係合突起39aが係合する係合孔43bとが形成されている。ボビン20、30の係合突起29a、39aが、カバー40の係合孔43a、43bに係合することにより、カバー40がボビン20、30に対して固定される。
コア50は、別々に成形された2つの部品である第1部分50aと第2部分50bとを、組み立てて形成される。第1部分50aと第2部分50bとは、略対称な形状を有しており、カバー40が取り付けられた第1ボビン20及び第2ボビン30を第1方向側と第2方向側から挟むようにして取り付けられる。
コア50は、軸脚部52a、52bと、側脚部54a、54b、56a、56bと、接続部58a、58bとを有する。軸脚部52a、52bは、第1ボビン20における第1中空筒部22の内部を挿通する。2つの側脚部54a、54b、56a、56bは、軸脚部52a、52bと略平行に延び、軸脚部52a、52bをY方向の両側から挟むように配置される。接続部58aはX方向の第1方向側の端部において軸脚部52aと側脚部54a、56aを接続し、接続部58bはX方向の第2方向側の端部において軸脚部52bと側脚部54b、56bとを接続する。コア50の外周に巻かれている絶縁テープ80は、第1部分50aと第2部分50bとの接合をサポートする。
図3は、実装面に垂直であってコア50の軸脚部52a、52bの中心軸を通過する断面によるコイル装置10の断面図である。図3及び第1ボビン20の拡大斜視図である図4に示すように、第1ボビン20の絶縁鍔部24は、第1中空筒部22における第2方向側の端部において、第1外周壁22aから外径方向に突出するリング状の形状を有する。絶縁鍔部24には、コア50の軸脚部52a、52bの周りを取り囲むように、周方向に連続する複数の絶縁溝部24a、24bが形成されている。絶縁溝部24a、24bは、絶縁鍔部24に対して第2方向側に配置されている内周縁部34に対向するように、第2方向側に向かって開口している。図4に示すように、絶縁溝部24a、24bは、第2方向側から見て略同心円状に形成されており、絶縁鍔部24の第2方向側表面には、絶縁溝部24a、24bによる2重の溝が形成されている。
また、図3及び第2ボビン30の拡大斜視図である図5に示すように、第2ボビン30の内周縁部34は、第2中空筒部32における第2方向側の端部において、第2内周壁32bから内径方向に突出しており、軸脚部52bを挿通させる貫通孔34cが形成されたリング状の形状を有する。内周縁部34において絶縁鍔部24と対向する表面である第1方向側の表面には、絶縁溝部24a、24bが配置される第1方向側に向かって突出し、絶縁溝部24a、24bに嵌合する突出部34a、34bが形成されている。突出部34a、34bも絶縁溝部24a、24bと同様に、コア50の軸脚部52a、52bの周りを取り囲むように周方向に連続しており、突出部34a、34bは、第1方向側から見て略同心円状に形成されている。
図3に示すように、第1ボビン20の絶縁鍔部24に形成された絶縁溝部24a、24bに対して、第2ボビン30の内周縁部34に形成された突出部34a、34bが嵌合することにより、第1コイル60が収納された空間と第2コイル70が配置された空間との間に狭い範囲で蛇行する通路が形成される。したがって、コイル装置10は、第1コイル60と第2コイルの間の空間絶縁距離及び沿面絶縁距離を、小さいスペースで効率的に延長することが可能である。
また、絶縁鍔部24の外縁部24cの外径を、第2中空筒部32の第2内周壁32bの内径と略同一又は僅かに小さい大きさとして、外縁部24cと第2内周壁32bとの隙間を小さくすることにより、コイル装置10が径方向へ拡大することを抑制できる。また、内周縁部34に形成される貫通孔34cの内径は、第1中空筒部22の第1内周壁22bの内径と略同一とすることにより、従来と同等の外径を有する軸脚部52bを挿通させることができるため、コイル装置10が径方向へ拡大することを抑制できる。さらに、絶縁鍔部24及び内周縁部34は、径方向に関しては第1コイル60のために確保される空間を利用し、軸方向(Y方向)に関しては第1コイル60と第2コイル70の軸方向(Y方向)の位置をずらしてリーケージを発生させるために形成された空間を利用して配置されているため、小型化と絶縁特性とを好適に両立することが可能である。
コイル装置10の製造方法は特に限定されないが、例えば以下の方法により製造される。
まず、第1端子台部29に第1端子62が設置された第1ボビン20を準備し、第1外周壁22aの一部に絶縁テープ82を巻きつけた後、残りの第1外周壁22aにワイヤを巻回して第1コイル60を形成し、第1コイル端部60aを第1端子62に固定する。また、これとは別に、第2端子台部39に第2端子72が設置された第2ボビン30を準備し、第2外周壁32aにワイヤを巻回して第2コイル70を形成し、第2コイル端部70aを第2端子72に固定する。
第1ボビン20及び第2ボビン30の材質としては特に限定されないが、樹脂等の絶縁材料によって形成され、例えばフェノール樹脂等を用いることが、はんだ処理時等における耐熱性等の観点から好ましい。第1コイル60及び第2コイル70の形成に用いるワイヤは、表面が絶縁被覆された被覆線であれば特に限定されないが、例えば第1コイル60を一次コイルとし、第2コイル70を二次コイルとして使用する場合には、第2コイル70は第1コイル60より小径のワイヤを用いて形成することができる。
次に、第1コイル60が形成された第1ボビン20の第1中空筒部22を、第2コイル70が形成された第2ボビン30の第2中空筒部32の中に挿入し、第1ボビン20と第2ボビン30とを組み立てる。この際、第1中空筒部22を第2中空筒部32に対して第1方向側から第2方向側へ向かって押し込んでいくだけで、第1ボビン20の絶縁溝部24a、24bに第2ボビン30の突出部34a、34bが嵌合し、第1コイル60と第2コイル70とを隔てる蛇行通路が形成される。また、第1ボビン20と第2ボビン30とを組み立てる際、第1ボビン20における第1基鍔部26の凸部26aを、第2ボビン30における第2先端鍔部38の凹部38aにはめ込むことにより、第1ボビン20と第2ボビン30の周方向の位置決めを行う。
次に、組み合わされた第1ボビン20及び第2ボビン30に対して、上方からカバー40を取り付ける。カバー40の材質は特に限定されないが、例えば柔軟性の高い熱可塑性樹脂等により作製できる。さらに、コア50の第1部分50aの軸脚部52aを第1方向側から第1ボビン20の第1中空筒部22の内部に挿入し、第2部分50bの軸脚部52bを第2方向側から貫通孔34cを介して第1中空筒部22の内部に挿入することにより、軸脚部52a、52b及び側脚部54a、54b、56a、56bを中央で突き合わせる。最後に、コアの外周に絶縁テープ80を巻付け、第1部分50aと第2部分50bとを接合するとともに、コア50をボビン20、30及びカバー40に対して固定することにより、図1に示すコイル装置10を得る。
このように、本願発明に係るコイル装置は、第1コイル60と第2コイル70の間の空間絶縁距離及び沿面絶縁距離を、小さいスペースで効率的に延長することが可能であり、小型化と絶縁特性とを好適に両立することが可能である。また、第1ボビン20と第2ボビン30とを組み合わせるだけで、空間絶縁距離及び沿面絶縁距離を大きく延長できる構造であるため、部品点数を抑えることが可能であり、また、組立が容易である。また、絶縁溝部24a、24b及びこれに嵌合する突出部34a、34bを複数有するため、小さいスペースの中で、空間絶縁距離及び沿面絶縁距離を効率的に延長でき、第1コイル60と第2コイル70との間の電位差が大きく、かつ小型のコイル装置10を実現可能である。
また、コイル装置10は、第1ボビン20が第1端子台部29を有し、第2ボビン30が第2端子台部39を有するために製造が容易であり、また、第1端子台部29と第2端子台部39とが、第1方向側の端部と第2方向側の端部に離間して配置されるため、この点でも第1コイル60と第2コイル70の絶縁距離を好適に確保できる。
第2実施形態
上述の第1実施形態では、インバータートランスとして好適に用いることができるコイル装置10を例に説明を行ったが、本発明に係るコイル装置としてはこれに限定されない。図6は、本発明の第2実施形態に係るコイル装置100の斜視図である。コイル装置100は、その断面図である図7に示すように、第1コイル60と第2コイル70との結合が、コイル装置10よりよいタイプの構造を有しており、例えば電源トランスとして好適に用いることができる。なお、コイル装置100の説明では、コイル装置10との相違点のみを述べ、コイル装置10との共通点については同様の符号を付して記載を省略する。
図6及び図7に示すように、コイル装置100は、第1コイル60が巻回される第1ボビン120と、第2コイル70が巻回される第2ボビン130と、カバー40と、コア50と、絶縁テープ80とを有する。また、コイル装置100は、第2コイル70の外周を覆う絶縁テープ84を有している。
第1ボビン120は、中空円筒状の第1中空筒部22と、第1中空筒部22における第2方向側の端部に接続される絶縁鍔部124と、第1中空筒部22における第1方向側の端部に接続される第1基鍔部26及び第1端子台部29とを有する。第2実施形態に係る第1中空筒部22の第1外周壁22aには、第1実施形態のような絶縁テープは巻かれておらず、第1コイル60は、第1基鍔部26と絶縁鍔部124との間に形成されている。
第2ボビン130は、中空円筒状の第2中空筒部32と、第2中空筒部32における第2方向側の端部に接続される内周縁部134、第2基鍔部36及び第2端子台部39と、第2中空筒部32における第1方向側の端部に接続される第2先端鍔部38とを有する。
図7に示すように、絶縁鍔部124には、周方向に連続する一重の絶縁溝部124aが形成されている。また、内周縁部134において絶縁鍔部124と対向する表面には、絶縁溝部24aが配置される第1方向側に向かって突出し、絶縁溝部124aに嵌合する突出部134aが形成されている。このように、絶縁溝部124a及びこれに嵌合する突出部134aの数は特に限定されず、要求される絶縁距離に応じて適宜決定すれば良い。第2実施形態に係るコイル装置100も、第1実施形態に係るコイル装置10と同様の効果を奏する。
その他の実施形態
本発明に係るコイル装置を、実施形態を示しつつ説明したが、上述した実施形態は本発明の一例にすぎず、第1ボビン20、120及び第2ボビン30、130の形状は、コイル装置の用途等に応じて適宜変更することが可能である。例えば、上述したコイル装置10、100は、実装面に対して軸脚部52a、52bの軸方向が平行である横型のコイル装置であったが、実装面に対して軸方向が垂直である縦型のコイル装置に、絶縁鍔部及び内周縁部を有するボビンを適用しても良い。また、コイル装置には、スペーサーとして、又は絶縁及び補強等のために、任意の場所に絶縁テープが巻かれても良い。さらに、第1コイル60と第2コイル70の軸方向の位置ずれ量も、コイル装置に求められるリーケージに応じて適宜調整することができ、また、内側の第1コイル60と外側の第2コイル70のうち、どちらを一次コイル又は二次コイルとしても良い。
10…コイル装置
20…第1ボビン
22…第1中空筒部
24…絶縁鍔部
24a、24b…絶縁溝部
29…第1端子台部
30…第2ボビン
32…第2中空筒部
34…内周縁部
34a、34b…突出部
34c…貫通孔
37a…中間鍔部
39…第2端子台部
40…カバー
50…コア
52a、52b…軸脚部
60…第1コイル
70…第2コイル

Claims (5)

  1. 第1中空筒部を有する第1ボビンと、
    前記第1中空筒部の外周壁である第1外周壁に巻回される第1コイルと、
    前記第1中空筒部より径が大きく前記第1コイルの少なくとも一部を内部に収納する第2中空筒部を有する第2ボビンと、
    前記第2中空筒部の外周壁である第2外周壁に巻回される第2コイルと、
    前記第1中空筒部の内部を挿通する軸脚部を有するコアと、を有し、
    前記第1ボビンは、前記第1中空筒部における第2方向側の端部において、前記第1外周壁から外径方向に突出するリング状の鍔部を有し、
    前記第2ボビンは、前記鍔部に対して前記第2方向側に配置されており前記第2中空筒部の内周壁である第2内周壁から内径方向に突出しており、前記軸脚部を挿通させる貫通孔が形成されたリング状の内周縁部を有し、
    前記鍔部には前記内周縁部に対向するように開口しており周方向に連続する溝部が形成されており、前記内周縁部には前記溝部に向かって突出し前記溝部に嵌合する突出部が形成されており、
    前記第2ボビンにおける前記第2方向とは反対方向の第1方向側の端部には、前記第1方向側に開口しており周方向に不連続な凹部が形成されており、
    前記第1ボビンにおける前記第1方向側の端部には、前記凹部に嵌合する凸部が形成されており、
    前記溝部と前記突出部との嵌合部は、前記凹部と前記凸部との嵌合部とは前記第1方向に沿って反対側に形成されていることを特徴とするコイル装置。
  2. 前記鍔部には複数の前記溝部が形成されており、前記内周縁部には複数の前記突出部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記第1ボビンは、前記第1中空筒部における前記第2方向とは反対方向の第1方向側の端部に接続し、前記第1コイルの端部が接続される第1端子が設置される第1端子台部を有しており、
    前記第2ボビンは、前記第2中空筒部における前記第2方向側の端部に接続し、前記第2コイルの端部が接続される第2端子が設置される第2端子台部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコイル装置。
  4. 前記鍔部の外縁部の外径は前記第2内周壁の内径と略同一又は僅かに小さく、前記第1中空筒部の内周壁である第1内周壁の内径と前記貫通孔の内径とは略同一であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のコイル装置。
  5. 前記第1外周壁には、前記第1コイルと前記鍔部に挟まれるように絶縁テープが巻かれており、
    前記第2コイルは、第2ボビンにおける前記第2方向とは反対方向の第1方向側の端部から所定の間隔を開けて設けられる中間鍔部より前記第2方向側に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のコイル装置。
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