JP6255864B2 - 光重合性組成物、光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ - Google Patents

光重合性組成物、光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP6255864B2
JP6255864B2 JP2013208785A JP2013208785A JP6255864B2 JP 6255864 B2 JP6255864 B2 JP 6255864B2 JP 2013208785 A JP2013208785 A JP 2013208785A JP 2013208785 A JP2013208785 A JP 2013208785A JP 6255864 B2 JP6255864 B2 JP 6255864B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
photopolymerizable composition
hydroxy
meth
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013208785A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015071718A (ja
Inventor
平岡 孝朗
孝朗 平岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013208785A priority Critical patent/JP6255864B2/ja
Priority to US14/492,208 priority patent/US9644104B2/en
Publication of JP2015071718A publication Critical patent/JP2015071718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6255864B2 publication Critical patent/JP6255864B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/10Printing inks based on artificial resins
    • C09D11/101Inks specially adapted for printing processes involving curing by wave energy or particle radiation, e.g. with UV-curing following the printing
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/46Polymerisation initiated by wave energy or particle radiation
    • C08F2/48Polymerisation initiated by wave energy or particle radiation by ultraviolet or visible light
    • C08F2/50Polymerisation initiated by wave energy or particle radiation by ultraviolet or visible light with sensitising agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/38Inkjet printing inks characterised by non-macromolecular additives other than solvents, pigments or dyes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、光重合性組成物、光重合性インクジェットインク及び該インクを収容したインクカートリッジに関する。
(メタ)アクリル酸エステルを使用した光重合性組成物や光重合性インクジェットインクは広く知られている(特許文献1など)。
しかし、従来の光重合性インクジェットインクにおいて使用されているモノマーの多くは毒性を持つ。特に安価で容易に調達可能な(メタ)アクリル酸エステルは、皮膚に触れるとアレルギーを引き起こす皮膚感さ性について、ほとんどが高い毒性を有しているが、従来技術では、この問題の解決手段は示されていない。
本発明者らは、これまでの検討で、皮膚感さ性に問題のない幾つかの(メタ)アクリル酸エステル及び(メタ)アクリルアミドを見出した。その一例として、特許文献2に記載の技術の特開2012−140593号公報、特許文献3に記載の技術の特開2012−140593号公報に見られるように、アクリレートよりもメタクリレートの方が皮膚感さ性などについて低毒性であることに着目し、メタクリレートを主体としたインクジェットインクを開示した。
しかし、更なる性能向上のため、より擦過などに対する耐久性を高め硬化塗膜の強度を向上させること、顔料や添加剤など様々な材料を配合することにより増粘してもインクジェット吐出に支障をきたさないよう低粘度化しておくことなどが求められている。
低粘度化のためには水を配合することもでき、水を配合した光重合型水性インクジェットインクも公知だが、後述するように非浸透性の基材に対しては浸透乾燥が望めないため、プロセスの高速化や効率化のためには水を蒸発させる過程が必要になり、熱源の設置などが求められることから省エネルギーの観点で望ましくない。
また、光重合性組成物を刷毛塗り等の塗料として使用する場合、有機溶剤を使用することもできるが、揮発して大気に放出されるため環境への影響を考慮すると必要最低限にとどめることが望ましく、インクジェットインクとして使用する場合は、配合する有機溶剤の揮発性が高い場合にはインクジェット吐出するノズル内のインクが揮発により高粘度化して吐出に不具合を発生させることから望ましくない。
これらの観点から、特許文献4に記載の特開2013−181114号公報、特許文献5の特願2012−113970号明細書記載の技術などを開示しているが、これらの開示においては硬化物として必要な物性を容易に得ることができるものの、配合する重合開始剤の種類と量によっては硬化物を作製する過程において微弱だが臭気を発生させることに加えて硬化直後の硬化物にも臭気が残留するため、脱臭装置などの設備を設置できないような作業現場における作業環境の改善のために低臭化を達成することが課題であるとわかった。
低臭化のためには重合開始剤の配合量を単純に減量すればよいが、そうすると硬化が不十分となるため、低臭化を達成しつつ求める硬化物を得ることは大変難しいし、重合開始剤の種類によっては臭気を発生させにくいものも存在するが、そのような重合開始剤はそれ自体が有害性を有していたり溶解性に乏しかったりすることから、安全性や取り扱いやすさにも配慮することはさらに困難な課題である。
本発明は、光硬化時に発生する臭気と硬化直後に硬化物に残留する臭気を大幅に低減し、なおかつ硬化反応性と安全性についても良好である光重合性組成物の提供を目的とする。
本発明者は、ジエチレングリコールジメタクリレートを含有する光重合性組成物に対し、下記の材料b1、b2、b3を含有させることで、安全性に優れ、かつ良好な硬化性を有し、加えて、硬化時に発生する臭気や硬化直後に硬化物に残留する臭気を大幅に低減できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
(ただし、b1は1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、
b2は2−ヒドロキシ−1−{4−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)ベンジル〕フェニル}−2−メチル−1−プロパン−1−オン、
b3はオリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル〕プロパノン}である)
すなわち、上記課題は本発明の(1)〜(7)によって解決される。
(1)「少なくともジエチレングリコールジメタクリレートを含有する光重合性組成物であって、さらに下記の材料b1、b2、b3を含むものであり、前記材料b2の含有量が2.5重量%未満であり、前記材料b3の含有量が3重量%未満であることを特徴とする光重合性組成物;
(ただし、b1は1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、
b2は2−ヒドロキシ−1−{4−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)ベンジル〕フェニル}−2−メチル−1−プロパン−1−オン、
b3はオリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル〕プロパノン}である)」、
(2)「さらに、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを含有することを特徴とする前記第(1)項に記載の光重合性組成物」、
(3)「さらに、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレートを含有することを特徴とする前記第(1)項または前記第(2)項に記載の光重合性組成物」、
(4)「さらに、ポリプロピレングリコールジアクリレートを含有することを特徴とする前記第(1)項乃至前記第(3)項のいずれかに記載の光重合性組成物」、
(5)「前記第(1)項乃至前記第(4)項のいずれかに記載の光重合性組成物を用いたことを特徴とするインクジェットインク」、
(6)「前記第(5)項に記載のインクを収容したカートリッジ」、
(7)「前記第(1)項乃至前記第(4)項のいずれかに記載の光重合性組成物、もしくは前記第(5)項に記載のインクジェットインクを用いたことを特徴とする硬化物」。
以下の詳細かつ具体的な説明から明らかなように、本発明によれば、硬化時の臭気発生が大幅に抑制され、良好な硬化性を有し、なおかつ安全性にも優れた光重合性組成物を提供できる。
インクカートリッジのインク袋の一例を示す概略図である。 インク袋を収容したインクカートリッジの一例を示す概略図である。
以下、本発明の光重合性組成物について詳しく説明する。
本発明の光重合性組成物は、少なくともジエチレングリコールジメタクリレートを含有し、さらに下記の材料b1、b2、b3を含むものであり、前記材料b2の含有量が2.5重量%未満であり、前記材料b3の含有量が3重量%未満であることを特徴とする光重合性組成物。
(ただし、b1は1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、
b2は2−ヒドロキシ−1−{4−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)ベンジル〕フェニル}−2−メチル−1−プロパン−1−オン、
b3はオリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル〕プロパノン}である)
光重合性組成物に用いられる重合開始剤は、後述する皮膚感さ性には問題のないものが多いが、生殖毒性や環境に対する有害性である水生毒性を持つものが多い。
しかし、本発明の重合開始剤の種類と配合量であれば、重合開始剤に由来して「化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)」においてピクトグラムによる有害性表示の必要がなくなる程度の安全性を確保できる。
上記皮膚感さ性が陰性であるとは、次の(i)〜(ii)の少なくとも一つに該当することを言う。
(i)LLNA法(Local Lymph Node Assay)による皮膚感さ性試験において、感さ性の程度を示すStimulation Index(SI値)が3未満である化合物。
(ii)MSDS(化学物質安全性データシート)において、「皮膚感さ性陰性」又は「皮膚感さ性なし」と評価された化合物。
(i)については、例えば「機能材料」2005年9月号、Vol.25、No.9、P55にも示されるように、SI値が3未満の場合に皮膚感さ性が陰性であると判断される。SI値が低いほど皮膚感さ性が低いことになるから、本発明ではSI値がなるべく低いモノマーを用いることが好ましく、3未満、好ましくは2以下、更に好ましくは1.6以下のものを用いる。
<モノマー成分>
本発明の光重合性組成物は、モノマー成分としてジエチレングリコールジメタクリレートを含有するものであり、必要に応じて他のモノマー成分や着色剤等その他の材料を含有してもよい。
前記ジエチレングリコールジメタクリレートは、皮膚感さ性に問題がなく低粘度であることから、インクジェットインクとしても使用可能な光重合組成物の原材料として優れている。しかし、安全性に優れたジエチレングリコールジメタクリレートは、それだけでは必ずしも硬化性(重合性)が十分でなく、光重合開始剤の添加が必要である。
<光重合開始剤>
前記b2の2−ヒドロキシ−1−{4−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)ベンジル〕フェニル}−2−メチル−1−プロパン−1−オンは、硬化性に優れ、硬化時に臭気の発生が少なく硬化直後の硬化物の残留臭気も少ないため、低臭化に適した光重合開始剤である。
しかし、それ自体が水生毒性を有し、欧州指令(67/548/EEC)における有害性分類において「N」「R50/53」のシンボルとリスクフレーズが表記される材料である。
本発明においては、b2の2−ヒドロキシ−1−{4−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)ベンジル〕フェニル}−2−メチル−1−プロパン−1−オンを2.5重量%未満とすることで、調剤に関する欧州指令(1999/45/EC)において「R52/53」と、より緩和された表記にとどまり、これはGHSにおいてピクトグラムによる有害性表示が不要な程度に安全性を向上させられることになる。
前記b2の含有量の下限としては、光重合性組成物の使用方法や目的にもよるが1.5重量%以上であることが好ましい。1.5重量%未満であると硬化性が低下することがある。
また、前記b3のオリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル〕プロパノン}も前記b2と同様に、硬化性に優れ、硬化時に臭気の発生が少なく硬化直後の硬化物の残留臭気も少ないため、低臭化に適した光重合開始剤である。
しかし、それ自体が生殖毒性を有し67/548/EECにおける有害性分類において「R62」が表記される材料である。
本発明においては、b3のオリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル〕プロパノン}を5重量%未満とすることで、1999/45/ECにおける有害性表記が不要となり、さらに3重量%未満とすることでGHSにおいてピクトグラムによる有害性表示が不要な程度に安全性を向上させられることになる。
前記b3の含有量の下限としては、光重合性組成物の使用方法や目的にもよるが2.0重量%以上であることが好ましい。2.0重量%未満であると硬化性が低下することがある。
前記した含有量のb2及びb3の2種類だけでは硬化性が不足するため、本発明においては、前記b1の1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オンをさらに併用する。
前記b1の1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オンは前記したような有害性表記が不要な材料であり、硬化時に臭気の発生が少なく硬化直後の硬化物の残留臭気も少ない。
しかし、前記したモノマーに対する溶解性に乏しいため配合できる量に限界があり、併用するモノマーの種類にもよるが、析出したりせずに安定的に均一溶解状態を維持できるのは7重量%以下程度である。
本発明においては前記の材料b1、b2、及びb3を組み合わせることで、前記材料b2の含有量を2.5重量%未満、前記材料b3の含有量が3重量%未満にすることができ、安全性と硬化性とを両立でき、さらに、臭気の発生を防止できる。
本発明の光重合性組成物に使用する重合開始剤は光ラジカル重合開始剤である。
(メタ)アクリル酸エステルや(メタ)アクリルアミドは、イオン重合性も有することが知られているが、イオン重合開始剤は一般に高価であるだけでなく、光を照射しない状態においても僅かに強酸・強アルカリを発生させる。
したがって、光重合性組成物をインクジェットインクに用いる場合は、インクジェット塗工システム内のインク供給経路において耐酸・耐アルカリ性を持たせるなどの特別な配慮が必要となり、インクジェット塗工システムを構成する部材の選定に制約が生じる。
しかし、本発明の光重合性組成物は、安価で強酸・強アルカリを発生しない光ラジカル重合開始剤を使用することができるので、インクジェットインクを安価に製造することができ、インクジェット塗工システムの部材選定も容易となる。
本発明の光重合性組成物は、目的に応じて、前記b1、b2、及びb3の光重合開始剤以外の光重合開始剤を併用することも可能であり、重合開始剤の含有量は、最低限の硬化性を確保するため、重合開始剤の合計が6.5重量%以上20重量%以下とすることが望ましい。
<他のモノマー成分>
前記ジエチレングリコールジメタクリレートと併用できる他のモノマー成分としては、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレートを挙げることができる。
前記カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレートを含有させることで、硬化性を向上できる。
ジエチレングリコールジメタクリレートは、硬化すれば非常に強固であるが、硬化性が不十分で硬化に多くの光エネルギーを要するため、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートおよびエチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレートを併せて含有することで、硬化時に必要な光エネルギーを増加させずとも塗膜強度を向上できる。
しかし、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、及び、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレートは、前記ジエチレングリコールジメタクリレートよりも高粘度である。
したがって、本発明の光重合性組成物をインクジェットインクとしても使用することを想定する場合は、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、及び/または、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレートは、モノマー成分全量を100重量部とした場合に、10重量部以上70重量部以下とすることが望ましい。
インクジェットインクとして使用する場合のインクの粘度としては、25℃で吐出することを考えると、25℃で2〜150mPa・sであることが望ましく、更に好ましくは5〜18mPa・sである。
しかし、吐出ヘッドが有する温調機能を使用することも可能であり、25℃で粘度が高すぎる場合には、必要に応じてヘッドを45℃〜60℃程度に加温してインクを低粘度化すればよい。
前記カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、及び/または、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレートを含有する光重合性組成物の硬化物、すなわち塗膜は、十分に硬いため、表面保護の目的などにおいては優れているが、しなやかさに欠けるため、塗膜に対して穴あけや切削などの加工により外力が加わった際に、塗膜が割れたり欠けたりといった不具合が発生することがある。
前記ポリプロピレングリコールジアクリレートを含有することで、塗膜強度の低下を抑制しつつ塗膜形成後の基材を切削加工した場合にも加工端部での塗膜割れのない加工適性に優れた塗膜を得ることができ、また、より少ない光エネルギーで一定の塗膜強度を発現しつつ加工時の塗膜の割れや欠けを防止することができる。
本発明の光重合性組成物をインクジェットインクとしても使用することを想定する場合のポリプロピレングリコールジアクリレートの含有量は、モノマー成分全量を100重量部とした場合に、10重量部以上70重量部以下とすることが望ましい。
なお、モノマーについては既存のほとんどのものは皮膚に触れることで腫れ・かゆみ・かぶれなどを引き起こす性質である皮膚感さ性を有しているが、前記カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレート、及び、ポリプロピレングリコールジアクリレートはいずれも皮膚感さ性が陰性であるため安全性において優れている。
また、モノマーとしては皮膚感さ性が陰性のものを使用することが望ましいが、単体では皮膚感さ性に多少問題がある場合や、皮膚感さ性が未確認の化合物でも、応用用途に応じてできる限り安全性に配慮するならば、以下のような(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミドをさらに併用することもできる。
併用できるモノマーとしては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、γ−ブチロラクトンアクリレート、イソボルニルアクリレート、ホルマール化トリメチロールプロパンモノ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン(メタ)アクリル酸安息香酸エステル、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート〔CH=CH−CO−(OC)n−OCOCH=CH(n≒4)〕、同(n≒9)、同(n≒14)、同(n≒23)〕、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクレート〔CH=C(CH)−CO−(OC)n−OCOC(CH)=CH(n≒7)〕、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルモルホリン、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、プロピレンオキサイド変性テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート、プロピレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性グリセリルトリ(メタ)アクリレート、ポリエステルジ(メタ)アクリレート、ポリエステルトリ(メタ)アクリレート、ポリエステルテトラ(メタ)アクリレート、ポリエステルペンタ(メタ)アクリレート、ポリエステルポリ(メタ)アクリレート、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、ポリウレタンジ(メタ)アクリレート、ポリウレタントリ(メタ)アクリレート、ポリウレタンテトラ(メタ)アクリレート、ポリウレタンペンタ(メタ)アクリレート、ポリウレタンポリ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
他のモノマー成分を含有させる場合のジエチレングリコールジメタクリレートの含有量は、全モノマー成分中25重量%以上である。
<着色剤>
光重合性組成物は着色剤を含まない透明のものとしてもよいし、必要に応じて着色剤を含有させてもよいが、無色や白色であることが望まれる場合は、前述した重合開始剤などの材料及び後述する着色剤以外の材料の中でも、着色の少ないものを用いることが望ましい。
光重合性組成物を着色する場合の着色剤としては、公知の無機顔料や有機顔料を使用することができる。
ブラック顔料としては、ファーネス法又はチャネル法で製造されたカーボンブラック等が使用できる。
イエロー顔料としては、Pig.Yellow系の顔料、例えばピグメントイエロー1、ピグメントイエロー2、ピグメントイエロー3、ピグメントイエロー12、ピグメントイエロー13、ピグメントイエロー14、ピグメントイエロー16、ピグメントイエロー17、ピグメントイエロー73、ピグメントイエロー74、ピグメントイエロー75、ピグメントイエロー83、ピグメントイエロー93、ピグメントイエロー95、ピグメントイエロー97、ピグメントイエロー98、ピグメントイエロー114、ピグメントイエロー120、ピグメントイエロー128、ピグメントイエロー129、ピグメントイエロー138、ピグメントイエロー150、ピグメントイエロー151、ピグメントイエロー154、ピグメントイエロー155、ピグメントイエロー180等が使用できる。
マゼンタ顔料としては、Pig.Red系の顔料、例えばピグメントレッド5、ピグメントレッド7、ピグメントレッド12、ピグメントレッド48(Ca)、ピグメントレッド48(Mn)、ピグメントレッド57(Ca)、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド112、ピグメントレッド122、ピグメントレッド123、ピグメントレッド168、ピグメントレッド184、ピグメントレッド202、ピグメントバイオレット19等が使用できる。
シアン顔料としては、Pig.Blue系の顔料、例えばピグメントブルー1、ピグメントブルー2、ピグメントブルー3、ピグメントブルー15、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:4、ピグメントブルー16、ピグメントブルー22、ピグメントブルー60、バットブルー4、バットブルー60等が使用できる。
白色顔料、又は物性改質のための無色の充填剤としては、硫酸バリウム等のアルカリ土類金属の硫酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属の炭酸塩、微粉ケイ酸、合成ケイ酸塩等のシリカ類、ケイ酸カルシウム、アルミナ、アルミナ水和物、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、クレイ等が使用できる。
また、物理特性などを考慮して必要に応じて種々の無機顔料や有機顔料が使用できる。
これらの顔料は、極性基含有高分子顔料分散剤等により分散してもよい。
<その他の材料>
本発明の光重合性組成物は、必要に応じて、重合禁止剤、界面活性剤を含有してもよい。
前記重合開始剤としては、4−メトキシ−1−ナフトール、メチルハイドロキノン、ハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、ジ−t−ブチルハイドロキノン、メトキノン、2,2’−ジヒドロキシ−3,3’−ジ(α−メチルシクロヘキシル)−5,5’−ジメチルジフェニルメタン、p−ベンゾキノン、ジ−t−ブチルジフェニルアミン、9,10−ジ−n−ブトキシシアントラセン、4,4’−〔1,10−ジオキソ−1,10−デカンジイルビス(オキシ)〕ビス〔2,2,6,6−テトラメチル〕−1−ピペリジニルオキシなどが挙げられる。
前記界面活性剤としては、ポリエーテル、アミノ基、カルボキシル基、水酸基を有する高級脂肪酸エステル、側鎖あるいは末端にポリエーテル、アミノ基、カルボキシル基、水酸基を有するポリジメチルシロキサン化合物、ポリエーテル、アミノ基、カルボキシル基、水酸基を有するフルオロアルキル化合物などが挙げられる。
<インクジェットインク>
本発明の光重合性組成物はインクジェットインクとして使用することができ、インクジェットインクは容器に収容してインクカートリッジとして用いることができる。これにより、インク交換などの作業において、インクに直接触れる必要がなく、手指や着衣の汚れなどの心配がなく、またインクへのごみ等の異物混入を防止できる。
前記容器としては特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを有するものなどが好適である。
上記インクカートリッジについて、図1及び図2を参照して説明する。図1はインクカートリッジのインク袋241の一例を示す概略図である。また、図2は図1のインク袋241をカートリッジケース244内に収容したインクカートリッジ200を示す概略図である。
図1に示すように、インク注入口242からインクをインク袋241内に充填し、該インク袋中に残った空気を排気した後、該インク注入口242を融着により閉じる。
使用時には、ゴム部材からなるインク排出口243に装置本体の針を刺して装置に供給する。インク袋241は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成する。そして、図2に示すように、通常、プラスチック製のカートリッジケース244内に収容し、インクカートリッジ200として各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いる。
本発明のインクカートリッジは、インクジェット記録装置に着脱可能とすることが好ましい。これにより、インクの補充や交換を簡素化でき作業性を向上させることができる。
被塗工基材としては、紙、プラスチック、金属、セラミック、ガラス又はこれらの複合材料等が用いられるが、上質紙などの吸収性の基材は浸透乾燥の効果が望めるため、速乾性のない水性インクや油性インクの使用も可能である。これに対して、グロスコート紙、プラスチックフィルム、プラスチック成型物、セラミック、ガラス、金属、ゴムなど、もしくはこれらの複合材料といった難浸透性や非浸透性の基材は速乾性を得られるインクを使用することがより実用的である。
本発明のインクは特に基材を限定するものではないが、光照射により直ちに硬化するので、前述のような非浸透性の基材に対して特に好適であり、中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンや、その他のポリエステル、ポリアミド、ビニル系の材料、あるいはこれらを複合した材料からなるプラスチックフィルムやプラスチック成型物に適する。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
<SI値の評価方法>
上記SI値はLLNA法(Local Lymph Node Assay)による皮膚感さ性試験に従い、以下のようにして測定した。
[試験材料]
《陽性対照物質》
陽性対照物質としては、α−ヘキシルシンナムアルデヒド(HCA;和光純薬工業社製)を使用した。
《媒体》
媒体としては、アセトン(和光純薬工業社製)とオリーブ油(フヂミ製薬所製)を、体積比4:1で混合した混合液を使用した。
《使用動物》
被検物質、陽性対照、媒体対照のそれぞれについて、マウスの雌に対し6日間の検疫を含む8日間の馴化を行った。検疫、馴化期間中、全ての動物に異常は認められなかった。
感さ開始2日前に測定した体重を用いて、体重層別無作為抽出法で、個体の体重が全体の平均体重±20%以内となるように2群(4匹/群)に群分けした。感さ開始時の動物の週齢は8〜9週齢であった。群分けにより外れた動物は試験から除外した。
使用した動物は、試験期間を通して尾部への油性インク塗布により識別し、併せてケージはラベルをつけて識別した。
《飼育環境》
使用動物は、検疫、馴化期間中を含む全飼育期間を通して、温度21〜25℃、相対湿度40〜70%、換気回数10〜15回/時間、明暗サイクル12時間感覚(7時点灯〜19時消灯)に設定したバリアーシステムの飼育室で飼育した。
飼育ケージはポリカーボネート製ケージを使用した。使用動物は4匹/ケージで飼育した。
飼料は、実験動物用固形飼料MF(オリエンタル酵母工業社製)を使用し、使用動物に自由摂取させた。飲料水は、塩素濃度が略5ppmとなるように次亜塩素酸ナトリウム(ピューラックス、オーヤラックス社製)を添加した水道水を、給水びんにより、使用動物に自由摂取させた。床敷はサンフレーク(モミ材、電気かんな削りくず、日本チャールス・リバー社製)を使用した。飼料及び飼育用器材は、オートクレープ滅菌(121℃、30分間)したものをそれぞれ使用した。
ケージ及び床敷は、群分け時及び耳介リンパ節摂取日(飼育室からの搬出時)に交換し、給水びん及びラックは、群分け時に交換した。
[試験方法]
《群構成》
SI値の測定試験で使用した群構成を、表1に示す。
Figure 0006255864
[調製]
《被験物質》
表2に被験物質の秤量条件を示す。被験物質をメスフラスコに秤量し、媒体を加えながら1mLに定容した。調製液は、遮光した気密容器(ガラス製)に入れた。
Figure 0006255864
《陽性対照物質》
略0.25gのHCAを正確に秤量し、媒体を加えながら1mLとして25.0w/v%液を調製した。調製物は、遮光した気密容器(ガラス製)に入れた。
《BrdU》
5−ブロモ−2’−デオキシウリジン(BrdU、ナカライテスク社製)200mgをメスフラスコに正確に秤量し、生理食塩液(大塚製薬工業社製)を加えて超音波照射し、溶解させた。その後、20mLに定容して10mg/mL液(BrdU調製液)を調製した。調製液は、滅菌濾過フィルターを用いて濾過滅菌し、滅菌容器に入れた。
《調製時期及び保管期間》
陽性対照物質調製液は感さ開始前日に調製し、使用時以外は冷所で保管した。媒体及び被験物質調製液は各感さ日に調製した。BrdU液は、投与の2日前に調製し、投与日まで冷所に保管した。
[感さ及びBrdU投与]
《感さ》
各被験物質及び陽性対照物質の調製液及び媒体を動物の両耳介にそれぞれ25μLずつ塗布した。塗布には、マイクロピペッターを用いた。この操作を1日1回、3日連続して行った。
《BrdUの投与》
最終感さの略48時間後に1回、BrdU調製液を動物1匹あたり0.5mL、腹腔内投与した。
[観察及び検査]
《一般状態》
試験に使用した全動物について、感さ開始日から耳介リンパ節採取日(飼育室からの搬出日)まで、1日1回以上観察した。なお、観察日の起算法は、感さ開始日をDay 1とした。
《体重測定》
感さ開始日及び耳介リンパ節採取日(飼育室からの搬出日)に体重を測定した。また、群ごとの体重の平均値及び標準誤差を算出した。
《耳介リンパ節の採取及び重量測定》
BrdU投与の略24時間後に動物を安楽死させ、耳介リンパ節を採取した。周囲組織を取り除き、両側耳介リンパ節を一括して重量測定した。また、群ごとの耳介リンパ節重量の平均値及び標準誤差を算出した。重量測定後、個体毎に−20℃に設定されたバイオメディカルフリーザーで凍結保存した。
《BrdU取り込み量の測定》
耳介リンパ節を室温に戻した後、生理食塩液を加えながらすり潰し、懸濁させた。この懸濁液を濾過した後、個体ごとに3wellずつ、96wellマイクロプレートに分注し、ELISA法によりBrdU取り込み量の測定を行った。試薬は、市販のキット(Cell Proliferation ELISA、BrdU colorimetric、Cat.No.1647229、ロシュ・ダイアグノスティックス社製)を使用し、マルチプレートリーダー(FLUOstar OPTIMA、BMG LABTECH社製)より得られた各個体の吸光度(OD370nm−OD492nm、BrdU取り込み量)について、3wellの平均値を各個体のBrdU測定値とした。
[結果の評価]
《Stimulation Index(SI)の算出》
下記式で示すように、各個体のBrdU測定値を、媒体対照群のBrdU測定値の平均値で除して、各個体のSI値を算出した。各試験群のSI値は、各個体のSIの平均値とした。なお、SI値は、小数点以下第2位を四捨五入して小数点第1位まで表示した。
Figure 0006255864
<光重合性組成物の調整>
実施例及び比較例で用いた材料の有害性について表3に示す。
Figure 0006255864
表3に示す材料の名称の末尾の( )内の数値は前記(i)のLLNA試験におけるSI値であり、「なし」は、前述した(ii)のMSDS(化学物質安全性データシート)において「皮膚感さ性陰性」又は「皮膚感さ性なし」と評価されたものである。
記載のないものは欧州指令(67/548/EEC)においてすでに皮膚感さ性を示すリスクフレーズの表示義務があり皮膚感さ性に問題があると判断できるため前記(i)の試験を行わなかったものである。
[実施例1〜実施例14の組成物、比較例1〜比較例10の組成物の調整]
下記の表4〜7の実施例の各欄に示す配合割合(数値は重量部であるが、開始剤の配合比については括弧内に重量%を併記した)で混合してインクを得た。
Figure 0006255864
Figure 0006255864
Figure 0006255864
Figure 0006255864
※1:三菱化学社製カーボンブラック「#10」と日本ルーブリゾール社製分散剤「Solsperse32000」を3:1の重量比となるように配合した。
表4〜7に示す各インクについて、25℃、45℃、60℃粘度(mPa・s)と塗膜強度、及び溶解性を下記の方法により測定した。評価結果を表8〜11に示す。
(粘度評価)
粘度は、東機産業社製コーンプレート型回転粘度計により、恒温循環水の温度を25℃、45℃、60℃に設定して測定した。
25℃という温度は一般的な室温を想定したものであり、45℃、60℃という温度は、例えばリコープリンティングシステムズ社製GEN4など、加温可能な市販のインクジェット吐出ヘッドの仕様を想定したものである。
(塗膜強度評価)
塗膜強度は、刷毛塗りでの評価に際しては所定の配合で調整した光重合性組成物をそのまま使用した。
また、インクジェットインクとしての評価には、孔径5ミクロンのフッ素樹脂製メンブレンフィルターにてろ過してから、図1に示す形状のアルミ製パウチ袋に気泡が入らないようにインクを密封し、図2に示すようなプラスチック製カートリッジにインクを密封した前記のパウチ袋を収納し、このカートリッジが収納できるようにした筐体において、カートリッジからリコーインダストリー社製GEN4ヘッドに達するまでインク流路を設置し、これによりインクジェット吐出してベタ塗膜を作製した。
なお、刷毛塗りとインクジェット印刷のいずれにおいてもベタ塗膜が厚さ約40ミクロンとなるように調整した。
市販のポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡社製A4300、188ミクロン厚さ、表面処理品)上に作製したベタ状塗膜に対して、高圧水銀灯を用いてUVA領域に相当する波長域(320〜390nm)において、0.3W/cmの照度で、1.2〜5.0(J/cm)の光量条件で硬化させ、これを塗膜強度評価と加工性評価に供した。
塗膜強度は、光照射して硬化させたベタ塗膜に対して、JIS−K−5600−5−4に示される鉛筆法による引っかき硬度を評価した。鉛筆硬度は、硬い方から順に、2H、H、F、HB、B、2B〜6Bである。
加工適性は書類用ファイルパンチ(LION社製 LION PUNCH NO.150)にて穴あけ加工し、塗膜の割れの有無を目視観察し、割れがなかったものを○、われがあったものを×とした。評価には1.2(J/cm)の硬化条件のものを使用したが、鉛筆硬度6B未満で硬化性が不十分な場合には5.0(J/cm)の硬化条件のものを評価した。
(溶解性評価)
溶解性は高温ほど良好で低温ほど乏しいため、組成物作製時には作業の効率化のために加温撹拌により均一溶解させた後に、冬季の輸送や倉庫での一時保管を想定して−20℃環境にて1週間静置した後に目視確認した。透明であれば均一溶解していて問題なし、白濁していれば溶解性に問題ありと判定した。当然ながら硬化物の均一性を確保する目的で組成物は均一溶解していなければならない。
Figure 0006255864
Figure 0006255864
Figure 0006255864
Figure 0006255864
※2:当該温度よりも低温でインクジェット吐出できるため粘度測定実施せず。
※3:均一溶解していないため評価中止
比較例1と比較例7から分かるように、モノマーとして皮膚感さ性に問題あるものを使用する場合には、硬化時に発生する臭気と塗膜に残留する臭気が微弱で、水生毒性と生殖毒性に問題ないものを得ることができるが、皮膚感さ性を有することはそもそも好ましくない。
比較例2と比較例8から分かるように、皮膚感さ性に問題のないモノマーであり十分に低粘度でインクジェットインクとしての使用も容易なジエチレングリコールジメタクリレートを使用する場合には、安全性や臭気の面で問題を解決できるものの、硬化性が不足する。
硬化性を改善するためには開始剤を増量する方法が有効な手段のひとつだが、比較例3〜6と比較例9〜11のように、単純に開始剤を増量したり、さらに開始剤の種類を変更したり、2種類の開始剤を併用しても、溶解性や安全性や臭気の面で不具合が生じてしまう。
すなわち、比較例2〜6と比較例8〜11のように皮膚感さ性に問題のないモノマーであるジエチレングリコールジメタクリレートを含有する光重合性組成物に対して、前記b1の1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、前記b2の2−ヒドロキシ−1−{4−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)ベンジル〕フェニル}−2−メチル−1−プロパン−1−オン、前記b3のオリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル〕プロパノン}のうち、いずれか1〜2種類を使用しても、溶解性や安全性や硬化性のいずれかに不具合を生じてしまう。
これら3種類の開始剤をすべて併用するとしても、例えば比較例9の組成物にさらに前記b1の1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オンを追加したとしても、前記b2の2−ヒドロキシ−1−{4−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)ベンジル〕フェニル}−2−メチル−1−プロパン−1−オン、前記b3のオリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル〕プロパノン}を多く含むため、水生毒性と生殖毒性を改善することはできない。このことは自明のためとくに例示していない。
しかし、実施例1のように3種類の開始剤を併用し、なおかつ、前記b2の2−ヒドロキシ−1−{4−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)ベンジル〕フェニル}−2−メチル−1−プロパン−1−オンを2.5重量%未満とし、前記b3のオリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル〕プロパノン}を3重量%未満とすることによって、一定の硬化性を発現しつつ、溶解性、硬化時に発生する臭気と塗膜に残留する臭気、皮膚感さ性・水生毒性・生殖毒性といった安全性、これらすべてについて問題の無い光重合性組成物を得ることができる。
実施例2のように、さらに開始剤の量を溶解度と安全性において許容される範囲内で増量することで硬化性を改善することができる。
実施例3〜7のように、モノマーとしてさらにカプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート及びエチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレートを加えることで、より少ない光照射エネルギーで強固な硬化物を得ることができるようになる。
実施例4〜5のように、例えば等量での配合で比較した場合でいうと、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを用いる場合は硬化物はより強固だが粘度増加が顕著である。一方、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレートを用いる場合は粘度増加を抑制できる。
また両者をいずれも用いた場合には粘度増加の抑制と塗膜強度向上とをバランスよく調節できる。このように、併用するモノマーの種類や量によって、粘度や塗膜強度を調整できるため、インクジェット吐出を想定した場合のシステム設計からの要求事項や、用途に応じた硬化物やコストに対する要求事項など、状況によって適宜最適なものを選定すればよい。
実施例8〜9のように、開始剤の配合量を溶解度と安全性において許容される範囲内で調節することで塗膜強度を調整できるため、前述のように状況によって適宜最適化すればよい。
実施例10、11、13、14のように、モノマーとしてポリプロピレングリコールジアクリレートを使用することで、より少ない光照射エネルギーで塗膜強度を向上させつつ加工適性も向上することができる。
実施例10と12を比較してわかるように、色材を含む場合においても一定の塗膜強度を有しつつ、溶解性、硬化時に発生する臭気と塗膜に残留する臭気、皮膚感さ性・水生毒性・生殖毒性といった安全性、これらすべてについて問題の無いものを得ることができる。
なお、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレートは、[CHCHC−{CHO−(CHCHO)x−C(=O)C(CH)=CH]という構造式で表されるが、エチレンオキサイド部分の長さxについては、xが大きいほど分子量が大きくなり粘度が高くなってインクジェットインクの材料として使用しにくくなる。
x=0であるトリメチロールプロパントリメタクリレートは、EU. Directive 67/548/EECにおける分類において、環境危険有害性を示す「N」のシンボルマーク、急性水生毒姓および長期間の悪影響を示す「R51/53」のリスクフレーズが付記されるものであることから、環境への影響を考慮するとなるべく使用しないほうが好ましい。
実施例で使用したエチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレートはx=1である。x=1であるものは、インクジェットインクに配合する原材料として粘度には特に問題なく、これを配合した光重合性組成物の塗膜強度は十分であり、皮膚感さ性において問題なく、環境危険有害性や急性水生毒姓および長期間の悪影響を示す材料にも分類されないものである。
したがって、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレートとしては低粘度であるという点でx=1のものが特に好ましいが、必要に応じてxがさらに大きいものを使用してもよい。
また、全ての実施例と比較例において、インクジェット印刷と刷毛塗りとの間に塗膜物性の顕著な差異は見られなかった。また、すべての実施例において、光重合性組成物及びインク自体の臭気は微弱であり、取扱いに特段の配慮を要するものではなかった。
200 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジケース
特表2004−526820号公報 特願2010−278177号明細書 特開2012−140593号公報 特開2013−181114号公報 特願2012−113970号明細書

Claims (7)

  1. 少なくともジエチレングリコールジメタクリレートを含有する光重合性組成物であって、さらに下記の材料b1、b2、b3を含むものであり、前記材料b2の含有量が2.5重量%未満であり、前記材料b3の含有量が3重量%未満であり、
    前記材料b3の単独重合度が、2〜5であることを特徴とする光重合性組成物。
    (ただし、b1は1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、
    b2は2−ヒドロキシ−1−{4−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)ベンジル〕フェニル}−2−メチル−1−プロパン−1−オン、
    b3はオリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル〕プロパノン}である)
  2. さらに、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを含有することを特徴とする請求項1に記載の光重合性組成物。
  3. さらに、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリメタクリレートを含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光重合性組成物。
  4. さらに、ポリプロピレングリコールジアクリレートを含有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光重合性組成物。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光重合性組成物を用いたことを特徴とするインクジェットインク。
  6. 請求項5に記載のインクジェットインクを収容したカートリッジ。
  7. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光重合性組成物、もしくは請求項5に記載のインクジェットインクを用いたことを特徴とする硬化物。
JP2013208785A 2013-10-04 2013-10-04 光重合性組成物、光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ Expired - Fee Related JP6255864B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013208785A JP6255864B2 (ja) 2013-10-04 2013-10-04 光重合性組成物、光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ
US14/492,208 US9644104B2 (en) 2013-10-04 2014-09-22 Photopolymerizable composition, inkjet ink, cartridge, and cured matter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013208785A JP6255864B2 (ja) 2013-10-04 2013-10-04 光重合性組成物、光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015071718A JP2015071718A (ja) 2015-04-16
JP6255864B2 true JP6255864B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=52777453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013208785A Expired - Fee Related JP6255864B2 (ja) 2013-10-04 2013-10-04 光重合性組成物、光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9644104B2 (ja)
JP (1) JP6255864B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6519320B2 (ja) 2014-06-06 2019-05-29 株式会社リコー 光重合性組成物、光重合性インク、組成物収容容器、画像乃至硬化物の形成方法、画像乃至硬化物形成装置、及び画像乃至硬化物
JP6780227B2 (ja) 2015-03-17 2020-11-04 株式会社リコー 活性エネルギー線硬化型組成物
US10995226B2 (en) 2015-06-22 2021-05-04 Ricoh Company, Ltd. Active-energy-ray-curable composition, active-energy-ray-curable ink composition, composition stored container, two-dimensional or three-dimensional image forming apparatus, method for forming two-dimensional or three-dimensional image, cured product, and laminated cured product
US10414150B2 (en) 2015-07-08 2019-09-17 Ricoh Company, Ltd. Active-energy-ray-curable composition, composition stored container, two-dimensional or three-dimensional image forming apparatus, method for forming two-dimensional or three-dimensional image, and cured product
JP2017025124A (ja) 2015-07-15 2017-02-02 株式会社リコー 活性エネルギー線硬化型組成物
US10227497B2 (en) 2015-07-21 2019-03-12 Ricoh Company, Ltd. Active energy ray curable composition, active energy ray curable ink, inkjet ink, stereoscopic modeling material, active energy ray curable composition container, two-dimensional or three dimensional image forming apparatus, two-dimensional or three-dimensional image forming method, cured product, and processed product
US9988539B2 (en) 2015-11-12 2018-06-05 Ricoh Company, Ltd. Active-energy-ray-curable composition, active-energy-ray-curable ink, composition stored container, two-dimensional or three-dimensional image forming apparatus, two-dimensional or three-dimensional image forming method, cured material, and structure
JP2017088805A (ja) 2015-11-16 2017-05-25 株式会社リコー 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成方法及び形成装置、並びに成形加工品
JP2017088830A (ja) 2015-11-17 2017-05-25 株式会社リコー 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、画像形成方法、画像形成装置、硬化物、画像形成物
EP3243666B1 (en) 2016-05-11 2021-06-30 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharging device, processing method, and carrier means
EP3243845A1 (en) 2016-05-13 2017-11-15 Ricoh Company, Ltd. Active energy ray curable composition, cured product, composition storage container, two-dimensional or three-dimensional image forming apparatus, and two-dimensional or three-dimensional image forming method
US10577514B2 (en) 2017-03-21 2020-03-03 Ricoh Company, Ltd. Curable composition and cured matter
US10534468B2 (en) 2017-08-24 2020-01-14 Apple Inc. Force sensing using touch sensors

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3909907B2 (ja) * 1997-04-01 2007-04-25 日東電工株式会社 半導体ウエハ加工用粘着シ―ト類と加工方法
GB2371551B (en) 2001-01-29 2003-07-30 Sericol Ltd A printing ink
US20030198824A1 (en) * 2002-04-19 2003-10-23 Fong John W. Photocurable compositions containing reactive polysiloxane particles
JP4706426B2 (ja) * 2004-10-13 2011-06-22 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法およびインク組成物セット
US7559639B2 (en) * 2005-11-30 2009-07-14 Xerox Corporation Radiation curable ink containing a curable wax
JP2007262253A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Shin Etsu Chem Co Ltd 液晶表示セル用シール剤組成物
EP2037851A2 (en) * 2006-06-29 2009-03-25 Massachusetts Institute of Technology Coating of devices with effector compounds
JP5298570B2 (ja) 2008-02-29 2013-09-25 東洋インキScホールディングス株式会社 光重合開始剤、重合性組成物、および重合物の製造方法。
JP5245098B2 (ja) 2008-04-25 2013-07-24 独立行政法人 国立印刷局 真偽判別用樹脂組成物、真偽判別用インキ組成物及びその真偽判別用印刷物
JP2009294400A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Nippon Kayaku Co Ltd 紫外線硬化型樹脂組成物およびこれを用いた光情報記録媒体
TWI387615B (zh) * 2008-11-04 2013-03-01 Univ Nat Taiwan 壓克力奈米複合材料
JP2010189485A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Lintec Corp 接着剤組成物、接着シートおよび半導体装置の製造方法
JP5737141B2 (ja) 2010-12-14 2015-06-17 株式会社リコー 活性エネルギー線硬化型インクジェット用インク、インク収容容器、画像形成装置及び画像形成方法
JP5874194B2 (ja) 2011-05-16 2016-03-02 株式会社リコー 光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ、プリンタ
JP5803583B2 (ja) * 2011-11-07 2015-11-04 株式会社リコー 光重合性インクジェットインク
JP5481499B2 (ja) * 2012-01-12 2014-04-23 株式会社Dnpファインケミカル 活性エネルギー線硬化型インク組成物及びこのインク組成物を用いた印刷体
JP5803746B2 (ja) * 2012-03-02 2015-11-04 株式会社リコー 光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ
EP2850114B1 (en) 2012-05-18 2017-03-15 Ricoh Company, Ltd. Photopolymerizable composition, photopolymerizable inkjet ink, and ink cartridge

Also Published As

Publication number Publication date
US20150099819A1 (en) 2015-04-09
US9644104B2 (en) 2017-05-09
JP2015071718A (ja) 2015-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6255864B2 (ja) 光重合性組成物、光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ
JP5803746B2 (ja) 光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ
JP6255695B2 (ja) 非水系光重合性組成物、インクジェットインク、及びインクカートリッジ
JP6497006B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型組成物、その硬化物、該組成物を収容した容器、および該容器を備えるインクジェット吐出装置
JP6299275B2 (ja) 光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ、塗工物
JP6299274B2 (ja) 光重合性組成物、光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ、塗工物
JP6123529B2 (ja) 光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録装置
JP6160229B2 (ja) 光重合性組成物、光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ
JP5994393B2 (ja) 光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ、インクジェット印刷装置
JP6299272B2 (ja) 光重合性組成物、光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ、塗工物
JP6277772B2 (ja) 光重合性組成物、光重合性インクジェットインク、インクカートリッジ、塗工物
JP2015218272A (ja) ラジカル重合性組成物、インクジェットインク、インクカートリッジ、塗工方法、塗工物
JP6163726B2 (ja) 非水系光重合性組成物、インクジェットインク、及びインクカートリッジ
JP2012140593A (ja) 紫外線硬化型インクジェット用インク、インクカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2016011416A (ja) 光重合性組成物、光重合性インク、組成物収容容器、画像乃至硬化物の形成方法、画像乃至硬化物形成装置、及び画像乃至硬化物
JP6492784B2 (ja) 積層体及びその製造方法、積層体製造装置、並びに積層体材料セット
JP2017165925A (ja) 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像形成方法と像形成装置、像、構造体、成形加工品
JP5849608B2 (ja) インクジェットインク、インクカートリッジ、インクジェット印刷プロセス、インクジェット記録装置
JP2016176079A (ja) 紫外線硬化型インク、記録方法、インクジェット記録装置
JP6844109B2 (ja) 立体造形用活性エネルギー線硬化型組成物、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成装置及び形成方法、並びに硬化物
JP5971374B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型組成物、像形成装置及び像形成方法
JP6757522B2 (ja) 光重合性硬化型組成物、組成物セット、硬化物及び硬化物作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20150624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150703

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171120

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6255864

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees