JP6255633B2 - 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子 - Google Patents

安定剤化合物、液晶組成物および表示素子 Download PDF

Info

Publication number
JP6255633B2
JP6255633B2 JP2017523015A JP2017523015A JP6255633B2 JP 6255633 B2 JP6255633 B2 JP 6255633B2 JP 2017523015 A JP2017523015 A JP 2017523015A JP 2017523015 A JP2017523015 A JP 2017523015A JP 6255633 B2 JP6255633 B2 JP 6255633B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
compound
formula
same meaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017523015A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017018153A1 (ja
Inventor
清香 野瀬
清香 野瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
DIC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DIC Corp filed Critical DIC Corp
Publication of JPWO2017018153A1 publication Critical patent/JPWO2017018153A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6255633B2 publication Critical patent/JP6255633B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D491/10Spiro-condensed systems
    • C07D491/113Spiro-condensed systems with two or more oxygen atoms as ring hetero atoms in the oxygen-containing ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/52Liquid crystal materials characterised by components which are not liquid crystals, e.g. additives with special physical aspect: solvents, solid particles
    • C09K19/54Additives having no specific mesophase characterised by their chemical composition
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Description

本発明は安定剤化合物に関する。
液晶表示素子は、時計、電卓をはじめとして、各種測定機器、自動車用パネル、ワードプロセッサー、電子手帳、プリンター、コンピューター、テレビ、時計、広告表示板等に用いられるようになっている。液晶表示方式としては、その代表的なものにTN(ツイステッド・ネマチック)型、STN(スーパー・ツイステッド・ネマチック)型、TFT(薄膜トランジスタ)を用いたVA(垂直配向)型やIPS(イン・プレーン・スイッチング)型またはFFS(フリンジ・フィールド・スイッチング)型等がある。液晶組成物に求められる主な特性としては、(1)水分、空気、熱、光などの外的刺激に対して安定であること、(2)室温を中心としてできるだけ広い温度範囲で液晶相を示していること、(3)低粘性であること、および(4)駆動電圧が低いことの4つが挙げられ、個々の表示素子にとって誘電率異方性(Δε)や屈折率異方性(Δn)等を最適な値とするために、液晶組成物は数種類から数十種類の化合物から構成されていることが一般的である。
上記の液晶組成物の特性のうち、Δεについては、正の値である組成物と負の値である組成物が各々使い分けられている。これらのうち、Δεが正の値を示す液晶材料を用いる表示方式としては、TN型、STN型、IPS型、更にFFS型などが挙げられる。Δεが負の値を示す液晶材料を用いる表示方式としては、ECB型、VA型、更にFFS型などが挙げられる。一方、全ての駆動方式において低電圧駆動、高速応答、広い動作温度範囲が求められている。すなわち、Δεの絶対値が大きく、粘度(η)が小さく、高いネマチック相−等方性液体相転移温度(Tni)が要求されている。また、Δnとセルギャップ(d)との積であるΔn×dの設定から、液晶組成物のΔnをセルギャップに合わせて適当な範囲に調節する必要がある。加えて液晶表示素子をテレビ等へ応用する場合においては高速応答性が重視されるため、γの小さい液晶組成物が要求される。
これら液晶組成物の物性における要求に加え、(1)の外的刺激に対する安定性についても更なる改善が求められている(特許文献1参照)。
特開2006−37054号 特開2008−144135号
本願発明が解決しようとする課題は、液晶組成物に添加することにより液晶組成物の劣化を防止し、液晶組成物との相溶性が高く、液晶組成物の保存安定性を損なうことなく、かつ簡便に製造可能な安定剤化合物を提供することである。
本願発明者は上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本願発明の完成に至った。
すなわち、本発明は、一般式(I)
Figure 0006255633
(式中、Ra0は水素原子、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、又は炭素数3〜12のアルケニル基を表し、
a1,Ra2,Ra3及びRa4はそれぞれ独立して炭素数1〜8のアルキル基を表し、あるいはRa1とRa2,及び/又はRa3とRa4は一緒になって環構造を形成していてもよく、
a5及びRa6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表し、
nは0又は1を表し、
tは1から4を表し、
Uは環構造を形成する2×t価の有機基を表し、Ra0、Ra1、Ra2、Ra3、Ra4、Ra5、Ra6及びnが複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。)
で表される化合物を提供し、併せて当該化合物を含有する液晶組成物及び表示素子を提供する。
本発明に係る安定剤化合物は、液晶組成物の光による劣化を防止し、液晶組成物との相溶性が高く、液晶組成物の保存安定性を損なうことなく、かつ簡便に製造可能である。本発明に係る安定剤化合物を用いた液晶組成物を用いると高速応答液晶表示素子の提供が可能となる。
一般式(I)において、Ra0は光劣化防止能を高めるには水素原子又は水酸基であることが好ましく、水素原子であることが特に好ましい。また、液晶組成物との相溶性を高めるためには炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数3〜12のアルケニル基であることが好ましい。
a1,Ra2,Ra3及びRa4はそれぞれ独立して炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、メチル基であることが特に好ましい。また、製造時に混入する極性不純物の除去を容易にするためにはRa1とRa2,及び/又はRa3とRa4は一緒になって環構造を形成することが好ましい。
a5及びRa6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、製造の容易さから水素原子であることが特に好ましい。
nは1であることが好ましい。
tは液晶組成物の保存安定性を高めるためには1または2であることが好ましく、1であることが特に好ましい。また、光劣化防止能を高めるためには、単位重量あたりのヒンダードアミン構造の数が多くなることから3または4であることが好ましい。
Uは、一般式(I−a)
Figure 0006255633
(式中、破線は各々酸素原子への結合を表し、Ra7及びRa8はそれぞれ独立して水素原子または1価の有機基を表し、あるいはRa7及びRa8は一緒になって環構造を形成していてもよく、mは0または1を表す。)で表される構造であることが液晶組成物の保存安定性を高めるためには好ましい。ここで、一般的な液晶化合物と同様の直線状の構造をとりやすく、結果として液晶組成物への相溶性が高まることから、Ra7は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であることが特に好ましく、mは1であることが特に好ましい。
一般式(I)中のtが1を表す場合、Ra8は一般式(I−c)
Figure 0006255633
で表される構造であることが液晶組成物との相溶性を高めるためには特に好ましく、Spa1及びSpa2はそれぞれ独立に単結合又は炭素原子数1から12のアルキレン基を表すことが好ましく、単結合又は炭素原子数1から8のアルキレン基であることがより好ましく、アルキル基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−又は−C≡C−により置き換えられていることが好ましく、単結合であることが特に好ましい。Aa1及びAa2はそれぞれ独立に
(a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−に置き換えられてもよい。)
(b) 1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置き換えられてもよい。)及び
(c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置き換えられても良い。)
からなる群より選ばれる基であることが液晶組成物の保存安定性を高めるためには好ましく、上記の基(a)、基(b)及び基(c)はそれぞれ独立してシアノ基、フッ素原子、塩素原子、メチル基又はメトキシ基で置換されていることがより好ましい。Ra9は水素原子または炭素原子数1から12のアルキル基を表すことが好ましく、水素原子または炭素原子数1から6のアルキル基であることがより好ましく、アルキル基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CO−、−CH=CH−又は−C≡C−により置き換えられても良く、−O−または−CH=CH−より置き換えられていることが好ましい。
また、Ra9は一般式(I−d)
Figure 0006255633
(式中、Rd0、Rd1,Rd2,Rd3、Rd4、Rd5及びRd6は一般式(I)におけるRa0、Ra1,Ra2,Ra3、Ra4、Ra5及びRa6と同じ意味を表し、Ra10は水素原子または1価の有機基を表し、Spa3はSpa1又はSpa2と同じ意味を表し、s及びvはそれぞれ独立に0又は1を表す。)
で表される構造であることが光劣化防止能を高めるためには好ましい。Rd0は光劣化防止能を高めるには水素原子又は水酸基であることが好ましく、製造の容易さから水素原子であることが特に好ましい。また、液晶組成物との相溶性を高めるためには炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数3〜12のアルケニル基であることが好ましい。
d1,Rd2,Rd3及びRd4はそれぞれ独立して炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、メチル基であることが特に好ましい。また、製造時に混入する極性不純物の除去を容易にするためにはRd1とRd2,及び/又はRd3とRd4は一緒になって環構造を形成することが好ましい。
d5及びRd6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、製造の容易さから水素原子であることが特に好ましい。
Spa3はそれぞれ独立に単結合又は炭素原子数1から8のアルキレン基であることが好ましく、アルキル基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−又は−C≡C−により置き換えられていることが好ましく、単結合であることが特に好ましい。
a10は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であることが特に好ましい。
s及びvはそれぞれ1であることが好ましい。
p及びqはそれぞれ0または1であることが好ましい。
一般式(I)中のtが2を表す場合、Uは、一般式(I−b)または一般式(I−e)
Figure 0006255633
(式中、破線は各々酸素原子への結合を表し、l及びoはそれぞれ独立に0または1を表す。)
Figure 0006255633
(式中、破線は各々酸素原子への結合を表し、le及びoeはそれぞれ独立して0又は1を表し、Re1及びRe2はそれぞれ独立して水素原子または1価の有機基を表し、Vは2価の有機基を表す。)
で表される構造であることが光劣化防止能を高めるためには好ましい。l、o,le及びoeは各々1であることが液晶組成物の保存安定性を高めるためには好ましい。Re1及びRe2は水素原子又は炭素原子数1〜10のアルキル基であることが好ましく、水素原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基であることが好ましく、水素原子又は炭素原子数1〜3のアルキル基であることが好ましく、水素原子、メチル基、エチル基であることがより好ましい。
一般式(I−e)は、一般式(I−e1)で表される構造であることが好ましい。
Figure 0006255633
(式中、破線は各々酸素原子への結合を表し、le及びoeはそれぞれ独立して0又は1を表し、Re1及びRe2はそれぞれ独立して水素原子または1価の有機基を表し、Spaeは単結合又は炭素原子数1から12のアルキレン基を表し、該アルキレン基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−又は−C≡C−により置き換えられていてもよい。)
Spaeは単結合又は炭素原子数1から8のアルキレン基であることがより好ましい。
また、一般式(I−e)は、一般式(I−e2)で表される構造であることが好ましい。
Figure 0006255633
(式中、破線は各々酸素原子への結合を表し、le及びoeはそれぞれ独立して0又は1を表し、Re1及びRe2はそれぞれ独立して水素原子または1価の有機基を表し、Spae1及びSpae2はそれぞれ独立して一般式(I−c)におけるSpa1と同じ意味を表し、Aad1は一般式(I−c)におけるAa1と同じ意味を表し、peは1又は2を表し、Spae1、Spae2及びAae1が複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。)
一般式(I)中のtが3又は4を表す場合、Uは、一般式(I−f)
Figure 0006255633
(式中、破線は酸素原子への結合を表し、lfは0又は1を表し、Rf7は水素原子または1価の有機基を表し、Spaf1及びSpaf2はそれぞれ独立して一般式(I−c)におけるSpa1と同じ意味を表し、Aaf1は一般式(I−c)におけるAa1と同じ意味を表し、pfは0、1又は2を表し、tfは3又は4を表し、Vは3価又は4価の基を表すが、Vの価数はtfが表す数と同じ数であり、Spaf1、Spaf2及びAaf1が複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。)
で表される構造であることが光劣化防止能を高めるためには好ましい。Rf7は炭素原子数1〜10のアルキル基であることが好ましく、水素原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基であることが好ましく、水素原子又は炭素原子数1〜3のアルキル基であることが好ましく、水素原子、メチル基、エチル基であることがより好ましい。
一般式(I−f)中のtfが3を表す場合、すなわち、Vの価数が3の場合、Vは炭素原子数1から15の炭化水素基を表すことが好ましく、当該炭化水素基中の炭素原子中に存在する1個又は隣接していない2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−、−OCF−、−CFO−、又は−C≡C−で置換されてもよい。Vは、式(V3−1)〜式(V3−12)で表される基から選択される基であることがより好ましい。
Figure 0006255633
(式中の、Rv31及びRv32は、水素原子、水酸基又は炭素原子数1〜10のアルキル基を表し、該アルキル基中に存在する1個又は2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−O−、−S−、−CH=CH−、−C≡C−、−CO−O−、−O−CO−に置換されてもよい。また、環状構造中の水素原子はフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基又は炭素原子数1から12のアルキル基で置換されていてもよく、該アルキル基中に存在する1個又は隣接していない2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−、−OCF−、−CFO−、又は−C≡C−で置換されてもよい。)
V31及びRV32は、水素原子、水酸基又は炭素原子数1〜8のアルキル基を表すことが好ましく、直鎖状であることが好ましい。また、式(V3−4)〜式(V3−12)はそれぞれ独立して無置換であることが好ましく、又、式(V3−4)〜式(V3−12)中の水素原子はシアノ基、フッ素原子、塩素原子、メチル基又はメトキシ基で置換されていてもよい。
原料の入手容易さ及び製造の容易さの観点から、式(V3−1)、式(V3−2)、及び無置換の式(V3−3)〜(V3−12)から選ばれる基を表すことが特に好ましい。
一般式(I−f)中のtfが4を表す場合、すなわち、Vの価数が4の場合、Vは炭素原子数1から15の炭化水素基を表すことが好ましく、当該炭化水素基中の炭素原子中に存在する1個又は隣接していない2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−、−OCF−、−CFO−、又は−C≡C−で置換されてもよい。Vは、式(V4−1)〜式(V4−21)で表される基から選択される基であることがより好ましい。
Figure 0006255633
環状構造中の水素原子はフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基又は炭素原子数1から12のアルキル基で置換されていてもよく、該アルキル基中に存在する1個又は隣接していない2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−、−OCF−、−CFO−、又は−C≡C−で置換されてもよい。また、式(V4−3)〜式(V4−21)はそれぞれ独立して無置換であることが好ましく、又、式(V4−3)〜式(V4−21)中の水素原子はシアノ基、フッ素原子、塩素原子、メチル基又はメトキシ基で置換されていてもよい。
原料の入手容易さ及び製造の容易さの観点から、式(V4−1)、式(V4−2)、及び無置換の式(V−3)〜(V−21)から選ばれる基を表すことが特に好ましい。
本発明の一般式(I)に示す化合物の好ましい化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
一般式(I)で表される化合物は、一般式(I−1)で表される化合物が好ましい。
Figure 0006255633
(式中、Ra01は水素原子または水酸基を表し、
a71は水素原子または一価の有機基を表し、
Spa11及びSpa21は一般式(I−c)におけるSpa1及びSpa2と同じ意味を表し、
a11及びAa21は一般式(I−c)におけるAa1及びAa2と同じ意味を表し、
a91は一般式(I−c)におけるRa9と同じ意味を表し、
m1、p1及びq1はそれぞれ独立に0又は1を表す。)
a01は水素原子であることが好ましい。
a71は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましい。
Spa11及びSpa21はそれぞれ独立に単結合又は炭素原子数1から6のアルキレン基であることが好ましく、アルキル基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−又は−C≡C−により置き換えられていることが好ましく、単結合であることが特に好ましい。
a11及びAa21はそれぞれ独立に
(a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−に置き換えられてもよい。)
(b) 1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置き換えられてもよい。)及び
(c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置き換えられても良い。)
からなる群より選ばれる基であることが液晶組成物の保存安定性を高めるためには好ましく、上記の基(a)、基(b)及び基(c)はそれぞれ独立してシアノ基、フッ素原子、塩素原子、メチル基又はメトキシ基で置換されていることが液晶組成物との相溶性を高めるためには好ましい。Ra91は水素原子又は炭素原子数1から6のアルキル基であることが好ましく、アルキル基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−又は−CH=CH−により置き換えられていることも好ましい。また、Ra91は一般式(I−d1)
Figure 0006255633
(式中、Rd01は水素原子又は水酸基を表し、Spa31は一般式(I−d)におけるSpa3と同じ意味を表し、Ra101は水素原子または一価の有機基を表し、s1は0又は1を表す。)で表される構造であることが光劣化防止能を高めるためには特に好ましい。Ra101は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましい。Rd01は水素原子であることが好ましい。Spa31は単結合又は炭素原子数1から6のアルキレン基であることが好ましく、アルキル基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−又は−C≡C−により置き換えられていることが好ましく、単結合であることが特に好ましい。s1は1であることが好ましい。
m1及びp1は1であることが好ましい。q1は0であることが好ましい。
一般式(I−1)で表される化合物としては、以下の一般式(I−1a)〜(I−1v)が特に好ましい。
Figure 0006255633
Figure 0006255633
(式中、Ra02及びRa03は、前記一般式(I−1)におけるRa01と同じ意味を表し、Ra72およびRa102は、前記一般式(I−1)におけるRa71と同じ意味を表し、Ra92は前記一般式(I−1)におけるRa91と同じ意味を表し、Spa12,Spa13及びSpa14は前記一般式(I−1)におけるSpa11又はSpa21と同じ意味を表し、Aa12及びAa13は前記一般式(I−1)におけるAa11又はAa21と同じ意味を表す。)
一般式(I)で表される化合物を1種又は2種以上含有する組成物は、室温において液晶相を有することが好ましい。一般式(I)で表される化合物は、組成物中に下限値として、0.01%以上含有することが好ましく、0.02%以上含有することが好ましく、0.03%以上含有することが好ましく、0.05%以上含有することが好ましく、0.07%以上含有することが好ましく、0.1%以上含有することが好ましく、0.15%以上含有することが好ましく、0.2%以上含有することが好ましく、0.25%以上含有することが好ましく、0.3%以上含有することが好ましく、0.5%以上含有することが好ましく、1%以上含有することが好ましい。また、上限値として5%以下含有することが好ましく、3%以下含有することが好ましく、1%以下含有することが好ましく、0.5%以下含有することが好ましく、0.45%以下含有することが好ましく、0.4%以下含有することが好ましく、0.35%以下含有することが好ましく、0.3%以下含有することが好ましく、0.25%以下含有することが好ましく、0.2%以下含有することが好ましく、0.15%以下含有することが好ましく、0.1%以下含有することが好ましく、0.07%以下含有することが好ましく、0.05%以下含有することが好ましく、0.03%以下含有することが好ましい。
より具体的には、0.01から5質量%含有することが好ましく、0.01から0.3質量%であることが好ましく、0.02から0.3質量%であることが更に好ましく、0.05から0.25質量%であることが特に好ましい。更に詳述すると、低温における析出の抑制を重視する場合にはその含有量は0.01から0.1質量%が好ましい。
一般式(I)で表される化合物を含有する組成物は、一般式(I)で表される化合物以外に、液晶相を有する化合物を含有してもよいし、液晶相を有さない化合物を含有してもよい。
本発明において、一般式(I)で表される化合物は、以下のようにして製造することができる。勿論本発明の趣旨及び適用範囲は、これら製造例により制限されるものではない。
(製法1)一般式(I)で表される化合物の製造方法
Figure 0006255633
(式中、Ra0、Ra1,Ra2,Ra3、Ra4、Ra5、Ra6、n、t及びUは前記一般式(I)におけるRa0、Ra1,Ra2,Ra3、Ra4、Ra5、Ra6、n、t及びUと同じ意味を表す。)
一般式(S−1)で表される化合物を一般式(S−2)で表される化合物と反応させることにより一般式(I)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、一般式(S−1)で表される化合物及び一般式(S−2)で表される化合物を酸触媒の存在下加熱し脱水反応させる方法が挙げられる。酸触媒としては例えば塩酸、硫酸、重硫酸カリウムなどの無機酸や、三フッ化ホウ素などのルイス酸、フマル酸、フタル酸、オギザリル酸、カンファースルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸、アンバーリスト−15などの固体酸等が挙げられる。この際、一般式(S−1)で表される化合物が塩基性化合物である場合、必要に応じて酸触媒は1当量を超える量を加えることができる。
(製法2)一般式(I−1a)、(I−1b)、(I−1k)又は(I−1l)で表される化合物の製造方法
Figure 0006255633
(式中、Rs1は前記一般式(I−1a)、(I−1b)、(I−1k)又は(I−1l)におけるRa02又はRa03と同じ意味を表し、Rs7は前記一般式(I−1)におけるRa71と同じ意味を表し、As1は前記一般式(I−1b)又は(I−1l)におけるAa12又はAa13と同じ意味を表し、Ys1は前記一般式(I−1a)及び/又は(I−1b)におけるRa92と同じ意味、若しくは前記一般式(I−1k)及び/又は(I−1l)におけるSpa13と同じ意味を表し、ps1は0又は1を表し、ts1は1又は2を表す。)
一般式(S−3)で表される化合物を一般式(S−4)で表される化合物と反応させることにより一般式(I−1a)、(I−1b)、(I−1k)又は(I−1l)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、製法1と同様にして、一般式(S−3)で表される化合物及び一般式(S−4)で表される化合物を酸触媒の存在下加熱し脱水反応させる方法が挙げられる。
(製法3)一般式(I−1c)、(I−1j)、(I−1m)又は(I−1t)で表される化合物の製造方法
Figure 0006255633
(式中、Rs1は前記一般式(I−1c)、(I−1j)、(I−1m)又は(I−1t)におけるRa02又はRa03と同じ意味を表し、Rs7は前記一般式(I−1)におけるRa71と同じ意味を表し、As1は前記一般式(I−1c)、(I−1j)、(I−1m)又は(I−1t)におけるAa12又はAa13と同じ意味を表し、Ys1は前記一般式(I−1c)又は(I−1j)におけるRa92と同じ意味、若しくは前記一般式(I−1m)又は(I−1t)におけるSpa13と同じ意味を表し、Sps1は前記一般式(I−1c)、(I−1j)、(I−1m)又は(I−1t)におけるSpa12又はSpa14と同じ意味を表し、ms1及びps1は各々独立して0又は1を表し、ts1は1又は2を表す。)
一般式(S−3)で表される化合物を一般式(S−5)で表される化合物と反応させることにより一般式(S−6)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、製法1と同様にして、一般式(S−3)で表される化合物及び一般式(S−5)で表される化合物を酸触媒の存在下加熱し脱水反応させる方法が挙げられる。
一般式(S−6)で表される化合物を一般式(S−7)で表される化合物と反応させることにより一般式(I−1c)、(I−1j)、(I−1m)又は(I−1t)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、一般式(S−6)の水酸基に対して塩化p−トルエンスルホニル、塩化メチルスルホニルなどを反応させて脱離基とした後、塩基の存在下で(S−7)と反応させるウィリアムソン反応が挙げられる。塩基としては例えば炭酸カリウム、炭酸セシウムなどが挙げられる。また、水酸基をアゾカルボン酸エステルとトリフェニルホスフィンで活性化し、アルコールと反応させる光延反応が挙げられる。アゾカルボン酸エステルとしては例えばアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピルなどが挙げられる。(製法4)一般式(I−1d)、(I−1i)、(I−1n)又は(I−1s)で表される化合物の製造方法
Figure 0006255633
(式中、Rs1は前記一般式(I−1d)、(I−1i)、(I−1n)又は(I−1s)におけるRa02又はRa03と同じ意味を表し、Rs7は前記一般式(I−1)におけるRa71と同じ意味を表し、As1は前記一般式(I−1d)、(I−1i)、(I−1n)又は(I−1s)におけるAa12又はAa13と同じ意味を表し、Ys1は前記一般式(I−1d)又は(I−1i)におけるRa92と同じ意味、若しくは前記一般式(I−1n)又は(I−1s)におけるSpa13と同じ意味を表し、Sps1は前記一般式(I−1d)、(I−1i)、(I−1n)又は(I−1s)におけるSpa12又はSpa14と同じ意味を表し、ms1及びps1は各々独立して0又は1を表し、ts1は1又は2を表す。)
一般式(S−3)で表される化合物を一般式(S−8)で表される化合物と反応させることにより一般式(S−9)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、製法1と同様にして、一般式(S−3)で表される化合物及び一般式(S−8)で表される化合物を酸触媒の存在下加熱し脱水反応させる方法が挙げられる。
一般式(S−9)で表される化合物を一般式(S−7)で表される化合物と反応させることにより一般式(I−1d)、(I−1i)、(I−1n)又は(I−1s)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、一般式(S−9)のカルボキシル基に対してハロゲン化剤を作用させて酸ハロゲン化物とした後、一般式(S−7)で表される化合物と反応させる方法が挙げられる。ハロゲン化剤としては例えば、塩化チオニル、塩化オキサリル、塩化ホスホリル、塩化スルフリル、三塩化リン、五塩化リン、三臭化リンなどが挙げられる。また、一般式(S−7)の水酸基をアゾカルボン酸エステルとトリフェニルホスフィンで活性化し、一般式(S−9)のカルボキシル基と反応させる光延反応が挙げられる。アゾカルボン酸エステルとしては例えばアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピルなどが挙げられる。
(製法5)一般式(I−1e)又は(I−1o)で表される化合物の製造方法
Figure 0006255633
(式中、Rs1は前記一般式(I−1e)又は(I−1o)におけるRa02又はRa03と同じ意味を表し、Rs7は前記一般式(I−1)におけるRa71と同じ意味を表し、As1は前記一般式(I−1e)又は(I−1o)におけるAa12又はAa13と同じ意味を表し、Ys1は前記一般式(I−1e)におけるRa92と同じ意味、若しくは前記一般式(I−1o)におけるSpa13と同じ意味を表し、ps1は0又は1を表し、ts1は1又は2を表す。)
一般式(S−3)で表される化合物を一般式(S−10)で表される化合物と反応させることにより一般式(S−11)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、製法1と同様にして、一般式(S−3)で表される化合物及び一般式(S−10)で表される化合物を酸触媒の存在下加熱し脱水反応させる方法が挙げられる。
一般式(S−11)で表される化合物を一般式(S−12)で表される化合物と反応させることにより一般式(I−1e)又は(I−1o)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、一般式(S−12)の水酸基に対して塩化p−トルエンスルホニル、塩化メチルスルホニルなどを反応させて脱離基とした後、塩基の存在下で(S−11)と反応させるウィリアムソン反応が挙げられる。塩基としては例えば水素化ナトリウムなどが挙げられる。また、水酸基をアゾカルボン酸エステルとトリフェニルホスフィンで活性化し、アルコールと反応させる光延反応が挙げられる。アゾカルボン酸エステルとしては例えばアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピルなどが挙げられる。
(製法6)一般式(I−1f)又は(I−1p)で表される化合物の製造方法
Figure 0006255633
(式中、Rs1は前記一般式(I−1f)又は(I−1p)におけるRa02又はRa03と同じ意味を表し、Rs7は前記一般式(I−1)におけるRa71と同じ意味を表し、As1は前記一般式(I−1f)又は(I−1p)におけるAa12又はAa13と同じ意味を表し、Ys1は前記一般式(I−1f)におけるRa92と同じ意味、若しくは前記一般式(I−1p)におけるSpa13と同じ意味を表し、ps1は0又は1を表し、ts1は1又は2を表す。)
一般式(S−11)で表される化合物を一般式(S−13)で表される化合物と反応させることにより一般式(I−1f)又は(I−1p)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、一般式(S−13)のカルボキシル基に対してハロゲン化剤を作用させて酸ハロゲン化物とした後、一般式(S−11)で表される化合物と反応させる方法が挙げられる。ハロゲン化剤としては例えば、塩化チオニル、塩化オキサリル、塩化ホスホリル、塩化スルフリル、三塩化リン、五塩化リン、三臭化リンなどが挙げられる。また、一般式(S−11)の水酸基をアゾカルボン酸エステルとトリフェニルホスフィンで活性化し、一般式(S−13)のカルボキシル基と反応させる光延反応が挙げられる。アゾカルボン酸エステルとしては例えばアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピルなどが挙げられる。
(製法7)一般式(I−1g)、(I−1q)、(I−1h)又は(I−1r)で表される化合物の製造方法
Figure 0006255633
(式中、Rs1は前記一般式(I−1g)、(I−1q)、(I−1h)又は(I−1r)におけるRa02又はRa03と同じ意味を表し、Rs2はアルキル基を表し、Rs7は前記一般式(I−1)におけるRa71と同じ意味を表し、As1は前記一般式(I−1g)、(I−1q)、(I−1h)又は(I−1r)におけるAa12又はAa13と同じ意味を表し、Ys1は前記一般式(I−1g)又は(I−1h)におけるRa92と同じ意味、若しくは前記一般式(I−1q)又は(I−1r)におけるSpa13と同じ意味を表し、Xは塩素、臭素又はヨウ素を表し、ps1は0又は1を表し、ts1は1又は2を表す。)
一般式(S−3)で表される化合物を一般式(S−17)で表される化合物と反応させることにより一般式(S−14)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、製法1と同様にして、一般式(S−3)で表される化合物及び一般式(S−13)で表される化合物を酸触媒の存在下加熱し脱水反応させる方法が挙げられる。
一般式(S−14)で表される化合物を還元することにより、一般式(S−15)で表される化合物を得ることができる。還元剤としては、例えば水素化ジイソブチルアルミニウムなどが挙げられる。あるいは、一般式(S−14)で表される化合物を還元してアルコールとし、続いて酸化してアルデヒドとすることにより、一般式(S−15)で表される化合物を得ることも出来る。この場合、還元剤としては、例えば水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ビス(2-メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムなどが挙げられる。また、酸化剤としてはクロロクロム酸ピリジニウム、塩化オキサリルなどが挙げられる。
一般式(S−15)で表される化合物を一般式(S−16)で表される化合物と反応させることにより一般式(I−1g)又は(I−1q)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、一般式(S−16)で表される化合物に対して塩基を反応させてリンイリドとした後、一般式(S−15)で表される化合物と反応させるヴィティヒ反応が挙げられる。この際、塩基としては、例えばt−ブトキシカリウムなどが挙げられる。
一般式(I−1g)又は(I−1q)で表される化合物を還元することにより、一般式(I−1h)又は(I−1r)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、一般式(I−1g)又は(I−1q)で表される化合物と触媒を水素雰囲気下で共存させる方法が挙げられる。この際、触媒としては例えばパラジウム炭素などが挙げられる。
(製法8)一般式(I−1u)又は(I−1v)で表される化合物の製造方法
Figure 0006255633
(式中、Rs1は前記一般式(I−1u)又は(I−1v)におけるRa02又はRa03と同じ意味を表し、Rs7は前記一般式(I−1)におけるRa71と同じ意味を表し、As1は前記一般式(I−1u)又は(I−1v)におけるAa12又はAa13と同じ意味を表し、Ys1は前記一般式(I−1u)におけるRa92と同じ意味、若しくは前記一般式(I−1v)におけるSpa13と同じ意味を表し、Sps1は前記一般式(I−1u)又は(I−1v)におけるSpa12又はSpa14と同じ意味を表し、ms1及びps1は各々独立して0又は1を表し、ts1は1又は2を表す。)
一般式(S−3)で表される化合物を一般式(S−5)で表される化合物と反応させることにより一般式(S−6)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、製法1と同様にして、一般式(S−3)で表される化合物及び一般式(S−5)で表される化合物を酸触媒の存在下加熱し脱水反応させる方法が挙げられる。
一般式(S−6)で表される化合物を一般式(S−18)で表される化合物と反応させることにより一般式(I−1u)又は(I−1v)で表される化合物を得ることができる。反応例として例えば、一般式(S−18)のカルボキシル基に対してハロゲン化剤を作用させて酸ハロゲン化物とした後、一般式(S−6)で表される化合物と反応させる方法が挙げられる。ハロゲン化剤としては例えば、塩化チオニル、塩化オキサリル、塩化ホスホリル、塩化スルフリル、三塩化リン、五塩化リン、三臭化リンなどが挙げられる。また、一般式(S−6)の水酸基をアゾカルボン酸エステルとトリフェニルホスフィンで活性化し、一般式(S−18)のカルボキシル基と反応させる光延反応が挙げられる。アゾカルボン酸エステルとしては例えばアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピルなどが挙げられる。
前記各工程において記載した以外の反応条件として、例えば実験化学講座(日本化学会編、丸善株式会社発行)、Organic Syntheses(A John Wiley & Sons,Inc.,Publication)、Beilstein Handbook of Organic Chemistry(Beilstein−Institut fuer Literatur der Organischen Chemie、Springer−Verlag Berlin and Heidelberg GmbH & Co.K)、Fiesers’ Reagents for Organic Synthesis(John Wiley & Sons,Inc.)等の文献に記載のもの又はSciFinder(Chemical Abstracts Service,American Chemical Society)、Reaxys(Elsevier Ltd.)等のデータベースに収載のものが挙げられる。
また、各工程において適宜反応溶媒を用いることができる。溶媒の具体例としてはエタノール、テトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロメタン、水等が挙げられる。有機溶媒及び水の二相系で反応を行う場合、相間移動触媒を添加することも可能である。相間移動触媒の具体例としてはベンジルトリメチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムブロミド等が挙げられる。
また、各工程において必要に応じて精製を行うことができる。精製方法としてはクロマトグラフィー、再結晶、蒸留、昇華、再沈殿、吸着、分液処理等が挙げられる。精製剤の具体例としてはシリカゲル、NHシリカゲル、アルミナ、活性炭等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に記述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。以下の実施例及び比較例の組成物における「%」は『質量%』を意味する。化合物の純度はGC又はUPLCによって分析した。化合物および反応溶媒の略称は以下の通りである:テトラヒドロフラン(THF)、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリドン(TMP)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)
(実施例1)化合物(I−1a−5)の製造
Figure 0006255633
窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計、冷却管、ディーンスターク管を備えた反応容器に、p−トルエンスルホン酸一水和物(6.79g)及びトルエン100mlを加え、30分間加熱還流し、生じた水を除去した。この混合物を室温まで冷却した後、TMP(5.11g)及び2−ペンチル−1、3−プロパンジオール(4.82g)を加え、3時間加熱還流し、生じた水を除去した。この反応混合物を室温まで冷却した後、1.0M水酸化ナトリウム水溶液150mlを加えて攪拌し、有機層を分けとり、1.0M水酸化ナトリウム水溶液150ml、水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄した。得られた有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル、トルエン)を通過させた。得られた溶液を濃縮し、化合物(I−1a−5)(7.87g)を得た。
GC−MS:m/z 268.22 [M−15]
相転移温度:Oil(凝固点は−20℃以下)
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 0.71-0.74(t,3H), 1.09-1.34(m,8H), 1.21(d, 12H), 1.59(s,2H), 1.79(s, 2H), 1.83-1.96(m,1H), 3.56-3.61(t,2H), 3.80-3.85(dd,2H)
実施例1と同様の反応、および必要に応じて公知の方法に準拠した方法を用いて、実施例2(化合物(I−1a−3))〜実施例3(化合物(I−1k−4))を製造した。
Figure 0006255633
(実施例7)化合物(I−1k−8)の製造
Figure 0006255633
撹拌装置、温度計を備えた反応容器に、tert−ブトキシカリウム(13.0g)を加え、テトラヒドロフラン(400mL)に懸濁させた。マロン酸ジエチル(18.6g)を加え、続いて1,8−ジブロモオクタン(15.8g)を加えた。室温で3日間攪拌した。減圧濃縮をおこない、10%塩酸を加えて酸性にした。ジクロロメタン(150mL)で2回抽出した。減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーにより精製し、1,1,8,8−テトラ(エトキシカルボニル)オクタンを15.0g、無色液体として得た。
撹拌装置、温度計、冷却管を備えた反応容器に、水素化リチウムアルミニウム(10.6g)を加え、テトラヒドロフラン(279mL)に懸濁させた。1,1,8,8−テトラ(エトキシカルボニル)オクタン(20.0g)を加え、60℃で5時間攪拌した。氷冷し、水(57.0g)を注意深く加えた。40℃で1時間攪拌し、濾過して固形分を除いた。テトラヒドロフラン溶液を濃縮し、1,1,8,8−テトラ(ヒドロキシメチル)オクタンを10.1g、無色個体として得た。
撹拌装置、温度計、冷却管、ディーンスターク管を備えた反応容器に、1,1,8,8−テトラ(ヒドロキシメチル)オクタンを10.0gと2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン(10.6g)、4−トルエンスルホン酸一水和物(15.2g)を加え、トルエン(100mL)に懸濁させた。窒素雰囲気下、3時間加熱還流させ、途中で生成する水をディーンスターク管で除いた。室温に冷却後、炭酸カリウム水溶液を加えてアルカリ性した。テトラヒドロフラン(138mL)で2回抽出した。減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーと再結晶にて精製し、化合物(I−1k−8)(11.6g)を無色結晶として得た。
GC−MS(EI):m/z 536 [M]、521 [M−15]
相転移温度:Cry 101 Iso
実施例7と同様の反応、および必要に応じて公知の方法に準拠した方法を用いて、実施例4(化合物(I−1k−2))〜実施例6(化合物(I−1k−6))を製造した。
Figure 0006255633
(実施例8)化合物(I−1b−C3)の製造
Figure 0006255633
窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計、冷却管、ディーンスターク管を備えた反応容器に、p−トルエンスルホン酸一水和物(5.02g)及びトルエン100mlを加え、30分間加熱還流し、生じた水を除去した。この混合物を室温まで冷却した後、TMP(3.82g)及び2−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−1、3−プロパンジオール(4.92g)を加え、4時間加熱還流し、生じた水を除去した。この反応混合物を室温まで冷却した後、1.0M水酸化ナトリウム水溶液150mlを加えて攪拌し、有機層を分けとり、1.0M水酸化ナトリウム水溶液150ml、水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄した。得られた有機層を濃縮し、ヘキサン3mlを加えて−20℃で再結晶を行った。析出した固体をろ過し、トルエンに溶解させ、カラムクロマトグラフィー(NHシリカゲル、トルエン)を通過させた。得られた溶液を濃縮し、ヘキサン3mlを加えて−20℃で再結晶を行った。析出した固体をろ過し、真空乾燥させ、化合物(I−1b−3C)(1.97g)を得た。
GC−MS:m/z 322.27 [M−15]
相転移温度:Cry 70 Iso
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 0.78-1.02(m,4H), 0.84-0.88(t,3H), 1.05-1.17(m,4H), 1.21(d,12H), 1.24-1.36(m,2H), 1.57(s,2H), 1.68-1.76(m,5H), 1.79(s,2H), 3.67-3.72(t,2H), 3.85-3.89(dd,2H)
実施例8と同様の反応、および必要に応じて公知の方法に準拠した方法を用いて、実施例9(化合物(I−1b−0C))〜実施例24(化合物(I−1l−B2B))を製造した。
Figure 0006255633
Figure 0006255633
(実施例25)化合物(I−1c−B3)の製造
Figure 0006255633
(化合物(E−2)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計、冷却管、ディーンスターク管を備えた反応容器に、p−トルエンスルホン酸一水和物(5.02g)及びトルエン100mlを加え、30分間加熱還流し、生じた水を除去した。この混合物を室温まで冷却した後、TMP(3.82g)、DMF30ml及び化合物(E−1)(2.60g)を加え、4時間加熱還流し、生じた水を除去した。この反応混合物を室温まで冷却した後、1.0M水酸化ナトリウム水溶液150mlを加えて攪拌し、有機層を分けとり、水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄した。得られた有機層を濃縮し、化合物(E−2)(5.71g)を得た。
(化合物(I−1c−B3)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計を備えた反応容器に、化合物(E−2)(5.71g)、化合物(E−4)(3.00g)、トリフェニルホスフィン(6.16g)及びTHF45mlを加え、5℃以下に冷却し攪拌した後、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(4.45g)を5℃以下を保ちながら滴下し、室温で1時間撹拌した。この反応混合物に対し、水0.1mlを加えて攪拌した後、溶媒を留去し、メタノール40ml及び水20mlを加えて室温で1時間攪拌した。この反応混合物をろ過して得られた固体をヘキサン/トルエン混合溶媒に溶解させ、カラムクロマトグラフィー(NHシリカ10g)を通した。得られた溶液を濃縮し、ヘキサン5mlを加えて−20℃で再結晶を行った。析出した固体をろ過し、真空乾燥させ、化合物(I−1c−B3)(6.66g)を得た。
GC−MS:m/z 362.26 [M−15]
実施例25と同様の反応、および必要に応じて公知の方法に準拠した方法を用いて、実施例26(化合物(I−1c−B6))〜実施例39(化合物(I−1t−BB))を製造した。
Figure 0006255633
Figure 0006255633
(実施例40)化合物(I−1d−B3)の製造
Figure 0006255633
(化合物(E−6)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計、冷却管、ディーンスターク管を備えた反応容器に、p−トルエンスルホン酸一水和物(5.02g)及びトルエン100mlを加え、30分間加熱還流し、生じた水を除去した。この混合物を室温まで冷却した後、TMP(3.82g)、DMF30ml及び化合物(E−5)(3.33g)を加え、4時間加熱還流し、生じた水を除去した。この反応混合物を室温まで冷却した後、1.0M水酸化ナトリウム水溶液および水を加えてpH=7〜8程度に調整して攪拌し、有機層を分けとり、水100mlで2回及び飽和食塩水100mlで洗浄した。得られた有機層を濃縮し、化合物(E−6)(5.35g)を得た。
(化合物(I−1d−B3)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計を備えた反応容器に、化合物(E−6)(5.35g)、化合物(E−7)(2.66g)、N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)0.12g、ジクロロメタン25mlを加え、5〜10℃で10分間攪拌した。攪拌下、N,N−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)6.2gを5〜10℃を保ちながら滴下し、続いて25度まで昇温し7時間攪拌した。この反応混合物に対して水25mlを加えた後、有機層を分離し、さらに水層をジクロロメタン25mlで抽出した。得られた有機層を混合して一つにした後、NHシリカ10gを充填したカラム上に加え、さらにヘキサン100mlを流して通過させた。得られた溶液の溶媒をおおむね留去した後、ヘキサン/トルエンを用いて−20℃で再結晶を行った。析出した固体をろ過、乾燥することで化合物(I−1d−B3)を4.90g得た。
GC−MS:m/z 376.24 [M−15]
実施例40と同様の反応、および必要に応じて公知の方法に準拠した方法を用いて、実施例41(化合物(I−1d−0C))〜実施例54(化合物(I−1s−BB))を製造した。
Figure 0006255633
Figure 0006255633
(実施例55)化合物(I−1e−C3)の製造
Figure 0006255633
(化合物(E−9)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計、冷却管、ディーンスターク管を備えた反応容器に、p−トルエンスルホン酸一水和物(50.2g)及びトルエン1000mlを加え、30分間加熱還流し、生じた水を除去した。この混合物を室温まで冷却した後、TMP(38.2g)、DMF300ml及び化合物(E−8)(22.5g)を加え、4時間加熱還流し、生じた水を除去した。この反応混合物を室温まで冷却した後、1.0M水酸化ナトリウム水溶液1500mlを加えて攪拌し、有機層を分けとり、水1000mlで2回及び飽和食塩水1000mlで洗浄した。得られた有機層を濃縮し、化合物(E−9)(22.4g)を得た。
(化合物(I−1e−C3)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計を備えた反応容器に、化合物(E−9)(11.2g)、水素化ナトリウム1.2gおよびDMF100mlを加え、室温で20分撹拌した後、化合物(E−10)(11.5g)、を加えて90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、トルエン100ml、水100mlを加え有機層を分離し、さらに水層をトルエン100mlで抽出した。得られた有機層を合わせ、水150ml、飽和食塩水150mlで洗浄し、得られた有機層に無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。得られた溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(NHシリカ20g)に対し、あらかじめヘキサン50mlに溶解しておいた粗体を通し、さらにヘキサン50mlで溶出させた。得られた溶液を濃縮し、ヘキサン10mlを加えて−20℃で再結晶を行った。析出した固体をろ過し、真空乾燥させ、化合物(I−1e−C3)(12.58g)を得た。
実施例55と同様の反応、および必要に応じて公知の方法に準拠した方法を用いて、実施例56(化合物(I−1e−B6))〜実施例64(化合物(I−1o−BEBEB))を製造した。
Figure 0006255633
(実施例65)化合物(I−1f−C3)の製造
Figure 0006255633
(化合物(I−1f−C3)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計を備えた反応容器に、化合物(E−9)(11.2g)、化合物(E−11)(8.32g)、N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)0.30g、ジクロロメタン80mlを加え、5〜10℃で10分間攪拌した。攪拌下、N,N−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)8.0gを5〜10℃を保ちながら滴下し、続いて25度まで昇温し7時間攪拌した。この反応混合物に対して水2mlを加えて攪拌した後、析出した固体を除去し、得られた溶液を濃縮した。得られた固体をヘキサン20mlに溶かし、NHシリカ20gを充填したカラム上に加え、さらにヘキサン100mlを流して通過させた。得られた溶液の溶媒をおおむね留去した後、ヘキサン/トルエンを用いて−20℃で再結晶を行った。析出した固体をろ過、乾燥することで化合物(I−1f−B3)を16.0g得た。
GC−MS:m/z 366.26 [M−15]
実施例65と同様の反応、および必要に応じて公知の方法に準拠した方法を用いて、実施例66(化合物(I−1f−B6))〜実施例74(化合物(I−1p−BEBEB))を製造した。
Figure 0006255633
(実施例75)化合物(I−1g−C3)の製造
Figure 0006255633
(化合物(E−14)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計、冷却管、ディーンスターク管を備えた反応容器に、p−トルエンスルホン酸一水和物(5.02g)及びトルエン100mlを加え、30分間加熱還流し、生じた水を除去した。この混合物を室温まで冷却した後、TMP(3.82g)及び化合物(E−13)(3.28g)を加え、4時間加熱還流し、生じた水を除去した。この反応混合物を室温まで冷却した後、1.0M水酸化ナトリウム水溶液150ml攪拌し、有機層を分けとり、水100mlで2回及び飽和食塩水100mlで洗浄した。得られた有機層を濃縮し、化合物(E−14)(6.31g)を得た。
(化合物(E−15)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、化合物(E−14)(6.31g)および乾燥トルエン50mlを加え、−73℃に冷却した。この混合物中にDIBAL(1.5Mトルエン溶液)27mlを−65℃以下を保ちながら滴下し、更にー73℃で2時間攪拌した。この反応混合物に対し、−65℃以下を保ちながら水/THF混合溶媒10mlを滴下した。この反応混合物を室温まで昇温させた後、15%水酸化ナトリウム水溶液5ml、水15mlを加えて3時間攪拌した。得られた反応混合物をろ過して固体を除去し、得られた有機層から溶媒を留去し、化合物(E−15)(5.32g)を得た。
(化合物(E−17)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、化合物(E−16)(12.22g)及びTHF25mlを加え、ここへt−ブトキシカリウム(2.85g)を10℃以下で加えて攪拌した。この反応混合物中に、THF15mlに溶解させた化合物(E−15)(5.32g)を10℃以下を保ちながら滴下し、5℃で2時間攪拌した。この反応混合物へ水0.5ml、ヘキサン40mlを加えて室温で1時間攪拌した。得られた反応混合物をろ過して固体を除去し、得られた有機層に5%次亜塩素酸ナトリウム水溶液5mlを加えて室温で1時間攪拌した。この反応混合物の有機層を分けとり、水/メタノール混合溶媒20ml、飽和食塩水20mlで洗浄し、濃縮した。得られた混合物をカラム(NHシリカ、ヘキサン)を通過させ、得られた溶液を濃縮し、化合物(E−17)(7.22g)を得た。
(化合物(I−1g−C3)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計を備えた反応容器に、化合物(E−17)(3.61g)、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム・2水和物(0.5g)及びトルエン20mlを加えて攪拌した。この混合物中に10%塩酸1.1gを加え、3時間加熱還流した。この反応混合物を室温まで冷却し、水5mlを加えた。有機層を分けとり、10%炭酸水素ナトリウム水溶液5ml、10%食塩水5mlで洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、有機層を濃縮した。得られた混合物をカラム(NHシリカ、ヘキサン)を通過させた。得られた溶液を濃縮し、ヘキサン10mlを 加えて−20℃で再結晶を行い、化合物(I−1g−C3)(2.50g)を得た。
GC−MS:m/z 348.28 [M−15]
実施例75と同様の反応、および必要に応じて公知の方法に準拠した方法を用いて、実施例76(化合物(I−1g−B6))〜実施例82(化合物(I−1q−BEBEB))を製造した。
Figure 0006255633
(実施例83)化合物(I−1h−C3)の製造
Figure 0006255633
(化合物(I−1h−C3)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計を備えた耐圧反応容器に、化合物(E−17)(3.61g)、5%パラジウム炭素(50%含水品)(0.18g)及びTHF15mlを加え、容器内に水素(0.5MPa)を加圧充填して室温で5時間攪拌した。この反応混合物をろ過し、さらに除去された固体をTHF100mlで洗浄した。得られた溶液を濃縮し、カラム(NHシリカ、ヘキサン)を通過させた後に濃縮し、ヘキサン10mlを 加えて−20℃で再結晶を行い、化合物(I−1h−C3)(3.44g)を得た。
GC−MS:m/z 350.30 [M−15]
実施例83と同様の反応、および必要に応じて公知の方法に準拠した方法を用いて、実施例84(化合物(I−1h−B6))〜実施例90(化合物(I−1r−BEBEB))を製造した。
Figure 0006255633
上記、実施例1〜90で得られた化合物のいずれかを含有する液晶組成物について、測定した特性は以下の通りである。
VHR:周波数60Hz,印加電圧1Vの条件下で333Kにおける電圧保持率(%)を3段階評価した。
A:98〜100%
B:95〜98%
C:95%以下
耐光VHR:液晶組成物に対して、厚さ0.5mmのガラスを介して超高圧水銀ランプを用いて紫外線を180J/m照射する。紫外線照射後の液晶の電圧保持率を上述のVHR測定と同様の方法で測定する。但し、照射強度は366nmで0.1W/mとした。評価は以下の3段階で行った。
A:90〜100%
B:75〜90%
C:75%以下
相溶性:液晶組成物に、実施例1〜90で得られた化合物のいずれかを500ppm添加した際の溶解の様子を目視で3段階評価した。
A:すべて溶解する
B:わずかに溶解せず分離している
C:一部溶解せず分離している
保存安定性:液晶組成物を−20℃で1週間保存し、析出物の有無を目視で3段階評価した。
A:析出物なし
B:わずかに白濁が見られる
C:析出物が明らかに確認できる
(実施例91)液晶組成物の調製−1
以下の組成からなるホスト液晶組成物(H)を調製した。
Figure 0006255633
この母体液晶(H)に対し、実施例1で得られた化合物(I−1a−5)を500ppm添加した。
実施例中の組成例を、測定した特性は以下の通りである。
VHR:A
耐光VHR:A
相溶性:A
保存安定性:A
以下、実施例91と同様にして、実施例2〜実施例90で製造した化合物を用いて、実施例92〜実施例180の測定を行った結果を以下に示す。
Figure 0006255633
Figure 0006255633
Figure 0006255633
Figure 0006255633
Figure 0006255633
Figure 0006255633
(実施例181)化合物(I−1u−B3)の製造
Figure 0006255633
(化合物(I−1u−B3)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計を備えた反応容器に、化合物(E−2)(11.4g)、化合物(E−18)(8.2g)、N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)0.30g、ジクロロメタン80mlを加え、5〜10℃で10分間攪拌した。攪拌下、N,N−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)7.9gを5〜10℃を保ちながら滴下し、続いて25度まで昇温し7時間攪拌した。この反応混合物に対して水2mlを加えて攪拌した後、析出した固体を除去し、得られた溶液を濃縮した。得られた固体をヘキサン20mlに溶かし、NHシリカ20gを充填したカラム上に加え、さらにヘキサン100mlを流して通過させた。得られた溶液の溶媒をおおむね留去した後、ヘキサン/トルエンを用いて−20℃で再結晶を行った。析出した固体をろ過、乾燥することで化合物(I−1u−B3)を13.6g得た。
GC−MS:m/z 389.26 [M−15]
実施例181と同様の反応、および必要に応じて公知の方法に準拠した方法を用いて、実施例182(化合物(I−1u−B6))〜実施例187(化合物(I−1u−T3))を製造した。
Figure 0006255633
(実施例188)化合物(I−1v−8)の製造
Figure 0006255633
(化合物(I−1v−8)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ろうと(モレキュラーシーブ4Aペレット3.5gを中に詰めてある)、冷却管、オイルバス、温度計を備えた反応容器に、化合物(E−2)(2.22g)、化合物(E−19)(1.0g)、酸化ジブチルすず(0.11g)、キシレン15mlを加え、5時間加熱還流しながら攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、ヘキサン15mlを加えた。この反応混合物を、NHシリカ6gを充填したカラム上に加え、さらにヘキサン/トルエン(体積比1:1、100ml)を流して通過させた。得られた溶液の溶媒を留去した後、ヘキサン/酢酸エチルを用いて−20℃で再結晶を行った。析出した固体をろ過、乾燥することで化合物(I−1v−8)を1.68g得た。
GC−MS:m/z 637.47 [M−15]
相転移:Cry 76 Iso
(実施例189)化合物(I−1v−B)の製造
Figure 0006255633
(化合物(I−1v−B)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ろうと(モレキュラーシーブ4Aペレット10gを中に詰めてある)、冷却管、オイルバス、温度計を備えた反応容器に、化合物(E−2)(8.29g)、化合物(E−20)(3.15g)、酸化ジブチルすず(0.40g)、キシレン35mlを加え、5時間加熱還流しながら攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、ヘキサン40mlを加えた。この反応混合物を、NHシリカ6gを充填したカラム上に加え、さらにヘキサン/トルエン(体積比1:1、200ml)を流して通過させた。得られた溶液の溶媒を留去した後、THFを用いて−20℃で再結晶を行った。析出した固体をろ過、乾燥することで化合物(I−1v−B)を6.3g得た。
GC−MS:m/z 601.37 [M−15]
相転移:Cry 170.4 Iso
(実施例190)化合物(I−1v−MB)の製造
Figure 0006255633
(化合物(E−22)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、温度計、冷却管、ディーンスターク管を備えた反応容器に、p−トルエンスルホン酸一水和物(64.4g)及びトルエン800mlを加え、20分間加熱還流し、生じた水を除去した。この混合物を室温まで冷却した後、TMP(51.0g)、DMF30ml及び化合物(E−21)(38.8g)を加え、4時間加熱還流し、生じた水を除去した。この反応混合物を室温まで冷却した後、1.0M水酸化ナトリウム水溶液400mlを加えて攪拌し、有機層を分けとり、水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄した。得られた有機層を濃縮し、得られた固体を再結晶(トルエン)することで、化合物(E−22)(60.8g)を得た。
(化合物(I−1v−MB)の製造)窒素雰囲気下、撹拌装置、滴下ろうと(モレキュラーシーブ4Aペレット40gを中に詰めてある)、冷却管、オイルバス、温度計を備えた反応容器に、化合物(E−22)(34.3g)、化合物(E−20)(12.24g)、酸化ジブチルすず(1.53g)、キシレン180mlを加え、5時間加熱還流しながら攪拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、トルエン150mlを加えた。この反応混合物を、NHシリカ80gを充填したカラム上に加え、さらにトルエン150mlを流して通過させた。得られた溶液の溶媒を留去した後、ヘキサンとTHFの混合溶媒(1:1、80ml)を用いて−20℃で再結晶を行った。析出した固体をろ過、乾燥することで化合物(I−1v−MB)を29.5g得た。
GC−MS:m/z 629.40 [M−15]
相転移:Cry 148 Iso
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 0.96(s,6H), 1.20(s,12H), 1.23(S, 12H), 1.63(s,4H), 1.82(s,4H), 3.75(s,8H), 4.47(s,4H), 8.11(s,4H)
実施例190と同様の反応、および必要に応じて公知の方法に準拠した方法を用いて、実施例191(化合物(I−1v−EtB))〜実施例197(化合物(I−1v−EtBF))を製造した。
Figure 0006255633
上記実施例181〜197で製造した化合物を用いて、実施例91と同様にして実施例198〜214の液晶組成物を調製し、測定を行った結果を以下に示す。
Figure 0006255633
(比較例1)
比較例として、母体液晶(H)に対し、特にさらなる化合物を添加することなく特性を測定した結果は以下の通りである。
VHR:A
耐光VHR:C
保存安定性:A
この結果から、本願発明の化合物は、液晶組成物の保存安定性を損なうことなく、液晶組成物の光による劣化を防止する効果があることが分かる。
(比較例2)
母体液晶(H)に対し、化合物(R−1)を500ppm添加し、測定を測定した結果は以下の通りである。
Figure 0006255633
VHR:A
耐光VHR:A
相溶性:B
保存安定性:C
(比較例3,4)
以下、比較例2と同様にして、比較例3,4の測定を行った結果を以下に示す。
Figure 0006255633
Figure 0006255633
この結果から、本願発明の化合物は、液晶組成物の保存安定性を損なうことなく、液晶組成物との相溶性が高く、液晶組成物の光による劣化を防止する効果があることが分かる。

Claims (4)

  1. 一般式(I−1)
    Figure 0006255633
    (式中、Ra01は水素原子を表し、
    a71は水素原子を表し、
    Spa11は単結合又は炭素原子数1から12のアルキレン基を表すが、アルキレン基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−、−S−、−CH=CH−又は−C≡C−により置き換えられても良く、
    Spa21は単結合又は炭素原子数1から12のアルキレン基を表すが、アルキレン基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CO−、−CH=CH−又は−C≡C−により置き換えられても良く、
    a11及びAa21はそれぞれ独立に
    (a) 1,4−シクロヘキシレン基(この基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−に置き換えられてもよい。)
    (b) 1,4−フェニレン基又は1,3−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置き換えられてもよい。)及び
    (c) ナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又はデカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基(ナフタレン−2,6−ジイル基又は1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置き換えられても良い。)
    からなる群より選ばれる基を表し、上記の基(a)、基(b)及び基(c)はそれぞれ独立してシアノ基、フッ素原子、塩素原子、メチル基又はメトキシ基で置換されていても良く、分子内にSpa1、Spa2、Aa1及びAa2が複数存在する場合にはそれらは同一であっても異なっていても良く、
    m1は1を表し、
    p1及びq1はそれぞれ独立に0、1又は2を表すが、p1+q1が1又は2を表す場合、p1は1又は2を表し、
    a91は水素原子または炭素原子数1から12のアルキル基を表すが、アルキル基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CO−、−CH=CH−又は−C≡C−により置き換えられても良く、あるいはR91 は一般式(I−d1)
    Figure 0006255633
    (式中、Rd01は水素原子又は水酸基を表し、Spa31は一般式(I−1)におけるSpa11又はSpa21と同じ意味を表し、Ra101は水素原子を表し、s1は1を表す。)
    を表すが、ただし、p1及びq1が共に0を表す場合、Ra91は炭素原子数1から12のアルキル基を表し、該アルキル基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−S−、−CO−、−CH=CH−又は−C≡C−により置き換えられても良い。)
    で表される化合物。
  2. 一般式(I−1)中のSpa11は単結合又は炭素原子数1から6のアルキレン基を表し、アルキレン基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−、−CH=CH−又は−C≡C−により置き換えられていてもよく、
    Spa21は単結合又は炭素原子数1から6のアルキレン基を表し、アルキレン基中に存在する1個の−CH−又は隣接していない2個以上の−CH−は−O−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−又は−C≡C−により置き換えられていてもよい、請求項1に記載の化合物。
  3. 一般式(I−1)が、以下の一般式(I−1a)〜(I−1r)
    Figure 0006255633
    Figure 0006255633
    (式中、Ra02及びRa03は、前記一般式(I−1)におけるRa01と同じ意味を表し、Ra72およびRa102は、前記一般式(I−1)におけるRa71と同じ意味を表し、Ra92は前記一般式(I−1)におけるRa91と同じ意味を表し、Spa12,Spa13及びSpa14は前記一般式(I−1)におけるSpa11又はSpa21と同じ意味を表し、Aa12及びAa13は前記一般式(I−1)におけるAa11又はAa21と同じ意味を表す。)
    である、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物を一種又は二種以上含有する組成物。
JP2017523015A 2015-07-24 2016-07-07 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子 Active JP6255633B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015146750 2015-07-24
JP2015146750 2015-07-24
JP2016077258 2016-04-07
JP2016077258 2016-04-07
PCT/JP2016/070105 WO2017018153A1 (ja) 2015-07-24 2016-07-07 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017153262A Division JP6809410B2 (ja) 2015-07-24 2017-08-08 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017018153A1 JPWO2017018153A1 (ja) 2017-08-10
JP6255633B2 true JP6255633B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=57884567

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017523015A Active JP6255633B2 (ja) 2015-07-24 2016-07-07 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子
JP2017153262A Active JP6809410B2 (ja) 2015-07-24 2017-08-08 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017153262A Active JP6809410B2 (ja) 2015-07-24 2017-08-08 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子

Country Status (2)

Country Link
JP (2) JP6255633B2 (ja)
WO (1) WO2017018153A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107709522A (zh) * 2015-08-07 2018-02-16 Dic株式会社 液晶组合物和使用其的液晶显示元件
JP2020090441A (ja) * 2018-12-03 2020-06-11 Dic株式会社 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子
CN112824491B (zh) * 2019-11-21 2022-12-30 江苏和成显示科技有限公司 一种液晶组合物及其应用
JP7363414B2 (ja) * 2019-11-27 2023-10-18 Dic株式会社 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子
JP7380136B2 (ja) 2019-11-27 2023-11-15 Dic株式会社 液晶組成物およびそれを用いた液晶表示素子

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5416980B2 (ja) * 1971-11-13 1979-06-26
JPS5420977B2 (ja) * 1972-10-26 1979-07-26
GB1478261A (en) * 1975-05-28 1977-06-29 Ciba Geigy Ag Derivatives of 4-oxopiperidines
JPS5266551A (en) * 1975-12-01 1977-06-02 Adeka Argus Chem Co Ltd Stabilizer for plastics
JPS52100543A (en) * 1976-02-18 1977-08-23 Adeka Argus Chem Co Ltd Stabilized synthetic resin compositions
JPS52140555A (en) * 1976-05-19 1977-11-24 Adeka Argus Chem Co Ltd Stabilized synthetic resin composition
JPS5611932A (en) * 1979-07-12 1981-02-05 Adeka Argus Chem Co Ltd Stabilized polymer composition
JPS56138189A (en) * 1980-03-31 1981-10-28 Adeka Argus Chem Co Ltd 4-piperidone ketal derivative
JPS5710646A (en) * 1980-06-23 1982-01-20 Adeka Argus Chem Co Ltd Stabilized synthetic resin composition
JPS6067587A (ja) * 1983-09-22 1985-04-17 Adeka Argus Chem Co Ltd 液晶組成物
DE4219471A1 (de) * 1992-06-13 1993-12-16 Huels Chemische Werke Ag N-Oxyl-Derivate des 2,2,6,6-Tetramethylpiperidins und deren Herstellung
JP4465879B2 (ja) * 1998-04-10 2010-05-26 チッソ株式会社 ピペリジン環を有する液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子
TWI274053B (en) * 2000-12-14 2007-02-21 Ciba Sc Holding Ag N-alkoxy-4,4-dioxy-polyalkyl-piperidine compounds, with glycidyl or alkylcarbonyl groups as functional initiators for controlled radical polymerization
DE10304055A1 (de) * 2003-02-01 2004-08-12 Degussa Ag Verfahren zur Herstellung von Ketalen
KR101712683B1 (ko) * 2009-03-23 2017-03-06 바스프 에스이 포토레지스트 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018021043A (ja) 2018-02-08
JP6809410B2 (ja) 2021-01-06
JPWO2017018153A1 (ja) 2017-08-10
WO2017018153A1 (ja) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6809410B2 (ja) 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子
JP7196884B2 (ja) 重合性化合物及び液晶組成物
JP7070122B2 (ja) 重合性化合物及びそれを含有する液晶組成物
TWI697552B (zh) 液晶組成物及使用其之液晶顯示元件
WO2018225522A1 (ja) 液晶化合物及びその組成物
JP6299932B2 (ja) 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子
US10336939B2 (en) Stabilizer compound, liquid crystal composition, and display device
JP2017109939A (ja) 安定剤化合物、液晶組成物及び表示素子
JP4691893B2 (ja) トリフルオロナフタレン誘導体を含有する液晶組成物と表示素子及び化合物。
JPWO2016152405A1 (ja) 液晶性化合物、液晶組成物および表示素子
WO2006088177A1 (ja) トリフルオロナフタレン誘導体及び当該化合物を含有する液晶組成物
JP6681035B2 (ja) 液晶化合物及びその組成物
JP2019099515A (ja) 液晶化合物及びその組成物
JP4963863B2 (ja) 新規化合物及び該化合物を含有してなる液晶組成物
WO2016108442A2 (ko) 액정 화합물 및 이를 포함하는 액정 조성물
JP2018002670A (ja) 液晶化合物
JP7115513B2 (ja) 化合物、組成物及び表示素子
JP7363414B2 (ja) 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子
JP2007261954A (ja) ジフルオロヒドロキノン誘導体及び当該化合物を含有する液晶組成物
JP6965570B2 (ja) 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子
JP2020090441A (ja) 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子
JP7022264B2 (ja) 液晶組成物及びそれを使用した液晶表示素子並びに捕捉剤
JP4753064B2 (ja) トリフルオロナフタレン誘導体を含有する液晶組成物と表示素子及び化合物。
KR20160138815A (ko) 액정 조성물
JP4696549B2 (ja) トリフルオロナフタレン誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170426

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170426

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20170426

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20170524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170601

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171115

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6255633

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113