JP6254765B2 - メサ型半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

メサ型半導体素子及びその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、メサ型半導体素子及びその製造方法に関する。
従来より、ダイオードやバイポーラトランジスタ、サイリスタ等のメサ型半導体素子には、例えば特許文献1,2のように、半導体基板(素子本体)の一方の主面の外周部にメサ溝を形成し、さらに、メサ溝にガラスからなるパッシベーション膜(ガラス膜)を形成したものがある。このようなメサ型半導体素子を製造する場合には、半導体基板(シリコンウェハ)の一方の主面に複数のメサ溝を形成することで一方の主面を複数の領域に区画し、次いで、メサ溝の内面にガラス膜を形成する。その後、メサ溝の底部に沿って半導体基板及びガラス膜を切断することにより、複数のメサ型半導体素子を同時に得ることができる。
従来、半導体基板及びガラス膜を切断する工程として、特許文献1には、ブレーキング(劈開)により半導体基板及びガラス膜を切断する手法が開示されている。また、特許文献2には、ブレードダイシングにより半導体基板及びガラス膜を切断する手法が開示されている。
特開平6−204232号公報 特開平11−297980号公報
しかしながら、上記従来のように半導体基板及びガラス膜を切断する場合、メサ型半導体素子の製造効率が低いという問題がある。例えば、半導体基板及びガラス膜をブレードダイシングにより切断する場合、切断時間が長いという問題がある。また、例えば半導体基板及びガラス膜を劈開により切断する場合には、予め半導体基板の他方の主面に、劈開の起点となる切り込みをレーザー光の照射あるいはダイシングにより形成する必要があり、さらに切り込みを形成する前にシリコン酸化膜等からなる切り込み形成用のガイドパターンを形成する必要もあるため、工程数が多いという問題がある。
また、半導体基板及びガラス膜を劈開により切断する場合には、ガラス膜にクラックが発生する可能性があり、歩留まりが低下する虞もある。さらに、切り込みの底部を起点として半導体基板を劈開する際には、半導体基板がその結晶方位に沿って割れるため、切断位置の制御が困難であり、その結果として歩留まりが低下する、という問題もある。なお、上記切り込みやガイドパターンはメサ溝と重なる位置に形成されることが好ましいが、実際にはメサ溝の形成位置に対してずれることが多いため、これに起因した歩留まり低下を招くこともある。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、メサ型半導体素子の製造効率向上、及び、歩留まりの向上を図ることが可能なメサ型半導体素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明のメサ型半導体素子の製造方法は、半導体基板の一方の主面にメサ溝が形成され、該メサ溝の内面にガラス膜を形成した半導体素子形成用基板であって、前記メサ溝の内面のうち底部にシリコン酸化膜が形成され、前記シリコン酸化膜の形成領域を除く前記メサ溝の内面に前記ガラス膜が形成されている半導体素子形成用基板の製造方法であって、前記半導体基板の一方の主面に前記メサ溝を形成する溝形成工程と、前記メサ溝の内面のうち底部にシリコン酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、該酸化膜形成工程後に、前記ガラス膜を前記メサ溝の内面に形成するガラス膜形成工程と、を備え、前記酸化膜形成工程が、前記メサ溝の内面全体にシリコン酸化膜を形成する成膜工程と、前記シリコン酸化膜上全体にレジストを塗布するレジスト塗布工程と、フォトリソグラフィにより前記レジストが前記メサ溝の底部上にのみ残るように前記レジストをパターニングする露光現像工程と、前記パターニングされた前記レジストをマスクとして前記シリコン酸化膜をエッチングするエッチング工程と、を備え、前記レジスト塗布工程において、霧状の前記レジストを前記メサ溝内に吹きつけることを特徴とする半導体素子形成用基板の製造方法によって製造される半導体素子形成用基板を用いてメサ型半導体素子を製造するメサ型半導体素子の製造方法であって、メサ溝に沿って前記半導体素子形成用基板を切断する切断工程を備え、該切断工程において、レーザー光を前記半導体基板の一方の主面側から前記シリコン酸化膜に照射することによって、前記シリコン酸化膜を溶融させて前記レーザー光を前記メサ溝の内面に到達させ、該切断工程において、YAGレーザーを使用することを特徴とする
さらに、本発明のメサ型半導体素子は、前記製造方法によって製造されるものであり、前記メサ溝に形成された前記ガラス膜の外周縁に前記シリコン酸化膜が形成されていることを特徴とする。
上記半導体素子形成用基板を用いて上記メサ型半導体素子を製造する際には、上記切断工程においてレーザー光を半導体基板の一方の主面側からメサ溝内に形成されたシリコン酸化膜に照射すればよい。これにより、シリコン酸化膜がレーザーエネルギーを吸収して溶融するため、レーザー光が半導体基板(メサ溝の内面)に到達し、半導体基板をメサ溝の底部に沿って切断することができる。なお、シリコン酸化膜はガラス膜によって覆われないため、ガラス膜にレーザー光が照射されることはなく、レーザー光がガラス膜において散乱してしまうこともない。
以上のように半導体素子形成用基板を容易に切断できるため、従来のように半導体基板の他方の主面にパターンや切り込みを形成する等の処理を施す必要がなくなり、半導体基板の一方の主面側からの処理のみで、メサ型半導体素子を製造することができる。すなわち、メサ型半導体素子を製造する工程数の削減し、製造効率の向上を図ることができる。
また、ガラス膜を切断する工程自体がないため、ガラス膜にクラックが発生することを防ぐことができる。さらに、半導体素子形成用基板の切断位置がずれることも防止できるため、メサ型半導体素子の歩留まり向上を図ることもできる。
なお、前記半導体素子形成用基板では、前記シリコン酸化膜の厚みが、前記ガラス膜の厚みよりも小さいとよい。
そして、本発明の半導体素子形成用基板の製造方法は、前記半導体素子形成用基板を製造する方法であって、前記半導体基板の一方の主面に前記メサ溝を形成する溝形成工程と、前記メサ溝の内面のうち底部にシリコン酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、該酸化膜形成工程後に、前記ガラス膜を前記メサ溝の内面に形成するガラス膜形成工程と、を備えることを特徴とする。
上記製造方法によれば、従来のように半導体基板の他方の主面にパターンや切り込みを形成する等の処理を施すことなく、半導体素子形成用基板を製造できるため、メサ型半導体素子を製造する工程数を削減し、製造効率の向上を図ることができる。
また、前記半導体素子形成用基板の製造方法では、前記ガラス膜形成工程が、電着によりガラス粉末をメサ溝の内面に付着する粉末付着工程と、前記ガラス粉末を焼成して前記ガラス膜とする焼成工程と、を備えることが好ましい。
シリコン酸化膜は電気絶縁性を有しているため、上記粉末付着工程を実施する際にはガラス粉末がシリコン酸化膜上に付着することを抑制できる。その結果、製造後の半導体素子形成用基板において、メサ溝内に形成されたシリコン酸化膜がガラス膜によって覆われることを防止できる。
さらに、前記半導体素子形成用基板の製造方法は、前記酸化膜形成工程が、前記メサ溝の内面全体にシリコン酸化膜を形成する成膜工程と、前記シリコン酸化膜上全体にレジストを塗布するレジスト塗布工程と、フォトリソグラフィにより前記レジストが前記メサ溝の底部上にのみ残るように前記レジストをパターニングする露光現像工程と、前記パターニングされた前記レジストをマスクとして前記シリコン酸化膜をエッチングするエッチング工程と、を備えることを特徴とする。
上記酸化膜形成工程は、メサ溝を形成する工程(溝形成工程)と同様であるため、これら溝形成工程及び酸化膜形成工程を同一の装置で実施でき、製造効率の向上をさらに図ることができる。
また、前記半導体素子形成用基板の製造方法は、前記レジスト塗布工程において、霧状の前記レジストを前記メサ溝内に吹きつけることを特徴とする。
上記製造方法によれば、レジストをメサ溝の内面に成膜されたシリコン酸化膜上に均一の厚さで形成することが可能となる。すなわち、レジスト塗布工程においてメサ溝がレジストで埋まってしまうことを防止できる。
さらに、前記半導体素子形成用基板の製造方法では、前記酸化膜形成工程において、酸素雰囲気中で前記メサ溝の底部にレーザー光を照射することで、前記シリコン酸化膜を形成してもよい。
上記製造方法では、少ない工程数かつ短時間でシリコン酸化膜をメサ溝の底部に形成することが可能となる。
本発明によれば、メサ型半導体素子の製造効率向上、及び、歩留まり向上を図ることができる。
本発明の第一実施形態に係るメサ型半導体素子を示す概略断面図である。 本発明の第一実施形態に係る半導体素子形成用基板の製造方法において、溝形成工程後の状態を示す概略断面図である。 本発明の第一実施形態に係る半導体素子形成用基板の製造方法において、酸化膜形成工程を説明する拡大断面図である。 本発明の第一実施形態に係る半導体素子形成用基板の製造方法において、酸化膜形成工程を説明する拡大断面図である。 本発明の第一実施形態に係る半導体素子形成用基板の製造方法において、酸化膜形成工程を説明する拡大断面図である。 本発明の第一実施形態に係る半導体素子形成用基板の製造方法において、ガラス膜形成工程後の状態を示す拡大断面図である。 本発明の第一実施形態に係る半導体素子形成用基板の製造方法において、電極層形成工程後の状態を示す概略断面図である。 図7に示す半導体素子形成用基板を用いたメサ型半導体素子の製造方法において、切断工程後の状態を示す概略断面図である。 図8に示す半導体素子形成用基板の要部拡大断面図であって、切断工程を説明する図である。 図8の要部拡大断面図である。
〔第一実施形態〕
以下、図1〜10を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1に示すように、この実施形態に係るメサ型半導体素子1はメサ型ダイオードであり、半導体基板2と、半導体基板2の両主面2a,2bに形成された電極層3,4と、を備えて大略構成されている。また、各電極層3,4上には、例えば半田層(不図示)が形成されていてもよい。
本実施形態の半導体基板2は、第一導電型(n型及びp型の一方の導電型)及び第一導電型とは反対の第二導電型(n型及びp型の他方の導電型)の半導体層(不図示)を半導体基板2の厚さ方向(図1において上下方向)に適宜重ねて構成されている。
また、半導体基板2は例えば平面視矩形状に形成され、その一方の主面2aの外周縁にはメサ溝7が形成されている。メサ溝7の面(内面)は、半導体基板2の一方の主面2aから側面2cに向けて凹状に湾曲して傾斜している。そして、メサ溝7の面には、第一導電型の半導体層と第二導電型の半導体層との接合界面(PN接合界面)が露出している。言い換えれば、メサ溝7は、PN接合界面よりも深く形成されている。
また、メサ溝7の面は、主にガラス膜8によって覆われている。ガラス膜8の厚さは、ほぼ均一となっている。本実施形態では、ガラス膜8が半導体基板2の一方の主面2a上まで延び、一方の主面2aの外周縁領域も覆っている。言い換えれば、半導体基板2の一方の主面2aに重ねて形成された第一電極層3は、ガラス膜8によって囲まれている。一方、半導体基板2の他方の主面2bに重ねて形成された第二電極層4は、他方の主面2b全体を覆っている。
各電極層3,4は、例えば、半導体基板2の各主面2a,2b上にニッケル・シリサイド膜(Ni−Si膜)とニッケルめっき層とを順番に積層して構成されている。なお、図示例では、第一電極層3の厚みが、半導体基板2の一方の主面2aにおけるガラス膜8の厚みよりも大きく設定されているが、例えばガラス膜8と同等あるいは小さく設定されてもよい。
さらに、図1に示すメサ型半導体素子1では、メサ溝7に形成されたガラス膜8の外周縁にシリコン酸化膜9が形成されている。具体的に説明すれば、シリコン酸化膜9は、メサ溝7の面のうち半導体基板2の側面2cに隣り合う領域に形成されている。また、図示例では、シリコン酸化膜9の厚さがガラス膜8の厚さよりも小さく、ガラス膜8とシリコン酸化膜9との間に段差がある。さらに、シリコン酸化膜9は、ガラス膜8によって覆われていない。
次に、上記構成のメサ型半導体素子1の製造方法について説明する。
メサ型半導体素子1を製造するためには、予め図7に示す半導体素子形成用基板10を製造しておく必要がある。半導体素子形成用基板10を製造する際には、はじめに、半導体基板2の一方の主面2a側や他方の主面2b側に、第一導電型や第二導電型の不純物を拡散して、第一導電型や第二導電型の半導体層を形成する拡散工程を適宜実施した上で、図2に示すように、半導体基板2の一方の主面2aにメサ溝7を形成する溝形成工程を実施する。
本実施形態の溝形成工程では、はじめに、半導体基板2の一方の主面2a全体にシリコン酸化膜(不図示)を形成し(成膜工程)、さらに、このシリコン酸化膜上全体に感光性樹脂からなるレジスト(不図示)を重ねて塗布する(レジスト塗布工程)。
その後、フォトリソグラフィによりレジストに所定パターンを形成し(露光現像工程)、パターン化されたレジストをマスクとして上記シリコン酸化膜をエッチングする(エッチング工程)。これにより、上記シリコン酸化膜にレジストと同様の所定パターンが形成される。なお、上述したシリコン酸化膜及びレジストの所定パターンは、一方の主面2aのうちメサ溝7の形成予定領域が露出するように形成される。
最後に、一方の主面2aに積層されたシリコン酸化膜及びレジストをマスクとして、半導体基板2を一方の主面2a側からエッチングすることにより、メサ溝7が形成される。このメサ溝7の形成後には、図2に示すように、上述したマスク用のシリコン酸化膜及びレジストを除去する。
なお、上記溝形成工程におけるエッチングは、ドライエッチングやウェットエッチングなどの任意のエッチングであってよい。
以上のように形成されるメサ溝7は、半導体基板2の一方の主面2aから窪んで形成され、半導体基板2をなす第一導電型の半導体層と第二導電型の半導体層との接合界面(PN接合界面)よりも深くなるように形成される。すなわち、上記工程後の状態では、メサ溝7の内面にPN接合界面が露出することになる。このメサ溝7は、一方の主面2aを複数の領域に区画するように複数形成されている。
上記溝形成工程後には、図5に示すように、メサ溝7の内面のうち底部にシリコン酸化膜9を形成する酸化膜形成工程を実施する。本実施形態の酸化膜形成工程では、溝形成工程と同様の成膜工程、レジスト塗布工程、露光現像工程及びエッチング工程を順番に実施する。
最初の成膜工程では、図3に示すように、メサ溝7の内面全体にシリコン酸化膜9を形成する。次のレジスト塗布工程では、シリコン酸化膜9全体に感光性樹脂からなるレジスト11を重ねて塗布する。
これら成膜工程及びレジスト塗布工程において形成されるシリコン酸化膜9及びレジスト11の厚みは、半導体基板2の一方の主面2a側に露出するレジスト11の表面の形状がメサ溝7の内面形状に倣う窪み形状となるように、メサ溝7の深さ寸法や幅寸法よりも小さく設定されることが好ましい。また、シリコン酸化膜9及びレジスト11は、図示例のように均一となるように形成されることが好ましい。
本実施形態のレジスト塗布工程では、レジスト11がメサ溝7の内面に成膜されたシリコン酸化膜9上に均一の厚さで形成されるように、スプレー等により霧状のレジストをメサ溝7内に吹き付ける。
なお、図3では、上記成膜工程及びレジスト塗布工程の実施により、シリコン酸化膜9及びレジスト11が半導体基板2の一方の主面2a全体にも順次重ねて形成されているが、例えば一方の主面2aに形成されなくてもよい。
その後の露光現像工程では、図4に示すように、レジスト11がメサ溝7の底部上にのみ残るようにフォトリソグラフィによりレジスト11をパターニングする。最後のエッチング工程では、図5に示すように、パターニングされたレジスト11をマスクとしてシリコン酸化膜9をエッチングする。以上の工程を経て、シリコン酸化膜9がメサ溝7の底部のみに形成される。
上記酸化膜形成工程後には、上述したレジスト11を除去する。
上記酸化膜形成工程後には、図6に示すように、メサ溝7の内面にガラス膜8を形成するガラス膜形成工程を実施する。本実施形態のガラス膜形成工程においては、ガラス膜8が以下の手順で形成される。
はじめに、電着によりガラス粉末をメサ溝7の内面に付着させる粉末付着工程を実施する。ここで、シリコン酸化膜9は電気絶縁性を有するため、上記工程においてガラス粉末はシリコン酸化膜9上に付着することが抑制され、シリコン酸化膜9の形成領域(メサ溝7の底部)を除くメサ溝7の内面に付着する。その後、ガラス粉末を焼成してガラス膜8とする焼成工程を実施することで、メサ溝7の底部を除くメサ溝7の内面にガラス膜8が形成される。
上記ガラス膜形成工程において形成されるガラス膜8のうち外部に露出する表面には、メサ溝7の内面形状に倣う窪み部8aが形成されている。すなわち、メサ溝7の窪み形状はガラス膜形成工程後であっても維持されている。なお、図示例では、ガラス膜8が底部を除くメサ溝7の内面に加え、半導体基板2の一方の主面2aのうちメサ溝7の開口部周縁にまで形成されているが、少なくともメサ溝7の内面のみに形成されればよい。
また、上記ガラス膜形成工程後の状態においては、シリコン酸化膜9がガラス膜8によって覆われていない。また、シリコン酸化膜9に隣り合う位置におけるガラス膜8の厚みが、シリコン酸化膜9の厚みよりも大きい。すなわち、シリコン酸化膜9とガラス膜8との間には段差が形成されている。
最後に、図7に示すように、メサ溝7によって区画された半導体基板2の一方の主面2aの複数の領域にそれぞれ第一電極層3を形成すると共に、他方の主面2b全体に第二電極層4を形成する電極層形成工程を実施することで、半導体素子形成用基板10の製造が完了する。なお、上記電極層形成工程において形成される電極層3,4は、例えば各種めっき法や焼鈍処理、焼結処理などを実施することで形成することが可能である。
以上のように製造される本実施形態の半導体素子形成用基板10は、図7,9に示すように、一方の主面2aにメサ溝7を形成した半導体基板2と、メサ溝7の内面に形成されたガラス膜8とを備えている。また、本実施形態の半導体素子形成用基板10は、半導体基板2の両主面2a,2bに形成された電極層3,4も備えている。
本実施形態の半導体基板2は、第一導電型(n型及びp型の一方の導電型)及び第一導電型とは反対の第二導電型(n型及びp型の他方の導電型)の半導体層(不図示)を半導体基板2の厚さ方向(図7において上下方向)に適宜重ねて構成されている。
電極層3,4は、例えば、半導体基板2の各主面2a,2b上にニッケル・シリサイド膜(Ni−Si膜)とニッケルめっき層とを順番に積層して構成されている。
メサ溝7の内面には、半導体基板2を構成する第一導電型の半導体層と第二導電型の半導体層との接合界面(PN接合界面)が露出している。言い換えれば、メサ溝7は、PN接合界面よりも深く形成されている。また、メサ溝7は、半導体基板2の一方の主面2aに沿って延びる線状に形成され、半導体基板2の一方の主面2aを複数の領域に区画するように複数形成されている。
このメサ溝7の内面のうち底部には、シリコン酸化膜9が形成されている。そして、このシリコン酸化膜9の形成領域(メサ溝7の底部)を除くメサ溝7の内面に、ガラス膜8が形成されている。外部に露出するガラス膜8の表面には、メサ溝7の内面形状に倣う窪み部8aが形成されている。
また、本実施形態の半導体素子形成用基板10では、シリコン酸化膜9がガラス膜8によって覆われていない。さらに、本実施形態では、シリコン酸化膜9の厚みが、これと隣り合う位置におけるガラス膜8の厚みよりも小さい。すなわち、シリコン酸化膜9とガラス膜8との間には、段差が形成されている。
そして、上記のように構成される半導体素子形成用基板10を用いて図1に示すメサ型半導体素子1を製造する場合には、図8〜10に示すように、メサ溝7に沿って半導体素子形成用基板10を切断し、半導体基板2を素子単位に分割する切断工程を実施すればよい。
この切断工程においては、図9に示すように、レーザー光Lを半導体基板2の一方の主面2a側からシリコン酸化膜9に照射する。この際、シリコン酸化膜9がレーザーエネルギーを吸収して溶融するため、レーザー光Lが半導体基板2(メサ溝7の底部)に到達し、半導体基板2をメサ溝7に沿って切断することができる。なお、本実施形態では、シリコン酸化膜9がガラス膜8によって覆われないため、ガラス膜8にレーザー光Lが照射されることはなく、レーザー光Lがガラス膜8において散乱することもない。
そして、本実施形態ではレーザー光Lの照射によって第二電極層4も切断される。なお、図9において二点鎖線で囲まれる領域CAは、レーザー光Lによる半導体素子形成用基板10の切断部分の一例を示している。
上記切断工程においては、レーザー光Lのレーザーエネルギーがシリコンからなる半導体基板2及びシリコン酸化膜9に吸収されやすいように、YAGレーザーを使用することが好ましい。
また、上記切断工程においては、レーザー光Lによる半導体素子形成用基板10の切断部分の外側に位置するガラス膜8が過剰に溶けたり変性しないように、また、半導体基板2全体が過剰に加熱されないように、メサ溝7の長手方向に移動するレーザー光Lの移動速度を調整するとよい。
以上のように製造される本実施形態のメサ型半導体素子1では、例えば図1,10に示すように、メサ溝7に形成されたガラス膜8の外周縁にシリコン酸化膜9が形成される。このような構成のメサ型半導体素子1は、前述した切断工程においてシリコン酸化膜9の一部だけが溶融された場合、すなわちシリコン酸化膜9が切断された場合に得られる。
また、例えば切断工程においてシリコン酸化膜9が全て溶融された場合、製造後のメサ型半導体素子1においてはガラス膜8の外周縁にシリコン酸化膜9が存在しない。なお、この場合には、切断工程においてガラス膜8のうちシリコン酸化膜9に隣接する部分が溶融されるため、ガラス膜8の切断面の表面粗さが、ガラス膜8の他の面よりも粗く、また、従来のように半導体素子形成用基板10を劈開により切断した場合のガラス膜8の切断面よりも粗くなる。
以上説明したように、本実施形態の半導体素子形成用基板10、及び、これを用いたメサ型半導体素子1の製造方法によれば、メサ溝7の底部にシリコン酸化膜9が形成されることで、レーザー光Lを半導体基板2の一方の主面2a側から照射するだけで半導体素子形成用基板10を容易に切断できるため、従来のように半導体基板2の他方の主面2bに処理を施す必要がなくなる。すなわち、半導体基板2の一方の主面2a側からの処理のみでメサ型半導体素子1を製造できる。したがって、メサ型半導体素子1を製造する工程数を削減し、製造効率の向上を図ることができる。
また、切断工程においてガラス膜8を切断する工程自体がないため、ガラス膜8にクラックが発生することを防ぐことができる。さらに、劈開の場合と比較して半導体素子形成用基板10の切断位置がずれることも抑制できるため、メサ型半導体素子1の歩留まり向上を図ることもできる。
さらに、本実施形態の半導体素子形成用基板10の製造方法では、酸化膜形成工程を実施した後の粉末付着工程において電着によりガラス粉末をメサ溝7の内面に付着させるため、ガラス粉末がシリコン酸化膜9上に付着することを抑制できる。すなわち、製造後の半導体素子形成用基板10において、メサ溝7内に形成されたシリコン酸化膜9がガラス膜8によって覆われることを防止できる。したがって、切断工程においてレーザー光Lを直接シリコン酸化膜9に照射することができ、効率よくメサ型半導体素子1を製造することができる。
また、本実施形態の半導体素子形成用基板10の製造方法では、シリコン酸化膜9を形成する酸化膜形成工程が、メサ溝形成工程と同様の成膜工程、レジスト塗布工程、露光現像工程及びエッチング工程を備えるため、メサ溝7の形成及びシリコン酸化膜9の形成を同一の装置で実施でき、製造効率の向上をさらに図ることができる。
さらに、本実施形態の半導体素子形成用基板10の製造方法では、酸化膜形成工程のレジスト塗布工程において霧状のレジストをメサ溝7内に吹きつけてレジスト11を形成しているため、メサ溝7の内面に成膜されたシリコン酸化膜9上に均一の厚さで形成することが可能となる。すなわち、レジスト塗布工程においてメサ溝7がレジスト11で埋まってしまうことを防止できる。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
この実施形態では、第一実施形態と比較して、半導体素子形成用基板10の一部製造工程のみが異なっており、その他については、第一実施形態と同様である。本実施形態では、第一実施形態と同様の構成については同一符号を付す等して、その説明を省略する。
本実施形態における半導体素子形成用基板10の製造方法では、第一実施絵形態と同様の拡散工程、溝形成工程、酸化膜形成工程、ガラス膜形成工程及び電極形成工程を順番に実施すればよい。ただし、本実施形態の酸化膜形成工程では、酸素雰囲気中でメサ溝7の底部に向けてレーザー光を照射することで、シリコン酸化膜9が形成される。具体的に説明すれば、この工程では、レーザー光によって加熱されたメサ溝7の底部が酸化し、この酸化部分がシリコン酸化膜9となる。
以上のように形成されるシリコン酸化膜9は、第一実施形態の場合と同様に、メサ溝7の内面から突出するように形成されてもよいが、例えば突出せずに形成されてもよい。また、シリコン酸化膜9が突出していなくても、第一実施形態と同様のガラス膜形成工程を実施すれば、第一実施形態の場合と同様に、シリコン酸化膜9の形成領域を除くメサ溝7の内面にガラス膜8を形成することは可能である。
したがって、上記製造方法によって得られる半導体素子形成用基板10、及び、これを用いて製造されるメサ型半導体素子1は、第一実施形態と同様となる。
第二実施形態の半導体素子形成用基板10の製造方法によれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態の半導体素子形成用基板10の製造方法では、酸化膜形成工程においてレーザー光の照射によりシリコン酸化膜9を形成するため、第一実施形態のようにフォトリソグラフィ等を利用したシリコン酸化膜9の形成と比較して、少ない工程数かつ短時間でシリコン酸化膜9をメサ溝7の底部に形成することができる。
以上、二つの実施形態により本発明の詳細を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えばシリコン酸化膜9の厚みは、ガラス膜8の厚みより小さいことに限らず、例えばガラス膜8の厚み以上であってもよい。
また、上記実施形態では、シリコン酸化膜9がガラス膜8によって覆われていないが、例えば覆われてもよい。ただし、この場合には、切断工程においてガラス膜8におけるレーザー光Lの散乱を抑制できるように、シリコン酸化膜9を覆うガラス膜8の厚みは薄い方が好ましい。
さらに、上記実施形態の半導体素子形成用基板10及びメサ型半導体素子1は、電極層3,4を備えているが、例えば備えていなくてもよい。
1 メサ型半導体素子
2 半導体基板
2a 一方の主面
2b 他方の主面
7 メサ溝
8 ガラス膜
9 シリコン酸化膜
10 半導体素子形成用基板
L レーザー光

Claims (2)

  1. 半導体基板の一方の主面にメサ溝が形成され、該メサ溝の内面にガラス膜を形成した半導体素子形成用基板であって、
    前記メサ溝の内面のうち底部にシリコン酸化膜が形成され、
    前記シリコン酸化膜の形成領域を除く前記メサ溝の内面に前記ガラス膜が形成されている半導体素子形成用基板の製造方法であって、
    前記半導体基板の一方の主面に前記メサ溝を形成する溝形成工程と、
    前記メサ溝の内面のうち底部にシリコン酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、
    該酸化膜形成工程後に、前記ガラス膜を前記メサ溝の内面に形成するガラス膜形成工程と、を備え、
    前記酸化膜形成工程が、
    前記メサ溝の内面全体にシリコン酸化膜を形成する成膜工程と、
    前記シリコン酸化膜上全体にレジストを塗布するレジスト塗布工程と、
    フォトリソグラフィにより前記レジストが前記メサ溝の底部上にのみ残るように前記レジストをパターニングする露光現像工程と、
    前記パターニングされた前記レジストをマスクとして前記シリコン酸化膜をエッチングするエッチング工程と、を備え、
    前記レジスト塗布工程において、霧状の前記レジストを前記メサ溝内に吹きつけることを特徴とする半導体素子形成用基板の製造方法
    によって製造される半導体素子形成用基板を用いてメサ型半導体素子を製造するメサ型半導体素子の製造方法であって、
    メサ溝に沿って前記半導体素子形成用基板を切断する切断工程を備え、
    該切断工程において、レーザー光を前記半導体基板の一方の主面側から前記シリコン酸化膜に照射することによって、前記シリコン酸化膜を溶融させて前記レーザー光を前記メサ溝の内面に到達させ
    該切断工程において、YAGレーザーを使用することを特徴とするメサ型半導体素子の製造方法。
  2. 請求項に記載の製造方法によって製造されるメサ型半導体素子であって、
    前記メサ溝に形成された前記ガラス膜の外周縁に前記シリコン酸化膜が形成されていることを特徴とするメサ型半導体素子。
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