JP6254452B2 - 多連ボトルの撹拌装置及び撹拌方法、異物検査装置及び異物検査方法 - Google Patents

多連ボトルの撹拌装置及び撹拌方法、異物検査装置及び異物検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6254452B2
JP6254452B2 JP2014030240A JP2014030240A JP6254452B2 JP 6254452 B2 JP6254452 B2 JP 6254452B2 JP 2014030240 A JP2014030240 A JP 2014030240A JP 2014030240 A JP2014030240 A JP 2014030240A JP 6254452 B2 JP6254452 B2 JP 6254452B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
revolution
rotation
bottles
revolving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014030240A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015155080A (ja
Inventor
政晴 横尾
政晴 横尾
山崎 誠
誠 山崎
Original Assignee
株式会社 デクシス
株式会社 デクシス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 デクシス, 株式会社 デクシス filed Critical 株式会社 デクシス
Priority to JP2014030240A priority Critical patent/JP6254452B2/ja
Publication of JP2015155080A publication Critical patent/JP2015155080A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6254452B2 publication Critical patent/JP6254452B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Description

本発明は、内部に液体が収容されたボトルを複数同姿勢で配置した多連ボトルの撹拌装置及び撹拌方法、異物検査装置及び異物検査方法に係り、特に、各ボトル内の液体を均等に旋回させることができ、各ボトル内の異物の有無の検査精度を高められる多連ボトルの撹拌装置及び撹拌方法、異物検査装置及び異物検査方法に関する。
内部に液体が収容された単体のボトル(透明な飲料ボトル、バイアル瓶、アンプル瓶等)内に混入した異物(例えば0.1mm〜1mm程度)の有無を検査する手法として、単体のボトルをその中心軸回りに自転させることでボトル内の液体を旋回させ、ボトルを側方から撮影し、液体中に異物が混入している場合、異物が旋回する様子を画像処理で検出するようにした発明が知られている(特許文献1参照)。
この発明を、医薬向け等に用いられている多連ボトル(例えばボトルが5個並列に連なった5連プラスチックアンプル)に適用することも考えられる。この場合、5連プラスチックアンプル(5連ボトル)を単に真ん中のボトルを中心に自転させると、中心のボトル内の液体はそのボトルの中心軸回りに旋回するものの、その両側のボトル内の液体は遠心力によってボトルの内壁面に張り付くのみであり旋回しない。従って、各ボトル内の液体に均等な旋回流を与えることができず、各ボトル毎の検査条件が異なってしまい、検査精度が悪化し、実用にならない。
一方、多連ボトルの各ボトル内の液体中の異物の有無を検査する装置として、特許文献2、3に記載されたものが提案されている。特許文献2には、多連ボトルを外周面に凹凸部を有する一対の回転体の間に挟んで通過させることで多連ボトルに衝撃を付与し、各ボトル内の泡を除去した後、ボトルを撮像して異物の有無を検査する検査装置が開示されている。特許文献3には、多連ボトルを把持して振り回すことで、各ボトル内の液体中の異物を浮遊させ、ボトルを撮像して異物の有無を検査する検査システムが開示されている。
特開2013−96921号公報 特開2013−198858号公報 国際公開第2005/031328号
前者の検査装置においては、多連ボトルを外周面に凹凸部を有する一対の回転体の間に挟んで通過させているので、凹凸部によって多連ボトルに間欠的に衝撃力を付与でき、各ボトル内の液体の消泡は可能であるが、各ボトル内の液体に旋回流を付与できず、異物を旋回させることができない。このため、異物が旋回する様子を撮像して検出するようにした異物検査装置に適用できない。
後者の検査システムにおいては、多連ボトルを振り回すように回転させることでボトル内の異物を舞い上がらせて浮遊させられるが、振り回しの回転中心から各ボトルまでの回転半径が夫々異なるため、各ボトルについて振り回し条件が異なって異物浮遊状態が均等にならず、検査精度に問題が生じる。また、ボトル内の液体に旋回流を付与できないので、異物を旋回させることができず、異物が旋回する様子を撮像して検出するようにした異物検査装置に適用できない。
本発明は、上述した従来の問題点を解決すべく創案されたものであり、多連ボトルの各ボトル内の液体を均等に旋回させることができ、各ボトル内の液体中の異物の有無の検査精度を高められると共に、各ボトル内の液体中の気泡を均等に消泡できる多連ボトルの撹拌装置及び撹拌方法、検査装置及び検査方法を提供することにある。
上記目的を達成すべく創案された本発明によれば、内部に液体が収容されたボトルを複数同姿勢で配置した多連ボトルに対し、多連ボトルの各ボトル内の液体を撹拌する多連ボトルの撹拌装置であって、多連ボトルが装着される装着台と、装着台に装着される多連ボトルを自転させることなく公転させるため、装着台を多連ボトルのボトルの長手方向と平行な公転軸回りに位相を変えることなく公転させる回転機構とを備えたことを特徴とする多連ボトルの撹拌装置が提供される。
本発明に係る多連ボトルの撹拌機構においては、回転機構は、装着台を、それに装着される多連ボトルのボトルの長手方向と平行な公転軸回りに公転させながら、公転軸と平行な自転軸回りに公転方向とは逆方向に公転角度と同角度だけ自転させる機能を有していてもよい。
本発明に係る多連ボトルの撹拌機構においては、回転機構は、装着台をそれに取り付けられる多連ボトルのボトルの長手方向と平行な自転軸回りに回転自在に支持する公転台と、公転台を自転軸と平行な公転軸回りに回転自在に支持するベース部と、公転台をベース部に対して公転軸回りに回転させる公転機構と、装着台を公転台に対して自転軸回りに公転台の回転方向とは逆方向に公転台の回転角度と同角度だけ回転させる自転機構とを備えていてもよい。
本発明に係る多連ボトルの撹拌機構においては、自転機構は、装着台に自転軸を中心として設けられた外歯ギヤと、外歯ギヤを囲繞するようにリング状に形成され公転軸回りに回転自在なリング体と、リング体の内周面に公転軸を中心として設けられ外歯ギヤと歯合する内歯ギヤと、リング体を回転駆動する自転駆動部とを有し、公転機構は、公転台をリング体と同方向に回転駆動する公転駆動部を有していてもよい。
本発明に係る多連ボトルの撹拌機構においては、外歯ギヤの歯数をZ1、内歯ギヤの歯数をZ2(Z2>Z1)とすると、自転駆動部は、リング体を、公転駆動部が公転台を回転する角速度の「1−(Z1/Z2)」倍の速さで回転させるものであってもよい。
本発明に係る多連ボトルの撹拌機構においては、公転軸と自転軸との間隔が、多連ボトルのボトルの半径の1/4〜3/4であってもよい。
また、上記目的を達成すべく創案された本発明によれば、上述した何れかの多連ボトルの撹拌装置と、撹拌装置で処理された多連ボトルを撮像して、各ボトル内の異物の有無を検査するための画像を取得する撮像手段とを備えた、ことを特徴とする多連ボトルの異物検査装置が提供される。
また、上記目的を達成すべく創案された本発明によれば、内部に液体が収容されたボトルを複数同姿勢で配置した多連ボトルに対し、多連ボトルの各ボトル内の液体を撹拌する多連ボトルの撹拌方法であって、多連ボトルが装着される装着台を、多連ボトルのボトルの長手方向と平行な公転軸回りに位相を変えることなく公転させることで、装着台に装着される多連ボトルを当初の姿勢を保ったまま自転させることなく公転軸回りに公転させ、多連ボトルの各ボトル内の液体を旋回させて撹拌する、ことを特徴とする多連ボトルの撹拌方法が提供される。
本発明に係る多連ボトルの撹拌方法においては、装着台を、それに装着される多連ボトルのボトルの長手方向と平行な公転軸回りに公転させながら、公転軸と平行な自転軸回りに公転方向とは逆方向に公転角度と同角度だけ自転させるようにしてもよい。
また、上記目的を達成すべく創案された本発明によれば、上述した何れかの多連ボトルの撹拌方法で処理された多連ボトルを撮像して、各ボトル内の異物の有無を検査するようにした、ことを特徴とする多連ボトルの異物検査方法が提供される。
本発明に係る多連ボトルの撹拌装置及び撹拌方法、検査装置及び検査方法によれば、内部に液体が収容されたボトルが複数同姿勢で配置された多連ボトルを、当初の姿勢を保ったまま自転させることなく公転させることで、多連ボトルの各ボトル内の液体を均等に旋回させることができる。この結果、多連ボトルの各ボトル内の液体中の異物を旋回させる条件が均等になり、各ボトル内の液体中の異物の有無の検査精度を高めることができ、同時に、多連ボトルの各ボトル内の液体中の気泡を均等に消泡できる。
本発明の一実施形態に係る多連ボトルの撹拌装置、異物検査装置の概要を示す平面図である。 図1に示す撹拌装置の要部拡大図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3に示す撹拌装置のギヤを示す平面図であり、(a)は外歯ギヤ(丸印)、内歯ギヤ(三角印)、公転台(四角印)の平面図、(b)は外歯ギヤの平面図、(c)は内歯ギヤの平面図、(d)は公転台の平面図である。 内歯ギヤを固定した状態で公転台を回転(β)した場合、外歯ギヤが自転(α)する様子を示す説明図である。 内歯ギヤを固定した状態で公転台を回転させたとき外歯ギヤが自転しつつ公転する様子を示す説明図であり、(a)は公転台の回転角が0度のとき、(b)は公転台が60度回転したとき、(c)は公転台が更に60度回転したとき、(d)は公転台が更に60度回転したときを示す。 外歯ギヤを自転させることなく公転させるため、公転台の回転に応じて内歯ギヤを回転させる様子を示す説明図であり、(a)は公転台及び内歯ギヤの回転角が0度のときの様子、(b)は公転台が60度回転したとき内歯ギヤを20度回転させる様子、(c)は公転台が更に60度回転したとき内歯ギヤを更に20度回転させる様子、(d)は公転台が更に60度回転したとき内歯ギヤを更に20度回転させる様子を示す。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(多連ボトルBの撹拌装置1及び異物検査装置2の概要)
図1に本発明の一実施形態に係る多連ボトルBの撹拌装置1及び異物検査装置2の平面図、図2に図1の撹拌装置1の要部拡大図、図3に図2のIII−III線断面図を示す。図1に示すように、本実施形態に係る多連ボトルBの異物検査装置2は、多連ボトルBを自転させることなく公転させて各ボトルB1内の液体を均等に旋回させる撹拌装置1と、撹拌装置1で処理された多連ボトルBを撮像して各ボトルB1内の異物の有無を検査する撮像手段3とを備えている。
図1に示すように、撹拌装置1は、上方から見て円板状のターンテーブル4を有し、ターンテーブル4には、90度間隔で、多連ボトルBが供給される供給エリア4a、多連ボトルBを撮像する検査エリア4b、予備エリア4c、多連ボトルBを回収する回収エリア4dが設定されている。各エリアには、多連ボトルBが装着される装着台5が設けられている。ターンテーブル4が90度回動することで、供給エリア4aの多連ボトルBが検査エリア4bに移動され、検査エリア4bの多連ボトルBが予備エリア4cに移動され、予備エリア4cの多連ボトルBが回収エリア4dに移動され、回収エリア4dにて空となった装着台5が供給エリア4aに移動される。
検査エリア4bの近傍には、多連ボトルBを並列方向の側方から撮像する撮像手段3が配設されている。撮像手段3は、撹拌装置1で処理された多連ボトルBを撮像して、各ボトル内の異物の有無を検査するための画像を取得するものであり、動画又は静止画を撮影するためのカメラ6を有する。カメラ6は、本実施形態では、多連ボトルBの全てのボトルB1を同時に撮影するため2台並設されているが、3台以上でもよく、広角レンズ付きのカメラであれば1台でも構わない。
図1において、回収エリア4dの側方には、撮像手段3で得られた画像の検査結果により不良品(異物混入有り)と認定された多連ボトルBを収容する不良品回収ボックス7が配設されている。不良品と認定された多連ボトルBは、不良品回収ユニット8によって、回収エリア4dから不良品回収ボックス7に移される。不良品回収ユニット8は、回収エリア4dと不良品回収ボックス7とを結ぶ直線と平行に配置されたガイドレール9と、ガイドレール9に沿って移動するスライダー10と、スライダー10に設けられ多連ボトルBの側部を吸引保持する吸引部11とを有する。かかる不良品回収ユニット8により、不良品の多連ボトルBは回収エリア4dから上方に引き上げられて不良品回収ボックス7に移され、良品の多連ボトルBのみが正規のルートに回収される。
図1において、ターンテーブル4の前方には、供給エリア4aに検査前の多連ボトルBを供給するため検査前の多連ボトルBが載置されたトレー12を搬送する製品供給コンベヤ13と、多連ボトルBを供給エリア4aに供給して空になったトレー12を搬送する空トレー回収コンベヤ14と、回収エリア4dの検査済みの良品の多連ボトルBを載置するため空のトレー12を搬送する空トレー供給コンベヤ15と、検査済みの良品の多連ボトルBが載置されたトレー12を搬送する良品回収コンベヤ16とが配設されている。これらコンベヤ13〜16によって搬送されるトレー12には、多連ボトルBが上方から差し入れられる凹部17が形成されている。
図1において、供給エリア4aの近傍には、製品供給コンベヤ13のトレー12に載置された多連ボトルBを供給エリア4aの装着台5に移載するための供給移載ユニット18が配設されている。供給移載ユニット18は、製品供給コンベヤ13と供給エリア4aとを結ぶ直線と平行に配置されたガイドレール19と、ガイドレール19に沿って移動するスライダー20と、スライダー20に設けられ多連ボトルBの頭部を把持するハンド21とを有する。製品供給コンベヤ13のトレー12の凹部17に載せられた多連ボトルBは、供給移載ユニット18によって上方に引き上げられて供給エリア4aの装着台5に移され、空になったトレー12は側方の空トレー回収コンベヤ14に移動される。
図1において、回収エリア4dの近傍には、回収エリア4dの良品(異物混入無し)の多連ボトルBを、空トレー供給コンベヤ15のトレー12に移載するための回収移載ユニット22が配設されている。回収移載ユニット22は、回収エリア4dと空トレー供給コンベヤ15とを結ぶ直線と平行に配置されたガイドレール23と、ガイドレール23に沿って移動するスライダー24と、スライダー24に設けられ多連ボトルBの頭部を把持するハンド25とを有する。回収エリア4dの装着台5の良品の多連ボトルBは、回収移載ユニット22によって上方に引き上げられて空トレー供給コンベヤ15のトレー12の凹部17に移され、そのトレー12は側方の良品回収コンベヤ16に移動される。
上述した多連ボトルBの撹拌装置1は、図2及び図3に示す装着台5をそれに装着された多連ボトルBのボトルB1の長手方向と平行な公転軸X回りに位相を変えることなく公転させ、装着台5に装着された多連ボトルBを自転させることなく公転させる機能を有する。これにより、多連ボトルBの各ボトルB1内の液体を、均等に旋回させることができる。従って、図1に示す検査エリア4bにて多連ボトルBを撮像して各ボトルB1内の異物の有無を検査する際、多連ボトルBの各ボトルB1内の異物を旋回させる条件が均等になり、各ボトルB1内の異物の有無の検査精度を高めることができる。また、多連ボトルBの各ボトルB1内の液体を均等に旋回させることで、各ボトルB1の液体中の気泡を均等に消泡でき、これによっても検査精度を高められる。以下、多連ボトルBの撹拌装置1について詳述する。
(多連ボトルBの撹拌装置1)
図2、図3に示すように、本実施形態に係る多連ボトルBの撹拌装置1は、内部に液体が収容されたボトルB1を複数同姿勢で配置した多連ボトルBを対象とし、多連ボトルBが装着される装着台5と、装着台5に装着される多連ボトルBを自転させることなく公転させるため、装着台5をその位相を変えることなく多連ボトルBのボトルB1の長手方向と平行な公転軸X回りに公転させる回転機構26とを備えている。なお、図2は、図1のターンテーブル4を45度回転させた状態を示している。
(多連ボトルB)
図2、図3に示すように、多連ボトルBは、内部に液体が収容されたボトルB1を複数同姿勢で配置して構成されており、本実施形態では、5本のボトルB1が並列に連なった5連ボトル(医薬向けの5連プラスチックアンプル)となっている。但し、多連ボトルBは、複数のボトルB1が並列に連なったものに限られず、複数のボトルB1が同姿勢で上方から見て三角状、四角状、円状に連なったものでもよく、ボトルB1の数も5本には限られず、2本以上であれば何本でも構わない。
本実施形態の多連ボトルBは、多連ボトルBを側方から撮像手段3で撮影した画像に基づいて各ボトルB1内の液体中の異物(例えば0.1mm〜1mm程度)の有無を検査するため、透明(半透明、有色透明を含む)なものが用いられている。但し、異物の有無を検査するのではなく、多連ボトルBの各ボトルB1内の液体の消泡のみを目的とするのであれば、不透明な多連ボトルBであっても構わない。
(装着台5)
図2、図3に示すように、多連ボトル(以下5連ボトルとも言う)Bは装着台5に装着される。装着台5は、5連ボトルBを鉛直に装着するものであり、円板状の台本体27と、台本体27の下面の中心に設けられた自転シャフト28と、台本体27の上面に取り付けられた把持部29とを有する。把持部29は、上方から見て、細長い長方形状に形成され互いに近接離間移動する一対の載置板30と、載置板30に5連ボトルBの括れの位置に合わせて垂直に取り付けられた複数のロッド31とを有し、載置板30により5連ボトルBの底面を支持し、ロッド31により5連ボトルBの側面を保持するようになっている。
かかる把持部29においては、図2に示す一対の載置板30が離間した状態で、各載置板30のロッド31の間に5連ボトルBが上方から差し入れられ、その後、載置板30同士が近接することで、各載置板30のロッド31の間に5連ボトルBが保持される。5連ボトルBを保持するロッド31の長さは、各ボトルB1内の液体を撹拌すべく5連ボトルBを後述のように偏芯回転運動(自転させることなく公転させる運動)させた際、5連ボトルBが装着台5から脱落しない長さ(例えばボトルB1の底面から首までの長さ)に設定されている。
(回転機構26)
図2に示すように載置台5に装着された5連ボトルBは、図3に示す回転機構26によって偏芯回転運動される。回転機構26は、装着台5に装着された多連ボトルBを自転させることなく公転させるため、装着台5をその位相を変えることなく5連ボトルBのボトルB1の長手方向と平行な公転軸X回りに公転させるものである。回転機構26は、装着台5を、それに装着される5連ボトルBのボトルB1の長手方向と平行な公転軸X回りに公転させながら、公転軸Xと平行な自転軸Y回りに公転方向とは逆方向に公転角度と同角度だけ自転させる機能を有し、この機能により公転に伴う自転を打ち消している。
図2、図3に示すように、本実施形態においては、自転軸Yは、装着台5の自転シャフト28の中心に設定されており、装着台5に装着された5連ボトルBの中央のボトルB1の中心と合致するようになっている。これにより、5連ボトルBを偏芯回転運動させた際、バランスが良好となる。但し、自転軸Yの位置は5連ボトルBの中央のボトルB1の中心に限られない。また、公転軸Xと自転軸Yとの間隔Gは、5連ボトルBのボトルB1の半径の1/4〜3/4の範囲(本実施形態では1/2)に設定されている。これにより、5連ボトルBを偏芯回転運動させた際に各ボトルB1内の液体に効率よく適切な旋回流Rを付与できる。
図3に示すように、回転機構26は、装着台5をそれに取り付けられる5連ボトルBのボトルB1の長手方向と平行な自転軸Y回りに回転自在に支持する公転台32と、公転台32を自転軸Yと平行な公転軸X回りに回転自在に支持するベース部(上部ベース部)33と、公転台32をベース部33に対して公転軸X回りに回転させる公転機構34と、装着台5を公転台32に対して自転軸Y回りに公転台32の回転方向とは逆方向に公転台32の回転角度と同角度だけ回転させる自転機構35とを備えている。上部ベース部33は、自転軸Y又は公転軸X回りに回転しない部材である。
公転台32は、装着台5の自転シャフト28が挿通される孔36を有し、ベース部33に軸受37を介して公転軸X回りに回転自在に支持されている。装着台5に設けられた自転シャフト28は、公転台32の孔36に、軸受38、39を介して自転軸Y回りに回転自在に支持されている。孔36は鉛直に形成され、自転シャフト28は鉛直に配置されている。自転シャフト28は、自転機構35によって、公転台32の回転方向とは逆方向に公転台32の回転角度と同角度だけ回転され、公転に伴う自転が打ち消されるようになっている。
(自転機構35)
図3に示す自転機構35は、装着台5を公転台32に対して自転軸Y回りに公転台32の回転方向とは逆方向に公転台32の回転角度と同角度だけ回転させるものである。図3、図4(a)に示すように、自転機構35は、装着台5の自転シャフト28に自転軸Yを中心として設けられた外歯ギヤ(丸印)40と、外歯ギヤ40を囲繞するようにリング状に形成され公転軸X回りに回転自在なリング体41と、リング体41の内周面に公転軸Xを中心として設けられ外歯ギヤ40と歯合する内歯ギヤ(三角印)42と、リング体41を回転駆動する自転駆動部43とを有する。自転シャフト28に形成された外歯ギヤ40は、歯数がZ1(本実施形態ではZ1=24)、リング体41に形成された内歯ギヤ42は、歯数がZ2(Z2>Z1、本実施形態ではZ2=36)となっている。
図3に示すように、リング体41は、軸受44を介して公転台32に支持されていると共に軸受45を介してベース部(下部ベース部)46に支持されており、公転軸X回りに回転自在となっている。下部ベース部46は、自転軸Y又は公転軸X回りに回転しない部材である。図4(c)に示すように、リング体41には、公転軸Xを中心とした孔が形成されており、孔には、公転軸Xを中心とした内歯ギヤ42が形成されている。リング体41の内歯ギヤに42は、図4(b)に示すように、自転シャフト28に自転軸Yを中心として形成された外歯ギヤ40が歯合される(図4(a)参照)。ここで、内歯ギヤ42の中心すなわちリング体41の中心に公転軸Xが位置し、外歯ギヤ40の中心すなわち自転シャフト28の中心に自転軸Yが位置する。
図3に示すように、装着台5の自転シャフト28の下部には、円柱状のスペーサー47が軸受48を介して自転軸Y回りに回転自在に装着されており、このスペーサー47は、軸受49を介して下部ベース部46に公転軸X回りに回転自在に支持されている。すなわち、下部ベース部46に軸受49を介して公転軸X回りに回転自在に支持されるスペーサー47には、自転軸Yの位置に合わせた孔50が形成されており、孔50には、軸受48を介して自転シャフト28が回転自在に支持されている。これにより、自転シャフト28の上部、中部、下部が夫々軸受38、39、48で支持されることになって、自転シャフト28の支持剛性を高めることができ、自転シャフト28の高速回転化が可能となる。
図3に示すように、リング体41は、自転駆動部43によって公転軸X回りに回転駆動される。自転駆動部43は、リング体41の外周面に形成されたギヤ51と、ギヤ51を回転駆動するギヤ駆動部52とを有する。ギヤ駆動部52は、鉛直に配置された支持ロッド53と、支持ロッド53に軸受54を介して回転自在に支持された内筒55と、内筒55に軸受56を介して回転自在に支持された外筒57と、外筒57の上部に設けられリング体41のギヤ51と歯合するギヤ58と、外筒57の下部に設けられたギヤ59と、ギヤ59と歯合するピニオン60と、ピニオン60を回転駆動するモーター61とを有する。モーター61は、図示しない制御部によって、回転速度が後述のように適宜制御される。
(公転機構34)
図3に示す公転機構34は、公転台32をベース部33に対して公転軸X回りに回転させるものである。公転機構34は、公転台32を公転軸Xを中心としてリング体41と同方向に回転駆動する公転駆動部62を有する。図4(d)に示すように、公転台(四角印)32は、自転シャフト28が挿通される孔36が自転軸28の位置に合わせて形成された円板を有し、円板の外周面にはギヤ63が形成されている。なお、図4(a)においては、公転台(四角印)32と、リング体41の内歯ギヤ(三角印)42とを重ねて表示している。
図3に示すように、公転駆動部62は、公転台32の外周面に形成されたギヤ63と、ギヤ63を回転駆動するギヤ駆動部64とを有する。ギヤ駆動部64は、上述した内筒55の上部に設けられ公転台32のギヤ63と歯合するギヤ65と、内筒55の下部に設けられたギヤ66と、ギヤ66と歯合するピニオン67と、ピニオン67を回転駆動するモーター68とを有する。モーター68は、図示しない制御部によって、回転速度が後述のように適宜制御される。
(自転駆動部43、公転駆動部62の回転制御)
図5は、内歯ギヤ(三角印)42を固定した状態で公転台(四角印)32を回転(角度β)した場合、外歯ギヤ(丸印)40が自転(角度α)する様子を示す説明図である。
〔1〕先ず、内歯ギヤ42を固定した状態で、公転台32を角度β回転させた際の、外歯ギヤ40の回転角度αを求める。
外歯ギヤ40の歯数をZ1(例えば24)
内歯ギヤ42の歯数をZ2(例えば36)
とすると、
外歯ギヤ40の1歯当たりの回転角度θ1は、θ1=360/Z1…(1)
内歯ギヤ42の1歯当たりの回転角度θ2は、θ2=360/Z2…(2)
となる。
公転台32の基準中心に対する外歯ギヤ40の移動角度α+βは、移動歯数をnとすると、
α+β=n×θ1…(3)
となり、公転台32の移動角度βは
β=n×θ2…(4)
となる。
歯車の構造上、外歯ギヤ40と内歯ギヤ42との移動歯数nは同じ値となるので、
式(3)より、n=(α+β)/θ1
式(4)より、n=β/θ2
を用いて、
(α+β)/θ1=β/θ2
α+β=(θ1/θ2)×β
α=(θ1/θ2)×β−β
α=(θ1/θ2−1)×β
式(1)、式(2)を代入して
α=((360/Z1)/(360/Z2)−1)×β
α=(Z2/Z1−1)×β…(5)
式(5)に、Z1=24、Z2=36(本実施形態の歯数)を代入すると、
α=(Z2/Z1−1)×β
α=(36/24−1)×β
α=(1/2)×β
となる。これにより、本実施形態においては、内歯ギヤ(三角印)42を固定した状態で、公転台(四角印)32を角度β回転させると、外歯ギヤ(丸印)40の回転角度αは、βの1/2倍の角度となることが分かる。その様子を図6に示す。
図6は、内歯ギヤ(三角印)42を固定した状態で公転台(四角印)32を回転させたとき外歯ギヤ(丸印)40が自転しつつ公転する様子を示す説明図である。図6(a)は公転台32の回転角が0度のときを示し、図6(a)の状態から、図6(b)に示すように公転台32が60度回転すると外歯ギヤ40が30度回転し、図6(c)に示すように公転台32が更に60度(合計120度)回転すると、外歯ギヤ40が60度回転し、図6(d)に示すように公転台32が更に60度(合計180度)回転すると、外歯ギヤ40が90度回転する。
〔2〕次に、公転台(四角印)32を角度β回転した際に、角度α回転した外歯ギヤ(丸印)40を元の位相に戻すための内歯ギヤ42の回転角度θを求める。
外歯ギヤ40の移動角度αは、移動歯数をn1とすると、式(1)のθ1を用いて、
α=n1×θ1…(6)
となり、
内歯ギヤ42の移動角度θは、式(2)のθ2を用いて、
θ=n1×θ2…(7)
となる。
歯車の構造上、外歯ギヤ40と内歯ギヤ42との移動歯数n1は同じ値となるので、
式(6)より、n1=α/θ1
式(7)より、n1=θ/θ2
を用いて、
α/θ1=θ/θ2
θ=(θ2/θ1)×α
式(1)、式(2)を代入して
θ=(360/Z2)/(360/Z1)×α
θ=(Z1/Z2)×α
式(5)を代入して
θ=(Z1/Z2)(Z2/Z1−1)×β
θ=(1−Z1/Z2)×β…(8)
式(8)に、Z1=24、Z2=36(本実施形態の歯数)を代入すると、
θ=(1−Z1/Z2)×β
θ=(1−24/36)×β
θ=(1−2/3)×β
θ=(1/3)×β
となる。これにより、本実施形態においては、公転台(四角印)32を角度β回転した際に、角度α回転した外歯ギヤ(丸印)40を元の位相に戻すための内歯ギヤ42の回転角度θは、βの1/3倍の角度となることが分かる。その様子を図7に示す。
図7は、外歯ギヤ(丸印)40を自転させることなく公転させるため、公転台(四角印)32の回転に応じて内歯ギヤ(三角印)42を回転させる様子を示す説明図である。図7(a)は公転台32及び内歯ギヤ42の回転角が0度のときを示し、図7(b)は公転台32が60度回転したとき内歯ギヤ42を20度回転させる様子、図7(c)は公転台32が更に60度回転したとき内歯ギヤ42を更に20度回転させる様子、図7(d)は公転台32が更に60度回転したとき内歯ギヤ42を更に20度回転させる様子を示す。このように、公転台(四角印)32を回転させた際に、内歯ギヤ(三角印)42を公転台の回転角度の1/3の角度だけ同方向に回転させることで、公転に伴う外歯ギヤ40の回転(自転)が相殺され、外歯ギヤ40は自転することなく公転軸X回りに公転する。
以上説明したように、図3に示す外歯ギヤ40の歯数をZ1、内歯ギヤ42の歯数をZ2(Z2>Z1)としたとき、自転駆動部43は、リング体41を、公転駆動部62が公転台32を回転する角速度の「1−(Z1/Z2)」倍の速さで回転させる(式(8)参照)。これにより、外歯ギヤ40を、自転させることなく公転軸X回りに公転させることができ(図7参照)、外歯ギヤ40が形成された自転シャフト28に設けられた装着台5を、自転させることなく公転軸X回りに公転させることができる。すなわち、自転駆動部43のモーター61、公転駆動部62のモーター68は、図示しない制御部によって互いに連関して回転速度が制御され、リング体41の角速度をθ、公転台32の角速度をβとすると、θ=(1−Z1/Z2)×βを満足するように、リング体41、公転台32を回転駆動する。
(作用・効果)
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る多連ボトルBの撹拌装置1によれば、ターンテーブル4の検査エリア4bにて、内部に液体が収容された5連ボトルBを、当初の姿勢を保ったまま自転させることなく公転軸X回りに公転させることができる(図7参照)。この結果、5連ボトルBの各ボトルB1内の液体に均等に旋回流Rを付与でき、各ボトルB1内の液体中の異物を旋回させる条件が均等になる。
このように5連ボトルBの各ボトルB1内の液体中の異物を旋回させる条件が均等になるので、図1に示す撮像手段3のカメラ6で5連ボトルB1の側面を撮影し、得られた画像を画像処理して各ボトルB1内の液体中の異物の有無を検査する際、検査精度を可及的に高めることができる。また、5連ボトルBの各ボトルB1内の液体に均等に旋回流Rを付与できるので、各ボトルB1内の液体中の気泡を均等に消泡できる。
5連ボトルBの公転軸X回りの公転速度は、例えば1400rpmであり、公転時間は例えば2.5秒である。公転時間の後、所定の待ち時間(例えば2.5秒)の経過を待って、撮像手段3のカメラ6で5連ボトルBの側面を撮影する。待ち時間の間に、5連ボトルBの各ボトルB1内の液体中の気泡が、旋回流Rの中心に巻き込まれて消泡される。待ち時間経過後も、5連ボトルBの各ボトルB1内の液体は、慣性によって旋回し続けている。よって、待ち時間経過後、撮像手段3のカメラ6で5連ボトルBの側面を撮影することで、気泡が除去された画像を得ることができ、気泡の影響を除去した検査(気泡を異物と誤認しない検査)が可能となる。なお、カメラ6による撮影時間は、例えば4.5秒である。
回転機構26によって、装着台32を、それに装着される5連ボトルBのボトルB1の長手方向と平行な公転軸回りに公転させながら、公転軸Xと平行な自転軸Y回りに公転方向とは逆方向に公転角度と同角度だけ自転させているので、装着台5に装着された5連ボトルBを、的確に偏芯回転運動(自転させることなく公転させる運動)させることができる。
回転機構26は、装着台5を自転軸Y回りに回転自在に支持する公転台32と、公転台32を公転軸X回りに回転自在に支持するベース部33と、公転台32をベース部33に対して公転軸X回りに回転させる公転機構34と、装着台5を公転台32に対して自転軸Y回りに公転台32の回転方向とは逆方向に公転台32の回転角度と同角度だけ回転させる自転機構35とを備えているので、簡単な構成で5連ボトルBの偏芯回転運動を実現でき、装置1の耐久性・信頼性を高めることができる。
自転機構35は、装着台5に自転軸Yを中心として設けられた外歯ギヤ40と、外歯ギヤ40を囲繞するようにリング状に形成され公転軸X回りに回転自在なリング体41と、リング体41の内周面に公転軸Xを中心として設けられ外歯ギヤ40と歯合する内歯ギヤ42と、リング体41を回転駆動する自転駆動部43とを有し、公転機構34は、公転台32をリング体41と同方向に回転駆動する公転駆動部62を有しているので、ギヤ歯合により精度の高い高速回転制御が可能となり、公転と自転とを同調させて容易に制御できる。
外歯ギヤ40の歯数をZ1、内歯ギヤ42の歯数をZ2としたとき、自転駆動部43によって、リング体41を、公転駆動部62が公転台32を回転する角速度の「1−(Z1/Z2)」倍の速さで回転させるようにしているので、外歯ギヤ40の歯数、内歯ギヤ42の歯数に関わりなく、装着台5に装着された5連ボトルBを的確に偏芯回転運動させることができ、応用性が高まり、設計変更(スペック変更)が容易となる。
公転軸Xと自転軸Yとの間隔Gを、5連ボトルBのボトルB1の半径の1/4〜3/4(本実施例では1/2)とすることで、5連ボトルBを偏芯回転運動させた際に各ボトルB1内の液体に効率よく適切な旋回流を付与できる。すなわち、公転軸Xと自転軸Yとの間隔Gが5連ボトルBのボトルB1の半径の1/4未満であると、図3に示す旋回流Rの渦径が過剰に小さくなって異物を旋回させる力が弱まってしまい、公転軸Xと自転軸Yとの間隔Gが5連ボトルBのボトルB1の半径の3/4を超えると、旋回流Rの渦径が過剰に大きくなって液体がボトルB1の内壁面に張り付いてしまい、異物が適切に旋回しなくなる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。例えば、多連ボトルBが装着される装着台5を偏芯回転運動させる回転機構26を、上述したギヤ機構(遊星ギヤ機構)ではなく、平行リンク又はX−Yステージを用いて構成することも考えられる。
本発明は、内部に液体が収容されたボトルを複数同姿勢で配置した多連ボトルの撹拌装置及び撹拌方法、異物検査装置及び異物検査方法に利用できる。
1 多連ボトルの撹拌装置
2 多連ボトルの異物検査装置
5 装着台
26 回転機構
32 公転台
33 ベース部
34 公転機構
35 自転機構
40 外歯ギヤ
41 リング体
42 内歯ギヤ
43 自転駆動部
62 公転駆動部
B 多連ボトル(5連ボトル)
B1 ボトル
X 公転軸
Y 自転軸
G 公転軸と自転軸との間隔

Claims (10)

  1. 内部に液体が収容されたボトルを複数同姿勢で配置した多連ボトルに対し、該多連ボトルの各ボトル内の液体を撹拌する多連ボトルの撹拌装置であって、
    前記多連ボトルが装着される装着台と、
    該装着台に装着される多連ボトルを自転させることなく公転させるため、前記装着台を前記多連ボトルのボトルの長手方向と平行な公転軸回りに位相を変えることなく公転させる回転機構とを備えたことを特徴とする多連ボトルの撹拌装置。
  2. 前記回転機構は、前記装着台を、それに装着される多連ボトルのボトルの長手方向と平行な公転軸回りに公転させながら、前記公転軸と平行な自転軸回りに公転方向とは逆方向に公転角度と同角度だけ自転させる機能を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の多連ボトルの撹拌装置。
  3. 前記回転機構は、
    前記装着台をそれに取り付けられる前記多連ボトルのボトルの長手方向と平行な自転軸回りに回転自在に支持する公転台と、
    該公転台を前記自転軸と平行な公転軸回りに回転自在に支持するベース部と、
    前記公転台を前記ベース部に対して前記公転軸回りに回転させる公転機構と、
    前記装着台を前記公転台に対して前記自転軸回りに前記公転台の回転方向とは逆方向に前記公転台の回転角度と同角度だけ回転させる自転機構と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の多連ボトルの撹拌装置。
  4. 前記自転機構は、
    前記装着台に前記自転軸を中心として設けられた外歯ギヤと、該外歯ギヤを囲繞するようにリング状に形成され前記公転軸回りに回転自在なリング体と、該リング体の内周面に前記公転軸を中心として設けられ前記外歯ギヤと歯合する内歯ギヤと、前記リング体を回転駆動する自転駆動部とを有し、
    前記公転機構は、
    前記公転台を前記リング体と同方向に回転駆動する公転駆動部を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の多連ボトルの撹拌装置。
  5. 前記外歯ギヤの歯数をZ1、前記内歯ギヤの歯数をZ2(Z2>Z1)とすると、
    前記自転駆動部は、前記リング体を、前記公転駆動部が前記公転台を回転する角速度の「1−(Z1/Z2)」倍の速さで回転させる、ことを特徴とする請求項4に記載の多連ボトルの撹拌装置。
  6. 前記公転軸と前記自転軸との間隔が、前記多連ボトルのボトルの半径の1/4〜3/4である、ことを特徴とする請求項2から5の何れか1項に記載の多連ボトルの撹拌装置。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の多連ボトルの撹拌装置と、
    該撹拌装置で処理された前記多連ボトルを撮像して、前記各ボトル内の異物の有無を検査するための画像を取得する撮像手段とを備えた、ことを特徴とする多連ボトルの異物検査装置。
  8. 内部に液体が収容されたボトルを複数同姿勢で配置した多連ボトルに対し、該多連ボトルの各ボトル内の液体を撹拌する多連ボトルの撹拌方法であって、
    前記多連ボトルが装着される装着台を、前記多連ボトルのボトルの長手方向と平行な公転軸回りに位相を変えることなく公転させることで、
    前記装着台に装着される多連ボトルを当初の姿勢を保ったまま自転させることなく前記公転軸回りに公転させ、
    前記多連ボトルの各ボトル内の液体を旋回させて撹拌する、ことを特徴とする多連ボトルの撹拌方法。
  9. 請求項8に記載の多連ボトルの撹拌方法であって、
    前記装着台を、それに装着される多連ボトルのボトルの長手方向と平行な公転軸回りに公転させながら、前記公転軸と平行な自転軸回りに公転方向とは逆方向に公転角度と同角度だけ自転させるようにした、ことを特徴とする多連ボトルの撹拌方法。
  10. 請求項8又は9に記載の多連ボトルの撹拌方法で処理された前記多連ボトルを撮像して、前記各ボトル内の異物の有無を検査するようにした、ことを特徴とする多連ボトルの異物検査方法。
JP2014030240A 2014-02-20 2014-02-20 多連ボトルの撹拌装置及び撹拌方法、異物検査装置及び異物検査方法 Active JP6254452B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014030240A JP6254452B2 (ja) 2014-02-20 2014-02-20 多連ボトルの撹拌装置及び撹拌方法、異物検査装置及び異物検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014030240A JP6254452B2 (ja) 2014-02-20 2014-02-20 多連ボトルの撹拌装置及び撹拌方法、異物検査装置及び異物検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015155080A JP2015155080A (ja) 2015-08-27
JP6254452B2 true JP6254452B2 (ja) 2017-12-27

Family

ID=54774750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014030240A Active JP6254452B2 (ja) 2014-02-20 2014-02-20 多連ボトルの撹拌装置及び撹拌方法、異物検査装置及び異物検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6254452B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106180095B (zh) * 2015-04-30 2018-07-03 成都泓睿科技有限责任公司 液体瓶的摇瓶机构
JP6784992B2 (ja) * 2016-07-01 2020-11-18 三恵ハイプレシジョン株式会社 粉体混合装置
AU2018237575B2 (en) * 2017-03-24 2023-08-31 Gen-Probe Incorporated System for mixing contents of containers and related methods of use
JP7157711B2 (ja) * 2019-07-19 2022-10-20 株式会社日立ハイテク 採血装置
CN112414233B (zh) * 2020-11-03 2022-08-19 西安近代化学研究所 一种具有搅拌功能的装填凝胶化固液相混合燃料壳体装置
CN113617541B (zh) * 2021-08-06 2022-11-25 合肥妙思智能医疗科技有限公司 一种实验室血液标本循环不间断流水线离心机
CN114570246A (zh) * 2022-03-09 2022-06-03 河南省人民医院 一种医疗护理用的药物摇匀装置
CN114713123B (zh) * 2022-03-25 2023-09-01 江苏建筑职业技术学院 一种机电一体化原料混合系统

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62273043A (ja) * 1986-05-20 1987-11-27 Nippon Koden Corp 攪拌装置
JP3497970B2 (ja) * 1997-07-18 2004-02-16 三光純薬株式会社 反応管攪拌装置
JP2002035563A (ja) * 2000-07-24 2002-02-05 Nikon Corp 攪拌方法および攪拌装置
JPWO2005031328A1 (ja) * 2003-09-30 2007-11-15 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 検査システム
JP2007301525A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Watanabe Kk 遊星運動式撹拌脱泡装置
DE102009035585A1 (de) * 2009-07-31 2011-02-03 Krones Ag Inspektionsvorrichtung und Inspektionsverfahren zum Erkennen von Fremdkörpern in einem gefüllten Behälter
JP5894829B2 (ja) * 2012-03-23 2016-03-30 富士電機株式会社 泡除去装置、それを備えた異物検査装置、及び、泡除去方法
JP6174846B2 (ja) * 2012-06-20 2017-08-02 栄研化学株式会社 撹拌機構及び測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015155080A (ja) 2015-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6254452B2 (ja) 多連ボトルの撹拌装置及び撹拌方法、異物検査装置及び異物検査方法
CN104698006A (zh) 软袋制剂药品异物自动检查机
JPWO2005031328A1 (ja) 検査システム
CN104384110B (zh) 一种全自动胶塞检测机
KR20030076651A (ko) 소물품의 계수 공급 장치
CN203484355U (zh) 空心胶囊缺陷检测设备
CN103376331A (zh) 一种高速生化分析仪
EP3797883B1 (en) Apparatus for inspecting a pharmaceutical container
US9710731B2 (en) Foreign matter inspection device and foreign matter inspection method
JP2014514077A (ja) 医薬製品、特に硬質ゼラチンカプセルを検査するための装置
JP4516201B2 (ja) 連続検査装置
CN102384916B (zh) 一种灯检机异物检测装置及异物检测方法
EP3798621B1 (en) Apparatus for inspecting a pharmaceutical container
CN109946313A (zh) 一种瓶胚连续式定位检测装置
JP6107478B2 (ja) 泡除去装置
JP2005289584A (ja) 錠剤・カプセル剤の外観検査装置
JP3162014B2 (ja) 容器内の液中異物検査装置
JP5600984B2 (ja) 透明物品の外観検査装置および外観検査方法
CN204556518U (zh) 软袋制剂药品异物自动检查机
JP2010208676A (ja) 錠剤計数充填装置および錠剤計数充填方法
CN213434582U (zh) 一种药品检测多工位防止液体药品倾倒的试管架
CN202126414U (zh) 一种灯检机异物检测装置
CN201653928U (zh) 用于全自动药液瓶灯检机的同步跟踪装置
JP6142698B2 (ja) 容器ブロック体の反転装置
JP6131739B2 (ja) 異物検査方法および異物検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6254452

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250