JP3162014B2 - 容器内の液中異物検査装置 - Google Patents

容器内の液中異物検査装置

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JP3162014B2
JP3162014B2 JP14281098A JP14281098A JP3162014B2 JP 3162014 B2 JP3162014 B2 JP 3162014B2 JP 14281098 A JP14281098 A JP 14281098A JP 14281098 A JP14281098 A JP 14281098A JP 3162014 B2 JP3162014 B2 JP 3162014B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に充填され
た液体中に混入する固形異物の有無を検出する容器内の
液中異物検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の容器内の液中異物検査装
置としては、 (1)液体を充填した複数の容器を搬送経路に沿って所
定間隔で搬送する搬送コンベアと、前記搬送経路に沿っ
て搬送される容器の各々を、該搬送経路の側脇の定位置
から透視撮影するCCDカメラと、該CCDカメラから
出力された撮影画像データに基いて、前記容器内の液体
中に混入する固形異物の有無を判定する判定手段とを設
ける。 (2)液体を充填した複数の円筒形状の容器を円弧状の
搬送経路に沿って所定間隔で搬送する容器回転台と、該
容器回転台に設けられ、かつ、前記円弧状搬送経路に沿
って搬送される容器の各々を、その搬送途中で自転させ
る回転軸と、該回転軸の回転により自転する容器を、円
弧状搬送経路の外側から透視撮影して、該容器の自転方
向での360度の角度範囲を撮影する複数台のCCDカ
メラと、該CCDカメラを、容器回転台に同期して円弧
状搬送経路での容器の角速度と同じ角速度で、かつ、一
つの容器に対して一台のCCDカメラが対応する状態で
移送するカメラ回転台と、CCDカメラから出力された
複数回の撮影画像データに基いて、前記容器内の液体中
に混入する固形異物の有無を判定する判定手段とを設け
る(例えば、特開平6−273351号公報参照)。上
記(1)、(2)に記載のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の容器内の液中異物検査装置のうち、前記(1)の場
合では、前記搬送経路の側脇の定位置からCCDカメラ
にて容器を透視撮影するから、容器を搬送したままで撮
影することは難しく、従って、搬送経路に沿って搬送さ
れる容器がCCDカメラの前面に位置したとき、搬送コ
ンベアによる容器の搬送を停止して透視撮影しており、
そのため、搬送コンベアを停止する毎に、搬送経路に沿
って搬送されている容器内の液体に搬送コンベアの搬送
停止に伴なう慣性力が作用して、その衝撃で液体中に気
泡が発生することとなり、撮影手段は、この気泡も液体
中に混入する固形異物と同様に撮影画像データとして取
り込んでしまうため、前記判定手段がこの気泡も固形異
物と誤判定してしまい、容器内に充填された液体中に混
入する固形異物の有無の検査精度が低下する問題があっ
た。特に、前記容器が偏平形状(非円筒形状)に形成さ
れている場合には、搬送コンベアの停止に伴う前記気泡
の発生が顕著に現われていた。
【0004】また、前記(2)の場合では、前記円弧状
搬送経路に沿って搬送される各容器を、前記回転軸にて
その搬送途中で自転させながら前記CCDカメラで複数
回撮影し、これら複数回の撮影画像データの同一位置を
判定手段にて比較して、これら同一位置の撮影画像デー
タに相異がある場合、容器内の液体中に固形異物が混入
していると判断するものであり、円弧状搬送経路に沿っ
て搬送される一つの容器に対して一台のCCDカメラが
対応し、かつ、これら容器とCCDカメラとは同期しな
がら同じ角速度で搬送並びに移送されるから、容器を円
弧状搬送経路に沿って搬送しながら同時にCCDカメラ
にて撮影することができ、従って、前記気泡の発生の要
因である搬送経路途中での容器の搬送停止を回避するこ
とができるだけでなく、円弧状搬送経路途中で容器の搬
送を停止しなくてもよい分だけ、単位時間当たりでの容
器の検査本数の増大を図ることができ、容器内に充填さ
れた液体中に混入する固形異物の有無の検査能率を向上
することができる利点がある。しかしながら、前記
(2)の場合、前記円弧状搬送経路よりも外側にCCD
カメラを設けてあるから、その分だけ装置全体が容器回
転台の回転半径方向外方に大型化し易く、その結果、広
い設置スペースを確保しなければならず、また、CCD
カメラの自重によってカメラ回転台に作用するモーメン
トが大きく、該カメラ回転台が下方に撓み変形し易いた
め、カメラ回転台の撓み変形に対する補強を行わなけれ
ばならないが、前記液中異物検査装置の大型化並びにカ
メラ回転台の撓み変形に対する補強は、液中異物検査装
置の製造コストの高騰化を招来する一因となる問題があ
った。特に、前記容器が偏平形状(非円筒形状)に形成
されている場合には、該容器の自転半径も大きくなり易
く、その分だけCCDカメラを容器から遠ざける必要が
生じ、益々液中異物検査装置の設置スペースの大型化、
製造コストの高騰化を助長する問題があった。
【0005】本発明は、上記の実情に鑑みて為されたも
のであって、その主たる課題は、搬送経路途中での気泡
の発生を抑制し、かつ、単位時間当たりでの検査本数の
増大を図ることにより、容器内に充填された液体中に含
まれる浮遊異物の有無の検査精度及び検査能率を向上し
ながらも、設置スペースの省スペース化並びに製造コス
トの低廉化を図ることができる容器内の液中異物検査装
置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
容器内の液中異物検査装置の特徴構成は、液体を充填し
た複数の容器を円弧状の搬送経路に沿って所定間隔で搬
送する搬送手段と、前記円弧状搬送経路に沿って搬送さ
れる容器を、その経路の内側から各別に透視撮影する複
数の撮影手段と、該撮影手段を、前記搬送手段に同期し
て前記円弧状搬送経路での容器の角速度と同じ角速度
で、かつ、一つの容器に対して一つの撮影手段が対応す
る状態で移送する移送手段と、前記撮影手段から出力さ
れた撮影画像データに基いて、前記容器内の液体中に混
入する固形異物の有無を判定する判定手段とを設け、更
に、前記円弧状搬送経路に沿って搬送される容器をその
搬送途中で各別に自転させる回転手段を前記搬送手段に
設けるとともに、前記円弧状搬送経路に沿って搬送され
る各容器の搬送途中における前記回転手段による容器の
自転停止時に、該容器を前記撮影手段にて透視撮影する
ように構成してある点にある。上記特徴構成によれば、
前記円弧状搬送経路に沿って搬送される容器を、それに
対応する撮影手段にて透視撮影し、この撮影画像データ
に基いて、容器内の液体中に混入する固形異物の有無を
判定手段にて判定することができるものであり、円弧状
搬送経路に沿って搬送される一つの容器に対して一つの
撮影手段が対応し、かつ、これら容器と撮影手段とは同
期しながら同じ角速度で搬送並びに移送されるから、容
器を円弧状搬送経路に沿って搬送しながら同時に撮影手
段にて透視撮影することができ、従って、撮影手段によ
る撮影時に容器の搬送を停止する必要がない。また、前
記撮影手段は円弧状搬送経路の内側に設けてあるから、
撮影手段を円弧状搬送経路の外側に設ける場合に比し
て、液中異物検査装置の円弧状搬送経路の経路半径外方
への大型化を抑制することができる。それ故に、円弧状
搬送経路途中での容器内の液体中への気泡の発生を抑制
でき、しかも、単位時間当たりでの容器の検査本数の増
大を図ることができるから、容器内に充填された液体中
に含まれる浮遊異物の有無の検査精度及び検査能率を向
上することができるだけでなく、液中異物検査装置の設
置スペースの省スペース化並びに製造コストの低廉化を
図ることができる。
【0006】更に、上記特徴構成によれば、容器を自転
させることにより、該容器に充填されている液体の流動
を促すことができ、しかも、撮影手段による容器の透視
撮影は容器の自転停止時に行われるから、例えば、撮影
手段による容器の透視撮影を容器の自転時に行う場合の
ように、撮影手段の撮影能力に応じて容器の自転速度の
上限が制限されることがない。それ故に、容器を高速で
自転させることにより液体の流動を促進することができ
るから、容器内に固形異物が沈殿している場合でも、こ
の液体の流動に伴って、沈殿している固形異物を液体中
に浮遊させ易く、その結果、沈殿したままでは撮影し難
い固形異物も浮遊異物として撮影し易くなって、容器内
に充填された液体中に混入する固形異物の有無の検出精
度を高めることができる。特に、容器内に多少空隙があ
る場合には、前記回転手段によって容器を高速で自転さ
せると、その遠心力で容器内に充填された液体が高速流
動して、容器の自転軸芯相当箇所の液面の高さが下が
り、その後、回転手段による容器の自転を停止すると、
容器の自転軸芯相当箇所の液面が、静止状態にあるとき
の高さに復帰しようとして上昇し、その結果、容器内に
充填された液体に、前記遠心力による慣性力と液面の上
昇力とが作用して、これら慣性力と上昇力との協働によ
って液体に上昇回転流が生じることとなり、容器内に沈
殿している固形異物を効率良く液体中を浮遊させること
ができ、容器内に充填された液体中に混入する固形異物
の有無の検出精度を飛躍的に高めることができる。
【0007】本発明の請求項による液中異物検査装置
の特徴構成は、前記円弧状搬送経路に沿って搬送される
容器の各々に対して、それらの下方から撮影用の光を投
光する複数の投光手段が、前記搬送手段に同期して、前
記円弧状搬送経路での容器の角速度と同じ角速度で、か
つ、一つの容器に対して一つの投光手段が対応する状態
で移送されるように構成されている点にある。上記特徴
構成によれば、例えば、撮影手段側から撮影用の光を投
光する場合、容器の壁面で光が撮影手段側に向かって反
射され、この反射光が撮影手段に入射される可能性が高
いが、常に、撮影用の光を容器の下方から照射すること
ができるから、容器の壁面での反射光が撮影手段側に向
かって反射されことを抑制でき、その結果、容器内に充
填された液体中に混入する固形異物によって、撮影手段
側に向かって反射された反射光を効率よく取り込むこと
ができる。それ故に、容器の壁面で反射した反射光を、
容器内に充填された液体中に混入する固形異物からの反
射光と誤検出することを抑制でき、容器内に充填された
液体中に混入する固形異物の有無の検出精度の向上を促
進することができる。
【0008】本発明の請求項による容器内の液中異物
検査装置の特徴構成は、前記容器は、該容器の上部に形
成された筒状口部に、蓋体を外嵌装着して密封されてい
るとともに、前記搬送手段に、前記搬送経路内に移送さ
れてきた容器の蓋体を各別に保持する状態で、該容器を
吊下げ支持する保持手段が設けられている点にある。上
記特徴構成によれば、前記搬送手段に設けられた保持手
段にて蓋体を保持して、容器を吊下げた状態で搬送する
ことができるから、搬送途中で容器が倒れたり、或い
は、搬送手段の一部が撮影手段による容器の透視撮影の
邪魔になったりすることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕 図1、図2は、本発明の容器内の液中異物検査装置の一
実施形態を示し、透明又は半透明な容器1内に充填され
た液体中に混入する不溶性の固形異物の有無を検査する
検査部Aと、前記液体が充填された検査前の容器1を検
査部Aに供給する容器供給手段Bと、検査部Aでの検査
が完了した後の容器1を所定の位置に搬出する容器搬出
手段Cとを備えている。
【0010】前記液中異物検査装置のうち、検査部Aに
は、図1、図2に示すように、容器供給手段Bにて供給
される容器1を順次受け取って、これら容器1を円弧状
の搬送経路Lに沿って所定間隔で搬送する搬送手段D
と、前記円弧状搬送経路Lに沿って搬送される容器1
を、その経路Lの内側から各別に透視撮影する複数の撮
影手段としてのCCDカメラ2と、該CCDカメラ2
を、搬送手段Dに同期して円弧状搬送経路Lでの容器1
の角速度と同じ角速度で、かつ、一つの容器1に対して
一つのCCDカメラ2が対応する状態で移送する移送手
段Eとを設けてあるとともに、CCDカメラ2は、該C
CDカメラ2から出力された撮影画像データに基いて、
容器1内の液体中に混入する固形異物の有無を判定する
判定手段としてのマイクロコンピュータからなる画像解
析装置3に接続してある。
【0011】前記搬送手段Dには、図3に示すように、
円弧状搬送経路Lに沿って搬送される容器1をその搬送
途中で各別に、所定の回転速度で所定回転数自転させる
回転手段Fを設けてあり、この回転手段Fによって、各
容器1は、円弧状搬送経路Lでの搬送途中で複数回に亘
って断続的に回転されるように構成してある。そして、
円弧状搬送経路Lに沿って搬送される各容器1は、それ
に対応するCCDカメラ2にて、その搬送途中における
容器1の自転停止時、つまり、回転手段Fによる容器1
の最初の自転が停止された後から、円弧状搬送経路Lの
搬送終了位置bに至るまでの間で、かつ、容器1の自転
が停止されている時に、複数回に亘って透視撮影される
ように構成してある。
【0012】次に、このように構成された液中異物検査
装置の具体的な構造について詳細に説明する。
【0013】尚、この液中異物検査装置にて検査する容
器1としては、図4に示すように、液状の目薬を充填し
てある合成樹脂製又はガラス製の点眼用容器を例示して
説明する。尚、このような点眼用容器では、容器1内に
多少空隙があり、容器1内に目薬の液面が存在する。前
記容器1は、偏平形状(非円筒形状)に形成され、か
つ、その上部に筒状口部1aを一体形成してあるととも
に、この筒状口部1aに蓋体4を外嵌装着して密封して
ある。
【0014】図2に示すように、前記検査部Aを構成す
るに、基台5の上面に上下方向に沿う固定軸6を立設
し、この固定軸6にボールベアリング7を介して相対回
転自在に筒軸8を外嵌するとともに、この筒軸8に、上
下方向に所定間隔を隔てて一対の回転台9,10を同芯
状に固着してある。前記筒軸8は、前記基台5の上面に
設置された電動モータ11に、減速装置12とギア機構
13とを介して伝動連結してあり、電動モータ11の駆
動回転により、筒軸8が固定軸6に対して相対回転し、
それに連れて前記両回転台9,109,10が、固定軸
6の軸芯Xを回転軸芯として同じ角速度で回転する。
【0015】前記両回転台9,10のうち、上側の回転
台9の周縁部分の円周方向複数箇所には、その円周方向
に等間隔を隔てて、前記容器供給手段Bから供給された
容器1の蓋体4を保持して、容器1を一つずつ吊下げ支
持する保持手段Gを設けてあり、前記電動モータ11に
て回転する上側回転台9と各保持手段Gとから前記検査
部Aの搬送手段Dを構成してある。
【0016】そして、前記上側回転台9の回転に伴う各
保持手段Gの移動軌跡のうち、容器供給手段Bにて供給
される容器1を受け取って、保持手段Gにて蓋体4を保
持する搬送開始位置aから、該保持手段Gによる蓋体4
の保持を解除して、容器1を前記容器搬出手段Cに受け
渡す搬送終了位置bまでの間を、前記円弧状搬送経路L
に構成してある。また、前記各保持手段Gは円周方向に
等間隔を隔てて設けてあるから、容器供給手段Bにて供
給された複数の容器1を、円弧状搬送経路Lに沿って所
定間隔で搬送することができる。前記搬送開始位置aに
は、保持手段Gにて蓋体4を保持するまで、容器供給手
段Bにて供給される容器1を載置支持する受け台14を
設けてある。
【0017】前記各保持手段Gは、容器1の蓋体4を挾
持可能な挾持体15を備えた挾持装置から構成してあ
り、前記搬送開始位置aにおいて容器供給手段Bから供
給された容器1の蓋体4を挾持体15にて自動的に挾持
して、該容器1を容器供給手段Bから搬送手段Dに受け
取るとともに、この容器1が搬送終了位置bに到達する
と、挾持体15による蓋体4の挾持が解除され、容器1
は搬送手段Dから容器搬出手段Cに受け渡されるように
構成してある。
【0018】また、前記各保持手段Gの各々は、上側回
転台9に設置された前記回転手段Fとしての自転用モー
タにそれぞれ連結してあり、これら各自転用モータ16
の駆動回転により、対応する保持手段Gが上下軸芯周り
に所定の回転速度で所定回転数回転するように構成して
ある。
【0019】前記両回転台9,10のうち、下側の回転
台10の上面で、かつ、前記円弧状搬送経路Lよりも半
径方向内側には、該円弧状搬送経路Lに沿って搬送され
る容器1の一つに対して、一台の前記CCDカメラ2が
半径方向で対応する状態で、前記保持手段Gと同数の前
記CCDカメラ2を円周方向に等間隔を隔てて設置して
あり、前記電動モータ11にて前記上側回転台9と同じ
回転軸芯X周りに、同じ角速度で回転する下側回転台1
0をもって前記移送手段Eを構成してある。
【0020】前記下側回転台10には、前記円弧状搬送
経路Lに沿って搬送される容器1の各々に対して、それ
らの下方から撮影用の光を投光する投光手段としての照
明ヘッド17を、一つの容器1に対して一つの照明ヘッ
ド17が対応する状態で複数設けてあり、これら各照明
ヘッド17はブラケット18を介して下側回転台10に
固定してあるとともに、下側回転台10に設けられた照
明機器(図示せず)に光ファイバーケーブル(図示せ
ず)を介して接続してある。従って、前記照明ヘッド1
7も、下側回転台10の回転により、搬送手段Dに同期
して、円弧状搬送経路Lでの容器1の角速度と同じ角速
度で、かつ、一つの容器1に対して一つの照明ヘッド1
7が対応する状態で移送されるように構成してある。し
かも、前記照明ヘッド17は、容器1の下方からその底
部に向かって光を投光するものであるから、この光の一
部が容器1の底部の外面で反射されても、その反射光が
CCDカメラ2に直接取り込まれることは殆どない。
【0021】更に、図2に示すように、前記筒軸8の上
部には補助筒軸19を連設してあるとともに、この補助
筒軸19には、該補助筒軸19と同芯状に光ロータリジ
ョイント20を設けてあり、更に、この光ロータリジョ
イント20は前記基台5から延設された基枠21に支持
してある。そして、前記CCDカメラ2と画像解析装置
3とを接続する光ファイバーケーブル22は、光ロータ
リジョイント20を介して接続してあり、下側回転台1
0が回転しても、光ファイバーケーブル22が捩じれな
いように構成してある。また、前記各自転用モータ16
の電源コード(図示せず)は、補助筒軸19内を通して
検査部A外の制御手段(図示せず)に接続してあるとと
もに、保持筒軸19の上端には上側回転台9の回転によ
る電源コードの捩じれを回避するためのロータリー接続
具23を設けてある。
【0022】前記容器供給手段Bは、検査前の容器1を
起立姿勢のまま検査部A側に送り込むスクリューコンベ
アー24と、該スクリューコンベアー24にて搬送され
てきた容器1を受け止めて、検査部Aの搬送手段Dに受
け渡す供給スターホイール25とから構成してある。ま
た、前記容器搬出手段Cは、図1に示すように、円弧状
搬送経路Lの搬送終了位置bに到達した、つまり、検査
部Aでの検査が完了した後の容器1を受け止めて、搬送
手段Dから離脱させる搬出スターホイール26と、該搬
出スターホイール26に受け止められた検査後の容器1
のうち、容器1内の液体中に固形異物が混入していると
判断された不良品のみを、前記画像解析装置3からの選
別信号により、搬出スターホイール26による移送途中
で所定の不良品集積部27に強制搬送する不良品排斥ス
ターホイール29と、検査後の容器1のうち、前記搬出
スターホイール26にて移送された良品を、所定の良品
集積位置(図示せず)に搬出するローラーコンベア28
とから構成してある。
【0023】次に、液中異物検査装置の動作を説明す
る。先ず、図1と図2とにおいて、前記容器供給手段B
を構成するスクリューコンベアー24から供給スターホ
イール25を介して円弧状搬送経路Lの搬送開始位置a
に液状の目薬が充填された容器1が供給されると、搬送
手段Dを構成する上側回転台9の回転に伴って搬送開始
位置aに移動してきた保持手段Gの挾持体15が、供給
された容器1の蓋体4を挾持して、該容器1は、吊下げ
支持された状態で円弧状搬送経路Lに沿って搬送終了位
置bにまで搬送されるとともに、この容器1に対応する
CCDカメラ2も、下側回転台10の回転に伴って、搬
送手段Dと同じ角速度で同一方向に移送される。次に、
図3において、前記円弧状搬送経路Lに沿って搬送され
る容器1は、この搬送途中での前記自転用モータ16の
駆動回転により保持手段Gと共に複数回(当該実施形態
では3回)に亘って断続的に回転されて自転し、最初の
自転が停止された後から、円弧状搬送経路Lの搬送終了
位置bに至るまでの間で、かつ、自転用モータ16の作
動(駆動)停止に伴なう自転停止時において、この容器
1は、それの同一位置を、対応するCCDカメラ2にて
円弧状搬送経路Lの内側から複数回に亘って透視撮影さ
れる。尚、前記CCDカメラ2による容器1の一回当た
りの透視撮影時間及び撮影回数は、検査対象となる容器
の種類毎に人為的に初期設定されるものであり、また、
前記照明ヘッド17からの発光は、CCDカメラ2によ
る撮影タイミングと合致するように制御されている。
【0024】そして、前記容器1が円弧状搬送経路Lの
搬送終了位置bに到達すると、挾持体15による蓋体4
の挾持が解除されて、この容器1は、容器搬出手段Cを
構成する搬出スターホイール26にて搬送手段Dから離
脱され、前記画像解析装置3にて良品と判断された容器
1は、そのまま搬出スターホイール26にて前記ローラ
ーコンベア28に移送され、また、前記画像解析装置3
にて容器1内の目薬中に固形異物が混入していると判断
された不良品は、搬出スターホイール26による移送途
中で不良品排斥スターホイール29にて不良品集積部2
7に強制搬送される。
【0025】次に、前記CCDカメラ2により透視撮影
された撮影画像の処理について説明する。前記容器1内
に充填された目薬に、不溶性の固形異物、例えば毛髪や
容器1の成形屑等が混入している場合、固形異物は目薬
中を浮遊することにより常時姿勢が変わるから、その撮
影中に固形異物が例えば図4に示すような姿勢となった
とき、CCDカメラ2による撮影時に照明ヘッド17か
ら投光された光は、この固形異物によりCCDカメラ2
に向かって反射され、この反射光が該CCDカメラ2を
介して前記画像解析装置3に取り込まれると、この反射
光部分の輝度が周囲の輝度よりも高いため、図5に示す
ように、撮影画像中に固形異物が点又は影等として現れ
る。しかも、複数回に亘って容器1の同一位置を透視撮
影するから、固形異物からの反射光をCCDカメラ2を
介して画像解析装置3に取り込める確率が向上するとと
もに、目薬中を浮遊する固形異物の位置は、該目薬の流
動に伴って常時変動しており、これら複数回の撮影画像
を画像解析装置3にて比較したとき、図6に示すよう
に、相対位置が異なる点又は影等が存在すると、画像解
析装置3は容器1内に充填された目薬中に固形異物が混
入している不良品と判断する。また、複数回の撮影画像
を画像解析装置3にて比較しても点又は影等が存在しな
い場合、画像解析装置3は容器1内に充填された目薬中
に固形異物が混入していない良品と判断する。尚、複数
回の撮影画像を画像解析装置3にて比較したとき、撮影
画像中の同一位置に繰り返し現れる点や同一形状の影等
は、例えば容器1の外面に付着した汚れや塵埃、又は、
CCDカメラ2のレンズに付着した汚れや塵埃として画
像解析装置3は判断し、目薬中を浮遊する固形異物とは
区別する。
【0026】〔その他の実施形態〕 (1)前記実施形態では、液体を充填した容器として、
液状の目薬を充填した偏平形状の点眼用容器を例示した
が、その形状としては円筒形状であってもよく、また、
点眼用容器に限定されるものではなく、例えば、バイア
ル瓶、アンプル等、或いは、清涼飲料が充填されたペッ
トボトルであってもよい。 (2)前記実施形態では、撮影手段としてCCDカメラ
を例示したが、これに限定されるのもではなく、例え
ば、デジタルカメラ、X線カメラ等であってもよい。
尚、X線カメラを採用する場合には、透明な容器に限ら
ず、不透明な容器についても、検査対象とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液中異物検査装置の連係を示す平面概
念図
【図2】本発明の液中異物検査装置の縦断面図
【図3】本発明の液中異物検査装置の動作説明図
【図4】撮影手段と投光手段との配置関係を示す説明図
【図5】撮影画像データの一例を示す説明図
【図6】撮影画像データの取り込み状態を示す説明図
【符号の説明】
D 搬送手段 E 移送手段 F 回転手段 G 保持手段 L 円弧状搬送経路 1 容器 1a 筒状口部 2 撮影手段(CCDカメラ) 3 判定手段(画像解析装置) 4 蓋体 17 投光手段(照明ヘッド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 実 大阪府大阪市東淀川区下新庄3丁目9番 19号 参天製薬株式会社内 (72)発明者 南谷 幸造 大阪府大阪市東淀川区下新庄3丁目9番 19号 参天製薬株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−297145(JP,A) 特開 平6−273351(JP,A) 特開 昭63−88431(JP,A) 実開 平1−229974(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を充填した複数の容器を円弧状の搬
    送経路に沿って所定間隔で搬送する搬送手段と、前記円
    弧状搬送経路に沿って搬送される容器を、その経路の内
    側から各別に透視撮影する複数の撮影手段と、該撮影手
    段を、前記搬送手段に同期して前記円弧状搬送経路での
    容器の角速度と同じ角速度で、かつ、一つの容器に対し
    て一つの撮影手段が対応する状態で移送する移送手段
    と、前記撮影手段から出力された撮影画像データに基い
    て、前記容器内の液体中に混入する固形異物の有無を判
    定する判定手段とを設け、更に、前記円弧状搬送経路に
    沿って搬送される容器をその搬送途中で各別に複数回に
    亘って断続的に自転させる回転手段を前記搬送手段に設
    けるとともに、前記円弧状搬送経路に沿って搬送される
    各容器の搬送途中における前記回転手段による容器の複
    数回の自転停止時に、該容器を前記撮影手段にて透視撮
    影するように構成し、複数回の自転停止時の撮影画像デ
    ータを前記判定手段に取り込んで比較することにより、
    容器内の液体中に混入する固形異物の有無を判定するよ
    うに構成してある容器内の液中異物検査装置。
  2. 【請求項2】 前記円弧状搬送経路に沿って搬送される
    容器の各々に対して、それらの下方から撮影用の光を投
    光する複数の投光手段が、前記搬送手段に同期して、前
    記円弧状搬送経路での容器の角速度と同じ角速度で、か
    つ、一つの容器に対して一つの投光手段が対応する状態
    で移送されるように構成されている請求項記載の容器
    内の液中異物検査装置。
  3. 【請求項3】 前記容器は、該容器の上部に形成された
    筒状口部に、蓋体を外嵌装着して密封されているととも
    に、前記搬送手段には、前記搬送経路内に移送されてき
    た容器の蓋体を各別に保持する状態で、該容器を吊下げ
    支持する保持手段が設けられている請求項1又は2記載
    の容器内の液中異物検査装置。
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