<実施の形態1>
1.1 端末制御システムの構成
端末制御システムは、図1に示すように、サーバ装置101と、複数の端末装置102からなる端末装置群103とからなる。
端末装置群103は、相互に連携することを前提とした、複数の端末装置102の集合である。1つの端末装置群103は、例えば、同一の宅内に設置されている複数の端末装置102からなる。また、例えば、1つの端末装置群103は、さらに、同一の宅内で使用されるとともに宅外にも持ち出される端末装置102を含んでいてもよい。なお、1つの端末装置群103に含まれる端末装置102それぞれのユーザは、例えば、同一の1人のユーザであってもよいし、あるいは、1つの家族など2人以上のユーザの内の任意の誰かであってもよい。ここで、同一の宅内とは、1個人の宅内であってもよいし、1つの家族の宅内であってもよい。また、同一の宅内は個人宅に限られず、例えば、1つの店舗の店舗内であってもよいし、1つの会社、団体等が使用しているオフィススペース内であってもよい。
端末装置102は、宅内に設置される家電機器、又は、宅内で使用されるとともに宅外にも持ち出される携帯情報端末である。具体的には、テレビ受像機、エアコン、洗濯機、IH(Induction Heating)クッキングヒータ、電子レンジ、携帯電話などである。
サーバ装置101は、複数の端末装置102を端末装置群103として管理する。サーバ装置101は、端末装置群103内の各端末装置102から情報を収集し、端末装置群103内の1つの端末装置102の動作状況に従って、1以上の他の端末装置102の動作を決定する。このようにすることで、端末装置群103に属する複数の端末装置102の連携が実現される。
1.2 サーバ装置101の構成
以下、サーバ装置101の詳細な構成を説明する。
サーバ装置101は、マイクロプロセッサ、及びRAM、ROM、ハードディスクなどからなるコンピュータである。下記のサーバ装置101の各機能ブロックは、RAM、ROM、ハードディスクに記憶されているコンピュータプログラムをマイクロプロセッサが実行することにより実現される。
図2に示すように、サーバ装置101は、機能ブロックとして、送受信手段201と、指示決定手段202と、端末情報管理手段203と、動作状況管理手段204と、制御手段205とを備える。
(1)送受信手段201
送受信手段201は、無線又は有線を利用して、ネットワークを介して端末装置102と通信を行うための通信手段であり、例えば、GbE(Gigabit Ethernet(登録商標))のインターフェースを有する。送受信手段201は、端末装置102から端末固有情報と動作状況とを受信する。端末固有情報には、端末装置102を一意に識別するための端末IDと、端末装置102の種別を示す品番と、ファームウェアやミドルウェアなど内蔵するプログラムのバージョンを示すソフトウエアバージョンに関する情報とが含まれる。また、動作状況は、端末装置102が受け付けたユーザからの操作指示に関する情報、又は、端末装置102の動作に関する情報である。端末装置102の動作に関する情報とは、例えば、電源オンした、扉が開けられた、温め機能を使用した等、ユーザ操作によって端末装置102が行った動作、能動的に状態を変化させるために端末装置102が行った動作についての情報である。
また、送受信手段201は、端末装置102に対して、指示を送信する。具体的には、送受信手段201は、端末装置102に対して、例えば、電源オンする、電源オフタイマをセットする、温度調節する等の動作指示を送信する。又は、送受信手段201は、端末装置102に対して、機能追加や不具合修正を行うためのプログラムを送信する。なお、送受信手段201は、プログラムに代えて、プログラムをインストールするためのインストーラ、又は、プログラムの所在を示すURI(Uniform Resource Identifier)やプログラムを取得するためのダウンローダを送信してもよい。
(2)端末情報管理手段203
端末情報管理手段203は、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブなどの不揮発性の記憶媒体を有しており、送受信手段201を介して受信した各端末装置102の端末固有情報を、データベースとして記憶し管理する。さらに、端末情報管理手段203は、受信した端末固有情報を用いて、管理するデータベースを更新する。
(3)動作状況管理手段204
動作状況管理手段204は、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブなどの不揮発性の記憶媒体を有しており、送受信手段201を介して受信した動作状況を、データベースとして記憶し管理する。さらに、動作状況管理手段204は、受信した動作状況を用いて、管理するデータベースを更新する。
(4)指示決定手段202
指示決定手段202は、送受信手段201を介して受信した端末固有情報、又は動作状況、又はその両方と、端末情報管理手段203で管理するデータベース、又は動作状況管理手段204で管理するデータベース、又はその両方に基づいて、端末装置群に対して送信する指示を決定する。決定した指示は、送受信手段201を介して端末装置102に対して送信される。ここで、送信できる動作指示や送信するプログラムは、それぞれ記憶手段(図示せず)で記憶して管理されている。具体的には、エアコンに対する電源オフ指示や照明器具に対する明るさ設定を「暗」にする指示を、当該端末装置が受信して実行できるコードに変換したもの、又は、ファームウェアをインストールするためのプログラム、ファームウェアの所在を表すURI等である。
(5) 制御手段205
制御手段205は、上述した送受信手段201、端末情報管理手段203、動作状況管理手段204、指示決定手段202のそれぞれを管理し制御することで、サーバ装置101の機能を実現する。
1.3 端末装置102の構成
続いて、端末装置102の詳細な構成を説明する。図3に示すように、端末装置102は、機能ブロックとして、送受信手段301と、端末情報保持手段302と、入力受付手段303と、実行手段304と、制御手段305とを備える。
(1)送受信手段301
送受信手段301は、無線又は有線を利用して、ネットワークを介してサーバ装置101と通信を行うための通信手段であり、例えば、GbE(Gigabit Ethernet(登録商標))のインターフェースを有する。
送受信手段301は、サーバ装置101に対して、端末情報保持手段302で保持する端末固有情報と動作状況とを送信する。さらに、送受信手段301は、サーバ装置101から、動作指示、プログラムなどの指示を受信する。
(2)端末情報保持手段302
端末情報保持手段302は、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体を有しており、当該端末装置を一意に識別するための識別子である端末ID、種別を示す品番、ファームウェアやミドルウェアなど内蔵するプログラムのバージョンを示すソフトウエアバージョンを、当該端末装置の端末固有情報として保持する。
(3)入力受付手段303
入力受付手段303は、ボタン、タッチパネル、リモコンなどで構成される。入力受付手段303は、ユーザによる操作指示の入力を受け付ける。
(4)実行手段304
実行手段304は、端末装置102のそれぞれが有する個別の機能を実現する機能部である。実行手段304は、送受信手段301を介して受信した指示に基づく動作を実行する。指示が動作指示である場合、当該動作指示に従って動作する。指示がプログラムである場合、受信したプログラムのインストールやアップデート等を実行する。
また、実行手段304は、入力受付手段303が受け付けたユーザからの操作指示を実行する。
(5)制御手段305
制御手段305は、マイクロプロセッサ、及びメモリを含んで構成され、端末装置102全体の動作を制御する機能を有する。制御手段305の各機能はメモリに記憶されているコンピュータプログラムをマイクロプロセッサが実行することにより実現される。
1.4 端末制御システムの動作
図4を用いて、サーバ装置101が端末装置102を制御する動作の一例について説明する。
端末装置102は、端末情報保持手段302で保持している端末固有情報と、実行手段304で実行した動作に関する動作状況とを、送受信手段301を介して、サーバ装置101へ送信する(ステップS101)。
サーバ装置101は、送受信手段201を介して端末装置102から端末固有情報と動作状況とを受信し、受信した端末固有情報及び動作状況と、端末情報管理手段203に管理される端末固有情報及び動作状況管理手段204に管理される動作状況とに基づき、端末装置群103に動作指示するか否かを判定する(ステップS102)。
サーバ装置101の端末情報管理手段203は、送受信手段201が受信した端末固有情報に基づいて自身が管理するデータベースを更新し、動作状況管理手段204は、送受信手段201が受信した動作状況に基づいて自身が管理するデータベースを更新する(ステップS103)。
ステップS102の処理において、端末装置群103に動作指示をすると判定していた場合には(ステップS104:Yes)、指示決定手段202は、端末装置群103へ送信する1以上の指示を決定し、送受信手段201は、指示決定手段202が決定した指示を、端末装置群103の端末装置102に送信する(ステップS105)。
端末装置群103の端末装置102は、送受信手段301を介して指示を受信し、当該端末装置102の実行手段304は、受信した指示に基づいて動作を実行する(ステップS106)。
なお、ステップS102の処理において、端末装置群103に動作指示をすると判定していなかった場合には(ステップS104:No)、サーバ装置101は、ステップS105の処理を行わない。
1.5 まとめ
以上説明したように、1つの端末装置群103に含まれる1の端末装置102が行った動作又はユーザから受け付けた指示に基づいて、同一の端末装置群103に含まれる他の端末装置102に連携動作を行わせることができる。そのため、各端末装置102がサーバ装置101に通信する機能を備えるだけで、端末装置102が他の端末装置102を制御する機能を有していなくても、連携動作が可能となる。
<実施の形態2>
<概要>
以下、本発明に係る機器制御方法の一実施形態として、宅内に配置されている機器の内の、機器を利用するユーザによって指定された機器を、互いに連携して動作する機器群からなる連携動作グループに分類する機器分類システムについて説明する。
この分類システムに属する機器のそれぞれは、ユーザからの押下操作を受け付ける連携ボタンと、所定の様式で点滅(例えば、1秒周期での点滅。)するLED(Light Emitting Diode)とを備える。
この機器分類システムにおいて、ユーザは、機器を連携動作グループに分類する場合に、まず、連携動作グループに分類しようとする機器の内の1つ機器(以下、「機器A」と呼ぶ。)の備える連携ボタンを長押しする。すると、その連携ボタンの長押しに呼応して、そのユーザ宅内の機器それぞれの備えるLEDが、所定の様式で点滅を開始する。
次に、ユーザは、LEDが点滅している間に、連携動作グループに分類しようとする他の1又は複数の機器(以下、「追加機器」と呼ぶ。)の連携ボタンを押す。
すると、この分類システムは、機器Aと、LEDの点滅期間中に連携ボタンが押された追加機器とを、同じ連携動作グループに分類する。
以下、この機器分類システムの詳細について図面を参照しながら説明する。
<構成>
図5は、機器分類システム500の構成を示すシステム構成図である。
同図に示されるように、機器分類システム500は、複数の機器510(機器510A〜機器510F)と、複数のホームゲートウェイ520(ホームゲートウェイ520A〜ホームゲートウェイ520B)と、サーバ装置540と、ネットワーク550とから構成される。
以下、機器分類システム500を構成するこれら構成要素について順に説明する。
機器510A〜機器510Fは、それぞれ、宅内に配置される電子機器であって、例えば、エアコン、空気清浄機、テレビ、冷蔵庫、レコーダ等である。そして、これら機器510A〜機器510Fは、それぞれ、ホームゲートウェイ520とネットワーク550とを介して、サーバ装置540と通信する機能を有している。
以下、機器510A〜機器510Fについて、これら機器を個別に説明するのではなく、これら機器を代表して、510という符号を付した機器510を用いて説明する。
図6は、機器510の回路図である。
同図に示されるように、機器510は、制御部670と、通信部680と、機器本体部690とから構成される。
そして、制御部670は、CPU(Central Processing Unit)600と、メモリ610と、入力装置615と、タイマ625と、LED630とから構成され、通信部680は、通信用LSI(Large Scale Integration)640と、アンテナ650とから構成され、機器本体部690は、機器本体ハードウエア660によって構成される。
機器本体ハードウエア660は、CPU600に接続され、CPU600によって制御されることで、電子機器である機器510が、その電子機器としての機能を実現するためのハードウエア群である。例えば、機器510がエアコンであるとすれば、機器本体ハードウエア660は、エアコンとしての機能を実現するための、コンプレッサ、熱交換器、送風ファン等からなるハードウエア群が該当することとなる。
アンテナ650は、通信用LSI640に接続され、通信用LSI640が行う通信に利用される、例えば、金属製のモノポールアンテナである。
通信用LSI640は、アンテナ650とCPU600とに接続され、CPU600によって制御され、CPU600から送られて来た送信用信号を変調する変調機能と、変調した信号を、アンテナ650を利用してホームゲートウェイ520に送信する送信機能と、ホームゲートウェイ520から送信された信号を、アンテナ650を利用して受信する受信機能と、受信した信号を復調してCPU600へ送る復調機能とを有する。
ここで、通信用LSI640とホームゲートウェイ520との間でなされる通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に準拠して行われる。
入力装置615は、CPU600に接続され、機器510を利用するユーザによってなされる操作を電気信号に変換して、CPU600に送る機能を有する。入力装置615は、例えば、操作ボタン群を有するリモコン、操作パネル等により実現される。入力装置615が、例えばリモコンを含んで実現される場合には、リモコンと機器本体とは、例えば赤外線通信等の無線通信を利用して通信することとなる。
また、入力装置615は、ユーザによってなされる押下操作を受け付ける連携ボタン620を有している。
タイマ625は、CPU600に接続され、CPU600によって制御される。
LED630は、CPU600に接続され、CPU600によって制御される。
メモリ610は、CPU600に接続され、RAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)とフラッシュメモリとから構成され、CPU600の動作を規定するプログラムと、CPU600が利用するデータとを記憶する。
CPU600は、メモリ610と、入力装置615と、タイマ625と、LED630と、通信用LSI640と、機器本体ハードウエア660とに接続され、メモリ610に記憶されているプログラムを実行することで、入力装置615と、タイマ625と、LED630と、通信用LSI640と、機器本体ハードウエア660とを制御して、機器510に、以下の3つの機能を実現させる機能を有する。
機器制御機能:機器510を制御して、機器510に、機器としての一般的な機能と同等な機能、例えば、機器がテレビであれば、番組再生機能、チャンネル切替機能等であり、例えば、機器が洗濯機であれば、すすぎ機能、脱水機能等を実現させる機能である。
分類処理実現機能A:機器510を制御して、機器分類システム500を構成する他の構成要素と共同で、機器分類システム500の行う分類処理を実現する機能。この分類処理については、後程<分類処理>の項目において、フローチャートを用いて詳細に説明する。
連携処理実現機能A:機器510を制御して、機器分類システム500を構成する他の構成要素と共同で、機器分類システム500の行う連携処理を実現する機能。この連携処理については、後程<連携処理>の項目において、フローチャートを用いて詳細に説明する。
上記回路構成を備える機器510について、以下、機能面から見た構成について説明する。
図7は、機器510の機能構成を示すブロック図である。
同図に示されるように、機器510は、制御手段700と、入力手段710と、実行手段720と、LED点灯手段730と、通信手段740と、IPアドレス取得手段750と、機器情報記憶手段760とから構成される。
入力手段710は、プログラムを実行するCPU600と、入力装置615とによって実現され、制御手段700によって制御され、機器510を利用するユーザによる、入力装置615を用いてなされる操作を受け付ける機能と、ユーザによる操作を受け付けた場合において、その操作が、機器本体ハードウエア660に所定の動作をさせる旨を示す操作であるときに、機器本体ハードウエア660にその所定の動作をさせる旨を示すコマンドを生成して、実行手段720に送る機能とを有する。
実行手段720は、プログラムを実行するCPU600と、機器本体ハードウエア660とによって実現され、制御手段700によって制御され、入力手段710、又は通信手段740から、機器本体ハードウエア660に所定の動作を実行させるためのコマンドが送られて来た場合に、機器本体ハードウエア660を用いて、そのコマンドの示す所定の動作を実行する機能を有する。
LED点灯手段730は、プログラムを実行するCPU600と、LED630とによって実現され、制御手段700によって制御され、制御手段700から、LED630に所定の様式で点灯させる旨を示す信号が送られて来た場合に、LED630を用いて、その信号の示す所定の様式の動作を実行する機能を有する。
通信手段740は、プログラムを実行するCPU600と、通信用LSI640と、アンテナ650とによって実現され、制御手段700によって制御され、Bluetooth規格に準拠してホームゲートウェイ520と通信する機能と、ホームゲートウェイ520とネットワーク550とを介して、サーバ装置540と通信する機能とを有する。
また、通信手段740は、サーバ装置540から送信された、機器本体ハードウエア660に所定の動作をさせる旨を示すコマンドを受信すると、そのコマンドを、実行手段720に送る。そして、通信手段740は、サーバ装置540から送信された、機器510の動作モードを分類モードに設定させる旨の分類モード設定信号を受信すると、その分類モード設定信号を、モード設定手段770に送る。
IPアドレス取得手段750は、プログラムを実行するCPU600によって実現され、制御手段700によって制御され、通信手段740を利用して、通信手段740と通信するホームゲートウェイ520から、そのホームゲートウェイ520がネットワーク550に接続される際に割り当てられるIPアドレスを取得する機能を有する。
機器情報記憶手段760は、プログラムを実行するCPU600と、メモリ610に含まれる記憶領域の一部とによって実現され、機器510の品番を記憶する機能を有する。
ここで、品番とは、機器510の機種を示す機種情報と、機器510を識別する識別情報とを含む情報のことを言う。一例として、品番は、アルファベット1文字と7桁の数字とから構成され、アルファベット1文字と最上桁の数字とがその機器の機種を示し、下位6桁の数字がその機器の製造番号(すなわち、その機器を識別することができる識別子)を示す例(図14(後述)の品番1420参照)が考えられる。
モード設定手段770は、プログラムを実行するCPU600とタイマ625とによって実現され、制御手段700によって制御され、機器510の動作モードを、通常モードと分類モードとの内のいずれか一方のモードに設定する機能を有する。ここで、分類モードとは、自機器が連携動作グループに分類され得る状態となる動作モードのことを言う。また、通常モードとは、分類モードでない動作モードのことを言う。
制御手段700は、プログラムを実行するCPU600によって実現され、入力手段710と実行手段720とLED点灯手段730と通信手段740とIPアドレス取得手段750と機器情報記憶手段760とを制御して、機器510に、前述の、機器制御機能と分類処理実現機能Aと連携処理実現機能Aとを実現させる機能を有する。
図8は、機器510がエアコンである場合における、エアコンの外観を示す斜視図である。
このエアコンは、エアコン室内機800と、リモコン810と、図示していないエアコン室外機とから構成されている。
エアコン室内機800は、その筐体表面にLED630Aを備え、リモコン810は、その筐体表面に備える操作ボタン群の中に、連携ボタン620Aを含む。
図9は、機器510が空気清浄機900である場合における、空気清浄機900の外観を示す斜視図である。
空気清浄機900は、その筐体上面に、空気清浄機900を操作する操作ボタン群からなる操作パネルを備え、その筐体前面にLED630Bを備える。
そして、操作パネルのボタン群の中に、連携ボタン620Bを含む。
図1において、ホームゲートウェイ520A、ホームゲートウェイ520Bは、それぞれ、宅内に配置される無線ルータであって、機器510とサーバ装置540との通信を中継する機能を有している。
以下、ホームゲートウェイ520A、ホームゲートウェイ520Bとについて、これらホームゲートウェイを個別に説明するのではなく、これらホームゲートウェイを代表して、520という符号を付したホームゲートウェイ520を用いて説明する。
図10は、ホームゲートウェイ520の回路図である。
同図に示されるように、ホームゲートウェイ520は、CPU1000と、メモリ1010と、通信用LSI1040と、アンテナ1050と、ネットワーク接続回路1060とから構成される。
アンテナ1050は、通信用LSI1040に接続され、通信用LSI1040が行う通信に利用される、例えば、金属製のモノポールアンテナである。
通信用LSI1040は、アンテナ1050とCPU1000とに接続され、CPU1000によって制御され、CPU1000から送られて来た送信用信号を変調する変調機能と、変調した信号を、アンテナ1050を利用して機器510に送信する送信機能と、機器510から送信された信号を、アンテナ1050を利用して受信する受信機能と、受信した信号を復調してCPU1000へ送る復調機能とを有する。
ここで、通信用LSI1040と機器510との間でなされる通信は、Bluetooth規格に準拠して行われる。
ネットワーク接続回路1060は、CPU1000とネットワーク550とに接続され、CPU1000によって制御され、ネットワーク550を介して外部装置から送られて来た信号を受信してCPU1000へ送る機能と、CPU1000から送られて来た信号を、ネットワーク550を介して外部装置へ送信する機能とを有する。
メモリ1010は、CPU1000に接続され、RAMとROMとフラッシュメモリとから構成され、CPU1000の動作を規定するプログラムと、CPU1000が利用するデータと、ネットワーク550によって、ホームゲートウェイ520がネットワーク550に接続される際に割り当てられるIPアドレスとを記憶する。
CPU1000は、メモリ1010と通信用LSI1040とネットワーク接続回路1060とに接続され、メモリ1010に記憶されているプログラムを実行することで、通信用LSI1040とネットワーク接続回路1060とを制御して、ホームゲートウェイ520に、機器510とサーバ装置540とが行う通信を中継する通信中継機能を実現させる機能を有する。
上記回路構成を備えるホームゲートウェイ520について、以下、機能面から見た構成について説明する。
図11は、ホームゲートウェイ520の機能構成を示すブロック図である。
同図に示されるように、ホームゲートウェイ520は、制御手段1100と、機器通信手段1110と、サーバ通信手段1120とから構成される。
機器通信手段1110は、プログラムを実行するCPU1000と、通信用LSI1040と、アンテナ1050とによって実現され、制御手段1100によって制御され、Bluetooth規格に準拠して機器510と通信する機能を有する。
サーバ通信手段1120は、プログラムを実行するCPU1000と、ネットワーク接続回路1060とによって実現され、制御手段1100によって制御され、ネットワーク550を介してサーバ装置540と通信する機能を有する。
制御手段1100は、プログラムを実行するCPU1000によって実現され、機器通信手段1110とサーバ通信手段1120とを制御して、ホームゲートウェイ520に、前述の通信中継機能を実現させる機能を有する。
図1において、ネットワーク550は、ホームゲートウェイ150とサーバ装置160とに接続されるネットワーク網であり、接続される装置のそれぞれに、固有のIPアドレスを割り当てる機能と、接続される装置間の信号を伝達する機能とを有する。
図12は、サーバ装置540の回路図である。
サーバ装置540は、ネットワーク550に接続される、いわゆる、コンピュータ装置である。
サーバ装置540は、図12に示されるように、CPU1200と、メモリ1210と、入力装置1220と、出力装置1230と、ハードディスクドライブ1250と、ネットワーク接続回路1260とから構成される。
入力装置1220は、CPU1200に接続され、サーバ装置540を利用するユーザによってなされる操作を電気信号に変換して、CPU1200に送る機能を有する。入力装置1220は、例えば、キーボード、マウス等により実現される。
出力装置1230は、CPU1200に接続され、CPU1200から送られて来る画像信号に基づく画像を生成して表示する機能を有する。出力装置1230は、例えば、液晶ディスプレイにより実現される。
タイマ1240は、CPU1200に接続され、CPU1200によって制御される。
ネットワーク接続回路1260は、CPU1200とネットワーク550とに接続され、CPU1200によって制御され、ネットワーク550を介して外部装置から送られて来た信号を受信してCPU1200へ送る機能と、CPU1200から送られて来た信号を、ネットワーク550を介して外部装置へ送信する機能とを有する。
メモリ1210は、CPU1200に接続され、RAMとROMとフラッシュメモリとから構成され、CPU1200の動作を規定するプログラムと、CPU1200が利用するデータとを記憶する。
ハードディスクドライブ1250は、CPU1200に接続され、ハードディスクを内蔵し、CPU1200が利用するデータを記憶する。
CPU1200は、メモリ1210と、入力装置1220と、出力装置1230と、ハードディスクドライブ1250と、ネットワーク接続回路1260とに接続され、メモリ1210に記憶されているプログラムを実行することで、入力装置1220と、出力装置1230と、ハードディスクドライブ1250と、ネットワーク接続回路1260とを制御して、サーバ装置540に、以下の2つの機能を実現させる機能を有する。
分類処理実現機能B:サーバ装置540を制御して、機器分類システム500を構成する他の構成要素と共同で、機器分類システム500の行う分類処理を実現する機能。
連携処理実現機能B:サーバ装置540を制御して、機器分類システム500を構成する他の構成要素と共同で、機器分類システム500の行う連携処理を実現する機能。
上記回路構成を備えるサーバ装置160について、以下、機能面から見た構成について説明する。
図13は、サーバ装置540の機能構成を示すブロック図である。
同図に示されるように、サーバ装置540は、制御手段1300と、通信手段1310と、モード設定手段1340と、コマンド発行手段1350と、機器管理情報管理手段1360と、連携動作データベース管理手段1370と、連携動作グループ情報管理手段1380とから構成される。
通信手段1310は、プログラムを実行するCPU1200と、ネットワーク接続回路1260とによって実現され、制御手段1300によって制御され、ネットワーク550を介してホームゲートウェイ520と通信する機能と、ネットワーク550とホームゲートウェイ520とを介して、機器510と通信する機能とを有する。
機器管理情報管理手段1360は、プログラムを実行するCPU1200と、ハードディスクドライブ1250に含まれる記憶領域の一部とによって実現され、機器管理情報1400を記憶する機能と、記憶する機器管理情報1400を更新する機能とを有する。
図14は、機器管理情報管理手段1360によって記憶される機器管理情報1400の一例についてのデータ構成図である。
同図に示されるように、機器管理情報1400は、機器ID1410と、品番1420と、IPアドレス1430と、グループID1440と、連携動作グループID1450とが対応付けられて構成される。
機器管理情報1400は、機器分類システム500を構成する機器510を管理するために利用される情報である。この機器管理情報1400は、機器分類システム500の初期状態において、機器分類システム500を管理する管理者によって作成されたものが機器管理情報管理手段1360によって記憶され、その後、機器管理情報管理手段1360によって随時更新される。
機器ID1410は、機器分類システム500を構成する機器510それぞれを識別する識別子である。
品番1420は、対応付けられている機器ID1410によって識別される機器510の品番である。この例では、品番は、アルファベット1文字と7桁の数字とから構成され、アルファベット1文字と最上桁の数字とがその機器の機種を示し、下位6桁の数字がその機器の製造番号(すなわち、その機器を識別することができる識別子)を示すものとなっている。
IPアドレス1430は、対応付けられている機器ID1410によって識別される機器510が通信するホームゲートウェイ520のIPアドレスである。このIPアドレスは、ホームゲートウェイ520がネットワーク550に接続される際に、そのホームゲートウェイに割り当てられるものである。
グループID1440は、対応付けられている機器ID1410によって識別される機器510の属するグループを識別する識別子である。
機器分類システム500に属する機器510それぞれは、機器管理情報1400を用いて、いずれか1つのグループに属しているとして管理される。すなわち、一のグループに属する機器510それぞれは、そのグループを識別するグループID1440に対応付けられることで互いに関連付けられ、そのグループに属するものであるとして管理される。
ここでは、グループID1440は、機器分類システム500を利用するユーザのそれぞれに対して、1つのグループIDが割り当てられるものであるとしている。そして、あるユーザの所有する機器510(すなわち、そのユーザの宅内に配置されている機器)それぞれは、そのユーザに割り当てられるグループIDが対応付けられることで互いに関連付けられ、そのグループIDで識別されるグループに属するものであるとして管理される。これに対して、別の一例として、ホームゲートウェイ520のそれぞれに対して、1つのグループIDが割り当てられるものであるとする例が考えられる。この例の場合には、あるホームゲートウェイ520と通信する機器510それぞれは、そのホームゲートウェイ520に割り当てられるグループIDが対応付けられることで互いに関連付けられ、そのグループIDで識別されるグループに属するものであるとして管理されることとなる。
連携動作グループID1450は、対応付けられている機器ID1410によって識別される機器510が分類されている連携動作グループを識別する識別子である。
一の連携動作グループに属する機器510それぞれは、その連携動作グループを識別する連携動作グループID1450に対応付けられることで互いに関連付けられ、その連携動作グループに属するものであるとして管理される。
ここで、複数の連携動作グループに分類されている機器510の機器ID1410には、複数の連携動作グループIDが対応付けられることとなる。また、連携動作グループに分類されていない機器510の機器ID1410には、連携動作グループIDが対応付けられないこととなる。
再び図13に戻って、サーバ装置540の機能構成について説明を続ける。
連携動作データベース管理手段1370は、プログラムを実行するCPU1200と、ハードディスクドライブ1250に含まれる記憶領域の一部とによって実現され、連携動作データベース1500を記憶する機能を有する。
図15は、連携動作データベース管理手段1370によって記憶される連携動作データベース1500の一例についてのデータ構成図である。
同図に示されるように、連携動作データベース1500は、連携動作ID1510と、処理手順1520と、機器種別1530と、トリガフラグ1540と、機種番号1550と、送信コマンド1560とが対応付けられて構成される。
連携動作データベース1500は、機器分類システム500において運用対象となり得る連携動作のそれぞれを規定するためのデータベースである。この連携動作データベース1500は、機器分類システム500の初期状態において、機器分類システム500を管理する管理者によって作成されたものが機器管理情報管理手段1360によって記憶される。
連携動作ID1510は、機器分類システム500において運用対象となり得る連携動作それぞれを識別する識別子である。
処理手順1520は、対応付けられている連携動作IDによって識別される連携動作の処理手順を示す情報である。
機器種別1530は、対応付けられている連携動作IDによって識別される連携動作において対象となる機器の機器種別である。
トリガフラグ1540は、対応付けられている連携動作IDによって識別される連携動作において、対応付けられている機器種別1530の機器が、その連携動作を開始するトリガとなり得る機器であるか否かを示すフラグである。この例では、トリガフラグ1540は、対応する機器がトリガとなり得る機器である場合には、論理値が“1”となり、対応する機器がトリガとなり得ない機器である場合には、論理値が“0”となる。
また、機器種別1530で示される一の機器種別1530(例えばエアコン)には、論理値が“1”となるトリガフラグ1540が複数対応付けられることはない。これは、すなわち、一の機器種別1530(例えばエアコン)によって開始される連携動作は、一意に決定されることに対応している。
機種番号1550は、機種を示す情報である。この例では、品番1420(図14参照)におけるアルファベット1文字と最上桁の数字とによって構成される。
送信コマンド1560は、対応付けられている連携動作ID1510によって識別される連携動作において、対応付けられている機種番号1550の示す機種の機器に所定の動作を実行させるために、その機器に送信する、その機器の機器本体ハードウエア660を動作させるためのコマンドである。
再び図13に戻って、サーバ装置540の機能構成について説明を続ける。
連携動作グループ情報管理手段1380は、プログラムを実行するCPU1200と、ハードディスクドライブ1250に含まれる記憶領域の一部とによって実現され、連携動作グループ情報1600を記憶する機能と、記憶する連携動作グループ情報1600を更新する機能とを有する。
図16は、連携動作グループ情報管理手段1380によって記憶される連携動作グループ情報1600の一例についてのデータ構成図である。
同図に示されるように、連携動作グループ情報1600は、連携動作グループID1610と、処理手順1620と、機器種別1630と、トリガフラグ1640と、機種番号1650と、機器ID1670とが対応付けられて構成される。
連携動作グループ情報1600は、機器分類システム500において運用中の連携動作グループを管理するために利用される情報である。この連携動作グループ情報1600は、機器分類システム500の初期状態において、機器分類システム500を管理する管理者によって作成されたものが連携動作グループ情報管理手段1380によって記憶され、その後、連携動作グループ情報管理手段1380によって随時更新される。
連携動作グループID1610は、機器分類システム500において運用中の連携動作グループそれぞれを識別する識別子である。
処理手順1620と機器種別1630とトリガフラグ1640と送信コマンド1660とは、それぞれ、図15における、処理手順1520と機器種別1530とトリガフラグ1540と送信コマンド1560と同等のものである。よって、既に説明済みである。
機器ID1670は、図14における機器ID1410と同等のものである。よって既に説明済みである。
再び図13に戻って、サーバ装置540の機能構成について説明を続ける。
モード設定手段1340は、プログラムを実行するCPU1200によって実現され、制御手段1300によって制御され、通信手段1310を利用して、機器510に、機器510の動作モードを分類モードに設定させる旨の分類モード設定信号を送信する機能を有する。
コマンド発行手段1350は、プログラムを実行するCPU1200によって実現され、制御手段1300によって制御され、ある連携動作グループに分類されている機器を互いに連携して動作させる場合に、連携動作グループ情報管理手段1380に記憶されている連携動作グループ情報1600を参照して、それら機器それぞれに送信する送信コマンド1660を生成して、通信手段1310を利用して、それら機器それぞれに、生成した送信コマンド1660のそれぞれを、処理手順1620によって示される処理手順に沿って送信する機能を有する。
以上のように構成される機器分類システム500の行う動作について、以下図面を参照しながら説明する。
<動作>
機器分類システム500は、その特徴的な動作として、分類処理と連携処理とを行う。
以下、これらの処理について順に説明する。
<分類処理>
分類処理は、機器分類システム500が行う処理であって、機器分類システム500を利用するユーザによって指定される機器510を、新たな連携動作グループに分類する処理である。
図17、図18は、分類処理のフローチャートである。
分類処理は、動作モードが通常モードである機器510の連携ボタン620が押下されることによって開始される。
分類処理が開始されると、モード設定手段770は、タイマ625を利用して連携ボタン620が押下された期間を計測し、連携ボタン620が押下された期間が所定時間T1(例えば3秒)以上であるか否かを調べる(ステップS1700)。
ステップS1700の処理において、連携ボタン620が押下された期間が所定時間T1以上である場合に(ステップS1700:Yes)、モード設定手段770は、機器510の動作モードを、分類モードに設定する。そして、通信手段740は、機器情報記憶手段760に記憶される自機器の品番と、新たな連携動作グループ(以下、「新規連携動作グループ」と呼ぶ。)を生成して、自機器を、その新規連携動作グループへの分類対象とするようサーバ装置540に要求する旨を示す分類要求信号とを、サーバ装置540に送信する(ステップS1710)。
サーバ装置540の通信手段1310が、品番と分類要求信号とを受信すると、モード設定手段1340は、機器管理情報管理手段1360に記憶されている機器管理情報1400を参照して、受信した品番1420に対応付けられているグループID1440によって識別されるグループに属する機器510を特定する(ステップS1720)。そして、モード設定手段1340は、タイマ1240を初期化して、所定時間T2(例えば40秒)が経過するまでの時間の計測を開始し、通信手段740を利用して、特定した機器510のそれぞれに、動作モードを分類モードに設定するよう要求する旨を示す分類モード設定信号を送信する(ステップS1730)。
機器510の通信手段740が、分類モード設定信号を受信すると、分類モード設定信号を受信した機器510のモード設定手段770は、タイマ625を初期化して、所定時間T3(例えば30秒。所定時間T3<所定時間T2)が経過するまでの時間の計測を開始して、自機器の動作モードを、分類モードに設定する(ステップS1740)。
ステップS1740の処理において、モード設定手段770は、タイマ625が既に所定時間T3を計測中である場合であっても、タイマ625を初期化して、初期化した時点から新たな所定時間T3が経過するまでの時間の計測を開始する。
ステップS1740の処理において自機器の動作モードが分類モードに設定されると、LED点灯手段730は、LED630を、所定の様式(例えば、1秒周期での点滅、)で点滅を開始させる(ステップS1750)。
LED630の点滅が開始されると、入力手段710は、タイマ625によって計測中である所定時間T3の期間において、連携ボタン620が押下されるのを待つ(ステップS1760:NoとステップS1780:Noとを繰り返す。)。
タイマ625によって計測中である所定時間T3の期間において、連携ボタン620が押下された場合に(ステップS1760:NoとステップS1780:Noとを繰り返した後、ステップS1760:Yes)、入力手段710は、通信手段740を利用して、サーバ装置540に、自機器を新規連携動作グループへの分類対象とするよう要求する旨を示す分類対象信号と、機器情報記憶手段760に記憶される自機器の品番とを、サーバ装置540に送信する(ステップS1770)。
ステップS1770の処理が終了すると、機器分類システム500は、ステップS1730の処理に戻って、ステップS1730以降の処理を繰り返す。
ここで、モード設定手段770は、ステップS1730の処理を繰り返して開始する場合において、タイマ1240が既に所定時間T2を計測中である場合であっても、タイマ1240を初期化して、初期化した時点から新たな所定時間T2が経過するまでの時間の計測を開始する。
タイマ625によって計測中である所定時間T3の期間において、連携ボタン620が押下されなかった場合に(ステップS1760:NoとステップS1780:Noとを繰り返した後、ステップS1780:Yes)、モード設定手段770は、自機器の動作モードを、通常モードに設定する(ステップS1800:図18参照)。
ステップS1800の処理において自機器の動作モードが通常モードに設定されると、LED点灯手段730は、LED630の点滅を終了させる(ステップS1810)。
タイマ1240によって所定期間T2の計測が完了すると、サーバ装置540の通信手段1310は、分類要求信号を受信した後において分類対象信号を受信したか否かを調べる(ステップS1820)。
ステップS1820の処理において、分類要求信号を受信した後において分類対象信号を受信した場合に(ステップS1820:Yes)、連携動作データベース管理手段1370は、機器管理情報管理手段1360に記憶されている機器管理情報1400を参照して、分類要求信号を送信した機器510の機種と、分類対象信号を送信した機器510の機種との組み合わせが、記憶している連携動作データベース1500に存在しているか否かを調べる(ステップS1830)。
ステップS1830の処理において、分類要求信号を送信した機器510の機種と、分類対象信号を送信した機器510の機種との組み合わせが存在している場合に(ステップS1830:Yes)、機器管理情報管理手段1360は、分類要求信号を送信した機器510の機器ID1410と、分類対象信号を送信した機器510の機器ID1410とのそれぞれに、新たな連携動作グループID1450を対応付けることで、記憶する機器管理情報1400を更新する(ステップS1840)。そして、連携動作グループ情報管理手段1380は、連携動作データベース管理手段1370に記憶されている連携動作データベース1500を参照して、新たな連携動作グループID1450に、分類要求信号を送信した機器510の機器ID1410と、分類対象信号を送信した機器510の機器ID1410と、処理手順1520と、機器種別1530と、トリガフラグ1540とを対応付けてなる新たな連携動作グループを追加することで、記憶する連携動作グループ情報1600を更新する(ステップS1850)。
ステップS1700の処理(図17参照)において、連携ボタン620が押下された期間が所定時間T1以上でない場合と(ステップS1700:No)、ステップS1820の処理において、分類要求信号を受信した後において分類対象信号を受信しなかった場合と(ステップS1820:No)、ステップS1830の処理において、分類要求信号を送信した機器510の機種と、分類対象信号を送信した機器510の機種との組み合わせが存在していない場合と(ステップS1830:No)、ステップS1850の処理が終了した場合とに、機器分類システム500は、その分類処理を終了する。
<連携処理>
連携処理は、機器分類システム500が行う処理であって、機器分類システム500を利用するユーザによってなされた操作に基づいて、連携動作グループに分類されている機器に連携動作させる処理である。
図19は、連携処理のフローチャートである。
連携処理は、動作モードが通常モードである機器の連携ボタン620が押下されることによって開始される。
連携処理が開始されると、モード設定手段770は、タイマ625を利用して、所定時間T1未満に連携ボタン620が2連続押下されたか否かを調べる(ステップS1900)。
ステップS1900の処理において、所定時間T1未満に連携ボタン620が2連続押下された場合に(ステップS1900:Yes)、通信手段740は、機器情報記憶手段760に記憶される自機器の品番と、サーバ装置540に連携動作を開始するよう要求する旨を示す連携動作要求信号とをサーバ装置540に送信する(ステップS1910)。
サーバ装置540の通信手段1310が、品番と連携動作要求信号とを受信すると、連携動作グループ情報管理手段1380は、機器管理情報管理手段1360に記憶されている機器管理情報1400を参照して、受信した品番1420に対応する機器ID1410が、記憶する連携動作グループ情報1600に存在するか否かを調べる(ステップS1920)。
ステップS1920の処理において、受信した品番1420に対応する機器ID1410が、記憶する連携動作グループ情報1600に存在する場合に(ステップS1920:Yes)、連携動作グループ情報管理手段1380は、受信した品番1420に対応する機器ID1410に対応付けられているトリガフラグ1640の論理値が“1”であるか否かを調べる(ステップS1930)。
ステップS1930の処理において、トリガフラグ1640の論理値が“1”である場合に(ステップS1930:Yes)、連携動作グループ情報管理手段1380は、そのトリガフラグ1640に対応付けられている連携動作グループID1610を、連携動作の対象となる連携動作グループを特定する識別子として特定する(ステップS1940)。
連携動作グループID1610を特定すると、連携動作グループ情報管理手段1380は、通信手段1310を利用して、特定した連携動作グループID1610に対応付けられた処理手順1620に沿って、特定した連携動作グループID1610に対応付けられた機器ID1670で識別される機器510のそれぞれに、特定した連携動作グループID1610に対応付けられた送信コマンド1660のそれぞれを送信する(ステップS1950)。
送信された送信コマンド1660を受信した機器510のそれぞれにおいて、通信手段740が送信コマンド1660を受信すると、実行手段720は、機器本体ハードウエア660を用いて、受信した送信コマンド1660の示す所定の動作を実行する。
ステップS1900の処理において、所定時間T1未満に連携ボタン620が2連続押下されなかった場合と(ステップS1900:No)、ステップS1920の処理において、受信した品番1420に対応する機器ID1410が、記憶する連携動作グループ情報1600に存在しない場合と(ステップS1920:No)、ステップS1930の処理において、トリガフラグ1640の論理値が“1”でない場合と(ステップS1930:No)、ステップS1960の処理が終了した場合とに、機器分類システム500は、その連携処理を終了する。
<実施の形態3>
<概要>
以下、本発明に係る機器制御方法の一実施形態として、実施の形態2における機器分類システム500の一部を変形した、第1変形機器分類システムについて説明する。
実施の形態2における機器分類システム500は、各機器510が連携ボタン620を備える構成の例であった。
これに対して、実施の形態3における第1変形機器分類システムは、各機器が連携ボタン620の替わりに、ユーザからのスライド操作を受け付けるタッチパッドを備える構成の例となっている。そして、このタッチパッドによって、連携動作グループへの分類対象となる機器間の相対的な位置関係に係る情報を受け付けることが可能となっている。
この第1変形機器分類システムは、ユーザから、新たな連携動作グループへの分類対象とする複数の機器の指定を受け付ける際に、それら機器間の相対的な位置関係に係る情報をも受け付ける。そして、指定を受け付けた機器の内の、相対的な位置関係が所定の条件を満たす機器を、新たな連携動作グループに分類する。
以下、この第1変形機器分類システムの詳細について、実施の形態2における機器分類システム500との相違点を中心に、図面を参照しながら説明する。
<構成>
第1変形機器分類システムは、実施の形態2における機器分類システム500から、機器510が機器2010に変形され、サーバ装置540がサーバ装置2040に変形されている。
以下、機器2010とサーバ装置2040とについて順に説明する。
図20は、機器2010の回路図である。
同図に示されるように、機器2010は、実施の形態2における機器510から、入力装置615が入力装置2015に変更されるように変形されている。また、この変更に伴って、制御部670が制御部2070に変更されるように変形されている。
入力装置2015は、実施の形態2における入力装置615から、連携ボタン620が連携パッド2020に変更されるように変形されている。
連携パッド2020は、タッチパッドで構成され、ユーザによるタッチ操作とスライド操作とを受け付ける機能を有する。
ここで、タッチ操作とは、タッチパッドの主表面に、ユーザの指等で接触する操作であり、スライド操作とは、タッチパッドの主表面に、ユーザの指等で接触した上で、その指等を、接触状態を維持したままでスライドする操作である。
図21は、連携パッド2020に対して、ユーザの指によってスライド操作がなされている様子を示す模式図である。
同図に示されるように、連携パッド2020は、ユーザによってスライド操作がなされると、予め定められた方向(ここでは、機器前面方向)に対する、そのスライド操作がなされた方向の角度を検知する。
上記回路構成を備える機器2010について、以下、機能面から見た構成について説明する。
図22は、機器2010の機能構成を示すブロック図である。
同図に示されるように、機器2010は、実施の形態2における機器510から、入力手段710が入力手段2210に変更されるように変形されている。
入力手段2210は、実施の形態2における入力手段710の有する機能に加えて、ユーザによって、連携パッド2020にスライド操作がなされた場合に、予め定められた方向(ここでは機器前面方向)に対する、そのスライド操作がなされた向きの角度を示すスライド方向情報を取得する機能を有する。
図23は、機器2010が、壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dと壁掛テレビ2310Eとである場合において、これら壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dと壁掛テレビ2310Eとが、部屋2300の壁に備え付けられて配置されているときにおける、部屋2300の斜視図である。ここでは、説明のために、部屋2300の一部があたかも透明であるかのように描いているが、壁は必ずしも透明である必要はない。
同図に示されるように、壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dのそれぞれは、部屋2300の壁に備え付けられて配置されている。そして、壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dのそれぞれの正面方向(照明を照らす方向)が、備え付けられている壁に対して垂直方向となっている。また、壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dのそれぞれは、その上面に、連携パッド2020A〜連携パッド2020Dを備えている。そして、これら連携パッド2020A〜連携パッド2020Dのそれぞれは、壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dのそれぞれの正面方向(図では、備え付けられている壁に対して垂直方向)を、機器前面方向として予め定められている。
壁掛テレビ2310Eは、部屋2300の壁に備え付けられて配置されている。そして、壁掛テレビ2310Eの正面方向(画像を表示する方向)が、備え付けられている壁に対して垂直方向となっている。また、壁掛テレビ2310Eは、その上面に、連携パッド2020Eを備えている。そして、この連携パッド2020Eは、壁掛テレビ2310Eの正面方向(図では、備え付けられている壁に対して垂直方向)を、機器前面方向として予め定められている。
図23に示される例の場合には、壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dのそれぞれは、ユーザによって、連携パッド2020A〜2020Dに対して、壁掛テレビ2310Eの方向にスライド操作がなされると、壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dのそれぞれに対する壁掛テレビ2310Eの方向の角度を示す情報を取得することとなる。
図24は、サーバ装置2040の機能構成を示すブロック図である。
サーバ装置2040は、そのハードウエア構成が、実施の形態2におけるサーバ装置540と同一であるが、実行するソフトウエアの一部が変更されており、実現する機能の一部が、実施の形態2におけるサーバ装置540から変更されるように変形されている。
図24に示されるように、サーバ装置2040は、実施の形態2におけるサーバ装置540から、機器管理情報管理手段1360が機器管理情報管理手段2460に変更され、連携動作データベース管理手段1370が連携動作データベース管理手段2470に変更され、連携動作グループ情報管理手段1380が連携動作グループ情報管理手段2480に変更されるように変形されている。
機器管理情報管理手段2460は、実施の形態2における機器管理情報管理手段1360から、記憶する機器管理情報1400を更新する条件が変更されるように変形されている。記憶する機器管理情報1400を更新する条件については、後程、<変形分類処理>の項目において、フローチャートを用いて説明する。
連携動作データベース管理手段2470は、実施の形態2における連携動作データベース管理手段1370から、記憶する連携動作データベース1500が、連携動作データベース2500に変更されるように変形されている。
図25は、連携動作データベース管理手段2470によって記憶される連携動作データベース2500の一例についてのデータ構成図である。
同図に示されるように、連携動作データベース2500は、実施の形態2における連携動作データベース1500(図15参照)に対して、構成要素に制約条件2570が追加されるように変形されている。
制約条件2570は、対応付けられている連携動作ID1510によって識別される連携動作が成立するために満たすべき制約条件を示す情報である。図25では、連携動作ID1510が002となる連携動作の制約条件が、照明の正面方向に対して、テレビがプラスマイナス30度以内の角度の範囲に設置されていることである場合の例となっている。
再び図24に戻って、サーバ装置2040の機能構成の説明を続ける。
連携動作グループ情報管理手段2480は、実施の形態2における連携動作グループ情報管理手段1380から、記憶する連携動作グループ情報1600を更新する条件が変更されるように変形されている。記憶する連携動作グループ情報1600を更新する条件については、後程、<変形分類処理>の項目において、フローチャートを用いて説明する。
以上のように構成される第1変形機器分類システムの行う動作について、以下図面を参照しながら説明する。
<動作>
第1変形機器分類システムは、その特徴的な動作として、実施の形態2における連携処理に加えて、実施の形態2における分類処理の一部が変形された変形分類処理を行う。
以下、変形分類処理について説明する。
<変形分類処理>
変形分類処理は、第1変形機器分類システムが行う処理であって、第1変形機器分類システムを利用するユーザによって指定される機器2010を、新たな連携動作グループに分類する処理である。ここでは、実施の形態2における分類処理との相違点を中心に説明する。
図26、図27は、変形分類処理のフローチャートである。
これらの図に示されるように、変形分類処理は、実施の形態2における分類処理から、ステップS1700の処理がステップS2600の処理に変更され、ステップS1760の処理がステップS2660の処理に変更され、ステップS1770の処理がステップS2670の処理に変更され、ステップS2735の処理が追加され、ステップS1840の処理がステップS2740の処理に変更され、ステップS1850の処理がステップS2750の処理に変更されるように変形されている。
変形分類処理は、動作モードが通常モードである機器2010の連携パッド2020がタッチ操作されることによって開始される。
変形分類処理が開始されると、モード設定手段770は、タイマ625を利用して連携パッド2020がタッチされた期間を計測し、連携パッド2020がタッチされた期間が所定時間T1(例えば3秒)以上であるか否かを調べる(ステップS2600)。
ステップS1700の処理において、連携ボタン620がタッチされた期間が所定時間T1以上である場合に(ステップS2600:Yes)、第1変形機器分類システムは、ステップS1710〜ステップS1750の処理を行う。
ステップS1750の処理において、LED630の点滅が開始されると、入力手段2210は、タイマ625によって計測中である所定時間T3の期間において、連携パッド2020がスライド操作されるのを待つ(ステップS2660:NoとステップS1780:Noとを繰り返す。)。
タイマ625によって計測中である所定時間T3の期間において、連携パッド2020がスライド操作された場合に(ステップS2660:NoとステップS1780:Noとを繰り返した後、ステップS2660:Yes)、入力手段2210は、スライド方向情報を取得し、通信手段740を利用して、サーバ装置2040に、自機器を新規連携動作グループへの分類対象とするよう要求する旨を示す分類対象信号と、機器情報記憶手段760に記憶される自機器の品番と、取得したスライド方向情報とを、サーバ装置2040に送信する(ステップS2670)。
ステップS2670の処理が終了すると、第1変形機器分類システムは、ステップS1730の処理に戻って、ステップS1730以降の処理を繰り返す。
タイマ625によって計測中である所定時間T3の期間において、連携パッド2020がスライドされなかった場合に(ステップS2660:NoとステップS1780:Noとを繰り返した後、ステップS1780:Yes)、第1変形機器分類システムは、ステップS1800〜ステップS1830の処理を行う。
ステップS1830の処理において、分類要求信号を送信した機器2010の機種と、分類対象信号を送信した機器2010の機種との組み合わせが存在している場合に(ステップS1830:Yes)、連携動作データベース管理手段2470は、その組み合わせに対応する連携動作における制約条件2570を満たす機器が、分類対象信号を送信した機器2010の内に存在するか否かを調べる(ステップS2735)。
ステップS2735の処理において、制約条件2570を満たす機器が、分類対象信号を送信した機器2010の内に存在する場合に(ステップS2735:Yes)、機器管理情報管理手段2460は、分類要求信号を送信した機器2010の機器ID1410と、分類対象信号を送信した機器2010の内の、制約条件2570を満たす機器の機器ID1410とのそれぞれに、新たな連携動作グループID1450を対応付けることで、記憶する機器管理情報1400を更新する(ステップS2740)。そして、連携動作グループ情報管理手段2480は、連携動作データベース管理手段2470に記憶されている連携動作データベース2500を参照して、新たな連携動作グループID1450に、分類要求信号を送信した機器2010の機器ID1410と、分類対象信号を送信した機器2010の内の、制約条件2570を満たす機器の機器ID1410と、処理手順1520と、機器種別1530と、トリガフラグ1540とを対応付けてなる新たな連携動作グループを追加することで、記憶する連携動作グループ情報1600を更新する(ステップS2750)。
ステップS2600の処理(図26参照)において、連携パッド2020がタッチされた期間が所定時間T1以上でない場合と(ステップS1700:No)、ステップS1820の処理において、分類要求信号を受信した後において分類対象信号を受信しなかった場合と(ステップS1820:No)、ステップS1830の処理において、分類要求信号を送信した機器510の機種と、分類対象信号を送信した機器510の機種との組み合わせが存在していない場合と(ステップS1830:No)、ステップS2735の処理において、制約条件2570を満たす機器が、分類対象信号を送信した機器2010の内に存在しない場合と(ステップS2735:No)、ステップS1850の処理が終了した場合とに、第1変形機器分類システムは、その変形分類処理を終了する。
上記変形分類処理におけるステップS2735の処理とステップS2740の処理について、以下、その具体的動作について、具体例を用いて説明する。
ここでは、連携動作データベース管理手段2470が記憶する連携動作データベースが、図25に示される連携動作データベース2500である場合において、ユーザが、図23に示される部屋2300に配置されている、壁掛テレビ2310Eと、壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dとの内、連携動作が成立するための制約条件を満たす機器群を、新たな連携動作グループに分類しようとする例を具体例として説明する。
ここで、壁掛照明2310Aと壁掛照明2310Cとに対する壁掛テレビ2310Eの方向は、それぞれ約20度であるとし、壁掛照明2310Bと壁掛照明2310Dとに対する壁掛テレビ2310Eの方向は、それぞれ約40度であるとする。
そして、変形分類処理が開始されると、ステップS2600の処理において、壁掛テレビ2310Eの連携パッド2020Eに対して、ユーザによって所定時間T1以上タッチされ、その後、ステップS2660の処理において、壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dの連携パッド2020A〜2020Dそれぞれに対して、ユーザによって、壁掛テレビ2310Eの方向にスライド操作がなされたものとする。
上記状況下において、ステップS2735の処理が開始されると、連携動作データベース管理手段2470は、壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dから送信されたスライド方向情報を参照して、壁掛照明2310Aと壁掛照明2310Cとについて、照明の正面方向に対して、壁掛テレビ2310Eが20度の角度に設置されており、壁掛照明2310Bと壁掛照明2310Dとについて、照明の正面方向に対して、壁掛テレビ2310Eが40度の角度に設置されているため、制約条件2570を満たす機器が、分類対象信号を送信した機器2010の内に存在する(壁掛照明2310Aと壁掛照明2310Cとが制約条件を満たす機器に該当する)と判定する(ステップS2735:Yes)。
次に、ステップS2740の処理において、機器管理情報管理手段2460は、分類要求信号を送信した壁掛テレビ2310Eの機器ID1410と、分類対象信号を送信した壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dの内の、制約条件2570を満たす壁掛照明2310Aと壁掛照明2310Cとのそれぞれに、新たな連携動作グループID1450を対応付けることで、記憶する機器管理情報1400を更新する。
そして、ステップS2750の処理において、連携動作グループ情報管理手段2480は、連携動作データベース管理手段2470に記憶されている連携動作データベース2500を参照して、新たな連携動作グループID1450に、分類要求信号を送信した壁掛テレビ2310Eの機器ID1410と、分類対象信号を送信した壁掛照明2310A〜壁掛照明2310Dの内の、制約条件2570を満たす壁掛照明2310Aと壁掛照明2310Cとの機器ID1410と、処理手順1520と、機器種別1530と、トリガフラグ1540とを対応付けてなる新たな連携動作グループを追加することで、記憶する連携動作グループ情報1600を更新する(ステップS2750)。
<実施の形態4>
<概要>
以下、本発明に係る機器制御方法の一実施形態として、実施の形態2における機器分類システム500の一部を変形した、第2変形機器分類システムについて説明する。
第2変形機器分類システムにおいて、システムを構成する各機器は、何らかの動作を行う毎に、その動作を行った時刻と、自機器の品番と、自機器が通信するホームゲートウェイのIPアドレスと、その動作を示す情報とからなる動作情報信号をサーバ装置に送信する。
一方で、サーバ装置は、動作情報信号を受信して、システムを構成する各機器の動作履歴を記憶する。
また、サーバ装置は、動作情報信号を受信した場合に、記憶する動作履歴を参照して、その動作情報信号を送信した機器について、その動作情報信号に含まれるIPアドレスと、前回その機器から受信した動作情報信号に含まれるIPアドレスとが一致するか否かを調べる。
そして、IPアドレスが一致しない場合に、サーバ装置は、サーバ装置の記憶する機器管理情報1400において、その機器を識別する機器ID1410に対応付けられているIPアドレス1430と同一のIPアドレス1430に対応付けられている機器ID1410によって識別される機器のそれぞれに対して、現在自機器が通信するホームゲートウェイのIPアドレスを調べさせる。
さらに、サーバ装置は、これら機器の中に、調べさせたIPアドレスと、前回その機器から受信した動作情報信号に含まれるIPアドレスとが不一致となる機器が存在するか否かを調べる。
そして、不一致となる機器が存在する場合に、その機器に対して、現在のIPアドレスが、前回のIPアドレスと一致しない旨の不一致信号を送信する。
不一致信号を受信した機器は、機器を利用するユーザに対して、通信するホームゲートウェイのIPアドレスが変更された旨の報知を行う。
以下、この第2変形機器分類システムの詳細について、実施の形態2における機器分類システム500との相違点を中心に、図面を参照しながら説明する。
<構成>
第2変形機器分類システムは、実施の形態2における機器分類システム500から、機器510が機器2810に変形され、サーバ装置540がサーバ装置2840に変形されている。
以下、機器2810とサーバ装置2840とについて順に説明する。
図28は、機器2810の機能構成を示すブロック図である。
機器2810は、そのハードウエア構成が、実施の形態2における機器510と同一であるが、実行するソフトウエアの一部が変更されており、実現する機能の一部が、実施の形態2における機器510から変更されるように変形されている。
図28に示されるように、機器2810は、実施の形態2における機器510から、IPアドレス取得手段750がIPアドレス取得手段2850に変更されるように変形されている。
IPアドレス取得手段2850は、実施の形態2におけるIPアドレス取得手段750の有する機能に加えて、自機器2810によって何らかの動作がなされた場合に、通信手段740を利用して、(1)通信手段740と通信するホームゲートウェイ520から、そのホームゲートウェイ520がネットワーク550に接続される際に割り当てられるIPアドレスを取得して、(2)その動作が行われた時刻と、機器情報記憶手段760に記憶される自機器の品番と、取得したIPアドレスと、その動作を示す情報とからなる動作情報信号を、サーバ装置2840に送信する機能を有する。
図29は、サーバ装置2840の機能構成を示すブロック図である。
サーバ装置2840は、そのハードウエア構成が、実施の形態2におけるサーバ装置540と同一であるが、実行するソフトウエアの一部が変更されており、実現する機能の一部が、実施の形態2におけるサーバ装置540から変更されるように変形されている。
図29に示されるように、サーバ装置2840は、実施の形態2におけるサーバ装置540から、動作管理情報管理手段2990が追加されるように変形されている。
動作管理情報管理手段2990は、プログラムを実行するCPU1200と、ハードディスクドライブ1250に含まれる記憶領域の一部とによって実現され、動作管理情報3000を記憶する機能と、動作管理情報3000を更新する機能とを有する。
図30は、動作管理情報管理手段2990によって記憶される動作管理情報3000の一例についてのデータ構成図である。
同図に示されるように、動作管理情報3000は、時刻3010と、機器ID3200と、IPアドレス3030と、動作3040とが対応付けられて構成される。
動作管理情報3000は、第2変形機器分類システムを構成する機器2810の動作履歴を示す情報である。この動作管理情報3000は、動作管理情報管理手段2990によって随時更新される。
時刻3010は、対応付けられている機器ID3020によって識別される機器2810によって、対応付けられている動作3040の示す動作がなされた時刻を示す情報である。
機器ID3020は、第2変形機器分類システムを構成する機器2810それぞれを識別する識別子である。
IPアドレス3030は、対応付けられている機器ID3020によって識別される機器2810が通信するホームゲートウェイ520のIPアドレスである。
動作3040は、対応付けられている時刻3010の示す時刻において、対応付けられている機器ID3020によって識別される機器2810によってなされた動作を示す情報である。
以上のように構成される第2変形機器分類システムの行う動作について、以下図面を参照しながら説明する。
<動作>
第2変形機器分類システムは、その特徴的な動作として、実施の形態2における分類処理と連携処理とに加えて、動作管理情報更新処理を行う。
以下、この動作管理情報更新処理について説明する。
<動作管理情報更新処理>
動作管理情報更新処理は、第2変形機器分類システムが行う処理であって、第2変形機器分類システムを構成する機器2810が何らかの動作を行った場合に、サーバ装置2840が、記憶する動作管理情報3000を更新する処理である。そして、この処理において、何らかの動作を行った機器2810(以下、「機器A」と呼ぶ。)において、その機器Aが通信するホームゲートウェイ520のIPアドレスが変更されていた場合に、サーバ装置2840は、記憶する機器管理情報1400を参照して、IPアドレスが変更される前において機器Aが通信していたホームゲートウェイ520に対応付けられている機器2810のそれぞれについて、通信するホームゲートウェイ520のIPアドレスが変更されているか否かを調べる。
図31、図32は、動作管理情報更新処理のフローチャートである。
動作管理情報更新処理は、第2変形機器分類システムを構成する機器2810のいずれかにおいて、何らかの動作がなされたことによって開始される。
動作管理情報更新処理が開始されると、動作がなされた機器2810のIPアドレス取得手段2850は、通信手段740を利用して、(1)通信手段740と通信するホームゲートウェイ520から、そのホームゲートウェイ520がネットワーク550に接続される際に割り当てられるIPアドレスを取得して、(2)その動作が行われた時刻と、機器情報記憶手段760に記憶される自機器の品番と、取得したIPアドレスと、その動作を示す情報とからなる動作情報信号を、サーバ装置2840に送信する(ステップS3100)。
サーバ装置2840の通信手段1310が、動作情報信号を受信すると、動作管理情報管理手段2990は、その動作情報信号に基づいて、記憶する動作管理情報3000を更新する(ステップS3110)。
動作管理情報3000を更新すると、動作管理情報管理手段2990は、動作情報信号を送信した機器2810について、記憶する動作管理情報3000を参照して、今回受信した動作情報信号に含まれるIPアドレスと、前回受信した動作情報信号に含まれるIPアドレスとを比較する(ステップS3120)。
比較した結果、今回受信した動作情報信号に含まれるIPアドレスと、前回受信した動作情報信号に含まれるIPアドレスとが一致しない場合に(ステップS3130:No)、動作管理情報管理手段2990は、機器管理情報管理手段1360に記憶されている機器管理情報1400を参照して、動作情報信号を送信した機器2810と同一のIPアドレス1430に対応付けられている機器ID1410によって識別される機器2810を特定する(ステップS3140)。そして、動作管理情報管理手段2990は、通信手段1310を利用して、特定した機器2810のそれぞれに対して、通信するホームゲートウェイ520からIPアドレスを取得して動作情報信号を生成し、生成した動作情報信号をサーバ装置2840に返信させる旨を示すIPアドレス確認信号を送信する(ステップS3150)。
IPアドレス確認信号を受信した機器2810のそれぞれにおいて、通信手段740がIPアドレス確認信号を受信すると、IPアドレス取得手段2850は、通信手段740を利用して、(1)通信手段740と通信するホームゲートウェイ520から、そのホームゲートウェイ520がネットワーク550に接続される際に割り当てられるIPアドレスを取得して、(2)IPアドレス確認信号を受信した時刻と、機器情報記憶手段760に記憶される自機器の品番と、取得したIPアドレスと、IPアドレス確認信号を受信するという動作を示す情報とからなる動作情報信号を、サーバ装置2840に返信する(ステップS3160)。
サーバ装置2840の通信手段1310が、IPアドレス確認信号を送信した機器2810のそれぞれから返信された動作情報信号を受信すると、動作管理情報管理手段2990は、その動作情報信号に基づいて、記憶する動作管理情報3000を更新する(ステップS3170)。
動作管理情報3000を更新すると、動作管理情報管理手段2990は、動作情報信号を返信した機器2810のそれぞれについて、記憶する動作管理情報3000を参照して、今回受信した動作情報信号に含まれるIPアドレスと、前回受信した動作情報信号に含まれるIPアドレスとを比較する(ステップS3200)。
比較した結果、今回受信した動作情報信号に含まれるIPアドレスと、前回受信した動作情報信号に含まれるIPアドレスとが不一致となる機器が存在する場合に(ステップS3210:Yes)、動作管理情報管理手段2990は、通信手段1310を利用して、不一致となる機器2810のそれぞれに対して不一致信号を送信する(ステップS3220)。
不一致信号を受信した機器2810のそれぞれにおいて、通信手段740が不一致信号を受信すると、IPアドレス取得手段2850は、LED点灯手段730を利用して、LED630を所定時間T4(例えば1時間)点灯させて(ステップS3230)、不一致信号を受信した機器2810を利用するユーザに対して、通信するホームゲートウェイ520のIPアドレスが変更された旨を報知する。
<補足>
以上、本発明に係る機器分類方法の一実施形態として、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3、実施の形態4において、1つの端末制御システムと3つの機器分類システムの例を用いて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3、実施の形態4で例示した通りの端末制御システム又は機器分類システムで用いられる機器分類方法に限られないことはもちろんである。
(1)実施の形態2において、機器510は、所定の様式で点滅するLED630を備えるとして説明した。しかしながら、機器510を利用するユーザに対して所定の報知を行うことができるデバイスを備えていれば、必ずしも所定の様式で点滅するLED630を備える必要はない。一例として、機器510が、所定の様式で鳴動するスピーカを備える構成の例等が考えられる。
(2)実施の形態2において、機器510とホームゲートウェイ520とは、Bluetooth規格に準拠した通信を行うとして説明した。しかしながら、機器510とホームゲートウェイ520とが通信することができれば、必ずしもBluetooth規格に準拠した通信を行う必要はない。一例として、機器510とホームゲートウェイ520とが赤外線通信を行う構成の例が考えられる。又、別の一例として、機器510とホームゲートウェイ520とが有線である電力線を利用する電力線通信を行う構成の例が考えられる。
(3)実施の形態2において、機器510とサーバ装置540とは、ホームゲートウェイ520を介して通信するとして説明した。しかしながら、機器510とサーバ装置540とが通信することができれば、必ずしもホームゲートウェイ520を介して通信する必要はない。一例として、機器510とサーバ装置540とが、商用携帯通信回線を利用して通信する構成の例が考えられる。この構成の場合には、機器分類システム500の構成要素として、ホームゲートウェイ520は不要となる。
(4)実施の形態2において、ステップS1700の処理は、連携ボタン620が押下された期間が所定時間T1以上であるか否かを調べる処理であった。しかしながら、機器510に、サーバ装置540への分類信号の送信を実行させる旨の操作がなされたか否かを調べる処理であれば、必ずしも、連携ボタン620が押下された期間が所定時間T1以上であるか否かを調べる処理である必要はない。一例として、連携ボタン620が、所定のリズムで所定の回数押下されたか否かを調べる処理である構成の例が考えられる。この場合には、機器510に、サーバ装置540への分類信号の送信を実行させる旨の操作は、連携ボタン620を、上述の、所定のリズムで所定の回数押下する操作となる。
(5)実施の形態2において、ステップS1900の処理は、連携ボタン620が所定時間T1未満に2連続押下されたか否かを調べる処理であった。しかしながら、機器510に、サーバ装置540への連携動作要求信号の送信を実行させる旨の操作がなされたか否かを調べる処理であれば、必ずしも、連携ボタン620が所定時間T1未満に2連続押下されたか否かを調べる処理である必要はない。一例として、連携ボタン620が、所定のリズムで所定の回数押下されたか否かを調べる処理である構成の例が考えられる。この場合には、機器510に、サーバ装置540への連携動作要求信号の送信を実行させる旨の操作は、連携ボタン620を、上述の、所定のリズムで所定の回数押下する操作となる。
(6)実施の形態2において、連携動作データベース1500(図15参照)は、その構成要素にトリガフラグ1540を含み、一の機器種別1530には、論理値が“1”となるトリガフラグ1540が複数対応付けられることがない構成であるとして説明した。しかしながら、一の機器種別1530によって開始される連携動作が一意に決定されると保証されれば、必ずしも連携動作データベース1500がトリガフラグ1540を含む構成である必要はない。一例として、連携動作データベース1500において、同一の機器種別1530が複数含まれない構成であっても構わない。この構成の場合には、連携動作グループに分類されているどの機器種別1530の機器であっても、その連携動作グループの行う連携動作を開始することが可能となる。また、この構成の場合には、連携開始処理(図19参照)において、ステップS1930の処理が不要となる。
また、一の機器種別1530によって開始される連携動作が一意に決定されると保証されれば、連携動作データベース1500において、一の機器種別1530に、論理値が“1”となるトリガフラグ1540が複数対応付けられることがあり得る構成であっても構わない。一例として、論理値が“1”となるトリガフラグ1540が複数対応付けられている場合において、それらに対応付けられている機器種別1530のうち、いずれの機器種別1530によってどの連携動作が開始されるかを一意に決定するための情報(以下、「連携動作決定情報」と呼ぶ。)を、連携動作データベース1500が含んで構成される例等が考えられる。この構成例の場合には、この連携動作決定情報を利用して、いずれの機器種別1530によってどの連携動作が開始されるかが一意に決定されることとなる。
(7)実施の形態2において、機器510とホームゲートウェイ520とサーバ装置540とは、それぞれ、図7、図11、図13で示される機能構成を有するものであるとして説明した。しかしながら、機器分類システム500と同等の機能を実現することができれば、機器510とホームゲートウェイ520とサーバ装置540とは、それぞれ、図7、図11、図13で示される通りの機能構成を有するものである必要はない。一例として、サーバ装置540によって実現される機能の一部を、複数のホームゲートウェイ520によって分散して実現する構成であっても構わないし、他の一例として、サーバ装置540によって実現される機能の一部を、複数の機器510によって分散して実現する構成であっても構わない。
(8)実施の形態2において、機器510とホームゲートウェイ520とサーバ装置540とは、それぞれ、図6、図10、図12で示される回路構成を有するものであるとして説明した。これに対して、機器510とホームゲートウェイ520とサーバ装置540とのそれぞれを構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能なIC(Integrated Circuit)カードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。これらICカード又はモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。これらICカード又はモジュールは、超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、これらICカード又はモジュールは、その機能を達成する。これらICカード又はモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(9)実施の形態2において、機器管理情報1400は、機器ID1410と、品番1420と、IPアドレス1430と、グループID1440と、連携動作グループID1450とが対応付けられて構成されるとして説明した。これに対して、別の一例として、これらの構成要素に加えて、機器分類システム500の提供するサービス毎に対応する、そのサービスを利用する権限を示すアクセス権を示す情報がさらに対応付けられて構成されていても構わない。さらには、機器分類システム500の提供するサービスは、一のグループに対して複数のサービスが提供されるものであるとしても構わない。このことによって、一のグループにおいても、機器分類システム500の提供する様々なサービスを享受できるようになる。
(10)実施の形態2において、機器510は、連携ボタン620を有するとして説明した。これに対して、別の構成例として、連携ボタン620を有さずに、他の機能(以下、「他機能」と呼ぶ。)を実現するためのボタン(例えば、取り消しボタン等。以下、「併用ボタン」と呼ぶ。)に、連携ボタン620と同様の機能を持たせる構成の例が考えられる。このような構成の場合には、例えば、分類処理(図17参照)は、動作モードが通常モードである機器510の併用ボタンが押下された場合において、併用ボタンが押下された期間が所定時間T1以上でないときに(ステップS1700:No)、機器510は、他機能を実現するための処理を行うこととなる。
(11)実施の形態3において、入力装置2015は、ユーザによるスライド操作を受け付ける機能を有するタッチパッドで構成される連携パッド2020を備えるとして説明した。しかしながら、自機器と他機器との相対的な位置関係を示す情報を取得ことができるデバイスであれば、必ずしもタッチパッドで構成される連携パッド2020を備える必要はない。一例として、入力装置2015が、以下に説明する入力デバイス3300を備える構成の例等が考えられる。
図33は、入力デバイス3300の外観を示す概略図である。
同図に示されるように、入力デバイス3300は、その主表面上に、ユーザの指等による接触を感知する接触センサ3310を複数備えている。そして、入力デバイスの主表面に対して、ユーザの指等によるスライド操作がなされた場合に、予め定められた方向(ここでは、機器前面方向)に対する、そのスライド操作において指等による接触を感知した接触センサ3310群の並ぶ方向の角度を検知する。
また、別の一例として、自機器と他機器との相対的な位置関係を示す情報を直接入力することができるキーボードを備える構成の例等も考えられる。
(12)実施の形態3において、機器管理情報管理手段2460の記憶する機器管理情報1400は、機器2010から送信されたスライド方向情報に係る情報を含まないとして説明した。これに対して、別の一例として、サーバ装置2840が、機器2010から送信されたスライド方向情報を受信した場合には、機器管理情報管理手段2460が、そのスライド方向情報に係る情報を、記憶する機器管理情報3400(後述)に含ませて更新する構成の例等も考えられる。この構成の例では、ユーザは、複数の機器2010を新たな連携動作グループに分類する際に、分類対象となる機器2010のそれぞれについて順に連携パッド2020を操作していくにあたって、次に操作する機器2010の方向に対してスライド操作を行うこととなる。
図34は、上記構成例において、機器管理情報管理手段2460によって記憶される機器管理情報3400の一例についてのデータ構成図である。
同図に示されるように、機器管理情報3400は、実施の形態3における機器管理情報1400(図14参照)に対して、構成要素に、機器向き3410と機器相対座標3420とが追加されるように変形されている。
機器向き3410は、ユーザが、対応付けられている機器ID1410によって識別される機器2010を、対応付けられている連携動作グループID1450によって識別される連携動作グループに分類する際においてなされる一連の操作における、対応付けられている機器ID1410によって識別される機器2010に対する、次に操作する機器2010の方向を示す情報である。
機器相対座標3420は、対応付けられている連携動作グループID1450によって識別される連携動作グループにおける、対応付けられている機器ID1410によって識別される機器2010の相対座標である。
上記構成例において、ユーザは、複数の機器2010を新たな連携動作グループに分類する際において、分類対象となる機器2010のそれぞれについて順に連携パッド2020を操作していくにあたって、次に操作する機器2010の方向に向けてのスライド操作を行う。すると分類対象となる機器2010のそれぞれは、次に操作する機器2010の方向を示すスライド方向情報をサーバ装置2040に送信する。そして、サーバ装置2040の機器管理情報管理手段2460は、受信したスライド方向情報に基づいて、機器向き3410について、記憶する機器管理情報3400を更新する。
また、上記ユーザによる分類において、サーバ装置2040が、最初に、分類要求信号と共に送信されたスライド方向情報を受信すると、機器管理情報管理手段2460は、そのスライド方向情報を送信した機器2010の機器相対座標3420を(0、0、0)として、記憶する機器管理情報3400を更新する。そして、以後、分類対象信号と共に送信されたスライド方向情報を受信すると、直前に更新した機器相対座標3420に、直前に受信したスライド方向情報によって示される次に操作される機器2010の方向を加味して、その分類信号を送信した機器の機器相対座標3420を算定して、記憶する機器管理情報3400を更新する。
例えば、直前に受信したスライド方向情報によって示される方向が右上である場合には、機器相対座標3420は、直前の機器相対座標に(0、1、1)を加算して、新たな機器相対座標3420を算定する。
この例のように、機器分類システムにおいて、サーバ装置が、機器グループに分類される機器の相対位置についての情報を記憶していれば、その機器分類システムは、その情報を用いた機器の管理を実現することが可能となる。
(13)実施の形態2において、機器510とホームゲートウェイ520とサーバ装置540とを構成する各機能ブロックのそれぞれは、LSIとして実現されてよい。これらは個別に1チップ化されてもよいし、1以上の手段、又は各手段の一部を含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
また、各機能ブロックは、ソフトウェアで実現されてもよいし、LSIとソフトウェアの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウェアは耐タンパ化されていてもよい。
(14)上記に示す方法を、コンピュータシステムで利用されるコンピュータプログラムによって実現してもよいし、コンピュータシステムで利用されるデジタル信号によって実現してもよい。
また、上記コンピュータプログラム又は上記デジタル信号を、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録してもよい。
また、上記コンピュータプログラム又は上記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送してもよい。
また、上記コンピュータプログラム又は上記デジタル信号を、上記記録媒体に記録して移送することにより、又は、ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムに実施させてもよい。
(15)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
(16)以下、さらに、本発明の一実施形態に係る機器分類方法及びその変形例と各効果について、本発明の一実施形態に係る機器分類システムの構成と効果について、及び本発明の一実施形態に係る機器の構成と効果について説明する。
(a)本発明の一実施形態に係る機器分類方法は、互いに関連付けられた機器群からなる機器グループに属する機器を、互いに連携して動作する機器群からなる連携動作グループに分類する機器分類システムにおける機器分類方法であって、前記機器グループに属する第1機器を用いてなされる、当該第1機器を、前記連携動作グループへの分類対象とするための第1操作を受け付ける第1受付ステップと、前記第1受付ステップによって前記第1操作が受け付けられた場合に、前記第1機器以外の、前記機器グループに属する機器それぞれを、当該機器が前記連携動作グループへの分類対象となり得る分類可能状態に設定する状態設定ステップと、前記分類可能状態に設定されている第2機器を用いてなされる、当該第2機器を、前記連携動作グループへの分類対象とするための第2操作を受け付ける第2受付ステップと、前記第2受付ステップによって前記第2操作が受け付けられた場合に、前記第1機器と前記第2機器とを、前記連携動作グループに分類する分類ステップとを有することを特徴とする。
上述の、本変形例に係る機器分類方法によると、ユーザは、第1機器と第2機器とを連携動作グループに分類する場合に、これらの機器のみに対して操作を行うだけで、比較的簡単に、これらの機器を連携動作グループに分類することができるようになる。
(b)また、前記状態設定ステップは、さらに、前記第1機器以外の、前記機器グループに属する機器それぞれを前記分類可能状態に設定した場合において、当該設定から所定期間内に、前記第2受付ステップによって前記第2操作が受け付けられなかったときに、前記機器グループに属する機器の内の、前記分類可能状態に設定されている機器それぞれを、分類不可状態に設定するとしてもよい。
このようにすることで、機器を分類可能状態に設定してから所定期間内に第2操作がなされなかった場合に、分類可能状態に設定された機器を、分類不可状態に設定できるようになる。
(c)また、前記機器グループに属する機器それぞれは、発光素子を備え、前記機器分類方法は、さらに、前記機器グループに属する機器それぞれについて、当該機器が前記分類可能状態である期間に、当該機器の備える前記発光素子を所定の様式で発光させる発光ステップを有するとしてもよい。
このようにすることで、ユーザは、分類可能状態である機器を容易に判別することができるようになる。
(d)また、前記機器グループに属する機器それぞれは、接触操作を受け付ける操作受付デバイスを備え、前記第2受付ステップは、前記第2機器の備える前記発光素子が前記所定の様式で発光している期間において、前記第2機器の備える前記操作受付デバイスが、当該操作受付デバイスに対してなされる所定の接触操作を受け付けることで、前記第2操作の受け付けを行うとしてもよい。
このようにすることで、ユーザは、発光素子が発光している機器の操作デバイスに所定の操作を行うことで、第2操作を行うことができるようになる。
(e)また、前記機器分類システムは、前記第1機器を識別する第1識別子と、前記第2機器を識別する第2識別子と、前記第1識別子に紐付けされた、前記第1機器が前記連携動作グループに分類されているか否かを示す第1情報と、前記第2識別子に紐付けされた、前記第2機器が前記連携動作グループに分類されているか否かを示す第2情報とを記憶する記憶手段を備え、前記分類ステップは、前記第1機器が前記連携動作グループに分類されていることを示す状態の第1情報を前記記憶手段に記憶させ、前記第2機器が前記連携動作グループに分類されていることを示す状態の第2情報を前記記憶手段に記憶させることで、前記分類を行うとしてもよい。
このようにすることで、記憶手段が記憶する第1情報と第2情報とを利用して、第1機器と第2機器とについての、連携動作グループへの分類を実現することができるようになる。
(f)また、前記第1受付ステップは、前記第1機器の備える前記操作受付デバイスが、当該操作受付デバイスに対してなされる所定の接触操作を受け付けることで、前記第1操作の受け付けを行い、前記操作受付デバイスは、自デバイスを備える機器に対する、前記機器グループに属する他の一の機器の相対的な配置位置を特定するための操作をも受け付け、前記第1操作と前記第2操作との内の少なくとも一方は、前記第1機器と前記第2機器とについての相対的な配置位置を特定するための配置位置特定操作を含み、前記分類ステップは、前記配置位置特定操作によって特定される、前記相対的な配置位置が、所定の配置位置である場合に限って、前記分類を行うとしてもよい。
このようにすることで、第1機器と第2機器との相対的な配置位置に基づいて、第1機器と第2機器とについての、連携動作グループへの分類を行うか否かを決定することができるようになる。
(g)また、前記機器分類システムは、IPアドレスを利用してネットワークに接続する1以上のネットワーク接続装置を備え、前記機器グループに属する機器それぞれは、前記ネットワーク接続装置の内のいずれか1つに接続し、前記機器分類方法は、さらに、前記機器グループに属する対象機器に接続するネットワーク接続装置が利用するIPアドレスを逐次取得する第1IPアドレス取得ステップと、前記第1IPアドレス取得ステップによって、IPアドレスが2度取得された場合において、1度目に取得されたIPアドレスと2度目に取得されたIPアドレスとが互いに異なるとき、前記対象機器以外の、前記機器グループに属する機器それぞれを対象として、接続するネットワーク接続装置が利用するIPアドレスを取得する第2IPアドレス取得ステップと、前記第2IPアドレス取得ステップによって取得されたIPアドレスに係る情報を報知する報知ステップとを有するとしてもよい。
このようにすることで、ユーザは、一の機器に接続するネットワーク接続装置が利用するIPアドレスが変更された場合に、機器グループに属する他の機器の接続するネットワーク接続装置が利用するIPアドレスに係る情報を知ることができるようになる。
(h)また、前記機器グループは、前記関連付けが、同一宅内に配置されている機器群であることでなされているとしてもよい。
このようにすることで、同一宅内に配置される機器群を機器グループとすることができるようになる。
(i)また、前記機器グループは、前記関連付けが、同一ルータと接続する機器群であることでなされているとしてもよい。
このようにすることで、同一ルータに接続される機器群を機器グループとすることができるようになる。
(j)また、前記機器グループに属する機器は、3以上であり、前記機器分類方法は、さらに、前記機器グループに属する、前記分類可能状態に設定されている第3機器を用いてなされる、当該第3機器を、前記連携動作グループへの分類対象とするための第3操作を受け付ける第3受付ステップを有し、前記状態設定ステップは、さらに、前記第2受付ステップによって、前記第2操作が受け付けられた場合において、当該受け付けから所定期間内に、前記第3受付ステップによって、前記第3操作が受け付けらなかったときに、前記機器グループに属する機器の内の、前記分類可能状態に設定されている機器それぞれを、前記分類不可状態に設定し、前記分類ステップは、前記第3受付ステップによって前記第3操作が受け付けられた場合に、前記第1機器と前記第2機器と前記第3機器とを、前記連携動作グループに分類するように前記分類を行うとしてもよい。
このようにすることで、第2操作がなされてから所定期間内に第3操作がなされなかった場合に、分類可能状態に設定された機器を分類不可状態に設定し、第2操作がなされてから所定期間内に第3操作がなされた場合に、第1機器と第2機器と第3機器とを連携動作グループに分類できるようになる。
(k)また、前記機器分類方法は、さらに、前記連携動作グループに属する複数の機器を、互いに連携して動作させるための連携操作を受け付ける連携操作受付ステップと、前記連携操作受付ステップによって連携操作が受け付けられた場合に、当該連携操作に基づいて、前記連携動作グループに属する複数の機器を制御する制御ステップとを有するとしてもよい。
このようにすることで、ユーザは、連携操作を行うことで、連携動作グループに属する複数の機器を、互いに連携して動作させることができるようになる。
(l)本発明の一実施形態に係る機器分類システムは、互いに関連付けられた機器群からなる機器グループに属する機器を、互いに連携して動作する機器群からなる連携動作グループに分類する機器分類システムであって、前記機器グループに属する第1機器を用いてなされる、当該第1機器を、前記連携動作グループへの分類対象とするための第1操作を受け付ける第1受付手段と、前記第1受付手段によって前記第1操作が受け付けられた場合に、前記第1機器以外の、前記機器グループに属する機器それぞれを、当該機器が前記連携動作グループへの分類対象となり得る分類可能状態に設定する状態設定手段と、前記分類可能状態に設定されている第2機器を用いてなされる、当該第2機器を、前記連携動作グループへの分類対象とするための第2操作を受け付ける第2受付手段と、前記第2受付手段によって前記第2操作が受け付けられた場合に、前記第1機器と前記第2機器とを、前記連携動作グループに分類する分類手段とを有することを特徴とする。
上述の、本変形例に係る機器分類システムによると、ユーザは、第1機器と第2機器とを連携動作グループに分類する場合に、これらの機器のみに対して操作を行うだけで、比較的簡単に、これらの機器を連携動作グループに分類することができるようになる。
(m)また、プロセッサと、プログラムを記憶するための記憶装置とを有し、前記機器グループに属する機器それぞれと通信するサーバ装置を備え、前記状態設定手段と前記分類手段とは、前記プロセッサが前記記憶装置に記憶されるプログラムを実行することで、前記サーバ装置によって実現されるとしてもよい。
このようにすることで、状態設定手段と分類手段とを、サーバ装置によって実現することができるようになる。
(n)本発明の一実施形態に係る機器は、外部のサーバ装置によって、互いに連携して動作する機器群からなる連携動作グループに分類される対象となる機器であって、前記サーバ装置から送信される信号であって、前記機器を、前記連携動作グループへの分類対象となり得る分類許可状態に設定するための設定信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって前記設定信号が受信された場合に、前記機器を前記分類許可状態に設定する状態設定手段と、前記分類可能状態に設定されている前記機器を用いてなされる、前記機器を前記連携動作グループへの分類対象とするための所定の操作を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって前記所定の操作が受け付けられた場合に、前記機器が前記所定の操作を受け付けた旨を示す操作受付信号を前記サーバ装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
上述の、本変形例に係る機器によると、サーバ装置から設定信号を受信した場合において、所定の操作を受け付けたときに、その所定の操作が受け付けられた旨を示す操作受付信号をサーバ装置に送信することができるようになる。